JP6013929B2 - 電動工具 - Google Patents
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Description
一方、上記した電動工具の前側部分には、回転駆動の作動態様を変換する動力伝達機構が設けられることがある。なお、この動力伝達機構としては、打撃力を加えた回転駆動に作動変換するハンマー機構や、トルクを向上させた回転駆動に変換する減速機構等が挙げられる。この動力伝達機構は、モータハウジング前端から前側に延びるように、モータハウジングに取り付けられる。
他方、上記した電動工具にあっては、施工対象を照らし出すために点灯装置が設けられることある。この種の点灯装置は、例えば点灯可能に構成されるLED(light emitting diode)等の点灯部材を備えて構成される。このような点灯装置は、施工対照を照らし出す故に、上記した動力伝達機構の下側に配置しておくことが望ましい。
すなわち、本発明の第1の発明に係る電動工具は、モータと、半割り成形部品の合体により形成され且つ前記モータが収容されるハウジングと、前記モータの回転駆動力が伝達される動力伝達機構を収容し且つ前記ハウジングのモータ出力側に配置されるギヤケースと、前記ギヤケースより出力側の外部に突き出され且つ前記動力伝達機構を介した回転駆動力を出力する出力駆動部と、を有する電動工具であって、前記ギヤケースは、前記半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込み且つ該合体した該半割り成形部品同士の合体状態を支持する、ことを特徴とする。
この第1の発明に係る電動工具によれば、ギヤケースは、半割り成形部品同士を半割り成形部品同士を合体させる方向に挟み込んで合体状態の半割り成形部品同士をを支持するので、この挟み込みによる支持力によって螺子止め等の支持部材を用いることなく、この挟み込み箇所の半割りの成形部材同士の離れを規制することができる。また、ギヤケースは半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込み且つ合体した半割り成形部品同士の合体状態を支持するので、この挟み込み箇所の挟み込み支持力によりギヤケースの近くに安定的に配置させておくことができる。
また、第3の発明に係る電動工具は、モータと、半割り成形部品の合体により形成され且つ前記モータが収容されるハウジングと、前記モータの回転駆動力が伝達されるギヤを収容し且つ前記ハウジングのモータ出力側に配置されるギヤケースと、前記ギヤケースより出力側の外部に突き出され且つ前記動力伝達機構を介した回転駆動力により回転する回転軸と、を有する電動工具であって、前記ハウジングは、出力側の外部を照らし出す点灯装置を前記半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込むことにより収容し、前記ギヤケースは、合体した前記半割り成形部品同士のうちの前記点灯装置を収容する箇所の合体状態の少なくとも一部を、該半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込むことにより該点灯装置を収容する箇所を該ギヤケースに向けて近接させる、ことを特徴とする。
また、第4の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第3のいずれかの発明において、前記ハウジングから出力側に向けて延ばされ且つ前記点灯装置を収容して保持する装置収容保持部は、前記ギヤケースの出力側の先端に向かって前記ハウジングから該ギヤケースの外周範囲に亘るように延びている、ことを特徴とする。
なお、以下に説明するにあたって、全図に記載の通りの方向で、このインパクトドライバ10の前後上下左右の向きが規定されている。具体的に言えば、インパクトドライバ10の被加工材に向ける方向がインパクトドライバ10の出力側となる前側として規定されている。また、このようなインパクトドライバ10の通常の使用態様に鑑みて、使用者がピストルを握るかのように通常握った状態のインパクトドライバ10に関して、上下左右の向きが規定されている。
電気モータ21は、電力を回転駆動力に変換して駆動力を生じさせる。なお、駆動力に変換する電力は、電気コード18を介して家庭用電源等のAC電源(交流電源)から供給されている。この電気コード18は、後にも説明するが、グリップエンド部60の下端から外部に延びるように設けられている。このようにインパクトドライバ10は、AC電源から供給された電力を電気モータ21にて回転駆動力に変換することにより、電動工具として機能する。
モータハウジング120は、前後方向に延びる中空の略有底筒状構造にて構成される。図7に示すように、モータハウジング120には、電気モータ21と冷却ファン29とが内装される。なお、このモータハウジング120には、冷却ファン29により、モータハウジング120の内外にモータ冷却風を吸排気する通気口121,122が設けられている。すなわち、吸気側通気口121は、冷却ファン29によりモータハウジング120の内部に外気を吸気する通気口である。排気側通気口122は、冷却ファン29によりモータハウジング120の外部にモータ冷却風を排気する通気口である。
上記した回転子23の周囲には、固定子26が設けられている。この固定子26は、上記したベアリング55,56と同様、モータハウジング120に固定されている。この固定子26は、通常のブラシモータの固定子と同様、回転子23の回転に必要な磁束を生ずる電磁石として機能する。固定子26は、固定子鉄心27と、界磁コイル28とを備える。固定子鉄心27は、本発明に係る鉄心に相当する。固定子鉄心27は、通常の界磁鉄心と同様、次に説明する界磁コイル28に励磁されて磁束を生ずる。この固定子鉄心27は、モータハウジング120に固定される。このように電気モータ21は、固定子鉄心27の内周側に配置される回転子23を、この固定子鉄心27に対して相対的に回転させる。
界磁コイル28は、本発明に係るコイルに相当する。この界磁コイル28は、通常の界磁コイルと同様、固定子鉄心27を励磁する。界磁コイル28は、固定子鉄心27の内周側に配置され、モータハウジング120に対して固定されている。この界磁コイル28は、導線が巻かれて形成され、固定子鉄心27と一体となるように固定されている。このように配設される界磁コイル28は、通常の界磁コイルと同様、AC電源から供給される電力により磁界を発生させて固定子鉄心27を励磁する。
ここで、この界磁コイル28の巻線範囲は、固定子鉄心27の前後両側から外側に突き出された範囲に及ぶように設定されている。図8に示すように、固定子鉄心27の前側に配置される界磁コイル28の前端部分は、前側突出コイル部281として、固定子鉄心27の前側から外側に突き出された範囲に及ぶように設定されている。この前側突出コイル部281は、固定子鉄心27よりも前側に突き出されているとともに、さらに固定子鉄心27よりも回転径方向外側にも突き出されている。また、固定子鉄心27の後側に配置される界磁コイル28の後端部分も、後側突出コイル部282として、固定子鉄心27の後側から外側に突き出された範囲に及ぶように設定されている。この後側突出コイル部282は、固定子鉄心27よりも後側に突き出されているとともに、さらに固定子鉄心27よりも回転径方向外側にも突き出されている。ここで、後側突出コイル部282は、前側突出コイル部281よりも大きく形成されている。つまり、後側突出コイル部282の固定子鉄心27から外側への突出量は、前側突出コイル部281の固定子鉄心27から外側への突出量よりも、大きくなるように設定されている。
ここで、この電気モータ21のモータ軸22の前端には、冷却ファン29が取付けられている。この冷却ファン29は、シロッコファン(遠心ファン)にて構成される。この冷却ファン29は、モータ軸22の軸方向から吸気して、モータ軸22の遠心方向に排気する。これにより、冷却ファン29は、吸気側通気口121からハウジング20の内部に冷却風として外気を吸気し、排気側通気口122から熱交換した冷却風を排気する。この際、冷却風は、ハウジング20の後部から前部に向けて流れ、この際に電気モータ21を熱交換する。なお、排気側通気口122は、ハウジング20に対して冷却ファン29の排気に沿った位置で設けられている。
モータハウジング120において螺子止めされている6点の配置設定は次のようになっている。すなわち、モータハウジング120の後部は、後部螺子止め部41,42の2点で雄螺子410,420を用いて螺子止めされている。この後部螺子止め部41,42は、後側ベアリング56を支持する近傍のモータハウジング120に対して設けられている。この後部螺子止め部41,42は、モータ軸22の回転軸線を中心軸線にして互いに対称となる位置に配置されている。また、モータハウジング120の前部は、前部螺子止め部43,44の2点で雄螺子430,440を用いて螺子止めされている。この前部螺子止め部43,44は、前側ベアリング55を支持する近傍のモータハウジング120に対して設けられている。この前部螺子止め部43,44も、モータ軸22の回転軸線を中心軸線にして互いに対称となる位置に配置されている。
また、このモータハウジング120の中間部は、中間部螺子止め部45,46の2点で雄螺子450,460を用いて螺子止めされている。2つの中間部螺子止め部45,46は、上記した前側突出コイル部281と後側突出コイル部282との間に配置されている。すなわち、2つの中間部螺子止め部45,46は、上記した固定子鉄心27の外周側に配置されている。
また、固定子鉄心27の下側には、第2中間部螺子止め部46が配置されている。この第2中間部螺子止め部46は、面取りされた固定子鉄心27の下側外周平面272に対面配置されている。より詳しく言えば、第2中間部螺子止め部46は、上記した第2突出当接部124の下側に配置されている。この第2中間部螺子止め部46の固定子鉄心27に対しての前後方向の位置としては、この固定子鉄心27の後端側に偏って配置される。なお、グリップエンド部60の後端の前後方向の位置と略同一の位置に配置される。つまり、これら2つの中間部螺子止め部45,46は、前側突出コイル部281よりも後側に配置される。また同時に、2つの中間部螺子止め部45,46は、後側突出コイル部282よりも前側に配置される。この第2中間部螺子止め部46は、第2突出当接部124から適宜に離間した下側に配置されている。このため、この第2突出当接部124と第2中間部螺子止め部46との間には、適宜の空間部分が介在されることとなっている。
なお、上記した各螺子止め部41〜49における、雄螺子410〜490の配置は、左ハウジング201と右ハウジング202とを合体させる方向に沿って配置される。このようにして、モータハウジング120は、後部螺子止め部41,42、前部螺子止め部43,44、中間部螺子止め部45,46の6点によって螺子固定される。また、グリップハウジング160は、上部螺子止め部47、中間螺子止め部48、下部螺子止め部49の3点により螺子固定される。もって、左ハウジング201と右ハウジング202とは合体してハウジング20をなす。
図9に示すように、駆動変換機構部14は、電気モータ21のモータ軸22の回転駆動力を変換する機構を備える。具体的には、駆動変換機構部14は、概略、ギヤケース140と、動力伝達機構部31とを備える。ギヤケース140は、駆動変換機構部14の外装をなす。このギヤケース140は、モータハウジング120のモータ出力側となるモータハウジング120の前側に配置される。このギヤケース140は、剛性に優れる金属製にて構成される。このギヤケース140の内部には、動力伝達機構部31が内装される。この動力伝達機構部31としては、本発明に係る動力伝達機構に相当し、電気モータ21の回転駆動力が伝達されるギヤを有して構成される。このギヤケース140は、モータハウジング120の前側でハウジング20と一体となる。また、ギヤケース140の前端からは、動力伝達機構部31からの出力軸となるアンビル37が前側に向けて突出されている。このギヤケース140は、本発明に係るフロントケースに相当するとともに、本発明に係るハンマーケースにも相当する。このアンビル37および後述する(打撃片)を含む駆動出力軸39は、本発明に係る出力軸に相当する。また、この駆動出力軸39は、本発明に係る回転駆動力を出力する出力駆動部、および本発明に係る回転駆動力により回転する回転軸に相当する。つまり、この駆動出力軸39は、ギヤケース140より出力側の外部に突き出され、動力伝達機構部31を介した回転駆動力を回転出力する。
この樹脂製のカバー15は、ギヤケース140の螺子止め部71,72,73,74の突き出し形状に合わせられた形状が設けられている。具体的には、螺子止め部71,72,73,74は、アンビル37の回転径方向に突き出されるようにして設けられている。このため、図1に示すように、この樹脂製のカバー15は、このように突き出されるようにされる螺子止め部71,72,73,74を被覆する膨らみ形状151を有する。ここで、この樹脂製のカバー15の膨らみ形状151の前面152は、加工材料に対して対面可能な、上下左右方向に延びる平面にて形成される。これによって、このような膨らみ形状151を例えば加工材料に当ててしまった場合でも、この前面152にて衝撃を効率良く吸収することができて、螺子止め部71,72,73,74の保護に有利となる。
ベアリング保持部54は、上記した支持受張出部53から後側に突き出されるように、この支持受張出部53と一体で設けられている。このため、ベアリング保持部54は、支持受張出部53がギヤケース140に支持された状態で、ギヤケース140の後側部分から後側に突き出されている。このベアリング保持部54は、上記した前側ベアリング55と中間軸ベアリング57を保持する。具体的には、ベアリング保持部54の後部側には、前側ベアリング55を支持できるように、この前側ベアリング55を嵌め込み可能な第1支持凹部531が設けられている。前側ベアリング55は、この第1支持凹部531に支持されて上記したモータ軸22を支持する。なお、この第1支持凹部531と前側ベアリング55との間には、Oリング542が噛ませてある。また、ベアリング保持部54の前部側には、中間軸ベアリング57を支持できるように、この中間軸ベアリング57を嵌め込み可能な第2支持凹部532が設けられている。なお、この第2支持凹部532は、上記した第1支持凹部531の前側に隣接配置されている。中間軸ベアリング57は、この第2支持凹部532に支持されて上記した中間軸34を支持する。なお、このベアリングボックス51の外周面には、ギヤケース140の外周面とともにギヤケース140の後側で外部に露出される外部露出部511が設けられている。
また、右ハウジング202も、これと同様に、上下に離れて配置される右上螺子止め部73と右下螺子止め部74とによりギヤケース140に螺子止めされている。これら右上螺子止め部73と右下螺子止め部74とは、ギヤケース140の延在方向に沿って雄螺子730,740を配置し、右ハウジング202とギヤケース140とを螺子止めすることによる。すなわち、右上螺子止め部73と右下螺子止め部74とは、雄螺子730,740により、ギヤケース140とモータハウジング120とを連結させる。このため、モータハウジング120には、図10に示すように、雄螺子730,740を螺子止めさせるための雌螺子部731,741が設けられている。
これに対して、第2合体螺子に相当する第2前部螺子止め部44は、ベアリングボックス51の配置位置よりも下側に配置されるように設定されている。この第2前部螺子止め部44は、左下螺子止め部72(雄螺子720)および右下螺子止め部74(雄螺子740)の配置位置よりも上側に配置されるように設定されている。なお、第2前部螺子止め部44の雄螺子440は、右ハウジング202の雌螺子441と右ハウジング202の雌螺子442とを螺子締結させている。
このようにして、図8および図9に示すように、ベアリングボックス51の後側であり、2箇所の前部螺子止め部43,44の外周側には、緩衝スペース50が設けられるようになっている。この緩衝スペース50は、上記した動力伝達機構部31にて生ずる振動がグリップ16に伝わるにあたって、この空間により伝わる振動を緩衝させる効果を図っている。つまり、使用者がインパクトドライバ10をグリップ16を手握りした場合でも、このグリップ16に伝わる振動を緩衝させることができて、インパクトドライバ10としての取り扱い易さを向上させている。
速度モードスイッチ61は、使用者の任意に応じて操作入力をするように構成される。この操作入力は、電気モータ21の回転速度のモードを切り替える入力となっている。すなわち、速度モードスイッチ61は、低速モードと高速モードとの2段階のモードに切替可能に構成される。なお、低速モードは回転速度が低速に設定されるモードであり、高速モードは回転速度が高速に設定されるモードである。この速度モードスイッチ61は、図7に示すように、モードスイッチ本体62と、操作部63とを備える。モードスイッチ本体62は、グリップエンド部60の内部に配設されて、操作部63の入力に応じた入力に関する情報をコントローラ79に送信する。操作部63は、グリップエンド部60の後面に面して設けられている。この操作部63は、左右方向にスライドさせることにより低速あるいは高速のいずれかのモードに切替選択することができる。
ここで、この2つLEDランプ66,67は、インパクトドライバ10が給電状態にあるか否かも判別可能に点灯するように構成される。すなわち、上記した操作トリガ77が引き操作されているか否かにかかわらず、上記した電気コード18がAC電源に接続されている場合には、上記した2つのLEDランプ66,67のいずれかは常時点灯されるようになっている。なお、この電気コード18がAC電源に接続されていない場合には、このLEDランプ66,67のいずれもは、全く点灯されていない消灯状態となる。
また、このような場合に、LEDランプ66,67の発光する際の明るさ(輝度)について、変化させるものであってもよい。つまり、この速度モードスイッチ61からの操作入力に応じて、電気モータ21の回転速度が段階的に変化する場合には、この段階的な変化に応じて、LEDランプ66,67の一方あるいは両方の発光する明るさ(輝度)を段階的に変化させたりするものであってよい。加えて、このような電気モータ21の回転速度が段階的に変化に応じて、LEDランプ66,67の発光する数を変化させたりするものであってよい。また加えて、このような電気モータ21の回転速度が段階的に変化に応じて、LEDランプ66,67の発光する色を段階的に変化させたりするものであってよい。また加えて、このような電気モータ21の回転速度が段階的に変化に応じて、各LEDランプ66,67の発光する色を互いに相違する色に設定させたり組み合わせ変化させたりするものであってよい。つまり、LED表示装置65の点灯の制御については、視覚にて認識できる適宜の表示態様を選択することができ、このような表示態様については従前利用される各種の表示態様の案を利用するものであってよい。
ところで、上記した速度モードスイッチ61とLED表示装置65とについては、別個に分割された構成部品となっていたが、これらの速度モードスイッチ61とLED表示装置65とについては、同一に回路基板にて構成されるものであってもよい。また、LED表示装置65の制御については、このLED表示装置65とは別個の構成部品となるコントローラ79によりなされるものであったが、この速度モードスイッチ61から直接制御されるように構成されるものであってもよい。また、このような回路基板には、コンデンサまたはダイオードブリッジが搭載されるものであってよく、さらにコントローラ79にコンデンサまたはダイオードブリッジが搭載されるものであってもよい。さらに言えば、この速度モードスイッチ61とLED表示装置65とを接続する回路基板に、上記したコントローラ79として機能する回路が搭載されるようにしてもよい。
図11は、ギヤケース140を取り外してLED照射装置80を斜視にして示す斜視図である。図12は、図2の(XII)-(XII)断面矢視を示す断面図である。図13は、図12における丸抜き(XIII)部分を拡大して示す拡大断面図である。なお、図11〜図13は、次に詳細に説明する装置収容保持部85とギヤケース140との構造関係が分かり易いものとなるために、これらの構造関係を除いた構造についての図示を省略をしている。
このように構成されるLED照射装置80は、図9に示すように、ギヤケース140の外周範囲の下側に配置される。つまり、装置収容保持部85は、モータハウジング120からギヤケース140の外周範囲の下側に隣接配置されるように延びている。具体的には、図9に示すように、装置収容保持部85は、その照射側端がギヤケース140の前後方向略中間部分をに配置設定されるように、モータハウジング120からギヤケース140の外周範囲の下側に亘るように延びている。
これと同様に、右ハウジング202の前端部分にも、連結フランジ部206が設けられている。この連結フランジ部206にも右上螺子止め部73と右下螺子止め部74とが設けられている。また、これら右上螺子止め部73と右下螺子止め部74との間には、前側に突き出すように保持フランジ部208が設けられている。この保持フランジ部207は、ギヤケース140の右外周面に対面するように配置設定される。
また、ギヤケース140にあっては、上記した螺子止め部71〜74に対応して螺子挿通孔146〜149が設けられている。具体的には、螺子挿通孔146〜149は、ギヤケース140の外周面141から径方向外側に突き出されるように設けられている。
これら螺子挿通孔146〜149は、上記した螺子止め部71〜74に対応した対称位置に設けられている。なお、図示符号144はギヤケース140の駆動源側端をなす基端開口部であり、図示符号145はギヤケース140の出力側端をなす先端開口部である。つまり、装置収容保持部85は、ギヤケース140の出力側の先端開口部145に向かって突き出されるように形成されている。
また、上記したモータハウジング120に設けられる装置収容保持部85は、次に説明する挟み込み構造90によって合体状態となる装置収容保持部85が支持されている。すなわち、挟み込み構造90は、装置収容保持部85側に設けられる被挟み込み部91と、ギヤケース140側に設けられる挟み込み部95とを備える。
この被挟み込み部91の上側周面92は、左右両側の端縁931,941に向かうにしたがって滑らかに上側に突き出される曲面形状を有する。つまり、左被挟み込み部93は、端縁931に向かうにしたがって滑らかに上側に突き出される形状を有する。また、右被挟み込み部94も、端縁941に向かうにしたがって滑らかに上側に突き出される形状を有する。また、この被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941同士の左右間隔は、前端に向かうにしたがって狭くなるように設定されている。このため、図11に示す被挟み込み部91の上側への突出し量は、基端から前端に向かうにしたがって次第に下がっていくようになっている。つまり、左被挟み込み部93は、左基端部932に比して左前端部933が右側(被挟み込み部91の中央側)に位置するように設定されている。これにより、左基端部932は、左前端部933に比して上側に突き出されるように形成されている。また、右被挟み込み部94は、右基端部942に比して右前端部943が左側(被挟み込み部91の中央側)に位置するように設定されている。これにより、右基端部942は、右前端部943に比して上側に突き出されるように形成されている。
これに対して、挟み込み部95は、次のように形成される。すなわち、挟み込み部95は、図11に示すように、上記した被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941に摺接される左右両側の係合凸条部97,98が設けられている。なお、これら左右両側の係合凸条部97,98も、被挟み込み部91と同様、互いに左右方向で対称構造をなしている。このため、これらの係合凸条部97,98同士の間には、凹んだ雌形係合形状をなす摺接面99が設けられている。具体的には、ギヤケース140の外周面141には、上記した被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941に対応する係合凸条部97,98が設けられている。このため、この係合凸条部97,98は、被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941に摺接可能な形状を有して形成されている。
このようにして、ギヤケース140の挟み込み部97,98の挟み込み支持力により、螺子止め等の支持部材を用いることなく、この挟み込み箇所となる左装置収容保持部851と右装置収容保持部852との合体の離れを規制することができる。また、ギヤケース140は、左装置収容保持部851と右装置収容保持部852とを合体させる方向で挟み込み、且つ合体した左装置収容保持部851と右装置収容保持部852との合体状態を支持する。また、この傾斜面接触構造は、合体状態となる左装置収容保持部851と右装置収容保持部852とを合体させる方向で挟み込むことにより、LED照射装置80を収容する装置収容保持部85をギヤケース140に向けて近接させるように作用させる。これによって、この左装置収容保持部851と右装置収容保持部852との挟み込み箇所を、ギヤケース140の近くに安定的に配置させておくことができる。
また、図15に示す挟み込み構造90Bは、図14に示す挟み込み構造90Aとは逆のパターンになる例である。すなわち、この挟み込み構造90Bでは、左被挟み込み部93Bおよび右被挟み込み部94Bが内側に突き出して張り出される平板形状にて形成される。また、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97B,98Bは、外側に突き出して張り出されるフランジ形状にて形成される。そして、この左被挟み込み部93Bおよび右被挟み込み部94Bは、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97B,98Bにより係合されて保持されている。このように挟み込み構造90Bを構成した場合でも、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97B,98Bは、左被挟み込み部93Bおよび右被挟み込み部94Bに対して、下側から上側に荷重を受けながら鉛直方向で面接触する鉛直面接触構造を有して構成される。このため、このような鉛直面接触構造でも、LED照射装置80を収容する装置収容保持部85をギヤケース140に向けて近接させるように作用させる。
また、このベアリングボックス51の前側部分は、モータハウジング120の前端から突き出されてギヤケース140に内装されている。これによって、ベアリングボックス51に溜まった熱は、ギヤケース140に伝達されて放熱させ易くなっている。ここで、ベアリングボックス51の前側部分の外周露出部511は、モータハウジング120の前端から突き出されるが、この外周露出部511は上記した樹脂製のカバー15により被覆されたものとなっている。これによって、ベアリングボックス51に溜まった熱を、駆動構造体12の露出周面に伝達させずに、ギヤケース140の前側に逃がすことができる。
また、上記した実施の形態の装置収容保持部85には、本発明に係る点灯装置に相当するLED照射装置80が収容されて保持されるものとなっていた。しかしながら、本発明に係る装置収容保持部には、このようなLED照射装置80に限定されることなく、適宜の点灯装置が収容されて保持されるものであってもよい。また、さらに言えば、この装置収容保持部には、点灯装置以外の装置が収容されて保持されるものであってもよい。
また、上記した実施の形態にあっては、速度モードスイッチ61(速度切替スイッチ)にて切り替えられるモードとしては、低速モードと高速モードとの2段階のモードとなっていた。しかしながら、本発明に係る速度切替スイッチによる切替としては、3段階や4段階であってもよい。さらに言えば、この速度切替スイッチによる切替としては、段階的な切替に限定されることなく、断続的な滑らかな切替も含まれるものである。
また、上記した実施の形態にあっては、回転速度を表示する表示部がLED表示装置65により構成されるものとなっていた。しかしながら、本発明に係る表示部は、このような例に限定されることなく、例えば液晶表示を利用する表示装置により構成されるものであってもよい。また、速度モードスイッチ61とLED表示装置65とが設けられてい部位としては、上記したグリップエンド部60の後面に限定されることなく、ハウジング20のいずれの部分に設けられるものであってもよい。
また、上記した実施の形態のグリップエンド部60にあっては、このグリップエンド部60の前後左右断面の面積がグリップ16部分の前後左右断面の面積に比して拡大される面積を有するように略箱形をなして形成されていた。しかしながら、本発明に係るグリップエンド部としては、このような例に限定されることなく、グリップ16部分と変わりない断面積を有するように形成されるものであってもよい。ただ、上記した実施の形態のようにグリップエンド部60を形成した場合には、手握りのしやすさを向上させることができ、取り扱いやすい電動工具とすることができる。
また、上記した実施の形態の固定子鉄心27にあっては、上部には平面状に面取りされた上側外周平面271が設けられ、下部にも平面状に面取りされた下側外周平面272が設けられるものとなっていた。しかしながら、本発明に係る固定子鉄心にあっては、このような例に限定されることなく、平面状に面取りされる形状に代えて適宜の形状が選択されるものであってもよい。なお、上記した実施の形態のように上側外周平面271および下側外周平面272を設けた場合には、この固定子鉄心27の上下方向の嵩張りが抑えることができる。これによって、電動工具としてのコンパクト化を図ることができることとなる。
また、上記した実施の形態における電気モータ21は、電力を動力源として構成されるものである。つまり、上記した電気モータ21は、回転駆動力に変換して駆動力を生じさせる動力源として、家庭用電源等のAC電源(交流電源)から供給される電力を利用するものとなっている。しかしながら、本発明に係るモータとしては、このような例に限定されることなく、適宜に装着される充電式バッテリから供給される電力を動力源として利用するものであってもよく、さらに適宜に供給される圧縮空気を動力源として利用するものであってもよい。
すなわち、第5の発明として、
組み合わされることによりハウジングをなす第1ハウジングおよび第2ハウジングと、
これら組み合わされたハウジングに対して固定されるギヤケースと、を有し、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは螺子で固定され、
前記ギヤケースは、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの分離を抑制するように該第1ハウジングおよび該第2ハウジングに対して関わり合う構成となっている、ことを特徴とする電動工具として、本発明を把握することができる。
このように把握される第5の発明によれば、組み合わされる第1ハウジングと第2ハウジングとの互いの分離を抑制することができて、ハウジングとしての組付け性を高めて、耐久性を高くした電動工具とすることができる。
さらに、第6の発明として、
組み合わされることによりハウジングをなす第1ハウジングおよび第2ハウジングと、
これら組み合わされたハウジングに対して固定されるギヤケースと、を有し、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは螺子で固定され、
前記ギヤケースは、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの変形を抑制するように該第1ハウジングおよび該第2ハウジングに対して関わり合う構成となっている、ことを特徴とする電動工具として、本発明を把握することができる。
このように把握される第6の発明によれば、組み合わされる第1ハウジングと第2ハウジングとの互いの変形を抑制することができて、ハウジングとしての組付け性を高めて、耐久性を高くした電動工具とすることができる。
11 工具本体
12 駆動構造体
120 モータハウジング
121 吸気側通気口
122 排気側通気口
123 第1突出当接部
124 第2突出当接部
13 モータ駆動部
14 駆動変換機構部
140 ギヤケース
141 ギヤケースの外周面
142 螺子止め用切欠き溝
144 基端開口部
145 先端開口部
146 螺子挿通孔
15 カバー
151 膨らみ形状
152 膨らみ形状の前面
16 グリップ
160 グリップハウジング
18 電気コード
181 ガイド部材
19 フック
20 ハウジング
201 左ハウジング
202 右ハウジング
205 連結フランジ部
206 連結フランジ部
207 保持フランジ部
208 保持フランジ部
21 電気モータ(駆動モータ)
22 モータ軸
23 回転子
231 ティース
24 コンミテータ
25 ブラシ
26 固定子
27 固定子鉄心
271 上側外周平面
272 下側外周平面
28 界磁コイル
281 前側突出コイル部
282 後側突出コイル部
29 冷却ファン
31 動力伝達機構部
32 遊星歯車機構
320 インターナルギヤ
321 遊星歯車列
33 打撃機構
34 中間軸
35 付勢スプリング
36 ハンマ
37 アンビル
38 打撃片
39 駆動出力軸
41,42 後部螺子止め部
43 第1前部螺子止め部(第1合体螺子)
44 第2前部螺子止め部(第2合体螺子)
45 第1中間部螺子止め部(螺子固定箇所)
46 第2中間部螺子止め部(螺子固定箇所)
47 上部螺子止め部
48 中間螺子止め部
49 下部螺子止め部
410,420,430,440,450,460,470,480,490 雄螺子
50 緩衝スペース
51 ベアリングボックス
511 外部露出部
52 支持ケース
53 支持受張出部
54 ベアリング保持部
55 前側ベアリング
56 後側ベアリング
57 中間軸ベアリング
60 グリップエンド部
61 速度モードスイッチ(速度切替スイッチ)
62 モードスイッチ本体
63 操作部
64 開口部
65 LED表示装置(表示部)
66 左側LEDランプ(発光体)
67 右側LEDランプ(発光体)
71 左上螺子止め部(左上螺子)
72 左下螺子止め部(左下螺子)
73 右上螺子止め部(右上螺子)
74 右下螺子止め部(右下螺子)
710,720,730,740 雄螺子
75 駆動スイッチ
76 スイッチ本体
77 操作トリガ
78 左右の回転方向切替ボタン
79 コントローラ
80 LED照射装置(点灯装置)
81 LED本体
83 保持体
85 装置収容保持部
851 左装置収容保持部
852 右装置収容保持部
853 左収容凹部
854 右収容凹部
86 上面
90 挟み込み構造
91 被挟み込み部
92 上側周面
93 左被挟み込み部
931 端縁
932 左基端部
933 左前端部
94 右被挟み込み部
941 端縁
942 右基端部
943 右前端部
95 挟み込み部
97 左側係合凸条部
971 基端部
972 先端部
98 右側係合凸条部
981 基端部
982 先端部
99 摺接面
B ドライバビット
Claims (8)
- モータと、
半割り成形部品の合体により形成され且つ前記モータが収容されるハウジングと、
前記モータの回転駆動力が伝達されるギヤを収容し且つ前記ハウジングのモータ出力側に配置されるギヤケースと、
前記ギヤケースより出力側の外部に突き出され且つ前記動力伝達機構を介した回転駆動力により回転する回転軸と、を有する電動工具であって、
前記ギヤケースには、前記半割り成形部品同士の合体された一部を合体方向の両側から挟み込む挟み込み部が設けられており、
前記挟み込み部は、前記半割り成形部品同士の合体方向と交差する方向で前記ギヤケースを前記ハウジングに組み付けることで、前記半割り成形部品同士の合体された前記一部を挟み込み、
前記挟み込み部は、前記ギヤケース下部の幅方向の左右に配置される凸条部を有し、
前記凸条部同士の間には、前記半割り成形部品同士の合体された前記一部と対面して摺接される、電動工具。 - 請求項1に記載の電動工具において、
前記ギヤケースは、前記ハウジングに対して螺子で締結され、
前記ギヤケースの外周面には、該ギヤケースを前記ハウジングに螺子で締結するための螺子挿通孔が形成される部位が設けられており、
前記螺子挿通孔は、前記ギヤケースの外周面から径方向外側に突き出されるようにして設けられている、電動工具。 - 請求項2に記載の電動工具において、
前記ハウジングの前面には、前記ギヤケースを前記ハウジングに螺子で締結するための螺子止め部が設けられており、
前記螺子止め部は、前記ハウジングの外周面の周方向から幅方向の左右に突き出されて設けられている、電動工具。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電動工具において、
前記ハウジングの前面には、該前面から前側に突き出されるフランジ部が設けられており、
前記フランジ部は、前記ハウジングに締結された前記ギヤケースの外周面と対面して配置される、電動工具。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電動工具において、
前記ハウジングには、該ハウジングの内部の空気を該ハウジングの外部に排気する排気口が設けられており、
前記排気口が設けられる位置は、前記モータと前記ギヤとの間に設定されている、電動工具。 - モータと、
合体して前記モータを収容する左モータハウジング及び右モータハウジングと、
前記モータにより回転駆動する遊星歯車と、
前記遊星歯車により回転するスピンドルと、
前記スピンドルの回転に依存して回転するハンマと、
回転する前記ハンマで打撃されるアンビルと、
前記アンビルを突き出しながら、前記遊星歯車と前記スピンドルと前記ハンマを収容するハンマケースと、を有し、
前記右モータハウジングは、右側から左側に向けて凹む右凹部を有し、
前記左モータハウジングは、左側から右側に向けて凹む左凹部を有し、
前記ハンマケースは、前記右凹部の凹みに対応して左側に突き出される右凸部と、前記左凹部の凹みに対応して右側に突き出される左凸部と、を有し、
前記ハンマケースの前記右凸部および前記左凸部は、前記左右のモータハウジングの前記右凹部および前記左凹部の両者を挟み込む構成となっている、電動工具。 - モータと、
合体して前記モータを収容する左モータハウジング及び右モータハウジングと、
前記左モータハウジングから下方に延びる左グリップハウジングと、
前記右モータハウジングから下方に延びる右グリップハウジングと、
前記モータにより回転駆動する遊星歯車と、
前記遊星歯車により回転するスピンドルと、
前記スピンドルの回転に依存して回転するハンマと、
回転する前記ハンマで打撃されるアンビルと、
前記アンビルを突き出しながら、前記遊星歯車と前記スピンドルと前記ハンマを収容するハンマケースと、を有し、
前記右モータハウジングは、右側から左側に向けて凹む右凹部を有し、
前記左モータハウジングは、左側から右側に向けて凹む左凹部を有し、
前記ハンマケースは、前記右凹部の凹みに対応して左側に突き出される右凸部と、前記左凹部の凹みに対応して右側に突き出される左凸部と、を有し、
前記ハンマケースの前記右凸部および前記左凸部は、前記左右のモータハウジングの前記右凹部および前記左凹部の両者を挟み込む構成となっており、
合体した前記右グリップハウジングおよび前記左グリップハウジングの下部はグリップエンド部をなし、
前記グリップエンド部には、前記モータの回転モードを選択するモードスイッチと、該モードスイッチにより選択された回転モードを表示するためのLED表示装置と、が設けられている、電動工具。 - モータと、
合体して前記モータを収容する左モータハウジング及び右モータハウジングと、
前記モータにより回転駆動する遊星歯車と、
前記遊星歯車により回転するスピンドルと、
前記スピンドルの回転に依存して回転するハンマと、
回転する前記ハンマで打撃されるアンビルと、
前記アンビルを突き出しながら、前記遊星歯車と前記スピンドルと前記ハンマを収容するハンマケースと、を有し、
前記右モータハウジングは、右側から左側に向けて凹む右凹部を有し、
前記左モータハウジングは、左側から右側に向けて凹む左凹部を有し、
前記ハンマケースは、前記右凹部の凹みに対応して左側に突き出される右凸部と、前記左凹部の凹みに対応して右側に突き出される左凸部と、を有し、
前記ハンマケースの前記右凸部および前記左凸部は、前記左右のモータハウジングの前記右凹部および前記左凹部の両者を挟み込む構成となっており、
前記ハンマケースにおける前記右凸部と前記左凸部との間には、下側に向けて凸形をなす凸面部が設けられており、
前記モータハウジングには、前記凸面部の凸形に対応した凹形部が設けられている、電動工具。
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