JP6013929B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動源としてモータが内装される電動工具に関する。
例えばインパクトドライバのように、駆動源としてモータが内装される電動工具が知られている。この種の電動工具にあっては、外装をなすモータハウジングにモータが内装されて構成される。このモータハウジングは、半割りにされる樹脂製の成形部材を合体させるように一体化させる。ここで、このモータハウジングの合体状態は、螺子止めにより保持されている。この半割りにされる樹脂製の成形部材の螺子止めは、突き合わされて合体される半割りの成形部材同士の対面方向に沿って螺子を配置させて互いを螺子止めする。つまり、モータハウジングの螺子止めは、モータハウジングの長さ方向と直交する方向に沿って螺子を配置させて螺子止めされるようになっている。
一方、上記した電動工具の前側部分には、回転駆動の作動態様を変換する動力伝達機構が設けられることがある。なお、この動力伝達機構としては、打撃力を加えた回転駆動に作動変換するハンマー機構や、トルクを向上させた回転駆動に変換する減速機構等が挙げられる。この動力伝達機構は、モータハウジング前端から前側に延びるように、モータハウジングに取り付けられる。
他方、上記した電動工具にあっては、施工対象を照らし出すために点灯装置が設けられることある。この種の点灯装置は、例えば点灯可能に構成されるLED(light emitting diode)等の点灯部材を備えて構成される。このような点灯装置は、施工対照を照らし出す故に、上記した動力伝達機構の下側に配置しておくことが望ましい。
実開平7−007876号公報
ところで、点灯装置を保持する保持構造は、点灯装置を組み付ける際の観点からモータハウジングの一部にて形成されることが望ましい。また、上記した点灯装置にあっては、施工対照の照らし出し易さから、なるべく電動工具の前端の近くに配置させておくことが望ましい。このような観点から、この種の点灯装置を保持する保持構造は、モータハウジングの前端の一部分を上記した動力伝達機構の下部の範囲まで延ばすようにして成形しなくてはならない。
上記したような観点から、点灯装置を保持する保持構造は、モータハウジングの前端の一部を動力伝達機構の下部の前端側の近くまで延ばされるように形成されるようにしておきたい。しかしながら、モータハウジングは、半割りにされる樹脂製の成形部材を合体させることにより形成されるので、このように延ばされた箇所については半割りにされる樹脂製の成形部材を合体させている螺子止め力が及ばなくなってしまい易い。そうすると、このように設けられた保持構造は、動力伝達機構の外周から離れて配置されてしまうこともあり、これを解消したい。なお、螺子止め等の支持部材を用いて電動工具の前端近くの大きさが大きくなってしまうと、電動工具としての施工作業時の扱い易さがが損なわれてしまう。このため、螺子止め等の支持部材を用いることなく、この保持構造が動力伝達機構の外周から離れて配置されてしまうこと抑えるようにしておきたい。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、駆動源としてモータが内装される電動工具において、モータハウジングから出力側のギヤケースに向けて延ばされることによって形成される保持構造を、螺子止め等の支持部材を用いることなく、この出力側のギヤケースの近くで安定的に配置させれるようにすることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る電動工具は次の手段をとる。
すなわち、本発明の第1の発明に係る電動工具は、モータと、半割り成形部品の合体により形成され且つ前記モータが収容されるハウジングと、前記モータの回転駆動力が伝達される動力伝達機構を収容し且つ前記ハウジングのモータ出力側に配置されるギヤケースと、前記ギヤケースより出力側の外部に突き出され且つ前記動力伝達機構を介した回転駆動力を出力する出力駆動部と、を有する電動工具であって、前記ギヤケースは、前記半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込み且つ該合体した該半割り成形部品同士の合体状態を支持する、ことを特徴とする。
この第1の発明に係る電動工具によれば、ギヤケースは、半割り成形部品同士を半割り成形部品同士を合体させる方向に挟み込んで合体状態の半割り成形部品同士をを支持するので、この挟み込みによる支持力によって螺子止め等の支持部材を用いることなく、この挟み込み箇所の半割りの成形部材同士の離れを規制することができる。また、ギヤケースは半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込み且つ合体した半割り成形部品同士の合体状態を支持するので、この挟み込み箇所の挟み込み支持力によりギヤケースの近くに安定的に配置させておくことができる。
また、第2の発明に係る電動工具は、モータと、半割り成形部品の合体により形成され且つ前記モータが収容されるハウジングと、前記モータの回転駆動力が伝達されるギヤを収容し且つ前記ハウジングのモータ出力側に配置されるギヤケースと、前記ギヤケースより出力側の外部に突き出され且つ前記動力伝達機構を介した回転駆動力により回転する回転軸と、を有する電動工具であって、前記ハウジングは、出力側の外部を照らし出す点灯装置を前記半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込むことにより収容し、前記ギヤケースは、合体した前記半割り成形部品同士のうちの前記点灯装置を収容する箇所の合体状態の少なくとも一部を、該半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込むことにより該点灯装置を収容する箇所の該合体状態を支持する、ことを特徴とする。
また、第3の発明に係る電動工具は、モータと、半割り成形部品の合体により形成され且つ前記モータが収容されるハウジングと、前記モータの回転駆動力が伝達されるギヤを収容し且つ前記ハウジングのモータ出力側に配置されるギヤケースと、前記ギヤケースより出力側の外部に突き出され且つ前記動力伝達機構を介した回転駆動力により回転する回転軸と、を有する電動工具であって、前記ハウジングは、出力側の外部を照らし出す点灯装置を前記半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込むことにより収容し、前記ギヤケースは、合体した前記半割り成形部品同士のうちの前記点灯装置を収容する箇所の合体状態の少なくとも一部を、該半割り成形部品同士を合体させる方向で挟み込むことにより該点灯装置を収容する箇所を該ギヤケースに向けて近接させる、ことを特徴とする。
また、第4の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第3のいずれかの発明において、前記ハウジングから出力側に向けて延ばされ且つ前記点灯装置を収容して保持する装置収容保持部は、前記ギヤケースの出力側の先端に向かって前記ハウジングから該ギヤケースの外周範囲に亘るように延びている、ことを特徴とする。
インパクトドライバの右上斜視の外観を示す外観斜視図である。 インパクトドライバの右側の側面視外観を示す右側面図である。 インパクトドライバの上面視外観を示す上面図である。 インパクトドライバの前面視外観を示す前面図である。 インパクトドライバの後面視外観を示す後面図である。 カバーを取り外したインパクトドライバの外観を示す外観斜視図である。 左右半割りのインパクトドライバの断面を示す断面図である。 図7の断面図のうちモータ駆動部に関して拡大して示す拡大図である。 図7の断面図のうち駆動変換機構部に関して拡大して示す拡大図である。 図2の(X)-(X)断面矢視を示す断面図である。 ギヤケースを取り外してLED照射装置を斜視にして示す斜視図である。 図2の(XII)-(XII)断面矢視を示す断面図である。 図12における丸抜き(XIII)部分を拡大して示す拡大断面図である。 図12の第1変形例を示す断面図である。 図12の第2変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係る電動工具を実施するための形態について説明する。図1〜図9に示すインパクトドライバ10は、本発明に係る電動工具に相当する。なお、このインパクトドライバ10は、本発明に係る電動回転工具にも相当し、さらに本発明に係る電動打撃工具(インパクト工具)にも相当する。図1〜図5は、インパクトドライバ10の外観に関してを示している。詳しくは、図1は、インパクトドライバ10の右上斜視外観を示している。図2は、インパクトドライバ10の右側の側面視外観を示している。図3は、インパクトドライバ10の上面視外観を示している。図4は、インパクトドライバ10の前面視外観を示している。図5は、インパクトドライバ10の後面視外観を示している。また、図6は、図1に示すインパクトドライバ10に関して、カバー15を取り外した外観を示している。また、図7は、インパクトドライバ10の内部構造を示すにあたり、左右の半割りに沿ったインパクトドライバ10の断面を示している。図8は、図7の断面図のうちモータ駆動部13に関して拡大して示す拡大図である。図9は、図7の断面図のうち駆動変換機構部14に関して拡大して示す拡大図である。図10は、インパクトドライバ10の内部構造を示すにあたり、図2の(X)-(X)断面矢視を示している。
なお、以下に説明するにあたって、全図に記載の通りの方向で、このインパクトドライバ10の前後上下左右の向きが規定されている。具体的に言えば、インパクトドライバ10の被加工材に向ける方向がインパクトドライバ10の出力側となる前側として規定されている。また、このようなインパクトドライバ10の通常の使用態様に鑑みて、使用者がピストルを握るかのように通常握った状態のインパクトドライバ10に関して、上下左右の向きが規定されている。
図1〜図6に示するように、インパクトドライバ10は、概略、工具本体11と、電気コード18と、引掛けフック19とを備える。工具本体11は、概略、駆動構造体12と、グリップ16とを備える。これらの駆動構造体12とグリップ16とは、工具本体11がピストルを模した構成となるように配置されている。図7に示すように、駆動構造体12は、概略、モータ駆動部13と、駆動変換機構部14とを備える。モータ駆動部13は、駆動源となる電気モータ21が設けられて回転駆動力を生ずるように構成される。なお、グリップ16は、本発明に係るハンドルに相当する。また、駆動変換機構部14は、本発明に係る駆動変換機構に相当する。また、電気モータ21は、本発明に係るモータにも相当する。
電気モータ21は、電力を回転駆動力に変換して駆動力を生じさせる。なお、駆動力に変換する電力は、電気コード18を介して家庭用電源等のAC電源(交流電源)から供給されている。この電気コード18は、後にも説明するが、グリップエンド部60の下端から外部に延びるように設けられている。このようにインパクトドライバ10は、AC電源から供給された電力を電気モータ21にて回転駆動力に変換することにより、電動工具として機能する。
具体的には、モータ駆動部13は、概略、ハウジング20と、電気モータ21と、冷却ファン29とを備える。このモータ駆動部13を構成するハウジング20は、駆動変換機構部14を除いた工具本体11の外装形状をなす。つまり、ハウジング20は、内部に電気モータ21や冷却ファン29を内装可能な筐体構造を有するとともに、後に説明するグリップ16の握り構造も有するように構成される。このため、このハウジング20は、モータ駆動部13のハウジングをなすモータハウジング120と、グリップ16の握り構造をなすグリップハウジング160とを有して構成される。ハウジング20は、左右半割り構造の樹脂の成形品となっている。ハウジング20は、図1等に示すように、左ハウジング201と右ハウジング202との左右で分割されたハウジング部品を合体させて形成される。このため、モータハウジング120とグリップハウジング160とのそれぞれも、左右の2つ割りとされる左ハウジング201と右ハウジング202とを合体させることにより構成される。モータハウジング120とグリップハウジング160とは、内部に適宜の電気部品が装置可能にされる中空構造を有する。つまり、ハウジング20は、電気モータが収容可能に、半割り成形部品の合体により形成されるものである。なお、このハウジング20は本発明に係る合体ハウジングに相当し、収容される電気モータ21は本発明に係るモータに相当する。
モータハウジング120は、前後方向に延びる中空の略有底筒状構造にて構成される。図7に示すように、モータハウジング120には、電気モータ21と冷却ファン29とが内装される。なお、このモータハウジング120には、冷却ファン29により、モータハウジング120の内外にモータ冷却風を吸排気する通気口121,122が設けられている。すなわち、吸気側通気口121は、冷却ファン29によりモータハウジング120の内部に外気を吸気する通気口である。排気側通気口122は、冷却ファン29によりモータハウジング120の外部にモータ冷却風を排気する通気口である。
電気モータ21は、いわゆるブラシモータにて構成される。具体的には、電気モータ21は、概略、モータ軸22と、回転子23と、コンミテータ(整流子)24と、ブラシ25と、固定子26とを備える。モータ軸22は、電気モータ21の後端位置に配設される後側ベアリング56と、電気モータ21の前端位置に配設される前側ベアリング55とにより、回転可能に支持されている。前側ベアリング55は、後にも説明するが、ギヤケース140に支持されるベアリングボックス51に内装される。後側ベアリング56は、次に説明する固定子26と同様、モータハウジング120に固定されている。このモータ軸22の外周には回転子23が配設される。この回転子23は、適宜に導線が巻かれるティース231を複数有する。回転子23の回転は、モータ軸22を回転軸として該モータ軸22に支持されて回転する。このため、回転子23は、モータ軸22に支持されつつ該モータ軸22と一体回転する。なお、回転子23の回転は、後に説明する固定子26に対しての相対的な回転となる。また、コンミテータ24は、通常のブラシモータと同様、回転子23の後部に設けられる。また、このコンミテータ24の外周側の上下位置には、コンミテータ24と接触するブラシ25が配置される。
上記した回転子23の周囲には、固定子26が設けられている。この固定子26は、上記したベアリング55,56と同様、モータハウジング120に固定されている。この固定子26は、通常のブラシモータの固定子と同様、回転子23の回転に必要な磁束を生ずる電磁石として機能する。固定子26は、固定子鉄心27と、界磁コイル28とを備える。固定子鉄心27は、本発明に係る鉄心に相当する。固定子鉄心27は、通常の界磁鉄心と同様、次に説明する界磁コイル28に励磁されて磁束を生ずる。この固定子鉄心27は、モータハウジング120に固定される。このように電気モータ21は、固定子鉄心27の内周側に配置される回転子23を、この固定子鉄心27に対して相対的に回転させる。
ところで、図8に示すように、固定子鉄心27の上部には、平面状に面取りされた上側外周平面271が設けられている。また、固定子鉄心27の下部にも、同様に、平面状に面取りされた下側外周平面272が設けられている。この固定子鉄心27は、これらの上側外周平面271と下側外周平面272とにより、上下方向の嵩張りが抑えられている。なお、この上側外周平面271側に対面するモータハウジング120の内周面には、側方に向けて突出する第1突出当接部123が設けられている。この第1突出当接部123は、前後左右方向に延在される平面を有して形成される。この第1突出当接部123は、この上側外周平面271を面で当接支持するように作用する。また、下側外周平面272側に対面するモータハウジング120の内周面にも、側方に向けて突出する第2突出当接部124が設けられている。この第2突出当接部124も、前後左右方向に延在される平面を有して形成される。この第2突出当接部124も、この下側外周平面272を面で当接支持するように作用する。このようにして、第1突出当接部123と第2突出当接部124とは、モータハウジング120に対する固定子鉄心27の回り止めに作用している。
界磁コイル28は、本発明に係るコイルに相当する。この界磁コイル28は、通常の界磁コイルと同様、固定子鉄心27を励磁する。界磁コイル28は、固定子鉄心27の内周側に配置され、モータハウジング120に対して固定されている。この界磁コイル28は、導線が巻かれて形成され、固定子鉄心27と一体となるように固定されている。このように配設される界磁コイル28は、通常の界磁コイルと同様、AC電源から供給される電力により磁界を発生させて固定子鉄心27を励磁する。
界磁コイル28は、導線が巻かれることのより構成される。ここで界磁コイル28は、固定子鉄心27を励磁するにあたって、上下位置に磁極が形成されるように励磁する。つまり、界磁コイル28は、上下位置に磁極が形成されるように分配されて配設されている。具体的には、界磁コイル28は、固定子鉄心27の上側外周平面271および下側外周平面272に対して磁極が形成されるように配設されている。
ここで、この界磁コイル28の巻線範囲は、固定子鉄心27の前後両側から外側に突き出された範囲に及ぶように設定されている。図8に示すように、固定子鉄心27の前側に配置される界磁コイル28の前端部分は、前側突出コイル部281として、固定子鉄心27の前側から外側に突き出された範囲に及ぶように設定されている。この前側突出コイル部281は、固定子鉄心27よりも前側に突き出されているとともに、さらに固定子鉄心27よりも回転径方向外側にも突き出されている。また、固定子鉄心27の後側に配置される界磁コイル28の後端部分も、後側突出コイル部282として、固定子鉄心27の後側から外側に突き出された範囲に及ぶように設定されている。この後側突出コイル部282は、固定子鉄心27よりも後側に突き出されているとともに、さらに固定子鉄心27よりも回転径方向外側にも突き出されている。ここで、後側突出コイル部282は、前側突出コイル部281よりも大きく形成されている。つまり、後側突出コイル部282の固定子鉄心27から外側への突出量は、前側突出コイル部281の固定子鉄心27から外側への突出量よりも、大きくなるように設定されている。
ここで、この電気モータ21のモータ軸22の前端には、冷却ファン29が取付けられている。この冷却ファン29は、シロッコファン(遠心ファン)にて構成される。この冷却ファン29は、モータ軸22の軸方向から吸気して、モータ軸22の遠心方向に排気する。これにより、冷却ファン29は、吸気側通気口121からハウジング20の内部に冷却風として外気を吸気し、排気側通気口122から熱交換した冷却風を排気する。この際、冷却風は、ハウジング20の後部から前部に向けて流れ、この際に電気モータ21を熱交換する。なお、排気側通気口122は、ハウジング20に対して冷却ファン29の排気に沿った位置で設けられている。
ところで、これらの左右の2つ割りとされる左ハウジング201と右ハウジング202とは、9点の螺子止めにより互いの合体状態が保持される。すなわち、モータハウジング120においては、6点の螺子止めにより左ハウジング201と右ハウジング202との合体状態が保持されている。なお、後にも詳述するが、左ハウジング201は、左上螺子止め部71と左下螺子止め部72とで、雄螺子710,720を介してギヤケース140と連結される。また、右ハウジング202は、右上螺子止め部73と右下螺子止め部74とで、雄螺子730,740を介してギヤケース140と連結される。
モータハウジング120において螺子止めされている6点の配置設定は次のようになっている。すなわち、モータハウジング120の後部は、後部螺子止め部41,42の2点で雄螺子410,420を用いて螺子止めされている。この後部螺子止め部41,42は、後側ベアリング56を支持する近傍のモータハウジング120に対して設けられている。この後部螺子止め部41,42は、モータ軸22の回転軸線を中心軸線にして互いに対称となる位置に配置されている。また、モータハウジング120の前部は、前部螺子止め部43,44の2点で雄螺子430,440を用いて螺子止めされている。この前部螺子止め部43,44は、前側ベアリング55を支持する近傍のモータハウジング120に対して設けられている。この前部螺子止め部43,44も、モータ軸22の回転軸線を中心軸線にして互いに対称となる位置に配置されている。
また、このモータハウジング120の中間部は、中間部螺子止め部45,46の2点で雄螺子450,460を用いて螺子止めされている。2つの中間部螺子止め部45,46は、上記した前側突出コイル部281と後側突出コイル部282との間に配置されている。すなわち、2つの中間部螺子止め部45,46は、上記した固定子鉄心27の外周側に配置されている。
具体的に言えば、固定子鉄心27の上側には、第1中間部螺子止め部45が配置されている。この第1中間部螺子止め部45は、面取りされた固定子鉄心27の上側外周平面271に対面配置されている。より詳しく言えば、第1中間部螺子止め部45は、上記した第1突出当接部123の上側に配置されている。この第1中間部螺子止め部45の固定子鉄心27に対しての前後方向の位置としては、この固定子鉄心27の略中間位置に配置される。この第1中間部螺子止め部45は、第1突出当接部123から適宜に離間した上側に配置されている。このため、この第1突出当接部123と第1中間部螺子止め部45との間には、適宜の空間部分が介在されることとなっている。
また、固定子鉄心27の下側には、第2中間部螺子止め部46が配置されている。この第2中間部螺子止め部46は、面取りされた固定子鉄心27の下側外周平面272に対面配置されている。より詳しく言えば、第2中間部螺子止め部46は、上記した第2突出当接部124の下側に配置されている。この第2中間部螺子止め部46の固定子鉄心27に対しての前後方向の位置としては、この固定子鉄心27の後端側に偏って配置される。なお、グリップエンド部60の後端の前後方向の位置と略同一の位置に配置される。つまり、これら2つの中間部螺子止め部45,46は、前側突出コイル部281よりも後側に配置される。また同時に、2つの中間部螺子止め部45,46は、後側突出コイル部282よりも前側に配置される。この第2中間部螺子止め部46は、第2突出当接部124から適宜に離間した下側に配置されている。このため、この第2突出当接部124と第2中間部螺子止め部46との間には、適宜の空間部分が介在されることとなっている。
また、グリップハウジング160においては、3点の螺子止めにより左ハウジング201と右ハウジング202との合体状態が保持されている。グリップハウジング160において螺子止めされている3点の配置設定は次のようになっている。すなわち、上部螺子止め部47は、使用者により手握りされるグリップ16のうち操作トリガ77の近くに配置されている。この上部螺子止め部47は、雄螺子470を用いて螺子止めされている。中間螺子止め部48は、グリップエンド部60の上部に配置されている。この中間螺子止め部48は、雄螺子480を用いて螺子止めされている。下部螺子止め部49は、グリップエンド部60の下部に配置されている。この下部螺子止め部49は、雄螺子490を用いて螺子止めされている。
なお、上記した各螺子止め部41〜49における、雄螺子410〜490の配置は、左ハウジング201と右ハウジング202とを合体させる方向に沿って配置される。このようにして、モータハウジング120は、後部螺子止め部41,42、前部螺子止め部43,44、中間部螺子止め部45,46の6点によって螺子固定される。また、グリップハウジング160は、上部螺子止め部47、中間螺子止め部48、下部螺子止め部49の3点により螺子固定される。もって、左ハウジング201と右ハウジング202とは合体してハウジング20をなす。
図9に示すように、駆動変換機構部14は、電気モータ21のモータ軸22の回転駆動力を変換する機構を備える。具体的には、駆動変換機構部14は、概略、ギヤケース140と、動力伝達機構部31とを備える。ギヤケース140は、駆動変換機構部14の外装をなす。このギヤケース140は、モータハウジング120のモータ出力側となるモータハウジング120の前側に配置される。このギヤケース140は、剛性に優れる金属製にて構成される。このギヤケース140の内部には、動力伝達機構部31が内装される。この動力伝達機構部31としては、本発明に係る動力伝達機構に相当し、電気モータ21の回転駆動力が伝達されるギヤを有して構成される。このギヤケース140は、モータハウジング120の前側でハウジング20と一体となる。また、ギヤケース140の前端からは、動力伝達機構部31からの出力軸となるアンビル37が前側に向けて突出されている。このギヤケース140は、本発明に係るフロントケースに相当するとともに、本発明に係るハンマーケースにも相当する。このアンビル37および後述する(打撃片)を含む駆動出力軸39は、本発明に係る出力軸に相当する。また、この駆動出力軸39は、本発明に係る回転駆動力を出力する出力駆動部、および本発明に係る回転駆動力により回転する回転軸に相当する。つまり、この駆動出力軸39は、ギヤケース140より出力側の外部に突き出され、動力伝達機構部31を介した回転駆動力を回転出力する。
なお、図1と図6を比較して分かるように、ギヤケース140の外周面には、樹脂製のカバー15が取り付けられている。このカバー15は、ギヤケース140の外周面141を被覆するように配設され、ギヤケース140の外部露出を防いでいる。すなわち、図6に示すように、カバー15は、ギヤケース140の外周面141を覆う範囲に亘って設けられる上、後に説明するベアリングボックス51の外部露出部511を覆う範囲に亘っても設けられている。なお、このカバー15を取り外すと、ギヤケース140の螺子止め部71,72,73,74(図示の死角にて見えない)が外部に露出される。これらの螺子止め部71,72,73,74には、雄螺子710,720,730,740(図示の死角にて見えない)が配置されている。なお、これらの螺子止め部71,72,73,74の前側におけるギヤケース140の外周面141には、螺子止め用切欠き溝142が設けられている。この螺子止め用切欠き溝142により、螺子止め部71,72,73,74に雄螺子710,720,730,740を螺子止めする際の、螺子回しドライバの配置スペースが確保されるようになる。
この樹脂製のカバー15は、ギヤケース140の螺子止め部71,72,73,74の突き出し形状に合わせられた形状が設けられている。具体的には、螺子止め部71,72,73,74は、アンビル37の回転径方向に突き出されるようにして設けられている。このため、図1に示すように、この樹脂製のカバー15は、このように突き出されるようにされる螺子止め部71,72,73,74を被覆する膨らみ形状151を有する。ここで、この樹脂製のカバー15の膨らみ形状151の前面152は、加工材料に対して対面可能な、上下左右方向に延びる平面にて形成される。これによって、このような膨らみ形状151を例えば加工材料に当ててしまった場合でも、この前面152にて衝撃を効率良く吸収することができて、螺子止め部71,72,73,74の保護に有利となる。
ギヤケース140に内装される動力伝達機構部31は、電気モータ21からの回転駆動力を受ける。回転駆動力を受けた動力伝達機構部31は、動力伝達をしてギヤケース140の前端から前側に突き出されるアンビル37に回転駆動力を伝達する。すなわち、動力伝達機構部31は、遊星歯車機構32と、打撃機構33と、アンビル37とを有する。遊星歯車機構32は、電気モータ21の回転駆動を減速するギヤ列にて構成される。この遊星歯車機構32は、インターナルギヤ320に遊星歯車列321を内装させることにより構成される。打撃機構33は、中間軸34と、付勢スプリング35と、ハンマ36とを備える。中間軸34は、中間軸ベアリング57にて回転可能に支持される。この中間軸34は、遊星歯車機構32を介して伝達される回転駆動を受けて回転する。付勢スプリング35は、ハンマ36を前側に向けて付勢する。ハンマ36は、アンビル37と一体化される打撃片38を打撃する。このアンビル37には、螺子締め用のドライバビットBを装着可能なチャック機構を有して構成される。ドライバビットBは、本発明に係る先端工具に相当する。このように構成される打撃機構33は、ドライバビットBを介してアンビル37に設定トルク以上の外部トルク(螺子締め抵抗)が螺子締め回転時に受けることとなると、中間軸34に対してハンマ36は軸方向で前進後退して回転する。そうすると、ハンマ36は、打撃片38を回転方向で打撃するようになり、この打撃片38と一体化されるアンビル37に大きなねじ締めトルクを出力させる。
ところで、上記した駆動変換機構部14の後部にはベアリングボックス51が配設される。このベアリングボックス51は、ギヤケース140の後部に接続されるように設けられる。すなわち、ベアリングボックス51は、支持ケース52と、前側ベアリング55と、中間軸ベアリング57とを備える。支持ケース52は、概略、支持受張出部53と、ベアリング保持部54と、を備える。支持受張出部53は、上記した遊星歯車機構32のインターナルギヤ320と、駆動変換機構部14のギヤケース140とにより、挟み込まれて支持される。つまり、支持受張出部53は、インターナルギヤ320の外周側に配置されつつ、ギヤケース140の内周側に配置され、両者に挟み込まれるようにして支持される。支持受張出部53とギヤケース140との間には、Oリング541が噛ませてある。
ベアリング保持部54は、上記した支持受張出部53から後側に突き出されるように、この支持受張出部53と一体で設けられている。このため、ベアリング保持部54は、支持受張出部53がギヤケース140に支持された状態で、ギヤケース140の後側部分から後側に突き出されている。このベアリング保持部54は、上記した前側ベアリング55と中間軸ベアリング57を保持する。具体的には、ベアリング保持部54の後部側には、前側ベアリング55を支持できるように、この前側ベアリング55を嵌め込み可能な第1支持凹部531が設けられている。前側ベアリング55は、この第1支持凹部531に支持されて上記したモータ軸22を支持する。なお、この第1支持凹部531と前側ベアリング55との間には、Oリング542が噛ませてある。また、ベアリング保持部54の前部側には、中間軸ベアリング57を支持できるように、この中間軸ベアリング57を嵌め込み可能な第2支持凹部532が設けられている。なお、この第2支持凹部532は、上記した第1支持凹部531の前側に隣接配置されている。中間軸ベアリング57は、この第2支持凹部532に支持されて上記した中間軸34を支持する。なお、このベアリングボックス51の外周面には、ギヤケース140の外周面とともにギヤケース140の後側で外部に露出される外部露出部511が設けられている。
図6に示すように、左ハウジング201および右ハウジング202は、ギヤケース140に対して螺子止めされている。すなわち、左ハウジング201は、上下に離れて配置される左上螺子止め部71と左下螺子止め部72とによりギヤケース140に螺子止めされている。これら左上螺子止め部71と左下螺子止め部72とは、ギヤケース140の延在方向に沿って雄螺子710,720を配置し、左ハウジング201とギヤケース140とを螺子止めすることによる。すなわち、左上螺子止め部71と左下螺子止め部72とは、雄螺子710,720により、ギヤケース140とモータハウジング120とを連結させる。このため、モータハウジング120には、図10に示すように、雄螺子710,720を螺子止めさせるための雌螺子部711,721が設けられている。
また、右ハウジング202も、これと同様に、上下に離れて配置される右上螺子止め部73と右下螺子止め部74とによりギヤケース140に螺子止めされている。これら右上螺子止め部73と右下螺子止め部74とは、ギヤケース140の延在方向に沿って雄螺子730,740を配置し、右ハウジング202とギヤケース140とを螺子止めすることによる。すなわち、右上螺子止め部73と右下螺子止め部74とは、雄螺子730,740により、ギヤケース140とモータハウジング120とを連結させる。このため、モータハウジング120には、図10に示すように、雄螺子730,740を螺子止めさせるための雌螺子部731,741が設けられている。
図10に示すように、2箇所の前部螺子止め部43,44に配置される2つの雄螺子430,440は、本発明に係る第1合体螺子および第2合体螺子に相当する。すなわち、第1合体螺子に相当する第1前部螺子止め部43は、ベアリングボックス51の配置位置よりも上側に配置されるように設定されている。この第1前部螺子止め部43は、左上螺子止め部71(雄螺子710)および右上螺子止め部73(雄螺子730)の配置位置よりも下側に配置されるように設定されている。なお、第1前部螺子止め部43の雄螺子430は、左ハウジング201の雌螺子431と右ハウジング202の雌螺子432とを螺子締結させている。
これに対して、第2合体螺子に相当する第2前部螺子止め部44は、ベアリングボックス51の配置位置よりも下側に配置されるように設定されている。この第2前部螺子止め部44は、左下螺子止め部72(雄螺子720)および右下螺子止め部74(雄螺子740)の配置位置よりも上側に配置されるように設定されている。なお、第2前部螺子止め部44の雄螺子440は、右ハウジング202の雌螺子441と右ハウジング202の雌螺子442とを螺子締結させている。
このようにして、図8および図9に示すように、ベアリングボックス51の後側であり、2箇所の前部螺子止め部43,44の外周側には、緩衝スペース50が設けられるようになっている。この緩衝スペース50は、上記した動力伝達機構部31にて生ずる振動がグリップ16に伝わるにあたって、この空間により伝わる振動を緩衝させる効果を図っている。つまり、使用者がインパクトドライバ10をグリップ16を手握りした場合でも、このグリップ16に伝わる振動を緩衝させることができて、インパクトドライバ10としての取り扱い易さを向上させている。
ところで、上記した駆動構造体12の下側にはグリップ16が設けられている。このグリップ16は、モータハウジング120と一体に成形されるグリップハウジング160により形成される。このグリップハウジング160は、ハンドルハウジングとも称され、使用者が手握り可能なピストルグリップを模して形成されている。具体的には、グリップハウジング160は、モータハウジング120の下部から更に下側に延びるようにして形成される。このグリップ16の下部には、野球バットのグリップエンドのように膨らまされたグリップエンド部60が設けられている。このグリップエンド部60は、グリップハウジング160の下部を構成するように、このグリップハウジング160の一部として形成される。グリップエンド部60は、このグリップエンド部60の前後左右断面の面積が、グリップ16部分のグリップハウジング160の前後左右断面の面積に比して、拡大される面積を有するように略箱形をなして形成されている。グリップエンド部60の下部には、このグリップエンド部60の下部から外部に延ばされる電気コード18が設けられている。なお、図示符号181は、電気コード18を外装するガイド部材である。このグリップエンド部60の左側面には、引っ掛けるためのフック19が螺子止め191されることにより取り付けられている。このフック19は、螺子止め191を螺子外しすることにより工具本体11から取外し可能となっている。
図7に示すように、グリップ16の上部には、駆動スイッチ75が設けられている。この駆動スイッチ75は、概略、スイッチ本体76と、操作トリガ77と、左右回転方向切替ボタン78とを備える。スイッチ本体76は、コントローラ79とともに、グリップハウジング160に内装されている。このスイッチ本体76は、操作トリガ77および左右回転方向切替ボタン78からの操作入力に応じて、コントローラ79に入力信号を送信するように構成される。なお、コントローラ79は、スイッチ本体76からの入力信号に基づき、後に説明する速度モードスイッチ61からの入力信号も加味した上で、電気モータ21に電力を供給するようになっている。操作トリガ77は、使用者がグリップ16を手握りした状態で指で引き操作ができるように構成されている。具体的には、操作トリガ77は、グリップ16に対して前後方向でスライド可能に設けられている。また、左右回転方向切替ボタン78は、グリップ16に対して左右方向でスライド可能に設けられている。この左右回転方向切替ボタン78は、右側から押された状態となっている場合には順回し(右回転)の操作入力を行うものとなっており、左側から押された状態となっている場合には逆回し(左回転)の操作入力を行うものとなっている。
ところで図5に示すように、グリップハウジング160の下部を構成するグリップエンド部60の後面には、速度モードスイッチ61と、LED(light emitting diode)表示装置65とが設けられている。このLED表示装置65は、本発明に係る表示部に相当する。この速度モードスイッチ61とLED表示装置65とは、グリップエンド部60の後面となる同じ面に、上下に並べられて配設されている。
速度モードスイッチ61は、使用者の任意に応じて操作入力をするように構成される。この操作入力は、電気モータ21の回転速度のモードを切り替える入力となっている。すなわち、速度モードスイッチ61は、低速モードと高速モードとの2段階のモードに切替可能に構成される。なお、低速モードは回転速度が低速に設定されるモードであり、高速モードは回転速度が高速に設定されるモードである。この速度モードスイッチ61は、図7に示すように、モードスイッチ本体62と、操作部63とを備える。モードスイッチ本体62は、グリップエンド部60の内部に配設されて、操作部63の入力に応じた入力に関する情報をコントローラ79に送信する。操作部63は、グリップエンド部60の後面に面して設けられている。この操作部63は、左右方向にスライドさせることにより低速あるいは高速のいずれかのモードに切替選択することができる。
具体的には、グリップエンド部60の後面には、この後面をなすグリップハウジング160を切り欠いて開口部64が形成されている。この開口部64は、このグリップハウジング160の内外を通じさせて、モードスイッチ本体62に操作入力できるように、操作部63を操作可能に外部に露出させている。詳しくは、開口部64は、グリップエンド部60の後面を略矩形で切り欠くことにより形成されている。なお、この開口部64の左側縁には、操作入力が低速モードであることを示す数字の‘1’が刻印されている。また、この開口部64の右側縁には、操作入力が高速モードであることを示す数字の‘2’が刻印されている。この開口部64から操作可能に外部に露出される操作部63は、指を引っ掛けて左右方向にスライドできるように、上下突条に延びる形状を有して形成されている。このため、使用者は、この操作部63を指で引っ掛けて左側にスライドさせて左側に配置させたり、この操作部63を指で引っ掛けて右側にスライドさせて右側に配置させたりすることができる。ここで操作部63を左側の刻印‘1’側に配置した場合には、電気モータ21が低速回転するようにモードスイッチ本体62に対して操作入力されたものとなっている。また、操作部63を右側の刻印‘2’側に配置した場合には、電気モータ21が高速回転するようにモードスイッチ本体62に対して操作入力されたものとなっている。なお、このモードスイッチ本体62に対してされた操作入力は、上記したコントローラ79に対して入力信号を送信する。
LED表示装置65は、図5に示すように、2つのLEDランプ66,67を有して構成されている。この2つのLEDランプ66,67は、上記した2段階に切替可能にされる速度モードスイッチ61に対応して構成される。すなわち、2つのLEDランプ66,67は、速度モードスイッチ61によって切り替えられた低速と高速との2段階の回転速度を表示する。この2つのLEDランプ66,67の低速と高速との2段階の速度モードの表示は、発光することによる点灯となっている。つまり、この2つのLEDランプ66,67は、本発明に係る複数の発光体に相当する。この2つのLEDランプ66,67の発光色は、互いに違う色の発光色に設定されている。具体的には、左側LEDランプ66の発光色は赤色に設定されており、右側LEDランプ67の発光色は青色に設定されている。ここで、速度モードスイッチ61による操作入力に応じて、コントローラ79によりLED表示装置65の点灯表示は制御される。すなわち、上記した速度モードスイッチ61から低速の操作入力がされている場合には、コントローラ79は、LED表示装置65の左側LEDランプ66を点灯させる。また、上記した速度モードスイッチ61から高速の操作入力がされている場合には、コントローラ79は、LED表示装置65の右側LEDランプ67を点灯させるようになっている。
ここで、この2つLEDランプ66,67は、インパクトドライバ10が給電状態にあるか否かも判別可能に点灯するように構成される。すなわち、上記した操作トリガ77が引き操作されているか否かにかかわらず、上記した電気コード18がAC電源に接続されている場合には、上記した2つのLEDランプ66,67のいずれかは常時点灯されるようになっている。なお、この電気コード18がAC電源に接続されていない場合には、このLEDランプ66,67のいずれもは、全く点灯されていない消灯状態となる。
ところで、上記したLED表示装置65の点灯に関しては、次のように変形されるものであってもよい。すなわち、上記した2つのLEDランプ66,67のうち、左側LEDランプ66については赤色で発光するようになっており、右側LEDランプ67については青色で発光するようになっていた。しかしながら、これら2つのLEDランプ66,67が発光する際の色(発光色)については、このような互いに相違する色の発光色の設定に限定されることなく、これらが同色となる発光色(単色発光)の設定にされるものであってもよい。さらに、上記した2つのLEDランプ66,67の発光(点灯)は、速度モードスイッチ61からの操作入力に応じて、左右片側ずつのLEDランプ66,67を発光(点灯)させるものであった。しかしながら、速度モードスイッチ61からの操作入力に応じて左右いずれかのLEDランプ66,67の片側ずつを発光(点灯)させたり、この速度モードスイッチ61からの操作入力に応じて左右いずれものLEDランプ66,67の両側を発光(点灯)させたり、するものであってもよい。
また、このような場合に、LEDランプ66,67の発光する際の明るさ(輝度)について、変化させるものであってもよい。つまり、この速度モードスイッチ61からの操作入力に応じて、電気モータ21の回転速度が段階的に変化する場合には、この段階的な変化に応じて、LEDランプ66,67の一方あるいは両方の発光する明るさ(輝度)を段階的に変化させたりするものであってよい。加えて、このような電気モータ21の回転速度が段階的に変化に応じて、LEDランプ66,67の発光する数を変化させたりするものであってよい。また加えて、このような電気モータ21の回転速度が段階的に変化に応じて、LEDランプ66,67の発光する色を段階的に変化させたりするものであってよい。また加えて、このような電気モータ21の回転速度が段階的に変化に応じて、各LEDランプ66,67の発光する色を互いに相違する色に設定させたり組み合わせ変化させたりするものであってよい。つまり、LED表示装置65の点灯の制御については、視覚にて認識できる適宜の表示態様を選択することができ、このような表示態様については従前利用される各種の表示態様の案を利用するものであってよい。
なお、上記したようにLEDランプ66,67が発光する場合であっても、このLEDランプ66,67は、インパクトドライバ10が給電状態にあるか否かを判別できるように点灯するように構成されている。すなわち、電気コード18がAC電源に接続されていない場合には、このLEDランプ66,67のいずれもは、全く点灯されていない消灯状態となる、これに対して、上記した操作トリガ77が引き操作されているか否かにかかわらず、上記した電気コード18がAC電源に接続されている場合には、上記した2つのLEDランプ66,67のうちの少なくともいずれかは、使用者に分かるように適宜点灯するようになっている。また、上記したLED表示装置65の点灯(各LEDランプ66,67の発光)は、コントローラ79の制御によりなされている。すなわち、コントローラ79は、駆動スイッチ75からの入力信号、速度モードスイッチ61からの入力信号、電気コード18のAC電源の電気接続等、を鑑みて、LED表示装置65を構成する各LEDランプ66,67を独立して制御するようになっている。
ところで、上記した速度モードスイッチ61とLED表示装置65とについては、別個に分割された構成部品となっていたが、これらの速度モードスイッチ61とLED表示装置65とについては、同一に回路基板にて構成されるものであってもよい。また、LED表示装置65の制御については、このLED表示装置65とは別個の構成部品となるコントローラ79によりなされるものであったが、この速度モードスイッチ61から直接制御されるように構成されるものであってもよい。また、このような回路基板には、コンデンサまたはダイオードブリッジが搭載されるものであってよく、さらにコントローラ79にコンデンサまたはダイオードブリッジが搭載されるものであってもよい。さらに言えば、この速度モードスイッチ61とLED表示装置65とを接続する回路基板に、上記したコントローラ79として機能する回路が搭載されるようにしてもよい。
また、図1および図2に示す符号80は、LED照射装置である。このLED照射装置80は、本発明に係る点灯装置に相当する。このLED照射装置80は、上記したアンビル37に装着されたドライバビットBの先端を照らし出す照射装置である。このLED照射装置80は、図9に示すように、概略、LED本体81と、このLED本体81を保持する保持体83とを有する。LED本体81は、通電点灯することによりインパクトドライバ10の出力側となるインパクトドライバ10の前方外部を照らし出す。このため、LED本体81を保持する保持体83の前方は、前方照射可能な開口形状を有して形成される。このように構成されるLED照射装置80は、図9に示すように装置収容保持部85に収容されて保持される。この装置収容保持部85は、ハウジング20の一部をなすモータハウジング120の前端部分に設けられている。なお、この装置収容保持部85が設けられるモータハウジング120の前端部分は、本発明に係るハウジングの出力側端部に相当する。また、この装置収容保持部85は、ドライバビットB(アンビル37)の先端に向かってモータハウジング120の一部をギヤケース140の外周範囲に亘るように延ばされている。なお、このドライバビットBの先端は、ギヤケース140の出力側の先端に相当する。
具体的には、装置収容保持部85は、左右回転方向切替ボタン78の前側に配置されるモータハウジング120の一部分を前側に突き出させるように延ばされて形成される。このように突き出された装置収容保持部85は、ギヤケース140の中間部の下側で近接配置される。この装置収容保持部85は、左右回転方向切替ボタン78の前側に配置されるモータハウジング120の一部分を前側に突き出させるように延ばされて形成される。このように突き出された装置収容保持部85は、左右対称構造をなす左装置収容保持部851と右装置収容保持部852とを合体させることにより形成される。つまり、左装置収容保持部851は、左ハウジング201から前側に突き出されて延びるように形成される。また、右装置収容保持部852は、右ハウジング202から前側に突き出されて延びるように形成される。
図11は、ギヤケース140を取り外してLED照射装置80を斜視にして示す斜視図である。図12は、図2の(XII)-(XII)断面矢視を示す断面図である。図13は、図12における丸抜き(XIII)部分を拡大して示す拡大断面図である。なお、図11〜図13は、次に詳細に説明する装置収容保持部85とギヤケース140との構造関係が分かり易いものとなるために、これらの構造関係を除いた構造についての図示を省略をしている。
この装置収容保持部85は、図11に示すように上記したモータハウジング120をなすハウジング20の半割り成形部品同士を合体させることによって形成される。つまり、ハウジング20は、左ハウジング201と右ハウジング202とにより、左右で分割された半割り成形部品同士を合体させることにより形成される。このため、この装置収容保持部85にあっても、左ハウジング201と右ハウジング202とにより、左右で分割された収容空間構造をなす。つまり、左ハウジング201と右ハウジング202とのそれぞれには、装置収容保持部85の収容空間を形成するにあたっての、半割りに分割された収容凹部が設けられている。なお、図12および図13に示すように、左ハウジング201には、装置収容保持部85の収容空間を半割りに分割した左収容凹部853が設けられている。また、右ハウジング202には、装置収容保持部85の収容空間を半割りに分割した右収容凹部854が設けられている。このようにして左右の2つ割りとされる左ハウジング201と右ハウジング202とを合体させることにより、左右の収容凹部853,854が合体されてLED照射装置80を保持する装置収容保持部85が形成される。つまり、LED照射装置80は、これら左ハウジング201と右ハウジング202との半割り成形部品同士を合体させることにより、これら左ハウジング201と右ハウジング202とによる挟み込み力にて装置収容保持部85に収容されて保持される。
このように構成されるLED照射装置80は、図9に示すように、ギヤケース140の外周範囲の下側に配置される。つまり、装置収容保持部85は、モータハウジング120からギヤケース140の外周範囲の下側に隣接配置されるように延びている。具体的には、図9に示すように、装置収容保持部85は、その照射側端がギヤケース140の前後方向略中間部分をに配置設定されるように、モータハウジング120からギヤケース140の外周範囲の下側に亘るように延びている。
ところで、図11に示すように、左ハウジング201の前端部分には、連結フランジ部205が設けられている。この連結フランジ部205には左上螺子止め部71と左下螺子止め部72とが設けられている。また、これら左上螺子止め部71と左下螺子止め部72との間には、前側に突き出すように保持フランジ部207が設けられている。この保持フランジ部207は、ギヤケース140の左側外周面に対面するように配置設定される。
これと同様に、右ハウジング202の前端部分にも、連結フランジ部206が設けられている。この連結フランジ部206にも右上螺子止め部73と右下螺子止め部74とが設けられている。また、これら右上螺子止め部73と右下螺子止め部74との間には、前側に突き出すように保持フランジ部208が設けられている。この保持フランジ部207は、ギヤケース140の右外周面に対面するように配置設定される。
また、ギヤケース140にあっては、上記した螺子止め部71〜74に対応して螺子挿通孔146〜149が設けられている。具体的には、螺子挿通孔146〜149は、ギヤケース140の外周面141から径方向外側に突き出されるように設けられている。
これら螺子挿通孔146〜149は、上記した螺子止め部71〜74に対応した対称位置に設けられている。なお、図示符号144はギヤケース140の駆動源側端をなす基端開口部であり、図示符号145はギヤケース140の出力側端をなす先端開口部である。つまり、装置収容保持部85は、ギヤケース140の出力側の先端開口部145に向かって突き出されるように形成されている。
また、上記したモータハウジング120に設けられる装置収容保持部85は、次に説明する挟み込み構造90によって合体状態となる装置収容保持部85が支持されている。すなわち、挟み込み構造90は、装置収容保持部85側に設けられる被挟み込み部91と、ギヤケース140側に設けられる挟み込み部95とを備える。
被挟み込み部91は、装置収容保持部85において上側に突き出されるようにして形成されている。具体的には、被挟み込み部91は、左右対称構造をなす左被挟み込み部93と右被挟み込み部94とを合体させることにより形成される。すなわち、左被挟み込み部93は、左装置収容保持部851から上側に突き出されるように設けられている。また、右被挟み込み部94は、右装置収容保持部852から上側に突き出されるように設けられている。これら左被挟み込み部93と右被挟み込み部94とを合体させることにより形成される被挟み込み部91は、装置収容保持部85の上面86から上側に突き出される上側周面92が設けられている。この上側周面92は、ギヤケース140の挟み込み部95の摺接面99に対面する曲面形状を有して形成される。
この被挟み込み部91の上側周面92は、左右両側の端縁931,941に向かうにしたがって滑らかに上側に突き出される曲面形状を有する。つまり、左被挟み込み部93は、端縁931に向かうにしたがって滑らかに上側に突き出される形状を有する。また、右被挟み込み部94も、端縁941に向かうにしたがって滑らかに上側に突き出される形状を有する。また、この被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941同士の左右間隔は、前端に向かうにしたがって狭くなるように設定されている。このため、図11に示す被挟み込み部91の上側への突出し量は、基端から前端に向かうにしたがって次第に下がっていくようになっている。つまり、左被挟み込み部93は、左基端部932に比して左前端部933が右側(被挟み込み部91の中央側)に位置するように設定されている。これにより、左基端部932は、左前端部933に比して上側に突き出されるように形成されている。また、右被挟み込み部94は、右基端部942に比して右前端部943が左側(被挟み込み部91の中央側)に位置するように設定されている。これにより、右基端部942は、右前端部943に比して上側に突き出されるように形成されている。
この被挟み込み部91は、図13に示すように、次に説明する挟み込み部95と係合可能な上側に突き出された雄形係合形状をなす。これに対して挟み込み部95は、上側に向けて凹んだ雌形係合形状をなす。この被挟み込み部91に対して挟み込み部95は、モータハウジング120に対してギヤケース140を相対的に前側から後側にスライドさせることによって、この被挟み込み部91に係合する。また、このように挟み込み部95に係合される被挟み込み部91は、上記したモータハウジング120に対するギヤケース140の相対的なスライドを除き、この係合された状態が解除されてしまわないようになっている。すなわち、被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941は、ギヤケース140側に向かうにしたがって左右間隔が拡がるように設定されている。つまり、図13に示すように、被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941は、断面視逆ハ字をなす形状にて形成されている。
これに対して、挟み込み部95は、次のように形成される。すなわち、挟み込み部95は、図11に示すように、上記した被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941に摺接される左右両側の係合凸条部97,98が設けられている。なお、これら左右両側の係合凸条部97,98も、被挟み込み部91と同様、互いに左右方向で対称構造をなしている。このため、これらの係合凸条部97,98同士の間には、凹んだ雌形係合形状をなす摺接面99が設けられている。具体的には、ギヤケース140の外周面141には、上記した被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941に対応する係合凸条部97,98が設けられている。このため、この係合凸条部97,98は、被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941に摺接可能な形状を有して形成されている。


具体的には、左側係合凸条部97は、左被挟み込み部93の端縁931に摺接可能に形成されている。また、右側係合凸条部98は、右被挟み込み部94の端縁941に摺接可能に形成されている。このため、左右両側の挟み込み部97,98も、図13に示すように、断面視逆ハ字をなす形状にて形成されている。すなわち、左右両側の挟み込み部97,98も、装置収容保持部85側に向かうにしたがって左右間隔が狭まるように設定されている。より具体的に言えば、左挟み込み部97の先端部972は、ギヤケース140に近接される基端部971よりも挟み方向に傾斜している。また、右側係合凸条部98の先端部982も、ギヤケース140に近接される基端部981よりも挟み方向に傾斜している。このため、図13に示すように、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97,98は、被挟み込み部91の左右両側の端縁931,941に対して、下側から上側に荷重を受けながら面接触する傾斜面接触構造を有する。この傾斜面接触構造は、合体状態となる左装置収容保持部851と右装置収容保持部852とを合体させる方向で挟み込むことにより、LED照射装置80を収容する装置収容保持部85をギヤケース140に向けて近接させるように作用させる。また、この左右両側の挟み込み部97,98の左右間隔も、前端に向かうにしたがって狭くなるように設定されている。また、この左右両側の挟み込み部97,98の下側への突出し量は、基端から前端に向かうにしたがって次第に上がっていくようになっている。
この挟み込み構造90によれば、モータハウジング120に対して相対的にギヤケース140を前側から後側にスライドさせて、左右両側の端縁931,941に対して左右両側の挟み込み部97,98を摺接させて、図13に示すように左右両側の端縁931,941に対して左右両側の挟み込み部97,98を配置させることができる。このように配置された、左右両側の端縁931,941に対する左右両側の挟み込み部97,98は、この合体状態となる左装置収容保持部851と右装置収容保持部852とを支持する。つまり、ギヤケース140の挟み込み部97,98は、半割り成形部品をなす左ハウジング201と右ハウジング202とを合体させる方向で挟み込む。なお、このギヤケース140は、剛性に優れる金属製にて構成される。このたため、このギヤケース140の一部をなす挟み込み部97,98は、非常に優れた挟み込み支持力を発揮することができる。また、このギヤケース140の挟み込み部97,98は、この合体した左装置収容保持部851と右装置収容保持部852との合体状態を支持する。また、この挟み込み部97,98により支持される左装置収容保持部851と右装置収容保持部852とは、この挟み込み部97,98の支持によりLED照射装置80を保持する。
このようにして、ギヤケース140の挟み込み部97,98の挟み込み支持力により、螺子止め等の支持部材を用いることなく、この挟み込み箇所となる左装置収容保持部851と右装置収容保持部852との合体の離れを規制することができる。また、ギヤケース140は、左装置収容保持部851と右装置収容保持部852とを合体させる方向で挟み込み、且つ合体した左装置収容保持部851と右装置収容保持部852との合体状態を支持する。また、この傾斜面接触構造は、合体状態となる左装置収容保持部851と右装置収容保持部852とを合体させる方向で挟み込むことにより、LED照射装置80を収容する装置収容保持部85をギヤケース140に向けて近接させるように作用させる。これによって、この左装置収容保持部851と右装置収容保持部852との挟み込み箇所を、ギヤケース140の近くに安定的に配置させておくことができる。
ところで、上記した挟み込み構造90は、次のような変形構造にて構成されるものであってよい。すなわち、図14は、図12の第1変形例となる挟み込み構造90Aを示す断面図である。図15は、図12の第2変形例となる挟み込み構造90Bを示す断面図である。すなわち、上記した挟み込み構造90にあっては、左右両側の挟み込み部97,98が、左被挟み込み部93および右被挟み込み部94に対して、下側から上側に荷重を受けながら面接触する傾斜面接触構造をなして構成されていた。このような傾斜面接触構造によれば、左装置収容保持部851と右装置収容保持部852とを合体させる方向で挟み込むことによって、LED照射装置80を収容する装置収容保持部85をギヤケース140に向けて近接させるように作用させていた。しかしながら、このような挟み込み構造90は、図14に示す挟み込み構造90Aや図15に示す挟み込み構造90Bのように構成されるものであってよい。なお、図14および図15では、挟み込み構造90A,90Bの構成のみが上記した構成と相違する。このため、この挟み込み構造90A,90Bの構成以外の構成については、上記した符号と同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、図14に示す挟み込み構造90Aは、傾斜方向で面接触する状態から鉛直方向で面接触する状態に変えた例である。この挟み込み構造90Aでは、左被挟み込み部93Aおよび右被挟み込み部94Aが外側に突き出して張り出されるフランジ形状にて形成される。また、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97A,98Aは、内側に突き出して張り出されるフランジ形状にて形成される。そして、この左被挟み込み部93Aおよび右被挟み込み部94Aは、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97A,98Aにより係合されて保持されている。このように挟み込み構造90Aを構成した場合でも、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97A,98Aは、左被挟み込み部93Aおよび右被挟み込み部94Aに対して、下側から上側に荷重を受けながら鉛直方向で面接触する鉛直面接触構造を有して構成される。このため、このような鉛直面接触構造では、LED照射装置80を収容する装置収容保持部85をギヤケース140に向けて近接させるように作用させる。
また、図15に示す挟み込み構造90Bは、図14に示す挟み込み構造90Aとは逆のパターンになる例である。すなわち、この挟み込み構造90Bでは、左被挟み込み部93Bおよび右被挟み込み部94Bが内側に突き出して張り出される平板形状にて形成される。また、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97B,98Bは、外側に突き出して張り出されるフランジ形状にて形成される。そして、この左被挟み込み部93Bおよび右被挟み込み部94Bは、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97B,98Bにより係合されて保持されている。このように挟み込み構造90Bを構成した場合でも、ギヤケース140の左右両側の挟み込み部97B,98Bは、左被挟み込み部93Bおよび右被挟み込み部94Bに対して、下側から上側に荷重を受けながら鉛直方向で面接触する鉛直面接触構造を有して構成される。このため、このような鉛直面接触構造でも、LED照射装置80を収容する装置収容保持部85をギヤケース140に向けて近接させるように作用させる。
また、上記したインパクトドライバ10によれば、グリップハウジング160に設けられたLED表示装置65により、速度モードスイッチ61によって切り替えられた電気モータ21の回転速度に対応する低速モードと高速モードとの2段階いずれかの回転速度を表示することができる。これによって、使用者は、速度モードスイッチ61によって切り替えられた電気モータ21の回転速度を目視確認することができる。したがって、使用者にとって電気モータ21の回転速度が分かり易くなって便利となる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、LED表示装置65はインパクトドライバ10が給電状態にあるかを表示するので、使用者は、インパクトドライバ10が給電状態であるか否かを目視確認することができる。したがって、インパクトドライバ10がAC電源に接続されているか否かが使用者にとって分かり易くなって便利となる。また、このインパクトドライバ10によれば、AC電源に接続されているか否かを判別する給電ランプの機能を、電気モータ21の回転速度を表示するLED表示装置65が兼ねるので、双方の機能を一つの装置で設計することができて安価にすることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、LED表示装置65はLEDランプ66,67を発光することにより表示するので、使用者にとって点灯か否かで分かり易くなって、使用者の目視確認に有利となる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、LED表示装置65は発光することにより表示する左側LEDランプ66と右側LEDランプ67との2つを有する。ここで、速度モードスイッチ61によって切り替えられた電気モータ21の回転速度を段階的に区分けし、この段階的に区分けした電気モータ21の回転速度に応じて、発光するLEDランプ66,67の個数が相違するように、この発光する表示を制御する。そうすると、使用者の目視確認を発光するLEDランプ66,67の個数の把握で行えることができ、電気モータ21の回転速度を把握するのが容易となる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、発光することによる表示は色の違いを有する。ここで、速度モードスイッチ61によって切り替えられた電気モータ21の回転速度を段階的に区分けし、この段階的に区分けした電気モータ21の回転速度に応じて、相違する色で発光するように、この発光する表示を制御する。そうすると、使用者の目視確認を発光するLEDランプ66,67の色の把握で行えることができ、速度モードスイッチ61によって切り替えられた電気モータ21の回転速度を把握することができて便利となる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、発光することによる表示は、明るさの違いを有する。ここで、速度モードスイッチ61によって切り替えられた電気モータ21の回転速度を段階的に区分けし、この段階的に区分けした電気モータ21の回転速度に応じて、相違する明るさで発光するように、この発光する表示を制御する。そうすると、使用者は、発光するLEDランプ66,67の明るさを目視確認することによって、速度モードスイッチ61によって切り替えられた電気モータ21の回転速度を把握することができる。したがって、使用者にとって電気モータ21の回転速度が分かり易くなって便利となる。
なお、上記したインパクトドライバ10によれば、速度モードスイッチ61とLED表示装置65とを同一の回路基板に接続した場合には、速度モードスイッチ61の入力に応じて電気モータ21の制御とLED表示装置65の制御との双方の制御を同時に行うことができる。これによって、制御の効率化を図ることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、コンデンサまたはダイオードブリッジを搭載した場合には、回路基板1つで更なる機能を持たせることができて、さらなる制御の効率化を図ることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、回路基板にはコントローラを搭載した場合には、回路基板1つで更なる機能を持たせることができて、さらなる制御の効率化を図ることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、モータハウジング120とグリップハウジング160とのいずれかに設けられたLED表示装置65により、速度モードスイッチ61によって切り替えられた電気モータ21の回転速度に対応する少なくとも低速モードと高速モードとの2段階いずれかの回転速度を表示することができる。これによって、使用者は、速度モードスイッチ61によって切り替えられた電気モータ21の回転速度を目視確認することができる。したがって、使用者にとって電気モータ21の回転速度が分かり易くなって便利となる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、LED表示装置65は、インパクトドライバ10が給電状態にあるかを表示するので、使用者は、インパクトドライバ10が給電状態であるか否かを目視確認することができる。したがって、インパクトドライバ10がAC電源に接続されているか否かが使用者にとって分かり易くなって便利となる。また、このインパクトドライバ10によれば、AC電源に接続されているか否かを判別する給電ランプと、電気モータ21の回転速度を表示するLED表示装置65とを兼ねるので、双方の機能を一つの装置で設計することができて安価にすることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、LED表示装置65はグリップエンド部60の後面に設けられているので、使用者は、使用時と同様にインパクトドライバ10を握った状態でも、電気モータ21の回転速度を表示するLED表示装置65を目視確認することができる。これによって、インパクトドライバ10を使用している際の目視確認に有利となる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、速度モードスイッチ61は、LED表示装置65が設けられている面と同じ面に設けられているので、速度モードスイッチ61の操作後そのままLED表示装置65の表示を目視確認することができる。これによって、速度モードスイッチ61の操作する際の目視確認に有利となる。
また、上記したインパクトドライバ10によれば、左ハウジング201と右ハウジング202とを螺子固定する際の中間部螺子止め部45,46の位置が、前側突出コイル部281と後側突出コイル部282との間に設定されているので、前側突出コイル部281と後側突出コイル部282との間で形成され易いデッドスペースを有効活用することができる。これによって、電気モータ21により生ずる回転駆動力を十分なものにするようにコイル巻き量を確保しながら、モータハウジング120の内部のデッドスペースを有効活用してモータハウジング120の大きさを小さくして、インパクトドライバ10全体の小型化を図ることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、突出コイル部281,282は、左ハウジング201と右ハウジング202とを螺子固定する際の中間部螺子止め部45,46の位置に対して、前側または後側の少なくともいずれかに配置されているので、螺子固定する際の中間部螺子止め部45,46の位置により形成されるデッドスペースに突出コイル部281,282を配置することができる。これによって、電気モータ21により生ずる回転駆動力を十分なものにするようにコイル巻き量を確保しながら、モータハウジング120の内部のデッドスペースを有効活用してモータハウジング120の大きさを小さくして、インパクトドライバ10全体の小型化を図ることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、第1中間部螺子止め部45は第1突出当接部123から適宜に離間した上側に配置されており、第2中間部螺子止め部46は第2突出当接部124から適宜に離間した下側に配置されている。これによって、インパクトドライバ10が落下して地面から衝撃を受けるような場合であっても、固定子鉄心27からの衝突慣性力は、第1突出当接部123と第2突出当接部124とにより受けられて支持されることとなる。つまり、第1突出当接部123と第2突出当接部124とは、モータハウジング120に対して固定子26の回り止めの作用をしているほか、固定子26の衝突慣性力も支持する作用をする。このようにして、例えば、インパクトドライバ10が落下して地面から衝撃を受けるような場合であっても、衝突慣性力を生ずる固定子26は第1突出当接部123と第2突出当接部124とにより支持されて、中間部螺子止め部45,46の2点に干渉することがなくなる。これによって、中間部螺子止め部45,46の2点に螺子止めを、破損から強固に護ることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、固定子鉄心27よりも後側に突出される後側突出コイル部282は、この固定子鉄心27よりも前側に突出される前側突出コイル部281よりも大きく形成されているので、電気モータ21により生ずる回転駆動力を十分なものにするようにコイル巻き量を確保しながら、この前側突出コイル部281の配置側を小さくすることができる。これによって、前側突出コイル部281が配置される構成についてのスリム化を図ることができて、インパクトドライバ10として前側をスリム化した取り扱い易い構成とすることができる。
また、上記したインパクトドライバ10によれば、第1前部螺子止め部43と第2前部螺子止め部44との配置位置は、ベアリングボックス51に干渉することなく配置される。また、このようにベアリングボックス51に近接配置される第1前部螺子止め部43と第2前部螺子止め部44とは、左上螺子止め部71および右上螺子止め部73の配置位置よりも下側であり、左下螺子止め部72および右下螺子止め部74の配置位置よりも上側であるように、配置される。これによって、左上螺子止め部71および右上螺子止め部73の配置位置にあっては上側に配置されることとなり、これら左上螺子止め部71および右上螺子止め部73の左右幅方向の張り出しを小さくすることができる。また、左下螺子止め部72および右下螺子止め部74の配置位置にあっても下側に配置されることとなり、これら左下螺子止め部72および右下螺子止め部74の左右幅方向の張り出しを小さくすることができる。つまり、上記したインパクトドライバ10によれば、動力伝達機構部31を含むギヤケース140をモータハウジング120の前端側に螺子止めさせることができながら、このように螺子止めされる動力伝達機構部31を含めたインパクトドライバ10全体の左右幅方向の張り出しを小さくすることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、第1前部螺子止め部43および第2前部螺子止め部44は、左上螺子止め部71および右上螺子止め部73と、左下螺子止め部72および右下螺子止め部74との間に配置されている。このため、第1前部螺子止め部43および第2前部螺子止め部44の左右幅方向の張り出しを小さくすることができる。これによって、上記したインパクトドライバ10によれば、動力伝達機構部31を含むギヤケース140をモータハウジング120の前端側に螺子止めさせることができながら、このように螺子止めされる動力伝達機構部31を含めたインパクトドライバ10全体の左右幅方向の張り出しを小さくすることができる。また、上記したインパクトドライバ10によれば、ギヤケース140の外周面141およびベアリングボックス51の外部露出部511を覆うようにカバー15が設けられている。このため、このカバー15によってギヤケース140の外周面141およびベアリングボックス51の外部露出部511を被覆することができる。これによって、これらギヤケース140の外周面141およびベアリングボックス51の外部露出部511が加工材料に当たるような場合でも、この加工材料をカバー15によって傷つけなくすることができる。
また、このベアリングボックス51の前側部分は、モータハウジング120の前端から突き出されてギヤケース140に内装されている。これによって、ベアリングボックス51に溜まった熱は、ギヤケース140に伝達されて放熱させ易くなっている。ここで、ベアリングボックス51の前側部分の外周露出部511は、モータハウジング120の前端から突き出されるが、この外周露出部511は上記した樹脂製のカバー15により被覆されたものとなっている。これによって、ベアリングボックス51に溜まった熱を、駆動構造体12の露出周面に伝達させずに、ギヤケース140の前側に逃がすことができる。
なお、本発明に係る電動工具および電動打撃工具にあっては、上記した実施の形態のインパクトドライバ10の構成に限定されるものではなく、適宜変更が加えられて構成されるものであってもよい。すなわち、上記した実施の形態では、いわゆるインパクトドライバと称される電動打撃工具を、本発明に係る電動工具の例として説明するものであった。しかしながら、本発明に係る電動工具および電動打撃工具としては、このようなインパクトドライバ10の例に限定されることなく、電気モータを駆動源にして構成される適宜の電動工具および電動打撃工具に対して応用することができる。
また、上記した実施の形態の装置収容保持部85には、本発明に係る点灯装置に相当するLED照射装置80が収容されて保持されるものとなっていた。しかしながら、本発明に係る装置収容保持部には、このようなLED照射装置80に限定されることなく、適宜の点灯装置が収容されて保持されるものであってもよい。また、さらに言えば、この装置収容保持部には、点灯装置以外の装置が収容されて保持されるものであってもよい。
また、上記した実施の形態にあっては、速度モードスイッチ61(速度切替スイッチ)にて切り替えられるモードとしては、低速モードと高速モードとの2段階のモードとなっていた。しかしながら、本発明に係る速度切替スイッチによる切替としては、3段階や4段階であってもよい。さらに言えば、この速度切替スイッチによる切替としては、段階的な切替に限定されることなく、断続的な滑らかな切替も含まれるものである。
また、上記した実施の形態にあっては、回転速度を表示する表示部がLED表示装置65により構成されるものとなっていた。しかしながら、本発明に係る表示部は、このような例に限定されることなく、例えば液晶表示を利用する表示装置により構成されるものであってもよい。また、速度モードスイッチ61とLED表示装置65とが設けられてい部位としては、上記したグリップエンド部60の後面に限定されることなく、ハウジング20のいずれの部分に設けられるものであってもよい。
また、上記した実施の形態のグリップエンド部60にあっては、このグリップエンド部60の前後左右断面の面積がグリップ16部分の前後左右断面の面積に比して拡大される面積を有するように略箱形をなして形成されていた。しかしながら、本発明に係るグリップエンド部としては、このような例に限定されることなく、グリップ16部分と変わりない断面積を有するように形成されるものであってもよい。ただ、上記した実施の形態のようにグリップエンド部60を形成した場合には、手握りのしやすさを向上させることができ、取り扱いやすい電動工具とすることができる。
また、上記した実施の形態の固定子鉄心27にあっては、上部には平面状に面取りされた上側外周平面271が設けられ、下部にも平面状に面取りされた下側外周平面272が設けられるものとなっていた。しかしながら、本発明に係る固定子鉄心にあっては、このような例に限定されることなく、平面状に面取りされる形状に代えて適宜の形状が選択されるものであってもよい。なお、上記した実施の形態のように上側外周平面271および下側外周平面272を設けた場合には、この固定子鉄心27の上下方向の嵩張りが抑えることができる。これによって、電動工具としてのコンパクト化を図ることができることとなる。
また、上記した実施の形態における電気モータ21は、電力を動力源として構成されるものである。つまり、上記した電気モータ21は、回転駆動力に変換して駆動力を生じさせる動力源として、家庭用電源等のAC電源(交流電源)から供給される電力を利用するものとなっている。しかしながら、本発明に係るモータとしては、このような例に限定されることなく、適宜に装着される充電式バッテリから供給される電力を動力源として利用するものであってもよく、さらに適宜に供給される圧縮空気を動力源として利用するものであってもよい。
ところで、上記した実施の形態に鑑みれば、本発明について次のように把握することもできる。
すなわち、第5の発明として、
組み合わされることによりハウジングをなす第1ハウジングおよび第2ハウジングと、
これら組み合わされたハウジングに対して固定されるギヤケースと、を有し、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは螺子で固定され、
前記ギヤケースは、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの分離を抑制するように該第1ハウジングおよび該第2ハウジングに対して関わり合う構成となっている、ことを特徴とする電動工具として、本発明を把握することができる。
このように把握される第5の発明によれば、組み合わされる第1ハウジングと第2ハウジングとの互いの分離を抑制することができて、ハウジングとしての組付け性を高めて、耐久性を高くした電動工具とすることができる。
さらに、第6の発明として、
組み合わされることによりハウジングをなす第1ハウジングおよび第2ハウジングと、
これら組み合わされたハウジングに対して固定されるギヤケースと、を有し、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングは螺子で固定され、
前記ギヤケースは、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの変形を抑制するように該第1ハウジングおよび該第2ハウジングに対して関わり合う構成となっている、ことを特徴とする電動工具として、本発明を把握することができる。
このように把握される第6の発明によれば、組み合わされる第1ハウジングと第2ハウジングとの互いの変形を抑制することができて、ハウジングとしての組付け性を高めて、耐久性を高くした電動工具とすることができる。
10 インパクトドライバ(電動工具、電動打撃工具)
11 工具本体
12 駆動構造体
120 モータハウジング
121 吸気側通気口
122 排気側通気口
123 第1突出当接部
124 第2突出当接部
13 モータ駆動部
14 駆動変換機構部
140 ギヤケース
141 ギヤケースの外周面
142 螺子止め用切欠き溝
144 基端開口部
145 先端開口部
146 螺子挿通孔
15 カバー
151 膨らみ形状
152 膨らみ形状の前面
16 グリップ
160 グリップハウジング
18 電気コード
181 ガイド部材
19 フック
20 ハウジング
201 左ハウジング
202 右ハウジング
205 連結フランジ部
206 連結フランジ部
207 保持フランジ部
208 保持フランジ部
21 電気モータ(駆動モータ)
22 モータ軸
23 回転子
231 ティース
24 コンミテータ
25 ブラシ
26 固定子
27 固定子鉄心
271 上側外周平面
272 下側外周平面
28 界磁コイル
281 前側突出コイル部
282 後側突出コイル部
29 冷却ファン
31 動力伝達機構部
32 遊星歯車機構
320 インターナルギヤ
321 遊星歯車列
33 打撃機構
34 中間軸
35 付勢スプリング
36 ハンマ
37 アンビル
38 打撃片
39 駆動出力軸
41,42 後部螺子止め部
43 第1前部螺子止め部(第1合体螺子)
44 第2前部螺子止め部(第2合体螺子)
45 第1中間部螺子止め部(螺子固定箇所)
46 第2中間部螺子止め部(螺子固定箇所)
47 上部螺子止め部
48 中間螺子止め部
49 下部螺子止め部
410,420,430,440,450,460,470,480,490 雄螺子
50 緩衝スペース
51 ベアリングボックス
511 外部露出部
52 支持ケース
53 支持受張出部
54 ベアリング保持部
55 前側ベアリング
56 後側ベアリング
57 中間軸ベアリング
60 グリップエンド部
61 速度モードスイッチ(速度切替スイッチ)
62 モードスイッチ本体
63 操作部
64 開口部
65 LED表示装置(表示部)
66 左側LEDランプ(発光体)
67 右側LEDランプ(発光体)
71 左上螺子止め部(左上螺子)
72 左下螺子止め部(左下螺子)
73 右上螺子止め部(右上螺子)
74 右下螺子止め部(右下螺子)
710,720,730,740 雄螺子
75 駆動スイッチ
76 スイッチ本体
77 操作トリガ
78 左右の回転方向切替ボタン
79 コントローラ
80 LED照射装置(点灯装置)
81 LED本体
83 保持体
85 装置収容保持部
851 左装置収容保持部
852 右装置収容保持部
853 左収容凹部
854 右収容凹部
86 上面
90 挟み込み構造
91 被挟み込み部
92 上側周面
93 左被挟み込み部
931 端縁
932 左基端部
933 左前端部
94 右被挟み込み部
941 端縁
942 右基端部
943 右前端部
95 挟み込み部
97 左側係合凸条部
971 基端部
972 先端部
98 右側係合凸条部
981 基端部
982 先端部
99 摺接面
B ドライバビット

Claims (8)

  1. モータと、
    半割り成形部品の合体により形成され且つ前記モータが収容されるハウジングと、
    前記モータの回転駆動力が伝達されるギヤを収容し且つ前記ハウジングのモータ出力側に配置されるギヤケースと、
    前記ギヤケースより出力側の外部に突き出され且つ前記動力伝達機構を介した回転駆動力により回転する回転軸と、を有する電動工具であって、
    前記ギヤケースには、前記半割り成形部品同士の合体された一部を合体方向の両側から挟み込む挟み込み部が設けられており、
    前記挟み込み部は、前記半割り成形部品同士の合体方向と交差する方向で前記ギヤケースを前記ハウジングに組み付けることで、前記半割り成形部品同士の合体された前記一部を挟み込み、
    前記挟み込み部は、前記ギヤケース下部の幅方向の左右に配置される凸条部を有し、
    前記凸条部同士の間には、前記半割り成形部品同士の合体された前記一部と対面して摺接される、電動工具。
  2. 請求項に記載の電動工具において、
    前記ギヤケースは、前記ハウジングに対して螺子で締結され、
    前記ギヤケースの外周面には、該ギヤケースを前記ハウジングに螺子で締結するための螺子挿通孔が形成される部位が設けられており、
    前記螺子挿通孔は、前記ギヤケースの外周面から径方向外側に突き出されるようにして設けられている、電動工具。
  3. 請求項に記載の電動工具において、
    前記ハウジングの前面には、前記ギヤケースを前記ハウジングに螺子で締結するための螺子止め部が設けられており、
    前記螺子止め部は、前記ハウジングの外周面の周方向から幅方向の左右に突き出されて設けられている、電動工具。
  4. 請求項から請求項のいずれかに記載の電動工具において、
    前記ハウジングの前面には、該前面から前側に突き出されるフランジ部が設けられており、
    前記フランジ部は、前記ハウジングに締結された前記ギヤケースの外周面と対面して配置される、電動工具。
  5. 請求項から請求項のいずれかに記載の電動工具において、
    前記ハウジングには、該ハウジングの内部の空気を該ハウジングの外部に排気する排気口が設けられており、
    前記排気口が設けられる位置は、前記モータと前記ギヤとの間に設定されている、電動工具。
  6. モータと、
    合体して前記モータを収容する左モータハウジング及び右モータハウジングと、
    前記モータにより回転駆動する遊星歯車と、
    前記遊星歯車により回転するスピンドルと、
    前記スピンドルの回転に依存して回転するハンマと、
    回転する前記ハンマで打撃されるアンビルと、
    前記アンビルを突き出しながら、前記遊星歯車と前記スピンドルと前記ハンマを収容するハンマケースと、を有し、
    前記右モータハウジングは、右側から左側に向けて凹む右凹部を有し、
    前記左モータハウジングは、左側から右側に向けて凹む左凹部を有し、
    前記ハンマケースは、前記右凹部の凹みに対応して左側に突き出される右凸部と、前記左凹部の凹みに対応して右側に突き出される左凸部と、を有し、
    前記ハンマケースの前記右凸部および前記左凸部は、前記左右のモータハウジングの前記右凹部および前記左凹部の両者を挟み込む構成となっている、電動工具。
  7. モータと、
    合体して前記モータを収容する左モータハウジング及び右モータハウジングと、
    前記左モータハウジングから下方に延びる左グリップハウジングと、
    前記右モータハウジングから下方に延びる右グリップハウジングと、
    前記モータにより回転駆動する遊星歯車と、
    前記遊星歯車により回転するスピンドルと、
    前記スピンドルの回転に依存して回転するハンマと、
    回転する前記ハンマで打撃されるアンビルと、
    前記アンビルを突き出しながら、前記遊星歯車と前記スピンドルと前記ハンマを収容するハンマケースと、を有し、
    前記右モータハウジングは、右側から左側に向けて凹む右凹部を有し、
    前記左モータハウジングは、左側から右側に向けて凹む左凹部を有し、
    前記ハンマケースは、前記右凹部の凹みに対応して左側に突き出される右凸部と、前記左凹部の凹みに対応して右側に突き出される左凸部と、を有し、
    前記ハンマケースの前記右凸部および前記左凸部は、前記左右のモータハウジングの前記右凹部および前記左凹部の両者を挟み込む構成となっており、
    合体した前記右グリップハウジングおよび前記左グリップハウジングの下部はグリップエンド部をなし、
    前記グリップエンド部には、前記モータの回転モードを選択するモードスイッチと、該モードスイッチにより選択された回転モードを表示するためのLED表示装置と、が設けられている、電動工具。
  8. モータと、
    合体して前記モータを収容する左モータハウジング及び右モータハウジングと、
    前記モータにより回転駆動する遊星歯車と、
    前記遊星歯車により回転するスピンドルと、
    前記スピンドルの回転に依存して回転するハンマと、
    回転する前記ハンマで打撃されるアンビルと、
    前記アンビルを突き出しながら、前記遊星歯車と前記スピンドルと前記ハンマを収容するハンマケースと、を有し、
    前記右モータハウジングは、右側から左側に向けて凹む右凹部を有し、
    前記左モータハウジングは、左側から右側に向けて凹む左凹部を有し、
    前記ハンマケースは、前記右凹部の凹みに対応して左側に突き出される右凸部と、前記左凹部の凹みに対応して右側に突き出される左凸部と、を有し、
    前記ハンマケースの前記右凸部および前記左凸部は、前記左右のモータハウジングの前記右凹部および前記左凹部の両者を挟み込む構成となっており、
    前記ハンマケースにおける前記右凸部と前記左凸部との間には、下側に向けて凸形をなす凸面部が設けられており、
    前記モータハウジングには、前記凸面部の凸形に対応した凹形部が設けられている、電動工具。



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