JP2017064859A - 電動工具 - Google Patents

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央 松下
Hiroshi Matsushita
央 松下
西河 智雅
Tomomasa Nishikawa
智雅 西河
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Abstract

【課題】 ファン及び工具本体を大型化せずとも、充分な冷却効果を得ることが可能な電動工具を提供する。【解決手段】 モータ軸31を有し正転及び反転可能なモータ3と、軸心を中心に正転方向A及び反転方向Bにモータ軸31と一体に回転可能であり、モータ軸31から放射状に延び放射方向における内側部分から外側部分まで一体的に形成される複数の羽根42を有するファン4と、を備えるインパクトドライバ1において、複数の羽根42は、それぞれ、正転方向Aにおける下流側に向かうように内側部分から外側部分に向かい徐々に傾斜又は湾曲する。【選択図】図8

Description

本発明は、モータを冷却するためのファンを備える電動工具に関する。
従来、インパクトドライバ等の電動工具では、モータ軸に冷却用のファンが取り付けられ、モータとファンとが同軸一体回転する。ファンの回転により生じた冷却風は、工具本体内に設けられた風路を経由して、モータやインバータ基板等の発熱部品を冷却する(下記特許文献1参照)。
特開2014−117792号公報
この種の電動工具は、近年、小型化及び高出力化の要望が高まっている。しかしながら、高出力化が進むに伴い、モータやインバータ基板等の発熱量が増える一方、ファンの小型化により風量が低下するとともに、工具本体の小型化により風路が狭くなるため、充分な冷却効果が得られないという問題があった。
かかる課題に鑑み、本発明は、ファン及び工具本体を大型化せずとも、充分な冷却効果を得ることが可能な電動工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電動工具は、モータ軸を有し正転及び反転可能なモータと、軸心を中心に正転方向及び反転方向にモータ軸と一体に回転可能であり、モータ軸から放射状に延び放射方向における内側部分から外側部分まで一体的に形成される複数の羽根を有するファンと、を備え、複数の羽根は、それぞれ、正転方向における下流側に向かうように内側部分から外側部分に向かい徐々に傾斜又は湾曲していることを特徴とする。
かかる構成によれば、ファンが正転方向に回転する際に生じる風量を増大させることが可能となるので、ファンや工具本体を大型化せずとも、モータ等の発熱部品の冷却効率を高めることが可能となる。したがって、小型で高出力な電動工具において、発熱による部品の劣化を抑制し、工具の長寿命化が可能となる。また、ファンを反転方向に回転させた場合、風量が少なくなるため、ファンによる騒音を低減可能となり、作業に応じた使い分けが可能となる。したがって、利便性が向上される。更に、各羽根が徐々に傾斜又は湾曲していることにより、羽根の特定の部分に応力が集中することを抑制できる。また、傾斜の無い場合に比べて羽根の体積が増加するため、ファンの慣性モーメントが増えることとなる。したがって、モータの回転変動を抑制可能となる。
上記した電動工具において、羽根の軸心方向の少なくとも一方には、複数の羽根に亘って、羽根と一体に円環部が設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、羽根の強度を確保(増大)することができ、モータ及びファンを高速回転させた場合でも、羽根が破損してしまうことを抑制することができる。
上記した電動工具において、複数の羽根は、それぞれ、軸心方向において内側部分の厚みより外側部分の厚みが薄くなっていることが好ましい。
かかる構成によれば、羽根の外側部分が電動工具のハウジング内側に設けられたリブと干渉することを防止できるため、電動工具の全長をコンパクトにすることができる。
また、円環部は、厚みが薄くなっている部分に設けられることが好ましい。
かかる構成によれば、厚みが薄い部分の強度を増大することができる。
また、円環部は、内側部分から外側部分に亘って設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、羽根の強度を増大することができる。
また、複数の羽根は、それぞれ、内側部分から外側部分まで軸心を中心とする周方向における幅が略均一であることが好ましい。
かかる構成によれば、羽根の強度を確保することができる。
また、羽根の外側部分は、羽根における放射方向外側に設けられる外側傾斜部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、ファンの風量を効率的に増大させることが可能となるため、ファンを大型化せずとも、冷却効率を高めることが可能となる。
また、羽根の内側部分は、更に、羽根における放射方向内側に設けられる内側傾斜部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、ファンの風量を更に増大させることが可能となるため、更なる冷却効率の向上が可能となる。
上記した電動工具において、内側傾斜部の内側端部の周方向中心及び軸心を通り放射方向に延びる仮想直線に対する内側傾斜部の傾斜角度である入口角度と、外側傾斜部の外側端部の周方向中心及び軸心を通り放射方向に延びる仮想直線に対する外側傾斜部の傾斜角度である出口角度と、は異なることが好ましい。
かかる構成によれば、入口角度と出口角度とを調整することにより、より風量の多いファンを実現することが可能となる。
上記した電動工具において、入口角度は、出口角度よりも小さいことが好ましい。
かかる構成によれば、ファンの風量を増大させて、冷却効率を高めることが可能となる。
また、内側傾斜部及び外側傾斜部は、一体形成されることが好ましい。
かかる構成によれば、ファンの回転中に羽根の入口角度及び出口角度が変動することを抑制可能となるため、ファンの風量を適切に保持することが可能となる。
また、内側傾斜部及び外側傾斜部の一方は他方に対して変形しないことが好ましい。
かかる構成によれば、ファンの回転によって羽根が変形しないため、ファンの回転に応じて風量を適切に保持することが可能となる。特に、高速回転した場合であっても、羽根が変形することがない。
また、羽根は、放射方向に延びモータ軸に接続される基部を更に有しても良い。この場合、基部及び外側傾斜部は一体形成されることが好ましい。
かかる構成によれば、傾斜の無い基部により羽根の強度を高めることが可能となるとともに、外側傾斜部により冷却効率の向上及び騒音の低減が可能となる。また、基部及び外側傾斜部が一体形成されることにより、羽根の更なる強化及び適切な風量の保持が可能となる。
更に、ファンは、遠心ファンであることが好ましい。
本発明に係る電動工具によれば、ファン及び工具本体を大型化せずとも、充分な冷却効果を得ることが可能となる。
実施の形態に係るインパクトドライバの内部構造を示す断面図である。 第1の実施の形態に係るインパクトドライバにおけるファンの形状を示す正面図である。 第1の実施の形態に係るインパクトドライバにおけるファンの形状を示す背面図である。 第1の実施の形態に係るインパクトドライバにおけるファンの形状を示す正面斜視図である。 第1の実施の形態に係るインパクトドライバにおけるファンの形状を示す背面斜視図である。 第1の実施の形態に係るインパクトドライバにおけるファン及びモータの一部分の形状を示す正面斜視図である。 第1の実施の形態に係るインパクトドライバにおけるファン及びモータの一部分の形状を示す背面斜視図である。 第1の実施の形態におけるファンの詳細な形状を示す図である。 羽根の入口角度を説明する図である。 羽根の出口角度を説明する図である。 入口角度α=0°の場合の出口角度β及び風量の関係を示す図である。 出口角度β=10°の場合の入口角度α及び風量の関係を示す図である。 第2の実施の形態におけるファンの形状を示す背面図である。 第2の実施の形態におけるファンの形状を示す背面斜視図である。 第3の実施の形態におけるファンの形状を示す背面図である。 第3の実施の形態におけるファンの形状を示す背面斜視図である。 第4の実施の形態におけるファンの形状を示す背面図である。 第4の実施の形態におけるファンの形状を示す背面斜視図である。 第5の実施の形態におけるファンの形状を示す背面図である。 第5の実施の形態におけるファンの形状を示す背面斜視図である。 第1の変形例に係るハンマドリルの内部構造を示す断面図である。 第2の変形例に係るドライバドリルの内部構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。ここでは、本発明をコードレス式のインパクトドライバに適用した場合を例に、説明を行う。
まず、本発明の実施の形態に係るインパクトドライバについて、図1に基づき説明する。図1は、実施の形態に係るインパクトドライバの内部構造を示す断面図である。インパクトドライバ1は、図1に示されるように、ハウジング2、モータ3、ファン4、ギヤ機構5、ハンマ6、アンビル部7及びインバータ基板8を含んで構成される。以下、モータ3に対してギヤ機構5が設けられている方向を前方向と定義し、逆を後方向と定義する。また、後述する胴体部2aからハンドル部2bが取り付けられる方向を下方向と定義し、逆を上方向と定義する。更に、前後方向及び上下方向と直交する方向を左右方向と定義する。
ハウジング2は、樹脂製であってインパクトドライバ1の外郭をなしており、略筒状の胴体部2aと、胴体部2aから延出されるハンドル部2bと、基板収容部2cとから構成される。胴体部2a内には、図1に示されるように、モータ3が、その軸方向が胴体部2aの長手方向に一致するように配置されると共に、ファン4、ギヤ機構5、ハンマ6及びアンビル部7が、モータ3の軸方向一端側に向かって並んで配置されている。
胴体部2a内の前側位置には、ハンマ6及びアンビル部7が内蔵される金属製のハンマケース9が配置されている。ハンマケース9は、前方に向かうに従って徐々に径が細くなる略漏斗形状をなしており、前端部分には開口9aが形成され、開口9aから後述する先端工具保持部72の先端部分が露出し、その先端に開口部72aが形成される。
また、胴体部2aには、後述するファン4により胴体部2a内に空気を吸入及び排出するための吸気口21及び排気口22が形成されている。インバータ基板8の近傍に形成された吸気口21から吸いこまれた空気がファン4の外側に形成された排気口22へと通過することにより、モータ3及びインバータ基板8が冷却される。
ハンドル部2bは、胴体部2aの前後方向略中央位置から下側に向けて延出し、下端が基板収容部2cに接続されている。ハンドル部2bの内部には、スイッチ機構10が内蔵される。ハンドル部2bにおいて、胴体部2aからの根元部分であって前側位置には、作業者の操作箇所となり電子スイッチであるトリガスイッチ11が設けられている。このトリガスイッチ11は、スイッチ機構10と接続しており、モータ3への駆動電力の供給と遮断とを切り替えるために用いられる。また、ハンドル部2bと胴体部2aとの接続部分であって、トリガスイッチ11の直上には、モータ3の回転方向を正転方向及び反転方向間で切り替える切替スイッチ12が設けられている。
基板収容部2cは、上部に制御回路部13を収容し、下部には電池パック装着面が形成されている。基板収容部2cは、前方に突出する形状をなしている。この突出する部分の前端部は、先端工具保持部72よりも前方へ突出しないように、即ち、先端工具保持部72よりもモータ3側に位置している。また、基板収容部2cの左右方向の幅は、胴体部2aの左右方向の幅と略等しくなるように形成されている。電池パック装着面には、リチウムイオン電池等の複数の電池セルが収容された電池パック14が着脱可能に装着される。
モータ3は、本実施の形態ではブラシレスモータであり、モータ軸31、ロータ32及びステータ33を含んで構成される。
モータ軸31は、円柱形状をなし、軸心方向が前後方向と一致するように胴体部2a内に配置される。ロータ32は、モータ軸31よりも大径の円柱形状をなし、2組の永久磁石32aを備えている。ロータ32は、モータ軸31を中心軸としてその外周に配置される。モータ軸31は、ロータ32の前後に突出しており、その突出した箇所でベアリングにより胴体部2aに正転方向及び反転方向に回転可能に支承されている。モータ軸31は、その軸心を回転軸心として、ロータ32と同軸一体回転を行う。尚、正転方向とは、矢印Aで示される前面視反時計回りの回転方向を指し、反転方向とは、矢印Bで示される前面視時計回りの回転方向を指す。
ステータ33は、ロータ32の外周に対向する位置に配置され、複数のコイル33aを備えている。
ファン4は、遠心ファンであり、モータ軸31の前側に突出している箇所の外周に配置され、モータ軸31と同軸一体回転を行うことにより、ハウジング2の胴体部2a後方及び側面に形成された吸気口21から空気を取り込み、当該空気によりインバータ基板8及びモータ3を冷却し、胴体部2aの上面及び側面に形成された排気口22から空気を排出する。ファン4の詳細な構成については、後述する。
ギヤ機構5は、モータ3の前方に配置されている。ギヤ機構5は、複数の歯車を備える遊星歯車機構で構成される減速機構であり、モータ軸31の回転を減速して、ハンマ6に伝達する。
ハンマ6は、前端に一対の衝突部6aを備えている。また、ハンマ6は、バネ61により前方に付勢され、当該付勢力に抗して後方に移動可能に構成されている。
アンビル部7は、ハンマ6の前方に配置されており、アンビル71と先端工具保持部72とから主に構成される。
アンビル71は、先端工具保持部72の後方に、当該先端工具保持部72と一体に構成され、先端工具保持部72の回転中心に対して対極に配置された一対の被衝突部71aを有する。また、先端工具保持部72の先端には、上述した開口部72aが形成され、当該開口部72aに先端工具が着脱可能に保持される。
ハンマ6が回転すると、一方の衝突部6aと一方の被衝突部71aとが衝突し、これによりハンマ6の回転力がアンビル71に伝達され、アンビル71に打撃が与えられる。また、衝突部6aと被衝突部71aとの衝突後、ハンマ6はバネ61の付勢力に抗して回転しながら後退する。そして、衝突部6aが被衝突部71aを乗り越えると、バネ61に蓄えられた弾性エネルギーが解放されてハンマ6は前方に移動し、再び、衝突部6aと被衝突部71aとが衝突することとなる。このように、モータ3のモータ軸31の回転がギヤ機構5及びハンマ6を介してアンビル部7に伝達され、先端工具保持部72に保持された先端工具が回転することとなる。このとき、ロータ32が正転方向Aに回転する場合、先端工具は止具等の締め付け作業を行い、ロータ32が反転方向Bに回転する場合、先端工具は止具等の緩め作業を行う。
モータ3の後方には、モータ軸31に直交する方向に延びるインバータ基板8が設けられる。インバータ基板8は、円板状の回路基板上に、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング素子(不図示)が設けられて構成される。
次に、第1の実施の形態に係るインパクトドライバ1におけるファン4の構成について、詳細に説明する。尚、以下の説明において、径方向とは、モータ軸31の軸心方向に直交する円形断面の径方向を指すものとする。また、周方向とは、軸心を中心とする円周方向を指すものとする。
まず、ファン4の全体形状について、説明する。図2乃至図5は、第1の実施の形態に係るインパクトドライバ1におけるファン4の形状を示す図である。図2は、ファン4の正面図であり、図3は、ファン4を後方から見た背面図である。また、図4は、ファン4の正面斜視図であり、図5は、ファン4の背面斜視図である。更に、図6及び図7は、第1の実施の形態に係るインパクトドライバ1におけるファン4及びモータ3の一部分の形状を示す斜視図である。図6は、正面斜視図であり、図7は、背面斜視図である。
ファン4は、前側胴体部41a及び後側胴体部41bが前後に接続された胴体部41を有する。前側胴体部41a及び後側胴体部41bは、それぞれ、径の異なる円柱形状をなし、前側胴体部41aの径が後側胴体部41bの径よりも大きくなっている。また、胴体部41は、前側胴体部41a及び後側胴体部41bの中心軸が前後方向に一致するように配置されている。胴体部41の中心には、胴体部41を前後方向に貫通する貫通穴41cが形成される。貫通穴41cの径は、モータ軸31の径に略一致する。貫通穴41cには、モータ軸31が圧入される。
後側胴体部41bの前端部分の外周面には、放射状に延伸する複数の羽根42が、周方向に等間隔に配置される。本実施の形態では、ファン4には25本の羽根42が設けられる。各羽根42は、傾斜又は湾曲を有する略直方体形状をなし、前面と後面とにそれぞれ溝が形成される。すなわち、各羽根42は、図2等に示すように、胴体部41に接続された内側部分から径方向外側の外側部分(羽根42の先端部分)まで円周方向における厚み(幅)が略均一である。これにより、羽根42の厚み(幅)が途中で薄くなる形状では、その部分に応力が集中して破損してしまう可能性があるが、本実施の形態のように羽根42の厚み(幅)を略均一にすることで、特定の場所への応力集中を抑えることができ羽根42の強度を確保している。羽根42の前面の溝は、径方向内側に形成され、円環部43が係合する。また、羽根42の後面の溝は、径方向中央付近に形成され、円環部44が係合する。羽根42の詳細な形状については、後述する。これら円環部43、44により羽根42の強度を確保(増大)している。
円環部43は、前側胴体部41aの径に略一致する内径を有し、前側胴体部41aの後端部分の外周面に外嵌されて、各羽根42の前面の溝に係合し、各羽根42の前面を接続する。円環部44は、円環部43の外径よりも大きな内径及び外径を有し、各羽根42の後面の溝に係合し、各羽根42の後面を接続する。
後側胴体部41bの後端面41dには、ロータ32の前端面に設けられた突起(不図示)を係合させるための複数の係合部41eが、貫通穴41cの周囲に設けられている。ファン4は、ロータ32の突起が係合部41eに係合することにより、ロータ32及びモータ軸31に対して固定され、ロータ32の回転に伴い同軸一体回転を行う。
次に、羽根42の形状について、図8乃至図10に基づき詳細に説明する。図8は、第1の実施の形態におけるファン4の詳細な形状を示す図であり、図9及び図10は、図8の部分拡大図である。図9は、羽根42の入口角度αを説明する図であり、図10は、羽根42の出口角度βを説明する図である。
各羽根42は、例えば樹脂製であり、径方向内側に位置する内側傾斜部(内側部分)42aと、径方向外側に位置する外側傾斜部(外側部分)42bとからなる。各羽根42において、内側傾斜部42a及び外側傾斜部42bは一体成形される。すなわち、ファン4が高速で回転しても内側傾斜部42a及び外側傾斜部42bの一方が他方に対して変形することがないため、冷却風量を確保することができる。
なお、本実施の形態では傾斜部としているが、各羽根42は図8等に示すように、内側部分から外側部分に向かって正転方向に向かって徐々に湾曲している。よって、本実施の形態では、傾斜に限らず湾曲している構成も含めて傾斜部として説明する。羽根42を徐々に湾曲(傾斜)させることにより、特定の場所に応力集中が生じないようにすることができ、羽根42の強度を確保することができる。
また、本実施の形態では、羽根42は、内側傾斜部(内側部分)42aと外側傾斜部(外側部分)42bとにおいて、厚み(前後方向の寸法)が異なる。図7等に示すように、内側傾斜部42a側の羽根42よりも、外側傾斜部42b側の羽根42の方が、厚みが薄くなっている。すなわち、段差部を境にして径方向外側の羽根の厚みを、径方向内側の羽根の厚みより薄くしている。これにより、空気が流入される内側部分の羽根42の強度を増大することができる。更に、図1に示すようにファン4を電動工具1の胴体部2aに組み込んだ際に、羽根42が、冷却風を排気口22に案内するように胴体部2aに設けられたリブと干渉してしまうことを防止することができる。これにより、胴体部2aの前後方向の寸法が大きくなることを抑制することができる。更に、厚みが薄い羽根42の部分に円環部44を設けることを設けることにより羽根42の強度を増大することができる。
ファン4において、羽根に傾斜が無い場合、直方体形状の羽根が径方向に延伸することとなる。本実施の形態では、ファン4の各羽根42は、直方体形状の内側傾斜部42a及び外側傾斜部42bをそれぞれ同一の曲率半径で徐々に湾曲させることにより、傾斜が設けられている。そのため、羽根42の延伸する方向は、径方向からずれることとなる。このずれの角度を、入口角度α及び出口角度βで表すこととする。傾斜が無い場合、入口角度α及び出口角度βは、それぞれ0°である。
内側傾斜部42aは、後側胴体部41bに接続する径方向内側端部が、正転方向Aにおける下流側に向かうように傾斜している。以下、内側傾斜部42aの径方向内側端部を、羽根42の入口部42dと記すこととする。また、後側胴体部41bの中心、すなわち羽根42の後面と同一面上におけるモータ軸31の軸心の位置をCと表し、入口部42dの周方向中心位置をDと記す。このとき、位置C及び位置Dを通る直線を、図9に一点鎖線で示す。この直線CDの方向は、径方向に一致する。一方、一定の曲率半径で湾曲する内側傾斜部42aの位置Dにおける接線方向を示す仮想直線を図9に点線で示す。この位置Dを通る接線方向を示す仮想直線の径方向(直線CD)からのずれの角度が、入口角度αである。ここで、つまり、入口角度αは、羽根42の入口部42dの径方向からの傾斜角度であり、正転方向Aにおける下流側に向かうずれ(図中、αの矢印の方向)が正の値となるように定義される。
同様に、外側傾斜部42bは、径方向外側端部が、正転方向Aにおける下流側に向かうように傾斜している。以下、外側傾斜部42bの径方向外側端部を、羽根42の出口部42eと記すこととする。また、出口部42eの周方向中心位置をEと記す。このとき、位置C及び位置Eを通る直線を、図10に一点鎖線で示す。この直線CEの方向は、径方向に一致する。一方、内側傾斜部42aと同一の曲率半径で湾曲する外側傾斜部42bの位置Eにおける接線方向を示す仮想直線を図10に点線で示す。この位置Eを通る接線方向を示す仮想直線の径方向(直線CE)からのずれの角度が、出口角度βである。つまり、出口角度βは、羽根42の出口部42eの径方向からの傾斜角度であり、正転方向Aにおける下流側に向かうずれ(図中、βの矢印の方向)が正の値となるように定義される。
このように、各羽根42の入口部42d及び出口部42eを正転方向Aにおける下流側に向かうように傾斜させることにより、ファン4が正転方向Aに回転を行う場合に、ファン4の回転により発生する風量を増大させることが可能となる。
ここで、入口角度α及び出口角度βの最適な値を探るべく、数値解析を行った結果を、図11及び図12に示す。図11は、入口角度α=0°の場合の出口角度β及び風量の関係を示す図であり、図12は、出口角度β=10°の場合の入口角度α及び風量の関係を示す図である。ここで、図11及び図12の縦軸は、単位時間あたりの風量を表す。
まず、入口部42dには傾斜を設けず、出口部42eの傾斜を変えて、風量の変化を解析した。入口角度α=0°の場合、図11に示すように、出口角度β=0°、すなわち出口部42eに傾斜を設けない場合に比べて、出口角度β>0、すなわち出口部42eに正転方向Aにおける下流側に向かう傾斜を設けた場合の方が、風量は増えることとなる。解析の結果、出口角度β=10°の場合に、最も風量が多くなった。
次に、出口部42eの傾斜を出口角度β=10°に固定した状態で、入口部42dの傾斜を変えて、風量の変化を解析した。出口角度β=10°の場合、図12に示すように、入口角度α=6°の場合に、最も風量が多くなった。
そこで、第1の実施の形態に係るインパクトドライバ1では、ファン4の各羽根42に対し、入口角度α=6°及び出口角度β=10°を採用することとした。
以上のように、第1の実施の形態に係るインパクトドライバ1では、ファン4において、羽根42に正転方向下流側に向かうような傾斜を設けることにより、モータ3及びファン4が正転方向に回転する際に生じる風量を増大させることが可能となる。したがって、高負荷により発熱量が増える締め付け作業時には、ファン4の風量を増大させて、モータ3やインバータ基板8等の発熱部品の冷却効率を高めることが可能となる。また、モータ3及びファン4が反転方向に回転する際に生じる風量は少なくなるため、作業時間が短く且つ低負荷のため発熱量が少ない緩め作業時には、ファン4の騒音を低減可能となる。なお、モータ3及びファン4を反転方向に回転させる場合、すなわち、ねじ等の緩め作業時には、作業開始時に負荷が掛かるが、ねじが緩んでしまえばその後に負荷が掛からないため、モータ3等の発熱量が少ないため風量を増大する必要がない。また、内側傾斜部42a及び外側傾斜部42bは一体成型され、その一方は他方に対して変形することがないため、ファン4の回転によって風量を増大することができる。特に、ファン4を高速で回転させた場合でも羽根の形状が変形しないため風量を増大することができる。このように、作業内容に応じてファン4の風量を変更することが可能となるため、利便性が向上されるとともに、部品の劣化が抑制され、工具の長寿命化が可能となる。また、入口角度α=6°及び出口角度β=10°を採用することにより、冷却効率を更に高めることが可能となるとともに、騒音の更なる低減も可能となる。
次に、第2の実施の形態について、図13及び図14に基づき説明する。第2の実施の形態に係るインパクトドライバは、ファンの各羽根に内側傾斜部を設けず、外側傾斜部のみを設ける点が、第1の実施の形態とは異なる。ここでは、ファンの形状についてのみ説明を行い、第1の実施の形態と同一又は同等である他の構成要素、部材等については、説明を省略する。
まず、ファン104の全体形状について、説明する。図13は、第2の実施の形態におけるファン104の形状を示す背面図であり、図14は、背面斜視図である。
ファン104は、前側胴体部41a及び後側胴体部41bからなる胴体部41を有し、胴体部41の中心には、胴体部41を前後方向に貫通する貫通穴(不図示)が形成される。貫通穴にはモータ軸31が圧入され、ファン104は、ロータ32及びモータ軸31に対して固定され、ロータ32の回転に伴い正転方向A及び反転方向Bに同軸一体回転を行う。後側胴体部41bの後端面の詳細な構成については、図示及び説明を省略する。
後側胴体部41bの前端部分の外周面には、放射状に延伸する複数の羽根142が、周方向に等間隔に配置される。本実施の形態では、ファン104には25本の羽根142が設けられる。各羽根142は、傾斜を有する略直方体形状をなし、前面と後面とにそれぞれ溝が形成され、各溝には円環部43及び円環部44が係合する。
各羽根142は、例えば樹脂製であり、径方向内側に位置する基部(内側部分)142cと、径方向外側に位置する外側傾斜部(外側部分)142bとからなる。各羽根142において、基部142c及び外側傾斜部142bは一体成型される。
基部142cは、後側胴体部41bに接続する入口部142dから外側傾斜部142bに接続する部分まで、径方向に延伸する。基部142cには傾斜は設けられず、羽根142の入口角度αは0°である。
外側傾斜部142bは、一定の曲率半径で湾曲し、出口部142eが正転方向Aにおける下流側に向かうように傾斜している。本実施の形態では、外側傾斜部142bの出口角度βは20°である。
このように、ファン104の各羽根142の入口部142dには傾斜を設けず、出口部142eには正転方向Aにおける下流側に向かうような傾斜を設けることにより、モータ3及びファン104が正転方向Aに回転する際に生じる風量を増大させることが可能となるとともに、反転方向Bに回転する際の騒音を低減可能となる。
以上のように、第2の実施の形態に係るインパクトドライバでは、ファン104の各羽根142において、入口部142dには傾斜を設けず、出口部142eにのみ傾斜を設ける簡易な構成とすることにより、羽根142の強度が増すとともに、ファン104の製造が容易になる。また、反転時の風量の減少を抑えることが可能となるため、正転時の冷却効率の向上を保ちつつ、反転時の冷却効率の過度な低下を抑制可能となる。
次に、第3の実施の形態について、図15及び図16に基づき説明する。第3の実施の形態に係るインパクトドライバは、ファンの形状が第2の実施の形態とは異なる。ここでは、ファンの形状についてのみ説明を行い、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同一又は同等である他の構成要素、部材等については、説明を省略する。
まず、ファン204の全体形状について、説明する。図15は、第3の実施の形態におけるファン204の形状を示す背面図であり、図16は、背面斜視図である。
ファン204は、中心部分が後方に突出した椀形状の胴体部241aと、胴体部241aの外縁に接続される円環部241bとからなる支持部241を有する。胴体部241aの中心には、胴体部241aを前後方向に貫通する貫通穴(不図示)が形成される。貫通穴にはモータ軸31が圧入され、ファン204は、ロータ32及びモータ軸31に対して固定され、ロータ32の回転に伴い正転方向A及び反転方向Bに同軸一体回転を行う。
支持部241の後面には、胴体部241aの突出部分の周りに放射状に延伸する複数の羽根242が、周方向に等間隔に配置される。本実施の形態では、ファン204には23本の羽根242が設けられる。各羽根242は、入口部242dを胴体部241aに接続され、前面を支持部241の後面に支持されて、固定される。
各羽根242は、例えば樹脂製であり、径方向内側に位置する基部242cと、径方向外側に位置する外側傾斜部242bとからなる。各羽根242において、基部242c及び外側傾斜部242bは一体成型される。
基部242cは、胴体部241aに接続する入口部242dから外側傾斜部242bに接続する部分まで、胴体部241aの後面に沿って径方向に延伸する。基部242cには傾斜は設けられず、羽根242の入口角度αは0°である。
外側傾斜部242bは、円環部241bの後面に沿って配置され、一定の曲率半径で湾曲し、出口部242eが正転方向Aにおける下流側に向かうように傾斜している。本実施の形態では、外側傾斜部242bの出口角度βは20°である。
このように、ファン204の各羽根242の入口部242dには傾斜を設けず、出口部242eには正転方向Aにおける下流側に向かうような傾斜を設けることにより、モータ3及びファン204が正転方向Aに回転する際に生じる風量を増大させることが可能となるとともに、反転方向Bに回転する際の騒音を低減可能となる。
以上のように、第3の実施の形態に係るインパクトドライバでは、ファン204の各羽根242において、入口部242dには傾斜を設けず、出口部242eにのみ傾斜を設けるとともに、各羽根242を支持部241上に固定することにより、回転中における羽根242の変形が抑制されて、強度が増すこととなる。また、反転時の風量の減少を抑えることが可能となるため、正転時の冷却効率の向上を保ちつつ、反転時の冷却効率の過度な低下を抑制可能となる。
次に、第4の実施の形態について、図17及び図18に基づき説明する。第4の実施の形態に係るインパクトドライバは、ファンの各羽根に基部や内側傾斜部等を設けず、外側傾斜部のみを設ける点が、第3の実施の形態とは異なる。ここでは、ファンの形状についてのみ説明を行い、第3の実施の形態と同一又は同等である他の構成要素、部材等については、説明を省略する。
まず、ファン304の全体形状について、説明する。図17は、第4の実施の形態におけるファン304の形状を示す背面図であり、図18は、背面斜視図である。
ファン304は、第3の実施の形態と同様に、胴体部241aと円環部241bとからなる支持部241を有する。胴体部241aの中心には、胴体部241aを前後方向に貫通する貫通穴(不図示)が形成される。貫通穴にはモータ軸31が圧入され、ファン304は、ロータ32及びモータ軸31に対して固定され、ロータ32の回転に同期して、正転方向A及び反転方向Bに同軸一体回転を行う。
支持部241において、円環部241bの後面には、胴体部241aの外縁の周りに放射状に延伸する複数の羽根342が、周方向に等間隔に配置される。本実施の形態では、ファン304には23本の羽根342が設けられる。
各羽根342は、例えば樹脂製であり、第3の実施の形態とは異なり、胴体部241a上に配置される基部を有さず、前面を円環部241b上に固定される外側傾斜部242bのみからなる。
外側傾斜部242bは、円環部241bの後面に沿って配置され、一定の曲率半径で湾曲し、出口部242eが正転方向Aにおける流側に向かうように傾斜している。本実施の形態では、外側傾斜部242bの出口角度βは10°である。また、外側傾斜部242bの入口部342dには傾斜は設けられず、外側傾斜部242bの入口角度αは0°である。
このように、ファン304の各羽根342の入口部342dには傾斜を設けず、出口部242eには正転方向Aにおける下流側に向かうような傾斜を設けることにより、モータ3及びファン304が正転方向Aに回転する際に生じる風量を増大させることが可能となるとともに、反転方向Bに回転する際の騒音を低減可能となる。
以上のように、第4の実施の形態に係るインパクトドライバでは、ファン304の各羽根342を外側傾斜部242bのみの簡易な構成により、正転時の風量の増量及び反転時の騒音の低減が可能となる。したがって、製造が容易になり、コストの低減が可能となる。
次に、第5の実施の形態について、図19及び図20に基づき説明する。第5の実施の形態に係るインパクトドライバは、ファンの各羽根に径方向内側の基部を設けず、外側傾斜部の部分のみを設ける点は、第4の実施の形態と同一であるが、各羽根の出口部のみならず入口部にも傾斜を設ける点が、第4の実施の形態とは異なる。ここでは、ファンの形状についてのみ説明を行い、第4の実施の形態と同一又は同等である他の構成要素、部材等については、説明を省略する。
まず、ファン404の全体形状について、説明する。図19は、第5の実施の形態におけるファン404の形状を示す背面図であり、図20は、背面斜視図である。
ファン404は、第3の実施の形態及び第4の実施の形態と同様に、胴体部241aと円環部241bとからなる支持部241を有する。ファン404は、ロータ32及びモータ軸31に対して固定され、ロータ32の回転に同期して、正転方向A及び反転方向Bに同軸一体回転を行う。
支持部241において、円環部241bの後面には、胴体部241aの外縁の周りに放射状に延伸する複数の羽根442が、周方向に等間隔に配置される。本実施の形態では、ファン404には23本の羽根442が設けられる。
各羽根442は、例えば樹脂製であり、前面を円環部241b上に固定される。各羽根442は、径方向内側に配置される内側傾斜部442aと、径方向外側に配置される外側傾斜部442bとからなり、各羽根442において、内側傾斜部442a及び外側傾斜部442bは一体成型される。ここで、各羽根442は、第2の実施の形態のファン204における外側傾斜部242bや第3の実施の形態のファン304における外側傾斜部242bと略同一位置に配置される。
内側傾斜部442aは、一定の曲率半径で湾曲し、入口部442dが正転方向Aにおける下流側に向かうように傾斜している。本実施の形態では、内側傾斜部442aの入口角度αは45°である。
外側傾斜部442bは、内側傾斜部442aと同一の曲率半径で湾曲し、出口部442eが正転方向Aにおける下流側に向かうように傾斜している。本実施の形態では、外側傾斜部442bの出口角度βは10°である。
このように、ファン404の各羽根442の出口部442eに加えて入口部442dにも正転方向Aにおける下流側に向かうような傾斜を設けることにより、モータ3及びファン404が正転方向Aに回転する際に生じる風量を更に増大させることが可能となるとともに、反転方向Bに回転する際の騒音を更に低減可能となる。
以上のように、第5の実施の形態に係るインパクトドライバでは、ファン404の各羽根442の入口部442d及び出口部442eに正転方向Aにおける下流側に向かうような傾斜を設けることにより、正転時の冷却効率を更に高めることが可能となるとともに、反転時の騒音の更なる低減が可能となる。
以上、本発明を実施の形態に基づき説明したが、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の各実施の形態では、電動工具としてコードレス式のインパクトドライバを例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。商用交流電源に接続して使用されるインパクトドライバや、ハンマドリル、ドライバドリル等、任意の電動工具に対して本発明を適用可能である。特に、モータを正転方向及び反転方向に回転することで作業を行う電動工具に最適である。
図21は、第1の変形例に係るハンマドリルの内部構造を示す断面図である。ハンマドリル501は、モータ503及びファン504を有する。モータ503は正転方向及び反転方向に回転可能であり、ファン504はモータ503の回転に同期して同軸一体回転を行う。ファン504の羽根の入口部及び出口部の何れか或いは両方に、正転方向下流側に向かう傾きを設けることにより、正転時の風量を増量して冷却効率を高めることが可能となるとともに、反転時の騒音の低減が可能となる。
図22は、第2の変形例に係るドライバドリルの内部構造を示す断面図である。ドライバドリル601は、モータ603及びファン604を有する。ファン604の羽根の入口部及び出口部の何れか或いは両方に、正転方向下流側に向かう傾きを設けることにより、正転時の風量の増量及び反転時の騒音の低減が可能となる。
また、上述の各実施の形態では、各羽根は、一定の曲率半径で湾曲させて傾斜を設けていたが、本発明はこれに限定されない。各羽根を異なる曲率半径で湾曲させることや、直線的に屈曲させることも可能である。また、図1及び図22の形態ではファンをモータの前方に配置したが、モータの後方に配置することも可能である。この場合、後側胴体部をモータと対向するように配置すればよい。
1 インパクトドライバ
3、503、603 モータ
4、104、204、304、404、504、604 ファン
31 モータ軸
32 ロータ
42、142、242、342、442 羽根
42a、442a 内側傾斜部
42b、142b、242b、442b 外側傾斜部
42d、142d、242d、342d、442d 入口部
42e、142e、242e、442e 出口部
142c、242c 基部
501 ハンマドリル
601 ドライバドリル

Claims (14)

  1. モータ軸を有し正転及び反転可能なモータと、
    軸心を中心に正転方向及び反転方向に前記モータ軸と一体に回転可能であり、前記モータ軸から放射状に延び放射方向における内側部分から外側部分まで一体的に形成される複数の羽根を有するファンと、
    を備え、
    複数の前記羽根は、それぞれ、前記正転方向における下流側に向かうように前記内側部分から前記外側部分に向かい徐々に傾斜又は湾曲していることを特徴とする電動工具。
  2. 複数の前記羽根の前記軸心方向の少なくとも一方側には、複数の前記羽根に亘って、前記羽根と一体に円環部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 複数の前記羽根は、それぞれ、前記軸心方向において前記内側部分の厚みより前記外側部分の厚みが薄くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
  4. 複数の前記羽根は、それぞれ、前記軸心方向において前記内側部分の厚みより前記外側部分の厚みが薄くなっており、
    前記円環部は、前記厚みが薄くなっている部分に設けられることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  5. 前記円環部は、前記内側部分から前記外側部分に亘って設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  6. 複数の前記羽根は、それぞれ、前記内側部分から前記外側部分まで前記軸心を中心とする周方向における幅が略均一であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の電動工具。
  7. 前記羽根の外側部分は、前記羽根における放射方向外側に設けられる外側傾斜部を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の電動工具。
  8. 前記羽根の内側部分は、更に、前記羽根における前記放射方向内側に設けられる内側傾斜部を有することを特徴とする請求項7に記載の電動工具。
  9. 前記内側傾斜部の内側端部の周方向中心及び前記軸心を通り放射方向に延びる仮想直線に対する前記内側傾斜部の傾斜角度である入口角度と、前記外側傾斜部の外側端部の周方向中心及び前記軸心を通り放射方向に延びる仮想直線に対する前記外側傾斜部の傾斜角度である出口角度と、は異なることを特徴とする請求項8に記載の電動工具。
  10. 前記入口角度は、前記出口角度よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載の電動工具。
  11. 前記内側傾斜部及び前記外側傾斜部は、一体形成されることを特徴とする請求項8乃至10の何れか一項に記載の電動工具。
  12. 前記内側傾斜部及び前記外側傾斜部の一方は他方に対して変形しないことを特徴とする請求項11に記載の電動工具。
  13. 前記羽根は、放射方向に延び前記モータ軸に接続される基部を更に有し、前記基部及び前記外側傾斜部は一体形成されることを特徴とする請求項7に記載の電動工具。
  14. 前記ファンは、遠心ファンであることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の電動工具。
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