JP6013180B2 - 美白剤 - Google Patents
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Description
前記ステビア乳酸産生菌発酵物を含水アルコールに浸漬した後固形分を除去して含水アルコール浸漬抽出物を得て、
前記含水アルコール浸漬抽出物から新油性溶媒含有溶媒によってステビオールを回収することを特徴とする、ステビオールの製造方法を提供するものである。
ステビオールの抽出溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれを使用することもでき、これらを混合して使用することもできる。抽出溶剤としては、水のほか、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの炭素数1〜12の分岐を有していても良いアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコールなどの多価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル類、ポリエチレングリコールなどのポリエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭素類、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテルなどの炭化水素類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ピリジン類、超臨界二酸化炭素、油脂、ワックスその他のオイル類がある。これらは単独でも組み合わせて用いてもよい。
本発明では、含水アルコールを使用することが好ましい。アルコールとしては、炭素数1〜5の一価アルコールが好適である。この中でも、特に好ましくはエタノールである。含水アルコールとしては、アルコール濃度が20〜99(v/v)%であることが好ましく、より好ましくは50〜90(v/v)%である。含水アルコールによる抽出は、上記ステビア乳酸産生菌発酵物1質量部(乾燥重量)に対して0.1〜100質量部、好ましくは1〜50質量部の溶剤を添加し、温度5〜35℃で3〜30日間の浸漬が好適である。
(1)ステビア乳酸産生菌発酵物の調製
日本国北海道産のステビア植物(学名:Stevia rebaudiana)の茎と葉とを乾燥させた乾燥ステビア植物を約1cm以下に粉砕した。粉砕ステビア植物1kgに乳酸産生菌(Bacillus coagulans)22.5g、水2,250gを加えて温度25〜30℃の条件下に撹拌すると、発酵が開始した。これを温度25〜30℃、14日間放置した。発酵物から甘味が消失しており、これを発酵終期とした。上記した発酵物を室温で2週間乾燥させ、乳酸菌発酵を停止した。
乾燥発酵物の全量に対し、10質量倍量の28.5(v/v)%エタノールを添加し、2週間、常温で浸潤し、ついで150〜200メッシュのステンレス篩でろ過した。ろ液を60℃で減圧濃縮(60mmHg)し、ダイヤイオンHP20カラムに吸着させた後に66.5%含水エタノール液で溶出し、これを含水エタノール抽出液とした。
上記含水エタノール抽出液の溶媒を除去し、この抽出物にクロロホルムを3質量倍添加し、温度23〜28℃(室温)で抽出した。残渣をろ過により除き、クロロホルム層を分取し、溶媒を除去し、1.2gのクロロホルム抽出物を得た。
上記(3)で得たクロロホルム抽出物の全量を、下記分離条件(1)に示すシリカゲルカラムクロマトグラフィーより8つの画分に分離した。
分離条件(1):
カラム:内径2.5cm、高さ15cm
充填物:シリカゲル(KANTO CHEMICAL社製、Silica Gel 60N(球状,中性)、粒子径63〜210μm)、45g、
溶出溶媒:クロロホルム:メタノール=100:1(500mL)→50:1(500mL)→20:1(300mL)→7:1(300mL)→0:1(300mL)の混合溶液を溶離液とし、250mLずつ分取した。
分取物:上記溶出溶媒毎に第1〜8の8つの画分に分画した。各画分の収量を図1に示す。
分離条件(2):
カラム:内径2cm、高さ21cm
充填物:シリカゲル(KANTO CHEMICAL社製、Silica Gel 60N(球状,中性)、粒子径63〜210μm)、20g、
溶出溶媒:クロロホルム:メタノール=100:1(400mL)→50:1(400mL)→0:1(40mL)の混合溶液を溶離液とし、順次カラムに流し、40mLずつ分取した。溶出した各画分についてTLC(MERCK Silica Gel 60 F254)を行った。TLCは、n−ヘキサン:アセトン=1:1の溶媒で展開後、50%硫酸を噴霧し、110℃で加熱して検出した。TLCの結果に基づき、フラクション3−1から3−3の3つに分画した。
第3−3画分(5.8mg)にクロロホルム5mL加えたところ、不溶物が生じた。不溶物はTLC上単一スポットとして得られ、不溶化合物の収量は1.4mgであった。
上記不溶化合物の13C−NMRを測定したところ、文献記載のステビオールのデータと一致し、上記化合物をステビオールと同定した。
実施例1で得たステビオールおよび比較のためにコウジ酸について、下記測定方法に従って、メラニン産生量、生細胞数、細胞生存率、細胞数当たりのメラニン産生、および対照に対するメラニン産生率を算出した。これらの結果を表1に示す。なお、ステビオールの濃度は、100μMとし、比較のため1000μMのコウジ酸も同様に処理した。
生細胞数、細胞生存率、生細胞数当たりのメラニン産生量、および対照に対するメラニン産生率の算出方法は、以下に従った。
6ウェルプレートで一晩培養を行ったB16マウスメラノーマ細胞の培地を除去し、各ウェルにテオフィリン(最終濃度として1mM)、コウジ酸1000μMまたはステビオール100μMを加えた10%−FBS−DMEM培地(サンプル溶解のためのDMSOの最終濃度は0.1%)を2mLずつ加えた。
37℃、5%CO2存在下で72時間培養した後に培地を除去し、pH7.4等張リン酸緩衝液(PBS)で細胞を2回リンスした。各ウェルに0.25%トリプシン−EDTA溶液を200μlずつ加えてトリプシン処理をし、上記培地を1mlずつ添加して全量を15ml遠沈管に回収した。細胞液を1000rpm、5分間遠心分離し、上清を除去した細胞にPBSを2ml加えて再懸濁させ、このうち200μlをマイクロチューブに移し、セルカウンター(ミリポアコーポレーション製、Sceptor(登録商標))を用いて細胞数を計測した。
残りの細胞液を再び同条件で遠心分離し上清を取り除き、1MのNaOHを1ml添加して80℃の水浴で1時間処理した。細胞融解液の濃度の吸光度をImmuno Mini NJ−2300(コスモバイオコーポレーション製)を用いて波長475nmにて測定し、生細胞数あたりのメラニン産生量を算出した。検量線には1M NaOHに融解した合成メラニン(シグマアルドリッチコーポレーション製)を用いた。
コウジ酸およびステビオールを添加せず、1mMのテオフィリンと0.1%のDMSOとからなる培地を対照培地として上記と同様に操作して対照群とした。また、対照群の生細胞当りのメラニン産生量を100%とし、生細胞数あたりのメラニン産生率を算出しして、対照に対するメラニン濃度(%)を評価した。データは、それぞれn=3の平均値±標準偏差にて表した。また、統計学的解析には分散分析(ANOVA)及び多重比較検定(Dunnet法)を用いた。
Claims (1)
- ステビオール、またはそれらの医学的に許容可能な塩を有効成分とする美白剤。
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JP2012288810A JP6013180B2 (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 美白剤 |
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JP2014129300A JP2014129300A (ja) | 2014-07-10 |
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