JP6012642B2 - 合成樹脂板の接着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、キッチン天板や洗面台などを形成する長尺な合成樹脂板を接着するための接着装置に関する。
従来、アクリル系合成樹脂板を使用してキッチン天板や洗面台を形成する場合、長尺に形成した合成樹脂板からなる基板の短尺方向両端で直角方向に交差する長尺な板材をそれぞれ接着して形成している。
前記長尺な合成樹脂板を接着する作業工程は、作業台に載置した基板の手前側に基板と垂直方向に交差する板材(前垂板)と、後端で基板と直角方向で上方に立ち上げて取付ける板材(背面板)をそれぞれ接着して形成してある。
その接着方法は、図13に示すごとく、作業台Aに載置した長尺な基板70の片側端面に接着剤を塗布し、該接着位置に前記基板70と同じ長さに形成した前垂板71の背面側上端とを当接させた後、圧着治具、例えば、はたがね75の軸部76の一端に設けた第1固定具77を基板70の反対側に掛止し、軸部76の他端に設けた第2固定部78を前垂板71の外側に掛け止めし、第2固定部78に設けた締着ねじ79を回動させて第2固定部78を第1固定部77方向に所定圧力で圧着して前記基板70と前垂板71とを接着固定する。この作業を少なくとも15本から20本のはたがねを繰り返し行って接着する。
次いで、前垂板71の接着固定が終了した後、図14に示すごとく、前記基板70と同じ長さに形成した背面板73の下面に接着剤を塗布して基板70の奥側上端縁に位置した後、短尺はたがね80の第1固定部82を基板70の底面側に掛止めし、軸部81の他端に設けた第2固定具84を背面板73の上端に掛止めし、締着ねじ85を回動させて圧着固定する。この作業を前記はたがねと同様に繰り返して接着作業が行われていることは周知のとおりである(特許文献1)。
特開2000−24940号
しかし、前記接着作業は、基板70に前垂板71が接着固定した後、背面板73を接着するため作業が二度手間になる。また、接着剤は塗布した後、固着するまでに時間がかかるため作業効率が悪く非能率的である。さらに、基板に多数のはたがねを一つ一つ取付けて締着する作業を行うため手間がかかり面倒である。さらには、合成樹脂材で形成された基板は、肉厚に微妙な偏りがあるため長尺方向を均一に接着するには熟練した職人の技術が必要である。また、基板に前垂板または背面板を接着する際、複数のはたがねで締着するさいに押圧力が偏ると滑りやすく接着作業が困難であるなどの多くの問題点を有している。
そこで、本発明は、前垂板を圧着するクランプと、基板に背面板を圧着するためのクランプをあらかじめ作業台に多数並べて取付け、一度に前垂板と背面板を基板に接着作業を行うことができるようにし、接着作業の効率化を図ることにより作業時間の短縮を図り、且つ、前記各クランプに押圧力を均一に調整する機能を取付けたことにより、熟練した技術がなくとも簡単で歪みのないキッチン天板を形成することを目的とする。
本発明は、合成樹脂板からなる扁平な基板2を戴置するための作業基台11を長尺で幅広に形成し、該作業基台11の片側を一段低くした前側支持部12を設け、前記作業基台11の反対側に該作業基台と同一平面に背面支持部15を形成し、前記前側支持部12の長手方向に多数の第1クランプ台13を所定間隔で取付け、反対側の背面支持部15の長手方向に多数の第2クランプ台16を前記第1クランプ台13と対称位置にそれぞれ設置し、前記第1クランプ台13に前記基板2の一端で垂直方向に交差させた前垂板5を水平方向に押圧する水平クランプ20をそれぞれ取付け、前記基板2の他端で垂直方向に交差させた背面板7を垂直方向に押圧する垂直クランプ40を第2クランプ台16にそれぞれ設置してなることを特徴とする。また、前記水平クランプ20は、支持フレーム21に取付けたリンク機構Xにより押圧ロッド24を前後動可能に形成し、該押圧ロッドの先端に設けた押圧筒体30を伸縮可能に取付けてなることを特徴とする。さらに、前記水平クランプ20のリンク機構Xは、第1、2リンク26、27と操作ハンドル25からなり、支持フレーム21の後端に前記第1リンク26の一端を枢動可能に軸支し、他端に操作ハンドル25を取付け、前記支持フレーム21の先端に設けた支持部22に取付けたガイド筒23に進退動可能に挿通した押圧ロッド24の後端と前記第2リンク27の一端を枢動可能に連結し、該第2リンクの他端を前記第1リンク26の中間に枢動可能に連結してなり、前記操作ハンドル25を水平位置から垂直方向(矢印方向)に回動させると第1、2リンク26、27を介して押圧ロッド24が前進し、該押圧ロッドの先端に取付けた押圧筒体30で前垂板5を基板2方向に押圧可能に形成してなることを特徴とする。さらにはまた、前記水平クランプ20の押圧ロッド24に取付けた押圧筒体30は、中央から二分割した一方の第1筒部31に、前記押圧ロッド24の先端に取付けたねじ軸28の先端を挿通して内側から掛止部32を取付けて係止し、他方の第2筒部33内にばね35を収容して第1、2筒部31、33を互いに接着すると共に、接着部分の外周面に補強環37を接着して押圧筒体30を伸縮可能に取付けてなることを特長とする。また、前記垂直クランプ40は、支持フレーム41に取付けたリンク機構Yにより可動アーム43を回動させ、該可動アーム43に取付けた押圧ねじ軸48の先端に設けた押圧筒体52で前記背面板7を垂直方向に押圧し、同じく可動アーム43に取付けた支持ねじ軸61の先端に設けた壁面押圧体65で、背面板7の壁面を押圧してなることを特徴とする。さらに、前記垂直クランプ40のリンク機構Yは、操作ハンドル42と可動アーム43と作動リンク46からなり、前記操作ハンドル42は、一端を支持フレーム41の一端に枢動可能に軸支し、前記可動アーム43の後端を支持フレーム41の上方後端に枢動可能に軸支し、該可動アームの略後方と操作ハンドル42の中間とを作動リンク46で枢動可能に連結し、操作ハンドル42を水平位置から垂直方向(矢印方向)に回動させると、可動アーム43が回動して押圧筒体52で背面板7の上端を伸縮可能に押圧すると同時に壁面押圧体65で、背面板7の壁面を第2クランプ台16方向に押圧してなることを特徴とする。さらにはまた、前記可動アーム43に取付けた押圧筒体52は、中央から二分割して一方の第1筒体53に前記押圧ねじ軸48の先端を挿通して内側から掛止部54で係止し、他方の第2筒体56内にばね58を収容して第1、2筒体53、56を互いに接着すると共に、接着部分の外周面に補強環59を接着して伸縮可能に取付けてなることを特長とする。また、前記可動アーム43に取付けた壁面押圧体65は、前記背面板7の壁面を押圧する当接ローラ66を回転可能に軸支した押圧片67を板ばね68で背面板方向に枢動可能に付勢させてなることを特徴とする。さらに、前記可動アーム43に取付けた押圧ねじ軸48と支持ねじ軸61は、係止座金49、62とナット50、63で締緩可能にしてアーム部44上を移動可能に形成し、押圧筒体52の押圧位置と壁面押圧体65の押圧位置をそれぞれ微調整可能に形成してなることを特徴とする。
したがって、作業基台11の片側に設けた前側支持部12にそれぞれ水平クランプ20を取付けた多数の第1クランプ台13を設置し、反対側の背面支持部15に垂直クランプ40をそれぞれ取付けた第2クランプ台16を多数に設置して形成したことにより、合成樹脂材からなる基板2に前垂板5と背面板7を接着する作業を効率的に行うことができる。また、接着作業は、基板2の所定箇所に接着剤を塗布した後、前垂板5と背面板7を所定箇所に位置し、水平クランプ20の操作ハンドル25をそれぞれ枢動させるだけのワンタッチで押圧ロッド24を作動させて前垂板5を押圧して接着し、垂直クランプ40の操作ハンドル42をワンタッチで枢動させて可動アーム43を回動させて押圧筒体52で背面板7を垂直方向に押圧することにより接着することができるので接着作業を短縮して能率的に行うことができる。さらに、垂直クランプ40は押圧筒体52で背面板7を押圧すると同時に、壁面押圧体65で背面板7の壁面を一定の圧力で押圧することにより、背面板7の長手方向の歪みを矯正しながら接着することができるので、熟練した技術がなくとも簡単で歪みのないキッチン天板を形成することができる。
合成樹脂板の一部破断した分解側面図である。 本発明にかかる接着装置の平面図である。 接着装置の側面図である。 作業基台の背面支持部に取付けたスペース板の要部拡大平面図である。 押圧前の水平クランプを示す側面図である。 押圧後の水平クランプを示す側面図である。 押圧筒体の要部拡大断面図である。 押圧前の垂直クランプの側面図である。 押圧後の垂直クランプの側面図である。 垂直クランプの平面図である。 垂直クランプに取付けた押圧筒体と壁面押圧体の要部拡大断面図である。 垂直クランプの押圧筒体と壁面押圧体による押圧状態を示す要部拡大断面図である。 従来のはたがねを使用して基板に前垂板を締着した状態を示す模式図である。 従来のはたがねを使用して基板に背面板を締着した状態を示す模式図である。 従来のはたがねを使用して基板に前垂板を締着した状態を示す模式図である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明すると、図1は合成樹脂板の分解側面図、図2は本発明にかかる接着装置の平面図、図3は接着装置の側面図、図4は作業基台の背面支持部に設けたスペース板の要部拡大平面図、図5は押圧前の水平クランプを示す側面図、図6は水平クランプの押圧状態を示す側面図、図7は押圧筒体の要部拡大断面図、図8は押圧前の垂直クランプの側面図、図9は押圧後の垂直クランプ―の側面図、図10は垂直クランプの平面図である。
アクリル系合成樹脂材などにより形成された合成樹脂板1は、いわゆる、人工大理石板として台所のキッチン天板や洗面カウンターなどに多く使用されている。前記合成樹脂板1を、たとえば、キッチン天板として形成する場合、基板2と前垂板5と背面板8とからなり、基板2は長尺方向を2700mmから3000mm、短尺方向を700mmから800mm、厚さ10mmから15mmに形成し、該基板の手前側垂直方向の下方に取付ける前垂板5と、基板2の後端で垂直方向に立ち上げる背面板7は、前記基板2と同じ長さと厚さに形成し、上下幅を45mmから50mmに形成してある。
前記基板2と前垂板5と背面板7とを接着して組み立てる接着装置10は、図2、3に示すごとく、作業基台11を前記基板2が載置できる長さと幅に形成し、前記基板2の手前側に接着する前垂板5を垂直方向に位置するために作業基台11の片側を一段低く形成した前側支持部12を形成し、該前側支持部の長手方向に多数の第1クランプ台13を所定間隔で取付け、この第1クランプ台13上に前記前垂板5を押圧する水平クランプ20をそれぞれ設置する。この水平クランプ20の取付け位置は、基板2と接着する前垂板5の交差部分に水平クランプ20の押圧筒体30が当接する高さにそれぞれ設置してある。
前記作業基台11の反対側に、作業基台と同一平面に背面支持部15を形成し、該背面支持部に前記基板2の奥側端部で垂直方向に立ち上げて接着する前記背面板7を垂直方向に押圧するために一段高くした第2クランプ台16を長手方向に所定間隔で多数取付け、各第2クランプ台16に背面板7を垂直方向に押圧する垂直クランプ40をそれぞれ取付けてある。
前記背面支持部15は、図4、8、9に示すごとく、基板2と背面板7とを直角に接着するためのガイドとして、第2クランプ台16の正面側に背面板7の壁面と当接する壁面受部19を形成し、各第2クランプ台16の間にはスペース板17を取付けてある。このスペース板17の端面と、基板2の短尺方向の端面2aとを当接させ、第2クランプ台16の壁面受部19に背面板7の壁面7aをそれぞれ当接させることにより、背面板7と基板2の端面とが面一で直角に当たるように位置決めすることができる。
したがって、基板2の奥側端面2aをスペース板17の端面に当接させて基板2の奥行幅を設定することにより、基板2の端部が作業基台11の端部から突出し、係止段部3と前垂板5の嵌合凹部6との嵌合接着が容易となる。また、背面板7を基板2に接着した際、背面板7の下端と基板2の端面2aとの間にスペースができるので、接着部分からはみだした接着剤の拭き取り作業を容易に行うことができる。また、前記作業基台11の底面四隅にキャスター18を取付けてあるため、工場内で作業基台11の移動を容易にすることができる。
前記水平クランプ20は、図5から7に示すごとく、支持フレーム21の先端に設けた支持部22にガイド筒23を取付け、該ガイド筒内に挿通した押圧ロッド24の後端にリンク機構Xを連結し、該リンク機構で前記押圧ロッド24を進退動可能に形成し、該押圧ロッドの先端に前記前垂板5を押圧するための押圧筒体30を伸縮可能に取付けてある。
前記リンク機構Xは、操作ハンドル25と第1リンク26と第2リンク27とからなり、第1リンク26の一端を支持フレーム21の後端に枢動可能に軸支し、他端を操作ハンドル25の下端に取付け、前記第2リンク27の一端を押圧ロッド24の後端に枢動可能に軸支し、他端を前記第1リンク26の中間部分に枢動可能に軸支してなり、操作ハンドル25を水平位置から垂直方向(矢印方向)に枢動させると押圧ロッド24が前進して先端に取付けた押圧筒体30で前垂板5を基板2方向に押圧可能に形成してある。
水平クランプ20は、操作ハンドル25を回動させるだけのワンタッチで押圧ロッド24を進退動させて前垂板5を所定の圧力で押圧することができるので、従来のごとく、はたがねの締めねじを一つ一つ締着する作業が不要であることから、効率的に作業を行うことができる。
水平クランプ20の押圧ロッド24の先端に取付けた押圧筒体30は、図7に示すごとく、中央から二分割して一方の第1筒部31に前記押圧ロッド24の先端に取付けたねじ軸28の先端を挿通して内側から掛止部32を装着して係止し、他方の第2筒部33の凹部34内にばね35を収容し、第1、2筒部31、33の端面を互いに接着し、接着部分の外周面に補強環37を被せて接着して押圧ロッド24方向に伸縮可能に付勢させてある。
したがって、押圧筒体30の先端が前垂板5を押圧すると、ばね35の伸縮範囲で押圧筒体30がねじ軸28上を進退動してクッションの役目をさせることにより均一な押圧力を生じさることができる。また、万一、水平クランプ20に押圧むらが生じた場合でも、押圧筒体30が伸縮して前垂板5の表面の滑りや傷つきを防止することができる。
さらには、基板2や前垂板5または背面板7は、合成樹脂材により形成されているため、板の厚さが均一にならず表面に偏りが生じやすい。そのため、板に生じた偏肉部分が接着力を弱める原因となることから、各水平クランプ20の押圧筒体30にクッション性(伸縮可能)を設けたことにより押圧力の強いところと弱いところが生じることなく均一に圧着して接着することができるので接着むらを防止することができる。
また、合成樹脂板1により形成されたキッチン天板は、用途により板の厚みが相違することから、厚さが相違する板材を接着する場合、押圧ロッド24の先端に取付けたねじ軸28を回転させて掛止部32の位置を前後動させることにより、押圧筒体30の位置を調整して適正な押圧力を得ることができる。
この押圧筒体30は、先端面に不織布などの柔軟パッド(図示せず)を取付けることにより、前垂板を押圧したときに当接部分がズレたり滑ったりして表面が傷つくのを防止することができる。さらには、押圧筒体30の先端面の中央に突起部(図示せず)を設けて一点で押圧することにより、押圧力を向上させることができることは勿論である。
前記垂直クランプ40は、図8から12に示すごとく、支持フレーム41の上方に設けたリンク機構Yにより、可動アーム43に取付けた押圧筒体52と壁面押圧体65で基板2の背面側に位置した背面板7を垂直方向に圧着可能に形成してある。
前記リンク機構Yは、操作ハンドル42と可動アーム43と作動リンク46とからなり、操作ハンドル42の一端を支持フレーム41の下方に枢動可能に軸支し、可動アーム43の後端を支持フレーム41の上端後方に枢動可能に軸支し、該可動アームの中間と操作ハンドル42の中間とを作動リンク46で枢動可能に軸支して連結することにより、操作ハンドル42を水平位置から垂直方向(矢印方向)に枢動させると可動アーム43が回動降下して押圧筒体52で背面板7の上端を垂直方向に押圧すると同時に壁面押圧体65で背面板7の壁面を押圧する。
前記可動アーム43は、図10に示すごとく、先端をU字状に形成した平行なアーム部44の内側で垂直方向に押圧ねじ軸48と支持ねじ軸61を平行に位置し、前記アーム部44の上下両端に係止させた座金49、62とナット50、63で締緩可能にそれぞれ取付け、押圧ねじ軸48の下端には押圧筒体52を取付け、支持ねじ軸61の下端には壁面押圧体65を取付けてある。
前記可動アーム43に取付けた押圧ねじ軸48と支持ねじ軸61は、ナット50、63をそれぞれ緩締させることによりアーム部44の長手方向に支持位置を調整可能に形成してある。したがって、接着する背面板7の厚さや長さによって、押圧筒体52の位置を上下方向に微調整可能にすると共に、支持ねじ軸61に取付けてある壁面押圧体65の押圧位置を微調整可能に形成してある。
前記押圧ねじ軸48の先端に取付けた押圧筒体52は、図11に示すごとく、中央から二分割して一方の第1筒部53に前記押圧ねじ軸48の先端を挿通して内側から掛止部54を装着し、他方の第2筒部56の凹部57にばね58を収容し、第1、2筒部53、56を互いに接着し、接着部分の外周面に補強環59を被せて接着して伸縮可能に形成してある。
したがって、可動アーム43が回動して押圧筒体52で背面板7の上端を垂直方向に押圧する際、ばね58の伸縮範囲で進退動することによりクッションの役目をして均一な押圧力を生じさることができ、且つ、押圧の偏りによる背面板7の表面の傷つきや滑りを防止することができる。
さらには、前記したごとく、基板2や背面板7は、合成樹脂材により形成されていることから板厚を均一に形成することが困難で、表面に小さな偏肉部分が形成されやすい。接着部分に偏肉があると押圧強度にむらが生じやすく、そのため接着力の強度が弱くなる原因となる。そこで、弾発力を有する押圧筒体52で圧着することにより押圧力の強いところと弱いところが生じることなく均一に圧着して接着することができる。
この押圧筒体52は、前記水平クランプ20に取付けた押圧筒体30と同様に、先端面に不織布などの柔軟パッド(図示せず)を取付けて前垂板を押圧したときに当接部分がズレたり滑ったりして表面が傷つくのを防止することもできる。さらには、押圧筒体52の先端面の中央に突起部(図示せず)を設けて一点で押圧することにより、押圧力を向上させることができるのは勿論である。
図11に示すごとく、支持ねじ軸61の先端に取付けた壁面押圧体65は、先端に取付けた押圧枠部65aに前記背面板7の壁面を押圧する当接ローラ66を回転可能に軸支した押圧片67を板ばね68で付勢させて枢動可能に取付けてある。したがって、板ばね68の弾発力により、均一に圧着して接着させることができる。
以下、本発明の実施の形態の作用について説明すると、接着装置10は、長尺に形成した作業基台11の片側長手方向に設けた前側支持台12の上面に第1クランプ台13を一定間隔(100mmから200mm)で多数設置し、作業基台11の反対側の長手方向に設けた背面支持部15の上面に第2クランプ台16を前記第1クランプ台13と対称位置にそれぞれ設置し、各第1クランプ台に前垂板5を押圧する水平クランプ20をそれぞれ取付け、第2クランプ台に背面板7を押圧する垂直クランプ40をそれぞれ取付けてある。
合成樹脂板1により、例えば、キッチン天板を形成する場合、接着装置10の作業基台11に位置した基板2の後端面2aを背面支持部15に設けたスペース板17の端面に当接させて基板2の前側先端を図5に示すごとく、作業基台11から前垂板5の厚さ分よりやや多めに突出させて位置させる。次いで、基板2の係止段部3に接着剤を塗布してから前垂板5の嵌合凹部6を係止段部3に嵌合させて任意の水平クランプ20を操作して仮止めする。前記基台2を作業基台11の端部から前垂板5の厚さ分よりやや多めに突出させたことにより、前垂板5の壁面が作業基台11に当たることなく着実に接着させることができる。
さらに下端面に接着材を塗布した背面板7を、基板2の背面側端部の垂直方向に位置すると共に、第2クランプ台16の壁面受部19に背面板7の壁面7aを当接させて位置決めをした後、任意の垂直クランプ40の操作ハンドル42を操作して仮止めする。仮止めされた前垂板5と垂直板7は、それぞれ位置にズレや歪みがないかなどを調整した後、他の全ての水平クランプ20と垂直クランプ40の操作ハンドル25、42をそれぞれ操作して圧着する。
水平クランプ20は、操作ハンドル25を水平位置から上方の垂直方向に回動させるだけのワンタッチでリンク機構Xによって押圧ロッド24を前進させて先端に取付けた押圧筒体30の先端面で前垂板5を基板2にそれぞれ均一な圧着力で押圧して接着させることができる。
垂直クランプ40は、操作ハンドル42を水平位置から上方の垂直方向に回動させるワンタッチでリンク機構Yによって可動アーム43を回動させて押圧ねじ軸48に取付けた押圧筒体52で背面板7を垂直方向に押圧すると同時に、支持ねじ軸61に取付けた壁面押圧体65の当接ローラ66で背面板7の壁面を押圧して背面板7の長手方向の歪みやズレを修正することができる。
水平クランプ20と垂直クランプ40に取付けた押圧筒体30、52は、内部にばね35、58を収容して軸方向に前後動可能に取付けたことにより前垂板5や背面板7を押圧したときにクッションの役目をし、押圧筒体30、52が均一な圧着力で押圧することにより当接部分が滑ったり、表面が傷ついたりするのを防止することができる。
壁面押圧体65は、押圧片67の先端に当接ローラ66を回転可能に設けたことにより、可動アーム43の枢動による壁面に当たる位置をスムースに移動することにより背面板7の壁面が傷つくのを防止することができる。
1 合成樹脂板
2 基板
5 前垂板
7 背面板
10 接着装置
11 作業基台
12 前側支持部
13 第1クランプ台
15 背面支持部
16 第2クランプ台
17 スペース板
20 水平クランプ
21 支持フレーム
22 支持部
23 ガイド筒部
24 押圧ロッド
25 操作ハンドル
26 第1リンク
27 第2リンク
28 ねじ軸
30 押圧筒体
31 第1筒部
32 掛止部
33 第2筒部
35 ばね
37 補強環
40 垂直クランプ
41 支持フレーム
42 操作ハンドル
43 可動アーム
44 アーム部
46 作動リンク
48 押圧ねじ軸
49 係止座金
50 ナット
52 押圧筒体
53 第1筒部
54 掛止部
56 第2筒部
58 ばね
59 補強環
61 支持ねじ軸
62 係止座金
63 ナット
65 壁面押圧体
66 当接ローラ
67 押圧片
68 板バネ

Claims (5)

  1. 合成樹脂板からなる扁平な基板(2)を戴置するための作業基台(11)を長尺で幅広に形成し、該作業基台の片側に一段低くした前側支持部(12)を設け、反対側に前記作業基台(11)と同一平面に背面支持部(15)を形成し、前記前側支持部(12)の長手方向に多数の第1クランプ台(13)を所定間隔に取付け、反対側の背面支持部(15)の長手方向に多数の第2クランプ台(16)を前記第1クランプ台(13)と対称位置にそれぞれ設置し、前記第1クランプ台(13)に前記基板(2)の一端で垂直方向に交差させた前垂板(5)を水平方向に押圧する水平クランプ(20)をそれぞれ取付け、前記基板(2)の他端で垂直方向に交差させた背面板(7)を垂直方向に押圧する垂直クランプ(40)を第2クランプ台(16)にそれぞれ設置してなり、前記垂直クランプ(40)は、支持フレーム(41)に取付けたリンク機構(Y)により可動アーム(43)を回動させ、該可動アームに取付けた押圧ねじ軸(48)の先端に設けた押圧筒体(52)で前記背面板(7)を垂直方向に押圧し、同じく可動アーム(43)に取付けた支持ねじ軸(61)の先端に設けた壁面押圧体(65)で、背面板(7)の壁面を押圧してなることを特徴とする合成樹脂板の接着装置。
  2. 前記垂直クランプ(40)のリンク機構(Y)は、操作ハンドル(42)と可動アーム(43)と作動リンク(46)からなり、前記操作ハンドル(42)は、一端を支持フレーム(41)の一端に枢動可能に軸支し、前記可動アーム(43)は後端を支持フレーム(41)の上方後端に枢動可能に軸支し、該可動アームの中間と操作ハンドル(42)の中間とを作動リンク(46)で枢動可能に連結し、操作ハンドル(42)を水平位置から垂直方向(矢印方向)に回動させると、可動アーム(43)が回動して押圧筒体(52)で背面板(7)の上端を伸縮可能に押圧し、壁面押圧体(65)で背面板(7)の壁面を第2クランプ台(16)方向に押圧可能にしてなることを特徴とする請求項記載の合成樹脂板の接着装置。
  3. 前記可動アーム(43)に取付けた押圧筒体(52)は、中央から二分割して一方の第1筒体(53)に前記押圧ねじ軸(48)の先端を挿通して内側から掛止部(54)で係止し、他方の第2筒体(56)内にばね(58)を収容して第1、2筒体(53)、(56)を互いに接着すると共に、接着部分の外周面に補強環(59)を接着して伸縮可能に取付けてなることを特とする請求項1または2記載の合成樹脂板の接着装置。
  4. 前記可動アーム(43)に取付けた壁面押圧体(65)は、前記背面板(7)の壁面を押圧する当接ローラ(66)を回転可能に軸支した押圧片(67)を板ばね(68)で背面板方向に枢動可能に付勢させてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の合成樹脂板の接着装置。
  5. 前記可動アーム(43)に取付けた押圧ねじ軸(48)と支持ねじ軸(61)は、係止座金(49)、(62)とナット(50)、(63)で締緩可能にしてアーム部(44)上を移動可能に形成し、押圧筒体(52)の押圧位置と壁面押圧体(65)の押圧位置をそれぞれ微調整可能にしてなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載の合成樹脂板の接着装置。
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