JP6012554B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents
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Description
図7(A)(B)及び図8(A)(B)に示すように、スロットル吸気通路(101)を備えたスロットルボディ(102)と、スロットル吸気通路(101)に設けられたスロットル弁(103)と、燃料インジェクタ(111)と、吸気圧センサ(112)とを備え、スロットルボディ(102)の上部にインジェクタ取付座(113)とセンサ取付筒(114)とが設けられ、インジェクタ取付座(113)に燃料インジェクタ(111)が取り付けられ、センサ取付筒(114)に吸気圧センサ(112)が取り付けられ、センサ取付筒(114)内に吸気圧導入室(115)が設けられ、吸気圧導入室(115)に吸気圧センサ(112)が臨み、この吸気圧導入室(115)のスロットル吸気通路(101)側の奥端に吸気圧導入口(116)が設けられ、スロットル吸気通路(101)がスロットル弁(103)よりも下流側の下流側通路部分(101e)を備え、吸気圧導入口(116)を介して吸気圧導入室(115)が下流側通路部分(101e)に連通されたエンジンの吸気装置。
図8(A)(B)に示すように、吸気圧導入口(116)が吸気圧導入通路(109)を介して下流側通路部分(101e)と連通され、吸気圧導入通路(109)がスロットル吸気通路(101)の周壁に形成されているため、吸気圧導入通路(109)の内径がスロットル吸気通路(101)の周壁の肉厚の制約を受け、小さくなる。このため、吸気圧導入通路(109)の絞り抵抗により、下流側通路部分(101e)の圧力変動が、吸気圧導入室(115)に伝わりにくく、吸気圧センサ(112)の圧力検出精度が低かった。
図1(A)〜(C)に例示するように、スロットル吸気通路(1)を備えたスロットルボディ(2)と、スロットル吸気通路(1)に設けられたスロットル弁(3)と、燃料インジェクタ(11)と、吸気圧センサ(12)とを備え、スロットルボディ(2)の上部にインジェクタ取付座(13)とセンサ取付筒(14)とが設けられ、インジェクタ取付座(13)に燃料インジェクタ(11)が取り付けられ、センサ取付筒(14)に吸気圧センサ(12)が取り付けられ、センサ取付筒(14)内に吸気圧導入室(15)が設けられ、吸気圧導入室(15)に吸気圧センサ(12)が臨み、この吸気圧導入室(15)のスロットル吸気通路(1)側の奥端に吸気圧導入口(16)が設けられ、スロットル吸気通路(1)がスロットル弁(3)よりも下流側の下流側通路部分(1e)を備え、吸気圧導入口(16)を介して吸気圧導入室(15)が下流側通路部分(1e)に連通された、エンジンの吸気装置において、
図1(A)に例示するように、インジェクタ取付座(13)よりも吸気下流側にセンサ取付筒(14)が設けられ、センサ取付筒(14)をその中心軸線(14a)と平行な向きに見て、吸気圧導入室(15)の奥端の吸気圧導入口(16)が下流側通路部分(1e)と連通状にオーバーラップし、
図3(A)(B)に例示するように、燃料インジェクタ(11)から吸気ポート(19)への燃料(17)の噴射の全部または一部が、爆発行程(21)と排気行程(22)とを区画する下死点(23)の前40°から後30°のクランク角範囲(24)内で実施される、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 吸気圧センサの圧力検出精度を高めることができる。
図1(A)に例示するように、インジェクタ取付座(13)よりも吸気下流側にセンサ取付筒(14)が設けられ、センサ取付筒(14)をその中心軸線(14a)と平行な向きに見て、吸気圧導入室(14)の奥端の吸気圧導入口(16)が下流側通路部分(1e)と連通状にオーバーラップしているので、スロットル吸気通路(1)の周壁の肉厚の制約を受ける吸気圧導入通路を介することなく、吸気圧導入口(16)を下流側通路部分(1e)に連通させることができる。このため、大きな絞り抵抗を受けることなく、下流側通路部分(1e)の圧力変動が、吸気圧導入室(15)に速やかに伝わり、吸気圧センサ(12)の圧力検出精度を高めることができる。
《効果》 噴射された燃料の気化が促進される。
図3(A)(B)に例示するように、燃料インジェクタ(11)から吸気ポート(19)への燃料(17)の噴射の全部または一部が、爆発行程(21)と排気行程(22)とを区画する下死点(23)の前40°から後30°のクランク角範囲(24)内で実施されるので、燃焼室(25)の燃焼熱や排気熱がシリンダヘッド(18)を介して噴射された燃料(17)に伝わり、噴射された燃料(17)の気化が促進される。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 スロットルボディがコンパクトになる。
図3(A)に例示するように、インジェクタ取付座(13)の吸気下流側に、インジェクタ取付座(13)と一体のセンサ取付筒(14)が設けられているので、スロットルボディ(2)がコンパクトになる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 噴射された燃料の気化が促進されるとともに、吸気弁の熱損傷が抑制される。
図3(A)に例示するように、燃料インジェクタ(11)から噴射された燃料(17)がシリンダヘッド(18)の吸気ポート(19)を経てポペット型の吸気弁(20)の弁頭(20a)を直撃するように構成されているので、燃焼室(25)の熱が弁頭(20a)を介して噴射された燃料(17)に供給され、噴射された燃料(17)の気化が促進されるとともに、吸気弁(20)の熱損傷が抑制される。
図5に示すように、シリンダブロック(26)の上部にシリンダヘッド(18)を組み付け、シリンダヘッド(18)の上部にシリンダヘッドカバー(27)を組み付けている。シリンダブロック(26)の下部にはオイルパン(28)を組み付けている。シリンダブロック(26)の前部にはギヤケース(29)を組み付け、ギヤケース(29)の前部にはベルトケース(30)を組み付けている。ベルトケース(30)の前部にはエンジン冷却ファン(31)を配置している。シリンダブロック(26)の後部にはフライホイール(32)を配置している。シリンダヘッド(18)の手前(右側)にはスロットルボディ(2)を介してエアクリーナ(47)を組み付けている。シリンダブロック(26)の手前にはメカニカルガバナのガバナレバー(33)とガバナスプリング(34)とを配置している。このエンジンは、電子燃料噴射装置を備えている。
図2に示すように、シリンダヘッド(18)に設けた吸気ポート(19)内に燃料インジェクタ(11)から燃料(17)(17)を噴射する。スロットルボディ(2)にスロットル弁(3)と燃料インジェクタ(11)を取り付けている。スロットル弁(3)はメカニカルガバナのガバナレバー(33)に連動連結している。スロットル弁(3)の吸気下流側の吸気圧を検出する吸気圧センサ(12)と、エンジン回転数センサ(35)と、制御手段(36)とを設け、吸気圧センサ(12)とエンジン回転数センサ(35)とを制御手段(36)を介して燃料インジェクタ(11)に連携させ、吸気圧センサ(12)で検出した吸気圧と、エンジン回転数センサ(35)で検出したエンジン回転数とに基づいて、演算された吸気量に応じ、制御手段(36)が燃料インジェクタ(11)からの燃料噴射量を調節する。燃料(17)には、ガソリンを用いているが、他の液体燃料や、液化ガス燃料を用いることもできる。液体燃料とは、常温常圧下(15°C〜20°C、760mmHg)で液体の燃料をいい、液化ガス燃料とは、常温常圧下ではガスであるが、加圧下で液体の燃料をいう。
図3(A)に示すように、燃料インジェクタ(11)は、スロットルボディ(2)の上部に取り付けられている。図2に示すように、燃料インジェクタ(11)は、燃料タンク(37)内に設けた燃料圧送ポンプ(38)に接続されている。燃料インジェクタ(11)には燃料タンク(37)から燃料圧送ポンプ(38)により燃料が圧送される。そして、制御手段(36)で燃料インジェクタ(11)からの燃料噴射期間を制御することにより、燃料噴射量が調節される。制御手段(36)はマイクロコンピュータである。制御手段(36)は点火時期も制御する。
これにより、スロットル吸気通路(1)の周壁の肉厚の制約を受ける吸気圧導入通路を介することなく、吸気圧導入口(16)を下流側通路部分(1e)に連通させることができる。このため、大きな絞り抵抗を受けることなく、下流側通路部分(1e)の圧力変動が、吸気圧導入室(15)に速やかに伝わり、吸気圧センサ(12)の圧力検出精度を高めることができる。
吸気圧センサ(12)は、吸気温度を検出する機能も備えている。このため、上記構成により、下流側通路部分(1e)の吸気温度の変動が、吸気圧導入室(15)に速やかに伝わり、吸気圧センサ(12)の温度検出精度も高まる。
これにより、スロットルボディ(2)がコンパクトになる。
この実施形態では、仰角(13a)は60°とされている。
これにより、燃焼室(25)の熱が弁頭(20a)を介して噴射された燃料(17)に供給され、噴射された燃料(17)の気化が促進されるとともに、吸気弁(20)の熱損傷が抑制される。
この実施形態では、俯角(11c)は30°とされている。
これにより、燃焼室(25)の燃焼熱や排気熱がシリンダヘッド(18)を介して噴射された燃料(17)に伝わり、噴射された燃料(17)の気化が促進される。
図5に示すように、ブローバイガス通路(5)はブリーザパイプ(49)を介してシリンダヘッドカバー(27)のブリーザ室(48)と連通している。
(1a) 中心軸線
(1e) 下流側通路部分
(2) スロットルボディ
(3) スロットル弁
(11) 燃料インジェクタ
(11a) 中心軸線
(11b) 噴射側延長線
(11c) 俯角
(12) 吸気圧センサ
(13) インジェクタ取付座
(13a) 仰角
(14) センサ取付筒
(14a) 中心軸線
(15) 吸気圧導入室
(16) 吸気圧導入口
(17) 燃料
(18) シリンダヘッド
(19) 吸気ポート
(20) ポペット型吸気弁
(20a) 弁頭
(21) 爆発行程
(22) 排気行程
(23) 下死点
(24) クランク角範囲
Claims (3)
- スロットル吸気通路(1)を備えたスロットルボディ(2)と、スロットル吸気通路(1)に設けられたスロットル弁(3)と、燃料インジェクタ(11)と、吸気圧センサ(12)とを備え、スロットルボディ(2)の上部にインジェクタ取付座(13)とセンサ取付筒(14)とが設けられ、インジェクタ取付座(13)に燃料インジェクタ(11)が取り付けられ、センサ取付筒(14)に吸気圧センサ(12)が取り付けられ、センサ取付筒(14)内に吸気圧導入室(15)が設けられ、吸気圧導入室(15)に吸気圧センサ(12)が臨み、この吸気圧導入室(15)のスロットル吸気通路(1)側の奥端に吸気圧導入口(16)が設けられ、スロットル吸気通路(1)がスロットル弁(3)よりも下流側の下流側通路部分(1e)を備え、吸気圧導入口(16)を介して吸気圧導入室(15)が下流側通路部分(1e)に連通された、エンジンの吸気装置において、
インジェクタ取付座(13)よりも吸気下流側にセンサ取付筒(14)が設けられ、センサ取付筒(14)をその中心軸線(14a)と平行な向きに見て、吸気圧導入室 (15)の奥端の吸気圧導入口(16)が下流側通路部分(1e)と連通状にオーバーラップし、
燃料インジェクタ(11)から吸気ポート(19)への燃料(17)の噴射の全部または一部が、爆発行程(21)と排気行程(22)とを区画する下死点(23)の前40°から後30°のクランク角範囲(24)内で実施される、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。 - 請求項1に記載されたエンジンの吸気装置において、
スロットル吸気通路(1)の中心軸線(1a)に対するインジェクタ取付座(13)の仰角(13a)が45°以上とされ、インジェクタ取付座(13)から吸気上流側斜上向きに燃焼インジェクタ(11)が突出されることにより、インジェクタ取付座(13)の吸気下流側に、インジェクタ取付座(13)と一体のセンサ取付筒(14)が設けられている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。 - 請求項1または請求項2に記載されたエンジンの吸気装置において、
スロットル吸気通路(1)の中心軸線(1a)に対する燃料インジェクタ(11)の中心軸線(11a)の噴射側延長線(11b)の俯角(11c)が45°未満とされることにより、燃料インジェクタ(11)から噴射された燃料(17)がシリンダヘッド(18)の吸気ポート(19)を経てポペット型吸気弁(20)の弁頭(20a)を直撃するように構成されている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
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- 2013-07-01 JP JP2013137760A patent/JP6012554B2/ja active Active
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