JP6012098B2 - 樹脂製品、および樹脂製品の製造方法 - Google Patents
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Description
図3に示すように、第1工程は、金型200を準備する工程である。金型200は、アルミニウム、鉄、ステンレス、シリコン等の材料で構成された平板状の部材である。この金型200の表面201には、複数の凹凸部210が形成されている。この凹凸部210は、切削加工、エッチング加工、レーザ加工、研削加工のいずれかの加工手段、またはこれらの加工手段による複合加工によって形成されている。図4に示すように、凹凸部210は、複数の凹溝211で構成されている。この凹溝211は、幅Wが5μm以上10mm以下、深さDが0.1μm以上5mm以下に形成される。この凹溝211が研削加工によって形成された場合には、特に微細なパターンを形成することが可能であり、幅Wが5μm以上100μm以下、深さDが0.1μm以上50μm以下に形成される。なお、図3〜図10においては、説明の便宜上凹凸部210を大きく図示している。この第1工程が、本発明における「図柄としての凹凸部を形成するステップ」に対応する実施構成例である。また、金型200、表面201、凹凸部210、凹溝211がそれぞれ、本発明における「転写型」、「転写面」、「凹凸部」、「凹部」に対応する実施構成例である。
図5に示すように、第2工程は、金型200上に紫外線硬化インク220を塗布する工程である。この紫外線硬化インク220は、金型200の表面201の中央付近に所定量塗布される。なお、金型200の表面201の中央付近に塗布された紫外線硬化インク220は、スキージゴム等によって、凹溝211に紫外線硬化インク200が行き渡るようにしてもよい。この第2工程が、本発明における「平板状の前記転写型の前記転写面に紫外線硬化樹脂を配置するステップ」に対応する実施構成例である。
図6に示すように、第3工程は、合成樹脂シート110を金型200上に載置する工程である。合成樹脂シート110の一方の面111が、紫外線硬化インク220の上部に紫外線硬化インク220に当接するように配置される。これにより、合成樹脂シート110と金型200の間を毛細管現象により紫外線硬化インク220が移動し、合成樹脂シート110の全面に紫外線硬化インク220が充填される。この第3工程が、本発明における「前記転写面の法線方向において、前記紫外線硬化樹脂の、前記転写面とは反対側に、前記紫外線硬化樹脂に当接するように前記樹脂シートの第1面を配置するステップ」に対応する実施構成例である。また、合成樹脂シート110の一方の面111が、本発明における「第1面」に対応する実施構成例である。
図7に示すように、第4工程は、紫外線硬化インク220を硬化させる工程である。紫外線照射ランプ230により、合成樹脂シート110の他方の面112側から紫外線を照射させる。合成樹脂シート110は、透明または半透明であるため、合成樹脂シート110を透過した紫外線が、紫外線硬化インク220を硬化させる。この第4工程が、本発明における「前記転写面の法線方向において、前記紫外線硬化樹脂の、前記転写面とは反対側から紫外線を照射して前記紫外線硬化樹脂を硬化させるステップ」に対応する実施構成例である。また、合成樹脂シート110の他方の面112が、本発明における「第2面」に対応する実施構成例である。
図8に示すように、第5工程は、合成樹脂シート110を金型200から離型する工程である。紫外線硬化インク220は、第4工程において紫外線が照射されて紫外線硬化樹脂120となり、合成樹脂シート110と一体となって、金型200から離型される。このとき、金型200の凹凸部210に充填されていた紫外線硬化インク220が硬化されて離型されることで、凹凸模様121として構成される。すなわち、金型200に形成された図柄である凹凸部210が、紫外線硬化樹脂120に転写されて凹凸模様121として形成される。この第5工程が、本発明における「硬化した前記紫外線硬化樹脂を前記転写型から剥離するステップ」に対応する実施構成例である。
図9に示すように、第6工程は、紫外線硬化樹脂120に対して着色する工程である。紫外線硬化樹脂120の、金型200の凹凸部210が転写されて凹凸模様121が形成された紫外線硬化樹脂表面122に対して、スクリーン印刷によりインクを塗布して、着色インク層130を形成する。着色する色毎にインクを塗布することで複数層の着色インク層130が形成される。なお、第6工程においては、スクリーン印刷以外に、インクジェット印刷や、他の印刷方式を採用することも可能である。この第6工程が、本発明における「剥離された前記紫外線硬化樹脂の前記樹脂シートの前記第1面と当接する側とは反対側の被転写面上、および/または前記樹脂シートの前記第2面上にインク層を形成するステップ」に対応する実施構成例である。また、紫外線硬化樹脂表面122が、本発明における「被転写面」、「第2表面」に対応する実施構成例である。また、着色インク層130が、本発明における「インク層」に対応する実施構成例である。
図10に示すように、第7工程は、合成樹脂製品100に対して折り曲げ加工を行う工程である。真空成型、圧空成型、プレス成型により、合成樹脂製品100に折り曲げ部140を形成して、所望の形状を形成する。この折り曲げ加工においては、折り曲げ部140がR状に形成されるR付け加工が同時に施される。この第7工程が、本発明における「剥離された前記樹脂シートの前記紫外線硬化樹脂が転写された領域を折り曲げ加工するステップ」に対応する実施構成例である。
本実施の形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施の形態の構成に限定されるものではない。なお、本実施の形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。
合成樹脂製品100は、本発明の「樹脂製品」に対応する構成の一例である。
合成樹脂シート110は、本発明の「樹脂シート」に対応する構成の一例である。
一方の面111は、本発明の「第1面」に対応する構成の一例である。
他方の面112は、本発明の「第2面」に対応する構成の一例である。
紫外線硬化樹脂120、本発明の「紫外線硬化樹脂」に対応する構成の一例である。
凹凸模様121は、本発明の「凹凸」に対応する構成の一例である。
紫外線硬化樹脂表面122は、本発明の「被転写面」に対応する構成の一例である。
紫外線硬化樹脂表面122は、本発明の「第2表面」に対応する構成の一例である。
金型200は、本発明の「転写型」に対応する構成の一例である。
表面201は、本発明の「転写面」に対応する構成の一例である。
凹凸部210は、本発明の「凹凸部」に対応する構成の一例である。
凹凸部210は、本発明の「図柄」に対応する構成の一例である。
凹溝211は、本発明の「凹部」に対応する構成の一例である。
第1工程は、本発明の「図柄としての凹凸部を形成するステップ」に対応する構成の一例である。
第2工程は、本発明の「平板状の前記転写型の前記転写面に紫外線硬化樹脂を配置するステップ」に対応する構成の一例である。
第3工程は、本発明の「前記転写面の法線方向において、前記紫外線硬化樹脂の、前記転写面とは反対側に、前記紫外線硬化樹脂に当接するように前記樹脂シートの第1面を配置するステップ」に対応する構成の一例である。
第4工程は、本発明の「前記転写面の法線方向において、前記紫外線硬化樹脂の、前記転写面とは反対側から紫外線を照射して前記紫外線硬化樹脂を硬化させるステップ」に対応する構成の一例である。
第5工程は、本発明の「硬化した前記紫外線硬化樹脂を前記転写型から剥離するステップ」に対応する構成の一例である。
第6工程は、本発明の「剥離された前記紫外線硬化樹脂の前記樹脂シートの前記第1面と当接する側とは反対側の被転写面上、および/または前記樹脂シートの前記第2面上にインク層を形成するステップ」に対応する構成の一例である。
第7工程は、本発明の「剥離された前記樹脂シートの前記紫外線硬化樹脂が転写された領域を折り曲げ加工するステップ」に対応する構成の一例である。
110 合成樹脂シート
111 一方の面
112 他方の面
120 紫外線硬化樹脂
121 凹凸模様
122 紫外線硬化樹脂表面
130 着色インク層
140 折り曲げ部
200 金型
201 表面
210 凹凸部
211 凹溝
220 紫外線硬化インク
230 紫外線照射ランプ
Claims (5)
- 紫外線硬化樹脂に転写型の転写面の図柄が転写された樹脂製品であって、前記紫外線硬化樹脂とは別の樹脂シートを有する樹脂製品の製造方法であって、
平板状の前記転写型の前記転写面に紫外線硬化樹脂を配置するステップと、
前記転写面の法線方向において、前記紫外線硬化樹脂の、前記転写面とは反対側に、前記紫外線硬化樹脂に当接するように前記樹脂シートの第1面を配置するステップと、
前記転写面の法線方向において、前記樹脂シートの前記第1面とは反対側の第2面側から紫外線を照射して前記紫外線硬化樹脂を硬化させるとともに、 硬化した前記紫外線硬化樹脂とともに前記樹脂シートを前記転写型から剥離するステップと、
剥離された前記樹脂シートの前記紫外線硬化樹脂が転写された領域を折り曲げ加工するステップと、を有することを特徴とする樹脂製品の製造方法。 - 請求項1に記載の樹脂製品の製造方法であって、
前記転写型の前記転写面に対して、エッチング加工、レーザ加工、切削加工、または研削加工により、図柄としての凹凸部を形成するステップを有することを特徴とする樹脂製品の製造方法。 - 請求項2に記載の樹脂製品の製造方法であって、
研削加工により前記転写面に凹部が形成されて前記凹凸部が形成され、
前記凹部を5μm以上100μm以下の幅で形成することを特徴とする樹脂製品の製造方法。 - 請求項2または3に記載の樹脂製品の製造方法であって、
研削加工により前記転写面に凹部が形成されて前記凹凸部が形成され、
前記凹部を0.1μm以上50μm以下の深さで形成することを特徴とする樹脂製品の製造方法。 - 請求項1に記載の樹脂製品の製造方法であって、
剥離された前記紫外線硬化樹脂の前記樹脂シートの前記第1面と当接する側とは反対側の被転写面上、および/または前記樹脂シートの前記第2面上にインク層を形成するステップを有することを特徴とする樹脂製品の製造方法。
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