JP6011034B2 - ウエハ接合装置 - Google Patents

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本発明は、複数のウエハを接合して複合ウエハを製造するためのウエハ接合装置に関する。
多層デバイスであるSOI(Silicon On Insulator)構造等の複合ウエハを製造する方法として、鏡面研磨された1対のウエハの研磨面同士を清浄な環境下で接触させることにより、強固な接合力を持つ複合ウエハを製造する方法がある。
特許文献1(特開平5−190406号公報)には、真空チャンバーの中でウエハを水平方向に配置し、カメラで位置決めした後、1対のウエハ同士を上下方向に押圧して接合する方法が記載されている。
特開平5−190406号公報
特許文献1に記載されている接合方法では、ウエハを水平方向に配置するため、真空チャンバーの中に残った塵埃等がウエハ上に堆積しやすい。そのため、接合されたウエハ同士の間に塵埃等が介在し、複合ウエハの密着性が低下することがある。
本発明が解決しようとする課題は、上述した複合ウエハの密着性の低下の問題を解決することである。
本発明に係るウエハ接合装置は、複数のウエハを押圧することにより接合し、複数組の複合ウエハを同時に製造するためのものであって、ウエハの主面に直交する水平方向に複数のウエハが互いに離間した状態、かつ、ウエハを垂直に立てた状態で、ウエハの少なくとも垂直位置座標を規定するためのウエハ位置決め部と、ウエハの主面に直交する水平方向に、複数のウエハを移動させることにより押圧するための押圧部と、ウエハ位置決め部および押圧部を真空状態とするための真空機構と、を有し、押圧部において、ウエハは接合面が互いに向き合うように配置され、押圧部は、ウエハの非接合面に、ウエハ同士の接合を防止するための中間板を備える。
好ましくは、ウエハ位置決め部は、ウエハの主面に直交する水平方向に延びた位置決めガイド部材を備え、位置決めガイド部材は、ウエハの周縁に下方側から当接するように設けられる。
また、好ましくは、真空機構の内部に、押圧前の複数のウエハの水分を除去するための乾燥部と、乾燥部から押圧部へ複数のウエハを搬送するための搬送部と、を有する。
更に好ましくは、乾燥部および搬送部において、複数のウエハを、垂直に立てた状態で、かつ、隣り合うウエハの間に隙間をあけた状態で収納するウエハカセットを用いる。
更に好ましくは、乾燥部において、複数のウエハは隙間をあけた状態で配置され、乾燥部は、複数のウエハの間の隙間からウエハを加熱するための伝熱部材を備える。
更に好ましくは、乾燥部において、複数のウエハは接合面が互いに向き合うように配置され、伝熱部材は、ウエハの非接合面の隙間からウエハを加熱する位置に配置される。
本発明によれば、ウエハを垂直に立てた状態で水平方向に移動させることにより複数のウエハを接合するので、ウエハの接合面への塵埃等の付着を抑制できる。これにより、接合後の複合ウエハの密着性を高めることができる。
図1(A)は接合前のウエハ1を示した図であり、図1(B)は接合後の複合ウエハ7を示した図であり、図1(C)は図1(A)に示したウエハ1を、ウエハ1の主面側から見た図である。 ウエハカセット15を側面方向と正面方向からそれぞれ見た図であって、図2(A)は図2(B)におけるX1−X1断面であり、図2(B)は図2(A)におけるY1−Y1断面図である。 本発明の実施形態に係るウエハ接合装置10を正面方向から示した概念図である。 図3に示したウエハ接合装置10における乾燥部20および搬送部30を示した正面図である。 図3に示したウエハ接合装置10における押圧部60、ウエハ位置決め部80および搬送部30を示した正面図である。 図5に示したウエハ位置決め部80を示した側面図であって、ウエハ1が供給される様子を順に示した図である。 図5に示した押圧部60の斜視図であって、図7(A)は押圧前の状態を示した図であり、図7(B)は押圧後の状態を示した図である。
本発明に係るウエハ接合装置は、図1(A)に示す複数のウエハ1を垂直に立てた状態で接合することにより、図1(B)に示す複合ウエハ7を製造するための装置である。
ウエハ1は、事前処理としてウエハ1の接合面2が鏡面研磨される。ウエハ1の厚みは、たとえば0.3〜0.5mmである。ウエハ1の材料としては、たとえばシリコン、ガラス、圧電材料などが挙げられる。
ウエハ1の接合面2は、好ましくは、接合のための金属層が形成されるが、それに限定されるものではなく、研磨処理が施されていれば金属層が無くても接合は可能である。また、図1(C)に示すように、ウエハ1の周縁4は、円弧状をした円弧部5と、ウエハ1を位置決めするための直線部(オリエンテーションフラット)6を有する。
図2(A)および図2(B)に示すとおり、複数のウエハ1が、ウエハカセット15に収納される。ウエハカセット15は、ウエハカセット15自身の剛性を保つための枠体19と、隣り合うウエハ1の間に隙間をつくり、ウエハ1の向きを垂直に維持するための複数の凸部18および複数のストッパー部16と、を備える。複数の凸部18は枠体19の内側の側面に等間隔で並んでいる。凸部18の幅はたとえば5mmであり、隣り合う凸部18のピッチ(凸部18同士の中心間距離)は、4.76mmである。図2(A)に示すとおり、凸部18は、ウエハ1の外周の一部に掛る形状となっており、ウエハ1をウエハカセット15に出し入れするときのガイドの役割も有する。
図2(A)および図2(B)に示すとおり、枠体19の下方には、枠体19の斜め内側方向に突出したストッパー部16を有する。このストッパー部16にウエハ1の周縁4が当接する。隣り合うウエハ1は、凸部18およびストッパー部16により垂直に立てられた状態で、かつ、隙間をあけた状態で配置される。また、1対のウエハ1の接合面2が互いに向き合うにように、かつ、複数のウエハ1の直線部6が下向きに揃うように事前に配置される。
図3に示すとおり、ウエハ接合装置10は、ウエハ1の周囲環境を真空状態とするための真空機構90を備える。更に、ウエハ接合装置10は、真空機構90の真空チャンバー91中に、ウエハ1を乾燥するための乾燥部20と、ウエハ1を搬送するための搬送部30と、複数のウエハ1を矢印P方向に押圧することにより接合するための押圧部60と、ウエハ1の垂直位置座標を規定するためのウエハ位置決め部80と、を備える。
複数のウエハ1は、搬送部30において矢印Sに示す経路に沿って搬送された後、乾燥部20で乾燥され、搬送部30において矢印Tに示す経路に沿って搬送された後、押圧部60で接合されて複合ウエハ7となり、搬送部30において矢印Uに示す経路に沿って搬送された後、取り出される。
複数のウエハ1の接合処理は、主に押圧部60およびウエハ位置決め部80によって実行されるが、理解を容易にするため、複数のウエハ1から複合ウエハ7が製造される工程に沿って以降の説明を行う。
なお、以降において、ウエハ接合装置10を接合装置10と呼び、ウエハカセット15をカセット15と呼ぶ。
(矢印Sに示す経路に沿った搬送)
図4は、接合装置10における乾燥部20および搬送部30を示した図である。矢印Sに示す経路に沿った搬送は、搬送部30のうちのテーブル30A、水平搬送機構30Bおよび上下搬送機構40によって実行される。
図4に示す状態に至る前に、まず、ウエハ1の収納されたカセット15が、真空チャンバー91の開口92を通じて供給され、搬送部30のテーブル30A上に載せられる。その後、開口92は真空チャンバー91に取り付けられた扉95により閉じられる。
テーブル30Aには、水平搬送機構30Bが取り付けられており、これによってテーブル30Aは、水平方向に移動可能である。水平搬送機構30Bは、駆動源である搬送シリンダ36と、搬送シリンダ36からの駆動をテーブル30Aへ伝達するハンド37と、載置物の荷重を受けるとともに駆動時の直線性を確保する2本のスライダー35と、を備える。テーブル30A上に載せられたカセット15は、水平搬送機構30Bの駆動により乾燥部20の真下に配置される。
テーブル30Aは、テーブル下板34と、テーブル下板34に垂直に立てられた複数のテーブル支柱33と、テーブル支柱33に対し上下に摺動可能に取り付けられたテーブル上板31と、テーブル上板31とテーブル支柱33との摺動箇所に設けられた複数のブッシュ32と、を備える。テーブル上板31は、接合装置10のベース板11の下方に配置された上下搬送機構40からの駆動力を受けることにより上下に移動する。このテーブル上板31の上下の移動により、カセット15が乾燥部20へ出し入れされる。
上下搬送機構40は、テーブル上板31に当接する棒状のハンド41と、ハンド41を上下に移動可能とする昇降シリンダ47と、を備える。テーブル下板34、真空チャンバー91の底板およびベース板11は、ハンド41の移動を許容する貫通穴を有する。テーブル上板31にも貫通穴を有するが、テーブル上板31の貫通穴は、後述するハンド51の上端(図5参照)が通過できて、ハンド41の上端が通過できない形状である。ハンド41の下端は、ベース板11の下方にある昇降板42に取付けられる。
昇降板42は、ベース板11の下側から突出する複数のハンド支柱45に対して上下に摺動可能である。昇降板42とハンド支柱45との摺動箇所には、複数のブッシュ43が設けられる。昇降シリンダ47は、ハンド支柱45の下端にあるシリンダ固定板46に取付けられる。昇降シリンダ47の駆動軸の先端は、昇降板42に取り付けられ、昇降板42は、昇降シリンダ47からの駆動力を受けることにより上下に移動する。なお、昇降板42とベース板11との間には、金属ベローズ44が取り付けられており、昇降板42が上下しても真空チャンバー91内の真空状態は保たれる。
図4に示すとおり、上下搬送機構40の上昇駆動により、カセット15とともにウエハ1が乾燥部20へ供給される。その後、図示しない真空源によって、真空チャンバー91内の真空引きが行われる。このときの真空チャンバー91内の真空度は、たとえば5×10-2Paである。この真空度は、以下で説明する各工程においても維持される。
(乾燥部20)
乾燥部20は、ウエハ1を接合する前にウエハ1を乾燥するためのものである。乾燥部20は、熱の供給源となる加熱源21と、加熱源21に当接しつつウエハ1に接近した位置でウエハ1を加熱する伝熱部材22と、を備える。伝熱部材22は、フレーム状の伝熱部材固定板25を介して、真空チャンバー91の天板に取付けられる。伝熱部材22は、加熱源21から熱を受ける受熱板23と、受熱板23から下向きに突出する複数のフィン24を有する。複数のフィン24は等間隔で並んでおり、隣り合うフィン24のピッチ(フィン24同士の中心間距離)は、たとえば9.52mmである。フィン24の厚みは、たとえば2mmである。
カセット15内において、ウエハ1は、接合面2が互いに向き合うように、垂直に立てられた状態で事前に配置されており、フィン24は、ウエハ1の接合面2とは反対側の非接合面3(図1参照)の隙間に挿入される。
ウエハ1に対する加熱処理は、挿入されたフィン24とウエハ1との間における輻射効果により実行される。乾燥部20におけるウエハ1の加熱温度は、たとえば80℃である。これにより、ウエハ1の表面に付着した水分が、ウエハ1から除去され、真空チャンバー91内に浮遊する。
真空チャンバー91内に浮遊した水分は、真空チャンバー91内の真空引きにより除去される。これにより、ウエハ1への水分の再付着が抑制されるとともに、ウエハ1が乾燥される。
なお、上記では加熱する実施形態のみを示したが、加熱した後冷却して、ウエハ1を常温に戻してから次の工程に搬送してもよい。冷却する必要のある場合は、冷却源(図示省略)を伝熱部材22に当接するように設ければよい。ウエハ1は、伝熱部材22のフィン24からの輻射効果により冷却される。ウエハ1を常温に戻すことにより、接合するウエハ1同士が異なる材質であっても熱膨張の違いの影響を受けずに次の工程の処理ができる。
(矢印Tに示す経路に沿った搬送)
ウエハ1の乾燥が終了すると、ウエハ1は、カセット15とともに、矢印Tに示す経路に沿って搬送される。この搬送は、搬送部30のうちのテーブル30A、水平搬送機構30Bおよび上下搬送機構40、50によって実行される。その際、ウエハ1は、カセット15により垂直に立てられた状態のまま搬送される。
まず、カセット15が、上下搬送機構40の下降によりテーブル上板31とともに下降する。テーブル上板31は、テーブル下板34の少し上まで下降し、ハンド41は、テーブル上板31を離れてスライダー35より下まで下降する。その後、カセット15を載せたテーブル30Aは、水平搬送機構30Bの水平駆動により、図5に示した押圧部60の真下に移動する。
押圧部60へウエハ1を供給する方法としては、カセット15をそのまま押圧部60へ供給するのでなく、図5に示すように、カセット15からウエハ1を分離した後、ウエハ1自身を上昇させて押圧部60へ供給する方法をとる。
ウエハ1の上昇駆動は、押圧部60側のベース板11の下方に配置された上下搬送機構50によって実行される。上下搬送機構50は、ウエハ1に当接する棒状のハンド51と、ハンド51を上下に移動可能とする昇降シリンダ57と、を備える。
カセット15の下面は切り欠き17(図2(B)参照)を有し、下面側からハンド51が出し入れ可能となっている。ハンド51は、上下搬送機構50の駆動により、切り欠き17を通ってウエハ1の直線部6に当接する。ハンド51の上端は複数の凹部51Aを有し、ハンド1がウエハ1の直線部6に当接する際、それぞれのウエハ1がそれぞれの凹部51Aに入り込む。これによりウエハ1は、隣同士の隙間が所定距離に保たれながら、押圧部60、ウエハ位置決め部80へ供給される。
なお、ウエハ1が供給される過程において、ウエハ1は、凹部51Aによる位置規制を受けるとともに、ガイドとしての役割も有するカセット15の凸部18および枠体19にも位置規制されながら供給される。
テーブル上板31、テーブル下板34、真空チャンバー91の底板およびベース板11は、ハンド51の移動を許容する貫通穴を有する。ハンド51の下端は、ベース板11の下方にある昇降板52に取付けられる。
テーブル上板31の貫通穴は、ハンド51の上端が通過できる形状であり、一方で、先述したハンド41の上端は通過できない形状である。これにより、ハンド41を用いた場合は、テーブル上板31とともにカセット15全体を上昇させることができ、ハンド51を用いた場合は、カセット15を上昇させずにウエハ1のみを上昇させることができる。
昇降板52は、ベース板11の下側から突出した複数のハンド支柱55に対して上下に摺動可能である。昇降板52とハンド支柱55との摺動箇所には、複数のブッシュ53が設けられる。昇降シリンダ57は、ハンド支柱55の下端にあるシリンダ固定板56に取り付けられる。昇降シリンダ57の駆動軸の先端は、昇降板52に取り付けられ、昇降板52は、昇降シリンダ57からの駆動力を受けることにより上下に移動する。なお、昇降板52とベース板11との間には、金属ベローズ54が取り付けられており、昇降板52が上下しても真空チャンバー91内の真空状態は保たれる。
(ウエハ位置決め部80)
ウエハ位置決め部80は、押圧部60においてウエハ1の位置座標を規定するためのものである。図6(A)から図6(C)を参照して、ウエハ1が位置決めされる様子を順に説明する。なお、理解を容易にするため、ウエハ位置決め部80および押圧部60において、垂直方向をZ方向、ウエハ1を水平向きに押圧する方向をX方向、Z方向およびX方向と直交する方向をY方向と呼ぶ。
図6(A)に示すように、ウエハ1を収納したカセット15が、押圧部60の下方に配置される。この時点でハンド51は、ウエハ1より下方で待機する。
次に、図6(B)に示すように、ハンド51が上昇する。ハンド51の上昇途中において、ウエハ1は、ハンド51の凹部51Aにウエハ1の直線部6が入り込むことによりハンドリングされる。更にウエハ1は、カセット15の凸部18および枠体19によってガイドされながら上昇し、押圧部60の複数の中間板71の間に入り込む。また更に、ウエハ1は、中間板71に沿って上昇し、最終的にはカセット15と分離される。
図6(C)に示すように、ハンド51が上昇しきった後は、ウエハ1は、ウエハ1の半径方向(Y方向)の外側に待機したウエハ位置決め部80により位置決めされる。ウエハ位置決め部80は、ウエハ1の位置座標を規定する2つの位置決めガイド部材81と、それぞれの位置決めガイド部材81をウエハ1に向けて移動する位置決めシリンダ85と、を備える。位置決めガイド部材81はウエハ1の主面に直交する水平方向(X方向)に延びており、ウエハ1の周縁4に下方側から当接するように設けられる。位置決めシリンダ85は、図示しない部材を介してベース板11に固定される。
更に位置決めガイド部材81は、ウエハ1の直線部6に当接することによりウエハ1の垂直位置座標(Z方向の位置座標)を規定するアンダーピン82と、ウエハ1の円弧部5に当接することによりウエハ1の主面に沿った水平方向の位置座標(Y方向の位置座標)を規定するサイドピン83と、アンダーピン82およびサイドピン83をそれぞれ固定するピン固定具84と、を備える。
アンダーピン82およびサイドピン83の材質は、耐摩耗性を有し、また良好な滑り性を有する材質であり、たとえばDLCコーティング処理のされたステンレス鋼である。耐摩耗性の必要な理由は、後述するウエハ1同士を接合するためにウエハ1の周縁4をアンダーピン82およびサイドピン83に当接させたまま水平方向(X方向)に移動させるからである。
図6(C)に示すように、位置決めガイド部材81が互いに近寄る方向に移動することにより、2本のアンダーピン82がウエハ1の直線部6の下側に入り込む。その後、ハンド51が上下搬送機構50の駆動により下降し、ウエハ1はアンダーピン82の上に垂直に立てられた状態で乗る。更に、位置決めガイド部材81が互いに近寄る方向に移動することにより、2つのサイドピン83がウエハ1の円弧部5に当接してウエハ1を挟み込む。これらの動作によって、ウエハ1の垂直方向(Z方向)の位置決め、およびウエハ1の主面に沿った水平方向(Y方向)の位置決めが終了する。
なお、アンダーピン82またはサイドピン83は、必ずしも両方用いる必要はない。仮にアンダーピン82を用いずにサイドピン83のみを用いた場合であっても、サイドピン83により、ウエハ1同士のY方向とZ方向の貼り合せ位置精度を確保できる。また、ウエハ1同士のY方向の貼り合せ位置精度がさほど要求されないのであれば、サイドピン83を用いずにアンダーピン82のみを用いることもできる。
(押圧部60)
押圧部60は、所定方向に位置決めされた複数のウエハ1を押圧することにより接合するためのものである。図5に示すとおり、押圧部60は、複数のウエハ1を挟んで押圧するための押圧板61および受圧板62と、押圧力の駆動源となる押圧サーボ機構64と、押圧サーボ機構64から押圧板61へ押圧力を伝達する押圧棒63と、を備える。
複数のウエハ1は、押圧板61と受圧板62との間で、接合面2が互いに向き合うように、垂直に立てられた状態で配置される。ウエハ1に対する押圧方向は、ウエハ1の主面に直交する水平方向(X方向)である。複数のウエハ1が、垂直にたてられた状態で押圧されることにより接合されるので、ウエハ1の接合面2へ塵埃等の付着が抑制される。
押圧サーボ機構64および受圧板62は、ベース11に立てられた押圧支柱65、受圧支柱66にそれぞれ固定される。また、押圧支柱65と受圧支柱66の間には、押圧部60の押圧方向の剛性を高めるため、複数の押圧はり67が設けられる。なお、真空チャンバー91内の真空状態を保つため、押圧棒63と真空チャンバー91との間には、ベローズ取付け板68を介して金属ベローズ69が取り付けられる。
更に押圧部60は、押圧板61と受圧板62の間に、所定間隔で配置された複数の中間板71を備える。中間板71は、複数組の複合ウエハ7を同時に製造するためのものであって、隣り合うウエハ1の非接合面3同士の接合を防止するために、ウエハ1の非接合面3側に配置される。したがって中間板71は、ウエハ1が上下搬送機構50により上昇したときに、ウエハ1の非接合面3同士の間に入る位置に予め配置される。中間板71の板厚は、たとえば2mmであり、それぞれの中間板71の配置されるピッチ(中間板71同士の中心間距離)は、たとえば9.52mmである。中間板71の材質は、たとえばステンレス鋼などの金属材料でもよいし、セラミックなどの非金属材料でもよい。
中間板71は、スライド棒72により固定されることによりY方向およびZ方向を拘束され、スライド棒72とともに押圧方向(X方向)に移動可能である。スライド棒72は、受圧板62および受圧支柱66に対し摺動可能に取付けられる。スライド棒72の受圧支柱66側の端部には鍔73があり、鍔73と受圧支柱66の間には引っ張りコイルばね74が取り付けられる。引っ張りコイルばね74により、中間板71およびスライド棒72は押圧板61の方向に付勢される。スライド棒72には止め金75が設けられており、引っ張りコイルばね74により付勢された中間板71の移動の終端が規定され、それぞれの中間板71が所定ピッチに配置される。
なお、上記においては、スライド棒72を摺動可能にして中間板71を押圧方向に移動可能とする実施形態を示したが、スライド棒72を受圧支柱66に固定した上で、中間板71をスライド棒72に載せて滑らせることにより、中間板71を押圧方向へ移動可能とすることもできる。その場合、中間板71と受圧支柱66の間に圧縮コイルばねを配置すればよい。
図7(A)および図7(B)に示すとおり、押圧前から押圧後にかけて、複数のウエハ1は、押圧板61と受圧板62の間に垂直に立てられた状態で配置される。そして、複数のウエハ1は、ウエハ位置決め部80により所定の位置座標が維持されたまま押圧される。
詳細には、複数のウエハ1は、複数の中間板71同士の間、または中間板71と押圧板61の間、あるいは中間板71と受圧板62の間に、1対ずつ配置される。また、複数のウエハ1は、ウエハ1の直線部6がアンダーピン82に当接しながら押圧され、同時にウエハ1の円弧部5がサイドピン83に当接しながら押圧される。したがって、押圧途中においてウエハ1は、アンダーピン82およびサイドピン83に沿ってX方向に移動することになる。これにより、ウエハ1の垂直位置座標(Z方向の位置座標)およびウエハ1の主面に直交する水平位置座標(Y方向の位置座標)が規定され、ウエハ1の接合後の貼り合せ位置精度を確保できる。
図7(B)は、複数のウエハ1が複数の中間板71とともに押圧板61と受圧板62の間に挟まれた状態を示した図である。このときの押圧力は、たとえば40kNである。これによりウエハ1同士が接合され、複数組の複合ウエハ7が製造される。
なお、上記ではウエハ1を加熱せずに接合する実施形態を示したが、加熱しながら接合する場合は、別途、図示しない加熱機構を押圧部60に設けて接合してもよい。接合されるウエハ1同士が同じ材質のウエハ1であれば、加熱しながらでも熱膨張量の違いの影響を受けずに接合できる。
ウエハ1の接合を終えると、押圧板61が押圧方向と反対側へ移動する。これに伴い、スライド棒72に取り付けられた中間板71が、引っ張りコイルばね74により付勢され、所定ピッチの配置に戻る。同時に、複合ウエハ7も、アンダーピン82およびサイドピン83に沿いながら、それぞれの中間板71の間に戻される。
(矢印Uに示す経路に沿った搬送)
接合の終了した複数組の複合ウエハ7は、矢印Uに示す経路に沿って搬送される。この搬送は、搬送部30のうちのテーブル30A、水平搬送機構30Bおよび上下搬送機構50によって実行される。
まず、ハンド51の凹部51Aが一旦上昇して複合ウエハ7に当接した後、位置決めガイド部材81が外側に移動する。その後、上下搬送機構50の駆動によりハンド51が下降することで、カセット15に複合ウエハ7が収納される。次に、カセット15が、水平搬送機構30Bの駆動により真空チャンバー91の開口92の方向に搬送される。そして、真空チャンバー91内が大気圧に戻された後に、真空チャンバー91の扉95が開かれ、カセット15が取り出される。
なお、水平搬送機構30Bの搬送シリンダ36は、真空チャンバー91より外側にあるベース板11上に固定される。真空チャンバー91の側板と搬送シリンダ36の間には、金属ベローズ38が取り付けられる。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、ウエハ1を垂直に立てた状態で水平方向に移動させることによりウエハ1同士を接合するので、ウエハ1の接合面2への塵埃等の付着を抑制できる。これにより、接合後の複合ウエハ7の密着性を高めることができる。
また、水平方向に延びた位置決めガイド部材81が、ウエハ1の周縁4に下方側から当接することによりウエハ1の垂直位置座標を確実に規定する。これにより、押圧時にウエハ1が水平方向に移動している間も、ウエハ1の垂直位置座標を確実に維持しながら接合できる。
また、真空機構90の内部に、接合前のウエハ1の水分を除去するための乾燥部20と、乾燥されたウエハ1を搬送するための搬送部30と、を備える。仮に、接合前のウエハ1の接合面2に水分の付着があると、接合後のウエハ1同士の界面に気泡が発生し、複合ウエハ7の密着性が低下することもある。しかし、上記の構成によれば、接合前にウエハ1の水分を除去し、その状態を保ったまま押圧部60へウエハ1を搬送できる。これにより、接合後の複合ウエハ7の密着性を高めることができる。
また、ウエハ1は、乾燥部20および搬送部30において、垂直に立てられた状態のまま乾燥され、その後搬送される。垂直に立てられた状態のままで処理が行なわれるので、接合前の工程においてもウエハ1の接合面2への塵埃等の付着を抑制できる。
また、乾燥部20は、複数のウエハ1の間の隙間からウエハ1を加熱するための伝熱部材22を備える。ウエハ1に接近した隙間の位置から熱を付与できるので、水分を確実に除去でき、接合後の複合ウエハ7の密着性を高めることができる。
また、伝熱部材22は、ウエハ1の接合面2とは反対側の隙間からウエハ1を加熱する。これにより、ウエハ1の接合面2を傷つける可能性がなくなり、接合後の複合ウエハ7の密着性を高めることができる。
また、押圧部60は、ウエハ1の非接合面3に、ウエハ1同士の接合を防止するための中間板71を備える。これにより、ウエハ1の非接合面3でのウエハ1の接合を防止しつつ、複数組の複合ウエハ7を同時に効率よく製造できる。
1:ウエハ
5:複合ウエハ
10:ウエハ接合装置
15:ウエハカセット
20:乾燥部
22:伝熱部材
30:搬送部
30A:テーブル
30B:水平搬送機構
37、41、51:ハンド
40、50:上下搬送機構
60:押圧部
61:押圧板
62:受圧板
64:押圧サーボ機構
71:中間板
80:ウエハ位置決め部
81:位置決めガイド部材
82:アンダーピン
83:サイドピン
90:真空機構
91:真空チャンバー

Claims (6)

  1. 複数のウエハを押圧することにより接合し、複数組の複合ウエハを同時に製造するためのウエハ接合装置であって、
    前記ウエハの主面に直交する水平方向に前記複数のウエハが互いに離間した状態、かつ、前記ウエハを垂直に立てた状態で、前記ウエハの少なくとも垂直位置座標を規定するためのウエハ位置決め部と、
    前記ウエハの主面に直交する水平方向に、複数の前記ウエハを移動させることにより押圧するための押圧部と、
    前記ウエハ位置決め部および前記押圧部を真空状態とするための真空機構と、を有し、
    前記押圧部において、前記ウエハは接合面が互いに向き合うように配置され、
    前記押圧部は、前記ウエハの非接合面に、前記ウエハ同士の接合を防止するための中間板を備えることを特徴とする、ウエハ接合装置。
  2. 前記ウエハ位置決め部は、前記ウエハの主面に直交する水平方向に延びた位置決めガイド部材を備え、
    前記位置決めガイド部材は、前記ウエハの周縁に下方側から当接するように設けられることを特徴とする請求項1に記載されたウエハ接合装置。
  3. 前記真空機構の内部に、
    押圧前の複数の前記ウエハの水分を除去するための乾燥部と、
    前記乾燥部から前記押圧部へ複数の前記ウエハを搬送するための搬送部と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載されたウエハ接合装置。
  4. 前記乾燥部および前記搬送部において、
    複数の前記ウエハを、垂直に立てた状態で、かつ、隣り合う前記ウエハの間に隙間をあけた状態で収納するウエハカセットを用いることを特徴とする請求項3に記載されたウエハ接合装置。
  5. 前記乾燥部において、複数の前記ウエハは隙間をあけた状態で配置され、
    前記乾燥部は、複数の前記ウエハの間の隙間から前記ウエハを加熱するための伝熱部材を備えることを特徴とする請求項3または4に記載されたウエハ接合装置。
  6. 前記乾燥部において、複数の前記ウエハは接合面が互いに向き合うように配置され、
    前記伝熱部材は、前記ウエハの非接合面の隙間から前記ウエハを加熱する位置に配置されることを特徴とする請求項5に記載されたウエハ接合装置。
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