JP6010638B2 - 発光装置 - Google Patents
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Description
本発明は、発光装置に関する。
一次光を発する発光素子と、該一次光を吸収して二次光を発する波長変換部と、を組み合わせた発光装置は、低消費電力化、小型化、および高輝度かつ広範囲な色再現性が実現できる発光装置として近年急速に普及しており、さらなる性能向上のために、活発に研究開発が行なわれている。
ここで、発光素子から発せられる一次光には、通常、長波長の紫外線〜青色光の範囲の光が用いられている。また、波長変換部には、発光装置の用途に適した様々な蛍光体が用いられているが、たとえば酸化物の蛍光体がよく用いられている。
このような状況下において、近年、GaN等の窒化物半導体を用いた半導体発光素子から発せられる励起光によって励起する窒化物蛍光体である酸窒化物蛍光体が提案されている。酸窒化物蛍光体は、従来の蛍光体よりも熱的および化学的に安定で、かつ近紫外領域から可視域の波長の光に対して強い吸収性能を有している。
酸窒化物蛍光体の中でも、特にβ型サイアロン蛍光体は、波長500nm〜550nmの範囲の波長にピークを持つシャープな発光スペクトル形状を有しており、CIE座標上の(x,y)の値で、0≦x≦0.3、0.6≦y≦0.83の範囲の値を採ることが特許文献1に開示されている。また、特許文献1には、β型サイアロン蛍光体が、照明器具や画像表示装置に用いられることが記載されている。
また、特許文献2には、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径を5μm以上とし、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の発光強度を高くすることによって、当該Eu賦活β型サイアロン蛍光体を用いた発光装置の発光強度を高くすることが記載されている。
W.J.Wiscombe, "Improved Mie scattering algorithms", Applied Optics, Vol.19, page 1505, May 1, 1980
しかしながら、本発明者らが、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の発光強度と、当該Eu賦活β型サイアロン蛍光体を用いた発光装置の発光効率との関係を研究した結果、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の発光強度を高くするためにEu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径を大きくしたとしても、透明部材に分散させた状態においてEu賦活β型サイアロン蛍光体が励起光を吸収する効率が低下するため、Eu賦活β型サイアロン蛍光体自体の発光強度自体が高い場合でも、当該蛍光体を含む発光装置の発光効率が向上しない、という新たな課題を見出した。
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、一次粒子の50%面積平均径の大きいEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いた発光装置の発光効率を向上させることにある。
本発明は、透明部材と、透明部材中に設けられた、励起光源と、Eu賦活β型サイアロン蛍光体と、散乱部材と、を備え、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径が10μm以上であり、励起光源から発せられる励起光のピーク波長における散乱部材の散乱確率が0.1mm-1以上0.5mm-1以下であって、Eu賦活β型サイアロン蛍光体は、散乱部材とともに、透明部材中に分散された状態で封入されている発光装置である。このような構成とすることにより、一次粒子の50%面積平均径が10μm以上といった大粒子径のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いた場合でも、発光装置の発光効率を向上させることができる。
本発明によれば、一次粒子の50%面積平均径の大きいEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いた発光装置の発光効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
図1に、本発明の発光装置の一例である実施の形態の発光装置の模式的な断面図を示す。図1に示すように、発光装置1は、励起光源2と、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13と、散乱部材14とが透明部材5中に含まれている構成を有している。ここで、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13および散乱部材14は、透明部材5中に分散された状態で封入されており、透明部材5とEu賦活β型サイアロン蛍光体13と散乱部材14とによって波長変換部が構成されている。また、透明部材5は、配線基板21の表面の外周を取り囲むようにして設けられた枠体4の内側に充填されている。
配線基板21は、絶縁性基材3と、絶縁性基材3の表面に設けられたn型電極部9とp型電極部11とを備えている。n型電極部9およびp型電極部11は、絶縁性基材3の表面から側面を通って裏面に至るように設けられており、n型電極部9とp型電極部11との間には所定の間隔が空けられて、互いに電気的に絶縁されている。
励起光源2は、本実施の形態においては窒化物半導体発光素子からなり、n型の窒化物半導体からなるn型窒化物半導体層と、p型の窒化物半導体からなるp型窒化物半導体層との間にInGaN等の窒化物半導体からなる活性層が設けられた構成の窒化物半導体積層構造体6を有している。そして、窒化物半導体積層構造体6のn型窒化物半導体層上およびp型窒化物半導体層上には、それぞれ、n側電極7およびp側電極8が設けられている。
励起光源2は、配線基板21上に設置されており、励起光源2のn側電極7と配線基板21のn型電極部9とが導電性接着材10によって電気的に接続され、励起光源2のp側電極8と配線基板21のp型電極部11とが金属ワイヤ12によって電気的に接続されている。
以上の構成を有する発光装置1において、励起光源2から発せられた励起光は、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13に吸収され、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13で波長変換された後に蛍光が発光され、発光装置1から所望の色の光が放出される。
実施の形態の発光装置1においては、一次粒子の50%面積平均径が10μm以上といった大粒子径のEu賦活β型サイアロン蛍光体13が、励起光源2から発せられる励起光のピーク波長における散乱確率が0.1mm-1以上0.5mm-1以下である散乱部材14とともに、透明部材5中に分散された状態で封入されている。これにより、実施の形態の発光装置1においては、一次粒子の50%面積平均径が10μm以上といった大粒子径のEu賦活β型サイアロン蛍光体13を用いた場合でも、発光装置1全体としての発光効率を向上させることができる。
これは、本発明者が鋭意検討した結果、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の発光強度を高くするためにEu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径を大きくしたことによって、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の発光強度増加分が発光装置の光束増大に寄与しにくいというEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いた発光装置特有の課題が、一次粒子の50%面積平均径が10μm以上といった大粒子径のEu賦活β型サイアロン蛍光体13とともに、励起光源2から発せられる励起光のピーク波長における散乱確率が0.1mm-1以上0.5mm-1以下である散乱部材14を分散させた状態で透明部材5で封入することによって解決され、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13を用いた発光装置1の発光効率を向上させることができることを見い出したことによるものである。
励起光源2としては、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13に吸収されて蛍光が生じる励起光が発するものであれば特に限定されないが、励起光源2から発せられる励起光のピーク波長は、420nm以上480nm以下であることが好ましく、440nm以上470nm以下であることがより好ましい。励起光源2から発せられる励起光のピーク波長が420nm以上480nm以下である場合、特に440nm以上470nm以下である場合には、発光装置1の発光効率をより向上することができる。
また、透明部材5としては、少なくともEu賦活β型サイアロン蛍光体13から発せられる蛍光の少なくとも一部を透過させることができる材質を用いることができるが、なかでも、シリコーン樹脂を用いることが好ましい。透明部材5としてシリコーン樹脂を用いた場合には、発光装置1から取り出すことができる光束を増大させることにより、発光装置1の発光効率をより向上することができる。
Eu賦活β型サイアロン蛍光体13としては、たとえば、以下の組成式(I)で表わされる蛍光体を用いることができる。この結晶は、β型Si3N4と同一の結晶構造を有する酸窒化物または窒化物を母体結晶とし、Euが発光中心として添加された固溶体結晶である。
Si6-zAlzOzN8-z:Eu …(I)
上記の式(I)において、zは、0<z<4.2の関係を満たすことが好ましい。なお、上記の式(I)において、Si、Al、O、NおよびEuは、それぞれ、ケイ素、アルミニウム、酸素、窒素およびユーロピウムを示し、zは、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13を構成するそれぞれの原子の固溶量(原子数比)を示している。
上記の式(I)において、zは、0<z<4.2の関係を満たすことが好ましい。なお、上記の式(I)において、Si、Al、O、NおよびEuは、それぞれ、ケイ素、アルミニウム、酸素、窒素およびユーロピウムを示し、zは、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13を構成するそれぞれの原子の固溶量(原子数比)を示している。
また、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13の一次粒子の50%面積平均径は、以下のようにして算出することができる。まず、個々のEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子の一次粒子の断面積を求める。ここで、個々のEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子の一次粒子の断面積は、電子後方散乱回折像(EBSP:Electron Backscatter Diffraction Pattern)法を利用して算出することができる。
すなわち、個々のEu賦活β型サイアロン蛍光体13に電子線を照射して、電子散乱を生じさせ、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13の結晶構造と結晶面とに対応した電子散乱のパターンを得る。そして、当該電子散乱のパターンの測定範囲内に存在する一次粒子の全個数Nを数え、当該電子散乱のパターンの測定範囲の全面積Sを当該電子散乱のパターンの測定範囲内に存在する一次粒子の全個数Nで除した値(S/N)を、個々のEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子の一次粒子の断面積CAとする。
そして、個々のEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子の一次粒子の断面積の小さい方から、粒子A1,粒子A2,・・・,粒子Ai,・・・,粒子Akの順に並べ、それぞれのEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子の一次粒子の断面積CA1,CA2,・・・,CAi,・・・,CAkを順に足していって、個々のEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子の一次粒子の断面積の和(CA1+CA2+・・・+CAi+・・・+CAk)を算出する。
このようにして求められた個々のEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子のすべての一次粒子の断面積の和を100%とし、たとえば図2に示すように、横軸にEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子を一次粒子の断面積の小さい方から配列していくとともに、縦軸に個々のEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子の一次粒子の断面積を足していき、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子の一次粒子の断面積の和(累積面積)が50%となるときのEu賦活β型サイアロン蛍光体13粒子の一次粒子の断面積CAiを、発光装置1に含まれるEu賦活β型サイアロン蛍光体13全体の一次粒子の50%平均面積ASとする。
そして、上記のようにして求めたEu賦活β型サイアロン蛍光体13全体の一次粒子の50%平均面積ASを以下の式(II)に代入することによって、発光装置1に含まれるEu賦活β型サイアロン蛍光体13全体の一次粒子の50%面積平均径が求められる。
発光装置1に含まれるEu賦活β型サイアロン蛍光体13全体の一次粒子の50%面積平均径=2×(AS/π)1/2 …(II)
また、散乱部材14としては、励起光源2から発せられる励起光のピーク波長における散乱確率が0.1mm-1以上0.5mm-1以下である材質であれば特に限定なく用いることができるが、なかでも金属酸化物を用いることが好ましく、酸化イットリウムを用いることがより好ましい。散乱部材14として金属酸化物を用いた場合、特に酸化イットリウムを用いた場合には、発光装置1の発光効率をより向上することができる。
また、散乱部材14としては、励起光源2から発せられる励起光のピーク波長における散乱確率が0.1mm-1以上0.5mm-1以下である材質であれば特に限定なく用いることができるが、なかでも金属酸化物を用いることが好ましく、酸化イットリウムを用いることがより好ましい。散乱部材14として金属酸化物を用いた場合、特に酸化イットリウムを用いた場合には、発光装置1の発光効率をより向上することができる。
なお、散乱部材14の散乱確率は、たとえば非特許文献1(W.J.Wiscombe, “Improved Mie scattering algorithms”, Applied Optics, Vol.19, page 1505, May 1, 1980)等に例示されるMie散乱理論によって計算される。散乱部材14の散乱確率の計算のために必要なパラメータは、励起光の波長、散乱部材14の直径の平均値、散乱部材14の励起光の波長における屈折率、散乱部材14の透明部材5に対する濃度、散乱部材14の比重、透明部材5の励起光の波長における屈折率、および透明部材5の比重である。
散乱部材14の散乱確率を実際に計算する場合には、市販ソフトウェアのLight Tools(サイバネット社製)、およびWeb上で公開されているソフトウェア(http://omlc.ogi.edu/calc/mie_calc.html)などを用いて計算することができる。
また、散乱部材14の散乱確率の計算に必要なパラメータである散乱部材14の直径の平均値は、レーザ回折式粒度分布測定装置を用いたレーザ回折・散乱法によって、散乱部材14の平均粒子径(体積平均径)を求めることにより算出することができる。
散乱部材14の屈折率(絶対屈折率)は、1.5以上であることが好ましい。散乱部材14の屈折率が1.5以上である場合には、励起光源2から発せられる励起光を散乱部材14で効果的に散乱することができ、透明部材5中に分散された状態のEu賦活β型サイアロン蛍光体13に励起光を高効率で吸収させることができるため、発光装置1の発光効率をより向上することができる。
なお、発光装置1において、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13および散乱部材14は透明部材5中に分散された状態で封入されていればよいが、分散された状態は、完全に分散されている必要はなく、その一部が凝集していてもよい。
<蛍光体製造例1>
上記のSi6-zAlzOzN8-z:Euで表わされる組成式(I)において、z=0.06となり、Euの固溶量が0.1原子%となるように、Euが賦活されたEu賦活β型サイアロン蛍光体を得るべく、以下の調製を行なった。
上記のSi6-zAlzOzN8-z:Euで表わされる組成式(I)において、z=0.06となり、Euの固溶量が0.1原子%となるように、Euが賦活されたEu賦活β型サイアロン蛍光体を得るべく、以下の調製を行なった。
まず、網目の大きさが45μmの篩を通した金属Si粉末、窒化アルミニウム粉末および酸化ユーロピウム粉末が、それぞれ、金属Si粉末93.59重量%、窒化アルミニウム粉末5.02重量%および酸化ユーロピウム粉末1.39重量%の組成となるように所定量秤量した。そして、これらの粉末をメノウ製の乳鉢に入れて、乳棒を用いて10分以上混合して、粉体凝集体を得た。この粉体凝集体を、直径20mmおよび高さ20mmの大きさの窒化ホウ素製のるつぼに自然落下させて入れた。
次に、粉体凝集体が収容されたるつぼを、黒鉛抵抗加熱方式の加圧電気炉にセットし、拡散ポンプにより焼成雰囲気を真空とし、室温から800℃まで毎時500℃の速度で加熱した。そして、るつぼの温度が800℃となった時点で、純度が99.999体積%の窒素を焼成雰囲気に導入して圧力を0.5MPaとした後、毎時500℃で1300℃まで昇温し、その後毎分1℃で1600℃まで昇温し、さらにその温度で8時間保持した。その後、上記のようにして得られた試料をメノウ製乳鉢によって粉末に粉砕し、粉末試料を得た。
次に、上記のようにして得られた粉末試料を1600℃で焼成した。1600℃で焼成した粉末試料を窒化ケイ素製の乳鉢と乳棒とを用いて粉砕した後に、直径20mmおよび高さ20mmの大きさの窒化ホウ素製のるつぼに自然落下させて入れた。
次に、上記焼成後の粉末試料が収容されたるつぼを、黒鉛抵抗加熱方式の加圧電気炉にセットし、拡散ポンプにより焼成雰囲気を真空とし、室温から800℃まで毎時500℃の速度で加熱した。そして、るつぼの温度が800℃となった時点で、純度が99.999体積%の窒素を導入して圧力を1MPaとした後、毎時500℃で2000℃まで昇温し、さらにその温度で10時間保持して、蛍光体前駆体試料を得た。
次に、上記のようにして得られた蛍光体前駆体試料3gを、内径20mmおよび深さ20mmのBN製のルツボに充填し、管状炉を用いて、大気圧のAr雰囲気中1500℃、8時間の加熱処理を施した。そして、濃度50%フッ化水素酸と濃度70%硝酸とを体積比1:1で混合して作製した混合溶液を用い、混合溶液の温度が80℃の条件で、上記の加熱処理後の粉末を1時間洗浄処理することによって、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を得た。
次に、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体のX線回折パターンをCuのK−α線を用いた(株)リガク製のX線回折装置により調べたところ、β型サイアロンが生成していることが確認された。
また、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を、幅10mm×長さ10mm×深さ50mmの大きさの石英セルにタッピングにより最蜜充填し、蛍光分光光度計((株)堀場製作所製:Fluoromax4)を用いて、波長450nmの光により励起した際の発光スペクトルを測定した。その結果、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体については、図3に示す発光スペクトルが得られ、図3に示す発光スペクトルの発光強度を励起波長でプロットすることによって、図4に示す励起スペクトルが得られた。
さらに、上記のようにして得られた製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径をEBSP法を利用して、上述の式(II)を用いて算出したところ、5μmであった。
<蛍光体製造例2>
製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を蒸留水中に分散させ、目開き10μmのナイロンメッシュを用いて、粒子径の小さいEu賦活β型サイアロン蛍光体粒子を取り除くことによって、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体を得た。
製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を蒸留水中に分散させ、目開き10μmのナイロンメッシュを用いて、粒子径の小さいEu賦活β型サイアロン蛍光体粒子を取り除くことによって、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体を得た。
そして、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体と同一の方法および同一の条件で、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の発光スペクトルを求めたところ、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の発光ピーク強度の大きさは、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体の発光ピーク強度の103%であり、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体の発光ピーク強度よりも大きくなっていた。
また、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体と同一の方法で、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径を算出したところ、11μmであった。
<波長変換部製造例1>
製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を、シリコーン樹脂(KER−2500:信越化学工業(株)製)に対して10重量%の比率で混合し、深さ1mmおよび直径10mmのフッ素樹脂により形成された型に流し込み、80℃で30分間、150℃で1時間加熱した後に、型から取り出すことによって、製造例1の波長変換部を作製した。
製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を、シリコーン樹脂(KER−2500:信越化学工業(株)製)に対して10重量%の比率で混合し、深さ1mmおよび直径10mmのフッ素樹脂により形成された型に流し込み、80℃で30分間、150℃で1時間加熱した後に、型から取り出すことによって、製造例1の波長変換部を作製した。
図5に、上記のようにして作製した製造例1の波長変換部を、窒化物半導体発光素子である青色LED(Light Emitting Diode)から発せられた励起光で励起した際の発光スペクトルを示す。
ここで、図5に示される発光スペクトルは、分光光度計(大塚電子(株)製:MCPD−2000)を接続した内径30cmφの積分球の中で、励起光のピーク波長が450nmである上記の青色LEDの光出射面上に製造例1の波長変換部を設置し、青色LEDを駆動電流20mAおよび駆動電圧3.2Vで駆動することにより測定したものである。
<波長変換部製造例2>
製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体に代えて、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いたこと以外は製造例1の波長変換部と同様にして、製造例2の波長変換部を作製した。
製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体に代えて、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いたこと以外は製造例1の波長変換部と同様にして、製造例2の波長変換部を作製した。
そして、製造例1の波長変換部と同一の方法および同一の条件で、製造例2の波長変換部の発光スペクトルを求めた。その結果を図6に示す。
<波長変換部製造例3>
製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体に代えて製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いるとともに、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体のシリコーン樹脂(KER−2500:信越化学工業(株)製)に対する混合比率を11.2重量%としたこと以外は製造例1の波長変換部と同様にして、製造例3の波長変換部を作製した。
製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体に代えて製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いるとともに、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体のシリコーン樹脂(KER−2500:信越化学工業(株)製)に対する混合比率を11.2重量%としたこと以外は製造例1の波長変換部と同様にして、製造例3の波長変換部を作製した。
そして、製造例1の波長変換部と同一の方法および同一の条件で、製造例3の波長変換部の発光スペクトルを求めた。その結果を図7に示す。
<波長変換部の評価>
図5〜図7の発光スペクトルに基づき、発光スペクトルの測定装置に付属していたソフトウェアを用いて、製造例1〜3の波長変換部の特性を評価した。その結果を表1に示す。
図5〜図7の発光スペクトルに基づき、発光スペクトルの測定装置に付属していたソフトウェアを用いて、製造例1〜3の波長変換部の特性を評価した。その結果を表1に示す。
表1に示すように、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いて作製された製造例1の波長変換部から発光した光の光束を100としたときの、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いて作製された製造例2〜3の波長変換部から発光した光の光束の相対値は100未満となっており、波長変換部の外部に取り出すことができる光の光束が少なくなっていることが確認された。
これは、製造例1の波長変換部と製造例2の波長変換部との比較において、表1に示すように、製造例2の波長変換部の方が、製造例1の波長変換部と比べて、CIExおよびCIEyの値が小さくなっていることからも明らかである。すなわち、製造例2の波長変換部は、製造例1の波長変換部と比較して、励起光の透過光に起因する波長450nmの発光ピーク強度が大きく、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の蛍光に起因する波長540nm付近の発光ピーク強度が小さくなっている。
すなわち、シリコーン樹脂中に、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体は、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体と比較して、シリコーン樹脂に対して同一の重量比率で混合して波長変換部を作製したときの励起光の吸収率が低いことがわかる。
次に、製造例1の波長変換部と製造例3の波長変換部とを比較すると、表1に示す色度点を比べても両者に違いは見られないが、光束の相対値は、製造例3の波長変換部の方が低くなっている。
すなわち、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いて作製された製造例3の波長変換部は、励起光源として上記の青色LEDを用いて励起した際に、製造例1の波長変換部と色度点が同一になるように、シリコーン樹脂に対する重量比率を調整した場合でも製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いて作製された製造例1の波長変換部よりも発光の光束の相対値が低くなっている。これは、製造例3の波長変換部は、製造例1の波長変換部と比較して、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の分散量が増大しているため、Eu賦活β型サイアロン蛍光体による不要な散乱および吸収の影響が増大していることに起因することによるものである。
表1に示す結果から、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体は、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体と比べて、蛍光体としての発光ピーク強度は大きい。しかしながら、上述のとおり、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体をシリコーン樹脂中に分散して波長変換部を構成し、青色LEDから発せられた励起光で励起した場合には、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いて作製された製造例1の波長変換部から発光する光の方が光束が多くなることがわかる。
以上の結果に示されるように、Eu賦活β型サイアロン蛍光体は、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径を大きくしていって、蛍光体の発光ピーク強度を増大させた場合であっても、青色LEDからの励起光の光束増大に対して、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の発光ピーク強度増大が寄与しにくい、といった課題を有している。
Eu賦活β型サイアロン蛍光体は、図4に示すように、波長450nm付近の青色光よりも、波長350nm付近の近紫外領域の光による励起効率が高く、青色光で励起した際の励起効率が実用蛍光体としては低いため、上記のような特有の課題を有している。
本発明者らは、Eu賦活β型サイアロン蛍光体を白色LED用緑色蛍光体として実用化する過程において、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の発光ピーク強度を増大させる検討を行い、発光装置の試作を重ねる中で、Eu賦活β型サイアロン蛍光体を透明部材に分散させる際の新たな課題と、その解決手段を見出した。
すなわち、本発明の発光装置においては、Eu賦活β型サイアロン蛍光体を透明部材に分散して、青色光を発する半導体発光素子からなる励起光源とともに用いる際に、励起光源の発する励起光のピーク波長における散乱確率が0.1mm-1以上0.5mm-1以下である散乱部材とともに透明部材に分散された状態で封入することによって、従来よりも発光効率の高いEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いた発光装置を実現することができる。
以下に、Eu賦活β型サイアロン蛍光体が半導体発光素子からなる励起光源の発する励起光のピーク波長における散乱確率が0.1mm-1以上0.5mm-1以下である散乱部材とともに、透明部材に分散された状態で封止されている発光装置の具体的構成例について述べる。
<比較例1>
図12の模式的断面図に示すように、発光装置から散乱部材14を除去し、透明部材5を構成するシリコーン樹脂に対するEu賦活β型サイアロン蛍光体13の重量比率を6.3重量%として比較例1の発光装置を作製した。
図12の模式的断面図に示すように、発光装置から散乱部材14を除去し、透明部材5を構成するシリコーン樹脂に対するEu賦活β型サイアロン蛍光体13の重量比率を6.3重量%として比較例1の発光装置を作製した。
また、比較例1の発光装置において、励起光源2となる半導体発光素子は、窒化物半導体積層構造体6中の活性層としてInGaN層を有し、InGaN層を挟んで、n側電極7とp側電極8とが設けられており、ピーク波長が450nmの光を発光する。
また、比較例1の発光装置において、Eu賦活β型サイアロン蛍光体13として、製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用い、透明部材5として、屈折率が1.42で、比重が1の市販品のシリコーン樹脂(信越化学工業(株)製:KER−2500)を用いた。なお、上述のように、比較例1の発光装置においては、シリコーン樹脂からなる透明部材5中に散乱部材14を含めず、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を6.3重量%として分散させた。
<実施例1>
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.9重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、実施例1の発光装置を作製した。
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.9重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、実施例1の発光装置を作製した。
実施例1の発光装置において、散乱部材14は、シリコーン樹脂に対する散乱部材14の重量比率が0.05重量%となるようにシリコーン樹脂中に封入された。また、散乱部材14としては、平均粒子径が2μmであって、波長450nmの光に対する散乱効率が0.19mm-1である屈折率が1.8のY2O3粒子(日本高純度化学(株)製)を用いた。
<実施例2>
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.9重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、実施例2の発光装置を作製した。
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.9重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、実施例2の発光装置を作製した。
実施例2の発光装置において、散乱部材14は、シリコーン樹脂に対する散乱部材14の重量比率が0.1重量%となるようにシリコーン樹脂中に封入された。また、散乱部材14としては、平均粒子径が2μmであって、波長450nmの光に対する散乱効率が0.38mm-1である屈折率が1.8のY2O3粒子(日本高純度化学(株)製)を用いた。
<実施例3>
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を6.2重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、実施例3の発光装置を作製した。
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を6.2重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、実施例3の発光装置を作製した。
実施例3の発光装置において、散乱部材14は、シリコーン樹脂に対する散乱部材14の重量比率が0.1重量%となるようにシリコーン樹脂中に封入された。また、散乱部材14としては、平均粒子径が3.9μmであって、波長450nmの光に対する散乱効率が0.19mm-1である屈折率が1.8のY2O3粒子(日本高純度化学(株)製)を用いた。
<比較例2>
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.2重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、比較例2の発光装置を作製した。
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.2重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、比較例2の発光装置を作製した。
比較例2の発光装置において、散乱部材14は、シリコーン樹脂に対する散乱部材14の重量比率が0.26重量%となるようにシリコーン樹脂中に封入された。また、散乱部材14としては、平均粒子径が2μmであって、波長450nmの光に対する散乱効率が0.99mm-1である屈折率が1.8のY2O3粒子(日本高純度化学(株)製)を用いた。
<比較例3>
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、比較例3の発光装置を作製した。
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、比較例3の発光装置を作製した。
比較例3の発光装置において、散乱部材14は、シリコーン樹脂に対する散乱部材14の重量比率が0.42重量%となるようにシリコーン樹脂中に封入された。また、散乱部材14としては、平均粒子径が2μmであって、波長450nmの光に対する散乱効率が1.58mm-1である屈折率が1.8のY2O3粒子(日本高純度化学(株)製)を用いた。
<比較例4>
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入したこと以外は比較例1と同様にして、比較例4の発光装置を作製した。
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入したこと以外は比較例1と同様にして、比較例4の発光装置を作製した。
比較例4の発光装置において、散乱部材14は、シリコーン樹脂に対する散乱部材14の重量比率が0.1重量%となるようにシリコーン樹脂中に封入された。また、散乱部材14としては、平均粒子径が9.7μmであって、波長450nmの光に対する散乱効率が0.06mm-1である屈折率が1.8のY2O3粒子(日本高純度化学(株)製)を用いた。
<比較例5>
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.6重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、比較例5の発光装置を作製した。
図1に示すように透明部材5としてのシリコーン樹脂中に散乱部材14を封入するとともに、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.6重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、比較例5の発光装置を作製した。
比較例5の発光装置において、散乱部材14は、シリコーン樹脂に対する散乱部材14の重量比率が1重量%となるようにシリコーン樹脂中に封入された。また、散乱部材14としては、平均粒子径が9.7μmであって、波長450nmの光に対する散乱効率が0.63mm-1である屈折率が1.8のY2O3粒子(日本高純度化学(株)製)を用いた。
<比較例6>
製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体に代えて、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用い、シリコーン樹脂に対する製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.8重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、比較例6の発光装置を作製した。
製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体に代えて、製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用い、シリコーン樹脂に対する製造例1のEu賦活β型サイアロン蛍光体の重量比率を5.8重量%としたこと以外は比較例1と同様にして、比較例6の発光装置を作製した。
<その他>
なお、上記の実施例1〜3および比較例2〜5の発光装置において、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の濃度は、実施例1〜3および比較例2〜5の発光装置の発光スペクトルより計算される色度点が、比較例1の発光装置の色度点付近となるように調整された。
なお、上記の実施例1〜3および比較例2〜5の発光装置において、シリコーン樹脂に対する製造例2のEu賦活β型サイアロン蛍光体の濃度は、実施例1〜3および比較例2〜5の発光装置の発光スペクトルより計算される色度点が、比較例1の発光装置の色度点付近となるように調整された。
また、上記の実施例1〜3および比較例2〜5の発光装置におけるY2O3粒子の粒子径はナイロン製のふるいを用いて調整され、Y2O3粒子の平均粒子径はレーザ回折式粒度分布測定装置((株)堀場製作所製:LA−950)を用い、装置付属のソフトウェアにより測定した。図8に平均粒子径が2μmのY2O3粒子の粒度分布を示し、図9に平均粒子径が3.9μmのY2O3粒子の粒度分布を示し、図10に平均粒子径が9μmのY2O3粒子の粒度分布を示す。
また、Y2O3粒子の屈折率(絶対屈折率)の値は文献値を用い、Y2O3粒子の散乱確率は非特許文献1を参照して作製した自作のソフトウェアを用いて計算した。
<評価>
上記のようにして作製した実施例1〜3および比較例2〜6の発光装置の色度点(CIExおよびCIEy)と光束の相対値とを測定した。その結果を表2に示す。また、図11に、実施例1〜3および比較例2〜5の発光装置の散乱部材の散乱確率と発光装置の光束の相対値との関係を示す。なお、光束の相対値は、比較例6の発光装置の光束を100としたときの相対値である。
上記のようにして作製した実施例1〜3および比較例2〜6の発光装置の色度点(CIExおよびCIEy)と光束の相対値とを測定した。その結果を表2に示す。また、図11に、実施例1〜3および比較例2〜5の発光装置の散乱部材の散乱確率と発光装置の光束の相対値との関係を示す。なお、光束の相対値は、比較例6の発光装置の光束を100としたときの相対値である。
表2および図11に示すように、実施例1〜3の発光装置は、比較例2〜6の発光装置と比較して、光束が増大することが確認された。これは、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径を大きくすることによってEu賦活β型サイアロン蛍光体の発光強度増加分が発光装置の光束増大に寄与しにくいという、Eu賦活β型サイアロン蛍光体特有の課題が、適切な散乱確率を示す散乱部材を添加することにより、解決されたことを示している。
<まとめ>
本発明は、透明部材と、透明部材中に設けられた、励起光源と、Eu賦活β型サイアロン蛍光体と、散乱部材と、を備え、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径が10μm以上であり、励起光源から発せられる励起光のピーク波長における散乱部材の散乱確率が0.1mm-1以上0.5mm-1以下であって、Eu賦活β型サイアロン蛍光体は、散乱部材とともに、透明部材中に分散された状態で封入されている発光装置である。このような構成とすることにより、一次粒子径が10μm以上といった大粒子径のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いた場合でも、発光装置の発光効率を向上させることができる。
本発明は、透明部材と、透明部材中に設けられた、励起光源と、Eu賦活β型サイアロン蛍光体と、散乱部材と、を備え、Eu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径が10μm以上であり、励起光源から発せられる励起光のピーク波長における散乱部材の散乱確率が0.1mm-1以上0.5mm-1以下であって、Eu賦活β型サイアロン蛍光体は、散乱部材とともに、透明部材中に分散された状態で封入されている発光装置である。このような構成とすることにより、一次粒子径が10μm以上といった大粒子径のEu賦活β型サイアロン蛍光体を用いた場合でも、発光装置の発光効率を向上させることができる。
また、本発明の発光装置において、励起光のピーク波長は、420nm以上480nm以下であることが好ましい。このような構成とすることにより、発光装置の発光効率をより向上することができる。
また、本発明の発光装置において、透明部材は、シリコーン樹脂であることが好ましい。このような構成とすることにより、発光装置から取り出すことができる光束を増大させて発光装置の発光効率をより向上することができる。
また、本発明の発光装置において、散乱部材は、金属酸化物であることが好ましい。このような構成とすることにより、発光装置の発光効率をより向上することができる。
また、本発明の発光装置において、散乱部材の屈折率は、1.5以上であることが好ましい。このような構成とすることにより、励起光源から発せられる励起光を散乱部材で効果的に散乱することができ、透明部材中に分散された状態のEu賦活β型サイアロン蛍光体に励起光を高効率で吸収させることができるため、発光装置の発光効率をより向上することができる。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の実施の形態および各実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、発光装置に利用することができ、特に、照明装置および画像表示装置などに好適に利用することができる。
1 発光装置、2 励起光源、3 絶縁性基材、4 枠体、5 透明部材、6 窒化物半導体積層構造体、7 n側電極、8 p側電極、9 n型電極部、10 導電性接着材、11 p型電極部、12 金属ワイヤ、13 Eu賦活β型サイアロン蛍光体、14 散乱部材、21 配線基板。
Claims (5)
- 透明部材と、
前記透明部材中に設けられた、励起光源と、Eu賦活β型サイアロン蛍光体と、散乱部材と、を備え、
前記Eu賦活β型サイアロン蛍光体の一次粒子の50%面積平均径が10μm以上であり、
前記励起光源から発せられる励起光のピーク波長における前記散乱部材の散乱確率は0.1mm-1以上0.5mm-1以下であって、
前記Eu賦活β型サイアロン蛍光体は、前記散乱部材とともに、前記透明部材中に分散された状態で封入されている、発光装置。 - 前記励起光のピーク波長は、420nm以上480nm以下である、請求項1に記載の発光装置。
- 前記透明部材は、シリコーン樹脂である、請求項1または2に記載の発光装置。
- 前記散乱部材は、金属酸化物である、請求項1から3のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記散乱部材の屈折率は、1.5以上である、請求項1から4のいずれか1項に記載の発光装置。
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