JP6009093B2 - 空気調和機の運転方法 - Google Patents

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Description

この発明は、暖房運転及び除霜運転を同時に行なう、一対の冷凍サイクル装置を備えた空気調和機の運転方法に関する。
従来、空気熱交換器を上下に分割し、例えば上側空気熱交換器が除霜運転、下側空気熱交換器が暖房運転となった場合に、上下暖房運転時よりも室外送風装置の回転数を低下させ、更に外気温度が所定値より低い場合の除霜運転時に室外送風の運転を停止するように制御した空気調和機が知られている。
特開2008−064381号公報
上記空気調和機では、強制対流で外気に奪い去られる熱量を削減し、除霜効率を向上させることで除霜時間の短縮を図っているが、送風機の回転数を落とし過ぎると、除霜効率は向上するが、暖房能力が低下し、快適な暖房運転を損ねる可能性があるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決することを課題とするものであって、暖房及び除霜のぞれぞれの運転が同時に行なわれた場合においても快適な暖房運転を実現できる空気調和機の運転方法に得ることを目的とする。
この発明に係る空気調和機の運転方法は、
第1の冷凍サイクル装置と、この第1の冷凍サイクル装置と同じ構成の第2の冷凍サイクル装置とを備え、
前記第1の冷凍サイクル装置及び前記第2の冷凍サイクル装置は、冷媒が流通する冷媒配管を介して圧縮機、四方弁、水熱交換器、膨張弁及び空気熱交換器がそれぞれ直列に接続され、
また、前記第1の冷凍サイクル装置及び前記第2の冷凍サイクル装置は、水が流通する水配管を介して並列に接続され、
前記水配管は、途中、分岐部で分岐されて一方は前記第1の冷凍サイクル装置の前記水熱交換器を通過し、他方は前記第2の冷凍サイクル装置の前記水熱交換器を通過するとともに、それぞれの水熱交換器の下流で結集し、その後負荷側ユニットを介して前記分岐部の上流側に接続され、
また、前記第1の冷凍サイクル装置の前記空気熱交換器に対向した第1の送風機、前記第2の冷凍サイクル装置の前記空気熱交換器に対向した第2の送風機が、それぞれ吹き出し方向が向かい合って対向して配置された空気調和機の運転方法であって、
前記第1の冷凍サイクル装置が、前記水熱交換器において前記冷媒から前記水に放熱する暖房運転、前記第2の冷凍サイクル装置が前記空気熱交換器において前記冷媒から前記空気熱交換器に付着した霜に放熱する除霜運転のときに、
前記圧縮機の回転数が最大のもと、前記第1の送風機の回転による前記第2の冷凍サイクル装置の前記空気熱交換器に向かって吹き出される空気の温度が0℃以下のときには、前記第2の送風機の運転を停止し、暖房能力を最大にする前記第1の送風機の回転数を選択し、
前記空気の温度が0℃より高いときには、前記第1の送風機、前記第2の送風機のそれぞれの回転数を最大とすることで暖房能力を最大にする。
この発明に係る空気調和機の運転方法によれば、暖房運転及び除霜運転がそれぞれ同時に行なわれた際には、圧縮機の回転数が最大のもと、第1の送風機の回転による第2の冷凍サイクル装置の空気熱交換器に向かって吹き出される空気の温度が0℃以下のときには、第2の送風機の運転を停止し、第1の送風機の回転数を暖房能力を最大にするように選択するので、暖房及び除霜のぞれぞれの運転が同時に行なわれた場合においても、快適な暖房運転を実現できる。
空気調和機の第1の冷凍サイクル装置及び第2の冷凍サイクル装置が共に暖房運転のときの冷凍サイクル図である。 図1の空気調和機を示す斜視図である。 空気調和機の第1の冷凍サイクル装置及び第2の冷凍サイクル装置が共に除霜運転のときの冷凍サイクル図である。 空気調和機の第1の冷凍サイクル装置が暖房運転、第2の冷凍サイクル装置が除霜運転のときの冷凍サイクル図である。 第1の冷凍サイクル装置の空気熱交換器の要部を示す構成図である。 第2の冷凍サイクル装置の空気熱交換器の要部を示す構成図である。 この発明の実施の形態1の空気調和機の全暖房能力特性図である。 第1の冷凍サイクル装置が暖房運転、第2の冷凍サイクル装置が除霜運転のときの各熱交換器の要部を示す構成図である。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当部材、部位には同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の空気調和機を示す冷凍サイクル図、図2は図1の空気調和機を示す斜視図である。
この空気調和機は、第1の冷凍サイクル装置1と、この第1の冷凍サイクル装置1と同じ構成の第2の冷凍サイクル装置2とを備えている。
第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2は、冷媒が流通する冷媒配管9を介して、圧縮機3、四方弁4、水熱交換器5、膨張弁6及び空気熱交換器7が直列にそれぞれ接続されている。
第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2は、水配管10を介して並列に接続されている。この水配管10の第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2の上流には、水ポンプ15が取付けられている。
水配管10は、水ポンプ15の下流の分岐部20で分岐されて、一方は第1の冷凍サイクル装置1の水熱交換器5を通過し、他方は第2の冷凍サイクル装置2の水熱交換器5を通過し、それぞれの水熱交換器5の下流で集結している。この水配管10は、引き続き負荷側ユニット(図示せず、例えば床下)を介して水ポンプ10の上流に接続されている。
水配管10には、水熱交換器5の下流側に水温検知センサーである水温検知用サーミス11が取付けられている。
各空気熱交換器7には、第1の送風機8A及び第2の送風機8Bがそれぞれ対向し、かつ第1の送風機8A及び第2の送風機8Bは、互いに空気の吹き出し方向が向かい合うように対向して配置されている。
第1の送風機8Aと第2の送風機8B第1の送風機8A、第2の送風機8Bの上流側には,それぞれの吸い込み空気の温度を検知する第1の温度センサーであるサーミスタ12が配置されており、空気熱交換器7の下流には、吹き出し空気の温度を検知する第2の温度センサーである第2のサーミスタ13が配置されている。
各圧縮機3の吸入配管には、吸入圧力検知用の圧力センサー14が取付けられている。
上記構成の空気調和機において、暖房運転では、冷媒配管9を通じて、冷媒は、圧縮機3、四方弁4、水熱交換器5、膨張弁6、空気熱交換器7の順に循環する。
除霜運転では、冷媒配管9を通じて、冷媒は、圧縮機3、四方弁4、空気熱交換器7、膨張弁6、水熱交換器5の順に循環する。
暖房運転と除霜運転とは、四方弁4の作動により切り替えられる。
次に、上記構成の空気調和機において、図1に示す、第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2が共に暖房運転時の動作について説明する。
なお、特に明記してない場合には、空気調和機の各構成要素名(圧縮機3等)は、第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2の両方を指すものとする。
冬場の低外気条件において、圧縮機3と水熱交換器5との間に配置した四方弁4を水熱交換器5側に切り替え、暖房運転として水熱交換器5にて生成した温水を屋内(負荷側)に循環させる。
暖房運転において、冷媒は、圧縮機3、四方弁4、水熱交換器5、膨張弁6、空気熱交換器7の順に循環する。圧縮機3において低圧の気体冷媒は昇圧され、高温高圧の気体冷媒となる。気体冷媒は四方弁4を通過し水熱交換器5において水に放熱する。冷媒の水への放熱により水熱交換器5の出口水温は入口水温より上昇する。水への放熱によりガス冷媒は凝縮し、温度が低下して液冷媒となる。液冷媒は膨張弁6において減圧され低圧二相冷媒となる。
二相冷媒は、空気熱交換器7において外気から受熱し液部が蒸発する。液冷媒の蒸発により、空気熱交換器7に吸い込まれた空気は温度が低下し、吹き出される空気は外気以下の低温となる。蒸発し温度が上昇した気体冷媒は、圧縮機3に再び流入する。
この空気調和機では、この第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2が暖房運転においては、暖房能力は最大としようとした場合には、圧縮機3、第1の送風機8Aの回転数を最大にすればよい。ここで暖房能力とは水熱交換器5における水と冷媒の熱交換量のことを指す。
次に、上記構成の空気調和機において、図3に示す、第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2が共に除霜運転時の動作について説明する。
低外気暖房運転を続けると、空気熱交換器7が0℃以下の低温になると外部空気は冷却され、空気に含まれる水分が凝縮し空気熱交換器7の表面に付着するため、空気熱交換器7は着霜する。
着霜により空気熱交換器7の風路が閉塞し、空気熱交換器7の通過風量が低下するため、空気側の熱交換量が低下する。
熱交換量が低下すると、冷媒と空気の熱交換量のバランスにより、圧縮機3の吸入圧力は低下(冷媒と空気の温度差が増加)する。吸入圧力の低下により、冷凍サイクルの性能は低下するため、圧力センサー10で検知された冷凍サイクルの吸入圧力が設定値以下となったら除霜運転する。
除霜運転では圧縮機3と空気熱交換器7との間の四方弁4は、図3に示すように、空気熱交換器7側に切り替えられる。
除霜運転では、冷媒は、圧縮機3、四方弁4、空気熱交換器7、膨張弁6、水熱交換器5の順に循環する。
圧縮機3において低圧の気体冷媒は昇圧され、高温高圧の気体冷媒となる。気体冷媒は四方弁4を通過し空気熱交換器7において霜に放熱する。冷媒の霜への放熱により霜は融解し水となる。霜への放熱により気体冷媒は一部が凝縮し、温度が低下した二相冷媒となる。二相冷媒の液部は、膨張弁6により減圧され低圧の二相冷媒となる。
二相冷媒は、水熱交換器5において水から受熱し液部が蒸発する。液冷媒の蒸発により水熱交換器5の出口の水温は入口水温より低下する。
温度が低下した水は負荷側に流れる。
一方、水からの受熱により蒸発し、温度が上昇した気体冷媒は、圧縮機3に再び流入する。
この空気調和機では、第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2が除霜運転においては、冷媒の霜への放熱量が最大となるように、圧縮機3の回転数を最大にする。
また、第1の送風機8A、第2の送風機8Bの回転により空気熱交換器7から吹き出される空気の温度が0℃以下の低外気条件下では、除霜能力が最大となるように第1の送風機8A、第2の送風機8Bの運転を停止する。
ここで、除霜能力とは空気熱交換器7における霜、外気との熱交換量のことを指す。
次に、上記構成の空気調和機において、図4に示す、第1の冷凍サイクル装置1が暖房運転、第2の冷凍サイクル装置2が除霜運転の動作について説明する。
図3の除霜運転で説明したように、第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2が同時に除霜運転に入ると、冬場にも関わらず、負荷側ユニットに流入する水温が低下するため、快適性が損なわれる。
因って、圧縮機3の圧力センサー14の圧力が設定値以下になったら除霜運転とし、第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2をそれぞれ独立して制御することになる。
周囲の環境(特に湿球温度)が第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2で完全に一致することは少なく、除霜運転に入るタイミングは第1の冷凍サイクル装置1と第2の冷凍サイクル装置2とでは異なる。
因って、第1の冷凍サイクル装置1の暖房運転、第2の冷凍サイクル装置2の除霜運転がそれぞれ同時に行なわれる状態となる。
この空気調和機では、第1の冷凍サイクル装置1と第2の冷凍サイクル装置2とが水配管10で並列接続されており、第1の冷凍サイクル装置1が暖房運転、第2の冷凍サイクル装置2が除霜運転の場合には、暖房運転により加熱された水と除霜運転により冷却された水とが負荷側ユニットに流入するため、第1の冷凍サイクル装置1及び第2の冷凍サイクル装置2が共に暖房運転となっている場合に比べ、全暖房能力が低下する。
さらに、暖房運転では第1の冷凍サイクル装置1の第1の送風機8Aの回転により空気熱交換器7から吹き出される空気は、0℃以下であり、この低温の空気は、そのまま除霜運転の第2の冷凍サイクル装置2の空気熱交換器7に吹き付けられる一方、第2の冷凍サイクル装置2の空気熱交換器7では冷媒から霜に放熱し、除霜がなされる。
なお、第2の冷凍サイクル装置2は除霜運転であり、第2の冷凍サイクル装置2の圧縮機3の回転数は最大であり、また第2の送風機8Bの運転は停止している。
ところで、先に説明したように、第1の冷凍サイクル装置1の暖房能力を高めるには、圧縮機3及び第1の送風機8Aの回転数を上げればよいが、それだけ第2の冷凍サイクル装置2の空気熱交換器7には、より低温の空気が第2の冷凍サイクル装置2の空気熱交換器7に吹き付けられることになり、このことは第2の冷凍サイクル装置2の空気熱交換器7の除霜を妨げる要因になる。
そこで、圧縮機3の回転数が最大の状態で暖房運転している第1の冷凍サイクル装置1の第1の送風機8Aの回転数を低下させ、第1の冷凍サイクル装置1の空気熱交換器7で冷却された空気温度を上げることで第2の冷凍サイクル装置2の空気熱交換器7の除霜を促進させることができるが、このことは、第1の冷凍サイクル装置1の空気熱交換器7における熱交換量(冷却能力)が低下することになり、空気調和機の暖房能力が低下してしまう。
因って、空気調和機において、暖房―除霜同時運転時においては、全暖房能力を最大とする最適な、第1の冷凍サイクル装置1の第1の送風機8Aの回転数が存在する。
図5は、空気調和機において、暖房―除霜同時運転時における第1の冷凍サイクル装置1の空気熱交換器7の熱の授受を示す説明図である。
第1の冷凍サイクル装置1の暖房能力は、(1)式のように冷却能力Qhと圧縮機入力Qwの足し合わせで表現できる。
冷却能力は空気熱交換器7の伝熱面積Afと冷媒‐空気の熱通過率Khと冷媒‐外気の温度差(ti-to)との積である。
圧縮機入力Qwは、圧縮機3の回転数に依存する値であるが、同時運転においても圧縮機3の回転数は最大とし、簡易的に変化しないものとする。
熱通過率Khは、配管16の、管外熱伝達率αo、管内伝達率αi、管厚t及び管熱伝導率λを用いて(2)式で表現できる。
ここで、管外熱伝達率αoは第1の送風機8Aの回転数により変化する値である。
その他の変数は簡易的に変化しないものとする。
管外熱伝達率αoを小さくすると1/αoの項が大きくなるため、Khが小さくなり、冷却能力が低下する。冷却能力の低下によりQwが一定であるため、暖房能力も低下する。
Figure 0006009093
図6は第2の冷凍サイクル装置2の空気熱交換機7の熱の授受を示す説明図である。
除霜運転の冷却熱量は、(3)式のように除霜能力と圧縮機入力の差分で表現きる。
また除霜能力は、空気熱交換器7の伝熱面積Afと、冷媒−第1の冷凍サイクル装置1の吹き出し空気の熱通過率Kfと、冷媒−第2の冷凍サイクル装置2の吹き出し空気の冷風温度差(ti'-to')との積である。
ここで、圧縮機入力Qw'は圧縮機3の回転数に依存する値であるが、同時運転においても圧縮機3の回転数は最大とし、簡易的に変化しないものとする。
熱通過率Kfは、配管16の、管外熱伝達率αo'、管内熱伝達率αi'、管厚t、管熱伝導率λ、及び除霜熱伝達率αfを用いて(4))式で表現できる。
ここで、管外熱伝達率αo'は第2の冷凍サイクル装置2の送風機8Bの回転数に依存する。
その他は簡易的に変化しないものとする。
管外熱伝達率αo'を小さくすると1/αo'の項が大きくなり、Kfが小さくなり、除霜能力が低下する。
除霜能力の低下により、Qwが一定であるため、冷却能力も低下する。
全暖房能力は(5)式で表現でき、全暖房能力は、第1の冷凍サイクル装置1の暖房能力と、第2の冷凍サイクル装置2の冷却能力との差となる。
Figure 0006009093
第1の冷凍サイクル装置1の第1の送風機8Aの回転数変更により、第1の冷凍サイクル装置1の暖房能力と第2の冷凍サイクル装置2の除霜能力のそれぞれの変化量が異なるため、図7に示す通り、全暖房能力には最大値が生じる。
管外熱伝達率αo,αo'は、第1の送風機8A、第2の送風機8Bの回転数と冷凍サイクル装置1,2の設置状況により決まる固有の値であり、第1の送風機8A、第2の送風機8Bの回転数の関数としてあらかじめ記憶しておく。
冷媒温度ti,ti'、外気温度to、冷風温度to'は周囲の環境に応じて変化する値であり、その都度実測する必要がある。
その他の変数は固定値であり、こちらも予め記憶しておく。
これにより(1)〜(5)式の演算により外部条件に合わせて全暖房能力が最大となる第1の送風機8Aの回転数を算出でき、暖房‐除霜同時運転においても快適な暖房運転が実現可能となる。
なお、第1の冷凍サイクル装置1の空気熱交換器7からの吹き出し空気温度が0℃以上となる場合には、式(3)冷風温度to'が正の値となるため、Qfが減少し、全暖房能力が大きくなる。よって、第1の送風機8Aの回転数を最大、第2の送風機8Bの回転数も最大とする。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2の空気調和機の要部を示す構成図であって、第1の冷凍サイクル装置1の第1の送風機8Aと第2の冷凍サイクル装置2の第2の送風機8Bが対向した構成図である。
この空気調和機では、それぞれ第1の送風機8Aの前に第1のダンパ17A、第2の送風機8Bの前に第2のダンパ17Bが配置されている。
それぞれのダンパ17A,17Bは、送風機8A,8Bとダンパ17A,17Bとの間の静圧が、ダンパ17A,17Bと外気との間の静圧を上回ったとき開となる仕組みである。
因って、第1の冷凍サイクル装置1が暖房運転、第2の冷凍サイクル装置2が除霜運転においては、第1の冷凍サイクル装置1の第1の送風機8Aは回転しているため、第1のダンパ17Aは開となる。
一方、第2の冷凍サイクル装置2は、除霜運転であり、第2の送風機8Bは、停止しており、また第1の送風機8Aにより吹き出された空気が第2のダンパ17Bに衝突することから、第2のダンパ17Bと外気との間の静圧が第2の送風機8Bと第2のダンパ17Bとの間よりも高くなり、第2のダンパ17Bは閉となる。
この実施の形態では、第2の送風機8Bの回転の有無により、第2のダンパ17Bが自動的に開閉するように、それぞれの空気熱交換器を配置することで、式(2)の管外熱伝導率αoを最大としつつ、送風が生じない、つまり強制対流の生じない、第2の冷凍サイクル装置2の(4)式の管外熱伝導率αo'の項を削除できるため、全暖房能力が常に最大となり、快適な暖房運転を実現できる。
1 第1の冷凍サイクル装置、2 第2の冷凍サイクル装置、3 圧縮機、4 四方弁、5 水熱交換器、6 膨張弁、7 空気熱交換器、8A 第1の送風機、8B 第2の送風機、9 冷媒配管、11 水温検知用サーミスタ(水温検知計)、12 吸い込み空気温度検知用サーミスタ(第1の空気温度検知計)、13 吹き出し空気温度検知用サーミスタ(第2の空気温度検知計)、14 吸入圧力検知用センサー、15 水ポンプ、17A 第1のダンパ、17B 第2のダンパ、20 分岐部。

Claims (2)

  1. 第1の冷凍サイクル装置と、この第1の冷凍サイクル装置と同じ構成の第2の冷凍サイクル装置とを備え、
    前記第1の冷凍サイクル装置及び前記第2の冷凍サイクル装置は、冷媒が流通する冷媒配管を介して圧縮機、四方弁、水熱交換器、膨張弁及び空気熱交換器がそれぞれ直列に接続され、
    また、前記第1の冷凍サイクル装置及び前記第2の冷凍サイクル装置は、水が流通する水配管を介して並列に接続され、
    前記水配管は、途中、分岐部で分岐されて一方は前記第1の冷凍サイクル装置の前記水熱交換器を通過し、他方は前記第2の冷凍サイクル装置の前記水熱交換器を通過するとともに、それぞれの水熱交換器の下流で結集し、その後負荷側ユニットを介して前記分岐部の上流側に接続され、
    また、前記第1の冷凍サイクル装置の前記空気熱交換器に対向した第1の送風機、前記第2の冷凍サイクル装置の前記空気熱交換器に対向した第2の送風機が、それぞれ吹き出し方向が向かい合って対向して配置された空気調和機の運転方法であって、
    前記第1の冷凍サイクル装置が、前記水熱交換器において前記冷媒から前記水に放熱する暖房運転、前記第2の冷凍サイクル装置が前記空気熱交換器において前記冷媒から前記空気熱交換器に付着した霜に放熱する除霜運転のときに、
    前記圧縮機の回転数が最大のもと、前記第1の送風機の回転による前記第2の冷凍サイクル装置の前記空気熱交換器に向かって吹き出される空気の温度が0℃以下のときには、前記第2の送風機の運転を停止し、暖房能力を最大にする前記第1の送風機の回転数を選択し、
    前記空気の温度が0℃より高いときには、前記第1の送風機、前記第2の送風機のそれぞれの回転数を最大とすることで暖房能力を最大にする空気調和機の運転方法。
  2. 前記第1の送風機及び前記第2の送風機は、それぞれ前面に第1のダンパ及び第2のダンパが配置され、前記第2の送風機の運転が停止しているときには、第1のダンパは、開放されているとともに、前記第2のダンパは、第1の送風機からの吹き出し空気により閉じられている請求項1に記載の空気調和機の運転方法。
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