JP6008808B2 - 電力中継装置および無線電力伝送システム - Google Patents

電力中継装置および無線電力伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、送電器から受電器へ供給される電力を無線中継する電力中継装置および無線電力伝送システムに関する。
近年、非接触給電は、電子機器の充電やICカードなど、すでに多くの分野で利用されている。こうした非接触給電を用いる多くの電子機器は、電磁誘導方式と呼ばれる近距離電力伝送技術を利用している。電磁誘導方式は、従来から多く利用されてきた技術であり、簡易に実装できるが、数センチメートル程度の短距離の利用に限られる。
こうした中、共鳴方式と呼ばれる無線電力伝送技術が注目されている。共鳴方式は、電界または磁界の共鳴現象を利用することで、数十センチメートル〜数メートル程度の中距離・高効率の電力伝送を可能にする。一方で、伝送距離が使用する周波数と共振コイルの大きさに依存する、高効率な電力伝送を行うためには送電器と受電器の間で整合条件を満たす必要がある、などの課題がある。また、実用化のためには、機器へ組み込み可能な大きさで、長距離かつ複数機器へ同時給電できることが求められる。
共鳴方式を用いた無線電力伝送技術としては、大型の共振コイルを用いて複数機器への同時給電を実現する技術(特許文献1,2)や、複数の周波数を用いて複数の受電器へ給電する方法(特許文献3)、中継器を用いたマルチホップ伝送により伝送距離を延ばす技術(非特許文献1)などが知られている。また、共鳴方式を用いた無線電力伝送が、バンドパスフィルタとして設計可能であることが報告されている(非特許文献2)。
また、中継器を用いたマルチホップ無線電力伝送系において、中継する各ノードに電力を分配するとともに、中継器に接続された負荷および中継器間の相互インダクタンスを制御することでインピーダンス整合と電力分配比率を調整する技術が存在する(特許文献4)。さらに、複数の受電器に対して、同時に給電する期間と個別に給電する期間を時分割で切り替えることで、各受電器に対する電力の分配比率を動的に変える技術が存在する(特許文献5)。
特開2011−147281号公報 特開2013−042540号公報 特開2012−039815号公報 特表2013−512656号公報 特開2012−060721号公報
成末義哲、川原圭博、浅見徹、「中継器を伴う磁界共振結合型無線電力伝送のためのホップ数可変インピーダンス整合手法」、信学技報 WPT2012−11、平成24年7月、p.9−14 Ikuo Awai、「Design Theory of Wireless Power Transfer System Based on Magnetically Coupled Resonators」、ワイヤレス・インフォメーション・テクノロジ・アンド・システム2010、平成22年7月、p.1−4
前述の通り、無線電力伝送を実用化するにあたり、機器へ組み込み可能な大きさで、長距離かつ複数機器へ同時給電できることが望ましい。しかしながら、特許文献1、2は、いずれも送電器に大型の共振コイルが必要となるため、送電器の配置が困難である。
特許文献3では、周波数の時分割制御により電力分配を制御することが可能であるが、周波数を変更するための回路が必要であり、送電器の構成が複雑化する。
特許文献4では、各中継器に接続された負荷を制御することにより、電力分配およびインピーダンス整合を制御することが示されている。負荷の制御手順として、各中継器における反射電力を最小化するよう制御することが示されているが、インピーダンス整合の条件は、中継器を含むすべての受電器の影響を受けるため、所望の電力分配比率を満たす負荷の値を求めることは難しい。また、反射電力を測定する場合、中継器に同機能を実現するための回路が必要となる。
特許文献5では、複数受電器への同時給電期間を設けることにより初期電力の供給と時分割制御のための時刻同期を達成する。一方で、同時給電時の電力分配比率が制御できないため、電力分配が不均一となる問題がある。同時給電時の分配比率が小さい受電器は、初期電力を得ることができず起動することができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、自身に接続された負荷へ分配する電力量および他の装置へ中継する電力量を変更することが可能で、かつ構成が簡易な電力中継装置および無線電力伝送システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、送電器と受電器の間で共鳴方式により電力を中継する電力中継装置であって、送電器または他の電力中継装置から電力を受電する受電手段と、前記受電手段が受電した電力の一部を負荷に分配する分配手段と、前記分配手段に対し、他の電力中継装置と同期したタイミングで前記負荷への電力分配動作の開始および停止を指示する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、自身に接続された負荷で消費させる電力と受電器へ向けて中継する電力の分配比率を動的に変化させることが可能で、なおかつ簡易な構成の電力中継装置を得ることができる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる電力中継装置を含んで構成された無線電力伝送システムの実施の形態1の構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1の無線電力伝送システムにおいて、受電器のみに給電を行う状態を示す図である。 図3は、実施の形態1における中継器の等価回路を示す図である。 図4は、共振周波数における中継器の等価回路を示す図である。 図5は、各中継器の受電スイッチをOFFにした状態における無線電力伝送システムの等価回路を示す図である。 図6は、各中継器の受電スイッチをONにした状態における無線電力伝送システムの等価回路を示す図である。 図7は、実施の形態1にかかる無線電力伝送システムを構成する手順を示す図である。 図8は、無線電力伝送システムの構成例を示す図である。 図9は、無線電力伝送システムにおける給電タイミングの一例を示す図である。 図10は、実施の形態2にかかる無線電力伝送システムを構成する手順を示す図である。 図11は、実施の形態3にかかる無線電力伝送システムの構成例を示す図である。 図12は、実施の形態3にかかる無線電力伝送システムにおける給電タイミングの一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる電力中継装置および無線電力伝送システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる電力中継装置を含んで構成された無線電力伝送システムの実施の形態1の構成例を示す図である。
図1に示した無線電力伝送システム1は、送電器10と、受電器30と、送電器10と受電器30の間に配置されたN−2個の中継器(電力中継装置に相当する中継器201,202,…)から構成される。なお、以下の説明では、N−2個の中継器を区別する必要がない場合、中継器201,202,…をまとめて中継器20と表現する。
送電器10、中継器20または受電器30であるノードは、同一の周波数で共振する共振器(共振器101、201または301)を有し、共鳴方式により受電器30への電力伝送と、各中継器20への電力分配とを行う。以下、必要に応じて、送電器10をノード#1、N−2個の中継器201,202,…を順にノード#2,…,ノード#N−1、末端の受電器30をノード#Nと表現する。
ノード#1である送電器10は、共振器101と、共振器101に結合し、受電器30に向けて電力を供給する送電コイル102と、送電コイル102を駆動する高周波電源105とを有し、高周波電源105から出力された電力を隣接する中継器201へ伝送する。
ノード#k(k=2,3,…,N-1)である中継器20は、共振器201、受電コイル202、受電スイッチ203および負荷208を有する。なお、負荷208は中継器20の外部に存在していても構わない。中継器20は、共振器201が送電器10側の隣接装置(送電器10または他の中継器20)が備えている共振器(共振器101または201)に結合することにより送信電力を受信する。受信した電力の一部は、受電コイル202によって取り出され、受電スイッチ203を介して負荷208に供給される。残りの受信電力は共振器201によって、隣接する他の中継器20または受電器30へ伝送される。
例えば、送電器10に隣接する中継器201は、共振器201が送電器10の共振器101に結合することにより送信電力を受信する。受信した電力は、受電コイル202を介して負荷208に供給されるか、共振器201によって、隣接する中継器202へ伝送される。
ノード#Nである受電器30は、共振器301と、受電コイル302と、負荷308とを有し、共振器301が送電器10側の隣接中継器20が備えている共振器201に結合することにより送信電力を受信する。受信した電力は受電コイル302を介して負荷308に供給される。なお、負荷308は受電器30の外部に存在していても構わない。
各中継器20は、負荷208の接続状態を切り替える受電スイッチ203をOFFにすることで負荷208を切り離し、単純な中継器として動作する。無線電力伝送システム1においては、各中継器20の受電スイッチ203を切り替えることにより、全ノード(中継器201,202,…、受電器30)に電力を供給する状態(図1)と、末端の受電器30のみに電力を供給する状態(図2)を切り替えることが可能である。
図3は、中継器20の等価回路を表した図である。LkおよびCkは共振器201を構成するインダクタンスとキャパシタンスを等価的にあらわしたものである。Mk-1,kおよびMk,k+1は隣接するノードの共振器(共振器101、201または301)との結合を相互インダクタンスとして等価的にあらわしたものである。Mkは共振器201と受電コイル202との結合を相互インダクタンスとして等価的にあらわしたものである。Rkは、負荷インピーダンスを等価的にあらわしたものである。R’kは、共振器201からみた負荷インピーダンスを表す。Z’k+1は共振器201からみた受電器30側の隣接ノードの共振器の入力インピーダンスを表す。
共振器201の共振周波数ωにおいて、図3に示した等価回路は、R’kおよびZ’k+1を用いて、図4に示す等価回路に近似できる。したがって、各中継器20における負荷208に供給される電力と、受電器30側の隣接ノードに伝送される電力との比は、R’k:Z’k+1となる。なお、受電スイッチ203がONの時、R’kは次式(1)であらわされる。
Figure 0006008808
すべての中継器20が受電スイッチ203をOFFとした場合、無線電力伝送システム1の等価回路は、図5で表わされる。この場合、送電器10から送電された電力は、すべて受電器30に接続された負荷308に供給される。ここで、Z’1は、高周波電源105から見た無線電力伝送システム1の入力インピーダンスを表している。インピーダンス不整合に伴う反射損失を抑制するために、高周波電源105の出力インピーダンスZ0と、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1は、一致していることが望ましい。ところで、図5に示した等価回路は、インバータを用いたバンドパスフィルタの等価回路として一般的に知られており、このような入力インピーダンスZ’1を実現するための相互インダクタンスM0,1,…,MN,N+1を計算によって求めることが可能である(上記の非特許文献2参照)。
すべての中継器20が受電スイッチ203をONとした場合、無線電力伝送システム1の等価回路は、図6で表わされる。このとき、各ノードの共振器(共振器101または201)から見た受電器30側の隣接ノードの入力インピーダンスZ’kは、次式(2)〜(4)で表わされる。
Figure 0006008808
ここで、各中継器20および受電器30への所望の電力分配比率をP2,…,PN(1=Σk=2…Nk)とすると、共振器201と受電コイル202間の相互インダクタンスMkは、次式(5)によって決定することができる。
Figure 0006008808
式(1)〜(5)を用いることによって、送電器10(ノード#1)から受電器30(ノードN#N)までの各ノードへの入力インピーダンスと、各中継器20(ノード#2〜#N−1)における共振器201と受電コイル202の間の相互インダクタンスを決定できる。これらの入力インピーダンスおよび相互インダクタンスを決定する動作の一例を図7に示す。
はじめに、送電器10から電力の供給を受ける受電器30および各中継器20のそれぞれについて、電力分配比率P2,…,PN、電力優先度および最小電力比率を決定する(ステップS1)。ここで、「電力優先度」とは、どのノードに優先的に電力を分配するかを示す情報である。例えば、重要な機器が負荷として接続されているノードの電力優先度が高くなるように設定する、バッテリー搭載機器が負荷として接続されているノードの優先度を低く設定する、などが考えられる。「最小電力比率」とは、各ノードに対して分配する電力の最小比率を示す情報であり、受電器30および各中継器20のそれぞれに接続する負荷が動作するために最低限必要となる電力と、送電器10の最大供給電力との比により計算される。各ノードへの電力分配比率(P2,…,PN)は、この比率を下回らないように決定する。なお、ステップS1で決定する電力分配比率は暫定値であり、後述するように、必要に応じて補正する。
ステップS1に続いて、各ノードの共振器(共振器101、201、301)間の相互インダクタンスMk,k+1(k=0,1,…,N)を計算する(ステップS2)。このステップS2においては、すべての中継器20において受電スイッチ203がOFFの時に、Z0=Z’1となるような相互インダクタンスM0,1,…,MN,N+1を計算する。計算方法としては、図5に示した無線電力伝送システム1の等価回路をバンドパスフィルタ回路としてみなし計算する方法(非特許文献2)が考えられる。所望の相互インダクタンスM0,1,…,MN,N+1は、各ノードの共振器間の距離や、サイズ、向き等を調整することによって得られる。
ステップS2に続いて実行するステップS3〜S9においては、すべての中継器20において受電スイッチ203がONの場合、すなわち、図6に示した等価回路において、各中継器20(ノード#2〜ノード#N−1)における共振器201−受電コイル202間の相互インダクタンスMk、および高周波電源105から見た、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1を計算する。
末端の受電器30(ノード#N)における共振器301−受電コイル302間の相互インダクタンスMN=MN,N+1は、ステップS2で計算済であるため、この相互インダクタンスMN,N+1と上記の式(4)とを用いて、ノード#N−1から見た末端の受電器30の入力インピーダンスZ’Nを計算する(ステップS3)。
次に、k=N−1に設定し(ステップS4)、上記の式(5)を用いて、ノード#N−1における共振器201−受電コイル202間の相互インダクタンスMkを計算する(ステップS5)。すなわち、ステップS1で決定した電力分配比率P2,…,PNと、ステップS3で算出したZ’N(ノード#N−1から見た末端の受電器30の入力インピーダンス)と、ノード#N−1に接続された負荷208のインピーダンスRkと、上記の式(5)とを用いて、相互インダクタンスMkを算出する。
次に、上記の式(1)および(2)を用いて、ノード#N−2からみたノード#N−1の入力インピーダンスZ’N-2を計算する(ステップS6)。すなわち、上記算出済みの相互インダクタンスMk(ノード#N−1における共振器201−受電コイル202間の相互インダクタンス)と、上記算出済みの相互インダクタンスMN-2,N-1(ノード#N−2の共振器201とノード#N−1の共振器201との相互インダクタンス)と、上記算出済みのZ’N(ノード#N−1から見た末端の受電器30の入力インピーダンス)と、上記の式(1)および(2)とを用いて、入力インピーダンスZ’N-2計算する。
ステップS6を実行した後は、ノード#1から見たノード#2(中継器201)の入力インピーダンスZ’2までの計算が終了したかどうかを確認し(ステップS7)、終了していなければ(ステップS7:No)、k=k−1として(ステップS8)、ステップS5およびS6を繰り返す。入力インピーダンスZ’2の計算が終了した場合(ステップS7:Yes)、上記の式(3)を用いて、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1を計算する(ステップS9)。すなわち、k=2とした状態でのステップS6において算出した入力インピーダンスZ’2と、ステップS2で算出済みの相互インダクタンスM0,1と、上記の式(3)とを用いて、入力インピーダンスZ’1を計算する。
所望の相互インダクタンスMkは、各中継器20における共振器201−受電コイル202間の位置や、向き、共振器201および受電コイル202の大きさ等を調整することによって得られる。
ステップS3〜S9に続いて実行するステップS10〜S13においては、設定した電力優先度および最小電力比率に基づいて、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1を補正する。
すなわち、ステップS9にて計算した無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1と高周波電源105の出力インピーダンスZ0とを比較し(ステップS10,S11)、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1が高周波電源105の出力インピーダンスZ0よりも大きい場合(ステップS10:Yes)、偶数番目のノードのうち、最小電力比率よりも電力分配比率が大きく、かつ最も電力優先度が低いノードの電力分配比率を下げることで、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1を下げる(ステップS12)。そして、上述したステップS3〜S9を再度実行する。一方、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1が高周波電源105の出力インピーダンスZ0よりも小さい場合(ステップS10:No→ステップS11:Yes)、奇数番目のノードのうち、最小電力比率よりも電力分配比率が大きく、最も電力優先度が低いノードの電力分配比率を下げることで、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1を上げる(ステップS13)。そして、上述したステップS3〜S9を再度実行する。
以上の動作を繰り返すことにより、各ノードへの入力インピーダンスと、各中継器20(ノード#2〜#N−1)における共振器201と受電コイル202の間の相互インダクタンスを最適化できる。
このように、無線電力伝送システム1においては、システムを構成する際に、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスと、高周波電源105の出力インピーダンスと、中継器20および受電器30における、電力分配比率、最小電力比率および電力優先度と、に基づいて、偶数番目または奇数番目のノードの電力分配比率を小さく設定することで、負荷208の接続状態を切り替えた場合(図1,図2)でも、各中継器20および受電器30へ所望の電力分配を実現するとともに、インピーダンス不整合により伝送効率が低下するのを抑制することができる。
図1および図2においては、説明の便宜上、各中継器20が備えている受電スイッチ203を制御する手段などの記載を省略したが、各ノードは、実際には、例えば、図8に示した構成となっている。また、図9に示したタイミングで電力供給を行う。
図8に示したように、ノード#1としての送電器11は、図1に示した送電器10に対して送電スイッチ130を追加した構成となっている。ノード#k(k=2,3,…,N-1)としての中継器21(中継装置211,212,…)は、図1に示した中継器20に対して整流回路233および制御回路234を追加した構成となっている。ノード#Nとしての受電器31は、図1に示した受電器30に対して整流回路333を追加した構成となっている。
本実施の形態の無線電力伝送システム(図8に示した構成の無線電力伝送システム)においては、各中継器21の受電スイッチ203を同期して周期的に切り替え、同スイッチのON時間を調整することにより、各中継器21への電力分配比率を動的に変化させる。
送電器11において、送電スイッチ130は、送電をON−OFFするためのスイッチであり、制御信号131に従って電路を開閉する。この送電スイッチ130をONにすることで、各中継器21および受電器31への電力供給が行われる(図9、給電期間500)。また、送電スイッチ130をOFFにすることで、中継器21および受電器31への電力供給が停止する(図9、給電停止期間501)。送電器11においては、図9に示した給電開始502を基準として、制御信号131により、給電期間500と給電停止期間501を周期的に繰り返す。給電期間500と給電停止期間501を周期的に繰り返す期間を初期化期間504と呼ぶ。
各中継器21の受電スイッチ203をすべてONにした場合、送電器11が送電した電力は、各中継器21および受電器31へ同時に給電される(図9、同時給電期間505)。また、各中継器21の受電スイッチ203をすべてOFFにした場合、送電器11が送電した電力は、受電器31だけに給電される(図9、集中給電期間506)。受電スイッチ203は、制御回路234から出力される受電スイッチ制御信号231によって制御される。
受電スイッチ203は、無給電時、常にONの状態を保持しており、送電器11から給電が開始されると(図9、給電開始502)、制御回路234に電力が供給される。中継器21は、給電が開始された後の初期化期間504(図9参照)において、受電スイッチ203を制御する制御回路234が動作するために必要な電力を確保する。図示を省略しているが、中継器21は電力貯蔵するための蓄電手段を備えており、制御回路234は、給電が停止した状態では蓄電手段に蓄積された電力を使用して動作を継続する。
必要な電力が確保されると、制御回路234は、図9示した給電期間500と給電停止期間501の切り替えタイミング(給電停止期間501から給電期間500に切り替わるタイミングである同期タイミング503)の検出を開始する。制御回路234は、同期タイミング503を検出すると、同時給電期間505と集中給電期間506を切り替えるために、受電スイッチ203の制御を開始する。受電スイッチ203の制御方法としては、ひとつ前の給電期間500の長さに基づいて、次の給電期間の種別(同時給電期間505または集中給電期間506)を決定する方法が考えられる。例えば、あらかじめ給電時間閾値507を定めておき、ひとつ前の給電期間500の長さが、給電時間閾値507よりも長かった場合は、次の期間を集中給電期間506とみなして受電スイッチ203をOFFにする。ひとつ前の給電期間500の長さが、給電時間閾値507よりも短かった場合は、次の期間を同時給電期間505とみなして受電スイッチ203をONにする。
各中継器21が同じ条件で給電期間の種別を判別するように設定しておくことにより、各中継器21および受電器31に対する電力分配比率を送電器11が動的に変化させることが可能となる。
なお、整流回路233は、受電コイル202から供給される交流電力を直流電力に変換するためのものであり、制御回路234および負荷208が交流電力で動作可能であれば、省略してもよい。
受電器31が備えている整流回路333は、受電コイル302から供給される交流電力を直流電力に変換するためのものであり、負荷308が交流電力で動作可能であれば、省略してもよい。
このように、図8に示した構成の本実施の形態にかかる無線電力伝送システムにおいて、各中継器21は、制御回路234が送電器11の給電切り替えタイミング(同期タイミング503)を検出して同期することで、受電スイッチ203のON−OFFを自動制御する。また、送電器11の給電期間500の長さに基づいて受電スイッチ203をON−OFF制御するので、送電器11は、無線電力伝送システム1の動作種別(同時給電期間505および集中給電期間506)を集中制御することができる。さらに、送電器11が同時給電期間505と集中給電期間506の実施比率を変化させることで、各中継器21と受電器31への電力分配比率を動的に変化させることができる。
また、送電で使用する周波数を変更するための回路や反射電力を測定するための回路などの特別な回路が不要のため、簡易な構成で中継器21を実現できる。
実施の形態2.
以下に、実施の形態2にかかる無線電力伝送システムを説明する。先に説明した実施の形態1にかかる無線電力伝送システムを構成する手順(図7)は、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1を補正する手順(ステップS10〜S13)を含んでいる。これに対して、本実施の形態は、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1を補正する手順を含まない。本実施の形態は、先に説明した実施の形態1の構成を基本とし(図1など参照)、構成手順(各中継器への入力インピーダンス、各中継器における共振器と受電コイルの間の相互インダクタンスを決定する手順)のみが異なる。なお、実施の形態1に示した構成手順(図7)と重複する手順については、同一符号を付すことで、その手順の説明については省略する。
図10は、本実施の形態の構成手順を示したフローチャートである。実施の形態1においては、ステップS1としてノード#2〜#Nに対して電力分配比率P2,…,PN、電力優先度および最小電力比率を決定していたが、本実施の形態では、ステップS1をステップS20に置き換え、ステップS20においては、ノード#3〜#Nの間の相対的な電力比率(P3:P4…:PN)のみを決定する。また、図7のステップS6をステップS21に置き換える。すなわち、実施の形態1の構成手順では、ステップS5およびS6をノード#2〜#N−1について実施していたが、本実施の形態ではノード#3〜#N−1に対して実施する。ステップS21においてZ’3まで計算したと判断した時点(ステップS21:Yes)で、ノード#3〜#N−1における共振器201−受電コイル202間の相互インダクタンスM3,…,MN-1が求まる。
ここで、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1と、高周波電源105の出力インピーダンスZ0を一致させるための条件は、次式(6)で表わされる。本実施の形態においては、式(6)を用いてノード#2における相互インダクタンスM2を決定する(ステップS22)。
Figure 0006008808
本実施の形態によれば、無線電力伝送システム1の構成手順において、無線電力伝送システム1の入力インピーダンスZ’1を補正する手順を含まないため、設計時の計算量を少なくすることができる。
実施の形態3.
以下に、本発明にかかる無線電力伝送システムの実施の形態3を説明する。図11は、実施の形態3にかかる無線電力伝送システムの構成例を示す図である。本実施の形態の無線電力伝送システムは、先に説明した実施の形態1の構成(図8)を基本とするが、2つの給電経路(給電経路4aおよび4b)を有する点と、それぞれの経路に電力を振り分ける経路切り替え器40を有する点が異なる。実施の形態1で説明した無線電力伝送システムと重複する構成については、同一符号を付すことで、その構成および動作の説明は省略する。
図11に示したように、本実施の形態の無線電力伝送システムは、送電器11と、経路切り替え器40と、中継器221a,…,221b,…と、受電器32aおよび32bとを備えて構成されている。
経路切り替え器40は、2つの給電経路4aおよび4bに対して電力を分配するために、送電器11から受電し、後段の中継器22(中継器221aまたは221b)へ中継するための手段を2系統有している。すなわち、経路切り替え器40は、給電経路4aに対して電力を中継するための系統として、共振器401a、受電コイル402a、受電スイッチ403aおよび共振器接続スイッチ431aを備え、給電経路4bに対して電力を中継するための系統として、共振器401b、受電コイル402b、受電スイッチ403bおよび共振器接続スイッチ431bを備えている。また、負荷408と、整流回路433aおよび433bと、制御回路434とを備えている。
経路切り替え器40においては、各共振器401aおよび401bに組み込まれた共振器接続スイッチ431aおよび431bを各々切り替えることで、どちらか1系統の給電経路のみを有効化する。また、受電スイッチ403aおよび403bをON/OFFさせることにより、負荷408および制御回路434への電力供給の有無を切り替える。
本実施の形態の無線電力伝送システムにおいては、経路切り替え器40の共振器接続スイッチ431a,431bおよび受電スイッチ403a,403bと、各中継器22(中継器221a,222a,…,221b,222b,…)の受電スイッチ203の状態に応じて、給電状態を下記の4パターンのうちの1つの状態に切り替えることができる。
(給電パターン1:経路4a同時給電状態)
共振器接続スイッチ431aをON、共振器接続スイッチ431bをOFF、受電スイッチ403aおよび403bをON、給電経路4a上のすべての中継器22の受電スイッチ203をON、とすることで、経路切り替え器40、給電経路4a上の各中継器22a(中継器221a,222a,…)、および受電器32aに給電。
(給電パターン2:経路4a集中給電状態)
共振器接続スイッチ431aをON、共振器接続スイッチ431bをOFF、受電スイッチ403aおよび403bをOFF、給電経路4a上のすべての中継器22の受電スイッチ203をOFF、とすることで、受電器32a単体に給電。
(給電パターン3:経路4b同時給電状態)
共振器接続スイッチ431aをOFF、共振器接続スイッチ431bをON、受電スイッチ403aおよび403bをON、給電経路4b上のすべての中継器22の受電スイッチ203をON、とすることで、経路切り替え器40、給電経路4b上の各中継器22b(中継器221b,222b,…)、および受電器32bに給電。
(給電パターン4:経路4b集中給電状態)
共振器接続スイッチ431aをOFF、共振器接続スイッチ431bをON、受電スイッチ403aおよび403bをOFF、給電経路4b上のすべての中継器22の受電スイッチ203をOFF、とすることで、受電器32b単体に給電。
経路4a同時給電状態の場合、送電器11の共振器101と、経路切り替え器40の共振器401aが結合することにより、送電器11から経路切り替え器40へ電力が伝送される。伝送された電力の一部は、受電コイル402a、受電スイッチ403aおよび整流回路433aを介して、制御回路434および負荷208に供給される。同時に、送電器11から伝送された残りの電力は、共振器401aと隣接する中継器221aの共振器201が結合することにより、中継器221aに伝送される。中継器221aは、実施の形態1の中継器21(図8参照)と同一の構成であり、経路切り替え器40から伝送された電力を自身に接続された負荷208と、隣接する中継器222a(図示せず)に分配・伝送する。以降、各中継器22aが同様の処理を実行し、給電経路4aの末端の受電器32aまで電力を分配・伝送する。
経路4a集中給電状態の場合、経路4a同時給電状態と同様、送電器11の共振器101と、経路切り替え器40の共振器401aが結合することにより、送電器11から経路切り替え器40へ電力が伝送される。経路4a集中給電状態では、経路切り替え器40の受電スイッチ403aがOFFになっているため、伝送された電力は、すべて隣接する中継器221aに伝送される。給電経路4a上のすべての中継器22(中継器221a,222a,…)は、受電スイッチ203がOFFになっているため、伝送された電力は、すべて隣接する中継器22または受電器32aに伝送される。このようにして、経路aの末端の受電器32aまで全ての電力を伝送する。
経路4b同時給電状態の場合、送電器11の共振器101と、経路切り替え器40の共振器401bが結合することにより、送電器11から経路切り替え器40へ電力が伝送される。伝送された電力の一部は、受電コイル402b、受電スイッチ403bおよび整流回路433bを介して、制御回路434および負荷208に供給される。同時に、送電器11から伝送された残りの電力は、共振器401bと隣接する中継器221bの共振器201が結合することにより、中継器221bに伝送される。中継器221bは、実施の形態1の中継器21(図8参照)と同一の構成であり、経路切り替え器40から伝送された電力を自身に接続された負荷208と、隣接する中継器222b(図示せず)に分配・伝送する。以降、各中継器22bが同様の処理を実行し、給電経路4bの末端の受電器32bまで電力を分配・伝送する。
経路4b集中給電状態の場合、経路4b同時給電状態と同様、送電器11の共振器101と、経路切り替え器40の共振器401bが結合することにより、送電器11から経路切り替え器40へ電力が伝送される。経路4b集中給電状態では、経路切り替え器40の受電スイッチ403bがOFFになっているため、伝送された電力は、すべて隣接する中継器221bに伝送される。給電経路4b上のすべての中継器22(中継器221b,222b,…)は、受電スイッチ203がOFFになっているため、伝送された電力は、すべて隣接する中継器22または受電器32bに伝送される。このようにして、経路bの末端の受電器32bまで全ての電力を伝送する。
図12に示すタイミングチャートに基づいて、経路切り替え器40が備えている制御回路434、および、各中継器22が備えている制御回路234の動作を説明する。経路切り替え器40と中継器22に分けて説明する。
<経路切り替え器40の動作>
経路切り替え器40において、無給電時、受電スイッチ403a、403bおよび共振器接続スイッチ431aはON、共振器接続スイッチ431bはOFFの状態を維持している(図11に示した状態)。送電器11により送電が開始されると(図12、給電開始502)、送電器11の共振器101と、共振器接続スイッチ431aがONになっている共振器401aとが結合し、受信コイル402a、受電スイッチ403aおよび整流回路433aを介して、制御回路434に電力が供給される。図12に示したように、制御回路434への電力供給開始に伴い、初期化期間520が開始となる。初期化期間520では、制御回路434を動作させるために必要な電力を確保する。
必要な電力が確保されると制御回路434が動作を開始し、制御回路434は、給電期間500と給電停止期間501の切り替えタイミング(同期タイミング503)の検出を開始する。制御回路434は、同期タイミング503を検出すると、給電経路4a、4bの切り替えと、同時給電期間(同時給電期間531,541)と集中給電期間(集中給電期間532,542)の切り替えを行うために、共振器接続スイッチ431a,431bおよび受電スイッチ403a,403bの制御を開始する。なお、図示したように、初期化期間520においては、最初の給電期間500が終了した直後の給電停止期間の間に、共振器接続スイッチ431aおよび431bの状態を入れ替え、共振器接続スイッチ431aをOFF、共振器接続スイッチ431bをONにする。
なお、図示を省略しているが、経路切り替え器40は電力貯蔵するための蓄電手段を備えており、制御回路434は、給電が停止した状態では蓄電手段に蓄積された電力を使用して動作を継続する。
経路切り替え器40における共振器接続スイッチ431a,431bおよび受電スイッチ403a,403bの制御方法としては、ひとつ前の給電期間500の長さに基づいて、次の給電期間の種別(給電経路4a,4b、同時給電期間531,541および集中給電期間532,542)を決定する方法が考えられる。例えば、あらかじめ給電時間閾値510、511および512を定めておき、ひとつ前の給電期間500の長さが、給電時間閾値510未満の場合は経路4b同時給電状態、給電時間閾値510以上かつ給電時間閾値511未満の場合は経路4b集中給電状態、給電時間閾値511以上かつ給電時間閾値512未満の場合は経路4a同時給電状態、給電時間閾値512以上の場合は経路4a集中給電状態、とみなして各スイッチの制御を行う。
<中継器22の動作>
各中継器22(中継器221a,…、221b,…)において、無給電時、受電スイッチ203はONの状態を保持しており、送電器11から給電が開始され、かつ経路切り替え器40により自身側へ電力が中継されると、制御回路234に電力が供給される。給電開始502で送電器11が給電を開始したとき、経路切り替え器40においては共振器接続スイッチ431aがON、共振器接続スイッチ431bがOFFとなっているので、最初の給電期間500では、給電経路4aに位置している中継器221a,…に電力が供給され、給電経路4bに位置している中継器221b,…には電力が供給されない。給電経路4bに位置している中継器221b,…には、次の給電期間500で電力が供給される。
各中継器22は、給電が開始されると、まず、制御回路234を動作させるために必要な電力を確保する。必要な電力の確保が完了すると制御回路234が動作を開始し、制御回路234は、給電期間500と給電停止期間501の切り替えタイミング(同期タイミング503)の検出を開始する。制御回路234は、同期タイミング503を検出すると、同時給電期間531と集中給電期間532の切り替えを行うために、受電スイッチ203の制御を開始する。
なお、図示を省略しているが、中継器22は電力貯蔵するための蓄電手段を備えており、制御回路234は、給電が停止した状態では蓄電手段に蓄積された電力を使用して動作を継続する。
中継器22における受電スイッチ203の制御方法としては、経路切り替え器40と同様に、ひとつ前の給電期間500の長さに基づいて、次の給電期間の種別(給電経路4a,4b、同時給電期間531,541および集中給電期間532,542)を決定する方法が考えられる。例えば、あらかじめ給電時間閾値510、511および512を定めておき、ひとつ前の給電期間500の長さが、給電時間閾値510未満の場合は経路4b同時給電状態、給電時間閾値510以上かつ給電時間閾値511未満の場合は経路4b集中給電状態、給電時間閾値511以上かつ給電時間閾値512未満の場合は経路4a同時給電状態、給電時間閾値512以上の場合は経路4a集中給電状態、とみなして各スイッチの制御を行う。ただし、中継器22は、自身が位置している給電経路以外の電力を検出できないので、自身の給電経路以外から自身の給電経路への給電に切り替わった場合は、同時給電期間531,541として認識する。
経路切り替え器40および各中継器22が同じ条件で給電期間の種別を判別するように設定しておくことにより、経路切り替え器40、各中継器22および受電器32a,32bに対する電力分配比率を送電器11が動的に変化させることが可能となる。
このように、本実施の形態の無線電力伝送システムは、経路切り替え器40を備え、経路切り替え器40は、送電器11から受電した電力の伝送先を切り替えるためのスイッチ(共振器接続スイッチ431a,431b)と、受電した電力を負荷に供給するか否かを切り替えるスイッチ(受電スイッチ403a,403b)とを備えているので、共振器接続スイッチ431aおよび431bを制御することで、複数の経路4a、4bに対して時分割で電力を供給することが可能となる。さらに、経路切り替え器40の受電スイッチ403a,403bおよび各中継器22の受電スイッチ203を制御することにより、給電経路上の経路切り替え器40および各中継器22への電力供給の有無を切り替えることが可能となる。
以上のように、本発明は、無線電力伝送システムにおいて、送電器と受電器の間で電力を中継する電力中継装置に適している。
1 無線電力伝送システム、10,11 送電器、201,202,211,212,221a,221b 中継器、30,31,32a,32b 受電器、101,201,301,401a,401b 共振器、102 送電コイル、105 高周波電源、130 送電スイッチ、202,302,402a,402b 受電コイル、203,403a,403b 受電スイッチ、208,308,408 負荷、233,333,433a,433b 整流回路、234,434 制御回路、431a,431b 共振器接続スイッチ。

Claims (11)

  1. 送電器と受電器の間で共鳴方式により電力を中継する電力中継装置であって、
    送電器または他の電力中継装置から電力を受電する受電手段と、
    前記受電手段が受電した電力の一部を負荷に分配する分配手段と、
    前記分配手段に対し、他の電力中継装置と同期したタイミングで前記負荷への電力分配動作の開始および停止を指示する制御手段と、
    を備えることを特徴とする電力中継装置。
  2. 前記分配手段は、
    前記負荷に接続され、前記受電手段が受電した電力の一部を取り出す受電コイルと、
    前記受電コイルと前記負荷を接続する電路を前記制御手段からの指示に従って開閉する受電スイッチと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電力中継装置。
  3. 前記受電手段は、所定の周波数で共振する共振器であり、
    前記共振器と前記受電コイルの相互インダクタンスは、前記送電器が送電する電力を生成する電源の出力インピーダンスと前記送電器の入力インピーダンスが一致するように決定した値であることを特徴とする請求項2に記載の電力中継装置。
  4. 自装置および他の電力中継装置には、優先度および最小電力比率が設定されており、
    前記相互インダクタンスは、自装置および他の電力中継装置への電力分配比率を決定する第1処理と、前記受電器に近い電力中継装置から順番に、共振器と受電コイルの相互インダクタンスおよび電力中継装置への入力インピーダンスを算出し、全ての電力中継装置における共振器と受電コイルの相互インダクタンスおよび入力インピーダンスを算出する第2処理と、前記送電器が送電する電力を生成する電源の出力インピーダンスと前記送電器の入力インピーダンスを比較し、前記送電器の入力インピーダンスが前記電源の出力インピーダンスよりも大きい場合、送電器に隣接している電力中継装置から数えて奇数番目の電力中継装置のうち、前記決定した電力分配比率が前記最小電力比率よりも大きく、かつ前記優先度が最も低い電力中継装置の電力分配比率を下げ、前記送電器の入力インピーダンスが前記電源の出力インピーダンスよりも小さい場合、送電器に隣接している電力中継装置から数えて偶数番目の電力中継装置のうち、前記決定した電力分配比率が前記最小電力比率よりも大きく、かつ前記優先度が最も低い電力中継装置の電力分配比率を下げる第3処理と、を前記電源の出力インピーダンスと前記送電器の入力インピーダンスが一致するまで繰り返し実行して決定した値であること、
    を特徴とする請求項3に記載の電力中継装置。
  5. 前記相互インダクタンスは、自装置および他の電力中継装置のうち、前記送電器に隣接している電力中継装置以外の各電力中継装置への電力分配比率を決定する第1処理と、前記受電器に近い電力中継装置から順番に、共振器と受電コイルの相互インダクタンスを算出し、前記送電器に隣接しているものを除いた残りの電力中継装置における、共振器と受電コイルの相互インダクタンスおよび電力中継装置への入力インピーダンスを算出する第2処理と、前記第2処理で算出した、送電器に隣接している電力中継装置に隣接している電力中継装置への入力インピーダンス、に基づいて、送電器に隣接している電力中継装置における共振器と受電コイルの相互インダクタンスを算出する第3の処理と、を実行して決定した値であること、
    を特徴とする請求項3に記載の電力中継装置。
  6. 前記制御手段は、前記送電器による電力供給の開始タイミングおよび停止タイミングに同期して前記分配手段を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電力中継装置。
  7. 前記制御手段は、前記送電器による電力供給の継続時間に基づいて、前記分配手段に前記電力分配動作を実行させるか否かを判断することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の電力中継装置。
  8. 送電器、受電器、および前記送電器と前記受電器の間で共鳴方式により電力を中継する1台以上の中継器により構成された無線電力伝送システムであって、
    前記中継器は、
    送電器または他の中継器から電力を受電する受電手段と、
    前記受電手段が受電した電力の一部を負荷に分配する分配手段と、
    前記分配手段に対し、他の中継器と同期したタイミングで前記負荷への電力分配動作の開始および停止を指示する制御手段と、
    を備えることを特徴とする無線電力伝送システム。
  9. 送電器、受電器、共鳴方式により受電した電力を複数経路の中のいずれか一つの経路へ出力する経路切り替え器、および前記経路切り替え器と前記受電器の間で共鳴方式により電力を中継する1台以上の中継器により構成された無線電力伝送システムであって、
    前記経路切り替え器は、
    前記送電器から電力を受電して前記複数経路のいずれか一つを構成している中継器へ電力を伝送する電力中継手段と、
    前記電力中継手段が受電した電力の一部を負荷に分配する分配手段と、
    前記電力中継手段に対して電力の伝送経路を指示するとともに、前記分配手段に対し、前記負荷への電力分配動作の開始および停止を指示する制御手段と、
    を備え、
    前記中継器は、
    経路切り替え器または他の中継器から電力を受電する受電手段と、
    前記受電手段が受電した電力の一部を負荷に分配する分配手段と、
    前記分配手段に対し、他の中継器と同期したタイミングで前記負荷への電力分配動作の開始および停止を指示する制御手段と、
    を備えることを特徴とする無線電力伝送システム。
  10. 前記経路切り替え器において、
    前記制御手段は、前記送電器による電力供給の開始タイミングおよび停止タイミングに同期して前記電力中継手段および前記分配手段を制御することを特徴とする請求項9に記載の無線電力伝送システム。
  11. 前記制御手段は、前記送電器による電力供給の継続時間に基づいて、前記電力中継手段に電力を中継させる経路を判定するとともに、前記分配手段に前記電力分配動作を実行させるか否かを判断することを特徴とする請求項9または10に記載の無線電力伝送システム。
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