JP6007507B2 - トレンチゲート型mos半導体装置のトレンチ平均深さおよびスイッチング特性の評価方法および半導体チップの選別方法 - Google Patents

トレンチゲート型mos半導体装置のトレンチ平均深さおよびスイッチング特性の評価方法および半導体チップの選別方法 Download PDF

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Description

本発明は、トレンチゲート構造を有するMOS半導体装置のトレンチ深さのばらつきおよびスイッチング特性を非破壊で簡単に測定する方法に関する。
電力変換装置の低消費電力化が進む中で、電力変換装置の低消費電力化に対するパワーデバイスへの期待は大きい。そのパワーデバイスの中でも伝導度変調効果により、低オン電圧が得られ、また電圧駆動のゲート制御のため、制御が容易である絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下IGBTと称する)への評価は定着してきている。そして、ウエハ21表面に沿ってゲート電極を設けるプレーナ型IGBTに比べて、ウエハ21表面に垂直のトレンチにゲート電極を埋設するトレンチゲート型IGBTは、その垂直トレンチの側壁シリコン面にチャネルを形成するので、チャネル密度を高くすることができ、さらに低オン電圧にすることができるため近年適用分野が増えつつある。
さらに、前記低消費電力化の要求に対し、前述のように低オン電圧化されたトレンチゲート型IGBTを複数個用いてパワーモジュールを構成し、電力変換装置などに搭載される。このパワーモジュールの構成は、たとえば、図7に示すように、コンバータ部100、ブレーキ部200、インバータ部300を備え、インバータ部300ではIGBT301とFWD(Free Wheeling Diode)302が逆並列に接続される構成を有している。
そのようなトレンチゲート型IGBTを製造するためのウエハプロセスで形成される垂直トレンチの深さを、ライン管理するために、非破壊で測定する方法として、レーザー光を用いる方法が知られている。このトレンチ深さのレーザー測定法は、トレンチ表面の反射光とトレンチ底部からの反射光とのスペクトル位相差から深さを算出する方法である。このレーザー測定法はトレンチの溝幅が狭く深いアスペクト比の大きいトレンチでは測定精度が低下し易い。トレンチゲート型IGBTのトレンチはチャネル密度を高くするために溝幅は狭くされることが多い。また、反射光を利用するため、トレンチ底部の表面形状の影響を受けて測定精度が低下することもある。さらに、一回の測定エリア(1mm程度)が狭いので、ウエハ全体のトレンチ深さの測定には時間がかかり効率が悪いという問題がある。
このように、トレンチエッチングプロセスを有するデバイスプロセスでは、半導体デバイスの電気特性を満たすために、トレンチエッチングにおけるトレンチ深さのばらつきを制御することが望まれているという記載がある(特許文献1)。
SOI基板のトレンチ分離溝の底部の深さおよび寸法を非破壊で測定することができる検査方法に関する記載がある(特許文献2)。
公知技術文献
特開2005−347585号公報 特開2003−151961号公報
しかしながら、前記トレンチゲート型IGBTはチャネル密度を高くすることができ、オン電圧を低くすることができるが、ゲート容量も大きくなり充放電に要する時間が長くなってスイッチング損失が大きくなるという問題が生じる。また、トレンチゲート型IGBTでは、チップ間でトレンチの深さにバラツキがあるとゲート容量やスイッチング特性のバラツキが大きくなり易く複数のトレンチゲート型IGBTで構成されるパワーモジュールで問題が生じることがある。スイッチング特性のバラツキが大きくなると、ターンオン特性、ターンオフ特性に影響がでるので、できるだけ均一にする必要があるからである。そのためには、スイッチング特性ができるだけ均一なIGBTチップを選んでパワーモジュールに搭載する必要がある。しかし、トレンチの深さまたはスイッチング特性をIGBTチップごとに一つずつ測定して選別することは決して効率的ではなく、生産プロセスとして取り入れることは通常困難である。
本発明は、以上述べた点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、トレンチゲート型MOS半導体装置のウエハプロセスを終了したウエハを、ウエハ状態で半導体チップのトレンチの平均深さおよびスイッチング特性を非破壊で高電圧電源を用いない簡単な試験回路で評価し選別することができるトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さおよびスイッチング特性の評価方法および半導体チップの選別方法を提供することである。
前記本発明の目的を達成するために、半導体ウエハの一方の主面側に設けられるトレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と前記半導体ウエハの両主面に金属主電極を形成する工程の終了後、半導体ウエハ内に形成されている半導体チップ内のゲート電極と他方の主面の金属主電極間に、一方の主面の金属主電極と他方の主面の金属主電極間に電圧印加をしない状態で電圧を印加し、ゲート電極と他方の主面の金属主電極間の電圧が所定の電圧値に達するゲート充電時間Aを測定し、既知のトレンチ平均深さとゲート充電時間の関係を示す検量線から前記測定したゲート充電時間Aに対応する半導体チップのトレンチ平均深さを求めるトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さの評価方法とする。前記半導体ウエハ内の複数の半導体チップについて、順に充電時間を測定して前記検量線からそれぞれの半導体チップのトレンチ平均深さを求めることもよい。前記トレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さの評価方法により半導体チップごとのトレンチ平均深さの分布が求められた半導体ウエハからトレンチ平均深さの近い半導体チップを選別する半導体チップの選別方法とする。
半導体ウエハの一方の主面側に設けられるトレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を設ける工程と前記半導体ウエハの両主面に金属主電極を形成する工程を終了後、半導体ウエハ内に形成されている半導体チップ内のゲート電極と一方の主面の金属主電極間に、一方の主面の金属主電極と他方の主面の金属主電極間に電圧印加をしない状態で電圧を印加し、前記ゲート電極と一方の主面の金属主電極間の電圧が所定の電圧値に達するゲート充電時間Bを測定し、既知のトレンチ平均深さとゲート充電時間の関係を示す検量線から前記測定したゲート充電時間Bに対応する半導体チップのトレンチ平均深さを求めるトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さの評価方法としてもよい。
また、半導体ウエハの一方の主面側に設けられるトレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と前記半導体ウエハの両主面に金属主電極を形成する工程の終了後、前記半導体ウエハ内に形成されている半導体チップ内のゲート電極と他方の主面の金属主電極間に、一方の主面の金属主電極と他方の主面の金属主電極間に電圧印加をしない状態で電圧を印加し、ゲート電極と他方の主面の金属主電極間の電圧が所定の電圧値に達するゲート充電時間Aを測定し、前記測定したゲート充電時間Aと既知のトレンチ平均深さとゲート充電時間の関係を示す検量線のゲート充電時間とを比較し差の大きさからスイッチング特性のバラツキを評価する。または、半導体ウエハの一方の主面側に設けられるトレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を設ける工程と前記半導体ウエハの両主面に金属主電極を形成する工程を終了後、半導体ウエハ内に形成されている半導体チップ内のゲート電極と一方の主面の金属主電極間に、一方の主面の金属主電極と他方の主面の金属主電極間に電圧印加をしない状態で電圧を印加し、前記ゲート電極と一方の主面の金属主電極間の電圧が所定の電圧値に達するゲート充電時間Bを測定し、前記測定したゲート充電時間Bと既知のトレンチ平均深さとゲート充電時間の関係を示す検量線のゲート充電時間とを比較し差の大きさからスイッチング特性のバラツキを評価する。前記スイッチング特性のバラツキの評価からポリシリコンゲートランナーの不良の有無を求めることも好ましい。


本発明によれば、トレンチゲート型MOS半導体装置のウエハプロセスを終了したウエハを、ウエハ状態で半導体チップのトレンチの平均深さおよびスイッチング特性を非破壊で高電圧電源を用いない簡単な試験回路で評価し選別することができるトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さおよびスイッチング特性の評価方法および半導体チップの選別方法を提供することができる。
本発明にかかるIGBTのゲート−コレクタ間に電圧印加し所定の電圧に到達するゲート充電時間をオシロスコープで測定するための試験回路である。 本発明にかかるシリコンウエハのゲート電極とコレクタ電極に測定端子をあてて図1の試験回路でゲート充電時間を測定する装置の模式的断面図である。 本発明にかかるトレンチゲート型IGBTの要部断面図である。 本発明にかかるIGBTのゲート−エミッタ間に電圧印加し所定の電圧に到達するゲート充電時間をオシロスコープで測定するための試験回路である。 本発明にかかるシリコンウエハのゲート電極−エミッタ電極に測定端子をあてて図4の試験回路でゲート充電時間を測定する装置の模式的断面図である。 本発明にかかるシリコンウエハ内の複数の半導体チップの配列と各半導体チップに対して図1に示す試験回路で測定したゲート充電時間を書き入れたシリコンウエハの平面図である。 電力変換装置の電気回路図である。 図4に示す試験回路で測定したトレンチ深さとゲート充電時間との関係を示す図である。 図1に示す試験回路で測定したトレンチ深さとゲート電圧との関係を示す図である。 図4に示す試験回路で測定したトレンチ深さとゲート電圧との関係を示す図である。
以下、本発明のトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さおよびスイッチング特性の評価方法および半導体チップの選別方法にかかる実施例について、図面を参照して詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付記する+および−は、それぞれ相対的に不純物濃度が高いまたは低いことを意味する。なお、以下の実施例の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
図3は、本発明にかかる評価方法の対象となるトレンチゲート型IGBTの主電流の流れる活性領域の一部を示す半導体基板(IGBTチップ10)の断面図である。トレンチゲート型IGBTはnドリフト層1のコレクタ側に、pコレクタ層2と該pコレクタ層2の裏面にオーミック接触するコレクタ電極5を備える。また、nドリフト層1の前記コレクタ層2と反対側の表層には表面に垂直に形成されたトレンチ11内にゲート絶縁膜7を介して充填される導電性ポリシリコンなどからなるゲート電極8と、トレンチ11に挟まれたnドリフト層1の表層に設けられるpベース領域3とこのpベース領域3の表層にトレンチ11に接して配置されるnエミッタ領域4とを備える。ゲート電極8の上にはエミッタ電極6が層間絶縁膜9を介して覆われることにより、エミッタ電極6とゲート電極8とが短絡しないように絶縁されている。このエミッタ電極6はpベース領域3とnエミッタ領域4の表面にそれぞれ共通にオーミック接触している。また、トレンチゲート型IGBT10の基板表面には複数のトレンチが形成されゲート電極が埋設されている。各ゲート電極はチップ内で導電性ポリシリコン膜またはAl−Si合金膜により相互に電気的に接続され、極力、電位差が小さくなるように配線されている。
図3のt1とt2はそれぞれトレンチゲート型IGBTチップ10内トレンチ11の深さ、△tは深さの異なるトレンチ11の差を表しており、深さのバラツキとなる。このようなトレンチ深さのバラツキは無いまたは小さい方が好ましい。
トレンチ11は、シリコンのウエハプロセスでSF、HBr、O等のガスを用いてICP(Inductively Coupled Plasma)方式のRIE(Reactive Ion Etching)を用いた異方性ドライエッチングで形成される。トレンチ11はIGBTチップ10内にも複数形成されるが、深さのバラツキはあっても小さい。しかし、ウエハ21内の中心部と周辺部のチップ間では距離もあるので、それなりのトレンチ深さにバラツキが生じることは避けられない。本明細書で、トレンチ11の深さバラツキという場合は、図6に示す半導体基板(ウエハ21)内に格子状に配置されるIGBTチップ10間のトレンチ平均深さのバラツキを言う。
次に、本発明の実施例1にかかるトレンチ深さの評価方法について説明する。まず、トレンチゲート型IGBTのウエハプロセスで、表面側のポリシリコンゲート電極8(図3)、ポリシリコンゲートランナー(図示せず)、Alゲートパッド(図示せず)、エミッタ電極6、裏面側のコレクタ電極5などが形成されたウエハ21(図6)を用意する。このウエハ21を図2に示すように、金属性のウエハステージ20上に載せてコレクタ電極5に導電接触させ、ウエハ21の表面側の各IGBTチップ10内のAlゲートパッドにゲートプローブ22の一端を接触させる。コレクタ電極5と同電位のウエハステージ20とゲートプローブ22の他端を、図1に示す試験回路23に接続する。この試験回路23は、IGBTチップ10のゲート−コレクタ間に電圧印加(−15V〜+15V)しゲート−コレクタ間電圧が所定の電圧(−10V〜+10V)に到達するまでの時間をオシロスコープ25で測定するだけで、高電圧電源を使用しないので簡単な回路装置でよいことがメリットである。
例えば、ゲート−コレクタ間に−15V〜+15Vの立ち上がりの早い矩形状のパルス電圧を印加する。ゲート−コレクタ間のゲート電圧が−10Vから+10Vに達する間のゲート充電時間Aをオシロスコープ25に出力された図9(a)の曲線から読み取る。一方、既知のトレンチ深さ(μm)とゲート充電時間との関係から図9(b)に示すような検量線を予め作成しておく。前述の図9(a)で読み取ったゲート充電時間Aが110nsであったとする。図9(b)の検量線からゲート充電時間110nsに対応するトレンチ深さ5.1μmを求めることができる。このトレンチ深さ5.1μmはIGBTチップ10のトレンチの平均深さを表す。ウエハ21内の各IGBTチップ10のゲート充電時間を順に求めれば、前述と同様にして、ウエハ21内の各IGBTチップ10のトレンチ平均深さの分布を測定することができる。トレンチ平均深さの分布が分かれば、パワーモジュールに搭載するIGBTチップ10として、トレンチ平均深さの近いものを容易に選ぶことができる。このようなトレンチ平均深さの近いIGBTチップ10を容易に選別してパワーモジュールに搭載するので、前述の解決しようとする課題の項で述べたように、ゲート容量やターンオン、ターンオフ特性などのスイッチング特性のバラツキを小さくすることができ、パワーモジュールの動作に問題が生じることが少なくなる。
本発明の実施例2にかかるスイッチング特性の評価方法およびトレンチ平均深さの評価方法について説明する。前述の実施例1と同様に、トレンチゲート型IGBTのウエハプロセスで、表面側のポリシリコンゲート電極8(図3)、ポリシリコンゲートランナー(図示せず)、Alゲートパッド(図示せず)、エミッタ電極6、裏面側のコレクタ電極5などが形成されたウエハ21(図6)を用意する。図5に示すように、このウエハ21表面のAlゲートパッドとエミッタ電極6とに、それぞれゲートプローブ22とエミッタプローブ26の一端を接触させる。これらのゲートプローブ22とエミッタプローブ26の他端は試験回路24に接続されている。この試験回路24を図4に示す。この試験回路24はIGBTの、コレクタ−エミッタ間には電圧印加せずに、ゲート−エミッタ間のみに電圧印加し所定のゲート電圧に到達するまでのゲート充電時間をオシロスコープ25で測定するためのものである。そのため、試験回路としては、通常コレクタ−エミッタ間の電圧印加に用いられる数百V〜数千Vの高圧電源を必要とせず、その装置に伴うLCR要素を含む部品配線も無く成り回路装置としては簡単な装置となる。その結果、試験回路24を用いるとLCR要素による影響を排除でき、ゲートランナーによるゲート抵抗Rgの大きさが結果に明瞭に現れ易くなり、ゲートランナーの欠陥(異物による短絡欠陥、断線、断線に一歩手間の状態などの欠陥)を図8から容易に読み取れる。また、実施例1のゲート−コレクタ間よりも実施例2のゲート−エミッタ間の電極間距離が小さく、電極間の対向する面積も大きいので、容量が大きく充電時間が長いので、ゲート抵抗Rgの影響が実施例2で現れ易くなる。例えば、トレンチ深さ5.0μmの充電時間が図8に示す約500nsから大きい値に逸脱していれば、前述のゲートランナーの欠陥を疑うことができる。
この試験回路24によりゲート−エミッタ間に−15V〜+15Vの立ち上がりの早い矩形状のパルス電圧を印加する。実施例1と同様にして、図10(a)からゲート−エミッタ間のゲート電圧が−10V〜+10Vに達する間のゲート充電時間Bをオシロスコープ25の出力から読み取る。一方、既知のトレンチ深さ(μm)とゲート充電時間との関係から図10(b)に示すような検量線を予め作成しておく。前述の図10(a)で読み取ったゲート充電時間Bが510nsであったとする。図10(b)の検量線からゲート充電時間510nsに対応するトレンチ深さ5.0μmを求めることができる。このトレンチ深さ5.0μmはIGBTチップ10のトレンチの平均深さを表す。ウエハ21内の各IGBTチップ10のゲート充電時間を順に求めれば、実施例1と同様にして、ウエハ21内の各IGBTチップ10のトレンチ平均深さの分布を測定することができる。このゲート充電時間Bと既知のトレンチ平均深さとの関係のいくつかについて、図8のゲート充電時間−トレンチ深さ関係図にプロットする。図8中の(a)は本発明にかかるプロット線、同(b)は従来の、コレクタ−エミッタ間に1200Vを印加した状態でゲート−エミッタ間に電圧を印加し充電時間を求めた時のプロット線である。この図8のプロット線(a)とプロット線(b)を見れば分かるように、実施例1よりも充電時間が長く時間の変化量も大きいのでプロット線(a)は水平に対する傾斜角がプロット線(b)より大きいことが特長である。この特長を活かせば、プロット線(a)を一度作成して標準プロット線として用意しておけば、ウエハプロセス終了後の同一製造ロットであれば、ウエハ内の各IGBTチップのゲート充電時間を測定するだけで、トレンチの平均深さを従来のプロット線(b)よりもトレンチ平均深さを求め易くなる。さらに、ゲート充電時間はゲート抵抗の大きさによって変化するので、プロット線(a)およびウエハ内のトレンチ平均深さ分布から大きく逸脱するチップがあった場合、ゲート抵抗を構成するポリシリコンゲートランナーに前述のような欠陥が存在するのではないかという推測をすることができる。従来のゲート−エミッタ間のゲート特性の測定装置の場合、コレクタ−エミッタ間に印加するための高圧電源を必要とするので、LCR要素の影響で隠れてしまい、プロット線(b)から大きく逸脱するようなプロットが明確に現れ難い。本発明の評価方法、特に実施例2によれば、その原因の見極めの際に、プロット線(a)の傾斜角が大きく、LCR要素の影響もないので、実施例1よりもゲート抵抗のより小さな変化も捉え易くなることができることがメリットである。またさらに、製造ロット間または同一製造ロット内のウエハで同じトレンチ平均深さに対するゲート充電時間が異なる場合、製造ロット間または同一製造ロット内のウエハでのスイッチング特性のバラツキと考えられるので、スイッチング特性を評価することもできる。
以上の実施例では、ゲート・コレクタ間またはゲート・エミッタ間にパルス電圧を印加するものについて説明したが、パルス電圧に限るものではない。
1 nドリフト層
2 pコレクタ層
3 pベース領域
4 nエミッタ領域
5 コレクタ電極
6 エミッタ電極
7 ゲート絶縁膜
8 ゲート電極
9 層間絶縁膜
10 IGBTチップ
11 トレンチ
20 ウエハステージ
21 ウエハ
22 ゲートプローブ
23、24 試験回路
25 オシロスコープ
26 エミッタプローブ
100 コンバータ部
200 ブレーキ部
300 インバータ部
301 IGBT
302 FWD

Claims (9)

  1. 半導体ウエハの一方の主面側に設けられるトレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と前記半導体ウエハの両主面に金属主電極を形成する工程の終了後、前記半導体ウエハ内に形成されている半導体チップ内のゲート電極と他方の主面の金属主電極間に、一方の主面の金属主電極と他方の主面の金属主電極間に電圧印加をしない状態で電圧を印加し、ゲート電極と他方の主面の金属主電極間の電圧が所定の電圧値に達するゲート充電時間Aを測定し、既知のトレンチ平均深さとゲート充電時間の関係を示す検量線から前記測定したゲート充電時間Aに対応する半導体チップのトレンチ平均深さを求めることを特徴とするトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さの評価方法。
  2. 前記半導体ウエハ内の複数の半導体チップについて、順に充電時間を測定して前記検量線からそれぞれの半導体チップのトレンチ平均深さを求めることを特徴とする請求項1記載のトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さの評価方法。
  3. 請求項2記載のトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さの評価方法により半導体チップごとのトレンチ平均深さの分布が求められた半導体ウエハからトレンチ平均深さの近い半導体チップを選別することを特徴とする半導体チップの選別方法。
  4. 半導体ウエハの一方の主面側に設けられるトレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を設ける工程と前記半導体ウエハの両主面に金属主電極を形成する工程を終了後、半導体ウエハ内に形成されている半導体チップ内のゲート電極と一方の主面の金属主電極間に、一方の主面の金属主電極と他方の主面の金属主電極間に電圧印加をしない状態で電圧を印加し、前記ゲート電極と一方の主面の金属主電極間の電圧が所定の電圧値に達するゲート充電時間Bを測定し、既知のトレンチ平均深さとゲート充電時間の関係を示す検量線から前記測定したゲート充電時間Bに対応する半導体チップのトレンチ平均深さを求めることを特徴とするトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さの評価方法。
  5. 前記半導体ウエハ内の複数の半導体チップについて、順に充電時間を測定して前記検量線からそれぞれの半導体チップのトレンチ平均深さを求めることを特徴とする請求項4記載のトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さの評価方法。
  6. 請求項5記載のトレンチゲート型MOS半導体装置のトレンチ平均深さの評価方法により半導体チップごとのトレンチ平均深さの分布が求められた半導体ウエハからトレンチ平均深さの近い半導体チップを選別することを特徴とする半導体チップの選別方法。
  7. 半導体ウエハの一方の主面側に設けられるトレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を埋設する工程と前記半導体ウエハの両主面に金属主電極を形成する工程の終了後、前記半導体ウエハ内に形成されている半導体チップ内のゲート電極と他方の主面の金属主電極間に、一方の主面の金属主電極と他方の主面の金属主電極間に電圧印加をしない状態で電圧を印加し、ゲート電極と他方の主面の金属主電極間の電圧が所定の電圧値に達するゲート充電時間Aを測定し、前記測定したゲート充電時間Aと既知のトレンチ平均深さとゲート充電時間の関係を示す検量線のゲート充電時間とを比較し差の大きさからスイッチング特性のバラツキを評価することを特徴とするトレンチゲート型MOS半導体装置のスイッチング特性の評価方法。
  8. 半導体ウエハの一方の主面側に設けられるトレンチ内にゲート絶縁膜を介してゲート電極を設ける工程と前記半導体ウエハの両主面に金属主電極を形成する工程を終了後、半導体ウエハ内に形成されている半導体チップ内のゲート電極と一方の主面の金属主電極間に、一方の主面の金属主電極と他方の主面の金属主電極間に電圧印加をしない状態で電圧を印加し、前記ゲート電極と一方の主面の金属主電極間の電圧が所定の電圧値に達するゲート充電時間Bを測定し、前記測定したゲート充電時間Bと既知のトレンチ平均深さとゲート充電時間の関係を示す検量線のゲート充電時間とを比較し差の大きさからスイッチング特性のバラツキを評価することを特徴とするトレンチゲート型MOS半導体装置のスイッチング特性の評価方法。
  9. 前記スイッチング特性のバラツキの評価からポリシリコンゲートランナーの不良の有無を求めることを特徴とする請求項7または8に記載のトレンチゲート型MOS半導体装置のスイッチング特性の評価方法。
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