以下、本発明の各実施形態の詳細について添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に際して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
<システムの構成>
初めに、本実施形態に係るシステム構成の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。情報処理システム100は、インターネット等のネットワーク103を介して接続された管理サーバ101、及び複数の情報端末102−1〜102−4を含む。なお、以下の説明の中で、複数の情報端末102−1〜102−4のうちの任意の情報端末を示す場合、「情報端末102」を用いる。また、図1の情報端末102の数は一例である。
管理サーバ101は、ネットワークを利用したオークション(以下、ネットオークションと呼ぶ)を管理し、複数の情報端末102−1〜102−4等の利用者にネットオークションの各種サービスを提供する情報処理装置である。
情報端末102は、例えば、デスクトップPC(Personal Computer)、ノートPC、スマートフォン、タブレット端末等の情報端末である。情報端末102の利用者は、例えば、情報端末102のウェブブラウザを用いて管理サーバ101が提供するネットオークションのウェブサイトにアクセスすることにより、ネットオークションの各種のサービスを利用することができる。例えば、利用者は、情報端末102を用いて、ネットオークションにおける、商品の出品、商品の閲覧、入札、及び落札後の取引連絡等を行う。
なお、図1の構成はあくまで一例である。例えば、管理サーバ101は、複数の情報処理装置によって構成されるものであっても良いし、情報端末102は、例えば、LAN(Local Area Network)、ルータ等の様々なネットワーク設備や機器を介してネットワーク103に接続されるものであっても良い。
<ハードウェア構成>
次に、管理サーバ101及び情報端末102のハードウェア構成について説明する。
(管理サーバのハードウェア構成)
図2は、一実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。管理サーバ101は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、ストレージ部204、入力部205、通信部206、外部I/F(Interface)207、バス208等を有する。
CPU201は、ストレージ部204等に格納された各種プログラムを実行することにより、管理サーバ101の各種の機能を実現する演算装置である。
ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、ストレージ部204に格納された各種プログラムを、CPU201が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。例えば、ROM202には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等が格納される。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM203は、ストレージ部204に格納された各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される、作業領域等として利用される。
ストレージ部204は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージ装置である。ストレージ部204は、CPU201により実行される各種プログラム及び各種プログラムがCPU201により実行される際に利用される各種情報を格納する。ストレージ部204が格納する各種情報には、例えば、ネットオークションに係る出品商品の情報、入札情報、落札情報、ユーザ情報等が含まれる。
入力部205は、各サーバの管理者が各サーバに各種指示を入力する際に用いられる、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。通信部206は、ネットワーク103を介して、情報端末102や、他のサーバ等と通信を行うための通信インタフェースである。
外部I/F部207は、管理サーバ101に外部装置を接続するためのインタフェースである。外部装置には、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、光学ディスク等の記録媒体209や、各種の電子機器等が含まれる。バス208は、上記の各構成要素に共通に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝達する。
(情報端末のハードウェア構成)
次に、情報端末102のハードウェア構成について説明する。
図3は、一実施形態に係る情報端末のハードウェア構成例を示す図である。情報端末102は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU301、RAM302、ROM303、ストレージ部、入力部305、表示部306、通信部307、外部I/F部308、及びバス309等を含む。
CPU301は、ストレージ部304等に格納された各種プログラムを実行することにより、情報端末102の各種の機能を実現する演算装置である。RAM302は、例えば、DRAMやSRAM等の主記憶装置である。RAM302は、ストレージ部304に格納された各種プログラムがCPU301によって実行される際に展開される、作業領域等として利用される。ROM303は、ストレージ部304に格納された各種プログラムを、CPU301が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する不揮発性のメモリ装置である。ROM303には、例えば、BIOSやEFI等のブートプログラム等が格納される。
ストレージ部204は、例えば、HDD、SSD、フラッシュROM等のストレージ装置である。ストレージ部204には、例えば、CPU301により実行される各種プログラム及び各種プログラムがCPU301により実行される際に利用される各種情報等が格納される。
入力部305は、情報端末102のユーザが情報端末102に各種指示を入力する際に用いられる、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル等の入力装置である。表示部306は、例えば情報端末102がネットワーク103を介して管理サーバ101にアクセスすることで取得した各種表示画面等を表示する。通信部307は、インターネット150を介して、管理サーバ101等と通信を行うための通信インタフェースである。なお、図3の構成はあくまで一例であり、例えば、入力部305と表示部306は、一体化されたタッチパネルディスプレイ等の表示入力装置であっても良い。
<機能構成>
続いて、情報処理システム100の機能構成について説明する。
図4は、一実施形態に係る情報処理システムの機能構成図である。図4において、情報処理システム104は、ネットワーク103に接続された管理サーバ101、及び複数の情報端末102−1〜102−3を含む。また、ネットオークションの利用者は、任意の情報端末102を用いて出品、入札等の処理が可能であるが、ここでは説明のため、情報端末102−1は出品者の情報端末であるものとし、情報端末102−2、102−3は入札者の情報端末であるものとして説明を行う。
(管理サーバの機能構成)
管理サーバ101は、例えば、出品受付部401、出品情報管理部402、閲覧・入力受付部403、ウォッチリスト情報管理部404、入札履歴情報管理部405、落札管理部406、まとめ買い商品抽出部407、まとめ買い情報提供部408、通信部409、記憶制御部410、及び記憶部411等を有する。
出品受付部401は、管理サーバ101が提供するネットオークションへの出品を受け付ける手段である。例えば、出品受付部401は、出品者の情報端末102−1からの要求に応じて出品画面を提供し、出品に必要な情報を入力させることで、オークションへの出品を受け付ける。
出品情報管理部402は、ネットオークションに出品された複数の商品の情報を管理する手段である。例えば、出品情報管理部402は、出品受付部401が受け付けた出品商品の情報を、記憶部411等の記憶手段に出品情報413として記憶して、管理する。
閲覧・入力受付部403は、情報端末102に、ネットオークションに係る様々な情報の閲覧や、情報の入力等を行うためのウェブサイト、ウェブページ等を提供する。閲覧・入力受付部403は、情報端末102からの要求に応じて、ネットオークションに係る様々なウェブページを情報端末に表示させて、利用者によってウェブページに入力された情報を受け付ける。
ウォッチリスト情報管理部404は、閲覧・入力受付部403が、入札者の情報端末102−2、102−3から受け付けたウォッチリストへの登録要求に応じて、閲覧中の商品の情報等を利用者のウォッチリストに登録する。例えば、ウォッチリスト情報管理部404は、利用者によりウォッチリストへの登録を要求された商品の情報と、利用者の識別情報とを対応づけて、記憶部411等の記憶手段に記憶されたウォッチリスト情報414に記憶して、管理する。
なお、ウォッチリストとは、ブラウザのブックマークもしくはお気に入り登録等と同様の機能であり、興味のある商品をウォッチリストに登録しておくことにより、ウォッチリストから商品画面を容易に呼び出すことができるようになる。
入札履歴情報管理部405は、閲覧・入力受付部403が、入札者の情報端末102−2、102−3等から入札された入札価格の情報を管理する手段である。例えば、入札履歴情報管理部405は、閲覧・入力受付部403が受け付けた入札履歴の情報を、記憶部411等の記憶手段に記憶された入札履歴情報415に記憶して、管理する。
落札管理部406は、商品が落札された場合、商品が落札されたことを示す落札通知を、例えば、電子メール等により、出品者及び落札者に通知する。また、落札管理部406は、落札された商品の落札情報を、記憶部411等の記憶手段に記憶された出品情報413に反映させる。
まとめ買い商品抽出部(以下、抽出部と呼ぶ)407は、利用者の購入対象となる商品(例えば、入札中の商品)の中から、利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な商品を抽出する。
好ましくは、利用者の購入対象となる商品は、利用者が入札中の商品を含む。また、利用者の購入対象となる商品は、利用者がウォッチ中(ウォッチリストに登録中)の商品を含むものであっても良い。
なお、まとめて取引が可能な商品とは、例えば、オークションに係る取引連絡、支払い、及び発送等の処理のうち少なくとも一部をまとめて取引することができる商品を想定している。
例えば、落札された商品を商品Xとし、商品Xの出品者を出品者Aとする。また、商品X、又は出品者Aのアカウントに取り置き期間が設定されているものとする。この場合、出品者Aが出品中の商品のうち、上記の取り置き期間内に終了日時が設定されている商品は、商品Xとまとめて取引連絡、支払い、発送等の処理を行うことができると考えられるので、まとめて取引が可能な商品と判断することができる。同様に、出品者Aが出品中の商品のうち、即決価格が設定されている商品も、即決価格を入札することにより、取り置き期間内にオークションを終了させることが可能なので、まとめて取引が可能な商品と判断することができる。さらに、出品者Aから落札済の商品のうち、その取り置き期間の少なくとも一部が、商品Xの取り置き期間に含まれる商品についても、まとめて取引が可能な商品と判断することができる。
なお、具体的なまとめて取引が可能な商品の抽出処理の例については後述する。
まとめ買い情報提供部(以下、情報提供部と呼ぶ)408は、商品を落札した利用者や、利用者のアカウントに、落札した商品の情報と、落札した商品とまとめて取引が可能な商品の情報とを含むまとめ買い情報を提供する。なお、利用者のアカウントには、例えば、管理サーバ101が提供するネットオークションにおける利用者のオークションページ(マイオークション等)や、利用者のメールアドレス等が含まれる。
好ましくは、このまとめ買い情報には、利用者が落札済の商品の価格の情報、利用者が入札中の商品の価格の情報、及びその合計金額の情報等が含まれる。
また、好ましくは、このまとめ買い情報には、まとめて取引が可能な商品を購入することによって得られる特典の情報(例えば、送料無料、割引、ポイント2倍等)と、特典を得るための条件の情報が含まれる。
記憶制御部410は、上記の各手段から、記憶部411への情報、データ等の記憶及び読出しを制御する手段である。なお、図4の例では、記憶部411が管理サーバ101に含まれているが、これはあくまで一例である。記憶部411は、例えば、ネットワーク103に接続された外部サーバ(ストレージサーバ、データベース等)であっても良い。
また、上記の出品受付部401、出品情報管理部402、閲覧・入力受付部403、ウォッチリスト情報管理部404、入札履歴情報管理部405、落札管理部406、抽出部407、まとめ買い情報提供部408、及び記憶制御部410は、例えば、図2のCPU201で動作するプログラムによって実現される。
通信部409は、管理サーバ101をネットワーク103に接続して、情報端末102とデータの送受信を行うための手段であり、例えば、図2の通信部206等によって実現される。
記憶部411は、記憶制御部410の制御に従って、各種情報を記憶する記憶手段であり、例えば、図2のストレージ部204等によって実現される。また、前述したように、記憶部411は、管理サーバ101の外部に設けられた記憶手段であっても良い。記憶部411には、管理サーバ101が管理する各種の情報、例えば、ユーザ情報412、出品情報413、ウォッチリスト情報414、及び入札履歴情報415等が記憶される。
(管理サーバが管理する情報の例)
ここで、管理サーバ101が管理する各情報の概要について説明する。
図5は、一実施形態に係る各情報の例を示す図である。
記憶部411に記憶されたユーザ情報412は、予め登録されたネットオークションの利用者の情報である。
ユーザ情報412の一例を図5(a)に示す。図5(a)の例では、ユーザ情報412には、利用者のアカウント毎に、「ユーザID(Identification)」、「パスワード」、「表示名」、「メールアドレス」、「評価」等の情報が記憶されている。
「ユーザID」は、利用者(アカウント)を特定するための識別情報である。「パスワード」は、ログイン時の認証に用いる情報である。「表示名」は、ネットオークションのアカウントページや、商品情報ページ等に表示される名前である。「メールアドレス」は、利用者のメールアドレスである。「評価」は、利用者の過去の取引に対する取引相手から受けた評価値の情報である。
また、本実施形態では、ユーザ情報412に、例えば、図5(b)に示すように、「取り置き期間」501、「特典情報」502、「代表ID」等の情報を予め登録しておくことができるものとする。
「取り置き期間」501は、落札された商品の取り置き可能な期間(例えば、24時間、2日、5日等)の情報である。出品者は、商品が落札された後、この「取り置き期間」501の間、商品を取り置きし、この期間内に同一の利用者によって落札された他の商品とまとめて、取引連絡、入金、発送等をまとめて処理することができる。これにより、落札者は、例えば、取引連絡の回数の削減、振込手数料の節約、送料の節約等、様々なメリットを得ることができる。同様に、出品者も、取引連絡の回数の削減、入金確認回数の削減、梱包作業の省力化等、様々なメリットを得ることができる。
「特典情報」502は、例えば、「1500円以上の落札で送料無料」、「3点以上の落札で10%割引(又はポイント2倍)」等、まとめて取引が可能な商品を購入することにより得られる特典の情報と、特典を得るための条件の情報等を含む。
「代表ID」503は、同じ出品者に係る複数のユーザID(アカウント)を特定するための識別情報である。ネットオークションでは、一の出品者が、複数のユーザIDを利用して出品を行う場合がある。例えば、出品者1が、「ユーザA」のユーザIDで中古商品を出品し、「ユーザB」のユーザIDで新品商品を出品しているものとする。また、「ユーザA」から落札した商品と、「ユーザB」から落札商品は、まとめて取引を行うことが可能であるものとする。このような場合、管理サーバ101は、この「代表ID」503を用いて、「ユーザA」と「ユーザB」が、同じ出品者に係るユーザIDであると判断することができる。
本実施形態に係る管理サーバ101は、「取り置き期間」501、「特典情報」502、「代表ID」503等の情報を利用して、落札された商品とまとめて取引が可能な商品を抽出し、まとめ買い情報を利用者に提供することができる。出品者は、これらの情報を予めユーザ情報412に登録しておくことにより、出品商品毎に、これらの情報を入力する手間を省くことができる。なお、「取り置き期間」501、「特典情報」502、「代表ID」503等の情報はオプションである。
図5(c)は、出品情報413の例を示す。出品情報413は、例えば、「オークションID」、「出品者ID」、「カテゴリ」、「タイトル」、「商品説明」、「商品画像」、「入札終了日時」、「開始価格」、「即決価格」、「現在価格」、「落札情報」、「取り置き期間」504、「特典情報」505、「同梱不可」506等の情報を含む。
このうち、「取り置き期間」504、「特典情報」505は、それぞれ、前述したユーザ情報412の「取り置き期間」501、「特典情報」502に対応している。これらの情報は、商品毎に出品情報413に設定することもできるし、商品の出品者(出品者のアカウント)毎にユーザ情報412に設定することもできる。
「同梱不可」506の情報は、他の商品とまとめ買いができないことを示す情報である。例えば、出品される商品の中には、大きさや重さの制限等により、他の商品と同梱できないものも含まれる。このような場合、出品者は、この「同梱不可」506の情報を設定することにより、同梱不可の商品を、例えば、情報提供部408が提供するまとめ買い情報から除外することができる。なお、「取り置き期間」504、「特典情報」505、「同梱不可」506等の情報はオプションである。
また、出品情報413の、「オークションID」は出品された商品を特定するための識別情報である。「出品者ID」は出品者のユーザIDである。「カテゴリ」は出品した商品に対して与えられた商品カテゴリである。「タイトル」は出品した商品を簡素に示した文字列である。「商品説明」は、出品した商品の内容を説明する文字列である。「商品画像」は、出品した商品の画像である。「入札終了日時」は、入札を締め切る日時である。「開始価格」は、入札開始時の最低受け入れ価格である。
「現在価格」は、現時点での最高入札価格である。「即決価格」は、この価格で入札した入札者が即座に落札できる価格である。「落札情報」は、商品が落札された場合の落札者ID、落札価格、落札日時等を含む情報である。なお、「落札情報」は、商品が落札された場合に、例えば、落札管理部等によって自動的に登録される。
図5(d)は、ウォッチリスト情報414の例を示す。ウォッチリスト情報414には、例えば、ウォッチリストへの登録を行った利用者の「ユーザID」と、商品を特定するための「オークションID」と、商品ページを特定する「商品ページURL」等が,対応づけられて記憶される。
図5(e)は、入札履歴情報415の例を示す。入札履歴情報415には、例えば、「オークションID」、「入札者ID」、「入札価格」、「入札時刻」等の情報が含まれる。
「オークションID」は出品された商品を特定するための識別情報である。「入札者ID」は、入札者のユーザIDである。「入札価格」は、入札した価格である。「入札時刻」は、入札した時刻である。なお、「入札時刻」は、「入札日時」であっても良い。
(情報端末の機能構成)
続いて、図4を用いて、情報端末の機能構成について簡単に説明する。情報端末102は、通信部416、ブラウザ417、メーラ418等を有する。
通信部416は、情報端末102をネットワーク103に接続して、管理サーバ101とデータの送受信を行うための手段であり、例えば、図3の通信部307等によって実現される。
ブラウザ417は、一般的なウェブブラウザである。情報端末102の利用者は、ブラウザ417を使って管理サーバ101が提供するネット-クション用のウェブサイトにアクセスして、提供されるウェブページを表示し、情報を入力することができる。
メーラ418は、一般的なメールソフトウェアであり、電子メールの作成、受信、送信、閲覧等を行うことができる。なお、ブラウザ417、及びメーラ418、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
<処理の流れ>
(出品時の処理)
続いて、出品時の処理の流れについて説明する。
図6は、一実施形態に係る出品時の処理の例を示す図である。図6において、ステップS601〜S607の処理は、利用者がネットオークションにログインする際のログイン処理を示している。ログイン処理は、利用者がネットオークションシステムにログイン済の場合、省略することができる。
また、図6では、図4の閲覧・入力受付部403と、出品受付部401とをまとめて「閲覧・入力受付部/出品受付部」と表記している。
ステップS601において、出品者が出品者の情報端末102−1からログイン操作を行う。
ステップS602において、ログイン操作を受け付けた情報端末102−1は、「閲覧・入力受付部/出品受付部」(以下、「受付部」と呼ぶ)に、ログインページを要求する。
ステップS603において、「受付部」は、情報端末102−1からのログインページの要求に対して、情報端末102−1にログインページを表示させる。
ステップS604において、情報端末102−1のブラウザ417にログインページが表示される。このとき、表示されるログインページの画面例を図7(a)に示す。図7(a)の例では、ログインページの画面701には、ユーザIDの入力欄702と、パスワードの入力欄703、及び送信ボタン704が表示されている。
ステップS605において、出品者がログインページにログイン情報を入力する。例えば、出品者は、図7(a)のユーザIDの入力欄702に出品者のユーザIDを入力し、パスワードの入力欄703に出品者のパスワードを入力して、送信ボタン704を選択する。
ステップS606において、ログイン情報の入力を受け付けた情報端末102−1は、「受付部」にログイン情報を送信する。
ステップ607において、情報端末102−1からログイン情報を受け付けた「受付部」は、受け付けたログイン情報を、記憶部411に記憶したユーザ情報412と比較することにより、出品者の認証を行う。出品者が登録済の利用者である場合(認証OKの場合)、「受付部」は、情報端末102−1に出品者のアカウントページ(マイオークション等)を表示させる(ステップS608)。一方、出品者が登録済みの利用者であることが確認できない場合(認証NGの場合)、「受付部」は、例えば、ステップS603に処理を移行させて、再度ログインページを表示させる。ここでは、認証がOKである場合について、以下の説明を続ける。
ステップS609において、情報端末102−1のブラウザ417に出品者のアカウントページが表示される。
ステップS610において、出品者は、表示されたアカウントページから、出品開始操作(例えば出品ボタンを選択)を行う。これに応じて、ステップS611において、情報端末102−1は、「受付部」に出品受付ページを要求する。
ステップS612において、「受付部」は、情報端末102−1に出品受付ページを表示させる。ステップS613において、情報端末102−1のブラウザ417には、出品受付ページが表示される。このとき、表示される出品受付ページの例を図7(b)に示す。
図7(b)において、出品受付ページの画面705には、例えば、出品者IDの表示欄706、カテゴリの入力欄707、タイトルの入力欄708、商品説明の入力欄709、商品画像の設定欄710、開始価格の入力欄711、即決価格の入力欄712等が設けられている。
さらに、本実施形態に係る出品受付ページの画面705には、取り置き期間の入力欄713、特典情報の入力欄714、及び同梱可否の設定欄715等が設けられている。出品者は、例えば、取り置き期間の入力欄713、特典情報の入力欄714、及び同梱可否の設定欄715に情報を設定することにより、これらの情報を、出品する商品毎に出品情報413に登録することができる。
また、出品者が、取り置き期間の入力欄713、特典情報の入力欄714等への情報の入力を省略した場合、図5(b)のユーザ情報412に予め設定された取り置き期間501、特典情報502等の情報が、自動的に出品情報413に反映されるものであっても良い。
さらに、出品者が、取り置き期間の入力欄713、特典情報の入力欄714等への情報の入力を省略し、かつ、ユーザ情報412に、取り置き期間501、特典情報502等の情報が設定されていない場合、出品商品は、取り置き不可の商品として認識されるものであっても良い。
図6に戻って、シーケンスチャートの説明を続ける。
ステップS614において、出品者が、図7(b)の出品受付ページに情報を入力し、登録ボタン716を選択する。これに応じて、ステップS615において、入力された出品情報は、「受付部」に通知される。
ステップS616において、情報端末102−1から出品情報を受け付けた「受付部」は、出品情報管理部402に出品情報の登録を要求する。これに応じて、ステップS617において、出品情報管理部402は、出品情報を記憶部411の出品情報413に登録する。
ステップS608において、出品情報管理部402は、出品登録が完了したことを「受付部」に通知し、ステップS619において、「受付部」は、出品情報の登録が完了したことを示す登録完了ページを情報端末102−1に表示させる。
ステップS602において、情報端末102−1は、登録完了ページを表示し、出品処理を終了する。
上記の処理により、出品者は、出品時に「取り置き期間」504、「特典情報」505、「同梱不可」等の情報を登録することができる。
(まとめ買い商品の抽出処理)
次に、図8、9を用いて、抽出部407のまとめ買い商品の抽出処理の例について説明する。なお、以下の説明の中で、「まとめ買い商品」とは、落札された商品とまとめて取引を行うことが可能な商品を示すものとする。
図8は、一実施形態に係る抽出部の処理の流れを示すフローチャートである。抽出部407は、例えば、利用者からのまとめ買い情報ページの要求等に応じて、図8、9に示すまとめ買い商品の抽出処理を実行する。また、抽出部407は、図8、9に示すまとめ買い商品の抽出処理を、任意のタイミングで実行することもできる。
ステップS801において、抽出部407は、利用者によって落札された商品があるか否かを判断し、落札された商品がある場合、ステップS802以降の処理を実行する。一方、落札された商品がない場合、抽出部407は処理を、例えば、終了させる。
好ましくは、抽出部407は、落札された商品の出品情報413に含まれる同梱不可506の情報を確認し、同梱ができない落札商品を除外して以下の処理を行う。
ステップS802において、抽出部407は、落札された商品が、複数の出品者に係る落札商品を含むか否かを判断する。例えば、抽出部407は、落札された商品の出品情報413の出品者ID、及び代表ID503のいずれかが一致した場合、同じ出品者に係る落札商品であると判断することができる。一方、出品情報413の出品者ID、及び代表ID503のいずれも一致しない商品を、異なる出品者に係る落札商品であると判断することができる。
ステップS802において、複数の出品者に係る落札商品を含むと判断された場合、ステップS803において、抽出部407は、落札された複数の商品を、出品情報413の出品者ID又は代表ID503が一致する複数の出品者グループに分類する。これは、出品者ID、及び代表ID503のいずれも一致しない落札商品は、まとめて、取引連絡、入金処理、発送等を行うことができないと考えられるためである。
一方、ステップS802において、利用者によって落札された商品に、複数の出品者に係る落札商品が含まれないと判断された場合、ステップS804において、抽出部407は、落札された商品を1つの出品者グループとする。
ステップS805では、抽出部407は、ステップS803、又はステップS804でグループ分けされた出品者グループ毎に、まとめ買い商品の抽出処理を行う。
図9は、一実施形態に係るまとめ買い商品の抽出処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、図8のステップS805において、出品者グループ毎に行われるまとめ買い商品の抽出処理の例である。この処理は、図8のステップS803、又はステップS804でグループ分けされた出品者グループ毎に行われる。また、ここでは、利用者の購入対象となる商品が、利用者が入札中の商品であるものとして説明を行う。
ステップS901において、抽出部407は、利用者によって落札された商品が複数あるか否かによって処理を分岐させる。
ステップS901において、落札された商品が1つである場合、抽出部407は、ステップS902に処理を移行させて、落札された1つの商品の取り置き期間を、まとめ買いの対象期間とする。
一方、ステップS901において、落札された商品が複数ある場合、抽出部407は、ステップS903に処理を移行させて、落札された複数の商品のうち、取り置き期間の残りが最も短い商品である先頭商品を特定する。
続いて、ステップS904において、抽出部407は、特定された先頭商品の取り置き期間504を、まとめ買い対象期間とする。
図10は、まとめ買い対象期間について説明するための図である。図10の「現時点」において、利用者は、例えば、同じ出品者から、商品1、商品2、及び商品3の3つの商品を落札済であるものとする。また、商品1には、T1〜T4の期間が取り置き期間1001として設定されており、商品2には、T2〜T5の期間が取り置き期間1002として設定されているものとする。さらに、商品3には、T3〜T5の期間が取り置き期間1003として設定されているものとする。
この場合、抽出部407は、図10の「現時点」において、取り置き期間の残り期間が最も短い商品1を、前述した先頭商品として特定し、この商品1の取り置き期間1001を、まとめ買い対象期間1004とする。
図9に戻って、フローチャートの説明を続ける。
ステップS905において、抽出部407は、落札された商品と同一の出品者に係る入札中の商品のうち、オークションの終了日時(入札終了日時)が、まとめ買い対象期間に含まれる商品を、落札された商品とまとめて取引が可能な商品として抽出する。なお、入札中の商品の入札終了日時は、現時点以降に設定されていると考えられるので、抽出部407は、現在の時刻から、まとめ買い対象期間の終了までの期間に入札終了日時を迎える入札中の商品を抽出するもの等であっても良い。
抽出部407は、ステップS906において、落札された商品と同一の出品者に係る入札中の商品のうち、オークションの終了日時がまとめ買い対象期間に含まれない商品の中から、即決価格が設定されている商品を抽出する。これは、即決価格が設定されている入札中の商品は、即決価格を入札することにより、まとめ買い対象期間内にオークションを終了させることができるので、まとめ買いが可能と考えられるためである。
上記処理により、抽出部407は、利用者が落札した商品の取り置き期間の情報に基づいて、利用者が入札中の商品の中から、利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な商品を抽出することができる。
好ましくは、抽出部407は、入札中の商品の出品情報413に含まれる同梱不可506の情報を確認し、同梱ができない入札中の商品を除外して上記の抽出処理を行う。
なお、図9の処理は、利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な商品を抽出する処理の一例である。例えば、図9の処理では、利用者の購入対象となる商品が、利用者の入札中の商品であるものとして説明を行ったが、利用者の購入対象となる商品は、利用者のウォッチ中(ウォッチリストに登録中)の商品等を含んでいても良い。
<表示画面の例>
次に、利用者のアカウントに提供されるまとめ買い情報の例について説明する。
図11は、一実施形態に係るユーザのオークションページの例を示す図である。ネットオークションの利用者には、例えば、図11に示すような、ユーザ毎のオークションページ(マイオークション等)が提供される。図11の例では、ユーザのオークションページ1101には、「ウォッチリスト」、「入札中」1102、「落札分」1103、「まとめ買い」1104、「出品中」、「出品する」、「出品終了分」等の選択ボタンが含まれる。
利用者は、例えば、図11のユーザのオークションページ1101において、「出品する」のボタンを選択することにより、図6のステップS610以降の出品処理を、管理サーバ101に要求することができる。
また、「ウォッチリスト」のボタンは、ウォッチリストに登録された商品の一覧を呼び出すときに利用される。「入札中」1102のボタンは、入札中の商品の一覧を呼び出すときに利用される。「落札分」1103のボタンは、落札済の商品の一覧を呼び出すときに利用される。「出品中」のボタンは、出品中の商品の一覧を呼び出すときに利用される。「出品終了分」のボタンは、出品が終了した商品の一覧を呼び出すときに利用される。
さらに、利用者は、「まとめ買い」1104のボタンを選択することにより、本実施形態の情報提供部408によって提供される、まとめ買い情報ページの表示を管理サーバ101に要求することができる。
ここで、まとめ買い情報ページの説明を行う前に、「入札中」1102のボタンを選択することにより表示される入札中ページと、「落札分」1103のボタンを選択することにより表示される落札分ページについて、簡単に説明する。
図12は、一実施形態に係る入札中ページ、及び落札分ページの例を示す図である。
利用者が、ユーザのオークションページ1101において、「入札中」1102のボタンを選択すると、例えば、利用者の情報端末102のブラウザ417に、図12(a)に示すような入札中ページ1201が表示される。入札中ページ1201には、利用者が入札中の商品の、「商品名」、「現在価格」、「入札数」、「出品者」、「最高額入札者」、「残り時間」等が表示され、商品毎に入札画面を呼び出すための「入札」ボタンが設けられている。
図12(a)において、「商品名」には、例えば、図5の出品情報413の「タイトル」等が表される。「現在価格」には、出品情報413の「現在価格」が表示される。「入札数」には、例えば、図5の入札履歴情報415に基づく入札件数が表示される。「出品者」には、例えば、出品者のユーザ情報412の「表示名」が表示される。「最高額入札者」には、例えば、図5の入札履歴情報415の最高入札価格を入札した入札者の「入札者ID」が表示される。
また、「残り時間」には、現在の時刻から、出品情報413の「入札終了日時」までの時間が表示される。また、「入札」ボタンを選択することにより、各商品の入札ページを表示させることができる。
このように、利用者は、図12(a)の入札中ページにより、利用者が入札中の商品について、例えば、上記のような各種の情報を得ることができる。
また、利用者が、ユーザのオークションページ1101において、「落札分」1103のボタンを選択すると、図12(b)に示すような落札分ページ1202が表示される。落札分ページ1202には、「オークションID」、「商品名」、「落札価格」、「終了日時」、「出品者」等が表示され、商品毎に、取引連絡ページを呼び出すための「取引連絡」ボタンが設けられている。
図12(b)において、「オークションID」には、図5の出品情報413の「オークションID」が表示される。「商品名」には、例えば、図5の出品情報413の「タイトル」等が表される。「落札価格」には、出品情報413の「落札情報」に含まれる落札価格等が表示される。「終了日時」には、出品情報413の「落札情報」に含まれる落札日時等が表示される。「出品者」には、例えば、出品者のユーザ情報412の「表示名」が表示される。また、「取引連絡」ボタンを選択することにより、各商品の取引連絡ページを表示させることができる。
このように、利用者は、図12(b)の落札分ページにより、利用者が落札済の商品について、例えば、上記のような各種の情報を得ることができる。
しかし、図12を見れば明らかなように、従来の技術では、入札中の商品の情報と、落札済の商品の情報は、別々に管理されており、同時に閲覧することは困難である。さらに、例えば、図12のように、入札中ページと、落札分ページを並べて表示することができたとしても、取り置き期間、まとめ買い可能な商品、まとめ買いにより得られる特典(例えば、送料無料、割引等)の情報を得ることはできない。従って、従来の技術では、利用者が、例えば、終了日時が異なる複数の商品をまとめて購入したい場合、その複数の取引を管理することには困難を伴っていた。
次に、本実施形態に係るまとめ買い情報ページの例について説明する。
図13は、一実施形態に係るまとめ買い情報ページの例を示す図である。利用者は、例えば、図11に示すユーザのオークションページの「まとめ買い」1104ボタンを選択すること等により、例えば、図13に示すようなまとめ買い情報ページ1301を表示させることができる。このまとめ買い情報ページ1301は、図4の情報提供部(まとめ買い情報提供部)408によって提供される。
図13に示すように、まとめ買い情報ページ1301には、利用者が落札した商品の情報1304と、利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な商品の情報1305、1306とを含むまとめ買い情報1303が表示される。これにより、利用者は、例えば、購入を希望する商品について、それらを購入してまとめて取引することができるかどうかを把握することが容易になる。好ましくは、まとめ買い情報1301は、出品者毎にまとめて表示される。
なお、情報提供部408は、抽出部407により抽出された情報に基づいて、まとめて取引が可能な商品の情報1305、1306を表示することができる。
好ましくは、まとめ買い情報ページ1301には、まとめ買いによる特典の情報1302が含まれる。これにより、利用者は、まとめて取引が可能な商品を購入することによりどのような特典が得られるのかを容易に認識することができる。これにより、まとめ買いの利便性を向上させ、利用者によるまとめ買いを促進する効果が期待できる。
なお、情報提供部408は、まとめ買いによる特典の情報1302を、例えば、図5のユーザ情報412の特典情報502、又は出品情報413の特典情報505等に基づいて表示させることができる。
図13の例では、情報提供部408は、出品情報413の特典情報505に基づいて、「出品者xxxxx」の出品商品に係るまとめ買いによる特典の情報1302を表示している。この例では、利用者による期間内の落札価格の合計が1500円以上になると「送料無料」という特典が得られる旨が表示されている。また、情報提供部408は、出品情報413の特典情報505等に基づいて、まとめ買い情報1303毎に、まとめ買いによる特典の情報1302を表示させるものであっても良い。
続いて、図13のまとめ買い情報1303について、さらに詳しく説明する。図13に示すように、まとめ買い情報1303には、利用者が落札した商品の価格の情報や、利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な商品の価格の情報が含まれる。
好ましくは、まとめ買い情報1303には、利用者が落札した商品の価格と、利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な商品の価格との合計金額の情報1307が含まれる。
好ましくは、まとめ買い情報1303には、まとめ買いによる特典を得るための条件の情報1308も含まれる。図13の例では、特典を得るための条件の情報1308として、「あと100円」で、特典が得られることが示されている。これにより、利用者は、あといくらで送料が無料になるのか、まとめ買いによる特典が得られるのかを確認しながら、入札の判断を行うことができるようになる。
好ましくは、まとめ買い情報1303には、「まとめ買いが可能な期間の情報」1313や、「他の商品を探す」1314等の情報も含まれる。「他の商品を探す」1314の文字列は、出品者「xxxxx」が出品中の商品の一覧ページにリンクされている。これにより、利用者は、出品者「xxxxx」の出品中の商品から、まとめ買いが可能な他の商品を探し出すことが容易になる。
好ましくは、落札した商品の情報1304には、落札済の商品であることを示す「落札済」1309の情報が表示される。これにより、利用者は、落札済の商品を容易に判別することができるようになる。
好ましくは、落札した商品の情報1304には、商品名、現在価格、入札件数、出品者、落札者、終了日時等の情報も含まれる。
一方、まとめて取引が可能な商品の情報1305、1306には、それぞれ、「入札」ボタン1310、1311が表示されている。利用者は、このボタンを選択することにより、商品毎の入札ページを表示させることができる。このとき、表示される入札ページの画面の例を図14(a)に示す。
図14(a)において、入札ページ1401には、入札者IDの表示欄1402、オークションIDの表示欄1403、タイトルの表示欄1404、入札価格の入力欄1405、及び「入札」ボタン1406等が表示されている。
入札者IDの表示欄1402には、入札する利用者のユーザIDが表示される。オークションIDの表示欄1403には、図4の出品情報413等に基づいて、入札対象となる商品のオークションIDが表示される。タイトルの表示欄1404には、出品情報413等に基づいて、入札対象となる商品のタイトルが表示される。
また、利用者は、入札価格の入力欄1405に入札価格を入力して、「入札」ボタン1406を選択することにより、入札対象となる商品に入札を行うことができる。
図13に戻って、まとめ買い情報ページの説明を続ける。
好ましくは、まとめて取引が可能な商品の情報1305、1306には、「まとめて入札」ボタン1312が表示される。利用者は、このボタンを選択することにより、まとめて取引が可能な複数の商品に対して、まとめて入札処理を行う「まとめて入札ページ」を表示させることができる。このとき、表示される「まとめて入札ページ」の画面の例を図14(b)に示す。
図14(b)において、「まとめて入札ページ」1407には、利用者が落札した商品(商品1)の情報と、利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な商品(商品2、商品3)の情報がまとめて表示されている。落札した商品(商品1)の情報には、例えば、オークションID、タイトルと共に、落札した価格の情報1408等が表示されている。また、まとめて取引が可能な商品(商品2、商品3)の情報には、例えば、オークションID、タイトルと共に、入札価格の入力欄1409、1410がそれぞれ表示されている。
利用者は、この入札価格の入力欄1409、1410に、入札価格をそれぞれ入力し、「まとめて入札」ボタン1413を選択することにより、まとめて取引が可能な複数の商品(商品2、商品3)に、まとめて入札を行うことができる。これにより、商品毎に、図14(a)に示すような入札ページを開いて入札を行う手間を省き、複数の商品に対する入札の管理を容易に行うことができるようになる。
好ましくは、まとめて入札ページ1407には、落札した商品の価格と、まとめて取引が可能な商品の価格との合計価格の情報1411が表示される。これにより、利用者の入札の判断をさらに容易にすることができる。
好ましくは、まとめて入札ページ1407には、図14(b)に示す「まとめて入札価格」の入力欄1412が表示される。例えば、利用者は、この「まとめて入札価格」の入力欄1412に入札価格を入力し、「まとめて入札」ボタン1413を選択することにより、まとめて取引が可能な複数の商品(商品2、商品3)に対する入札価格(まとめて入札価格)を設定することができる。
この「まとめて入札価格」が設定されると、管理サーバ101は、例えば、この「まとめて入札価格」の範囲内で、まとめて取引が可能な複数の商品に自動的に入札する。
例えば、商品2と商品3にそれぞれ600円の即決価格が設定されており、現在価格がそれぞれ100円であるものとする。また、「まとめて入札価格」に1000円が設定されたものとする。この場合、商品2と商品3とを共に即決価格で購入することができないので、管理サーバ101は、例えば、終了時刻が早い商品2に自動的に応札を行い、商品2を400円以下で落札した場合に、商品3に即決価格で入札を行う。これにより、利用者は、「まとめて入札価格」に設定した1000円の範囲内で、商品2と商品3を自動的に落札することができるようになる。なお、この説明はあくまで一例であり、自動的に入札を行う方法は、任意の方法あって良い。
[その他の実施形態]
上記の実施形態は一例であり、本発明は様々な応用が可能である。ここでは、本発明の応用例のいくつかについて、簡単に説明する。
上記の実施形態では、情報提供部408が提供する「まとめ買い情報」1301は、オークションページ1101から呼び出すものとして説明を行った。しかし、「まとめ買い情報」1301は、例えば、利用者のメールアドレスや、情報端末102で動作するネットオークション用のアプリケーション等に通知されるものであっても良い。
また、上記の実施形態では、情報提供部408が提供する「まとめ買い情報」1301は、利用者が落札した商品の情報と、利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な商品の情報とを含むものとして説明を行った。しかし、情報提供部408が提供するまとめ買い情報は、例えば、図13の「まとめ買い情報」1315のように、入札中の商品のうち、既にまとめ買いによる特典を得るための条件を満たした商品の情報を、さらに表示させるものであっても良い。このような商品は、落札時には、まとめ買いによる特典を受けることができるので、利用者は、特典を考慮して、さらなる入札や、まとめ買いの検討等を行うことができるようになる。
さらに、上記の実施形態では、例えば、図10において、取り置き期間が最も短い商品1の取り置き期間1001を、まとめ買い対象期間1004とする場合の例について説明した。しかし、図10において、例えば、商品2の取り置き期間1002を第2のまとめ買い対象期間とし、商品3の取り置き期間1003を第3のまとめ買い対象期間として、まとめて取引が可能な複数の期間毎にまとめて、複数のまとめ買い情報を提供するものであっても良い。
さらにまた、上記の実施形態では、利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な期間である「まとめ買い対象期間」について、利用者が落札した商品の取り置き期間の情報に基づいて特定する場合の例について説明した。しかし、これは一例であり、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、「まとめ買い対象期間」は、「毎月1日〜15日の落札分を必ずまとめ買い期間とする」等、システムや出品者等により予め定められた期間等であっても良い。或いは、「まとめ買い対象期間」は、例えば、「現在入札中の商品のうち最も入札終了日時が遅い日時をまとめ買い可能期間とする」等、利用者の購入対象となる商品の情報に基づいて特定されるもの等であっても良い。
<まとめ>
以上、本実施形態に係る情報処理装置(101)は、
ネットオークションを管理する情報処理装置(101)であって、
利用者の購入対象となる商品の中から、前記利用者が落札した商品とまとめて取引が可能な商品を抽出する抽出手段(407)と、
前記落札した商品の情報と、前記落札した商品とまとめて取引が可能な商品の情報とを含むまとめ買い情報(1303)を、前記利用者に提供する情報提供手段(408)と、
を有する。
これにより、ネットオークションにおいて、利用者が、購入を希望する商品について、それらを購入してまとめて取引することができるかどうかを把握することを容易にする情報処理装置を提供することができる。
なお、上記括弧内の参照符号、及び名称は、理解を容易にするために付したものであり、あくまで一例であって、本発明の範囲を限定するためのものではない。
また、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。