JP6006164B2 - ミスト発生装置 - Google Patents

ミスト発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6006164B2
JP6006164B2 JP2013102817A JP2013102817A JP6006164B2 JP 6006164 B2 JP6006164 B2 JP 6006164B2 JP 2013102817 A JP2013102817 A JP 2013102817A JP 2013102817 A JP2013102817 A JP 2013102817A JP 6006164 B2 JP6006164 B2 JP 6006164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water storage
temperature
water
mist
storage chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013102817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014224617A (ja
Inventor
審 竹田
審 竹田
長 鷲尾
長 鷲尾
智 太田
智 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corona Corp
Original Assignee
Corona Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corona Corp filed Critical Corona Corp
Priority to JP2013102817A priority Critical patent/JP6006164B2/ja
Publication of JP2014224617A publication Critical patent/JP2014224617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6006164B2 publication Critical patent/JP6006164B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、ナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を室内に供給するミスト発生装置に関するものである。
従来、この種のものでは、貯水室内の水を加熱ヒータによって加熱沸騰させることで蒸気を発生させ、送風ファンを駆動することで貯水室で発生した蒸気を含んだ加湿空気を送風して室内を加湿する加湿器があり、貯水室付近の温度を検知する貯水温度センサでの検知値に応じて、異常が発生している場所を推定してエラーを報知していた。(例えば、特許文献1)
特開平6−74501号公報
しかし、この従来のものでは、貯水温度センサでの検知値が80℃以上にならなければ異常の発生場所を判断することができなかったので、エラーを報知するまで長時間を要する問題があり、また、異常を判断するまで加熱ヒータをON状態にして送風モータを駆動させ続けていることから、高温の蒸気が室内に送風されることで使用者に不快感を与える問題があった。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、器具本体と、該器具本体内にあり水を貯水する貯水室と、前記貯水室内の水を加熱する加熱ヒータと、該加熱ヒータによって加熱された前記貯水室内の貯水温度を検知する貯水温度センサと、前記器具本体に吸い込まれる空気の温度を検知する吸気温度センサと、前記貯水室内の水を破砕してナノミストと負イオンを発生させるミスト発生部と、該ミスト発生部で発生したナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を室内に送風する送風ファンと、前記加熱ヒータをON状態にして前記貯水室の水を加熱する立ち上げ動作を実施した後、前記送風ファンを駆動させ前記器具本体に形成された送風口から前記ミスト発生部で発生したナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を送風するミスト運転を実施する制御部とを備えたミスト発生装置において、前記制御部は、前記立ち上げ動作の実施中に前記貯水温度センサで検知された貯水温度が前記吸気温度センサで検知された空気温度と同一値になったら、前記加熱ヒータをOFF状態に切り替えると共に前記送風ファンを駆動させ、所定時間経過後に検知された前記貯水温度から異常の有無を判断するものである。
また、請求項2では、前記制御部は、前記所定時間経過後に検知された前記貯水温度と直前の前記所定時間経過後に検知された前記貯水温度との差から温度変化率を算出して、算出された前記温度変化率に応じて異常の有無及び異常の種別を判断するものである。
また、請求項3では、前記制御部は、前記所定時間経過後に検知された前記貯水温度と直前の前記所定時間経過後に検知された前記貯水温度との差である変化温度を前記所定時間経過毎に算出し、算出された前記変化温度が連続して略同一値で低下していれば安定期と判断し、前記安定期の変化温度から前記温度変化率を算出するものである。
また、請求項4では、前記ミスト発生部は、前記貯水室内に下端を水没させ、回転により水を汲み上げて飛散させる筒状の回転体と、該回転体を回転駆動させるミストモータと、前記回転体の回転により飛散された水が衝突する衝突体とで構成されているものである。
この発明の請求項1によれば、立ち上げ動作の実施中に貯水温度センサで検知された貯水温度が吸気温度センサで検知された空気温度と同一値になったら、加熱ヒータをOFF状態に切り替えると共に送風ファンを駆動させ、所定時間経過後に検知された貯水温度から異常の有無を判断するので、室内に加湿空気を送風するミスト運転を開始する前に貯水室内の水を高温に加熱しなくても異常の有無を判断することが可能なため、早期に異常の有無を判断することが可能であり、高温の蒸気が使用者に触れず使用感が向上する。
また、請求項2によれば、所定時間経過後に検知された貯水温度と直前の所定時間経過後に検知された貯水温度との差から温度変化率を算出して、算出された温度変化率に応じて異常の有無及び異常の種別を判断するので、早期に異常の有無及び異常の種別を正確に判断することができる。
また、請求項3によれば、所定時間経過後に検知された貯水温度と直前の所定時間経過後に検知された貯水温度との差である変化温度を所定時間経過毎に算出し、算出された変化温度が連続して略同一値で低下していれば安定期と判断し、安定期の変化温度から温度変化率を算出するので、貯水温度が安定して低下していることを確実に判断してから温度変化率を算出するため、異常の有無及び異常の種別を正確に判断することができる。
また、請求項4によれば、ミスト発生部は、貯水室に下端を水没させ、回転により水を汲み上げて飛散させる筒状の回転体と、該回転体を回転駆動させるミストモータと、回転体の回転により飛散された水が衝突する衝突体とで構成されているので、貯水室内の水を回転体で汲み上げて衝突体に衝突させる簡易な構成によってナノミストと負イオンを多量に発生させることができるため、組付けが容易であり低コストでミスト発生部を構成できる。
この発明の一実施形態の外観を説明する斜視図 同実施形態の概略構成図 同実施形態の制御ブロック図 同実施形態の操作部を説明する図 同実施形態の運転開始から終了までの動作を説明するフローチャート 同実施形態の立ち上げ運転時の動作を説明するフローチャート 同実施形態の立ち上げ運転で加熱ヒータをOFF状態にした後の所定時間毎の貯水温度の変化を説明する図
次に、この発明の一実施形態におけるミスト発生装置を図に基づいて説明する。
1は器具本体、2は器具本体1上部に形成され複数のルーバー3が設置された送風口、4は器具本体1の正面上部を構成する上面パネル、5は器具本体1の正面下部を構成する下面パネル、6は複数のスイッチが備えられ各種操作指令を行う操作部、7は図示しないブレーカーを隠すブレーカーカバーである。
8は上面パネル4内に設置され所定量の水を貯水する貯水室であり、この貯水室8内には、水に下端を水没させ駆動軸9に軸支された筒状の回転体10が備えられている。
前記回転体10は、中空逆円錐形で上方に向かって径が徐々に拡大するものであり、駆動軸9に接続され回転体10を回転駆動させるミストモータ11を駆動させ、回転体10が回転することによる回転の遠心力で貯水室8の水を汲み上げ、回転体10の外壁および内壁を伝わせて水を押し上げて、回転体10の外壁を伝わせて押し上げた水を周囲に飛散させると共に、回転体10の内壁を伝わせて押し上げた水を回転体10の上端に形成された複数の図示しない飛散口から周囲に飛散させる。
12は回転体10の上部外周に所定間隔を離間させて位置し、回転体10と共に回転する円筒状の多孔体で、該多孔体12には、その全周壁に多数のスリットや金網やパンチングメタル等から成る衝突体としての多孔部13が設置されており、前記回転体10、前記ミストモータ11及び前記多孔部13でミスト発生部が構成されている。
前記ミスト発生部を構成するミストモータ11を駆動させ、回転体10を回転させたことで発生する遠心力で貯水室8内の水を汲み上げると共に空気を飛散させ、多孔部13を通過した水滴が破砕されることで、水の粒子を微細化してナノメートル(nm)サイズのミストが生成すると共に、水の粒子の微細化によるレナード効果で負イオンを多量に発生させるものである。
14は下面パネル5内に設置され所定の回転数で駆動することで室内空気を吸引して器具本体1の上部に吹き出す送風ファン、15は貯水室8と送風口2との間に設置され、貯水室8内で発生したナノミストと負イオンを含む加湿空気を送風口2まで流通させる送風通路であり、前記送風ファン14が所定の回転数で駆動すると、器具本体1下部にある図示しない吸い込み口から吸い込んだ室内空気を器具本体1の上部に向けて送風され、貯水室8に設置された回転体10の上部にある空気流入口8aから送風ファン14によって送風された室内空気が流入し、貯水室8内で流入した室内空気がナノミストと負イオンとを含んだ加湿空気になり、該加湿空気が前記送風通路15内を上昇して送風口2から室内へ送風されることで、加湿空気を室内に供給することができる。
16は貯水室8内に設置され貯水を加熱する加熱ヒータであり、貯水室8の外壁に設置され貯水温度を検知する貯水温度センサ17で検知される温度が所定温度となるよう、ON/OFF状態を適宜切り替える。
18は貯水室8内に設置され、フロートが上下することで水位を検知する水位センサであり、貯水室8内の水位が低下して所定水位以下になったらOFF信号を出力し、水位が上昇して所定水位以上になったらON信号を出力し、更に水位が上昇して貯水室8内が満水となったら満水信号を出力する。
19は貯水室8に接続され、貯水室8内に市水を給水する給水管であり、該給水管19の配管途中には、電磁弁を開閉して貯水室8内への給水を制御する給水弁20と、給水圧を所定値まで減圧する減圧弁21とが備えられている。
22は貯水室8底部に接続され、貯水室8内の水を器具本体1外部に排水する硬質塩化ビニル管で構成された排水管であり、該排水管22の配管途中には、電磁弁を開閉して貯水室8内の水の排水を制御する排水弁23が備えれている。
24は送風口2の壁面に設置され、送風口2から室内へ向けて送風される加湿空気の温度を検知する送風温度センサ、25は送風ファン14の近傍に設置され、器具本体1の下部にある銅製の網が設置された吸気口26へ吸い込まれる室内空気の温度を検知する吸気温度センサ、27は前記吸気温度センサ25の近傍に設置され、器具本体1が設置された室内の湿度を検知する湿度センサであり、各センサで検知された温度や湿度に基づいて、ミストモータ11や送風ファン14の回転数を変化させ、加熱ヒータ16のON/OFF状態を切り替える。
操作部6には、運転開始及び停止を指示する運転スイッチ28と、加熱ヒータ16のON/OFF状態を切り替えることで貯水室8内の貯水温度を変化させ、送風口2から室内に送風される加湿空気に含有可能な水分量の割合を変化させた3段階の加湿レベルと、湿度センサ26で検知された湿度が予め設定された湿度となるよう前記加湿レベルを変化させるオートモードとから選択可能な加湿スイッチ29と、ミストモータ11と送風ファン14との回転数の大小を設定可能な三段階の風量レベルと、湿度センサ27で設定された湿度が予め設定された湿度となるよう前記風量レベルを変化させるオードモードとから選択可能な風量スイッチ30と、加湿空気を室内に供給するミスト運転の開始時間と停止時間とを設定するタイマー切替スイッチ31と、前記加湿スイッチ29及び前記風量スイッチ30での設定に関わらず、消費電力の低いミスト運転であるエコモードを設定するエコモードスイッチ32と、現在時刻を設定する時刻設定スイッチ33と、スイッチを操作することで運転停止以外の動作を禁止するチャイルドロックスイッチ34とが備えられている。
また、操作部6の各スイッチ上部には各スイッチに対応したランプが備えられており、運転スイッチ28が操作されたら点灯する運転ランプ35と、ミスト運転が所定時間以上継続したら開始する除菌運転時に点灯する除菌ランプ36と、加湿スイッチ29で設定された加湿レベルを1から3の数値とオートモードを示すAで表示する加湿レベルランプ37と、風量スイッチ30で設定された風量レベルを1から3の数値とオートモードを示すAで表示する風量レベルランプ38と、タイマー切替スイッチ31でミスト運転の開始及び停止が設定されたら、それぞれのランプが点灯するタイマーランプ39と、エコモードスイッチ32が操作されエコモードが設定されたら点灯するエコモードランプ40と、時刻設定スイッチ33で設定された現在時刻を表示する時刻表示パネル41と、チャイルドロックスイッチ34が操作されたら点灯するチャイルドロックランプ42とが備えられている。
43は各センサで検知された検知値や操作部6上に備えられた各スイッチでの設定内容に基づき、運転内容や弁の開閉を制御するマイコンで構成された制御部であり、ミストモータ11を所定の回転数で駆動させるミストモータ制御手段44と、送風ファン14を所定の回転数で駆動させる送風ファン制御手段45と、加熱ヒータ16のON/OFF状態を切り替えて貯水室8内の水温を制御する加熱ヒータ制御手段46と、貯水温度センサ17で検知された貯水温度の所定時間における変化温度に基づいて温度変化率を算出する変化率算出手段47とが備えられている。
次に、この実施形態での運転開始から終了までの動作について図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、操作部6の運転スイッチ27が操作されたか、もしくはタイマー切替スイッチ31で設定された運転開始時刻になったら、制御部43は、排水弁23を開放して貯水室8内の水を排水し、水位センサ18でOFF信号が検知されたら、給水弁20を開放して貯水室8内を水で洗い流すクリーニング動作を行い、所定時間経過したら排水弁23を閉止することで給水弁20から流入する水を貯水室8内に供給し、水位センサ18でON信号が検知されたら、所定量の水が貯水室8内に供給されたとして給水弁20を閉止する水入替モードを行う(ステップS101)。
ステップS101の水入替モードが終了したら、制御部43は、貯水温度センサ17で検知される貯水温度が室温と同値になるまで加熱ヒータ制御手段46で加熱ヒータ16をON状態にして、ミストモータ11及び送風ファン14が所定の回転数となるようミストモータ制御手段44及び送風ファン制御手段45で制御する立ち上げ動作を実行する立ち上げモードを行う(ステップS102)。
次に、立ち上げモード時の制御について図6のフローチャートに基づいて詳述する。
まず、貯水室8内の貯水が入れ替えられ、立ち上げ時の風量を安定させるために送風ファン14を800rpmで5秒間だけ駆動させたら、制御部43は、加熱ヒータ制御手段46で加熱ヒータ16をON状態にして、送風ファン制御手段45で送風ファン14の回転数が400rpmとなるように駆動させ、ミストモータ制御手段44でミストモータ11の回転数が200rpmとなるように駆動させる(ステップS201)。
ステップS201で加熱ヒータ16をON状態にして、送風ファン14、ミストモータ11をそれぞれ所定の回転数で駆動させたら、制御部43は、貯水温度センサ17で検知された貯水室8内の貯水温度が吸気温度センサ25で検知された空気温度と同一値になっているか判断して(ステップS202)、貯水温度が空気温度と同一値になっていれば加熱ヒータ制御手段46で加熱ヒータ16をOFF状態にした後、所定時間(例えば30秒)毎に所定時間経過後の貯水温度と直前の貯水温度経過後の貯水温度との差である変化温度を算出する(ステップS203)。
ステップS203で加熱ヒータ16をOFF状態にして所定時間毎に変化温度の算出を開始したら、制御部43は、変化温度が連続して同一値で低下しているか判断して(ステップS204)、変化温度が連続して同一値で低下していれば、加熱ヒータ16による余熱の影響がなく安定して貯水温度が低下している安定期に入ったと判断して次のステップに進み、変化温度が連続して同一値で低下していなければ、加熱ヒータ16による余熱の影響で貯水温度が安定して低下していない過渡期だと判断し、貯水温度が低下するまで変化温度の算出を続ける。
ステップS204で変化温度が連続して同一値で低下している安定期に入ったと判断したら、制御部43は、変化率算出手段47で貯水温度センサ17で検知される貯水温度の30秒における変化温度に基づいて温度変化率の算出を行う(ステップS205)。
ここで、温度変化率の算出について説明すると、温度変化率は、変化温度を所定時間で除することで算出可能であり、例えば、30秒間での変化温度が1℃であれば、温度変化率=1/30から温度変化率は0.03となる。
ステップS205で温度変化率を算出したら、制御部43は、算出された温度変化率が0.01以上か判断し(ステップS206)、温度変化率が0.01以上であれば送風ファン14が正常に駆動しており、送風口2及び吸気口26は閉塞していないと判断して次のステップに進み、ステップS203で加熱ヒータ16がOFF状態になってから経過した時間が5分以上か判断して(ステップS207)、加熱ヒータ16がOFF状態になってから5分以上経過していると判断したら立ち上げモードを終了し、5分以上経過していなければ再度ステップS205で温度変化率を変化率算出手段47で算出する。
ステップS206で温度変化率が0.01以上でなければ、制御部43は、算出した温度変化率が0.006以上から0.01未満の範囲内か判断して(ステップS208)、温度変化率が0.006以上から0.01未満の範囲内であれば、器具本体1の送風口2及び/又は吸気口26が閉塞していることで貯水温度の低下が緩やかになっていると判断して、器具本体1に設置された図示しないスピーカからエラー音を鳴らし運転ランプ35を点滅させ、時刻表示パネル41に「送風口、吸気口に異常発生」と表示することでエラーを報知し、強制的に運転を終了させる(ステップS209)。
ステップS208で温度変化率が0.006以上から0.01未満の範囲内でなければ、制御部43は、貯水温度の低下が特に緩やかで送風ファン14に異常が発生して回転数が低下しているか完全に停止していると判断して、器具本体1に設置された図示しないスピーカからエラー音を鳴らし運転ランプ35を点滅させ、時刻表示パネル41に「送風ファンに異常発生」と表示することでエラーを報知し、強制的に運転を終了させる(ステップS210)。
ここで、貯水温度が安定して低下していると判断してから温度変化率を算出するまでの具体的な制御について、図7に基づいて説明する。
まず、送風口2及び/又は吸気口26の閉塞がなく、送風ファン14が設定された回転数で駆動している正常時について説明する。立ち上げ動作において貯水温度が吸気温度センサ25で検知される空気温度と同一値の20℃になったら加熱ヒータ16をOFF状態に切り替え、30秒毎に貯水温度の検知を開始する。そして、加熱ヒータ16をOFF状態に切り替えてから120秒経過時点において貯水温度センサ17で21.1℃が検知され、90秒経過時点での検知値である21.7℃から変化した値である変化温度が−0.6℃と算出したら、60秒経過時点から90秒経過時点までの変化温度である−0.6℃と同一値で連続して貯水温度が低下しており、貯水温度が安定して低下していると判断して、変化率算出手段47で温度変化率を以下の数式(1)から算出し、算出された結果を所定の温度変化率と比較して、送風口2や吸気口26に閉塞がなく、送風ファン14が正常に駆動していると判断する。
数式(1) 温度変化率=0.6/30=0.02
次に、送風口2及び/又は吸気口26が閉塞している場合について説明する。立ち上げ動作において加熱ヒータ16をOFF状態にしてから150秒経過後に貯水温度センサ17で22℃が検知され、120秒経過時点での検知値である22.25℃から変化した値である変化温度が−0.25℃と算出したら、90秒経過時点から120秒経過時点までの変化温度である−0.25℃と同一値で連続して貯水温度が低下しており、貯水温度が安定して低下していると判断して、変化率算出手段47で変化率を以下の数式(2)から算出し、算出された結果を所定の温度変化率と比較して、送風口2及び/又は吸気口26が閉塞していると判断してエラーを報知する。
数式(2) 温度変化率=0.25/30≒0.008
次に、送風ファン14が何らかの原因で故障して送風不能となった場合について説明する。立ち上げ動作において加熱ヒータ16をOFF状態にしてから180秒経過後に貯水温度センサ17で22.4℃が検知され、150秒経過時点での検知値である22.55℃から変化した値である変化温度が−0.15℃と算出したら、120秒経過時点から150秒経過時点までの変化温度である−0.15℃と同一値で連続して貯水温度が低下しており、貯水室8内の貯水温度が安定して低下していると判断して、変化率算出手段47で変化率を以下の数式(3)から算出し、算出された結果を所定の温度変化率と比較して、送風ファン14に異常が発生して駆動していないと判断してエラーを報知する。
数式(3) 温度変化率=0.15/30=0.005
ステップS102の立ち上げモードが終了したら、制御部43は、加湿スイッチ29及び風量スイッチ30で設定された加湿レベルと風量レベルとに基づいて、ミストモータ11と送風ファン14とが所定の回転数で駆動するようミストモータ制御手段44と送風ファン制御手段45とで回転数を制御し、加熱ヒータ16のON/OFF状態を加熱ヒータ制御手段46で切り替えて制御することで、加湿レベルと風量レベルとに合わせた所定の温度範囲内にするミスト運転を実行する通常運転モードを行う(ステップS103)。
ここで通常運転モードを詳述すると、ミストモータ制御手段44によりミストモータ11を800〜1400rpmの範囲内で回転数を変化させ、また、送風ファン制御手段45で送風ファン14を400〜800rpmの範囲内で回転数を変化させることで、風量レベルに合った回転数にしたミスト運転を行い、更に、送風温度センサ24で検知される温度が加湿レベルに合った値となるよう貯水室8内の貯水温度を変化させ、貯水温度センサ17で検知される温度が約30〜40℃の範囲内で推移するように加熱ヒータ16のON/OFF状態を加熱ヒータ制御手段46で切り替えて制御する。
ステップS103の通常運転モードの終了条件を満たしたら、制御部43は、ミストモータ11を停止させてから排水弁23を開弁して貯水室8内の水を排水し、所定時間経過したら給水弁20を開放して貯水室8内を洗浄してから排水弁23を閉止して貯水室8内に所定量だけ貯水する水入替運転を行い、加熱ヒータ16をON状態にして水を加熱することで除菌を行う除菌運転を所定時間行い、所定時間経過後に貯水室8内を冷却して貯水室8内の水を排水する冷却運転を実行するクリーニングモードを行う(ステップS104)。
ステップS104のクリーニングモードが終了したら、制御部43は、送風ファン14が所定の回転数(例えば、800rpm)で駆動するよう送風ファン制御手段45で制御し、貯水室8や送風通路15に送風して乾燥させることで菌の増殖を防止する乾燥モードを行い(ステップS105)、送風ファン14をの駆動時間が所定時間(例えば、3時間)をカウントしたか判断し、3時間カウントしたら、送風ファン14を停止させて運転を終了する。
以上のように、立ち上げモード中に貯水温度センサ17で検知される貯水温度が吸気温度センサ25で検知される空気温度と同一値になったら、加熱ヒータ16をOFF状態に切り替えて貯水温度を確認し、貯水温度センサ17での検知値が安定して低下していると判断したら、所定時間である30秒当たりの温度変化率を算出し、算出された温度変化率に応じて異なるエラーを報知するので、室内に加湿空気を送風するミスト運転を開始する前に、貯水室8内の水を高温に加熱することなくエラーを報知することが可能なため、早期に異常原因を判断してエラーを報知することができ、高温の蒸気が室内に送風されることを防止できる。
また、30秒毎に貯水温度センサ17で検知される貯水温度を確認し、30秒で低下した貯水温度の変化温度を算出して、算出された変化温度が連続して同一値で低下している安定期に入ったと判断したら、30秒当たりの温度変化率を算出するので、安定期に入ったことを判断してから温度変化率を算出しているため、温度変化率に応じた各エラーの内容を正確に報知することができる。
また、貯水室8内の貯水温度が空気温度と同一値になるまで加熱ヒータ16をON状態にして、貯水温度が空気温度と同一値になったら加熱ヒータ16をOFF状態に切り替え、貯水室8内の水が蒸発する際の気化熱で低下する貯水温度から温度変化率を算出して各エラー内容を判断するので、器具本体1を設置した室内の空気温度が高低することで変化する相対湿度の影響を受けずに温度変化率を算出できるため、各エラーを正確に判断して報知することができる。
また、貯水温度の温度変化率から各エラー内容が判断可能なので、送風ファン14を駆動するモータの電圧値や抵抗値等を検知したり、送風ファン14の回転数をカウントする回転数検知部を設置する必要がなく、送風ファン14の回転数を検知せずに送風ファン14の異常を判断することが可能である。
なお、本実施形態では、立ち上げモード開始時から送風ファン14を駆動させているが、これに限らず、ステップS203で加熱ヒータ16をOFF状態にしてから貯水温度の温度変化を監視している間に送風ファン14が駆動していればよいものであるので、例えば、ステップS203で加熱ヒータ16をOFF状態に切り替えたタイミングで送風ファン14を駆動させて加熱ヒータ16で貯水室8内の貯水温度を空気温度まで早期に上昇させ、立ち上げモードに要する時間が短縮してミスト運転が早期に開始されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、温度変化率が0.006以上で0.01未満の範囲であれば送風口2及び/又は吸気口26が閉塞していると判断し、温度変化率が0.006未満であれば送風ファン14に異常があり駆動していないと判断しているが、より細かに数値範囲を設定して温度変化率でのエラーの報知内容を変化させてもよく、例えば、温度変化率が0.008以上で0.01未満であれば、送風口2もしくは吸気口26のいずれか一方が閉塞していると判断してその旨をエラーを報知することや、温度変化率が0.004未満であれば、送風口2及び/又は吸気口26が閉塞し、かつ送風ファン14に異常があり駆動していないと判断してその旨をエラーを報知する内容でもよい。
また、本実施形態では、貯水温度の温度変化率から各エラー内容を判断しているが、これに限らず、例えば貯水温度が空気温度に達して加熱ヒータ16をOFF状態に切り替えた所定時間後の貯水温度を検知し、検知された貯水温度に応じて各エラー内容を報知する制御でもよく、送風口2及び/又は吸気口26が閉塞していたり送風ファン14が駆動していなければ、正常な場合と比較して貯水温度の所定時間における低下値が小さくなるため、確実に異常を判断してエラーを報知することができる。
また、本実施形態では、貯水温度の所定時間における変化温度から各エラー内容を判断しているが、これに限らず、例えば湿度センサ27で検知される室内の湿度を各エラー内容の判断要素に入れてもよく、湿度センサ27で検知された湿度値から室内が高湿であれば、貯水室8内から気化する貯水量が減少して貯水温度の温度変化率は緩慢になると考えられるため、ステップS206やステップS208で判断する温度変化率の数値範囲を所定値だけ減少させ、湿度センサ27で検知された湿度値が低く室内が低湿であれば、高湿の場合とは逆に温度変化率の数値範囲を所定値だけ増加させることで、正確にエラー内容を判断して報知することが可能となる。
また、本実施形態の説明で用いた貯水室8内の貯水温度や吸気温度センサ25で検知する空気温度、貯水温度の変化温度を算出した所定時間である30秒、エラーの報知内容を決定する温度変化率の範囲等は一例であり、本発明の趣旨に逸脱しない範囲において変更可能である。
1 器具本体
2 送風口
8 貯水室
10 回転体
11 ミストモータ
13 多孔部
14 送風ファン
15 送風通路
16 加熱ヒータ
17 貯水温度センサ
25 吸気温度センサ
43 制御部

Claims (4)

  1. 器具本体と、該器具本体内にあり水を貯水する貯水室と、前記貯水室内の水を加熱する加熱ヒータと、該加熱ヒータによって加熱された前記貯水室内の貯水温度を検知する貯水温度センサと、前記器具本体に吸い込まれる空気の温度を検知する吸気温度センサと、前記貯水室内の水を破砕してナノミストと負イオンを発生させるミスト発生部と、該ミスト発生部で発生したナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を室内に送風する送風ファンと、前記加熱ヒータをON状態にして前記貯水室の水を加熱する立ち上げ動作を実施した後、前記送風ファンを駆動させ前記器具本体に形成された送風口から前記ミスト発生部で発生したナノミストと負イオンを含んだ加湿空気を送風するミスト運転を実施する制御部とを備えたミスト発生装置において、前記制御部は、前記立ち上げ動作の実施中に前記貯水温度センサで検知された貯水温度が前記吸気温度センサで検知された空気温度と同一値になったら、前記加熱ヒータをOFF状態に切り替えると共に前記送風ファンを駆動させ、所定時間経過後に検知された前記貯水温度から異常の有無を判断するようにしたことを特徴とするミスト発生装置。
  2. 前記制御部は、前記所定時間経過後に検知された前記貯水温度と直前の前記所定時間経過後に検知された前記貯水温度との差から温度変化率を算出して、算出された前記温度変化率に応じて異常の有無及び異常の種別を判断することを特徴とする請求項1記載のミスト発生装置。
  3. 前記制御部は、前記所定時間経過後に検知された前記貯水温度と直前の前記所定時間経過後に検知された前記貯水温度との差である変化温度を前記所定時間経過毎に算出し、算出された前記変化温度が連続して略同一値で低下していれば安定期と判断し、前記安定期の変化温度から前記温度変化率を算出することを特徴とする請求項2記載のミスト発生装置。
  4. 前記ミスト発生部は、前記貯水室内に下端を水没させ、回転により水を汲み上げて飛散させる筒状の回転体と、該回転体を回転駆動させるミストモータと、前記回転体の回転により飛散された水が衝突する衝突体とで構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のミスト発生装置。
JP2013102817A 2013-05-15 2013-05-15 ミスト発生装置 Expired - Fee Related JP6006164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013102817A JP6006164B2 (ja) 2013-05-15 2013-05-15 ミスト発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013102817A JP6006164B2 (ja) 2013-05-15 2013-05-15 ミスト発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014224617A JP2014224617A (ja) 2014-12-04
JP6006164B2 true JP6006164B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=52123415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013102817A Expired - Fee Related JP6006164B2 (ja) 2013-05-15 2013-05-15 ミスト発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6006164B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6510813B2 (ja) * 2014-12-29 2019-05-08 株式会社コロナ ミスト発生装置
JP6732642B2 (ja) * 2016-11-26 2020-07-29 株式会社コロナ ミスト発生装置
JP6998426B2 (ja) * 2020-07-08 2022-01-18 株式会社コロナ ミスト発生装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5595053A (en) * 1979-01-13 1980-07-18 Toshiba Corp Supersonic wave humidifier
JP3841632B2 (ja) * 2000-09-12 2006-11-01 三菱電機株式会社 加熱気化式加湿機およびその故障検知方法
JP2005049046A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Zojirushi Corp 加湿器
JP2005351572A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Zojirushi Corp 加湿器
JP4567574B2 (ja) * 2005-11-04 2010-10-20 リンナイ株式会社 ミストサウナ装置
JP5537485B2 (ja) * 2011-04-06 2014-07-02 株式会社コロナ ミスト発生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014224617A (ja) 2014-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6060023B2 (ja) ミスト発生装置
JP6591936B2 (ja) 加湿装置
JP6495081B2 (ja) ミスト発生装置
JP6603599B2 (ja) 加湿装置
JP2017116164A (ja) 加湿装置
JP2019163898A (ja) 加湿空気清浄装置
JP6630235B2 (ja) 加湿装置
JP6352829B2 (ja) ミスト発生装置
JP6006164B2 (ja) ミスト発生装置
JP6467251B2 (ja) 加湿装置
JP6467330B2 (ja) 加湿装置
JP2014217810A (ja) ミスト発生装置
JP2014204864A (ja) ミスト発生装置
JP6475602B2 (ja) 加湿装置
JP6470638B2 (ja) 加湿装置
JP6082619B2 (ja) ミスト発生装置
JP2018146123A (ja) ミスト発生装置
JP6006160B2 (ja) ミスト発生装置
JP2016148489A (ja) ミスト発生装置
JP7040958B2 (ja) 加湿装置
JP6346102B2 (ja) ミスト発生装置
JP6510955B2 (ja) 加湿装置
JP2021103010A (ja) 加湿装置
JP2017003237A (ja) ミスト発生装置
JP6506150B2 (ja) 加湿装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151020

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6006164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees