JP6005701B2 - W/o/wエマルション製造装置及びw/o/wエマルションの製造方法 - Google Patents

W/o/wエマルション製造装置及びw/o/wエマルションの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6005701B2
JP6005701B2 JP2014186718A JP2014186718A JP6005701B2 JP 6005701 B2 JP6005701 B2 JP 6005701B2 JP 2014186718 A JP2014186718 A JP 2014186718A JP 2014186718 A JP2014186718 A JP 2014186718A JP 6005701 B2 JP6005701 B2 JP 6005701B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
cylinder
dispersion film
cylindrical body
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014186718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016059828A (ja
Inventor
柳衛 宏宣
宏宣 柳衛
Original Assignee
柳衛 宏宣
宏宣 柳衛
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 柳衛 宏宣, 宏宣 柳衛 filed Critical 柳衛 宏宣
Priority to JP2014186718A priority Critical patent/JP6005701B2/ja
Priority to PCT/JP2015/074982 priority patent/WO2016039239A1/ja
Priority to TW104129906A priority patent/TWI562825B/zh
Publication of JP2016059828A publication Critical patent/JP2016059828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6005701B2 publication Critical patent/JP6005701B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/107Emulsions ; Emulsion preconcentrates; Micelles
    • A61K9/113Multiple emulsions, e.g. oil-in-water-in-oil
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/44Oils, fats or waxes according to two or more groups of A61K47/02-A61K47/42; Natural or modified natural oils, fats or waxes, e.g. castor oil, polyethoxylated castor oil, montan wax, lignite, shellac, rosin, beeswax or lanolin
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/40Mixing liquids with liquids; Emulsifying
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F25/00Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
    • B01F25/40Static mixers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

本発明は、W/O/Wエマルション製造装置に関し、特に、多孔質膜を用いたW/O/Wエマルション製造装置に関する。
従来、多孔質膜を用いたW/O/Wエマルションの製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このW/O/Wエマルションの製造方法においては、有用物質を含む内水相が油相中に分散したW/Oエマルションを、多孔質膜に透過させて外水相中に分散させることによりW/O/Wエマルションを製造する。
特開2003−164754号公報
近年、W/O/Wエマルションは、抗癌剤を含有する乳化型エマルション製剤として脚光を浴びている。このような乳化型W/O/Wエマルション製剤を使用する際には、乳化型W/O/Wエマルション製剤の安定性などの観点から、人体などへの投与の直前に薬液を混合して乳化型W/O/Wエマルション製剤を調整することが望まれている。
しかしながら、従来のW/O/Wエマルション製造装置では、人体などへの投与直前にW/O/Wエマルション製剤を調整することが困難であり、W/O/Wエマルションの薬剤を簡便に調整できるW/O/Wエマルション製造装置が望まれていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、W/O/Wエマルションを簡便に調整できるW/O/Wエマルション製造装置及びW/O/Wエマルションの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のW/O/Wエマルション製造装置は、内部に封入された液体が相互に移動可能な第1筒体及び第2筒体と、前記第1筒体に油相を導入する導入部材と、前記第1筒体と前記第2筒体と前記導入部材との間に接続され、前記第1筒体と前記第2筒体と前記導入部材との間を流れる液体の流路を切替える流路切替部材と、前記第1筒体と前記流路切替部材との間の流路に設けられ、有用物質を含有する水相を透過して当該水相を油相中に分散させてW/Oエマルションとする第1分散膜と、前記第2筒体と前記流路切替部材との間の流路に設けられ、前記第1分散膜より相対的に孔径が大きく、前記W/Oエマルションを透過して当該W/Oエマルションを水相中に分散させてW/O/Wエマルションとする第2分散膜と、を具備することを特徴とする。
このW/O/Wエマルション製造装置によれば、切替手段によって一次乳化用の第1分散膜と二次乳化用の第2分散膜とを切り替えることができるので、液体を第1筒体と第2筒体との間で移動させるだけで油相中に水相を分散させてW/Oエマルションとする一次乳化とW/Oエマルションを水相中に分散させる二次乳化とを行うことが可能となる。これにより、W/O/Wエマルション製造装置の構成を変更することなくW/O/Wエマルションを製造することができるので、例えば、使用直前にW/O/Wエマルションを簡便に製造することが可能となる。
本発明のW/O/Wエマルション製造装置においては、前記流路切替部材は、三方活栓であることが好ましい
本発明のW/O/Wエマルション製造装置は内部に封入された液体が相互に移動可能な第1筒体及び第2筒体と、有用物質を含有する水相を透過して当該水相を油相中に分散させてW/Oエマルションとする第1分散膜と、前記W/Oエマルションを透過して当該W/Oエマルションを水相中に分散させてW/O/Wエマルションとする第2分散膜と、前記第1分散膜と前記第2分散膜との間で前記第1筒体と前記第2筒体との間を移動する液体を透過させる分散膜を切替える切替部材と、前記第1筒体内に挿抜可能に配置され、前記第1筒体の筒軸方向に沿った貫通孔を有する第1押圧部材と、前記第1押圧部材の前記貫通孔内に挿抜可能に配置され、外周面と前記第1押圧部材の先端面と前記第1筒体との間で囲まれた空間を形成する第2押圧部材と、前記第1筒体の他端部に設けられ、前記第1筒体の径方向に沿った係止部材と、を備えたことを特徴とする
本発明のW/O/Wエマルション製造装置においては、前記第1筒体と前記第2筒体との間の液体の単位時間当たりの移動量を略一定として前記W/O/Wエマルションを製造することが好ましい。この構成により、第1筒体内及び第2筒体内の液体が均一に分散されるので、分散性が高いW/O/Wエマルションを製造することが可能となる。
本発明のW/O/Wエマルション製造装置においては、前記第2分散膜に設けられた孔の孔径が、10μm以上500μm以下であることが好ましい。この構成により、分散性が高いW/O/Wエマルションを製造することが可能となる。
本発明のW/O/Wエマルション製造装置においては、前記有用物質が抗癌剤を含有することが好ましい。
本発明のW/O/Wエマルション製造装置においては、前記第2筒体内に封入される油相がリピオドールを含有することが好ましい。
本発明のW/O/Wエマルション製造方法は、第1筒体と前記第2筒体と導入部材との間に接続され、前記第1筒体と前記第2筒体と前記導入部材との間を流れる液体の流路を切替える流路切替部材を備えたW/O/Wエマルション製造装置を用いたW/O/Wエマルションの製造方法であって、前記第1筒体内に水相を封入した後、前記導入部材から第1分散膜を介して前記第1筒体内に油相を導入して油相中に水相が分散されたW/Oエマルションを得る第1工程と、前記第2筒体内に外水相となる水相を封入した後、前記流路切替部材の流路を切替えて前記第1筒体から前記第1分散膜より相対的に孔径が大きい前記第2分散膜を介して前記W/Oエマルションを前記第2筒体内に移動させることにより、W/O/Wエマルションを得る第2工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、W/O/Wエマルションを簡便に調整できるW/O/Wエマルション製造装置を提供することを実現できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の断面模式図である。 図2Aは、本発明の第1の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の平面図である。 図2Bは、本発明の第1の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の平面図である。 図3Aは、本発明の第1の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置における第1工程の説明図である。 図3Bは、本発明の第1の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置における第1工程の説明図である。 図4Aは、本発明の第1の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置における第2工程の説明図である。 図4Bは、本発明の第1の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置における第2工程の説明図である。 図5Aは、W/Oエマルションの概念図である。 図5Bは、W/O/Wエマルションの概念図である。 図6は、本発明の第2実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の模式的な斜視図である。 図7Aは、本発明の第2の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置を用いたW/O/Wエマルションの製造工程の説明図である。 図7Bは、本発明の第2の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置を用いたW/O/Wエマルションの製造工程の説明図である。 図8は、本発明の第3の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の模式図である。 図9Aは、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の説明図である。 図9Bは、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の説明図である。 図9Cは、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の説明図である。 図9Dは、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施可能である。また、以下の各実施の形態は、適宜組み合わせて実施可能である。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の断面模式図であり、図2Aは、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の平面図である。図1及び図2Aに示すように、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置1は、筒軸方向において対向して配置された円筒状の第1筒体11及び第2筒体12を備える。この第1筒体11と第2筒体12との間には、板状の支持体(切替部材)13が配置される。第1筒体11及び第2筒体12は、例えば、ガラスなどにより構成される。支持体13は、例えば、樹脂材料などにより構成される。
第1筒体11及び第2筒体12の内部には、水相及び油相などの液体が封入される。本実施の形態においては、第1筒体11の内部には、内水相となる有用物質を含む水相及び外水相となる水相が封入され、第2筒体12の内部には、有用物質を含む水相を分散させる油相が封入される。
第1筒体11は、封止層14aを介して一端が支持体13上をスライド移動可能に配置されている。封止層14aは、第1筒体11と支持体13との間からの液体の漏出を防止する。第2筒体12は、封止層14bを介して一端が支持体13上をスライド移動可能に固定されている。封止層14bは、第2筒体11と支持体13との間からの液体の流出を封止する。封止層14a,14bは、例えば、ゴムなどにより構成される。なお、封止層14a,14bとしては、第1筒体11及び第2筒体12と支持体13との間からの液体の漏出を防ぐことができるものであれば材質はゴムに限定されない。
第1筒体11の他端側には、第1筒体11内の液体を第2筒体12側に向けて移動させる第1押圧部材11aが挿抜可能に配置される。第2筒体12の他端側には、第2筒体12内の液体を第1筒体11側に向けて移動させる第2押圧部材12aが挿抜可能に配置される。なお、第1筒体11及び第1押圧部材11a、並びに、第2筒体12及び第2押圧部材12aとしては、市販の注射筒を用いてもよい。
支持体13は、平面視にて略矩形形状を有しており、長手方向に沿って第1分散膜13a、第2分散膜13b及びゴム層13cが設けられている。第1分散膜13aは、有用物質を含む内水相となる水相を油相中に分散させてW/Oエマルションとする一次乳化用の分散膜である。第2分散膜13bは、W/Oエマルションを外水相となる水相に分散させてW/O/Wエマルションとする二次乳化用の分散膜である。ゴム層13cは、第1筒体11と第2筒体12との間の流路を遮断する。なお、ゴム層13cは、必ずしも設ける必要はない。
支持体13は、第1筒体11と第2筒体12との間でスライド移動可能に設けられており、第1筒体11と第2筒体12との間に配置される分散膜を第1分散膜13a、第2分散膜13b及びゴム層13cとの間で切替可能に構成されている(図2A及び図2B参照)。これにより、W/O/Wエマルション製造装置1は、第1分散膜13a又は第2分散膜13bを介して第1筒体11の内部と第2の筒体12内部とを連通し、第1筒体11内に封入された液体と第2筒体12内部に封入された液体とが第1分散膜13a又は第2分散膜13bを介して相互に移動することが可能となる。
第1分散膜13aとしては、油相中に内水相となる水相を分散して一次乳化できるものであれば特に制限はなく、本発明の効果を奏する範囲で各種膜部材を用いることができる。これらの中でも、第1分散膜13aとしては、得られるW/O/Wエマルションの粒子径の均一性の観点から、SPG(Shirasu Porous Glass)膜などの多孔質膜が好ましい。第1分散膜13aの厚さとしては、W/Oエマルションの調整が容易になる観点から、例えば、500μm以上2000μm以下が好ましく700μm以上1000μm以下がより好ましい、また第1分散膜13aの孔径としては、W/Oエマルションの調整が容易になる観点から、例えば、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましく、15μm以上が更に好ましく、また100μm以下が好ましく、75μm以下がより好ましく、50μm以下がより好ましい。
第2分散膜13bとしては、外水相となる水相中に一次乳化したW/Oエマルションを分散できるものであれば特に制限はなく、本発明の効果を奏する範囲で各種フィルタ部材を用いることができる。これらの中でも、第2分散膜13bの厚さとしては、W/Oエマルションの調整が容易になる観点から、例えば、例えば、500μm以上2000μm以下が好ましく700μm以上1000μm以下がより好ましい、また第2分散膜13bの孔径としては、W/O/Wエマルションの粒子径の均一性及び調整が容易になる観点から、10μm以上が好ましく、25μm以上がより好ましく、50μm以上が更に好ましく、また500μm以下が好ましく、250μm以下がより好ましく、100μm以下がより好ましい。
なお、本実施の形態においては、平面視にて略矩形形状の支持体13を用いる例について説明したが、この構成に限定されない。支持体13は、例えば、平面視にて略円形形状を有するものを用いてもよい。この場合、支持体13の中央を回転軸とし、支持体13の周方向に沿って順に第1分散膜13a、第2分散膜13b及び封止層13cを設け、支持体13を周方向に回転させることにより、第1筒体11と第2筒体12との間に配置される第1分散膜13a、第2分散膜13b及び封止層13cを切替える構成としてもよい。
内水相としては、例えば、有用物質としてイオン性の生理活性物質を封入した水相を用いる。生理活性物質の種類については特に制限はなく、また生理活性物質のイオン性についても特に限定はなく、カチオン性生理活性物質及びアニオン性生理活性物質のいずれでもよい。
カチオン性の生理活性物質としては、例えば、塩酸イダルビシン、塩酸エピルビシン、塩酸ダウノルビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸ビラルビシン、塩酸ブピバカイン、塩酸リドカイン、トブラマイシン、硫酸アルベカシン、塩酸アミトリプチリン、塩酸イミプラミン、塩酸クロミプラミン、塩酸カルテオロール、塩酸エピナスチン、塩酸ジルチアゼム、塩酸インデノロール、塩酸フロプラノロール、塩酸メトプロロール、塩酸メキシレチン、塩酸ドパミン、塩酸ヒドララジン、塩酸プロカテロール、塩酸アザセトロン、塩酸グラニセトロン、塩酸オキシブチニン、塩酸プロピベリン、塩酸チクロピジン等を挙げることができる。また、アニオン性の生理活性物質の具体例としては、ルベニシリンナトリウム、クロモグリク酸ナトリウム、ブロムフェナックナトリウム、ジクロフェナックナトリウム、カプトプリル、フルバスタチンナトリウム、ベミロラストカリウム、アスコルビン酸等を挙げることができる。これらの中でも、アントラサイクリン系抗腫瘍性抗生物質は、後述する複合体形成成分と共に形成される複合体が、低温ではゲル状となるため、内水相からのリークが物理的に抑制される点で特に好ましい。このようなアントラサイクリン系抗腫瘍性抗生物質としては、例えば、塩酸イダルビシン、塩酸エピルビシン、塩酸ダウノルビシン、塩酸ドキソルビシン、塩酸ビラルビシンなどを挙げることができる。
イオン性生理活性物質の配合量としては、内水相における濃度として0.05w/v%以上10w/v%以下が好ましく、1w/v%以上3w/v%以下がより好ましい。ここで、「w/v%」とは、溶液100ml中のイオン性の生理活性物質の重量(g)である。内水相のpHについては、特に制限はない。
油相の油性成分としては、従来からエマルションの製造に用いられている各種の天然又は合成の油を用いることができる。油相としては、例えば、鉱油、植物油、動物油、精油、合成油、これらのエステルなどを用いることができる。これらの中でも、大豆油、綿実油、菜種油、胡麻油、コーン油、落花生油、サフラワー油、及びケシ油などの植物油が好ましい。また、油相としては、商品名:ココナード(花王社製)、商品名:ODO(日清製油社製)、商品名:ミグリオール(ミツバ貿易社製)、商品名:パナセート(日油社製)などとして、市販されている中鎖トリグリセリドを用いることができる。また、油相としては、商品名:リピオドール(ゲルベ社製)などとして市販されているヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステルなどを好適に用いることができる。
なお、油性成分としては、血管内皮や、腫瘍組織、及び炎症組織などに沈着又は集積しやすい性質があり、DDS(ドラッグデリバリーシステム)効果やキャリヤー効果を期待する場合には、その目的に応じて、油性成分を適宜選定する必要がある。また、油性成分は、一種を単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
また、油相には、界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤としては、公知の親油性界面活性剤を用いることができる。特に、HLB6以下の親油性界面活性剤を用いることが好ましく、安定的に内水相の割合を増やすために有効である。HLB6以下の親油性界面活性剤としては、例えば、下記一般式(1)で表されるポリグリセリン縮合リシノール酸エステル(PGCR:polyglyceryl-condensed-ricinoleate)及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(商品名:HCO−40)などを好適に用いることができる。
Figure 0006005701
一般式(1)

(式中、Rは、水素原子又は下記式(2)で表される置換基である。
Figure 0006005701
一般式(2)
親油性界面活性剤の具体例としては、商品名:SYグリスターCR−310、商品名:SYグリスターCR−500(阪本薬品社製)、商品名:ポエムPR−100、商品名:ポエムPR−300(理研ビタミン社製)商品名:HexaglynPR−15、商品名:DecaglynPR−20(日光ケミカル社製)、商品名:サンソフト818DG、商品名:サンソフト818H、商品名:サンソフト818R(太陽化学社製)などの市販品が挙げられる。
親油性界面活性剤の配合量としては、十分な乳化効果が得られる限り特に制限はなく、油性成分1容量に対して、0.01容量部以上0.3容量部以下が好ましく、0.05容量部以上0.15容量部以下がより好ましい。
外水相としては、親水性界面活性剤を配合した水相を用いる。親水性界面活性剤としては公知のものを使用でき、HLB10以上の親水性界面活性剤が好ましい。親水性界面活性剤としては、例えば、ポリソルベート80(モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、商品名:ニッコールTO−10M(日光ケミカルズ社製))、商品名:NOFABLE ESO−9920(日油社製)、商品名:レオドールTW−0120(花王社製)、商品名:オイムルギンSMO20(ヘンケルジャパン社製)、商品名:ニューカルゲンD−945(竹本油脂社製)、商品名:アデカエストールT−82(旭電化工業);HCO−60(ポリオキシエチレン硬化ひまし油、商品名:ニッコールHCO−60(日光ケミカルズ社製))、商品名:ユニオッックスH℃−60(日油社製)、商品名:エマノーンCH60(花王社製)、商品名:クレモフォール(ビーエーエスエフジャパン社製)、商品名:オイムルギンHRE60(ヘンケルジャパン社製)、商品名:エマレックスH℃−60(日本エマルジョン社製)などが挙げられる。
親水性界面活性剤の配合量としては、十分な乳化効果が得られる限り特に制限はない。親水性界面活性剤の配合量としては、例えば、外水相中の濃度として、0.1w/v%以上5w/v%以下が好ましく、0.5w/v%以上2w/v%以下がより好ましい。親水性界面活性剤は、一種を単独で用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
エマルション組成物には、必要に応じて、各種の添加剤の適当量を配合することができる。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、抗菌剤、pH調整剤、等張化剤、無痛化剤などが挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、亜硫酸カリウム、及びチオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。抗菌剤としては、例えば、カプリル酸ナトリウム、安息香酸メチル、メタ重亜硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウムなどが挙げられる。pH調整剤としては、例えば、塩酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、及び水酸化ナトリウムなどが挙げられる。等張化剤としては、例えば、グリセリン、ブドウ糖、果糖、及びマルトースなどの糖類、ソルビトール、及びキシリトールなどの糖アルコール類などが挙げられる。これらの内、油溶性材料は、油相を構成する油性成分などに予め混合して利用することができる。水溶性材料は、内水相又は外水相の調整に用いられる水(注射用水等)に予め混合するか、または得られるエマルジョン組成物に添加して水相中に溶解させることができる。これらの添加剤の配合量は、本発明の効果を奏する範囲であれば特に制限はない。
次に、図3A〜図4Bを参照して本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の全体動作について説明する。図3A及び図3Bは、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置における第1工程の説明図であり、図4A及び図4Bは、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置における第2工程の説明図である。
図3Aに示すように、第1工程では、作業者は、第1分散膜13aを第1筒体11と第2筒体12との間に配置した後、抗癌剤及び界面活性剤などの有用物質を含む内水相となる水相を第1筒体11内に封入し、第2筒体12内にリピオドールなどを含有する油相を封入する。そして、作業者は、第1押圧部材11aによって第1分散膜13aを介して第1筒体11内の水相を第2筒体12内に押し出す。ここでは、図5Aに示すように、水相Wが第1分散膜13aを介して油相O中に移動することにより、第1筒体11側から第2筒体12側に向けて水相Wが微細な液滴に分散され、油相O中に水相Wが分散されたW/Oエマルションとなる。なお、必要に応じて作業者は、図3Bに示すように、更に第2押圧部材12aによって第1分散膜13aを介して第2筒体12内のW/Oエマルションを第1筒体11内に押し出すことにより、更にW/Oエマルションの分散度を高めることができる。
次に、図4Aに示すように、第2工程では、作業者は、支持体13をスライド移動させて第1筒体11と第2筒体12との間に配置された第1分散膜13aを第2分散膜13bに切り替えると共に、第1筒体11内に外水相となる生理食塩水を封入する。そして、図4Bに示すように、作業者は、第2押圧部材12aによって第2分散膜13bを介して第2筒体12内のW/Oエマルションを第1筒体11内に押し出す。ここでは、図5Bに示すように、W/Oエマルションが第1分散膜13aより相対的に孔径が大きい第2分散膜13bを介して第1筒体11内に押し出されるので、球状の複数の水相W(内水相)が油相Oによって包含された状態で外水相中に分散され、W/O/Wエマルションとなる。ここでは、必要に応じて作業者は、図4Bに示すように、更に第2押圧部材12aによって第2分散膜13bを介して第2筒体12内のW/O/Wエマルションを第1筒体11内に押し出すことにより、更にW/O/Wエマルションの分散度を高めることができる。
本実施の形態においては、第1筒体11と第2筒体12との間の水相及び油相などの液体の単位時間当たりの移動量を略一定としてW/O/Wエマルションを製造することが好ましい。これにより、W/O/Wエマルションの分散性を向上させることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係るエマルションの製造装置によれば、切り替え手段としての支持体13をスライド移動させることにより、第1筒体11と第2筒体12との間に配置される分散膜を相互に孔径が異なる第1分散膜13aと第2分散膜13bとを切替えることができるので、第1筒体11と第2筒体12を一体化した状態で第1押圧部材11a及び第2押圧部材12aを往復移動させるだけでW/O/Wエマルションを製造することが可能となる。これにより、例えば、W/O/WエマルションをDDS製剤として用いる場合であっても、使用の直前に簡便にW/O/Wエマルションを製造することができるのでW/O/Wエマルションの劣化を防ぐことが可能となる。
なお、上記実施の形態においては、円筒状の第1筒体11及び第2筒体12を用いた例について説明したが、第1筒体11及び第2筒体12は、必ずしも円筒状である必要はない。同様に、支持体13は、必ずしも板状である必要はない。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置について説明する。以下においては、上述した第1の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置との相違点を中心に説明する。また、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明の重複を避ける。
図6は、本発明の第2実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の模式的な斜視図である。なお、図6においては、第1筒体21の構成を拡大して示している。
図6に示すように、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置2は、第1筒体21の他端側から第1筒体21内に挿抜可能に配置される第1押圧部材21aを備える。この第1押圧部材21aは、第1筒体21の筒軸方向に沿って設けられた貫通孔22aを有しており、この貫通孔22a内に挿抜可能に第2押圧部材23が配置される。第2押圧部材23は、第1押圧部材21aより径が小さく設けられている。第1筒体21の他端には、第1筒体21の径方向に沿って十字状に係止部材24が設けられている。この係止部材24を設けることにより、第2押圧部材23の先端と第1分散膜13a及び第2分散膜13b(図6において不図示、図7参照)との接触を防ぐことができる。また、本実施の形態においては、第1分散膜13aとしては、直径が第2押圧部材23と略等しいものが用いられる。その他の構成については、上述した第1の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置1と同一であるため説明を省略する。
次に、図7A及び図7Bを参照して本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置2の全体動作について説明する。図7A及び図7Bは、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置2を用いたW/O/Wエマルションの製造工程の説明図である。
図7Aに示すように、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置2においては、第1工程では、作業者は、第1押圧部材21aと第2押圧部材23とをそれぞれ独立して押圧して駆動することが可能となる。これにより、図7Aに示すように、第1筒体21内に有用物質を含有する水相を封入した後、第1押圧部材21a内に配置された第2押圧部材23を押圧して駆動することにより、第1筒体21内の一部水相を第2筒体22内の油相に分散してW/Oエマルションを得ることが可能となる。このとき、第1分散膜13aは、第2押圧部材23に対応した直径を有するので、第2押圧部材23の外周面と第1押圧部材21aの先端面と第1筒体21とに囲まれた空間内には、有用物質を含有する水相が残存する。したがって、図7Bに示すように、第1筒体21と第2筒体22との間に配置される分散膜を第2分散膜13bに切り替えた後、第2押圧部材22aを押圧して駆動して第2筒体22内のW/Oエマルションを第1筒体21内に残存した外水相としての有効物質を含有する水相中に分散させることができる。これにより、再び第1筒体21内に外水相を封入することなく1往復でW/O/Wエマルションを製造することが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置について説明する。以下においては、上述した第1実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置との相違点を中心に説明する。また、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明の重複を避ける。
図8は、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の模式図である。本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置3は、先端部に第1分散膜13aが設けられた第1筒体31と、先端部に第2分散膜13bが設けられた第2筒体32と、第1筒体31と第2筒体32と導入管33との間で液体の流路を切替えるコック34cを備えた三方活栓(流路切替部材手段)34とを備える。第1筒体31は接続管34aを介して三方活栓34に接続され、第2筒体32は接続管34bを介して三方活栓34に接続される。第1筒体31内には、第1押圧部材31aが挿抜可能に配置され、第2筒体32内には、第2押圧部材32aが挿抜可能に配置される。なお、第1筒体31及び第1押圧部材31a、並びに、第2筒体32及び第2押圧部材32aは、例えば、容量が50ml以上の注射筒で構成することができる。また、本実施の形態では、液体の流路を切替える切替手段として三方活栓34を例に説明したが、切替手段としては、第1筒体31と第2筒体32と導入管33との間で液体の流路を切替えることができるものであれば各種部材が適用可能である。
次に、図9A〜図9Dを参照して本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の全体動作について説明する。図9A〜図9Dは、本実施の形態に係るW/O/Wエマルション製造装置の説明図である。
図9Aに示すように、第1工程では、作業者は、第1筒体31内に水相を封入した後、導入管33から第1分散膜13aを介して第1筒体31内に油相を分散させて油相中に水相が分散されたW/Oエマルションとする。次に、図9Bに示すように、作業者は、第2筒体32内に外水相となる水相を封入し、第1押圧部材31aを押圧して駆動して、三方活栓34の流路を切替えて第1筒体31から第2筒体32に向けてW/Oエマルションを移動させる。W/Oエマルションは、第1分散膜13a及び第2分散膜13bを介して第2筒体32内に移動してW/O/Wエマルションとなる。ここでは、必要に応じて作業者は、図9Cに示すように、更に第2押圧部材32aを押圧して駆動して第1分散膜13a及び第2分散膜13bを介して第2筒体32内のW/Oエマルションを第1筒体31内に押し出すことにより、更にW/Oエマルションの分散度を高めることができる。次に、作業者は、第1押圧部材31aを押圧して駆動して第1筒体31内のW/O/Wエマルションを導入管33を介して排出することにより、W/O/Wエマルション製剤などを得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るエマルションの製造装置によれば、切替手段としての三方活栓34によって第1筒体31と第2筒体32との間の流路を切替得ることにより、第1筒体31と第2筒体32と一体化した状態で第1押圧部材31a及び第2押圧部材32aを往復移動させるだけでW/O/Wエマルションを製造することが可能となる。これにより、例えば、W/O/WエマルションをDDS製剤として用いる場合であっても、使用の直前に簡便にW/O/Wエマルションを製造することができるのでW/O/Wエマルションの劣化を防ぐことが可能となる。
なお、上述した実施の形態においては、第1筒体31の先端部に第1分散膜13aを設けると共に、第2筒体32の先端部に第2分散膜13bを設けた例について説明したが、第1分散膜13aは、第1筒体31と三方活栓34との間の流路に設けてもよく、第2分散膜13bは、第2筒体32と三方活栓34との間の流路に設けてもよい。
また、上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、第1分散膜13a及び第2分散膜13bを用いてW/O/Wエマルションを製造する例について説明したが、第2分散膜13bをのみを用いてO/Wエマルションを製造することもできる。
1,2,3 W/O/Wエマルション製造装置
11,21,31 第1筒体
11a,21a,31a 第1押圧部材
12,22,32 第2筒体
12a,23,32a 第2押圧部材
22a 貫通孔
13 支持体
13a 第1分散膜
13b 第2分散膜
13c ゴム層
14a,14b 封止層
33 導入管
34 三方活栓

Claims (8)

  1. 内部に封入された液体が相互に移動可能な第1筒体及び第2筒体と、
    前記第1筒体に油相を導入する導入部材と、
    前記第1筒体と前記第2筒体と前記導入部材との間に接続され、前記第1筒体と前記第2筒体と前記導入部材との間を流れる液体の流路を切替える流路切替部材と、
    前記第1筒体と前記流路切替部材との間の流路に設けられ、有用物質を含有する水相を透過して当該水相を油相中に分散させてW/Oエマルションとする第1分散膜と、
    前記第2筒体と前記流路切替部材との間の流路に設けられ、前記第1分散膜より相対的に孔径が大きく、前記W/Oエマルションを透過して当該W/Oエマルションを水相中に分散させてW/O/Wエマルションとする第2分散膜と、を具備することを特徴とする、W/O/Wエマルション製造装置。
  2. 前記流路切替部材は、三方活栓である、
    請求項1に記載のW/O/Wエマルション製造装置。
  3. 内部に封入された液体が相互に移動可能な第1筒体及び第2筒体と、
    有用物質を含有する水相を透過して当該水相を油相中に分散させてW/Oエマルションとする第1分散膜と、
    前記W/Oエマルションを透過して当該W/Oエマルションを水相中に分散させてW/O/Wエマルションとする第2分散膜と、
    前記第1分散膜と前記第2分散膜との間で前記第1筒体と前記第2筒体との間を移動する液体を透過させる分散膜を切替える切替部材と、
    前記第1筒体内に挿抜可能に配置され、前記第1筒体の筒軸方向に沿った貫通孔を有する第1押圧部材と、
    前記第1押圧部材の前記貫通孔内に挿抜可能に配置され、外周面と前記第1押圧部材の先端面と前記第1筒体との間で囲まれた空間を形成する第2押圧部材と、
    前記第1筒体の他端部に設けられ、前記第1筒体の径方向に沿った係止部材と、
    を備えたことを特徴とする、W/O/Wエマルション製造装置。
  4. 前記第1筒体と前記第2筒体との間を移動する液体の単位時間当たりの移動量を略一定として前記W/O/Wエマルションを製造する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のW/O/Wエマルション製造装置。
  5. 前記第2分散膜に設けられた孔の孔径が、10μm以上500μm以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のW/O/Wエマルション製造装置。
  6. 前記有用物質が抗癌剤を含有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のW/O/Wエマルション製造装置。
  7. 前記油相がリピオドールを含有する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のW/O/Wエマルション製造装置。
  8. 第1筒体と前記第2筒体と導入部材との間に接続され、前記第1筒体と前記第2筒体と前記導入部材との間を流れる液体の流路を切替える流路切替部材を備えたW/O/Wエマルション製造装置を用いたW/O/Wエマルションの製造方法であって、
    前記第1筒体内に水相を封入した後、前記導入部材から第1分散膜を介して前記第1筒体内に油相を導入して油相中に水相が分散されたW/Oエマルションを得る第1工程と、
    前記第2筒体内に外水相となる水相を封入した後、前記流路切替部材の流路を切替えて前記第1筒体から前記第1分散膜より相対的に孔径が大きい前記第2分散膜を介して前記W/Oエマルションを前記第2筒体内に移動させることにより、W/O/Wエマルションを得る第2工程とを含むことを特徴とする、W/O/Wエマルションの製造方法。
JP2014186718A 2014-09-12 2014-09-12 W/o/wエマルション製造装置及びw/o/wエマルションの製造方法 Active JP6005701B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014186718A JP6005701B2 (ja) 2014-09-12 2014-09-12 W/o/wエマルション製造装置及びw/o/wエマルションの製造方法
PCT/JP2015/074982 WO2016039239A1 (ja) 2014-09-12 2015-09-02 W/o/wエマルション製造装置
TW104129906A TWI562825B (en) 2014-09-12 2015-09-10 W/o/w emulsion producing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014186718A JP6005701B2 (ja) 2014-09-12 2014-09-12 W/o/wエマルション製造装置及びw/o/wエマルションの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016059828A JP2016059828A (ja) 2016-04-25
JP6005701B2 true JP6005701B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=55458988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014186718A Active JP6005701B2 (ja) 2014-09-12 2014-09-12 W/o/wエマルション製造装置及びw/o/wエマルションの製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6005701B2 (ja)
TW (1) TWI562825B (ja)
WO (1) WO2016039239A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI569861B (zh) * 2016-04-22 2017-02-11 國立高雄大學 血液吸附分離材料、血液過濾裝置及其操作方法
JP7450146B2 (ja) 2019-10-16 2024-03-15 エス・ピー・ジーテクノ株式会社 円盤状多孔質膜ホルダー
CN116240094B (zh) * 2023-05-08 2023-08-04 北京纳通医疗科技控股有限公司 分离装置和svf的制备方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH082416B2 (ja) * 1988-09-29 1996-01-17 宮崎県 エマルションの製造方法
JP4113990B2 (ja) * 1996-07-05 2008-07-09 宮崎県 抗癌剤含有乳化製剤及びその製造方法
DE19933441A1 (de) * 1999-07-16 2001-01-18 Bayer Ag Verstellbarer Strahldispergator zur Herstellung wäßriger 2-Komponenten-Polyurethanlack-Emulsionen
JP2001179077A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Sunstar Inc 多相エマルジョン
US20010016703A1 (en) * 1999-12-29 2001-08-23 John Wironen System for reconstituting pastes and methods of using same
JP3435387B2 (ja) * 2000-06-16 2003-08-11 エス・ジーエンジニアリング株式会社 物質の微粒化装置
DE10333384B4 (de) * 2003-07-23 2008-03-06 Sigrid Heide Mischanordnung zum Herstellen flüssiger oder halbfester Produkte
JP4534123B2 (ja) * 2003-12-26 2010-09-01 エス・ピー・ジーテクノ株式会社 エマルション調製用デバイス及び方法
EP1830952A2 (en) * 2004-11-17 2007-09-12 Velocys Inc. Process for making or treating an emulsion using microchannel technology
KR101307599B1 (ko) * 2006-01-17 2013-09-12 박스터 헬쓰케어 에스에이 혼합용 장치, 시스템 및 방법
CN101683592B (zh) * 2008-09-28 2011-12-14 中国科学院过程工程研究所 一种膜乳化器以及乳液制备方法
WO2010110118A1 (ja) * 2009-03-23 2010-09-30 コニカミノルタホールディングス株式会社 リポソームの製造方法
GB201014514D0 (en) * 2010-09-01 2010-10-13 Biocomposites Ltd Mixing and dispensing apparatus for bone void filler
WO2013133209A1 (ja) * 2012-03-06 2013-09-12 塩野義製薬株式会社 エマルション調製用デバイス及びエマルション調製方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016039239A1 (ja) 2016-03-17
JP2016059828A (ja) 2016-04-25
TWI562825B (en) 2016-12-21
TW201615264A (zh) 2016-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5196760B2 (ja) W/o/w型エマルジョン組成物
JP6005701B2 (ja) W/o/wエマルション製造装置及びw/o/wエマルションの製造方法
JP4929158B2 (ja) 難水溶性薬物を含有する医薬組成物
US20120003288A1 (en) Dispersion composition and method for manufacturing dispersion composition
CN108309413A (zh) 用于超声检查成像的方法和装置
EP3104840B1 (en) Parenteral compositions of celecoxib
KR20110079675A (ko) 세라미드 분산물 및 그 제조방법
WO2017217337A1 (ja) 泡沫、スクリーンフォーマー用の組成物、およびその評価方法
JP6541252B2 (ja) 医薬用乳化製剤及びその製造方法
JP4113990B2 (ja) 抗癌剤含有乳化製剤及びその製造方法
KR102174176B1 (ko) 다중 미립구체 제조장치 및 제조방법
JPWO2018131620A1 (ja) 薬物含有脂肪乳剤およびその製造方法
US11571385B2 (en) Self-emulsifiable composition, production method therefor, nanoemulsion, and production method therefor
ES2223571T3 (es) Emulsion de cisplatino parenteral.
JP2011157321A (ja) 分散組成物及び分散組成物の製造方法
JP2009269888A (ja) セラミド分散組成物の製造方法及びセラミド分散組成物
JP2013224314A (ja) セラミド分散組成物の製造方法及びセラミド分散組成物
TW200416053A (en) Fluid-jet pens configured for making modulated release bioactive agents
JPH02273619A (ja) 脂溶性薬物含有水性液
JP4894119B2 (ja) 脂肪酸含有リポソーム分散液
KR20190022020A (ko) 친수성 세라마이드 복합체 및 유칼립투스 잎 추출물을 포함하는 화장료 조성물 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조한 화장료 조성물
WO2005065677A1 (ja) パクリタキセルまたはドセタキセルを溶解または分散させるための脂肪乳剤
KR101889411B1 (ko) 표적지향형 리포좀
JP2005272536A (ja) オリゴ糖と油脂の可溶化様混合物と乳化型エマルション
CN107708669A (zh) 用于肠胃外给药的丙泊酚乳液

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6005701

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250