JP6005246B2 - 撮像装置、ヒストグラムの表示方法、プログラム、画像処理装置 - Google Patents

撮像装置、ヒストグラムの表示方法、プログラム、画像処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置と、ヒストグラムの表示方法と、プログラムに関する。特に、本発明は、露出状態を確認するためのヒストグラムを表示する機能を有する撮像装置と、この撮像装置におけるヒストグラムの表示方法と、ヒストグラムを表示するプログラムに関する。
従来、CCD等の固体撮像素子を備えた電子スチルカメラには、撮像可能な状態にあるときに被写体画像を逐次取り込み、それをスルー画像として液晶モニタに表示させることにより、液晶モニタにファインダーの機能をも持たせるものが多い。こうした電子スチルカメラは、一般的に、撮像時には常に適正露出が得られるように、自動露出制御(AE制御、又はプログラムAE制御)機能を有する。しかし、予想外の撮像環境で常に適正露出を得ることや、全ての撮像者の好みに応じた露出調整を行うことは困難である。そのため、このような電子スチルカメラは、一般に、制御目標となる露出値を調整(補正)できる。
露出値の調整を補助するための機構としては、たとえば、特許文献1には、固体撮像素子が撮像している画像から、画素ごとに輝度レベルをカウントし、その輝度分布を示すヒストグラムを液晶モニタに表示する構成が開示されている。このような構成によれば、ユーザーは、ヒストグラムから、撮像時に露出が適正か否かが確認できる。
一方、一般に、画像による三次元計測技術として、視差のついた一対の画像(以下基準画像、参照画像とする)から被写体の距離を計測するいわゆるステレオマッチングが知られている。ステレオマッチングでは、基準画像の特定の領域が参照画像のどの位置に存在するかを相関演算によって求めることで、視差および距離を演算することが出来る。しかしながら、ステレオマッチングには、特定の条件下において、例えば画像変化のない領域や同一パターンが連続するような画像においては、一意に対応点が定まらず、誤った対応付けを行ってしまうという問題がある。このため、特許文献2には、誤対応を軽減するために、ステレオマッチングの演算結果に信頼度を付加し、信頼度の低い領域については再探索範囲を設定し、再探索を行う手法が開示されている。
特開平7−38801号公報 特開2006−090896号公報
特許文献1に開示されている構成では、異なる被写体にそれぞれ同一の輝度が含まれている場合には、撮像者がヒストグラムと被写体との対応付けを行うことが困難になるという課題があった。
上記実情に鑑み、本発明の目的は、被写体の輝度値の分布の視認性を向上させることができる撮像装置と、ヒストグラムの表示方法と、プログラムと、画像処理装置とを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、被写体を撮像し、画像信号を出力する撮像手段と、画像信号に対応する、被写体までの距離を演算する距離演算手段と、前記距離演算手段の演算結果に基づいて、複数の距離範囲についてそれぞれヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、前記複数のヒストグラムを表示媒体に表示する表示制御手段と、を有し、前記複数のヒストグラムは、前記画像信号から得られた輝度値のレベルのヒストグラムと前記画像信号から得られた色成分のヒストグラムの少なくともいずれかであることを特徴とする。
また、本発明は、画像信号を生成するステップと、画像信号に対応する、被写体までの距離を演算するステップと、記被写体までの距離の演算の結果に基づいて、複数の距離範囲についてそれぞれヒストグラムを生成するステップと、前記複数のヒストグラムを表示媒体に表示するステップと、を有し、前記複数のヒストグラムは、前記画像信号から得られた輝度値のレベルのヒストグラムと前記画像信号から得られた色成分のヒストグラムの少なくともいずれかであることを特徴とする。
また、本発明は、ヒストグラムを表示媒体に表示する表示制御手段を有する画像処理装置のコンピュータに、画像信号に対応する、被写体までの距離を演算するステップと、
前記被写体までの距離の演算の結果に基づいて、複数の距離範囲についてそれぞれヒストグラムを生成するステップと、前記複数のヒストグラムを前記表示媒体に表示するステップと、を実行させ、前記複数のヒストグラムは、前記画像信号から得られた輝度値のレベルのヒストグラムと前記画像信号から得られた色成分のヒストグラムの少なくともいずれかであることを特徴とするプログラムである。
また、本発明は、画像信号と、前記画像信号に対応する、被写体までの距離を示す距離情報を取得する取得手段と、前記画像信号と、対応する前記距離情報に基づいて、複数の距離範囲についてそれぞれヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、前記複数のヒストグラムを表示媒体に表示する表示制御手段と、を有し、前記複数のヒストグラムは、前記画像信号から得られた輝度値のレベルのヒストグラムと前記画像信号から得られた色成分のヒストグラムの少なくともいずれかであることを特徴とする。
本発明によれば、ヒストグラムを被写体までの距離に応じて分離する事で、距離が異なる複数の被写体に同程度の輝度値の画素が含まれている場合であっても、それぞれを分離したヒストグラムを生成し、表示することができる。この結果、ユーザーは、ヒストグラムと被写体の対応関係の把握が容易になり、意図した被写体の露出の適否を確認しやすくなる。
図1は、本発明の実施例における撮像装置の構成を示すブロック図である。 図2(a)は、撮像素子の構造を模式的に示す平面図であり、図2(b)は、撮像素子の構造を模式的に示す断面図である。 図3は、撮像素子の画素および光電変換部と、カラーフィルターの配置を模式的に示す平面図である。 図4は、撮像素子とレンズとの光学的な関係を模式的に表した図である。 図5は、ステレオマッチングの概要を模式的に示す図である。 図6は、相関の評価値をプロットした折れ線グラフである。 図7は、ヒストグラム生成の処理を示すフローチャートである。 図8は、推定モードにおけるヒストグラムの生成の処理を示すフローチャートである。 図9は、除外モードにおけるヒストグラムの生成の処理を示すフローチャートである。 図10は、通常モードにおけるヒストグラムの生成の処理を示すフローチャートである。 図11(a)は、表示部が表示する画像の例を模式的に示す図であり、図11(b)は、図11(a)の部分拡大図であって、ヒストグラムの表示例を模式的に示す図である。 図12は、その他の実施例の光学系の構造を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明の第1の実施例にかかわる撮像装置の構成と、撮像装置の全体的な処理および動作について、図1〜図6を参照して説明する。本発明の第1の実施例においては、撮像装置としてデジタルカメラが適用される構成を示す。
図1は、本発明の第1の実施例にかかわるデジタルカメラの要部の構成を模式的に示すブロック図である。
図1において、100はデジタルカメラである。なお、デジタルカメラ100は、デジタルスチルカメラとデジタルビデオカメラのいずれであってもよい。本発明の第1の実施例においては、デジタルカメラ100がデジタルスチルカメラであるものとする。
101は撮像光学系である。撮像光学系101は、ズームレンズやフォーカシングレンズ(以下、撮像レンズと称する)により構成される。
102は、撮像素子である。撮像素子102には、CCDやCMOSセンサーが適用される。そして、撮像素子102は、撮像光学系101の撮像レンズによって結像された被写体像を光電変換して画像信号(電気信号)を生成し、生成した画像信号を出力する。撮像素子102は、ベイヤー配列される複数の画素を有し、各画素の出力を加算してベイヤー配列の画像信号を生成する。撮像素子の構成については後述する。
103は、A/D変換部である。A/D変換部103は、撮像素子102が出力する画像信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。そして、撮像素子102が出力する画像信号は、A/D変換部103を介して信号処理部106(後述)および瞳分割画像取得部108(後述)に入力される。
104はシステム制御用CPUである。システム制御用CPU104はデジタルカメラ100のシステム全体の動作を制御する。
105は、メモリである。メモリ105は、データを記憶する。
106は、信号処理部である。信号処理部106には、撮像素子102が出力した画像信号が、A/D変換部103によりデジタル信号に変換された後に入力される。そして、信号処理部106は、撮像素子102が出力するベイヤー配列の画像信号に対して所定の信号処理を行う。
107は、画像処理部である。画像処理部107は、信号処理部106が出力する画像信号に対して、ホワイトバランスの調整などの画像処理を行う。
108は瞳分割画像取得部である。瞳分割画像取得部108には、撮像素子102が出力する画像信号が、A/D変換部103によりデジタル信号に変換された後に入力される。そして、瞳分割画像取得部108は、撮像素子102によって瞳分割された信号情報に基づいて、左右に視差のついた1対のステレオ画像を生成する。
109は、距離演算部である。距離演算部109は、瞳分割画像取得部108が生成したステレオ画像から、被写体の距離を演算する。被写体の距離の演算の方法には、複数の光電変換領域を有する撮像素子を使用した位相差検出方式が適用される。
ここで、撮像素子102の構成と、各画素における被写体の距離の演算の方法について、図2と図3を参照して説明する。
図2(a)は、撮像素子102の画素の構成を示す平面図であり、図2(b)は、撮像素子102の画素の構成を示す断面図である。図2において、700はマイクロレンズであり、703は画素であり、701と702は画素703の光電変換部である。図2に示すように、1つのマイクロレンズ700に対して、1つの画素703を有する。そして、1つの画素703は、左右の二つの光電変換部701,702を有する。このような構成により、撮像素子102は、瞳分割を行う。説明の便宜上、左右の光電変換部701の一方をA画素、他方をB画素と称して区別する。また、A画素により形成される画像(=A画素のみを集めて形成される画像)をA画像と称し、B画素により形成される画像をB画像と称する。
図3は、第1の実施例における撮像素子102の画素703の光電変換部701,702と、カラーフィルター801R,802R,801G,802G,801B,802Bの配置を模式的に示す平面図である。なお、図3においては、2列×2列の画素をのみを抜き出して示す。撮像素子102の各画素703には、R(赤色)のカラーフィルター801R,802Rと、G(緑)のカラーフィルター801G,802Gと、B(青)のカラーフィルター801B,802Bが規則的に並べられる。これにより、撮像素子102には、一般的なベイヤー配列が形成される。1つの画素703は、それぞれA画像とB画像のための2つの光電変換部701,702を有している。例えば、図3では、左上のGの画素703は、左側の光電変換部701(符号G1で示す光電変換部)および右側の光電変換部701(符号G2で示す光電変換部)を有する。このような構成によれば、各画素703の2つの光電変換部701,702は、瞳分割によって異なる射出瞳を通過した光を光電変換する。
ここで、撮像素子102を使用した被写体の距離の演算方法の概略を、図4を参照して説明する。図4は、撮像素子102と、撮像光学系101に含まれるレンズ400との関係を模式的に示す図である。図4に示すように、デジタルカメラ100は、撮像光学系101に含まれるレンズ400の互いに異なる2つの射出瞳領域(ここでは、上側の領域Aと下側の領域B)を通過した2つの光束を、撮像素子102で受光する。ここで、レンズ400による結像が撮像素子102の受光面よりも前(=レンズ400の側)に存在すると、図4中の射出瞳の上側の領域Aを通る半光束は、撮像素子102の受光面において、A'に示すように下側にシフトする。一方、図4中の射出瞳の下側の領域Bを通過する半光束は、B'に示すように上側にシフトする。撮像素子102は、一方の射出瞳を通過した光束でA画像を生成し、他方の射出瞳を通過した光束でB画像を生成する。距離演算部109は、A画像とB画像とのずれ量(すなわち、光束の分割方向の相対的な位置ずれ量)を演算する。そして、距離演算部109は、演算したデフォーカス量と、レンズや絞りの各情報とを使用して、デジタルカメラ100と被写体との距離を演算する。
図1において、110は信頼度演算部である。信頼度演算部110は、距離演算部109による距離の演算の結果の信頼度を演算し、画素ごとに信頼度の高低を決定する。信頼度演算部110は、信頼度を、距離演算部109による距離の演算の結果の勾配を用いて演算する。
ここで、信頼度について、図5と図6とを参照して説明する。図5(a)と図5(b)は、位相の異なる一対の画像から、被写体の像のずれ量を演算する方法を模式的に示す図である。そして、図5(a)は基準画像を示し、図5(b)は参照画像を示す。距離演算部109は、基準画像の相関演算領域1000と、参照画像の相関演算領域1001〜1005との相関の評価値を、参照画像の相関演算領域1001〜1005を順次シフトしながら演算する。具体的には、まず、距離演算部109は、基準画像の相関演算領域1000と参照画像の相関演算領域1001〜1005の同じ位置に存在する画素の輝度値の差分をとる。そして、距離演算部109は、基準画像の相関演算領域1000と参照画像の相関演算領域1001〜1005内の全ての画素について、輝度値の差分を総和する。この値が相関の評価値となる。基準画像の相関演算領域1000に含まれる像と、参照画像の相関演算領域1001〜1005に含まれる像が完全に一致すると、相関の評価値は0となる。従って、相関の評価値が最小になるシフト数における画素が、参照画像における対応点となる。
図6(a)および図6(b)は、基準画像の相関演算領域1000と参照画像の相関演算領域1001〜1005の相関の評価値をプロットした図である。横軸がシフト数であり、縦軸が相関の評価値を表している。図6(a)は、信頼度演算部110により信頼度が高いと判定される相関の評価値の例を示す。図11(a)では、参照画像の相関演算領域がシフトするごとに、相関の評価値が変動する。そして、評価値が最小値となるシフト数、つまり対応点が一意に定まる。図11(b)は、信頼度演算部110により信頼度が低いと判定される相関の評価値の例を示す。図11(b)は、輝度値に変化の無い領域について相関演算を行った結果の例である。この場合には、評価値は常に一定になるため、一意に対応点を求めることが出来ない。よって、信頼度は低いと判断される。
図1において、111は距離補間演算部である。距離補間演算部111は、所定の条件を充足する場合に、信頼度が低い画素の距離情報(=被写体までの距離を示す情報)を、当該画素の周囲に存在する信頼度が高い画素の距離情報を用いて補間する。詳細は後述する。
112はヒストグラム生成部である。ヒストグラム生成部112は、複数のヒストグラムを生成する。ヒストグラム生成部112は、ヒストグラム演算用のマイコンを有する。そして、ヒストグラム生成部112は、設定されているヒストグラム生成モードに応じて、ヒストグラムを生成する。ヒストグラム生成モードについては後述する。
113は、表示用画像生成部である。表示用画像生成部113は、撮像用画像に、絞り数値や、ISO感度や、ヒストグラム生成部112が生成したヒストグラムなどの情報を重畳した表示用画像を生成する。なお、撮像用画像とは、撮像素子102によって生成され、A/D変換部103と信号処理部106と画像処理部107によって所定の信号処理と画像処理が施された画像をいう。
114は、表示部である。表示部114は、TFT液晶表示パネルなどの画像表示デバイスを有する。そして、表示部114は、表示用画像生成部113が生成した表示用画像を、D/A変換部(図略)を介して表示する。
なお、表示用画像生成部113は、撮像用画像をリアルタイムで処理し、表示部114は、表示用画像生成部113が生成した表示用画像を、リアルタイムで表示できる。これにより、表示部114は、電子ビューファインダー(EVF)機能を実現することができる。また、表示部114は、複数のヒストグラムを同時に表示することができる(=複数のヒストグラムを含む表示用画像を表示できる)。
115は、ヒストグラム生成方法切替部である。ヒストグラム生成方法切替部115は、ユーザーによるモード切替操作によって、ヒストグラム生成モードを切替える。ヒストグラム生成モードは、「推定モード」と「除外モード」と「通常モード」の3種類のいずれかに設定される。「推定モード」においては、ヒストグラム生成部112は、信頼度演算部110により信頼度が低いと判定された画素の距離を、周辺の画素から補間してヒストグラムを作成する。「除外モード」においては、ヒストグラム生成部112は、信頼度演算部110により信頼度が低いと判定された画素の情報を除外してヒストグラムを作成する。「通常モード」においては、ヒストグラム生成部112は、信頼度の高低に関わらず、ヒストグラムを作成する。そして、ヒストグラム生成部112は、ヒストグラム生成方法切替部115により設定されたモードに基づき、複数のヒストグラムを生成する。なお、実施例では、ヒストグラム生成方法切替部115は、「推定モード」と「除外モード」と「通常モード」3種類のモードが指定可能であるが、他の種類のモードを選択項目として含む構成であっても良い。
次に、表示部114にヒストグラムを表示させる処理について、図7〜図10を参照して説明する。この処理は、コンピュータプログラム(コンピュータソフトウェア)として、デジタルカメラ100のメモリ105や、図略のROMや、ヒストグラム演算用のマイコンのROMなどに格納されている。そして、システム制御用CPU、距離補間演算部111、ヒストグラム生成部112、表示用画像生成部113、表示部114などが読み出して実行することにより、この処理が実行される。また、この処理においては、表示部114は、電子ビューファインダーとして機能し、表示用画像生成部113が生成した画像を逐次表示する。
(表示部114にヒストグラムを表示させる処理の全体的な流れ)
ここで、表示部114にヒストグラムを表示させる処理の全体的な流れについて、図7を参照して説明する。図7は、表示部に複数のヒストグラムを表示させる処理の全体的な流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS700において、システム制御用CPU104は、表示部114にヒストグラムを表示させる処理を開始する。
次に、ステップS701において、システム制御用CPU104は、ヒストグラム表示モードがONかOFFの判定を行う。ヒストグラム表示モードがOFFの場合は(「NO」の場合は)、システム制御用CPU104は、ヒストグラムの生成を行わずにステップS708に進む。一方、ステップS701において、ヒストグラム表示モードがONの場合は(「YES」の場合は)、システム制御用CPU104は、ステップS702に進む。
ステップS702においては、システム制御用CPU104は、距離別ヒストグラムの表示がONかOFFの判定を行う。距離別ヒストグラム表示モードがONの場合は(「YES」の場合は)、システム制御用CPU104は、ステップS703に進み、距離別ヒストグラムの生成方法の判定を行う。一方、距離別ヒストグラム表示モードがOFFの場合は(「NO」の場合は)、システム制御用CPU104は、ステップS707に進み、画像全体のヒストグラムを生成する。その後、システム制御用CPU104は、ステップS708に進む。
次に、ステップS703において、システム制御用CPU104は、設定されているヒストグラム生成モードを判断する。そして、システム制御用CPU104は、ヒストグラム生成モードが「推定モード」に設定されていればステップS704に進み、「除外モード」に設定されていればステップS705に進み、「通常モード」に設定されていればステップS706に進む。
ステップS704、S705、S706では、ヒストグラム生成部112は、システム制御用CPU104により判定されたヒストグラム生成モードに応じて、距離範囲ごとの複数のヒストグラムを生成する。なお、距離範囲ごとの複数のヒストグラム作成の方法は後述する。ステップS704,S705,S706のそれぞれでのヒストグラム生成処理が終了すると、システム制御用CPU104は、ステップS708に進む。
ステップS708では、表示用画像生成部113は、ステップS704,S705,S706,S707のそれぞれで生成した複数のヒストグラムを、画像処理部107が画像処理した撮像用画像に合成する。合成された画像が、表示部114において表示される表示用画像となる。そして、表示部114は、表示用画像生成部113が生成した表示用画像を表示する。したがって、表示部114には、複数のヒストグラムが同時に表示される。なお、ステップS701において、ヒストグラム表示がOFFであった場合には、表示用画像生成部113は、ステップS704,S705,S706,S707のそれぞれで生成したヒストグラムを、105で画像処理された撮像用画像に合成しない。このため、この場合には、表示部114はヒストグラムを表示しない。
ステップS709において、この処理が終了する。
(推定モードにおけるヒストグラムの生成の処理)
次いで、ヒストグラム生成モードが「推定モード」の場合におけるヒストグラムの生成の処理について、図8を参照して説明する。この処理は、図7のステップS704に含まれる処理である。
推定モードにおいては、ヒストグラム生成部112(=ヒストグラム演算用のマイコン)は、信頼度の低い画素の距離情報を、当該画素の周辺に存在する信頼度の高い画素の距離情報に基づいて補間する。そして、ヒストグラム生成部112は、補正結果を用いて輝度値の分布を示すヒストグラムを生成する。
ステップS800では、ヒストグラム生成部112は、推定モードにおけるヒストグラム生成の処理を開始する。
ステップS801では、ヒストグラム生成部112は、ヒストグラムの演算回数を初期化する。そして、ヒストグラム生成部112は、初期化が終わるとステップS802に進む。
ステップS802では、ヒストグラム生成部112は、1フレームの画素数と演算回数を比較する。演算回数が1フレームの画素数よりも大きければ、ヒストグラム生成部112は、ヒストグラム作成終了と判断しステップS810に移行する。一方、演算回数が1フレームの画素数よりも少ない場合は、ヒストグラム生成部112は、ステップS803に移行する。
ステップS803では、ヒストグラム生成部112は、現在演算中の画素に対する距離の演算の結果の信頼度の高低を判定する。信頼度の高低の判定の方法は、前記のとおりである。信頼度が低い場合はステップS804の補間処理に移行し、信頼度が高い場合はステップS805へと移行する。
ステップS804では、ヒストグラム生成部112は、距離演算の信頼度の低い画素の距離情報を、当該画素の周辺に存在する信頼度の高い距離情報を有する画素の距離情報で上書きする。このように、ヒストグラム生成部112は、ヒストグラム生成モードが「推定モード」に設定されており、かつ、信頼度演算部110の出力結果が「低い信頼度」であった場合に、低い信頼度の画素の距離情報を周囲の信頼度高の画素から補間する。
ステップS805では、ヒストグラム生成部112は、各画素の距離情報から、各画素が、特定の閾値により分割された複数の距離範囲のいずれに該当するかを判定する。この実施例では、特定の閾値により分割された複数の距離範囲として、「近距離」と「中距離」と「遠距離」の3つの距離範囲が適用される。そしてこの実施例においては、「近距離」は、被写体までの距離が0〜3mの距離範囲に設定される。「中距離」は、被写体までの距離が3〜8mの距離範囲に設定される。「遠距離」は、被写体までの距離が8〜∞mの距離範囲に設定される。ヒストグラム生成部112は、各画素の距離情報が、「近距離」と「中距離」と「遠距離」のいずれであるかを判定する。そして、ヒストグラム生成部112は、判定結果に基づいて、ステップS806,ステップS807,ステップS808のいずれかに移行する。具体的には、ヒストグラム生成部112は、距離情報が「近距離」(0〜3m)の場合にはS806へ移行し、距離情報が「中距離」(3〜8m)の場合にはステップS807へ移行し、距離情報が「遠距離」(8〜∞m)の場合にはステップS808へ移行する。
なお、前記距離範囲の分割の数および前記特定の閾値は一例であり、本発明は、前記分割数および前記閾値に限定されるものではない。
ステップS806〜ステップS808では、ヒストグラム生成部112は、ステップS805で特定の閾値で分割された距離ごとの画素の輝度値のレベルをカウントする。たとえば、輝度値のレベルは256段階で分類される。そして、ヒストグラム生成部112は、分類した画素の輝度値を、それぞれのヒストグラム演算カウンタに加算する。このように、ステップS806、ステップS807、ステップS808においては、ヒストグラム生成部112は、特定の閾値で分割された距離範囲ごとに、輝度値の分布を示すヒストグラムを生成する。
ステップS809では、ヒストグラム生成部112は、現在の演算回数をインクリメントし、ステップS802へと移行する。
ステップS810において、推定モードにおけるヒストグラム生成が終了する。
(除外モードにおけるヒストグラムの生成の処理)
次いで、ヒストグラム生成モードが「除外モード」の場合におけるヒストグラムの生成の処理について、図9を参照して説明する。この処理は、図7のステップS705に含まれる処理である。
除外モードにおいては、ヒストグラム生成部112(=ヒストグラム演算用のマイコン)は、信頼度の低い画素を除外して輝度値の分布を示すヒストグラムを生成する。
ステップS900では、ヒストグラム生成部112は、除外モードにおけるヒストグラム生成の処理を開始する。
ステップS901では、ヒストグラム生成部112は、ヒストグラムの演算回数を初期化する。そして、ヒストグラム生成部112は、初期化が終わるとステップS902に進む。
ステップS902では、ヒストグラム生成部112は、1フレームの画素数と演算回数を比較する。演算回数が1フレームの画素数よりも大きければ、ヒストグラム生成部112は、ヒストグラム作成終了と判断しステップS909に移行する。一方、演算回数が1フレームの画素数よりも少ない場合は、ヒストグラム生成部112は、ステップS903に移行する。
ステップS903では、ヒストグラム生成部112は、現在演算中の画素に対する距離の演算の結果の信頼度の高低を判定する。信頼度の判定の方法は、前記のとおりである。信頼度が高い場合はステップS904に移行し、信頼度が低い場合はステップS908へ移行する。
ステップS904では、ヒストグラム生成部112は、各画素の距離情報から、各画素が、特定の閾値により分割された複数の距離範囲のいずれに該当するかを判定する。なお、距離範囲の分割数および特定の閾値は、前記の「推定モードにおけるヒストグラムの生成の処理」(S805)と同じ構成が適用される。したがって、ヒストグラム生成部112は、各画素の距離情報が、「近距離」と「中距離」と「遠距離」のいずれであるかを判定する。そして、ヒストグラム生成部112は、距離情報が「近距離」(0〜3m)の場合にはS905へ移行し、距離情報が「中距離」(3〜8m)の場合にはステップS906へ移行し、距離情報が「遠距離」(8〜∞m)の場合にはステップS907へ移行する。
ステップS905,ステップS906、ステップS907のそれぞれでは、ヒストグラム生成部112は、ステップS904で特定の閾値で分割された距離範囲ごとに画素の輝度値のレベルをカウントする。たとえば、輝度値のレベルは256段階で分類される。そして、ヒストグラム生成部112は、分類した画素の輝度を、それぞれのヒストグラム演算カウンタに加算する。このように、ステップS905、ステップS906、ステップS907においては、ヒストグラム生成部112は、特定の閾値で分割された距離範囲ごとに輝度値の分布を示すヒストグラムを生成する。
ステップS908では、ヒストグラム生成部112は、現在の演算回数をインクリメントし、ステップS902へと移行する。
ステップS909において、除外モードにおけるヒストグラム生成の処理が終了する。
(通常モードにおけるヒストグラムの生成の処理)
次いで、ヒストグラム生成モードが「通常モード」の場合におけるヒストグラムの生成の処理について、図10を参照して説明する。この処理は、図7のステップS706に含まれる処理である。
通常モードにおいては、ヒストグラム生成部112(=ヒストグラム演算用のマイコン)は、距離の演算の結果のみを用いて、輝度値の分布を示すヒストグラムを生成する。
ステップS1000では、ヒストグラム生成部112は、通常モードにおけるヒストグラム生成の処理を開始する。
ステップS1001では、ヒストグラム生成部112は、ヒストグラムの演算回数を初期化する。そして、ヒストグラム生成部112は、初期化が終わると、ステップS1002に進む。
ステップS1002では、ヒストグラム生成部112は、1フレームの画素数と演算回数を比較する。演算回数が1フレームの画素数よりも大きければ、ヒストグラム生成部112は、ヒストグラム作成終了と判断し、ステップS1008に移行する。一方、演算回数が1フレームの画素数よりも少ない場合は、ヒストグラム生成部112は、ステップS1003に移行する。
ステップS1003では、ヒストグラム生成部112は、各画素の距離情報から、各画素が、特定の閾値により分割された複数の距離範囲のいずれに該当するかを判定する。なお、距離範囲の分割数および特定の閾値は、前記の「推定モードにおけるヒストグラムの生成の処理」(S805)と同じ構成が適用される。したがって、ヒストグラム生成部112は、各画素の距離情報が、「近距離」と「中距離」と「遠距離」のいずれであるかを判定する。そして、ヒストグラム生成部112は、距離情報が「近距離」(0〜3m)の場合にはS1004へ移行し、距離情報が「中距離」(3〜8m)の場合にはステップS1005へ移行し、距離情報が「遠距離」(8〜∞m)の場合にはステップS1006へ移行する。
ステップS1004、ステップS1005、ステップS1006のそれぞれでは、ヒストグラム生成部112は、ステップS1003で特定の閾値で分割された距離範囲ごとに、画素の輝度値のレベルをカウントする。たとえば、輝度値のレベルは256段階で分類される。そして、ヒストグラム生成部112は、分類した画素の輝度を、それぞれのヒストグラム演算カウンタに加算する。このように、ステップS1004、ステップS1005、ステップS1006においては、ヒストグラム生成部112は、特定の閾値で分割され距離範囲ごとに輝度値の分布を示すヒストグラムを生成する。
ステップS1007では、ヒストグラム生成部112は、現在の演算回数をインクリメントし、ステップS1002へと移行する。
ステップS1008において、通常モードにおけるヒストグラム生成の処理が終了する。
(ヒストグラムの表示の例)
次いで、表示部114によるヒストグラムの表示の例について、図11を参照して説明する。図11(a)は、表示部114が表示する表示用画像の全体の例を示す図である。図11(b)は、表示部114が表示する表示用画像に含まれるヒストグラムの表示の態様の例を示す図である。
表示部114は、デジタルカメラ100が撮像可能な状態において電子ビューファインダー600として機能すると、表示用画像生成部113が生成する表示用画像を逐次表示する。
図11(a)において、601は、ISO感度表示である。ISO感度表示601は、ISO感度の現在の設定値を、撮像用画像に重畳して表示する。
602は、F値および露出補正の設定値表示である。F値および露出補正の設定値表示602は、現在のF値および露出補正の設定値を、撮像用画像に重畳して表示する。
603は、近距離の被写体を示す。近距離の被写体603は、デジタルカメラ100から0〜3mの距離に存在する被写体とする。604は、中距離の被写体を示す。中距離の被写体604は、デジタルカメラ100から3〜8mの距離に存在する被写体とする。605は、遠距離の被写体を示す。遠距離の被写体605は、デジタルカメラ100から8〜∞mの距離に存在する被写体とする。
606は、ヒストグラム表示である。ヒストグラム表示606は、ヒストグラム生成部112が生成した距離別の複数のヒストグラムを、撮像用画像に重畳して同時に表示する。図11(b)は、ヒストグラム表示606を拡大して示す図である。
607は上段の補助表示である。610は、上段のヒストグラムである。上段の補助表示607は、上段のヒストグラム610が、近距離(0〜3m)の距離範囲のヒストグラムであることを示す。上段のヒストグラム610は、近距離の被写体603の輝度値の分布を示す。
608は中段の補助表示である。611は、中段のヒストグラムである。中段の補助表示608は、中段のヒストグラム611が、中距離(3〜8m)の距離範囲のヒストグラムであることを示す。中段のヒストグラム611は、中距離の被写体604の輝度値の分布を示す。
609は、下段の補助表示である。612は、下段のヒストグラムである。下段の補助表示609は、下段のヒストグラム612が、遠距離(8〜∞m)の距離範囲のヒストグラムであることを示す。下段のヒストグラム612は、遠距離の被写体605の輝度値の分布を示す。
このように、表示用画像生成部113は、撮像用画像に複数のヒストグラムを重畳した表示用画像を生成する。したがって、表示部114は、複数のヒストグラムを同時に表示できる。
以上、本発明を好適な実施形態(実施例)に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態(実施例)に限られるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲の様々な形態に変形可能である。そして、変形形態も本発明に含まれる。上述した実施形態(実施例)は本発明の一実施形態(実施例)を示すものにすぎない。
例えば、実施例1では、ヒストグラム生成部112が画素の輝度値のレベルを用いてヒストグラムを生成する構成であるが、本発明は、このような構成に限定されない。ヒストグラム生成部112が各画素のG成分からヒストグラムを生成する構成や、R成分またはB成分からヒストグラムを生成する構成であってもよい。そして、これらの構成も、前記実施例1と同様の効果が得られる。
また、実施例では1つのマイクロレンズに対して複数の光電変換部で瞳分割をした例を示したが、本発明は、このような構成に限定されない。要は、瞳分割されている信号であっても、同様の効果が得られる。たとえば、マイクロレンズと光電変換部の間で遮光することによって瞳分割された信号でも同様の効果がある。
また、実施例1においては、単板の撮像素子による画像を用いる構成を示すが、本発明は、2板以上の撮像素子を有する撮像装置であっても、同様の効果が得られる。また瞳分割は、マイクロレンズと光電変換部の間でなくてもよい。たとえば、1枚の撮像素子が、時間分割によってA画像とB画像と生成する構成であってもよい。
また、実施例1では、被写体までの距離を演算する方法として、瞳分割された像の一致度を使用して演算する方法を示したが、本発明はこの方法に限定されない。たとえば、被写体までの距離を演算する方法としては、コントラスト法や、コントラスト法とのハイブリッド方式による方法が適用できる。
ここで、2枚の撮像素子を有する撮像装置について、図12を参照して簡単に説明する。図12は、2枚の撮像素子を有し、A画像とB画像とを別個の撮像素子を用いて生成する構成の撮像装置の光学的な構造を模式的に示す図である。
図12において、1201はミラーである。1202は絞りである。1203はリレーレンズである。リレーレンズ1203は、物体側の焦点位置にある点光源からの光を平行にする。ミラー1201は、光を平行領域(=リレーレンズ1203によって光が平行となった領域)において同時に左右に2つに分割する。1204,1205はミラーである。1206,1207は結像レンズである。1208,1209は撮像素子である。ミラー1204,1205は、左右に2つに分割された光のそれぞれを、左右それぞれの結像レンズ1206,1207に導き、左右それぞれの結像レンズ1206,1207に導かれた光は、それぞれ、撮像素子1208,1209に結像する。このような構成の光学系を有する撮像装置においては、別々の撮像素子1208,1209がA画像とB画像とを生成する。そして、このような光学系を有する撮像装置に本発明が適用されると、前記実施例1と同様の効果が得られる。
本発明は、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置と、ヒストグラムの表示方法と、のプログラムに有効な技術である。
100:デジタルカメラ、101:撮像光学系、102:撮像素子、103:A/D変換部、104:システム制御用CPU、105:メモリ、106:信号処理部、107:画像処理部、108:瞳分割画像取得部、109:距離演算部、110:信頼度演算部、111:距離補間演算部、112:ヒストグラム生成部、113:表示用画像生成部、114:表示部、115:ヒストグラム生成方法切替部

Claims (26)

  1. 被写体を撮像し、画像信号を出力する撮像手段と、
    画像信号に対応する、被写体までの距離を演算する距離演算手段と、
    前記距離演算手段の演算結果に基づいて、複数の距離範囲についてそれぞれヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    前記複数のヒストグラムを表示媒体に表示する表示制御手段と、
    を有し、
    前記複数のヒストグラムは、前記画像信号から得られた輝度値のレベルのヒストグラムと前記画像信号から得られた色成分のヒストグラムの少なくともいずれかであることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記距離演算手段演算結果の信頼度を演算する信頼度演算手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記信頼度演算手段の演算結果に基づいて、画像信号の対象領域に対応する被写体までの距離を、対象領域以外の領域に対応する被写体までの距離の補間によって演算する補間演算手段を更に備え、
    前記ヒストグラム生成手段は、前記信頼度演算手段により得られる信頼度が基準より高い領域に対応する被写体までの距離としては、前記距離演算手段が演算した前記被写体までの距離を用い、前記信頼度演算手段により得られる信頼度が前記基準より低い領域に対応する被写体までの距離としては、前記信頼度と前記距離演算手段が演算し前記補間演算手段が補間した前記被写体までの距離とを用いて、前記複数のヒストグラムを生成することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記ヒストグラム生成手段による前記ヒストグラムの生成方法には、前記信頼度が前記基準より低いと判定した画素の輝度値を除外して前記複数のヒストグラムを生成する方法が含まれることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記ヒストグラム生成手段は、画像信号の複数の領域について、それぞれ対応する輝度値または色成分と、被写体までの距離を取得し、
    各領域に対応する輝度値または色成分を、対応する被写体までの距離に基づいて距離範囲ごとに分類し、
    距離範囲ごとに設けられた複数のヒストグラム演算カウンタに、それぞれカウントさせることで前記複数のヒストグラムを生成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記ヒストグラム生成手段は、ヒストグラムの生成方法を切り替えられることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記ヒストグラム生成手段は、ユーザ操作に応じてヒストグラムの生成方法を切り替えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記表示制御手段は、前記ヒストグラム生成手段が生成した複数のヒストグラムを前記表示媒体の同一画面上に表示することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記表示制御手段は、前記複数のヒストグラムを距離順に並べて表示することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記表示制御手段は、前記ヒストグラム生成手段が生成したヒストグラムを前記撮像手段から得られる画像信号に合成して、前記表示媒体に表示することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記距離演算手段は、前記撮像手段により得られる視差を有する対となる画像信号を用いて被写体までの距離を演算することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記撮像手段は、撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過した光束をそれぞれ受光して対となる画像信号を出力し、
    前記距離演算手段は、前記対となる画像信号を用いて被写体までの距離を演算することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 画像信号を生成するステップと、
    画像信号に対応する、被写体までの距離を演算するステップと、
    前記被写体までの距離の演算の結果に基づいて、複数の距離範囲についてそれぞれヒストグラムを生成するステップと、
    前記複数のヒストグラムを表示媒体に表示するステップと、
    を有し、
    前記複数のヒストグラムは、前記画像信号から得られた輝度値のレベルのヒストグラムと前記画像信号から得られた色成分のヒストグラムの少なくともいずれかであることを特徴とするヒストグラムの表示方法。
  14. ヒストグラムを表示媒体に表示する表示制御手段を有する画像処理装置のコンピュータに、
    画像信号に対応する、被写体までの距離を演算するステップと、
    前記被写体までの距離の演算の結果に基づいて、複数の距離範囲についてそれぞれヒストグラムを生成するステップと、
    前記複数のヒストグラムを前記表示媒体に表示するステップと、
    を実行させ、
    前記複数のヒストグラムは、前記画像信号から得られた輝度値のレベルのヒストグラムと前記画像信号から得られた色成分のヒストグラムの少なくともいずれかであることを特徴とするプログラム。
  15. 画像信号と、前記画像信号に対応する、被写体までの距離を示す距離情報を取得する取得手段と、
    前記画像信号と、対応する前記距離情報に基づいて、複数の距離範囲についてそれぞれヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    前記複数のヒストグラムを表示媒体に表示する表示制御手段と、
    を有し、
    前記複数のヒストグラムは、前記画像信号から得られた輝度値のレベルのヒストグラムと前記画像信号から得られた色成分のヒストグラムの少なくともいずれかであることを特徴とする画像処理装置。
  16. 前記取得手段は、前記距離情報の信頼度に関する情報を取得することを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
  17. 画像信号に対応する、被写体までの距離を演算する距離演算手段と、
    前記信頼度に基づいて、前記画像信号の対象領域に対応する被写体までの距離を、対象領域以外の領域に対応する被写体までの距離の補間によって演算する補間演算手段と、
    を更に備え、
    前記ヒストグラム生成手段は、前記信頼度が基準より高い領域に対応する被写体までの距離としては、前記距離情報の距離を用い、前記信頼度が前記基準より低い領域に対応する被写体までの距離としては、前記信頼度と前記距離演算手段が演算し前記補間演算手段が補間した前記被写体までの距離とを用いて、前記複数のヒストグラムを生成することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記ヒストグラム生成手段による前記ヒストグラムの生成方法には、前記信頼度が前記基準より低いと判定した画素の輝度値を除外して前記複数のヒストグラムを生成する方法が含まれることを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 前記ヒストグラム生成手段は、ヒストグラムの生成方法を切り替えられることを特徴とする請求項15から18のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  20. 前記ヒストグラム生成手段は、ユーザ操作に応じてヒストグラムの生成方法を切り替えることを特徴とする請求項15から19のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  21. 前記表示制御手段は、前記ヒストグラム生成手段が生成した複数のヒストグラムを同時に表示することを特徴とする請求項15から20のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  22. 前記表示制御手段は、前記複数のヒストグラムが距離順に並べて表示することを特徴とする請求項15から21いずれか1項に記載の画像処理装置。
  23. 前記表示制御手段は、前記ヒストグラム生成手段が生成したヒストグラムを前記画像信号に合成して、前記表示媒体に表示することを特徴とする請求項15から22のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  24. 前記距離情報は、視差を有する対となる画像信号を用いて演算されたものであることを特徴とする請求項15から23のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  25. 前記取得手段は、対となる画像信号を取得し、
    前記距離情報は、撮像光学系の異なる射出瞳領域を通過した光束をそれぞれ受光して得られる対となる画像信号を用いて演算されたものであることを特徴とする請求項15から24のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  26. 前記ヒストグラム生成手段は、画像信号の複数の領域について、それぞれ対応する輝度値または色成分と、被写体までの距離を取得し、
    各領域に対応する輝度値または色成分を、対応する被写体までの距離に基づいて距離範囲ごとに分類し、
    距離範囲ごとに設けられた複数のヒストグラム演算カウンタに、それぞれカウントさせることで前記複数のヒストグラムを生成することを特徴とする請求項15から25のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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