JP6728020B2 - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像の位置合わせを行う画像処理装置に関するものである。
カメラからの距離が異なる複数の被写体を撮像する場合、あるいは、奥行き方向に長い被写体を撮像する場合に、撮像光学系における被写界深度が足りないために、被写体の一部にしかピントを合わせられない場合がある。これを解決するため、特許文献1には、ピント位置を変化させて複数の画像を撮像し、各画像から合焦している領域のみを抽出して1枚の画像に合成し、撮像領域全体に合焦している合成画像を生成する技術が開示されている。
複数の画像を用いて合成を行う場合、手振れなどによって生じた複数の画像間の位置ずれを補正するために、複数の画像間の位置合わせを行う必要がある。ここで、ピントがあっていない領域は、画像がぼけて像が広がっているため、このような領域を用いて位置合わせを行ってしまうと、その精度が低くなってしまう。そのため、画像間の位置合わせを精度良く行うためには、なるべく合焦状態である領域を用いて、画像間の位置合わせを行う必要がある。
そのためには、ピント位置を変化させながら撮像した複数の画像のそれぞれにおいて、どの領域が合焦状態であるかを判定する必要がある。そこで、特許文献2には、コントラストの高い領域を合焦領域とみなして、コントラストの高い領域を優先的に用いて複数の画像間の位置合わせを行う技術が開示されている。
特開2015−216532号公報 特開2007−274213号公報
しかしながら、コントラストの高い領域が、合焦領域であるとは限らない場合がある。例えば、主たる被写体の模様が薄く、その背景の模様が濃い場合、主たる被写体にピントを合わせたとしても、合焦状態ではない背景のコントラスト値のほうが大きくなる場合がある。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、合焦領域を正しく判定し、判定した合焦領域に基づいて位置合わせを行う画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、ピント位置が異なる第1の画像と第2の画像の位置合わせを行う位置合わせ手段と、前記第1の画像の距離情報と、前記距離情報の信頼度とを算出する算出手段と、前記第1の画像において前記位置合わせの基準領域を設定する設定手段と、を有し、前記設定手段は、前記第1の画像における複数の領域の少なくとも一部の領域に、前記距離情報と前記信頼度に応じた優先度を求め、該優先度に基づいて前記基準領域を設定することを特徴とする画像処理装置を提供する。
本発明の画像処理装置によれば、複数の画像に対して位置合わせを行うとき、合焦領域に基づく位置合わせを行うことができる。
第1の実施形態に係るデジタルカメラの構造を示すブロック図である。 第1の実施形態における撮像部に設けられたセンサの例を示す図である。 第1の実施形態を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態における画像の位置合わせを説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態における画像に対するブロックを説明するための図である。 第1の実施形態における位置合わせの基準領域の設定を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態におけるブロックの評価を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態におけるブロックの優先度の設定を説明するための図である。 第1の実施形態における相関量の算出を説明するための図である。 第1の実施形態における距離情報の信頼度の算出を説明するための図である。 第1の実施形態における画像の合成を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態における手振れ量に応じる画像の距離情報の算出を説明するための図である。 第1の実施形態におけるジャイロの動作を説明するための図である。 第2の実施形態における位置合わせの基準領域の設定を説明するためのフローチャートである 第2の実施形態における距離情報の信頼度の閾値の下限の決定を説明するための図である。 第2の実施形態における距離情報の信頼度が全体的に低い被写体を示す図である。
以下では、添付の図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態に係るデジタルカメラの構造を示すブロック図である。
制御部101は、例えばCPUやMPUなどのシグナルプロセッサであり、予め後述するROM105に内蔵されたプログラムを読み出しながら、デジタルカメラ100の各部分を制御する。たとえば、後述するように、制御部101が、後述する撮像部104に対して撮像の開始と終了について指令を出す。または、後述する画像処理部107に対して、ROM105に内蔵されたプログラムに基づいて、画像処理の指令を出す。ユーザによる指令は、後述する操作部110によってデジタルカメラ100に入力され、制御部101を通して、デジタルカメラ100の各部分に達する。
駆動部102は、モーターなどによって構成され、制御部101の指令の下で、後述する光学系103を機械的に動作させる。たとえば、制御部101の指令に基づいて、駆動部102が光学系103に含まれるフォーカスレンズの位置を移動させ、光学系103の焦点距離を調整する。
光学系103は、ズームレンズ、フォーカスレンズ、および絞りなどにより構成される。絞りは、透過する光量を調整する機構である。レンズの位置を変えることによって、ピント位置を変えることができる。
撮像部104は、光電変換素子であり、入射された光信号を電気信号に変換する光電変換を行うものである。たとえば、撮像部104に、CCDやCMOSセンサなどを適用することができる。撮像部104は、動画撮像モードを設け、時間的に連続する複数の画像を動画の各々のフレームとして、撮像することができる。
図2は、撮像部104を構成する撮像素子の例である。図2(a)に示した撮像素子は、1つの画素210が、2つの光電変換部211と212を有する。図2(b)に示した撮像素子は、1つの画素220が、4つの光電変換部221乃至224を有する。図2に示した撮像素子の1つの画素にある、複数の光電変換部のそれぞれから独立に読み出した信号を用いることで、被写体の距離情報を算出することができる。こうした独立に読み出したそれぞれの光電変換部の信号を、瞳分割信号という。瞳分割信号を、画像信号とともに記録すると、制御部101は、後述する画像処理部107での解析で、各々の領域における被写体のデフォーカス量、すなわち光軸方向の相対位置を算出することができる。ここでいうデフォーカス量は、撮像時のレンズのピント位置と、各画素に対応するそれぞれの被写体におけるピント位置との差を表す量である。したがって、撮像時のピント位置に対応する被写体の距離情報と、各画素におけるデフォーカス量から、各画素に対応する被写体の距離情報を得ることができる。ここでは、デフォーカス量は距離情報の一種であるとして説明を行う。
図2(c)は、1対の瞳分割信号を説明するための図である。1対の瞳分割信号は、その領域における被写体のデフォーカス量に応じた位相ずれを持った、1対の波形信号となる。そのため、この1対の波形信号の位置をずらしながら、この2つの波形信号の差分を求め、この差分が最小値となるときのずらし量から、デフォーカス量を求めることができる。
理想的には、1対の波形信号の形状は完全に一致し、波形信号の差分の最小値はゼロになるはずである。しかしながら、実際にはノイズの影響や光学系におけるケラレの影響などによって、1対の波形信号の差分の最小値はゼロにはならない。この差分の最小値の値が大きくなるほど、1対の波形信号の相関度は低いと言うことができる。
図2(d)は、図2(a)に示した素子において、光信号の画素への入射を示す。図2(d)では、撮像素子241には、マイクロレンズ242と、カラーフィルタ243と、光電変換部244と245とがある。光電変換部244と245とは、同じ画素に属し、マイクロレンズ242とカラーフィルタ243に対応する。この図4はデジタルカメラを上から見た図であって、1つの画素に対応する2つの光電変換部244と245が左右に並んで配置されていることを示している。射出瞳246から出る光束のうち、光軸249を境にして、上側の光束(領域247からの光束に相当)は光電変換部245に入射し、下側の光束(領域248からの光束に相当)は光電変換部244に入射する。つまり、光電変換部244と245とはそれぞれ撮像レンズの射出瞳の異なる領域の光を受光している。ここで光電変換部244が受光した信号をA像、光電変換部245で受光した信号をB像とすると、A像とB像は前述する1対の瞳分割信号に該当する。A像とB像の位相差に基づいて焦点ズレ量を算出でき、距離情報を取得することができる。
ROM105は、記録媒体としての読み出し専用の不揮発性メモリであり、デジタルカメラ100が備える各ブロックの動作プログラムに加え、各ブロックの動作に必要なパラメータ等を記憶している。RAM106は、書き換え可能な揮発性メモリであり、デジタルカメラ100が備える各ブロックの動作において出力されたデータの一時的な記憶領域として用いられる。
画像処理部107は、撮像部104から出力された画像、あるいは後述する内蔵メモリ109に記録されている画像信号のデータに対して、ホワイトバランス調整、色補間、フィルタリングなど、様々な画像処理を行う。また、撮像部104が撮像した画像信号のデータに対して、JPEGなどの規格で、圧縮処理を行う。
画像処理部107は、特定の処理を行う回路を集めた集積回路(ASIC)で構成される。あるいは、制御部101がROM105から読み出したプログラムに従って処理することで、制御部101が画像処理部107の機能の一部または全部を兼用するようにしてもよい。制御部101が画像処理部107の全ての機能を兼用する場合には、画像処理部107をハードウェアとして有する必要はなくなる。
表示部108は、RAM106に一時保存されている画像、または、後述する内蔵メモリ109に保存されている画像、あるいは、デジタルカメラ100の設定画面などを表示するための液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどである。
内蔵メモリ109は、撮像部104が撮像した画像や画像処理部107の処理を得た画像、および、画像撮像時のピント位置の情報などを記録する場所である。内蔵メモリの代わりに、メモリカードなどを用いてもよい。
操作部110は、たとえば、デジタルカメラ100につけるボタンやスイッチ、キー、モードダイアルなど、あるいは、表示部108に兼用されるタッチパネルなどである。ユーザによる指令は、操作部110を経由して、制御部101に達する。
図3は、本実施形態を説明するためのフローチャートである。ユーザが操作部110を操作することによって、ピント位置を変化させて複数の画像を撮像し、各画像から合焦している領域のみを抽出して1枚の画像に合成する撮像モードが選択されると、制御部101は図3に示す処理を実行する。
ステップS301では、撮像部104は、ピント位置を変更しながら、複数回の撮像を行い、ピント位置を異ならせた複数の画像を得る。ユーザが予め、撮像枚数、最初のピント位置、および、ピント位置のずらし量を設定し、制御部101がその設定された値に応じて撮像部104を制御するようにしてもよい。
ステップS302では、制御部101は、ステップS301で撮像した複数の画像の位置合わせを行う。詳細は後述する。
ステップS303では、画像処理部107は、ステップS302で位置合わせした複数の画像に対して、合成を行う。詳細は後述する。
<画像の位置合わせの処理>
次に、ステップS302での画像の位置合わせの処理について説明する。図4は、本実施形態における画像の位置合わせを説明するためのフローチャートである。
ステップS401において、制御部101は撮像した画像の中から位置合わせの基準となる画像を画像処理部107に入力する。一例としては、制御部101が複数の画像のうち、ピント位置が最も至近側に設定された画像、あるいは、最も無限遠側に設定した画像を基準画像とする。
ステップS402において、制御部101は撮像した画像の中から位置合わせ対象画像を画像処理部107に入力する。ステップS401でピント位置が最も至近側に設定された画像が基準画像として設定された場合には、基準画像の次にピント位置が至近側に近い画像が、位置合わせ対象画像として選択される。反対に、ステップS401でピント位置が最も無限遠側に設定された画像が基準画像として設定された場合には、基準画像の次にピント位置が無限遠側に近い画像が、位置合わせ対象画像として選択される。
ステップS403において、位置合わせ対象画像を基準画像に位置合わせするために、基準画像と位置合わせ対象画像のずれ量をブロック単位で検出する。図5は、本実施形態におけるブロックの配置の一例を説明するための図である。図5では、画像500に対して所定サイズの矩形ブロックを所定間隔で配置した一例を示す。このブロックの配置処理は、位置合わせ対象すべての画像に対して行い、ブロックのサイズは、想定される画像間の位置のずれに合わせて設定することが良い。また、画像間の位置のずれ量は、基準画像の画素値と、位置合わせ対象画像の画素値の差の絶対値総和(SAD:Sum Of Absolute Difference)が最も小さくなるようにベクトルを求めることで算出できる。
ステップS404において、位置合わせの画像変形係数を算出するために、位置合わせの基準領域の設定を行う。この処理についての詳細は後述する。
ステップS405で、画像処理部107は、ステップS404で設定した位置合わせの基準領域に基づいて、アフィン変換もしくは射影変換など公知の方法で、位置合わせのための画像変換係数を算出する。具体的には、後述する優先度の高いブロックから算出された移動量と移動方向とに対して、アフィン変換もしくは射影変換の変換係数を算出する。一例として、射影変換において、以下の(式1)を用いて、任意の画素の座標(x,y)を(x´,y´)へ変換する。
(式1)では、4点の座標関係が分かれば倍率の自由度を除いて、一意に求めることができる。したがって、一例として、制御部101は、優先度の高い順から4つのブロックを選び、射影変換に使われる変換行列を算出することにする。
ステップS406において、画像処理部107がステップS405で算出した画像変換係数を用いて位置合わせ対象画像の画像変形を行う。
ステップS407において、全ての位置合わせ対象画像に対する位置合わせを行ったかどうかを判定し、全ての画像に対して位置合わせを行っていれば画像位置合わせ処理を終了し、位置合わせを行っていない画像が存在すれば、ステップS408に進む。ステップS408で、制御部101は、S406で画像変形を行った位置合わせ対象画像を新たな基準画像として更新し、その後ステップS402に移行する。
<位置合わせの基準領域の設定>
図6は、図4のステップS404における位置合わせの基準領域の設定を説明するためのフローチャートである。
ステップS601で、画像処理部107は、処理対象の画像の各々のブロックに対して所定の方法で評価を行い、各々のブロックの優先度を算出する。詳細は後述する。
ステップS602で、制御部101は、優先度が予め定められた閾値より高いブロックの数が、予め定められた所定数以上であるかどうかを判断する。所定数以上であれば、ステップS603に進み、所定数以上でなければ、ステップS604に進む。
ステップS603では、画像処理部107は、ステップS601で、距離情報を用いて算出した優先度が高い順から4つのブロックを選択し、この4つのブロックで得られたベクトルを用いて、アフィン変換もしくは射影変換の変換係数を算出する。つまり、この4つのブロックを合焦領域とみなして変換係数を算出している。ステップS604では、画像処理部107は、距離情報を用いて算出した優先度を使用せず、各ブロックにおけるコントラスト値を評価し、コントラスト値で算出した優先度を使用することにする。具体的には、コントラスト値が高い順から4つのブロックを選択し、この4つのブロックで得られたベクトルを用いて、アフィン変換もしくは射影変換の変換係数を算出する。
次に、図6のステップS601でのブロックの評価について説明する。図7は、ブロックの評価を説明するためのフローチャートである。
ステップS701において、撮像部104が算出した距離情報に対してどのデフォーカス範囲までを合焦とするかの合焦範囲(Def_focus)を設定する。合焦範囲は焦点深度である1Fδ(δ:許容錯乱円径)で良いが、ピント位置のふり量によって変更しても良い。例えば、ピント位置を細かい間隔で変化させた場合、ピント領域が重なっている可能性が高いので1Fδよりも小さくすることで、小さい合焦範囲にすることが可能である。
ステップS702で、制御部101は、処理対象のブロックを設定する。制御部101は、図5に示したブロックの中から、処理していないものを選び、処理対象のブロックとする。
ステップS703において、処理対象のブロックの各画素に対して距離情報の信頼度が予め定められた閾値より高い合焦状態の画素が多く含まれるかを判定する。ここでいう距離情報の信頼度は、撮像部104が算出した距離情報の信頼性を表すパラメータで、その算出方法は、後述する。画素の距離情報の信頼度が低いときは、その画素の信号値はノイズなどの理由で実際の値から乖離する可能性が高く、位置合わせの基準領域から外すことが好ましい。合焦近傍の画素の距離情報の信頼度が予め定められた閾値より高い画素の数が所定数より多い場合は制御部101がS704に移行して着目ブロックの優先度を高くする。一方、合焦近傍の画素の距離情報の信頼度が予め定められた閾値より高い画素の数が所定数より多くない場合は制御部101がステップS705に移行して着目ブロックの優先度を低くする。画像間の位置合わせを行うためには、なるべくシャープなエッジ情報に基づいて画像間の動きベクトルを求めることが望ましいため、距離情報が合焦近傍となっている画素を多く含むブロックを、基準領域となるブロックとして選択することが望ましい。しかしながら、各画素に対応する距離情報自体に誤りがある可能性がある。そこで、本実施形態では、距離情報が合焦近傍であって、かつ、距離情報の信頼度が予め定められた閾値より高い画素の数を多く含むブロックを、基準領域となるブロックとして選択するようにしている。なお、ここでは画素ごとに距離情報を求める構成を例にして説明を行ったが、複数の画素を含むブロックごとに距離情報を求める構成としてもよい。
図8は、ブロックの優先度の設定を説明するための図である。図8(a)は画像の距離情報を示し、図8(b)は距離情報の信頼度を示す。なお、図8(a)では、明度が低いほど、距離情報が長い(無限遠側に近い)と意味し、図8(b)では、明度が低いほど距離情報の信頼度が高いと意味する。図8(a)のブロック801と図8(b)のブロック811とは同じブロックで、図8(a)のブロック802と図8(b)のブロック812とは同じブロックである。図8(c)はブロック801(811)での距離情報の信頼度が予め定められた閾値より高い画素の数とピント位置との関係を示す。図8(d)はブロック802(812)での距離情報の信頼度が予め定められた閾値より高い画素の数とピント位置との関係を示す。図8(c)では、合焦範囲では、閾値より高い距離情報の信頼度をもつ画素が多く、図8(d)では、合焦範囲では、閾値より高い距離情報の信頼度をもつ画素が少ない。したがって、制御部101はブロック801(811)の優先度を高くし、ブロック802(812)の優先度を低くする。
また、前述したステップS702での処理の変形の一例として、制御部101が以下のような処理することができる。制御部101は、ブロック内のデフォーカス量の絶対値(Diff_def)と距離情報の信頼度(Conf_def)を掛け合わせた評価値(Estm_def)を下記(式2)で算出する。なお、Diff_defは、Def_focusが1となるように正規化した値であり、Conf_defは、後述するように0.0〜1.0の値を取り、信頼度が高ければ1.0となる。
制御部101は、評価値(Estm_def)が予め定められた評価値の閾値より大きい画素を数え、その画素数が多ければ優先度を高く設定し、少なければ低く設定する。
ステップS706で、制御部101は、すべてのブロックの評価が終了したかどうかを判断し、終了していなければ、ステップS702に戻る。かくして、制御部101は、ステップS602で、算出した優先度を予め定められた閾値と比較し、閾値より高いブロックの数を数える。たとえば、図8(e)は、閾値より高い優先度をもつブロック841とそうでないブロック842とを示し、閾値より高い優先度をもつブロックの数は7である。さらに、前述した通り、閾値より高い優先度をもつブロックの数7と予め定められた所定数と比較し、ステップS601のブロックの評価で算出した優先度を使うかどうかを決める。
制御部101は、優先度の高いブロックが所定数以上と判断した場合、ステップS603に入り、変換係数を算出する際に、距離情報を用いて算出した優先度情報を使用し、ブロックを選択することにする。制御部101は、優先度の高いブロックが所定数以上でないと判断した場合、ステップS604に入り、変換係数を算出する際に距離情報を用いて算出した優先度情報を使用しないことにする。かわりに、前述したように、一例としてコントラスト値で算出した優先度を使用し、ブロックを選択することにする。
以上では、ステップS404での位置合わせの基準領域の設定に関して説明した。
<距離情報の信頼度の算出方法>
以下では、図7のステップS703で参照した距離情報の信頼度の算出方法の一例について述べる。制御部101は、図2に示した素子を用いて、1対の瞳分割信号を取得し、相関演算を行い、距離情報の信頼度を算出する。図9は、本実施形態における相関量の算出を説明するための図である。図9の各図では、横軸が像ずれ量、縦軸が1対の瞳分割信号の相関量を表す。図9(a)は相関度が高い例、(b)、(c)、(d)は相関度が低い例を示している。微小ブロックにおける1対の瞳分割信号の信号値を(E(1)〜E(m))、(F(1)〜F(m)、mはデータ数)と一般化して表現した場合に、データ系列(E(1)〜E(m))に対しデータ系列(F(1)〜F(m)の位相を相対的にずらしながら(式2)により2つのデータ列間の像ずれ量kにおける相関量C(k)を演算する。
C(k)=Σ│E(n)−F(n+k)│……(式3)
(式3)において、Σ演算はnについて計算される。このΣ演算においてn、n+kのとる範囲は1〜mの範囲に限定される。また、像ずれ量kは整数であり、画像間の相対的シフト量である。
(式3)の演算結果は、図9(a)に示すように、シフト量がxであるとき、相関量C(k)が最小になる。相関量C(k)の最小値が小さいほど、1つの瞳分割信号がより似ていて、相関度が高いといえる。続いて下記(式4)乃至(式7)による3点内挿の手法を用い、連続的な相関量に対する最小値C(x)を与えるシフト量xを求める。
x=kj+D/SLOP……(式4)
C(x)=C(kj)−│D│……(式5)
D={C(kj−1)−C(kj+1)}/2……(式6)
(式7)で求めたシフト量xより、被写体像面の予定結像面に対するデフォーカス量DEFを下記(式8)で求めることができる。
DEF=KX・PY・x……(式8)
(式8)において、PYは撮像素子の画素ピッチ(撮像素子を構成する画素間距離)であり、KXは一対の測距瞳を通過する光束の重心の開き角の大きさによって決まる変換係数である。
距離情報の信頼度は以下のように算出される。図10は、距離情報の信頼度の算出を説明するための図である。図9(b)に示すように、1対の瞳分割信号のデータ系列の相関度が低い場合は、相関度が高い場合の図9(a)に比べて、内挿された相関量の最小値C(x)の値が大きくなる。そこで、制御部101はC(x)の情報を用いて判定が行う。図10(a)は横軸に相関量の最小値C(x)、縦軸に距離情報の信頼度(0.0から1.0)をとるグラフであり、C(x)が閾値th1より小さい場合は距離情報の信頼度が最も高い。C(x)が閾値th1からth2の範囲は、C(x)が大きくなるにつれて距離情報の信頼度が低くなり、C(x)が閾値th2を超えるとは距離情報の信頼度が最も低くなる。この関係を用いることで距離情報の信頼度を算出することが可能である。なお、C(x)だけでなく隣接画素との変化量の大きさを加味した値であるSLOPでC(x)を除した値を用いても良く、その関係は図10(a)と同一である。
図9(c)に示したように、1対の瞳分割信号のデータ系列に内挿された相関量の最小値C(x)の値が存在しない場合、制御部101は、距離情報の信頼度が0と判断してもよい。
図9(d)のように、SLOPが所定値以下の場合は被写体が低コントラストである可能性が高く、隣接画素との相関量の差分が小さくなるため、SLOPを距離情報の信頼度として使用しても良い。SLOPを距離情報の信頼度とする場合は、図10(b)に示すようにSLOPが閾値th1より小さい場合は距離情報の信頼度が最も低い。SLOPが閾値th1からth2の範囲は、SLOPが大きくなるにつれて距離情報の信頼度が高くなり、SLOPが閾値th2を超えるとは距離情報の信頼度が最も高くなる。なお、低コントラストに関しては上記手法以外に、画像自体のエッジ強度から判定しても良く、例えばソーベルフィルタやバンドパスフィルタ等のエッジ抽出フィルタの出力値を用いることができる。
さらに、上記の他に遠近競合に関する情報を信頼度として使用することも可能である。具体的には、上記手法で算出した距離情報(画素毎のデフォーカス量)に対してバンドパスフィルタ処理を行い着目画素と隣接画素の距離情報の変化量を算出する。この変化量が大きいと着目画素近傍に距離情報の異なる被写体が存在する可能性が高く、距離の変化量が小さいと距離情報の近い被写体である可能性が高い。被写体の輪郭部以外では、互いに近い着目画素と隣接画素との距離情報が大きく異なることがないと思われる。よって、図10(c)に示すように、距離情報の変化量が閾値th1より小さい場合は、遠近競合が無く距離情報の信頼度が最も高い。距離情報の変化量が閾値th1からth2の範囲は、距離情報の変化量が大きくなるにつれて距離情報の信頼度が低くなり、距離情報の変化量が閾値th2を超えると、遠近競合の可能性が高いとして距離情報の信頼度が最も低くなる。
なお、制御部101は、複数の距離情報の信頼度を算出した場合、各々の信頼度の乗算結果を最終的な信頼度とする。例えば、制御部101は、ある画素においてC(x)を用いて算出した信頼度が高くても、遠近競合を用いて算出した信頼度が低い場合は当該画素の距離情報の信頼度は低いと判定する。
以上は距離情報の信頼度の算出に関して説明した。
<画像の合成>
以下では、図3のステップS303での画像の合成について説明する。
図11は、画像の合成を説明するためのフローチャートである。S1101において、画像処理部107は、位置合わせを行った各画像に対して、各画像を複数の細かい領域に分割し、それぞれの分割領域における画像のコントラスト値を算出する。一例としては、画像処理部107は、ソーベルフィルタなどを用いてエッジを抽出し、コントラスト値を算出する。なお、使用するフィルタに制限はなく、ラプラシアンフィルタ等のエッジ検出フィルタや所定の帯域を通過するバンドパスフィルタを用いることも可能である。
S1102において、全ての画像に対してコントラスト値を算出したかを判定し、全ての画像のコントラスト値の算出が終了したらS1104に移行し、コントラスト値を算出していない画像が存在すればS1103に移行する。制御部101は、全ての画像のコントラスト値の算出が終了するまでS1101からS1103の処理を繰り返す。
S1104において、各画像に対するコントラスト値を用いて、分割領域ごとに合成MAPを生成する。具体的には、同一の位置における分割領域において、ピント位置を変えながら撮像した画像のうち、コントラスト値が最も高くなる画像の合成比率を100%、それ以外の画像は0%とする。この合成比率の設定をそれぞれの分割領域ごとに行う。なお、隣接画素間で合成比率が0%から100%に変化(あるいは100%から0%に変化)すると、合成境界での不自然さが目立つようになる。そのため、合成MAPに対して所定の画素数(タップ数)を持つローパスフィルタをかけることで、隣接画素間で合成比率が急激に変化しないようにする。また、各撮像画像のコントラスト分布から、コントラストの高い領域に対する画像の合成比率が高くなるような合成MAPを作成してもよい。
S1105において、画像処理部107は、合成MAPに基づき、撮像画像の合成を行い、出力画像を生成し、制御部101は、画像の合成処理を終了させる。
なお、以上の実施形態の1つの変形としては、以下に記述する。以上に記述の実施形態では、距離情報は、各々の画像に対して、撮像部104が測距して生成するが、手振れ量に応じて基準画像から算出した距離情報を元にそのほかの画像の距離情報を算出してもよい。手振れ量は、動き情報検出部111によって検出される。
図12は、手振れ量に応じる画像の距離情報の算出を説明するための図である。図12(a)は基準画像のピント位置に対する距離情報であり、12(b)は基準画像に対して+1Fδ、12(c)は基準画像に対して+2Fδ、12(d)は基準画像に対して+3Fδのピント位置で撮像した画像の距離情報である。図12(a)乃至(d)において、距離情報が0Fδの領域は、領域1211、1222、1233および1244である。手振れ量が小さい場合は、各ピン振り画像の位相が大きくずれないため、基準画像の距離情報で+1Fδとなる領域1212は、基準画像に対して+1Fδのピント位置の画像において距離情報が0Fδの領域1222と見なす。同様に、基準画像の距離情報で+2Fδとなる領域1213は、基準画像に対して+2Fδのピン振り画像において距離情報が0Fδの領域1233と見なす。また、基準画像の距離情報で+3Fδとなる領域1214は、基準画像に対して+3Fδのピン振り画像において距離情報が0Fδの領域1244と見なす。そのため、手振れ量が小さい場合は全てのピン振り画像に対して距離情報の算出は行わず、基準画像の距離情報とピン振り量の関係から、各ピン振り画像における距離情報が0Fδの領域を算出するようにする。
なお、前述したジャイロを代表とする動き情報検出部111の動作について、以下で簡単に述べる。図13は、ジャイロの動作を説明するための図である。動き情報検出部111に相当するジャイロ1301は角速度データを検出し電圧として出力する。次に、AD変換部1302は、ジャイロから出力されるデータをデジタルデータに変換する。ハイパスフィルタ(HPF)1403は、ジャイロのオフセット成分や温度ドリフト成分などを除去する。ローパスフィルタ(LPF)1404は、角速度データをそのまま積分し、角度データに変換して手振れ量を算出する。
第1の実施形態によれば、複数の画像を用いて位置合わせを行うとき、合焦領域を正しく判定し、判定した合焦領域に基づいて位置合わせを行うことができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、優先度の高いブロックが所定数以上でなければ、距離情報の信頼度の閾値を下げたり、合焦範囲を変更したりする。以下では、第1の実施形態との違いを中心に、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様な所は省略する。
第2の実施形態では、第1の実施形態と比べ、ステップS404での位置合わせの基準領域の設定が異なる。図14は、第2の実施形態における位置合わせの基準領域の設定を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1401で、画像処理部107はブロックの評価を行う。ステップS1401での処理は、ステップS601と同様であるため、説明は省く。
次に、制御部101は、ステップS1402で、優先度の高いブロックが所定数以上かどうかについて判断する。優先度の高いブロックが所定数以上である場合、ステップS1403に進み、制御部101は、ステップS603と同じように、距離情報を用いて算出した優先度情報に基づいて、変換係数を算出するための合焦領域とみなせるブロックを選択する。一方、優先度の高いブロックが所定数以上でない場合、ステップS1404に進む。
ステップS1404では、制御部101は、距離情報の信頼度の閾値を下げて条件を緩和する。例えば、距離情報を算出する際の測距枠に対してずれ量検出のブロック枠が大きい場合、測距枠内にはテクスチャが入っていなくても、ずれ量検出ブロックにはテクスチャが入る可能性がある。その場合そのテクスチャの情報を用いて動きを検出できる可能性があるためである。
ステップS1405において、制御部101は、距離情報の信頼度の閾値が予め決められた下限値以下であればステップS1406に移行し、そうでなければS1401の処理に移行してブロックを再評価する。閾値の下限値は以下の手法で経験的に決定されるものであり、以下で説明する。図15は、距離情報の信頼度の閾値の下限の決定を説明するための図である。図15は、様々なブロックに対して距離情報の信頼度とずれ量検出を行いその関係をグラフ化したものである。黒丸点1501が各ブロックの値であり、それらのデータ群を近似曲線でつないだものが近似曲線1502である。この近似曲線1502を基にずれ量が1画素未満となる距離情報の信頼度を閾値の下限値とすることができる。
ステップS1406において、距離情報の信頼度の閾値を下げても優先度の高いブロックが所定数以下の場合、制御部101は、合焦範囲(Def_focus)の範囲を広げるように合焦範囲の条件を緩和する。第1の実施形態ではでは1Fδの範囲を設定していたが、これを2Fδ、3Fδと広げるようにする。
ステップS1407において、制御部101は、合焦範囲(Def_focus)の範囲が予め決められた上限値以上であればステップS1408に移行し、そうでなければステップS1408の処理に移行してブロックを再評価する。
ステップS1408において、制御部101は、距離情報の信頼度や合焦範囲の条件を緩和しても優先度の高いブロックが所定数以下であれば、距離情報からブロックの優先度を選択することはできないと判断する。第1の実施形態のステップS604と同様に、距離情報を用いて算出した優先度情報ではなく、一例としてコントラスト値に基づいて、変換係数を算出するブロックを選択する。
第2の実施形態の効果について簡単に説明する。図16は距離情報の信頼度が全体的に低い被写体を示す図である。図16(a)は、被写体に対する距離情報の信頼度であり、図16(b)はブロックの優先度の設定を説明するための図である。信頼度が低くなる要因の1つとして絞りがあげられる。例えば、被写体の奥行きが長い場合で撮像枚数が予め決められていると、被写体後部までピント位置が移動できない可能性や、ピント位置間が離れて被写界深度外の距離区間が存在してしまう。その際、ノイズの影響を抑えつつ絞りを数段絞ることが考えられるが、図2のような撮像部だと絞ることで基線長が短くなり、視差がつきにくくなるため測距範囲ならびに距離情報の信頼度が低下することになる。そのため、上述した処理では図16(b)に示すように優先度の高いブロックがブロック1601および1602のみになり、第1の実施形態でのステップ405の変換係数が一意に決まらず、変換係数を算出することができなくなる。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と比べ、距離情報の信頼度の閾値と合焦範囲とを調整することにより、画像の全体の距離情報の信頼度が低くても、合焦領域を優先的に利用して位置合わせを行うことができる。
(その他の実施形態)
以上の実施形態は、デジタルカメラでの実施をもとに説明したが、デジタルカメラに限定するものではない。たとえば、撮像素子が内蔵した携帯機器などで実施してもよく、画像を撮像することができるネットワークカメラなどでもよい。また、瞳分割信号の情報を持つ画像データがあれば、撮像部がなくても、コンピュータのプログラムによって、本発明を実施することが可能である。
なお、本発明は、上述の実施形態の1つ以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し作動させる処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (17)

  1. ピント位置が異なる第1の画像と第2の画像の位置合わせを行う位置合わせ手段と、
    前記第1の画像の距離情報と、前記距離情報の信頼度とを算出する算出手段と、
    前記第1の画像において前記位置合わせの基準領域を設定する設定手段と、を有し、
    前記設定手段は、前記第1の画像における複数の領域の少なくとも一部の領域に、前記距離情報と前記信頼度に応じた優先度を求め、該優先度に基づいて前記基準領域を設定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像の合成手段を有し、
    前記画像の合成手段は、前記位置合わせ手段が前記位置合わせを行った後の、前記第1の画像と前記第2の画像の合成処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の画像の前記少なくとも一部の領域に含まれる画素に対して、評価値を与える評価手段を有し、
    前記設定手段は、前記第1の画像の前記少なくとも一部の領域のうち、前記評価値が第1の閾値より高い画素の数に応じて、前記優先度を設定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記評価手段は、前記距離情報と前記信頼度に基づいて、前記評価値を得ることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記評価手段は、前記距離情報に基づく値と前記信頼度に基づく値を用いて、前記評価値を算出することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記設定手段は、前記距離情報が前記第1の画像の合焦範囲に含まれ、かつ、前記信頼度が第2の閾値より高い画素の数に基づいて、前記複数の領域の少なくとも一部の領域に、前記優先度を与えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  7. 前記設定手段は、焦点深度に基づいて前記合焦範囲を設定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記設定手段は、前記ピント位置の間隔に基づいて前記合焦範囲を設定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記設定手段は、前記優先度が第3の閾値より高い領域の中から前記基準領域を設定し、前記第3の閾値より高い優先度が与えられた領域の数が所定数に達しない場合には、前記合焦範囲を広げることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記距離情報は、前記第1の画像の1対の瞳分割信号に基づいて算出されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記距離情報の信頼度は、前記1対の瞳分割信号の相関演算に基づいて算出されることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記距離情報の信頼度は、前記1対の瞳分割信号の位相をずらしながら差分を計算することで得られた、前記差分の最小値に基づいて算出されることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記設定手段は、前記優先度が第3の閾値より高い領域の中から前記基準領域を設定し、前記第3の閾値より高い優先度が与えられた領域の数が所定数に達しない場合には、前記第1の画像の前記複数の領域におけるコントラスト値に基づいて前記基準領域を設定することを特徴とする請求項乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記位置合わせ手段が前記第1の画像と前記2の画像の位置合わせを行った後、前記第2の画像と第3の画像をそれぞれ、新たな前記第1の画像と前記第2の画像として更新することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記位置合わせ手段は、ピント位置が異なる複数の画像のうち、最も至近側あるいは無限遠側にピント位置がある画像を前記第1の画像として選択し、その次に至近側あるいは無限遠側にピント位置がある画像を前記第の画像として選択し、ピント位置の順に前記複数の画像から前記第3の画像を選択することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. ピント位置が異なる第1の画像と第2の画像の位置合わせを行う位置合わせステップと、
    前記第1の画像の距離情報と、前記距離情報の信頼度とを算出する算出ステップと、
    前記第1の画像において前記位置合わせの基準領域を設定する設定ステップと、を有し、
    前記設定ステップにおいて、前記第1の画像における複数の領域の少なくとも一部の領域に、前記距離情報と前記信頼度に応じた優先度を求め、該優先度に基づいて前記基準領域を設定することを特徴とする画像処理方法。
  17. 画像処理装置のコンピュータに動作させるプログラムであって、
    ピント位置が異なる第1の画像と第2の画像の位置合わせを行う位置合わせステップと、
    前記第1の画像の距離情報と、前記距離情報の信頼度とを算出する算出ステップと、
    前記第1の画像において前記位置合わせの基準領域を設定する設定ステップと、を行わせ、
    前記設定ステップにおいて、前記第1の画像における複数の領域の少なくとも一部の領域に、前記距離情報と前記信頼度に応じた優先度を求め、該優先度に基づいて前記基準領域を設定することを特徴とするプログラム。
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