JP6045280B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮像装等に関する。
代表的なオートフォーカス(AF: Auto-Focus)手法としてコントラストAF(例えば山登り法によるピント調整)と位相差AFが知られている。位相差AFはコントラストAFよりもスムーズで高速なAF動作が期待できるため、常にピントを合わせ続ける必要がある場合には、位相差AFが最適である。例えば、立体(3D)映像やステレオ映像は、視差を利用した対象物の奥行きに関する映像情報を有しているため、映像を見ながら物品を移動させる等の遠隔操作に好適であり、距離感覚を持ちつつ操作することができる。このような操作を行う際には、AFにより常にピントが合い続けていることが重要である。
位相差AFの手法として、例えば特許文献1には、撮像素子の撮像用画素の中に位相差検出用画素を6行毎に設け、その位相差検出用画素により得られた信号に基づいて位相差を検出する手法が開示されている。
特開2012−124766号公報
さて、位相差AFでは、位相差を適切に検出できないと被写体にフォーカスが合わない可能性があるため、高信頼度の位相差検出を行う必要があるという課題がある。
例えば、位相差検出は相関演算により行うが、その相関演算では画像の平坦部等で正しく位相差を算出できない場合がある。これを解決する手法として、例えば特許文献1のように複数の位相差検出ポイントを設け、各ポイントで検出された位相差の中から信頼度の高い位相差を選択する手法が考えられる。しかしながら、この手法では、位相差検出ポイントが離散的に設けられているため、例えばエッジ部のような位相差検出に適した部分がポイント上に結像するとは限らず、正しく位相差を算出できない可能性がある。
本発明の幾つかの態様によれば、高信頼度の位相差検出が可能な撮像装置及びフォーカス制御方法等を提供できる。
本発明の一態様は、第1画像と、前記第1画像に対して視差を有する第2画像と、を視差画像として取得する撮像部と、前記視差画像のうち少なくとも一方の画像からコントラスト値を算出するコントラスト値算出部と、前記視差画像のうち少なくとも一方の画像に対し複数の領域を設定し、複数の前記領域ごとの前記コントラスト値に基づいて、複数の前記領域ごとの位相差を検出する検出位置を決定する検出位置決定部と、複数の前記検出位置ごとの複数の前記位相差を検出する位相差検出部と、前記位相差に基づいて前記撮像部のフォーカス制御を行うフォーカス制御部と、複数の前記位相差の中から前記フォーカス制御に用いる位相差を選択する位相差選択部と、を備え、前記検出位置決定部は、複数の前記領域としてa個の領域を設定し、前記a個の領域の各領域における前記コントラスト値の分散を算出し、前記a個の領域のうち前記分散が小さい方からb個の領域(b<a)を選択し、前記位相差検出部は、前記b個の領域での前記検出位置に対応するb個の位相差を相関演算により算出し、前記相関演算の信頼度情報を前記b個の位相差の各位相差について求め、前記位相差選択部は、前記b個の位相差のうち、前記信頼度情報が表す信頼度が最も高い位相差を前記フォーカス制御用の位相差として選択する撮像装置に関係する。
第1実施形態における撮像装置の構成例。 第1実施形態における撮像装置が行うAF制御処理のフローチャート。 第2実施形態におけるコントラストマップ生成部の動作説明図。 第2実施形態におけるコントラストマップ生成部の動作説明図。 第2実施形態における検出位置決定部の動作説明図。 第2実施形態における検出位置決定部の動作説明図。 第2実施形態における位相差検出部の詳細な構成例。 第2実施形態における位相差検出部の動作説明図。 第2実施形態における位相差検出部の動作説明図。 第2実施形態における撮像装置が行うAF制御処理のフローチャート。 第3実施形態における撮像装置の構成例。 第3実施形態におけるコントラストマップ生成部の動作説明図。 第3実施形態における表示制御部の動作説明図。 第3実施形態における撮像装置が行うAF制御処理のフローチャート。 第4実施形態における撮像装置の第1構成例。 第4実施形態における撮像装置の第2構成例。 第4実施形態における撮像部の詳細な構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.第1実施形態
位相差AF(AF: Auto-Focus)では、例えばSAD(Sum of Absolute Difference)演算等の相関演算により位相差を検出する。このような相関演算では、エッジ成分を含んだ部分では精度良く位相差が算出できるが、エッジ成分のないグラデーション部分や、スポンジのような空孔が密集している凹凸が連続する部分では、正しく位相差が算出できない場合がある。正しく位相差を算出できないと被写体にフォーカスが合わないため、位相差AFでは高信頼度の位相差検出を必要とするという課題がある。
このような課題を解決する手法として、位相差演算でのシフト値とそのシフト値におけるSAD値により表されるSADカーブの形状(信頼度)に基づいて、算出された位相差情報を使用してよいかを判断する手法がある。また、画像に位相差検出ポイントを多数設け、その各ポイントについて位相差を算出し、その多数の位相差の中から高い信頼度を有する位相差情報を選択する手法がある(例えば特許文献1)。この手法では、1回の撮像でより正確な位相差情報を得ることが可能である。
しかしながら、この手法では、複数の位相差検出ポイントを設けていても、あくまでもその配置は離散的であるため、位相差算出に適した画像部分が位相差検出ポイント上に結像するとは限らない。位相差算出に適した画像部分を位相差検出ポイント上に結像させるために、ポイントの個数を増やす手法が考えられるが、ポイントの個数を増やすと位相差算出回路のコストと算出時間が増えるという課題がある。
また、特許文献1のように撮像素子の撮像用画素の中に位相差検出用画素を設け、その位相差検出用画素を位相差検出ポイントとする手法では、位相差検出画素が画素欠陥となるという課題がある。即ち、撮像素子上には撮像用画素と位相差検出用画素が混在しているので、位相差検出画素を周囲の撮影画素から補間したデータに置き換える必要がある。そのため、通常の撮像素子よりも解像度的に不利であるという課題がある。また、撮像用画素と位相差検出用画素の混在する専用の撮像素子を使用しなければならない。
以上のような課題を解決できる本実施形態について、以下に説明する。まず第1実施形態について説明する。
図1に第1実施形態における撮像装置の構成例を示す。この撮像装置は、撮像部10、コントラスト値算出部20、検出位置決定部30、位相差検出部40、AF制御部50、レンズ駆動部60を含む。
図2のフローチャートを用いて、この撮像装置が行う処理について説明する。図2に示すように、まず撮像部10が、視差を有する第1画像及び第2画像を視差画像として取得する(ステップS1)。なお以下では、撮像部10が有する撮像素子の水平走査方向に視差がある場合を例にとり、第1画像を左画像とし、第2画像を右画像として説明する。
次に、コントラスト値算出部20が、左画像及び右画像の少なくとも一方の画像からコントラスト値を算出する(ステップS2)。なお以下では右画像からコントラスト値を算出する場合を例にとり説明する。例えば、コントラスト値算出部20は、右画像を複数のサブブロックに分割し、各サブブロックでのコントラスト値(例えばサブブロック内でのコントラスト平均値)を算出し、そのコントラスト値をコントラストマップとして不図示のメモリに記憶する。なお本実施形態ではこれに限定されず、例えば各画素位置でのコントラスト値を算出してもよい。また、必ずしもコントラスト値をコントラストマップとして保存する必要はなく、位相差の検出位置を決定するための統計値(例えば水平走査方向での最大値等)を求め、その統計値が求まったら順次コントラスト値をメモリから消去してもよい。
次に、検出位置決定部30が、コントラスト値に基づいて位相差の検出位置を決定する(ステップS3)。具体的には、コントラスト値が高い方が相関演算による位相差検出の精度が高いと考えられるため、右画像の中で相対的にコントラスト値が高いと判断される位置を位相差の検出位置に決定する。例えば後述のように、右画像の中でコントラスト値が最大の位置や、コントラスト値の重心位置等を、位相差の検出位置に決定する。
次に、位相差検出部40が、決定された検出位置での右画像と左画像の位相差を検出する(ステップS4)。具体的には、検出位置の決定に用いた右画像を参照画像とし、左画像を探索画像として相関演算を行い、検出位置での位相差を検出する。相関演算では、例えば右画像から検出位置近傍の画像を取り出し、その画像を左画像上で検出位置を基準にシフトさせて各シフト量での相関値(例えばSAD値)を求め、相関値がピーク値(例えばSAD値の場合には最小値)となるシフト量を相関値として検出する。
次に、AF制御部50が、検出された位相差に基づいてレンズ駆動部60を制御し、撮像部10のフォーカスを調整する(ステップS5)。例えば、AF制御部50は、被写体にフォーカスが合うレンズ駆動量を位相差に基づいて算出し、そのレンズ駆動量で撮像部10のフォーカスレンズを駆動し、被写体にフォーカスを合わせる。或は、AF制御部50は、位相差のシフト方向に応じて、撮像部10のフォーカスレンズを被写体にフォーカスが合う方向に所定のレンズ駆動量だけ移動させ、複数回の位相差AFで被写体にフォーカスが合うようにしてもよい。
以上の実施形態によれば、図1に示すように撮像装置は撮像部10とコントラスト値算出部20と検出位置決定部30と位相差検出部40とAF制御部50(フォーカス制御部)とを備える。図2で説明したように、撮像部10は、右画像(第1画像)と右画像に対して視差を有する左画像(第2画像)とを視差画像として取得する。コントラスト値算出部20は、その視差画像のうち少なくとも一方の画像(本実施形態の例では右画像)からコントラスト値CTVを算出する。検出位置決定部30は、そのコントラスト値CTVに基づいて、右画像と左画像との位相差を検出する検出位置を決定する。位相差検出部40は、その検出位置における右画像と左画像の位相差を検出する。AF制御部50は、その位相差に基づいて撮像部10のフォーカス制御を行う。
さて、従来のように離散的な複数の位置を位相差の検出位置にした場合には、その離散的な位置に位相差検出に適した被写体領域が結像しない可能性があるという課題や、その複数の位置について相関演算を行うため処理負荷が大きいという課題がある。また、特許文献1のように撮像素子に位相差検出用画素を設ける手法では、位相差検出画素が画素欠陥となるという課題がある。
この点、本実施形態では、コントラスト値CTVに基づいて位相差の検出位置を決定するため、画像内において位相差検出に適した任意の位置を位相差の検出位置として決定することができる。これにより、離散的でなく任意の画素位置で位相差を検出することができるため、位相差の検出信頼度が向上し、安定した高精度の位相差AFを実現できる。また、決定した検出位置でのみ相関演算を行うため、位相差検出回路のコストや演算時間を最小限に抑制できる。また、位相差検出画素を設ける必要がないため、画素補間を行う必要がなくなり、高精細な画像を撮像することができる。また、位相差検出画素を設けた特殊な撮像素子を用意する必要がなく、例えば一般的なRGB撮像素子等を用いることができる。
また本実施形態では、コントラスト値算出部20は、視差画像のうち少なくとも一方の画像(本実施形態の例では右画像)にAF対象領域を設定し、そのAF対象領域におけるコントラスト値CTVを算出する。検出位置決定部30は、AF対象領域において相対的に高コントラスト値である位置を検出し、その相対的に高コントラスト値である位置を位相差の検出位置として決定する。例えば、相対的に高コントラスト値である位置は、AF対象領域内でのコントラスト値の最大値に対応する位置や、AF対象領域内でのコントラスト値の重心位置である。
このようにすれば、例えばエッジ成分のないグラデーション部分などの低コントラスト領域ではなく、位相差検出に適していると考えられる高コントラスト領域に位相差の検出位置を設定することができる。これにより、高信頼度の位相差AFを実現することが可能になる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素や動作・処理については適宜、説明を省略する。例えば、第2実施形態の撮像装置は図1の撮像装置と同様に構成できる。なお以下では視差方向が水平走査方向であり、右画像からコントラスト値を算出する場合を例に説明するが、視差方向は水平走査方向以外の方向であってもよいし、左画像からコントラスト値を算出してもよい。
図3に示すように、コントラスト値算出部20は、右画像に対してAF対象領域を設定し、そのAF対象領域をM×N個のサブブロックに分割する。各サブブロックは、n×m個の画素で構成される。図3には、水平走査方向であるx方向にM=10個、垂直走査方向であるy方向にN=6個のサブブロックに分割した例を示す。ここでAF対象領域は、例えば右画像内の所定領域であってもよいし、或は右画像全体であってもよい。
コントラスト値算出部20は、各サブブロックについて下式(1)によりコントラスト値CTVを算出する。ここで、iはサブブロック内におけるx方向の画素位置を表し、jはサブブロック内におけるy方向の画素位置を表す。Dijは、位置(i,j)の画素での輝度値であり、下式(2)により求める。Rij、Gij、Bijは、それぞれ赤色、緑色、青色の画素値である。
なおコントラスト値の算出手法は上記手法に限定されず、種々の手法を用いることが可能である。例えば、画像の高周波成分を抽出する種々のフィルタ処理(例えば1次元又は2次元のハイパスフィルタ処理やバンドパスフィルタ処理)によりコントラスト値を算出してもよいし、微分画像を求めることによりコントラスト値を算出してもよい。
図4に示すように、コントラスト値算出部20は、各サブブロックのコントラスト値CTVによりコントラストマップを生成する。コントラストマップは、サブブロックの位置(例えばサブブロックの中心のxy座標)とコントラスト値CTVを対応付けたデータを不図示のメモリに記憶したものである。なお図4では、コントラスト値CTVが高いサブブロックほど濃いハッチングで表している。
図5に示すように、検出位置決定部30は、コントラストマップにおいてx方向に並ぶコントラスト値の中からx方向最大値Dxmaxを検出する。図5の例では、x方向に10個のコントラスト値が並んでおり、y方向の各位置についてx方向最大値Dxmaxを求めることにより、6個のDxmaxが求められる。また検出位置決定部30は、コントラストマップにおいてy方向に並ぶコントラスト値の中からy方向最大値Dymaxを検出する。図5の例では、y方向に6個のコントラスト値が並んでおり、x方向の各位置についてy方向最大値Dymaxを求めることにより、10個のDymaxが求められる。
検出位置決定部30は、Dxmaxの中から最大値を検出し、その最大値に対応するy方向の位置(例えば最大値に対応するサブブロックの中心位置)を求める。また、Dymaxの中から最大値を検出し、その最大値に対応するx方向の位置(例えば最大値に対応するサブブロックの中心位置)を求める。そして、検出位置決定部30は、求めたx方向及びy方向の位置を、位相差の検出位置として出力する。
なお、上記ではコントラスト値が最大である位置を検出位置として採用する場合について説明したが、本実施形態ではこれに限定されない。例えば、コントラスト値の重心位置を検出位置として採用してもよい。
具体的には、図6に示すように、検出位置決定部30は下式(3)によりx方向の重心位置GPxを求め、下式(4)によりy方向の重心位置GPyを求め、位置(GPx,GPy)を位相差の検出位置として出力する。ここで、kは、x方向にM個並ぶサブブロックのナンバリングを表し、lはy方向にN個並ぶサブブロックのナンバリングを表す。Dyaddは、x方向にk番目でy方向にN個並ぶサブブロックのコントラスト値を加算した値であり、Dxaddは、y方向にl番目でx方向にM個並ぶサブブロックのコントラスト値を加算した値である。xは、x方向にk番目のサブブロックの位置(例えばサブブロックの中心位置)であり、yは、y方向にl番目のサブブロックの位置(例えばサブブロックの中心位置)である。
このようにコントラスト値の重心位置を位相差の検出位置とすることで、画像のノイズに対して強くなり、安定した位相差AFを実現することが可能となる。即ち、例えば平坦部等の実際には被写体のコントラストが低い部分でノイズにより画像のコントラスト値が局所的に高くなった場合であっても、コントラスト値の重心位置を求めることにより被写体の高コントラストな部分を位相差の検出位置として検出できる。
図7に、位相差検出部40の詳細な構成例を示す。この位相差検出部40は、読み出し位置シフト指示部200、画像取得部210(映像信号取得部)、SAD演算部220、最小値検出部230、シフト量保持部240、信頼度検出部250を含む。
画像取得部210は、図8に示すように、SAD演算に用いる探索画像を左画像から取得し、SAD演算に用いる参照画像を右画像から取得する。探索画像は、検出位置決定部30で決定された検出位置(xd,yd)を中心として水平走査方向(視差方向)に連続する128画素である。参照画像は、検出位置(xd,yd)を中心として水平走査方向(視差方向)に連続する64画素である。
SAD演算部220は、参照画像と探索画像から下式(5)によりSAD値を求める。ここで、sは、探索画像に対する参照画像のシフト量であり、探索画像の中心と参照画像の中心が一致する場合を基準(s=0)とする。SAD(s)は、シフト量sにおけるSAD値である。x’は、参照画像内での画素位置を表し、SPx’は、参照画像の画素位置x’での画素値を表す。x’+sは、探索画像内での画素位置を表し、参照画像と探索画像をシフト量sだけずらして重ねたときの、画素位置x’に対応する画素位置である。TPx’+sは、探索画像の画素位置x’+sでの画素値を表す。
図9に示すように、読み出し位置シフト指示部200は、シフト量sを1ずつ変化させながら出力し、SAD演算部220は、そのシフト量sでのSAD値SAD(s)を求める。最小値検出部230は、SAD(s)の最小値を検出し、シフト量保持部240は、検出された最小値のシフト量s’を保持し、そのシフト量s’を位相差として出力する。
信頼度検出部250は、SAD値カーブの谷の形状(鋭角さ)を数値化し、その数値を信頼度情報として出力する。例えば、信頼度検出部250は、SAD値の最小値SAD(s’)に対して差が2以上であるSAD値のSAD(s)を検出し、その検出したSAD(s)のシフト量sとシフト量s’との差pxn(ピクセル数)を信頼度として出力する。この場合、ピクセル数pxnが小さいほどSAD値カーブの谷の落ち方が鋭角であり、位相差s’の信頼度が高い。
AF制御部50は、映像の各フレームで検出される位相差s’に基づいて、各フレームで撮像部10のレンズ位置を位相差s’をゼロにする方向に少しずつ移動させる。具体的には、AF制御部50は、現在フレームでの位相差s’の符号がプラスの場合(例えばフォーカスの合っている位置が被写体よりも遠い場合)には、位相差s’を小さくする方向(フォーカスの合っている位置を近づける方向)にレンズ位置を所定量だけ移動させる。一方、現在フレームでの位相差s’の符号がマイナスの場合(例えばフォーカスの合っている位置が被写体よりも近い場合)には、位相差s’を大きくする方向(フォーカスの合っている位置を遠ざける方向)にレンズ位置を所定量だけ移動させる。そして、複数フレームをかけて、位相差s’がゼロとなるようにレンズ位置を制御する。この動作において、AF制御部50は、信頼度情報が表す信頼度が所定信頼度より低い(例えばピクセル数pxnが所定値より大きい)場合には、そのフレームでのレンズ位置移動を行わない。
このようにすれば、位相差AFの誤動作を抑制し、突然ピントがずれるような不自然な映像を表示させないようにできる。即ち、1回のレンズ移動で位相差s’をゼロにするようなAF制御を行った場合、位相差s’が誤検出されると、被写体にピントが合わないレンズ位置に間違って移動させる可能性がある。この点、本実施形態によれば、所定値ずつ複数フレームをかけてレンズを移動させるため、仮に位相差s’の誤検出があった場合であっても、少ししかレンズが移動せず、誤検出の影響を最小限にとどめることが可能である。
図10に、第2実施形態の撮像装置が行うAF制御処理のフローチャートを示す。図10に示すように、まず撮像部10が、視差画像(右画像、左画像)のRGB画素値データを取得する(ステップS20)。
次に、コントラスト値算出部20が、視差画像のRGB画素値データを輝度値データに変換する(ステップS21)。次に、コントラスト値算出部20が、視差画像の少なくとも一方(例えば右画像)の輝度値データから各サブブロックのコントラスト値を算出する(ステップS22)。
次に、検出位置決定部30が、コントラスト値のy方向最大値Dymaxを算出し、そのDymaxのうちの最大値を、x方向での最大値として検出し、そのx方向での最大値に対応するサブブロックのx位置を位相差の検出位置のx位置として出力する(ステップS23)。次に、検出位置決定部30が、コントラスト値のx方向最大値Dxmaxを算出し、そのDxmaxのうちの最大値を、y方向での最大値として検出し、そのy方向での最大値に対応するサブブロックのy位置を位相差の検出位置のy位置として出力する(ステップS24)。
次に、位相差検出部40が、位相差の検出位置に基づいて左画像から探索画像(検出位置を中心とする128画素)を取得する(ステップS25)。次に、位相差検出部40が、位相差の検出位置に基づいて右画像から参照画像(検出位置を中心とする64画素)を取得する(ステップS26)。次に、位相差検出部40が、探索画像の読み出し開始位置(シフト量s)をシフトしながら、SAD値SAD(s)を算出し、SAD(s)が最小となるシフト量sを位相差s’として検出する(ステップS27)。
次に、AF制御部50が、位相差s’の符号がプラスの場合には、位相差s’を小さくする方向にレンズ位置を所定量だけ移動させ、位相差s’の符号がマイナスの場合には、位相差s’を大きくする方向にレンズ位置を所定量だけ移動させる(ステップS28)。
以上の実施形態によれば、コントラスト値算出部20は、AF対象領域(オートフォーカス対象領域)のコントラストマップを生成する。検出位置決定部30は、そのコントラストマップにおけるコントラスト値CTVの最大値を検出し、その最大値に対応する位置を相対的に高コントラスト値である位置として検出する。或は、検出位置決定部30は、コントラストマップにおけるコントラスト値CTVの重心位置を求め、その重心位置を相対的に高コントラスト値である位置として検出する。
このようにすれば、AF対象領域において相対的に高コントラスト値である位置を検出でき、その相対的に高コントラスト値である位置を、視差画像の位相差を検出する検出位置として決定することができる。
また本実施形態では、撮像部10は、視差画像を動画像として撮像する。位相差検出部40は、その動画像の各フレームについて位相差s’を検出する。AF制御部50(フォーカス制御部)は、撮像部10のフォーカスが合っている位置と被写体との遠近関係を位相差s’に基づいて判断し、その判断の結果に基づいて、撮像部10のフォーカスが合っている位置を被写体に近づける方向に撮像部10のフォーカスレンズを所定量だけ移動させる制御を行う。そして、その所定量だけ移動させる制御を各フレームで繰り返すことにより被写体にフォーカスを合わせる。
このようにすれば、上述したように、位相差AFの誤動作を抑制し、突然ピントがずれるような不自然な映像を表示させないようにできる。
3.第3実施形態
次に、第3実施形態について説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成要素や動作・処理については適宜、説明を省略する。
図11に、第3実施形態における撮像装置の構成例を示す。この撮像装置は、撮像部10、コントラスト値算出部20、検出位置決定部30、位相差検出部40、AF制御部50、レンズ駆動部60、位相差選択部70、表示制御部80を含む。
図12に示すように、コントラスト値算出部20は、AF対象領域を複数(a個)のブロックBL1〜BL6に分割する。図12には、a=2×3のブロックに分割する例を示す。各ブロックは、M×N個のサブブロックに分割され、各サブブロックはn×m画素で構成される。コントラスト値算出部20は、各ブロックについてコントラストマップを生成し、そのコントラストマップを検出位置決定部30に出力する。
検出位置決定部30は、コントラストマップに基づいて各ブロックについて位相差の検出位置を決定する。検出位置決定部30は、下式(6)により各ブロックについてy方向最大値Dymaxの分散値YDSを求め、その分散値YDSが小さい順に検出位置をソーティングする。ここで、kは、x方向にM個並ぶサブブロックのナンバリングを表す。Dymaxは、x方向にk番目でy方向にN個並ぶサブブロックのコントラスト値のうちの最大値である。
検出位置決定部30は、分散値YDSが小さい方から順に複数(b個、b<a)の検出位置を選択し、位相差検出部40に出力する。図11には、b=3の検出位置を出力する例を示す。
分散値YDSが小さいほどy方向最大値Dymaxの分布ばらつきが小さいので、位相差検出に適したブロックである可能性が高い。例えば、同じような形状が繰り返し並ぶ領域や、高ノイズの領域では、コントラスト値の山が複数並び、分散値YDSが大きいと考えられる。そのため、分散値YDSが小さい順にソーティングすることで、位相差検出により適した検出位置を選択することが可能となる。
なお上記では分散値YDSが小さい順にソーティングする場合について説明したが、本実施形態ではこれに限定されない。例えば、分散値YDSの逆数とコントラスト値の最大値とを重み付け係数を掛けて加算し、その加算値が大きい順にソーティングし、加算値が大きい方から順に複数の検出位置を選択してもよい。
位相差検出部40は、第1〜第3の検出部41〜43を含む。検出部41〜43には、検出位置決定部30で選択された3つの検出位置が1つずつ入力される。検出部41〜43は、入力された検出位置について位相差と信頼度を求め、その位相差と信頼度を位相差選択部70に出力する。
位相差選択部70は、3つの位相差の中から信頼度が最も高い位相差を選択し、その位相差をAF制御部50に出力する。
なお上記では信頼度に基づいて自動的にフォーカス制御用の位相差を選択する場合について説明したが、本実施形態ではこれに限定されない。例えば、ユーザからの選択指示に基づいてフォーカス制御用の位相差を選択してもよい。具体的には、位相差選択部70は、位相差検出部40からの3つの位相差に対応する検出位置の情報を表示制御部80に出力する。図13に示すように、表示制御部80は、その3つの検出位置を表す表示AP1〜AP3(例えば矩形枠)を表示画像に重畳し、不図示の表示部に表示させる制御を行う。そして、不図示の操作部を介してユーザが検出位置を選択し、その選択された検出位置の位相差を位相差選択部70がAF制御部50に出力する。
このようにユーザ指示に基づいて検出位置を決定することで、ユーザが所望しない位置にオートフォーカスされることを防ぐことができる。また、分散値YDSが小さい順に複数の候補位置を表示させることで、位相差を高信頼度に検出できる候補の中からユーザが所望する適切な場所を選択することが可能になる。
図14に、第3実施形態の撮像装置が行うAF制御処理のフローチャートを示す。図14に示すように、まず撮像部10が、視差画像(右画像、左画像)のRGB画素値データを取得する(ステップS40)。
次に、コントラスト値算出部20が、視差画像のRGB画素値データを輝度値データに変換する(ステップS41)。次に、コントラスト値算出部20が、視差画像の少なくとも一方(例えば右画像)に複数のブロックBL1〜BL6を設定し、その複数のブロックBL1〜BL6のうち選択したブロックについて、各サブブロックのコントラスト値を輝度データから算出する(ステップS42)。
次に、検出位置決定部30が、コントラスト値のy方向最大値Dymaxを算出し、そのDymaxのうちの最大値を、x方向での最大値として検出し、そのx方向での最大値に対応するサブブロックのx位置を位相差の検出位置のx位置として求める。また、分散値YDSを算出する(ステップS43)。次に、検出位置決定部30が、コントラスト値のx方向最大値Dxmaxを算出し、そのDxmaxのうちの最大値を、y方向での最大値として検出し、そのy方向での最大値に対応するサブブロックのy位置を位相差の検出位置のy位置として求める(ステップS44)。
次に、検出位置決定部30が、複数のブロックBL1〜BL6の全てについて位相差の検出位置と分散値YDSを求めたか否かを判断する(ステップS45)。位相差の検出位置と分散値YDSを求めていないブロックが存在する場合には、コントラスト値算出部20が、新たにブロックを選択し、ステップS42を再び実行する。全てのブロックについて位相差の検出位置と分散値YDSを求めていた場合には、検出位置決定部30が、複数のブロックBL1〜BL6の分散値YDSを小さい順にソーティングし、分散値YDSが小さい順に複数の検出位置を出力する(ステップS46)。
次に、位相差検出部40が、複数の検出位置から1つの検出位置を選択し、その選択した検出位置について左画像から探索画像(検出位置を中心とする128画素)を取得する(ステップS47)。次に、位相差検出部40が、選択した検出位置について右画像から参照画像(検出位置を中心とする64画素)を取得する(ステップS48)。次に、位相差検出部40が、探索画像の読み出し開始位置(シフト量s)をシフトしながら、SAD値SAD(s)を算出し、SAD(s)が最小となるシフト量sを位相差s’として検出する。また位相差検出部40が、SAD(s)のカーブ形状から信頼度を求める(ステップS49)。
次に、位相差検出部40が、ステップS46で出力された複数の検出位置の全てについて位相差と信頼度を求めたか否かを判断する(ステップS50)。位相差と信頼度を求めていない検出位置が存在する場合には、位相差検出部40が再びステップS47を実行する。全ての検出位置について位相差と信頼度を求めていた場合には、位相差選択部70が、複数の位相差の中から最も信頼度が高い1つの位相差を選択し、AF制御部50に出力する(ステップS51)。
次に、AF制御部50が、位相差の符号がプラスの場合には、位相差を小さくする方向にレンズ位置を所定量だけ移動させ、位相差の符号がマイナスの場合には、位相差を大きくする方向にレンズ位置を所定量だけ移動させる(ステップS52)。
以上の実施形態によれば、検出位置決定部30は、視差画像のうち少なくとも一方の画像(本実施形態の例では右画像)に複数の領域BL1〜BL6を設定し、その複数の領域BL1〜BL6ごとの(各領域での)コントラスト値に基づいて、複数の領域BL1〜BL6ごとの検出位置を決定する。位相差検出部40は、その複数の検出位置ごとの複数の位相差s’を検出する。位相差選択部70は、その複数の位相差s’の中からフォーカス制御に用いる位相差を選択する。
このようにすれば、位相差の検出位置の候補として複数の位置を決定し、その複数の候補の中から位相差検出により適した検出位置を選択することが可能になる。これにより、位相差が検出不可となる可能性や、位相差の誤検出可能性を低下させることが可能となり、より安定的な位相差AFを実現できる。例えば、視差が大きい場合には、複数の領域BL1〜BL6のうち幾つかの領域において右画像と左画像に同一被写体が写らない可能性がある。このような場合であっても、各領域で検出位置を決定し、その中から適切な検出位置を選択できるため、位相差の検出が可能となる。
また本実施形態では、検出位置決定部30は、複数の領域BL1〜BL6としてa個(本実施形態の例ではa=6)の領域を設定し、そのa個の領域の各領域におけるコントラスト値の分散値YDSを算出し、そのa個の領域のうち分散値YDSが小さい方からb個の領域(b<a、本実施形態の例ではb=3)を選択する。位相差検出部40は、そのb個の領域での検出位置に対応するb個の位相差を相関演算により算出する。
このようにすれば、位相差検出により適していると考えられる高分散値の検出位置だけ相関演算を行うことができ、位相差検出に適さない低分散値の検出位置について無駄な相関演算を省略できる。これにより、位相差検出部の回路規模縮小や演算時間の短縮を実現することが可能である。
また本実施形態では、撮像装置は、複数の検出位置を表す情報AP1〜AP3を視差画像のうち少なくとも一方の画像(例えば第4実施形態のような3D画像や、或は右画像及び左画像の一方など)に重畳して表示部に表示する制御を行う表示制御部80を備える。位相差選択部70は、複数の検出位置のうち、ユーザにより選択された検出位置に対応する位相差をフォーカス制御に用いる位相差として選択する。
このようにすれば、上述したように、ユーザ指示に基づいて検出位置を決定することで、ユーザが所望しない位置にオートフォーカスされることを防ぐことができる。
4.第4実施形態
次に、第4実施形態について説明する。なお、第1〜第3実施形態と同様の構成要素や動作・処理については適宜、説明を省略する。
図15に、第4実施形態における撮像装置の第1構成例を示す。この撮像装置は、撮像部10、検出位置決定部30、位相差検出部40、AF制御部50、レンズ駆動部60、コントラストマップ生成部100、3D化回路110、3D表示モニタ120を含む。
図16に、第4実施形態における撮像装置の第2構成例を示す。この撮像装置は、撮像部10、検出位置決定部30、位相差検出部40、AF制御部50、レンズ駆動部60、位相差選択部70、コントラストマップ生成部100、3D化回路110、3D表示モニタ120、文字重畳回路130、操作部150を含む。
コントラストマップ生成部100は、第2実施形態等で説明した手法と同様にして、右画像の輝度値からコントラストマップを生成し、そのコントラストマップを検出位置決定部30に出力する。
3D化回路110は、左画像と右画像に対して水平操作方向の位置調整を行い、その位置調整後の左画像と右画像を交互に切り替えて出力する。
3D表示モニタ120は、3D化回路110から交互に出力される左画像と右画像を表示する。3D表示モニタ120は、偏光メガネや液晶シャッタメガネ等の専用メガネをかけることで左画像(左視点画像)と右画像(右視点画像)とを個別に見ることができる表示装置である。なお、3D表示モニタ120は、立体視画像(左視点画像及び右視点画像)をパララックスバリアによりそれぞれ所定の指向性をもった指向性画像として表示できる立体表示装置や、レンチキュラレンズを使用する立体表示装置であってもよい。
文字重畳回路130は、3D化回路110から出力される画像に対して、位相差選択部70から出力される複数の検出位置を表す表示を、3D化回路110から出力される画像に対して重畳し、その重畳後の画像を3D表示モニタ120に出力する。
操作部150は、3D表示モニタ120に表示された複数の検出位置の中から、フォーカスを合わせる検出位置を選択する操作を行うための操作部である。例えば、操作部150は、マウスやボタン、タッチパネル等により構成できる。
図17に、撮像部10の詳細な構成例を示す。撮像部10は、フォーカスレンズLN1と、左右一対のズーム光学系LN2、LN3と、左右一対の結像レンズLN4、LN5と、左右一対の撮像素子IS1、IS2と、左右一対の撮像制御部CU1、CU2(カメラコントロールユニット)と、を含む。撮像素子IS1、IS2は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサにより構成され、例えばベイヤ配列のRGB撮像素子等の一般的な撮像素子を用いることができる。
フォーカスレンズLN1、ズーム光学系LN2、LN3、結像レンズLN4、LN5により被写体像が撮像素子IS1、IS2に結像され、その結像された被写体像を撮像素子IS1、IS2が撮像する。撮像制御部CU1、CU2は、撮像素子IS1、IS2からの画像信号に対して、オフセット処理や、ホワイトバランス補正、感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、同時化処理、YC処理、シャープネス補正処理等の画像処理を行う。撮像制御部CU1、CU2は、画像処理後の画像を右画像、左画像として出力する。
このような撮像部10では、ズーム倍率に関わらず、ピント状態に応じて結像位置の変位が生じる。即ち、ピントが被写体よりも前側の場合には、左画像の結像に対して右画像の結像が左側にシフトし、ピントが被写体よりも前側に移動するほどシフト量が大きくなる。一方、ピントが被写体よりも後側の場合には、左画像の結像に対して右画像の結像が右側にシフトし、ピントが被写体よりも後側に移動するほどシフト量が大きくなる。被写体にピントが合っている場合には右画像と左画像の結像位置は同じである。
上記のような撮像装置は、例えば脳外科用の双眼顕微鏡等に適用することが想定される。脳外科用の双眼顕微鏡では、奥行き数cm程度の比較的狭い範囲内でピント調整できればよいため、右画像と左画像の視差が比較的小さいことが予想される。例えば、奥行き数cm内の手前側にピントがある場合に、奥行き数cm内の奥側にオートフォーカスしたいとする。このような場合であっても、奥側の被写体の視差はそれほど大きくならないため、右画像と左画像には、ほぼ同じ被写体領域が写っていると考えられる。
位相差AFでは位相差の検出位置において右画像と左画像に同じ被写体が写っている必要があるが、視差が大きくない場合には、画像内の任意の位置を検出位置として選んだとしても、その位置において右画像と左画像に同じ被写体が写っている可能性が非常に高いと考えられる。そのため、本実施形態のようにコントラスト値が高い位置を画像内の任意の位置から選んだとしても、その任意の位置で位相差を検出することが可能であり、コントラスト値が高い位置で位相差AFを行うため、高品質な位相差AFを実現可能である。このように、本実施形態は、脳外科用の双眼顕微鏡等に適用した場合に非常に有効であると期待される。
なお、本実施形態は脳外科用の双眼顕微鏡等に限定されず、例えば一般的な双眼カメラや双眼ビデオカメラ等にも適用できる。
ここで、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また撮像部、位相差検出部、撮像装置等の構成、動作や、コントラスト値算出手法、検出位置決定手法、位相差検出手法、AF制御手法等は、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10 撮像部、20 コントラスト値算出部、30 検出位置決定部、
40 位相差検出部、41〜43 検出部、
50 AF制御部(フォーカス制御部)、60 レンズ駆動部、
70 位相差選択部、80 表示制御部、
100 コントラストマップ生成部、110 3D化回路、
120 3D表示モニタ、130 文字重畳回路、150 操作部、
200 読み出し位置シフト指示部、210 画像取得部、
220 SAD演算部、230 最小値検出部、240 シフト量保持部、
250 信頼度検出部、
BL1〜BL6 複数のブロック(複数の領域)、CTV コントラスト値、
Dxmax x方向最大値、Dymax y方向最大値、
LN1 フォーカスレンズ、pxn ピクセル数(信頼度情報)、
s’ 位相差、x 水平走査方向、y 垂直走査方向、xd,yd 検出位置

Claims (3)

  1. 第1画像と、前記第1画像に対して視差を有する第2画像と、を視差画像として取得する撮像部と、
    前記視差画像のうち少なくとも一方の画像からコントラスト値を算出するコントラスト値算出部と、
    前記視差画像のうち少なくとも一方の画像に対し複数の領域を設定し、複数の前記領域ごとの前記コントラスト値に基づいて、複数の前記領域ごとの位相差を検出する検出位置を決定する検出位置決定部と、
    複数の前記検出位置ごとの複数の前記位相差を検出する位相差検出部と、
    前記位相差に基づいて前記撮像部のフォーカス制御を行うフォーカス制御部と、
    複数の前記位相差の中から前記フォーカス制御に用いる位相差を選択する位相差選択部と、
    を備え
    前記検出位置決定部は、複数の前記領域としてa個の領域を設定し、前記a個の領域の各領域における前記コントラスト値の分散を算出し、前記a個の領域のうち前記分散が小さい方からb個の領域(b<a)を選択し、
    前記位相差検出部は、前記b個の領域での前記検出位置に対応するb個の位相差を相関演算により算出し、前記相関演算の信頼度情報を前記b個の位相差の各位相差について求め、
    前記位相差選択部は、前記b個の位相差のうち、前記信頼度情報が表す信頼度が最も高い位相差を前記フォーカス制御用の位相差として選択することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項において、
    複数の前記検出位置を表す情報を前記視差画像の前記少なくとも一方の画像に重畳して表示部に表示する制御を行う表示制御部を備え、
    前記位相差選択部は、
    複数の前記検出位置のうち、ユーザにより選択された検出位置に対応する前記位相差を前記フォーカス制御用の位相差として選択することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記撮像部は、
    前記視差画像を動画像として撮像し、
    前記位相差検出部は、
    前記動画像の各フレームについて前記位相差を検出し、
    前記フォーカス制御部は、
    前記撮像部のフォーカスが合っている位置と被写体との遠近関係を前記位相差に基づいて判断し、前記判断の結果に基づいて、前記撮像部のフォーカスが合っている位置を前記被写体に近づける方向に前記撮像部のフォーカスレンズを所定量だけ移動させる制御を行い、前記所定量だけ移動させる制御を前記各フレームで繰り返すことにより前記被写体にフォーカスを合わせることを特徴とする撮像装置。
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