JP2018018425A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の信号に対してフィルタ処理を施す際に、互いの関連性を崩すことなくフィルタ処理を施すことができる画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】画像信号と、画像信号と対応する評価値信号とを一対の信号として取得する取得手段S400−S402と、一対の信号に対してフィルタ処理を施すフィルタ処理手段S403とを有する。フィルタ処理手段は、画像信号に対して第1のフィルタ処理を施し、評価値信号に対して第2のフィルタ処理を施す。第1のフィルタ処理では、第1の参照画素を参照して第1の着目画素の画素値を決定し、第2のフィルタ処理では、第1の参照画素の座標位置と対応する座標位置の第2の参照画素の画素値に基づき、第1の着目画素と対応する第2の着目画素の画素値を決定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、一対の信号に対してフィルタ処理を施す画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
従来より、コンピュータビジョン等の分野では、撮影した画像からロバスト性の高い距離情報を得ることが求められている。
特許文献1には、ロバスト性の高い視差分布を得る技術が開示されている。特許文献1に開示された技術では、右画像及び左画像に基づいて視差マップ及びそれに対応した信頼度マップを取得する。さらに、視差マップ及び信頼度マップに対して空間的フィルタリングを適用することで視差推定の外れ値を除去してから視差分布を推定する。
特表2015−536057号公報 特開2008−15754号公報 米国特許第7889949号明細書 特開平01−167610号公報 特開2016−17799号公報 特開2006−39666号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術には、メディアンフィルタのような非線形な空間的フィルタを施すと、視差マップと信頼度マップとの間の関連性が崩れてしまうという課題がある。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、一対の信号に対してフィルタ処理を施す際に、互いの関連性を崩すことなくフィルタ処理を施すことができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、画像信号と、前記画像信号と対応する評価値信号とを一対の信号として取得する取得手段と、前記一対の信号に対してフィルタ処理を施すフィルタ処理手段とを有し、前記フィルタ処理手段は、前記画像信号に対して第1のフィルタ処理を施し、前記評価値信号に対して第2のフィルタ処理を施し、前記第1のフィルタ処理では、第1の参照画素を参照して第1の着目画素の画素値を決定し、前記第2のフィルタ処理では、前記第1の参照画素の座標位置と対応する座標位置の第2の参照画素の画素値に基づき、前記第1の着目画素と対応する第2の着目画素の画素値を決定することを特徴とする画像処理装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、画像信号と、前記画像信号と対応する評価値信号とを一対の信号として取得するステップと、前記一対の信号に対してフィルタ処理を施すステップとを有し、前記フィルタ処理を施すステップは、前記画像信号に対して第1のフィルタ処理を施し、前記評価値信号に対して第2のフィルタ処理を施し、前記第1のフィルタ処理では、第1の参照画素を参照して第1の着目画素の画素値を決定し、前記第2のフィルタ処理では、前記第1の参照画素の座標位置と対応する座標位置の第2の参照画素の画素値に基づき、前記第1の着目画素と対応する第2の着目画素の画素値を決定することを特徴とする画像処理方法が提供される。
本発明によれば、一対の信号に対してフィルタ処理を施す際に、互いの関連性を崩すことなくフィルタ処理を施すことができる。
本発明の第1実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による画像処理装置の撮像部を示す図である。 本発明の第1実施形態による画像処理装置の画像処理部の構成示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 デフォーカス量を求めるためのずらし量の計算を説明する図である。 デフォーカスマップを説明する図である。 信頼度マップを説明する図である。 本発明の第1実施形態による画像処理装置において画素の信頼度を考慮したフィルタ処理を説明する図である。 本発明の第2実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による画像処理装置の画像処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による画像処理装置の画像処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 領域抽出マップを説明する図である。 非線形な空間的フィルタを施すことにより視差マップと信頼度マップとの間の関連性が崩れる場合を説明する図である。
上述のように、特許文献1に開示された技術には、非線形な空間的フィルタを施すと、視差マップと信頼度マップとの間の関連性が崩れてしまうという課題がある。非線形な空間フィルタを施すことにより両マップ間の関連性が崩れる場合について、以下、図16を用いて具体的に説明する。
図16は、3×3画素の領域においてメディアンフィルタを視差マップ及び信頼度マップに施す場合を説明するための図である。図16(a)は、3×3画素の座標位置を説明するための図である。画素の座標位置は、(m、n)で表される。(m、n)=(0、0)の画素がフィルタの着目画素であり、着目画素を含む9つの画素がフィルタの参照画素である。図16(b)は、視差マップの情報である視差の値を8ビットの画素値で表現した図である。図16(c)は、視差マップに対応した信頼度マップの情報である信頼度の値を同じく8ビットの画素値で表現した図である。
図16(b)の領域に対して、メディアンフィルタを施すと、着目画素の視差の値は90から101に変化する。図16(a)の表現で記述すると、(m、n)=(1、1)の画素の視差の値が、(m、n)=(0、0)の着目画素の値として出力される。
一方、特許文献1に記述されているように、信頼度マップに対しても、メディアンフィルタを施す。図16(c)の領域に対して、メディアンフィルタを施すと、着目画素の信頼度の値は230から236に変化する。図16(a)の表現で記述すると、(m、n)=(−1、−1)の画素の信頼度の値が、(m、n)=(0、0)の着目画素の値として出力される。
ここで、例えば信頼度の閾値を250とし、閾値以上の信頼度をもつ視差の値が高信頼であるとする。上記の場合、視差マップでは、メディアンフィルタを施すと、対応する信頼度の値が255で高信頼の(m、n)=(1、1)の画素の視差の値が着目画素の値として出力される。しかしながら、信頼度マップにもメディアンフィルタを施した結果、(m、n)=(1、1)の画素の信頼度の値ではなく、(m、n)=(−1、−1)の画素の信頼度の値が着目画素の信頼度として出力される。この結果、着目画素の視差の値は、低信頼のものとなってしまう。
このように、特許文献1に開示された技術では、視差マップと信頼度マップとの間の関連性が崩れてしまう。
これに対して、本発明の実施形態による画像処理装置及び画像処理方法は、画像信号とこれに対応する評価値信号とからなる一対の信号に対してフィルタを施す際に、互いの関連性を崩すことなくフィルタを施すことが可能である。以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下で説明する図面において、同じ機能を有するものは同一の符号を付し、その説明を省略又は簡潔にすることもある。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による画像処理装置及び画像処理方法について図1乃至図8を用いて説明する。なお、以下に説明する本実施形態では、画像処理装置が撮像部を有する場合、すなわち、画像処理装置がデジタルカメラ等の撮像装置である場合を例に説明する。
本実施形態では、被写体の距離分布に関連する情報としてデフォーカスマップとその信頼性を表す信頼度マップとを取得する。そして、デフォーカスマップ及び信頼度マップに対して非線形な空間フィルタであるメディアンフィルタを含むフィルタ処理を施す際に、デフォーカスマップ及び信頼度マップにおいて対応する座標位置に存在する画素を参照してフィルタ処理を行う。それにより、互いの関連性を崩すことなく、ロバスト性の高いデフォーカスマップ及び信頼度マップを得る。
図1は、本実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態による画像処理装置100は、システム制御部101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103とを有している。また、本実施形態による画像処理装置100は、光学系104と、撮像部105と、A/D変換部106と、画像処理部107と、記録媒体108と、バス109とを有している。システム制御部101、ROM102、RAM103、撮像部105、A/D変換部106、画像処理部107及び記録媒体108は、それぞれバス109に接続されている。
システム制御部101は、画像処理装置100全体を制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)である。システム制御部101は、画像処理装置100が備える各ブロックの動作プログラムをROM102より読み出し、RAM103に展開して実行することにより画像処理装置100が備える各ブロックの動作を制御する。
ROM102は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、例えばフラッシュROM等が用いられている。ROM102は、画像処理装置100が備える各ブロックの動作プログラムに加え、各ブロックの動作に必要なパラメータ等を記憶する。また、ROM102は、焦点検出等で必要なレンズ情報として、射出瞳距離も記憶する。
RAM103は、書き換え可能な揮発性メモリであり、画像処理装置100が備える各ブロックの動作において出力されたデータの一時的な記憶領域として用いられる。システム制御部101及び画像処理部107は、RAM103をワークメモリとして使用する。
光学系104は、被写体像を撮像部105に結像する。光学系104には、例えば、固定レンズ、焦点距離を変更する変倍レンズ、焦点調節を行うフォーカスレンズ等が含まれている。光学系104には絞りも含まれており、絞りにより光学系の開口径を調節することで撮影時の光量調節を行う。
撮像部105は、例えばCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子である。撮像部105は、光学系104により撮像素子に結像された光学像を光電変換してアナログ画像信号を得る。撮像部105は、得られたアナログ画像信号をA/D変換部106に出力する。
A/D変換部106は、入力されたアナログ画像信号にA/D変換処理を適用してデジタル画像データを得る。A/D変換部106は、得られたデジタル画像データをRAM103に出力して記憶させる。
画像処理部107は、RAM103に記憶されている画像データに対して画像処理を行う。具体的には、画像処理部107は、例えば、ホワイトバランス調整、色補間、縮小/拡大等の処理や、さらに、デフォーカスマップ、信頼度マップの生成や、フィルタ処理等の様々な画像処理を行う。画像処理部107は、画像処理後の画像を記録媒体108に記録する。
記録媒体108は、例えば、画像処理装置100に対して着脱可能なメモリカード等である。記録媒体108には、RAM103に記憶されている画像処理部107で処理された画像やA/D変換部106でA/D変換された画像等が、記録画像として記録される。
バス109は、画像処理装置100の各ブロックを接続する。各ブロックは、バス109を介して信号のやり取りを行う。
図2(a)は、図1の撮像部105の画素の配列構成を示している。図2(a)に示すように、撮像部105では、複数の画素200が二次元的に規則的に配列されている。具体的には、例えば、複数の画素200は、例えば二次元格子状に配列されている。なお、画素200の配列構成は、格子状の配列構成に限定されるものではなく、他の配列構成を採用することもできる。
図2(b)は、図2(a)に示す画素200を拡大して示すものである。図2(b)に示すように、各画素200は、マイクロレンズ201と、一対の光電変換部202A、203B(以下、それぞれ瞳分割画素202A、203Bと呼ぶ。)とを有している。瞳分割画素202A、203Bは、互いに同一の平面形状を有しており、それぞれy軸方向を長手方向とする長方形状の平面形状を有している。各画素200において、瞳分割画素202A、203Bは、マイクロレンズ201のy軸方向に沿った垂直二等分線を対称軸として、線対称に配置されている。なお、瞳分割画素202A、203Bの平面形状は、これに限定されるものではなく、他の平面形状を採ることができる。また、瞳分割画素202A、203Bの配置の態様も、これに限定されるものではなく、他の配置の態様を採ることができる。
本実施形態においては、二次元的に規則的に配列された瞳分割画素202A、203Bから、視差画像としてそれぞれA像、B像が出力されるものとする。撮像部105を図2(a)及び図2(b)に示すように構成することで、光学系104の瞳の異なる領域を通過する一対の光束を一対の光学像として結像させて、それらをA像、B像として出力することができる。画像処理部107は、このA像、B像を参照して、後述するようにしてデフォーカスマップを生成する。
なお、A像、B像の取得方法は、上記に限られず、種々の方法を採ることができる。例えば、空間的に間隔をあけて設置した複数台のカメラ等の撮像装置により取得された互いに視差のついた画像をA像、B像としてもよい。また、複数の光学系と撮像部とを有する1台のカメラ等の撮像装置により取得された視差画像をそれぞれA像、B像としてもよい。
図3は、本実施形態による画像処理装置100における画像処理部107の具体的な構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、画像処理部107は、デフォーカスマップ生成部300と、信頼度マップ生成部301と、フィルタ処理部302とを有している。
デフォーカスマップ生成部300は、上記の一対の視差画像であるA像、B像を参照してデフォーカス量を計算し、計算したデフォーカス量の空間的分布を表すデフォーカスマップを生成する。
信頼度マップ生成部301は、デフォーカスマップ生成部300により計算されたデフォーカス量に対する評価値の1つである信頼度を求め、求めた信頼度の空間的分布を表す信頼度マップを生成する。デフォーカスマップが画像情報を示す画像信号であるのに対して、信頼度マップは、デフォーカスマップに関する評価情報を示す評価値信号である。信頼度マップは、デフォーカスマップと同一の分解能、すなわちデフォーカスマップと同一の階調数である。なお、信頼度マップは、後述するように、デフォーカスマップとは異なる分解能、すなわちデフォーカスマップとは異なる階調数であってもよい。デフォーカスマップと信頼度マップとは、それらが示す内容の次元は互いに異なるが、互いに関連性を有している。したがって、画像信号であるデフォーカスマップと評価値信号である信頼度マップとは、互いに関連性を有する一対の信号となっている。本明細書では、両マップをまとめて「一対の信号」と呼ぶこととする。
デフォーカスマップ生成部300及び信頼度マップ生成部301は、一対の信号としてデフォーカスマップ及び信頼度マップを生成して取得する取得手段として機能する。
フィルタ処理部302は、一対の信号であるデフォーカスマップ及び信頼度マップに対してフィルタ処理を施すフィルタ処理手段として機能する。すなわち、フィルタ処理部302は、デフォーカスマップに対しては、メディアンフィルタを用いたフィルタ処理を施す。一方、信頼度マップに対しては、フィルタ処理部302は、デフォーカスマップに対するフィルタ処理で着目画素の画素値の決定に際して参照した参照画素と同一座標位置の画素を参照して、着目画素の画素値を決定するフィルタ処理を施す。
以下、画像処理部107の処理内容を含む画像処理装置100の動作について図4を用いて説明する。図4は、画像処理部107の処理内容を含む画像処理装置100の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS400で、撮像装置としての画像処理装置100で被写体を撮像する。これにより、画像処理部107は、一対の視差画像であるA像及びB像を取得する。なお、予めA像及びB像を記録媒体108に記録しておき、それら予め記録されたA像及びB像を画像処理部107が読み出して取得する構成としてもよい。
次いで、ステップS401で、デフォーカスマップ生成部300は、ステップS400で取得したA像及びB像を用いて、被写体の距離分布に関連する情報として、着目画素位置におけるデフォーカス量を計算する。A像及びB像からデフォーカス量を計算する手法については、特に限定されるものではないが、例えば以下に記述する特許文献2に開示されている方法を用いることができる。
着目画素位置を中心とする微小ブロックにおけるA像のデータ系列をE(1)〜E(m)、B像のデータ系列をF(1)〜F(m)と一般化して表現する。なお、mは、データ数である。この場合において、データ系列E(1)〜E(m)に対してデータ系列F(1)〜F(m)を相対的にずらしながら、式(1)により2つのデータ列間のずらし量kにおける相関量C(k)を演算する。
C(k)=Σ|E(n)―F(n+k)| ・・・(1)
式(1)において、Σ演算は、nについて計算される。このΣ演算において、n、n+kの取る範囲は、1〜mの範囲に限定される。また、ずらし量kは整数であり、一対の画像データの検出ピッチを単位とした相対的シフト量である。
式(1)の演算結果の例として、図5に横軸にずらし量kをとり、縦軸に相関量C(k)をとったグラフを示す。
図5より、一対のデータ系列の相関が高いずらし量kにおいて相関量C(k)が最小になることがわかる。そして、下記式(2)〜(5)による3点内挿の手法を用い、連続的な相関量に対する最小値C(x)を与えるずらし量xを計算して求める。
x=kj+D/SLOP ・・・(2)
C(x)= C(kj)−|D| ・・・(3)
D={C(kj−1)−C(kj+1)}/2 ・・・(4)
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj−1)−C(kj)}・・・(5)
ここで、kjは離散的な相関量C(k)が最小となるkである。図5に示す例では、kjは2である。
式(2)で求めたずらし量xより、被写体像面の予定結像面に対するデフォーカス量DEFを下記式(6)で求めることができる。
DEF=KX・PY・x ・・・(6)
式(6)において、PYは検出ピッチであり、KXは一対の瞳を通過する光束の重心の開き角の大きさによって決まる変換係数である。
デフォーカスマップ生成部300は、このようにして算出したデフォーカス量の空間的分布を表すデフォーカスマップを生成して出力する。
図6(a)に生成したデフォーカスマップの例を示す。図6(a)に示す例では、デフォーカス量を8ビットのグレースケールで表現しており、手前の被写体ほど白く(画素値が高く)なるようにしている。
図6(a)より、手前にいる被写体像600内においてデフォーカス量にムラが生じていることがわかる。ムラの生じている領域の着目画素601及びその周辺8近傍の画素をそれらのデフォーカス量を表す画素値とともに示したのが図6(b)である。図6(a)及び図6(b)に示すようにデフォーカスマップにムラが生じる理由について以下に説明する。
上記3点内挿の手法を用いることで、連続的な相関量に対する最小値C(x)を与えるずらし量x、及びデフォーカス量を得ることができる。このとき、仮にC(kj)の値が同一であったとしても、C(kj+1)、C(kj−1)の大小関係が変化すると、得られるずらし量x、及びデフォーカス量が変化することが分かる。これにより、同一の被写体内に着目画素が存在し、C(kj)の値が同一であっても、被写体の模様の変化の影響によりC(kj+1)、C(kj−1)の大小関係が変化することで、デフォーカス量が変動してデフォーカスマップにムラが生じることがわかる。
また、撮像部105として用いられるイメージセンサの画素間でS/N比(信号対雑音比)がばらつくため、入力信号に生じるばらつきの影響でもデフォーカスマップにムラが生じる。また、被写体が低コントラストであるために所望のC(kj)を算出することができない場合や、図5に示すSLOPが小さくなることでデフォーカス量の変動が大きくなる場合であってもデフォーカスマップにムラが生じる。
これに対して、本実施形態では、後述するようにフィルタ処理を施すことにより、ムラを抑制した、よりロバスト性の高いデフォーカスマップを得ることができる。
次いで、ステップS402で、信頼度マップ生成部301は、デフォーカスマップ生成部300により生成されたデフォーカスマップに対する信頼度マップを生成する。
信頼度とは、ステップS401で算出したA像とB像との相関が高いずらし量を当該領域でどの程度検出しやすいかを表す値である。ずらし量を検出しにくい領域で算出されたデフォーカス量は正確でない可能性が高いため、信頼度が低くなるようにする。ずらし量を検出しにくい領域とは、具体的には、例えば、空や自動車のボディといった被写体の模様の変化が乏しい領域である。このような領域を検出し、低い信頼度を割り当てればよい。模様の変化が乏しいかを判定する指標としては、エッジ積分値を用いることができる。具体的には、ステップS401で相関量を算出する際に、参照したデータ系列のエッジ振幅の絶対値を積分することでエッジ積分値が算出される。そして、エッジ積分値が大きいほど信頼度が大きくなるように信頼度を割り当てる。この処理を着目画素ごとに繰り返し行うことで、デフォーカスマップに対する信頼度マップを生成することができる。このように、信頼度マップは、領域ごとのエッジ情報に基づいて信頼度が決められたものである。信頼度マップの各画素には、デフォーカスマップにおける対応する座標位置の画素に示されたデフォーカス量の信頼度が示されている。対応する座標位置は、具体的には同一の座標位置であるが、所定の対応関係で対応付けられた異なる座標位置であってもよい。
図7(a)に生成した信頼度マップの例を示す。図7(a)に示す例では、信頼度を8ビットのグレースケールで表現しており、信頼性が高いほど白く(画素値が高く)なるようにしている。
図7(a)に示す着目画素701は、図6(a)に示す着目画素601と同じ座標位置である。そして、着目画素701及びその周辺8近傍の画素をそれらの信頼度を表す画素値とともに示したのが図7(b)である。図7(a)及び図7(b)より、被写体の模様が領域ごとに変化するため、同一の被写体内であっても信頼度にムラが生じていることがわかる。
また、信頼度を2値で表現することも可能である。具体的には、上述のように算出したエッジ積分値と予め設定した閾値を比較する。その結果、算出したエッジ積分値が予め設定した閾値以上である場合、模様の変化に富んだ領域であると判定し、その領域には高い信頼度(例えば1)を割り当てる。一方、予め設定した閾値よりも算出したエッジ積分値が小さい場合、模様の変化が乏しい領域であると判定し、その領域には模様の変化に富んだ領域よりも低い信頼度(例えば0)を割り当てる。このように構成することで、デフォーカスマップと信頼度マップとが互いに分解能が異なる構成となる。すなわち、デフォーカスマップと信頼度マップとが互いに階調数が異なる構成となる。このように階調数が異なる構成であっても、階調数が同一である構成と同様の効果は得られる。
こうして、ステップS401、S402により、それぞれ画像情報を示すデフォーカスマップ、及び信頼性を示す信頼度マップを取得する。両マップは、表現する内容の次元は互いに異なるが、互いに関連性のあるマップである。
次いで、ステップS403で、フィルタ処理部302は、ステップS401、S402でそれぞれ取得した一対の信号であるデフォーカスマップ及び信頼度マップに対してフィルタ処理を施す。本実施形態では、デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施すこととする。この場合において、本実施形態では、以下のようにして一対の信号であるデフォーカスマップと信頼度マップとの間の関連性を崩さずに両マップに対してフィルタ処理を施す。
フィルタ処理では、デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施したときに最終的に選択した参照画素の座標位置を記憶しておき、信頼度マップに対しては、記憶している座標位置に対応する座標位置に存在する信頼度を出力する。
まず、フィルタ処理部302は、フィルタ処理として、デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施す。フィルタ処理部302は、メディアンフィルタを施すことにより、着目画素及びその周辺8近傍の画素の画素値を降順又は昇順に並び替え、画素値が中央値になった参照画素を参照して、その画素値を着目画素の画素値として選択して出力する。なお、メディアンフィルタを施す画素領域は、着目画素及びその周辺8近傍の画素の3×3の画素領域に限定されるものではなく、例えば、着目画素を中心とする5×5の画素領域であってもよい。この際、フィルタ処理部302は、デフォーカスマップの着目画素のそれぞれについて、最終的に着目画素の画素値としてその画素値を選択した参照画素の座標位置をRAM103等に記憶させる。メディアンフィルタを用いたフィルタ処理により、ムラの抑制されたロバスト性の高いデフォーカスマップを得ることができる。
次いで、フィルタ処理部302は、メディアンフィルタを施したデフォーカスマップに対応する信頼度マップに対してフィルタ処理を施す。この信頼度マップに対するフィルタ処理では、フィルタ処理部302は、デフォーカスマップに対するフィルタ処理でRAM103等に記憶させた座標位置を参照する。これにより、フィルタ処理部302は、デフォーカスマップの対応する着目画素の画素値の決定に際して参照した参照画素の座標位置と対応する座標位置の参照画素の画素値に基づき、信頼度マップの着目画素の画素値を決定する。具体的には、フィルタ処理部302は、デフォーカスマップの対応する着目画素の画素値としてその画素値を選択した参照画素の座標位置と対応する座標位置の参照画素の信頼度を、信頼度マップの着目画素の信頼度として決定して出力する。対応する座標位置は、同一の座標位置であるが、所定の対応関係で対応付けられた異なる座標位置であってもよい。
具体的に上述の図6(b)及び図7(b)に示す例を用いて説明する。まず、メディアンフィルタを施すことによって、(m、n)=(1、1)の参照画素のデフォーカス量の値101が、(m、n)=(0、0)の着目画素のデフォーカス量の値として選択されて出力される。そして、信頼度マップについても、対応する同一の座標位置である(m、n)=(1、1)の参照画素の信頼度の値255を出力する。このように信頼度マップに対してフィルタ処理を施すことで、デフォーカス量とその信頼度との間の関連性を崩すことなく、デフォーカスマップ及び信頼度マップに対してフィルタ処理を施すことが可能となる。
このように、本実施形態によれば、一対の信号であるデフォーカスマップ及び信頼度マップに対して、互いの関連性を崩すことなくフィルタ処理を施し、ロバスト性の高い一対の信号を得ることができる。
なお、本実施形態では、デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施す際に画素の信頼度について特に考慮しない場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。フィルタ処理部302は、以下に説明するように、画素の信頼度を考慮してメディアンフィルタを施すこともできる。
例えば、デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施す際に、着目画素及びその周辺画素のうちで参照する画素を信頼度が高い画素に限定することができる。すなわち、デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施す際に、着目画素及びその周辺画素のうち、対応する信頼度マップにおける信頼度の値が所定の閾値以上の画素を参照画素として参照するように構成することができる。フィルタ処理部302は、信頼度マップを参照して、デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施す際に参照する参照画素をこのように信頼度が高い画素に限定することができる。
具体的には、信頼度マップに関する上述の図7(b)の例において、着目画素及びその周辺8近傍の画素のうち、信頼度の値が閾値の230以上の画素を参照するようにすることができる。この場合、(m、n)=(−1、−1)、(0、−1)、(−1、0)、(0、0)、(−1、1)、(0、1)、(1、1)の画素が参照すべき参照画素となる。こうして信頼度の高い画素に参照画素を限定した様子を図8(a)に示す。図8(a)において、斜線模様がない画素が信頼度の高い参照画素である。なお、図8(a)は、信頼度マップの画素を、信頼度を表す画素値とともに示している。図8(b)は、図8(a)に示す信頼度マップの画素に対応するデフォーカスマップの画素を、デフォーカス量を表す画素値とともに示している。
デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施す際には、上述のように信頼度の高い(m、n)=(−1、−1)、(0、−1)、(−1、0)、(0、0)、(−1、1)、(0、1)、(1、1)の画素を参照画素とする。こうして参照画素を限定してデフォーカスマップに関する図8(b)の例においてメディアンフィルタを施す。すると、(m、n)=(1、1)の画素のデフォーカス量の値101が、(m、n)=(0、0)の着目画素のデフォーカス量の値として選択されて出力される。そして、信頼度マップに対するフィルタ処理では、同一の座標位置である(m、n)=(1、1)の画素の信頼度の値255を、(m、n)=(0、0)の着目画素の信頼度の値として選択して出力する。
また、信頼度マップに関する図8(c)の例のように、(m、n)=(0、0)の着目画素が、信頼度の値が閾値を下回る低信頼であっても、同様にメディアンフィルタで参照する画素を限定すればよい。なお、図8(c)は、信頼度マップの画素を、信頼度を表す画素値とともに示している。図8(d)は、図8(c)に示す信頼度マップの画素に対応するデフォーカスマップの画素を、デフォーカス量を表す画素値とともに示している。また、斜線模様がない画素が信頼度の高い参照画素である。この場合、着目画素及びその周辺8近傍の画素のうち、信頼度の値が閾値の230以上の(m、n)=(−1、−1)、(1、−1)、(−1、0)、(1、0)、(−1、1)、(0、1)、(1、1)の画素が参照画素となる。こうして参照画素を限定してデフォーカスマップに関する図8(d)の例においてメディアンフィルタを施す。すると、(m、n)=(1、1)の画素のデフォーカス量の値101が、(m、n)=(0、0)の着目画素のデフォーカス量の値として選択されて出力される。そして、信頼度マップに対するフィルタ処理では、同一の座標位置である(m、n)=(1、1)の画素の信頼度の値255を、(m、n)=(0、0)の着目画素の信頼度の値として出力する。
さらに、図8(e)の例に示すように、着目画素及びその周辺画素を含む領域内のすべての画素が、信頼度が閾値を下回る低信頼である場合がある。なお、図8(e)は、信頼度マップの画素を、信頼度を表す画素値とともに示している。図8(f)は、図8(e)に示す信頼度マップの画素に対応するデフォーカスマップの画素を、デフォーカス量を表す画素値とともに示している。領域内のすべての画素が、斜線模様が付された低信頼の画素になっている。このような場合は、デフォーカスマップ及び信頼度マップに対するフィルタ処理のいずれにおいても、着目画素の画素値をそのまま出力すればよい。このように領域内の画素がすべて低信頼である場合、デフォーカスマップ及び信頼度マップに対するフィルタ処理のいずれにおいても、(m、n)=(0、0)の着目画素の値をそのまま出力する。
また、本実施形態では、メディアンフィルタを施す場合を例に説明したが、フィルタはこれに限定されるものではない。例えば、特許文献3に開示されているジョイントバイラテラルフィルタを施すことも可能である。具体的には、着目画素位置pにおけるジョイントバイラテラルフィルタの処理結果Jpは、以下の式(7)で表される。
Jp=(1/Kp)ΣI1q・f(|p−q|)・g(|I2p−I2q|) ・・・(7)
式(7)において、Σはq∈Ω範囲の積算、I1qは周辺画素位置qの入力マップ画素値、fは着目画素位置pを中心とするガウシアン関数、gは着目画素位置pの整形用画像画素値I2pを中心とするガウシアン関数である。また、Ωは着目画素位置pを中心とする積算対象領域、Kpは正規化係数でf・g重みの積算値である。着目画素位置pのI2pと周辺画素位置qのI2qの差が小さい、つまり整形用画像において着目画素と周辺画素の画素値が近いと、その周辺画素のf・g重み(平滑化の重み)は大きくなる。
整形用画像をRGB画像として、デフォーカスマップ及び信頼度マップに対して式(7)で表されるジョイントバイラテラルフィルタを施す際に、参照する画素の座標位置を同一にすることができる。これにより、f・g重み(平滑化の重み)が同じになるので、互いの関連性を崩すことなくフィルタ処理を施すことができる。
また、本実施形態では、視差のついたA像、B像からデフォーカスマップを生成した場合を例に説明したが、デフォーカスマップの生成は上記に限定されるものではない。例えば、デフォーカスマップの生成に特許文献4に開示されているDFD(Depth From Defocus)法を適用することも可能である。その場合であっても、被写体の模様、ボケ感の変化、センサ画素のS/Nのバラつき等によって、デフォーカスマップにムラが発生する。このため、DFD法を適用した場合においても、上記本実施形態と同様のフィルタ処理を適用することで、互いの関連性を崩すことなく、ロバスト性の高いデフォーカスマップ及び信頼度マップを得ることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による画像処理装置及び画像処理方法について図9乃至図11を用いて説明する。なお、以下に説明する本実施形態でも、画像処理装置が撮像部を有する場合、すなわち、画像処理装置がデジタルカメラ等の撮像装置である場合を例に説明する。また、上記第1実施形態による画像処理装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態では、TOF(Time Of Flight)方式で取得した距離マップ及び信頼度マップに対してフィルタ処理を施す画像処理装置について説明する。
図9は、本実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図9に示すように、本実施形態による画像処理装置900は、システム制御部101と、ROM102と、RAM103と、光学系104と、A/D変換部106と、記録媒体108と、バス109とを有している。これら各部は、図1に示す第1実施形態のものと同じである。本実施形態による画像処理装置900は、撮像部901と、距離マップ生成部902と、画像処理部903とを有している。
撮像部901は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子である。撮像部901は、第1実施形態の撮像部105とは異なり、複数の全開口画素が例えば二次元格子状に配列されて構成された撮像素子である。全開口画素のそれぞれは、1つのマイクロレンズに対し1つの光電変換部が対応して設けられて構成されている。撮像部901は、光学系104により撮像素子に結像された光学像を光電変換してアナログ画像信号を得る。撮像部901は、得られたアナログ画像信号をA/D変換部106に出力する。
距離マップ生成部902は、TOF方式で被写体の距離分布に関連する情報を距離マップとして生成する距離センサモジュールである。距離マップ生成部902は、TOF方式により被写体までの距離を測定して被写体に関する距離情報を取得し、取得した距離情報の空間的分布を表す距離マップを生成する。距離マップ生成部902は、取得した距離マップをデジタルデータとしてRAM103に出力して記憶させる。なお、距離マップ生成部902が距離情報を取得する方式は、TOF方式に限定されるものではなく、TOF方式のほか、例えば、DFD(Depth From Defocus)方式、DFF(Depth From Focus)方式を用いることもできる。
画像処理部903は、第1実施形態の画像処理部107と同様にホワイトバランス調整、色補間、縮小/拡大等の処理を行うほか、信頼度マップの生成、フィルタ処理等の様々な画像処理を行う。画像処理部903は、画像処理後の画像を記録媒体108に記録する。
図10は、本実施形態による画像処理装置900における画像処理部903の具体的な構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、画像処理部903は、信頼度マップ生成部1000と、フィルタ処理部1001とを有している。
信頼度マップ生成部1000は、距離マップ生成部902により取得された距離情報に対する評価値の1つである信頼度を求め、求めた信頼度の空間的分布を表す信頼度マップを生成する。距離マップが画像情報を示す画像信号であるのに対して、信頼度マップは、距離マップに関する評価情報を示す評価値信号である。信頼度マップは、距離マップと同一の分解能、すなわち距離マップと同一の階調数である。なお、信頼度マップは、距離マップとは異なる分解能、すなわち距離マップとは異なる階調数であってもよい。距離マップと信頼度マップとは、それらが示す内容の次元は互いに異なるが、互いに関連性を有している。したがって、画像信号である距離マップと評価値信号である信頼度マップとは、互いに関連性を有する一対の信号になっている。本明細書では、両マップをまとめて「一対の信号」と呼ぶこととする。
上述の距離マップ生成部902及び信頼度マップ生成部1000は、一対の信号として距離マップ及び信頼度マップを生成して取得する取得手段として機能する。
フィルタ処理部1001は、一対の信号である距離マップ及び信頼度マップに対してフィルタ処理を施すフィルタ処理手段として機能する。すなわち、フィルタ処理部1001は、距離マップに対しては、メディアンフィルタを用いたフィルタ処理を施す。一方、信頼度マップに対しては、フィルタ処理部1001は、距離マップに対するフィルタ処理で着目画素の画素値の決定に際して参照した参照画素と同一座標位置の画素を参照して、着目画素の画素値を決定するフィルタ処理を施す。
以下、画像処理部903の処理内容を含む画像処理装置900の動作について図11を用いて説明する。図11は、画像処理部903の処理内容を含む画像処理装置900の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1100で、距離マップ生成部902は、被写体についてTOF方式の距離マップを生成する。
次いで、ステップS1101で、信頼度マップ生成部1000は、距離マップ生成部902により生成されたTOF方式の距離マップに対する信頼度マップを生成する。距離マップに対する信頼度マップを生成する方法は、特に限定されるものではないが、例えば特許文献5に開示されている方法を用いることができる。この方法では、画素単位で距離マップの複数フレーム間での距離のばらつき度を閾値と比較することにより、信頼度の高低を判定する。すなわち、ばらつき度を予め規定されている一定レベルと比較し、ばらつき度が一定レベル未満である場合に信頼度が相対的に高いと判定し、一定レベル以上である場合に信頼度が相対的に低いと判定する。信頼度は、2値で表現することができる。なお、信頼度の値は、ばらつき度が低いほど高く、ばらつき度が高いほど低くなるようにしてもよい。信頼度マップの各画素には、距離マップにおける対応する座標位置の画素に示された距離情報の信頼度が示されている。対応する座標位置は、具体的には同一の座標位置であるが、所定の対応関係で対応付けられた異なる座標位置であってもよい。
次いで、ステップS1102で、フィルタ処理部1001は、ステップS1100、S1101でそれぞれ取得した一対の信号である距離マップ及び信頼度マップに対して、第1実施形態のステップS403と同様にフィルタ処理を施す。
まず、フィルタ処理部1001は、フィルタ処理として、第1実施形態におけるデフォーカスマップに対するフィルタ処理と同様に、距離マップに対してメディアンフィルタを施す。この際、フィルタ処理部1001は、距離マップの着目画素のそれぞれについて、最終的に着目画素の画素値としてその画素値を選択した参照画素の座標位置をRAM103等に記憶させる。メディアンフィルタを用いたフィルタ処理により、距離のばらつきが低減されたロバスト性の高い距離マップを得ることができる。
次いで、フィルタ処理部1001は、メディアンフィルタを施した距離マップに対応する信頼度マップに対してフィルタ処理を施す。この信頼度マップに対するフィルタ処理では、フィルタ処理部1001は、距離マップに対するフィルタ処理でRAM103等に記憶させた座標位置を参照する。これにより、フィルタ処理部1001は、距離マップの対応する着目画素の画素値の決定に際して参照した参照画素の座標位置と対応する座標位置の参照画素の画素値に基づき、信頼度マップの着目画素の画素値を決定する。具体的には、フィルタ処理部1001は、距離マップの対応する着目画素の画素値としてその画素値を選択した参照画素の座標位置と対応する座標位置の参照画素の信頼度を、信頼度マップの着目画素の信頼度として決定して出力する。対応する座標位置は、同一の座標位置であるが、所定の対応関係で対応付けられた異なる座標位置であってもよい。こうして、距離マップと関連性が崩れていない信頼度マップを得ることができる。
このように、本実施形態によれば、一対の信号であるTOF方式で取得した距離マップ及び信頼度マップに対して、互いの関連性を崩すことなくフィルタ処理を施し、ロバスト性の高い一対の信号を得ることができる。
なお、本実施形態では、距離マップに対してメディアンフィルタを施す際に画素の信頼度について特に考慮しない場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態でも、第1実施形態と同様、距離マップに対してメディアンフィルタを施す際に、着目画素及びその周辺画素のうち、対応する信頼度マップにおける信頼度の値が所定の閾値以上の画素を参照画素として参照するように構成することができる。
また、着目画素及びその周辺画素を含む領域内のすべての画素が、信頼度が閾値を下回る低信頼である場合には、第1実施形態と同様、距離マップ及び信頼度マップに対するフィルタ処理のいずれにおいても、着目画素の画素値をそのまま出力することができる。
また、本実施形態では、メディアンフィルタを施す場合を例に説明したが、フィルタはこれに限定されるものではなく、第1実施形態と同様にジョイントバイラテラルフィルタを施すことも可能である。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による画像処理装置及び画像処理方法について図12乃至図15を用いて説明する。なお、以下に説明する本実施形態でも、画像処理装置が撮像部を有する場合、すなわち、画像処理装置がデジタルカメラ等の撮像装置である場合を例に説明する。また、上記第1実施形態による画像処理装置と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態では、デフォーカスマップ及び領域抽出マップに対してフィルタ処理を施す画像処理装置について説明する。領域抽出マップは、複数の特徴量を利用して被写体領域を抽出したものである。
図12は、本実施形態による画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図12に示すように、画像処理装置1200は、システム制御部101と、ROM102と、RAM103と、光学系104と、撮像部105と、A/D変換部106と、記録媒体108と、バス109とを有している。これら各部は、図1に示す第1実施形態のものと同じである。本実施形態による画像処理装置1200は、画像処理部1201を有している。
画像処理部1201は、第1実施形態の画像処理部107と同様にホワイトバランス調整、色補間、縮小/拡大等の処理を行うほか、デフォーカスマップの生成、領域抽出マップの生成、フィルタ処理等の様々な画像処理を行う。画像処理部1201は、画像処理後の画像を記録媒体108に記録する。
図13は、本実施形態による画像処理装置1200における画像処理部1201の具体的な構成の一例を示すブロック図である。図13に示すように、画像処理部1201は、デフォーカスマップ生成部300と、領域抽出部1300と、フィルタ処理部1301とを有している。デフォーカスマップ生成部300は、図3に示す第1実施形態のものと同じである。
領域抽出部1300は、複数の特徴量を利用して、被写体領域、背景領域等の領域を画像から抽出して領域抽出マップを生成する。領域抽出部1300が領域を抽出する画像は、デフォーカスマップを生成する際に参照したA像とB像とを加算して得られた画像である全開口画像である。画像処理部1201は、領域抽出部1300による処理の前処理として、A像及びB像を取得して全開口画像を生成する。なお、画像から被写体領域等の領域を抽出する技術は公知であり、例えば特許文献6に開示されている。領域抽出部1300は、公知の技術を用いて全開口画像から領域を抽出することができる。
デフォーカスマップは、対応する領域抽出マップに関するデフォーカス量を示しており、画像信号である領域抽出マップに関する評価値信号になっている。領域抽出マップは、デフォーカスマップと同一の分解能、すなわちデフォーカスマップと同一の階調数である。なお、領域抽出マップは、領域抽出マップとは異なる分解能、すなわち領域抽出マップとは異なる階調数であってもよい。デフォーカスマップと領域抽出マップとは、それらが示す内容の次元は互いに異なるが、互いに関連性を有している。したがって、画像信号である領域抽出マップと評価値信号であるデフォーカスマップとは、互いに関連性を有する一対の信号となっている。本明細書では、両マップをまとめて「一対の信号」と呼ぶこととする。
領域抽出部1300及びデフォーカスマップ生成部300は、一対の信号として領域抽出マップ及びデフォーカスマップを生成して取得する取得手段として機能する。
フィルタ処理部1301は、一対の信号である領域抽出マップ及びデフォーカスマップに対してフィルタ処理を施すフィルタ手段として機能する。すなわち、フィルタ処理部1301は、領域抽出マップに対しては、メディアンフィルタを用いたフィルタ処理を施す。一方、デフォーカスマップに対しては、フィルタ処理部1301は、領域抽出マップに対するフィルタ処理で着目画素の画素値の決定に際して参照した参照画素と同一座標位置の画素を参照して、着目画素の画素値を決定するフィルタ処理を施す。
以下、画像処理部1201の処理内容を含む画像処理装置1200の動作について図14を用いて説明する。図14は、画像処理部1201の処理内容を含む画像処理装置1200の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1400で、第1実施形態のステップS400と同様に、撮像装置としての画像処理装置1200で被写体を撮像する。これにより、画像処理部1201は、一対の視差画像であるA像及びB像を取得する。なお、予めA像及びB像を記録媒体108に記録しておき、それら予め記録されたA像及びB像を画像処理部1201が読み出して取得する構成としてもよい。
次いで、ステップS1401で、デフォーカスマップ生成部300は、第1実施形態のステップS401と同様にして、被写体の距離分布に関連する情報としてのデフォーカス量の空間的分布を表すデフォーカスマップを生成する。
次いで、ステップS1402で、領域抽出部1300は、デフォーカスマップ生成部300がデフォーカスマップを生成する際に参照したA像とB像とが加算された全開口画像から、複数の特徴量を利用して被写体領域、背景領域等の領域を抽出する。これより、領域抽出部1300は、領域抽出マップを生成する。
図15に領域抽出部1300による領域抽出の結果の例を示す。図15(a)は、領域抽出マップの例を示している。図15(a)に示す領域抽出マップは、特徴量をグレースケールの値で表現することにより、領域抽出の結果を示している。この領域抽出マップにおいて、人物が写った領域である人物領域1500は255の値で、背景の空が写った空領域1501は0の値で、背景の建物が写った建物領域1502は128の値で表現されている。本実施形態では、このように特徴量をグレースケールの値で表現することをラベリングと呼び、図15(a)に示す領域抽出マップをラベリング画像とも呼ぶこととする。また、人物領域1500に写った人物は空と似た色の服を着ていたため、人物領域1500内に空領域と判定された画素が存在している。このため、ムラのある領域抽出の結果となっている。図15(b)は、人物領域1500内の着目画素1503及びその周辺8近傍の画素の領域抽出の結果をグレースケールの値とともに抜き出して示したものである。このような領域抽出結果を領域抽出マップとして出力する。
次いで、ステップS1403で、フィルタ処理部1301は、ステップS1401、S1402でそれぞれ取得した一対の信号であるデフォーカスマップ及び領域抽出マップに対して、第1実施形態のステップS403と同様にフィルタ処理を施す。ただし、本実施形態では、領域抽出マップに対してメディアンフィルタを施す。
まず、フィルタ処理部1301は、フィルタ処理として、第1実施形態におけるデフォーカスマップに対するフィルタ処理と同様に、領域抽出マップに対してメディアンフィルタを施す。この際、フィルタ処理部1301は、領域抽出マップの着目画素のそれぞれについて、最終的に着目画素の画素値としてその画素値を選択した参照画素の座標位置をRAM103等に記憶させる。メディアンフィルタを用いたフィルタ処理により、ムラの抑制されたロバスト性の高い領域抽出マップを得ることができる。図15(b)に示す例では、空と判定されていた着目画素について、フィルタ処理により、人物の判定結果が参照されて出力される。ここで、メディアンフィルタで参照する画素値が同値の場合、(m、n)=(−1、−1)、(0、−1)、(1、−1)、(−1、0)、(0、0)、(1、0)、(−1、1)、(0、1)、(1、1)の画素順に並べる。そして、中央にくる画素の画素値を着目画素の画素値として出力することとする。なお、参照画素が同値の場合の出力方法は上記に限定されない。
次いで、フィルタ処理部1301は、メディアンフィルタを施した領域抽出マップに対応するデフォーカスマップに対してフィルタ処理を施す。このデフォーカスマップに対するフィルタ処理では、フィルタ処理部1301は、領域抽出マップに対するフィルタ処理でRAM103等に記憶させた座標位置を参照する。これにより、フィルタ処理部1001は、領域抽出マップの対応する着目画素の画素値の決定に際して参照した参照画素の座標位置と対応する座標位置の参照画素の画素値に基づき、デフォーカスマップの着目画素の画素値を決定する。具体的には、フィルタ処理部1301は、領域抽出マップの対応する着目画素の画素値としてその画素値を選択した参照画素の座標位置と対応する座標位置の参照画素のデフォーカス量を、デフォーカスマップの着目画素のデフォーカス量として決定して出力する。対応する座標位置は、同一の座標位置であるが、所定の対応関係で対応付けられた異なる座標位置であってもよい。こうして、領域抽出マップと関連性が崩れていないデフォーカスマップを得ることができる。
このように、本実施形態によれば、一対の信号である領域抽出マップ及びデフォーカスマップに対して、互いの関連性を崩すことなくフィルタ処理を施し、ロバスト性の高い一対の信号を得ることができる。
なお、上記では、領域抽出マップに対してメディアンフィルタを施す場合を例に説明したが、第1実施形態と同様にデフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施すこともできる。領域抽出マップは、対応するデフォーカスマップに関する属性情報を示しており、画像信号であるデフォーカスマップに関する評価値信号になっている。以下、デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施す場合について説明する。
まず、フィルタ処理部1301は、フィルタ処理として、第1実施形態と同様に、デフォーカスマップに対してメディアンフィルタを施す。この際、フィルタ処理部1301は、デフォーカスマップの着目画素のそれぞれについて、最終的に着目画素の画素値としてその画素値を選択した参照画素の座標位置をRAM103等に記憶させる。メディアンフィルタを用いたフィルタ処理により、ムラの抑制されたロバスト性の高いデフォーカスマップを得ることができる。
次いで、フィルタ処理部1301は、メディアンフィルタを施したデフォーカスマップに対応する領域抽出マップに対してフィルタ処理を施す。この領域抽出マップに対するフィルタ処理では、フィルタ処理部1301は、デフォーカスマップに対するフィルタ処理でRAM103等に記憶させた座標位置を参照する。これにより、フィルタ処理部1301は、デフォーカスマップの対応する着目画素の画素値の決定に際して参照した参照画素の座標位置と対応する座標位置の参照画素の画素値に基づき、領域抽出マップの着目画素の画素値を決定する。具体的には、フィルタ処理部1301は、デフォーカスマップの対応する着目画素の画素値としてその画素値を選択した参照画素の座標位置と対応する座標位置の参照画素の特徴量を、領域抽出マップの着目画素の特徴量として決定して出力する。対応する座標位置は、通常は同一の座標位置であるが、所定の対応関係で対応付けられた異なる座標位置であってもよい。こうして、デフォーカスマップと関連性が崩れていない領域抽出マップを得ることができる。
また、本実施形態では、メディアンフィルタを施す場合を例に説明したが、フィルタはこれに限定されるものではなく、第1実施形態と同様にジョイントバイラテラルフィルタを施すことも可能である。
また、本実施形態では、視差のついたA像、B像からデフォーカスマップを生成した場合を例に説明したが、デフォーカスマップの生成は上記に限定されるものではなく、第1実施形態と同様にデフォーカスマップの生成に他の方法を適用することも可能である。
また、本実施形態では、第1実施形態の構成でデフォーカスマップを取得する場合を例に説明したが、第2実施形態の構成で距離マップを取得してもよい。
[変形実施形態]
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、画像処理装置100、900、1200が撮像装置である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。画像処理装置100、900、1200は、一対の信号に対してフィルタ処理を施すことができるものであればよく、光学系104、撮像部105、A/D変換部106を有していなくてもよい。この場合、例えば外部から入力される一対の信号に対して上記実施形態のようにフィルタ処理を施すことができる。
また、上記実施形態では、非線形な空間フィルタとしてメディアンフィルタ又はジョイントバイラテラルフィルタを施す場合を例に説明したが、フィルタはこれらに限定されるものではない。本発明は、種々の非線形な空間フィルタを施す場合に適用することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:画像処理装置
107:画像処理部
300:デフォーカスマップ生成部
301:信頼度マップ生成部
302:フィルタ処理部
900:画像処理装置
902:距離マップ生成部
903:画像処理部
1000:信頼度マップ生成部
1001:フィルタ処理部
1200:画像処理装置
1201:画像処理部
1300:領域抽出部
1301:フィルタ処理部

Claims (14)

  1. 画像信号と、前記画像信号と対応する評価値信号とを一対の信号として取得する取得手段と、
    前記一対の信号に対してフィルタ処理を施すフィルタ処理手段とを有し、
    前記フィルタ処理手段は、
    前記画像信号に対して第1のフィルタ処理を施し、前記評価値信号に対して第2のフィルタ処理を施し、
    前記第1のフィルタ処理では、第1の参照画素を参照して第1の着目画素の画素値を決定し、
    前記第2のフィルタ処理では、前記第1の参照画素の座標位置と対応する座標位置の第2の参照画素の画素値に基づき、前記第1の着目画素と対応する第2の着目画素の画素値を決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記フィルタ処理手段は、前記第2のフィルタ処理では、前記第1の参照画素の前記座標位置と同一の座標位置の前記第2の参照画素の前記画素値に基づき、前記第2の着目画素の前記画素値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像信号は、デフォーカス量の空間的分布を表すデフォーカスマップであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像信号は、TOF方式で得られた距離マップであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記評価値信号は、前記画像信号の信頼度を表す信頼度マップであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記信頼度マップは、領域ごとのエッジ情報に基づいて前記信頼度が決められたものであることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記評価値信号は、前記画像信号の画像から領域を抽出した領域抽出マップであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記フィルタ処理手段は、前記第1のフィルタ処理で、前記画像信号に対してメディアンフィルタを施すことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記フィルタ処理手段は、前記第1のフィルタ処理で、前記画像信号に対してバイラテラルフィルタを施すことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記フィルタ処理手段は、前記評価値信号を参照し、評価値が閾値以上である前記第1の参照画素を参照して前記第1のフィルタ処理を施すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記フィルタ処理手段は、前記評価値信号を参照し、前記第1のフィルタ処理では、前記第1の着目画素及びその周辺画素の評価値が閾値を下回る場合には、前記第1の着目画素の値を出力することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記画像信号と前記評価値信号とは、互いに階調数が異なることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 画像信号と、前記画像信号と対応する評価値信号とを一対の信号として取得するステップと、
    前記一対の信号に対してフィルタ処理を施すステップとを有し、
    前記フィルタ処理を施すステップは、
    前記画像信号に対して第1のフィルタ処理を施し、前記評価値信号に対して第2のフィルタ処理を施し、
    前記第1のフィルタ処理では、第1の参照画素を参照して第1の着目画素の画素値を決定し、
    前記第2のフィルタ処理では、前記第1の参照画素の座標位置と対応する座標位置の第2の参照画素の画素値に基づき、前記第1の着目画素と対応する第2の着目画素の画素値を決定することを特徴とする画像処理方法。
  14. コンピュータに、
    画像信号と、前記画像信号と対応する評価値信号とを一対の信号として取得するステップと、
    前記一対の信号に対してフィルタ処理を施すステップとを実行させ、
    前記フィルタ処理を施すステップは、
    前記画像信号に対して第1のフィルタ処理を施し、前記評価値信号に対して第2のフィルタ処理を施し、
    前記第1のフィルタ処理では、第1の参照画素を参照して第1の着目画素の画素値を決定し、
    前記第2のフィルタ処理では、前記第1の参照画素の座標位置と対応する座標位置の第2の参照画素の画素値に基づき、前記第1の着目画素と対応する第2の着目画素の画素値を決定することを特徴とするプログラム。
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