JP6004777B2 - 編地の編成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ベース部の一面側に立体的な袋状部を有する編地の編成方法に関する。
横編機を用いて、ベース部と、このベース部の一面側に形成される袋状部と、を備える編地を編成することが行なわれている。例えば特許文献1には、セーターやカーディガンなどの身頃(ベース部)の表面に、ポケット部(つまり、上端が開口している袋状部)を編成する技術が開示されている。
特開平06−2248号公報
上記特許文献1の技術では、ベース部の一面側に設けられる袋状部が平面的な形状であり、例えばベローズポケットなどの立体的な袋状部をベース部の一面側に無縫製で編成することはできなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベース部の一面側に立体的な袋状部を編成することができる編地の編成方法を提供することにある。
本発明は、少なくとも前後一対の針床を備え、前後いずれかの針床が左右にラッキング可能で、かつ前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用い、ベース部の一面側で、かつベース部の編幅方向の中間部に設けられる袋状部をベース部に一体に編成する編地の編成方法に係る。この本発明の編地の編成方法では、袋状部を立体形状とするために、下記工程α〜工程δを行なうことを特徴とする。なお、ベース部の編幅方向の中間部とは、編幅方向の端部を除く任意の領域のことである。
ここで、袋状部は、編出し面と、対向面と、二つの側面と、を有することで立体形状となる部であって、代表的な用途はポケットである。編出し面は、ベース部から分岐する面であり、この編出し面は、ベース部と反対側の対向辺と、この対向辺を挟む二つの側辺と、を備える。対向面は、編出し面の対向辺に連続し、ベース部と略平行に配置される面である。側面は、編出し面の側辺に連続し、編出し面・対向面・ベース部に接続される面である。なお、袋状部における編出し面と反対側は、開口していても良いし、封止されていても良い。
[工程α]
本発明の編地の編成方法における工程αでは、袋状部の編成を開始する位置までベース部を編成する。ベース部の編み組織は特に限定されず、例えば、天竺組織でも良いし、リブ組織などでも良い。
[工程β]
本発明の編地の編成方法における工程βでは、一方の針床上に係止されるベース部の一部の編目を用いて、ベース部から分岐する分岐編目列を編出し、その分岐編目列を他方の針床上に配置した状態とする。分岐編目列の編出し方法は特に限定されず、公知の編出し方法を利用することができる。例えば、一方の針床におけるベース部の一部の編目が係止される編針と、他方の針床の空針とに交互に編糸を給糸すれば良い。その他、一方の針床におけるベース部の編目が係止されている編針と係止されていない空針とに交互に編糸を給糸して、空針に形成された掛け目を他方の針床に目移ししても良い。いずれの場合も、他方の針床に分岐編目列が形成される。
[工程γ]
本発明の編地の編成方法における工程γでは、他方の針床上で、分岐編目列のウエール方向に続く複数段の本体編目列を編成すると共に、各本体編目列を編成する前および後の少なくとも一方で、編出し面の一方の側辺もしくは他方の側辺となる掛け目を形成し、編出し面を完成させる。例えば、後述する実施形態の図3のS3では給糸口を紙面右方向に移動させ、一方の側辺L2となる掛け目L2Vを形成してから本体編目列30bを編成しており、S4では給糸口を紙面左方向に移動させ、他方の側辺L3となる掛け目L3Vを形成してから本体編目列30bを編成している。もちろん、実施形態とは異なり、本体編目列を編成してから掛け目を形成しても良いし、掛け目を形成してから本体編目列を編成した後、さらに掛け目を形成しても良い。
また工程γでは、既存の本体編目列のウエール方向に続く新たな本体編目列を編成する際、既存の本体編目列を他方の針床から動かすことなく新たな本体編目列を編成し、その新たな本体編目列を少なくとも一段分編成するごとに、他方の針床を一方の針床に対して相対的にラッキングさせる。さらに、一方の針床に対する他方の針床のラッキング方向に位置する掛け目は、ベース部が係止される一方の針床の空針で編成する。なお、他方の針床を左にラッキングさせれば、一方の針床に対する他方の針床の相対的なラッキング方向は左である。また、一方の針床を左にラッキングさせれば、一方の針床に対する他方の針床の相対的なラッキング方向は右である。もちろん、一方の針床と他方の針床の両方をラッキングさせても構わない。
[工程δ]
本発明の編地の編成方法における工程δでは、ベース部を編成しつつ、編出し面におけるベース部に接続されていない三辺(即ち、対向辺と二つの側辺)のウエール方向に連続して対向面および二つの側面を編成する。なお、対向面を編成する起点となる対向辺は、工程γで最後に編成された本体編目列によって形成される。
上記工程α〜工程δを行なう編地の編成方法の一形態として、一方の針床と他方の針床とが、その長手方向にずれていない状態を標準対向状態としたとき、工程γを終了した時点で、一方の針床と他方の針床の対向状態が標準位置となる分だけ、工程βで一方の針床と他方の針床を、その長手方向にずらしておく形態を挙げることができる。
上記工程α〜工程δを行なう編地の編成方法の一形態として、工程γにおいて、上記ラッキング方向とは反対方向に位置する掛け目も一方の針床に編成する形態を挙げることができる。
本発明の編地の編成方法によれば、ベース部の一面側に立体的な袋状部を備える編地を編成することができる。
工程βにおいて前後の針床の対向状態を予めずらしておく本発明の編地の編成方法によれば、編出し面を編成した後の編成を容易にすることができる。それは、一般的な横編機に備わる編成データが標準対向状態を基準に作成されているからである。
工程γにおいて、一方の針床に対する他方の針床のラッキング方向とは反対方向に位置する掛け目を一方の針床に編成する本発明の編地の編成方法によれば、編出し面を効率的に編成することができる。詳しくは実施形態にて説明する。
実施形態1に示す立体的なポケットを有する編地の概略図である。 (A)〜(D)は、実施形態1に示す編地を編成する手順を示す編成工程のイメージ図である。 立体的なポケットを編成するための編成工程の前半部分を示す編成工程図である。 図3に続く、編成工程の後半部分を示す編成工程図である。
以下、本発明編地の編成方法の実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、左右方向に延び、かつ、前後方向に互いに対向する前針床(以下、FB)と後針床(以下、BB)を備え、BBが左右にラッキング可能な2枚ベッド横編機を用いた編成例を説明する。もちろん、使用する横編機は、2枚ベッド横編機に限定されるわけではなく、4枚ベッド横編機であっても良い。
<実施形態1>
図1に示す編地1は、ベース部2の表面側にサイドベローズポケット10を備える。このポケット10は、ベース部2の一面側に重複する袋状部3と、この袋状部3に覆われたベース部2の一部と、で形成されている。袋状部3は、編出し面30と、対向面31と、二つの側面32,33と、を備えることで立体的な形状に保たれている。概略矩形の編出し面30は四つの辺を有しており、そのうちの一辺はベース部2に繋がっている。その辺に対向する対向辺L1には対向面31が繋がっている。また、対向辺L1を挟む二つの側辺L2,L3にはそれぞれ側面32,33が繋がっている。側面32,33はそれぞれ、対向面31とベース部2にも繋がっている。
上記編地1は、図2の編成イメージ図に示す手順で編成することができる。なお、図2の編成イメージ図は、あくまで編成の概略的な手順を示すものであり、袋状部3の具体的な編成工程については、図3,4の編成工程図を用いて改めて説明する。
図1の編地1を編成するにあたり、まず図2(A)に示すように、袋状部3の下端の位置までベース部2を編成する(本発明の工程αに相当)。そして、ベース部2から分岐する分岐編目列30a(図中、ジグザグで示す)を編成し、その分岐編目列30aをベース部2が係止される針床に対向する針床に配置する(本発明の工程βに相当)。
次に、図2(B)に示すように、ベース部2から分岐する編出し面30を編成する(本発明の工程γに相当)。編出し面30は、図2(A)で編成した分岐編目列30aのウエール方向に連続して複数段の本体編目列30bを編成することで形成される。複数段の本体編目列30bを編成する際は、ベース部2に対する本体編目列30aの位置をずらしながら、針床の空針に掛け目を形成することを繰り返す。最後に編成された本体編目列30bが対向辺L1となり、本体編目列30bを増す際に形成された複数の掛け目が側辺L2,L3となる。
編出し面30の編成が終了したら、図2(C)に示すように、その編出し面30の対向辺L1および側辺L2,L3と、編成途中のベース部2のウエール方向に続く新たな編目列を編成することを繰り返す(本発明の工程δに相当)。そうすることで、袋状部3の対向面31および側面32,33を編成すると共に、ベース部2を編成することができる。これらベース部2および面31,32,33の編成順序の一例を図2(C)に黒矢印で示す。黒矢印の直上の数字は、ベース部2および面31,32,33のいずれを編成しているのかを示している。ここで、編幅方向における側面32が配置される領域には、前後の針床間にベース部2、側面32、および対向面31の三枚が重複している。その領域では、ベース部2および対向面31を編成する際、ベース部2および対向面31を編成する針床に対向する針床に側面32を逃がしておき、側面32がベース部2および対向面31に編み込まれないようにする。
袋状部3の編成が終了したら、図2(D)に示すように、袋状部3の開口部における側面32,33の中間部分を袋状部3の内側に折り込み、その折り込んだ部分をベース部2に接続する。そうすることで、図1に示すサイドベローズポケット10を有する編地1を編成することができる。
図2を参照して説明した袋状部3の編成手順を図3,4の編成工程図に基づいて説明する。図3,4における左欄には編成工程の番号が、中欄には各編成工程における針床の状態が、右欄には各編工程で行なう動作が示されている。中欄の黒点はFBとBBの編針を、大文字アルファベットは編幅方向の編針の位置を示し、その中欄におけるシンボルの意味は以下の通りである。また、右欄に示される上下方向の矢印は編目の目移しの方向を、符号『K』が付された左右方向の矢印は編成方向を、符号『数字+P』が付された左右方向の矢印はBBのラッキング方向を示す。Pの前の数字はラッキング量(以下、ラッキングピッチ)を編針の本数で表したものである。この右欄において上下に並ぶ操作のうち、上側にある操作が先に行なわれる。
・実線『○』…袋状部3の編目
・実線『V』…袋状部3の掛け目
・点線『○』…ベース部2の編目
・実線『●』…各編成工程で新たに形成された編目
図3のS0には、図2(A)に示す編成が終了した段階でのベース部2の編目の係止状態が示されている。本例ではベース部2の編目がBB(一方の針床)の編針A,C,E,G,I,K,M,O,Q,Sに係止されている。つまり、一本置きの編針を用いた針抜き編成によってベース部2が編成されている。なお、このS0の時点でFBとBBとは左右にずれていない。このようなFBとBBの相対的配置を標準対向状態と呼ぶ。
S1では、FBの編針H,J,L,Nと、BBの編針I,K,M,Oとに交互に編糸を給糸し、それらの編針に編目を編成する。このS1によって、BBに係止されるベース部2から分岐する分岐編目列30aが、BB(一方の針床)に対向するFB(他方の針床)の編針H,J,L,Nに形成される。なお、分岐編目列30aは掛け目であるが、図面上は『●』で示している。この時点で掛け目からなる分岐編目列30aのウエール方向に連続して新たな編目列を編成しても良い。その場合、その新たな編目列を分岐編目列30aとして扱う。
S2では、S1においてFBの編針H,J,L,Nに係止される分岐編目列30aを、BBの編針H,J,L,Nに目移しする。
S3では、BBを紙面左方向に6ピッチラッキングした後、分岐編目列30aをFBの編針B,D,F,Hに目移しする。さらに、S3では、キャリッジを紙面右方向に移動させ、BBの編針Fに掛け目L2Vを編成した後、FBの編針B,D,F,Hに係止される分岐編目列30aのウエール方向に連続する本体編目列30bを編成する。BBの編針Fはベース部2の編目が係止されていない空針であり、この空針に形成される掛け目L2Vは、図2(B)に示す編出し面30の側辺L2の一部を構成する。この掛け目L2Vは、後述するS5,S7におけるBBに対するFBの相対的なラッキング方向にあるため、必ずBBに形成しなければならない。仮に、掛け目L2VをFBに形成すれば、編出し面30を完成させ、その編出し面30に続く面31,32,33を編成したときに、編出し面30の側辺L2近傍の部分が編出し面30の下側に捻じれ、ポケット10が箱型にならない。詳しい理由については、S7,S8の説明の後に述べる。
ここで、S3で行なったBBのラッキングは、後述するS9で編出し面30の編成が終了したときにFBとBBとが標準対向状態となるようにするために行なうものである。BBをどの程度ラッキングさせるかは、どのような大きさの編出し面30を編成するかによって一義的に決定することができる。このS3におけるBBのラッキングは必須ではないが、編出し面30が完成した時点でFBとBBとが標準対向状態にあれば、編出し面30より以降の編成が容易になる。それは、横編機の標準的な編成データが標準対向状態を基準にして作成されているからである。
なお、S1〜S3に示した手順とは異なる手順で分岐編目列30aを編成しても良い。例えば、S0の状態からまず初めにBBを紙面左方向に6ピッチラッキングし、その後、FBの編針B,D,F,Hと、BBの編針I,K,M,Oとに交互に編糸を給糸しても良い。そうすることで、S2,S3の編目の目移しを省略することができる。
S4では、キャリッジを紙面左方向に移動させ、BBの編針Pに掛け目L3Vを編成した後、FBの編針H,F,D,Bに係止される本体編目列30bのウエール方向に連続する新たな本体編目列30bを編成する。BBの編針Pはベース部2の編目が係止されていない空針であり、この空針に形成される掛け目L3Vは、図2(B)に示す編出し面30の側辺L3の一部を構成する。掛け目L3VはBBに形成しなければならないわけではなく、FBに形成しても良いが、BBに形成することが好ましい。その理由については、S7,S8の説明の後に述べる。
S5では、BBを紙面右方向(標準対向状態に戻す方向)に2ピッチラッキングさせる。言い換えれば、本体編目列30bが係止されるFBを、BBに対して相対的に紙面左方向にラッキングさせる。また、S5では、BBをラッキングした後、キャリッジを紙面右方向に移動させ、BBの編針Dに掛け目L2Vを、FBの編針B,D,F,Hに係止される本体編目列30bのウエール方向に連続する新たな本体編目列30bを編成する。上記掛け目L2Vは、編出し面30の側辺L2の一部を構成するもので、BBに対するFBのラッキング方向にあるため、FBに形成することはできない。
S6では、キャリッジを紙面左方向に移動させ、BBの編針Nに掛け目L3Vを、FBの編針H,F,D,Bに係止される本体編目列30bのウエール方向に連続して新たな本体編目列30bを編成する。掛け目L3Vは、側辺L3を構成する。
S7,S8では、S5,S6と同様に、BBのラッキングと、本体編目列30bおよび掛け目L2V,L3Vの編成と、を行なう。S8が終了した時点で、FBの編針B,D,F,Hに対向辺L1を構成する本体編目列30bが、BBの編針B,D,Fに側辺L2を構成する掛け目L2Vが、BBの編針L,N,Pに側辺L3を構成する掛け目L3Vが係止された状態となっている。
ここで、側辺L2を構成する掛け目L2VをBBで編成しなければならない理由を説明する。仮に、S3においてFBの編針Aに掛け目L2Vを編成し、S5,S7においてFBの編針Aのさらに左側の編針(図示せず)に順次掛け目L2Vを編成したとする。そうすると、S8において対向辺L1の左側に側辺L2を構成する掛け目L2Vが並ぶことになるが、対向辺L1の左側端部の編目(編針Bの編目)に最も近接する側辺L2の掛け目L2Vは、S3で編成した掛け目L2Vとなる。つまり、図2(B)において『V』で示される側辺L2の掛け目のうち、ベース部2に接続される側の掛け目(白抜き矢印を参照)が、対向辺L1の直ぐ隣に配置され、対向辺L1に繋がる掛け目(黒塗り矢印を参照)が対向辺から最も遠くに配置されることになる。その結果、編出し面30の側辺L2近傍が編出し面30の下側に折り返された状態になり、編出し面30に続く面31,32,33を編成しても、立体的なポケット10にならない。
一方、FBとBBのいずれで編成しても構わない側辺L3の掛け目L3VをBBで編成することが好ましい理由を説明するために、FBで掛け目L3Vを編成する例を説明する。例えば、S4でFBの編針Jに、S6でFBの編針Iに掛け目L3Vを編成すれば、S8で掛け目L3Vを形成できる編針がFBに存在しなくなる。かといって、S4のときにFBの編針Jよりも右側の編針に掛け目L3Vを編成すれば、本体編目列30bから掛け目L3Vに延びる編糸が長くなり過ぎ、本体編目列30bの編目が緩む。そのため、例えば、S4でFBの編針Jに掛け目L3Vを編成した場合、その掛け目L3VをS6の前にBBに目移ししてFBの編針Jを空針としておいてからS6でFBの編針Jに次の掛け目L3Vを編成する、といったことを行なう。この目移しの分だけ編成工程が多くなるため、本実施形態のように最初からBBに掛け目L3Vを編成しておくことが好ましい。本実施形態では、S4で編成した掛け目L3Vは、S5におけるBBのラッキングによって紙面右方向に送り出され、S6で次の掛け目L3Vを編成するときに、本体編目列30bから近い位置に空針(BBの編針N)ができている。そのため、本体編目列30bから掛け目L3Vに延びる編針が長くなり過ぎることがなく、しかもS4で編成した掛け目L3Vは目移しする必要がない。
S9では、図2(C)に示すように、ベース部2と、編出し面30の各辺L1,L2,L3に続く面31,32,33とを編成する準備をする。具体的には、BBの編針L,N,Pに係止される側辺L3の掛け目L3Vを、FBの編針J,L,Nに目移しした後、BBを紙面右方向に2ピッチラッキングして、FBとBBとの対向状態を標準対向状態に戻す。
ここで、編針B〜Fの領域では、ベース部2と対向辺L1と側辺L2とが重複している。図2(C)に示すように側辺L2に続く側面32は、ベース部2と対向面31との間に配置されているため、ベース部2(対向面31)を編成する際は、ベース部2(対向面31)に側面32が編み込まれないように、ベース部2(対向面31)が係止される針床から側面32を退避させておく。図4のS10以降は、図2(C)に例示した手順に従って、側面32を退避させながらベース部2と面31,32,33を編成する手順を示す。なお、この手順はあくまで例示であって、ベース部2と面31,32,33の編成手順がこの手順に限定されるわけではない。
S10では、BBを紙面右方向に1ピッチラッキングした後、側辺L2の掛け目L2VをFBの空針C,E,Gに目移しする。そして、BBに係止されるベース部2を、側辺L3との接続部分(編針Mの位置)まで編成する。側辺L2の掛け目L2Vを目移しすることで、側辺L2がベース部2に編み込まれることを防止できる。
S11では、側辺L2をBBに目移しした後、BBを左方向に1ピッチラッキングし、側辺L3と対向辺L1に続く側面33(FBの編針N,L,J)と対向面31(FBの編針H,F,D,B)を編成する。
S12,13では、BBの編針B,D,Fに係止される側辺L2に続く側面32を二段分編成する。
S14では、BBを紙面右方向に1ピッチラッキングした後、対向面31(FBの編針B,D,F,H)、側面33(FBの編針J,L,N)、およびベース部2(BBの編針O,Q,S)を編成する。
S15では、BBの編針B,D,Fに係止される側面32をFBの編針C,E,Gに目移しした後、BBを紙面左方向に1ピッチラッキングしてFBとBBとを標準対向状態に戻す。その後、ベース部2を1段分編成する。
上記S10〜S15により、図2(C)に黒矢印で示す手順が終了する。以降は、S10〜S15と同様の編成を繰り返せば良い。そうすることで、図1に示すように、ベース部2と袋状部3を一体に編成することができる。
以上説明した編成工程に従えば、図1に示すサイドベローズポケット10を有する編地1を編成することができる。この編成工程を応用して、筒状のベース部2に立体的な袋状部3を形成することもできる。その場合、4枚ベッド横編機を利用することが好ましい。その他、袋状部3の上端をベース部2に接続して閉じても良い。その際、対向面31と側面32,33に繋がる上面を形成しても良い。
<変形実施形態>
実施形態1では、編出し面30を構成する本体編目列30bを二段編成するごとにBBに対してFBをラッキングしたが、これに限定されるわけではない。例えば、キャリッジを一方に移動させる間に、掛け目L2V、本体編目列30b、および掛け目L3Vを一度に編成する場合、本体編目列30bを一段編成するごとにBBに対してFBをラッキングしても良い。
1 編地 10 サイドベローズポケット
2 ベース部
3 袋状部
30 編出し面 31 対向面 32,33 側面
30a 分岐編目列 30b 本体編目列
L1 対向辺 L2,L3 側辺 L2V,L3V 掛け目

Claims (3)

  1. 少なくとも前後一対の針床を備え、前後いずれかの針床が左右にラッキング可能で、かつ前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用い、ベース部の一面側で、かつベース部の編幅方向の中間部に設けられる袋状部を前記ベース部に一体に編成する編地の編成方法において、
    前記袋状部を、前記ベース部から分岐する編出し面と、前記編出し面における前記ベース部と反対側の対向辺に連続し、前記ベース部と略平行に配置される対向面と、前記編出し面の二つの側辺にそれぞれ連続する二つの側面と、を有する立体形状とするために、
    前記袋状部の編成を開始する位置まで前記ベース部を編成する工程αと、
    一方の針床上に係止される前記ベース部の一部の編目を用いて、前記ベース部から分岐する分岐編目列を編出し、その分岐編目列を他方の針床上に配置した状態とする工程βと、
    前記他方の針床上で、前記分岐編目列のウエール方向に続く複数段の本体編目列を編成すると共に、各本体編目列を編成する前および後の少なくとも一方で、前記一方の側辺もしくは他方の側辺となる掛け目を形成し、前記編出し面を完成させる工程γと、
    前記ベース部を編成しつつ、前記編出し面における前記ベース部に接続されていない三辺のウエール方向に連続して前記対向面および二つの側面を編成する工程δと、を行ない、
    前記工程γでは、
    既存の本体編目列のウエール方向に続く新たな本体編目列を編成する際、既存の本体編目列を前記他方の針床から動かすことなく新たな本体編目列を編成し、その新たな本体編目列を少なくとも一段分編成するごとに、前記他方の針床を、前記一方の針床に対して相対的に編幅方向の一方方向にラッキングさせ、かつ、
    前記一方の針床に対する前記他方の針床のラッキング方向に位置する前記掛け目は、前記一方の針床の空針で編成することを特徴とする編地の編成方法。
  2. 前記一方の針床と前記他方の針床とが、その長手方向にずれていない状態を標準対向状態としたとき、
    前記工程γを終了した時点で、前記一方の針床と前記他方の針床の対向状態が標準位置となる分だけ、前記工程βで前記一方の針床と前記他方の針床を、その長手方向にずらしておくことを特徴とする請求項1に記載の編地の編成方法。
  3. 前記工程γにおいて、前記ラッキング方向とは反対方向に位置する掛け目も前記一方の針床に編成することを特徴とする請求項1または2に記載の編地の編成方法。
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