JP6003860B2 - 触覚提示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波の音圧によってユーザーに触覚を提示する技術に関する。
多数(例えば100個以上)の超音波素子を配列しておき、それらの素子の駆動タイミング(あるいは出力する超音波の位相)を調整してやれば、多数の超音波素子から出力される超音波を干渉させることによって、空間上の所望の位置に大きな音圧を発生させることができる。そして、ユーザーの皮膚の周辺で大きな音圧を発生させれば、あたかも物体が皮膚に触れているかのような感覚をユーザーに提示することができる(特許文献1)。この技術は、物体が存在しない空間においてユーザーに触感を提示することができるので、アミューズメント機器などの種々の分野への適用が期待されている。
特開2003−29898号公報
しかし、上記の提案されている技術では、触感を提示するに際して、ユーザーの身体のうち触覚を提示する必要のない位置にまで超音波があたってしまうことがあるので、ユーザーの身体に悪影響を与えかねないという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に鑑みてなされたものであり、ユーザーの身体に対する超音波の悪影響を抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の触覚提示装置は、ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置で複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こすように、該複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御することで、ユーザーに触覚を提示する装置であって、複数の超音波素子は、目標位置よりもユーザー側に設けられて、該ユーザーから遠ざかる方向に超音波を出力する素子である。
こうすれば、超音波素子から出力された超音波がユーザーにあたることを抑制することができるので、ユーザーに対する超音波の悪影響を抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、複数の超音波素子は、超音波の出力方向がユーザーとは反対側に、少なくとも特定の放射角度(超音波素子から出力される超音波の放射角度)以上、傾けて設けられていることとしてもよい。
超音波素子から出力された超音波は、特定の放射角度で広がりながら伝播する。従って、超音波素子の超音波の出力方向をユーザーから遠ざかる方向に向けたとしても、広がりながら伝播した超音波がユーザーにあたってしまう可能性がある。そこで、超音波の出力方向を、少なくとも特定の放射角度以上、ユーザーとは反対側に傾けて複数の超音波素子を設置する。こうすれば、特定の放射角度で広がりながら伝播する超音波であっても、ユーザーに直接あたらなくなり、この結果、ユーザーに対する超音波の悪影響を更に抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、超音波素子の超音波の出力方向において、超音波素子からの距離が目標位置までの距離より大きい位置に、超音波の伝播を抑制する伝播抑制部を備えることとしてもよい。
超音波をユーザーに直接あたらないようにしても、超音波が長い距離を伝播した結果、所定箇所に反射する等して拡散し、ユーザーにあたってしまう可能性がある。そこで、複数の超音波素子から目標位置までより遠い位置に伝播抑制部に設ける。こうすれば、目標位置における触覚の提示を妨げることなく、超音波の伝播および拡散を抑制することができ、超音波がユーザーにあたる可能性を抑制することができる。この結果、超音波のユーザーへの悪影響を更に抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、伝播抑制部は、本体部と、該本体部の超音波素子側に設けられた吸音部とを有し、この吸音部は超音波を吸収する材料(いわゆる吸音材)で形成されていることとしてもよい。
超音波の伝播を伝播抑制部で抑制したとしても、伝播抑制部で超音波が反射すると、その反射した超音波がユーザーにあたってしまう可能性がある。そこで、吸音材で形成された吸音部を設ける。こうすれば、伝播抑制部に到達した超音波を吸音部で吸収することができ、伝播抑制部で超音波が反射することを抑制することができる。この結果、超音波のユーザーへの悪影響を更に抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、ユーザーの視線が伝播抑制部によって妨げられない位置に複数の項目を表示する表示部を設け、複数の項目それぞれに対応する複数の目標位置(ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置)を設定する。そして、複数の目標位置のうち、少なくともユーザーの指が存在する目標位置で、複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こす(触覚を提示する)と共に、該目標位置(提示された触覚)に対応する項目をユーザーに報知することとしてもよい。
ここで、表示部に表示されている項目に対応する触覚を提示するに際しては、表示部に表示された項目に近接する位置を目標位置(ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置)とすることが、表示部に表示された項目に指を近づけることで触覚が提示されるので、好ましい。これに対して、本発明では、伝播抑制部が超音波の伝播を抑制する位置にあることから、ユーザーは、該伝播抑制部が邪魔になって目標位置(ひいては目標位置に存在するユーザーの指)を目視することができない可能性がある。従って、表示部が目標位置に近接する位置にあると、該表示部も目視することができない可能性がある。そこで、本発明では、ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置(複数の項目に対応して設定された複数の目標位置)とは離れているもののユーザーの視線が伝播抑制部に妨げられない位置に、複数の項目を表示する表示部を設ける。そして、ユーザーに触覚を提示する場合は、該触覚(目標位置)に対応する項目をユーザーに報知する。こうすれば、超音波のユーザーへの悪影響を抑えながらも、表示部において触覚を提示可能な項目をユーザーに確認させつつ、提示されている触覚に対応する項目をユーザーに認識させることが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、ユーザーの伝播抑制部に対する視線の延長線上に複数の項目を表示する表示部を設け、複数の項目それぞれに対応する複数の目標位置を、表示部に表示されている複数の項目のそれぞれに近接させて設定する。また、伝播抑制部の少なくとも一部は可視光線を透過する材料によって形成する。そして、複数の目標位置のうち、少なくともユーザーの指が存在する目標位置で、複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こすようにする(触覚を提示する)こととしてもよい。
上述したように、伝播抑制部は超音波の伝播を抑制する位置にあることから、ユーザーは、該伝播抑制部が邪魔になって目標位置(ひいては目標位置に存在するユーザーの指)を目視することができない可能性がある。そこで、本発明では、可視光線を透過する材料によって伝播抑制部を形成すると共に、ユーザーの伝播抑制部に対する視線の延長線上に複数の項目を表示する表示部を設けることによって、ユーザーが目標位置(ひいては目標位置にある存在するユーザーの指)および表示部(触覚を提示可能な項目)を同時に目視することを可能にする。そして、表示部に表示された項目に近接する目標位置にユーザーの指が存在する場合に、該ユーザーの指に触覚を提示する。こうすれば、超音波のユーザーへの悪影響を抑えながらも、目標位置(ひいては目標位置にある存在するユーザーの指)および表示部(触覚を提示可能な項目)をユーザーに同時に目視させることができ、提示されている触覚に対応する項目を直感的に認識させることが可能となる。
本実施例の触覚提示装置10の構成を示す説明図である。 超音波素子パネル20を側方からみた説明図である。 触覚提示装置10の構成要素の配置状況を示す説明図である。 表示部16に表示される内容を例示する図である。 超音波素子パネル20(超音波素子21)の取り付け態様を模式的に示す説明図である。 第1変形例における触覚提示装置の構成要素の配置状況を示す説明図である。 第2変形例における触覚提示装置の構成要素の配置状況を示す説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、車両に設けられた触覚提示装置の実施例について説明する。
A.実施例 :
図1には、本実施例の触覚提示装置10の構成が示されている。本実施例の触覚提示装置10は、車両に搭乗している運転者(ユーザー)の指に触覚を提示する装置である。図示されるように、触覚提示装置10は、CPU11を中心として、CPU11が実行するプログラム等が記憶されているROM12、CPU11の作業領域であるRAM13がバス14を介して接続されている。
また、バス14には、車両のインストルメントパネルに設けられた表示部(例えば液晶ディスプレイ)16が、表示用インターフェース15を介して接続されている。表示部16には、CPU11によってROM12から読み出された複数のメニュー項目(項目)が表示される。メニュー項目としては、例えば、GPS装置における目的地を運転者が選択するためのメニュー項目や、楽曲再生装置における楽曲を運転者が選択するためのメニュー項目が表示される。
また、バス14には、運転者の指の位置を検出するためのカメラ18が、カメラ用インターフェース17を介して接続されている。CPU11は、カメラ18によって撮像された画像における指の座標や大きさを解析することによって、運転者の指の位置を検出する。
また、本実施例の触覚提示装置10は、超音波素子パネル20を備えている。超音波素子パネル20は、所定の周波数(例えば30kHz〜100kHz)の超音波を出力する超音波素子21が複数羅列された超音波素子アレイを備えている。また、超音波素子パネル20には、超音波を出力させる超音波素子21を選択するための素子選択回路22が接続されている。そして、素子選択回路22には、超音波素子21から出力される超音波を生成(発振)するための超音波発振回路23が接続されている。
CPU11は、超音波発振回路23に超音波の生成を指示するとともに、素子選択回路22に該超音波を出力する複数の超音波素子21を所定のタイミングで選択させることによって、複数の超音波素子21から互いに位相を異ならせて超音波を出力させる(複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御する制御手段)。すると、複数の超音波素子21から出力された超音波同士が強め合う干渉を起こし、超音波素子パネル20(超音波素子アレイ)の上方における所定の位置(目標位置)の音圧が増大される。
図2は、超音波素子パネル20を側方からみた説明図である。本実施例の触覚提示装置10では、図2に示すように、目標位置Pの音圧を増大させる。従って、目標位置Pに存在する運転者の指は、増大された音圧によって触覚受容器が刺激され、運転者に触覚が提示される。音圧を増大させる位置は、超音波を出力させるべくCPU11が選択する素子21や、選択された超音波素子21の超音波の出力タイミング(干渉する超音波同士の位相のズレ)に応じて決まる。従って、CPU11は、音圧を増大させるべき位置(運転者に対して触覚を提示しようとする目標位置P)に応じて、素子選択回路22および超音波発振回路23に命令を送信する(素子選択回路22および超音波発振回路23を駆動する)。尚、詳しくは後述するが、目標位置Pの位置は、表示部16に表示されるメニュー項目に対応して設定されている。
図3は、車両内における触覚提示装置10の構成要素の配置状況を示す説明図である。図3に示すように、運転席の側方に設置されたアームレスト30には上方が開口した凹部31が形成されており、該凹部31には、前方(車両の進行方向、運転者と反対側)に向かって斜め上方に超音波の出力方向を向けて、超音波素子パネル20(超音波素子21)が設けられている。従って、超音波素子パネル20は、超音波素子パネル20の前方に向かって斜め上方に設定された目標位置Pの音圧を増大させる。
また、アームレスト30において、凹部31の前方を立ち上げることで、伝播抑制部32が設けられている。この伝播抑制部32は、目標位置Pの前方および上方を覆うように形成されている。換言すると、伝播抑制部32は、超音波素子パネル20(超音波素子21)の出力方向(前方に向かって斜め上方)において、超音波素子パネル20からの距離が目標位置Pまでの距離より大きい位置に形成されている。ここで、超音波が長い距離を伝播すると、所定箇所(ダッシュボード等)に反射する等して拡散し、運転者にあたってしまう可能性がある。そこで、伝播抑制部32を設けることによって、目標位置Pにおける触覚の提示を妨げることなく、超音波の伝播および拡散を抑制することができ、超音波が運転者にあたる可能性を抑制することができる。この結果、超音波の運転者への悪影響を抑えつつ、運転者に触覚を提示することが可能となる。さらに、この伝播抑制部32は、本体部32aと、該本体部32aの超音波素子パネル20(超音波素子21)側、すなわち、目標位置P側に設けられた吸音部32bとを有し、この吸音部32bはグラスウールや発泡ウレタン等の超音波を吸収する材料(いわゆる吸音材)で形成されている。こうすると、伝播抑制部32の吸音部32bで超音波を吸収し、伝播抑制部32で超音波が反射することを抑制することができる。この結果、超音波の運転者への悪影響を更に抑えつつ、運転者に触覚を提示することが可能となる。
また、伝播抑制部32には、運転者の指を撮像するためのカメラ18が設けられている。本実施例の触覚提示装置10では、CPU11がカメラ18で撮像された指の画像を解析することで、目標位置Pに指が存在するか否かを判断するので、該カメラ18は、少なくとも目標位置P(に存在する運転者の指)を撮像できる位置に設けられている。
さらに、インストルメントパネル40には、表示部16が設けられている。従って、表示部16は、当然ながら、運転者の該表示部16に対する視線が伝播抑制部32に妨げられない位置に設けられていることとなる。
図4は、表示部16に表示される内容を例示する図である。図4に示す例では、運転者が選択可能な項目として「項目A」,「項目B」,「項目C」,「項目D」が表示部16に表示されている。ここで、本実施例の触覚提示装置10の目標位置Pの位置は、表示部16に表示されるメニュー項目に対応して設定される。例えば、図4に示すように、「項目A」,「項目B」,「項目C」,「項目D」が表示部16に表示されている場合は、各メニュー項目に対応させて、4箇所の目標位置P(目標位置Pa,目標位置Pb,目標位置Pc,目標位置Pd、図示省略)が、超音波素子パネル20の前方に向かって斜め上方に設定されている。
このような状態において、CPU11は、カメラ18に撮像された画像に基づき運転者の指の位置を検出し、該指が目標位置Pa〜Pdの何れかに存在するか否かを判断する(検出手段)。ここで、CPU11は、カメラ18によって撮像された運転者の指の画像を解析することによって、該指の位置を、所定の位置を原点とする3次元座標として検出する。また、各メニュー項目(項目A〜D)に対応する目標位置Pa〜Pdは、所定の位置を原点とする3次元座標の範囲として予めROM12に記憶されている。従って、運転者の指が目標位置Pa〜Pdの何れかに存在するか否かを判断する処理は、運転者の指の3次元座標が、目標位置Pa〜Pdのうち何れかの3次元座標の範囲に含まれるか否かを判断することによって行われる。
その結果、運転者の指が目標位置Pa〜Pdのうち何れかに存在する場合は、CPU11は、素子選択回路22および超音波発振回路23を駆動することによって、該指が存在する目標位置P(Pa〜Pdの何れか)の音圧を増大させる(運転者の指の位置の音圧を増大させる)。さらに、図4に示すように、表示部16において、運転者の指が存在する目標位置P(ここでは目標位置Pb)に対応するメニュー項目(ここでは項目B)の色彩を変更したり、形状を変更したりする等して、該メニュー項目の表示態様を変化させる。すなわち、該メニュー項目に対応する触覚が提示されていること(該メニュー項目に対応する目標位置Pに指が存在すること)を運転者に報知する(報知手段)。
ここで、表示部16に表示されているメニュー項目A〜Dに対応する触覚を提示するに際しては、表示部16に表示されたメニュー項目A〜Dに近接する位置を目標位置Pa〜Pdとすることが、表示部16に表示されたメニュー項目A〜Dに指を近づけることで触覚が提示されるので、好ましい。これに対して、本実施例の触覚提示装置10では、伝播抑制部32が超音波の伝播を抑制する位置にあることから、運転者は、該伝播抑制部32が邪魔になって目標位置P(ひいては目標位置Pに存在する運転者の指)を目視することができない。従って、表示部16が目標位置Pに近接する位置にあると、該表示部16も目視することができなくなる。そこで、本実施例の触覚提示装置10では、運転者の視線が伝播抑制部32に妨げられない位置に(インストルメントパネル40に)、複数のメニュー項目を表示する表示部16を設け、運転者の指が目標位置Pに存在することで指に触覚を提示している場合は、該触覚(目標位置P)に対応するメニュー項目の表示態様を変化させる。こうすれば、超音波の運転者への悪影響を抑えながらも、表示部16において触覚を提示可能なメニュー項目(ここではメニュー項目A〜D)を運転者に確認させつつ、提示されている触覚に対応するメニュー項目(ここではメニュー項目B)を運転者に認識させることが可能となる。
次に、超音波素子パネル20(超音波素子21)の取り付け態様について、さらに詳しく説明する。図5は、超音波素子パネル20(超音波素子21)の取り付け態様を模式的に示す説明図である。図5(a)に示すように、超音波素子パネル20(超音波素子21)は、目標位置Pよりも運転者側に設けられると共に、運転者から遠ざかる方向に超音波を出力するように、すなわち、超音波素子の出力軸線が運転者から遠ざかる方向に向けられて設けられている。こうすると、超音波素子パネル20(超音波素子21)から出力された超音波が運転者にあたることを抑制することができるので、運転者に対する超音波の悪影響を抑えつつ、運転者に触覚を提示することが可能となる。
また、本実施例の超音波素子21は特定の放射角度α(例えば5度〜30度)で超音波を出力する。そこで、本実施例の触覚提示装置10では、図5(b)に示すように、超音波素子パネル20(超音波素子21)は、超音波の出力方向が上方に向けられている状態から、運転者とは反対側に、特定の放射角度α(超音波素子から出力される超音波の放射角度)以上、傾けて設けられている。
ここで、超音波素子パネル20(超音波素子21)から出力された超音波は、図5(b)に示すように、特定の放射角度αで広がりながら伝播する。従って、超音波素子パネル20(超音波素子21)の超音波の出力方向を運転者から遠ざかる方向に向けたとしても、広がりながら伝播した超音波が運転者にあたってしまう可能性がある。そこで、超音波素子パネル20(超音波素子21)を運転者とは反対側に、特定の放射角度α以上、傾けて設置すれば、特定の放射角度αで広がりながら伝播する超音波であっても、運転者に直接あたらなくなる。この結果、運転者に対する超音波の悪影響を更に抑えつつ、運転者に触覚を提示することが可能となる。
B.第1変形例 :
次に、本発明の第1変形例について説明する。上述した実施例では、表示部16をインストルメントパネル40に設けることで、触覚を提示可能なメニュー項目を運転者に確認させることとした。これに対して、第1変形例では、目標位置Pの前方に表示部16が設けられている。
図6は、第1変形例における触覚提示装置の構成要素の配置状況を示す説明図である。図6に示すように、第2変形例では、伝播抑制部32のうち目標位置P(凹部31)の上方を覆う部分(以下「透過部32t」という)が、可視光線を透過する材料(たとえば透明樹脂やガラスなど)によって形成されている。そして、アームレスト30における目標位置Pの前方、すなわち、運転者の透過部32tに対する視線の延長線上に表示部16が設けられている。さらに、表示部16に表示された複数のメニュー項目のそれぞれに近接する領域が目標位置Pa〜Pdとして設定さてており、該目標位置Pa〜Pdに運転者の指が存在する場合に、該目標位置Pa〜Pdの音圧を増大させる。
こうすると、超音波の運転者への悪影響を抑えながらも、目標位置Pa〜Pdに存在する指および表示部16(触覚を提示可能なメニュー項目)を運転者に同時に目視させることができ、提示されている触覚に対応するメニュー項目を直感的に認識させることが可能となる。
C.第2変形例 :
次に、本発明の第2変形例について説明する。第2変形例では、第1変形例の表示部16に代えて3次元表示装置(3次元ディスプレイ)50が設けられている。
図7は、第2変形例における触覚提示装置の構成要素の配置状況を示す説明図である。図7に示すように、第2変形例の触覚提示装置では、第1変形例において表示部16が設けられていた位置に3次元表示装置50が設けられている。3次元表示装置50は、3次元表示装置50に対向する空間(以下「結像領域Q」)に表示内容を結像させる。すなわち、運転者にとっては、3次元表示装置50の表示内容が結像領域Qに浮かんでいるようにみえる。そして、結像領域Qのうち、それぞれのメニュー項目A〜Dが結像されている領域に、目標位置Pa〜Pdが設定されており、該目標位置Pa〜Pdに運転者の指が存在する場合に、該目標位置Pa〜Pdの音圧を高める。
こうすると、空間中に結像されたメニュー項目の位置に運転者の指が存在するときに、触覚を提示することができるので、運転者に、実際にメニュー項目に触れることに伴って触覚が提示されるように感じさせることが可能となる。
以上、実施例および変形例の触覚提示装置について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
例えば、上述した実施例および変形例では、触覚提示装置が車両に設けられた場合について説明したが、種々のユーザーインターフェースとして利用することが可能である。例えば、アミューズメント施設において、ビデオゲーム中に表示されるメニュー項目をユーザーに選択させる装置に適用することも可能である。
また、上述した実施例および変形例では、メニュー項目に対応する触覚を提示する場合について説明したが、これに限らず、種々のものに対応する触覚を提示することとしてもよい。例えば、表示部16に果物等の物体を表示して該物体の表面の手触りを触覚として提示してもよいし、表示部16にピアノ等の楽器を表示して該楽器の操作感を触覚として提示してもよい。
また、上述した実施例および変形例では、目標位置Pa〜Pdに対応させて互いに異なる触覚を提示することとしてもよい。
10…触覚提示装置、 11…CPU、
12…ROM、 13…RAM、
14…バス、 15…表示用インターフェース、
16…表示部、 17…カメラ用インターフェース、
18…カメラ、 20…超音波素子パネル、
21…超音波素子、 22…素子選択回路、
23…超音波発振回路、 30…アームレスト、
31…凹部、 32…伝播抑制部、
32a…本体、 32b…吸音部、
32t…透過部、 40…インストルメントパネル、
50…3次元表示装置、 P(Pa〜Pd)…目標位置、
Q…結像領域

Claims (6)

  1. 超音波を出力することによってユーザーに触覚を提示する触覚提示装置であって、
    超音波を出力する複数の超音波素子と、
    前記ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置で前記複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こすように、該複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御する制御手段と
    を備え、
    前記複数の超音波素子は、前記目標位置よりも前記ユーザー側に設けられて、該ユーザーから遠ざかる方向に前記超音波を出力する素子である触覚提示装置。
  2. 請求項1に記載の触覚提示装置であって、
    前記複数の超音波素子は特定の放射角度で前記超音波を出力するものであり、
    前記複数の超音波素子は、前記超音波の出力方向がユーザーとは反対側に、少なくとも前記特定の放射角度以上、傾けて設けられている触覚提示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の触覚提示装置であって、
    前記複数の超音波素子の前記超音波の出力方向において、前記複数の超音波素子からの距離が前記目標位置までの距離より大きい位置に、前記超音波の伝播を抑制する伝播抑制部を備える触覚提示装置。
  4. 請求項3に記載の触覚提示装置であって、
    前記伝播抑制部は、
    本体部と、
    該本体部の前記複数の超音波素子側に設けられ、前記超音波を吸収する材料で形成された吸音部と
    を有する触覚提示装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の触覚提示装置であって、
    複数の項目を表示すると共に、前記ユーザーの視線が前記伝播抑制部によって妨げられない位置に設けられた表示部を備え、
    前記目標位置は、前記複数の項目のそれぞれに対応して設定されており、
    前記複数の目標位置のうち、前記ユーザーの指が存在する前記目標位置を検出する検出手段を備え、
    前記制御手段は、少なくとも前記ユーザーの指が存在する前記目標位置で、前記複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こすように、該複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御する手段であり、
    前記複数の項目のうち、前記ユーザーの指が存在する前記目標位置に対応する項目を前記ユーザーに報知する報知手段を備える触覚提示装置。
  6. 請求項3に記載の触覚提示装置であって、
    複数の項目を表示すると共に、前記ユーザーの前記伝播抑制部に対する視線の延長線上に設けられた表示部を備え、
    前記目標位置は、前記複数の項目のそれぞれに対応すると共に、前記複数の項目のそれぞれに近接させて設定されており、
    前記複数の目標位置のうち、前記ユーザーの指が存在する前記目標位置を検出する検出手段を備え、
    前記伝播抑制部の少なくとも一部は可視光線を透過する材料によって形成され、
    前記制御手段は、少なくとも前記ユーザーの指が存在する前記目標位置で、前記複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こすように、該複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御する手段である触覚提示装置。
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