JP6056729B2 - 触覚提示装置 - Google Patents

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本発明は、超音波の音圧によってユーザーに触覚を提示する技術に関する。
多数(例えば100個以上)の超音波素子を配列しておき、それらの素子の駆動タイミング(あるいは出力する超音波の位相)を調整してやれば、多数の超音波素子から出力される超音波を干渉させることによって、空間上の所望の位置に大きな音圧を発生させることができる。そして、ユーザーの皮膚の周辺で大きな音圧を発生させれば、あたかも物体が皮膚に触れているかのような感覚をユーザーに提示することができる(特許文献1)。この技術は、物体が存在しない空間においてユーザーに触感を提示することができるので、アミューズメント機器などの種々の分野への適用が期待されている。
特開2003−29898号公報
しかし、上記の提案されている技術では、触感を提示するに際して、ユーザーの身体のうち触覚を提示する必要のない位置にまで超音波があたってしまうことがあるので、ユーザーの身体に悪影響を与えかねないという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に鑑みてなされたものであり、ユーザーの身体に対する超音波の悪影響を抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の触覚提示装置は、複数の超音波素子が配列された超音波素子アレイを備える。そして、ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置で該複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こすように、該複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御することで、ユーザーに触覚を提示する。超音波素子アレイと目標位置との間にはカバー部が設けられ、カバー部において、超音波素子アレイから出力された超音波が目標位置に向かって進行する箇所には、開口部が形成されている。この開口部の面積は、超音波素子アレイの面積より小さく設定されている。
こうすれば、超音波素子アレイから出力される超音波のうち、目標位置に向かわない超音波、すなわち、触覚の提示に寄与しない超音波がユーザー側に伝播することを、カバー部によって抑制することができる。この結果、超音波素子アレイから出力された超音波がユーザーにあたることを抑制することができるので、ユーザーに対する超音波の悪影響を抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、カバー部に形成された開口部の面積は、目標位置が設定される範囲の面積より大きく設定されていることとしてもよい。
目標位置(ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置)は1箇所だけではなく、所定の範囲に亘って複数箇所に設定される可能性がある。そこで、開口部の面積を、目標位置が設定される範囲の面積より大きく形成することによって、該範囲内の何れの位置に目標位置が設定されていても、該目標位置に超音波を伝播させることが可能となる。この結果、ユーザーに対する超音波の悪影響を抑えつつ、複数箇所の目標位置で触覚を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、カバー部は、本体部と、本体部の超音波素子アレイ側に設けられた吸音部とを有し、この吸音部は超音波を吸収する材料(いわゆる吸音材)で形成されていることとしてもよい。
ユーザー側への超音波の伝播がカバー部によって抑制されたとしても、その超音波がカバー部で反射してユーザーにあたってしまう可能性がある。そこで、カバー部において、本体部の超音波素子アレイ側に吸音部を設ける。こうすれば、超音波素子アレイからカバー部に到達した超音波を吸音部で吸収することができ、カバー部の超音波素子アレイ側で超音波が反射することを抑制することができる。この結果、超音波のユーザーへの悪影響を更に抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、カバー部は、本体部と、本体部の目標位置側に設けられた吸音部とを有し、この吸音部は超音波を吸収する材料(いわゆる吸音材)で形成されていることとしてもよい。
カバー部の開口部を抜けて目標位置側に伝播した超音波は、ユーザーの指で反射した後にカバー部の目標位置側で反射して、ユーザーにあたってしまう可能性がある。そこで、カバー部において、本体部の目標位置側に吸音部を設ける。こうすれば、ユーザーの指で反射した後にカバー部に到達した超音波を吸音部で吸収することができ、カバー部の目標位置側で超音波が反射することを抑制することができる。この結果、超音波のユーザーへの悪影響を更に抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、超音波素子アレイの側方に、カバー部に対向する空間を設けることとしてもよい。
こうすれば、超音波素子アレイから側方に出力された超音波や、カバー部で反射した超音波を逃がす空間を確保でき、これらの超音波が開口部に到達することを抑制することができる。この結果、超音波のユーザーへの悪影響を更に抑えつつ、ユーザーに触覚を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、複数の項目を表示する表示部を設け、複数の項目それぞれに対応する複数の目標位置(ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置)を設定する。そして、複数の目標位置のうち、ユーザーの指が存在する目標位置で、複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こす(触覚を提示する)と共に、該目標位置(提示された触覚)に対応する項目をユーザーに報知することとしてもよい。
こうすれば、超音波のユーザーへの悪影響を抑えながらも、表示部において触覚を提示可能な項目をユーザーに確認させつつ、提示されている触覚に対応する項目をユーザーに認識させることが可能となる。
また、上述した本発明の触覚提示装置においては、複数の項目を表示する表示部を設け、複数の項目それぞれに対応する複数の目標位置(ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置)を、表示部に表示されている複数の項目のそれぞれに近接させて設定する。そして、複数の目標位置のうち、ユーザーの指が存在する目標位置で、複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こす(触覚を提示する)こととしてもよい。
こうすれば、超音波のユーザーへの悪影響を抑えながらも、目標位置(ひいては目標位置にある存在するユーザーの指)および表示部(触覚を提示可能な項目)をユーザーに同時に目視させることができ、提示されている触覚に対応する項目を直感的に認識させることが可能となる。
本実施例の触覚提示装置10の構成を示す説明図である。 超音波素子パネル20を側方からみた説明図である。 触覚提示装置10の構成要素の配置状況を示す説明図である。 カバー部32周辺を拡大して示す説明図である。 表示部16に表示される内容を例示する図である。 第1変形例における触覚提示装置の構成要素の配置状況を示す説明図である。 第2変形例における触覚提示装置の構成要素の配置状況を示す説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、車両に設けられた触覚提示装置の実施例について説明する。
A.実施例 :
図1には、本実施例の触覚提示装置10の構成が示されている。本実施例の触覚提示装置10は、車両に搭乗している運転者(ユーザー)の指に触覚を提示する装置である。図示されるように、触覚提示装置10は、CPU11を中心として、CPU11が実行するプログラム等が記憶されているROM12、CPU11の作業領域であるRAM13がバス14を介して接続されている。
また、バス14には、車両のインストルメントパネルに設けられた表示部(例えば液晶ディスプレイ)16が、表示用インターフェース15を介して接続されている。表示部16には、CPU11によってROM12から読み出された複数のメニュー項目(項目)が表示される。メニュー項目としては、例えば、GPS装置における目的地を運転者が選択するためのメニュー項目や、楽曲再生装置における楽曲を運転者が選択するためのメニュー項目が表示される。
また、バス14には、運転者の指の位置を検出するためのカメラ18が、カメラ用インターフェース17を介して接続されている。CPU11は、カメラ18によって撮像された画像における指の座標や大きさを解析することによって、運転者の指の位置を検出する。
また、本実施例の触覚提示装置10は、超音波素子パネル20を備えている。超音波素子パネル20は、所定の周波数(例えば30kHz〜100kHz)の超音波を出力する超音波素子21が複数配列された超音波素子アレイ22を備えている。また、超音波素子パネル20には、超音波を出力させる超音波素子21を選択するための素子選択回路23が接続されている。そして、この素子選択回路23には、超音波素子21(超音波素子アレイ22)から出力される超音波を生成(発振)するための超音波発振回路24が接続されている。
CPU11は、超音波発振回路24に超音波の生成を指示するとともに、素子選択回路23に超音波を出力する複数の超音波素子21を所定のタイミングで選択させることによって、複数の超音波素子21から互いに位相を異ならせて超音波を出力させる(複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御する制御手段)。すると、複数の超音波素子21から出力された超音波同士が強め合う干渉を起こし、超音波素子アレイ22(超音波素子パネル20)の上方における所定の位置(目標位置)の音圧が増大される。
図2は、超音波素子アレイ22(超音波素子パネル20)を側方からみた説明図である。本実施例の触覚提示装置10では、図2に示すように、目標位置Pの音圧を増大させる。従って、目標位置Pに存在する運転者の指は、増大された音圧によって触覚受容器が刺激され、運転者に触覚が提示される。音圧を増大させる位置は、超音波を出力させるべくCPU11が選択する素子21や、選択された超音波素子21の超音波の出力タイミング(干渉する超音波同士の位相のズレ)に応じて決まる。従って、CPU11は、音圧を増大させるべき位置(運転者に対して触覚を提示しようとする目標位置P)に応じて、素子選択回路23および超音波発振回路24に命令を送信する(素子選択回路23および超音波発振回路24を駆動する)。尚、詳しくは後述するが、目標位置Pの位置は、表示部16に表示されるメニュー項目に対応して設定されている。
図3は、車両内における触覚提示装置10の構成要素の配置状況を示す説明図である。図3に示すように、運転席の側方に設置されたアームレスト30には上方が開口した凹部31が形成されており、凹部31には、上方に超音波の出力方向を向けて、超音波素子アレイ22(超音波素子パネル20)が設けられている。従って、超音波素子アレイ22は、超音波素子アレイ22の上方に設定された目標位置Pの音圧を増大させる。また、凹部31において、超音波素子アレイ22と目標位置Pとの間には、超音波素子アレイ22の上方を覆うカバー部32が設けられている。
図4(a)は、カバー部32周辺を拡大して示す説明図である。図4(a)には、複数の目標位置Pが図示されているが、これは表示部16に表示される複数のメニュー項目に対応して設定される複数の目標位置Pである。ここでは、複数の目標位置Pを図示することで、目標位置Pが設定される範囲を示している。
図4(a)に示すように、カバー部32には、超音波素子アレイ22から出力された超音波が目標位置Pに向かって進行する箇所に開口部32hが形成されている。そして、開口部32hの面積a2は、超音波素子アレイ22の面積a1より小さく形成(設定)されている。こうすれば、図4(b)に示すように、超音波素子アレイ22から出力される超音波のうち、目標位置Pに向かわない超音波、すなわち、触覚の提示に寄与しない超音波が運転者側に伝播することを、カバー部32によって抑制することができる。この結果、超音波素子アレイ22から出力された超音波が運転者にあたることを抑制することができるので、運転者に対する超音波の悪影響を抑えつつ、運転者に触覚を提示することが可能となる。
また、図4(a)に示すように、開口部32hの面積a2は、目標位置Pが設定される範囲の面積a3より大きく形成(設定)されている。こうすれば、図4(b)に示すように、目標位置Pが設定される範囲内の何れの位置に目標位置Pが設定されていても、該目標位置Pに超音波を伝播させることが可能となる。この結果、運転者に対する超音波の悪影響を抑えつつ、複数箇所の目標位置Pで触覚を提示することが可能となる。
また、図4に示すように、カバー部32は、合成樹脂等で形成された本体部32aと、本体部32aの超音波素子アレイ22側に設けられた吸音部32aを有しており、この吸音部32aは、グラスウールや発砲ウレタン等の超音波を吸収する材料(いわゆる吸音材)で形成されている。ここで、運転者側への超音波の伝播がカバー部32によって抑制されたとしても、伝播を抑制された超音波がカバー部32の超音波素子アレイ22側で反射すると、その反射した超音波が(乱反射する等して)運転者にあたってしまう可能性がある。この点、本実施例の触覚提示装置10は、本体部32aの超音波素子アレイ22側に吸音部32bを設けているので、カバー部32に到達した超音波を吸音部32bで吸収することができ、カバー部32の超音波素子アレイ22側で超音波が反射することを抑制することができる。この結果、超音波の運転者への悪影響を更に抑えつつ、運転者に触覚を提示することが可能となる。
また、図4に示すように、カバー部32は、本体部32aの目標位置P側に吸音部32cを有しており、この吸音部32cも、吸音部32bと同様に、グラスウールや発砲ウレタン等の超音波を吸収する材料(いわゆる吸音材)で形成されている。ここで、カバー部32の開口部32hを抜けて目標位置P側に伝播した超音波は、運転者の指で反射した後にカバー部32の目標位置P側で反射して、運転者にあたってしまう可能性がある。この点、本実施例の触覚提示装置10は、カバー部32において、本体部32aの目標位置P側に吸音部32cを設けているので、運転者の指で反射した後にカバー部32に到達した超音波を吸音部32cで吸収することができ、カバー部32の目標位置P側で超音波が反射することを抑制することができる。この結果、超音波の運転者への悪影響を更に抑えつつ、運転者に触覚を提示することが可能となる。
また、図4において、超音波素子アレイ22の側方には、カバー部32(吸音部32b)に対向する空間gが設けられている。したがって、超音波素子アレイ22から側方に出力された超音波や、吸音部32bで吸収されずに反射した超音波を逃がす空間を確保でき、これらの超音波が開口部32hに到達することを抑制することができる。また、この空間gは、超音波素子アレイ22から側方に出力された超音波が、吸音部32bに到達する前に他の部材にあたらないように設けられている。したがって、超音波素子アレイ22から出力された超音波が、超音波素子アレイ22の側方に配置された部材に直接到達することを防止でき、ひいては、該部材に反射した超音波が開口部32hに到達することを防止することができる。これらの結果、超音波の運転者への悪影響を更に抑えつつ、運転者に触覚を提示することが可能となる。
また、図3において、目標位置Pの前方(車両の進行方向)に向かって斜め上方には、運転者の指を撮像するためのカメラ18が設けられている。本実施例の触覚提示装置10では、CPU11(図1参照)がカメラ18で撮像された指の画像を解析することで、目標位置Pに指が存在するか否かを判断するので、該カメラ18は、少なくとも目標位置P(に存在する運転者の指)を撮像できる位置に設けられている。また、インストルメントパネル40には、表示部16が設けられている。
図5は、表示部16に表示される内容を例示する図である。図5に示す例では、運転者が選択可能な項目として「項目A」,「項目B」,「項目C」,「項目D」,「項目E」,「項目F」が表示部16に表示されている。ここで、本実施例の触覚提示装置10の目標位置Pの位置は、表示部16に表示されるメニュー項目に対応して設定される。例えば、図5に示すように、「項目A」,「項目B」,「項目C」,「項目D」,「項目E」,「項目F」が表示部16に表示されている場合は、各メニュー項目に対応させて、6箇所の目標位置P(目標位置Pa,目標位置Pb,目標位置Pc,目標位置Pd,目標位置Pe,目標位置Pf、図示省略)が超音波素子アレイ22(超音波素子パネル20)の上方に設定される。
このような状態において、CPU11は、カメラ18に撮像された画像に基づき運転者の指の位置を検出し、該指が目標位置Pa〜Pfの何れかに存在するか否かを判断する(検出手段)。ここで、CPU11は、カメラ18によって撮像された運転者の指の画像を解析することによって、該指の位置を、所定の位置を原点とする3次元座標として検出する。また、各メニュー項目(項目A〜F)に対応する目標位置Pa〜Pfは、所定の位置を原点とする3次元座標の範囲として予めROM12に記憶されている。従って、運転者の指が目標位置Pa〜Pfの何れかに存在するか否かを判断する処理は、運転者の指の3次元座標が、目標位置Pa〜Pfのうち何れかの3次元座標の範囲に含まれるか否かを判断することによって行われる。
その結果、運転者の指が目標位置Pa〜Pfのうち何れかに存在する場合は、CPU11は、素子選択回路23および超音波発振回路24を駆動することによって、該指が存在する目標位置P(Pa〜Pfの何れか)の音圧を増大させる(運転者の指の位置の音圧を増大させる)。さらに、図5に示すように、表示部16において、運転者の指が存在する目標位置P(ここでは目標位置Pb)に対応するメニュー項目(ここでは項目B)の色彩を変更したり、形状を変更したりする等して、そのメニュー項目の表示態様を変化させる。すなわち、そのメニュー項目(ここでは項目B)に対応する触覚が提示されていること(そのメニュー項目に対応する目標位置Pに指が存在すること)を運転者に報知する(報知手段)。
以上のように、本実施例の触覚提示装置10は、超音波の運転者への悪影響を抑えながらも、表示部16において触覚を提示可能なメニュー項目(ここではメニュー項目A〜F)を運転者に確認させつつ、提示されている触覚に対応するメニュー項目(ここではメニュー項目B)を運転者に認識させることが可能となる。
B.第1変形例 :
次に、本発明の変形例について説明する。上述した実施例では、表示部16をインストルメントパネル40に設けることで、触覚を提示可能なメニュー項目を運転者に確認させることとした。これに対して、第1変形例では、目標位置Pの前方に表示部16が設けられている。
図6は、第1変形例における触覚提示装置の構成要素の配置状況を示す説明図である。図6に示すように、第1変形例では、目標位置Pの前方に表示部16が設けられている。また、超音波素子アレイ22(超音波素子パネル20)は、超音波の出力方向(超音波素子21の出力軸線)を表示部16側に傾けて設けられており、表示部16に表示された複数のメニュー項目のそれぞれに近接する領域が目標位置Pa〜Pf(図示省略)として設定されている。そして、該目標位置Pa〜Pfに運転者の指が存在する場合に、該目標位置Pa〜Pfの音圧を増大させる。
こうすると、超音波の運転者への悪影響を抑えながらも、目標位置Pa〜Pfに存在する指および表示部16(触覚を提示可能なメニュー項目)を運転者に同時に目視させることができ、提示されている触覚に対応するメニュー項目を直感的に認識させることが可能となる。
また、超音波の出力方向(超音波素子21の出力軸線)を表示部16側に傾けて超音波素子アレイ22を設けた結果、該超音波素子アレイ22は、運転者から遠ざかる方向に超音波を出力するように、すなわち、超音波素子21の軸線が運転者から遠ざかる方向に向けられて設けられることとなる。したがって、超音波素子アレイ22から出力された超音波が運転者にあたることを更に抑制することができるので、運転者に対する超音波の悪影響を更に抑えつつ、運転者に触覚を提示することが可能となる。
C.第2変形例 :
次に、本発明の第2変形例について説明する。第2変形例では、第1変形例の表示部16に代えて3次元表示装置(3次元ディスプレイ)50が設けられている。
図7は、第2変形例における触覚提示装置の構成要素の配置状況を示す説明図である。図7に示すように、第2変形例の触覚提示装置では、第1変形例において表示部16が設けられていた位置に3次元表示装置50が設けられている。3次元表示装置50は、3次元表示装置50に対向する空間(以下「結像領域Q」)に表示内容を結像させる。すなわち、運転者にとっては、3次元表示装置50の表示内容が結像領域Qに浮かんでいるようにみえる。そして、結像領域Qのうち、それぞれのメニュー項目A〜Fが結像されている領域に、目標位置Pa〜Pfが設定されており、該目標位置Pa〜Pfに運転者の指が存在する場合に、該目標位置Pa〜Pfの音圧を高める。
こうすると、空間中に結像されたメニュー項目の位置に運転者の指が存在するときに、触覚を提示することができるので、運転者に、実際にメニュー項目に触れることに伴って触覚が提示されるように感じさせることが可能となる。
以上、実施例および変形例の触覚提示装置について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
例えば、上述した実施例および変形例では、触覚提示装置が車両に設けられた場合について説明したが、種々のユーザーインターフェースとして利用することが可能である。例えば、アミューズメント施設において、ビデオゲーム中に表示されるメニュー項目をユーザーに選択させる装置に適用することも可能である。
また、上述した実施例および変形例では、メニュー項目に対応する触覚を提示する場合について説明したが、これに限らず、種々のものに対応する触覚を提示することとしてもよい。例えば、表示部16に果物等の物体を表示して該物体の表面の手触りを触覚として提示してもよいし、表示部16にピアノ等の楽器を表示して該楽器の操作感を触覚として提示してもよい。
また、上述した実施例および変形例では、目標位置Pa〜Pfに対応させて互いに異なる触覚を提示することとしてもよい。
10…触覚提示装置、 11…CPU、
12…ROM、 13…RAM、
14…バス、 15…表示用インターフェース、
16…表示部、 17…カメラ用インターフェース、
18…カメラ、 20…超音波素子パネル、
21…超音波素子、 22…超音波素子アレイ、
23…素子選択回路、 24…超音波発振回路、
30…アームレスト、 31…凹部、
32…カバー部、 32a…本体部、
32b…吸音部、 32c…吸音部、
40…インストルメントパネル、 50…3次元表示装置、
P(Pa〜Pf)…目標位置、 Q…結像領域
g…空間

Claims (7)

  1. 超音波を出力することによってユーザーに触覚を提示する触覚提示装置であって、
    超音波を出力する複数の超音波素子が配列された超音波素子アレイと、
    前記ユーザーに対して触覚を提示しようとする目標位置で前記複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こすように、該複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御する制御手段と、
    前記超音波素子アレイと前記目標位置との間に設けられて該超音波素子アレイを覆うカバー部と
    を備え、
    前記カバー部は、前記超音波素子アレイから出力された超音波が前記目標位置に向かって進行する箇所に開口部が形成されており、
    前記開口部の面積は、前記超音波素子アレイの面積よりも小さく設定されている触覚提示装置。
  2. 請求項1に記載の触覚提示装置であって、
    前記開口部の面積は、前記目標位置が設定される範囲の面積より大きく設定されている触覚提示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の触覚提示装置であって、
    前記カバー部は、
    本体部と、
    前記本体部の前記超音波素子アレイ側に設けられ、前記超音波を吸収する材料で形成された吸音部と
    を有する触覚提示装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の触覚提示装置であって、
    前記カバー部は、
    本体部と、
    前記本体部の前記目標位置側に設けられ、前記超音波を吸収する材料で形成された吸音部と
    を有する触覚提示装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の触覚提示装置であって、
    前記超音波素子アレイの側方に、前記カバー部に対向する空間が設けられた触覚提示装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の触覚提示装置であって、
    複数の項目を表示する表示部を備え、
    前記目標位置は、前記複数の項目のそれぞれに対応して設定されており、
    前記複数の目標位置のうち、前記ユーザーの指が存在する前記目標位置を検出する検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記ユーザーの指が存在する前記目標位置で前記複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こすように、該複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御する手段であり、
    前記複数の項目のうち、前記ユーザーの指が存在する前記目標位置に対応する項目を前記ユーザーに報知する報知手段を備える触覚提示装置。
  7. 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の触覚提示装置であって、
    複数の項目を表示する表示部を備え、
    前記目標位置は、前記複数の項目のそれぞれに対応すると共に、前記複数の項目のそれぞれに近接させて設定されており、
    前記複数の目標位置のうち、前記ユーザーの指が存在する前記目標位置を検出する検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記ユーザーの指が存在する前記目標位置で前記複数の超音波素子からの超音波が強め合う干渉を起こすように、該複数の超音波素子の間での相対的な駆動タイミングを制御する手段である触覚提示装置。
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