JP6003700B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関する。
電子写真感光体に関して、繰り返し使用における電子写真特性の安定性を確保する観点から、導電性基体上に少なくとも下引層と感光層を有し、下引層が金属酸化物微粒子と該金属酸化物微粒子と反応可能な基を有するアクセプター性化合物とを含有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)
また、特許文献2には、「少なくとも、導電性基体と、下引層と、電荷発生層と、を備え、前記下引層が金属酸化物粒子を含有し、前記下引層のインピーダンスを1MHzから1mHzまでの範囲の交流電圧で測定したとき、インピーダンスの位相差θの極大点が10mHz以上150mHz以下の周波数の範囲内にある電子写真感光体」が提案されている。
また、特許文献3には、「少なくとも、導電性基体と、下引層と、電荷発生層と、を備え、前記下引層が金属酸化物粒子を含有し、前記下引層のインピーダンスを1MHzから1mHzまでの範囲の交流電圧で測定したとき、インピーダンスの位相差θの極大点が0.3Hz以上10kHz以下の周波数の範囲内にある、直流電圧のみが印加される接触帯電方式の帯電装置を有する画像形成装置に用いる電子写真感光体」が提案されている。
特開2006−030697号公報 特開2012−073353号公報 特開2012−063447号公報
本発明は、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加する接触帯電方式の帯電装置(以下「直流・交流接触帯電装置」と称する)を備える画像形成装置において、電子写真感光体の残留電位の上昇の抑制を実現し、且つ前画像の履歴が残る残像現象(以下「ゴースト」と称する)を抑制する画像形成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、以下の発明が提供される。
請求項1に係る発明は、
導電性基体と、前記導電性基体上に設けられ、結着樹脂、金属酸化物粒子(ただし金属酸化物で被覆されている中空粒子、及び金属酸化物で構成された中空粒子を除く)及び水酸基及びアルコキシ基を有する電子受容性物質を含む下引層と、前記下引層上に設けられた感光層と、を有し、前記下引層のインピーダンスを1MHzから1mHzまでの範囲の交流電圧で測定したとき、インピーダンスの位相差θの極大点が0.17Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲内にある電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に直接接触し、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加して電子写真感光体を帯電する帯電装置と、
帯電した前記電子写真感光体を露光して、該電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
前記静電潜像を現像剤によりトナー像に現像する現像装置と、
前記トナー像を被転写媒体に転写する転写装置と、
を有する画像形成装置。
請求項2に係る発明は、
前記インピーダンスの位相差θの極大点が、0.17Hz以上0.2Hz以下の周波数の範囲内にある請求項1に記載の画像形成装置。
請求項3に係る発明は、
前記静電潜像形成装置以外に、前記電子写真感光体を露光する光源を有しない請求項1又は2に記載の画像形成装置。
請求項4に係る発明は、
前記電子受容性物質が、アントラキノンを基本骨格とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
請求項に係る発明は、
前記電子受容性物質が、水酸基及びエトキシ基を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
請求項に係る発明は、
前記電子受容性物質が、水酸基及び一つのエトキシ基を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
請求項に係る発明は、
前記金属酸化物粒子が、下記一般式(S)で示されるシランカップリング剤で表面処理されてなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
(一般式(S)中、Rは、アルコキシ基、又はハロゲン原子を表す。Rは、水素原子、フェニル基、又は末端にアミノ基を有するアルキル基を表す。)
請求項に係る発明は、
導電性基体と、前記導電性基体上に設けられ、結着樹脂、金属酸化物粒子(ただし金属酸化物で被覆されている中空粒子、及び金属酸化物で構成された中空粒子を除く)及び水酸基及びアルコキシ基を有する電子受容性物質を含む下引層と、前記下引層上に設けられた感光層と、を有し、前記下引層のインピーダンスを1MHzから1mHzまでの範囲の交流電圧で測定したとき、インピーダンスの位相差θの極大点が0.17Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲内にある電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に直接接触し、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加して前記電子写真感光体を帯電する帯電装置と、
を有し、
画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
請求項に係る発明は、
導電性基体と、前記導電性基体上に設けられ、結着樹脂、金属酸化物粒子(ただし金属酸化物で被覆されている中空粒子、及び金属酸化物で構成された中空粒子を除く)及び水酸基及びアルコキシ基を有する電子受容性物質を含む下引層と、前記下引層上に設けられた感光層と、を有し、
前記下引層のインピーダンスを1MHzから1mHzまでの範囲の交流電圧で測定したとき、インピーダンスの位相差θの極大点が0.17Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲内にあり、
電子写真感光体に直接接触し、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加して電子写真感光体を帯電する帯電装置を有する画像形成装置に用いる電子写真感光体。
請求項1に係る発明によれば、電子写真感光体に下引層のインピーダンスの位相差θの極大点が0.15Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲外である場合に比べ、直流・交流接触帯電装置を備える画像形成装置において、電子写真感光体の残留電位の上昇の抑制を実現し、且つゴーストを抑制する画像形成装置が提供される。
請求項2に係る発明によれば、電子写真感光体に下引層のインピーダンスの位相差θの極大点が0.15Hz以上0.2Hz以下の周波数の範囲外である場合に比べ、直流・交流接触帯電装置を備える画像形成装置において、電子写真感光体の残留電位上昇の抑制を実現する画像形成装置が提供される。
請求項3に係る発明によれば、電子写真感光体に下引層のインピーダンスの位相差θの極大点が0.15Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲外である場合に比べ、静電潜像形成装置以外に、電子写真感光体を露光する光源を有しない画像形成装置であっても、ゴーストを抑制する画像形成装置が提供される。
請求項4に係る発明によれば、電子受容性物質として、アントラキノン以外を基本骨格とする物質を適用した場合に比べ、直流・交流接触帯電装置を備える画像形成装置において、電子写真感光体の残留電位の上昇の抑制を実現し、且つゴーストを抑制する画像形成装置が提供される。
請求項5、又は6に係る発明によれば、アントラキノンを基本骨格とする電子受容性物質として、水酸基及びアルコキシ基を有さない物資を適用した場合に比べ、直流・交流接触帯電装置を備える画像形成装置において、電子写真感光体の残留電位の上昇の抑制を実現し、且つゴーストを抑制する画像形成装置が提供される。
請求項に係る発明によれば、金属酸化物粒子が下記一般式(S)で示されるシランカップリング剤以外で表面処理されてなる場合に比べ、電子写真感光体の残留電位の上昇の抑制を実現し、且つゴーストを抑制する画像形成装置が提供される。
請求項に係る発明によれば、電子写真感光体に下引層のインピーダンスの位相差θの極大点が0.15Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲外である場合に比べ、直流・交流接触帯電装置を備えるプロセスカートリッジにおいて、電子写真感光体の残留電位上昇の抑制を実現するプロセスカートリッジが提供される。
請求項に係る発明によれば、下引層のインピーダンスの位相差θの極大点が0.15Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲外である場合に比べ、直流・交流接触帯電装置を備える画像形成装置に用いたとき、残留電位上昇の抑制を実現する電子写真感光体が提供される。
本実施形態の電子写真感光体の一例を示す模式断面図である。 本実施形態の電子写真感光体の他の一例を示す模式断面図である。 第1実施形態の画像形成装置の基本構成を示す概略図である。 第2実施形態の画像形成装置の基本構成を示す概略図である。 本実施形態のプロセスカートリッジの一例の基本構成を示す概略図である。 実施例において、ゴーストの評価パターンと評価基準を示す図である。
以下、実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一又は相当部分には同一符号を付することとし、重複する説明は適宜省略する。
<電子写真感光体>
本実施形態の電子写真感光体は、導電性基体と、前記導電性基体上に設けられ、金属酸化物粒子及び電子受容性物質を含む下引層と、前記下引層上に設けられた感光層と、を有する。
そして、下引層のインピーダンスを1MHzから1mHzまでの範囲の交流電圧で測定したとき、インピーダンスの位相差θの極大点を0.15Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲内とする。
なお、本実施形態の電子写真感光体は、直流・交流接触帯電装置(電子写真感光体に直接接触し、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加して電子写真感光体を帯電する帯電装置)を備える画像形成装置に用いられる。
ここで、電子写真感光体の帯電方式としては、コロトロン等を用いた非接触型方式のほかに、帯電ロールやブラシを用いた接触型帯電方式がある。接触帯電方式は環境面で優れる方式であるため採用されつつあるが、非接触帯電方式と比較して残留電位が上昇しやすことが知られている。また、接触帯電方式のなかでも、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加する帯電方式の場合、直流電圧のみを印加する帯電方式の場合より、残留電位の上昇が増大することが明らかとなってきている。また、ゴースト(前画像の履歴が残る残像現象)も発生し易くなることも明らかとなってきている。
残留電位の上昇が起こると、例えば、濃度異常や画像へのカブリといった画質欠陥の原因となる。この原因は明らかではないが、異常放電が生じやすくなること等に起因するものと考えられる。また、ゴーストの発生の原因も明らかではないが、感光体中に残存してしまうキャリア等に起因するものと考えられる。
これら現象を検討した結果、下引層におけるインピーダンスの位相差θの極大点が特定の周波数の範囲内にあるときに、直流・交流接触帯電装置を有する画像形成装置に用いても、残留電位の上昇及びゴーストが共に抑制されることが明らかとなった。
なお、直流・交流接触帯電装置が、電子写真感光体と接触する特定の領域をその接触時に、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加して帯電させる方式であるため、下引層の帯電の応答性を適切な範囲に調整することが、残留電位上昇及びゴーストを共に抑制するのに効果的であることがわかり、本実施形態の電子写真感光体に至った。
このように、本実施形態の電子写真感光体は、下引層におけるインピーダンスの位相差θの極大点を特定の周波数の範囲内と適切に調整することで、電子写真感光体の残留電位の上昇の抑制を実現し、且つゴーストが抑制される。なお、当該極大点を0.3Hz未満の周波数にすることで、帯電の応答性が高すぎることによる画像ムラの発生が抑制され易くなる。
特に、帯電ローラを用いた直流・交流接触帯電装置を備えた画像形成装置の場合、一般的には残留電位の上昇が発生し易いが、本実施形態の電子写真感光体を適用すると、これが改善される。
また、静電潜像形成装置以外に、電子写真感光体を露光する光源(例えば除電装置)を有しない画像形成装置では、ゴーストが発生し易いが、本実施形態の電子写真感光体を適用すると、これが改善される。
本実施形態の電子写真感光体において、残留電位上昇の抑制かつゴーストの更なる抑制の観点から、インピーダンスの位相差θの極大点は、0.15Hz以上0.2Hz以下であることが望ましい。
ここで、下引層におけるインピーダンスの位相差θの極大点の測定方法について説明する。
インピーダンスの測定には、電源、電流計としてSI 1287 electrochemical interface (東陽テクニカ製)、電流アンプとして1296 dielectric interface(東陽テクニカ製)を用いる。
まず、後述の下引層用塗布液にアルミパイプを浸漬して塗布した後、電子写真感光体において下引層を形成するときと同じ条件で乾燥を行い、電子写真感光体に付与する下引層と同じ厚さの下引層単層膜を形成する。例えば、170℃24分で乾燥硬化した膜厚15μmの下引層を有する電子写真感光体を作製したときには、インピーダンスの測定試料用の下引層単層膜も、170℃、24分で乾燥硬化して、膜厚15μmとする。この下引層単層膜について、対向電極として100nmの金電極を真空蒸着法により蒸着し、測定試料を作製する。
作製した測定試料のアルミパイプを陰極、金電極を陽極として、温度20℃、湿度50RH%の環境下で、1Vp−pの交流電圧を周波数1MHzから1mHzまでの範囲で高周波側から印加して、インピーダンスを測定する。
インピーダンスは印加電圧に対する応答電流の振幅比と印加電圧と応答電流の位相差の2つのパラメータで表現され、印加電圧の周波数に対する印加電圧−応答電流間の位相差をプロットし、位相差θが極大になる周波数を求める。
本実施形態の電子写真感光体において、インピーダンスの位相差θの極大点が0.15Hz以上0.3Hz以下の周波数の範囲内にある下引層は、電荷を捕捉する物質の添加を低減したり、硬化条件を変えたりして、電荷が移動し易いように設計することで達成される。なお、硬化における加熱温度や加熱時間などによっては電荷を捕捉する物質の捕捉能が低下する場合があり複合的な要因を勘案する必要があるため、下引層の成分や温度条件などで個別に規定するのではなく、インピーダンスの位相差θの極大点を示す周波数の範囲として総合的に規定することが肝要である。具体的な下引層の調整方法については、後述する。
以下、本実施形態に係る電子写真感光体について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態の電子写真感光体の一例を示す模式断面図である。図2は本実施形態の電子写真感光体の他の一例を示す模式断面図である。
図1に示す電子写真感光体7Aでは、導電性基体4上に下引層1が設けられ、その上に電荷発生層2、及び電荷輸送層3が順次形成された構造を有するものである。図2に示す電子写真感光体7Bは、導電性基体4上に下引層1が設けられ、その上に、電荷輸送層3、及び電荷発生層2が順次形成された構造を有するものである。
そして、上記図1及び図2に示す電子写真感光体7A及び7Bにおいて、下引層1が上記規定の構成となっている。
なお、図1及び2に示す電子写真感光体は、感光層として、電荷発生層及び電荷輸送層を有する機能分離型の電子写真感光体の例を示している。
以下、代表例として図1に示す電子写真感光体7Aに基づいて、各要素について説明する。なお、以下、符号を省略して説明する。
[導電性基体]
導電性基体について説明する。なお、「導電性」とは、例えば体積抵抗率が1013Ω・cm以下を意味する。
導電性基体としては、従来から使用されているものであれば、如何なるものを使用してもよい。例えば、薄膜(例えばアルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、およびアルミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、酸化錫インジウム(ITO)等の膜)を設けた樹脂フィルム等、導電性付与剤を塗布又は含浸させた紙、導電性付与剤を塗布又は含浸させた樹脂フィルム等が挙げられる。導電性基体の形状は円筒状に限られず、シート状、プレート状としてもよい。
導電性基体として金属パイプを用いる場合、表面は素管のままであってもよいし、予め鏡面切削、エッチング、陽極酸化、粗切削、センタレス研削、サンドブラスト、湿式ホーニングなどの処理が行われていてもよい。
[下引層]
次に、下引層について説明する。
下引層1は、結着樹脂、金属酸化物粒子及び電子受容性物質を含む。
−結着樹脂−
結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール等のアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、不飽和ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂等の公知の高分子樹脂化合物が挙げられる。また、結着樹脂としては、電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂、ポリアニリン等の導電性樹脂等も挙げられる。
これらの中でも、結着樹脂としては、上層の塗布溶剤に不溶な樹脂が望ましく、特に、尿素樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂及びポリビニルアセタール樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂と硬化剤との反応により得られる樹脂が好適である。
これら結着樹脂を2種以上組み合わせて使用する場合には、その混合割合は、必要に応じて設定される。
−金属酸化物粒子−
金属酸化物粒子としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化錫、酸化ジルコニウム等の金属酸化物粒子が挙げられ、酸化亜鉛、酸化チタンを用いることが望ましい。金属酸化物粒子は単種の使用であっても、2種以上の併用であってもよい。
金属酸化物粒子の平均粒子径は、50nm以上200nm以下であることが望ましく、60nm以上150nm以下であることがより望ましく、70nm以上100nm以下であることが更に望ましい。金属酸化物粒子の上記範囲内の平均粒子径を有する金属酸化物粒子は、下引層1におけるインピーダンスの位相差θの極大点を0.15Hz以上0.3Hz以下の周波数の範囲内にする点から望ましい。
なお、一般に、金属酸化物粒子の添加量を変えずに平均粒子径を大きくすると、下引層1におけるインピーダンスの位相差θの極大点は、高周波数側に移動する。よって、上記位相差θの極大点を鑑みて、用いる金属酸化物粒子の平均粒子径を選択することが望ましい。
金属酸化物粒子の平均粒子径は、レーザ回析式粒度分布測定装置(LA−700:堀場製作所製)を用いて測定を行う。測定法としては、分散液となっている状態の試料を固形分で2gになるよう調整し、これにイオン交換水を添加して40mlにし、これをセルに適当な濃度になるまで投入し、2分待ったところで測定を行う。得られたチャンネルごとの体積平均粒径を小さい方から累積し、累積50%になったところを平均粒子径(つまり体積平均粒子径)とする。
金属酸化物粒子の含有量は、30質量%以上90質量%以下であることが望ましく、55質量%以上80質量%以下であることがより望ましく、60質量%以上75質量%以下であることが更に望ましい。
一般に、金属酸化物粒子の含有率を多くすると、下引層1におけるインピーダンスの位相差θの極大点は、低周波数側に移動する。よって、上記位相差θの極大点での周波数を鑑みて、金属酸化物粒子の含有率を調整することが望ましい。
金属酸化物粒子は、表面処理剤で表面処理が施されていてもよい。表面処理剤としては、所望の特性が得られるものであればよく、公知の材料から選択される。例えば、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、界面活性材等が挙げられる。シランカップリング剤による表面処理によって、粉体抵抗が制御される。アミノ基を有するシランカップリング剤は下引層に良好なブロッキング性を与えるため望ましく用いられる。
一般に、カップリング剤は電荷を捕捉する性質を有するため、カップリング剤の処理量を多くすると、下引層1におけるインピーダンスの位相差θの極大点は低周波数側に移動する。よって、上記位相差θの極大点での周波数を鑑みて、カップリング剤の処理量を調整することが望ましい。
また、下引層におけるインピーダンスの位相差θの極大点での周波数を上記範囲内とする観点から、カップリング剤を用いる場合には、アミノ基を含むシランカップリング剤を用いることが望ましく、下記一般式(S)で示されるシランカップリング剤を用いることが更に望ましい。
一般式(S)中、Rは、アルコキシ基、又はハロゲン原子を表す。Rは、水素原子、フェニル基、又は末端にアミノ基を有するアルキル基を表す。
が表すアルコキシ基の炭素数は、1または2がよい。3つのRは、同一の基(又は原子)を表してもよいし、異なる基(又は原子)を表してもよい。
が表すアルキル基(アミノ基を有するアルキル基)の炭素数は、2または3がよい。3つのRは、同一の基(又は原子)を表してもよいし、異なる基(又は原子)を表してもよい。
ここで、一般式(S)で示されるシランカップリング剤は、Rがメトキシ基を表し、Rがアミノエチル基を表すシランカップリング剤であることが好適である。
一般式(S)で示されるシランカップリング剤として具体的には、例えば、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、等が挙げられる。
これらの中でも、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランが好適である。
カップリング剤(特に一般式(S)で示されるシランカップリング剤)の処理量は、金属酸化物粒子に対して、0.75質量%以上1.5質量%以下が望ましい。
−電子受容性物質−
電子受容性物質は、金属酸化物粒子と共に下引層を含有させることで、電気特性の長期安定性、キャリアブロック性に優れた下引層が得られる。
電子受容性物質としては、目的とする特性が得られるものならばいかなるものでも使用可能であるが、例えば、キノン基を有する化合物が挙げられる。
電子受容性物質としては、特に、残留電位上昇の抑制かつゴーストの更なる抑制の観点から、アントラキノンを基本骨格とする電子受容性物質(アントラキノン構造を有する電子受容性物質)がよく、特に、水酸基を有するアントラキノンを基本骨格とする電子受容性物質(水酸基を有するアントラキノン構造を有する電子受容性物質)が望ましい。
アントラキノンを基本骨格とする電子受容性物質としては、例えば、ヒドロキシアントラキノン系化合物、アミノヒドロキシアントラキノン系化合物等が挙げられる。この電子受容性物資として具体的には、アリザリン、キニザリン、アントラルフィン、プルプリン、1−ヒドロキシアントラキノン、2−アミノ−3−ヒドロキシアントラキノン、1−アミノ−4−ヒドロキシアントラキノン、4−メトキシ−1,2−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノン、4−エトキシ−1,2−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノン、4−ブトキシ−1,2−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノン等が挙げられる。
これらの中でも、残留電位上昇の抑制かつゴーストの更なる抑制の観点から、アントラキノンを基本骨格とする電子受容性物質としては、水酸基及びアルコキシ基(例えば、炭素数1以上10以下、望ましくは1以上8以下、より望ましくは1以上6以下のアルコキシ基)を有する電子受容性物質であることがよい。
特に、同観点から、アントラキノンを基本骨格とする電子受容性物質としては、水酸基及びエトキシ基を有する電子受容性物質が望ましく、より望ましくは、水酸基及び一つのエトキシ基を有する電子受容性物質である。
電子受容性物質の含有量は、目的とする特性が得られる範囲であれば限定されないが、望ましくは金属酸化物粒子に対して0.01質量%以上20質量%以下の範囲であることがよい。更に、電荷蓄積防止と金属酸化物粒子の凝集を防止する観点から0.05質量%以上10質量%以下の範囲で添加されることが望ましい。
なお、一般に、電子受容性物質の添加量を多くすると、下引層におけるインピーダンスの位相差θの極大点は、低周波数側に移動する。よって、上記位相差θの極大点を鑑みて、用いる電子受容性物質の添加量を選択することが望ましい。
電子受容性物質は、金属酸化物粒子とは個別に結着樹脂中に分散して下引層中に含まれてもよいし、金属酸化物粒子の表面に付着した状態で下引層中に含まれてもよい。
電子受容性物質を金属酸化物粒子の表面に付着させる方法としては、乾式法、又は、湿式法が挙げられる。
乾式法は、金属酸化物粒子をせん断力の大きなミキサ等で攪拌しながら、直接又は有機溶媒に溶解させた電子受容性物質を滴下、乾燥空気や窒素ガスとともに噴霧させることによって、電子受容性物質を金属酸化物粒子の表面に付着させる方法である。添加又は噴霧する際には溶剤の沸点以下の温度で行われることが望ましい。溶剤の沸点以下の温度で噴霧すると、電子受容性物質が局部的に偏在するのを抑える。添加又は噴霧した後、更に100℃以上で焼き付けを行ってもよい。焼き付けは所望の電子写真特性が得られる温度、時間であれば目的とする範囲で実施される。
湿式法は、金属酸化物粒子を溶剤中で攪拌、超音波、サンドミルやアトライター、ボールミル等を用いて分散し、電子受容性物質を添加し攪拌又は分散した後、溶剤除去することによって、電子受容性物質を金属酸化物粒子の表面に付着させる方法である。溶剤除去方法はろ過又は蒸留により留去される。溶剤除去後には更に100℃以上で焼き付けを行ってもよい。焼き付けは電子写真特性が得られる温度、時間であれば特に限定されない。湿式法においては電子受容性物質を添加する前に金属酸化物粒子の含有水分を除去してもよく、その例として電子受容性物質に用いる溶剤中で攪拌加熱しながら除去する方法、溶剤と共沸させて除去する方法を用いてもよい。
−その他−
下引層には、表面粗さ調整のために樹脂粒子を添加してもよい。樹脂粒子としては、シリコーン樹脂粒子、架橋型ポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂粒子等が挙げられる。なお、表面粗さ調整のために下引層を形成後、その表面を研磨してもよい。研磨方法としては、バフ研磨、サンドブラスト処理、湿式ホーニング、研削処理等が用いられる。
−下引層の形成−
下引層の形成は、特に制限はなく、周知の形成方法が利用されるが、例えば、上記成分を溶媒に加えた下引層形成用塗布液の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥、必要に応じて加熱することで行う。
かかる溶媒としては、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n―ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状又は直鎖状エーテル系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶剤、などの有機溶剤が挙げられる。これらの溶剤は単独で用いても、2種以上の併用であってもよい。
下引層形成用塗布液中に各粒子を分散させる場合、その分散方法としては、例えば、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用される。ここで、高圧ホモジナイザーとしては、例えば、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
下引層形成用塗布液を導電性基体上に塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。
塗布後、乾燥して下引層1が形成される。乾燥温度は、100℃以上200℃以下であることが望ましく、150℃以上190℃以下であることがより望ましく、165℃以上175℃以下であることが更に望ましい。また、乾燥時間は、15分以上90分以下であることが望ましく、20分以上60分以下であることがより望ましく、20分以上30分以下であることが更に望ましい。
なお、乾燥のための加熱温度を高くしたりして硬化条件を厳しくすると、膜中における残留溶剤等を原因とする電荷トラップサイトの低減により電荷の移動がし易くなり、下引層1におけるインピーダンスの位相差θの極大点は高周波数側に移動する。よって、上記位相差θの極大点での周波数を鑑みて、乾燥条件を調節することが望ましい。
下引層の膜厚は、例えば、望ましくは15μm以上、より望ましくは15μm以上40μm以下の範囲内に設定される。
[中間層]
ここで、図示は省略するが、電気特性向上、画質向上、画質維持性向上、感光層接着性向上などのために、下引層上に(下引層と感光層との間に)、中間層をさらに設けてもよい。
中間層に用いられる結着樹脂としては、ポリビニルブチラールなどのアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂などの高分子樹脂化合物のほかに、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、ケイ素原子などを含有する有機金属化合物などが挙げられる。これらの化合物は、単独に若しくは複数の化合物の混合物、又は重縮合物として用いてもよい。中でも、ジルコニウム、又はケイ素原子を含有する有機金属化合物がよい。
中間層の形成は、特に制限はなく、周知の形成方法が利用されるが、例えば、上記成分を溶媒に加えた中間層形成用塗布液の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥、必要に応じて加熱することで行われる。
中間層形成用塗布液を下引層上に塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法が用いられる。
中間層は上層の塗布性改善の他に、電気的なブロッキング層の役割も果たすが、膜厚が大きすぎる場合には電気的な障壁が強くなりすぎて減感や繰り返しによる電位の上昇を引起こすことがある。したがって、中間層を形成する場合には、0.1μm以上3μm以下の膜厚範囲に設定することがよい。
[電荷発生層]
次に、電荷発生層について説明する。
電荷発生層は、例えば、電荷発生材料と結着樹脂とを含んで構成される。なお、電荷発生層は、例えば、電荷発生材料の蒸着膜で構成されていてもよい。
電荷発生材料としては、無金属フタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン、チタニルフタロシアニン等のフタロシアニン顔料が挙げられ、特に、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.4゜、16.6゜、25.5゜および28.3゜に強い回折ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.7゜、9.3゜、16.9゜、17.5゜、22.4゜および28.8゜に強い回折ピークを有する無金属フタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.5゜、9.9゜、12.5゜、16.3゜、18.6゜、25.1゜および28.3゜に強い回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも9.6゜、24.1゜および27.2゜に強い回折ピークを有するチタニルフタロシアニン結晶が挙げられる。
その他、電荷発生材料としては、キノン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、アントロン顔料、キナクリドン顔料等が挙げられる。
これらの電荷発生材料は、単独又は2種以上を混合して用いてもよい。
電荷発生層における結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂(例えば、ビスフェノールA若しくはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート樹脂)、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂等が挙げられる。これらの結着樹脂は、単独又は2種以上混合して用いてもよい。
電荷発生材料と結着樹脂の配合比は、例えば10:1乃至1:10の範囲が望ましい。
電荷発生層には、その他、周知の添加剤が含まれていてもよい。
電荷発生層の形成は、特に制限はなく、周知の形成方法が利用されるが、例えば、上記成分を溶媒に加えた電荷発生層形成用塗布液の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥、必要に応じて加熱することで行う。なお、電荷発生層の形成は、電荷発生材料の蒸着により行ってもよい。
電荷発生層形成用塗布液を下引層上(又は中間層上)に塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。
なお、電荷発生層形成用塗布液中に粒子(例えば電荷発生材料)を分散させる方法としては、例えば、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用される。高圧ホモジナイザーとしては、例えば、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
電荷発生層の膜厚は、望ましくは0.01μm以上5μm以下、より望ましくは0.05μm以上2.0μm以下の範囲に設定される。
[電荷輸送層]
電荷輸送層は、例えば、電荷輸送材料と結着樹脂を含んで構成、又は高分子電荷輸送材を含んで構成される。
電荷輸送材料としては、公知のものが挙げられ、例えば、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノスチリル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、トリス[4−(4,4−ジフェニル−1,3−ブタジエニル)フェニル]アミン、N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン、トリ(p−メチルフェニル)アミニル−4−アミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ化合物、N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン等の芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4′−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4′−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キナゾリン等のキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N−ジフェニルアニリン等のα−スチルベン誘導体、エナミン誘導体、N−エチルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びその誘導体などの正孔輸送物質、クロラニル、ブロモアントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物等の電子輸送物質、及び上記した化合物からなる基を主鎖又は側鎖に有する重合体などが挙げられる。
これらの電荷輸送材料は、1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
電荷輸送層における結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂(例えば、ビスフェノールA若しくはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート樹脂)、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、塩素ゴム等の絶縁性樹脂、及びポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等の有機光導電性ポリマー等が挙げられる。これらの結着樹脂は、単独又は2種以上混合して用いてもよい。
電荷輸送材料と結着樹脂との配合比は、質量比で、例えば10:1乃至1:5が望ましい。
電荷輸送層には、その他、周知の添加剤が含まれていてもよい。
電荷輸送層の形成は、特に制限はなく、周知の形成方法が利用されるが、例えば、上記成分を溶媒に加えた電荷輸送層形成用塗布液の塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥、必要に応じて加熱することで行う。
電荷輸送層形成用塗布液を電荷発生層上に塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法を用いられる。
なお、電荷輸送層形成用塗布液中に粒子を分散させる場合、その分散方法としては、例えば、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用される。高圧ホモジナイザーとしては、例えば、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
電荷輸送層の膜厚は、例えば、望ましくは5μm以上50μm以下、より望ましくは10μm以上40μm以下の範囲内に設定される。
[最表面層]
図1及び図2では図示しないが、電子写真感光体の最表面層として保護層を設けてもよい。保護層は、例えば、導電性材料と結着樹脂とを含んで構成される。また、保護層は、例えば、重合性官能基を有する電荷輸送性材料の硬化膜で構成されていてもよい。硬化膜は、必要に応じて、他の樹脂を含んでいてもよい。保護層の構成は、周知の構成が採用される。
電子写真感光体の最表面層となる層(例えば、保護層または電荷輸送層)は、更に、潤滑性を付与させ、表面層を磨耗しにくくしたり、傷がつきにくくするため、また電子写真感光体表面に付着した現像剤のクリーニング性を高めるために、潤滑性粒子(例えば、シリカ粒子、アルミナ粒子やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子)を含有することが好ましい。これらの潤滑性粒子は、2種以上を混合して用いてもよい。特に、フッ素系樹脂粒子は望ましく用いられる。
フッ素系樹脂粒子としては、4フッ化エチレン、3フッ化エチレン、6フッ化プロピレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂粒子、フッ素樹脂と水酸基を有するモノマーとを共重合させた樹脂粒子が挙げられる。特に、4フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂の粒子が好ましい。
フッ素系樹脂粒子の一次粒径は0.05μm以上1μm以下が好ましく、0.1μm以上0.5μm以下がより好ましい。一次粒径が0.05μmを下回ると分散時の凝集が進みやすくなる。一方、1μmを上回ると画質欠陥が発生し易くなる。
電荷輸送層が最表面層となる場合、電荷輸送層の全固形分に対するフッ素系樹脂粒子の含有量は2質量%以上15質量%以下であることが好ましい。なお、電荷輸送層の全固形分に対するフッ素系樹脂粒子の含有量が2質量%未満の場合、フッ素系樹脂粒子分散による電荷輸送層の改質が不十分となることがある。また、当該含有量が15質量%を超えると、分散性が悪化し、膜強度の低下が生じることがある。
最表面層中にフッ素系樹脂粒子を分散させるための塗布液の分散方法としては、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー、ナノマイザー等のメディアレス分散機が利用される。さらに、高圧ホモジナイザーとして、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
また、最表面層中のフッ素系樹脂粒子の分散安定剤として、フッ素系界面活性剤や、フッ素系グラフトポリマーを用いることで、塗布液としての分散性が安定する。フッ素系グラフトポリマーとしては、アクリル酸エステル化合物、メタクリル酸エステル化合物、スチレン化合物等からなるマクロモノマー及びパーフルオロアルキルエチルメタクリレートよりグラフト重合された樹脂が好ましい。
フッ素系界面活性剤やフッ素系グラフトポリマーの含有量は、フッ素系樹脂粒子の全質量に対して1質量%以上5質量%以下であることが好ましい。
さらに、表面の平滑性を向上させる目的で、最表面層中にフッ素変性シリコーンオイルを添加してもよい。このフッ素変性シリコーンオイルは、フルオロアルキル基を有するものが望ましい。
また、同様の目的で、最表面層にはシリコーンオイル等のオイルを添加してもよい。シリコーンオイルとしては、たとえば、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、フェニルメチルシロキサン等のシリコーンオイル、アミノ変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン、カルボキシル変性ポリシロキサン、カルビノ−ル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、メルカプト変性ポリシロキサン、フェノール変性ポリシロキサン等の反応性シリコーンオイル等が挙げられる。このなかでも、表面の平滑性を向上させる観点からは、フッ素変性シリコーンオイルが望ましく、フルオロアルキル基を有するものがより望ましい。
フッ素変性シリコーンオイルは所望の特性が得られる範囲であれば添加量に制限は無く、例えば、電荷輸送層用塗布液中に0.1ppmから1000ppmの範囲で使用され、0.5ppmから500ppmの範囲が望ましい。フッ素変性シリコーンオイルの添加量が上記範囲内にあると、十分な平滑面が得られ、電子写真感光体を繰り返し使用したときに残留電位の上昇が抑えられる。
[その他の成分]
画像形成装置中で発生するオゾンや窒素酸化物、又は光、熱による電子写真感光体の劣化を防止するため、感光層を構成する各層中に酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤などの添加剤を添加してもよい。
例えば、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機リン化合物等が挙げられる。光安定剤の例としては、ベンゾフェノン、ベンゾアゾール、ジチオカルバメート、テトラメチルピペン等の誘導体が挙げられる。
<画像形成装置>
次に、本実施形態に係る電子写真感光体を備えた画像形成装置について説明する。
−第1実施形態−
図3は、第1実施形態の画像形成装置の基本構成を概略的に示している。図3に示す画像形成装置200は、本実施形態の電子写真感光体7と、電源209に接続され、電子写真感光体7を帯電させる接触帯電方式の帯電装置208と、帯電装置208により帯電された電子写真感光体7を露光して静電潜像を形成する静電潜像形成装置(露光装置)210と、静電潜像形成装置210により形成された静電潜像をトナーを含む現像剤により現像してトナー像を形成する現像装置211と、電子写真感光体7の表面に形成されたトナー像を被転写媒体500に転写する転写装置212と、転写後、電子写真感光体7の表面に残留するトナーを除去するトナー除去装置213と、被転写媒体500に転写されたトナー像を被転写媒体500に定着させる定着装置215と、を備える。
また、図3に示す画像形成装置200は、電子写真感光体表面のトナー像が転写された後、電子写真感光体表面に残留した電荷を除去する除電装置を備えない、イレーズレス方式の画像形成装置である。
帯電装置208は、直流・交流接触帯電装置(電子写真感光体7に直接接触し、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加して電子写真感光体7を帯電する帯電装置)である。
具体的には、帯電装置208は、帯電部材を有しており、電子写真感光体7を帯電させる際には帯電部材に直流電圧に交流電圧が重畳された電圧が印加される。電圧の範囲としては、直流電圧成分として感光体帯電電位に応じて正又は負の50V以上2000V以下が望ましく、100V以上1500V以下がより望ましい。
交流電圧成分としてピーク間電圧が400V以上1800V以下、望ましくは800V以上1600V以下、さらに望ましくは1200V以上1600V以下が望ましい。交流電圧の周波数は50Hz以上20000Hz以下、望ましくは100Hz以上5000Hz以下である。
帯電部材としては、例えば、ローラ、ブラシ、フィルム等が挙げられる。その中でもローラ状の帯電部材(以下、「帯電ローラ」と称する場合がある)としては、例えば電気抵抗が10Ω以上10Ω以下の範囲に調整された材料から構成されるものが挙げられる。また帯電ローラは、単層でもよく、複数の層から構成されていてもよい。
帯電部材として帯電ローラを用いる場合、電子写真感光体7に接触する圧力としては、例えば、250mgf以上600mgf以下の範囲が挙げられる。
帯電部材を構成する材質としては、例えば、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)、エピクロロヒドリンゴム等の合成ゴムやポリオレフィン、ポリスチレン、塩化ビニル等からなるエラストマーを主材料とし、導電性カーボン、金属酸化物、イオン導電剤等の導電性付与剤を適量配合したもの等が挙げられる。
さらにナイロン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリウレタン、シリコーン等の樹脂を塗料化し、そこに導電性カーボン、金属酸化物、イオン導電剤等の導電性付与剤を適量配合し、得られた塗料を浸漬、スプレー、ロール塗布等の手法により、積層して用いてもよい。
帯電部材として帯電ロールを用いる場合、帯電ロールを電子写真感光体7の表面に接触させることにより、帯電手段が駆動手段を有していなくても電子写真感光体7に従動して回転するが、帯電ロールに駆動手段を取り付け、電子写真感光体7と異なる周速度で回転させてもよい。
静電潜像形成装置(露光装置)210としては、電子写真感光体7の表面を、半導体レーザ、LED(Light Emitting Diode)、液晶シャッター等の光源により所望の像様に露光する光学系装置等が用いられる。
現像装置211としては、一成分系、二成分系等の正規又は反転現像剤を用いた公知の現像装置等が用いられる。現像装置211に使用されるトナーの形状については、特に制限はなく、不定形、球形又は他の特定形状のものを使用してもよい。
転写装置212としては、ローラ状の接触型帯電部材の他、ベルト、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、又はコロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等、が挙げられる。
トナー除去装置213は、転写工程後の電子写真感光体7の表面に付着する残存トナーを除去するためのもので、これにより清浄面化された電子写真感光体7は上記の画像形成プロセスに繰り返し供される。トナー除去装置213としては、異物除去部材(クリーニングブレード)の他、ブラシクリーニング、ロールクリーニング等が用いられるが、これらの中でもクリーニングブレードを用いることが望ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
−第2実施形態−
図4は第2実施形態の画像形成装置の基本構成を概略的に示している。図4に示す画像形成装置220は中間転写方式の画像形成装置であり、ハウジング400内において4つの電子写真感光体7a,7b,7c,7dが中間転写ベルト409に沿って相互に並列に配置されている。例えば、電子写真感光体71aがイエロー、電子写真感光体71bがマゼンタ、電子写真感光体71cがシアン、電子写真感光体71dがブラックの色からなる画像をそれぞれ形成する。
ここで、画像形成装置220に搭載されている電子写真感光体7a,7b,7c,7dは、それぞれ本実施形態の電子写真感光体である。
電子写真感光体7a,7b,7c,7dはそれぞれ一方向(紙面上は反時計回り)に回転し、その回転方向に沿って帯電ロール402a,402b,402c,402d、現像装置404a,404b,404c,404d、1次転写ロール410a,410b,410c,410d、クリーニングブレード415a,415b,415c,415dが配置されている。現像装置404a,404b,404c,404dはそれぞれトナーカートリッジ405a,405b,405c,405dに収容されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーを供給し、また、1次転写ロール410a,410b,410c,410dはそれぞれ中間転写ベルト409を介して電子写真感光体7a,7b,7c,7dに接している。なお、ロール402a,402b,402c,402dは、子写真感光体7a,7b,7c,7dにそれぞれ直接接触して電子写真感光体7a,7b,7c,7dを帯電する。
さらに、ハウジング400内にはレーザ光源(露光装置)403が配置されており、レーザ光源403から出射されたレーザ光を帯電後の電子写真感光体7a,7b,7c,7dの表面に照射する。これにより、電子写真感光体7a,7b,7c,7dの回転工程において帯電、露光、現像、1次転写、クリーニング(トナー等の異物除去)の各工程が順次行われ、各色のトナー像が中間転写ベルト409上に重ねて転写される。中間転写ベルト409は駆動ロール406、背面ロール408及び支持ロール407によって張力をもって支持されており、これらのロールの回転によりたわみを生じることなく回転する。また、2次転写ロール413は、中間転写ベルト409を介して背面ロール408と接するように配置されている。背面ロール408と2次転写ロール413との間を通った中間転写ベルト409は、例えば駆動ロール406と対向して配置されたクリーニングブレード416により清浄面化された後、次の画像形成プロセスに繰り返し供される。
また、ハウジング400内には被転写媒体を収容する容器411が設けられており、容器411内の紙などの被転写媒体500が移送ロール412により中間転写ベルト409と2次転写ロール413との間、さらには相互に接する2個の定着ロール414の間に順次移送された後、ハウジング400の外部に排出される。
なお、上述の説明においては中間転写体として中間転写ベルト409を使用する場合について説明したが、中間転写体は、上記中間転写ベルト409のようにベルト状であってもよいし、ドラム状であってもよい。ベルト状とする場合、中間転写体の基材を構成する樹脂材料としては、公知の樹脂が用いられる。例えば、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアルキレンテレフタレート(PAT)、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)/PC、ETFE/PAT、PC/PATのブレンド材料、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド等の樹脂材料及びこれらを主原料としてなる樹脂材料が挙げられる。さらに、樹脂材料と弾性材料をブレンドして用いてもよい。
また、上記実施形態にかかる被転写媒体とは、電子写真感光体の表面に形成されたトナー像を転写する媒体であれば特に制限はない。例えば、図3に示した第1実施形態のように電子写真感光体7から直接、紙等の被転写媒体に転写する場合は、紙等が被転写媒体である。また、図4に示した第2実施形態のように中間転写体を用いる場合には、中間転写体が被転写媒体である。
<プロセスカートリッジ>
図5は、本実施形態の電子写真感光体を備えるプロセスカートリッジの一例の基本構成を概略的に示している。このプロセスカートリッジ300は、電子写真感光体7と共に、電子写真感光体7を帯電させる接触帯電方式の帯電装置208、露光により電子写真感光体7上に形成された静電潜像をトナーを含む現像剤によりトナー像に現像する現像装置211、転写後、電子写真感光体7の表面に残留するトナーを除去するトナー除去装置213、及び露光のための開口部218を、取り付けレール216を用いて組み合わせて一体化したものである。
そして、このプロセスカートリッジ300は、電子写真感光体7の表面に形成されたトナー像を被転写媒体500に転写する転写装置212と、被転写媒体500に転写されたトナー像を被転写媒体500に定着させる定着装置215と、図示しない他の構成部分とからなる画像形成装置に対して着脱自在としたものであり、画像形成装置とともに画像形成装置を構成する。
プロセスカートリッジ300は、電子写真感光体1、帯電装置208、現像装置211、トナー除去装置213、及び露光のための開口部218のほかに、電子写真感光体1の表面を露光する露光装置(図示せず)、トナー除去装置213を備えていてもよい。
なお、本実施形態のプロセ氏カートリッジでは、電子写真感光体1と帯電装置208とを少なくとも備えていればよい。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
−下引層の形成−
酸化亜鉛粒子(平均粒子径:70nm、テイカ社製、比表面積値:15m/g)100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM−903(3−アミノプロピルトリメトキシシラン:信越化学工業社製)1質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛粒子−1を得た。
表面処理した酸化亜鉛粒子−1: 25質量部と、4−エトキシ−1,2−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノン0.6質量部と、硬化剤としてブロック化イソシアネート(スミジュール3173、住友バイエルンウレタン社製)13.5質量部と、ブチラール樹脂(エスレックBM−1、積水化学社製)15質量部とを、メチルエチルケトン85質量部に溶解した溶液38質量部と、メチルエチルケトン25質量部とを混合し、直径1mmのガラスビーズを用いてサンドミルにて4時間の分散を行い、分散液を得た。得られた分散液に、触媒としてジオクチルスズジラウレート0.005質量部と、シリコーン樹脂粒子(トスパール145、GE東芝シリコーン社製)4.0質量部とを添加し、下引層形成用塗布液を得た。この塗布液を、浸漬塗布法にて直径30mmのアルミニウム基材上に塗布し、170℃、24分の乾燥硬化を行い、厚さ15μmの下引層を得た。
−電荷発生層の形成−
次に、電荷発生材料として、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.4゜、16.6゜、25.5゜及び28.3゜に強い回折ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶15質量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(VMCH、日本ユニオンカーバイト社製)10質量部およびn−ブチルアルコール300質量部からなる混合物を、直径1mmのガラスビーズを用いてサンドミルにて4時間分散して電荷発生層形成用の塗布液を得た。この塗布液を前記下引層上に浸漬塗布し、乾燥して、厚みが0.2μmの電荷発生層を得た。
−電荷輸送層の形成−
次に、4フッ化エチレン樹脂粒子8質量部(平均粒径:0.2μm)と、フッ化アルキル基含有メタクリルコポリマー(重量平均分子量30000)0.01質量部とを、テトラヒドロフラン4質量部、トルエン1質量部とともに20℃の液温に保ち、48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液Aを得た。
次に、電荷輸送物質として、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’]ビフェニル−4,4’−ジアミン4質量部と、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)6質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1質量部を混合して、テトラヒドロフラン24質量部及びトルエン11質量部を混合溶解して、混合溶解液Bを得た。
このB液に前記A液を加えて攪拌混合した後、微細な流路を持つ貫通式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(吉田機械興行株式会社製)を用いて、500kgf/cm2まで昇圧しての分散処理を6回繰り返した液に、フッ素変性シリコーンオイル(商品名:FL−100 信越化学工業社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を得た。この塗布液を電荷発生層上に21.0μm塗布して140℃で25分間乾燥して電荷輸送層を形成し、実施例1の感光体1を得た。
[比較例1]
実施例1の下引層形成用塗布液において、4−エトキシ−1,2−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノン0.6質量部を添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の比較感光体1を作製した。
[実施例2]
実施例1の下引層形成用塗布液において、更に、4−エトキシ−1,2−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノンの添加量を1質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、実施例2の感光体2を作製した。
[実施例3]
実施例2の下引層形成用塗布液に用いた酸化亜鉛粒子-1を、シランカップリング剤表面処理を施した下記酸化亜鉛粒子−2に代えたこと以外は、実施例2と同様にして実施例3の感光体を作製した。
(酸化亜鉛粒子−2の作製)
酸化亜鉛粒子100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM−603(N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン:信越化学工業社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛粒子−2を得た。
[実施例4]
実施例2の下引層形成用塗布液に用いた酸化亜鉛粒子-1を、シランカップリング剤で表面処理を施した下記酸化亜鉛粒子−3に代え、下引層の乾燥硬化条件を180℃、40分としたこと以外は、実施例2と同様にして実施例4の感光体4を作製した。
(酸化亜鉛粒子−3の作製)
酸化亜鉛粒子100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM−903(3−アミノプロピルトリメトキシシラン:信越化学工業社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛粒子−3を得た。
[比較例2]
比較例1の下引層形成用塗布液に用いた酸化亜鉛粒子-1を、シランカップリング剤で表面処理を施した酸化亜鉛粒子−4に代え、更に、アリザリン0.6質量部を添加したこと以外は、比較例2と同様にして比較例2の比較感光体2を作製した。
(酸化亜鉛粒子−4の作製)
酸化亜鉛粒子100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM−903(3−アミノプロピルトリメトキシシラン:信越化学工業社製)2質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛粒子−4を得た。
[比較例3]
比較例1の下引層形成用塗布液に用いた酸化亜鉛粒子-1を、シランカップリング剤表面処理を施した下記酸化亜鉛粒子−5に代えたこと以外は、比較例1と同様にして比較例3の比較感光体3を作製した。
(酸化亜鉛粒子−5の作製)
酸化亜鉛粒子100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM−603(N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン:信越化学工業社製)2.5質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛粒子−5を得た。
[比較例4]
下引層形成用塗布液に用いた酸化亜鉛粒子を、シランカップリング剤表面処理を施した下記酸化亜鉛粒子−6に代え、更に、4−エトキシ−1,2−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノンの添加量を0.6質量部に変更したこと以外は、実施例3と同様にして比較例4の比較感光体4を作製した。
(酸化亜鉛粒子−6の作製)
酸化亜鉛粒子100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM−603(N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン:信越化学工業社製)0.5質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛粒子−6を得た。
[比較例5]
比較例1の下引層形成用塗布液に用いた酸化亜鉛粒子を、シランカップリング剤表面処理を施した下記酸化亜鉛粒子−7に代えたこと以外は、比較例1と同様にして比較例5の比較感光体5を作製した。
(酸化亜鉛粒子−7の作製)
酸化亜鉛粒子100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM−573(N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン
:信越化学工業社製)4.8質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤で表面処理した酸化亜鉛粒子−5を得た。
[下引層のインピーダンス測定]
−測定試料の作製−
上記実施例及び比較例の感光体を作製する際に用いた下引層用塗布液をそれぞれアルミパイプに浸漬塗布し、上記感光体の下引層を作製したときと同じ条件により乾燥を行い(例えば、実施例では170℃24分で乾燥硬化)、膜厚15μmの下引層単層膜を形成した。この下引層単層膜について、対向電極として100nmの金電極を真空蒸着法により装着し、インピーダンス測定用試料とした。
−測定方法−
インピーダンスの測定には電源としてSI 1287 electrochemical interface (東陽テクニカ製)、電流計としてSI 1260 inpedance/gain phase analyzer(東陽テクニカ製)、電流アンプとして1296 dielectric interface(東陽テクニカ製)を用いた。
インピーダンス測定用試料におけるアルミパイプを陰極、金電極を陽極として、1Vp−pの交流電圧を周波数1MHzから1mHzまでの範囲で高周波側から印加し、各試料のインピーダンスを測定した。インピーダンスは印加電圧に対する応答電流の振幅比と印加電圧と応答電流の位相差の2つのパラメータで現される。インピーダンス測定用試料の位相差θが極大となった周波数を表1に示す。
なお、この位相差θが極大となった周波数が「インピーダンスの位相差θの極大点」である。
[評価]
DocuCentre C3300の改造機に、上記作製の感光体を組みこんで、高温高湿(28℃85%RH)の条件下にてゴースト評価および残留電位測定を行った。得られた結果を表1に示す。
なお、DocuCentre 505aの改造機に搭載される帯電装置は、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧が印加される接触帯電方式の帯電装置であり、印加電圧−700V、交流電圧のピーク間電圧1400Vで感光体を帯電させる。
−ゴースト評価基準−
ゴースト評価は、図6(A)に示すごとく、「G」の文字と「黒ベタ領域」とを有するパターンのチャートを1万枚出力し、黒ベタ領域における「G」の文字(ゴースト)の現れ具合を目視にて観察し、以下の基準で評価した。
A+: さらにチャートを1万枚出力しても、図6(A)のごとく、黒ベタ領域には「G」の文字が確認されない。
A : 図6(A)のごとく、黒ベタ領域には「G」の文字が確認されない。
B : 図6(B)のごとく、黒ベタ領域には「G」の文字が若干確認される。
C : 図6(C)のごとく、黒ベタ領域には「G」の文字がはっきり確認される。
−残留電位の測定−
感光体の残留電位の測定は、前記実験機の中に電位プローブを取り付け、画像濃度30%のハーフトーン画像をA4紙に1万枚出力し、初期(画像出力前)と画像出力後との残留電位を測定し、その差を算出した。
A+: 上記差が38V未満
A : 上記差が38V以上45V未満
B : 上記差が45V以上60V未満
C : 上記差が60V以上
表1に示すとおり、実施例1から4の感光体、即ちインピーダンスの位相差θの極大点が0.15Hz以上0.3Hz以下の周波数に現れる感光体は、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧が印加される接触帯電方式の帯電装置を有する画像形成装置に用いたときに、寿命(ライフ)に関わる経時における残留電位の上昇およびゴーストが抑制された。
これに対して、0.15Hz以上0.3Hz以下の周波数の範囲外に極大点を有する比較例1から5の感光体は、いずれも直流電圧に交流電圧が重畳された電圧が印加される接触帯電方式の帯電装置を有する画像形成装置に用いたときに、残留電位の上昇およびゴーストが発生した。
また、下引層の構成と、位相差θが極大をとる周波数との関係を以下に示す。
上記表における下引層12、13及び14は、実施例1の下引層と同様にして、但し酸化亜鉛粒子の平均粒径または添加量を上記表のように変えて作製した。
上記表における下引層21は、実施例4の下引層と同様にして、但し乾燥条件を上記表のように変えて作製した。また、下引層23、24及び26は、実施例5の下引層と同様にして、但し乾燥条件を上記表のように変えて作製した。
1…下引層、2…電荷発生層、3…電荷輸送層、4…導電性基体、7,7A,7B…電子写真感光体、200…画像形成装置、208…帯電装置、210…静電潜像形成装置(露光装置)、211…現像装置、212…転写装置、213…トナー除去装置、215…定着装置、216…取り付けレール、218…露光のための開口部、220…画像形成装置、300…プロセスカートリッジ、402a,402b,402c,402d…帯電ロール、500…被転写媒体

Claims (9)

  1. 導電性基体と、前記導電性基体上に設けられ、結着樹脂、金属酸化物粒子(ただし金属酸化物で被覆されている中空粒子、及び金属酸化物で構成された中空粒子を除く)及び水酸基及びアルコキシ基を有する電子受容性物質を含む下引層と、前記下引層上に設けられた感光層と、を有し、前記下引層のインピーダンスを1MHzから1mHzまでの範囲の交流電圧で測定したとき、インピーダンスの位相差θの極大点が0.17Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲内にある電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体に直接接触し、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加して電子写真感光体を帯電する帯電装置と、
    帯電した前記電子写真感光体を露光して、該電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
    前記静電潜像を現像剤によりトナー像に現像する現像装置と、
    前記トナー像を被転写媒体に転写する転写装置と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記インピーダンスの位相差θの極大点が、0.17Hz以上0.2Hz以下の周波数の範囲内にある請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記静電潜像形成装置以外に、前記電子写真感光体を露光する光源を有しない請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電子受容性物質が、アントラキノンを基本骨格とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記電子受容性物質が、水酸基及びエトキシ基を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記電子受容性物質が、水酸基及び一つのエトキシ基を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記金属酸化物粒子が、下記一般式(S)で示されるシランカップリング剤で表面処理されてなる請求項1〜のいずれか1項に記載の画像形成装置。


    (一般式(S)中、Rは、アルコキシ基、又はハロゲン原子を表す。Rは、水素原子、フェニル基、又は末端にアミノ基を有するアルキル基を表す。)
  8. 導電性基体と、前記導電性基体上に設けられ、結着樹脂、金属酸化物粒子(ただし金属酸化物で被覆されている中空粒子、及び金属酸化物で構成された中空粒子を除く)及び水酸基及びアルコキシ基を有する電子受容性物質を含む下引層と、前記下引層上に設けられた感光層と、を有し、前記下引層のインピーダンスを1MHzから1mHzまでの範囲の交流電圧で測定したとき、インピーダンスの位相差θの極大点が0.17Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲内にある電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体に直接接触し、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加して前記電子写真感光体を帯電する帯電装置と、
    を有し、
    画像形成装置に着脱されるプロセスカートリッジ。
  9. 導電性基体と、前記導電性基体上に設けられ、結着樹脂、金属酸化物粒子(ただし金属酸化物で被覆されている中空粒子、及び金属酸化物で構成された中空粒子を除く)及び水酸基及びアルコキシ基を有する電子受容性物質を含む下引層と、前記下引層上に設けられた感光層と、を有し、
    前記下引層のインピーダンスを1MHzから1mHzまでの範囲の交流電圧で測定したとき、インピーダンスの位相差θの極大点が0.17Hz以上0.3Hz未満の周波数の範囲内にあり、
    電子写真感光体に直接接触し、直流電圧に交流電圧が重畳された電圧を印加して電子写真感光体を帯電する帯電装置を有する画像形成装置に用いる電子写真感光体。
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