JP6002916B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記残額に係る情報を表示する残度表示部が備えられており、前記制御手段は、前記所定のタイミングで、遊技者に前記プリペイド媒体の返却忘れについて注意喚起する注意喚起メッセージ表示を前記残度表示部に表示することを特徴とする。
なお、紙幣を投入可能であるとともに残額を記憶したプリペイド媒体を挿入/排出可能で、遊技者により挿入された前記プリペイド媒体の残額にもとづき貸し球の払い出しに係る制御を実行する一方、所定の操作に応じて前記プリペイド媒体を排出して遊技者に返却する球貸機と電気的に接続されているとともに、遊技者が操作可能な球貸しボタンと、前記球貸機を通じて前記残額の有無を検知可能であり、前記残額がある状況において前記球貸しボタンが操作されると、所定個数の遊技球を貸し球として払い出す制御手段とを備えたパチンコ機において、遊技者に前記プリペイド媒体の返却忘れについて注意喚起する注意喚起手段を備えているとともに、前記制御手段に計時手段を備え、前記制御手段は、前記球貸しボタンの操作に伴い前記貸し球の払い出した後にも前記残額がある状況において、前記球貸しボタンの操作をもって計時を開始し、所定の注意喚起時間にわたり再度前記球貸しボタンが操作されないと、所定のタイミングで前記注意喚起手段を作動させるように構成することも考えられる。
そして、そのような構成を採用することにより、遊技者がプリペイド媒体の返却を忘れたまま席を離れてしまうといった事態を効果的に防止することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、残額に係る情報を表示する残度表示部を注意喚起手段としており、注意喚起手段として別途専用の部材を設けていないため、部材の増加に伴う遊技として使用可能なスペースの低減等といった事態も生じない。
図1は、パチンコ機1及び球貸機71を前面側から模式的に示した説明図である。また、図2は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。加えて、図4は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
球貸機71は、パチンコ機1(特に後述する払出制御装置28)と電気的に接続され、パチンコ機1における貸球の払い出しの可否を制御するものであって、パチンコ機1毎に隣設されている。そして、球貸機71の前面には、紙幣や硬貨を投入するための投入口72、残額を記憶したプリペイド媒体を挿入/排出するための出入口73、残額等を表示する球貸機表示部74、各種操作を行う操作部75等が設けられている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられており、前扉4の側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを備えたランプ部材15、15が設けられている。
メイン制御装置30には、「大当たり抽選」の実行とともに下記部材の動作を制御するメインCPU32、ROMやRAM等といった記憶手段33、タイマ34、及びインターフェイス35等が搭載されたメイン制御基板31が内蔵されている。そして、該メイン制御基板31は、インターフェイス35を介して、始動入賞口19やチューリップ式電動役物17、大入賞装置18、払出制御装置28、電源装置29、及び特別図柄表示部61等と接続されている。また、メイン制御基板31は、サブ制御装置40内に内蔵されたサブ統合基板41とも電気的に接続されている。
遊技者によってハンドル9が回動操作されると、発射装置10が作動し、発射通路13を介して遊技球が遊技領域16内へ打ち込まれる。そして、遊技領域16内を流下する遊技球が始動入賞口19又はチューリップ式電動役物17へ入賞すると、当該入賞がメインCPU32により検出される。すると、メインCPU32は、入賞検出のタイミングでcカウンタ及びdカウンタから夫々1つの数値を取得するとともに、特別図柄表示部61において特別図柄を変動表示中であるか否か、及び保留情報の有無を確認する。そして、特別図柄表示部61において特別図柄が変動中でなく、且つ、保留情報が1つも存在しない場合、予め記憶手段33に設定されている大当たり判定用テーブルを参照し、今回cカウンタから取得した数値が所定の「大当たり数値(たとえば“0”又は“300”)」であるか否か、すなわち今回の「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であるか否かを判定する。そして、「大当たり抽選」の結果、「大当たり」である(すなわち、大当たり判定用乱数から取得した数値が「大当たり数値」である)と、図6(b)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す(変動時間決定用乱数から取得した数値をもとに図柄変動時間を決定する)。一方、「大当たり抽選」の結果、「外れ」である(すなわち、大当たり判定用乱数から取得した数値が「大当たり数値」以外の数値である)と、図6(a)に示す基本変動パターン決定テーブルを用い、dカウンタからの取得数値に対応する基本変動パターンを読み出す。その後、メインCPU32は、「大当たり抽選」の結果(「大当たり」であるか「外れ」であるか)、及び読み出した基本変動パターン(特に変動時間)の種類を示す情報を含んだ開始コマンドを作成するとともに、当該開始コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。また、特別図柄表示部61において特別図柄を所定の態様で変動させるとともに、タイマ34による計時を開始する。そして、読み出した基本変動パターンの変動時間が経過すると、「大当たり抽選」の結果に対応する特別図柄を確定表示させる(「大当たり」の場合には大当たり特別図柄表示態様である“3”又は“7”で、「外れ」の場合には“−”で夫々確定表示させる)とともに、停止信号を含んだ停止コマンドをサブ統合CPU42へと送信する。
なお、チューリップ式電動役物17の開閉動作に関しては、ゲート部材60への遊技球の通過をもって、「大当たり抽選」同様の乱数からの数値の取得による「抽選」を実行し、当選した場合にのみチューリップ式電動役物17の翼片を所定の設定時間だけ開動作させるようになっている。
一方、「大当たり抽選」の結果が「外れ」であると、装飾図柄及び特別図柄の確定表示後、保留情報が存在する場合には、メインCPU32が、記憶している保留情報のうち最も古い保留情報について、特別図柄の変動を開始する直前に「大当たり抽選」の結果が「大当たり」であるか否かを判定するとともに図柄変動時間を決定し、開始コマンドを送信する等の上記同様の制御を実行するとともに、当該最も古い保留情報を保留情報記憶領域から削除する。また、保留情報が存在しない場合には、次の始動入賞口19又はチューリップ式電動役物17への遊技球の入賞をもって「大当たり抽選」及びその結果の判定等を実行する。
次に、パチンコ機1と球貸機71との間での球貸しに係る制御について、図5及び図8をもとに説明する。図8は、供給皿7を上側から示した説明図である。
パチンコ機1の供給皿7の上面右側には、プリペイド媒体の残額を所定の態様で表示するための残度表示部55が設けられているとともに、該残度表示部55を挟んで貸し球の払い出しを要求するための球貸しボタン56、及びプリペイド媒体の返却を要求するための返却ボタン57が設けられている。そして、残度表示部55、球貸しボタン56、及び返却ボタン57は、パチンコ機1に内蔵された操作基板53に接続されており、該操作基板53に搭載されている操作CPU69により、残度表示部55における表示制御、及び両ボタン56、57の操作の検出に伴う動作制御は行われる。また、操作基板53は、中継基板54を介して払出制御装置28及び球貸機71と電気的に接続されている。なお、58は、供給皿7に溜まっている遊技球を貯留皿8へと排出するための球抜きレバーである。
ここで、本発明の要部となるプリペイド媒体の返却忘れの防止に係る制御について、詳細に説明する。
遊技者によるプリペイド媒体の返却忘れがどのような状況で起こりやすいかを考えると、まず大当たり状態が生起したことにより、貸し球を使わずとも賞球のみによって遊技を継続することが可能になったという状況が考えられる。そこで、パチンコ機1では、サブ統合CPU42による制御のもと、大当たり状態の終了時(すなわち終了デモ中)に、タイマ44によって計時しながら所定の表示時間(たとえば2秒間)にわたり図柄表示部6に注意喚起メッセージ表示領域6aを設けるとともに、図9(a)に示す如く注意喚起メッセージ表示領域6aに所定の注意喚起メッセージ表示(たとえば「カードの取り忘れにご注意下さい」等)65を表示する。すなわち、図柄表示部6を注意喚起手段として作動させ、遊技者に対してプリペイド媒体の返却忘れについて注意喚起する。なお、注意喚起メッセージ表示65は、記憶手段43に記憶されている。
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、大当たり状態の終了時に、図柄表示部6に注意喚起メッセージ表示65を所定の表示時間にわたって表示することによって、遊技者にプリペイド媒体の返却忘れについて注意喚起する。したがって、遊技者がプリペイド媒体の返却を忘れたまま席を離れてしまうといった事態を効果的に防止することができる。
また、払出制御装置28において残額の有無を検知可能となっており、紙幣が投入されたりプリペイド媒体が挿入される等して、残額がない状況から残額が有る状況になってから残額が有る状況が第1注意喚起時間にわたって継続するといった場合や、残額がある状況において球貸しボタン56が操作されてから第2注意喚起時間にわたって再度球貸しボタン56が操作されないといった場合に、所定の表示時間にわたり、所定の注意喚起メッセージ表示を残度表示部55に表示することによって、遊技者にプリペイド媒体の返却忘れについて注意喚起する。したがって、遊技者がプリペイド媒体の返却を忘れたまま席を離れてしまうといった事態を更に効果的に防止することができる。
加えて、図柄表示部6及び残度表示部55を注意喚起手段としており、注意喚起手段として別途専用の部材を設けていないため、部材の増加に伴う遊技として使用可能なスペースの低減等といった事態も生じない。
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機全体の構成は勿論、プリペイド媒体の返却忘れの注意喚起に係る構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、操作基板53から中継基板54を介して払出制御装置28へ残額に係る情報を送信するように構成しているが、球貸機71が操作基板53と共に払出制御装置28へも残額信号を送信するといったように、球貸機71から払出制御装置28へ直接残額信号を送信するような構成を採用しても何ら問題はない。
さらに、操作基板53にタイマを備えることにより、払出制御装置28を用いることなく、操作基板53のみで各注意喚起時間の計時や注意喚起メッセージ表示の表示等、注意喚起に係る制御を行うように構成することも可能である。
加えて、第1注意喚起時間や第2注意喚起時間については、言うまでもなく上記実施形態のものに限定されることはなく、各注意喚起時間をどれだけの時間とするかについては適宜変更可能である。
Claims (2)
- 紙幣を投入可能であるとともに残額を記憶したプリペイド媒体を挿入/排出可能で、遊技者により挿入された前記プリペイド媒体の残額にもとづき貸し球の払い出しに係る制御を実行する一方、所定の操作に応じて前記プリペイド媒体を排出して遊技者に返却する球貸機と電気的に接続されているとともに、
遊技者が操作可能な球貸しボタンと、前記球貸機を通じて前記残額の有無を検知可能であり、前記残額がある状況において前記球貸しボタンが操作されると、所定個数の遊技球を貸し球として払い出す制御手段とを備えたパチンコ機であって、
遊技者に前記プリペイド媒体の返却忘れについて注意喚起する注意喚起手段を備えているとともに、前記制御手段に計時手段を備え、
前記制御手段は、前記残額がない状況から前記残額がある状況になったことをもって計時を開始し、前記残額がある状況が所定時間にわたり継続すると、所定のタイミングで前記注意喚起手段を作動させることを特徴とするパチンコ機。 - 前記残額に係る情報を表示する残度表示部を備えており、
前記制御手段は、前記所定のタイミングで、遊技者に前記プリペイド媒体の返却忘れについて注意喚起する注意喚起メッセージ表示を前記残度表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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