JP6002590B2 - 蓄電素子 - Google Patents

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Description

この発明は、蓄電素子に関し、より詳細には、容器の周側面が絶縁された蓄電素子に関する。
リチウムイオン二次電池等の二次電池では、アルミニウム等の金属により形成された電池缶内に発電要素である電極群が収容され、電解液が注入されている。電池缶は、周側面と底面を有し、上部が開口されている。周側面は、通常、一対の幅広面と、この幅広面に連結された一対の幅狭面とを有する断面矩形状に形成されている。電極群が収容され、電解液が注入された電池缶の上部開口部は、正極および負極の外部端子が設けられた電池蓋により封口される。電池蓋は、正・負極外部端子とは絶縁されている。電池缶および電池蓋は、正極または負極とは電位が相違し、極性を持たない中性である。
複数の二次電池が直列または並列に組み合わされて組電池が形成され、産業用または車両用の電源として用いられる。狭い領域内に複数の二次電池を配列すると、電池缶が二次電池の外部端子に短絡する可能性がある。これに対して、電池缶の周側面に粘着層を有する絶縁シートを巻き付けた構造とすることが知られている。この構造では、電池缶の周側面に巻き付けた絶縁シートの巻始め端部は、電池缶の幅広面において、巻終わり端部に重ね合わされて配置される(例えば、特許文献1参照)。
特許公開2012−160315号公報
上記特許文献1に記載された発明では、絶縁シートの巻始め端部と巻き終わり端部が重なり合う部分(以下、「重なり代」と呼ぶ)が、断面矩形状の電池缶の周側面の外側に突き出す。つまり、二次電池の幅広面方向の長さが、絶縁シートの重なりにより、絶縁シート1枚の厚さ分、大きくなる。
本発明は、少なくとも1つの面に開口を有する容器には、電極群が収容されるとともに電解液が注入され、前記開口は容器蓋で封止され、前記電極群と外部機器との間の充放電が外部端子を介して行われるようにした蓄電素子に適用される。本発明による蓄電素子の容器は、その周側面が1枚または複数枚の絶縁シートで被覆され、絶縁シートは、端部となる2つの辺を有し、絶縁シートで被覆された容器の横断面を囲む最小矩形領域の内側において、1枚または複数枚の絶縁シートの2つの辺が重なりあって周側面に固着されている。
本発明によれば、絶縁シートは、絶縁シートで被覆された容器の横断面を囲む最小矩形領域の内側において、2つの辺が重なりあって周側面に固着されている。このため、蓄電素子を小型化することができる。
本発明の蓄電素子の一実施の形態としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図。 図1における二次電池の分解斜視図。 図2に図示された電極群の斜視図。 絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、(a)は、二次電池を図1におけるIVa−IVa線で切断して示す断面図、(b)は、図4(a)おける領域IVbの拡大図、(c)は、図4(a)おける領域IVcの拡大図。 本発明の実施形態2としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図。 実施形態2の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり(a)は、二次電池を図5におけるVIa−VIa線で切断して示す断面図、(b)は、図6(a)おける領域VIbの拡大図。 本発明の実施形態3としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図。 実施形態3の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、(a)は、二次電池を図7におけるVIIIa−VIIIa線で切断して示す断面図、(b)は、図8(a)おける領域VIIIbの拡大図。 本発明の実施形態4としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図。 実施形態4の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、(a)は、二次電池を図9におけるXa−Xa線で切断して示す断面図、(b)は、図10(a)おける領域Xbの拡大図。 本発明の実施形態5としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図。 実施形態5の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、(a)は、二次電池を図11におけるXIIa−XIIa線で切断して示す断面図、(b)は、図12(a)おける領域XIIbの拡大図。 本発明の実施形態6としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図。 実施形態6の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、(a)は、二次電池を図13におけるXIVa−XIVa線で切断して示す断面図、(b)は、図14(a)おける領域XIVbの拡大図。 本発明の実施形態7としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図。 実施形態7の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、(a)は、二次電池を図15におけるXVIa−XVIa線で切断して示す断面図、(b)は、図16(a)おける領域XVIbの拡大図。 本発明の実施形態8としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図。 実施形態8の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、(a)は、二次電池を図17におけるXVIIIa−XVIIIa線で切断して示す断面図、(b)は、図18(a)おける領域XVIIIbの拡大図。 本発明の実施形態9としての二次電池を示し、(a)は、絶縁シートの重なり代の構造を説明するための断面図、(b)は、図19(a)おける領域XIXbの拡大図。 本発明の実施形態10としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図。
本発明は、少なくとも1つの面に開口を有する容器を有し、容器内には電極群が収容されるとともに電解液が注入され、開口が容器蓋で封止され、電極群と外部機器との間の充放電が外部端子を介して行われるようにし、容器の周面に絶縁シートを被覆した二次電池、キャパシタなどの蓄電素子に関するものである。とくに、絶縁シートの少なくとも2つの辺が重なり合うようにして容器周側面に固着したものである。
以下、この発明の蓄電素子の一実施形態を図面と共に説明する。
―実施形態1―
[二次電池の全体構造]
図1は、この発明の蓄電素子の一実施の形態としての角形二次電池の外観斜視図であり、図2は、図1に示された角形二次電池の分解斜視図である。以下の説明では、二次電池をリチウムイオン二次電池として説明する。
図1に示すように、角形二次電池100Aは、電池缶である容器101と電池蓋である容器蓋102とから構成されている。電池缶101および電池蓋102の材質は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金などのアルミニウム系金属である。
電池蓋102は、矩形平板状であって、電池缶101の開口を塞ぐように接合されている。つまり、電池蓋102の周縁部が、レーザ溶接等により電池缶101の開口部の周縁部に接合され、電池缶101を封口している。電池蓋102には、正極端子である正極外部端子141および負極端子である負極外部端子151が設けられている。また、電池蓋102には、ガス排出弁103が設けられている。ガス排出弁103は、プレス加工によって電池蓋102を部分的に薄肉化することで形成されている。ガス排出弁103には、開裂時に大きな開口が形成されるように開裂溝が形成されている。ガス排出弁103は、二次電池100Aが過充電等の異常により発熱して内部にガスが発生し、二次電池100A内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂して、内部からガスを排出することで二次電池100A内の圧力を低減させる。
電池蓋102には、二次電池100A内に電解液を注入するための注液口106aが形成されている。注液口106aは、注液栓106により封止されている。注液栓106は、注液口106aの周囲における電池蓋102の部分に、レーザ溶接等により接合されている。
さらに、二次電池100Aは、電池缶101の4つの側面と1つの底面に貼り付けられる絶縁シート10Aを備えている。詳細は後述するが、絶縁シート10Aは、電池缶101の底面および上述した電池蓋102と電池缶101との溶接部を除く、電池缶101の周面のほぼ全体、すなわち、電池缶101の周側面に貼り付けられる。
[電池缶]
図2に示すように、電池缶101は上面が開口された、横断面がほぼ矩形形状の薄型直方体の形状に形成されている。電池缶101は、一対の幅広面101aと、この一対の幅広面101aに連結される幅狭面101bと、一対の幅広面101aおよび一対の幅狭面101bに接合部である連結稜線部で連結された1つの底面101cの合計5面を有している。幅狭面101bは、平面部と、接合部である連結稜線部110A(図4参照)を有し、連結稜線部110Aにより幅広面110aに接続されている。
電池缶101の残り1面は、開口部となっている。このような電池缶101は、1枚の板金を深絞りして作製することができる。なお、以下において、一対の幅広面101aと一対の幅狭面101bとで構成される4面の全体を周側面という。周側面は、底面101cを含まない。
幅広面101aと幅狭面101bとの各接合部(実施形態1では4箇所)、底面101cと幅広面101aとの接合部および底面101cと幅狭面101bとの各接合部(実施形態1では4箇所)は、断面円弧状の曲面とされている。この接合部を、連結稜線部110A(図4(c)参照)という。幅広面101a、幅狭面101bおよび底面101cの3つの面が交差する各連結部(実施形態1では4箇所)は、球状の曲面とされている。
なお、円弧状は、真円の円弧状の他、楕円状、放物線状等の一部でもよく、本明細書では、これらの曲線のすべてを含む用語として用いられている。
電池缶101には扁平に捲回された電極群170と絶縁ケース108と電解液(図示せず)が収容されている。電解液は電池蓋102に設けられた注液口106aから注液される。注液後、注液栓106をレーザ溶接等により電池蓋102に接合することにより、二次電池100Aが密閉される。なお、本実施形態の二次電池100Aでは、上述したように、電池缶101および電池蓋102の電位は、正極または負極の電位とは相違し、極性を持たない中性である。電極群170は、絶縁ケース108に覆われた状態で電池缶101内に収容されている。絶縁ケース108の材質は、ポリプロピレン等の絶縁性を有する樹脂である。これにより、電池缶101と、電極群170とは電気的に絶縁されている。
正極端子141は正極集電体180を介して電極群170の正極電極174(図3参照)に電気的に接続され、負極端子151は負極集電体190を介して電極群170の負極電極175(図3参照)に電気的に接続されている。正極端子141および負極端子151は、不図示の絶縁部材により電池蓋102とは絶縁されている。正極端子141および負極端子151を介して外部機器に電力が供給され、あるいは、正極端子141および負極端子151を介して外部発電電力が電極群170に供給されて充電される。
[電極群]
図3を参照して、電極群170について説明する。図3は、図2に図示された電極群を、その捲回終端部側を展開した状態の斜視図である。
発電要素である電極群170は、図3に示すように、長尺状の正極電極174および負極電極175を、セパレータ173を介在させて捲回軸Wの周りに扁平形状に捲回することで積層構造とされている。
正極電極174は、正極箔171と、正極活物質に結着材(バインダ)を配合した正極活物質合剤が正極箔171の両面に塗工されて形成された正極活物質塗工部176とを有する。負極電極175は、負極箔172と、負極活物質に結着材(バインダ)を配合した負極活物質合剤が負極箔172の両面に塗工されて形成された負極活物質塗工部177とを有する。
正極箔171は、厚さ20〜30μm程度のアルミニウム合金箔であり、負極箔172は、厚さ15〜20μm程度の銅合金箔である。セパレータ173の素材は多孔質のポリエチレン樹脂である。正極活物質は、マンガン酸リチウム等のリチウム含有遷移金属複酸化物であり、負極活物質は、リチウムイオンを可逆に吸蔵、放出可能な黒鉛等の炭素材である。
電極群170の幅方向(捲回方向に直交する捲回軸W方向)の両端部の内の一方は、正極活物質合剤が形成されていない未塗工部(正極箔171の露出部)が積層された部分とされている。また、他方は、負極活物質合剤が形成されていない未塗工部(負極箔172の露出部)が積層された部分とされている。正極側未塗工部の積層体および負極側未塗工部の積層体は、それぞれ予め押し潰され、それぞれ、正極集電体180および負極集電体190(図2参照)と超音波接合により接続される。
電極群170は、電池缶101内に収容された絶縁ケース108内に収容される。電極群170は、捲回軸Wが電池缶101の底面101cに平行にされ、かつ、一対の平坦部を電池缶101の幅広面101aに平行にされて電池缶101内に収容される。この状態で、電池蓋102は、レーザ溶接等により電池缶101の開口部の周縁部に接合されて電池缶101の開口部を閉塞する。次いで、閉塞された電池缶101内に注液口106aから非水電解液が注入される。非水電解液としては、たとえば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を用いることができる。注液口106aから電池缶101内に非水電解液を注入した後、注液栓106により注液口106aが封止される。
実施形態1の二次電池の電池缶101の周側面は1枚の絶縁シート10Aで被覆されている。
以下、二次電池100Aの周側面に絶縁シート10Aを貼り付ける方法および構造について説明する。
[絶縁シートの貼付け]
図4(a)〜(c)は、絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図である。図4(a)は、二次電池を図1におけるIVa−IVa線で切断して示す断面図あり、電極群などの内部構造は省略している。図4(b)は、図4(a)おける領域IVbの拡大図、図4(c)は、図4(a)おける領域IVcの拡大図である。なお、図4において、絶縁シート10Aの貼付け構造を明確にするために、絶縁シート10Aの厚さは、実際の厚さよりも厚く図示されている。
図4(b)に図示されるように、1枚の絶縁シート10Aは、ポリエステル樹脂、ビニル系樹脂等の少なくとも絶縁性を有する材料からなる基材層13a、および粘着層13bを備えている。絶縁シート10Aは、粘着層13b側を電池缶101の周側面に対面させて巻き付けられる。つまり、絶縁シート10Aは、電池缶101の平坦な一対の幅広面101a、平坦な一対の幅狭面101bおよび幅広面101aと幅狭面101bとを連結する各連結稜線部110Aに沿って巻き付けながら、電池缶101の周側面に貼り付けられる。図4(a)に示されるように、絶縁シート10Aの巻き始め端部11aと捲き終わり端部11b(図4(c)参照)は、電池缶101の接続部である連結稜線部110Aにおいて、所定長だけ重なりあう。したがって、絶縁シート10Aの長さは、幅広面101aの長さ×2+幅狭面101bの長さ×2+αである。絶縁シート10Aの厚さは、例えば、50μm〜3mm程度である。
なお、実施形態1では、電池缶101と電池蓋102の接合部は、絶縁シート10Aから露出させるものとする。
上述した如く、電池缶101の幅広面101aと幅狭面101bとの接合部である各連結稜線部110Aは、円弧状の曲面を有する。
図4(c)に図示される通り、絶縁シート10Aの巻始め端部11aと巻終り端部11bとが重なる重なり代12は連結稜線部110Aに配置されている。ここで、絶縁シート10Aで被覆された電池缶101の横断面の外郭線は、幅広面101aに配置された絶縁シート10Aの外表面14を通る一対の仮想線L14と、幅狭面101bに配置された絶縁シート10Aの外表面15を通る一対の仮想線L15で囲まれる矩形領域(最少矩形領域)からはみ出さない。
外表面14の仮想線L14と、外表面15の仮想線L15と、連結稜線部110Aとに囲まれる領域は、上述した最少矩形領域におけるコーナー部に形成された空隙部である。換言すれば、絶縁シート10Aの重なり代12は、そのすべての部分が、絶縁シート10Aの平坦な外表面14を通る仮想線L14と、絶縁シート10Aの平坦な外表面15を通る仮想線L15と、連結稜線部110Aとに囲まれる空隙内に配置されている。 つまり、絶縁シート10Aの重なり代12は、矩形領域のコーナー部に設けられた空隙部に配置される。
このように、絶縁シート10Aの重なり代12は、電池缶101の幅広面101aまたは幅狭面101bに対向する領域に配置されていないため、絶縁シート10Aの重なり代12の厚み分、二次電池100Aの大きさが大きくなることがない。
以上説明した通り、本発明の実施形態1による二次電池によれば次のような作用効果を奏する。
(1)絶縁シート10が重なり合う重なり代12は、横断面が略矩形形状である電池缶、すなわち容器101におけるコーナー部の空隙に配置される。このため、蓄電素子である二次電池を小型化することができる。
(2)より具体的には、実施形態1の二次電池100Aでは、絶縁シート10Aの巻始め端部11aと巻終り端部11bとが重なる重なり代12が、電池缶101の幅広面101aと幅狭面101bを接続する連結稜線部110Aに配置されるようにした。すなわち、絶縁シート10Aの重なり代12が、二次電池の横断面の外郭線を囲む最小矩形領域のコーナー部に設けられた空隙部に配置される。したがって、絶縁シート10Aの重なり代12は、電池缶101の幅広面101aまたは幅狭面101bに配置されていないため、同一容量の扁平角形二次電池の厚さを、絶縁シート10Aの重なり代12の厚さ分小さくすることができる。
(3)複数の二次電池100Aをそれらの幅広面101aが接するように配列して組電池を構成する場合、組電池の容量の低減することなく小型化することができる。
―実施形態2--
図5は、本発明の実施形態2としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図である。また、図6(a)〜(c)は、実施形態2の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図である。図6(a)は、二次電池を図5におけるVIa−VIa線で切断して示す断面図であり、電極群などの内部構造は省略している。図6(b)は、図6(a)おける領域VIbの拡大図である。
実施形態2の二次電池100Bは、2枚の絶縁シート10B、10Bを備えている。絶縁シート10Bは、大略、1つの幅広面101aと2つの幅狭面101bとの合計の長さを有し、絶縁シート10Bは、大略、1つの幅広面101aの長さを有する。但し、これは、理解を助けるための表現であり、詳細は、図6に図示される通りである。
すなわち、絶縁シート10Bは、一方の幅広面101aの一辺側の第1の連結稜線部110Aから、一方の幅広面101aの他辺側の第2の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。また、絶縁シート10Bは、一方の幅狭面101bの一辺側の第1の連結稜線部110Aから、他方の幅広面101aを迂回して一方の幅狭面101bの他辺側の第2の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。
絶縁シート10Bと絶縁シート10Bとの重なり代12は、第1の連結稜線部110Aおよび第2の連結稜線部110Aに配置される。
実施形態2においても、絶縁シート10Bと絶縁シート10Bとの重なり代12は、それぞれ、そのすべての部分が、絶縁シート10Bの平坦な外表面14の仮想線L14と、絶縁シート10Bの平坦な外表面15の仮想線L15と、第1の連結稜線部110Aまたは第2の連結稜線部110Aとに囲まれる領域内に配置されて貼り付けられている。このように、絶縁シート10Bと絶縁シート10Bとの重なり代12は、電池缶101の幅広面101aまたは幅狭面101bには配置されていない。
このため、実施形態2に示す二次電池100Bにおいても、実施形態1の二次電池100Aと同様な効果を奏する。
―実施形態3--
図7は、本発明の実施形態3としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図である。また、図8(a)、(b)は、実施形態3の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図である。図8(a)は、二次電池を図7におけるVIIIa−VIIIa線で切断して示す断面図であり、電極群などの内部構造は省略している。図8(b)は、図8(a)おける領域VIIIbの拡大図である。
実施形態3の二次電池100Cは、2枚の絶縁シート10C、10Cを備えている。絶縁シート10Cと10Cは、同一の形状および寸法を有し、それぞれ、大略、1つの幅広面101aと1つの幅狭面101bとの合計の長さを有する。但し、これは、理解を助けるための表現であり、詳細は、図8に図示される通りである。
すなわち、絶縁シート10C、10Cは、それぞれ、一方の幅狭面101bの一辺側の第1の連結稜線部110Aから、これとは対角線上に位置する第3の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。
従って、絶縁シート10Cと絶縁シート10Cとの重なり代12は、第1の連結稜線部110Aおよび第3の連結稜線部110Aに配置される。
実施形態3においても、絶縁シート10Cと絶縁シート10Cとの重なり代12は、それぞれ、そのすべての部分が、絶縁シート10C1の平坦な外表面14の仮想線L14と、絶縁シート10Cの平坦な外表面15の仮想線L15と、第1の連結稜線部110Aまたは第3の連結稜線部110Aとに囲まれる領域内に配置されて貼り付けられている。このように、絶縁シート10Cと絶縁シート10Cとの重なり代12は、電池缶101の幅広面101aまたは幅狭面101bに対向する領域に配置されていない。
このため、実施形態3に示す二次電池100Cにおいても、実施形態1の二次電池100Aと同様な効果を奏する。
―実施形態4―
図9は、本発明の実施形態4としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図である。また、図10(a)は、実施形態4の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、二次電池を図9におけるXa−Xa線で切断して示す断面図である。図10(a)では、電極群などの内部構造は省略している。図10(b)は、図10(a)おける領域Xbの拡大図である。
実施形態4の二次電池100Dは、2枚の絶縁シート10D、10Dを備えている。絶縁シート10Dは、大略、2つの幅広面101aの合計の長さを有する。また、絶縁シート10Dは、大略、1つの幅狭面101bの長さを有する。
但し、これは、理解を助けるための表現であり、詳細は、図10に図示される通りである。
すなわち、絶縁シート10Dは、一方の幅広面101aの一辺側の第1の連結稜線部110Aから、他方の幅広面101aの他辺側の第4の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。また、絶縁シート10Dは、一方の幅狭面10bの一辺側の第1の連結稜線部110Aから、一方の幅狭面10bの他辺側の第4の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。
従って、絶縁シート10Dと絶縁シート10Dとの重なり代12は、第1の連結稜線部110Aおよび第4の連結稜線部110Aに配置される。
実施形態4においても、絶縁シート10Dと絶縁シート10Dとの重なり代12は、それぞれ、そのすべての部分が、絶縁シート10Dの平坦な外表面14の仮想線L14と、絶縁シート10Dの平坦な外表面15の仮想線L15と、第1の連結稜線部110Aまたは第4の連結稜線部110Aとに囲まれる領域内に配置されて貼り付けられている。このように、絶縁シート10Dと絶縁シート10Dとの重なり代12は、電池缶101の幅広面101aまたは幅狭面101bに対向する領域に配置されていない。
このため、実施形態4に示す二次電池100Dにおいても、実施形態1の二次電池100Aと同様な効果を奏する。
―実施形態5―
図11は、本発明の実施形態5としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図である。また、図12(a)は、実施形態5の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、二次電池を図11におけるXIIa−XIIa線で切断して示す断面図である。図12(a)では、内部構造を省略している。図12(b)は、図12(a)おける領域XIIbの拡大図である。
実施形態5の二次電池100Eは、3枚の絶縁シート10E、10E、10Eを備えている。絶縁シート10Eは、大略、1つの幅広面101aの長さを有する。絶縁シート10Eは、大略、1つの幅広面101aと1つの幅狭面101bの合計の長さを有する。また、絶縁シート10Eは、大略、1つの幅狭面101bの長さを有する。
但し、これは、理解を助けるための表現であり、詳細は、図12に図示される通りである。
すなわち、絶縁シート10Eは、一方の幅広面101aの一辺側の第1の連結稜線部110Aから、一方の幅広面101aの他辺側の第2の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。絶縁シート10Eは、一方の幅狭面101bの一辺側の第2の連結稜線部110Aから、他方の幅広面101aの他辺側の第4の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。絶縁シート10Eは、他方の幅狭面101bの一辺側の第1の連結稜線部110Aから、他方の幅狭面101bの他辺側の第4の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。
従って、絶縁シート10Eと絶縁シート10Eとの重なり代12は、第1の連結稜線部110A、第2の連結稜線部110Aおよび第4の連結稜線部110Aに配置される。
実施形態5においても、絶縁シート10Eと絶縁シート10Eとの重なり代12、絶縁シート10Eと絶縁シート10Eとの重なり代12および絶縁シート10Eと絶縁シート10Eとの重なり代12は、それぞれ、そのすべての部分が、第1、第2、第4の連結稜線部110A、110A、110A4に配置されている。
つまり、3つの重なり代12は、すべて、絶縁シート10Eの平坦な外表面14の仮想線L14と、絶縁シート10Eの平坦な外表面15の仮想線L15と、第1、第2または第4の連結稜線部110A、110A、110Aのいずれかに囲まれる領域内に配置されて貼り付けられている。このように、絶縁シート10E、絶縁シート10E、絶縁シート10Eが、相互に重なる重なり代12は、電池缶101の幅広面101aまたは幅狭面101bには配置されていない。
このため、実施形態5に示す二次電池100Eにおいても、実施形態1の二次電池100Aと同様な効果を奏する。
―実施形態6―
図13は、本発明の実施形態6としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図である。また、図14(a)は、実施形態6の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、二次電池を図13におけるXIVa−XIVa線で切断して示す断面図である。図14(a)では内部構造を省略している。図14(b)は、図14(a)おける領域XIVbの拡大図である。
実施形態6の二次電池100Fは、4枚の絶縁シート10F〜10Fを備えている。絶縁シート10Fと絶縁シート10Fとは、同一の形状・寸法であり、大略、1つの幅広面101aの長さを有する。また、絶縁シート10Fと絶縁シート10Fとは、同一の形状・寸法であり、大略、1つの幅狭面101bの長さを有する。
但し、これは、理解を助けるための表現であり、詳細は、図14に図示される通りである。
すなわち、絶縁シート10Fは、一方の幅広面101aの一辺側の第1の連結稜線部110Aから、一方の幅広面101aの他辺側の第2の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。絶縁シート10Fは、一方の幅狭面101bの一辺側の第1の連結稜線部110Aから、一方の幅狭面101bの他辺側の第4の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。絶縁シート10Fは、他方の幅狭面101bの一辺側の第2の連結稜線部110Aから、他方の幅狭面101bの他辺側の第3の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。絶縁シート10Fは、他方の幅広面101aの一辺側の第3の連結稜線部110Aから、他方の幅広面101aの他辺側の第4の連結稜線部110Aに跨る長さを有する。
従って、絶縁シート10Fと絶縁シート10F、絶縁シート10Fと絶縁シート10F、絶縁シート10Fと絶縁シート10F、絶縁シート10Fと絶縁シート10Fの各重なり代12は、第1の連結稜線部110A〜第4の連結稜線部110Aに配置される。
実施形態6においても、絶縁シート10F〜Fは、それぞれ、相互に重なる各重なり代12のすべての部分が、絶縁シート10F(または10F)の平坦な外表面14の仮想線L14と、絶縁シート10F(または10F)の平坦な外表面15の仮想線L15と、第1の連結稜線部110A〜第4の連結稜線部110Aのいずれかに囲まれる領域内に配置されて貼り付けられている。このように、絶縁シート10F〜10Fが相互に重なる重なり代12は、電池缶101の幅広面101aまたは幅狭面101bに対向する領域に配置されていない。
このため、実施形態6に示す二次電池100Fにおいても、実施形態1の二次電池100Aと同様な効果を奏する。
―実施形態7―
図15は、本発明の実施形態7としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図である。また、図16(a)は、実施形態7の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、二次電池を図15におけるXVIa−XVIa線で切断して示す断面図である。図16(a)では、内外部構造を省略している。図16(b)は、図16(a)における領域XVIbの拡大図である。
実施形態7の二次電池100Gは、1枚の絶縁シート10Gを備えている。図15(b)に示すように、絶縁シート10Gは、3つの矩形形状の絶縁シート片10g〜10gを有する。絶縁シート片10gは、実施形態1に示す絶縁シート10Aに対応する形状・寸法を有する。絶縁シート片10g(底部被覆片)は、電池缶101の底面101cを覆う大きさを有する。絶縁シート片10gは、絶縁シート片10gと重なり代12aを形成するための部分であり、絶縁シート片10gに対向する絶縁シート片10g側に設けられている。
絶縁シート片10gは、実施形態1と同様に、電池缶101の第1の連結稜線部110Aに重なり代12が配置されて貼り付けられている。
上述した通り、底面101cと幅広面101aとの接合部、および底面101cと幅狭面101bとの各接合部(4箇所)は、断面円弧状の曲面とされている。
図16(b)に図示されるように、絶縁シート片10gは、電池缶101の一方の幅広面101aと底面101cとの連結部である第5の連結稜線部110Aに配置されて貼り付けられている。絶縁シート片10gは、他方の幅広面101a側から、電池缶101の底面101cを跨いで第5の連結稜線部110Aに延出されており、第5の連結稜線部101Aで絶縁シート片10gに接着されている。つまり、電池缶101の底面101cに貼り付けられた絶縁シート片10gと絶縁シート片10gとの重なり代12aは、第5の連結稜線部101Aに配置されて貼り付けられている。
この場合にも、重なり代12aは、最も外側の部分を含む全領域が、幅広面101aに貼り付けられた絶縁シート片10gの外表面14の仮想線L14よりも内側の領域、かつ、底面101cに貼り付けられた絶縁シート10gの外表面16の仮想線L16よりも内側の領域に配置されている。換言すれば、絶縁シート片10gの重なり代12aは、そのすべての部分が、絶縁シート片10gの平坦な外表面14の仮想線L14と、絶縁シート片10gの平坦な外表面16の仮想線L16と、第5の連結稜線部(底部連結稜線部)110Aとに囲まれる領域に配置されている。この領域は、外表面14と外表面16の仮想線L14とL16とが交差するコーナー部の空隙部である。
すなわち、絶縁シート10Gは、電池缶101の周側縁における第1の連結稜線部110Aと、電池缶101の底面101cと一方の幅広面101aとの連結部である第5の連結稜線部110Aで、それぞれ、重なり代12、12aがコーナー部の空隙部に配置されて貼り付けられている。このため、実施形態7においても、実施形態1と同様な効果を奏する。また、実施形態7においては、絶縁シート片10gにより底面101cを覆い、第5の連結稜線部110Aで重ね代12aを設けるので、絶縁シート10Gによる電池缶1001の絶縁領域が拡大されると共に、絶縁シート10Gの電池缶101への接着力を大きくすることができる。
以上説明した実施形態7による二次電池によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)容器101の周側面101a,101b、連結稜線部110A〜Aおよび底面101cは1枚の絶縁シート10Gで被覆され、電池缶の101の底面101cと一対の幅広面101aとが交差する2つのコーナー部と、電池缶101の底面101cと一対の幅狭面101bとが交差する2つのコーナー部において、絶縁シート10Gの2つの辺が重なり合って電池缶101に固着されるようにした。
その結果、実施形態7の二次電池100Gも実施形態1の二次電池100Aと同様の作用効果を奏することができる。
(2)1枚の絶縁シート10Gにより、電池缶101の周側面101a,101b、連結稜線部110A〜A、および底面101cを被覆するようにしたので、複数枚の絶縁シートを使用する場合に比べて、コスト、生産効率が向上する。
―実施形態8--
図17は、本発明の実施形態8としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図である。また、図18(a)は、実施形態8の絶縁シートの重なり代の構造を説明するための図であり、二次電池を図17におけるXVIIIa−XVIIIa線で切断して示す断面図である。図18(a)では、内外部構造を省略している。図18(b)は、図18(a)おける領域XVIIIbの拡大図である。
実施形態8が実施形態7と相違する点は、1枚の絶縁シート10Gに代えて絶縁シート10Hと絶縁シート10Hの2枚の絶縁シートを使用する点、すなわち、実施形態7とは異なり、底面101cを別部材の絶縁シート10Hで被覆した点である。
絶縁シート10Hは、3つの矩形形状の絶縁シート片10h〜10hを有する。絶縁シート片10hは、実施形態1に示す絶縁シート10Aに対応する形状・寸法を有する。絶縁シート片10h、hは、それぞれ、電池缶101の底面101cを覆う絶縁シート10Hとコーナー部で重なり代12aを形成するための部分である。
絶縁シート片10hは、電池缶101の一方の幅広面101aと底面101cとの連結部である第5の連結稜線部(底部連結稜線部)110Aに配置されて貼り付けられている。また、絶縁シート片10hは、電池缶101の他方の幅広面101aと底面101cとの連結部である第6の連結稜線部110Aに配置されて貼り付けられている。絶縁シート10Hの両端は、それぞれ、絶縁シート片10hおよび絶縁シート片10hに接着されている。電池缶101の底面101cに貼り付けられた絶縁シート10Hと絶縁シート片10hとの重なり代12aおよび絶縁シート10Hと絶縁シート片10hとの重なり代12aは、それぞれ、第5、第6の連結稜線部A、Aに配置されて貼り付けられている。
絶縁シート10Hと絶縁シート片10hとの重なり代12aは、そのすべての部分が、一方の幅広面101aに貼り付けられた絶縁シート片10hの外表面17の仮想線L17よりも内側の領域、かつ、底面101cに貼り付けられた絶縁シート10Hの外表面16の仮想線L16よりも内側の領域に配置されている。絶縁シート10Hと絶縁シート片10hとの重なり代12aは、そのすべての部分が、他方の幅広面101aに貼り付けられた絶縁シート10Hの外表面17の仮想線L17よりも内側の領域、かつ、底面101cに貼り付けられた絶縁シート10Hの外表面16の仮想線L16よりも内側の領域に配置されている。
絶縁シート片10hは、実施形態1と同様に、電池缶101の第1の連結稜線部110Aに重なり代12が配置されて貼り付けられている。
すなわち、実施形態8においては、絶縁シート10Hが、第6の連結稜線部110Aにも重なり代12aを有しており、実施形態7に対して、1つ多い重なり代を有している。しかし、第6の連結稜線部110Aにおける重なり代12aも上述のコーナー部の空隙部に配置されて貼り付けられている。このため、実施形態7と同様な効果を奏する。
―実施形態9--
図19は、本発明の実施形態9としての二次電池を示し、図19(a)は、絶縁シートの重なり代の構造を説明するための断面図、図19(b)は、図19(a)おける領域XIXbの拡大図である。
実施形態9の二次電池100Kは、電池缶101Kと絶縁シート10Kを備えている。
電池缶101Kは、一対の幅広面101Kと、一対の幅広面101Kを連結する一対の幅狭面101Kを有している。実施形態9は、各幅狭面101Kが、断面半円形の球面部を有している点で、実施形態1〜8と相違している。すなわち、実施形態9の電池缶は横断面が長円形状である。
絶縁シート10Kは、実施形態1における絶縁シート10Aと同様、電池缶101の周側面の全長よりも重なり代12分だけ長い矩形形状を有する。絶縁シート10Kの重なり代12は、一方の幅狭面101Kに貼り付けられた絶縁シート10Kの頂部10Kを外れた位置に配置されている。
すなわち、重なり代12は、最も外側の部分を含む全領域が、幅広面101Kに貼り付けられた絶縁シート10Kの外表面24の仮想線L24よりも内側の領域に配置されている。また、重なり代12は、最も外側の部分を含む全領域が、幅狭面101Kに貼り付けられた絶縁シート10Kの頂部10Kを通り、外表面24に垂直な仮想線L25よりも内側の領域に配置されている。
このように、絶縁シート10Kの重なり代12は、絶縁シート10Kの外表面24の仮想線L24と、絶縁シート10Kの頂部10Kを通り、外表面24に垂直な仮想線L25とにより形成されるコーナー部の空隙部に配置される。従って、実施形態1と同様な効果を奏する。
なお、実施形態9は以下のように変形して実施することができる。
(1)以上では、絶縁シート10Kを実施形態1と同様な部材として例示したが、絶縁シート10Kを、実施形態2〜8と同様な、1枚または複数枚の部材としてもよい。
(2)実施形態9の電池缶は、一対の幅広面101kが平坦面、一対の幅狭面101kが半円状を有する横断面長円形状の薄型電池缶であったが、以下の横断面を有する電池缶でもよい。すなわち、少なくとも一対の幅狭面101kが楕円などの曲面形状であってもよい。このような電池缶においても、上述した仮想線L14,L15で区画される最小矩形領域は、一対の幅広面101kを被覆する絶縁シートの外表面を通る第1仮想線L24、一対の幅狭面101kを被覆する絶縁シートの外表面の頂点を通り第1仮想線L24と直交する第2仮想線L25により区画された領域である。
(3)一つの幅広面101kが平坦面ではなく曲面形状である薄型電池缶であってもよい。このような電池缶においては、上述の最小矩形領域は、一対の幅広面101kを被覆する絶縁シートの外表面の頂点を通り電極群の捲回群と平行に延在する第1仮想線と、一対の幅狭面101kを被覆する絶縁シートの外表面の頂点を通り第1仮想線と直交する第2仮想線により区画された領域である。
―実施形態10―
図20は、本発明の実施形態10としての二次電池を示し、絶縁シートを巻き付ける前の外観斜視図である。
実施形態10の二次電池100Lは、電池缶101Lと絶縁シート10Lを備えている。実施形態10の二次電池100Lは、電池缶101Lのコーナー部が、幅広面10Laおよび幅狭面10Lbのいずれに対しても、鈍角となる平面に形成されている点で実施形態1の二次電池100Aと相違する。
すなわち、実施形態10における各連結稜線部110Bは、円弧面ではなく平面である。
絶縁シート10Lは、実施形態1における絶縁シート10Aと同様、電池缶101Lの周側面の全長よりも重なり代12分だけ長い矩形形状を有する。そして、絶縁シート10Lの重なり代(図20には図示せず)は、実施形態1の場合と同様、いずれかの連結稜線部110Bに配置される。従って、実施形態10においても、実施形態1と同様な効果を奏する。
なお、実施形態2〜8においても、実施形態10の場合と同様に、電池缶101の各連結稜線部110Aを平面とすることができる。
以上説明した実施形態を次のように変形して実施することができる。
(1)上記実施形態1〜6においては、重なり代12のすべての部分が、絶縁シートの平坦な外表面14の仮想線L14と、絶縁シートの平坦な外表面15の仮想線L15と、連結稜線部とに囲まれる領域内に配置された構造として例示した。しかし、重なり代12の一部が、絶縁シートの外表面14または15の仮想線の外側にはみだすようにしてもよい。このようにしても、絶縁シートの重なり代12の全体が、幅広面101aまたは幅狭面101b上に配置されるよりも、二次電池100A〜100Fの寸法を小さいものとすることができる。
(2)上記実施形態では、電池缶101と電池蓋102の接合部を、絶縁シート10A〜10Lから露出された構造として例示した。しかし、電池缶101と電池蓋102の接合部における溶接面の突出量が小さい場合、あるいは接合面が電池蓋102の上部側に位置するような構造の場合には、絶縁シート10A〜10Lにより、電池缶101と電池蓋102の接合部を含んで覆うようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、電池缶101は、底面101cを有し、上面の開口が、正・負極端子141、151が設けられた電池蓋102により封口されている構造として例示した。しかし、電池缶101は、底面101cが開口されて、底面が別体の部材により封口されているものでもよい。この構造において、電池缶101の上下面を封口する部材は、それぞれ、正極端子141または負極端子151を有する電池蓋としてもよい。
(4)上記実施形態では、蓄電素子を、リチウムイオン二次電池として例示した。しかし、本発明は、リチウムイオン二次電池に限られるものではなく、ニッケル水素電池またはニッケル・カドミウム電池のように水溶性電解液を用いる二次電池にも適用が可能である。また、本発明は、リチウムイオンキャパシタや電解二重層コンデンサ等にも適用が可能である。
その他、本発明は、種々、変形して適用することが可能であり、二次電池やキャパシタなどの蓄電素子の絶縁シートが、絶縁シートで被覆された容器の横断面を囲む最小矩形領域の内側において、2つの辺が重なりあって周側面に固着されるように構成した種々の蓄電素子に適用可能である。
10A、10B、10B、10C、10C、10D、10D、10E〜10E、10F〜10F、10g、10H、10H 絶縁シート
10g〜10g、10H〜10h3 絶縁シート片
11a 巻始め端部
11b 巻終り端部
12、12a 重なり代
14、15、16、17 外表面
15a 平面
100A〜100L 二次電池
101 電池缶(容器)
101a 幅広面
101b 幅狭面
101c 底面
101K 幅広面
101K 幅狭面
102 電池蓋(容器蓋)
110A、110A〜110A、110B 連結稜線部
141 正極端子(正極外部端子)
151 負極端子(負極外部端子)
170 電極群

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの面に開口を有し、前記開口を囲む周側面が幅広面とコーナー部を含む側面を有する容器には、電極群が収容されるとともに電解液が注入され、前記開口は容器蓋で封止され、前記電極群と外部機器との間の充放電が前記容器蓋に配置された外部端子を介して行われるようにした蓄電素子において、
    前記容器は、前記開口を囲む周側面が1枚または複数枚の絶縁シートで被覆され、
    前記絶縁シートは、端部となる2つの辺を有し、前記絶縁シートで被覆された容器の前記開口に平行な横断面を囲む最小矩形領域の内側において、1枚または複数枚の前記絶縁シートの前記2つの辺が重なりあって前記周側面に固着されている蓄電素子。
  2. 請求項1に記載の蓄電素子において、
    前記容器は薄型直方体に形成され、
    前記薄型直方体の容器の周側面は平坦部を有する一対の幅広面および平坦部を有する一対の幅狭面を有し、
    前記最小矩形領域は、前記一対の幅広面を被覆する絶縁シートの外表面を通る仮想線と一対の幅狭面を被覆する絶縁シートの外表面を通る仮想線により区画された領域であり、
    前記最小矩形領域の4つのコーナー部においては、前記最小矩形領域と、前記容器の周側面との間に略三角形の空隙がそれぞれ設けられ、
    前記絶縁シートは、前記少なくとも1つの空隙内において、前記2つの辺が重なり合って前記容器に固着されている蓄電素子。
  3. 請求項2に記載の蓄電素子において、
    前記容器の一対の幅広面および一対の幅狭面は、断面が円弧または直線である連結稜線部でそれぞれ接続されている蓄電素子。
  4. 請求項2または3に記載の蓄電素子において、
    前記容器の底面も前記絶縁シートで被覆され、
    前記容器の底面を通る仮想線と前記一対の幅広面を被覆する絶縁シートの外表面を通る仮想線とが交差する2つのコーナー部と、前記容器の底面を通る仮想線と前記一対の幅狭面を被覆する絶縁シートの外表面を通る仮想線とが交差する2つのコーナー部において、前記絶縁シートの前記2つの辺が重なり合って前記容器に固着される蓄電素子。
  5. 請求項4に記載の蓄電素子において、
    前記周側面を被覆する絶縁シートと前記底面を被覆する絶縁シートが一枚の絶縁シートである蓄電素子。
  6. 請求項2に記載の蓄電素子において、
    前記容器は、前記一対の幅狭面のみが曲面部を有する薄型容器であり、
    前記最小矩形領域は、前記一対の幅広面を被覆する絶縁シートの外表面を通る第1仮想線と、前記一対の幅狭面を被覆する絶縁シートの外表面の頂点を通り前記第1仮想線と直交する第2仮想線により区画された領域であり、
    前記最小矩形領域の4つのコーナー部においては、前記最小矩形領域と、前記容器の周側面との間には略三角形の空隙がそれぞれ設けられ、
    前記絶縁シートは、前記少なくとも1つの空隙内において、前記2つの辺が重なり合って前記容器に固着されている蓄電素子。
  7. 請求項2に記載の蓄電素子において、
    前記容器は、前記一対の幅広面と幅狭面がいずれも曲面部を有する薄型容器であり、
    前記最小矩形領域は、前記一対の幅広面を被覆する絶縁シートの外表面の頂点を通り前記電極群の捲回群と平行に延在する第1仮想線と、前記一対の幅狭面を被覆する絶縁シートの外表面の頂点を通り前記第1仮想線と直交する第2仮想線により区画された領域であり、
    前記最小矩形領域の4つのコーナー部において前記最小矩形領域と前記容器の周側面との間に設けられた空隙内において、前記絶縁シートは、前記2つの辺が重なり合って前記容器に固着されている蓄電素子。
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