JP6002006B2 - プラグドア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラグドア装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されているように、ドアを一旦車両側壁から外側に持ち出し、その状態で車両側壁に沿ってドアを移動させるプラグドア装置が知られている。図10及び図11に示すように、前記特許文献1に開示されたプラグドア装置では、ガイド溝80aが形成されたプレート状の固定ベース80と、ドア81の内面に固定されて車幅方向に延びる連結金具82と、連結金具82から垂下し、ガイド溝80aに沿って移動する第1ガイドローラ83と、連結金具82上に車幅方向に延びるように設けられたスライドガイド84と、図略のモータの駆動力を受けて周回するタイミングベルト85と、タイミングベルト85に固定されたクランプ86の下側に固定される一方でスライドガイド84を摺動させることが可能なスライダ87と、基端部が固定ベース80に回動可能に結合された平行リンク88,88と、を備えている。スライダ87はスライドガイド84を摺動させるために、定期的なグリースや油の供給が必要なものである。また、ガイド溝80aは、プラグ動作を行うことができるように、車体側壁に対して傾斜した引き込み部と、車体側壁に平行な平行部とを有する。
タイミングベルト85が周回すると、第1ガイドローラ83はガイド溝80aに沿って移動する。このとき、スライダ87とスライドガイド84との間の相対移動が許容されているので、タイミングベルト85の周回に伴って連結金具82が車幅方向に移動となっている。
特開2005−61065号公報
前記特許文献1に開示されたプラグドア装置では、ガイド溝80aが平行リンク88,88よりも上に配置され、しかも第1ガイドローラ83が上からガイド溝80a内に入り込む構成となっているので、メンテナンス時等にガイド溝80aの摺動部に下からアクセスすることは困難である。したがって、この摺動部のメンテナンスや微調整を行うには、プラグドア装置を車体から取り外さなければならない。
また、スライダ87も平行リンク88,88よりも上に配置されているため、スライダ87及びスライドガイド84の摺動部に下からアクセスすることは困難である。このため、この摺動部のメンテナンスや微調整を行うには、プラグドア装置を車体から外さなければならない。
また平行リンク88,88が駆動部(すなわち、モータ及びタイミングベルト85)よりも下に配置されているので、上下方向の寸法が大きくなっており、このプラグドア装置を艤装可能な車両が制限される。
そこで、本発明は、前記従来技術を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高さ方向のサイズが小さく、かつメンテナンス性が良好なプラグドア装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、ドアを開閉駆動するための駆動力を発生する駆動装置と、車体に固定可能に構成されるベース部材と、ドアの移動コースを規定する第1のガイド部と、前記第1のガイド部に案内される被案内部を有し、前記ドアに連結されるように構成される連結金具と、前記駆動装置が発生した駆動力によって前記被案内部を前記第1のガイド部に沿って移動させる伝達金具と、前記連結金具の前記被案内部が前記第1のガイド部に沿って移動するのに伴って揺動することによって前記ドアの姿勢を維持させる揺動リンクと、を備え、前記駆動装置が前記揺動リンクよりも車体の幅方向内側に配置され、前記駆動装置及び前記揺動リンクには、高さ方向に互いに重なる部位があり、前記連結金具は、前記第1のガイド部よりも下に配置され、前記第1のガイド部は、前記揺動リンクよりも下に配置され、前記伝達金具において前記被案内部を移動させる部位は、前記第1のガイド部よりも下に配置されているプラグドア装置である。
本発明では、連結金具が第1のガイド部よりも下に配置され、また伝達金具において被案内部を移動させる部位が、第1のガイド部よりも下に配置されている。そして、第1のガイド部は揺動リンクよりも下に配置されている。このため、メンテナンスや微調整が比較的必要となる部位、すなわち伝達金具において被案内部を移動させる部位及び連結金具に下からアクセスし易い。したがって、プラグドア装置が車体に取り付けられた状態でもこれら金具及び部位にアクセスし易くなるため、メンテナンス作業、調整作業時における作業者の負担を軽減することができる。しかも、駆動装置及び揺動リンクに高さ方向に互いに重なる部位が存在するように、駆動装置及び揺動リンクが配置されている。このため、プラグドア装置の高さ方向のサイズを小さくすることができる。
前記プラグドア装置において、前記被案内部は第1ローラによって構成されていてもよい。前記連結金具には第2ローラが回転可能に設けられていてもよい。前記伝達金具には、前記被案内部が前記第1のガイド部に沿って移動するように、前記第2ローラを押す押圧部が設けられていてもよい。
この態様では、第1のガイド部に沿って移動する被案内部が、スライダではなく第1ローラによって構成されているため、グリースや油の供給が不要である。また、伝達金具(押圧部)と連結金具との係合部位においても、スライダではなくローラ(第2ローラ)が用いられているため、グリースや油の供給が不要である。したがって、メンテナンスの手間を減らすことができる。
前記ドアは、レール体を介して前記揺動リンクに結合されていてもよい。前記レール体は、前記揺動リンクに結合されたリンク側部と、前記ドアに結合されるように構成されるドア側部と、前記リンク側部及び前記ドア側部の相対移動を許容するローラ群と、を有していてもよい。
この態様では、スライダではなくローラによってリンク側部及びドア側部の相対移動が許容されているため、グリースや油の供給が不要である。したがって、メンテナンスの手間を減らすことができる。
前記駆動装置は、前記ベース部材に支持される本体部と、この本体部に対して往復移動可能で且つ前記伝達金具が連結された可動部とを有していてもよい。前記伝達金具には、鉛直方向に延びる回転軸回りに回転可能でかつ凹状又は凸状の走行面を有するローラが設けられていてもよい。前記ベース部材には、前記伝達金具の前記ローラの走行面と係合する転動面を有する伝達金具保持部材が支持されていてもよい。前記伝達金具保持部材の転動面は、前記ローラが抜け落ちないように凸状又は凹状に形成されていてもよい。
この態様では、伝達金具が、駆動装置の可動部に支持されるとともにローラを介して伝達金具保持部材にも支持されている。しかも伝達金具保持部材の転動面が、ローラが抜け落ちない形状に形成されているため、伝達金具自体の剛性を高めたり、補強部材を設けたりする必要がない。また、伝達金具においても、スライダではなくローラが用いられているため、グリースや油の供給が不要である。したがって、メンテナンスの手間を減らすことができる。
前記ドアの戸先にはパッキンが設けられていてもよい。前記揺動リンクは、戸先側リンクと戸尻側リンクとを有していてもよい。前記戸先側リンクは、前記戸尻側リンクよりも長くてもよい。
この態様では、ドアが全閉状態になる近傍において、ドアは、車両の側壁に沿う方向に主として移動することとなる。このため、ドアの戸先は、車両の側壁に沿う方向に移動しつつドア枠(又は相手側のドアの戸先)に当接することとなる。したがって、全閉時に、ドアのパッキンとドア枠(又は相手側のドアの戸先)との接触状態が適切な状態となる。
以上説明したように、本発明によれば、高さ方向のサイズが小さく、かつメンテナンス性が良好なプラグドア装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るプラグドア装置の側面図である。 ドアが閉じ位置にある状態の前記プラグドア装置を上から見た図である。 ドアが閉じ位置にある状態の前記プラグドア装置を下から見た図である。 プラグドア装置の伝達金具の傾斜部の傾斜角度を説明するための図である。 揺動リンクの回動に伴うドアの動きの変化を説明するための図である。 ドアがプラグアウト位置にある状態の前記プラグドア装置を上から見た図である。 ドアがプラグアウト位置にある状態の前記プラグドア装置を下から見た図である。 ドアが閉じ位置にある状態の前記プラグドア装置を上から見た図である。 ドアが閉じ位置にある状態の前記プラグドア装置を下から見た図である。 従来のプラグドア装置を側面から見た図である。 従来のプラグドア装置を上から見た図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係るプラグドア装置は、引き分け式の一対のドアをそれぞれ車両側壁から外側に移動させ、その状態で車両側壁に沿って各ドアを移動させるように構成されている。具体的に、図1〜図3に示すように、本実施形態に係るプラグドア装置10は、車体に固定可能に構成されるベース部材12と、両ドア14,14を開閉駆動するための駆動力を発生する駆動装置16と、各ドア14,14の移動コースを規定する一対のガイドレール18,18と、各ドア14,14に連結されるように構成されている一対の連結金具20,20と、駆動装置16が発生した駆動力を連結金具20,20に伝達するための一対の伝達金具22,22と、を備えている。なお、ガイドレール18は、第1のガイド部の例示である。
ベース部材12は、複数(図例では4つ)の取付部26,26,・・と、各取付部26,26,・・の下端部どうしを接続する接続部材28と、図外の部材とを備えている。取付部26,26,・・は、前後方向に間隔をおいて配置されている。
各取付部26は、天板26aと、この天板26aから垂下した垂下部26bとを有する。天板26aは、車体の中で天井付近に固定された図外の部材に締結される。接続部材28は、上下に間隔をおいて水平に配置される一対の水平板28a,28bと、前後方向に間隔をおいて配置され、一対の水平板28a,28b同士を結合する複数の結合部28cと、を備えている。水平板28a,28bは、前後方向に長い平板状に形成されている。
駆動装置16は、ベース部材12に支持される本体部30と、この本体部30に対して往復移動可能な可動部32とを有する。本体部30は、固定ブラケットを介してベース部材12に固定されている。図1には、固定ブラケットのうち、所定の角度に傾斜した部材34のみが示されている。この所定の角度に傾斜した部材34に、本体部30の筐体30aが固定されている。本体部30の筐体30aは車体の前後方向に見たときに略矩形状に形成されているため、筐体30aも、前記所定の角度に傾斜した姿勢で配置されている。そして、前記部材34の傾斜角度を種々変えれば、筐体30aの傾きも変わるため、プラグドア装置10の上下方向の寸法及び横方向(車体幅方向)の寸法が変わる。したがって、プラグドア装置10が取り付けられる車体の寸法及び形状に合わせて、前記前記部材34の傾斜角度が設定される。なお、取付部26の垂下部26bにおける一方の端面(図1における左側の端面、車幅方向内側の端面)は、車体の前後方向に見た状態で所定の角度に傾斜している。これにより、取付部26と筐体30aとの干渉が回避されている。
本体部30は、駆動源としてのモータ(図示省略)と、このモータの駆動軸に結合されたピニオンからなる駆動歯車(図示省略)と、制御装置30bと、を備えている。これらモータ及び駆動歯車は筐体30a内に収納されている。
可動部32は、それぞれ駆動歯車に噛み合う一対のラック32a,32bを備えている。この一対のラック32a,32bは、車体の側壁(車両の前後方向に延びる側壁)に沿って前後方向に延びる姿勢で互いに平行に配置されている。両ラック32a,32bは、本体部30の筐体30aを貫通しており、車幅方向に見たときに、一方のラック(図3においては上側のラック、第1ラック)32aは、車体の後方に向かって延びる一方、他方のラック(図3において下側のラック、第2ラック)32aは、車体の前方に向かって延びている。
第1ラック32aには、本体部30から車体の前方に突出した端部に一方の伝達金具22(第1伝達金具22)が固定され、第2ラック32aには、本体部30から車体の後方に突出した端部に他方の伝達金具22(第2伝達金具22)が固定されている。図2及び図3の例では、第1ラック32a及び第1伝達金具22は、車体前側のドア14を駆動し、第2ラック32a及び第2伝達金具22は、車体後側のドア14を駆動する。
ベース部材12の接続部材28、より具体的には下側の水平板28bには、前記一対のガイドレール18,18が固定されている。各ガイドレール18は、車体の前後方向に延びる直線部18aと、この直線部18aの端部から連続し、上から見た状態で直線部18aに対して傾斜した方向に延びる引き込み部18bとを備えている。各ガイドレール18は、直線部18a及び引き込み部18bに亘り、天部18cとこの天部18cの幅方向の端部から垂下するガイド部18dとを有しており、下側が開放した断面形状を有している。
連結金具20,20は、ガイドロールよりも下に配置されている。連結金具20は、連結部20aと、第1ローラ20bと、第2ローラ20cとを備えている。連結部20aは、ドア14の戸先側端部に結合された基端部を備えており、この基端部から車体の幅方向内側に延出されている。第1ローラ20b及び第2ローラ20cは、連結部20aの先端部、すなわち車体の幅方向内側の端部に結合された軸部材20dにそれぞれ回転可能に支持されている。軸部材20dは鉛直方向に延びる姿勢となっている。第1ローラ20bは、軸部材20dにおいて連結部20aよりも上側に突出した部位に取り付けられ、第2ローラ20cは、軸部材20dにおいて連結部20aよりも下側に突出した部位に取り付けられている。
第1ローラ20bは、ガイドレール18に下から挿入されていて、鉛直軸回りに回転可能となっている。第1ローラ20bの周面(走行面)はガイドレール18のガイド部18dに沿って転動する。第1ローラ20bは、ガイドレール18に案内される被案内部の例示である。第2ローラ20cは、後述する伝達金具22の案内孔22cに上から挿入されている。
図4にも示すように、伝達金具22は、互いに締結された2枚の金属板を折り曲げた構成のものであり、水平方向に延びる水平部22aと、この水平部22aの一端部から斜め上方に向かって延びる傾斜部22bとを有している。傾斜部22bは、駆動装置16の本体部30の傾斜角度に合わせた傾斜となっている。駆動装置16の傾斜角度(及び傾斜部22bの傾斜角度)が変われば、プラグドア装置10としての上下寸法及び車幅方向の寸法が変わる。
水平部22aは、車幅方向において少なくともガイドレール18の直線部18a及び引き込み部18bをカバーする範囲に設けられている。水平部22aは、ガイドレール18よりも下の位置に配置されており、かつ連結金具20の連結部20aよりも下の位置に配置されている。つまり、伝達金具22において、第1ローラ20bを移動させる部位は、ガイドレール18よりも下に配置されている。
傾斜部22bの上端部は、前述したように、ラック32aの端部に固定されている。したがって、駆動装置16のモータが駆動されてラック32a,32aが直線的に移動すると、伝達金具22,22はラック32a,32aと一緒に直線的に移動する。第1伝達金具22が第1ラック32aに固定され、第2伝達金具22が第2ラック32aに固定されている。したがって、両伝達金具22,22は、互いに反対向きに同じ移動量で移動する。
水平部22aには、案内孔22cが貫通形成されている(図3参照)。この案内孔22cの周縁部には、水平部本体から上下方向に突出した形状の押圧部22dが設けられている(図1、図4参照)。案内孔22cには前述したように第2ローラ20cが挿入されており、押圧部22dは、水平部本体を補強しており、伝達金具22の移動に伴って案内孔22c内の第2ローラ20cを押す。これにより、連結金具20を介してドア14が開閉移動する。
接続部材28を構成する一対の水平板28a,28bのうち、下側の水平板28bには半割パイプ状の保持部材38が固定されている。下側の水平板28bには、前後方向に間隔をおいて配置された平板状の複数のブラケット40が固定されていて、保持部材38は、これらブラケット40によっても保持されている。
保持部材38は、伝達金具22の水平部22aに保持されたローラ22eを吊持している。このローラ22eは、水平部22aの上側に位置しており、鉛直方向に延びる姿勢で水平部22aに支持された軸部材に回転自在に保持されている。ローラ22eは、断面が凸状に湾曲した形状となっている走行面22fを有する。
保持部材38は、断面が凹状に湾曲した形状で且つ車体前後方向に延びる形状の転動面38aを有する。この転動面38aにローラ22eの走行面22fが係合する。このため、ローラ22eは保持部材38から抜け落ちない。したがって、伝達金具22は、ベース部材12を構成する接続部材28に固定された保持部材38によっても保持されている。保持部材38は、伝達金具保持部材として例示される。なお、ローラ22eの走行面22fが断面凹状に形成される場合には、保持部材38の転動面38aは断面凸状に形成されていてもよい。
本実施形態に係るプラグドア装置10は、ドア14,14の移動時にドア14,14の姿勢を維持させるための揺動リンク44,44と、揺動リンク44,44に対するドア14,14の相対移動を許容するためのレール体46,46とを備えている。
各レール体46は、揺動リンク44に結合されたリンク側部48と、ドア14に結合されるように構成されるドア側部50と、リンク側部48とドア側部50の間に配置された中間部材52と、を有している。中間部材52は、車体前後方向において、リンク側部48及びドア側部50と同程度の長さを有する。
中間部材52には、移動方向に間隔をおいて配置された複数のローラからなるローラ群が設けられている。ローラ群の内、一部のローラ52aは、リンク側部48に設けられた内側レール48aに沿って転動し、他のローラ52bは、ドア側部50に設けられた外側レール50aに沿って転動する(図1参照)。これにより、中間部材52は、リンク側部48及びドア側部50の相対移動を許容する。
ドア側部50及びリンク側部48には、それぞれ中間部材52側に突出した形状の爪部48b,48c,50b,50cが形成されている(図2参照)。爪部48b,48c,50b,50cは、戸尻側端部及び戸先側端部にそれぞれ設けられている。図2に示すドア閉じ状態にあるときには、戸尻側端部にある爪部48b,50b同士が係合し合い、また戸先側端部にある爪部48c,50c同士が係合し合っている。
中間部材52には、その長手方向の中央位置に、開き位置にあるときに爪部48b,50cに係止される被係止部52cが設けられている。被係止部52cには、リンク側部48及びドア側部50の双方に接触するようにローラ52dが設けられている。このため、中間部材52は、リンク側部48及びドア側部50の中間の速度(又はストローク)で移動する。
被係止部52cは長手方向の中央位置に配置されているため、図2に示すドア閉じ状態にあるときには、被係止部52cは爪部48b,48c,50b,50cから離間した状態となっている。そして、ドア14,14が開き状態となったときには、戸尻側端部にあるリンク側部48の爪部48bと、戸先側端部にあるドア側部50の爪部50cとが被係止部52cを介して係合し合う(図8参照)。つまり、ドア14が開き位置となったときには、中間部材52の一方の半分の部位がドア側部50を支持し、他の半分の部位がリンク側部48に支持された状態となる。
揺動リンク44は、戸先側に配置された戸先側リンク44aと、戸尻側に配置された戸尻側リンク44bとを有する。揺動リンク44の戸先側リンク44a及び戸尻側リンク44bは、それぞれベース部材12の結合部28cに揺動可能に保持される基端部と、レール体46のリンク側部48が結合される先端部とを有する。すなわち、前後方向に見た状態のプラグドア装置10を示している図1に示すように、揺動リンク44は、高さ方向において駆動装置16と重なる部分を有する高さ位置に配置されている。そして、駆動装置16が揺動リンク44よりも車幅方向内側に配置されている。
揺動リンク44は、接続部材28を構成する下側の水平板28bよりも上側に位置している。したがって、揺動リンク44は、ガイドレール18よりも上に位置している。言い換えると、ガイドレール18は、揺動リンク44よりも下に配置されている。
図5に示すように、戸先側リンク44aは戸尻側リンク44bよりも長い形状を有する。そして、戸先側リンク44aの回動角度は、戸尻側リンク44bの回動角度よりも小さくなるように設定されている。このため、プラグアウト位置からプラグイン動作する際において、ドア14,14の戸先側部は、戸尻側部よりも緩やかな角度で車幅方向内側に入り込むように移動する。同時にドア14,14の戸先側部は、ドア14,14の戸先に設けられたパッキン14a同士が先端側から当接するように全閉位置に向かって車体の前後方向にも移動する。一方、ドア14,14の戸尻側部は、戸先側部よりも急峻な角度で車幅方向内側に入り込む。このため、ドア14,14の戸先に設けられたパッキン14a同士が、互いに当接する際には、より先端側から押し付けられる状態となる。更にドア14,14の戸尻側部は、車両開口部の外周であって車体の側壁に設けられている図示しないパッキンと当接して車幅方向外側から押し付けられる状態となる。そして、プラグアウト位置において車体の側壁に平行な状態であったドア14,14は、閉じ位置においても、車体の側壁に平行な状態となる。
ここで、本実施形態に係るプラグドア装置10のドア14,14開閉動作について説明する。図2及び図3は、ドア14,14が乗降口を閉じた閉じ位置にある状態を示している。ドア14,14が閉じ位置にあるときには、各ドア14,14は、その外面が車体の側壁の外面と一致した状態となっており、両ドア14,14の戸先が互いに当接した状態となっている。また、連結金具20,20の第1ローラ20bは、ガイドレール18,18の引き込み部18bにおける内端(車幅方向の内端)に位置づけられ、第2ローラ20cは、案内孔22cにおける内端(車幅方向の内端)に位置づけられている(図3参照)。
この閉じ位置から開き動作を行うときには、駆動装置16のモータが駆動され、それによって一対のラック32a,32aが互いに反対向きに移動する。それに伴い、伝達金具22,22が連結金具20,20の第2ローラ20cを押し、第1ローラ20bがガイドレール18,18に沿って移動する。これにより、ドア14,14は開き動作する。
図6及び図7は、両ドア14,14が閉じ位置からプラグアウト位置まで移動したときの状態を示している。すなわち、連結金具20,20の第1ローラ20bがガイドレール18,18の引き込み部18b,18bに沿って移動することにより、両ドア14,14は閉じ位置から互いに離れる方向に移動しつつ車幅方向の外側に向かってプラグアウト位置まで移動する。これにより、ドア14,14が車体の側壁よりも外側に持ち出される(プラグアウト動作)。このとき、戸先側リンク44a及び戸尻側リンク44bは戸先側に傾いた状態から車幅方向の外側に向かって回動しており、レール体46,46のリンク側部48及びドア側部50は、互いの位置関係を維持している。
そして、さらに一対のラック32a,32aが互いに反対向きに移動すると、連結金具20,20の第1ローラ20b,20bは、ガイドレール18,18の直線部18a,18aに沿って移動する。これにより、各ドア14,14は車体の側壁に沿って車体の前後方向に移動する。このとき、レール体46,46のドア側部50,50は、リンク側部48,48に対して相対的に変位している。揺動リンク44,44自体は前後方向に移動しないからである。そして、図8及び図9に示すように、ドア側部50の戸先側端部にある爪部50cと、リンク側部48の戸尻側端部にある爪部48bが被係止部52cを介して互いに係合し合ったところで、ドア14,14は開き位置となる。
この開き位置ある状態から閉じ動作を行うときには、モータが逆向きの駆動力を発生する。モータが駆動することにより、一対のラック32a,32aも先ほどとは逆向きに直線移動する。これにより、ドア14,14は、車体の側壁の外側を該側壁に沿って移動する。このとき、ドア側部50の戸先側端部にある爪部50cは被係止部52cから離れ、中間部材52はドア側部50の半分の速度(ストローク)で移動する。
そして、連結金具20の第1ローラ20bが直線部18aから引き込み部18bに進入するとドア14はプラグイン動作を行う。これにより、戸先側リンク44a及び戸尻側リンク44bはそれぞれ戸先側に向かって回動し、両ドア14,14は、互いに近づく方向に移動しつつ、車幅方向の内側に向かって閉じ位置まで移動する。このとき、戸先が戸尻よりも少し先に内側に入り込むため、両ドア14,14のパッキン14a,14aは、より先端側から押し付けられる。そして、ドア14,14が閉じ位置に戻ると、ドア14,14の外面は車体の側壁の外面と面一の状態となる。
以上説明したように、本実施形態では、連結金具20がガイドレール18よりも下に配置され、また伝達金具22において連結金具20の被案内部を移動させる部位が、ガイドレール18よりも下に配置されている。そして、ガイドレール18は揺動リンク44よりも下に配置されている。このため、メンテナンスや微調整が比較的必要となる部位、すなわち伝達金具22において被案内部を移動させる部位及び連結金具20に下からアクセスし易い。したがって、プラグドア装置10が車体に取り付けられた状態でもこれら金具及び部位にアクセスし易くなるため、メンテナンス作業、調整作業時における作業者の負担を軽減することができる。しかも、駆動装置16及び揺動リンク44に高さ方向に互いに重なる部位が存在するように、駆動装置16及び揺動リンク44が配置されている。このため、プラグドア装置10の高さ方向のサイズを小さくすることができる。
また本実施形態では、ガイドレール18に沿って移動する被案内部が、スライダではなく樹脂又は自己潤滑性を有する材料からなる第1ローラ20bによって構成されているため、グリースや油の供給が不要である。また、伝達金具22と連結金具20との係合部位においても、スライダではなく樹脂又は自己潤滑性を有する材料からなるローラ(第2ローラ20c)が用いられているため、グリースや油の供給が不要である。したがって、メンテナンスの手間を減らすことができる。
また本実施形態では、スライダではなく樹脂又は自己潤滑性を有する材料からなるローラ52a,52bによってリンク側部48及びドア側部50の相対移動が許容されているため、グリースや油の供給が不要である。したがって、メンテナンスの手間を減らすことができる。
また本実施形態では、伝達金具22が、駆動装置16のラック32aに支持されるとともにローラ22eを介して保持部材38にも支持されている。しかも保持部材38の転動面が、ローラ22eが抜け落ちない形状に形成されているため、伝達金具22自体の剛性を高めたり、補強部材を設けたりする必要がない。また、伝達金具22においても、スライダではなく樹脂又は自己潤滑性を有する材料からなるローラ22eが用いられているため、グリースや油の供給が不要である。したがって、メンテナンスの手間を減らすことができる。
また本実施形態では、ドア14が全閉状態になる近傍において、ドア14は、車両の側壁に沿う方向に主として移動することとなる。そして、戸先側リンク44aが戸尻側リンク44bよりも長いため、ドア14の戸先は、車両の側壁に沿う方向に移動しつつ相手側ドア14の戸先に当接することとなる。したがって、全閉時に、ドア14のパッキン14a同士の接触状態が適切な状態となる。
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、プラグドア装置10が一対のラック32a,32aを備え、両引き式にドア14,14を開閉する構成としたが、これに限られない。例えば、1つのラック32aのみを備え、1つのドア14を開閉する片引き式の構成としてもよい。この場合、連結金具20及び伝達金具22も1つのみの構成となる。
また前記実施形態では、ガイドレール18に案内される部材が第1ローラ20bとして構成された例について説明したが、これに限られない。ガイドレール18に案内される部材がスライダとして構成されていてもよい。
また前記実施形態では、レール体46のリンク側部48とドア側部50の相対移動を許容する部材としてローラ群を有する構成としたが、これに限られない。ドア側部50がリンク側部48に対して摺動する構成としてもよい。
また前記実施形態では、戸先側リンク44aが戸尻側リンク44bよりも長い構成としたが、これに限られるものではない。両リンクが同じ長さを有していてもよい。
10 プラグドア装置
12 ベース部材
14 ドア
14a パッキン
16 駆動装置
18 ガイドレール
18a 直線部
18b 引き込み部
20 連結金具
20a 連結部
20b 第1ローラ
20c 第2ローラ
20d 軸部材
22 伝達金具
22a 水平部
22b 傾斜部
22c 案内孔
22d 押圧部
22e ローラ
22f 走行面
30 本体部
30a 筐体
30b 制御装置
32 可動部
32a ラック
38 保持部材
38a 転動面
44 揺動リンク
44a 戸先側リンク
44b 戸尻側リンク
46 レール体
48 リンク側部
50 ドア側部
52 中間部材
52a ローラ
52b ローラ
52c 被係止部
52d ローラ

Claims (5)

  1. ドアを開閉駆動するための駆動力を発生する駆動装置と、
    車体に固定可能に構成されるベース部材と、
    ドアの移動コースを規定する第1のガイド部と、
    前記第1のガイド部に案内される被案内部を有し、前記ドアに連結されるように構成される連結金具と、
    前記駆動装置が発生した駆動力によって前記被案内部を前記第1のガイド部に沿って移動させる伝達金具と、
    前記連結金具の前記被案内部が前記第1のガイド部に沿って移動するのに伴って揺動することによって前記ドアの姿勢を維持させる揺動リンクと、を備え、
    前記駆動装置が前記揺動リンクよりも車体の幅方向内側に配置され、前記駆動装置及び前記揺動リンクには、高さ方向に互いに重なる部位があり、
    前記連結金具は、前記第1のガイド部よりも下に配置され、
    前記第1のガイド部は、前記揺動リンクよりも下に配置され、
    前記伝達金具において前記被案内部を移動させる部位は、前記第1のガイド部よりも下に配置されているプラグドア装置。
  2. 前記被案内部は第1ローラによって構成されており、
    前記連結金具には第2ローラが回転可能に設けられ、
    前記伝達金具には、前記被案内部が前記第1のガイド部に沿って移動するように、前記第2ローラを押す押圧部が設けられている請求項1に記載のプラグドア装置。
  3. 前記ドアは、レール体を介して前記揺動リンクに結合されており、
    前記レール体は、前記揺動リンクに結合されたリンク側部と、前記ドアに結合されるように構成されるドア側部と、前記リンク側部及び前記ドア側部の相対移動を許容するローラ群と、を有している請求項1又は2に記載のプラグドア装置。
  4. 前記駆動装置は、前記ベース部材に支持される本体部と、この本体部に対して往復移動可能で且つ前記伝達金具が連結された可動部とを有し、
    前記伝達金具には、鉛直方向に延びる回転軸回りに回転可能でかつ凹状又は凸状の走行面を有するローラが設けられ、
    前記ベース部材には、前記伝達金具の前記ローラの走行面と係合する転動面を有する伝達金具保持部材が支持されており、
    前記伝達金具保持部材の転動面は、前記ローラが抜け落ちないように凸状又は凹状に形成されている請求項1から3の何れか1項に記載のプラグドア装置。
  5. 前記ドアの戸先にはパッキンが設けられており、
    前記揺動リンクは、戸先側リンクと戸尻側リンクとを有しており、
    前記戸先側リンクは、前記戸尻側リンクよりも長い請求項1から4の何れか1項に記載のプラグドア装置。
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