JP6001979B2 - 可変容量型ポンプ - Google Patents
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Description
[構成]
実施例1の可変容量型ポンプ(以下、ポンプ1という)は、吐出容量(1回転当たりに吐出する流体量。以下、ポンプ容量という。)を可変にできる可変容量型であり、自動車の油圧機器に作動油を供給する油圧供給源として用いられる。具体的には、ポンプ1は、無段変速機、特にベルト式の連続可変トランスミッション(CVT)の油圧供給源として使用される。ポンプ1は内燃機関(エンジン)のクランクシャフトにより駆動され、作動流体を吸入・吐出する。作動流体として作動油、具体的にはATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)を用いる。ポンプ1が適用されるCVTのコントロールバルブ内には、CVTコントロールユニットにより制御される各種のバルブが設けられている。ポンプ1から吐出された作動油は、コントロールバルブを介してCVTの各部(プライマリプーリ、セカンダリプーリ、フォワードクラッチ、リバースブレーキ、トルクコンバータ、潤滑・冷却系等等)に供給される。CVTコントロールユニットでは、アクセル開度、エンジン回転数、車速といった走行状況に応じてライン圧を適宜制御する。
スプール41は、ポート遮断用(ないしポート開度可変用)の第1ランド部410及び第2ランド部411を備えている。第1ランド部410はスプール41のx軸負方向側に設けられ、第2ランド部411はスプール41のx軸正方向側の端部に設けられている。第1ランド部410の径は、第2ランド部411の径よりも大きく設定されている。なお、スプール41の作動を円滑化するため、第1ランド部410の外周には円周溝44が設けられ、第2ランド部411の外周には円周溝45が設けられている。
次に、実施例1のポンプ1の作用を説明する。まず、ポンプ1の容量可変作用について、図1〜図3を参照しながら説明する。図3は、実施例1のポンプ1の回転数と吐出流量との関係を表す特性図である。制御弁4のスプール41には、スプリング43による付勢力Fsprがx軸負方向に作用すると共に、スプール41のx軸方向両側に作用する圧力の差ΔP(=P1−P2)による付勢力Fvがx軸正方向に作用する。具体的には、スプリング43による付勢力Fsprは、スプール41がx軸負方向側に最大変位した(スプリング43の縮み量が最小である)状態からスプール41がx軸正方向側にどれだけストロークしたか(スプリング43がどれだけ縮んだか)に応じてに決まる。スプール41のx軸負方向側に作用する(スプール41をx軸正方向側に押圧する)油圧P1による付勢力Fv1は、第1圧力室35の圧力(オリフィス320の上流側の油圧)P1と、第1ランド部410の径に応じたスプール41のx軸負方向側の受圧面積A1との積により決まる(Fv1=A1×P1)。スプール41のx軸正方向側に作用する(スプール41をx軸負方向側に押圧する)油圧P2による付勢力Fv2は、第2圧力室36の圧力(オリフィス320の下流側の油圧)P2と、第2ランド部411の径に応じたスプール41のx軸正方向側の受圧面積A2との積により決まる(Fv2=A2×P2)。A1>A2であり、かつP1≧P2であるため、Fv1>Fv2である。差圧ΔPによる付勢力Fvは、上記Fv1とFv2との差であり(Fv=Fv1−Fv2)、x軸正方向に(スプール41をx軸正方向側に付勢するように)作用する。例えば、差圧ΔPによるx軸正方向の付勢力Fvの大きさがスプリング43によるx軸負方向の付勢力Fsprを上回る(Fv>Fspr)と、言い換えればx軸正方向の付勢力Fv1がx軸負方向の付勢力FsprとFv2の合計を上回る(Fv1>Fspr+Fv2)と、スプール41がx軸正方向にストロークする。このストロークに応じて、スプリング43が押し縮められることでFsprが増大する。スプール41は、Fv(=Fv1−Fv2)とFsprとが釣り合う(Fv1=Fspr+Fv2となる)位置までストロークすると停止する。
以下、実施例1から把握される可変容量型ポンプ1の効果を列挙する。
(1)第1受圧部(スプール41のx軸負方向側の受圧面)と第2受圧部(スプール41のx軸正方向側の受圧面)を有し、これら受圧部に作用する作動流体(作動油)の圧力P1,P2により移動可能な弁体(スプール41)を備え、弁体の移動に応じてポンプ1の容量を可変に制御する制御弁4と、ポンプ(ポンプ部2)の吐出部(吐出ポート28)と第1受圧部との間を接続する第1流路(上流側油路31)と、ポンプ(ポンプ部2)の吐出部(吐出ポート28)と第2受圧部との間を絞り部(オリフィス320)を介して接続する第2流路(下流側油路33)と、を備え、第1受圧部の受圧面積A1を第2受圧部の受圧面積A2よりも大きく設けた。
よって、流量Qが少ないときでも、弁体の両受圧部に作用する圧力差ΔPを見かけの上で増大して弁体を移動させることができるため、流量Qを意図通りに制御することができる。また、両受圧部に受圧面積A1,A2の差を設けるだけであるため、ポンプ1の大型化を抑制し、ポンプ1の取付性や配置自由度を向上することができる。
(2)駆動軸20により回転駆動されるロータ21と、ロータ21を取り囲んで揺動自在に配置されたカムリング23と、ロータ21の外周に突没可能に設置されて複数のポンプ室rを形成する複数のベーン22と、吐出部(吐出ポート28)から吐出される作動流体を供給されてカムリング23の揺動量を制御する第1制御室R1及び第2制御室R2と、を備え、制御弁4は、第1流路(上流側油路31)と第1制御室R1との連通状態、及び第2流路(下流側油路33)と第2制御室R2との連通状態を切り替える弁体としてのスプール41を備える。
よって、このタイプのポンプにおいて上記(1)の効果を得ることができる。
(3)スプール41にセット荷重を付与する弾性部材(スプリング43)と、スプール41に所望の付勢力を付与するソレノイド5と、を備える。
よって、ソレノイド5により流量特性を制御してエネルギー効率を向上することができると共に、ソレノイド5によらない簡素な構成により上記(1)の効果を得ることができる。
(4)ポンプ1は、車両に搭載されるベルト式無段変速機CVTの作動油を供給する。
よって、車両走行中のエネルギー効率を向上することができる。
(5)スプール41は異径の第1ランド部410と第2ランド部411を備え、スプール41を収容するハウジング部材40(バルブ収容孔400)の内周面は、第1ランド部410を収容する部分401と第2ランド部411を収容する部分402との間に、テーパ部(中間部分403)を有する。
よって、制御弁4の組付け時、テーパ部がガイドの役割を果たすため、組付け作業を容易化することができる。
以上、本発明の可変容量型ポンプを実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、可変容量型ポンプとして、実施例ではベーンタイプのものを用いたが、制御弁によりポンプ容量を可変に制御されるものであればよく、ベーンタイプ以外のタイプの可変容量型ポンプを用いてもよい。ポンプの吐出部と第2受圧部との間を接続する第2流路に設ける絞り部として、実施例ではメータリングオリフィスを用いたが、流量に応じて圧力を低下させる機能を有していればよく、オリフィス以外にもチョーク等を用いてもよい。
20 駆動軸
21 ロータ
22 ベーン
23 カムリング
28 吐出ポート(吐出部)
31 上流側油路(第1流路)
320 オリフィス(絞り部)
33 下流側油路(第2流路)
4 制御弁
40 ハウジング部材
400 バルブ収容孔
401 部分
402 部分
403 中間部(テーパ部)
41 スプール(弁体)
410 第1ランド部
411 第2ランド部
43 スプリング(弾性部材)
5 ソレノイド
r ポンプ室
R1 第1制御室
R2 第2制御室
Claims (3)
- 吸入部と吐出部とを有し、前記吐出部からの作動油が供給されることにより吐出量を変化可能な容量可変機構を備えるポンプであって、
第1受圧面と前記第1受圧面よりも小さい面積の第2受圧面とが形成され、前記第1受圧面に前記吐出部からの作動油が作用することにより一方側に付勢され、前記第2受圧面に前記吐出部からの作動油が作用することにより他方側に付勢される弁体、および前記弁体を前記他方側に付勢する弾性部材を備える制御弁と、
前記弁体に当接し、前記弁体を前記一方側に付勢可能なソレノイドと、
前記吐出部と前記制御弁とを接続する油路と、
前記制御弁と前記容量可変機構とを接続し、前記容量可変機構に作動油を供給、または前記容量可変機構から作動油を排出可能な制御油路と、
を備えることを特徴とする可変容量型ポンプ。 - 請求項1に記載の可変容量型ポンプにおいて、
前記容量可変機構からの作動油の排出側は大気圧に開放されることを特徴とする可変容量型ポンプ。 - 請求項1または2に記載の可変容量型ポンプにおいて、
前記油路は、前記受圧面を有する圧力室と前記吐出部とを接続することを特徴とする可変容量型ポンプ。
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Family Applications (1)
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