JP6001887B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置に関し、特に、画素内に配置され、フローティングディフュージョンからゲートに入力される電圧を増幅する増幅トランジスタと、画素外のカラム領域に配置され、前記増幅トランジスタに選択トランジスタ及び垂直信号線を介して接続された負荷トランジスタとを有する出力バッファ回路を備えた固体撮像装置に関する。
現在、一般的に用いられているCMOSイメージセンサでは、増幅トランジスタ、転送トランジスタ、選択トランジスタ、リセットトランジスタの4つのトランジスタより構成されたAPS(Active Pixel Sensor)構成の画素が採用されている。APS構成の画素を用いた場合、画素信号は、画素内に配置された増幅トランジスタとカラム領域に配置された負荷トランジスタにより構成されたドレイン接地増幅回路(ソースフォロワ)により垂直信号線に読み出される(例えば、非特許文献1参照)。
図1は、従来のCMOSイメージセンサの概略図である。図1において、従来のCMOSイメージセンサは、画素110と、垂直シフトレジスタ120と、カラム領域130と、垂直信号線140と、信号処理回路150と、水平選択トランジスタ160と、水平シフトレジスタ170と、画像処理回路180とを備える。画素110は、フォトダイオードPDと、フローティングディフュージョンFDと、転送トランジスタM1と、リセットトランジスタM2と、増幅トランジスタM3と、選択トランジスタM4とを備える。また、画素110外のカラム領域には、負荷トランジスタM5が設けられている。
ここで、選択トランジスタM4は、線形領域で動作するためスイッチオンの状態と考えると、飽和領域で動作する増幅トランジスタM3及び負荷トランジスタM5でソースフォロワが構成される。なお、フォトダーオードPDで光電変換されて蓄積された光電荷は、転送トランジスタM1がオンするとフローティングディフュージョンFDに転送され、電荷量に応じて変化した増幅トランジスタM3のゲート電位、すなわちソースフォロワの入力電位がソースフォロワのゲイン倍されて垂直信号線140に読み出される。
図2は、従来のCMOSイメージセンサのソースフォロワを抜き出した回路図である。図2において、増幅トランジスタM3と負荷トランジスタM5からなるソースフォロワが示されており、負荷トランジスタM5のソース端子及び基板端子が接地され、ドレイン端子が増幅トランジスタM3のソース端子に接続されている。増幅トランジスタM3のドレイン端子は電源電圧VDDに接続され、ゲート端子に入力電圧Vinが入力され、負荷トランジスタM5のゲート端子にバイアス電圧VBが印加されている。また、増幅トランジスタM3のソース端子及び負荷トランジスタM5のドレイン端子から出力電圧Voutが出力され、増幅トランジスタM3の基板端子が接地された構成となっている。
ここで、飽和領域におけるドレイン電流Idsは、(1)で近似することができる。
Figure 0006001887

但し、(1)式において、Vthはしきい値電圧、βは利得値、Lはゲート長、Wはゲート幅、μは移動度、Coxは単位面積当たりのゲート酸化膜容量である。
ここで、増幅トランジスタM3のドレイン電流Idsと負荷トランジスタM5のドレイン電流Idsは等しいので、(2)式が成り立つ。
Figure 0006001887

(2)式を解くと、(3)式が得られる。
Figure 0006001887

但し、(3)式において、Vth3は増幅トランジスタM3の閾値電圧、Vth5は負荷トランジスタM5の閾値電圧、βは増幅トランジスタM3の利得値、βは負荷トランジスタM5の利得値である。
このように、従来のCMOSイメージセンサの出力電圧Voutは、(3)式に従って変化する。
三村秀典、原和彦、川人祥二、青木徹、廣本宜久、「ナノビジョンサイエンス −画像技術の新展開−」、コロナ社、p.83−85
しかしながら、従来のCMOSイメージセンサにおいては、増幅トランジスタM3はnMOSトランジスタで画素内に配置されているため、基板電位は通常グラウンドに設定されるが、ソース端子はソースフォロワ(ドレイン接地)の出力端子として使用される。よって、ソース(S)−基板(B)間の電位差VBS=V−Vは−VOUTとなり、出力電圧VOUTに依存した基板バイアス効果が発生し、増幅トランジスタM3の閾値電圧Vth3は、出力電圧(入力電圧)によって変化することになるという問題があった。すなわち、入力電圧(出力電圧)が大きくなるに従って、閾値電圧Vth3が大きくなる。従って、(3)式の閾値電圧Vth3が出力電圧VOUTの関数となるため、入出力特性が非線形となり、かつ出力電圧VOUTが大きくなるに従ってゲインが小さくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、入出力特性の線形性を改善することができるとともに、S/Nを高めることができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る固体撮像装置は、画素内に配置され、フローティングディフュージョンからゲートに入力される電圧を増幅する増幅トランジスタと、画素外のカラム領域に配置され、前記増幅トランジスタに選択トランジスタ及び垂直信号線を介して接続された負荷トランジスタとを有する出力バッファ回路を備えた固体撮像装置であって、
前記カラム領域の基板電位を前記画素内の基板電位と分離し、前記負荷トランジスタの基板電位を出力電位又は電源電位に設定して前記負荷トランジスタの基板端子とソース端子とを接続するとともに、前記増幅トランジスタの基板電位を接地電位に設定して前記増幅トランジスタの基板端子とソース端子とを接続し
前記増幅トランジスタ及び前記負荷トランジスタは、nMOSトランジスタであり、
前記増幅トランジスタのドレイン端子は、前記選択トランジスタ及び前記垂直信号線を介して前記負荷トランジスタのソース端子に接続され、
前記負荷トランジスタのソース端子及び基板端子は出力端子に接続され、ドレイン端子は電源に接続されていることを特徴とする。
また、第2の発明に係る固体撮像装置は、画素内に配置され、フローティングディフュージョンからゲートに入力される電圧を増幅する増幅トランジスタと、画素外のカラム領域に配置され、前記増幅トランジスタに選択トランジスタ及び垂直信号線を介して接続された負荷トランジスタとを有する出力バッファ回路を備えた固体撮像装置であって、
前記カラム領域の基板電位を前記画素内の基板電位と分離し、前記負荷トランジスタの基板電位を出力電位又は電源電位に設定して前記負荷トランジスタの基板端子とソース端子とを接続するとともに、前記増幅トランジスタの基板電位を接地電位に設定して前記増幅トランジスタの基板端子とソース端子とを接続し、
記増幅トランジスタはnMOSトランジスタ、前記負荷トランジスタpMOSトランジスタであり、
前記増幅トランジスタのドレイン端子は、前記選択トランジスタ及び前記垂直信号線を介して前記負荷トランジスタのドレイン端子に接続され、
前記負荷トランジスタのソース端子及び基板端子は電源に接続され、ドレイン端子とゲート端子は出力端子に接続された構成であってもよい。
ここで、前記カラム領域の基板電位は、ディープNウェルにより、前記画素内の基板電位と分離されていることが好ましい。
また、前記出力バッファ回路は、ソース接地増幅回路であることが好ましい。
なお、前記画素内には、光電変換を行うフォトダイオードと、該フォトダイオードに蓄積された光電荷を前記フローティングディフュージョンに転送する転送トランジスタと、前記フローティングディフュージョンの電圧を初期化するリセットトランジスタとが設けられていることが好ましい。
本発明によれば、固体撮像装置の出力バッファ回路の入出力特性を線形にし、S/Nを向上させることができる。
従来のCMOSイメージセンサの概略図である。 従来のCMOSイメージセンサのソースフォロワを抜き出した回路図である。 本発明の実施形態1に係る固体撮像装置の一例を示した全体構成図である。 実施形態1に係る固体撮像装置の出力バッファ回路を抜き出して示した回路図である。 実施形態1に係る固体撮像装置のカラム領域に用いるディープNウェルについて説明するための図である。 本発明の実施形態2に係る固体撮像装置の一例の全体構成を示した図である。 実施形態2に係る固体撮像装置の出力バッファ回路を抜き出した回路図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
〔実施形態1〕
図3は、本発明の実施形態1に係る固体撮像装置の一例を示した全体構成図である。図3において、実施形態1に係る固体撮像装置は、画素10と、垂直シフトレジスタ20と、転送線21と、垂直アドレス線22と、リセット線23と、カラム領域30と、垂直信号線40と、信号処理回路50と、水平選択トランジスタ60と、水平信号線61と、水平シフトレジスタ70と、画像処理回路80とを有する。
画素10は、固体撮像装置の撮像面を形成すべく、2次元状に配列されている。垂直シフトレジススタ20は、2次元に配列された画素10の信号読み出しを行う画素を垂直方向について定めるべく、2次元の画素10に沿って垂直方向に延びて配置されている。画素10からは、垂直信号線40が垂直方向に延び、垂直シフトレジスタ20により選択された行の画素信号を読み出すことができるように構成されている。垂直信号線40は、各列の信号処理回路50に接続され、水平選択トランジスタ60により読み出す垂直信号線40が選択されるようになっている。また、水平選択トランジスタ60は、水平シフトレジスタ70に接続され、水平シフトレジスタ70により信号を読み出す信号読出線40が選択されるように構成されている。なお、信号読み出す場合には、水平信号線61を介して、画像処理回路80で信号を読み出すとともに、種々の必要な画像処理を行うようにする。
画素10は、光を受光して電気信号に変換する1単位であり、2次元状に配列され、固体撮像素子の撮像単位となる。画素10は、フォトダイオードPDと、フローティングディフュージョンFDと、転送トランジスタM1と、リセットトランジスタM2と、増幅トランジスタM6と、垂直選択トランジスタM7とを備える。また、画素10の外部のカラム領域30には、負荷トランジスタM8が設けられている。図3においては、転送トランジスタM1、リセットトランジスタM2、増幅トランジスタM6、垂直選択トランジスタM7及び負荷トランジスタM8は、総てnMOSトランジスタにより構成されている。なお、フォトダイオードPD、フローティングディフュージョンFD、転送トランジスタM1及びリセットトランジスタM2は、図1、2で説明した従来の固体撮像装置と同様の構成要素を用いているので、図1、2と同一の参照符号をそのまま付している。
図3において、転送トランジスタM1のゲート端子は、垂直シフトレジスタ20から出ている転送線21に接続され、垂直選択トランジスタM7のゲート端子は、垂直シフトレジスタ20から出ている垂直アドレス線22に接続されている。また、リセットトランジスタM2のゲート端子は、垂直シフトレジスタ20から出ているリセット線23に接続されている。つまり、フォトダイオードPDで光電変換された光電荷は、転送線21から転送パルスが送られて転送トランジスタM1がオンになると、フローティングディフュージョンFDに転送されて電圧値へと変換され、増幅トランジスタM6のゲート端子への入力電圧となる。また、増幅トランジスタM6の出力が、バッファ回路から垂直信号線40に出力され、読み出される際には、垂直アドレス線22に垂直選択パルスが送られ、垂直選択トランジスタM7がオンとなった状態で、バッファ回路が動作する。なお、読み出し対象となる画素10の信号読み出しが終了した後は、リセット線23にリセット信号が送られ、フローティングディフュージョンFDの電圧値を初期化するようになっている。
更に、増幅トランジスタM6のソース端子及び基板端子がアースに接続され、ドレイン端子は、垂直選択トランジスタM7及び垂直信号線40を介してカラム領域30に配置された負荷トランジスタM8に接続されている。負荷トランジスタM8のドレイン端子は電源電圧VDDに接続され、また、基板端子は、Deep N-Well(DNW)プロセスを採用することにより、ソース端子と接続されている。本構成において、増幅トランジスタM6、垂直選択トランジスタM7、負荷トランジスタM8の3つのトランジスタで画素信号を垂直信号線40に読み出す出力バッファ回路を構成しているが、垂直選択トランジスタM7は、線形領域で動作するため、出力バッファ回路動作時はオンとなり、出力バッファ回路は増幅トランジスタM6、負荷トランジスタM8の2個のトランジスタにより構成されるソース接地増幅回路となる。
また、垂直信号線40に出力された出力バッファ回路からの出力は、水平シフトレジスタ70により選択された水平選択トランジスタ60がオンとなることにより、信号処理回路50により信号処理され、水平信号線61を介して画像処理回路80で読み出されるとともに必要な画像処理が行われ、出力される。
次に、図4を用いて、実施形態1に係る固体撮像装置の出力バッファ回路についてより詳細に説明する。
図4は、実施形態1に係る固体撮像装置の出力バッファ回路を抜き出して示した回路図である。実施形態1に係る固体撮像装置の出力バッファ回路は、増幅トランジスタM6のソース端子及び基板端子がともに接地され、ドレイン端子は負荷トランジスタM8のソース端子に接続されている。また、増幅トランジスタM6のゲート端子には、入力電圧Vinが入力される。一方、負荷トランジスタM8は、ドレイン端子が電源電圧VDDに接続され、ソース端子と基板端子とは接続されて出力端子となり、出力電位VOUTとなっている。また、負荷トランジスタM8のゲート端子には、バイアス電圧Vが印加されるようになっている。
図1に示した従来の固体撮像装置の出力バッファ回路においては、増幅トランジスタM3が高電位側、負荷トランジスタM5が低電位側に配置され、増幅トランジスタM3及び負荷トランジスタM5の基板端子はともに接地電位に設定され、増幅トランジスタM3のソース端子が出力端子となる構成であったため、負荷トランジスタM3の基板端子とソース端子との電位差VBSが(−VOUT)であり、0Vとはならない構成であった。よって、出力バッファ回路の出力電圧VOUTが、基板バイアス効果の影響を受けざるを得ない構成であった。
しかしながら、図4に示した実施形態1に係る固体撮像装置の出力バッファ回路においては、増幅トランジスタM6が低電位側、負荷トランジスタM8が高電位側に配置され、増幅トランジスタM6の基板端子はソース端子とともに接地電位に設定されているが、負荷トランジスタM8の基板端子はソース端子に接続され、ともに出力電位VOUTに設定されている。よって、増幅トランジスタM6及び負荷トランジスタM8の双方とも、基板端子とソース端子間の電位差は0Vであり、基板バイアス効果の影響を受けない構成となっている。なお、基板電位は、1つの基板で一意に定まるのが普通であり、一般的には接地電位に設定されるが、実施形態1に係る固体撮像装置においては、カラム領域30に形成された負荷トランジスタM8を、ディープNウェルを利用して画素10が形成された基板と直流的に分離するとともに、ソース端子と基板端子とを接続し、基板電位がソース端子と同様に出力電位に設定されることを可能としている。かかる構成により、実施形態1に係る固体撮像装置は、基板バイアス効果の影響を排除し、線形な入出力特性を実現する。
なお、今まで説明した内容を、(1)式を用いて検証する。図4に示す出力バッファ回路の飽和領域におけるドレイン電流Idsを(1)式で近似すると、(4)式が成立する。
Figure 0006001887
但し、(4)式において、Vinは入力電圧、Vはバイアス電圧、Vth6は増幅トランジスタM6の閾値電圧、Vth8は負荷トランジスタM8の閾値電圧、βは増幅トランジスタM6の利得値、βは負荷トランジスタM8の利得値である。
(4)式を解くと、(5)式が得られる。つまり、出力電圧VOUTは、(5)式に従って変化する。
Figure 0006001887

ここで、増幅トランジスタM6、負荷トランジスタM8は飽和領域で動作するため、(6)式、(7)式の条件を満たす必要がある。
Figure 0006001887

ここで、バイアス電圧Vは電源電圧VDD以下なので、(7)式は常に成り立つ。また、(5)式、(6)式より、入力電圧Vinの範囲を表す以下の(8)式が成り立つ。
Figure 0006001887

図3に示す実施形態1に係る固体撮像装置において、増幅トランジスタM6の入力電圧Vinは、フォトダイオードPDに蓄積された電荷を、転送トランジスタM1をオンしてフローティングディフュージョンFDに読み出すと、リセットトランジスタM2により設定されるリセット電圧VRSTから減少する方向に変化する。したがって、リセット電圧VRSTを(8)式の右辺より小さくなるように設定すれば、出力バッファ回路を構成するトランジスタM6、M8は常に飽和領域で動作することになる。
この回路構成および動作条件の基では、増幅トランジスタM6、負荷トランジスタM8は基板バイアス効果の影響を受けないため、出力バッファ回路は、(5)式に示すように、入力に対する出力のゲインが(−√(β/β))で一定となる。増幅トランジスタM6は画素10内に配置されているため、サイズは最小に設定することが一般的であるが、負荷トランジスタM8はカラム領域30に配置されるので、サイズは自由に設定できる。したがって、負荷トランジスタM8の利得値βを、増幅トランジスタM6の利得値βよりも小さくなるようにトランジスタのサイズを適切に設定すれば、1以上の一定ゲインをもたせることができ、固体撮像装置の線形性を確保しながらS/Nを高めることができる。
なお、負荷トランジスタM8としてディプリーションタイプを採用すれば、(5)式において負荷トランジスタM8の閾値電圧Vth8が負となるので、エンハンスメントタイプよりも高いダイナミックレンジを実現できる。
図5は、実施形態1に係る固体撮像装置のカラム領域に用いるディープNウェルについて説明するための図である。図5に示すように、カラム領域30を、ディープNウェル31、Nウェル32、33で包囲することにより、P基板11とのグラウンド同士の直流的な結合を無くすことができる。そして、Pウェルであるカラム領域にnMOSトランジスタである負荷トランジスタM8を形成すれば、画素10が形成されたP基板11と異なる電位に基板電位を設定することができ、図4で示した回路構成とすることができる。
このように、ディープNウェルを利用することにより、画素10が形成された基板電位と画素外のカラム領域30の基板電位を異ならせて設定することができ、基板バイアス効果の影響を受けない出力バッファ回路を構成することができる。
以上、説明したように、実施形態2に係る固体撮像装置によれば、固体撮像装置の出力バッファ回路の入出力特性の線形性を改善することができるとともに、固体撮像装置のS/Nを高めることができる。
〔実施形態2〕
図6は、本発明の実施形態2に係る固体撮像装置の一例の全体構成を示した図である。図6において、実施形態2に係る固体撮像装置は、画素10と、垂直シフトレジスタ20と、転送線21と、垂直アドレス線22と、リセット線23と、カラム領域31と、垂直信号線40と、信号処理回路50と、水平選択トランジスタ60と、水平信号線61と、水平シフトレジスタ70と、画像処理80とを備える。
このうち、カラム領域31以外は、実施形態1に係る固体撮像装置と同様の構成を有するので、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その説明を簡略化又は省略する。
実施形態2に係る固体撮像装置においては、カラム領域31に形成された負荷トランジスタM9が、pMOSトランジスタである点で、実施形態1に係る固体撮像装置と異なっている。
一方、画素10内には、フォトダイオードPD、フローティングディフュージョンFD、増幅トランジスタM6、転送トランジスタM1、垂直選択トランジスタM7、リセットトランジスタM2が設けられており、総てnMOSトランジスタにより構成されている点は、実施形態1と同様である。
かかる構成において、増幅トランジスタM6のソース端子、基板端子がアースに接続され、ドレイン端子は垂直選択トランジスタM7、垂直信号線40を介してカラム領域31に配置された負荷トランジスタM9に接続している。また、負荷トランジスタM9のソース端子と基板端子は電源電圧VDDに接続されており、ゲート端子とドレイン端子が接続されている。本構成において、増幅トランジスタM6、選択トランジスタM7、負荷トランジスタM9の3つのトランジスタで画素信号を垂直信号線に読み出す出力バッファを構成しているが、選択トランジスタM7は線形領域で動作するため、出力バッファ回路は増幅トランジスタM6、負荷トランジスタM9の2つのトランジスタにより構成されるソース接地増幅回路となる。
図7は、実施形態2に係る固体撮像装置の出力バッファ回路を抜き出した回路図である。図7において、負荷トランジスタM9がpMOSトランジスタになったことに伴い、基板端子とソース端子とが共通に電源電圧VDDに接続され、ドレイン端子が出力端子となり、出力電位VOUTに設定されている点で、実施形態1に係る出力バッファ回路と異なっている。しかしながら、基板端子とソース端子とが共通に電源電圧VDDに接続され、基板バイアス効果の影響を受けないようになっている点は、実施形態1に係る固体撮像装置と同様である。また、増幅トランジスタM6は、基板端子とソース端子とが接続され、接地電位に設定されるとともに、ドレイン端子が出力端子に接続されている点は、実施形態1と同様である。
このように、実施形態2に係る固体撮像装置においても、基板バイアス効果の影響を受けない構成となっていることが分かる。
次に、実施形態1に係る固体撮像装置と同様に、数式を用いて実施形態2に係る固体撮像装置が基板バイアス効果の影響を受けないことを検証する。
図7に示した出力バッファ回路において、飽和領域におけるドレイン電流を(1)式で近似すると、(9)式が成立する。
Figure 0006001887

但し、(9)式において、VDDは電源電圧、Vinは入力電圧、Vth6は増幅トランジスタM6の閾値電圧、−Vth9(<0)は負荷トランジスタM9の閾値電圧、βは増幅トランジスタM6の利得値、βは負荷トランジスタM9の利得値である。ここで、pMOSトランジスタの閾値電圧は負であることから、Vth9自体は正となるように、(−Vth9)を負荷トランジスタM9の閾値としている。
(9)式を解くと、(10)式が得られる。出力バッファ回路の出力電圧VOUTは、(10)式に従って変化する。
Figure 0006001887

ここで、増幅トランジスタM6、負荷トランジスタM9は飽和領域で動作する必要があるが、負荷トランジスタM9はダイオード接続のため常に飽和領域で動作するため、増幅トランジスタM6が、先に示した(6)式の条件を満たせばよい。
(6)式及び(10)式より、入力電圧Vinの範囲を表す以下の(11)式が成り立つ。
Figure 0006001887

図6に示す実施形態2に係る固体撮像装置において、増幅トランジスタM6の入力電圧は、フォトダイオードPDに蓄積された電荷を、転送トランジスタM1をオンにしてフローティングディフュージョンFDに読み出すと、リセットトランジスタM2により設定されるリセット電圧VRSTから減少する方向に変化する。従って、リセット電圧VRSTを(11)式の右辺より小さくなるように設定すれば、出力バッファ回路を構成するトランジスタM6、M9は、常に飽和領域で動作することになる。
この回路構成および動作条件の基では、増幅トランジスタM6、負荷トランジスタM9は基板バイアス効果の影響を受けないため、出力バッファ回路は(10)式に示すように、入力に対する出力のゲインが(−√(β/β))で一定となる。増幅トランジスタM6は画素内に配置されているため、サイズは最小に設定することが一般的であるが、負荷トランジスタM9はカラム領域31に配置されるので、サイズは自由に設定できる。
従って、負荷トランジスタM9の利得値βを、増幅トランジスタM6の利得値βよりも小さくなるようにトランジスタのサイズを適切に設定すれば、1以上の一定ゲインをもたせることができ、固体撮像装置の線形性を確保しながらS/Nを高めることができる。
なお、負荷トランジスタM9としてディプリーションタイプを採用すれば、(5)式において負荷トランジスタM9の閾値電圧(−Vth9)が正となるので、エンハンスメントタイプよりも高いダイナミックレンジを実現できる。
なお、実施形態2においては、負荷トランジスタM9はpMOSトランジスタであるので、Nウェル内に作製される。よって、カラム領域31はNウェルとして構成され、増幅トランジスタM6の基板であるp基板11とは元々分離されているので、ディープNウェルの形成は不要である。
以上説明したように、本実施形態に係る固体撮像装置の回路構成によれば、画素10内に配置された増幅トランジスタM6とカラム領域30、31に配置された負荷トランジスタM8、M9より構成された出力バッファ回路において、増幅トランジスタM6をnMOSトランジスタとし、そのソース端子を基板端子と共にアースに接続したソース接地増幅回路とする。そして、負荷トランジスタM8をnMOSトランジスタで構成する場合はドレインを電源VDDに接続し、ソース端子を基板11に接続する。また、負荷トランジスタM9をpMOSトランジスタで構成する場合には、ソース端子及び基板端子を電源VDDに接続し、ゲート端子をドレイン端子に接続する。これにより、出力バッファ回路を構成するトランジスタM6、M8、M9をすべて基板バイアス効果の影響を受けない状況で動作させることが可能となり、良好な線形性を確保した入出力特性を実現できる。
更に、本構成の出力バッファ回路はソース接地増幅回路となるので、増幅トランジスタM6と負荷トランジスタM8、M9のサイズを適当に設定することにより、適切なゲインをもたせることが可能となるため、高S/Nな出力特性をもつ固体撮像装置を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明は、CMOSイメージセンサ等の固体撮像装置に利用することができる。
10 画素
11 基板
20 垂直シフトレジスタ
21 転送線
22 垂直アドレス線
23 リセット線
30、31 カラム領域
40 垂直信号線
50 信号処理回路
60 水平選択トランジスタ
61 水平信号線
70 水平シフトレジスタ
80 画像処理回路

Claims (4)

  1. 画素内に配置され、フローティングディフュージョンからゲートに入力される電圧を増幅する増幅トランジスタと、画素外のカラム領域に配置され、前記増幅トランジスタに選択トランジスタ及び垂直信号線を介して接続された負荷トランジスタとを有する出力バッファ回路を備えた固体撮像装置であって、
    前記カラム領域の基板電位を前記画素内の基板電位と分離し、前記負荷トランジスタの基板電位を出力電位又は電源電位に設定して前記負荷トランジスタの基板端子とソース端子とを接続するとともに、前記増幅トランジスタの基板電位を接地電位に設定して前記増幅トランジスタの基板端子とソース端子とを接続し、
    前記増幅トランジスタ及び前記負荷トランジスタは、nMOSトランジスタであり、
    前記増幅トランジスタのドレイン端子は、前記選択トランジスタ及び前記垂直信号線を介して前記負荷トランジスタのソース端子に接続され、
    前記負荷トランジスタのソース端子及び基板端子は出力端子に接続され、ドレイン端子は電源に接続されていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 画素内に配置され、フローティングディフュージョンからゲートに入力される電圧を増幅する増幅トランジスタと、画素外のカラム領域に配置され、前記増幅トランジスタに選択トランジスタ及び垂直信号線を介して接続された負荷トランジスタとを有する出力バッファ回路を備えた固体撮像装置であって、
    前記カラム領域の基板電位を前記画素内の基板電位と分離し、前記負荷トランジスタの基板電位を出力電位又は電源電位に設定して前記負荷トランジスタの基板端子とソース端子とを接続するとともに、前記増幅トランジスタの基板電位を接地電位に設定して前記増幅トランジスタの基板端子とソース端子とを接続し、
    前記増幅トランジスタはnMOSトランジスタ、前記負荷トランジスタpMOSトランジスタであり、
    前記増幅トランジスタのドレイン端子は、前記選択トランジスタ及び前記垂直信号線を介して前記負荷トランジスタのドレイン端子に接続され、
    前記負荷トランジスタのソース端子及び基板端子は電源に接続され、ドレイン端子とゲート端子は出力端子に接続されたことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 前記カラム領域の基板電位は、ディープNウェルにより、前記画素内の基板電位と分離されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記出力バッファ回路は、ソース接地増幅回路であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
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