JP4507937B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入射光量に応じた電気信号を出力する固体撮像装置に関するもので、特に、各画素の感度バラツキを除去するCDS(Correlated Double Sampling)回路を備えた固体撮像装置に関する。
従来より使用されている固体撮像装置には、光電変換素子で発生した光電荷を読み出す手段によってCCD型とCMOS型に大きく分けられる。CCD型は光電荷をポテンシャルの井戸に蓄積しつつ、転送するようになっており、又、CMOS型はフォトダイオードのpn接合容量に蓄積した電荷をMOSトランジスタを通して読み出すようになっている。そして、CMOS型の固体撮像装置について、本出願人は、そのダイナミックレンジを広くするために対数変換動作を行う構成とした固体撮像装置や、線形変換動作と対数変換動作とを切り換えることが可能な固体撮像装置を提案している(特許文献1、特許文献2参照)。
このような固体撮像装置は、同一行に配置された各画素から出力される画像信号を電圧信号として各行毎にサンプリングするとともにサンプリングされた1行分の画像信号を各列毎に装置外部に出力するCDS回路が備えられる。即ち、CDS回路では、1行分の画素からの画像信号が読み出されてサンプリングされるととともに、この1行分の各画素の感度バラツキを表すノイズ信号が読み出されてサンプリングされる。そして、このサンプリングされた画像信号及びノイズ信号が1画素毎に読み出されて、ノイズ除去された画像信号が装置外部に出力される。
このようなCDS回路を備えた固体撮像装置の一般的な構成を、図1に示す。図1の固体撮像装置は、行列配置(マトリクス配置)された画素G11〜Gmnを備えるとともに、この画素G11〜Gmnに垂直走査回路1が行(ライン)3−1〜3−nを通じて信号を与えることで、垂直方向に順次走査していく。又、水平走査回路2によって、読み出し回路5−1〜5−mを駆動させることで、画素から出力信号線4−1〜4−mに導出された光電変換信号を画素ごとに水平方向に順次読み出す。尚、出力信号線4−1〜4−mそれぞれには、ゲート及びソースそれぞれに一定となる直流電圧VD,VSSが印加されたMOSトランジスタQ1〜Qmによる定電流負荷が接続されるため、画素G11〜Gmnからの光電変換信号が電圧信号として出力される。
そして、この読み出し回路5−1〜5−mでは、1行分における各画素から出力された画像信号(撮像情報とノイズ成分とを含む電気信号)とノイズ信号(ノイズ成分から成る電気信号)とがサンプルホールドされる。その後、読み出し回路5−1〜5−mが順番に、サンプルホールドした画像信号とノイズ信号とを補正回路6に送出する。こうして、補正回路6では、読み出し回路5−a(a:1≦a≦mの自然数)より画像信号が与えられるとき、この画像信号に対して、読み出し回路5−aより与えられたノイズ信号に基づいて補正処理を施して、ノイズ除去した画像信号を外部に出力する。このとき、読み出し回路5−1〜5−m及び補正回路6によってCDS回路が構成される。
図1の固体撮像装置において、従来の読み出し回路5(図1の読み出し回路5−1〜5−mに相当する)が、図11のように、出力信号線4(図1の出力信号線4−1〜4−mに相当する)にドレインが接続されるMOSトランジスタT10,T11と、MOSトランジスタT10,T11それぞれのソースに一端が接続されたキャパシタC10,C11と、MOSトランジスタT10,T11それぞれのソースにゲートが接続されたMOSトランジスタT102,T103と、MOSトランジスタT102,T103それぞれのソースにドレインが接続されたMOSトランジスタT16,T17とを備える。
又、MOSトランジスタT102,T103のドレインに直流電圧VDDが印加されるとともに、キャパシタC10,C11の他端に直流電圧VSSが印加される。そして、MOSトランジスタT10,T11それぞれのゲートに信号φVs,φVnが与えられるとともに、MOSトランジスタT16,T17のゲートに信号φHが与えられる。尚、信号φVs,φVnが垂直走査回路1より与えられるとともに、信号φHが水平走査回路2より与えられる。このとき、信号φHは各列毎に与えられるものであり、読み出し回路5−1〜5−mそれぞれに備えられるMOSトランジスタT16,T17に対して信号φH1〜φHmが与えられる。
又、補正回路6は、読み出し回路5−1〜5−mそれぞれに備えられるMOSトランジスタT16,T17それぞれのソースにドレインが接続されるMOSトランジスタT20,T21と、MOSトランジスタT20のドレインに反転入力端子が接続されるとともにMOSトランジスタT21のドレインに非反転入力端子が接続された差動増幅器60と、を備える。この補正回路6において、MOSトランジスタT20,T21それぞれのゲート及びソースには、直流電圧VD,VSSが印加される。
このような構成の読み出し回路5−1〜5−mと補正回路6によってCDS回路が構成される固体撮像装置によると、まず、画素G1b〜Gmb(b:1≦b≦nの自然数)から各画素の感度バラツキを示すノイズ信号が出力されるとき、信号φVnがハイになることで、読み出し回路5−1〜5−m内のMOSトランジスタT11がONされ、ノイズ信号がキャパシタC11にサンプルホールドされる。次に、画素G1b〜Gmbから入射光量に応じた画像信号が出力されるとき、信号φVsがハイとなることで、読み出し回路5−1〜5−m内のMOSトランジスタT10がONされ、画像信号がキャパシタC10にサンプルホールドされる。
このようにして、読み出し回路5−1〜5−mそれぞれにおけるキャパシタC10に画素G1b〜Gmbそれぞれからの画像信号がサンプルホールドされるとともに、読み出し回路5−1〜5−mそれぞれにおけるキャパシタC11に画素G1b〜Gmbそれぞれからのノイズ信号がサンプルホールドされると、信号φH1,φH2,…,φHmの順にハイとされる。よって、読み出し回路5−1〜5−mにおけるMOSトランジスタT16,T17が、5−1,5−2,…,5−mの順にONとされ、画素G1b〜Gmbの画像信号及びノイズ信号が各画素毎に補正回路6の差動増幅器60に入力される。そして、差動増幅器60において、画像信号とノイズ信号との減算処理を行い、ノイズ除去された画像信号を、画素G1b,G2b,…,Gmbの順に出力する。
特開平11−313257号公報 特開2002−77733号公報
上述の図1の固体撮像装置において、この読み出し回路5−1〜5−mと補正回路6によって構成されるCDS回路において、MOSトランジスタT10,T102,T16,T20及びキャパシタC10によって画像信号を扱う画像信号出力回路部が構成されるとともに、MOSトランジスタT11,T103,T17,T21及びキャパシタC11によってノイズ信号を扱うノイズ信号出力回路部が構成される。このように、CDS回路において、画像信号出力回路部とノイズ信号出力回路部が構成されるが、この画像信号出力回路部とノイズ信号出力回路部との間の特性上の差が各列毎に存在すると、補正回路6から出力される画像信号に、縦筋ノイズとなる固定パターンノイズ(FPN)が含まれることとなる。又、この各列毎に発生する特性上の差が、MOSトランジスタT102,T103の閾値電圧によって大きく影響される。
このような問題を鑑みて、本発明は、読み出し回路の特性のバラツキを低減することで、画像信号に発生するFPNを抑制することができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、入射光量に応じた電気信号を出力する光電変換部を備える複数の画素と、前記画素と接続されるとともに前記画素からの電気信号が出力される出力信号線と、該出力信号線を介して前記画素からの電気信号を読み出すとともに該電気信号をサンプルホールドする読み出し回路と、を備える固体撮像装置において、前記読み出し回路が、前記画素からの電気信号が入力される入出力端子と、前記出力信号線と前記入出力端子との間に接続される第1スイッチと、第1電極と制御電極とが接続されることで形成される帰還ループと、前記入出力端子と接続される第2電極と、を備える第1トランジスタと、該第1トランジスタの第1電極と制御電極との間に接続される第2スイッチと、前記第1トランジスタの制御電極と前記第2スイッチとの接続ノードに接続されるとともに前記帰還ループ上に現れる信号を保持する信号保持部と、前記入出力端子に一端が接続された第3スイッチと、を備えており、前記第1スイッチがONとされて、前記画素からの電気信号が前記読み出し回路の前記入出力端子に入力されるとき、前記第2スイッチをONとして前記第1トランジスタの前記帰還ループを閉状態として、前記画素からの電気信号に応じた値となる信号を前記信号保持部に与えた後、前記第2スイッチをOFFとして前記第1トランジスタの前記帰還ループを開状態として、前記画素からの電気信号に応じた値となる信号を前記信号保持部にサンプルホールドし、その後、前記第3スイッチをONとして、前記読み出し回路の前記入出力端子より、前記信号保持部にサンプルホールドされた前記信号に基づいて得られる前記画素からの電気信号を出力することを特徴とする。
このような固体撮像装置において、前記読み出し回路の前記第3スイッチの他端に接続されて、前記第1トランジスタの第1電極に定電流を流す第1定電流負荷を更に備え、前記読み出し回路が、前記第1トランジスタに前記第1定電流負荷による定電流と略同等の定電流を供給する第2定電流負荷を備え、前記第1スイッチがONとされるとき、前記第2定電流負荷が前記第1トランジスタと接続されて定電流が流され、前記第3スイッチがONとされるとき、前記第1定電流負荷が前記第1トランジスタと接続されて定電流が流されるものとしても構わない。
又、このような固体撮像装置において、前記出力信号線と前記第1スイッチとの間に設置されるとともに、前記出力信号線に第1電極が接続され、制御電極に前記第1スイッチの一端が接続された第2トランジスタと、前記第2トランジスタの第2電極に接続される第3定電流負荷と、を備えるものとし、前記画素それぞれの出力部として使用されるトランジスタにおける信号の劣化を抑制するものとしても構わない。また、入射光量に応じた電気信号を出力する光電変換部を備える複数の画素と、前記画素と接続されるとともに前記画素からの電気信号が出力される出力信号線と、該出力信号線を介して前記画素からの電気信号を読み出すとともに該電気信号をサンプルホールドする読み出し回路と、を備える固体撮像装置において、前記読み出し回路が、前記画素からの電気信号が入力される第2トランジスタの第1電極と信号が出力される前記第2トランジスタの第2電極と、前記第2極から第1トランジスタの制御電極に接続されて前記第1トランジスタの第2電極が前記第2トランジスタの制御電極へ接続されることで帰還ループを形成し、前記第2トランジスタの第2電極と前記第1トランジスタの制御電極との間に接続される第2スイッチと、前記第1トランジスタの第2電極と前記第2トランジスタの制御電極との間に接続される第1スイッチと、前記第1トランジスタの制御電極と前記第2スイッチとの接続ノードに接続されるとともに前記帰還ループ上に現れる信号を保持する信号保持部と、前記第1トランジスタの第2電極に一端が接続された第3スイッチと、を備えており、前記第1スイッチ及び第2スイッチが各々ONとされて前記帰還ループを閉状態として、前記画素からの電気信号が前記読み出し回路の前記第2トランジスタの第1電極に入力され、前記画素からの電気信号に応じた値となる信号を前記信号保持部に与えた後、前記第2スイッチをOFFとして前記帰還ループを開状態として、前記画素からの電気信号に応じた値となる信号を前記信号保持部にサンプルホールドし、その後、第1スイッチのOFFとし、第3スイッチをONとして前記読み出し回路の前記第1トランジスタの第2電極より前記信号保持部にサンプルホールドされた前記信号に基づいて得られる前記画素からの電気信号を出力することを特徴とする。
更に、上述の固体撮像装置において、前記第1トランジスタの第1電極に制御電極が接続されるとともに、前記第3スイッチをONとしたときに他の前記読み出し回路による容量負荷に流れる電流を流す第3トランジスタと、該第3トランジスタの第1電極又は第2電極と前記入出力端子との間に接続された第4スイッチと、を備え、前記第3スイッチをONとして前記入出力端子から前記画素からの電気信号を出力するとき、前記第4スイッチをONとするものとし、他の列に接続されるとともに出力動作を行っていない他の前記読み出し回路による容量負荷の影響を抑制するものとしても構わない。
又、前記読み出し回路が、前記第1トランジスタの制御電極と第1電極との間の電圧値を設定するための電圧シフト回路を備えるものとし、前記第1トランジスタをディプレッション型のトランジスタで構成されたとき、前記第1トランジスタを駆動するための電圧を確保するようにしても構わない。このとき、前記電圧シフト回路が、前記第1トランジスタの制御電極に第1電極が接続されるとともに前記第1トランジスタの第1電極に制御電極が接続された第4トランジスタと、該第4トランジスタの第1電極に接続された負荷と、によって構成されるものとしても構わない。
又、前記複数の画素が、各画素のバラツキを示すノイズ信号と、当該バラツキによるノイズが重畳された画像信号と、を出力するとともに、前記読み出し回路として、前記画素からの電気信号となる前記ノイズ信号が前記入出力端子に入力される第1読み出し回路と、前記画素からの電気信号となる前記画像信号が前記入出力端子に入力される第2読み出し回路との少なくとも2系統の回路を備える。
更に、このとき、前記第1読み出し回路の前記入出力端子から出力される前記ノイズ信号と、前記第読み出し回路の前記入出力端子から出力される前記画像信号と、が入力されるとともに、前記ノイズ信号に基づいて前記画像信号より前記ノイズを除去して出力する補正回路を、備える。また、前記第1トランジスタの第1電極に制御電極が接続されるとともに、前記第3スイッチをONとしたときに他の前記読み出し回路による容量負荷に流れる電流を流す第3トランジスタと、該第3トランジスタの第1電極又は第2電極と前記第1トランジスタの第2電極との間に接続された第4スイッチと、を備え、前記第3スイッチをONとして前記前記第1トランジスタの第2電極より前記画素からの電気信号を出力するとき、前記第4スイッチをONとする。また、前記複数の画素が、各画素のバラツキを示すノイズ信号と、当該バラツキによるノイズが重畳された画像信号と、を出力するとともに、前記読み出し回路として、前記画素からの電気信号となる前記ノイズ信号が前記第2トランジスタの第1電極に入力される第1読み出し回路と、前記画素からの電気信号となる前記画像信号が前記第2トランジスタの第1電極に入力される第2読み出し回路との少なくとも2系統の回路を備える。また、前記第1読み出し回路の前記第1トランジスタの第2電極から出力される前記ノイズ信号と、前記第2読み出し回路の前記第1トランジスタの第2電極から出力される前記画像信号と、が入力されるとともに、前記ノイズ信号に基づいて前記画像信号より前記ノイズを除去して出力する補正回路を、備える。
本発明によると、読み出し回路における画素からの電気信号をサンプルホールドするための信号保持回路が負帰還回路の帰還ループ上に構成されるとともに、画素からの電気信号が入力される端子と保持した電気信号を出力する端子とを同一の入出力端子とした。よって、従来のようにトランジスタのゲートに入力されて保持された画素からの電気信号をトランジスタで増幅して出力する読み出し回路などのように、増幅動作を行う素子によるバラツキなどの読み出し回路の特性による信号への影響を抑えることができ、読み出し回路によって発生するFPNを抑制することができる。
又、出力信号線と第1スイッチとの間に設置される第2トランジスタを設けることによって、画素それぞれの出力部として使用されるトランジスタにおける信号の劣化を抑制することができる。又、他の読み出し回路による容量負荷に流れる電流を流す第3トランジスタを設けることによって、他の列に接続されるとともに出力動作を行っていない他の前記読み出し回路による容量負荷の影響を抑制することができる。更に、電圧シフト回路を設けることによって、第1トランジスタをディプレッション型のトランジスタで構成したとき、第1トランジスタを駆動するための電圧を確保することができる。
<固体撮像装置の構成>
まず、本発明の各実施形態における固体撮像装置の構成の概略について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の各実施形態において共通となる二次元のMOS型固体撮像装置(以下、「エリアセンサ」とする)の構成の概略を示すブロック図である。
[背景技術]で説明したように、図1に示す固体撮像装置は、画像信号及びノイズ信号を出力する画素G11〜Gmnと、画素G11〜Gmnを行毎に信号を与えて動作させる垂直走査回路1と、画素G11〜Gmnからの画像信号及びノイズ信号を各列毎に出力されるように動作する水平走査回路2と、垂直走査回路1から行単位で画素に信号を与えるためのライン3−1〜3−nと、画素G11〜Gmnからの画像信号及びノイズ信号が出力される出力信号線4−1〜4−mと、画素G11〜Gmnからの画像信号及びノイズ信号をサンプルホールドする読み出し回路5−1〜5−mと、読み出し回路5−1〜5−mそれぞれでサンプルホールドされた画像信号とノイズ信号とが与えられて画像信号のノイズ除去を行う補正回路6と、出力信号線4−1〜4−mそれぞれに接続された定電流負荷となるMOSトランジスタQ1〜Qmと、を備える。尚、後述するように、ライン3−1〜3−nはそれぞれ、複数の信号線によって構成される。
このような固体撮像装置において、画素Gabからの出力となる画像信号及びノイズ信号が、それぞれ、出力信号線4−aを介して出力されるとともに、この出力信号線4−aに接続されたMOSトランジスタQaによって電圧増幅される。即ち、出力信号線4−aにドレインが接続されたMOSトランジスタQaのゲート及びソースそれぞれに直流電圧VD,VSSが印加されることで、MOSトランジスタQaが定電流負荷として働く。又、画素G11〜Gmnには、後述するように、これらの画素で発生した光電荷に基づく信号を出力するMOSトランジスタT3が設けられている。このMOSトランジスタT3とMOSトランジスタQaとが出力信号線4−aを介して接続されるとき、MOSトランジスタQaは定電流負荷と等価であり、このMOSトランジスタT3,Qaによる回路はソースフォロワ型の増幅回路となる。
このようにソースフォロア型の増幅回路を構成することにより、出力信号線4−aよりこの増幅がない場合に比べて大きな信号を増幅して出力することができる。従って、画素がダイナミックレンジ拡大のために感光素子から発生する光電流を自然対数的に変換しているような場合は、そのままでは出力信号が小さいが、本増幅回路を設けることにより結果として増幅回路がない場合に比べて大きな信号が得られるため、後続の信号処理回路(図示せず)での処理が容易になる。又、増幅回路の負荷抵抗部分を構成するMOSトランジスタQ1〜Qmを画素内に設けずに、列方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線4−1〜4−m毎に設けることにより、定電流負荷の数を低減でき、半導体チップ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
そして、画素Gabから出力された画像信号及びノイズ信号が順番に読み出し回路5−aに送出されるとともに、この読み出し回路5−aにおいて、送出された画像信号及びノイズ信号がサンプルホールドされる。その後、読み出し回路5−aより、サンプルホールドされた画像信号が補正回路6に送出された後、同じくサンプルホールドされたノイズ信号が補正回路6に送出される。補正回路6では、読み出し回路5−aより与えられた画像信号を、同じく読み出し回路5−aより与えられたノイズ信号に基づいて補正処理して、ノイズ除去した映像信号を外部に出力する。
図1の各画素が備える画素回路の一例を図2に示す。図2に示す画素は、カソードに直流電圧VSSが印加されたフォトダイオードPDのアノードにMOSトランジスタT1のソースが接続され、このMOSトランジスタT1のドレインにMOSトランジスタT4のソース及びMOSトランジスタT2のゲートが接続される。そして、MOSトランジスタT2のソースにMOSトランジスタT3のドレインが接続されるとともに、MOSトランジスタT3のソースが出力信号線4(図1の出力信号線4−1〜4−mに相当する)に接続される。
MOSトランジスタT2,T4のドレインには、直流電圧VDDが印加される。そして、MOSトランジスタT1,T3,T4それぞれのゲートには、垂直走査回路1からの信号線31〜33のそれぞれとソースが接続されたMOSトランジスタT5〜T7のドレインが接続される。このMOSトランジスタT5〜T7のゲートには、信号φXが与えられる。よって、信号φXがハイとされて、MOSトランジスタT5〜T7それぞれがONとなることで、信号線31〜33(この3本の信号線31〜33が図1の信号線3−1〜3−nそれぞれに相当する)より信号φTX,φV,φRSがMOSトランジスタT1,T3,T4それぞれのゲートに与えられる。このMOSトランジスタT1〜T7は、バックゲートが接地された(直流電圧VSSを印加)NチャネルのMOSトランジスタである。尚、MOSトランジスタT1〜T7をPチャネルのMOSトランジスタとするときは、電源電圧が印加される。
このように構成される画素G11〜Gmnは、図3のタイミングチャートに従って動作することで、画像信号及びノイズ信号を出力する。尚、図3のタイミングチャートは、1水平期間の信号の状態を示すものである。今、b行目の各画素G1b〜Gmbがノイズ信号及び画像信号を出力するとき、垂直走査回路2より図1の信号線3−bに相当する信号線31〜33の信号φTX,φV,φRSを有効とするため、垂直走査回路2よりMOSトランジスタT5〜T7に与える信号φXをハイとする。よって、MOSトランジスタT5〜T7がONとなり、信号線31〜33それぞれとMOSトランジスタT1,T3,T4のゲートが電気的に接続される。
そして、ハイとなる信号φVを信号線32及びMOSトランジスタT6を通じてMOSトランジスタT3のゲートに与えることで、MOSトランジスタT3をONとする。尚、フォトダイオードPDでは、光電変換動作を行うことによって、その露光量に応じた電荷を発生して蓄積する。その後、ハイとなる信号φRSを信号線33及びMOSトランジスタT7を通じてMOSトランジスタT4のゲートに与えることで、MOSトランジスタT4をONとする。よって、MOSトランジスタT2のゲートにおいて蓄電された電荷が再結合されて、MOSトランジスタT2のゲート電圧がリセットされる。
このとき、リセットされたMOSトランジスタT2のゲート電圧に応じたドレイン電流がMOSトランジスタT2に流れる。そのため、リセットされたMOSトランジスタT2のゲート電圧に比例した電圧信号となるノイズ信号が出力信号線4−1〜4−mに現れる。その後、信号φRSをローとしてMOSトランジスタT4をOFFとした後、次に、ハイとなる信号φTXを信号線31及びMOSトランジスタT5を通じてMOSトランジスタT1のゲートに与えることでMOSトランジスタT1をONとするまで、出力信号線4−1〜4−mにはノイズ信号となる電圧信号が現れる。
そして、信号φTXをハイとして、MOSトランジスタT1がONとされると、MOSトランジスタT2のゲートにフォトダイオードPDに蓄電されていた電荷が転送される。よって、信号φTXをローとしてMOSトランジスタT1をOFFとした後も、MOSトランジスタT2のゲートにフォトダイオードPDで光電変換されて得られた電荷が蓄積された状態となるため、MOSトランジスタT2のゲート電圧がフォトダイオードPDにおける露光量に応じた電圧となる。よって、MOSトランジスタT2に保持されたゲート電圧に応じたドレイン電流が流れるため、フォトダイオードPDにおける露光量に線形的に比例する電圧信号となる画像信号が出力信号線4−1〜4−mに現れる。
その後、信号φXをローとすることで、MOSトランジスタT5〜T7をOFFとして、垂直走査回路1からb行目の各画素G1b〜Gmbに信号φTX,φV,φRSが供給されることが禁止される。このように、b行目の各画素G1b〜Gmbが動作されて画素信号及びノイズ信号が出力されて読み出し回路5−1〜5−mにサンプルホールドされた後、読み出し回路5−1,5−2,…,5−mから順に、画素G1b,G2b,…,Gmbの画像信号とノイズ信号とが補正回路6に与えられることで、画素G1b,G2b,…,Gmbのノイズ除去された画像信号が順に出力される。
そして、b+1行目の各画素G1(b+1)〜Gm(b+1)に接続されるライン3−(b+1)に相当する信号線31〜33を有効とするために、このライン3−(b+1)に相当する信号線31〜33に接続されたMOSトランジスタT5〜T7のゲートに与える信号φXをハイとする。その後、画素G1(b+1)〜Gm(b+1)内の各素子が図3のタイミングチャートに応じた動作をすることで、画素G1(b+1)〜Gm(b+1)の画像信号が出力される。
この図1に示す固体撮像装置の構成、図2に示す画素の構成、及び図3に示す画素の動作は、以下に示す各実施形態で共通の構成及び動作である。よって、以下に示す各実施形態においては、各実施形態において異なる構成及び動作となる読み出し回路5−1〜5−m及び補正回路6について、説明する。尚、この読み出し回路5−1〜5−m及び補正回路6によって、図1の固体撮像装置におけるCDS回路が構成される。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、以下に、図面を参照して説明する。図4は、本実施形態における固体撮像装置における読み出し回路と補正回路の内部構成を示す回路図である。尚、図4によって示される読み出し回路及び補正回路の構成において、図11と同一の構成と成る部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の固体撮像装置における読み出し回路5x(図1に示す読み出し回路5−1〜5−mに相当する)は、図4に示すように、出力信号線4(図1に示す出力信号線4−1〜4−mに相当する)とドレインが接続されるMOSトランジスタT10,T11と、MOSトランジスタT10,T11それぞれのソースにソースが接続されたMOSトランジスタT12,T13と、MOSトランジスタT12,T13それぞれのゲートに一端が接続されるキャパシタC1,C2と、MOSトランジスタT12,T13それぞれのゲートにソースが接続されるMOSトランジスタT14,T15と、MOSトランジスタT10,T11それぞれのソースにドレインが接続されるMOSトランジスタT16,T17と、MOSトランジスタT12,T13のドレインの接続ノードにドレインが接続されるMOSトランジスタT18,T19と、を備える。
MOSトランジスタT10〜T17は、バックゲートが接地された(直流電圧VSSが印加された)NチャネルのMOSトランジスタで構成され、MOSトランジスタT18,T19は、バックゲートに電源電位が印加された(直流電圧VDDが印加された)PチャネルのMOSトランジスタで構成される。キャパシタC1,C2の他端には直流電圧VSSが印加される。MOSトランジスタT18のゲートには直流電圧VD1が印加され、MOSトランジスタT18,T19のソースには直流電圧VDDが印加される。
更に、図11の読み出し回路5と同様、MOSトランジスタT10,T11それぞれのゲートには信号φVs,φVnが入力され、MOSトランジスタT16,T17のゲートには信号φH(読み出し回路5−1〜5−mそれぞれに与えられる信号φH1〜φHmに相当する)が入力される。又、MOSトランジスタT14,T15のゲートには信号φSs,φSnが入力され、MOSトランジスタT19のゲートには信号φSが入力される。そして、垂直走査回路1より信号φVs,φVn,φSs,φSnが与えられ、水平走査回路2より信号φH(φH1〜φHm)が与えられる。
補正回路6は、図11に示す回路と同一の構成であり、MOSトランジスタT16,T17のソースにドレインが接続されたMOSトランジスタT20,T21と、MOSトランジスタT20,T21それぞれのドレインに反転入力端子及び非反転入力端子が接続された差動増幅器60と、を備える。MOSトランジスタT20,T21それぞれのゲート及びソースには、直流電圧VD,VSSが印加される。MOSトランジスタT20,T21は、バックゲートが接地された(直流電圧VSSが印加された)NチャネルのMOSトランジスタで構成される。
図4に示す回路構成の読み出し回路5−1〜5−mと補正回路6とで、図1に示す固体撮像装置内のCDS回路が構成される。このCDS回路を構成する読み出し回路5−1〜5−mと補正回路6の動作について、画素G11〜Gmnの動作とともに、図5のタイミングチャートを参照して説明する。
画素G1b〜Gmbが、上述したように、図3のタイミングチャートに従って動作を行うとき、信号φVがMOSトランジスタT3のゲートに与えられてMOSトランジスタT3がONとされる間、まず、ハイとなるパルス信号φRSによりMOSトランジスタT4をONとしてMOSトランジスタT2のゲート電圧がリセットされる。そして、信号φRSがローとされてMOSトランジスタT4がOFFとされると、信号φVn,φSnがハイとされることで、MOSトランジスタT11,T15がONとされる。このとき、信号φVs,φSsがローとされるとともに信号φSがハイとされて、MOSトランジスタT10,T14,T19がOFFとされる。
よって、出力信号線4が、MOSトランジスタT11を介して、MOSトランジスタT13のソースに電気的に接続されるとともに、MOSトランジスタT13のゲートとキャパシタC2の接続ノードが、MOSトランジスタT15を介して、MOSトランジスタT13,T18のドレインの接続ノードに電気的に接続される。この出力信号線4とMOSトランジスタT11,T13,T15,T18及びキャパシタC2とがこのような接続関係となるとき、MOSトランジスタT18が定電流負荷として動作するとともに、MOSトランジスタT13,T15によって負帰還ループが構成される。
このとき、図6(a)に示すMOSトランジスタにおけるゲート・ソース間電圧Vgs対ドレイン電流Id特性に基づいて、MOSトランジスタT13のドレイン電流IdによってMOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧Vgsが決定される。今、MOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧Vgs対ドレイン電流Id特性を、図6(b)の点線に示すものとし、ドレイン電流Idが0となるときのゲート・ソース間電圧Vgsである閾値電圧がVthnとなるものとする。このような特性を備えるMOSトランジスタT13に、定電流負荷となるMOSトランジスタT18によって決定される電流Ihがドレイン電流として流れるため、MOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧が図6(b)に示す値Vgsnhとなる。
そして、出力信号線4に現れるノイズ信号を表す電圧値がVNとなるとき、MOSトランジスタT11を介して出力信号線4と電気的に接続されたMOSトランジスタT13のソース電圧がVNとなる。よって、MOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧がVgsnhであるため、MOSトランジスタT13のゲート電圧が(VN+Vgsnh)となり、キャパシタC2に電圧Vcn(=VN+Vgsnh)がサンプルホールドされることとなる。
その後、信号φSnをローとしてMOSトランジスタT15をOFFとすることによって、MOSトランジスタT13のドレインゲート間の電気的な接続を切断し、キャパシタC2にサンプルホールドした電圧Vcnを保持した状態とする。更に、信号φVnをローとしてMOSトランジスタT11をOFFとすることによって、出力信号線4とMOSトランジスタT13のソースとの電気的な接続を切断する。
このようにして、ノイズ信号に基づく電圧VcnをキャパシタC2にサンプルホールドすると、次に、画素G1b〜Gmbそれぞれにおいて、ハイとなるパルス信号φTXによりMOSトランジスタT3をONとして、MOSトランジスタT2のゲートにフォトダイオードPDに蓄電されていた電荷を転送する。よって、フォトダイオードPDにおける露光量に線形的に比例する電圧信号となる画像信号が出力信号線4に現れる。そして、信号φTXがローとされてMOSトランジスタT3がOFFとされると、信号φVs,φSsがハイとされることで、MOSトランジスタT10,T14がONとされる。
よって、出力信号線4が、MOSトランジスタT10を介して、MOSトランジスタT12のソースに電気的に接続されるとともに、MOSトランジスタT12のゲートとキャパシタC1の接続ノードが、MOSトランジスタT14を介して、MOSトランジスタT12,T18のドレインの接続ノードに電気的に接続される。即ち、MOSトランジスタT18が定電流負荷として動作するとともに、MOSトランジスタT12,T14によって負帰還ループが構成される。
このとき、MOSトランジスタT12のゲート・ソース間電圧Vgs対ドレイン電流Id特性を、図6(b)の実線に示すものとし、ドレイン電流Idが0となるときのゲート・ソース間電圧Vgsである閾値電圧がVthsとなるものとする。このような特性を備えるMOSトランジスタT12に、定電流負荷となるMOSトランジスタT18によって決定される電流Ihがドレイン電流として流れるため、MOSトランジスタT12のゲート・ソース間電圧が図6(b)に示す値Vgsshとなる。又、出力信号線4に現れる画像信号を表す電圧値がVSとなるとき、MOSトランジスタT10を介して出力信号線4と電気的に接続されたMOSトランジスタT12のソース電圧がVSとなる。よって、MOSトランジスタT12のゲート電圧が(VS+Vgssh)となり、キャパシタC1に電圧Vcs(=VS+Vgssh)がサンプルホールドされることとなる。
その後、信号φSsをローとしてMOSトランジスタT14をOFFとすることによって、MOSトランジスタT12のドレインゲート間の電気的な接続を切断した後、信号φVsをローとしてMOSトランジスタT10をOFFとすることによって、出力信号線4とMOSトランジスタT12のソースとの電気的な接続を切断する。このようにして、キャパシタC2にサンプルホールドした電圧Vcsを保持した状態とする。そして、画素G1b〜Gmbそれぞれにおいて、信号φVをローとして、MOSトランジスタT3をOFFとする。このMOSトランジスタT3をONとしている間が、垂直ブランク期間となる。
読み出し回路5−1〜5−m内の各素子が、垂直ブランク期間において上述の動作を行うことによって、画素G1b〜Gmbそれぞれの画像信号に応じた電圧値が読み出し回路5−1〜5−mそれぞれのキャパシタC1にサンプルホールドされるとともに、画素G1b〜Gmbそれぞれのノイズ信号に応じた電圧値が読み出し回路5−1〜5−mそれぞれのキャパシタC2にサンプルホールドされる。その後、画素G1b〜Gmbそれぞれに対してローとなる信号φVが与えられると、読み出し回路5−1〜5−mに与える信号φSをローとするとともに、ハイとなるパルス信号φH1〜φHmが、φH1,φH2,…,φHmの順番に、読み出し回路5−1〜5−mそれぞれに与えられる。
このとき、読み出し回路5−1〜5−mに与える信号φSをローとすることで、読み出し回路5−1〜5−mそれぞれに備えられるMOSトランジスタT19がONとなり、MOSトランジスタT12,T13に電圧VDDが印加された状態となる。そして、読み出し回路5−1,5−2,…,5−mのMOSトランジスタT16,T17のゲートに、順番に、ハイとなるパルス信号φH1,φH2,…,φHmが入力されて、読み出し回路5−1,5−2,…,5−mのMOSトランジスタT16,T17が順番にONとされる。
即ち、読み出し回路5xにおいて、信号φSがローとされてMOSトランジスタT19がONとされるとともに、ハイとなる信号φHが与えられてMOSトランジスタT16,T17がONとされる。よって、電圧Vcsを保持しているキャパシタC1にゲートが接続されたMOSトランジスタT12のドレインにMOSトランジスタT19を介して直流電圧VDDが印加されるとともに、そのソースにMOSトランジスタT16を介して定電流負荷となるMOSトランジスタT20が接続される。又、電圧Vcnを保持しているキャパシタC2にゲートが接続されたMOSトランジスタT13のドレインにMOSトランジスタT19を介して直流電圧VDDが印加されるとともに、そのソースにMOSトランジスタT17を介して定電流負荷となるMOSトランジスタT21が接続される。
このようにMOSトランジスタT12,T13が接続されるため、MOSトランジスタT12,T13がそれぞれ、MOSトランジスタT20,T21とソースフォロアアンプを構成することとなる。このとき、MOSトランジスタT12に、定電流負荷となるMOSトランジスタT20によって流れる電流Irがソース電流として流れるとともに、MOSトランジスタT13に、定電流負荷となるMOSトランジスタT21によって流れる電流Irがソース電流として流れる。
よって、図6(b)の実線で示されるゲート・ソース間電圧Vgs対ドレイン電流Id特性より、MOSトランジスタT12に流れるドレイン電流がIrであることから、MOSトランジスタT12のゲート・ソース間電圧Vgsが図6(b)に示す値Vgssrとなる。そして、キャパシタC1に保持された電圧VcsがMOSトランジスタT12のゲートに印加された状態となるため、MOSトランジスタT12のソースに現れる電圧が(Vcs−Vgssr)となり、差動増幅器60の反転入力端子に電圧Vsr(=Vcs−Vgssr=VS+Vgssh−Vgssr)が入力される。
同様に、図6(b)の点線で示されるゲート・ソース間電圧Vgs対ドレイン電流Id特性より、MOSトランジスタT13に流れるドレイン電流がIrであることから、MOSトランジスタT13のゲート・ソース間電圧Vgsが図6(b)に示す値Vgsnrとなる。そして、キャパシタC1に保持された電圧VcnがMOSトランジスタT13のゲートに印加された状態となるため、MOSトランジスタT13のソースに現れる電圧が(Vcn−Vgsnr)となり、差動増幅器60の反転入力端子に電圧Vsn(=Vcn−Vgsnr=VN+Vgsnh−Vgsnr)が入力される。
このように動作するとき、MOSトランジスタT18を定電流負荷としたときにMOSトランジスタT12,T13に流れるドレイン電流Ihと、MOSトランジスタT20,T21それぞれを定電流負荷としたときにMOSトランジスタT12,T13に流れるドレイン電流Irとを、略等しい電流値に設定する。このとき、ドレイン電流Ih,Irそれぞれが流れるときのMOSトランジスタT12のソース・ゲート間電圧Vgssh,Vgssrを略等しい値とすることができるとともに、ドレイン電流Ih,Irそれぞれが流れるときのMOSトランジスタT13のソース・ゲート間電圧Vgsnh,Vgsnrを略等しい値とすることができる。
よって、MOSトランジスタT18を定電流負荷としたときのドレイン電流Ihと、MOSトランジスタT20,T21それぞれを定電流負荷としたときのドレイン電流Irとを略等しい電流値とすることで、信号φHを与えてMOSトランジスタT16,T17をONとしたときの、MOSトランジスタT12,T13のソース電圧をそれぞれ、VS、VNとすることができる。そして、補正回路6における差動増幅器60の非反転入力端子及び反転入力端子のそれぞれに、この電圧VS,VNが入力されて、電圧値α×(VS−VN)となる画像信号が差動増幅器60から出力される。
このように動作するとき、上述のように、MOSトランジスタT18を定電流負荷としたときのドレイン電流Ihと、MOSトランジスタT20,T21それぞれを定電流負荷としたときのドレイン電流Irとを略等しい電流値とすることで、差動増幅器60に入力される画像信号及びノイズ信号において、MOSトランジスタT12,T13の閾値電圧のバラツキによる影響を低減することができる。又、MOSトランジスタT12,T13のソースに画像信号及びノイズ信号をサンプルホールドした状態に等価することができる。そのため、従来のMOSトランジスタT102,T103(図11参照)のように、ゲートにサンプルホールドした画像信号及びノイズ信号をソースに伝達して出力する間に発生するゲインロスや歪みなどの信号劣化をも抑制することができる。
このように読み出し回路5−1〜5−mが動作するとき、信号φSがローとされて、読み出し回路5−1〜5−m全てのMOSトランジスタT19をONとした後、この信号φSがローとされている間、ハイとなるパルス信号φH1,φH2,…,φHmを順番に読み出し回路5−1,5−2,…,5−mのMOSトランジスタT16,T17に与えることで、差動増幅器60に、画素G1b,G2b,…,Gmbの画像信号及びノイズ信号が与えられ、ノイズ除去された画像信号が出力される。
そして、パルス信号φHmが読み出し回路5−mに与えられて、画素Gmbの画像信号が差動増幅器60より出力されると、信号φSがハイとされて読み出し回路5−1〜5−m全てのMOSトランジスタT19をOFFとするとともに、b行目の信号φXをローとして画素G1b〜Gmbと接続されたMOSトランジスタT5〜T7をOFFとする。このとき、b+1行目の信号φXをハイとして画素G1(b+1)〜Gm(b+1)と接続されたMOSトランジスタT5〜T7をONとして、b+1行目の画素G1(b+1)〜Gm(b+1)による撮像動作を行い、画素G1(b+1)〜Gm(b+1)の画像信号を順番に出力する。このような動作を、画素G11〜Gm1,G12〜Gm2,…,G1n〜Gmn毎に繰り返し行うことによって、1フレーム分の画像信号を出力する。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、以下に、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態における固体撮像装置における読み出し回路と補正回路の内部構成を示す回路図である。尚、図7によって示される読み出し回路及び補正回路の構成において、図4の構成と同一の構成と成る部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の固体撮像装置における読み出し回路5y(図1に示す読み出し回路5−1〜5−mに相当する)は、図7に示すように、MOSトランジスタT12,T13に閾値電圧が負となるディプレッション型のMOSトランジスタが用いられるとともに、読み出し回路5x(図4参照)の回路構成に、MOSトランジスタT14,T15のドレインにソースが接続されたMOSトランジスタT22と、このMOSトランジスタT22のソースにドレインが接続されたMOSトランジスタT23と、が付加された構成となる。
このように構成される読み出し回路5yにおいて、MOSトランジスタT22は、そのゲートがMOSトランジスタT12,T13それぞれのドレインの接続ノードに接続され、そのドレインに直流電圧VDDが印加されることで、MOSトランジスタT12,T13のドレイン・ゲート間の電圧差を設定する電圧シフト手段として動作する。又、MOSトランジスタT23は、そのゲート及びソースに直流電圧VD2,VSSが印加されることで、MOSトランジスタT22に流れるソース電流を設定する定電流負荷として働く。尚、このMOSトランジスタT22,T23は、NチャネルのMOSトランジスタで、そのバックゲートが接地される(直流電圧VSSが印加される)。
この読み出し回路5yは、第1の実施形態における読み出し回路5xと同様、図5のフローチャートに従って動作を行う。このとき、出力信号線4からノイズ信号が出力されるとともに、MOSトランジスタT11,T15がONとされるとき、MOSトランジスタT22のゲート及びソースそれぞれがMOSトランジスタT13のドレイン及びゲートそれぞれに接続される。よって、ディプレッション型のMOSトランジスタT13であっても、MOSトランジスタT13のドレイン・ソース間に電圧差が生じるため、MOSトランジスタT13を動作させて、キャパシタC2にノイズ信号に応じた電圧Vcnをサンプルホールドすることができる。
同様に、出力信号線4から画像信号が出力されるとともに、MOSトランジスタT10,T14がONとされるとき、MOSトランジスタT22のゲート及びソースそれぞれがMOSトランジスタT12のドレイン及びゲートそれぞれに接続される。よって、ディプレッション型のMOSトランジスタT12であっても、MOSトランジスタT12のドレイン・ソース間に電圧差が生じるため、MOSトランジスタT12を動作させて、キャパシタC1にノイズ信号に応じた電圧Vcsをサンプルホールドすることができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、以下に、図面を参照して説明する。図8は、本実施形態における固体撮像装置における読み出し回路と補正回路の内部構成を示す回路図である。尚、図8によって示される読み出し回路及び補正回路の構成において、図4の構成と同一の構成と成る部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の固体撮像装置における読み出し回路5z(図1に示す読み出し回路5−1〜5−mに相当する)は、図8に示すように、読み出し回路5x(図4参照)の回路構成におけるMOSトランジスタT18,T19の代わりに、MOSトランジスタT12,T13それぞれのドレインにドレインが接続されたMOSトランジスタT18a,T18bと、MOSトランジスタT18a,T18bそれぞれのドレインにゲートが接続されたMOSトランジスタT24,T25と、MOSトランジスタT24,T25それぞれのドレインにドレインが接続されたMOSトランジスタT26,T27と、を備えた構成となる。
そして、MOSトランジスタT18a,T18b,T24,T25のソースに直流電圧VDDが印加されるとともに、MOSトランジスタT26,T27それぞれのソースにMOSトランジスタT12,T13のソースが接続される。又、MOSトランジスタT26,T27それぞれのゲートには、信号φS1が与えられる。MOSトランジスタT18a,T18b,T24,T25は、バックゲートが電源電位が印加された(直流電圧VDDが印加された)PチャネルのMOSトランジスタである。、MOSトランジスタT26,T27は、バックゲートが接地された(直流電圧VSSが印加された)NチャネルのMOSトランジスタである。
このように構成された読み出し回路5zは、第1の実施形態における信号φSと同一のタイミングで信号φS1が動作するが、そのハイとローの関係は、MOSトランジスタT19とMOSトランジスタT26,T27とが逆極性のMOSトランジスタであるため、逆となる。即ち、水平ブランク期間は、信号φS1をローとしてMOSトランジスタT26,T27をOFFとする。そして、信号φVをローとして読み出し動作を行っている画素のMOSトランジスタT5(図2参照)をOFFとすると、信号φS1をハイとしてMOSトランジスタT26,T27をONとする。その後、ハイとなるパルス信号φH1〜φHmを順番に読み出し回路5−1〜5−mに与えて、画像信号とノイズ信号とが差動増幅器60に与えられ、信号φHmがローとなると、信号φS1をローとしてMOSトランジスタT26,T27をOFFとする。
このように動作する読み出し回路5zにおいて、各画素からの画像信号及びノイズ信号を読み出す際の動作については、読み出し回路5xと同一の動作を行うことで、MOSトランジスタT12,T13のゲートに接続されるキャパシタC1,C2それぞれに、画像信号及びノイズ信号それぞれに応じた電圧Vcs,Vcnをサンプルホールドする。このとき、MOSトランジスタT18aがMOSトランジスタT12に流れるドレイン電流Irを設定するための定電流負荷として働くとともに、MOSトランジスタT18bがMOSトランジスタT13に流れるドレイン電流Irを設定するための定電流負荷として働く。
そして、MOSトランジスタT10,T11,T14,T15がOFFの状態で、信号φS1をハイとしてMOSトランジスタT26,T27をONとしたとき、MOSトランジスタT24,T25のドレインがそれぞれ、MOSトランジスタT12,T13のソースに電気的に接続される。よって、MOSトランジスタT16,T17がONとされて、補正回路6のMOSトランジスタT20,T21と接続されたとき、このMOSトランジスタT24,T25にも電流が流れる。
即ち、MOSトランジスタT12のソースに定電流負荷となるMOSトランジスタT20が接続されるとき、MOSトランジスタT24のドレインにもMOSトランジスタT20が接続されることとなる。このとき、MOSトランジスタT12のソース及びMOSトランジスタT24のドレインに、φHがローとされる他の読み出し回路5zのOFF状態であるMOSトランジスタT16がm−1個分接続されることとなる。
このため、MOSトランジスタT12のソース及びMOSトランジスタT24のドレインに、OFFとなるm−1個のMOSトランジスタT16による大容量負荷が接続されて大電流が流れようとするが、その多くがMOSトランジスタT24を通じて流れる。よって、MOSトランジスタT12には、定電流負荷となるMOSトランジスタT18aによるドレイン電流Irが流れることとなり、結果、MOSトランジスタT12のゲート・ソース間がキャンセルされた画像信号が差動増幅器60の反転入力端子に入力されることとなる。
同様に、MOSトランジスタT13のソースに定電流負荷となるMOSトランジスタT21が接続されるとき、MOSトランジスタT25のドレインにもMOSトランジスタT21が接続されることとなる。よって、MOSトランジスタT25に大電流が流れようとするため、MOSトランジスタT13には、定電流負荷となるMOSトランジスタT18bによるドレイン電流Irが流れることとなる。その結果、MOSトランジスタT13のゲート・ソース間がキャンセルされたノイズ信号が差動増幅器60の非反転入力端子に入力されることとなる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について、以下に、図面を参照して説明する。図9は、本実施形態における固体撮像装置における読み出し回路と補正回路の内部構成を示す回路図である。尚、図9によって示される読み出し回路及び補正回路の構成において、図4の構成と同一の構成と成る部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の固体撮像装置における読み出し回路5s(図1に示す読み出し回路5−1〜5−mに相当する)は、図9に示すように、読み出し回路5x(図4参照)の回路構成に、出力信号線4のソースが接続されたMOSトランジスタT28と、MOSトランジスタT28のゲート及びドレインとドレインが接続されたMOSトランジスタT29と、が付加された構成となる。そして、MOSトランジスタT28のゲートに、MOSトランジスタT10,T11のドレインが接続されるとともに、MOSトランジスタT29のゲート及びソースそれぞれに、直流電圧VD3,VDDが印加される。又、MOSトランジスタT28が、バックゲートが接地された(直流電圧VSSが印加された)NチャネルのMOSトランジスタであり、又、MOSトランジスタT29が、バックゲートが電源電位が印加された(直流電圧VDDが印加された)PチャネルのMOSトランジスタである。
このように構成される読み出し回路5sにおいて、MOSトランジスタT10〜T19は、第1の実施形態の読み出し回路5x(図4参照)と同様、図5のタイミングチャートに従って動作する。よって、本実施形態では、新たに付加されたMOSトランジスタT28,T29の動作について、以下に説明する。
この読み出し回路5sにおいて、定電流負荷となるMOSトランジスタT29より、MOSトランジスタT2に流れるドレイン電流と同等の電流がMOSトランジスタT28のドレイン電流として流れるようにするとともに、MOSトランジスタ28のドレイン及びゲートを接続して負帰還回路を構成する。そして、MOSトランジスタT28を、その特性がMOSトランジスタT2と同等の特性を備えたMOSトランジスタとして構成することで、MOSトランジスタT2のゲート・ソース間電圧と同等の電圧がMOSトランジスタT28のゲート・ソース間に現れるようにすることができる。
よって、MOSトランジスタT28のゲートには、MOSトランジスタT2のゲートに現れる電圧と同等の電圧が現れることとなる。即ち、画像信号出力時にMOSトランジスタT2のゲートに現れる電圧がMOSトランジスタT28のゲートに現れ、MOSトランジスタT10をONとすると、MOSトランジスタT12のソース電圧をMOSトランジスタT2のゲートに現れる電圧と同等の値とすることができる。又、ノイズ信号出力時にMOSトランジスタT2のゲートに現れる電圧がMOSトランジスタT28のゲートに現れて、MOSトランジスタT11をONとすると、MOSトランジスタT13のソース電圧をMOSトランジスタT2のゲートに現れる電圧と同等の値とすることができる。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態について、以下に、図面を参照して説明する。図10は、本実施形態における固体撮像装置における読み出し回路と補正回路の内部構成を示す回路図である。尚、図10によって示される読み出し回路及び補正回路の構成において、図9の構成と同一の構成と成る部分については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の固体撮像装置における読み出し回路5t(図1に示す読み出し回路5−1〜5−mに相当する)は、図10に示すように、読み出し回路5s(図9参照)の回路構成に対して、MOSトランジスタT18,T19の代わりに、MOSトランジスタT28のゲートにドレインが接続されたMOSトランジスタT30が付加されるとともに、MOSトランジスタT12,T13のドレインに直流電圧VDDが印加され、更に、MOSトランジスタT14,T15のドレインにMOSトランジスタT29のドレインが接続された構成となる。このとき、MOSトランジスタT30が、バックゲートが接地された(直流電圧VSSが印加された)NチャネルのMOSトランジスタであるとともに、そのゲート及びソースそれぞれに、直流電圧VD4,VSSが印加される。
このように構成される読み出し回路5tにおいて、MOSトランジスタT10,T11,T14〜T17は、第1の実施形態の読み出し回路5x(図4参照)と同様、図5のタイミングチャートに従って動作する。即ち、MOSトランジスタT11,T15をONとすることで、キャパシタC2にノイズ信号に応じた電圧Vcnをサンプルホールドした後、MOSトランジスタT10,T14をONとすることで、キャパシタC1にノイズ信号に応じた電圧Vcsをサンプルホールドする。そして、MOSトランジスタT16,T17をONとすることで、画像信号及びノイズ信号を同時に差動増幅器60に送出する。
このように動作するとき、まず、画素からノイズ信号が出力信号線4より出力されるととき、MOSトランジスタT11,T15をONとする。よって、MOSトランジスタT13のゲートとキャパシタC2との接続ノードがMOSトランジスタT28,T29それぞれのドレインの接続ノードに電気的に接続されるとともに、MOSトランジスタT13のソースがMOSトランジスタT28のゲートとMOSトランジスタT30のドレインとの接続ノードに電気的に接続される。
このとき、MOSトランジスタT28には、定電流負荷となるMOSトランジスタT29によって、画素内のMOSトランジスタT2のドレイン電流と略等しい電流値となるドレイン電流が流れる。よって、MOSトランジスタT13のソース電圧として、画素内のMOSトランジスタT2のゲートに現れた電圧がノイズ信号として現れる。又、MOSトランジスタT13には、定電流負荷となるMOSトランジスタT30によって、ドレイン電流Irが流れ、MOSトランジスタT13のソースに現れるノイズ信号に応じた電圧VcnがキャパシタC2にサンプルホールドされる。
その後、MOSトランジスタT11,T15をOFFした後、画素から画像信号が出力信号線4より出力されるととき、MOSトランジスタT10,T14をONとする。よって、MOSトランジスタT12のゲートとキャパシタC1との接続ノードがMOSトランジスタT28,T29それぞれのドレインの接続ノードに電気的に接続されるとともに、MOSトランジスタT12のソースがMOSトランジスタT28のゲートとMOSトランジスタT30のドレインとの接続ノードに電気的に接続される。
このとき、画像信号が出力されたときと同様、MOSトランジスタT28には、定電流負荷となるMOSトランジスタT29によって、画素内のMOSトランジスタT2のドレイン電流と略等しい電流値となるドレイン電流が流れる。よって、MOSトランジスタT12のソース電圧として、画素内のMOSトランジスタT2のゲートに現れた電圧がノイズ信号として現れる。又、MOSトランジスタT12には、定電流負荷となるMOSトランジスタT30によって、ドレイン電流Irが流れ、MOSトランジスタT12のソースに現れる画像信号に応じた電圧VsnがキャパシタC1にサンプルホールドされる。
その後、MOSトランジスタT10,T14をOFFした後、MOSトランジスタT16,T17をONとすると、MOSトランジスタT12のソースにMOSトランジスタT20のドレインが接続されるとともに、MOSトランジスタT13のソースにMOSトランジスタT21のドレインが接続される。よって、MOSトランジスタT12に、定電流負荷となるMOSトランジスタT20によって決定されるドレイン電流Irが流れるとともに、MOSトランジスタT13に、定電流負荷となるMOSトランジスタT21によって決定されるドレイン電流Irが流れる。このようにして、差動増幅器60に、MOSトランジスタT12,T13のソース電圧として現れる画像信号及びノイズ信号を送出することができる。
尚、第3〜第5の実施形態において、第2の実施形態と同様、MOSトランジスタT12,T13としてディプレッション型のMOSトランジスタを備えるとき、MOSトランジスタT12,T13それぞれのゲート・ドレイン間に電圧差を生成するために電圧をシフトするMOSトランジスタが設けられるものとしても構わない。このとき、読み出し回路5yに設けられたMOSトランジスタT22,T23を2つずつ設け、画像信号及びノイズ信号のそれぞれをサンプルホールドする回路部それぞれに設けるようにする。
又、第4及び第5の実施形態において、第3の実施形態と同様、差動増幅器60へ画像信号及びノイズ信号を出力する際に、OFFとされている他の読み出し回路のMOSトランジスタT22,T23による大容量負荷により流れる電流の影響を低減させるための構成としても構わない。このとき、読み出し回路5zと同様、読み出し回路5s,5tにおいて、MOSトランジスタT12,T13それぞれのドレインにゲートが接続されたMOSトランジスタT24,T25と、MOSトランジスタT12,T13それぞれのソースにソースが接続されたMOSトランジスタT26,T27と、が設置されることで構成される。
更に、上述の第1〜第5の実施形態において、固体撮像装置に備える各画素の構成を図3のような構成とし、入射光量の積分値に対して線形的に変化した値となる画像信号を出力する(線形変換動作を行う)ものとしたが、このような構成に限らず、例えば、特許文献1に記載されるように入射光量に対して自然対数的に変化した値となる画像信号を出力する(対数変換動作を行う)画素構成としても構わないし、特許文献2に記載されるように線形変換動作と対数変換動作とを切り換えることができる画素構成としても構わない。又、上述の各固体撮像装置の各部を構成するMOSトランジスタにおいて、Nチャネルで構成したものをPチャネルで構成するとともに、Pチャネルで構成したものをNチャネルで構成するものとしても構わない。
は、固体撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 は、図2の固体撮像装置に備えられる画素の構成を示す回路図である。 は、図3の画素による撮像動作を示すタイミングチャートである。 は、第1の実施形態における固体撮像装置における読み出し回路及び補正回路それぞれ内部構成を示す回路図である。 は、図4の読み出し回路の動作を示すタイミングチャートである。 は、MOSトランジスタT12,T13のゲート・ソース間電圧とドレイン電流との関係を示すグラフである。 は、第2の実施形態における固体撮像装置における読み出し回路及び補正回路それぞれ内部構成を示す回路図である。 は、第3の実施形態における固体撮像装置における読み出し回路及び補正回路それぞれ内部構成を示す回路図である。 は、第4の実施形態における固体撮像装置における読み出し回路及び補正回路それぞれ内部構成を示す回路図である。 は、第5の実施形態における固体撮像装置における読み出し回路及び補正回路それぞれ内部構成を示す回路図である。 は、従来の固体撮像装置における読み出し回路及び補正回路それぞれ内部構成を示す回路図である。
符号の説明
1 垂直走査回路
2 水平走査回路
3−1〜3−n ライン
4−1〜4−m 出力信号線
5−1〜5−m 読み出し回路
6 補正回路
Q1〜Qm MOSトランジスタ
G11〜Gmn 画素

Claims (12)

  1. 入射光量に応じた電気信号を出力する光電変換部を備える複数の画素と、前記画素と接続されるとともに前記画素からの電気信号が出力される出力信号線と、該出力信号線を介して前記画素からの電気信号を読み出すとともに該電気信号をサンプルホールドする読み出し回路と、を備える固体撮像装置において、
    前記読み出し回路が、
    前記画素からの電気信号が入力される入出力端子と、
    前記出力信号線と前記入出力端子との間に接続される第1スイッチと、
    第1電極と制御電極とが接続されることで形成される帰還ループと、前記入出力端子と接続される第2電極と、を備える第1トランジスタと、
    該第1トランジスタの第1電極と制御電極との間に接続される第2スイッチと、
    前記第1トランジスタの制御電極と前記第2スイッチとの接続ノードに接続されるとともに前記帰還ループ上に現れる信号を保持する信号保持部と、
    前記入出力端子に一端が接続された第3スイッチと、
    を備えており、
    前記第1スイッチがONとされて、前記画素からの電気信号が前記読み出し回路の前記入出力端子に入力されるとき、前記第2スイッチをONとして前記第1トランジスタの前記帰還ループを閉状態として、前記画素からの電気信号に応じた値となる信号を前記信号保持部に与えた後、前記第2スイッチをOFFとして前記第1トランジスタの前記帰還ループを開状態として、前記画素からの電気信号に応じた値となる信号を前記信号保持部にサンプルホールドし、
    その後、前記第3スイッチをONとして、前記読み出し回路の前記入出力端子より、前記信号保持部にサンプルホールドされた前記信号に基づいて得られる前記画素からの電気信号を出力することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記読み出し回路の前記第3スイッチの他端に接続されて、前記第1トランジスタの第1電極に定電流を流す第1定電流負荷を更に備え、
    前記読み出し回路が、前記第1トランジスタに前記第1定電流負荷による定電流と略同等の定電流を供給する第2定電流負荷を備え、
    前記第1スイッチがONとされるとき、前記第2定電流負荷が前記第1トランジスタと接続されて定電流が流され、
    前記第3スイッチがONとされるとき、前記第1定電流負荷が前記第1トランジスタと接続されて定電流が流されることを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  3. 前記出力信号線と前記第1スイッチとの間に設置されるとともに、前記出力信号線に第1電極が接続され、制御電極に前記第1スイッチの一端が接続された第2トランジスタと、
    前記第2トランジスタの第2電極に接続される第3定電流負荷と、
    を備えることを特徴とする請求項又は請求項に記載の固体撮像装置。
  4. 入射光量に応じた電気信号を出力する光電変換部を備える複数の画素と、前記画素と接続されるとともに前記画素からの電気信号が出力される出力信号線と、該出力信号線を介して前記画素からの電気信号を読み出すとともに該電気信号をサンプルホールドする読み出し回路と、を備える固体撮像装置において、
    前記読み出し回路が、
    前記画素からの電気信号が入力される第2トランジスタの第1電極と信号が出力される前記第2トランジスタの第2電極と、前記第2電極から第1トランジスタの制御電極に接続されて前記第1トランジスタの第2電極が前記第2トランジスタの制御電極へ接続されることで帰還ループを形成し、
    前記第2トランジスタの第2電極と前記第1トランジスタの制御電極との間に接続される第2スイッチと、
    前記第1トランジスタの第2電極と前記第2トランジスタの制御電極との間に接続される第1スイッチと、
    前記第1トランジスタの制御電極と前記第2スイッチとの接続ノードに接続されるとともに前記帰還ループ上に現れる信号を保持する信号保持部と、
    前記第1トランジスタの第2電極に一端が接続された第3スイッチと、
    を備えており、
    前記第1スイッチ及び第2スイッチが各々ONとされて前記帰還ループを閉状態として、前記画素からの電気信号が前記読み出し回路の前記第2トランジスタの第1電極に入力され、前記画素からの電気信号に応じた値となる信号を前記信号保持部に与えた後、
    前記第2スイッチをOFFとして前記帰還ループを開状態として、前記画素からの電気信号に応じた値となる信号を前記信号保持部にサンプルホールドし、
    その後、第1スイッチのOFFとし、第3スイッチをONとして前記読み出し回路の前記第1トランジスタの第2電極より前記信号保持部にサンプルホールドされた前記信号に基づいて得られる前記画素からの電気信号を出力することを特徴とする固体撮像装置。
  5. 前記第1トランジスタの第1電極に制御電極が接続されるとともに、前記第3スイッチをONとしたときに他の前記読み出し回路による容量負荷に流れる電流を流す第3トランジスタと、
    該第3トランジスタの第1電極又は第2電極と前記入出力端子との間に接続された第4スイッチと、
    を備え、
    前記第3スイッチをONとして前記入出力端子から前記画素からの電気信号を出力するとき、前記第4スイッチをONとすることを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 前記読み出し回路が、前記第1トランジスタの制御電極と第1電極との間の電圧値を設定するための電圧シフト回路を備えることを特徴とする請求項1〜3、5のいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 前記電圧シフト回路が、前記第1トランジスタの制御電極に第1電極が接続されるとともに前記第1トランジスタの第1電極に制御電極が接続された第4トランジスタと、該第4トランジスタの第1電極に接続された負荷と、によって構成されることを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記複数の画素が、各画素のバラツキを示すノイズ信号と、当該バラツキによるノイズが重畳された画像信号と、を出力するとともに、
    前記読み出し回路として、前記画素からの電気信号となる前記ノイズ信号が前記入出力端子に入力される第1読み出し回路と、前記画素からの電気信号となる前記画像信号が前記入出力端子に入力される第2読み出し回路との少なくとも2系統の回路を備えることを特徴とする請求項1〜3、5〜7のいずれかに記載の固体撮像装置。
  9. 前記第1読み出し回路の前記入出力端子から出力される前記ノイズ信号と、前記第読み出し回路の前記入出力端子から出力される前記画像信号と、が入力されるとともに、前記ノイズ信号に基づいて前記画像信号より前記ノイズを除去して出力する補正回路を、備えることを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記第1トランジスタの第1電極に制御電極が接続されるとともに、前記第3スイッチをONとしたときに他の前記読み出し回路による容量負荷に流れる電流を流す第3トランジスタと、
    該第3トランジスタの第1電極又は第2電極と前記第1トランジスタの第2電極との間に接続された第4スイッチと、
    を備え、
    前記第3スイッチをONとして前記前記第1トランジスタの第2電極より前記画素からの電気信号を出力するとき、前記第4スイッチをONとすることを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  11. 前記複数の画素が、各画素のバラツキを示すノイズ信号と、当該バラツキによるノイズが重畳された画像信号と、を出力するとともに、
    前記読み出し回路として、前記画素からの電気信号となる前記ノイズ信号が前記第2トランジスタの第1電極に入力される第1読み出し回路と、前記画素からの電気信号となる前記画像信号が前記第2トランジスタの第1電極に入力される第2読み出し回路との少なくとも2系統の回路を備えることを特徴とする請求項4、10のいずれかに記載の固体撮像装置。
  12. 前記第1読み出し回路の前記第1トランジスタの第2電極から出力される前記ノイズ信号と、前記第読み出し回路の前記第1トランジスタの第2電極から出力される前記画像信号と、が入力されるとともに、前記ノイズ信号に基づいて前記画像信号より前記ノイズを除去して出力する補正回路を、備えることを特徴とする請求項11に記載の固体撮像装置。
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