JP6001879B2 - 試薬容器用梱包箱および緩衝材 - Google Patents

試薬容器用梱包箱および緩衝材 Download PDF

Info

Publication number
JP6001879B2
JP6001879B2 JP2012044662A JP2012044662A JP6001879B2 JP 6001879 B2 JP6001879 B2 JP 6001879B2 JP 2012044662 A JP2012044662 A JP 2012044662A JP 2012044662 A JP2012044662 A JP 2012044662A JP 6001879 B2 JP6001879 B2 JP 6001879B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent container
surface portion
relief
support
outer box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012044662A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013180789A (ja
Inventor
文也 長谷川
文也 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP2012044662A priority Critical patent/JP6001879B2/ja
Publication of JP2013180789A publication Critical patent/JP2013180789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6001879B2 publication Critical patent/JP6001879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buffer Packaging (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Cartons (AREA)

Description

本発明は、試薬容器を収容するための試薬容器用梱包箱および緩衝材に関する。
従来、梱包対象物を収容するための梱包箱が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、外箱と緩衝材とを備えた段ボール製の緩衝材付き梱包箱が開示されている。緩衝材は、外箱の内底面と梱包対象物との間(梱包対象物の下側)に配置され、輸送中の振動や梱包箱の落下などに起因して梱包対象物に加わる衝撃を吸収する機能を有する。緩衝材は、矩形状の上面、下面、および、両側面を有する角筒形状に形成され、上面の全体で梱包対象物を支持するように構成されている。上記特許文献1では、緩衝材の両側面に切り込みおよび折り目が形成されており、両側面を撓み易くすることによって、梱包対象物を支持する上面側での緩衝材の衝撃吸収性を向上させている。
特開2010−36925号公報
ここで、試薬容器は、内部に薬品を収容しているため、輸送時の試薬容器の破損などによる液漏れを抑制し安全に輸送することが強く望まれる。ここで、梱包箱の転倒や落下などが発生すると、梱包箱内で試薬容器が傾き、緩衝材から伝わる衝撃が試薬容器の角部に集中して損傷し易くなる。しかしながら、上記特許文献1では、緩衝材の側面に切り込みおよび折り目を設けて側面を撓み易くすることで衝撃吸収性を向上させている一方、このような試薬容器の角部への衝撃集中については全く考慮されていない。このため、試薬容器の液漏れの原因となる試薬容器の角部の破損を抑制することが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、試薬容器の角部の破損を抑制することが可能な試薬容器用梱包箱および緩衝材を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における試薬容器用梱包箱は、試薬容器を収容する六面体形状を有する外箱と、外箱内で試薬容器と外箱との間に配置される緩衝部とを備え、緩衝部は、試薬容器を支持する第1面部の外端部と、第1面部に対向し外箱の内面側に位置する第2面部と、第1面部と第2面部との間で第1面部と第2面部とを支持する支持部とを含み、第1面部は、外箱内に収容された試薬容器の角部に対応する部分に形成された切欠部からなる第1逃がし部を有し、支持部の外端部は、第1逃がし部の近傍に形成され、第1逃がし部に連続する切欠部からなる第2逃がし部を有する
この発明の第1の局面による試薬容器用梱包箱では、上記のように、第1面部の外端部に、外箱内に収容された試薬容器の角部に対応する部分に形成された切欠部からなる第1逃がし部を設け、支持部の外端部に、第1逃がし部の近傍に形成され、第1逃がし部に連続する切欠部からなる第2逃がし部を設けることによって、輸送時の振動や試薬容器用梱包箱の落下が発生した場合にも、試薬容器の角部が緩衝部と接触せずに済むので、試薬容器の角部に衝撃が集中するのを効果的に抑制することができる。これにより、試薬容器の液漏れの原因となる試薬容器の角部の破損を抑制し、試薬容器を安全に輸送することができる。また、試薬容器側の第1面部の外端部に設けられた第1逃がし部によって試薬容器の角部に衝撃が集中するのを抑制することができるので、試薬容器の角部の破損を抑制可能な緩衝部を、簡単な構造で実現することができる。また、支持部が試薬容器の角部付近に配置される場合でも、第2逃がし部によって、試薬容器の角部が第1面部だけでなく支持部と接触するのを抑制することができる。これにより、試薬容器の角部に衝撃が集中するのをより確実に抑制することができる。
上記第1の局面による試薬容器用梱包箱において、好ましくは、第1逃がし部は、平面視において、外箱内に収容された試薬容器を支持する第1面部の外端部における隅部に配置されている。このように構成すれば、例えば緩衝部の第1面部の隅部を除去するだけで、容易に第1逃がし部を形成することができる。また、第1面部の外縁(隅部)に切欠部または穴部が形成されるだけなので、緩衝部の強度を必要以上に低下させることがない。
上記第1の局面による試薬容器用梱包箱において、好ましくは、第2逃がし部は、第1面部から離れるほど第1面部に対する傾斜角度が小さくなるように傾斜した切欠形状を有する切欠部からなる。このように構成すれば、試薬容器が配置される第1面部側に近い側では、支持部に大きい傾斜角度の切欠部が形成されるので、試薬容器の角部と支持部との接触を効果的に抑制することができ、かつ、第1面部から離れるほど傾斜角度が小さくなり支持部の切欠領域が小さくなるので、第2逃がし部が大型化して緩衝部の強度が低下するのを抑制することができる。
上記第1の局面による試薬容器用梱包箱において、好ましくは、支持部は、第1面部の端部および第2面部の端部を支持する第1支持部と、第1面部の中央部および第2面部の中央部を支持する第2支持部とを含み、第2逃がし部は、第1支持部に形成されている。このように構成すれば、第2逃がし部を支持部(第1支持部)に形成した場合にも、第1面部の中央部および第2面部の中央部を第2支持部によって支持することができるので、緩衝部全体としての強度を容易に維持することができる。
この場合において、好ましくは、第2支持部は、第1面部の中央部および第2面部の中央部に沿って延びる壁状形状を有し、支持部は、第2支持部と交差して延びる壁状の第3支持部を含み、第2逃がし部は、第2支持部および第3支持部には形成されずに第1支持部に形成されている。このように構成すれば、互いに交差する第2支持部と第3支持部とによって、第1面部と第2面部とを効果的に支持することができる。そして、これらの第2支持部および第3支持部には第2逃がし部が形成されないので、緩衝部のうち、特に中央部付近の強度を向上させて外部からの衝撃に対して緩衝部が座屈し易くなるのを抑制することができる。
上記第1の局面による試薬容器用梱包箱において、好ましくは、緩衝部は、外箱とは別体で、かつ、外箱内で角柱形状の試薬容器を上面側と底面側とから挟むように一対設けられ、試薬容器の上面側と底面側とで共用可能に構成されている。このように構成すれば、角柱形状の試薬容器の上面および底面の両方の角部を、それぞれ緩衝部によって効果的に保護することができる。また、試薬容器の上面側と底面側とで共通の緩衝部を用いることができるので、試薬容器用梱包箱の構成を複雑化させることなく、より確実な試薬容器の保護を図ることができる。
上記第1の局面による試薬容器用梱包箱において、好ましくは、緩衝部は、試薬容器の上面に設けられた開口を塞ぐとともに上面から上方に突出する蓋部が挿入され、第1面部に設けられた開口部を含み、開口部は、第1面部の第1逃がし部から離間した位置に、第1逃がし部とは別個に設けられている。このように構成すれば、試薬容器の蓋部を逃がすために開口部を緩衝部に設ける場合にも、逃がし部が開口部を兼ねるように大型の逃がし部を形成する場合と比較して、緩衝部の強度低下を抑制することができる。
上記第1の局面による試薬容器用梱包箱において、好ましくは、外箱は、並んで配置された複数の試薬容器の幅以上の幅を有する辺を含む六面体形状に形成され、緩衝部は、外箱内に収容される複数の試薬容器に対して共通で設けられ、平面視において、長方形形状に形成され、第1逃がし部は、第1面部の平面視における短手側の外端部の間の位置に、複数の角部に対応して共通で設けられている。このように構成すれば、複数の試薬容器に対して共通の緩衝部を用いることができるので、試薬容器毎に個別に緩衝部を設ける場合と比較して、部品点数が増加するのを抑制することができる。また、共通の逃がし部によって、複数の試薬容器のそれぞれの角部に衝撃が集中するのを抑制することができるので、複数の試薬容器の角部をまとめて保護することができる。
上記第1の局面による試薬容器用梱包箱において、好ましくは、緩衝部は、外箱とは別体で設けられるとともに、紙製材料を折り曲げて形成されており、第1面部、第2面部および支持部は、一体的に形成されている。このように構成すれば、単一の紙製材料から、第1面部、第2面部および支持部を含む緩衝部を形成することができるので、パッケージの簡素化、廃棄処理の容易性および再利用可能性などの観点から、より環境に配慮した試薬容器用梱包箱を得ることができる。
この場合において、好ましくは、紙製材料は段ボール素材である。すなわち、段ボール素材自体の衝撃吸収性や、軽量性などの点から、緩衝部を段ボール素材により形成するのが特に好ましい。
この発明の第2の局面における緩衝材は、試薬容器を収容するための六面体形状を有する外箱内で試薬容器と外箱との間に配置され、試薬容器を支持する第1面部と、第1面部に対向し外箱の内面側に位置する第2面部と、第1面部と第2面部との間で第1面部と第2面部とを支持する支持部とを備え、第1面部の外端部は、外箱内に収容された試薬容器の角部に対応する部分に形成された切欠部からなる第1逃がし部を有し、支持部の外端部は、第1逃がし部の近傍に形成され、第1逃がし部に連続する切欠部からなる第2逃がし部を有する
この発明の第2の局面による緩衝材では、上記のように、第1面部の外端部に、外箱内に収容された試薬容器の角部に対応する部分に形成された切欠部からなる第1逃がし部を設け、支持部の外端部に、第1逃がし部の近傍に形成され、第1逃がし部に連続する切欠部からなる第2逃がし部を設けることによって、輸送時の振動や試薬容器用梱包箱の落下が発生した場合にも、試薬容器の角部が緩衝材と接触せずに済むので、試薬容器の角部に衝撃が集中するのを効果的に抑制することができる。これにより、試薬容器の液漏れの原因となる試薬容器の角部の破損を抑制し、試薬容器を安全に輸送することができる。また、試薬容器側の第1面部の外端部に設けられた第1逃がし部によって試薬容器の角部に衝撃が集中するのを抑制することができるので、試薬容器の角部の破損を抑制可能な緩衝部を、簡単な構造で実現することができる。また、支持部が試薬容器の角部付近に配置される場合でも、第2逃がし部によって、試薬容器の角部が第1面部だけでなく支持部と接触するのを抑制することができる。これにより、試薬容器の角部に衝撃が集中するのをより確実に抑制することができる。
本発明によれば、試薬容器の角部の破損を抑制することが可能な試薬容器用梱包箱および緩衝材を提供することができる。
本発明の一実施形態による梱包箱の外観を示した分解斜視図である。 図1に示した一実施形態による梱包箱の緩衝材を示す斜視図である。 図1の一実施形態による梱包箱内部における各部の配置を説明するための模式的な平面図である。 図1の一実施形態による梱包箱内部における各部の配置を説明するための模式的な正面図である。 図1に示した梱包箱内部における試薬容器の上面側の緩衝材の配置を説明するための模式的な平面図である。 本発明の一実施形態による梱包箱の緩衝材の展開図である。 図6に示した緩衝材の組立途中の状態を示した斜視図である。 図7に示した緩衝材の組立途中の状態を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による緩衝材の逃がし部の変形例を示した模式図である。 本発明の一実施形態による緩衝材の変形例を示した模式的な平面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態による梱包箱1の全体構成について説明する。本実施形態では、試薬容器用梱包箱の一例である梱包箱1に本発明を適用した場合について説明する。
本実施形態による梱包箱1は、図1に示すように、外箱2と、外箱2とは別体で設けられた緩衝材3とを備えている。この梱包箱1は、正四角柱状の六面体形状を有する試薬容器10を2本並べて収容可能に構成されている。なお、緩衝材3は、本発明における「緩衝部」の一例である。
図1に示すように、試薬容器10は、血液試料中の血球分析のために使用される試薬(たとえば、界面活性剤を収容した溶血剤や希釈液など)を収容している。溶血剤は、赤血球を溶解させるための試薬である。界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤またはアニオン系界面活性剤が使用される。なお、非イオン系界面活性剤またはアニオン系界面活性剤にカチオン系界面活性剤がさらに使用されてもよい。希釈液は血液の希釈に用いられるとともに、血球分析装置の流路を洗浄するために用いられる試薬であり、希釈液にも界面活性剤が含まれている。なお、本実施の形態においては、試薬容器10には溶血剤が収容されているとする。試薬容器10は、ポリエチレン、紙およびバリアフィルムなどが積層された紙状の複合材により形成されている。試薬容器10は、幅および奥行きL1、高さH1を有し、たとえば1.5リットルの試薬を収容する。試薬容器10の上面10aには、中心から前面10b側(Y2方向側)に外れた位置に取出口(開口)11が設けられている。取出口11は、上面10aから上方(Z1方向)に突出するように形成され、開閉用のキャップ12が取り付けられている。各側面(前面10b、側面10c、側面10dおよび背面10e)には、収容する試薬の種類および製品名や、関係法令上、試薬について表示が義務づけられている各種情報などが、印字またはラベル(図示省略)によって表示されている。なお、キャップ12は、本発明の「蓋部」の一例である。
外箱2は、波状の紙材を表裏の紙材により挟むように接着して形成された段ボール素材により形成されている。外箱2は、試薬容器10を幅方向(X方向)に2本並べて収容可能な横長の六面体形状を有する。外箱2は、上面2aと、前面2bと、側面2cおよび2dと、背面2eと、下面2fとを有する。
図1に示すように、緩衝材3は、2つの試薬容器10の上面10a側(Z1方向側)および底面10f側(Z2方向側)にそれぞれ(一対)配置されている。つまり、緩衝材3は、2つの試薬容器10を上下から挟むように設けられている。これら一対の緩衝材3は、同一構造を有し、外箱2と同じ段ボール素材(紙製材料)からなる。これらの緩衝材3は、外箱2内で2つの試薬容器10に近接して配置される。また、緩衝材3は、外箱2に対応した横長形状を有し、2つの試薬容器10に対して共通で設けられている。なお、以下では、必要に応じて、底面10f側に配置される緩衝材3に符号3a、上面10a側に配置される緩衝材3に符号3bを付して説明する。
図2に示すように、緩衝材3は、幅(長手方向の長さ)W1、奥行き(短手方向の長さ)D1および高さH2(図4参照)を有する角筒形状に形成されている。図3に示すように、緩衝材3の幅W1および奥行きD1は、外箱2のそれぞれの内寸(幅W2および奥行きD2)よりも小さく、緩衝材3は、外箱2内で僅かな隙間CL1を保って配置される。これは、梱包作業の自動化を考慮して、緩衝材3を外箱2内に容易に配置し得るようにしたものである。また、緩衝材3の寸法は、試薬容器10を2つ並べた寸法よりも大きい(W1>2×L1、D1>L1)。このため、試薬容器10は、試薬容器10と外箱2の内面との間に隙間CL2(CL2>CL1)が設けられた状態で配置される。また、2つの試薬容器10は、互いに隙間CL3(図5参照)を隔てた状態で配置される。これにより、梱包状態において、印字面である試薬容器10の側面同士の接触、および、試薬容器10の側面と外箱2の内面との接触が抑制され、上記した試薬容器10の各種情報の表示が輸送時の振動などによって損なわれるのを抑制している。
緩衝材3は、図2〜図5に示すように、試薬容器10側の第1面部30と、第1面部30と対向し外箱2の内面側に位置する第2面部40と、第1面部30と第2面部40との間で第1面部30と第2面部40とを支持する支持部50とを一体的に含む。この緩衝材3は、1枚の段ボール素材(図6参照)を折り曲げることにより形成されている。また、緩衝材3は、外箱2内に収容された状態で、試薬容器10の角部13が第1面部30の隅部に位置するように構成されている。なお、図2〜図4では、説明の容易化のため、試薬容器10を1つだけ図示している。また、図5では、上側の緩衝材3bをセットした状態における第1面部30と試薬容器10との位置関係を模式的に示している。
ここで、本実施形態では、緩衝材3には、外箱2内に収容された試薬容器10の角部13が接触しないように角部13に対応する部分が除去された逃がし部60aおよび60bが形成されている。逃がし部60aおよび60bは、第1面部30および支持部50に渡って連続的に形成されている。
具体的には、逃がし部60aは、緩衝材3の四隅にそれぞれ(4つ)配置された切欠部からなり、第1面部30に形成された第1逃がし部61と、支持部50の後述する第1支持部51に形成された第2逃がし部63とを含んでいる。逃がし部60bは、緩衝材3の長辺側縁部の中央に一対(2つ)配置された穴部(切欠部)からなり、第1面部30に形成された第1逃がし部62と、第1支持部51に形成された第2逃がし部64とを含んでいる。これらの逃がし部60a(60b)は、試薬容器10の角部13が緩衝材3と接触しないようにすることによって、梱包箱1の振動、転倒および落下などに起因して試薬容器10の角部13に衝撃が加わるのを回避する機能を有する。
第1面部30は、試薬容器10の底面10fまたは上面10aと接し、試薬容器10を支持する支持面である。第1面部30は、図6に示す展開状態の緩衝材3の部分31と部分32とによって平坦面状に形成されている。つまり、図2および図3に示すように、第1面部30は、短手方向(A方向)の中央線(折り目f2(図8参照))を挟んで両側の部分31および部分32の2部分からなる。部分31には、2つの試薬容器10のキャップ12に対応する位置に、2つの円形状のキャップ穴33が形成されている。なお、キャップ穴33は、第1逃がし部61および62とは別個に設けられている。図5に示すように、キャップ穴33は、キャップ12の外径Daよりも大きい内径Dbを有する。このため、上側の緩衝材3bが試薬容器10の上面10a上に配置された状態で、キャップ穴33とキャップ12との間には隙間CL4が設けられる。なお、キャップ穴33は、本発明の「開口部」の一例である。
本実施形態では、図2および図3に示すように、第1面部30には、外箱2内に収容された試薬容器10の角部13に対応する部分が除去された第1逃がし部61(62)が合計6カ所に形成されている。すなわち、逃がし部60aの一部を構成する第1逃がし部61が、第1面部30の四隅にそれぞれ(4つ)形成されている。また、逃がし部60bの一部を構成する第1逃がし部62が、第1面部30の長辺側の一対の縁部の中央にそれぞれ(2つ)設けられている。
第1逃がし部61は、第1面部30の四隅部を斜めに除去した切欠部からなる。図3に示すように、第1逃がし部61により形成された斜辺34の角度(第1面部30の長辺または短辺に対する角度)θ1は、約45度である。試薬容器10は、第1面部30上で、角部13を含む所定領域が斜辺34から外側(第1面部30の外側)に突出するように配置される。
第1逃がし部62は、第1面部30を長辺側縁部の中央から二等辺三角形状に除去した切欠部(穴部)からなる。第1逃がし部62により形成された斜辺35の角度(第1面部30の長辺に対する角度)θ2は、それぞれ約45度である。図5に示すように、この第1逃がし部62(逃がし部60b)は、2つの試薬容器10の角部13のうち、長手方向(B方向)の中央側で互いに近接する2つの角部13に対応して共通で設けられている。それぞれの試薬容器10は、第1面部30上で、角部13を含む所定領域が斜辺35から外側に突出するように配置される。
上記の通り、緩衝材3と外箱2の内面との間の隙間CL1、試薬容器10と外箱2の内面との間の隙間CL2、試薬容器10同士の隙間CL3、および、試薬容器10のキャップ12と緩衝材3のキャップ穴33との間の隙間CL4が存在するため、梱包箱1の輸送時には外箱2内で緩衝材3や試薬容器10は僅かに移動し得る。逃がし部60aおよび60b(第1逃がし部61および62)は、このような試薬容器10と緩衝材3との僅かな位置ずれを考慮して、位置ずれが発生した場合にも角部13が逃がし部60aおよび60bの部分に配置された状態を維持可能な大きさに形成されている。
なお、第1面部30は、キャップ穴33を除いた各部が中心線対称となっている。このため、緩衝材3を下側の緩衝材3aとして用いた場合(図3参照)も、緩衝材3の上下を逆にして上側の緩衝材3bとして用いた場合(図5参照)も、第1面部30における逃がし部60aおよび60b(第1逃がし部61および62)と試薬容器10との位置関係は同一である。
図2および図4に示すように、第2面部40は、緩衝材3の底面であり、外箱2の内底面と接する。図6に示すように、第2面部40は、展開状態の緩衝材3の中央部分によって平坦な長方形状に形成されている。
図2に示すように、支持部50は、第1面部30の短手側の端部(長辺)および第2面部40の短手側の端部(長辺)を支持する第1支持部51と、第1面部30の中央部および第2面部40の中央部を支持する第2支持部52と、第2支持部52と交差して延びる壁状の第3支持部53(図8参照)とを含んでいる。
第1支持部51は、第1面部30および第2面部40の短手側の両端部(長辺)に連なるように一対形成されており、緩衝材3の両側面を構成している。本実施形態では、図2および図4に示すように、第1支持部51には、第1面部30に形成された第1逃がし部61および62とそれぞれ連続し、外箱2内に収容された試薬容器10の角部13に対応する部分が除去された第2逃がし部63および64が形成されている。
逃がし部60aの一部を構成する第2逃がし部63は、第1支持部51の第1面部30側の隅部を斜めに除去した切欠部からなる。本実施形態では、第2逃がし部63は、第1面部30から離れるほど第1面部30に対する傾斜角度が小さくなるように傾斜した切欠形状を有する。具体的には、図4に示すように、第2逃がし部63により形成された斜辺54は、屈曲点54cを境に2段階に傾斜している。斜辺54のうち、第1面部30側の上部54aの傾斜角度(第1面部30に対する傾斜角度)はθ3であり、第1面部30から離れた下部54bの傾斜角度(第1面部30に対する傾斜角度)はθ4である。下部54bの傾斜角度θ4は、上部54aの傾斜角度θ3よりも小さい(傾斜が緩い)。したがって、上部54aをそのままの傾斜角度θ3で延長した場合よりも、傾斜角度θ4の下部54bを設けた分だけ第2逃がし部63による切欠領域が小さくなっている。
また、逃がし部60bの一部を構成する第2逃がし部64は、第1支持部51の第1面部30側の長辺側縁部の中央部を除去した切欠部(穴部)からなる。第2逃がし部64は、切欠深さH3で略矩形状に形成されている。これらの第2逃がし部63および64は、梱包箱1の落下時の衝撃などによって瞬間的に緩衝材3が撓み、第1面部30側が沈むような場合にも、逃がし部60a(60b)に配置された試薬容器10の角部13が側面の第1支持部51と接触することがない大きさに形成されている。
図2に示すように、第2支持部52は、第1面部30(第2面部40)の短手方向(A方向)の中央部において、長手方向(B方向)に沿って延びる壁状形状を有する。図3に示すように、第2支持部52は、第1面部30(第2面部40)の長手方向の全長に渡って設けられている。なお、第2支持部52には逃がし部は形成されていない。図6に示すように、第2支持部52は、展開状態の緩衝材3において、第1面部30を構成する部分31および32の両外側に設けられた部分からなり、部分31および部分32の内側に折り込まれることによって形成されている。また、第2支持部52には、スリットからなる係合部55が2つ設けられており、第3支持部53と係合するように構成されている。
図3に示すように、第3支持部53は、短手方向(A方向)に延びる壁状に形成され、第1面部30(第2面部40)の中央部を長手方向に延びる第2支持部52と略直交している。また、第3支持部53は、第1面部30(第2面部40)の短手方向の全長に渡って設けられている。図6に示すように、第3支持部53は、第2面部40に形成された一対の切り込み53aに沿って切り起こされること(図7参照)により、一対設けられている。一対の第3支持部53は、第1面部30(第2面部40)の長手方向に所定の間隔D3を隔てて対向しており、この間隔D3は、第1逃がし部62(第2逃がし部64)の幅W3と略等しい。図3に示すように、第1面部30側から見ると、第3支持部53は、対向する一対の第1逃がし部62の幅方向の端部の間に位置するように設けられており、第3支持部53には逃がし部は形成されていない。また、平面的に見て、一対の第3支持部53は、それぞれ、第1面部30のキャップ穴33と第1逃がし部62(逃がし部60b)との間の位置で、第1面部30と第2面部40とを支持している。
図6に示すように、第3支持部53には、第2支持部52の係合部55に対応して、スリットからなる係合部56が形成されている。第2支持部52と第3支持部53とは、交差部分で係合部55と係合部56とが係合することによって相互に支持している。これにより、第2支持部52および第3支持部53が水平方向に倒れ込むのが防止されている。以上の構成により、支持部50は、角筒状の緩衝材3の両側面の第1支持部51と、中央で交差する第2支持部52および第3支持部53とによって、第1面部30側から見て格子状(図3参照)に構成されている。
次に、図1、図3および図5〜図8を参照して、本実施形態による緩衝材3の組立手順および梱包箱1の梱包手順を説明する。
緩衝材3を組み立てる際には、まず、図6に示した展開状態から、第2面部40に形成された一対の第3支持部53を折り目f1に沿って内折りし、第3支持部53をそれぞれ立ち上げる。次に、第2支持部52を折り目f2に沿って内折りし、第2支持部52を立ち上げる。そして、図7に示すように、折り目f3(図6参照)を第3支持部53と同じ側に内折りすることにより、緩衝材3の側面を構成する第1支持部51を立ち上げる。そして、図8に示すように、折り目f4(図6参照)を内折りして、第2支持部52の係合部55を第3支持部53の係合部56に差し込み係合させる。図8では、片側(部分32側)の第2支持部52(係合部55)を、第3支持部53(係合部56)に係合させた組立途中の状態を示している。一対の第2支持部52の各々を内側に折り込むようにして一対の第3支持部53と係合させると、折り目f2同士が合わさり、部分31および32が直線状(平坦面状)に配置され、第1面部30が構成される。以上により、緩衝材3が組み立てられる。
図1に示すように、2つの緩衝材3を組み立てた後、外箱2の内底面上に第1面部30を上に向けて緩衝材3(緩衝材3a)を配置する。次に、配置した緩衝材3(3a)の第1面部30上に、2つの試薬容器10を幅方向(X方向)に並べて配置する。次に、2つめの緩衝材3(緩衝材3b)を2つの試薬容器10の上面10a側に配置する。この際、第1面部30を試薬容器10側(下側)にし、キャップ穴33に試薬容器10のキャップ12が差し込まれるように緩衝材3(3b)の向きを合わせておく。
この時、図3および図5に示すように、試薬容器10の角部13は、それぞれ上下の緩衝材3の逃がし部60a(60b)の位置で、第1面部30とは接触しない状態に保たれる。最後に、図1に示すように、外箱2の上面2aを構成する羽根部21、22、23および24を折り込み、ホットメルトなどにより接着する。これにより、2本の試薬容器10の梱包箱1への梱包が完了する。
本実施形態では、上記のように、外箱2内に収容された試薬容器10の角部13が接触しないように角部13に対応する部分が除去された逃がし部60a(60b)を緩衝材3に設けることによって、輸送時の振動や梱包箱1の落下が発生した場合にも、試薬容器10の角部13が緩衝材3と接触せずに済むので、試薬容器10の角部13に衝撃が集中するのを効果的に抑制することができる。これにより、試薬容器10の液漏れの原因となる試薬容器10の角部13の破損を抑制し、試薬容器10を安全に輸送することができる。
特に、本実施形態の試薬容器10には浸食作用の強い界面活性剤を含有した試薬が収容されているため、試薬容器10の角部13に強い衝撃が加わって試薬容器10のポリエチレン層およびバリアフィルムが損傷を受けると、界面活性剤の浸食作用によって紙にピンホールが生じ、液漏れが発生してしまうことがある。また、バリアフィルムが損傷を受けると、空気や水蒸気等が試薬容器10外から侵入してしまい、試薬の劣化が進むおそれもある。本実施形態の緩衝材3を設けることにより、試薬容器10の角部へ加わる衝撃を抑制することができるので、角部のポリエチレン層およびバリアフィルムの損傷を抑制することができる。そのため、特に浸透作用の強い非イオン系界面活性剤やアニオン系界面活性剤を含んだ試薬を収容する場合であっても、高い液漏れの防止効果を期待することができる。
また、本実施形態では、上記のように、逃がし部60a(60b)を、外箱2内に収容された試薬容器10の角部13に対応する部分に形成された切欠部(逃がし部60a)または穴部(逃がし部60b)により構成することによって、緩衝材3の試薬容器10の角部13に対応する部分を除去するだけで、緩衝材3に逃がし部60a(60b)を設けることができる。
また、本実施形態では、上記のように、緩衝材3に、第1面部30と、第2面部40と、支持部50とを設け、逃がし部60a(60b)を、少なくとも、第1面部30のうち、外箱2内に収容された試薬容器10の角部13に対応する部分が除去された第1逃がし部61(62)を含むように形成することによって、試薬容器10側の第1面部30に設けられた第1逃がし部61および62により試薬容器10の角部13に衝撃が集中するのを抑制することができるので、試薬容器10の角部13の破損を抑制可能な緩衝材3を、簡単な構造で実現することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1逃がし部61を、平面視において、外箱2内に収容された試薬容器10の角部13が位置する第1面部30の隅部に配置することによって、緩衝材3の第1面部30の隅部を除去するだけで、容易に第1逃がし部61を形成することができる。また、第1面部30の外縁(隅部)が除去されるだけなので、第1逃がし部61を形成した場合にも緩衝材3の強度を必要以上に低下させることがない。
また、本実施形態では、上記のように、逃がし部60a(60b)が、それぞれ、第1逃がし部61(62)に連続するとともに、支持部50(第1支持部51)のうち、外箱2内に収容された試薬容器10の角部13に対応する部分が除去された第2逃がし部63(64)を含むように構成することによって、支持部50が試薬容器10の角部13付近に配置される場合でも、第2逃がし部63(64)によって、試薬容器10の角部13が第1面部30だけでなく支持部50(第1支持部51)と接触するのを抑制することができる。これにより、試薬容器10の角部13に衝撃が集中するのをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2逃がし部63を、第1面部30から離れるほど第1面部30に対する傾斜角度が小さくなるように傾斜した切欠形状を有するように形成することによって、試薬容器10が配置される第1面部30側に近い側(斜辺54の上部54a)では、第1支持部51が大きい傾斜角度θ3で除去されるので、試薬容器10の角部13と支持部50との接触を効果的に抑制することができ、かつ、第1面部30から離れた下部54bでは小さい傾斜角度θ4になり第1支持部51の切欠領域が小さくなるので、第2逃がし部63が大型化して緩衝材3の強度が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緩衝材3に第1支持部51と第2支持部52とを設けるとともに、第2逃がし部63および64を第1支持部51に形成することによって、第2逃がし部63および64を支持部50(第1支持部51)に形成した場合にも、第1面部30の中央部および第2面部40の中央部を第2支持部52によって支持することができるので、緩衝材3全体としての強度を容易に維持することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2支持部52を第1面部30および第2面部40の中央部で長手方向(B方向)に延びる壁状形状に形成し、第2支持部52と交差して短手方向(A方向)延びる壁状の第3支持部53を設け、かつ、第2逃がし部63および64を、第2支持部52および第3支持部53には設けずに第1支持部51に形成することによって、互いに交差する第2支持部52と第3支持部53とによって、第1面部30と第2面部40とを効果的に支持することができる。そして、これらの第2支持部52および第3支持部53には第2逃がし部63および64が形成されないので、緩衝材3のうち、特に中央部付近の強度を向上させて緩衝材3が過度に座屈するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緩衝材3を、外箱2とは別体で形成し、かつ、外箱2内で角柱形状の試薬容器10を上面10a側と底面10f側とから挟むように一対設け、かつ、試薬容器10の上面10a側(緩衝材3b)と底面10f側(緩衝材3a)とで共用可能に構成することによって、角柱形状の試薬容器10の上面10aおよび底面10fの両方の角部13を、それぞれ緩衝材3によって効果的に保護することができる。また、試薬容器10の上面10a側と底面10f側とで共通の緩衝材3を用いることができるので、梱包箱1の構成を複雑化させることなく、より確実な試薬容器10の保護を図ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、緩衝材3のキャップ穴33を、逃がし部60a(60b)とは別個に設けることによって、試薬容器10のキャップ12を逃がすためにキャップ穴33を緩衝材3に設ける場合にも、逃がし部がキャップ穴33を兼ねるように大型の逃がし部を形成する場合と比較して、緩衝材3の強度低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緩衝材3を、外箱2内に収容される複数(2本)の試薬容器10に対して共通で設けるとともに、2本の試薬容器10の角部13が互いに近接する位置(長手方向(B方向)中央)において、複数の角部13に対応する共通の逃がし部60b(第1逃がし部62および第2逃がし部64)を設けることによって、複数の試薬容器10に対して共通の緩衝材3を用いることができるので、試薬容器10毎に個別に緩衝材3を設ける場合と比較して、部品点数が増加するのを抑制することができる。また、共通の逃がし部60b(第1逃がし部62および第2逃がし部64)によって、複数の試薬容器10のそれぞれの角部13に衝撃が集中するのを抑制することができるので、複数の試薬容器10の角部13をまとめて保護することができる。
また、本実施形態では、上記のように、緩衝材3を、外箱2とは別体で設けるとともに、紙製材料を折り曲げて形成し、かつ、第1面部30、第2面部40および支持部50を一体的に形成することによって、単一の紙製材料から、第1面部30、第2面部40および支持部50を含む緩衝材3を形成することができるので、パッケージの簡素化、廃棄処理の容易性および再利用可能性などの観点から、より環境に配慮した梱包箱1を得ることができる。また、本実施形態のように、緩衝材3の紙製材料を段ボール素材とすることは、段ボール素材自体の衝撃吸収性や、軽量性などの点から特に好ましい。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、2本の試薬容器を収容する梱包箱の例を示したが、本発明はこれに限られない。1本または3本以上の試薬容器を収容するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ポリエチレン、紙およびバリアフィルムなどが積層された複合材により形成された試薬容器(いわゆる紙パック容器)を収容する梱包箱の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、いわゆるポリ容器のような樹脂成形試薬容器を収容する梱包箱に適用してもよい。
また、上記実施形態では、四角柱形状の試薬容器を収容する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、試薬容器は四角柱形状でなくてもよい。試薬容器は、たとえば六角柱形状、八角柱形状などの四角柱形状以外の多角柱形状でもよい。
また、上記実施形態では、緩衝材を上下で共用可能に構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、上側の緩衝材と下側の緩衝材とをそれぞれ個別に設けてもよい。たとえば、下側の緩衝材にはキャップ穴が形成されていない緩衝材を設け、上側の緩衝材にはキャップ穴が形成された緩衝材を設けてもよい。
なお、上記実施形態では、緩衝材に、キャップ穴を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、緩衝材にキャップ穴を設けなくともよい。キャップ(取出口)が試薬容器の上面から突出しないような試薬容器を収容する場合には、緩衝材にキャップ穴を設ける必要はない。
また、上記実施形態では、緩衝材を試薬容器の上下にそれぞれ(2つ)設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つの緩衝材を試薬容器の上面側および底面側のいずれかにのみ設けてもよい。
また、上記実施形態では、1枚の段ボール素材を折り曲げて緩衝材が形成されるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の段ボール素材を組み合わせて緩衝材を形成してもよい。
また、上記実施形態では、段ボール素材により緩衝材を形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、緩衝材は、厚紙、または、樹脂層を含む機能性紙材などのダンボール材以外の紙材であってよい。また、緩衝材は、発泡スチロールその他の発泡材や、樹脂材料などにより形成してもよい。
また、上記実施形態では、緩衝材が中空の角筒形状となるように形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、緩衝材は、中空でなくともよく、たとえば段ボール素材を積層して中実材となるように形成してもよい。
また、上記実施形態では、緩衝材に三角形状の切欠からなる逃がし部を形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、逃がし部を三角形状以外の形状にしてもよい。たとえば、図9に示すように、矩形状の切欠からなる逃がし部160aおよび160b(図9の(a))、円弧状の切欠からなる逃がし部161aおよび161b(図9の(b))、および、扇形状の切欠からなる逃がし部162aおよび162b(図9の(c))などを形成してもよい。逃がし部は、試薬容器の角部と緩衝材とが接触しないように試薬容器の角部に対応する部分を緩衝材から除去した形状であれば、どのような形状であってもよい。
また、上記実施形態では、緩衝材3の試薬容器10の角部13に対応する部分を除去することによって、緩衝材3に切欠部(逃がし部60a)を形成しているが、他の方法によって緩衝材3に切欠部を形成してもよい。例えば、緩衝材3の試薬容器10の角部13に対応する部分を折り込むことによって切欠部を形成してもよい。また、緩衝材3の試薬容器10の角部に対応する部分に予め折り目を設けておき、試薬容器10の角部13が緩衝材3に衝突した場合に、緩衝材3の試薬容器10の角部に対応する部分が上記折り目に沿って内側に折られることによって、切欠部が形成されてもよい。
また、上記実施形態では、緩衝材に6つ(6カ所)の逃がし部を形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば逃がし部を緩衝材の四隅(4カ所)にのみ設けてもよい。また、図10に示すように、緩衝材103のうち、キャップ穴33が形成された第1部分131側には逃がし部を設けることなく、キャップ穴33の設けられていない第2部分32側の3カ所にのみ、逃がし部60aおよび60bを設けてもよい。なお、緩衝材103は、本発明の「緩衝部」の一例である。なお、試薬容器の角部の破損をより確実に防止するために、試薬容器の全ての角部に対応する部分に逃がし部を形成しておくことが好ましい。
また、上記実施形態では、緩衝材3を外箱2と別体で設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、外箱2と緩衝材3とを一体で形成してもよい。たとえば、外箱2の上面2aを構成する羽根部21(図1参照)の代わりに、外箱2の羽根部を延長し、折り曲げて角筒形状の緩衝材(緩衝部)を設けることが可能である。すなわち、図1に示すように、羽根部21の代わりに、外箱2の折り目f11が、緩衝材3の第2面部40の短辺41(図6参照)と連続するように外箱を形成する。このようにすれば、緩衝部を組み立てた後、折り目f11を内折りすることで、上記実施形態と同じように外箱内に上面側の緩衝部を配置することができる。なお、底面側も同様である。
1 梱包箱(試薬容器用梱包箱)
2 外箱
3(3a、3b)、103 緩衝材(緩衝部)
10 試薬容器
12 キャップ(蓋部)
30 第1面部
33 キャップ穴(開口部)
40 第2面部
50 支持部
51 第1支持部
52 第2支持部
53 第3支持部
60a、60b、160a、160b、161a、161b、162a、162b、 逃がし部
61、62 第1逃がし部
63 64 第2逃がし部

Claims (11)

  1. 試薬容器を収容する六面体形状を有する外箱と、
    前記外箱内で前記試薬容器と前記外箱との間に配置される緩衝部とを備え、
    前記緩衝部は、前記試薬容器を支持する第1面部と、前記第1面部に対向し前記外箱の内面側に位置する第2面部と、前記第1面部と前記第2面部との間で前記第1面部と前記第2面部とを支持する支持部とを含み、
    前記第1面部の外端部は、前記外箱内に収容された前記試薬容器の角部に対応する部分に形成された切欠部からなる第1逃がし部を有し、
    前記支持部の外端部は、前記第1逃がし部の近傍に形成され、前記第1逃がし部に連続する切欠部からなる第2逃がし部を有する、試薬容器用梱包箱。
  2. 前記第1逃がし部は、平面視において、前記外箱内に収容された前記試薬容器を支持する前記第1面部の外端部における隅部に配置されている、請求項に記載の試薬容器用梱包箱。
  3. 前記第2逃がし部は、前記第1面部から離れるほど前記第1面部に対する傾斜角度が小さくなるように傾斜した切欠形状を有する切欠部からなる、請求項1または2に記載の試薬容器用梱包箱。
  4. 前記支持部は、
    前記第1面部の端部および前記第2面部の端部を支持する第1支持部と、
    前記第1面部の中央部および前記第2面部の中央部を支持する第2支持部とを含み、
    前記第2逃がし部は、前記第1支持部に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の試薬容器用梱包箱。
  5. 前記第2支持部は、前記第1面部の中央部および前記第2面部の中央部に沿って延びる壁状形状を有し、
    前記支持部は、前記第2支持部と交差して延びる壁状の第3支持部を含み、
    前記第2逃がし部は、前記第2支持部および前記第3支持部には形成されずに前記第1支持部に形成されている、請求項に記載の試薬容器用梱包箱。
  6. 記緩衝部は、前記外箱とは別体で、かつ、前記外箱内で角柱形状の前記試薬容器を上面側と底面側とから挟むように一対設けられ、前記試薬容器の上面側と底面側とで共用可能に構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の試薬容器用梱包箱。
  7. 前記緩衝部は、前記試薬容器の上面に設けられた開口を塞ぐとともに前記上面から上方に突出する蓋部が挿入され、前記第1面部に設けられた開口部を含み、
    前記開口部は、前記第1面部の第1逃がし部から離間した位置に、前記第1逃がし部とは別個に設けられている、請求項1〜のいずれか1項に記載の試薬容器用梱包箱。
  8. 前記外箱は、並んで配置された複数の前記試薬容器の幅以上の幅を有する辺を含む六面体形状に形成され
    前記緩衝部は、前記外箱内に収容される前記複数の試薬容器に対して共通で設けられ、平面視において、長方形形状に形成され、
    前記第1逃がし部は、前記第1面部の平面視における短手側の外端部の間の位置に、前記複数の角部に対応して共通で設けられている、請求項1〜のいずれか1項に記載の試薬容器用梱包箱。
  9. 前記緩衝部は、前記外箱とは別体で設けられるとともに、紙製材料を折り曲げて形成されており、
    前記第1面部、前記第2面部および前記支持部は、一体的に形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の試薬容器用梱包箱。
  10. 前記紙製材料は段ボール素材である、請求項に記載の試薬容器用梱包箱。
  11. 試薬容器を収容するための六面体形状を有する外箱内で前記試薬容器と前記外箱との間に配置され
    前記試薬容器を支持する第1面部と、
    前記第1面部に対向し前記外箱の内面側に位置する第2面部と、
    前記第1面部と前記第2面部との間で前記第1面部と前記第2面部とを支持する支持部とを備え、
    前記第1面部の外端部は、前記外箱内に収容された前記試薬容器の角部に対応する部分に形成された切欠部からなる第1逃がし部を有し、
    前記支持部の外端部は、前記第1逃がし部の近傍に形成され、前記第1逃がし部に連続する切欠部からなる第2逃がし部を有する、緩衝材。
JP2012044662A 2012-02-29 2012-02-29 試薬容器用梱包箱および緩衝材 Active JP6001879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012044662A JP6001879B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 試薬容器用梱包箱および緩衝材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012044662A JP6001879B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 試薬容器用梱包箱および緩衝材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013180789A JP2013180789A (ja) 2013-09-12
JP6001879B2 true JP6001879B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=49271744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012044662A Active JP6001879B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 試薬容器用梱包箱および緩衝材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6001879B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5919056B2 (ja) * 2012-03-23 2016-05-18 三菱電機ロジスティクス株式会社 段ボール製緩衝材及びその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5452474U (ja) * 1977-09-16 1979-04-11
JPS63126228U (ja) * 1987-02-10 1988-08-17
JP2010036925A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Oizuru Co Ltd 包装用緩衝材及び包装体
JP5190891B2 (ja) * 2008-12-26 2013-04-24 三甲株式会社 コンテナ用インナー及びインナー付きコンテナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013180789A (ja) 2013-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005255227A (ja) 電子機器の梱包箱
JP6041083B2 (ja) 段ボール製緩衝材及びこの段ボール製緩衝材が収納される段ボール製箱体
JP2016113212A (ja) 包装箱
WO2016047239A1 (ja) 緩衝部材
JP6001879B2 (ja) 試薬容器用梱包箱および緩衝材
KR200390818Y1 (ko) 포장용 상자
JP5619490B2 (ja) 緩衝仕切り付包装用箱
KR102130449B1 (ko) 포장 박스용 포장재 및 그 포장재에 의해 조립된 포장 박스
JP2007326621A (ja) 化粧箱入りボトルの緩衝梱包材
JP2010215286A (ja) 包装箱
JP7346814B2 (ja) 包装容器
JP2020111341A (ja) 包装容器
JP6595367B2 (ja) 包装箱
JP2009173337A (ja) 梱包体
JP6057872B2 (ja) 包装装置
JP4276011B2 (ja) 包装材及び包装構造
JP5662287B2 (ja) 展示台兼用スペーサ
JP7351985B2 (ja) 電池モジュールの梱包箱および電池モジュールセット
JP7380479B2 (ja) 瓶型容器支持部材および包装箱
JP2019018895A (ja) 緩衝材及び緩衝材を用いた梱包方法
WO2024047846A1 (ja) 包装箱および包装箱用シート
JP4750637B2 (ja) 梱包用緩衝材
JP2009078818A (ja) 包装容器用中仕切り
JP2018016373A (ja) 包装用箱
JP2010228799A (ja) 包装箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6001879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250