JP6000148B2 - ガス化複合発電システムおよびガス化複合発電システムの運用方法 - Google Patents

ガス化複合発電システムおよびガス化複合発電システムの運用方法 Download PDF

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Description

本発明は、(石炭)ガス化複合発電システムおよび(石炭)ガス化複合発電システムの運用方法に関する。
石炭、石油その他のハイドロカーボン系の燃料は取り扱いが比較的容易であるため、これを用いて発電するプラントが従来から多数稼動している。特に、石炭はその埋蔵量が莫大であることから、将来にわたって安定した供給が可能であるので、有望な燃料の一つとして注目されている。しかしながら、他のハイドロカーボン系の燃料と比較して燃料中に含まれる炭素(C)分を多く含むため、単位熱量当たりのCO排出量が多いという問題がある。特に、近年においては地球環境保全の観点から、COの排出量を低減することは早急に達成すべき重要な課題となっている。ここで、発電プラントの効率が向上すれば、同じ電力を発生させるために必要な燃料の量を低減できるので、COの排出量を低減できる。このため、従来の石炭焚発電プラントにおいては、プラントの効率を向上させてCOの排出量を抑制する対策がとられていた。
このようなプラント効率を向上させる技術としては、石炭ガス化複合発電(Integrated coal Gasification Combined Cycle:IGCC)という技術が知られている。この技術は、石炭をそのまま燃焼させるのではなく、一旦ガス化してから発電用の燃料として供給するものである。石炭ガス化複合発電においては、ガスタービンおよび蒸気タービンと組み合わせることによって、従来40%程度であった石炭焚発電プラントの効率を約46%まで向上させることができる。このプラント効率の向上によって、COの排出量は従来の石炭焚ボイラに対して約13%削減できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−241781号公報
さて近年、石炭ガス化炉でガス化(生成)された粗ガス(生成ガス)をガスタービンに導く配管の途中に、粗ガスに含まれるCOにシフト蒸気と呼ばれる蒸気を吹きかけて、ガス化ガスに含まれるCOをCOに変換するCOシフト反応器と、COシフト反応器の下流側に設けられて、COシフト反応器で変換されたCOを回収するとともに、粗ガスに含まれる硫化水素または硫化カルボニルといった硫黄化合物を除去する脱硫/CO回収装置と、を備えた石炭ガス化複合発電システムが提案されている。
しかしながら、現在用いられる脱硫/CO回収装置としては、粗ガスとの気液接触を通じ同ガス中のCO、硫化水素または硫化カルボニルといった硫黄化合物を液中に取込む吸収液を用いた方法が一般的であり、同吸収液の動作温度の要求を満たすべく内部を通過するガス化ガスの温度が0℃〜40℃程度でなければ機能しない。そのため、近年提案されている石炭ガス化複合発電システムでは、COシフト反応器と脱硫/CO回収装置との間に、ガス化ガスの温度を下げる冷却器を配置し、例えば、COシフト反応器出口で300℃から400℃の粗ガスを40℃程度になるように冷却している。このうち粗ガス温度が160℃〜180℃までの比較的高温の領域では、脱硫/CO回収装置通過後の低温精製ガスとの再生熱交の構成や蒸気発生などにより、プラント効率上有効な熱回収を容易に行える一方、同温度領域以下の粗ガスと有効な熱交換を行う適当な低温媒体が存在せず、軸冷水やエアクーラ等の冷却器を介して粗ガスが保有するガス顕熱がプラント系外に無駄に捨てられていることになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、熱回収効率を向上させ、プラント効率の向上を図ることができるガス化複合発電システムおよびガス化複合発電システムの運用方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るガス化複合発電システムは、炭素質原料をガス化することにより燃料ガスを生成するガス化炉と、前記ガス化炉の後流に設けられたCOシフト反応器と、前記COシフト反応器の後流に設けられ、燃料ガスから硫黄成分とCOを除去し燃料ガスとする脱硫/CO回収装置と、前記脱硫/CO回収装置の後流に設けられ、前記燃料ガスにより駆動するガスタービンと、前記ガス化炉から前記ガスタービンに燃料ガスを導く配管と、前記ガスタービンから導かれた排ガスの熱を回収して、復水器から導かれた給水を蒸発させる排熱回収ボイラと、前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により回転駆動される蒸気タービンと、前記ガスタービンおよび前記蒸気タービンによって回転駆動される発電機と、前記復水器から導かれた給水を蒸発させるシンガスクーラと、を備え、前記COシフト反応器と前記脱硫/CO回収装置との間に位置する前記配管には、上流側からガス精製給水ヒータ、ガス冷却器が順に設けられており、前記配管を通過する前記燃料ガスと、前記復水器から前記排熱回収ボイラを介さずに前記シンガスクーラに導かれる給水との熱交換が、前記ガス精製給水ヒータにて行われる。
また、本発明に係るガス化複合発電システムの運用方法は、ガス化炉でガス化された燃料ガスをガスタービンに導く配管の途中に、COシフト反応器と、脱硫/CO回収装置と、を備え、前記ガスタービンから導かれた排ガスの熱を回収して、復水器から導かれた給水を蒸発させる排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラにより発生した蒸気により回転駆動される蒸気タービンと、前記ガスタービンおよび前記蒸気タービンによって回転駆動される発電機と、前記復水器から導かれた給水を蒸発させるシンガスクーラと、を備えるとともに、前記COシフト反応器と前記脱硫/CO回収装置との間に位置する前記配管に、上流側からガス精製給水ヒータ、ガス冷却器が順に設けられ、前記配管を通過する前記燃料ガスと、前記復水器から前記排熱回収ボイラを介さずに前記シンガスクーラに導かれる給水とを、前記ガス精製給水ヒータにて熱交換させるようにした。
本発明に係るガス化複合発電システムおよびガス化複合発電システムの運用方法によれば、配管を通過する粗ガスの顕熱が、復水器から排熱回収ボイラを介さずにシンガスクーラに導かれる給水により有効に回収されることになる。すなわち、粗ガスを冷却する過程でこれまでプラント系外に無駄に放出されていた熱量が、従来よりも減少することになる。
これにより、当該石炭ガス化複合発電システムの熱回収効率を向上させ、プラント効率の向上を図ることができる。
上記ガス化複合発電システムおよびガス化複合発電システムの運用方法において、前記排熱回収ボイラは、低圧系統と、中圧系統と、再熱系統と、高圧系統と、を備えているとさらに好適である。
このようなガス化複合発電システムおよびガス化複合発電システムの運用方法によれば、シンガスクーラへの給水加熱に利用していた熱が、排熱回収ボイラ内において余剰になるため、排熱回収ボイラを、低圧系統と、中圧系統と、再熱系統と、高圧系統と、を備えた構成、すなわち、蒸発器を、三重化(三段化)することができ、排熱回収ボイラにおける熱回収効率を向上させ、プラント効率のさらなる向上を図ることができる。
なお、従来の排熱回収ボイラ内における低温(140℃)〜中温(160℃)の熱源は、シンガスクーラへの給水加熱に利用されていたため、従来の排熱回収ボイラとしては、中圧系統と、再熱系統と、高圧系統と、を備えたものしか採用できなかった。
上記ガス化複合発電システムにおいて、前記ガス精製給水ヒータを通過した給水が、前記中圧系統から前記高圧系統に導かれる給水配管に合流した後、前記シンガスクーラおよび前記高圧系統に流入するように構成されているとさらに好適である。
また、上記ガス化複合発電システムの運用方法において、前記ガス精製給水ヒータを通過した給水が、前記中圧系統から前記高圧系統に導かれる給水配管に合流した後、前記シンガスクーラおよび前記高圧系統に流入するようにするとさらに好適である。
このようなガス化複合発電システムおよびガス化複合発電システムの運用方法によれば、ガス精製給水ヒータの下流側に設けられて、ガス精製給水ヒータを通過した給水をシンガスクーラが要求する給水温度の条件までさらに加熱する給水ヒータを不要にすることができ、構成の簡略化を図ることができるとともに、設備コストおよびランニングコストの削減を図ることができる。
本発明に係るガス化複合発電システムおよびガス化複合発電システムの運用方法よれば、熱回収効率を向上させ、プラント効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
本発明に係る(石炭)ガス化複合発電システムの概略を示す構成図である。 本発明の第1実施形態に係る(石炭)ガス化複合発電システムを示す系統図である。 本発明の第2実施形態に係る(石炭)ガス化複合発電システムを示す系統図である。 本発明の第3実施形態に係る(石炭)ガス化複合発電システムを示す系統図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る(石炭)ガス化複合発電システムについて、図1または図2を参照しながら説明する。
図1または図2に示すように、石炭を燃料とする石炭ガス化複合発電システム100は、主として、石炭(燃料)をガス化する石炭ガス化炉(ガス化炉)101と、ガス化炉101からの高温ガスを冷却すると同時に水蒸気を発生させるシンガスクーラ59と、水等の液体を洗浄液として、石炭ガス化炉101によってガス化された粗ガスに含まれる不純物(ダスト)を洗浄液の液滴や液膜中に捕集して取り除くスクラバー(洗浄集塵装置)102Aと、粗ガスに含まれるCOにシフト蒸気と呼ばれる蒸気を供給し、触媒反応を通じてガス化ガスに含まれるCOをCOに変換するCOシフト反応器104と、COシフト反応器104の下流側に設けられて、COシフト反応器104で変換されたCOを回収するとともに、粗ガスに含まれる硫化水素または硫化カルボニルといった硫黄化合物を除去する脱硫/CO回収装置105と、スクラバー102Aおよび脱硫/CO回収装置105によって精製された精製ガスを燃焼して駆動されるガスタービン(GT)106と、ガスタービン106から導出される排ガス(排気)の熱を回収する排熱回収ボイラ(熱交換器)107と、排熱回収ボイラ107により発生した蒸気が導かれる蒸気タービン109と、ガスタービン106および蒸気タービン109によって駆動される発電機(図示せず)と、を備えている。
石炭ガス化部には、下方から、コンバスタ(図示せず)およびリダクタ(図示せず)が設けられている。コンバスタは、石炭およびチャーの一部分を燃焼させている。
コンバスタおよびリダクタには、それぞれ、コンバスタバーナー(図示せず)およびリダクタバーナー(図示せず)が設けられている。これらのバーナーに対して石炭供給経路から石炭が供給される。
コンバスタバーナーには、後述するガスタービン106の圧縮機106Bにより圧縮された空気がガス化剤として供給されるようになっている。すなわち、本実施形態の石炭ガス化複合発電システム(ガス化発電システム)100は、いわゆる空気吹きとなっているが、本発明は上述空気吹きに限定されることはなく、酸素吹き石炭ガス化複合発電システムに適用されても本発明の要旨を逸脱することはない。
リダクタは、コンバスタから導かれた高温のガスによって石炭をガス化させている。これにより、石炭から一酸化炭素や水素等の可燃性の粗ガスが生成される。石炭ガス化反応は、石炭およびチャー中の炭素が高温ガス中の二酸化炭素および水分と反応して一酸化炭素や水素を生成する吸熱反応である。
シンガスクーラ59には、高圧給水ポンプ113によって昇圧された水が給水配管54を通じ供給され、高温の粗ガスと熱交換することによって過熱蒸気が生成され、蒸気配管67を通じ排熱回収ボイラ107へと導かれる。
シンガスクーラ59を通過して温度が下げられた粗ガスには、不純物(ダスト)や塩素等の微量ガス成分、硫化水素または硫化カルボニルといった硫黄化合物が含まれており、粗ガスに含まれるダストや微量ガス成分は、スクラバー102Aにより除去され、粗ガスに含まれる硫黄化合物は、脱硫/CO回収装置105により除去される。スクラバー102Aおよび脱硫/CO回収装置105により脱塵と脱硫とが行われたクリーンな精製ガスは、ガスタービン106へと導かれる。
ガスタービン106に導かれた精製ガスは、まず、ガスタービン106に設けられている燃焼器(図示せず)へと送られる。ガスタービン106は、燃焼器と、燃焼器によって燃焼された排ガスによって駆動されるタービン106Aと、燃焼器へと高圧の空気を送り出す圧縮機106Bと、を備えており、空気吹きガス化においては圧縮機106B出口の高圧空気の一部がガス化炉でのガス化剤として供するべく抽気される。
燃焼器では、導かれた精製ガスと、空気とが燃焼されて排ガス(排気)が排出される。燃焼器から排出された排ガスは、タービン106Aへと導かれ、タービン106Aを回転駆動させる。タービン106Aが排ガスによって回転駆動されることによって、タービン106Aに接続されている回転軸(図示せず)が回転される。回転されている回転軸上には、圧縮機106Bが接続されており、圧縮機106Bは、回転軸が回転されることによって回転駆動して空気を圧縮する。圧縮機106Bによって圧縮された空気は、燃焼器と石炭ガス化炉101とに導かれる。また、回転軸には、発電機が接続されているため、回転軸を回転させることによって、発電機が駆動して発電する。
ガスタービン106を回転駆動させた排ガスは、排熱回収ボイラ107へと導かれる。排熱回収ボイラ107は、ガスタービン106から導かれた排ガスの熱によって過熱蒸気を発生するものである。排熱回収ボイラ107において熱が回収された排ガスは、煙突(図示せず)から石炭ガス化複合発電プラント100の外へ排出される。
排熱回収ボイラ107において発生された過熱蒸気は、蒸気タービン109へ導かれる。蒸気タービン109は、ガスタービン106を構成する回転軸に接続されており、いわゆる一軸式のコンバインドシステムとなっている。なお、一軸式のコンバインドシステムに限らず、別軸式のコンバインドシステムであっても構わない。
ガスタービン106によって駆動されている回転軸は、蒸気タービン109に蒸気が導かれることによってさらに駆動力が増加する。そのため、回転軸に接続されている発電機の発電量が増加する。
蒸気タービン109を回転駆動した蒸気は、復水器111へと導かれる。復水器111に導かれた蒸気は、海水によって冷却されて水(復水)に戻される。復水は、低圧給水ポンプ112によって排熱回収ボイラ107へ給水され、排熱回収ボイラ107に導かれた排ガスによって高温の水になる。
さて、図2に示すように、本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム100は、石炭ガス化炉101でガス化された粗ガスをガスタービン106に導く配管10の途中、より詳しくは、COシフト反応器104と、脱硫/CO回収装置105との間に位置する配管10には、上流側からガス精製給水ヒータ11、(第1の)ガス冷却器12、脱塵機能および洗浄機能を備えた冷却塔(第2のガス冷却器)13が順に設けられている。
また、本実施形態に係る排熱回収ボイラ107は、中圧系統21と、再熱系統22と、高圧系統23と、を備えている。
また、本実施形態に係る蒸気タービン109は、高圧タービン31と、中圧タービン32と、低圧タービン33と、を備えている。
さらに、本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム100は、給水ライン41と、蒸気ライン42と、を備えている。
給水ライン41は、第1の給水管51と、第2の給水管52と、第3の給水管53と、第4の給水管54と、を備えている。
第1の給水管51は、復水器111にて凝縮した復水を、排熱回収ボイラ107の給水として中圧系統21に導く配管であり、その途中には、上流側から低圧給水ポンプ112、グラコン及び抽気冷却器55、高圧機器冷却水冷却器56、脱気器57が順に設けられている。
第2の給水管52は、中圧系統21にて加熱昇温された給水を高圧系統23に導く配管である。
第3の給水管53は、補給水源58と、高圧機器冷却水冷却器56と脱気器57との間に位置する第1の給水管51とを連通する配管であり、第3の給水管53を介して、排熱回収ボイラ107に供給される給水が補充される。
第4の給水管54は、グラコン及び抽気冷却器55と高圧機器冷却水冷却器56との間に位置する第1の給水管51と、シンガスクーラ(SGC熱交換器)59とを連通する配管であり、その途中には、上流側からガス精製給水ヒータ11、給水ヒータ60が順に設けられている。
なお、給水ヒータ60には、図示しない配管を介して中圧系統21から(補助)蒸気が導かれ、給水ヒータ60にて熱交換された蒸気(第4の給水管54を流通する給水を加熱した蒸気)は、図示しない配管を介して脱気器57に導かれる。
蒸気ライン42は、第1の蒸気管61と、第2の蒸気管62と、第3の蒸気管63と、第4の蒸気管64と、第5の蒸気管65と、第6の蒸気管66と、第7の蒸気管67と、を備えている。
第1の蒸気管61は、高圧系統23で発生した蒸気を高圧タービン31に導く配管であり、第2の蒸気管62は、高圧タービン31で仕事を終えた蒸気を再熱系統22に導く配管である。
第3の蒸気管63は、中圧系統21で発生した蒸気を第2の蒸気管62の途中に導く配管であり、第4の蒸気管64は、再熱系統で再び過熱された蒸気を中圧タービン32に導く配管である。
第5の蒸気管65は、中圧タービン32で仕事を終えた蒸気を低圧タービン33に導く配管であり、第6の蒸気管66は、低圧タービン33で仕事を終えた蒸気を復水器111に導く配管である。
第7の蒸気管67は、シンガスクーラ59で発生した蒸気を高圧系統23に導く配管である。
本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム100および石炭ガス化複合発電システム100の運用方法によれば、配管を通過する粗ガスの熱が、復水器111から排熱回収ボイラ107を介さずにシンガスクーラ59に導かれる給水により回収されることになる。すなわち、粗ガスの温度を下げるガス冷却器12および冷却塔13に棄てられる熱量が、従来よりも減少することになる。
これにより、当該石炭ガス化複合発電システム100の熱回収効率を向上させ、プラント効率の向上を図ることができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係る(石炭)ガス化複合発電システム200について、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム200は、排熱回収ボイラ107の代わりに排熱回収ボイラ207を、給水ライン41の代わりに給水ライン241を、蒸気ライン42の代わりに蒸気ライン242を備えているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。
なお、上述した第1実施形態と同じ部材には同じ符号を付し、ここではそれら部材についての説明は省略する。
本実施形態に係る排熱回収ボイラ207は、低圧系統(低圧節炭器)24と、中圧系統(中圧節炭器)21と、再熱系統22と、高圧系統(高圧節炭器)23と、を備えている。
給水ライン241は、第1の給水管51と、第2の給水管72と、第3の給水管53と、第4の給水管54と、第5の給水管75と、を備えている。
第2の給水管72は、低圧系統24にて加熱昇温された給水を中圧系統21に導く配管であり、第5の給水管75は、中圧系統21にて加熱昇温された給水を高圧系統23に導く配管である。
蒸気ライン242は、第1の蒸気管61と、第2の蒸気管62と、第3の蒸気管263と、第4の蒸気管64と、第5の蒸気管65と、第6の蒸気管66と、第7の蒸気管67と、を備えている。
第3の蒸気管263は、中圧系統21で発生した蒸気を第2の蒸気管62の途中に導く配管である。
なお、中圧系統21で発生した蒸気を含む給水の一部は、配管81を介して脱気器57に導かれるようになっている。
本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム200および石炭ガス化複合発電システム200の運用方法によれば、配管を通過する粗ガスの熱が、復水器111から排熱回収ボイラ207を介さずにシンガスクーラ59に導かれる給水により回収されることになる。すなわち、ガス化ガスの温度を下げるガス冷却器12および冷却塔13に棄てられる熱量が、従来よりも減少することになる。
これにより、当該石炭ガス化複合発電システム200の熱回収効率を向上させ、プラント効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム200および石炭ガス化複合発電システム200の運用方法によれば、シンガスクーラ59への給水加熱に利用していた熱が、排熱回収ボイラ207内において余剰になるため、排熱回収ボイラ207を、低圧系統24と、中圧系統21と、再熱系統22と、高圧系統23と、を備えた構成、すなわち、蒸発器を、三重化(三段化)することができ、排熱回収ボイラ207における熱回収効率を向上させ、プラント効率のさらなる向上を図ることができる。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態に係る(石炭)ガス化複合発電システム300について、図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム300は、給水ライン241の代わりに給水ライン341を備えているという点で上述した第2実施形態のものと異なる。
なお、上述した第2実施形態と同じ部材には同じ符号を付し、ここではそれら部材についての説明は省略する。
給水ライン341は、第1の給水管51と、第2の給水管72と、第3の給水管53と、第4の給水管354と、第5の給水管75と、第6の給水管76と、を備えている。
第4の給水管354は、グラコン及び抽気冷却器55と高圧機器冷却水冷却器56との間に位置する第1の給水管51と、第5の給水管75の途中とを連通する配管であり、その途中には、上流側からガス精製給水ヒータ11が設けられている。
第6の給水管76は、第5の給水管75の途中、より詳しくは、第4の給水管354の下流端が接続された位置よりも下流側に位置する第5の給水管75と、シンガスクーラ59とを連通する配管である。
本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム300および石炭ガス化複合発電システム300の運用方法によれば、配管を通過するガス化ガスの熱が、復水器111から排熱回収ボイラ207を介さずにシンガスクーラ59に導かれる給水により回収されることになる。すなわち、ガス化ガスの温度を下げるガス冷却器12および冷却塔13に棄てられる熱量が、従来よりも減少することになる。
これにより、当該石炭ガス化複合発電システム300の熱回収効率を向上させ、プラント効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム300および石炭ガス化複合発電システム300の運用方法によれば、シンガスクーラ59への給水加熱に利用していた熱が、排熱回収ボイラ207内において余剰になるため、排熱回収ボイラ207を、低圧系統24と、中圧系統21と、再熱系統22と、高圧系統23と、を備えた構成、すなわち、蒸発器を、三重化(三段化)することができ、排熱回収ボイラ207における熱回収効率を向上させ、プラント効率のさらなる向上を図ることができる。
さらに、本実施形態に係る石炭ガス化複合発電システム300および石炭ガス化複合発電システム300の運用方法によれば、ガス精製給水ヒータ11の下流側に設けられて、ガス精製給水ヒータ11を通過した給水を加熱する給水ヒータ60(図2、図3参照)を不要にすることができ、構成の簡略化を図ることができるとともに、設備コストおよびランニングコストの削減を図ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜必要に応じて変形・変更して実施することもできる。
10 配管
11 ガス精製給水ヒータ
12 (第1の)ガス冷却器
13 冷却塔(第2のガス冷却器)
21 中圧系統
22 再熱系統
23 高圧系統
24 低圧系統
59 シンガスクーラ
100 石炭ガス化複合発電システム
101 石炭ガス化炉
104 COシフト反応器
105 脱硫/CO回収装置
106 ガスタービン
107 排熱回収ボイラ
109 蒸気タービン
111 復水器
200 石炭ガス化複合発電システム
207 排熱回収ボイラ
300 石炭ガス化複合発電システム

Claims (6)

  1. 炭素質原料をガス化することにより燃料ガスを生成するガス化炉と、
    前記ガス化炉の後流に設けられたCOシフト反応器と、
    前記COシフト反応器の後流に設けられ、燃料ガスから硫黄成分とCOを除去し燃料ガスとする脱硫/CO回収装置と、
    前記脱硫/CO回収装置の後流に設けられ、前記燃料ガスにより駆動するガスタービンと、
    前記ガス化炉から前記ガスタービンに燃料ガスを導く配管と、
    前記ガスタービンから導かれた排ガスの熱を回収して、復水器から導かれた給水を蒸発させる排熱回収ボイラと、
    前記排熱回収ボイラにより発生した蒸気により回転駆動される蒸気タービンと、
    前記ガスタービンおよび前記蒸気タービンによって回転駆動される発電機と、
    前記復水器から導かれた給水を蒸発させるシンガスクーラと、を備え、
    前記COシフト反応器と前記脱硫/CO回収装置との間に位置する前記配管には、上流側からガス精製給水ヒータ、ガス冷却器が順に設けられており、
    前記配管を通過する前記燃料ガスと、前記復水器から前記排熱回収ボイラを介さずに前記シンガスクーラに導かれる給水との熱交換が、前記ガス精製給水ヒータにて行われることを特徴とするガス化複合発電システム。
  2. 前記排熱回収ボイラは、低圧系統と、中圧系統と、再熱系統と、高圧系統と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のガス化複合発電システム。
  3. 前記ガス精製給水ヒータを通過した給水が、前記中圧系統から前記高圧系統に導かれる給水配管に合流した後、前記シンガスクーラおよび前記高圧系統に流入するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のガス化複合発電システム。
  4. ガス化炉でガス化された燃料ガスをガスタービンに導く配管の途中に、COシフト反応器と、脱硫/CO回収装置と、を備え、
    前記ガスタービンから導かれた排ガスの熱を回収して、復水器から導かれた給水を蒸発させる排熱回収ボイラと、該排熱回収ボイラにより発生した蒸気により回転駆動される蒸気タービンと、前記ガスタービンおよび前記蒸気タービンによって回転駆動される発電機と、前記復水器から導かれた給水を蒸発させるシンガスクーラと、を備えるとともに、
    前記COシフト反応器と前記脱硫/CO回収装置との間に位置する前記配管に、上流側からガス精製給水ヒータ、ガス冷却器が順に設けられ、
    前記配管を通過する前記燃料ガスと、前記復水器から前記排熱回収ボイラを介さずに前記シンガスクーラに導かれる給水とを、前記ガス精製給水ヒータにて熱交換させるようにしたことを特徴とするガス化複合発電システムの運用方法。
  5. 前記排熱回収ボイラは、低圧系統と、中圧系統と、再熱系統と、高圧系統と、を備えていることを特徴とする請求項4に記載のガス化複合発電システムの運用方法。
  6. 前記ガス精製給水ヒータを通過した給水が、前記中圧系統から前記高圧系統に導かれる給水配管に合流した後、前記シンガスクーラおよび前記高圧系統に流入するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のガス化複合発電システムの運用方法。
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