JP7085524B2 - 改質ガス製造設備及び改質ガス製造方法 - Google Patents

改質ガス製造設備及び改質ガス製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、改質ガス製造設備及び改質ガス製造方法に関する。
原料を部分燃焼ガス化し、生成したガス化ガスを改質した改質ガスを製造する設備において、ガス化ガスの改質反応が行われる改質炉から流出した改質ガスを冷却するために、改質炉の下流側に冷却装置を設けることがある。このような冷却装置として、サーモセレクト方式の急冷塔のように冷却水を多量に使用する装置を設けると、多量の排水が発生するため、排水処理のコストが増加するという課題がある。
一方、このような冷却装置として、改質炉から流出した改質ガスから熱回収を行うボイラを設けると、ボイラチューブの表面温度が低い領域において、改質ガス中のタール分が凝縮してボイラチューブの表面に濡れ面を形成し、その濡れ面に改質ガス中のダストが付着することで、ボイラ内を流れる改質ガスの流路が閉塞するといった課題がある。
これに対し、特許文献1には、改質ガスを製造する設備ではなく石炭からガス化ガスを製造する設備であるが、石炭をガス化するガス化炉の下流と、ガス化炉からのチャーを燃焼する燃焼炉の下流とのそれぞれに熱交換器ボイラを配置し、ガス化炉からのガス化ガスと、燃焼炉からの燃焼ガスとのそれぞれの冷却を行うことが記載されている。この構成によれば、熱交換器ボイラにおける熱交換条件を調節することにより、各熱交換器ボイラ内を流れるガス化ガス及び燃焼ガスの流路の閉塞を抑制でき、熱交換器ボイラであれば多量の排水が出ることもないので排水処理のコストの増加もない。
国際公開第2011/048779号明細書
しかしながら、特許文献1の設備において各熱交換器ボイラで各ガスから回収した熱を適切に利用しなければ、設備の運転コストの増加につながるといった問題点があった。
上述の事情に鑑みて、本開示の少なくとも1つの実施形態は、ガス化ガスの改質反応で使用される過熱蒸気を製造するための燃料の使用量を抑制できる改質ガス製造設備及び改質ガス製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る改質ガス製造設備は、有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化装置と、前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質装置と、燃料を燃焼する燃焼炉と、前記燃焼炉において前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する燃焼炉ボイラと、前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される熱交換装置と、前記ガス化装置への前記固体物質の供給量を調節する固体物質供給量調節装置と、前記熱交換装置から流出する前記改質ガスの温度を計測する改質ガス温度計測装置と、前記燃焼炉への前記燃料の供給量を計測する燃料供給量計測装置と、前記燃焼炉への前記燃料の供給量を調節する燃料供給量調節装置と、制御装置とを備え、前記制御装置は、前記改質ガス温度計測装置による計測値及び前記燃料供給量計測装置による計測値に基づいて、前記固体物質の供給量又は前記燃料の供給量の少なくとも一方を調節し、前記改質装置は、前記熱交換装置で生成された前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスを改質する。また、本開示に係る改質ガス製造設備は、有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化装置と、前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質装置と、燃料を燃焼する燃焼炉と、前記燃焼炉において前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する燃焼炉ボイラと、前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される熱交換装置であって、該熱交換装置内には、前記蒸気が流通する蒸気流通路と、前記改質ガスが流通する改質ガス流通路とが画定され、前記蒸気流通路内に水を供給するための少なくとも1つの水供給管を備える熱交換装置と、前記少なくとも1つの水供給管に設けられ、前記蒸気流通路内へ供給される前記水の供給量を調節するための水供給量調節装置と、前記蒸気が前記蒸気流通路を流れる方向において前記蒸気流通路内に前記水が供給される位置よりも下流側の前記蒸気の温度を計測するための蒸気温度計測装置と、制御装置とを備え、前記制御装置は、前記蒸気温度計測装置による計測値に基づいて、前記蒸気流通路内へ供給される前記水の供給量を調節し、前記改質装置は、前記熱交換装置で生成された前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスを改質する。
また、本開示に係る改質ガス製造方法は、有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化ステップと、前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質ステップと、燃料を燃焼する燃焼ステップと、前記燃焼ステップにおいて前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する蒸気発生ステップと、前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される過熱蒸気生成ステップと、前記改質ステップで生成した前記改質ガスの温度を計測するステップと、前記燃焼ステップにおける前記燃料の供給量を計測するステップと、前記改質ガスの温度の計測値及び前記燃料の供給量の計測値に基づいて、前記ガス化ステップにおける前記固体物質の供給量及び前記燃焼ステップにおける前記燃料の供給量の少なくとも一方を調節するステップとを含み、前記改質ステップにおいて、前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスが改質される。また、本開示に係る改質ガス製造方法は、有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化ステップと、前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質ステップと、燃料を燃焼する燃焼ステップと、前記燃焼ステップにおいて前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する蒸気発生ステップと、前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される過熱蒸気生成ステップと、前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱される間に、前記蒸気に水を供給するステップと、前記水が供給された後の前記蒸気の温度を計測するステップと、前記蒸気の温度の計測値に基づいて、前記蒸気に供給される前記水の供給量を調節するステップとを含み、前記改質ステップにおいて、前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスが改質される。
本開示の改質ガス製造設備によれば、燃焼炉ボイラで発生させた蒸気を熱交換装置で過熱して過熱蒸気を生成することにより、燃焼炉ボイラにおいて過熱蒸気を生成する場合に比べて、燃焼炉において使用する燃料の使用量、すなわち、ガス化ガスの改質反応で使用される過熱蒸気を製造するための燃料の使用量を抑制することができる。
本開示の実施形態1に係る改質ガス製造設備の構成フロー図である。 本開示の実施形態1に係る改質ガス製造設備の変形例の構成フロー図である。 本開示の実施形態2に係る改質ガス製造設備の構成フロー図である。 本開示の実施形態2に係る改質ガス製造設備の変形例の一部分の構成フロー図である。 本開示の実施形態3に係る改質ガス製造設備の構成フロー図である。 本開示の実施形態3に係る改質ガス製造設備の変形例の構成フロー図である。 本開示の実施形態4に係る改質ガス製造設備の構成フロー図である。
以下、本開示の実施の形態による改質ガス製造設備について、図面に基づいて説明する。係る実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
(実施形態1)
<実施形態1に係る改質ガス製造設備の構成>
図1に示されるように、本開示の実施形態1に係る改質ガス製造設備1は、有機物を含む固体物質を部分燃焼ガス化してガス化ガスを生成するガス化装置2と、ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質装置3と、燃料を燃焼する燃焼炉4と、燃焼炉4において燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する燃焼炉ボイラ5と、改質ガスと蒸気とを熱交換することにより蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される熱交換装置6とを備えている。
ガス化装置2、改質装置3、燃焼炉4、燃焼炉ボイラ5、熱交換装置6のそれぞれの構成は特に限定しないが、この実施形態1では、ガス化装置2は、流動床方式を採用し、炉底部から流動化ガスとして過熱蒸気と酸素の混合ガスを供給するように構成されている。改質装置3は、ガス化装置2で発生したガス化ガスの投入口、及び過熱蒸気と酸素との混合ガスの供給ノズルとを備えている。改質装置3の内部にスチームリフォーミング用の触媒が収容されるように構成されてもよい。また、熱交換装置6は、蒸気が流通する蒸気流通路が画定された蒸気流通管6aと、蒸気流通管6aの周囲に改質ガスが流通する改質ガス流通路を画定するシェル部6bとを備えている。尚、蒸気流通管6aは1本でもよいし、複数本の蒸気流通管6aが並列に配置されていてもよい。
改質ガス製造設備1で使用される固体物質は、有機物を含むものであれば特に限定しないが、例えば廃棄物(ごみ)やバイオマス等であってもよい。固体物質の体積が大きい場合、固体物質をそのままガス化装置2に供給すると、ガス化装置2において、固体物質のガス化効率が低減するだけでなく、流動不良が生じ安定運転の妨げになる。このため、ガス化装置2よりも上流側に、固体物質を細かく破砕するために破砕装置11を設けることができる。これにより、固体物質を細かく破砕しない場合に比べて、ガス化装置2における固体物質のガス化効率を向上することができるとともに、ガス化装置2の安定運転が可能となる。
また、固体物質の水分含有量が大きい場合には、部分燃焼ガス化及び改質反応のためにより多くの酸素を供給する必要があり、改質ガスの成分のうち、二酸化炭素濃度が上昇し、一酸化炭素濃度が低下するため、改質ガスとしての品質が低下する。このため、ガス化装置2よりも上流側に、又は、破砕装置11を設ける場合には、破砕装置11とガス化装置2との間に、固体物質を乾燥するための乾燥装置12を設けることができる。これにより、水分含有量を低下させた固体物質をガス化装置2に供給することができるので、乾燥しない固体物質をガス化する場合に比べて、改質ガスの品質を向上することができる。
乾燥装置12の構成としては特に限定しないが、この実施形態1では、破砕された固体物質に熱風を曝す構成の乾燥装置12を例にして説明する。この場合、改質ガス製造設備1には、第2燃料を燃焼させて発生した第2燃焼排ガスを熱風として乾燥装置12に供給する熱風発生装置13と、乾燥装置12から流出した熱風を固気分離するサイクロン14とが設けられている。サイクロン14によって分離された気体成分が燃焼炉4に供給されるように、サイクロン14と燃焼炉4とが連通されている。また、サイクロン14によって分離された固体成分が、乾燥装置12から流出する固体物質に供給されるように、サイクロン14は、乾燥装置12とガス化装置2とを接続するダクト(乃至コンベヤ)15に連通している。
また、改質ガス製造設備1には、過熱蒸気と酸素との混合流体を生成するための混合器17を設けてもよい。この場合、混合器17は、ガス化装置2及び改質装置3のそれぞれに連通している。尚、混合器17はガス化装置2及び改質装置3のそれぞれに対して個別に設置してもよい。さらに、熱交換装置6の下流側には、熱交換装置6において蒸気と熱交換した後に熱交換装置6から流出する改質ガスを精製するための改質ガス精製装置16を設けてもよい。改質ガス精製装置16の構成も特に限定しないが、改質ガス精製装置16は、改質ガスから粒子状成分を捕集する集塵機や、一酸化炭素及び二酸化炭素並びに水素以外の成分を除去するための洗浄塔等を備えてもよい。
改質ガス精製装置16は、改質ガスを貯留する改質ガスホルダ18に連通している。改質ガスホルダ18に改質ガスを貯留することで、改質ガスの組成のバラツキを緩和し、均質化する効果がある。改質ガスホルダ18は、改質ガスを原料とする他のプラントである改質ガス消費プラントPに改質ガス供給ライン20を介して連通している。改質ガス供給ライン20から分岐ライン21が分岐し、分岐ライン21の下流端は燃焼炉4に接続されている。すなわち、改質ガス精製装置16から流出する改質ガスの一部が燃焼炉4に供給されるように構成されている。このため、燃焼炉4で燃焼される燃料は、石炭や天然ガス等の化石燃料と改質ガス製造設備1で製造された改質ガスの一部とを含んでいてもよい。燃焼炉ボイラ5の下流には、第1燃焼排ガスを処理する排ガス処理装置22を設けてもよい。
<実施形態1に係る改質ガス製造設備の動作>
廃棄物やバイオマスのような固体物質が破砕装置11によって細かく破砕され、破砕された固体物質が乾燥装置12に供給される。熱風発生装置13において第2燃料を燃焼させることにより発生した第2燃焼排ガスである熱風が乾燥装置12に供給されることによって、固体物質が乾燥される。固体物質を乾燥した熱風には、塵等の固体成分が混入されているので、サイクロン14によって熱風から固体成分を分離し、固体成分が分離された熱風は燃焼炉4に供給される。分離された固体成分は、ダクト(乃至コンベヤ)15内に供給される。
乾燥装置12において乾燥された固体成分は、ダクト(乃至コンベヤ)15を介して、サイクロン14によって分離された固体成分と共にガス化装置2に供給される。後述する動作で生成された過熱蒸気と酸素とが混合器17内で混合され、その混合流体がガス化装置2に供給される。ガス化装置2内において固体成分は混合流体によって部分燃焼されてガス化し(部分燃焼ガス化反応)、ガス化ガスとしてガス化装置2から流出し、改質装置3に流入する。
改質装置3にも、混合器17から混合流体が供給される。改質装置3内では、ガス化ガスが1000℃以上の高温場において水性シフト反応によって改質され、一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスが生成する。触媒を用いてスチームリフォーミングする場合には、触媒の種類によって異なるが500~1000℃で改質する。改質装置3から流出した改質ガスは、熱交換装置6に流入する。
燃焼炉4には、化石燃料と、後述する動作で分岐ライン21を流通する改質ガスと、空気とが供給され、化石燃料及び改質ガスが燃焼する。この燃焼により第1燃焼排ガスが発生し、燃焼炉ボイラ5に流入する。燃焼炉ボイラ5では、第1燃焼排ガスと、燃焼炉ボイラ5に供給された水とが熱交換することにより水が加熱されて蒸気が発生する。この蒸気は、熱交換装置6に流入する。一方、水と熱交換した第1燃焼排ガスは、排ガス処理装置22で処理される。
熱交換装置6内では、蒸気が蒸気流通管6aを流通するとともに、蒸気流通管6aの周囲に形成された改質ガス流通路を改質ガスが流通する。この際に蒸気と改質ガスとが熱交換することにより蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成する。例えば、320℃の蒸気が過熱されて、500℃の過熱蒸気が生成する。熱交換装置6すなわち蒸気流通管6aから流出した過熱蒸気は、混合器17に供給される。一方、熱交換装置6から流出した改質ガスは、改質ガス精製装置16で精製された後、改質ガス供給ライン20を介して改質ガス消費プラントPに供給される。改質ガス供給ライン20を流れる改質ガスの一部を、分岐ライン21を介して燃焼炉4に供給することもできる。
このように、燃焼炉ボイラ5で発生させた蒸気を熱交換装置6で過熱して過熱蒸気を生成することにより、燃焼炉ボイラ5において過熱蒸気を生成する場合に比べて、燃焼炉4において使用する燃料の使用量、すなわち、ガス化ガスの改質反応で使用される過熱蒸気を製造するための燃料の使用量を抑制することができる。
実施形態1では、熱風発生装置13で使用する第2燃料については具体的に説明しなかったが、燃焼炉4で使用する化石燃料と同じもの、又は異なる化石燃料を使用してもよい。また、改質ガス供給ライン20又は分岐ライン21から分岐される第2分岐ライン(図示せず)の下流端を熱風発生装置13に接続し、第2燃料として改質ガスを使用してもよい。この形態によれば、熱風を発生させるために別途の化石燃料を用意する場合に比べて、改質ガス製造設備1の運転コストを低減することができる。
<実施形態1に係る改質ガス製造設備の変形例の構成>
図2に示されるように、実施形態1に係る改質ガス製造設備1において、ガス化装置2に供給される混合流体を生成するための混合器17aと、改質装置3に供給される混合流体を生成するための混合器17bとが設けられてもよい。また、混合器17a及び17bのそれぞれに供給される酸素の流量を調節するための流量調節弁26a及び26bを設けてもよい。さらに、ガス化装置2から流出するガス化ガスの温度を計測するための温度センサ28及び改質装置3から流出する改質ガスの温度を計測するための温度センサ29を設けるとともに、流量調節弁26a及び温度センサ28に電気的に接続された制御装置27a及び流量調節弁26b及び温度センサ29に電気的に接続された制御装置27bとを設けてもよい。
ガス化装置2への固体物質の供給量を調節する固体物質供給量調節装置23と、熱交換装置6から流出する改質ガスの温度を計測する改質ガス温度計測装置である温度センサ24と、燃焼炉4への改質ガスの供給量を計測するための燃料供給量計測装置である流量センサ25と、燃焼炉4への改質ガスの供給量を調節するための燃料供給量調節装置である流量調節弁26cと、制御装置27cとを設けてもよい。固体物質供給量調節装置23と、温度センサ24と、流量センサ25と、流量調節弁26cとはそれぞれ、制御装置27cと電気的に接続されている。その他の構成は図1の構成と同じである。
<実施形態1に係る改質ガス製造設備の変形例の動作>
本変形例に係る改質ガス製造設備1の動作は、実施形態1に係る改質ガス製造設備1の動作と基本的には同じである。以下では、前者において後者とは異なる動作についてのみ説明する。改質ガス製造設備1の動作中、ガス化装置2に関して、温度センサ28による計測値が制御装置27aに伝送される。制御装置27aには、予め設定温度を設定しておき、制御装置27aは、温度センサ28から伝送された計測値が設定温度より上か、下かを判定する。温度センサ28の計測値が制御装置27aの設定温度より上の場合、制御装置27aは、流量調節弁26aの開度を下げる。流量調節弁26aの開度が下がると、ガス化装置2への酸素の供給量が低下するので、ガス化装置2の固体物質の燃焼量が下がり、ガス化装置2の温度が低下する。一方、温度センサ28の計測値が制御装置27aの設定温度より下の場合、制御装置27aは、流量調節弁26aの開度を上げる。流量調節弁26aの開度が上がると、ガス化装置2への酸素の供給量が増加するので、ガス化装置2の固体物質の燃焼量が増加し、ガス化装置2の温度が上昇する。
また、改質装置3に関して、温度センサ29による計測値が制御装置27bに伝送される。制御装置27bには、予め設定温度を設定しておき、制御装置27bは、温度センサ29から伝送された計測値が設定温度より上か、下かを判定する。温度センサ29の計測値が制御装置27bの設定温度より上の場合、制御装置27bは、流量調節弁26bの開度を下げる。流量調節弁26bの開度が下がると、改質装置3への酸素の供給量が低下するので、改質装置3のガス化ガスの燃焼量が下がり、改質装置3の温度が低下する。一方、温度センサ29の計測値が制御装置27bの設定温度より下の場合、制御装置27bは、流量調節弁26bの開度を上げる。流量調節弁26bの開度が上がると、改質装置3への酸素の供給量が増加するので、改質装置3のガス化ガスの燃焼量が増加し、改質装置3の温度が上昇する。
熱交換装置6に関して、温度センサ24及び流量センサ25のそれぞれによる計測値が制御装置27cに伝送される。制御装置27cには、温度センサ24による計測値に関する下限値を予め設定しておき、制御装置27cは、温度センサ24から伝送された計測値が下限値以下か否かを判定する。ここで、予め設定される下限値は、熱交換装置6における改質ガスと蒸気との熱交換時に改質ガスからタールが析出しないようにできるための温度である。このような下限値の一例として400℃とすることができるが、この温度に限定するものではない。
温度センサ24から伝送された計測値が下限値を上回る限りは、現状の運転条件が維持される。一方、温度センサ24から伝送された計測値が下限値以下となったら、制御装置27cは、流量センサ25から伝送された計測値が、燃焼炉4への改質ガスの供給可能上限値未満か否かを判定する。流量センサ25から伝送された計測値が供給可能上限値未満の場合には、制御装置27cは流量調節弁26cの開度を増加する。流量調節弁26cの開度を増加すると、燃焼炉4への改質ガスの供給量が増加するので、燃焼炉4で発生する第1燃焼排ガスの温度及び流量が増加する。そうすると、燃焼炉ボイラ5に供給される水の量に変化がなければ、燃焼炉ボイラ5で生成する蒸気の温度が上昇するので、熱交換装置6における改質ガスと蒸気との熱交換後の改質ガスの温度が上昇する。制御装置27cは、温度センサ24から伝送された計測値が下限値を上回るように、流量調節弁26cの開度を調整する。
一方、流量センサ25から伝送された計測値が供給可能上限値に達している場合には、燃焼炉4への改質ガスの供給量を増加させることができないので、制御装置27cは、固体物質供給量調節装置23を制御して、ガス化装置2への固体物質の供給量を増加する。ガス化装置2への固体物質の供給量を増加すると、改質装置3で生成する改質ガスの流量が上昇するので、熱交換装置6における改質ガスと蒸気との熱交換後の改質ガスの温度が上昇する。制御装置27cは、温度センサ24から伝送された計測値が下限値を上回るように、ガス化装置2への固体物質の供給量を調整する。
燃焼炉4への改質ガスの供給量の増加又はガス化装置2への固体物質の供給量の増加の少なくとも一方によって、熱交換装置6から流出する改質ガスの温度が上昇するので、熱交換装置6における改質ガスと蒸気との熱交換時に改質ガスからタールが析出するおそれを低減することができる。
このように、本変形例における改質ガス製造設備1によれば、燃焼炉ボイラ5から供給される蒸気の温度が十分高くなるようにすることにより、熱交換装置6において改質ガスが蒸気と熱交換することにより冷却されても、タールが析出する温度以上に改質ガスの温度を維持することができるので、改質ガスから析出するタールによって熱交換装置6内を改質ガスが流れる改質ガス流通路の閉塞を抑制することができる。
本変形例では、燃焼炉4への燃料の供給量の調節を、改質ガスの供給量の調節によって行っていたが、この形態に限定するものではない。燃焼炉4への燃料の供給量の調節を、化石燃料の供給量の調節で行ってもよいし、改質ガス及び化石燃料の両方の供給量の調節で行ってもよい。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る改質ガス製造設備について説明する。実施形態2に係る改質ガス製造設備は、実施形態1に対して、熱交換装置6の構成を変更したものである。尚、実施形態2において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
<実施形態2に係る改質ガス製造設備の構成>
図3に示されるように、本開示の実施形態2に係る改質ガス製造設備1において、熱交換装置6の蒸気流通管6aには、蒸気流通管6a内に水を供給するための水供給管30が接続されている。図3には、1本の水供給管30が描かれているが、1本の水供給管30のみが設けられる形態に限定するものではなく、蒸気流通管6aの長さ方向の異なる複数の箇所に接続するように複数の水供給管が設けられてもよい。その他の構成は実施形態1(図1の構成)と同じである。
<実施形態2に係る改質ガス製造設備の動作>
実施形態2に係る改質ガス製造設備1の動作は、熱交換装置6における改質ガスと蒸気との熱交換以外の動作については実施形態1と同じである。したがって、実施形態2に係る改質ガス製造設備の動作として、熱交換装置6における改質ガスと蒸気との熱交換の動作についてのみ説明する。
実施形態2においても実施形態1と同じように、熱交換装置6において蒸気と改質ガスとが熱交換することにより蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成する。実施形態2では、水供給管30を介して蒸気流通管6aに水が供給される。蒸気流通管6aを流れる蒸気の温度及び流量に応じて適切な量の水を供給すれば、蒸気流通管6aを流れる蒸気に水を供給しても、蒸気流通管6aから流出する蒸気は過熱蒸気とすることができる。この場合、実施形態1に比べて、過熱蒸気の生成量を増加させることができる。
<実施形態2に係る改質ガス製造設備の変形例の構成>
図4に示されるように、実施形態2に係る改質ガス製造設備1において、水供給管30に流量調節弁31を設けてもよい。この流量調節弁31は、蒸気流通管6aの内部、すなわち蒸気流通路内へ供給される水の供給量を調節するためのものであり、水供給量調節装置を構成する。また、熱交換装置6には、蒸気が蒸気流通路を流れる方向において水供給管30が蒸気流通管6aに接続される位置(すなわち、蒸気流通路内に水が供給される位置)よりも下流側で蒸気流通路内の蒸気の温度を計測するための温度センサ32を設けてもよい。この温度センサ32は蒸気温度計測装置を構成する。さらに、流量調節弁31及び温度センサ32に電気的に接続された制御装置27dを設けてもよい。その他の構成は図3の構成と同じである。
<実施形態2に係る改質ガス製造設備の変形例の動作>
本変形例に係る改質ガス製造設備1の動作は、実施形態2に係る改質ガス製造設備1の動作と基本的には同じである。以下では、前者において後者とは異なる動作についてのみ説明する。改質ガス製造設備1の動作中、温度センサ32による計測値が制御装置27dに伝送される。制御装置27dには、温度センサ32による計測値に関する温度範囲を予め設定しておき、制御装置27dは、温度センサ32から伝送された計測値がこの温度範囲内か否かを判定する。
温度センサ32から伝送された計測値が予め設定された温度範囲内である限りは、現状の運転条件が維持される。具体的には、水供給管30を介した蒸気流通路内への水の供給が無い場合はその状態が維持され、水の供給がある場合はその供給量が維持される。一方、温度センサ32から伝送された計測値が温度範囲の下限値以下となったら、制御装置27は、温度センサ32による計測値が温度範囲内となるように流量調節弁31の開度を小さくして水の供給量を低下させ、温度センサ32から伝送された計測値が温度範囲の上限値以上となったら、制御装置27は、温度センサ32による計測値が温度範囲内となるように流量調節弁31の開度を大きくして水の供給量を増加させる。
ここで、予め設定された温度範囲の下限値は、温度センサ32が設けられた位置における蒸気の温度がその下限値以上であれば、改質ガスからタールが析出しないような温度であり、予め設定された温度範囲の上限値は、温度センサ32が設けられた位置における蒸気の温度がその上限値以上であれば、蒸気によって蒸気流通管6aの高温腐食が起きないような温度とすることができ、これら下限値及び上限値は、実験やシミュレーション等によって決定することができる。
このように、温度センサ32による計測値に基づいて蒸気流通管6a内の蒸気に水が供給されることにより、過熱蒸気が予め決められた温度範囲になるように調節できる。その結果、蒸気の温度が高くなりすぎることによって熱交換装置6が腐食するおそれを低減できるとともに、蒸気の温度が低くなりすぎることによって改質ガスからタールが析出し熱交換装置6内の改質ガス流通路が閉塞するおそれを低減することができる。
本変形例では、水供給管30が1つであることから流量調節弁31及び温度センサ32が1つずつしか設けられていないが、水供給管30が2つ以上設けられた構成であれば、各水供給管30に流量調節弁31を設けるとともに、各水供給管30が蒸気流通管6aに接続される位置よりも下流側に温度センサ32を設けてもよい。この場合、各流量調節弁31及び各温度センサ32は制御装置27dに電気的に接続されることにより、制御装置27dは、各温度センサ32による計測値に基づいて各流量調節弁31の開度を制御するようにすることができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る改質ガス製造設備について説明する。実施形態3に係る改質ガス製造設備は、実施形態1または2(それぞれの変形例も含む)に対して、乾燥装置12の構成を変更したものである。以下では、実施形態1において乾燥装置12の構成を変形した構成で実施形態3を説明するが、実施形態2において乾燥装置12の構成を変形することにより実施形態3を構成してもよい。尚、実施形態3において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
<実施形態3に係る改質ガス製造設備の構成>
図5に示されるように、本開示の実施形態3に係る改質ガス製造設備1において、乾燥装置12として、燃焼炉ボイラ5で発生した蒸気の一部によって固体物質を乾燥する間接加熱式の乾燥装置を用いてもよい。この場合、固体物質を乾燥した蒸気を脱臭するために脱臭装置40が設けられる。その他の構成は実施形態1と同じである。
<実施形態3に係る改質ガス製造設備の動作>
実施形態3に係る改質ガス製造設備1の動作は、乾燥装置12の動作以外については実施形態1と同じである。このため、以下では、乾燥装置12の動作についてのみ説明する。実施形態3では、乾燥装置12において、燃焼炉ボイラ5で発生した蒸気の一部によって固体物質を乾燥するので、実施形態1のような熱風発生装置13(図1参照)が不要である。このため、熱風を発生させるための第2燃料が不要になるので、実施形態1に比べて、改質ガス製造設備1の運転コストを低減することができる。
また、実施形態3では、間接加熱により乾燥装置12において固体物質を乾燥した場合、固体物質から蒸発した水分は蒸気及び臭気成分であるので、脱臭装置40において蒸気の脱臭を行えば、そのまま大気中に放出することができる。
<実施形態3に係る改質ガス製造設備の変形例の構成>
実施形態3では、乾燥装置12において、燃焼炉ボイラ5で発生した蒸気の一部によって固体物質を乾燥していたが、この形態に限定するものではない。図6に示されるように、熱交換装置6で生成した過熱蒸気の一部によって固体物質を乾燥するように構成してもよい。
(実施形態4)
次に、実施形態4に係る改質ガス製造設備について説明する。実施形態4に係る改質ガス製造設備は、実施形態1~3(それぞれの変形例も含む)のいずれかに対して、ガス化装置2で生成したガス化ガスを加熱してガス化ガス中の固形成分を溶融分離するための溶融炉を付加したものである。以下では、実施形態1に溶融炉を付加した構成で実施形態4を説明するが、実施形態2又は3に溶融炉を付加することにより実施形態4を構成してもよい。尚、実施形態4において、実施形態1の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
<実施形態4に係る改質ガス製造設備の構成>
図7に示されるように、本開示の実施形態4に係る改質ガス製造設備1において、ガス化装置2で生成したガス化ガスを加熱してガス化ガス中の固形成分を溶融分離するための溶融炉50を設けてもよい。この場合、ガス化装置2と改質装置3とを接続するガス化ガス流通管51にガス化ガス分岐管52を設置し、ガス化ガス分岐管52の一方はガス化ガス流通管51aを介して溶融炉50に接続され、ガス化ガス分岐管52の他方はガス化ガス流通管51bを介して改質装置3に接続され、溶融炉50と改質装置3とは連通管53で接続されるように構成される。ガス化ガス流通管51aには第1開閉弁54が設けられ、ガス化ガス流通管51bには第2開閉弁55が設けられてもよい。第1開閉弁54及び第2開閉弁55は、これらを開閉することにより、ガス化装置2から流出したガス化ガスを改質装置3又は溶融炉50に供給するように切り換えることができるので、切換装置を構成してもよい。その他の構成は実施形態1と同じである。
<実施形態4に係る改質ガス製造設備の動作>
実施形態4に係る改質ガス製造設備1の動作は、ガス化装置2から改質装置3までの間のガス化ガスを処理する動作以外については実施形態1と同じである。このため、以下では、ガス化装置2から改質装置3までの間のガス化ガスを処理する動作についてのみ説明する。実施形態4では、第1開閉弁54及び第2開閉弁55を開閉することにより、ガス化装置2から流出したガス化ガスを改質装置3又は溶融炉50のいずれか一方に供給するように切り換えることができる。第1開閉弁54を閉めるとともに第2開閉弁55を開けることにより、ガス化装置2を流出したガス化ガスの全量が改質装置3に流入する。この場合の動作は実施形態1と同じである。
一方、第1開閉弁54を開けるとともに第2開閉弁55を閉めることにより、ガス化装置2を流出したガス化ガスの全量が溶融炉50に流入する。溶融炉50内においてガス化ガスが加熱されると、ガス化ガス中に含まれる固形成分が溶融してガス成分から分離される。溶融分離された固形成分は、スラグとして溶融炉50から排出される。この場合、固形成分が溶融分離されたガス化ガスが改質装置3で改質されて改質ガスとなり、熱交換装置6内において蒸気と熱交換する。溶融炉50内の温度は改質装置3に比べて高温であるため、改質ガス中のタール成分が低減する。このため、熱交換装置6内において改質ガスが流れる改質ガス流通路が閉塞するおそれを低減することができるというメリットがある。一方で、溶融炉50においてガス化ガスを高温にすることによる酸素の消費に伴い、改質ガス中の二酸化炭素の含有量が増加してしまうというデメリットもある。
しかしながら、実施形態4では、ガス化装置2から流出したガス化ガスを改質装置3又は溶融炉50のいずれか一方に供給するように切り換えることにより、上記メリット及びデメリットを適切に選択することができる。
実施形態4では、ガス化装置2から流出したガス化ガスを改質装置3又は溶融炉50のいずれか一方に供給していたが、第1開閉弁54及び第2開閉弁55を両方とも開けて、ガス化装置2から流出したガス化ガスを改質装置3及び溶融炉50の両方に供給するようにしてもよい。
第1開閉弁54及び第2開閉弁55を両方とも開けて、ガス化装置2から流出したガス化ガスを改質装置3及び溶融炉50の両方に供給した場合、ガス化ガス分岐管52において、慣性衝突することでガス化ガス中に含まれる固形成分の大半は下方に落下して、ガス化ガス流通管51aを介して溶融炉50に流入し、効率良く固形成分を溶融、スラグ化することができる。一方、ガス化ガスの一部はガス化ガス流通管52bを介して改質装置3へ流入する。したがって、溶融炉50ではガス化ガス全量を高温にする場合と比べて、より少量のガス化ガスを高温にすればよいので、溶融炉での酸素の消費量は前者に比べて少なくてよい。さらに改質ガス中の二酸化炭素の含有量も前者に比べて少なくなる。
実施形態2~4のいずれにおいても、混合器17は1つであったが、図2の構成のように、ガス化装置2及び改質装置3のそれぞれに供給される混合流体を生成するための混合器を別々に設けてもよい。実施形態4においては、溶融炉50に供給される混合流体を生成するための混合器をさらに設けてもよい。また、ガス化装置2と改質装置3と溶融炉50とにいずれか2つに供給される混合流体を1つの混合器で生成し、残りの1つに供給される混合流体を別の混合器で生成するようにしてもよい。
実施形態1~4では、燃焼炉ボイラ5で発生した蒸気を熱交換装置6で過熱して生成された過熱蒸気を使用して、ガス化装置2において固体物質が部分燃焼ガス化されるとともに改質装置3においてガス化ガスが改質されていたが、この形態に限定するものではない。ガス化装置2及び改質装置3で使用される過熱蒸気は、上記過熱蒸気ではなく、別途調達した過熱蒸気であってもよい。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
[1]一の態様に係る改質ガス製造設備は、
有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化装置(2)と、
前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質装置(3)と、
燃料を燃焼する燃焼炉(4)と、
前記燃焼炉において前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する燃焼炉ボイラ(5)と、
前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される熱交換装置(6)と
を備える。
本開示の改質ガス製造設備によれば、燃焼炉ボイラで発生させた蒸気を熱交換装置で過熱して過熱蒸気を生成することにより、燃焼炉ボイラにおいて過熱蒸気を生成する場合に比べて、燃焼炉において使用する燃料の使用量、すなわち、ガス化ガスの改質反応で使用される過熱蒸気を製造するための燃料の使用量を抑制することができる。
[2]別の態様に係る改質ガス製造設備は、[1]に記載の改質ガス製造設備であって、
前記ガス化装置(2)は、前記熱交換装置(6)で生成された前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスを改質する。
このような構成によれば、改質ガス製造設備で生成された過熱蒸気を使用してガス化ガスを改質するので、ガス化ガスを改質するために過熱蒸気を別途調達する場合に比べて、改質ガスの製造コストを低減することができる。
[3]別の態様に係る改質ガス製造設備は、[1]または[2]に記載の改質ガス製造設備であって、
前記ガス化装置(2)への前記固体物質の供給量を調節する固体物質供給量調節装置(23)と、
前記熱交換装置(6)から流出する前記改質ガスの温度を計測する改質ガス温度計測装置(温度センサ24)と、
前記燃焼炉(4)への前記燃料の供給量を計測する燃料供給量計測装置(流量センサ25)と、
前記燃焼炉(4)への前記燃料の供給量を調節する燃料供給量調節装置(流量調節弁26)と、
制御装置(27c)と
を備え、
前記制御装置(27c)は、前記改質ガス温度計測装置(24)による計測値及び前記燃料供給量計測装置(25)による計測値に基づいて、前記固体物質の供給量又は前記燃料の供給量の少なくとも一方を調節する。
このような構成によれば、燃焼炉ボイラから供給される蒸気の温度が十分高くなるようにすることにより、熱交換装置において改質ガスが蒸気と熱交換することにより冷却されても、タールが析出する温度以上に改質ガスの温度を維持することができるので、改質ガスから析出するタールによって熱交換装置内を改質ガスが流れる改質ガス流通路の閉塞を抑制することができる。
[4]別の態様に係る改質ガス製造設備は、[1]~[3]のいずれかに記載の改質ガス製造設備であって、
前記熱交換装置(6)内には、
前記蒸気が流通する蒸気流通路と、
前記改質ガスが流通する改質ガス流通路と
が画定され、
前記熱交換装置(6)は、前記蒸気流通路内に水を供給するための少なくとも1つの水供給管(30)を備える。
このような構成によれば、熱交換装置内の蒸気に水が供給されることにより、熱交換装置内の蒸気に水を供給しない場合に比べて過熱蒸気の生成量を増加させることができる。
[5]さらに別の態様に係る改質ガス製造設備は、[4]に記載の改質ガス製造設備であって、
前記少なくとも1つの水供給管(30)に設けられ、前記蒸気流通路内へ供給される前記水の供給量を調節するための水供給量調節装置(流量調節弁31)と、
前記蒸気が前記蒸気流通路を流れる方向において前記蒸気流通路内に前記水が供給される位置よりも下流側の前記蒸気の温度を計測するための蒸気温度計測装置(温度センサ32)と、
制御装置(27d)と
を備え、
前記制御装置(27d)は、前記蒸気温度計測装置(32)による計測値に基づいて、前記蒸気流通路内へ供給される前記水の供給量を調節する。
このような構成によれば、蒸気温度計測装置による計測値に基づいて熱交換装置内の蒸気に水が供給されることにより、過熱蒸気が予め決められた温度範囲になるように調節できる。その結果、蒸気の温度が高くなりすぎることによって熱交換装置が腐食するおそれを低減できるとともに、蒸気の温度が低くなりすぎることによって改質ガスからタールが析出し熱交換装置内の改質ガス流通路が閉塞するおそれを低減することができる。
[6]さらに別の態様に係る改質ガス製造設備は、[1]~[5]のいずれかに記載の改質ガス製造設備であって、
前記固体物質を前記ガス化装置(2)に供給する前に前記固体物質を乾燥させる乾燥装置(12)と、
熱風を発生させる熱風発生装置(13)と
をさらに備え、
前記固体物質は前記熱風に曝されることにより乾燥される。
このような構成によれば、乾燥装置において乾燥された固体物質がガス化装置に供給されるので、ガス化装置において、乾燥されていない固体物質を部分燃焼ガス化する場合に比べて、固体物質の部分燃焼ガス化効率を向上することができる。
[7]さらに別の態様に係る改質ガス製造設備は、[6]に記載の改質ガス製造設備であって、
前記熱風は、前記改質ガスを燃焼させることにより発生した第2燃焼排ガスである。
このような構成によれば、熱風を発生させるために使用される燃料として、改質ガス製造設備で製造された改質ガスの一部を使用することにより、熱風を発生させるために別途の燃料を用意する場合に比べて、改質ガス製造設備の運転コストを低減することができる。
[8]さらに別の態様に係る改質ガス製造設備は、[1]~[5]のいずれかに記載の改質ガス製造設備であって、
前記固体物質を前記ガス化装置(2)に供給する前に前記固体物質を乾燥させる乾燥装置(12)をさらに備え、
前記固体物質は前記蒸気又は前記過熱蒸気の熱により乾燥される。
このような構成によれば、固体物質が蒸気又は過熱蒸気の熱により乾燥されることにより、固体物質を乾燥させるための熱源、例えば、上記[6]又は[7]の熱風を発生させる熱風発生装置が不要となるので、改質ガス製造設備の構成を簡素化することができる。
[9]さらに別の態様に係る改質ガス製造設備は、[1]~[8]のいずれかに記載の改質ガス製造設備であって、
前記ガス化装置(2)から流出したガス化ガスを加熱して該ガス化ガス中の固形成分を溶融分離し、前記固形成分の少なくとも一部が分離された前記ガス化ガスを前記改質装置(3)に供給するように構成された溶融炉(50)と、
前記ガス化装置(2)から流出したガス化ガスを前記改質装置(3)又は前記溶融炉(50)に供給するように切り換える切換装置(第1開閉弁54/第2開閉弁55)と
をさらに備える。
ガス化ガスを加熱してガス化ガス中の固形成分を溶融分離した上で改質装置に供給することにより、改質ガス中のタール分を低減することができ、その結果、熱交換装置内において改質ガスが流れる改質ガス流通路が閉塞するおそれを低減できるというメリットがある。一方で、溶融炉においてガス化ガスを加熱することによる酸素の消費に伴い、改質ガス中の二酸化炭素の含有量が増加してしまうというデメリットもある。上記[9]のような構成によれば、ガス化装置から流出したガス化ガスを改質装置又は溶融炉に供給するように切り換えることにより、上記メリット及びデメリットを適切に選択することができる。
[10]さらに別の態様に係る改質ガス製造設備は、[1]~[9]のいずれかに記載の改質ガス製造設備であって、
前記燃料は前記改質ガスを含む。
このような構成によれば、燃焼炉において第1燃焼排ガスを発生させるために使用する燃料に改質ガスを含めることにより、改質ガスを含まない燃料を使用する場合に比べて、改質ガス製造設備の運転コストを向上させることができる。
[11]一の態様に係る改質ガス製造方法は、
有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化ステップと、
前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質ステップと、
燃料を燃焼する燃焼ステップと、
前記燃焼ステップにおいて前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する蒸気発生ステップと、
前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される過熱蒸気生成ステップと
を含む。
本開示の改質ガス製造方法によれば、蒸気発生ステップで発生させた蒸気を過熱して過熱蒸気を生成することにより、蒸気発生ステップにおいて過熱蒸気を生成する場合に比べて、燃焼ステップにおいて使用する燃料の使用量、すなわち、ガス化ガスの改質反応で使用される過熱蒸気を製造するための燃料の使用量を抑制することができる。
[12]別の態様に係る改質ガス製造方法は、[11]に記載の改質ガス製造方法であって、
前記改質ステップにおいて、前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスが改質される。
このような構成によれば、過熱蒸気生成ステップで生成された過熱蒸気を使用してガス化ガスを改質するので、ガス化ガスを改質するために過熱蒸気を別途調達する場合に比べて、改質ガスの製造コストを低減することができる。
1 改質ガス製造設備
2 ガス化装置
3 改質装置
4 燃焼炉
5 燃焼炉ボイラ
6 熱交換装置
12 乾燥装置
13 熱風発生装置
23 固体物質供給量調節装置
24 温度センサ(改質ガス温度計測装置)
25 流量センサ(燃料供給量計測装置)
26 流量調節弁(燃料供給量調節装置)
27c 制御装置
27d 制御装置
30 水供給管
31 流量調節弁(水供給量調節装置)
32 温度センサ(蒸気温度計測装置)
50 溶融炉
54 第1開閉弁(切換装置)
55 第2開閉弁(切換装置)

Claims (10)

  1. 有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化装置と、
    前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質装置と、
    燃料を燃焼する燃焼炉と、
    前記燃焼炉において前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する燃焼炉ボイラと、
    前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される熱交換装置と、
    前記ガス化装置への前記固体物質の供給量を調節する固体物質供給量調節装置と、
    前記熱交換装置から流出する前記改質ガスの温度を計測する改質ガス温度計測装置と、
    前記燃焼炉への前記燃料の供給量を計測する燃料供給量計測装置と、
    前記燃焼炉への前記燃料の供給量を調節する燃料供給量調節装置と、
    制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記改質ガス温度計測装置による計測値及び前記燃料供給量計測装置による計測値に基づいて、前記固体物質の供給量又は前記燃料の供給量の少なくとも一方を調節し、
    前記改質装置は、前記熱交換装置で生成された前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスを改質する改質ガス製造設備。
  2. 有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化装置と、
    前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質装置と、
    燃料を燃焼する燃焼炉と、
    前記燃焼炉において前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する燃焼炉ボイラと、
    前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される熱交換装置であって、該熱交換装置内には、前記蒸気が流通する蒸気流通路と、前記改質ガスが流通する改質ガス流通路とが画定され、前記蒸気流通路内に水を供給するための少なくとも1つの水供給管を備える熱交換装置と
    前記少なくとも1つの水供給管に設けられ、前記蒸気流通路内へ供給される前記水の供給量を調節するための水供給量調節装置と、
    前記蒸気が前記蒸気流通路を流れる方向において前記蒸気流通路内に前記水が供給される位置よりも下流側の前記蒸気の温度を計測するための蒸気温度計測装置と、
    制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記蒸気温度計測装置による計測値に基づいて、前記蒸気流通路内へ供給される前記水の供給量を調節し、
    前記改質装置は、前記熱交換装置で生成された前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスを改質する改質ガス製造設備。
  3. 前記ガス化装置への前記固体物質の供給量を調節する固体物質供給量調節装置と、
    前記熱交換装置から流出する前記改質ガスの温度を計測する改質ガス温度計測装置と、
    前記燃焼炉への前記燃料の供給量を計測する燃料供給量計測装置と、
    前記燃焼炉への前記燃料の供給量を調節する燃料供給量調節装置と、
    制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記改質ガス温度計測装置による計測値及び前記燃料供給量計測装置による計測値に基づいて、前記固体物質の供給量又は前記燃料の供給量の少なくとも一方を調節する、請求項2に記載の改質ガス製造設備。
  4. 前記固体物質を前記ガス化装置に供給する前に前記固体物質を乾燥させる乾燥装置と、
    熱風を発生させる熱風発生装置と
    をさらに備え、
    前記固体物質は前記熱風に曝されることにより乾燥される、請求項1~のいずれか一項に記載の改質ガス製造設備。
  5. 前記熱風は、前記改質ガスを燃焼させることにより発生した第2燃焼排ガスである、請求項に記載の改質ガス製造設備。
  6. 前記固体物質を前記ガス化装置に供給する前に前記固体物質を乾燥させる乾燥装置をさらに備え、
    前記固体物質は前記蒸気又は前記過熱蒸気の熱により乾燥される、請求項1~のいずれか一項に記載の改質ガス製造設備。
  7. 前記ガス化装置から流出したガス化ガスを加熱して該ガス化ガス中の固形成分を溶融分離し、前記固形成分の少なくとも一部が分離された前記ガス化ガスを前記改質装置に供給するように構成された溶融炉と、
    前記ガス化装置から流出したガス化ガスを前記改質装置又は前記溶融炉に供給するように切り換える切換装置と
    をさらに備える、請求項1~のいずれか一項に記載の改質ガス製造設備。
  8. 前記燃料は前記改質ガスを含む、請求項1~のいずれか一項に記載の改質ガス製造設備。
  9. 有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化ステップと、
    前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質ステップと、
    燃料を燃焼する燃焼ステップと、
    前記燃焼ステップにおいて前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する蒸気発生ステップと、
    前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される過熱蒸気生成ステップと、
    前記改質ステップで生成した前記改質ガスの温度を計測するステップと、
    前記燃焼ステップにおける前記燃料の供給量を計測するステップと、
    前記改質ガスの温度の計測値及び前記燃料の供給量の計測値に基づいて、前記ガス化ステップにおける前記固体物質の供給量及び前記燃焼ステップにおける前記燃料の供給量の少なくとも一方を調節するステップと
    を含み、
    前記改質ステップにおいて、前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスが改質される改質ガス製造方法。
  10. 有機物を含む固体物質を部分燃焼してガス化ガスを生成するガス化ステップと、
    前記ガス化ガスを改質して一酸化炭素と二酸化炭素と水素とを少なくとも含む改質ガスを生成する改質ステップと、
    燃料を燃焼する燃焼ステップと、
    前記燃焼ステップにおいて前記燃料を燃焼することにより発生した第1燃焼排ガスの熱によって蒸気を発生する蒸気発生ステップと、
    前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱されて過熱蒸気が生成される過熱蒸気生成ステップと、
    前記改質ガスと前記蒸気とを熱交換することにより前記蒸気が過熱される間に、前記蒸気に水を供給するステップと
    前記水が供給された後の前記蒸気の温度を計測するステップと、
    前記蒸気の温度の計測値に基づいて、前記蒸気に供給される前記水の供給量を調節するステップと
    を含み、
    前記改質ステップにおいて、前記過熱蒸気を使用して前記ガス化ガスが改質される改質ガス製造方法。
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