JP5998886B2 - 住宅建物 - Google Patents

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本発明は、破風サッシが設けられた住宅建物に関する。
従来、破風サッシを設けた住宅建物では、例えば、図15に示すように、梁100の上に破風サッシ101が設置されている。そのため、破風サッシ100の下方にサッシ102を設けようとした場合には、このサッシ102と破風サッシ101との間に梁100が入ることになる。従って、このような構造の住宅建物の場合には、破風サッシ101とサッシ102の間には外壁が出てくることになり、外壁を出すことなく、破風サッシ101とサッシ102を上下に連続して設けることができなかった。
一方、非特許文献1には、梁が外観に出てこないように、屋根を受ける梁が山形に形成されている山形ラーメンフレームにカーテンウォールサッシが取り付けられた木造建物が開示されている。
http://www.iimado.com/works/2008works/hikarinokuni/
しかしながら、非特許文献1の山形ラーメンフレームでは、構造上、山形ラーメンフレームを構成する梁や柱の断面を大きくする必要がある。そのため、材積が大きくなり、室内に柱や梁が大きく出っ張ってくるという問題がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、外観に外壁が出てくることなく破風サッシとサッシを上下に連続して設けることにより意匠性を向上させ、且つ室内側への柱や梁の出っ張りを抑制することができる住宅建物を提供することを目的とする。また、更にサッシと平行方向の耐力を向上させることを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の住宅建物は、木製の一対の柱(21a’、21b’)と、該一対の柱(21a’、21b’)の上端間に横架された木製の下梁(23)と、前記下梁(23)の上面の両端側にそれぞれ前記一対の柱(21a’、21b’)と同一の直線上に延びる一対の柱(21a、21b)と、該一対の柱(21a、21b)の上端間に、前記下梁(23)と平行になるように横架される上梁(22)とを備える門型2層ラーメンフレームである第1の門型ラーメンフレーム(2)と、前記上梁(22)から前方に所定間隔離して設けられる破風サッシ(3)と、該破風サッシ(3)の下方に連続して設けられるサッシ(4)と、前記破風サッシ(3)及び前記サッシ(4)が取り付けられるサッシ下地(5)を支持するために前記上梁(22)に接合される支持材(6)と、前記一対の柱(21a’、21b’)から前記破風サッシ(3)及び前記サッシ(4)が取り付けられる位置よりも前方に延びるように設けられる一対の袖壁(7a、7b)と、前記一対の袖壁(7a、7b)内にそれぞれ内蔵される一対の柱(91a、91b)と、前記下梁(23)と平行且つ上面が前記下梁(23)の上面と略同一の高さになるように、前記一対の柱(91a、91b)の上端間に横架され、前記上面が前記サッシ下地(5)の下端と当接するように設けられる梁(92)とを備える第2の門型ラーメンフレーム(9)と、を備えることを特徴としている。
請求項5に記載の住宅建物は、前記サッシ(4)は2階部分に設けられるものであって、前記サッシ(4)の下方には、前方へと張り出す垂れ壁庇(14)が設けられており、前記サッシ(4)より前記所定間隔後方に1階の開口部(8)が形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の住宅建物は、所定距離離れた位置で互いに対向した状態で屋外へと張り出す一対の袖壁が設けられた住宅建物であって、前記一対の袖壁(7a、7b)内にそれぞれ内蔵される木製の一対の柱(91c、91d)と、該一対の柱(91c、91d)の上端間に横架された木製の(94)と、前記下梁(94)の上面の両端側にそれぞれ前記一対の柱(91c、91d)と同一の直線上に延びる一対の柱(91c’,91d’)と、該一対の柱(91c’,91d’)の上端間に、下梁(94)と平行になるように横架される上梁(93)とを備える門型2層ラーメンフレーム(9a)と、前記上梁(93)と前記下梁(94)の間に設けられるサッシ(4)と、前記門型2層ラーメンフレーム(9a)の所定距離後方に設けられる木製の一対の柱(21c,21d)と、前記下梁(94)と平行且つ略同一の高さになるように、前記一対の柱(21c,21d)の上端間に横架された木製の梁(24)とを備える門型ラーメンフレーム(2a)と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の住宅建物によれば、破風サッシ及び該破風サッシの下方に連続して設けられるサッシを梁から前方に所定間隔離して設けているので、梁部分の外壁が外観に出てくることなく、破風サッシとサッシを上下に連続して設けることができるため、意匠性を向上させることができる。また、門型ラーメンフレームでの構造躯体構成としているので、室内側への柱や梁断面の出っ張りを軽減することができる。
請求項に記載の住宅建物によれば、門型ラーメンフレームの一対の柱から破風サッシ及びサッシが取り付けられる位置よりも前方に延びるように一対の袖壁を設けているので、破風サッシ及びサッシは一対の袖壁の先端より後方に納めることができる。
請求項に記載の住宅建物によれば、一対の袖壁内にそれぞれ柱が内蔵される第2の門型ラーメンフレームを備えているので、サッシと平行な方向の構造耐力も負担させることができる。
請求項に記載の住宅建物によれば、第2の門型ラーメンフレームの梁は、上面がサッシ下地の下端と当接するように設けられているので、サッシ下地をより確実に支持することができる。
請求項に記載の住宅建物によれば、サッシよりも所定間隔後方に位置する第1の門型ラーメンフレームの一対の柱の間に1階の開口部が形成されることになるので、一対の柱の間に持ち出し梁を受けるための柱で分割されることなく、大開口を構成することができる。また、サッシの下方には、前方へと張り出す垂れ壁庇を設けているので、1階の開口部用のシャターボックスを設けることも可能となる。また、第2の門型ラーメンフレームを設けた場合には、サッシの幅方向に平行な方向の構造耐力も負担させることができるので、1階の開口部を広く構成することができる。
請求項に記載の住宅建物によれば、一対の袖壁内にそれぞれ柱が内蔵される門型ラーメンフレームを備えており、この門型ラーメンフレームによって幅方向の構造耐力も負担させることができるので、一対の袖壁の間に幅広の開口部を形成することができる。
請求項に記載の住宅建物によれば、門型ラーメンフレームは、前記梁の上面の両端側にそれぞれ前記一対の柱と同一の直線上に延びる一対の柱と、該一対の柱の上端間に、前記梁と平行になるように横架される上梁とを備える門型2層ラーメンフレームであるので、前記上梁と前記梁の間に幅広の開口部を形成することができ、外観の意匠性を高めることができる。
請求項に記載の住宅建物によれば、前記上梁と前記梁の間にサッシが設けられているので、外観の意匠性をより高めることができる。
請求項に記載の住宅建物によれば、一対の袖壁内にそれぞれ内蔵される木製の一対の柱と該一対の柱の上端間に横架された木製の梁とが接合されている門型ラーメンフレームの所定距離後方に更に門型ラーメンフレームを設けているので、この門型ラーメンフレームの一対の柱の間に持ち出し梁を受けるための柱で分割されることなく、大開口を構成することができる。また、所定距離後方に設けられる門型ラーメンフレームの後方位置を調整することで、この門型ラーメンフレームより前方のスペースを駐車スペース等として有効に利用することができる
本発明の第1の実施形態に係る住宅建物の妻面の外観の一例を示す概略正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る住宅建物の架構の一例を示す概略斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1におけるB−B線断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る住宅建物の妻面の要部拡大縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る住宅建物の架構の一例を示す概略斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る住宅建物の妻面の外観の一例を示す概略正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る住宅建物の架構の一例を示す概略斜視図である。 図8におけるC−C線断面図である。 図8におけるD−D線断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る住宅建物の妻面の要部拡大縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る住宅建物の外観の一例を示す概略正面図である。 本発明の第4の実施形態に係る住宅建物の架構の一例を示す概略斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る住宅建物の要部拡大縦断面図である。 従来の破風サッシの取り付け構造の一例を示す概略縦断面図である。
以下に本発明に係る住宅建物について、各図面を用いて説明する。本発明に係る第1の実施形態に係る住宅建物1は、木造二階建ての住宅建物であって、図1〜5に示すように、木製の一対の柱21(21a,21b)と該一対の柱21a、21bの上端間に横架された木製の梁22が接合されている第1の門型ラーメンフレーム2と、梁22から前方(屋外側)に所定間隔D1離して設けられる破風サッシ3と、該破風サッシ3の下方に連続して設けられる2階サッシ(サッシ)4と、破風サッシ3及び2階サッシ4が取り付けられるサッシ下地5を支持するための支持材6とを備えるものである。また、図1及び図2に示すように、住宅建物1の妻面の両端には、一対の袖壁7(7a,7b)が設けられており、この一対の袖壁7a、7bの間の1階部分には開口部8が形成されている。
第1の門型ラーメンフレーム2は、図2に示すように、一対の柱21a’、21b’と、該一対の柱21a’、21b’の上端間に横架される梁(下梁)23と、該下梁23の上面の両端側から一対の柱21a’、21b’と同一の直線上に延びるように設けられる一対の柱21a、21bと、該一対の柱21a、21bの上端間に横架される梁(上梁)22とを備える、所謂木造門型の2層ラーメンフレームである。一対の柱21a,21b及び一対の柱21a’,21b’は、それぞれ木製の柱であって、図3及び図4に示すように、所定距離W1離れた位置に設置されている。この所定距離W1は、特に限定されるものではないが、一対の柱21a,21b及び一対の柱21a’,21b’の間の妻側に幅広の開口を形成するために、400〜550mmの間で適宜設定されることが好ましい。
上梁22は、妻側の幅方向に水平に設けられる木製の梁であって、両端がそれぞれ柱21a、21bの上端間に接合されている。この上梁22は、図5に示すように、2階部分に設けられる2階サッシ4よりも高い位置に設けられている。下梁23は、上梁22と平行になるよう妻側の幅方向に水平に設けられる木製の梁であって、両端がそれぞれ柱21a’、21b’の上端間に接合されている。この下梁23は、図5に示すように、2階部分の床F2を支持するものであり、上面が床F2と略同一の高さになるように設けられている。
破風サッシ3は、第1の門型ラーメンフレーム2の梁22,23から所定間隔D1離して設けられるものであって、図2及び図5に示すように、前方へ水平に延びるように梁22に接合される支持材6によって支持される構造柱であるサッシ下地5と、該サッシ下地5の幅方向に平行に設けられる非構造柱のサッシ下地5aと、勾配梁10とに取り付けられる。この破風サッシ3は、切妻屋根11の勾配に沿った辺を有する略台形状又は略三角形状に区画された窓枠31と、該窓枠31内に嵌め込まれる略台形状又は略三角形状に形成された窓ガラス32とを備える嵌め殺しサッシになっている。本実施形態では、図1に示すように、幅方向中央から対称になるよう4つの破風サッシ3が幅方向に連続して設けられている。尚、破風サッシ3の数は特に限定されるものではなく、一対の柱21a,21bの間の所定距離W1に応じて適宜設定すれば良い。
2階サッシ4は、図1に示すように、破風サッシ3の下方に連続して設けられるものである。この2階サッシ4は、破風サッシ3と同様に第1の門型ラーメンフレーム2の梁22,23から所定間隔D1離して設けられるものであって、図3に示すように、サッシ下地5及びサッシ下地5aに取り付けられる。このように、破風サッシ3及びサッシ4を梁22から前方に所定間隔D1離して設けることにより、梁22部分の外壁が外観に出てこないので、破風サッシ3とサッシ4を上下に連続して設けることができ、意匠性を向上させることができる。
また、2階サッシ4は、略長方形状に区画された窓枠41と、該窓枠41内に嵌め込まれる略長方形状に形成された窓ガラス42とを備える嵌め殺しサッシになっており、幅方向は破風サッシ3と略同じ幅に形成されている。サッシ下地5,5aの屋外側には、縦長の化粧材12が取り付けられており、破風サッシ3の上方には、切妻屋根11の勾配に沿って破風用化粧幕板13が取り付けられている。尚、本実施形態では、図1に示すように、破風サッシ3の数に合わせて4つの2階サッシ4が幅方向に連続して設けられているが、この2階サッシ4の数も特に限定されるものではなく、一対の柱21a,21bの間の所定距離W1に応じて適宜設定すれば良い。また、本実施形態では2階サッシ4が嵌め殺しサッシの場合を例にしているが、引き違いサッシ等の開閉可能なサッシを設けるようにしても良い。
一対の袖壁7a、7bは、図3及び図4に示すように、所定距離W1離れた位置で互いに対向した状態で、破風サッシ3及び2階サッシ4が納まるように柱21a、21bから屋外側へと張り出すように設けられている。この袖壁7a、7bは、例えば、250幅の袖壁であって、面材を取り付けるために袖壁基礎71の先端側から垂直方向に立設する袖壁下地72を備えている。また、この袖壁7a、7b内には、第1の門型ラーメンフレーム2よりも所定間隔D1だけ前方に設けられる第2の門型ラーメンフレーム9の木製の一対の柱91a、91bがそれぞれ内蔵されている。
この第2の門型ラーメンフレーム9は、一対の柱91a、91bと、該一対の柱91a、91bの間に横架される梁92を備えるものである。梁92は、妻側の幅方向に水平に設けられる木製の梁であって、両端がそれぞれ柱91a、91bの上端間に接合されている。の梁92は、図5に示すように、第1の門型ラーメンフレーム2の下梁23と平行且つ略同一の高さに設けられている。また、梁92は、図2に示すように、前面がサッシ下地材5,5aの前面と略面一になるように設けられ、上面はサッシ下地材5,5aの下端に当接している。このように、一対の袖壁7a、7b内にそれぞれ柱91a、91bが内蔵される第2の門型ラーメンフレーム9を備えることにより、破風サッシ3及び2階サッシ4と平行な方向の構造耐力も負担させることができる。
また、2階サッシ4の下方には、図1に示すように前方へと張り出すように垂れ壁庇14が設けられている。この垂れ壁庇14は、図3及び図4に示すように、先端のラインLが一対の袖壁7a、7b間に納まるように破風サッシ3及び2階サッシ4が設けられる位置よりも所定距離D2だけ前方へ張り出している。垂れ壁庇14は、図2及び図5に示すように、梁92に接合された垂れ壁庇下地15に取り付けられており、前方へ向かうに従って下方へ傾斜する所定の勾配を有する化粧見切16、先端側に垂直に取り付けられる外壁パネル17等を備えている。
また、垂れ壁庇14の下方の1階部分には、図2に示すように、破風サッシ3及び2階サッシ4が設けられる位置よりも所定間隔D1だけ後方の位置に第1の門型ラーメンフレーム2の一対の柱21a,21bと下梁23によって開口部8が形成されている。本実施形態では、図1に示すように、この開口部8に引き違いサッシ81が設けている。このように、住宅建物1では、破風サッシ3及び2階サッシ4が設けられる位置よりも所定間隔D1だけ後方に開口部8を設けることにより、図5に示すように、軒下空間Sを構成することができる。また、破風サッシ3及び2階サッシ4が設けられる位置よりも所定距離D2だけ前方へ張り出すよう垂れ壁庇14を設けることにより、1階部分の開口部8用のシャターボックス等を設けることも可能になる。尚、本実施形態の住宅建物1では、1対の袖壁7a、7b間の構造のみを図示しているが、このような構造を一部に備えていれば良く、1対の袖壁の片側又は両側に居住空間が設けられていても良い。また、本実施形態では木造2階建ての住宅建物1を例に説明しているが、2階建てに限定されるものではなく、第1の門型ラーメンフレーム2から前方に所定間隔D1離して破風サッシ3及び階サッシ4が上下に連続して設けられている構成を備えるものであれば良い。
次に、本発明に係る第2の実施形態における住宅建物1aについて、図6を用いて説明する。尚、第1の実施形態と同様の構成等については、同一符号を付して、その詳細な説明については省略する。
第2の実施形態における住宅建物1aは、図6に示すように、第2の門型ラーメンフレーム9の代わりに第1の門型ラーメンフレーム2の下梁23より所定間隔D3だけ前方に横架材18を設けたものである。この横架材18は、1対の袖壁7a、7b間に渡って設けられており、下梁23に接合されている支持部材19等によって支持されている。このように第2の門型ラーメンフレーム9の代わりに横架材18を設けることにより、妻面側の意匠性を変更させることなく、材積を減らしてコストを軽減することができる。
次に、本発明に係る第3の実施形態における住宅建物1bについて、図7〜11を用いて説明する。尚、第1の実施形態と同様の構成等については、同一符号を付して、その詳細な説明については省略する。
本発明に係る第3の実施形態における住宅建物1bは、図7に示すように、破風に破風サッシ3の代わりに破風壁20を設けたものである。この住宅建物1bは、図7〜11に示すように、所定距離W1離れた位置で互いに対向した状態で屋外へと張り出す一対の袖壁7a、7bが設けられた住宅建物であって、この一対の袖壁7a、7b内にそれぞれ内蔵される木製の一対の柱91c,91dと、該一対の柱91c,91dの上端間に横架された木製の梁(下梁)94と、該下梁94の上面の両端側にそれぞれ前記一対の柱91c,91dと同一の直線上に延びる一対の柱91c’,91d’と、該一対の柱91c’,91d’の上端間に、下梁94と平行になるように横架される上梁93とを備える門型ラーメンフレーム9aと、該門型ラーメンフレーム9aの所定距離D3後方に設けられる門型ラーメンフレーム2aとを備えるものである。
門型ラーメンフレーム9aは、図8に示すように、所謂木造門型の2層ラーメンフレームであって、一対の柱91c,91d及び一対の柱91c’,91d’は、それぞれ木製の柱であり、図9及び図10に示すように、所定距離W1離れた位置に設置されている。この所定距離W1は、特に限定されるものではないが、一対の柱91c,91d及び一対の柱91c’,91dの間の妻側に幅広の開口を形成するために、400〜550mmの間で適宜設定されることが好ましい。また、上梁93は、妻側の幅方向に水平に設けられる木製の梁であって、両端がそれぞれ柱91c’、91d’の上端間に接合されている。この上梁93は、図11に示すように、2階部分に設けられる2階サッシ4よりも高い位置に設けられている。下梁94は、上梁93と平行になるよう妻側の幅方向に水平に設けられる木製の梁であって、両端がそれぞれ柱91c、91cの上端間に接合されている。この下梁94は、図11に示すように、2階部分の床F2を支持するものであり、上面が床F2と略同一の高さになるように設けられている。
門型ラーメンフレーム9aの下梁94の上方には、2階サッシ4が設けられており、この2階サッシ4の上方に連続して破風壁20が設けられている。また、下梁94の前面には、下梁94の前方には、垂れ壁庇下地15が接合されており、この垂れ壁庇下地15に垂れ壁庇14が2階サッシ4より所定距離D4だけ前方へ張り出すように取り付けられている。また、門型ラーメンフレーム9aの一対の柱91c,91d及び一対の柱91c’,91dは、それぞれ袖壁7a、7b内に内蔵されている。これにより、2階サッシ4の幅方向に平行な方向の構造耐力も負担させることができる。
門型ラーメンフレーム2aは、門型ラーメンフレーム9aよりも所定間隔D3だけ後方に設けられている。この門型ラーメンフレーム2aは、図8に示すように、一対の柱21c、21dの間に平行に横架された梁24が接合されてなるものである。梁24は、妻側の幅方向に水平に設けられる木製の梁であって、両端がそれぞれ柱21c、21dの上端に接合されている。この梁24は、図11に示すように、門型ラーメンフレーム9aの下梁94と平行且つ略同一の高さに設けられており、2階部分の床面F2を支持している。このように第3の実施形態に掛かる住宅建物1bでは、門型ラーメンフレーム9aの所定間隔D3後方に門型ラーメンフレーム2aを設けているので、この門型ラーメンフレーム2aが設ける位置(所定間隔D3)を調整することにより門型ラーメンフレーム2aの前方に半屋外空間を自由に設計することができる。尚、本実施形態では、門型ラーメンフレーム9aの一対の柱91c、91dと門型ラーメンフレーム2aの一対の柱21c、21dの間には、柱等は設けられていないが、袖壁7a、7bの前方へ張り出す長さに応じて、一対の柱91c、91dと一対の柱21c、21dの間に袖壁7a、7b内に内蔵される一対の柱を有する門型ラーメンフレームを更に設けるように構成しても良い。
次に、本発明に係る第4の実施形態における住宅建物1cについて、図12〜14を用いて説明する。尚、第1〜3の実施形態と同様の構成等については、同一符号を付して、その詳細な説明については省略する。
本発明に係る第4の実施形態における住宅建物1cは、図12に示すように、第3の実施形態の住宅建物1bの切妻屋根11の代わりに寄棟屋根11aを設けたものである。そのため、この住宅建物1cでは、破風壁20がなく、門型ラーメンフレーム9aの下梁94の上方に2階サッシ4が設けられた構成になっている。このように、一対の袖壁7a、7b内にそれぞれ内蔵された一対の柱91c、91を有する門型ラーメンフレーム9aを備える構成は屋根の形状に限定されることなく、適用することができる。
尚、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
1〜1c 住宅建物
2 第1の門型ラーメンフレーム
2a 門型ラーメンフレーム
21a〜21d 柱
22 梁(上梁)
23 梁(下梁)
3 破風サッシ
4 2階サッシ(サッシ)
5 サッシ下地
6 支持材
7a、7b 袖壁
8 開口部
9 第2の門型ラーメンフレーム
9a 門型ラーメンフレーム
91a〜91d 柱
92 梁
93 梁(上梁)
94 梁(下梁)

Claims (2)

  1. 木製の一対の柱(21a’、21b’)と、該一対の柱(21a’、21b’)の上端間に横架された木製の下梁(23)と、前記下梁(23)の上面の両端側にそれぞれ前記一対の柱(21a’、21b’)と同一の直線上に延びる一対の柱(21a、21b)と、該一対の柱(21a、21b)の上端間に、前記下梁(23)と平行になるように横架される上梁(22)とを備える門型2層ラーメンフレームである第1の門型ラーメンフレーム(2)と、
    前記上梁(22)から前方に所定間隔離して設けられる破風サッシ(3)と、
    該破風サッシ(3)の下方に連続して設けられるサッシ(4)と、
    前記破風サッシ(3)及び前記サッシ(4)が取り付けられるサッシ下地(5)を支持するために前記上梁(22)に接合される支持材(6)と、
    前記一対の柱(21a’、21b’)から前記破風サッシ(3)及び前記サッシ(4)が取り付けられる位置よりも前方に延びるように設けられる一対の袖壁(7a、7b)と、
    前記一対の袖壁(7a、7b)内にそれぞれ内蔵される一対の柱(91a、91b)と、前記下梁(23)と平行且つ上面が前記下梁(23)の上面と略同一の高さになるように、前記一対の柱(91a、91b)の上端間に横架され、前記上面が前記サッシ下地(5)の下端と当接するように設けられる梁(92)とを備える第2の門型ラーメンフレーム(9)と、を備えることを特徴とする住宅建物。
  2. 前記サッシ(4)は2階部分に設けられるものであって、
    前記サッシ(4)の下方には、前方へと張り出す垂れ壁庇(14)が設けられており、
    前記サッシ(4)より前記所定間隔後方に1階の開口部(8)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の住宅建物。
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