JP5998005B2 - 油圧式プレスブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、パンチとダイの協働によって板状のワークに対して曲げ加工を行う油圧式プレスブレーキに関する。
近年、圧油の使用量の削減化及び省エネルギー化を図ることができる、双方向ピストンポンプを具備した油圧式プレスブレーキについて種々の開発がなされており、双方向ポンプを具備した従来の一般的な油圧式プレスブレーキの構成等について説明すると、次のようになる。
一般的な油圧式プレスブレーキは、本体フレームを具備しており、この本体フレームの下部には、ダイを着脱可能に保持する下部テーブルが設けられている。また、本体フレームの上部には、パンチを着脱可能に保持する上部テーブルが下部テーブルに上下に対向しかつ昇降可能に設けられている。
本体フレームにおけるテーブル(下部テーブル及び上部テーブル)の長手方向の両側には、上部テーブルを昇降させる昇降シリンダがそれぞれ設けられている。また、各昇降シリンダは、筒状のシリンダ本体、及びシリンダ本体内に昇降可能に設けられたピストンを備えており、シリンダ本体内は、ピストンによって上部油圧室と下部油圧室に上下に区画されている。
本体フレームの適宜位置には、昇降シリンダの上部油圧室及び下部油圧室に圧油を選択して供給する双方向ピストンポンプが設けられている。また、双方向ピストンポンプは、ポンプ回転軸、及びポンプ回転軸に対して傾斜した斜板を備えており、ポンプ回転軸に対する斜板の傾斜角は一定(不変)であって、その傾斜角によってポンプ吐出流量が設定されている。そして、双方向ピストンポンプの一方の吐出ポートには、第1メイン回路が一端部が接続されており、この第1メイン回路の他端部(他端部側)は、上部油圧室に接続されている。更に、双方向ピストンポンプの他方の吐出ポートには、第2メイン回路の一端部が接続されており、この第2メイン回路の他端部(他端部側)は、下部油圧室に接続されている。
従って、ワークをダイに対してテーブルの長手方向に直交する方向に位置決めして、ダイ上の所定位置にセットする。そして、双方向ピストンポンプのポンプ回転軸を正方向へ回転させることにより、各昇降シリンダの下部油圧室から第2メイン回路に圧油を排出しながら、第1メイン回路から昇降シリンダの上部油圧室に圧油を供給する。これにより、上部テーブルを下降させて、パンチとダイの協働によりワークに対して曲げ加工を行うことができる。
ワークに対して曲げ加工を行った後、双方向ピストンポンプのポンプ回転軸を逆方向へ回転させることにより、各昇降シリンダの上部油圧室から第1メイン回路に圧油を排出しながら、第2メイン回路から昇降シリンダの下部油圧室に圧油を供給する。これにより、上部テーブルを上昇させて所定の高さ位置(元の高さ位置)に位置させることができる。
ここで、上部テーブルの下降を開始してから、パンチがワークに接触する接触直前位置に位置するか又はワークに接触するまでの間、及びワークに対して曲げ加工を行った後であって上部テーブルの上昇を開始してから、上部テーブルが所定の高さ位置に位置するまでの間、昇降シリンダの作動状態は無負荷状態にある。また、パンチが前記接触直前位置に位置するか又はワークに接触してから、ワークに対して曲げ加工を行った後であって上部テーブルの上昇を開始するまでの間、昇降シリンダの作動状態は高負荷状態にある。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開平7−266086号公報 特開平7−275946号公報
ところで、近年、油圧式プレスブレーキの曲げ加工の生産性の向上等の要請が強まっており、それに伴い、双方向ピストンポンプの斜板の傾動によって双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量を可変可能とし、昇降シリンダの作動状態に応じて双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量を切り換える試みが検討されている。具体的には、昇降シリンダの作動状態が無負荷状態にある場合に、無負荷用のポンプ吐出流量(所定の大流量)に設定すると共に、昇降シリンダの作動状態が高負荷状態にある場合に、双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量を無負荷用のポンプ吐出流量よりも小さい高負荷用のポンプ吐出流量(所定の小流量)に設定する。そして、上部テーブルの下降中、パンチが前記接触直前位置に位置したこと又はワークに接触したことがセンサによって検出されると、双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量を無負荷用のポンプ吐出流量から高負荷用のポンプ吐出流量に切り換えるようにする。
一方、前述の試みを油圧式プレスブレーキに適用した場合に、センサによる検出と双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量の切り換えとの間に大きなタイムラグが発生すると、双方向ピストンポンプの動作が不安定になったり、双方向ピストンポンプから異音及び振動が発生したりするという問題が生じる。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の油圧式プレスブレーキを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、パンチとダイの協働によって板状のワークに対して曲げ加工を行う油圧式プレスブレーキにおいて、
本体フレームの下部に設けられ、前記ダイ保持する下部テーブルと、
前記本体フレームの上部昇降可能(上下方向へ移動可能)に設けられ、前記パンチ保持する上部テーブルと、
筒状のシリンダ本体、及び前記シリンダ本体内に昇降可能に設けられたピストンを備え、前記シリンダ本体内が前記ピストンによって上部油圧室と下部油圧室に上下に区画され、前記上部テーブルを昇降させる昇降シリンダと、
ンプ回転軸、前記ポンプ回転軸を回転させる制御モータ、前記ポンプ回転軸に対する傾動によってポンプ吐出流量を無負荷用のポンプ吐出流量(所定の大流量)と前記無負荷用のポンプ吐出流量よりも小さい高負荷用のポンプ吐出流量(所定の小流量)とに可変する斜板、及び前記斜板を傾動させるためのパイロット室を備え、前記パイロット室にパイロット圧が作用すると、前記斜板が前記無負荷用のポンプ吐出流量に対応する無負荷用の傾斜位置(傾斜角度位置)から前記高負荷用のポンプ吐出流量に対応する高負荷用の傾斜位置に傾動するように構成され双方向ピストンポンプと、
一端部が前記双方向ピストンポンプの一方の吐出ポートに接続され、他端部(他端部側)が前記上部油圧室に接続された第1メイン回路と、
一端部が前記双方向ピストンポンプの他方の吐出ポートに接続され、他端部(他端部側)が前記下部油圧室に接続された第2メイン回路と、
一端部が前記パイロット室に接続され、他端部が前記第2メイン回路の途中に接続されたパイロット回路と、
前記パイロット回路の途中に配設され、前記パンチがワークに接触する接触直前位置に位置したこと又はワークに接触したことがセンサによって検出されると、遮断状態から連通状態に切り換るように構成された電磁切換弁と、
前記パイロット回路の途中における前記電磁切換弁と前記パイロット回路の先端部との間に配設され、前記第2メイン回路側へ圧油の流れを阻止する逆止弁と、
前記パイロット回路の途中における前記電磁切換弁と前記逆止弁との間に配設され、圧油を蓄圧するアキュムレータと、を具備したことを要旨とする。
ここで、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたことを含む意である。また、「無負荷用のポンプ吐出流量」とは、前記昇降シリンダ作動状態が無負荷状態にある場合におけるポンプ吐出流量(所定の大流量)のことであって、「高負荷用のポンプ吐出流量」とは、前記昇降シリンダの作動状態が高負荷状態にある場合におけるポンプ吐出流量(所定の小流量)のことである。なお、「前記昇降シリンダの作動状態が無負荷状態にある場合」とは、前記昇降シリンダが軽負荷状態にある場合を含む意であって、「前記昇降シリンダの作動状態が高負荷状態にある場合」とは、前記昇降シリンダが加圧状態にあることをいう。
第1の特徴によると、まず、ワークに対して曲げ加工を開始する前に、前記双方向ピストンポンプの前記ポンプ回転軸を逆方向へ回転させることにより、前記昇降シリンダの前記上部油圧室から前記第1メイン回路に圧油を排出しながら、前記第2メイン回路から前記昇降シリンダの前記下部油圧室に圧油を供給すると共に、前記第2メイン回路、前記パイロット回路、及び前記逆止弁を経由して圧油を前記アキュムレータに蓄圧する。これにより、前記上部テーブルを上昇させると共に、前記パイロット回路における前記逆止弁と前記電磁切換弁の間の圧力を十分に上げて、前記パイロット回路に関する準備を行うことができる。
前記パイロット回路に関する準備を行った後に、ワークを前記ダイに対してテーブル(前記下部テーブル及び前記上部テーブル)の長手方向に直交する方向に位置決めして、前記ダイ上の所定位置にセットする。次に、前記双方向ピストンポンプの前記斜板を前記無負荷用の傾斜位置に位置させた状態で、前記双方向ピストンポンプの前記ポンプ回転軸を正方向へ回転させることにより、前記昇降シリンダの前記下部油圧室から前記第2メイン回路に圧油を排出しながら、前記第1メイン回路から前記昇降シリンダの前記上部油圧室に圧油を供給する。これにより、前記上部テーブルを高速で下降させて、前記パンチをワークに接近させることができる。
そして、前記パンチが前記接触直前位置に位置したこと又はワークに接触したことが前記センサによって検出されると、前記電磁切換弁遮断状態から連通状態に切り換わり、前記双方向ピストンポンプの前記パイロット室にパイロット圧が作用して、前記双方向ピストンポンプの前記斜板が前記無負荷用の傾斜位置から前記高負荷用の傾斜位置に傾動する。これにより、前記双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量を前記無負荷状態のポンプ吐出流量から前記高負荷状態のポンプ吐出流量に切り換えて、前記上部テーブルを低速で下降させて、前記パンチと前記ダイの協働によりワークに対して曲げ加工を行うことができる。ここで、前記パイロット回路における前記逆止弁と前記電磁切換弁の間の圧力を予め十分に上げてあるため、前記センサによる検出と前記双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量の切り換えとの間タイムラグを極力小さくすることができる。
曲げ加工の終了後に、前記双方向ピストンポンプの前記斜板を前記無負荷用の傾斜位置に位置させた状態で、前記双方向ピストンポンプの前記ポンプ回転軸を逆方向へ回転させることにより、前記昇降シリンダの前記上部油圧室から前記第1メイン回路に圧油を排出しながら、前記第2メイン回路から前記昇降シリンダの前記下部油圧室に圧油を供給する。これにより、前記上部テーブルを高速で上昇させて所定の高さ位置に位置させることができる。
本発明の第2の特徴は、パンチとダイの協働によって板状のワークに対して曲げ加工を行う油圧式プレスブレーキにおいて、
本体フレームの下部に設けられ、前記ダイ保持する下部テーブルと、
前記本体フレームの上部昇降可能(上下方向へ移動可能)に設けられ、前記パンチ保持する上部テーブルと、
筒状のシリンダ本体、及び前記シリンダ本体内に昇降可能に設けられたピストンを備え、前記シリンダ本体内が前記ピストンによって上部油圧室と下部油圧室に上下に区画され、前記上部テーブルを昇降させる昇降シリンダと、
ンプ回転軸、前記ポンプ回転軸を回転させる制御モータ、前記ポンプ回転軸に対する傾動によってポンプ吐出流量を無負荷用のポンプ吐出流量(所定の大流量)と前記無負荷用のポンプ吐出流量よりも小さい高負荷用のポンプ吐出流量(所定の小流量)とに可変す斜板、及び前記斜板を傾動させるためのパイロット室を備え、前記パイロット室にパイロット圧が作用すると、前記斜板が前記無負荷用のポンプ吐出流量に対応する無負荷用の傾斜位置(傾斜角度位置)から前記高負荷用のポンプ吐出流量に対応する高負荷用の傾斜位置に傾動するように構成され双方向ピストンポンプと、
一端部が前記双方向ピストンポンプの一方の吐出ポートに接続され、他端部(他端部側)が前記上部油圧室に接続された第1メイン回路と、
一端部が前記双方向ピストンポンプの他方の吐出ポートに接続され、他端部(他端部側)が前記下部油圧室に接続された第2メイン回路と、
一端部が前記パイロット室に接続され、他端部が前記双方向ピストンポンプとは独立して稼働する別のポンプの吐出ポート接続されたパイロット回路と、
前記パイロット回路の途中に配設され、前記パンチがワークに接触する接触直前位置に位置したこと又はワークに接触したことがセンサによって検出されると、遮断状態から連通状態に切り換るように構成された電磁切換弁と、を具備したことを要旨とする。
第2の特徴によると、ワークに対して曲げ加工を開始する前に、前記別のポンプを稼働させて、前記パイロット回路に圧油を供給する。これにより、前記パイロット回路における前記電磁切換弁よりも前記別のポンプ側の圧力を十分に上げて、前記パイロット回路に関する準備を行うことができる。
前記パイロット回路に関する準備を行った後に、ワークを前記ダイに対してテーブル(前記下部テーブル及び前記上部テーブル)の長手方向に直交する方向に位置決めして、前記ダイ上の所定位置にセットする。次に、前記双方向ピストンポンプの前記斜板を前記無負荷用の傾斜位置に位置させた状態で、前記双方向ピストンポンプの前記ポンプ回転軸を正方向へ回転させることにより、前記下部油圧室から前記第2メイン回路に圧油を排出しながら、前記第1メイン回路から前記昇降シリンダの前記上部油圧室に圧油を供給する。これにより、前記上部テーブルを高速で下降させて、前記パンチをワークに接近させることができる。
そして、前記パンチが前記接触直前位置に位置したこと又はワークに接触したことが前記センサによって検出されると、前記電磁切換弁遮断状態から連通状態に切り換わり、前記双方向ピストンポンプの前記パイロット室にパイロット圧が作用して、前記双方向ピストンポンプの前記斜板が前記無負荷用の傾斜位置から前記高負荷用の傾斜位置に傾動する。これにより、前記双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量を前記無負荷状態のポンプ吐出流量から前記高負荷状態のポンプ吐出流量に切り換えて、前記上部テーブルを低速で下降させて、前記パンチと前記ダイの協働によりワークに対して曲げ加工を行うことができる。ここで、前記パイロット回路における前記電磁切換弁よりも前記別のポンプ側の圧力を予め十分に上げてあるため、前記センサによる検出と前記双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量の切り換えの間タイムラグを極力小さくすることができる。
曲げ加工の終了後に、前記双方向ピストンポンプの前記斜板を前記無負荷用の傾斜位置に位置させた状態で、前記双方向ピストンポンプの前記ポンプ回転軸を逆方向へ回転させることにより、前記昇降シリンダの前記上部油圧室から前記第1メイン回路に圧油を排出しながら、前記第2メイン回路から前記昇降シリンダの前記下部油圧室に圧油を供給する。これにより、前記上部テーブルを高速で上昇させて所定の高さ位置に位置させることができる。
本発明によれば、 前記双方向ピストンポンプの前記斜板の傾動によってポンプ吐出流量を可変可能とし、前記昇降シリンダの作動状態に応じて前記双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量を切り換えるようにした場合に、前記センサによる検出と前記双方向ピストンポンプのポンプ吐出流量の切り換えとの間タイムラグを極力小さくできるため、前記双方向ピストンポンプの動作を安定させると共に、前記双方向ピストンポンプから異音及び振動が発生することを抑えることができる。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る油圧システムを示す図、図1(b)は、本発明の第1実施形態に係る油圧システムの動作を説明する図である。 図2(a)は、本発明の第1実施形態に係る油圧システムの動作を説明する図、図2(b)は、本発明の第1実施形態に係る油圧システムの動作を説明する図である。 図3は、上部テーブルの高さ位置及び電磁切換弁の作動状態についてタイムチャート図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る油圧式プレスブレーキの動作を示すフローチャート図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る油圧式プレスブレーキの動作を示すフローチャート図である。 図5は、本発明の実施形態に係る油圧式プレスブレーキの模式的な正面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る油圧システムを示す図である。 図8は、本発明の第3実施形態に係る油圧システムを示す図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1から図6を参照して説明する。なお、図1(b)及び図2(a)(b)において、白抜き矢印は圧油の流れを示してあって、図6において、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
図6に示すように、本発明の実施形態に係る油圧式プレスブレーキ1は、パンチ3とダイ5の協働によって板状のワークWに対して曲げ加工を行うものであって、本体フレーム7をベースとして具備している。また、本体フレーム7は、左右方向に離隔対向した一対のサイドプレート9と、一対のサイドプレート9を連結する連結部材(図示省略)等をからなるものである。
本体フレーム7の下部には、ダイ5を着脱可能に保持する下部テーブル11が設けられており、この下部テーブル11は、左右方向へ延びている。また、本体フレーム7の上部には、パンチ3を着脱可能に保持する上部テーブル13が下部テーブル11に上下に対向しかつ昇降可能(上下方向へ移動可能)に設けられており、この上部テーブル13は、左右方向へ延びている。
図1(a)及び図6に示すように、本体フレーム7の左右両側(テーブル11,13の長手方向の両側)には、上部テーブル13を昇降させる昇降シリンダ15がそれぞれ設けられている。また、各昇降シリンダ15は、筒状のシリンダ本体17、このシリンダ本体17内に昇降可能に設けられたピストン19、及びこのピストン19に一体的に設けられかつ上部テーブル13に連結されたピストンロッド21を備えており、シリンダ本体17内は、ピストン19によって上部油圧室23と下部油圧室25を上下に区画されている。
本体フレーム7の適宜位置には、上部テーブル13の高さ位置を検出するリニアスケール等の位置検出センサ27が設けられており、この位置検出センサ27からの検出値を監視することよってパンチ3がワークWに接触する接触直前位置に位置したことが判るようになっている。換言すれば、位置検出センサ27は、パンチ3が前記接触直前位置に位置したことを検出するようになっている。また、昇降シリンダ15の適宜位置には、上部油圧室23の圧力を検出する圧力センサ29が設けられており、この圧力センサ29から検出値を監視することによってパンチ3がワークに接触したことが判るようになっている。換言すれば、圧力センサ29は、パンチ3がワークに接触したことを検出するようになっている。
続いて、昇降シリンダ15を作動させるための油圧システムについて説明する。
図1(a)及び図3に示すように、本体フレームの適宜位置には、昇降シリンダ15の上部油圧室23及び下部油圧室25に選択して圧油を供給する双方向ピストンポンプ31が設けられている。また、双方向ピストンポンプ31は、ポンプ回転軸33、このポンプ回転軸33を正方向及び逆方向へ回転させる制御モータとしてのサーボモータ35、及びポンプ回転軸33に対して傾動可能でかつ傾動によってポンプ吐出流量を無負荷用のポンプ吐出流量Qaと無負荷用のポンプ吐出流量Qaよりも小さい高負荷用のポンプ吐出流量Qbとに可変する斜板37、及び斜板37を傾動させるためのパイロット室39を備えている。そして、双方向ピストンポンプ31は、パイロット室39にパイロット圧が作用すると、斜板37が無負荷用のポンプ吐出流量Qaに対応する無負荷用の傾斜位置(傾斜角度)θaから高負荷用のポンプ吐出流量Qbに対応する高負荷用の傾斜位置θbに傾動するように構成されている。更に、双方向ピストンポンプ31は、パイロット室39のパイロット圧が解除されると、斜板37が高負荷用の傾斜位置θbから無負荷用の傾斜位置θaまで傾動復帰するように構成されている。
ここで、「無負荷用のポンプ吐出流量Qa」とは、昇降シリンダ15の作動状態が無負荷状態にある場合におけるポンプ吐出流量(所定の大流量)のことであって、「高負荷用のポンプ吐出流量Qb」とは、昇降シリンダ15の作動状態が高負荷状態にある場合におけるポンプ吐出流量(所定の小流量)のことである。また、「昇降シリンダ15の作動状態が無負荷状態にある場合」とは、昇降シリンダ15が軽負荷状態にある場合を含む意であって、具体的には、上部テーブル13の下降を開始してから、パンチ3が前記接触直前位置に位置するか又はワークWに接触するまでの間のこと、及び、ワークWに対して曲げ加工を行った後であって上部テーブル13の上昇を開始してから、上部テーブル13が所定の高さ位置に位置(元の高さ位置に復帰)するまでの間のことをいう。更に、「昇降シリンダ15の作動状態が高負荷状態にある場合」とは、昇降シリンダ15が加圧状態にあることをいい、具体的には、パンチ3が前記接触直前位置に位置するか又はワークWに接触してから、ワークWに対して曲げ加工を行った後であって上部テーブル13の上昇を開始するまでの間のことをいう。
双方向ピストンポンプ31の一方の吐出ポートには、第1メイン回路41の一端部が接続されており、この第1メイン回路41の他端部は、昇降シリンダ15の上部油圧室23に接続されている。また、双方向ピストンポンプ31の他方の吐出ポートには、第2メイン回路43の一端部が接続されており、この第2メイン回路43の他端部は、昇降シリンダ15の下部油圧室25に接続されている。
双方向ピストンポンプ31のパイロット室39には、パイロット回路45の一端部が接続されており、このパイロット回路45の他端部は、第2メイン回路43の途中に接続されている。また、パイロット回路45の途中には、電磁切換弁47が配設されており、この電磁切換弁47は、パンチ3が前記接触直前位置に位置したこと又はワークWに接触したことが位置検出センサ27又は圧力センサ29によって検出されると、遮断状態から連通状態に切り換るように構成されてあって、換言すれば、双方向ピストンポンプ31のパイロット室39にパイロット圧を作用させるようになっている。更に、電磁切換弁47は、ワークWに対して曲げ加工を行った後であって上部テーブル13の上昇を開始するときに、連通状態から遮断状態に切り換るように構成されてあって、換言すれば、双方向ピストンポンプ31のパイロット室39のパイロット圧を解除するようになっている。なお、「遮断状態」とは、電磁切換弁47の入口ポートと出口ポートを遮断したOFF状態のことをいい、「連通状態」とは、電磁切換弁47の入口ポートと出口ポートを連通させたON状態のことをいう。
パイロット回路45の途中における電磁切換弁47と第2メイン回路43との間には、第2メイン回路43側へ圧油の流れを阻止する逆止弁49が配設されている。また、パイロット回路45の途中における電磁切換弁47と逆止弁49との間には、圧油を蓄圧するアキュムレータ51が配設されている。
第2メイン回路43の途中には、吸入回路53の一端部が接続されおり、この吸入回路53の他端部は、タンクTに接続されてあって、吸入回路53の途中には、タンクT側への圧油の流れを阻止する逆止弁55が配設されている。また、吸入回路53の途中における逆止弁55と第2メイン回路43との間には、排出回路57の一端部が接続されており、この排出回路57の他端部は、タンクTに接続されてあって、排出回路57の途中には、圧力制御弁59が配設されている。
第1メイン回路41の途中には、吸入回路61の一端部が接続されおり、この吸入回路61の他端部は、タンクTに接続されてあって、吸入回路61の途中には、タンクT側への圧油の流れを阻止する逆止弁63が配設されている。また、吸入回路61の途中における逆止弁63と第1メイン回路41との間には、排出回路65の一端部が接続されており、この排出回路65の他端部は、タンクTに接続されてあって、排出回路65の途中には、圧力制御弁67が配設されている。
図示は省略するが、上部テーブル13の昇降速度は、例えば特開2000−107814号公報、特開2001−121299号公報、特開2004−358518号公報等の示すような公知の構成によって、昇降シリンダ15の作動状態が無負荷状態にある場合に高速に設定されてあって、昇降シリンダ15の作動状態が高負荷状態にある場合に低速に設定されている。また、油圧式プレスブレーキ1は、ワークWの曲げ角度を検出するベンディングインジケータ(図示省略)を具備しており、このベンディングインジケータは、例えば特開2008−19601号公報及び特開2004−202545号公報等に示すような公知の構成からなるものであって、ベンディングインジケータの検出値に基づいてワークWのスプリングバック量を適宜に算出するようになっている。
続いて、本発明の第1実施形態の作用及び効果について図4及び図5等説明する。
まず、ワークWに対して曲げ加工を開始する前に、図1(b)に示すように、双方向ピストンポンプ31の斜板37を無負荷用の傾斜位置θaに位置させた状態で、双方向ピストンポンプ31のサーボモータ35の駆動によりポンプ回転軸33を逆方向へ回転させることにより、各昇降シリンダ15の上部油圧室23から第1メイン回路41に圧油を排出しながら、第2メイン回路43から各昇降シリンダ15の下部油圧室25に圧油を供給すると共に、第2メイン回路43、パイロット回路45、及び逆止弁49を経由して圧油をアキュムレータ51に蓄圧する。これにより、上部テーブル13を上昇させると共に(図4におけるステップS1)、パイロット回路45における逆止弁49と電磁切換弁47の間の圧力を十分に上げて、パイロット回路45に関する準備を行うことができる(図4におけるステップS2)。
パイロット回路45に関する準備を行った後に、ワークWをパンチ3及びダイ5に対して前後方向に位置決めして、ダイ5上の所定位置にセットする(図4におけるステップS3)。次に、図2(a)及び図3に示すように、双方向ピストンポンプ31の斜板37を無負荷用の傾斜位置θaに位置させた状態で、双方向ピストンポンプ31のサーボモータ35の駆動によりポンプ回転軸33を正方向へ回転させることにより、各昇降シリンダ15の下部油圧室25から第2メイン回路43に圧油を排出しながら、第1メイン回路41から各昇降シリンダ15の上部油圧室23に圧油を供給する。これにより、上部テーブル13を高速で下降させて、パンチ3をワークWに接近させることができる(図4におけるステップS4)。
そして、図2(b)及び図3に示すように、パンチ3が前記接触直前位置に位置したことが位置検出センサ27によって検出されると(図4におけるステップS5)、電磁切換弁47遮断状態(OFF状態)から連通状態(ON状態)に切り換わり(図4におけるステップS6)、双方向ピストンポンプ31のパイロット室39にパイロット圧が作用して、双方向ピストンポンプ31の斜板37が無負荷用の傾斜位置θaから高負荷用の傾斜位置θbに傾動する(図4におけるステップS7)。これにより、双方向ピストンポンプ31のポンプ吐出流量を無負荷用のポンプ吐出流量Qaから高負荷用のポンプ吐出流量Qbに切り換えて、上部テーブル13を低速で下降させて(図4におけるステップS8)、パンチ3とダイ5の協働によるワークWの曲げ加工を開始することができる。ここで、パイロット回路45における逆止弁49と電磁切換弁47の間の圧力を予め十分に上げてあるため、位置検出センサ27による検出と双方向ピストンポンプ31のポンプ吐出流量の切り換えとの間タイムラグを極力小さくすることができる。なお、電磁切換弁47遮断状態から連通状態に切り換るタイミングを、パンチ3がワークWに接触したことが圧力センサ29によって検出されたときにしても構わない。
ワークWの曲げ加工を開始した後に、図3に示すように、ワークWの曲げ加工中、ベンディングインジケータによってワークWの曲げ角度が目標曲げ角度付近になったことが検出されると(図5におけるステップS9)、双方向ピストンポンプ31の斜板37を高負荷用の傾斜位置θbに位置させた状態で、双方向ピストンポンプ31のサーボモータ35の駆動によりポンプ回転軸33を一旦逆方向へ回転させることにより、各昇降シリンダ15の上部油圧室23から第1メイン回路41に圧油を排出しながら、第2メイン回路43から各昇降シリンダ15の下部油圧室25に圧油を供給する。これにより、上部テーブル13を僅かに低速で上昇させて(図5におけるステップS10)、パンチ3とダイ5による加圧状態を一旦解除して、ベンディングインジケータによる検出値に基づいてワークWのスプリングバック量を算出することができる(図5におけるステップS11)。ここで、パイロット回路45における逆止弁49と電磁切換弁47の間の圧力を予め十分に上げてあるため、ワークWの曲げ加工の途中に、双方向ピストンポンプ31のポンプ回転軸33を一旦逆方向へ回転させても、双方向ピストンポンプ31の斜板37が傾動することがなく、双方向ピストンポンプ31のポンプ吐出量を一定に保つことができる。
ワークWのスプリングバック量を検出した後に、図2(b)及び図3に示すように、双方向ピストンポンプ31の斜板37を高負荷用の傾斜位置θbに位置させた状態で、双方向ピストンポンプ31のサーボモータ35の駆動によりポンプ回転軸33を正方向へ回転させることにより、各昇降シリンダ15の下部油圧室25から第2メイン回路43に圧油を排出しながら、第1メイン回路41から各昇降シリンダ15の上部油圧室23に圧油を供給する。これにより、上部テーブル13を低速で下降させて(図5におけるステップS12)、ワークWの曲げ角度がスプリングバック量を加味した目標曲げ角度になるまで、パンチ3とダイ5の協働によるワークWの曲げ加工を行う(図5におけるステップS13)。
曲げ加工の終了後に(図5におけるステップS14)、図1(b)及び図3に示すように、電磁切換弁47連通状態から遮断状態に切り換わり(図5におけるステップS15)、双方向ピストンポンプ31のパイロット室39のパイロット圧が解除されると、双方向ピストンポンプ31の斜板37を低負荷用の傾斜位置θbから無負荷用の傾斜位置θaに傾動復帰させる。そして、双方向ピストンポンプ31のサーボモータ35の駆動によりポンプ回転軸33を逆方向へ回転させることにより、各昇降シリンダ15の上部油圧室23から第1メイン回路41に圧油を排出しながら、第2メイン回路43から各昇降シリンダ15の下部油圧室25に圧油を供給する。これにより、上部テーブル13を高速で上昇させて(図5におけるステップS16)、元の高さ位置に位置(復帰)させることができる(図5におけるステップS17)(油圧式プレスブレーキ1の通常の作用)。
本発明の第1実施形態によれば、双方向ピストンポンプ31の斜板37の傾動によってポンプ吐出流量を可変可能とし、昇降シリンダ15の作動状態に応じて双方向ピストンポンプ31のポンプ吐出流量を切り換えるようにした場合に、位置検出センサ27等による検出と双方向ピストンポンプ31のポンプ吐出流量の切り換えとの間タイムラグを極力小さくできるため、双方向ピストンポンプ31の動作を安定させると共に、双方向ピストンポンプ31から異音及び振動が発生することを抑えることができる。
また、ワークWの曲げ加工の途中に、双方向ピストンポンプ31のポンプ回転軸33を一旦逆方向へ回転させても、双方向ピストンポンプ31のポンプ吐出量を一定に保つことができるため、昇降シリンダ15の作動状態が高負荷状態の場合に、サーボモータ35が過負荷になることを十分に防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図7を参照して説明する。なお、図7において、白抜き矢印はパイロット回路45の圧油の流れを示してある。
図7に示すように、本発明の第2実施形態においては、本発明の第1実施形態に係る油圧システムと一部異なる油圧システムを用いており、本発明の第2実施形態に係る油圧システムのうち、本発明の第1実施形態に係る油圧システムと異なる構成について説明する。なお、本発明の第2実施形態に係る油圧システムにおける複数の構成要素のうち、本発明の第1実施形態に係る油圧システムと対応するものについては、図面中に同一番号を付してある。
本体フレーム7の適宜位置には、双方向ピストンポンプ31のパイロット室39に圧油を供給するためのパイロット室専用のポンプ69が設けられている。また、パイロット室専用のポンプ69は、ポンプ回転軸71、及びこのポンプ回転軸71を回転させるインダクションモータ73を備えている。
パイロット室専用のポンプ69の吸入ポートには、吸入回路75の一端部が接続されており、この吸入回路75の他端部は、タンクTに接続されている。また、パイロット室専用のポンプ69の吐出ポートには、吐出回路77の一端部が接続されており、この吐出回路77の途中には、パイロット室専用のポンプ69側への圧油の流れを阻止する逆止弁79が配設されている。更に、吐出回路77の途中における逆止弁79と吐出回路77の他端部との間には、排出回路81の一端部が接続されており、この排出回路81の他端部は、タンクTに接続されてあって、排出回路81の途中には、圧力制御弁83が配設されている。そして、パイロット回路45の他端部は、吐出回路77の他端部に接続されている。
従って、油圧式プレスブレーキ1に本発明の第2実施形態に係る油圧システムを用いた場合には、ワークWに対して曲げ加工を開始する前に、パイロット室専用のポンプ69のインダクションモータ73の駆動によりポンプ回転軸71を回転させて、換言すれば、パイロット室専用のポンプ69を稼働させて、吸入回路75及び吐出回路77を経由してパイロット回路45に圧油を供給する。これにより、パイロット回路45における電磁切換弁47と吐出回路77との間の圧力を十分に上げて、パイロット回路45に関する準備を行うことができる。
そして、本発明の第2実施形態においても、前述のパイロット回路45に関する準備の作用を除き、本発明の第1実施形態と同様の作用及び効果を奏するものである。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図5を参照して説明する。
図5に示すように、本発明の第3実施形態においては、本発明の第1実施形態に係る油圧システムと一部異なる油圧システムを用いており、本発明の第3実施形態に係る油圧システムのうち、本発明の第3実施形態に係る油圧システムと異なる構成について説明する。なお、本発明の第3実施形態に係る油圧システムにおける複数の構成要素のうち、本発明の第1実施形態に係る油圧システムと対応するものについては、図面中に同一番号を付してある。
本体フレーム7の適宜位置には、下部テーブル11を凸状に撓ませるクラウニングシリンダ85の油圧室87に圧油を供給するクラウニング用のポンプ89が設けられている。また、クラウニング用のポンプ89は、ポンプ回転軸91、及びこのポンプ回転軸91を回転させるインダクションモータ93を備えている。なお、クラウニングシリンダ85は、特開2012−143804号公報、及び特開2005−7410号公報に示すような公知の構成からなるものである。
クラウニング用のポンプ89の吸入ポートには、吸入回路95の一端部が接続されており、この吸入回路95の他端部は、タンクTに接続されている。また、クラウニング用のポンプ89の吐出ポートには、吐出回路97の一端部が接続されており、この吐出回路97の他端部は、クラウニングシリンダ85の油圧室87に接続されてあって、吐出回路97の途中には、クラウニング用のポンプ89側への圧油の流れを阻止する逆止弁99が配設されている。更に、吐出回路97の途中における逆止弁99とクラウニングシリンダ85の油圧室87との間には、排出回路101の一端部が接続されており、この排出回路101の他端部は、タンクTに接続されてあって、排出回路101の途中には、圧力制御弁103が配設されている。そして、パイロット回路45の他端部は、吐出回路97の途中における排出回路101の一端部とクラウニングシリンダ85の油圧室87との間に接続されている。
従って、油圧式プレスブレーキ1に本発明の第3実施形態に係る油圧システムを用いた場合には、ワークWに対して曲げ加工を開始する前に、クラウニング用のポンプ89のインダクションモータ93の駆動によりポンプ回転軸91を回転させて、換言すれば、クラウニング用のポンプ89を稼働させて、吸入回路95及び吐出回路97を経由してパイロット回路45に圧油を供給する。これにより、パイロット回路45における電磁切換弁47と吐出回路97との間の圧力を十分に上げて、パイロット回路45に関する準備を行うことができる。
そして、本発明の第3実施形態においても、前述のパイロット回路45に関する準備の作用を除き、本発明の第1実施形態と同様の作用及び効果を奏するものである。
本発明は、前述の実施形態の説明に限るものでなく、例えば、次のように種々の態様で実施可能である。即ち、本発明の第3実施形態において、パイロット回路45の他端部がクラウニング用のポンプ89の吐出ポートに接続した吐出回路97に接続される代わりに、パンチ3を上部テーブル13に固定するためのクランプユニットの油圧室(図示省略)に圧油を供給するクランプ用のポンプ(図示省略)の吐出ポートに接続した吐出回路(図示省略)に接続されても構わない。なお、クランプユニットは、特開2003−191016号公報に示すような公知の構成からなるものである。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
1 油圧式プレスブレーキ
3 パンチ
5 ダイ
7 本体フレーム
9 サイドプレート
11 下部テーブル
13 上部テーブル
15 昇降シリンダ
17 シリンダ本体
19 ピストン
21 ピストンロッド
23 上部油圧室
25 下部油圧室
27 位置検出センサ
29 圧力センサ
31 双方向ピストンポンプ
33 ポンプ回転軸
35 サーボモータ
37 斜板
39 パイロット室
41 第1メイン回路
43 第2メイン回路
45 パイロット回路
47 電磁切換弁
49 逆止弁
51 アキュムレータ

Claims (5)

  1. パンチとダイの協働によって板状のワークに対して曲げ加工を行う油圧式プレスブレーキにおいて、
    本体フレームの下部に設けられ、前記ダイ保持する下部テーブルと、
    前記本体フレームの上部昇降可能に設けられ、前記パンチ保持する上部テーブルと、
    筒状のシリンダ本体、及び前記シリンダ本体内に昇降可能に設けられたピストンを備え、前記シリンダ本体内が前記ピストンによって上部油圧室と下部油圧室に上下に区画され、前記上部テーブルを昇降させる昇降シリンダと、
    ンプ回転軸、前記ポンプ回転軸を回転させる制御モータ、前記ポンプ回転軸に対する傾動によってポンプ吐出流量を無負荷用のポンプ吐出流量と前記無負荷用のポンプ吐出流量よりも小さい高負荷用のポンプ吐出流量とに可変する斜板、及び前記斜板を傾動させるためのパイロット室を備え、前記パイロット室にパイロット圧が作用すると、前記斜板が前記無負荷用のポンプ吐出流量に対応する無負荷用の傾斜位置から前記高負荷用のポンプ吐出流量に対応する高負荷用の傾斜位置に傾動するように構成され双方向ピストンポンプと、
    一端部が前記双方向ピストンポンプの一方の吐出ポートに接続され、他端部が前記上部油圧室に接続された第1メイン回路と、
    一端部が前記双方向ピストンポンプの他方の吐出ポートに接続され、他端部が前記下部油圧室に接続された第2メイン回路と、
    一端部が前記パイロット室に接続され、他端部が前記第2メイン回路の途中に接続されたパイロット回路と、
    前記パイロット回路の途中に配設され、前記パンチがワークに接触する接触直前位置に位置したこと又はワークに接触したことがセンサによって検出されると、遮断状態から連通状態に切り換るように構成された電磁切換弁と、
    前記パイロット回路の途中における前記電磁切換弁と前記パイロット回路の先端部との間に配設され、前記第2メイン回路側へ圧油の流れを阻止する逆止弁と、
    前記パイロット回路の途中における前記電磁切換弁と前記逆止弁との間に配設され、圧油を蓄圧するアキュムレータと、を具備したことを特徴とする油圧式プレスブレーキ。
  2. パンチとダイの協働によって板状のワークに対して曲げ加工を行う油圧式プレスブレーキにおいて、
    本体フレームの下部に設けられ、前記ダイ保持する下部テーブルと、
    前記本体フレームの上部昇降可能に設けられ、前記パンチ保持する上部テーブルと、
    筒状のシリンダ本体、及び前記シリンダ本体内に昇降可能に設けられたピストンを備え、前記シリンダ本体内が前記ピストンによって上部油圧室と下部油圧室に上下に区画され、前記上部テーブルを昇降させる昇降シリンダと、
    ンプ回転軸、前記ポンプ回転軸を回転させる制御モータ、前記ポンプ回転軸に対する傾動によってポンプ吐出流量を無負荷用のポンプ吐出流量と前記無負荷用のポンプ吐出流量よりも小さい高負荷用のポンプ吐出流量とに可変す斜板、及び前記斜板を傾動させるためのパイロット室を備え、前記パイロット室にパイロット圧が作用すると、前記斜板が前記無負荷用のポンプ吐出流量に対応する無負荷用の傾斜位置から前記高負荷用のポンプ吐出流量に対応する高負荷用の傾斜位置に傾動するように構成され双方向ピストンポンプと、
    一端部が前記双方向ピストンポンプの一方の吐出ポートに接続され、他端部が前記上部油圧室に接続された第1メイン回路と、
    一端部が前記双方向ピストンポンプの他方の吐出ポートに接続され、他端部が前記下部油圧室に接続された第2メイン回路と、
    一端部が前記パイロット室に接続され、他端部が前記双方向ピストンポンプとは独立して稼働する別のポンプの吐出ポート接続されたパイロット回路と、
    前記パイロット回路の途中に配設され、前記パンチがワークに接触する接触直前位置に位置したこと又はワークに接触したことがセンサによって検出されると、遮断状態から連通状態に切り換るように構成された電磁切換弁と、を具備したことを特徴とする油圧式プレスブレーキ。
  3. 前記別のポンプは、前記パイロット室に圧油を供給するためのパイロット室専用のポンプであることを特徴とする請求項2に記載の油圧式プレスブレーキ。
  4. 前記別のポンプは、前記下部テーブルを凸状に撓ませるクラウニングシリンダの油圧室に圧油を供給するクラウニング用のポンプであることを特徴とする請求項2に記載の油圧式プレスブレーキ。
  5. 前記別のポンプは、前記パンチを前記上部テーブルに固定するためのクランプユニットの油圧室に圧油を供給するクランプ用のポンプであることを特徴とする請求項2に記載の油圧式プレスブレーキ。
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