JP3816771B2 - 管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置 - Google Patents

管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土砂取り込み手段と土砂押し込み手段とを有する土砂圧送ポンプを用いて、土砂溜めタンクの掘削土砂を土砂取込み用のシリンダとしての外側シリンダに取り込んだ後にこの取り込んだ掘削土砂を土砂圧送パイプに押し込んで圧送する管推進機用土砂圧送装ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
管を地中に埋設する工法として、管推進工法が従来から知られている。この管推進工法では、前方にカッタを設けた管推進機本体の後方にヒューム管等で形成した埋設管を順次連結し、これらの埋設管を発進立坑内の元押しジャッキで推進しながら前方の地山をカッタで掘削して管推進機本体で地山内を掘進するとともに、各埋設管を順次地中に押し込んで埋設して行く方法が通常用いられている。管推進機は、こうした管推進工法を実施するため、管推進機本体と元押しジャッキとで構成された装置である。カッタで掘削した掘削土砂は、管推進機本体や埋設管の内部に取り込んで地上に排出するが、その掘削土砂の排土方式には、スクリューオーガ排土方式、泥水方式等の流体輸送排土方式、吸引(バキューム)排土方式、圧送排土方式等の種々の方式がある。
【0003】
本発明は、こうした排土方式のうち圧送排土方式を用いた管推進機について土砂圧送ポンプの制御装置を改良しようとするものである。この圧送排土方式を用いた管推進機では、管推進機本体で地山を掘進する際、カッタで掘削した掘削土砂にベントナイト溶液等の粘性付与材を注入、撹拌混合して塑性流動性のある泥土を生成する。そして、こうして生成された泥土は、管推進機本体の外周側を通過し、一部が管推進機本体後方の埋設管の外周側に導かれるとともに、残りが管推進機本体乃至は埋設管の内部に設置した土砂溜めタンクに送り込まれて一時的に溜められる。
【0004】
このように、掘削土砂は、泥土として土砂溜めタンクに溜められるが、その土砂溜めタンクの掘削土砂は、後述する土砂圧送ポンプにより、埋設管内部に敷設した土砂圧送パイプを通じて地上に圧送する。圧送排土方式を用いた管推進機では、塑性流動性のある泥土を埋設管の外周側に導くようにしているため、管推進時における埋設管外周面と周辺地山との摩擦抵抗を低減して埋設管の貫入抵抗を軽減することができるという利点がある。こうした圧送排土方式の管推進機は、人が入れないような小口径の管を地中に埋設する小口径管推進機に多用されていて、これまで好結果を収めている。
【0005】
本発明は、こうした圧送排土方式の管推進機に用いられる土砂圧送ポンプの土砂取込み用のシリンダや土砂圧送用のピストンを所定のプロセスで駆動するための制御装置を改良しようとするものである。そこで、後述する本発明の技術内容の理解を容易にするため、図5及び図6に基づき、従来から一般的に知られている管推進機用土砂圧送ポンプ及びその制御装置について概説する。図5は、管推進機用土砂圧送装置を駆動するプロセスを説明するための一般的な管推進機用土砂圧送ポンプの周辺の縦断面図、図6は、図5に示した管推進機用土砂圧送ポンプの従来例の油圧制御装置の油圧回路図である。
【0006】
まず、図5及び図6に基づき、従来の一般的な管推進機用土砂圧送ポンプについて説明する。なお、この種の管推進機用土砂圧送ポンプは、例えば、特開昭59ー51171号公報や後述する特開平4−360920号公報に開示されているので、その詳細については、これらの公報を参照されたい。
【0007】
これらの図において、1は側壁1aで仕切られて形成され泥土化した掘削土砂sを一時的に溜める土砂溜めタンク、1bは側壁1aの開口部周辺に設けられこの開口部に当接する後記外側シリンダ5の前端部5bをシールする環状のシール部材、1cは土砂溜めタンク1に設けられ管推進機本体の外周側を通過した泥土状の掘削土砂が導かれる土砂吸込み口、2は土砂溜めタンク1の掘削土砂sを土砂圧送ポンプで地上に圧送する管路となる土砂圧送パイプ、3は側壁1aと側壁3aとで仕切られて形成され外側シリンダ5と後記土砂圧送ピストン6bとの摺動面を潤滑するための潤滑油を貯溜する油タンク、4は前端を開放し後端部に底部を設けた筒状のケーシングである。
【0008】
土砂溜めタンク1は、通常は管推進機本体の内部に設置され、場合によっては埋設管の内部にも設置される。土砂圧送パイプ2は、側壁1aの開口部に開口するように取り付けられ埋設管内に固定されて敷設される。土砂圧送パイプ2は、埋設管と同様、継ぎ足されて発進立坑内に導かれる。ケーシング4は、土砂溜めタンク1と同様、管推進機本体又は埋設管2の内部に設置して固定される。
【0009】
5はケーシング4内に摺動可能に嵌挿されて前進及び後退するように油圧で駆動される土砂取込み用のシリンダとしての外側シリンダ、5aは外側シリンダ5の後端部をなす外側シリンダ押進用ピストン、6は外側シリンダ5内に摺動可能に嵌挿されて前進及び後退するように油圧で駆動される内側シリンダ、6aは内側シリンダ6の後端部をなす内側シリンダ押進用ピストン、6bは外側シリンダ5内に摺動可能に嵌挿されて外側シリンダ5に取り込まれた掘削土砂sを前進時に土砂圧送パイプ2に押し込んで圧送する内側シリンダ6の土砂圧送用のピストン、7は内側シリンダ押進用ピストン6aのストッパである。
【0010】
外側シリンダ5は、前端部に開口を有し、前進時にその開口から土砂溜めタンク1内の掘削土砂sを内部に取り込み、前進終了時に環状のシール部材1bに当接して土砂圧送パイプ2に接続される。図には明示していないが、外側シリンダ5の後端部の外側シリンダ押進用ピストン5aは、実際には外側シリンダ5の他の円筒部よりも大径に形成しており、これにより、同円筒部の外周面とケーシング4の内周面の間に、第2の油室R2となる環状間隙を形成している。土砂圧送用のピストン6bは、内側シリンダ6の前端部に設けられて外側シリンダ5に取り込んだ掘削土砂sを前進時に土砂圧送パイプ2に押し込んで圧送し、その前進終了時には、内側シリンダ押進用ピストン6aがストッパ7に当接する。
【0011】
P1はケーシング4の後端部に設けられた作動油給排用の第1のポート、P2はケーシング4の側部に設けられた作動油給排用の第2のポート、R1は作動油が第1のポートP1から直接導かれるケーシング4の前面と外側シリンダ押進用ピストン5aの後面の間の第1の油室、R2は作動油が第2のポートP2から直接導かれるケーシング4の内周面と外側シリンダ5の外周面の間の第2の油室、R3は第1の油室R1内の作動油が図示していない内部流路を通じて導かれる外側シリンダ押進用ピストン5aの前面と内側シリンダ押進用ピストン6aの後面の間の第3の油室、R4は第2の油室R2内の作動油が図示していない内部流路を通じて導かれる外側シリンダ5の内周面と内側シリンダ6の外周面の間の第4の油室である。
【0012】
この土砂圧送ポンプを駆動するときには、外側シリンダ5及び内側シリンダ6が後退している図5(a)に示す状態において、第1のポートP1及び第2のポートP2からそれぞれ圧油を供給及び排出することにより、図5(b)に示すように、土砂取込み用のシリンダとしての外側シリンダ5を前進させて土砂溜めタンク内の掘削土砂sを取り込み、次いで、図5(c)に示すように、内側シリンダ6を前進させて土砂圧送用のピストン6bを前進させ、外側シリンダ5に取り込んだ掘削土砂sを土砂圧送パイプ2に押し込んで圧送する。こうして外側シリンダ5及び土砂圧送用のピストン6bの前進工程が終了した後は、圧油を供給及び排出するポートを切り換えて第2のポートP2及び第1のポートP1からそれぞれ圧油を供給及び排出することにより、外側シリンダ5を後退させて原位置に復帰させ、次いで、土砂圧送用のピストン6bを後退させて原位置に復帰させ、外側シリンダ5及び土砂圧送用のピストン6bの後退工程が終了する。
【0013】
土砂圧送ポンプは、このように、第1のポートP1及び第2のポートP2を通じて圧油の供給及び排出を交互に行うことにより、外側シリンダ5及び土砂圧送用のピストン6bの前進工程及び後退工程を繰り返すことを要するため、圧油を供給及び排出するポートを切り換え制御するための油圧制御装置が必要となる。そこで、その油圧制御装置を図6に基づいて説明する。
【0014】
図6において、11は油圧発生源としての油圧ポンプ、12はこの油圧ポンプ11を駆動するための電動機、13は作動油を溜めるための油タンク、14は油圧供給用管路内63の圧油が設定圧まで上昇すると同管路63内の圧油を油タンク13に逃がすリリーフ弁、16は電気信号により圧油供給用管路63及び圧油排出用管路64をそれぞれ油圧管路61,62の一方及び他方に選択的に接続したりその接続を停止したりするように圧油の流れを切り換え得る電磁式の方向切換弁、41は第1の油圧管路61の油圧上昇を検出して土砂圧送用のピストン6bの前進の終了を検出する第1の検出器、42は第2の油圧管路62の油圧上昇を検出して土砂圧送用のピストン6bの後退の終了を検出する第2の検出器、61は第1のポートP1に接続する第1の油圧管路、62は第2のポートP2に接続する第2の油圧管路、63は油圧ポンプ11の圧油を供給するための圧油供給用管路、64は圧油を油タンク13に排出するための圧油排出用管路である。
【0015】
方向切換弁16は、4ポート3位置の電磁式の方向切換弁であり、左側のソレノイド16a及び右側のソレノイド16bに電気信号を出力されたとき、それぞれ I位置及びII位置に切り換えられ、それ以外のときは中立位置を保持する。そして、 I位置に切り換えられたときには、ポートPをポートBに連通させるとともにポートAをポートTに連通させることにより、圧油供給用管路63の圧油を第1の油圧管路61に供給するとともに第2の油圧管路62の圧油を圧油排出用管路64に排出する。また、II位置に切り換えられたときには、ポートPをポートAに連通させるとともにポートBをポートTに連通させることにより、圧油供給用管路63の圧油を第2の油圧管路62に供給するとともに第1の油圧管路61の圧油を圧油排出用管路64に排出する。一方、中立位置においては、図示の通り、ポートPをポートTに連通させて圧油供給用管路63を圧油排出用管路64に接続するため、圧油供給用管路63に送られる油圧ポンプ11からの圧油を圧油排出用管路64を通じて油タンク13に戻す。
【0016】
土砂圧送用のピストン6bの前進及び後退が終了すると、それぞれ第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62の油圧が所定の値まで上昇するが、図6の油圧回路では、この所定の値に近似する値を設定値として予め設定しておく。第1の検出器41及び第2の検出器42は、それぞれ、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62の油圧がその予め設定した設定値まで上昇したことを検出して方向切換弁16をII位置及び I位置に切り換える。
【0017】
こうした第1の検出器41及び第2の検出器42での油圧上昇の検出に基づいて方向切換弁16を切り換えるように制御するため、図示しない電気回路を図6の油圧回路に付設している。この電気回路は、第1の検出器41及び第2の検出器42と連動して作動し方向切換弁16のソレノイド16a,16bに電気信号を出力する図示しないタイマを備えている。このタイマは、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62の油圧が設定値まで上昇したことを第1の検出器41及び第2の検出器42が検出した後、設定した時間を経過すると、方向切換弁16のソレノイド16a,16bに電気信号を出力する。
【0018】
したがって、第1の検出器41は、第1の油圧管路61の油圧が設定値まで上昇したことを検出した場合において所定時間経過すると、タイマを通じて方向切換弁16の右側のソレノイド16bに電気信号を出力して、方向切換弁16をII位置に切り換える。また、第2の検出器42は、第2の油圧管路62の油圧が設定値まで上昇したことを検出した場合において所定時間経過すると、タイマを通じて方向切換弁16の左側のソレノイド16aに電気信号を出力して、方向切換弁16を I位置に切り換える。
【0019】
図6に図示の油圧制御装置は、人が入れない小口径の管推進機に適用されるため、方向切換弁16を含む油圧操作部を手狭な管推進機本体内に設置しないで、発進立坑内を含む地上側に設置している。また、これに伴って、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62に可撓性の油圧ホースを使用して所要長の油圧ホースを予めリールに巻いておき、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62を管推進機の推進に応じて適宜繰り出すことができるようにしている。
【0020】
次に、以上述べた管推進機用土砂圧送ポンプ及びその油圧制御装置の動作を系統的に説明する。
【0021】
外側シリンダ5及び内側シリンダ6が後退している図5(a)に示す状態において、方向切換弁16を I位置に切り換えると、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62がそれぞれ圧油供給用管路63及び圧油排出用管路64に接続されるため、油圧ポンプ11の圧油が第1のポートP1から第1の油室R1内に供給されて外側シリンダ押進用ピストン5aの後側受圧面に作用するとともに第2の油室R2内の圧油が第2のポートP2から排出されて、外側シリンダ5が前進する。外側シリンダ5は、こうして前進する過程で土砂溜めタンク1内の掘削土砂sを取り込み、前進終了時には、図5(b)に示すように、前端部5bがシール部材1bに当接して土砂圧送パイプ2に接続され、これにより、土砂圧送パイプ2を土砂溜めタンク1から隔離する。
【0022】
外側シリンダ5の前進が終了すると、第1の油室R1と第3の油室R3の間の図示していない内部流路が周知の機構により開放されるため、油圧ポンプ11の圧油が第1のポートP1から第1の油室R1に引き続き供給されながら第1の油室R1内の圧油が第3の油室R3に導かれて内側シリンダ押進用ピストン6aの後側受圧面に作用し、内側シリンダ6が前進する。この間、第2の油室R2の圧油が第2のポートP2から排出されながら、第4の油室R4内の作動油が、図示していない内部流路を通じて第2の油室R2内に導かれて、第2のポートP2から排出される。内側シリンダ6の土砂圧送用のピストン6bは、こうして前進する過程で、外側シリンダ5内の掘削土砂sを土砂圧送パイプ2に押し込んで圧送し、その前進終了時には、内側シリンダ押進用ピストン6aの前面が図5(c)に示すようにストッパ7に当接する。
【0023】
以上の過程により外側シリンダ5及び土砂圧送用のピストン6bの前進工程が終了すると、第1の油圧管路61の油圧が上昇する。そうすると、第1の検出器41は、第1の油圧管路61の油圧が設定値まで上昇したことを検出して、図示していないタイマを作動させ、所定時間経過後に方向切換弁16をII位置に切り換える。
【0024】
方向切換弁16をII位置に切り換えると、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62がそれぞれ圧油排出用管路64及び圧油供給用管路63に接続されるとともに、第1の油室R1と第3の油室R3の間の図示していない内部流路が周知の機構により閉鎖されるため、油圧ポンプ11の圧油が第2のポートP2から第2の油室R2内に供給されて外側シリンダ押進用ピストン5aの前側受圧面に作用するとともに、第1の油室R1及び第3の油室R3のうちの第1の油室R1内の圧油だけが第1のポートP1から排出される。その結果、外側シリンダ5は、内側シリンダ押進用ピストン6aをストッパ7で係止して牽引しながら、後退して原位置に復帰する。
【0025】
外側シリンダ5の後退が終了すると、前記の閉鎖された第1の油室R1と第3の油室R3の間の内部流路が周知の機構により開放されるため、第1の油室R1の圧油が第1のポートP1から排出されながら、第3の油室R3内の作動油が、その内部流路を通じて第1の油室R1内に導かれて、第1のポートP1から排出される。このとき、油圧ポンプ11の圧油が第2のポートP2から第2の油室R2に引き続き供給されながら第2の油室R2内の圧油が第4の油室R4に導かれて内側シリンダ押進用ピストン6aの前側受圧面に作用するため、土砂圧送用のピストン6bは、内側シリンダ6と共に後退して原位置に復帰する。
【0026】
以上の過程により外側シリンダ5及び土砂圧送用のピストン6bが図5(a)に示す状態に戻って両者の後退工程が終了すると、第2の油圧管路62の油圧が上昇する。そうすると、第2の検出器42は、第2の油圧管路62の油圧が設定値まで上昇したことを検出して、図示していないタイマを作動させ、所定時間経過後に方向切換弁16を I位置に切り換える。その結果、最初に述べた外側シリンダ5の前進工程に移行し、以後、以上述べたような外側シリンダ5及び土砂圧送用のピストン6bの前進工程及び後退工程を繰り返すことにより、土砂溜めタンク1の掘削土砂sを土砂圧送パイプ2を通じて圧送する。管推進機は、こうして掘削土砂を地上に排出しながら掘進するが、図6の油圧制御装置では、方向切換弁16を含む油圧操作部を前述したように地上側に設置しているため、第1の油圧管路61や第2の油圧管路62を管推進機の掘進に応じて適宜延長する。
【0027】
従来の一般的な管推進機用土砂圧送ポンプは、以上のような仕組みにより掘削土砂sを圧送するため、土砂圧送用のピストン6bの前進工程及び後退工程が終了してから方向切換弁16をII位置及び I位置に切り換えるまでの間に、油圧ホースによる第1の油圧管路61又は第2の油圧管路62内の油圧がリリーフ弁14のリリーフ設定圧まで上昇して油圧ホースを膨張させる。その結果、油圧ホースの膨張分のエネルギーが油圧ホース内に蓄積されるとともに、油圧ホースが膨張により体積を変化させて管推進機本体側に引き込まれる。そのため、方向切換弁16の切換時に油圧ホース内の油圧が瞬間的に消圧されると、油圧ホース内の大きな蓄積エネルギーが瞬時に解放されて、油圧ホースが飛び跳ねたりとぐろを巻いたりするというような油圧ホースの暴れが生じる。
【0028】
こうした問題を解決するための技術として、特開平4−360920号公報に記載の管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置を挙げることができる。この従来の技術に係る油圧制御装置は、土砂圧送ポンプを前進工程及び後退工程へ移行させるように油路を切り換える油路切換手段としての方向切換弁16を地上側に設置することを前提にして、次のように構成している。
【0029】
すなわち、「第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62をなす油圧ホースの圧油をロジック弁の開放により油タンク13に逃がすことのできる消圧用の排油路を設けて、油圧ホース内の油圧が設定値まで上昇したことを第1の検出器41又は第2の検出器42で検出したときに、方向切換弁16を特に中立位置に切り換えるとともにロジック弁を開放し、方向切換弁16をタイマでII位置又は I位置に切り換えるまでの間に、油圧ホース内の圧油を、前記の消圧用の排油路を通じて油タンク13に逃がして消圧する」ようにしている。その場合、ロジック弁が瞬間的に全開しないように全開するまでの時間を調整することにより、油圧ホース内の圧油を油タンク13に徐々に逃がすようにしているため、油圧ホース内の油圧が瞬間的に消圧されることはなくなって、油圧ホースの暴れが生じるのを防止することができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、土砂圧送ポンプを前進工程や後退工程へ移行させるための油路切換手段としての方向切換弁16を地上側に設置した場合には、既述したように、第1の油圧管路61や第2の油圧管路62が地上側と管推進機本体側とを結ぶ油圧ホースによる油の管路となり、この油圧ホースの暴れを防ぐには、方向切換弁16での油路の切換時に第1の油圧管路61や第2の油圧管路62内の油圧を緩やかに消圧することが必要になる。また、油路切換手段としての方向切換弁16を管推進機本体側に設置した場合には、圧油供給用管路63や圧油排出用管路64が地上側と管推進機本体側とを結ぶ油圧ホースによる油の管路となり、方向切換弁16での油路の切換時に油圧ホースが暴れないように特に圧油供給用管路63内の油圧を緩やかに消圧することが必要になる。仮に、この圧油供給用管路63内の油圧を緩やかに消圧しないで瞬間的に消圧した場合には、圧油供給用管路63内にその膨張により蓄積された油圧が、方向切換弁16での油路の切換時に、前工程で圧油排出用管路64に接続されていた第1の油圧管路61又は第2の油圧管路62に瞬間的に導かれて解放されるため、圧油供給用管路63となる油圧ホースに、暴れが生じることとなる。
【0031】
前述したように、従来の技術に係る管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置は、方向切換弁16を地上側に設置することを前提にして構成している。そのため、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62に消圧用の排油路を設けて、方向切換弁16での油路の切換時に第1の油圧管路61や第2の油圧管路62内の油圧だけを緩やかに消圧するようにしており、圧油供給用管路63内の油圧を緩やかに消圧することはできない。こうしたことから、この従来の技術に係る油圧制御装置は、方向切換弁16を管推進機本体側に設置した場合に、地上側と管推進機本体側とを結ぶ圧油供給用管路63が油路の切換時に暴れるのを防ぐことができず、そのため、利用範囲が限定されて有効に利用することができない。
【0032】
本発明は、こうした従来の技術にみられる問題を解決しようとするものであって、その技術課題は、土砂圧送ポンプを前進工程及び後退工程へ移行させるように油路を切り換える油路切換手段を地上側及び管推進機本体側の何れに設置しても、地上側と管推進機本体側とを結ぶ油の管路が油路切換手段での油路の切換時に暴れるのを防ぐことができる管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明のこうした技術課題は、
前端が開放された筒状のケーシング内に摺動可能に嵌挿されて前進及び後退するように油圧で駆動され前進時に土砂溜めタンク内の掘削土砂を前端側から取り込む土砂取込み用のシリンダと、この土砂取込み用のシリンダ内に摺動可能に嵌挿されて前進及び後退するように油圧で駆動され土砂取込み用のシリンダの内部に取り込んだ掘削土砂を前進時に土砂圧送パイプに押し込んで圧送する土砂圧送用のピストンとを備え、ケーシングに設けられた第1のポート及び第2のポートからそれぞれ圧油を供給及び排出することにより、土砂取込み用のシリンダを前進させた後に土砂圧送用のピストンを前進させるとともに、第2のポート及び第1のポートからそれぞれ圧油を供給及び排出することにより、土砂取込み用のシリンダを後退させた後に土砂圧送用のピストンを後退させる管推進機用土砂圧送ポンプを駆動するため、第1のポートに接続する第1の油圧管路と、第2のポートに接続する第2の油圧管路と、油圧ポンプの圧油を供給するための圧油供給用管路と、圧油を油タンクに排出するための圧油排出用管路と、第1の油圧管路の油圧上昇を検出して土砂圧送用のピストンの前進の終了を検出する第1の検出器と、第2の油圧管路の油圧上昇を検出して土砂圧送用のピストンの後退の終了を検出する第2の検出器とを備え、第1の検出器での油圧上昇の検出に基づいて第1の油圧管路及び第2の油圧管路をそれぞれ圧油排出用管路及び圧油供給用管路に接続し、第2の検出器での油圧上昇の検出に基づいて第1の油圧管路及び第2の油圧管路をそれぞれ圧油供給用管路及び圧油排出用管路に接続するように制御する管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置において、
第1の油圧管路及び圧油供給用管路の間の流路を開閉する第1の圧油供給用ロジック弁と、第2の油圧管路及び圧油供給用管路の間の流路を開閉する第2の圧油供給用ロジック弁と、第1の油圧管路及び圧油排出用管路の間の流路を開閉する第1の圧油排出用ロジック弁と、第2の油圧管路及び圧油排出用管路の間の流路を開閉する第2の圧油排出用ロジック弁と、パイロット圧を第1の圧油供給用ロジック弁に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて第1の圧油供給用ロジック弁を開閉する第1の絞り付きの圧油供給用切換弁と、パイロット圧を第2の圧油供給用ロジック弁に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて第2の圧油供給用ロジック弁を開閉する第2の絞り付きの圧油供給用切換弁と、パイロット圧を第1の圧油排出用ロジック弁に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて第1の圧油排出用ロジック弁を開閉する第1の絞り付きの圧油排出用切換弁と、パイロット圧を第2の圧油排出用ロジック弁に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて第2の圧油排出用ロジック弁を開閉する第2の絞り付きの圧油排出用切換弁とを設け、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を開き第1の絞り付きの圧油排出用切換弁で第1の圧油排出用ロジック弁を閉じるとともに、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を閉じ第2の絞り付きの圧油排出用切換弁で第2の圧油排出用ロジック弁を開くことにより、土砂取込み用のシリンダ及び土砂圧送用のピストンを順次前進させ、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を開き第2の絞り付きの圧油排出用切換弁で第2の圧油排出用ロジック弁を閉じるとともに、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を閉じ第1の絞り付の圧油排出用切換弁で第1の圧油排出用ロジック弁を開くことにより、土砂取込み用のシリンダ及び土砂圧送用のピストンを順次後退させ、第1の検出器で第1の油圧管路の油圧上昇を検出したときには、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を開いて圧油供給用管路の圧油をこの第2の圧油供給用ロジック弁から開放状態にある第2の圧油排出用ロジック弁を経て圧油排出用管路に戻すとともに、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を閉じて第1の油圧管路の油圧を保持した後に、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁で第1の圧油排出用ロジック弁を開いて第1の油圧管路の圧油を圧油排出用管路に逃がし、第2の検出器で第2の油圧管路の油圧上昇を検出したときには、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を開いて圧油供給用管路の圧油をこの第1の圧油供給用ロジック弁から開放状態にある第1の圧油排出用ロジック弁を経て圧油排出用管路に戻すとともに、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を閉じて第2の油圧管路の油圧を保持した後に、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁で第2の圧油排出用ロジック弁を開いて第2の油圧管路の圧油を圧油排出用管路に逃がすようにしたこと、
により達成される。
【0034】
本発明の管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置は、こうした手段を採用していて、第1の検出器で第1の油圧管路の油圧上昇を検出したときに、特に、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を閉じて第1の油圧管路の油圧を保持した後に、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁で第1の圧油排出用ロジック弁を開いて第1の油圧管路の圧油を圧油排出用管路に逃がすようにしているので、第1の油圧管路及び第2の油圧管路をそれぞれ圧油排出用管路及び圧油供給用管路に接続するまでの間に、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁の絞りの作用で第1の圧油排出用ロジック弁を徐々に開いて第1の油圧管路の圧油を圧油排出用管路に逃がすことにより、第1の油圧管路の油圧を緩やかに消圧することができる。
【0035】
同様にして、第2の検出器で第2の油圧管路の油圧上昇を検出したときに、特に、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を閉じて第2の油圧管路の油圧を保持した後に、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁で第2の圧油排出用ロジック弁を開いて第2の油圧管路の圧油を圧油排出用管路に逃がすようにしているので、第1の油圧管路及び第2の油圧管路をそれぞれ圧油供給用管路及び圧油排出用管路に接続するまでの間に、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁の絞りの作用で第2の圧油排出用ロジック弁を徐々に開いて第2の油圧管路の圧油を圧油排出用管路に逃がすことにより、第2の油圧管路の圧油を緩やかに消圧することができる。こうしたことから、第1・第2の圧油供給用ロジック弁、第1・第2の圧油排出用ロジック弁、第1・第2の絞り付きの圧油供給用切換弁及び第1・第2の絞り付きの圧油排出用切換弁による油路切換手段を地上側に設置した場合には、地上側と管推進機本体側とを結ぶ油の管路である第1の油圧管路や第2の油圧管路が油路切換手段での油路の切換時に暴れるのを防ぐことができる。
【0036】
また、第1の検出器で第1の油圧管路の油圧上昇を検出したときに、特に、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を開いて圧油供給用管路の圧油をこの第2の圧油供給用ロジック弁から開放状態にある第2の圧油排出用ロジック弁を経て圧油排出用管路に戻すようにしているので、第1の油圧管路及び第2の油圧管路をそれぞれ圧油排出用管路及び圧油供給用管路に接続するまでの間に、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁の絞りの作用で第2の圧油供給用ロジック弁を徐々に開いて圧油排出用管路に戻すことにより、圧油供給用管路の油圧を緩やかに消圧することができる。
【0037】
同様にして、第2の検出器で第2の油圧管路の油圧上昇を検出したときに、特に、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を開いて圧油供給用管路の圧油をこの第1の圧油供給用ロジック弁から開放状態にある第1の圧油排出用ロジック弁を経て圧油排出用管路に戻すようにしているので、第1の油圧管路及び第2の油圧管路をそれぞれ圧油供給用管路及び圧油排出用管路に接続するまでの間に、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁の絞りの作用で第1の圧油供給用ロジック弁を徐々に開いて圧油排出用管路に戻すことにより、圧油供給用管路の油圧を緩やかに消圧することができる。こうしたことから、油路切換手段を管推進機本体側に設置しても、地上側と管推進機本体側とを結ぶ油の管路である圧油供給用管路が油路切換手段での油路の切換時に暴れるのを防止することができる。以上のように、本発明の管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置によれば、油路切換手段を地上側及び管推進機本体側の何れに設置しても、地上側と管推進機本体側とを結ぶ油の管路が油路切換手段での油路の切換時に暴れるのを防ぐことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が実際上どのように具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図4に基づいて説明することにより、本発明の実施の形態を明らかにする。図1は、本発明の具体化例に係る管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置を示す油圧回路図、図2は、図1の管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置中の油路切換手段を構成する弁の動作の推移及び油圧回路の圧力の推移を示す図、図3は、油路切換手段を地上側に設置した場合の図1と同様の油圧回路図、図4は、油路切換手段を管推進機本体側に設置した場合の図1と同様の油圧回路図である。これらの図において図6と同一の符号を付けた部分は、同図と同等の部分を表すので、詳述しない。
【0039】
図1の油圧制御装置は、前端が開放された筒状のケーシング4内に摺動可能に嵌挿され前進時に土砂溜めタンク1内の掘削土砂sを前端側から取り込む土砂取込み用のシリンダとしての外側シリンダ5と、内側シリンダ6の前端部に設けられて外側シリンダ5内に摺動可能に嵌挿され外側シリンダ5の内部に取り込んだ掘削土砂sを前進時に土砂圧送パイプ2に押し込んで圧送する土砂圧送用のピストン6bとを備え、ケーシング4に設けられた第1のポートP1及び第2のポートP2からそれぞれ圧油を供給及び排出することにより、外側シリンダ5を前進させた後に土砂圧送用のピストン6bを前進させるとともに、第2のポートP2及び第1のポートP1からそれぞれ圧油を供給及び排出することにより、外側シリンダ5を後退させた後に土砂圧送用のピストン6bを後退させる図5に示したものと同様の管推進機用土砂圧送ポンプを駆動するためのものである。
【0040】
この油圧制御装置は、こうした管推進機用土砂圧送ポンプを駆動するため、第1のポートP1に接続する第1の油圧管路61と、第2のポートP2に接続する第2の油圧管路62と、油圧ポンプ11の圧油を供給するための圧油供給用管路63と、圧油を油タンク13に排出するための圧油排出用管路64と、第1の油圧管路61の油圧上昇を検出して土砂圧送用のピストン6bの前進の終了を検出する第1の検出器41と、第2の油圧管路62の油圧上昇を検出して土砂圧送用のピストン6bの後退の終了を検出する第2の検出器42とを備え、第1の検出器41での油圧上昇の検出に基づいて、所定時間経過後に第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62をそれぞれ圧油排出用管路64及び圧油供給用管路63に接続し、第2の検出器42での油圧上昇の検出に基づいて、所定時間経過後に第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62をそれぞれ圧油供給用管路63及び圧油排出用管路64に接続するように制御するものであり、この点では、図6の従来例の油圧制御装置と変わらない。
【0041】
このように、図1の油圧制御装置は、管推進機用土砂圧送ポンプの構成要素のうちの土砂圧送用のピストン6bの前進及び後退が終了したとき、換言すると、内側シリンダ押進用ピストン6aの前進及び後退が終了したときに働くものであって、外側シリンダ5の動作とは直接関係をもたない。こうしたことから、図1には、外側シリンダ内5を前進、後退するように摺動する内側シリンダ押進用ピストン6aを図示することにより、管推進機用土砂圧送ポンプを模式的に表し、この管推進機用土砂圧送ポンプに符号51を付けている。この図1に示す管推進機用土砂圧送ポンプ51については、その右側が内側シリンダ押進用ピストン6aの前進方向(掘削土砂の圧送方向)を意味し、左側が内側シリンダ押進用ピストン6aの後退方向を意味する。
【0042】
以上を確認の上、本発明の具体化例に係る管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置の特徴的な技術内容について説明する。
【0043】
21は第1の油圧管路61及び圧油供給用管路63の間の流路を開閉する第1の圧油供給用ロジック弁、22は第1の油圧管路61及び圧油排出用管路64の間の流路を開閉する第1の圧油排出用ロジック弁、23は第2の油圧管路62及び圧油供給用管路63の間の流路を開閉する第2の圧油供給用ロジック弁、24は第2の油圧管路62及び圧油排出用管路64の間の流路を開閉する第2の圧油排出用ロジック弁、25は第1の油圧管路61の油圧及び後記第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31を通過する圧油の油圧うちの高い方の油圧を選択して第1の圧油供給用ロジック弁21の信号受け部にパイロット圧として作用させる第1のシャトル弁、26は第2の油圧管路62の油圧及び後記第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33を通過する圧油の油圧うちの高い方の油圧を選択して第2の圧油供給用ロジック弁23の信号受け部にパイロット圧として作用させる第2のシャトル弁である。
【0044】
各ロジック弁21,22,23,24は、信号受け部に作用するパイロット圧と、このパイロット圧に対向するように先端部(図1でいえば下端部)に作用する油圧が同圧のときには、パイロット圧の受圧面積と油圧の受圧面積との差により内部のポペットが図1の下方に付勢されて流路を閉じている。また、信号受け部に作用するパイロット圧が油タンク13の油圧と同程度の低い圧であるときには、内部のポペットが図1の上方に付勢されて流路を開く。したがって、例えば第1の圧油供給用ロジック弁21の信号受け部に油タンク13の油圧が作用したときには、第1の圧油供給用ロジック弁21は、流路を開いて圧油供給用管路63内の油圧ポンプ11の圧油を第1の油圧管路61に送る。また、図1に示すように、第1の圧油供給用ロジック弁21の先端部と信号受け部とに少なくとも同程度の圧が作用しているときには、第1の圧油供給用ロジック弁21は、第1の油圧管路61と圧油供給用管路63との間の流路を閉じる。
【0045】
31はパイロット圧を第1の圧油供給用ロジック弁21に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて同圧油供給用ロジック弁21を開閉する第1の絞り付きの圧油供給用切換弁、32はパイロット圧を第1の圧油排出用ロジック弁22に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて同圧油排出用ロジック弁22を開閉する第1の絞り付きの圧油排出用切換弁、33はパイロット圧を第2の圧油供給用ロジック弁23に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて同圧油供給用ロジック弁23を開閉する第2の絞り付きの圧油供給用切換弁、34はパイロット圧を第2の圧油排出用ロジック弁24に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて同圧油排出用ロジック弁24を開閉する第2の絞り付きの圧油排出用切換弁である。
【0046】
なお、15は圧油排出用管路64で油タンク13に戻される作動油中の夾雑物を除去するリターンフィルタであり、43は圧油供給用管路63の油圧を検出するための第3の検出器である。この第3の検出器43は、第1の検出器41及び第2の検出器42とは異なり、その検出結果に基づいて土砂圧送ポンプの制御を行うものではなく、本油圧制御装置にとって不可欠のものではない。
【0047】
各絞り付きの圧油供給用切換弁31,33及び各圧油排出用切換弁32,34は、励磁(信号受け部のソレノイドの付勢)により位置が切り換えられる電磁式の切換弁であり、何れも圧油の流入側及び流出側のポートに図示のように絞りが付設されている。第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31及び第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33は、通常時は、何れも図1のように右位置に切り換えられて流路を圧油供給用管路63側に連通している。その結果、圧油供給用管路63の油圧が第1の圧油供給用ロジック弁21及び第2の圧油供給用ロジック弁23にパイロット圧として付与されている。その場合、圧油供給用管路63の油圧が第1の圧油供給用ロジック弁21及び第2の圧油供給用ロジック弁23にそれぞれ第1のシャトル弁25及び第2のシャトル弁26を介して付与されるため、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62の何れかの油圧が圧油供給用管路63の油圧よりも高いときには、その高い方の油圧が圧油供給用ロジック弁21,23中の対応する何れかの弁にパイロット圧として付与される。
【0048】
また、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31及び第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33は、何れも、励磁されたときに左位置に切り換えられて流路を圧油排出用管路64側に連通する。その結果、第1の圧油供給用ロジック弁21及び第2の圧油供給用ロジック弁23に付与されていたパイロット圧が油タンク13に逃がされて、これらの各圧油供給用ロジック弁21,23へのパイロット圧の付与が解除される。
【0049】
第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32及び第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34は、通常時は、何れも図1のように左位置に切り換えられて流路をそれぞれ第1の油圧管路61側及び第2の油圧管路62側に連通している。その結果、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62の油圧がそれぞれ第1の圧油排出用ロジック弁22及び第2の圧油排出用ロジック弁24にパイロット圧として付与されている。また、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32及び第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34は、何れも、励磁されたときに右位置に切り換えられて流路を圧油排出用管路64側に連通する。その結果、第1の圧油排出用ロジック弁22及び第2の圧油排出用ロジック弁24に付与されていたパイロット圧が油タンク13に逃がされて、これらの各圧油排出用ロジック弁22,24へのパイロット圧の付与が解除される。
【0050】
以上述べた管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置の作用効果について説明する。
【0051】
まず、管推進機用土砂圧送ポンプを駆動するときの本油圧制御装置の基本的な動作について説明する。外側シリンダ5及び土砂圧送用のピストン6bを前進させるための土砂圧送ポンプの前進工程を実施するときには、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31を励磁することにより左位置に切り換えて第1の圧油供給用ロジック弁21を開き、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32の励磁を解除することにより左位置に切り換えて第1の圧油排出用ロジック弁22を閉じるとともに、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33の励磁を解除することにより右位置に切り換えて第2の圧油供給用ロジック弁23を閉じ、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34を励磁することにより右位置に切り換えて第2の圧油排出用ロジック弁24を開く。本油圧制御装置は、こうした動作を行うことにより、図6の従来例の油圧制御装置と同様、外側シリンダ5を前進させ、その前進終了後に土砂圧送用のピストン6bを前進させる。
【0052】
また、こうした土砂圧送ポンプの前進工程の終了後に、外側シリンダ5及び土砂圧送用のピストン6bを後退させるための土砂圧送ポンプの後退工程を実施するときには、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33を励磁することにより左位置に切り換えて第2の圧油供給用ロジック弁23を開き、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34の励磁を解除することにより左位置に切り換えて第2の圧油排出用ロジック弁24を閉じるとともに、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31の励磁を解除することにより右位置に切り換えて第1の圧油供給用ロジック弁21を閉じ、第1の絞り付の圧油排出用切換弁32を励磁することにより右位置に切り換えて第1の圧油排出用ロジック弁22を開く。本油圧制御装置は、こうした動作を行うことにより、図6の従来例の油圧制御装置と同様、外側シリンダ5を後退させ、その後退終了後に土砂圧送用のピストン6bを後退させる。
【0053】
次に、この油圧制御装置で土砂圧送ポンプを制御する過程を、図2に示す土砂圧送ポンプの動作の推移に沿って具体的に説明する。なお、図2では、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31の動作を「31電磁弁動作」と表示し、第1の絞り付の圧油排出用切換弁32の動作を「32電磁弁動作」、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33の動作を「33電磁弁動作」、第2の絞り付の圧油排出用切換弁34の動作を「34電磁弁動作」と表示している。また、第1の検出器41の検出圧力値を「41圧力値」と略記し、第2の検出器42の検出圧力値を「42圧力値」、第3の検出器43の検出圧力値を「43圧力値」と略記している。
【0054】
イ)A時点までの動作
この動作は、土砂圧送ポンプの後退工程における油圧制御装置の動作である。この土砂圧送ポンプの後退工程では、図2に示すように、第1の絞り付の圧油排出用切換弁32及び第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33を励磁することにより、第1の圧油排出用ロジック弁22及び第2の圧油供給用ロジック弁23を開放している。このとき、その他の切換弁である第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31及び第2の絞り付の圧油排出用切換弁34は、励磁されていない状態にあり、その結果、第1の圧油供給用ロジック弁21及び第2の圧油排出用ロジック弁24は、閉鎖している。
【0055】
この土砂圧送ポンプの後退工程における土砂圧送用のピストン6bの後退終了時点付近すなわち図2のA時点近付では、第2の油圧管路62の油圧を検出するための第2の検出器42の検出圧力値及び圧油供給用管路63の油圧を検出するための第3の検出器43の検出圧力値が図2に示すように上昇する。これに対して、第1の油圧管路61の油圧を検出するための第1の検出器41の検出圧力値は、終始、油タンク13の圧力まで低下している。
【0056】
ロ)A時点からB時点までの動作
第2の油圧管路62の油圧上昇を第2の検出器42で検出したときには、図2に示すように第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31を励磁することにより第1の圧油供給用ロジック弁21を開いて、A時点まで第2の油圧管路62に供給されていた圧油供給用管路63の圧油を、この第1の圧油供給用ロジック弁21から前記イ)で開放状態にある第1の圧油排出用ロジック弁22を経て圧油排出用管路64に戻す。その場合、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31の絞りの作用で第1の圧油供給用ロジック弁21を徐々に開いて圧油排出用管路64に戻すため、圧油供給用管路63の油圧は、図2の「43圧力値」の欄に示すように徐々に低下して油タンク13の圧力まで下がることとなり、圧油供給用管路63の油圧を緩やかに消圧することができる。
【0057】
また、前記のように第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31を励磁するのと同時に、前記イ)で励磁されていた第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33を、励磁を解除することにより右位置に切り換える。そうすると、圧油供給用管路63の圧油が第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33を通過し、この通過する圧油の油圧及び第2の油圧管路62の油圧うちの高い方の油圧が第2のシャトル弁26で選択されて第2の圧油供給用ロジック弁23にパイロット圧として作用してこの圧油供給用ロジック弁23を閉じる。図1の例では、こうした手段を採用することにより第2の油圧管路62の自己圧で第2の圧油供給用ロジック弁23を閉鎖できるようにしているため、この圧油供給用ロジック弁23が逆止弁の機能も果たし、圧油供給用管路63の油圧の消圧時において第2の油圧管路62内の油圧が圧油供給用管路63に逆流するのを確実に防ぐことができる。
【0058】
こうして第2の圧油供給用ロジック弁23を閉じると、前記イ)で第2の圧油排出用ロジック弁24を閉鎖していることと相俟って、第2の油圧管路62の油圧を、図2の「42圧力値」の欄に示すように十分な値に保持し、土砂圧送ポンプが自由に運動しないようにする。第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33の励磁を解除する場合、ここに示す例では、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31を励磁するのと同時に励磁を解除するようにしているが、A時点からC時点までの間の適当な時点で解除するようにすることもできる。
【0059】
ハ)B時点からC時点までの動作
このB時点からC時点までの時間帯では、特に制御指令は発せられないが、第1の圧油供給用ロジック弁21の開動作の終了により圧油排出用管路64への圧油供給用管路63の接続を終了していて、第3の検出器43の検出圧力値が油タンク圧13の圧力と等しい無負荷圧力になっている。したがって、油圧ポンプ11は、完全な無負荷状態で運転されていて無駄なエネルギーを消費しない。B時点は、このように油圧ポンプ11を完全な無負荷状態で運転する開始点である。第2の油圧管路62の油圧が設定値まで上昇したことを第2の検出器42で検出した後に設定した時間経過するC時点までの間は、第2の油圧管路62の油圧を十分な値に保つことにより土砂圧送用のピストン6bを不動の状態に保持する。
【0060】
ニ)C時点からD時点までの動作
第2の油圧管路62の油圧上昇を第2の検出器42で検出した後に設定した時間経過したC時点では、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34を励磁することにより第2の圧油排出用ロジック弁24を開いて第2の油圧管路62の圧油を圧油排出用管路64に逃がす。その場合、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34の絞りの作用で第2の圧油排出用ロジック弁24を徐々に開いて圧油排出用管路64に逃がすため、第2の油圧管路62の油圧は、図2の「42圧力値」の欄に示すように徐々に低下して油タンク13の圧力まで下がることとなり、第2の油圧管路62の油圧を緩やかに消圧することができる。こうして第2の油圧管路62の油圧が油タンク13の圧力まで下がった状態を第2の検出器42で検出するか、又は第2の油圧管路62の油圧の消圧時間を予め推定して設定しておくことによりD時点を定める。
【0061】
ホ)D時点からE時点までの動作
D時点は、土砂圧送ポンプの前進工程を実施するための制御指令を発する開始点である。このD時点では、第1の絞り付の圧油排出用切換弁32の励磁を解除することにより第1の圧油排出用ロジック弁22を閉じる。このとき、第1の圧油供給用ロジック弁21及び第2の圧油排出用ロジック弁24は、既述の工程ですでに開放されており、第2の圧油供給用ロジック弁23は、既述の工程ですでに閉鎖されているので、第1の油圧管路61への圧油供給用管路63の接続及び圧油排出用管路64への第2の油圧管路62の接続が完了して、圧油供給用管路63の圧油を第1の油圧管路61に供給するとともに第2の油圧管路62の圧油を圧油排出用管路64に排出する。そうすると、第1の油圧管路61の油圧を、土砂圧送ポンプを駆動できる圧力値にまで上昇させ、外側シリンダ5を前進させた後に土砂圧送用のピストン6bを前進させる。その場合、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32の絞りの作用で第1の圧油排出用ロジック弁22を徐々に閉じるため、第1の油圧管路61及び圧油供給用管路63の油圧は、図2の「41圧力値」及び「43圧力値」から明らかように徐々に上昇することとなり、これらの管路61,63の油圧を緩やかに昇圧することができる。
【0062】
ヘ)E時点からF時点までの動作
この動作は、土砂圧送ポンプの前進工程における油圧制御装置の動作である。この土砂圧送ポンプの前進工程では、図2に示すように、第1の絞り付の圧油供給用切換弁31及び第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34は、励磁状態で第1の圧油供給用ロジック弁21及び第2の圧油排出用ロジック弁24を開放しており、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32及び第2の絞り付の圧油供給用切換弁33は、励磁されていない状態にあって第1の圧油排出用ロジック弁22及び第2の圧油供給用ロジック弁23を閉鎖している。この土砂圧送ポンプの前進工程における土砂圧送用のピストン6bの前進終了時点付近すなわち図2のF時点近付では、第1の油圧管路61の油圧である第1の検出器41の検出圧力値及び圧油供給用管路63の油圧である第3の検出器43の検出圧力値が図2に示すように上昇する。これに対して、第2の油圧管路62の油圧である第2の検出器42の検出圧力値は、終始、油タンク13の圧力まで低下している。
【0063】
ト)F時点からG時点までの動作
第1の油圧管路61の油圧上昇を第1の検出器41で検出したときには、図2に示すように第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33を励磁することにより第2の圧油供給用ロジック弁23を開いて、F時点まで第1の油圧管路61に供給されていた圧油供給用管路63の圧油を、この第2の圧油供給用ロジック弁23から前記ヘ)で開放状態にある第2の圧油排出用ロジック弁24を経て圧油排出用管路64に戻す。その場合、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33の絞りの作用で第2の圧油供給用ロジック弁23を徐々に開いて圧油排出用管路64に戻すため、圧油供給用管路63の油圧は、図2の「43圧力値」の欄に示すように徐々に低下して油タンク13の圧力まで下がることとなり、圧油供給用管路63の油圧を緩やかに消圧することができる。
【0064】
また、前記のように第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33を励磁するのと同時に、前記ヘ)で励磁されていた第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31を、励磁を解除することにより右位置に切り換える。そうすると、圧油供給用管路63の圧油が第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31を通過し、この通過する圧油の油圧及び第1の油圧管路61の油圧うちの高い方の油圧が第1のシャトル弁25で選択されて第1の圧油供給用ロジック弁21にパイロット圧として作用してこの圧油供給用ロジック弁21を閉じる。図1の例では、こうした手段を採用することにより第1の油圧管路61の自己圧で第1の圧油供給用ロジック弁21を閉鎖できるようにしているため、この圧油供給用ロジック弁21が逆止弁の機能も果たし、圧油供給用管路63の油圧の消圧時において第1の油圧管路61内の油圧が圧油供給用管路63に逆流するのを確実に防ぐことができる。
【0065】
こうして第1の圧油供給用ロジック弁21を閉じると、前記ヘ)で第1の圧油排出用ロジック弁22を閉鎖していることと相俟って、第1の油圧管路61の油圧を、図2の「41圧力値」の欄に示すように十分な値に保持し、土砂圧送ポンプが自由に運動しないようにする。第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31の励磁を解除する場合、ここに示す例では、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33を励磁するのと同時に励磁を解除するようにしているが、F時点からH時点までの間の適当な時点で解除するようにすることもできる。
【0066】
チ)G時点からH時点までの動作
このG時点からH時点までの時間帯では、特に制御指令は発せられないが、第3の圧油供給用ロジック弁23の開動作の終了により圧油排出用管路64への圧油供給用管路63の接続を終了していて、第3の検出器43の検出圧力値が油タンク圧13の圧力と等しい無負荷圧力になっている。したがって、油圧ポンプ11は、完全な無負荷状態で運転されていて無駄なエネルギーを消費しない。G時点は、このように油圧ポンプ11を完全な無負荷状態で運転する開始点である。第1の油圧管路61の油圧が設定値まで上昇したことを第1の検出器41で検出した後に設定した時間経過するH時点までの間は、第1の油圧管路61の油圧を十分な値に保つことにより土砂圧送用のピストン6bを不動の状態に保持する。
【0067】
リ)H時点からI時点までの動作
第1の油圧管路61の油圧上昇を第1の検出器41で検出した後に設定した時間経過したH時点では、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32を励磁することにより第1の圧油排出用ロジック弁22を開いて第1の油圧管路61の圧油を圧油排出用管路64に逃がす。その場合、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32の絞りの作用で第1の圧油排出用ロジック弁22を徐々に開いて圧油排出用管路64に逃がすため、第1の油圧管路61の油圧は、図2の「41圧力値」の欄に示すように徐々に低下して油タンク13の圧力まで下がることとなり、第1の油圧管路61の油圧を緩やかに消圧することができる。こうして第1の油圧管路61の油圧が油タンク13の圧力まで下がった状態を第1の検出器41で検出するか、又は第1の油圧管路61の油圧の消圧時間を予め推定して設定しておくことによりI時点を定める。
【0068】
ヌ)I時点からJ時点までの動作
I時点は、土砂圧送ポンプの後退工程を実施するための制御指令を発する開始点である。このI時点では、第2の絞り付の圧油排出用切換弁34の励磁を解除することにより第2の圧油排出用ロジック弁24を閉じる。このとき、第1の圧油排出用ロジック弁22及び第2の圧油供給用ロジック弁23は、既述の工程ですでに開放されており、第1の圧油供給用ロジック弁21は、既述の工程ですでに閉鎖されているので、第2の油圧管路62への圧油供給用管路63の接続及び圧油排出用管路64への第1の油圧管路61の接続が完了して、圧油供給用管路63の圧油を第2の油圧管路62に供給するとともに第1の油圧管路61の圧油を圧油排出用管路64に排出する。そうすると、第2の油圧管路62の油圧を、土砂圧送ポンプを駆動できる圧力値にまで上昇させ、外側シリンダ5を後退させた後に土砂圧送用のピストン6bを後退させる。その場合、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34の絞りの作用で第2の圧油排出用ロジック弁24を徐々に閉じるため、第2の油圧管路62及び圧油供給用管路63の油圧は、図2の「42圧力値」及び「43圧力値」から明らかように徐々に上昇することとなり、これらの管路62,63の油圧を緩やかに昇圧することができる。
【0069】
ル)J時点以降の動作
最初に述べたイ)の動作の動作に戻って、以後、このイ)の動作からヌ)の動作を順次行う。そして、こうした動作を反復して管推進機用土砂圧送ポンプの前進工程及び後退工程を繰り返すことにより、土砂溜めタンク1の掘削土砂sを土砂圧送パイプ2を通じて圧送する。以上述べた例では、ロジック弁21,22,23,24を閉鎖させるためのパイロット圧として、油圧管路61,62の油圧や圧油供給用管路63の油圧を利用しているが、こうしたパイロット圧は、パイロット圧発生専用の油圧ポンプを別途設けてこの専用の油圧ポンプで生成するようにしてもよい。
【0070】
この管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置は、以上のような動作を行うので、第1・第2の圧油供給用ロジック弁21,23、第1・第2の圧油排出用ロジック弁22,24、第1・第2の絞り付きの圧油供給用切換弁31,33及び第1・第2の絞り付きの圧油排出用切換弁32,34で構成された油路切換手段を、地上側及び管推進機本体側の何れの側に設置した場合でも、地上側と管推進機本体側とを結ぶ油の管路が油路切換手段での油路の切換時に暴れるのを防ぐことができる。
【0071】
この点について説明すると、図3は、図1の管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置において、油路切換手段を、地上ユニットとして油圧ポンプ11や油タンク13等と共に地上側に設置した場合の態様を示すものであり、図中、油圧制御バルブ20が油路切換手段に相当している。このように油路切換手段としての油圧制御バルブ20を地上側に設置した場合には、第1の油圧管路61や第2の油圧管路62が地上側と管推進機本体側とを結ぶ油圧ホースによる油の管路となり、この油圧ホースの暴れを防ぐには、油圧制御バルブ20での油路の切換時に両油圧管路61,62内の油圧を緩やかに消圧することが必要になる。
【0072】
こうした要求に対応して、本油圧制御装置では、図2のF〜Iの動作に示すように、第1の検出器41で第1の油圧管路61の油圧上昇を検出したときに、特に、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31で第1の圧油供給用ロジック弁21を閉じて第1の油圧管路61の油圧を保持した後に、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32で第1の圧油排出用ロジック弁22を開いて第1の油圧管路61の圧油を圧油排出用管路64に逃がすようにしている。そのため、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62をそれぞれ圧油排出用管路64及び圧油供給用管路63に接続するまでの間に、前記リ)で説明したように、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32の絞りの作用で第1の圧油排出用ロジック弁22を徐々に開いて第1の油圧管路61の圧油を圧油排出用管路64に逃がすことにより、第1の油圧管路61の油圧を緩やかに消圧することができる。
【0073】
また、本油圧制御装置では、図2のA〜Dの動作に示すように、第2の検出器42で第2の油圧管路62の油圧上昇を検出したときに、特に、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33で第2の圧油供給用ロジック弁23を閉じて第2の油圧管路62の油圧を保持した後に、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34で第2の圧油排出用ロジック弁24を開いて第2の油圧管路62の圧油を圧油排出用管路64に逃がすようにしている。そのため、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62をそれぞれ圧油供給用管路63及び圧油排出用管路64に接続するまでの間に、前記ニ)で説明したように、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34の絞りの作用で第2の圧油排出用ロジック弁24を徐々に開いて第2の油圧管路62の圧油を圧油排出用管路64に逃がすことにより、第2の油圧管路62の圧油を緩やかに消圧することができる。
【0074】
こうしたことから、本油圧制御装置によれば、油圧制御バルブ20を図3のように地上側に設置した場合には、地上側と管推進機本体側とを結ぶ油の管路である第1の油圧管路61や第2の油圧管路62が油圧制御バルブ20での油路の切換時に暴れるのを防ぐことができる。
【0075】
図4は、図1の管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置において、油路切換手段である油圧制御バルブ20を管推進機本体側に設置した場合の態様を示すものである。このように油路切換手段としての油圧制御バルブ20を管推進機本体側に設置した場合には、圧油供給用管路63や圧油排出用管路64が地上側と管推進機本体側とを結ぶ油圧ホースによる油の管路となり、油圧制御バルブ20での油路の切換時に油圧ホースが暴れないようにするには、特に圧油供給用管路63内の油圧を緩やかに消圧することが必要になる。
【0076】
こうした要求に対応して、本油圧制御装置では、前記ト)の前段で説明したように、第1の検出器41で第1の油圧管路61の油圧上昇を検出したときに、特に、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33で第2の圧油供給用ロジック弁23を開いて、圧油供給用管路63の圧油をこの第2の圧油供給用ロジック弁23から前工程で開放状態にある第2の圧油排出用ロジック弁24を経て圧油排出用管路64に戻すようにしている。そのため、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62をそれぞれ圧油排出用管路64及び圧油供給用管路63に接続するまでの間に、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁33の絞りの作用で第2の圧油供給用ロジック弁23を徐々に開いて圧油排出用管路に戻すことにより、圧油供給用管路63の油圧を緩やかに消圧することができる。
【0077】
また、本油圧制御装置では、前記ロ)の前段で説明したように、第2の検出器42で第2の油圧管路62の油圧上昇を検出したときに、特に、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31で第1の圧油供給用ロジック弁21を開いて圧油供給用管路の圧油をこの第1の圧油供給用ロジック弁21から前工程で開放状態にある第1の圧油排出用ロジック弁22を経て圧油排出用管路64に戻すようにしている。そのため、第1の油圧管路61及び第2の油圧管路62をそれぞれ圧油供給用管路63及び圧油排出用管路64に接続するまでの間に、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁31の絞りの作用で第1の圧油供給用ロジック弁21を徐々に開いて圧油排出用管路64に戻すことにより、圧油供給用管路63の油圧を緩やかに消圧することができる。
【0078】
こうしたことから、本油圧制御装置によれば、油圧制御バルブ20を図4のように管推進機本体側に設置しても、地上側と管推進機本体側とを結ぶ油の管路である圧油供給用管路23が油圧制御バルブ20での油路の切換時に暴れるのを防止することができる。以上のように、本油圧制御装置によれば、油路切換手段としての油圧制御バルブ20を地上側及び管推進機本体側の何れに設置しても、地上側と管推進機本体側とを結ぶ油の管路が油圧制御バルブ20での油路の切換時に暴れるのを防ぐことができる。
【0079】
こうした効果を発揮することに加え、前記ホ)の説明から分かるように、土砂圧送ポンプの前進工程の開始時に、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁32の絞りの作用で第1の圧油排出用ロジック弁22を徐々に閉じることにより、第1の油圧管路61や圧油供給用管路63の油圧を瞬間的に上昇させることなく緩やかに昇圧することができて、これらの油の管路61,63の圧油の流量を円滑に制御することができる。一方、土砂圧送ポンプの後退工程の開始時には、前記ヌ)の説明から分かるように、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁34の絞りの作用で第2の圧油排出用ロジック弁24を徐々に閉じることにより、第2の油圧管路62や圧油供給用管路63の油圧を瞬間的に上昇させることなく緩やかに昇圧することができて、これらの油の管路62,63の圧油の流量を円滑に制御することができる。さらに、前記ハ)やチ)の説明から分かるように、土砂圧送ポンプの前進工程と後退工程の相互の切換を行う過渡期に、油圧ポンプ11を無負荷状態で運転することができて、無駄なエネルギーを消費するようなことがない。
【0080】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、「課題を解決するための手段」の項に示した手段を採用しているので、本発明の管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置では、土砂圧送ポンプを前進工程及び後退工程へ移行させるように油路を切り換える油路切換手段を地上側及び管推進機本体側の何れに設置しても、地上側と管推進機本体側とを結ぶ油の管路が油路切換手段での油路の切換時に暴れるのを防ぐことができる。その結果、管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置の利用範囲を拡大することができてこれを有効に利用することができる。
【0081】
加えて、土砂圧送ポンプの前進工程及び後退工程の開始時に、それぞれ第1の油圧管路や圧油供給用管路及び第2の油圧管路や圧油供給用管路の油圧を瞬間的に上昇させることなく緩やかに昇圧することができて、これらの油の管路の圧油の流量を円滑に制御することができる。また、土砂圧送ポンプの前進工程と後退工程の相互の切換を行う過渡期に、油圧ポンプを無負荷状態で運転することができて、無駄なエネルギーを消費するようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体化例に係る管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置を示す油圧回路図である。
【図2】図1の管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置中の油路切換手段を構成する弁の動作の推移及び油圧回路の圧力の推移を示す図である。
【図3】油路切換手段を地上側に設置した場合の図1と同様の油圧回路図である。
【図4】油路切換手段を管推進機本体側に設置した場合の図1と同様の油圧回路図である。
【図5】管推進機用土砂圧送装置を駆動するプロセスを説明するための一般的な管推進機用土砂圧送ポンプの周辺の縦断面図である。
【図6】図5に示した管推進機用土砂圧送ポンプの従来例の油圧制御装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 土砂溜めタンク
2 土砂圧送パイプ
4 ケーシング
5 外側シリンダ
6 内側シリンダ
6b 土砂圧送用のピストン
11 油圧ポンプ
13 油タンク
21 第1の圧油供給用ロジック弁
22 第1の圧油排出用ロジック弁
23 第2の圧油供給用ロジック弁
24 第2の圧油排出用ロジック弁
31 第1の絞り付きの圧油供給用切換弁
32 第1の絞り付きの圧油排出用切換弁
33 第2の絞り付きの圧油供給用切換弁
34 第2の絞り付きの圧油排出用切換弁
41 第1の検出器
42 第2の検出器
61 第1の油圧管路
62 第2の油圧管路
63 圧油供給用管路
64 圧油排出用管路
P1 第1のポート
P2 第2のポート
R1 第1の油室
R2 第2の油室
R3 第3の油室
R4 第4の油室

Claims (1)

  1. 前端が開放された筒状のケーシング内に摺動可能に嵌挿されて前進及び後退するように油圧で駆動され前進時に土砂溜めタンク内の掘削土砂を前端側から取り込む土砂取込み用のシリンダと、この土砂取込み用のシリンダ内に摺動可能に嵌挿されて前進及び後退するように油圧で駆動され土砂取込み用のシリンダの内部に取り込んだ掘削土砂を前進時に土砂圧送パイプに押し込んで圧送する土砂圧送用のピストンとを備え、ケーシングに設けられた第1のポート及び第2のポートからそれぞれ圧油を供給及び排出することにより、土砂取込み用のシリンダを前進させた後に土砂圧送用のピストンを前進させるとともに、第2のポート及び第1のポートからそれぞれ圧油を供給及び排出することにより、土砂取込み用のシリンダを後退させた後に土砂圧送用のピストンを後退させる管推進機用土砂圧送ポンプを駆動するため、第1のポートに接続する第1の油圧管路と、第2のポートに接続する第2の油圧管路と、油圧ポンプの圧油を供給するための圧油供給用管路と、圧油を油タンクに排出するための圧油排出用管路と、第1の油圧管路の油圧上昇を検出して土砂圧送用のピストンの前進の終了を検出する第1の検出器と、第2の油圧管路の油圧上昇を検出して土砂圧送用のピストンの後退の終了を検出する第2の検出器とを備え、第1の検出器での油圧上昇の検出に基づいて第1の油圧管路及び第2の油圧管路をそれぞれ圧油排出用管路及び圧油供給用管路に接続し、第2の検出器での油圧上昇の検出に基づいて第1の油圧管路及び第2の油圧管路をそれぞれ圧油供給用管路及び圧油排出用管路に接続するように制御する管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置において、第1の油圧管路及び圧油供給用管路の間の流路を開閉する第1の圧油供給用ロジック弁と、第2の油圧管路及び圧油供給用管路の間の流路を開閉する第2の圧油供給用ロジック弁と、第1の油圧管路及び圧油排出用管路の間の流路を開閉する第1の圧油排出用ロジック弁と、第2の油圧管路及び圧油排出用管路の間の流路を開閉する第2の圧油排出用ロジック弁と、パイロット圧を第1の圧油供給用ロジック弁に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて第1の圧油供給用ロジック弁を開閉する第1の絞り付きの圧油供給用切換弁と、パイロット圧を第2の圧油供給用ロジック弁に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて第2の圧油供給用ロジック弁を開閉する第2の絞り付きの圧油供給用切換弁と、パイロット圧を第1の圧油排出用ロジック弁に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて第1の圧油排出用ロジック弁を開閉する第1の絞り付きの圧油排出用切換弁と、パイロット圧を第2の圧油排出用ロジック弁に絞りを介して付与したりその付与を解除したりするように切り換えて第2の圧油排出用ロジック弁を開閉する第2の絞り付きの圧油排出用切換弁とを設け、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を開き第1の絞り付きの圧油排出用切換弁で第1の圧油排出用ロジック弁を閉じるとともに、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を閉じ第2の絞り付きの圧油排出用切換弁で第2の圧油排出用ロジック弁を開くことにより、土砂取込み用のシリンダ及び土砂圧送用のピストンを順次前進させ、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を開き第2の絞り付きの圧油排出用切換弁で第2の圧油排出用ロジック弁を閉じるとともに、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を閉じ第1の絞り付の圧油排出用切換弁で第1の圧油排出用ロジック弁を開くことにより、土砂取込み用のシリンダ及び土砂圧送用のピストンを順次後退させ、第1の検出器で第1の油圧管路の油圧上昇を検出したときには、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を開いて圧油供給用管路の圧油をこの第2の圧油供給用ロジック弁から開放状態にある第2の圧油排出用ロジック弁を経て圧油排出用管路に戻すとともに、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を閉じて第1の油圧管路の油圧を保持した後に、第1の絞り付きの圧油排出用切換弁で第1の圧油排出用ロジック弁を開いて第1の油圧管路の圧油を圧油排出用管路に逃がし、第2の検出器で第2の油圧管路の油圧上昇を検出したときには、第1の絞り付きの圧油供給用切換弁で第1の圧油供給用ロジック弁を開いて圧油供給用管路の圧油をこの第1の圧油供給用ロジック弁から開放状態にある第1の圧油排出用ロジック弁を経て圧油排出用管路に戻すとともに、第2の絞り付きの圧油供給用切換弁で第2の圧油供給用ロジック弁を閉じて第2の油圧管路の油圧を保持した後に、第2の絞り付きの圧油排出用切換弁で第2の圧油排出用ロジック弁を開いて第2の油圧管路の圧油を圧油排出用管路に逃がすようにしたことを特徴とする管推進機用土砂圧送ポンプの油圧制御装置。
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