JP5997458B2 - 回転制御装置及び方法、並びに、これを用いたディスク駆動装置 - Google Patents

回転制御装置及び方法、並びに、これを用いたディスク駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5997458B2
JP5997458B2 JP2012036578A JP2012036578A JP5997458B2 JP 5997458 B2 JP5997458 B2 JP 5997458B2 JP 2012036578 A JP2012036578 A JP 2012036578A JP 2012036578 A JP2012036578 A JP 2012036578A JP 5997458 B2 JP5997458 B2 JP 5997458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
test current
current
voltage
rotation control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012036578A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013172614A (ja
Inventor
祐司 国田
祐司 国田
前田 記寛
記寛 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2012036578A priority Critical patent/JP5997458B2/ja
Priority to US13/773,795 priority patent/US9329023B2/en
Publication of JP2013172614A publication Critical patent/JP2013172614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5997458B2 publication Critical patent/JP5997458B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/30Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/34Testing dynamo-electric machines
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2203/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the means for detecting the position of the rotor
    • H02P2203/11Determination or estimation of the rotor position or other motor parameters based on the analysis of high frequency signals
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2205/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the control loops
    • H02P2205/01Current loop, i.e. comparison of the motor current with a current reference
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
    • H02P27/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage
    • H02P27/06Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、回転子の回転を制御する技術に関し、特に、複数のコイルを有するステータと磁性を有するロータとを含むモータの回転を制御する回転制御装置及び方法、並びに、これを用いたディスク駆動装置に関する。
ブラシレス直流(DC)モータは、一般に、永久磁石を備えたロータと、スター結線された複数の相のコイルを備えたステータとを備えており、コイルに供給する電流を制御することによりコイルを励磁し、ロータをステータに対して相対回転させて駆動する。ブラシレスDCモータは、ロータの回転位置を検出するために、一般に、ホール素子や光学エンコーダなどのセンサを備えており、センサにより検出された位置に応じて、各相のコイルに供給する電流を切り換えて、ロータに適切なトルクを与える。
モータをより小型化するために、ホール素子などのセンサを利用せずにロータの回転位置を検出するセンサレスモータも提案されている(例えば、特許文献1参照)。センサレスモータは、例えばモータの中点配線の電位を計測することにより、コイルに発生する誘導電圧を検出して位置情報を得る。このセンサレスモータは、ロータの回転中に発生する誘導電圧から位置情報を得るので、停止中は回転位置を知ることができないという問題がある。回転位置を正しく知ることなくモータを始動した場合、ロータが所望の回転方向と逆方向に回転する場合がある。しかしながら、例えば、ハードディスクのスピンドルモータを回転させる場合などは、逆方向の回転を最小限に抑えることが望ましいので、モータの始動時にロータの回転位置を適切に把握する必要がある。センサレスモータにおいて、モータの始動時におけるロータの回転位置を検出する技術が、例えば、特許文献1、2及び3に開示されている。
特開平3−207250号公報 特開平6−113585号公報 特開平11−122977号公報
一般に、ブラシレスDCモータでは、60度間隔でロータの回転位置を検出し、検出した回転位置に応じて電流制御が行われるが、上記の特許文献1、2及び3に記載された方法では、始動時に検出される回転角と、駆動時に制御を行うときの回転角とが、30度ずれている。このため、始動時に検出された回転角を補正してから駆動のための制御を行う必要がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転子の始動時の回転位置を的確に検出する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、回転制御装置に関する。この回転制御装置は、複数のコイルを有するステータと磁性を有するロータとを含むモータの停止時に、前記コイルを含む異なる複数の経路に試験電流を供給する制御部と、前記複数の経路に流れる前記試験電流をそれぞれ検出電圧に変換して測定し、前記検出電圧の電圧値を比較して前記試験電流の電流値の順位を判定し、前記順位に基づいて前記モータの回転位置を検出する停止時位置検出部と、を備えることを特徴とする。
例えば、モータが、U相、V相、W相の3種のコイルを備える場合、U相からV相へ、V相からU相へ、V相からW相へ、W相からV相へ、W相からU相へ、U相からW相へ、の6通りの経路に流れる試験電流を測定し、それらの順位を判定してもよい。停止時位置検出部は、全ての順位を完全に判定する必要はなく、モータの回転位置を検出するのに必要な順位のみを判定してもよい。例えば、1位と2位の経路がいずれであるかを判定してもよい。この回転制御装置によれば、後述するように、モータの駆動時の制御と同じ角度範囲で、停止時の回転位置を検出することができるので、より的確にモータの回転を制御することができる。
また、上記の回転制御装置において、前記制御部は、前記複数の経路のいずれかに前記試験電流を流して前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その結果に基づいて前記試験電流の通電時間を設定する構成とされている。このような構成とすることにより、モータの特性(R特性やL特性)に依らず、各相に流れる試験電流を最適化して、モータ停止時におけるロータの位置検出精度を高めることが可能となる。
また、上記の回転制御装置において、前記位置検出部は、前記検出電圧を生成する増幅器を備え、前記参照電圧は、前記増幅器の出力レンジの中間値またはその近傍値に設定されている構成にするとよい。このような構成とすることにより、モータの特性に依らず、検出電圧を増幅器の出力レンジに収めることが可能となる。
また、上記の回転制御装置において、前記増幅器は、その入出力特性が任意に切り替えられる構成にするとよい。このような構成とすることにより、様々な特性のモータに対応することが可能となる。
また、上記の回転制御装置において、前記停止時位置検出部は、前記順位と、前記モータの回転位置とを対応づけて格納したテーブルを更に備え、前記テーブルを参照して、前記モータの回転位置を検出してもよい。また、前記停止時位置検出部は、最も電流値が高い経路と、2番目に電流値が高い経路との組合せに基づいて、前記モータの回転位置を検出してもよい。
また、上記の回転制御装置において、前記制御部は、前記モータの停止時に前記モータの回転位置を検出するとき、前記モータを駆動するときに前記経路に供給する電流よりも少ない前記試験電流を前記経路に供給してもよい。また、前記制御部は、前記モータの停止時に前記モータの回転位置を検出するとき、前記モータを駆動するときに前記経路に前記試験電流を供給する期間よりも短い期間、前記経路に電流を供給してもよい。これにより、モータの回転位置を検出するときにモータが回転してしまうのを防ぐことができる。
また、上記の回転制御装置において、前記停止時位置検出部は、前記検出電圧を保持するサンプルホールド回路を更に備え、前記制御部は、前記複数の経路に流れる前記試験電流を測定する前に、前記経路に前記試験電流を供給し、前記サンプルホールド回路をプリチャージしてもよい。これにより、サンプルホールド回路の電圧値を測定される電圧値に予め近づけておくことができるので、検出精度を向上させることができる。
なお、前記制御部は、前記モータの回転位置検出に際して最初に選択される経路に前記試験電流を流すときに前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その結果に基づいて前記試験電流の通電時間を設定する構成にするとよい。
或いは、前記制御部は、前記サンプルホールド回路のプリチャージに際して前記試験電流を流すときに前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その結果に基づいて前記試験電流の通電時間を設定する構成にするとよい。
本発明の別の態様は、回転制御方法に関する。この回転制御方法は、複数のコイルを有するステータと磁性を有するロータとを含むモータの停止時に、前記コイルを含む異なる複数の経路に試験電流を供給するステップと、前記複数の経路に流れる前記試験電流をそれぞれ検出電圧に変換して測定するステップと、前記検出電圧の電圧値を比較して前記試験電流の電流値の順位を判定するステップと、前記順位に基づいて前記モータの回転位置を検出するステップと、を含み、かつ、前記複数の経路のいずれかに前記試験電流を流して前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その結果に基づいて前記試験電流の通電時間を設定するステップを更に含むことを特徴とする。
本発明の更に別の態様は、ディスク駆動装置に関する。このディスク駆動装置は、ディスクを回転させるモータと、前記モータの回転を制御する回転制御装置と、前記ディスクに対するデータの書き込み又は読み出しを制御するリード・ライト制御部と、を備え、前記モータは、複数のコイルを有するステータと、磁性を有するロータと、を含み、前記回転制御装置は、前記モータの停止時に前記コイルを含む異なる複数の経路に試験電流を供給する制御部と、前記複数の経路に流れる前記試験電流をそれぞれ検出電圧に変換して測定し、前記検出電圧の電圧値を比較して前記試験電流の電流値の順位を判定し、前記順位に基づいて前記モータの回転位置を検出する停止時位置検出部とを含み、前記制御部は、前記複数の経路のいずれかに前記試験電流を流して前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その結果に基づいて前記試験電流の通電時間を設定することを特徴とする。
また、本発明の更に別の態様は、例えばコンピュータに関する。このコンピュータは、光ディスクドライブ及びハードディスクドライブの少なくとも一方として、上記構成から成るディスク駆動装置を搭載したことを特徴とする。
また、本発明の更に別の態様は、例えばディスク再生装置(ゲーム機やDVDプレーヤなど)に関する。このディスク再生装置は、ディスク再生手段として、上記構成から成るディスク駆動装置を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、回転子の始動時の回転位置を的確に検出する技術を提供することができる。
実施の形態に係る回転制御装置の構成を示す図である。 モータの回転の様子を示すシーケンス図である。 停止時におけるモータの回転角と、コイルを含む複数の経路に電流を流したときの電流値との関係を示す図である。 試験電流を流したときに検出抵抗で検出される電圧値の例を示す図である。 停止時位置検出部の第1構成例を模式的に示す図である。 停止時位置検出部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 停止時におけるモータの回転角と、コイルを含む複数の経路に電流を流したときの電流値との関係の別の例を示す図である。 実施の形態に係る磁気ディスク駆動装置の構成を示す図である。 試験電流の電流値と通電時間との関係を示す図である。 試験電流と検出電圧との関係(第1例)を示す図である。 試験電流と検出電圧との関係(第2例)を示す図である。 停止時位置検出部の第2構成例を模式的に示す図である。 通電時間の設定動作を説明するためのタイミングチャートである。 第2構成例の停止時位置検出部で得られる検出電圧の例を示す図である。 増幅器の入出力特性に応じて試験電流が変化する様子を示す図である。 回転制御装置を搭載したデスクトップパソコンの一構成例を示す外観図
図1は、実施の形態に係る回転制御装置10の構成を示す。図8は、図1に示した回転制御装置10を搭載したディスク駆動装置の一例である磁気ディスク駆動装置1の構成を示す。磁気ディスク駆動装置1は、パーソナルコンピュータなどに搭載され、HD[hard disc]やFD[flexible disc]などの磁気ディスクを駆動する。磁気ディスク駆動装置1は、ディスク2、磁気ヘッド3、リード/ライト制御回路4、モータ90、及び回転制御装置10を備える。回転制御装置10は、パーソナルコンピュータなどのホスト装置からの指令に応じて、ディスク2を回転させるためのモータ90の駆動を制御する。リード/ライト制御回路4は、ホスト装置からの指令に応じて、ディスク2に対するデータの書き込み及び読み出しを制御する。リード/ライト制御回路4は、磁気ヘッド3をディスク2の半径方向に移動させて回転するディスク2を走査し、ディスク2にデータを書き込み又はディスク2からデータを読み出す。図8には、ディスク駆動装置の例として磁気ディスク駆動装置を示したが、本発明は、その他、DVD[digital versatile disc]、CD[compact disc]、MD[mini disc]などの光ディスクまたは光磁気ディスクを駆動する光ディスク駆動装置などにも適用することが可能である。
図1に戻り、回転制御装置10は、センサレスブラシレスDCモータ90(以下、単に「モータ90」という)の回転を制御する。モータ90は、永久磁石を備えたロータ92と、スター結線された3相のコイルU、V及びWを備えたステータ94とを備えている。回転制御装置10は、制御部20、パワー回路30、位置検出部40、及び停止時位置検出部50を備える。モータ90の駆動方法については既知の技術を利用可能であるから、本実施の形態では、モータ90の通常の駆動方法については簡単に説明することにし、モータ90の始動時におけるロータ92の回転位置を検出する技術を中心に説明する。
制御部20は、モータ90のステータ94を構成する3相のコイルU、V及びWに供給する電流を制御する。パワー回路30は、6個のスイッチング用のトランジスタTr1〜Tr6を備え、トランジスタTr1〜Tr6のオンオフによりコイルU、V及びWに供給される電流がオンオフされる。トランジスタTr1〜Tr6のオンオフは、制御部20により制御される。位置検出部40は、モータ90の駆動時に、モータ90の中点配線の電位を取得して、コイルU、V及びWに発生する誘導電圧を検出し、モータ90の位置情報を得る。制御部20は、モータ90の回転方向、回転速度などの制御指令を取得し、位置検出部40により検出されたモータ90の回転位置に応じて、モータ90のコイルU、V及びWに供給する電流を決定する。
停止時位置検出部50は、モータ90の始動に先立ってモータ90の位置を検出する。モータ90の停止時に、モータ90のコイルU、V及びWを含む異なる複数の経路に試験電流が供給されたとき、停止時位置検出部50は、複数の経路に流れる電流をそれぞれ測定し、測定された電流値の順位を判定し、判定した順位に基づいてモータ90の回転位置を検出する。コイルU、V及びWを含む経路に流れる電流は、検出抵抗Rにより電圧に変換されて測定される。試験電流の供給は、モータ90の駆動時と同様に、制御部20及びパワー回路30により行われる。試験電流によりモータ90が回転してしまうのを防ぐために、試験電流の電流値は駆動時に供給される電流値よりも低いことが望ましく、試験電流の供給期間は駆動時よりも短いことが望ましい。
図2は、モータ90の回転の様子を示すシーケンス図である。図2の最上段は、モータ90の回転位置を示し、図2の中段は、制御部20がモータ90を駆動するためにコイルU、V及びWに電流を供給したときに励磁されたコイルU、V及びWの極性を示し、図2の下段は、制御部20により制御されるパワー回路30のトランジスタTr1〜Tr6の状態及びシーケンス番号を示す。駆動電流の切り換えは、ある角度(例えば0度)を基準にして60度間隔で行われ、モータ90を時計回りに回転させる場合はシーケンス番号の昇順に、反時計回りに回転させる場合はシーケンス番号の降順に、順次トランジスタTr1〜Tr6のオンオフが切り換えられる。例えば、電気角が0度の位置から時計回りにモータ90を回転させるとき、制御部20は、まずトランジスタTr3及びTr4をオンにする。これにより、コイルUはS極に、コイルWはN極に励磁されるので、ロータ92が時計回りに回転する。モータ90の回転角が60度に達すると、制御部20は、トランジスタTr4をオフに、トランジスタTr5をオンに、それぞれ切り換える。これにより、コイルVがS極に、コイルWがN極に励磁されるので、ロータ92はさらに時計回りに回転する。
図3は、停止時におけるモータ90の回転角と、コイルU、V及びWを含む複数の経路に電流を流したときの電流値との関係を示す。各コイルU、V及びWは、永久磁石であるロータ92の磁界中に置かれているため、磁界の影響により、見かけのインダクタンスが異なる。そのため、コイルU、V及びWを流れる電流値は、図3のような回転角依存性を示す。図3は、下記の6通りの経路の電流値を示す。
太実線:U相→V相(経路1:図2のシーケンスNo.4と同様)
太破線:V相→U相(経路2:図2のシーケンスNo.1と同様)
中実線:V相→W相(経路3:図2のシーケンスNo.2と同様)
中破線:W相→V相(経路4:図2のシーケンスNo.5と同様)
細実線:W相→U相(経路5:図2のシーケンスNo.6と同様)
細破線:U相→W相(経路6:図2のシーケンスNo.3と同様)
このように、6通りの経路の電流値を測定することにより、ロータ92とコイルU、V及びWとの位置関係を知ることができる。本実施の形態では、上述した6通りの経路の電流値を測定し、測定された電流値を比較し、最も高い電流値が測定された経路と、2番目に高い電流値が測定された経路の組合せから、モータ90の回転位置を検出する。例えば上位2つが経路1と経路6である場合は、図3から分かるように、モータ90の回転角は0度から60度までの間にある。
上位2つの組合せからモータ90の位置を検出することにより、図2に示した、モータ90の駆動時における電流制御のシーケンスと同じ角度範囲で、モータ90の位置を検出することができる。特許文献1から3に記載された方法によれば、例えば、30度から90度まで、90度から150度までというように、モータ90の駆動時に電流制御を行うときの角度範囲から30度ずれた角度範囲で位置を検出している。このため、始動時にモータ90の位置を検出した後、検出された角度を30度ずらしてから電流制御を行う必要があった。しかし、本実施の形態の方法によれば、モータ90の駆動時と同じ角度範囲で位置情報が得られるので、得られた位置情報をそのまま利用して、より的確にモータ90を駆動することができ、例えば、始動時における逆方向への回転を最小限に抑えることができる。
図4は、試験電流を流したときに検出抵抗Rにより検出される電圧値の例を示す。試験電流の供給を開始すると、コイルU、V及びWを含む経路に電流が流れ、検出抵抗Rの両端の電位差が徐々に上昇する。停止時位置検出部50は、6通りの各経路に電流が供給されたとき、通電から一定期間経過後の電圧値をサンプルホールドし、それらの電圧値を比較する。図4の例では、上位2つは経路2と経路5であるから、図3を参照すると、モータ90の位置は180度から240度までの間にあることが分かる。
図5は、停止時位置検出部50の第1構成例を模式的に示す。モータ90の停止時に、制御部20によりコイルU、V及びWを含む経路に電流が供給されると、コイルU、V及びWを流れる電流は検出抵抗Rにより電圧値に変換されて、増幅器51Aにより増幅される。増幅器51Aから出力される検出電圧Vdetは、サンプルホールド回路53に入力される。サンプルホールド回路53は、スイッチSW0〜SW6とキャパシタC1〜C3を含む。スイッチSW0〜SW2は、検出抵抗Rにより変換された電圧値(増幅器51から出力される検出電圧Vdet)をキャパシタC1〜C3のいずれに保持させるかを切り換える。スイッチSW3〜SW6は、キャパシタC1〜C3に保持されている電圧値S/H1〜S/H3のうちいずれを比較器54へ入力するかを切り換える。比較器54は、キャパシタC1〜C3に保持された電圧値S/H1〜S/H3を比較して比較信号CMPを生成し、これをセレクタ56へ出力する。レジスタ52a〜52cは、キャパシタC1〜C3に保持されている電圧値S/H1〜S/H3がいずれの経路の測定結果であるかを示すデータを格納する。本実施の形態では6通りの経路で電圧値の測定を行うので、レジスタ52a〜52cは、それぞれ3ビットのデータを格納できればよい。セレクタ56は、6通りの経路の測定が終了すると、上位2つの経路がいずれであったかを出力する。停止時位置検出部50は、上位2つの経路の組合せとモータ90の回転位置とを対応づけて格納したテーブル58を保持しており、テーブル58を参照してモータ90の回転位置を検出し、制御部20へ出力する。
図6は、停止時位置検出部50の動作を説明するためのタイミングチャートである。停止時位置検出部50の各構成の動作は、制御部20が制御してもよいし、停止時位置検出部50内に制御用の構成が設けられてもよいが、ここでは制御部20が制御を行うものとする。制御部20は、経路1に電流を供給している間、スイッチSW0をオンにし、検出抵抗Rにより変換された電圧値をキャパシタC1に保持させる。また、制御部20は、経路1の測定結果がキャパシタC1に保持されていることを記録しておくために、レジスタ52aに「1」を格納する。続いて、制御部20は、経路2に電流を供給している間、スイッチSW1をオンにし、測定された電圧値をキャパシタC2に保持させる。このとき、レジスタ52bには「2」が格納される。さらに、制御部20は、経路3に電流を供給している間、スイッチSW2をオンし、測定された電圧値をキャパシタC3に保持させる。このとき、レジスタ52cには「3」が格納される。
3つのキャパシタC1〜C3に測定結果が入力されると、停止時位置検出部50は、それらの電圧値S/H1〜S/H3を比較し、順位を判定する。まず、期間t1に、制御部20がスイッチSW3及びSW5をオンにすると、比較器54にキャパシタC1及びC2に保持された電圧値S/H1及びS/H2が入力される。すなわち、経路1の測定結果と経路2の測定結果が比較される。比較信号CMPは、セレクタ56に出力される。つづいて、期間t2に、制御部20がスイッチSW3及びSW6をオンにすると、キャパシタC1及びC3に保持された電圧値S/H1及びS/H3が比較器54に入力され、経路1の測定結果と経路3の測定結果が比較される。比較信号CMPは、セレクタ56に出力される。最後に、期間t3に、制御部20がスイッチSW4及びSW6をオンにすると、キャパシタC2及びC3に保持された電圧値S/H2及びS/H3が比較器54に入力され、経路2の測定結果と経路3の測定結果が比較される。比較信号CMPは、セレクタ56に出力される。この結果、比較器54からセレクタ56に、3通りの比較信号CMPが3ビットの信号としてシリアル出力される。セレクタ56は、3通りの比較信号CMPから、3つの経路のうち最も電圧値が低かった経路を判定し、制御部20へ伝達する。ここでは経路1の測定結果が最も低かったものとする。
制御部20は、続いて実施される経路4の測定結果と、セレクタ56から伝達された最下位の経路の測定結果とを入れ替える。すなわち、セレクタ56から伝達された最下位の測定結果が保持されているキャパシタ(ここではC1)に、経路4の測定結果を保持させるべく、制御部20は、経路4に電流を供給している間、スイッチSW0をオンにして、測定された電圧値をキャパシタC1に保持させる。このとき、制御部20は、レジスタ52aに「4」を格納する。これにより、キャパシタC1には経路4の測定結果が、キャパシタC2には経路2の測定結果が、キャパシタC3には経路3の測定結果が、それぞれ保持される。続いて、上述の手順と同様に、キャパシタC1〜C3に保持されている電圧値S/H1〜S/H3が比較されて、比較信号CMPがセレクタ56に出力される。セレクタ56は、最下位の経路を制御部20へ伝達する。
経路5及び経路6についても、上記と同様の手順が繰り返され、最終的に経路6の測定終了後に、6通りの経路のうち上位2つの経路がセレクタ56により判定される。制御部20は、テーブル58を参照して、上位2つの経路の組合せから、モータ90の位置を検出する。これにより、位置を検出するためのセンサを備えないモータ90であっても、モータ90の停止時に、モータ90の位置を的確に検出することができる。
図7は、停止時におけるモータ90の回転角と、コイルU、V及びWを含む複数の経路に電流を流したときの電流値との関係の別の例を示す。図7の例では、例えば60度付近の範囲Aにおいて、経路2の電流値が経路4及び経路6の電流値よりも高くなっており、図3に示した例とは順位が異なっている。この場合、例えば、電流値が最も高い経路と2番目に高い経路の組合せが、経路1と経路2であるという判定結果が出たとき、停止時位置検出部50は、モータ90の位置が0度〜60度の範囲にあると判定してもよいし、60度〜120度の範囲にあると判定してもよい。すなわち、範囲Aを0度〜60度の範囲に含まれるものとみなしてもよいし、60度〜120度の範囲に含まれるものとみなしてもよい。順位が入れ替わる範囲が比較的広く、上述のような判定を行うと誤差が大きくなってしまう場合は、停止時位置検出部50は、例えば、1位と2位の組合せだけでなく、3位以下の順位まで考慮してモータ90の角度を判定してもよい。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、3つのサンプルホールド用キャパシタを利用して、6通りの経路に流れる電流の比較を行ったが、4つ以上のサンプルホールド用キャパシタを用いてもよい。また、電流値の順位を判定するための構成は図5に示した構成に限られず、任意の構成であってもよく、例えばCPU[central processing unit]などの汎用回路によるソフトウェア処理により順位を判定してもよい。
実施の形態では、60度間隔でモータ90の位置を検出したが、例えば1位と2位の経路の組合せではなく、それらの順位も考慮すれば、30度間隔で位置を検出することも可能である。
上述した6通りの経路に電流を供給したときの電流値を測定する前に、測定の準備として、いずれかの経路に電流を供給し、キャパシタC1〜C3にそのときの電圧値S/H1〜S/H3を保持させて、サンプルホールド回路53のプリチャージを行ってもよい。例えば、経路1に2回電流を供給して、キャパシタC1〜C3の電圧値S/H1〜S/H3を測定時の値に予め近づけておく。これにより、サンプルホールド回路53における検出電圧Vdetの検出精度を向上させることができる。
図9は、試験電流Isの電流値と通電時間tsとの関係を示す図である。図中の符号M1〜M3は、それぞれ、特性(R特性やL特性)の異なるモータ90に試験電流Isを流したときの挙動(試験電流Isの電流値が時間的に変化する様子)を示している。図示の通り、試験電流Isの電流値は、基本的に通電時間tsを長く設定するほど大きくなる。
ところで、第1構成例の停止時位置検出部50では、モータ90の特性に依ることなく試験電流Isの通電時間tsが一定値に固定されていた。そのため、試験電流Isの電流値は、回転制御装置10に接続されるモータ90の特性に応じて大きく変動していた。
停止時位置検出部50は、上記の試験電流Isを検出電圧Vdetに変換し、その電圧値を比較して回転位置を検出する。そのため、モータ90の特性に依存して試験電流Isの電流値が大きく変動した場合には、検出電圧Vdetの生成に支障を来たして、モータ90の回転位置を正しく検出することができなくなる、という問題があった。
図10は、試験電流Isと検出電圧Vdetとの関係(増幅器51Aに設定された入出力特性の第1例)を示す図である。本図の入出力特性に従うと、試験電流Isが検出可能範囲の下限値ILよりも小さいときには、試験電流Isに依ることなく検出電圧Vdetが出力レンジの最小値0となり、試験電流Isが検出可能範囲の下限値ILよりも大きく検出可能範囲の上限値IHよりも小さいときには、検出電圧Vdetが試験電流Isに応じて線形的に上昇し、試験電流Isが検出可能範囲の上限値IHよりも大きいときには、試験電流Isに依ることなく検出電圧Vdetが出力レンジの最大値Vregとなる。
従って、第1構成例の停止時位置検出部50は、試験電流Isの電流値が検出可能範囲に収まるモータ(符号M2)の回転位置を検出することはできても、試験電流Isの電流値が検出可能範囲から外れるモータ(符号M1及びM3)の回転位置については、検出精度が悪くなっていた。
図11は、試験電流Isと検出電圧Vdetとの関係(増幅器51Aに設定された入出力特性の第2例)を示す図である。本図の入出力特性では、先出の第1例(図10)と比べて、試験電流Isの検出可能範囲が広げられている。このような入出力特性を設定すれば、停止時における回転位置を検出することが可能なモータの種類を増やすことできる。しかしながら、試験電流Isの検出可能範囲を広げた代償として、試験電流Isの変化量に対する検出電圧Vdetの変化量が小さくなるので、回転位置の検出精度が低下する、という別の問題があった。
このように、第1構成例の停止時位置検出部50では、様々なモータへの対応と検出精度の向上を両立することができず、さらなる改善の余地を残していた。
図12は、停止時位置検出部の第2構成例を模式的に示す図である。第2構成例の停止時位置検出部50は、先出の第1構成例とほぼ同様の構成から成る。そこで、第1構成例と同様の構成要素については、図5と同一の符号を付すことで重複した説明を割愛し、以下では、第2構成例の特徴部分について重点的な説明を行う。
第2構成例の停止時位置検出部50では、第1の特徴部分として、制御部20からの指示を受けて比較器54の反転入力端(−)と参照電圧Vrefの印加端との間を導通/遮断するスイッチSW7が追加されている。スイッチSW7の働きについては後述する。
また、第2構成例の停止時位置検出部50では、第2の特徴部分として、パワー回路30を形成するトランジスタTr1〜Tr3のオン抵抗成分を利用して、試験電流Isの検出を行う構成が採用されている。このような構成を採用することにより、検出抵抗Rが不要となる。
なお、上記の構成を採用したことに伴い、増幅器51Bの構成にも変更が加えられている。より具体的に述べると、増幅器51Bは、セレクタ511と、電流出力アンプ512と、電流/電圧変換部513と、を含む。
セレクタ511は、制御部20からの指示を受けて、パワー回路30の出力電圧VU、VV、VWのいずれか一つを選択電圧Vselとして択一的に出力する。より具体的に述べると、セレクタ511は、トランジスタTr1のオン時には出力電圧VUを出力し、トランジスタTr2のオン時には出力電圧VVを出力し、トランジスタTr3のオン時には出力電圧VWを出力する。従って、セレクタ511から出力される選択電圧Vselは、電源電圧Vccの印加端からトランジスタTr1〜Tr3(オン抵抗値:Ron)のいずれかを介して流れる試験電流Isに応じた電圧値(=Vcc−Is×Ron)となる。
電流出力アンプ512は、非反転入力端(+)に印加される電源電圧Vccと反転入力端(−)に印加される選択電圧Vselとの差分電圧V1(=Is×Ron)に応じた検出電流I1を生成する。言い換えると、電流出力アンプ512は、試験電流Isに応じた検出電流I1(=α×Is)を生成する。
電流/電圧変換部513は、検出電流I1を検出電圧Vdetに変換してサンプルホールド回路53に出力する。なお、電流/電圧変換部513の出力レンジは、最小値が0で最大値がVregに設定されている。
図13は、通電時間tsの設定動作を説明するためのタイミングチャートであり、上から順に、試験電流Isの通電信号ON(トランジスタTr1〜Tr6のうち、試験電流Isが流されるトランジスタのオン/オフ制御信号)、試験電流Is、検出電圧Vdet、及び、比較信号CMPが描写されている。
通電時間tsの設定動作時には、スイッチSW0、SW3、及び、SW7がオンされ、スイッチSW1、SW2、SW4、SW5、及び、SW6がオフとされる。その結果、比較器54では、検出電圧Vdetと参照電圧Vrefとが比較される。
時刻T1において、制御部20が通電信号ONをハイレベルに立ち上げると、予め定められた経路を介して試験電流Isを流すように、トランジスタTr1〜Tr6のオン/オフ制御が行われる。例えば、トランジスタTr1及びTr6がオンされて、トランジスタTr2〜Tr5がオフされた場合、電源電圧Vccの印加端と接地電圧GNDの印加端との間にコイルU及びVが直列に接続される形となるので、U相からV相に向けた試験電流Isが流される。
時刻T1以後、試験電流Isは時間の経過と共に増大し、これに伴って検出電圧Vdetが上昇する。ただし、検出電圧Vdetが参照電圧Vrefを下回っている間、比較信号CMPはローレベルに維持される。
その後、時刻T2において、検出電圧Vdetが参照電圧Vrefを上回ると、比較信号CMPがハイレベルに立ち上がる。制御部20は、比較信号CMPがハイレベルに立ち上がったことを受けて、試験電流Isの通電を停止する。
ここで、制御部20は、試験電流Isの通電を開始してから検出電圧Vdetが参照電圧Vrefに達するまでの時間を測定しており、その測定結果を試験電流Isの通電時間ts(=T2−T1)としてレジスタに格納する。この通電時間tsは、モータ90の回転位置を検出する際、コイルU、V及びWを含む複数の経路に流れる試験電流Is全てにについて共通に適用される。
このように、モータ90の回転位置を検出する際、試験電流Isに応じて生成される検出電圧Vdetのモニタ結果(参照電圧Vrefとの比較結果)に基づいて、試験電流Isの最適な通電時間ts(延いては、試験電流Isの最適な電流値)を自動的に判別して設定する構成であれば、モータ90の特性に依らず、コイルU、V及びWを含む複数の経路に流れる試験電流Isを最適化し、回転位置の検出精度を高めることが可能となる。
図14は、第2構成例の停止時位置検出部50で得られる検出電圧Vdetの例を示す図である。本図に例示された試験電流Isの通電シーケンスでは、モータ90の回転位置検出に際して、コイルU、V及びWを含む経路1〜6のうち、最初に選択される経路1に試験電流Isを流すときに、図13で説明した通電時間tsの設定動作が行われ、以後順次選択される経路2〜6については、経路1に流れる試験電流Isに基づいて設定された通電時間tsにわたって試験電流Isが流される。
図14の上段、中段、及び、下段を比較参照すれば分かるように、試験電流Isの通電時間tsは、経路1に試験電流Isを流したときに得られる検出電圧Vdetが常に参照電圧Vrefと一致するように変動する可変値(ts1〜ts3)となる。すなわち、試験電流Isの経路毎に生成される6通りの検出電圧Vdetは、参照電圧Vrefを基準値として規格化される。
従って、参照電圧Vrefを増幅器51Bの出力レンジの中間値またはその近傍値に設定しておけば、検出電圧Vdetは、常に増幅器51Bの出力レンジの中間値付近で変動することになる。その結果、モータ90の特性や増幅器51Bの入出力特性に依らず、試験電流Isの電流値を常に検出可能範囲(検出電圧Vdetの線形領域)に収めることができるので、様々なモータの回転位置を正しく検出することが可能となる。
また、試験電流Isの通電時間tsが可変制御される上記の構成によれば、増幅器51Bのゲイン(試験電流Isに対する検出電圧Vdetの傾き)を大きく設定しても、検出電圧Vdetが増幅器51Bの出力レンジに収まるので、回転位置の検出精度を向上することが可能となる。特に、ロータ磁力の小さいモータ(例えば、ロータの素材としてフェライト磁石を用いた廉価モータ)を用いる場合には、増幅器51Bのゲインを大きく設定する必要があるので、試験電流Isの通電時間tsを可変制御することは非常に有益であると言える。
図15は、増幅器51Bの入出力特性に応じて試験電流Isが変化する様子を示す図である。例えば、図15の上段、中段、及び、下段で例示したように、増幅器51Bの入出力特性を任意に切り替えることが可能な構成であれば、モータ90の特性に応じて増幅器51Bの入出力特性を最適化することができるので、回転位置の検出精度を向上することが可能となる。なお、増幅器51Bの入出力特性をどのように切り替えても、検出電圧Vdetは、常に増幅器51Bの出力レンジの中間値付近で変動するので、回転位置の検出動作に支障を来たすことはない。
なお、先出の図14では、モータ90の回転位置検出に際して、コイルU、V及びWを含む経路1〜6のうち、最初に選択される経路1に試験電流Isを流すときに、通電時間tsの設定動作を行うシーケンスを例に挙げて説明を行ったが、通電時間tsの設定動作を行うタイミングはこれに限定されるものではなく、例えば、経路1への通電に先立ってサンプルホールド回路30のプリチャージを行うシーケンスが採用されている場合には、そのプリチャージに際して試験電流Isを流すときに、検出電圧Vdetが参照電圧Vrefに達するまでの時間を計測し、その結果を試験電流Isの通電時間tsとして設定するようにしてもよい。
図16は、回転制御装置を搭載したデスクトップパソコンの一構成例を示す外観図である。本構成例のデスクトップパソコンXは、本体ケースX10と、液晶モニタX20と、キーボードX30と、マウスX40と、を有する。
本体ケースX10は、中央演算処理装置X11、メモリX12、光学ドライブX13、及び、ハードディスクドライブX14などを収納する。
中央演算処理装置X11は、ハードディスクドライブX14に格納されたオペレーティングシステムや各種のアプリケーションプログラムを実行することにより、デスクトップパソコンXの動作を統括的に制御する。
メモリX12は、中央演算処理装置X11の作業領域(例えばプログラムの実行に際してタスクデータを格納する領域)として利用される。
光学ドライブX13は、光ディスクのリード/ライトを行う。光ディスクとしては、CD[compact disc]、DVD[digital versatile disc]、及び、BD[Blu-ray disc]などを挙げることができる。
ハードディスクドライブX14は、筐体内に密閉された磁気ディスクを用いてプログラムやデータを不揮発的に格納する大容量補助記憶装置の一つである。
液晶モニタX20は、中央演算処理装置X11からの指示に基づいて映像を出力する。
キーボードX30及びマウスX40は、ユーザの操作を受け付けるヒューマンインタフェイスデバイスの一つである。
上記構成から成るデスクトップパソコンXにおいて、先述の回転制御装置10は、スピンドルモータを用いて光ディスクの回転を制御する光学ドライブX13や、磁気ディスクの回転を制御するハードディスクドライブX14に適用することが可能である。
なお、上記では、本発明の適用対象として、光学ドライブやハードディスクドライブを搭載したコンピュータを例に挙げたが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、例えば、光ディスク再生手段を搭載したディスク再生装置(ゲーム機やDVDプレーヤなど)にも本発明を適用することが可能である。また、本発明に係る回転制御装置は、ディスク駆動装置だけでなく、モータを用いる様々な電子機器に広く適用することが可能である。
本発明は、モータの回転を制御する回転制御装置に利用することができる。
1 磁気ディスク駆動装置
2 ディスク
3 磁気ヘッド
4 リード/ライト制御回路
10 回転制御装置
20 制御部
30 パワー回路
40 位置検出部
50 停止時位置検出部
51A、51B 増幅器
511 セレクタ
512 電流出力アンプ
513 電流/電圧変換部
52 レジスタ
53 サンプルホールド回路
54 比較器
56 セレクタ
58 テーブル
90 モータ
92 ロータ
94 ステータ
U,V,W コイル
X デスクトップパソコン
X10 本体ケース
X11 中央演算処理装置
X12 メモリ
X13 光学ドライブ
X14 ハードディスクドライブ
X20 液晶モニタ
X30 キーボード
X40 マウス

Claims (13)

  1. 複数のコイルを有するステータと磁性を有するロータとを含むモータの停止時に、前記コイルを含む異なる複数の経路に試験電流を供給する制御部と、
    前記複数の経路に流れる前記試験電流をそれぞれ検出電圧に変換して測定し、前記検出電圧の電圧値を比較して前記試験電流の電流値の順位を判定し、前記順位に基づいて前記モータの回転位置を検出する停止時位置検出部と、
    を備える回転制御装置であって、
    前記制御部は、前記複数の経路のいずれかに前記試験電流を流して前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その計測時間を前記試験電流の通電時間として設定するものであり、
    前記停止時位置検出部は、前記検出電圧を生成する増幅器を備え、
    前記参照電圧は、前記増幅器の出力レンジの中間値またはその近傍値に設定されていることを特徴とする回転制御装置。
  2. 前記増幅器は、その入出力特性が任意に切り替えられることを特徴とする請求項に記載の回転制御装置。
  3. 前記停止時位置検出部は、前記順位と前記モータの回転位置とを対応づけて格納したテーブルを更に備え、前記テーブルを参照して前記モータの回転位置を検出することを特徴とする請求項1または請求項に記載の回転制御装置。
  4. 前記停止時位置検出部は、最も電流値が高い経路と、2番目に電流値が高い経路との組合せに基づいて、前記モータの回転位置を検出することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の回転制御装置。
  5. 前記制御部は、前記モータの停止時に前記モータの回転位置を検出するとき、前記モータを駆動するときに前記経路に供給する電流よりも少ない前記試験電流を前記経路に供給することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の回転制御装置。
  6. 前記制御部は、前記モータの停止時に前記モータの回転位置を検出するとき、前記モータを駆動するときに前記経路に電流を供給する期間よりも短い期間、前記経路に前記試験電流を供給することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の回転制御装置。
  7. 前記停止時位置検出部は、前記検出電圧を保持するサンプルホールド回路を更に備え、
    前記制御部は、前記複数の経路に流れる前記試験電流を測定する前に、前記経路に前記試験電流を供給し、前記サンプルホールド回路をプリチャージすることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の回転制御装置。
  8. 前記制御部は、前記モータの回転位置検出に際して最初に選択される経路に前記試験電流を流すときに前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その計測時間を前記試験電流の通電時間として設定することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の回転制御装置。
  9. 前記制御部は、前記サンプルホールド回路のプリチャージに際して前記試験電流を流すときに前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その計測時間を前記試験電流の通電時間として設定することを特徴とする請求項に記載の回転制御装置。
  10. 複数のコイルを有するステータと磁性を有するロータとを含むモータの停止時に、前記コイルを含む異なる複数の経路に試験電流を供給するステップと、
    前記複数の経路に流れる前記試験電流をそれぞれ検出電圧に変換して測定するステップと、
    前記検出電圧の電圧値を比較して前記試験電流の電流値の順位を判定するステップと、
    前記順位に基づいて前記モータの回転位置を検出するステップと、
    を含む回転制御方法であって、
    前記複数の経路のいずれかに前記試験電流を流して前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その計測時間を前記試験電流の通電時間として設定するステップを更に含み、
    前記参照電圧は、前記検出電圧を生成する増幅器の出力レンジの中間値またはその近傍値に設定されていることを特徴とする回転制御方法。
  11. ディスクを回転させるモータと、
    前記モータの回転を制御する回転制御装置と、
    前記ディスクに対するデータの書き込み又は読み出しを制御するリード・ライト制御部と、を備え、
    前記モータは、
    複数のコイルを有するステータと、
    磁性を有するロータと、を含み、
    前記回転制御装置は、
    前記モータの停止時に、前記コイルを含む異なる複数の経路に試験電流を供給する制御部と、
    前記複数の経路に流れる前記試験電流をそれぞれ検出電圧に変換して測定し、前記検出電圧の電圧値を比較して前記試験電流の電流値の順位を判定し、前記順位に基づいて前記モータの回転位置を検出する停止時位置検出部と、を含み、
    前記制御部は、前記複数の経路のいずれかに前記試験電流を流して前記検出電圧が所定の参照電圧に達するまでの時間を計測し、その計測時間を前記試験電流の通電時間として設定するものであり、
    前記停止時位置検出部は、前記検出電圧を生成する増幅器を備え、
    前記参照電圧は、前記増幅器の出力レンジの中間値またはその近傍値に設定されていることを特徴とするディスク駆動装置。
  12. 光学ドライブ及びハードディスクドライブの少なくとも一方として、請求項11に記載のディスク駆動装置を搭載したことを特徴とするコンピュータ。
  13. ディスク再生手段として、請求項11に記載のディスク駆動装置を搭載したことを特徴とするディスク再生装置。
JP2012036578A 2012-02-22 2012-02-22 回転制御装置及び方法、並びに、これを用いたディスク駆動装置 Active JP5997458B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012036578A JP5997458B2 (ja) 2012-02-22 2012-02-22 回転制御装置及び方法、並びに、これを用いたディスク駆動装置
US13/773,795 US9329023B2 (en) 2012-02-22 2013-02-22 Rotation control apparatus and method and disk driving apparatus using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012036578A JP5997458B2 (ja) 2012-02-22 2012-02-22 回転制御装置及び方法、並びに、これを用いたディスク駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013172614A JP2013172614A (ja) 2013-09-02
JP5997458B2 true JP5997458B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=48982182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012036578A Active JP5997458B2 (ja) 2012-02-22 2012-02-22 回転制御装置及び方法、並びに、これを用いたディスク駆動装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9329023B2 (ja)
JP (1) JP5997458B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI571043B (zh) * 2014-01-27 2017-02-11 山葉發動機股份有限公司 馬達控制裝置及該裝置之修正資料製作方法
JP6875866B2 (ja) * 2017-01-20 2021-05-26 矢崎総業株式会社 電池状態検出装置
JP6616436B2 (ja) 2018-01-29 2019-12-04 ファナック株式会社 ブレーキ制御システムおよび故障検出方法
CN111045914A (zh) * 2018-10-11 2020-04-21 北京国双科技有限公司 一种播放器测试方法、装置、介质以及设备
TWI739608B (zh) * 2020-09-25 2021-09-11 致新科技股份有限公司 馬達系統
US11309812B1 (en) 2020-09-28 2022-04-19 Global Mixed-Mode Technology Inc. Motor system
CN112327213B (zh) * 2020-10-19 2024-04-19 南京工程学院 一种电回转体性能检测系统及检测方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5001405A (en) 1989-09-27 1991-03-19 Seagate Technology, Inc. Position detection for a brushless DC motor
JPH04230868A (ja) * 1990-05-08 1992-08-19 Toshiba Corp 交流データ検出装置
US5028852A (en) * 1990-06-21 1991-07-02 Seagate Technology, Inc. Position detection for a brushless DC motor without hall effect devices using a time differential method
DE69322298T2 (de) * 1992-02-28 1999-05-06 St Microelectronics Inc Verstärker und Verfahren zur Erfassung der Gegen-EMK einer Spule eines mehrphasigen, sensorlosen Gleichstrommotors
US5998946A (en) 1997-10-08 1999-12-07 Daewoo Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for controlling a rotation of a sensorless and brushless DC motor
DE10162380A1 (de) * 2001-12-19 2003-07-03 Bosch Gmbh Robert Verfahren zum Starten eines bürstenlosen Gleichstrommotors
US7589484B2 (en) * 2002-07-10 2009-09-15 Seagate Technology Llc Closed loop acceleration control for a data storage device motor
US7863844B2 (en) * 2004-05-24 2011-01-04 Rohm Co., Ltd. Rotation control apparatus and method, and electronic device wherein the rotation control apparatus can be used
JP4386815B2 (ja) * 2004-10-04 2009-12-16 パナソニック株式会社 モータの駆動装置および駆動方法
JP2009303338A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Nec Electronics Corp モータ駆動装置と制御方法
DE102008041549A1 (de) * 2008-08-26 2010-03-04 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Erfassung der Rotorlage einer elektrischen Maschine und Vorrichtung hierzu
US7938382B2 (en) * 2009-06-15 2011-05-10 Emerson Electric Co., System and method of step detection for a stepper motor
US8575881B2 (en) * 2009-09-10 2013-11-05 Energy Innovative Products, Inc. Current injection circuit for delaying the full operation of a power factor control circuit for AC induction motors
US8970150B2 (en) * 2010-10-22 2015-03-03 Stmicroelectronics S.R.L. Apparatus for detecting the position of a rotor of an electric motor and related method
JP5658542B2 (ja) * 2010-11-17 2015-01-28 株式会社東芝 ブラシレスモータドライバ、および、ブラシレスモータ駆動システム
JP2012239355A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Aisin Seiki Co Ltd ロータ位置検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013172614A (ja) 2013-09-02
US9329023B2 (en) 2016-05-03
US20130215728A1 (en) 2013-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5997458B2 (ja) 回転制御装置及び方法、並びに、これを用いたディスク駆動装置
JP4944606B2 (ja) 回転制御装置及び方法、及びその回転制御装置を利用可能な電子機器
JP3673964B2 (ja) ブラシレスモータ駆動制御用半導体集積回路およびブラシレスモータ駆動制御装置
US7071640B2 (en) Rotation drive control circuit of multiphases direct current motor and the start-up method thereof
US7723937B2 (en) Drive control device of motor and a method of start-up
JP2008005632A (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動方法並びにディスク駆動装置
US20080037164A1 (en) Adaptive spindle motor startup method and disk drive using the same
GB2330257A (en) Method and apparatus for controlling a brushless motor
JP2007236062A (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動方法並びにディスク駆動装置
JP5658542B2 (ja) ブラシレスモータドライバ、および、ブラシレスモータ駆動システム
JP3282355B2 (ja) 直流ブラシレスモータの駆動停止装置
US6710567B2 (en) Velocity dependent reference profile for spindle motor acceleration control
US8497647B1 (en) Motor spindle control system and method
US8766583B1 (en) Voltage mode using pseudo current limit
JP2008237014A (ja) モータ駆動方法、ディスクドライブ及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体
US9396751B1 (en) Data storage device compensating for fabrication tolerances when measuring spindle motor current
JP3804019B2 (ja) ブラシレスモータ駆動制御方法
JP2000253692A (ja) 記憶媒体駆動装置
JP2006081396A (ja) 3相モータ用の回転駆動制御装置
KR20070021190A (ko) 회전 제어 장치 및 방법과 그 회전 제어 장치를 이용가능한 전자 기기
JP2004127385A (ja) 光ディスク装置及び光ディスク装置のブレーキ制御方法
JPH0767379A (ja) モータの起動制御装置
JP2007087541A (ja) 光ディスク装置
JPH10271881A (ja) モータ及びモータ制御方法
JP2008054497A (ja) スピンドル・モータ用制御回路および制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160315

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5997458

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250