JP5996332B2 - 遊技機不正開放防止装置 - Google Patents
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Description
そのため、特許文献1の発明では、「索条18」を確実に固定するために、「リール巻取装置11」の構成部材(支軸15、リール16、爪車20)の強度を高くする必要があり、部品コストが増大するという問題がある。
そして、特許文献1には、「索条18」が常に弛まないようにする構成について、「リール巻取装置11」の前記構成部材(支軸15、リール16、ゼンマイバネ17)以外には一切開示されておらず示唆すらもされていない。
そのため、特許文献1の発明では、「索条18」が常に弛まないようにするための構成部材が複雑で部品点数が多くなり、部品コストが増大するという問題がある。
第1の局面は、台枠に対して前面枠が開閉可能に取り付けられた遊技機において、
前記前面枠に先端部が取付固定された索条と、
前記台枠に取付固定された固定手段とを備え、
前記固定手段により前記索条を挟持して固定すると、前記台枠に対して前記前面枠を開放不能にする、遊技機不正開放防止装置である。
すなわち、第1の局面では、固定手段による索条の固定の解除を行わなければ、台枠に対して前面枠が開放不能になるため、前面枠が不正開放されて不正改造されるのを防止できる。
さらに、第1の局面では、特許文献1の発明の構成部材(支軸15、リール16、爪車20)に比べて、固定手段に要求される強度が低いため、固定手段の部品コストを低減することが可能であり、遊技機不正開放防止装置を低コストに提供できる。
第2の局面は、第1の局面において、前記固定手段は、前記索条を挟持して固定する索条ロック用板と、前記索条ロック用板を駆動するプランジャーとを備える遊技機不正開放防止装置である。
第2の局面によれば、シンプルな構成で索条を強固に把持固定することが可能であるため、第1の局面の作用・効果が確実に得られる。
第3の局面は、第2の局面において、
前記索条ロック用板は、対向配置された第1板および第2板と、第1板と第2板を連結する同期用ピンとを備え、
前記プランジャーが前記第2板を直接駆動して回動させると、前記同期用ピンにより前記第2板の回動に同期して前記第1板が回動し、前記第1板と前記第2板との間で前記索条が挟持固定される遊技機不正開放防止装置である。
そして、第3の局面では、同期用ピンにより第2板の回動に同期して第1板が回動するため、1個のプランジャーで第1板と第2板の両方を駆動することが可能であり、第1板と第2板のそれぞれに専用のプランジャーを設けた場合に比べて、低コスト化を図ることができる。
第4の局面は、第1〜第3の局面において、前記索条が常に弛まないように付勢する弛み防止手段を備えた遊技機不正開放防止装置である。
第4の局面によれば、索条が弛んで遊技機内部の部材に引っ掛かるのを防止できる。
そして、第4の局面では、固定手段とは別個に弛み防止手段を設ければよく、特許文献1の発明の構成部材(支軸15、リール16、ゼンマイバネ17)に比べて、弛み防止手段をシンプルな構成で具体化することが可能であるため、低コスト化を図ることができる。
本実施形態の遊技機不正開放防止装置30が取り付けられた遊技機は、台枠1、前面枠2、軸受金具3、鍵機構4、鍵孔5、鉤状片6、突片7、機構板8、打球発射用モータ9、基盤ケース10、取付板11を備えている。
矩形略平板状の前面枠2は、軸受金具3を介して台枠1の前面側に取り付けられ、軸受金具3を回動させることにより、台枠1に対して前面枠2を前方側に開閉可能になっている。
鍵機構4は前面枠2の一側縁に取付固定されており、前面枠2の前面側には鍵機構4の鍵孔5が露出され、前面枠2の裏面側には鍵機構4の2個の鉤状片6が上下方向に間隙を設けて突出している。
前面枠2を台枠1側に閉じると、各鉤状片6はそれぞれ各突片7に係合し、前面枠2は台枠1に係止される。
前面枠2の裏面側には、パチンコ玉を誘導するための機構板8と、パチンコ玉を発射するための打球発射用モータ9と、パチンコ遊技を制御するためのCPUやROM(図示略)などが搭載された遊技基盤が収容されている基盤ケース10とが取付固定されている。
遊技機不正開放防止装置30から導出された索条44の先端部は、前面枠2における下側の鉤状片6に引っ掛けられて取付固定されている。
索条44はスチールワイヤから成る。
遊技機不正開放防止装置30は、雄ネジ31、リール蓋32、リール33、ゼンマイバネ34、プランジャー35、プランジャーシャフト36、押さえ板37a,37b、軸ピン38a,38b、ケース蓋39、ケース40(支軸40a、取付部材40b)、同期用ピン41、索条ロック用板42a,42b、索条ガイド43、索条44、プランジャー連結ピン45、圧縮弦巻バネ46、係止突起47a,47bなどを備えている。
ケース40内には、ケース蓋39と雄ネジ31を除く前記構成部材(32〜38,41〜47)が収容されている。
ケース40の内底壁面からは支軸40aが突設されており、支軸40aにはリール33の中心孔が挿通され、リール33はケース40に対して支軸40aを中心に回転自在に軸支されている。
リール33内にはゼンマイバネ34が収容され、ゼンマイバネ34の一端部は支軸40aに取付固定され、ゼンマイバネ34の他端部はリール33の内周壁に取付固定されている。
索条ロック用板42aと押さえ板37a,37bには軸ピン38aが挿通され、索条ロック用板42aは押さえ板37a,37bに対して軸ピン38aを中心に回動可能に軸支されている。
索条ロック用板42bと押さえ板37a,37bには軸ピン38bが挿通され、索条ロック用板42bは押さえ板37a,37bに対して軸ピン38bを中心に回動可能に軸支されている。
索条ロック用板42aにおいて、索条ロック用板42bと対向する端面には、鋸歯状の係止突起47aが形成されている。
索条ロック用板42bにおいて、索条ロック用板42aと対向する端面には、鋸歯状の係止突起47bが形成されている。
各索条ロック用板42a,42bは同期用ピン41を介して連結されている。
一体化された索条ロック用板42a,42bおよび押さえ板37a,37bは、ケース40内において索条ガイド43の近傍に移動不能に収容されている。
圧縮弦巻バネ46の一端部は取付部材40bの取付穴に嵌合固定され、圧縮弦巻バネ46の他端部は索条ロック用板42bの突起に嵌合固定されている。
ケース40内にはプランジャー(ソレノイド)35が嵌合固定され、プランジャー35からはプランジャーシャフト36が突出している。
プランジャーシャフト36の先端部と索条ロック用板42bとは、プランジャー連結ピン45を介して連結されている。
索条ガイド43には、索条44の外径よりも僅かに大きな挿通孔が貫通形成されている。
リール33の外周壁には索条44が巻回され、索条44の一端部はリール33の外周壁に取付固定され、索条44の他端部は、各索条ロック用板42a,42b間を通って索条ガイド43の挿通孔に挿入され、ケース40の外方に導出されている。
前記のように、ケース40の外方に導出された索条44の先端部は、前面枠2の鉤状片6に取付固定されている(図1参照)。
リール33にはリール蓋32が被着されて取付固定されている。
<遊技機の稼働時>
遊技機が設置されたパチンコ遊技場の営業時間中における遊技機の稼働時には、プランジャー35への通電を停止させておく。
プランジャー35への通電が停止されると、プランジャーシャフト36はプランジャー35に対して伸張退縮自在の状態になり、プランジャー連結ピン45を介してプランジャーシャフト36に連結されている索条ロック用板42bには、プランジャーシャフト36から付勢力が印加されない。
そのため、プランジャーシャフト36から付勢力が印加されない状態では、圧縮弦巻バネ46の圧縮力により、索条ロック用板42bは軸ピン38bを中心として図4に示す時計回方向(矢印α方向)に僅かに回動する。
そして、索条ロック用板42aは同期用ピン41を介して索条ロック用板42bに連結されているため、索条ロック用板42bの矢印α方向への回動に同期し、索条ロック用板42aは図4に示す反時計回方向(矢印β方向)に僅かに回動する。
索条44の先端部は前面枠2の鉤状片6に取付固定されているため、遊技機の前面枠2を前方に開けると、リール33に巻回されている索条44はリール33から自在に引き出され、前面枠2を前方に開けるのを索条44が妨げることはない。
そのため、前面枠2を台枠1側に閉じると、索条44はリール33内に自動的に巻き取られ、索条44は常に弛まないようになっている。
そのため、リール33と索条ガイド43との間で、索条44を真っ直ぐに張り渡すことが可能になり、索条44の移動に伴って索条44にブレや位置ズレなどが起こるのを確実に防止できる。
パチンコ遊技場の営業時間外などにおける遊技機の非稼働時には、プランジャー35へ通電させておく。
プランジャー35が通電されると、プランジャーシャフト36はプランジャー35に対して伸張し、プランジャー連結ピン45を介してプランジャーシャフト36に連結されている索条ロック用板42bには、プランジャーシャフト36から付勢力が印加される。
そして、索条ロック用板42aは同期用ピン41を介して索条ロック用板42bに連結されているため、索条ロック用板42bの矢印β方向への回動に同期し、索条ロック用板42aは図4に示す時計回方向(矢印α方向)に僅かに回動する。
ここで、各索条ロック用板42a,42bにはそれぞれ鋸歯状の係止突起47a,47bが形成されているため、索条44は係止突起47a,47bに係止されて確実に固定される。
索条44の先端部は前面枠2の鉤状片6に取付固定されているため、遊技機の前面枠2を前方に開けようとしても、索条44が突張って開けることはできない。
本実施形態の遊技機不正開放防止装置30によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
その固定手段は、プランジャー35、プランジャーシャフト36、押さえ板37a,37b、軸ピン38a,38b、ケース蓋39、ケース40、同期用ピン41、索条ロック用板42a,42b、プランジャー連結ピン45、圧縮弦巻バネ46、係止突起47a,47bを有する。
すなわち、本実施形態では、固定手段による索条44の固定の解除を行わなければ、台枠1に対して前面枠2が開放不能になるため、前面枠2が不正開放されて不正改造されるのを防止できる。
さらに、本実施形態では、特許文献1の発明の構成部材(支軸15、リール16、爪車20)に比べて、固定手段に要求される強度が低いため、固定手段の部品コストを低減することが可能であり、遊技機不正開放防止装置30を低コストに提供できる。
そして、プランジャー35が索条ロック用板42bを直接駆動して回動させると、同期用ピン41により索条ロック用板42bの回動に同期して索条ロック用板42aが回動し、索条ロック用板42a,42bの間で索条44が挟持固定される。
そして、同期用ピン41により索条ロック用板42bの回動に同期して索条ロック用板42aが回動するため、1個のプランジャー35で2個の索条ロック用板42a,42bの両方を駆動することが可能であり、索条ロック用板42a,42bのそれぞれに専用のプランジャーを設けた場合に比べて、低コスト化を図ることができる。
その弛み防止手段は、ケース40の支軸40a、リール33、ゼンマイバネ34を有する。
弛み防止手段により、索条44が弛んで遊技機内部の部材に引っ掛かるのを防止できる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、前記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
このようにすれば、ケース40の支軸40a、リール33、ゼンマイバネ34を省くことが可能になり、前記実施形態より更に低コスト化を図ることができる。
2…前面枠
6…鉤状片
10…基盤ケース
11…取付板
30…遊技機不正開放防止装置30
33…リール
34…ゼンマイバネ
35…プランジャー(固定手段)
36…プランジャーシャフト(固定手段)
37a,37b…押さえ板(固定手段)
38a,38b…軸ピン(固定手段)
39…ケース蓋(固定手段)
40…ケース(固定手段)
41…同期用ピン(固定手段)
42a…索条ロック用板(固定手段、第1板)
42b…索条ロック用板(固定手段、第2板)
43…索条ガイド
44…索条
45…プランジャー連結ピン(固定手段)
46…圧縮弦巻バネ(固定手段)
47a,47b…係止突起(固定手段)
Claims (2)
- 台枠に対して前面枠が開閉可能に取り付けられた遊技機において、
前記前面枠に先端部が取付固定された索条と、
前記台枠に取付固定された固定手段とを備え、
前記固定手段により前記索条を挟持して固定すると、前記台枠に対して前記前面枠を開放不能にする、遊技機不正開放防止装置であって、
前記固定手段は、
前記索条を挟持して固定する索条ロック用板と、
前記索条ロック用板を駆動するプランジャーと、
を備え、
前記索条ロック用板は、対向配置された第1板および第2板と、該第1板と第2板を連結する同期用ピンとを備え、
前記プランジャーが前記第2板を直接駆動して回動させると、前記同期用ピンにより前記第2板の回動に同期して前記第1板が回動し、前記第1板と前記第2板との間で前記索条が挟持固定される、遊技機不正開放防止装置。 - 前記第1板と第2板はそれぞれ三角形であり、前記索条を介してその底辺で対向し、各頂部で軸ピンにより回動可能であり、
前記同期用ピンは、前記第2板の底辺の一端と第1板の底辺において前記一端に対向する端部と反対側の端部とを連結し、
前記プランジャーの連結ピンは前記第2板の底辺の他端に連結され、
前記プランジャーの連結ピンの移動に伴い、前記第1板と第2板とはそれぞれの前記軸ピンを中心に反対方向に回動する、請求項1に記載の遊技機不正解放防止装置。
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