JP4427819B2 - 遊技機の開放阻止装置 - Google Patents

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本発明は、遊技機に開閉自在に設けた開閉枠の不正な開放を防止する遊技機の開放阻止装置に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、外郭をなす外枠(保持枠)に対して各種制御装置等を配設した中枠(開閉枠)が開閉自在に枢支されて、施錠装置を介して常には中枠が外枠に閉成状態で施錠保持されている。そして、メンテナンス時等に、作業者がパチンコ機の前側から鍵操作して前記施錠装置を解錠することで、外枠に対して中枠を開放し得るようになっている。ところで、前記施錠装置だけで前記中枠の開放を規制している場合には、不正に複製された鍵やその他不正手段により施錠装置が解錠される可能性があり、この場合には中枠に配設されている制御装置等を不正改造したものに交換される等の不正行為が行なわれる虞がある。このため、前記中枠の不正な開放を阻止し得る開放阻止装置を前記施錠装置とは別に設けることで、前述の不正行為を防止した提案が多数されている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1に開示される開放阻止装置は、外枠に回転可能に配設されて一体的に回転する爪車を備えたリールと、該リールに巻付けたワイヤと、リールをワイヤの巻取方向に付勢するゼンマイと、爪車と係合してリールの繰出し方向への回転を規制する規制位置、および係合解除されてリールの繰出し方向への回転を許容する許容位置に変位可能なピンと、該ピンを変位させるソレノイドとから構成されている。そして、前記リールから繰出したワイヤの端部を前記中枠に固定して、該中枠を閉成した状態では前記ゼンマイの付勢力によりワイヤをリールに巻取ると共に、前記ソレノイドの駆動により前記ピンを規制位置に変位させ、当該リールの繰出し方向の回転を規制している。すなわち、前記リールの繰出し方向への回転を規制することで該中枠の開放が阻止され、不正手段により施錠装置が解錠された場合であっても、前述した不正行為を防止し得るようになっている。
特開2003−299861号公報
ところで、前記特許文献1に記載された開放阻止装置では、前記ピンを規制位置に変位させた場合であっても、爪車の歯幅だけ所謂「遊び」が生ずることもあり、この場合には、この「遊び」分だけ前記ワイヤが繰出されて中枠が開放される可能性がある。具体的には、前記ソレノイドの駆動により前記ピンを規制位置に変位させた際に、該ピンが爪車の山の位置にある場合には、当該ピンが正確に爪車と係合していない。このため、前記ピンが爪車の谷の位置に臨むまでの間は、該爪車(リール)の繰出し方向への回転が許容されて前記中枠が僅かに開放されることとなる。このように、前記中枠が僅かでも開放されると、該中枠と外枠との隙間からヤスリやナイフ等が挿入されて、前記ワイヤが切断される虞がある。前記ワイヤを切断されると前記中枠の開放を規制し得なくなるため、開放阻止装置としての機能が果たされない問題を内在している。
そこで、本発明では、開閉自在に設けた開閉枠を閉成状態で確実に保持し得る遊技機の開放阻止装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る遊技機の開放阻止装置は、
遊技機(11)の保持枠(12)または該保持枠(12)を保持する遊技設備(10)の何れかを固定部として、該固定部または前記保持枠(12)に開閉自在に設けた開閉枠(13)の何れか一方に配設される回転自在なリール(36)と、該リール(36)に繰出し供給自在に巻取られ、その端部を前記固定部または開閉枠(13)の他方に固定した長尺部材(21)と、前記リール(36)を長尺部材巻取方向に回転させる回転付勢手段(46)と、前記リール(36)に設けた第1係合手段(50)と、前記第1係合手段(50)に係脱自在に係合可能で、その係合により前記リール(36)の長尺部材繰出し方向への回転を規制する第2係合手段(55)と、前記第2係合手段(55)を前記第1係合手段(50)との係合位置および係合解除位置の間で変位させる駆動手段(48)とからなり、前記開閉枠(13)の閉成時には、前記駆動手段(48)により第2係合手段(55)を係合位置まで変位させて前記長尺部材(21)の繰出しを規制し、該開閉枠(13)の開放を阻止するようにした遊技機(11)の開放阻止装置において、
前記駆動手段(48)により駆動され、前記第2係合手段(55)を第1係合手段(50)との係合位置から前記リール(36)を長尺部材巻取方向へ所要量だけ回動させた増巻き位置へ変位させる回動付加手段(63)と、
前記開閉枠(13)の閉成時に、前記第2係合手段(55)を係合解除位置および増巻き位置の間を複数回変位させた後に、該第2係合手段(55)を増巻き位置で保持するよう前記回動付加手段(63)の動作制御を行なう制御手段(35)とから構成したことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る遊技機の開放阻止装置によれば、第2係合手段を長尺部材巻取方向へ所要量だけ回動した増巻き位置に変位させる回動付加手段を設け、第1係合手段と第2係合手段とを係合させた際に、該回動付加手段が第2係合手段を増巻き位置に変位させる増巻き動作を行なうことで、該リールが長尺部材繰出し方向に回転する所謂「遊び」が生ずるのを防止し得る。これにより、遊技機に開閉自在に設けた開閉枠を閉成状態で確実に保持し得るから、不正行為が行なわれるのを防止し得る。また、前記長尺部材の増巻き動作を複数回行なうことで、前記リールに「遊び」が生ずるのをより確実に防止することが可能である。
本発明に係る遊技機の開放阻止装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例において遊技機としては、一般的なパチンコ機を例にして説明する。なお、以下の説明において、前・後、左・右とは、特に断りのない限り、図2に示すようにパチンコ機11を正面側から見た状態において指称するものとする。
(パチンコ機について)
先ず実施例に係るパチンコ機11の概略構成について、図2または図3を参照して説明する。パチンコ機11は、外郭をなし、遊技場に設けられた島設備とも呼ばれる遊技設備10に開設した開口部10a(図3参照)に固定される外枠(保持枠)12と、該外枠12に対して着脱および開閉自在に枢支される中枠(開閉枠)13と、該中枠13に着脱交換可能に取付けられて所要の遊技領域を構成した遊技盤(図示せず)と、中枠13の前面側に着脱および開閉自在に枢支されて、遊技盤を透視保護するガラス枠14と、パチンコ球を貯留する上球皿15や下球皿16等から構成されている。そして、発射装置(図示せず)を操作して前記上球皿15に貯留したパチンコ球を前記遊技盤の遊技領域に打出すことで、遊技を行なうようになっている。また、前記中枠13の裏側には、各種の球経路および球処理・払出部等を備えた機構セット盤(図示せず)を配設してある。なお、前記遊技設備10は、木材を組付けた外表面に薄いアルミ板を取付けて装飾するよう構成されると共に、所定間隔毎に前記開口部10aが開設されて各開口部10aにパチンコ機11が夫々配置される。そして、前記遊技設備10の内部に設けたパチンコ球の供給設備や電源を供給する配線設備等(何れも図示せず)を介して、各パチンコ機11にパチンコ球や電源を供給するようになっている。
また、前記パチンコ機11における前記中枠13の開閉枢支側と反対側の側部(パチンコ機11の右側部)には施錠機構18が配設されており(図3参照)、該施錠機構18により前記外枠12に対して中枠13を閉成状態で保持し、鍵操作により解錠されて外枠12に対して中枠13を開放し得るよう構成される。そして、前記外枠12における右側部の開口内側に開放阻止装置20を配設して、該中枠13の不正開放を防止するようになっている。すなわち、実施例では、前記外枠12が前記開放阻止装置20(後述するリール36)を配設する固定部として機能している。また、パチンコ機11毎に設けた各開放阻止装置20は、前記外枠12に配設した状態で図示しない第1のケーブルにより隣接する開放阻止装置20と相互に電気的に接続されており、開放阻止装置20の何れか一つに接続した電源ユニット(図示せず)から供給される電源を、該第1のケーブルを介して他の開放阻止装置20に供給し得るよう構成されている。
(開放阻止装置について)
次に、前記外枠12に配設した前記開放阻止装置20について説明する。なお、開放阻止装置20に関する説明において前・後および上・下とは、図1に示すように前記外枠12の開口内側に取付けた状態で指称するものとする。すなわち、図1において前記開放阻止装置20の右側に、前記中枠13が位置している。
前記開放阻止装置20は、図1または図4に示すように、回転自在なリール36と、該リール36に繰出し供給自在に巻取られ、その端部を前記中枠13に固定したワイヤ(長尺部材)21と、リール36をワイヤ巻取方向に回転させるゼンマイバネ(回転付勢手段)46と、リール36に設けられた爪車(第1係合手段)50と、該爪車50に係脱自在に係合可能で、その係合によりリール36のワイヤ繰出し方向への回転を規制する係合部材(第2係合手段)55と、駆動源としてのモータ(駆動手段)48と、該モータ48に駆動されて、係合部材55を係合解除位置および増巻き位置(何れも後述)の間で変位させる回動付加手段63と、これら各構成部品21,36,46,48,50,55,63を収容配置するケース体23とから構成されて、パチンコ機11毎に配設されている。
ここで、図3に示すように、前記ワイヤ21は、前記外枠12に対する中枠13の開放を許容し得る長さ寸法に設定されて、その一方の端部に前記リール36に固定する接続球21aが設けられると共に、他方の端部に形成したリング状の固定環21bを前記中枠13に固定するよう構成される(図5参照)。ここで、前記固定環21bの内側に挿通させたネジを前記中枠13のネジ孔(図示せず)に螺挿して、該固定環21b(ワイヤ21)をネジと中枠13との間に挟持させることで、該ワイヤ21を中枠13に固定するようになっている。すなわち、前記ワイヤ21により、前記外枠12と中枠13とを連結するよう構成される。ここで、図3に示すように、前記ワイヤ21(固定環21b)は、前記中枠13における施錠機構18の配設側(すなわちパチンコ機11における中枠13の開閉枢支側とは反対側)に固定してある。なお、実施例では、前記ワイヤ21として鋼線をより合わせたものを使用しているが、柔軟性に富み、かつ伸縮性に乏しく、引っ張った際に容易に切断しないものが好ましい。
(ケース体について)
前記ケース体23は、図4に示すように、前記開放阻止装置20の各構成部品21,36,46,48,50,55,63を収容配置するベース部24と、該ベース部24に配設した各駆構成部品21,36,46,48,50,55,63を被覆するカバー部33とから略矩形箱状に形成され、該ベース部24に開設した固定孔24a,24a,24a(図6参照)を介して前記外枠12にネジ止めされている。また、前記ベース部24の前方位置には、前記リール36を配置する領域29(以下、第1の領域という)が画成され、該ベース部24の後方位置には、前記モータ48および回動付加手段63を配置する領域30(以下、第2の領域という)が画成されている。そして、図4に示すように、前記ベース部24における第1の領域29に枢軸31が立設されて、該枢軸31に前記リール36を回転自在に支持すると共に、該ベース部24の前側面25(中枠13との対向面)に開設した第1孔部25aを介して、該リール36に巻取った前記ワイヤ21を、ケース体23の外部に導出するよう構成される(図1参照)。なお、前記枢軸31には、その軸方向に延在するスリット31aが形成されており、該スリット31aに前記ゼンマイバネ46の一方の端部(固定端部46a)を係止するようになっている。
なお、ベース部24の後側面26には、後方に開口する第2孔部26a,26aが開設されて(図1参照)、該第2孔部26a,26aを介して前記第1のケーブルや後述する受信装置95に接続した第2のケーブル(図示せず)をケース体23の内部に導入するようになっている。また、前記ベース部24の上下の側面27,28には、前記第2の領域30と対応する位置に、上下に貫通する第3孔部27a,28a(図1または図6参照)が開設されて、該第3孔部27a,28aを介して前記回動付加手段63のシャフト64(後述)が出没するよう構成されている。
図4に示すように、前記カバー部33には、前記ベース部24における第2の領域30と対応する位置に配線基板34が配設されており、該配線基板34に、前記回動付加手段63の検出片59(後述)を検出する2個の第1および第2検出センサ34a,34bや、受信装置95が受信した信号に基づいて前記モータ48を駆動させる制御部(制御手段)35等が実装されている(図9参照)。ここで、前記第1検出センサ34aは、前記配線基板34において前記係合部材55が係合解除位置にある場合に前記検出片59を検出する位置に取付けられると共に、第2検出センサ34bは、該係合部材55が増巻き位置にある場合に該検出片59を検出する位置に取付けられる。そして、前記各検出センサ34a,34bが前記検出片59を検出することで、前記モータ48の駆動を停止させるよう設定される。
(リールについて)
前記リール36は、図7(a),(b)に示すように、内側に前記ゼンマイバネ46が配設される円筒壁部37と、該円筒壁部37のベース部24側の端部に形成される筒底部42とから円筒状に形成されて、その筒底部42における中心位置に、前記ベース部24の枢軸31を挿通可能な軸孔43を開設してある。そして、前記軸孔43に枢軸31を挿通することにより、前記リール36をベース部24(ケース体23)に回転可能に支持するよう構成されている。また、前記円筒壁部37におけるベース部24から離間する側の端面には、前記ワイヤ21に設けた前記接続球21aを嵌合固定する第1係合孔38と、該第1係合孔38から円筒壁部37の外周面37aまで延在する案内溝39とが形成されており、当該第1係合孔38に接続球21aを嵌合させたワイヤ21を、案内溝39に沿って円筒壁部37の外周面37aまで案内するようになっている。なお、前記ワイヤ21は、前記円筒壁部37(リール36)の外周面37aに対して図7(a)における時計回りに巻付けられ、該ワイヤ21を繰出した際に、該リール36が時計回り(以下、ワイヤ繰出し方向という)に回転するようにしてある。
また、前記リール36における円筒壁部37の端面には、図7(a)に示すように、周方向に所定間隔離間するよう3箇所に第2係合孔40,40,40を形成してある。更に、前記円筒壁部37における筒底部42の端縁には、周方向に延出するフランジ部44が形成されており、円筒壁部37に巻付けたワイヤ21がベース部24側に抜け落ちるのを防止している。
前記円筒壁部37の内周面37b側には、該円筒壁部37の軸方向に沿って延在する係止溝41が形成されて、該係止溝41に、前記枢軸31のスリット31aに一方の端部(固定端部46a)を係止した前記ゼンマイバネ46の他方の端部(可動端部46b)を係止するよう構成される。すなわち、前記ゼンマイバネ46の固定端部46aを前記枢軸31のスリット31aに係止すると共に、可動端部46bを前記円筒壁部37の係止溝41に係止した状態で、前記ワイヤ21を繰出してリール36をワイヤ繰出し方向に回転することで、該ゼンマイバネ46が巻かれて、その弾性力によりリール36を図6、図10、図13および図14における反時計回り(以下、ワイヤ巻取方向という)に付勢するよう作用し、ワイヤ21を繰出す力を解除したときには、該ワイヤ21をリール36に巻取り得るようになっている。ここで、前記ゼンマイバネ46の弾性力により前記リール36にワイヤ21を巻取った際に、該ワイヤ21は、その端部を固定した中枠13を引っ張るよう作用する。このとき、前記ワイヤ21における中枠13との間は張った状態、すなわち弛みがない状態となる。なお、実施例では、前記ゼンマイバネ46として、前記リール36をワイヤ繰出し方向に回転させた際に、該リール36に一定の力が作用する、所謂定荷重バネを採用している。なお、前記ゼンマイバネ46が前記リール36をワイヤ巻取方向に付勢することで、前記係合部材55を増巻き位置から係合解除位置に変位させた際に、該リール36がワイヤ繰出し方向に回転しないよう構成されている。
(爪車について)
図4または図8に示すように、前記爪車50は、前記リール36に形成した前記フランジ部44に略整合する円板状に形成され、該リール36との対向面50aの中心位置に、前記枢軸31を挿入可能な凹部51が形成されている。また、前記爪車50における前記リール36との対向面50aには、該リール36に形成した前記第2係合孔40,40,40と対応する位置に、係合片52,52,52を夫々形成してある。すなわち、前記凹部51に枢軸31の端部を挿入すると共に、前記各係合片52を対応する第2係合孔40に挿入することで、前記リール36のワイヤ繰出し方向およびワイヤ巻取方向への回転に合わせて、前記爪車50もワイヤ繰出し方向およびワイヤ巻取方向に回転するようになっている。
前記爪車50における外面50b(リール36との対向面50aと反対側の面)には、図6、図10、図13および図14に示すように、その外周縁近傍に、円をなすよう複数の第1係合爪(歯)53が形成されている。ここで、前記複数の第1係合爪53の夫々は、前記係合部材55と係合した際に、前記爪車50(リール36)のワイヤ繰出し方向への回転を規制する一方、該爪車50(リール36)のワイヤ巻取方向への回転を許容するよう所定角度で傾斜した、所謂ラチェット形状に形成される。
(係合部材について)
前記係合部材55は、図6、図10、図13および図14に示すように、前記リール36に倣う円弧状に湾曲形成された本体をなすアーム部56の一方の端部に、該アーム部56の湾曲内側(リール36側)に突出する第2係合爪57が3箇所(なお、1箇所以上であればよい)に形成されると共に、当該アーム部56の他方の端部に、ベース部24から離間する方向に突出する突起部58および検出片59が夫々形成されている。また、前記アーム部56における各第2係合爪57と突起部58との間には軸孔55a(図11参照)が形成されて、該軸孔55aに挿入したガイドピン61を中心に揺動し得るよう構成される。なお、前記係合部材55は、前記第2係合爪57の夫々が前記爪車50における第1係合爪53の外周側に離間して位置するよう配置されて、該係合部材55を揺動させることで、各第2係合爪57が第1係合爪53と係合するようになっている。
ここで、前記第2係合爪57の夫々は、図10に示すように、前記第1係合爪53と係合(当接)する第1面57aは、前記爪車50の径方向に延在するよう形成され、第2係合爪57における第1係合爪53に係合(当接)しない第2面57bは、前記アーム部56側に向かうにつれてリール36のワイヤ繰出し方向に傾斜している。すなわち、前記爪車50の径方向に延在するよう形成した前記第1係合爪53の第1面53aと、前記第2係合爪57の第1面57aとが夫々当接することで、該爪車50のワイヤ繰出し方向への回転が規制されて、これにより前記リール36のワイヤ繰出し方向への回転が規制されるようになっている(図13または図14参照)。なお、アーム部56は、弾性変形可能な長さ寸法に形成され、第1係合爪53に第2係合爪57を係合した状態で、該アーム部56の弾性により両係合爪53,57が強固に係合するようにしてある。
(回動付加手段について)
前記回動付加手段63は、図6、図10、図13および図14に示すように、上下方向に延在すると共に、前記係合部材55を揺動自在に組付けるシャフト64と、前記モータ48に接続して、該モータ48の駆動に伴いシャフト64を上下方向に移動させる連繋手段80と、該シャフト64および連繋手段80を配置する取付ベース68とから基本的に構成され、前記ケース体23におけるベース部24の第2の領域30に、該取付ベース68を配設するようになっている。ここで、前記シャフト64は、図11に示すように、前記取付ベース68の上下方向の長さ寸法より長尺な丸棒部材であって、該取付ベース68の第1〜第3支持面71,72,73(後述)の夫々に形成した貫通孔71a,72a,73aに摺動自在に挿通される。
また、前記シャフト64には、その上端部から下方側に所要範囲に亘って、外周面に雄ネジを形成したネジ部65が設けられている。更に、前記シャフト64における前記ネジ部65の形成位置の下方には、その径方向に貫通する通孔(図示せず)が開設されており、該通孔に前記ガイドピン61を挿通するようになっている。そして、前記シャフト64の通孔に挿通したガイドピン61を、前記係合部材55の軸孔55aに挿通して、該シャフト64の上下移動に伴って係合部材55が上下移動するよう構成されている。
図11に示すように、前記取付ベース68は、前記ベース部24に固定する第1固定面69と、該第1固定面69の上縁から前記カバー部33側に延在する第1支持面71と、該第1固定面69の下縁からカバー部33側に延在する第2支持面72と、該第2支持面72におけるカバー部33側の端縁からベース部24と略平行に延在するガイド面75と、該ガイド面75の下縁からベース部24側に延在する第3支持面73と、該第3支持面73の端縁から第1固定面69側に延在する第2固定面70とからなり、ベース部24の図示しない各通孔に挿通したネジを、第1および第2固定面69,70に形成したネジ孔69a,70aに螺挿することで該取付ベース68がベース部24に固定される。なお、図6に示すように、前記取付ベース68における前記ガイド面75の後方位置に、前記モータ48を取付けるよう構成されており、該モータ48と回動付加手段63とを一体で取扱い得るよう構成してある。
図11に示すように、前記第1〜第3支持面71,72,73の夫々には、上下方向に貫通する貫通孔71a,72a,73aが同一軸線上に形成されており、各貫通孔71a,72a,73aに前記シャフト64を挿通させている。なお、前記各貫通孔71a,72a,73aに挿通させたシャフト64は、前記ベース部24に形成した前記第3孔部27a,28aに臨むよう構成されており、該シャフト64を上下移動させた際に、当該シャフト64が該第3孔部27a,28aからケース体23の外側に突出し得るよう構成されている。また、前記第2支持面72における前記貫通孔72aの開設位置より後方側に、第1支持面71側(上側)に延在する複数の支軸72bが形成されて、各支軸72bに後述する連繋歯車85が枢支されると共に、該支軸72bの更に後方位置に形成した通孔(図示せず)を介して前記モータ48の回転軸を第1支持面71側に臨ませている。
そして、図1、図6、図10、図13および図14に示すように、前記ガイド面75には、前記シャフト64と対応する位置に、上下方向に直線的に延在する第1ガイド溝76が形成されて、該第1ガイド溝76に、前記係合部材55の軸孔55aに挿通した前記ガイドピン61を挿入するようになっている。すなわち、前記係合部材55は、前記第1ガイド溝76の延在範囲だけ上下方向に移動し得るようになっている。なお、第1ガイド溝76にガイドピン61を挿入することで、前記シャフト64の回転を規制している。また、前記ガイド面75における前記第1ガイド溝76の後方位置には、前記係合部材55の突起部58を挿入可能な第2ガイド溝77が形成される。ここで、前記第2ガイド溝77は、上端部側の前記第1ガイド溝76に略平行な鉛直領域77aと、下方に向かうにつれて前側(リール36側)に向けて傾斜する傾斜領域77bとを有している(図10、図13または図14参照)。
すなわち、前記第1ガイド溝76に前記ガイドピン61を挿入すると共に、前記第2ガイド溝77に前記突起部58を挿入した状態で、該ガイドピン61を第1ガイド溝76の上端から下端に向けて移動させると、該突起部58が第2ガイド溝77の鉛直領域77aを移動する間は、前記係合部材55はそのままの姿勢で下方移動する(図示せず)。そして、前記突起部58が第2ガイド溝77の傾斜領域77bを移動して突起部58がリール36側に変位するにつれて、前記係合部材55がガイドピン61を中心として図13における反時計回りに回動しながら下方移動する(図13参照)。なお、前記ガイド面75における前記第2ガイド溝77の後方位置には、前記係合部材55の検出片59を挿通させる第3ガイド溝78が形成されており、前記係合部材55の移動に伴う検出片59の移動を許容するよう構成してある。
前記連繋手段80は、前記モータ48の回転軸に取付けられる駆動歯車81と、前記第1および第2支持面71,72の間に配置される可動用歯車82と、前記各支軸72bに回転可能に枢支されて駆動歯車81および可動用歯車82を連繋する複数の連繋歯車85,85,85,85とから構成される。ここで、前記可動用歯車82は、前記連繋歯車85に連繋接続する歯車部83と、該歯車部83の中心に設けられる筒状部84とから構成されて、該筒状部84の軸方向に貫通するよう形成した挿通孔84aに前記シャフト64が挿通されている(図10参照)。すなわち、前記モータ48を駆動した際に、前記駆動歯車81および連繋歯車85,85,85,85の夫々を介して前記可動用歯車82が前記シャフト64を中心に回転するようになっている。
また、図12に示すように、前記可動用歯車82(筒状部84)の挿通孔84aの内側には、前記シャフト64に形成したネジ部65に螺合するナット86が取付けられており、該挿通孔84aに挿通したシャフト64のネジ部65をナット86に螺挿するよう構成される。すなわち、前記可動用歯車82の回転に合わせて前記ナット86が回転することで、該ナット86とネジ部65との螺合作用下に、前記第1ガイド溝76とガイドピンとにより回転が規制されたもとで前記シャフト64が上下方向に移動するようになっている。なお、前記可動用歯車82の上下方向の長さ寸法は、前記第1支持面71と第2支持面72との離間寸法に略合致するよう設定されて、該可動用歯車82が上下方向に移動しないよう形成されている。
ここで、前記可動用歯車82の回転により前記シャフト64を移動させて前記ガイドピン61が前記第1ガイド溝76の上端部に位置する状態(図10参照)では、前記係合部材55における前記第2係合爪57の夫々が前記爪車50の第1係合爪53に係合しない位置(すなわち、係合解除位置)に保持されるよう構成してある。前記可動用歯車82の回転により前記シャフト64を移動させて、前記ガイドピン61を第1ガイド溝76の途中位置まで移動させると(図13参照)、該第2係合爪57の夫々が第1係合爪53に係合する位置(すなわち、係合位置)に変位される。これにより、前記係合部材55(第2係合爪57)が前記係合解除位置にある場合には、前記リール36のワイヤ繰出し方向への回転が許容されて、ワイヤ21を繰出すことができるようになるので、前記中枠13を外枠12に対して開放させ得る。一方、前記係合部材55(第2係合爪57)が前記係合位置にある場合には、前記リール36のワイヤ繰出し方向への回転が規制されて、ワイヤ21を繰出すことができなくなるので、前記中枠13の開放を阻止し得る。
そして、前記第2係合爪57が係合位置に変位している状態で、シャフト64を更に移動させて該ガイドピン61を第1ガイド溝76の下端部まで移動させると(図14参照)、該第2係合爪57の夫々が前記リール36をワイヤ巻取方向へ所要量だけ回転する増巻き位置に変位されるようになっている。すなわち、前記係合部材55の第2係合爪57を前記第1係合爪53に係合させた状態で、該第2係合爪57を係合位置から増巻き位置に変位させる増巻き動作を行なった際には、図14に示すように、前記リール36がワイヤ巻取方向に所要の角度θだけ回動されて、ワイヤ21を増巻きするよう構成される。
(開放阻止装置の作動制御システムについて)
また、図2に示すように、前記開放阻止装置20は、所定の信号を発信して前記モータ48を駆動させる第1の発信装置91および第2の発信装置92と、該第1および第2の発信装置91,92からの信号を受信可能な受信装置95とを備えている。そして、前記受信装置95の受信部96が第1および第2の発信装置91,92からの信号を検出した際に、前記配線基板34に設けた制御部35が受信した信号に基づいて前記モータ48を駆動するようになっている。なお、前記第1の発信装置91および第2の発信装置92は別部材として構成されている。また、前記受信装置95は、前記遊技設備10におけるパチンコ機11の上方位置に開設した貫通孔(図示せず)を介して前記受信部96が遊技設備10の前側に露出した状態で遊技設備10に固定され、前記開放阻止装置20の配線基板34に対して図示しない第2のケーブルを介して電気的に接続するようになっている。なお、前記遊技設備10は、前述の如く木材および薄いアルミ板から構成されているので、既設の遊技設備10にも容易に前記貫通孔を開設することができる。
また、実施例では、前記第1の発信装置91および第2の発信装置92から赤外線や電波等を発信して、この信号を受信装置95(受信部96)で受信する一般的な無線式の発信装置を採用するが、発信装置と受信装置95とをケーブル等で接続した有線式のものも採用可能である。ここで、前記各受信装置95(受信部96)における前記第1および第2の発信装置91,92から送信された信号を受信し得る範囲(受信範囲)は、他のパチンコ機11の受信装置95に向けて送信された信号を受信しない範囲に設定される。
前記第1の発信装置91は、図2に示すように、各パチンコ機11に配設した前記開放阻止装置20のモータ48を個々に駆動させて前記係合部材55を増巻き位置に変位させる個別開放規制信号を発信する第1ボタン93と、各開放阻止装置20のモータ48を個々に駆動させて係合部材55を係合解除位置に変位させる個別解除信号を発信する第2ボタン94とを備えている。従って、前記個別開放規制信号を前記受信部96が受信した場合には、該受信部96が接続された開放阻止装置20のモータ48のみが駆動して前記係合部材55が係合解除位置から増巻き位置に変位され、該開放阻止装置20のリール36が繰出し方向へ回転するのを規制する。一方、前記個別解除信号を受信部96が受信した場合には、該受信部96が接続されたモータ48のみが駆動して前記係合部材55を増巻き位置から係合解錠位置に向けて変位させ、該開放阻止装置20のリール36が繰出し方向へ回転するのを許容するよう構成される。このように、前記第1の発信装置91のボタン操作に応じて、任意のパチンコ機11について中枠13の開放の規制および中枠13の開放を許容し得るようになっている。
また、前記第2の発信装置92は、前記第1の発信装置91と同様に、第1および第2ボタン93,94を備えている。そして、前記第2の発信装置92の第1ボタン93を押圧操作した際には、全ての開放阻止装置20におけるモータ48を一斉に駆動させて係合部材55を増巻き位置に変位させる一斉開放規制信号を発信するよう設定される。一方、前記第2の発信装置92の第2ボタン94を押圧操作した際には、全ての開放阻止装置20におけるモータ48を一斉に駆動させて係合部材55を増巻き位置から係合解除位置に変位させる一斉解除信号を発信するよう設定されている。
すなわち、前記第1のケーブルを介して接続された複数の開放阻止装置20が備える前記受信部96の何れか1つが、前記一斉開放規制信号を受信した場合には、この一斉開放規制信号を受信した前記開放阻止装置20(配線基板34)の制御部35が、第1のケーブルを介して隣接する開放阻止装置20(配線基板34)の制御部35に開放規制信号を送信する。そして、開放規制信号を受信した制御部35も隣接する開放阻止装置20(配線基板34)の制御部35に開放規制信号を順次送信するよう構成されて、全ての開放阻止装置20における前記モータ48が駆動して前記係合部材55を係合解除位置から増巻き位置に変位させるようになっている。このため、前記第2の発信装置92のボタン操作に応じて、全てのパチンコ機11の中枠13の開放規制がなされる。
また同様に、前記第1のケーブルを介して接続された複数の開放阻止装置20が備える前記受信部96の何れか1つが、前記一斉解除信号を受信した場合には、この一斉解除信号を受信した前記開放阻止装置20(配線基板34)の制御部35が、第1のケーブルを介して隣接する開放阻止装置20(配線基板34)の制御部35に解除信号を送信する。そして、解除信号を受信した制御部35も隣接する開放阻止装置20(配線基板34)の制御部35に解除信号を順次送信するよう構成され、全ての開放阻止装置20における前記モータ48が駆動して前記係合部材55を増巻き位置から係合解除位置に変位させるようになっている。このように、前記第2の発信装置92の操作に応じて、全てのパチンコ機11の中枠13の開放が許容される。
ここで、前記第1または第2の発信装置91,92の第1ボタン93が押圧操作されて、前記個別開放規制信号または一斉開放規制信号の何れかを前記制御部35が受信すると、該制御部35は、前記係合部材55を係合解除位置から増巻き位置まで一旦変位させた後に、該係合部材55を増巻き位置から係合解除位置に変位させ、更にその後に当該係合部材55を係合解除位置から増巻き位置に変位させるよう前記回動付加手段63の動作制御を行なうよう設定されている(図10、図13〜16参照)。すなわち、実施例の開放阻止装置20を作動して前記中枠13の開放を阻止するに際しては、前記係合部材55がワイヤの増巻き動作を2回行なうよう前記回動付加手段63を動作させるようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る遊技機の開放阻止装置の作用につき説明する。前記遊技設備10に設置された各パチンコ機11は、常には前記外枠12に対して中枠13が閉鎖状態で保持され、前記施錠機構18を介して該外枠12と中枠13とが施錠されている。ここで、前記リール36は、前記ゼンマイバネ46によりワイヤ巻取方向に回転するよう付勢されるから、該リール36にワイヤ21が巻き取られてワイヤ21に弛みが生ずることはない。なお、以下説明において、開放阻止装置20を作動する前のリール36の位置を初期位置(図10参照)という。この状態で、前記第1または第2の発信装置91,92の第1ボタン93を押圧操作することで、前記制御部35の制御下で前記開放阻止装置20のモータ48を駆動させて前記係合部材55を係合解除位置(図10参照)から増巻き位置(図14参照)に変位させる。
ここで、前記開放阻止装置20の回動付加手段63の作動態様について説明する。前記モータ48が駆動すると、該モータの回転軸は正回転するので、該モータ48の回転軸に設けた駆動歯車81および該駆動歯車81に連繋した連繋歯車85,85,85,85を介して、前記可動用歯車82が正回転する。このとき、前記可動用歯車82に取付けた前記ナット86も正回転することから、該ナット86に螺挿した前記シャフト64が回転を規制された状態で下方に移動して、該シャフト64に固定した前記ガイドピン61が前記取付ベース68(ガイド面75)の第1ガイド溝76に沿って直線的に下方移動する。これにより、前記係合解除位置の前記係合部材55が前記爪車50に向けて移動する。そして、前記ガイドピン61が前記第1ガイド溝76の途中位置まで移動すると、係合部材55の各第2係合爪57が爪車50の第1係合爪53に係合する係合位置まで変位する(図13参照)。
更に、前記モータ48を駆動させて前記シャフト64およびガイドピン61の夫々を下方移動させると、前記係合部材55に形成した前記突起部58が、前記取付ベース68(ガイド面75)の第2ガイド溝77の傾斜領域77bに沿って移動する。すなわち、前記突起部58は、前記リール36側に変位することから、前記係合部材55はガイドピン61を中心として爪車50から離間する方向に回動される。このとき、前記係合部材55は、前記ガイドピン61の下方移動に伴って下方にも変位するから、前記第2係合爪57は爪車50(リール36)の外周形状に略沿う円弧を描くように変位すると共に、前記アーム部56の弾性変形により前記第2係合爪57が爪車50(第1係合爪53)に圧接し、これにより該爪車50(リール36)が初期位置からワイヤ巻取方向に角度θだけ回動されて、最終的に係合部材55(第2係合爪57)が増巻き位置まで変位する(図14参照)。すなわち、前記係合部材55は合成樹脂からなることに加え、アーム部56は弾性変形し得る長さ寸法に形成してあるから、該係合部材55を増巻き位置まで変位させた際には、該アーム部56が弾性変形して第2係合爪57が爪車50(第1係合爪53)に圧接する。このとき、前記配線基板34に設けた第2検出センサ34bが、前記係合部材55の検出片59を検出してモータ48が駆動停止されるから、前記回動付加手段63が損傷することはない。
更に、前記制御部35の制御に基づいて、前記開放阻止装置20のモータ48が駆動されて該係合部材55を係合解除位置に向けて変位させる(図15参照)。すなわち、前記モータ48が駆動すると、該モータ48の回転軸に設けた駆動歯車81および該駆動歯車81に連繋した連繋歯車85,85,85,85を介して、前記可動用歯車82が逆回転する。このとき、前述と同様に、前記可動用歯車82に取付けた前記ナット86も逆回転することから、該ナット86に螺挿した前記シャフト64が上方移動して、該シャフト64に固定した前記ガイドピン61が前記取付ベース68(ガイド面75)の第2ガイド溝77の傾斜領域77bに沿って移動する。すなわち、前述したとは反対に、前記係合部材55は、前記第2係合爪57が爪車50(リール36)の外周形状に略沿う円弧を描くように変位しながら爪車50(第1係合爪53)との係合解除位置まで変位される(図15参照)。
ここで、前記増巻き位置では前記係合部材55のアーム部56が弾性変形して前記第2係合爪57が爪車50(第1係合爪53)に圧接しているから、該係合部材55を増巻き位置から係合位置に変位させた際に、該係合部材55が外周形状に略沿う円弧を描くよう変位すると、該爪車50(リール36)に対してワイヤ繰出し方向に回転させる力が作用する。そこで、実施例では、前記ゼンマイバネ46の付勢力により、前記係合部材55を増巻き位置から係合解除位置に変位させた場合であっても、前記リール36(爪車50)がワイヤ繰出し方向に回転しないよう構成したことで、該リール36(爪車50)が初期位置からワイヤ巻取方向に角度θだけ回動した位置で保持される。この状態で、前記モータ48が更に駆動して前記シャフト64およびガイドピン61の夫々を上方移動させると、前記係合部材55に形成した前記突起部58が、前記取付ベース68(ガイド面75)の第2ガイド溝77の鉛直領域77aに沿って移動する。従って、前記係合部材55は前記爪車50から離間して、最終的に前記係合解除位置まで変位する。このとき、前記配線基板34に設けた第1検出センサ34aが、前記係合部材55の検出片59を検出してモータ48が駆動停止するから、前記回動付加手段63が損傷することはない。
前記係合部材55が係合解除位置に一旦戻った後に、前記モータ48が再度正回転されて、前述と同様に、前記シャフト64およびガイドピン61の夫々が下方移動されて前記係合部材55の各第2係合爪57が爪車50の第1係合爪53に係合する係合位置に変位し、更にモータ48が正回転することで前記突起部58が第2ガイド溝77の傾斜領域77bに沿って移動して該係合部材55がガイドピン61を中心として爪車50から離間する方向に回動されると共に、ガイドピン61の下方移動に伴って当該係合部材55が下方に変位する。従って、前記第2係合爪57は爪車50(リール36)の外周形状に略沿う円弧を描くように変位すると共に、前記アーム部56の弾性変形により前記第2係合爪57が爪車50(第1係合爪53)に圧接し、これにより該爪車50(リール36)をワイヤ巻取方向に更に角度θだけ回動して、最終的に係合部材55(第2係合爪57)が増巻き位置まで変位して停止保持される(図16参照)。すなわち、実施例では、ワイヤ21の増巻き動作が2回行なわれて、前記爪車50(リール36)が初期位置から角度2×θだけワイヤ巻取方向に回動される。
このように、前記係合部材55(第2係合爪57)で前記リール36をワイヤ巻取方向へ所要量だけ回動させる回動付加手段63を設け、爪車50(第1係合爪53)と係合部材55(第2係合爪57)とを係合させた際に、該回動付加手段63により係合部材55(第2係合爪57)をワイヤ巻取方向へ回動させてワイヤ21の増巻きを行なうようにしたことで、該爪車50(リール36)がワイヤ繰出し方向に回転する所謂「遊び」が生ずるのを防止し得る。更に、実施例では、前記ワイヤ21の増巻き動作を2回行なうよう構成したから、前記爪車50(リール36)がワイヤ繰出し方向に回転する「遊び」が生ずるのはより確実に防止される。従って、前記施錠機構18が不正に解錠された場合であっても、前記中枠13が僅かに開放されるのは防止し得る。
すなわち、パチンコ機11の外枠12に開閉自在に設けた中枠13を閉成状態で確実に保持することができるから、前記外枠12と中枠13との間の隙間を介してパチンコ機11の内部へヤスリやナイフ等が挿入されることはなく、該ヤスリやナイフ等により前記ワイヤ21が切断されて不正に中枠13が開放されるのを阻止することができる。このように、前記施錠機構18とは別に前記開放阻止装置20を配設することで、パチンコ機11にできた僅かな隙間から該パチンコ機11の内部に挿入された針金や、不正に複製された鍵の使用により該施錠機構18が不正に解錠された場合であっても、確実に中枠13の開放を阻止して不正行為を防止し得る。
また、前記爪車50を、前記係合部材55が係合された際に、リール36のワイヤ繰出し方向への回転を規制し得る、所謂ラチェット形状に形成したことで、爪車50(第1係合爪53)と係合部材55(第2係合爪57)とを確実に係合させることができる。すなわち、不正行為者が、前記施錠機構18を不正に解錠して前記中枠13を無理やりに開放させようとした場合であっても、前記第1係合爪53と第2係合爪57との係合が解除されるのを規制し得るから、確実に不正行為の防止を図り得る。また、前記係合部材55を増巻き位置まで変位させた際に、前記アーム部56の弾性変形により前記第2係合爪57が爪車50(第1係合爪53)に圧接するよう構成したことで、該爪車50(第1係合爪53)と係合部材55(第2係合爪57)との係合をより強固にして爪車50(リール36)のワイヤ繰出し方向への回転をより確実に規制することができる。更に、前記爪車50(第1係合爪53)と係合部材55(第2係合爪57)とが確実に係合することで、該係合部材55(第2係合爪57)を増巻き位置まで回動させた際に、確実にリール36をワイヤ巻取方向に回動させ得る。
また、前記係合部材55が前記増巻き位置にある状態で、前記第1または第2の発信装置91,92の第2ボタン94を押圧操作すると、前記開放阻止装置20のモータ48が駆動して該係合部材55を係合解除位置に変位させる(図10参照)。ここで、前記モータ48が駆動すると、該モータ48の回転軸は逆回転するので、該モータ48の回転軸に設けた駆動歯車81および該駆動歯車81に連繋した連繋歯車85,85,85,85を介して、前記可動用歯車82が逆回転する。このとき、前述と同様に、前記可動用歯車82に取付けた前記ナット86も逆回転することから、該ナット86に螺挿した前記シャフト64が上方移動して、該シャフト64に固定した前記ガイドピン61が前記取付ベース68(ガイド面75)の第2ガイド溝77の傾斜領域77bに沿って移動する。すなわち、前述したとは反対に、前記係合部材55は、前記第2係合爪57が爪車50(リール36)の外周形状に略沿う円弧を描くように変位しながら爪車50(第1係合爪53)との係合位置まで変位する(図13参照)。
更に、前記モータ48を駆動させて前記シャフト64およびガイドピン61の夫々を上方移動させると、前記係合部材55に形成した前記突起部58が、前記取付ベース68(ガイド面75)の第2ガイド溝77の鉛直領域77aに沿って移動する。従って、前記係合部材55は前記爪車50から離間して、最終的に前記係合解除位置まで変位する(図10参照)。このとき、前記配線基板34に設けた第1検出センサ34aが、前記係合部材55の検出片59を検出してモータ48が駆動停止するから、前記回動付加手段63が損傷することはない。
このように、前記係合部材55(第2係合爪57)を前記爪車50(第1係合爪53)との係合を解除した係合解除位置に変位させることで、該爪車50(リール36)のワイヤ繰出し方向への回転が許容される。従って、前記施錠機構18の施錠を解除することにより前記中枠13を開放することができるから、作業者がパチンコ機11のメンテナンス作業を行ない得る。また、前記中枠13を開放して前記リール36をワイヤ繰出し方向に回転させると、前記ゼンマイバネ46により該リール36がワイヤ巻取方向に付勢されるから、該中枠13を閉成する方向に引っ張ることになる。ここで、実施例では、前記ゼンマイバネ46として前記リール36をワイヤ繰出し方向に回転させた際に、該リール36に対してワイヤ巻取方向に一定の力を作用させる、所謂定荷重バネを採用したことにより、常に一定の力で前記中枠13を開放することができ、作業性の向上に寄与し得る利点がある。また、前記外枠12に対して中枠13を閉成する際には、前記ゼンマイバネ46の付勢力により前記リール36がワイヤ巻取方向に回転されて、繰出したワイヤ21を該リール36に巻取り得るから、作業者の作業負担の軽減を図り得る。
なお、実施例に係る前記開放阻止装置20では、前記ケース体23を前記外枠12の開口内側に配設すると共に、前記ワイヤ21の端部に設けた固定環21bを前記中枠13の所要位置に固定するだけで、該開放阻止装置20としての機能を発揮し得る。すなわち、前記ケース体23やワイヤ21の固定位置の自由度が高いから、既存のパチンコ機や仕様の異なるメーカーのパチンコ機であっても、前記開放阻止装置20を容易に取付けることが可能である。
また、前述のように、前記開放阻止装置20を作動させるに際しては、前記第1または第2の発信装置91,92の第1または第2ボタン93,94を操作して、前記受信装置95の受信部96に対して開放規制信号または解除信号を送信するだけでよいから、メンテナンス作業等が簡略化される。ここで、前記各受信装置95(受信部96)の受信範囲を狭く設定してあるから、作業者が第1の発信装置91の第1または第2ボタン93,94を操作して1つの受信装置に向けて個別開放規制信号または個別解除信号を送信した際に、該信号を他の受信装置95が受信して作業者が意図しないパチンコ機11の開放阻止装置20が作動することはない。一方、前記第2の発信装置92の第1または第2ボタン93,94を操作して前記受信装置95の受信部96に対して一斉開放規制信号または一斉解除信号を送信した場合には、複数のパチンコ機11に設けた開放阻止装置20を一度に作動させ得るから、メンテナンス作業等をより簡略化して作業負担の軽減を図り得る。
なお、前記開放阻止装置20を個別に作動させる第1の発信装置91と、全ての開放阻止装置20を作動させる第2の発信装置92とを別にしたことで、該第1の発信装置91と第2の発信装置92とを管理する管理権限を分離することができる。すなわち、通常の作業時(例えば遊技場の営業時等)には、一般の作業者が第1の発信装置91を操作するようにし、一斉解除信号が誤って発信されるのを防止すると共に、多数のパチンコ機11について一度にメンテナンス作業等を行なう必要がある場合に、遊技場の管理者等が前記第2の発信装置92を操作するようにして、当該作業を簡略化して作業時間の短縮を図るようにすることが可能となる。
〔変更例〕
なお、本発明に係る開放阻止装置としては、実施例のものに限られるものではなく種々の変更が可能である。例えば、実施例では、島とも称される遊技設備に固定する遊技機の保持枠(外枠)に開放阻止装置のケース体(リール)を配設すると共に、該保持枠に開閉自在に枢支した開閉枠(中枠)に長尺部材(ワイヤ)の端部を固定するよう構成したが、該ケース体(リール)を遊技設備に配設することも可能である。また、反対に、前記開放阻止装置のケース体(リール)を前記開閉枠に配設すると共に、前記長尺部材の端部を前記保持枠または遊技設備の何れかに固定するようにしても、実施例と同一の作用効果を得ることができる。言い換えると、遊技機の保持枠または該保持枠を保持する遊技設備の何れかを固定部とすると、該固定部または前記保持枠に開閉自在に設けた開閉枠の何れか一方に回転自在なリールを配設し、該リールに繰出し供給自在に巻取られた長尺部材の端部を、該固定部または開閉枠の他方に固定するよう構成すればよい。なお、前記長尺部材としては、実施例に示したワイヤに限らず、ピアノ線等の鋼線や樹脂製の紐状部材等の線状体、あるいは金属や樹脂材を帯状に形成した部材を好適に採用し得る。
また、実施例では、前記長尺部材をネジと保持枠とで挟んで固定するようにしたが、該長尺部材を固定する前記固定部または開閉枠にフックを形成し、該フックに長尺部材を係止するよう構成してもよい。この場合であっても、前記長尺部材は常には回転付加手段により引っ張られることから長尺部材の端部がフックから脱落することはない。また、前記開閉枠の閉成時において、前記固定部および開閉枠の何れか一方に配設したリールと、該固定部および開閉枠の何れか他方に固定した長尺部材の固定部位との間が離間する場合には、前記第2係合手段を増巻き位置まで変位させたとしても、遊技機内部で長尺部材が露出する。このような場合には、長尺部材の露出部位をチューブに挿通させるよう構成することで、該長尺部材が各種の遊技機構成部品に接触するのを防止し得る利点がある。なお、前記チューブの長さ寸法は、前記第2係合手段を増巻き位置まで変位させた際における前記リール(ケース体)と前記固定部または開閉枠の長尺部材の固定部位との間の離間寸法より短くする必要がある。
そして、前記リールを長尺部材巻取方向に付勢する回転付勢手段として、所謂定荷重バネを用いたが、一般的なゼンマイバネを使用することもでき、またリールを長尺部材巻取方向に回転させ得る手段であれば、その他の従来公知の各種手段を採用し得る。更に、前記リールに設ける第1係合手段としては実施例のような爪車に限定されるものではなく、鉤状等の任意の形状に形成してもよく、第2係合手段と係合した際に、前記長尺部材の繰出しを規制し得るよう構成すればよい。そして、前記第2係合手段に関しても、実施例のものに限られるものではなく、前記第1係合手段と係脱自在な形状に形成すればよく、任意に設定することができる。
また、前記第2係合手段を、前記第1係合手段との係合位置から更に前記長尺部材巻取方向へ所要量だけ回動させる回動付加手段の構成に関しては、第2係合手段を第1係合手段との係合位置から前記リールを長尺部材巻取方向へ所要量だけ回動させた増巻き位置へ変位させ得る構成であれば、任意の構成を採用し得る。例えば、実施例では、前記回動付加手段により第2係合手段を係合解除位置から増巻き位置に変位させるよう構成したが、係合解除位置から係合位置に変位させる移動手段を別に設け、該移動手段で係合位置に変位させた第2係合手段を回動付加手段により増巻き位置まで変位させるようにすることも可能である。更に、実施例では、前記開閉枠の閉成時に、前記第2係合手段を係合解除位置から増巻き位置に2回変位させた後、すなわち2回増巻き動作させた後に、該第2係合手段を増巻き位置で保持するよう制御手段が回動付加手段の動作制御を行なうよう構成したが、増巻き動作を3回以上の複数回行なうようにしてもよい。このように、増巻き動作を複数回行なうよう構成すれば、リールがワイヤ繰出し方向に回転する「遊び」が生ずるのをより確実に防止し得るようになる。
なお、開放阻止装置を設ける遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、スロットマシン機等の回胴式遊技機であってもよく、遊技設備に保持される保持枠に開閉枠を開閉枢支した遊技機であれば何れのものであっても採用し得る。ここで、一般的な回胴式遊技機の構成につき簡単に説明すると、遊技設備に配置されて前方に開口する箱状の筐体(保持枠)と、該筐体に開閉可能に枢支される前扉(開閉枠)とから構成されている。この場合にも、前述したと同様に、前記遊技設備および筐体の何れかを固定部として、該固定部または前記前扉の何れか一方にリールを配設し、該固定部または前扉の他方に長尺部材の端部を固定するようにすればよい。なお、回胴式遊技機には、前記筐体に上前扉と下前扉を開閉可能に枢支したもの(所謂分離型スロットマシン機)も提案されており、この種の回胴式遊技機であれば、上前扉または下前扉を開閉枠とすることが可能である。
本発明の実施例に係る開放阻止装置を、カバー部を取外した状態で示す斜視図である。 実施例に係るパチンコ機を遊技場の遊技設備に配置して、正面側から見た状態で示す概略斜視図である。 実施例に係るパチンコ機を遊技場の遊技設備に配置し、外枠に対して中枠を開放した状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る開放阻止装置の分解図である。 実施例に係る開放阻止装置のワイヤを示す平面図である。 実施例に係る開放阻止装置のカバー部を取外した状態で示す側面図である。 (a)は実施例に係る開放阻止装置のリールを示す側面図であって、(b)は該リールの断面図である。 (a)は実施例に係る開放阻止装置の爪車を示す側面図であって、(b)は該爪車の断面図である。 実施例に係る開放阻止装置の各検出センサ、制御部、モータおよび回動付加手段の関係を示すブロック図である。 実施例に係る開放阻止装置の爪車と係合部材との関係を示す説明図であって、該係合部材が係合解除位置にある状態を示す。 実施例に係る回動付加手段に係合部材を組付けた状態を示す正面図である。 実施例に係る回動付加手段の可動用歯車を示す断面図である。 実施例に係る開放阻止装置の爪車と係合部材との関係を示す説明図であって、該係合部材が係合位置にある状態を示す。 実施例に係る開放阻止装置の爪車と係合部材との関係を示す説明図であって、該係合部材を増巻き位置に変位させて該爪車(リール)を初期位置から角度θだけ回転させた状態を示す。 実施例に係る開放阻止装置の爪車と係合部材との関係を示す説明図であって、該爪車(リール)を初期位置から角度θだけ回転させた状態で係合部材を係合解除位置に変位させた状態を示す。 実施例に係る開放阻止装置の爪車と係合部材との関係を示す説明図であって、該係合部材を増巻き位置に変位させて該爪車(リール)を初期位置から角度2×θだけ回転させた状態を示す。
符号の説明
10 遊技設備
11 パチンコ機(遊技機)
12 外枠(保持枠)
13 中枠(開閉枠)
21 ワイヤ(長尺部材)
35 制御部(制御手段)
36 リール
46 ゼンマイバネ(回転付勢手段)
48 モータ(駆動手段)
50 爪車(第1係合手段)
55 係合部材(第2係合手段)
63 回動付加手段

Claims (1)

  1. 遊技機の保持枠または該保持枠を保持する遊技設備の何れかを固定部として、該固定部または前記保持枠に開閉自在に設けた開閉枠の何れか一方に配設される回転自在なリールと、該リールに繰出し供給自在に巻取られ、その端部を前記固定部または開閉枠の他方に固定した長尺部材と、前記リールを長尺部材巻取方向に回転させる回転付勢手段と、前記リールに設けた第1係合手段と、前記第1係合手段に係脱自在に係合可能で、その係合により前記リールの長尺部材繰出し方向への回転を規制する第2係合手段と、前記第2係合手段を前記第1係合手段との係合位置および係合解除位置の間で変位させる駆動手段とからなり、前記開閉枠の閉成時には、前記駆動手段により第2係合手段を係合位置まで変位させて前記長尺部材の繰出しを規制し、該開閉枠の開放を阻止するようにした遊技機の開放阻止装置において、
    前記駆動手段により駆動され、前記第2係合手段を第1係合手段との係合位置から前記リールを巻取方向へ所要量だけ回動させた増巻き位置へ変位させる回動付加手段と、
    前記開閉枠の閉成時に、前記第2係合手段を係合解除位置および増巻き位置の間を複数回変位させた後に、該第2係合手段を増巻き位置で保持するよう前記回動付加手段の動作制御を行なう制御手段とから構成した
    ことを特徴とする遊技機の開放阻止装置。
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