JP5996010B2 - 枚葉紙供給装置 - Google Patents
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Description
さらに、本発明の請求項1の枚葉紙供給装置では、枚葉紙めくり上げ器により持ち上げられた枚葉紙の下面に対して斜め下方から斜め上方へ向けてエアを吹き付けるようにエア吹出し部を配置しているので、吸着パッドに吸着されている1枚目の枚葉紙が吸着パッドから脱落しにくく、くっついて持ち上げられた枚葉紙だけを1枚目の枚葉紙から剥離させることができる。
よって、本発明の請求項1の枚葉紙供給装置によれば、枚葉紙めくり上げ器によって確実に枚葉紙を1枚ずつめくり上げて枚葉紙送出し装置により1枚ずつ供給することができる。特に、枚葉紙がフィルムのようにくっつきやすい場合でも、より確実に1枚ずつ枚葉紙を供給することができる。
以下、本発明の一実施形態による枚葉紙供給装置を用いたカレンダー製造装置を説明する。図1は、製造しようとするカレンダーの一例を示す斜視図である。このカレンダー11は、日付や曜日を印刷した月毎のカレンダー紙12に風景などを写真印刷した樹脂製フィルム13を重ねたものである。そのカレンダー冊子15は、複数枚(例えば12枚)のカレンダー紙12と複数枚(例えば12枚)のフィルム13と1枚の表紙とからなる。フィルム13は、カレンダー紙12と同じ幅を有しているが、カレンダー紙12の長さよりも短くなっている。フィルム13をカレンダー紙12の無地の部分にのみ重ね、カレンダー紙12の日付等を印刷された部分を覆い隠さないようにするためである。カレンダー冊子15の端部は綴じ枠14で綴じられている。綴じ枠14には吊下用孔16があけられており、綴じ枠14の縁においてカレンダー冊子15にはミシン目17が設けられている。
ストッカー22及び23は、印刷済みのカレンダー紙12、フィルム13及び表紙18をそれぞれ個別に積み重ねて収納する。図3に示すように、ストッカー22、23は、それぞれ複数台の枚葉紙供給装置31を積み重ねて構成されている。図示例では、2基のストッカーを前後に並べて配置しているが、3基以上のストッカーを前後に並べていてもよく、1基のストッカーにすべての枚葉紙供給装置31を積み重ねていてもよい。各ストッカー22、23の前面には、枚葉紙33(カレンダー紙、フィルム及び表紙を総称して枚葉紙という。)を搬送コンベア24へ送るための縦搬送部51を設けている。
図11は、冊子揃え装置25を示す斜視図である。図12(A)は、冊子揃え装置25の概略左側面図であり、図12(B)は、冊子揃え装置25の概略右側面図である。冊子揃え装置25は、テーブル61を備えており、後端部よりも前端部で低くなるように傾斜した状態で設置されている。冊子揃え装置25の傾きは、側面のハンドル73を回すことによって調整することができる。テーブル61の上面(テーブル面)の両側部には、テーブル61の上に送り込まれたカレンダー冊子15の両側部を押さえるための冊子押さえ64(枚葉紙押さえ部材)を設けている。冊子押さえ64は、薄いバネ材によってベルト状に形成されている。冊子押さえ64の表面及び角は、カレンダー冊子15に疵をつけないよう、滑らかに加工している。
図20(A)及び図20(B)は、カレンダー冊子15を幅方向で揃えるとともに揃えたカレンダー冊子15を冊子取り出し部26へ運ぶためのチャック81を示す正面図である。図20(A)は爪82が綴じた状態を示し、図20(B)は爪82が開いた状態を示す。チャック81は、図20(A)及び図20(B)に示すように、開閉する一対の爪82を有し、その側面にはカレンダー冊子15の側面に当ててカレンダー冊子15を揃えるための垂直で平らなスケール面83が形成されている。また、チャック81は、爪82の近傍に昇降自在な樹脂製の押さえ84を備えている。
冊子取り出し部26で検査されたカレンダー冊子15はパンチプレス装置27へ送られる。パンチプレス装置27へ移送されたカレンダー冊子15は、パンチプレス装置27によりミシン目17と接着剤注入孔19を明けられる。パンチプレス装置27は、図24に示すようなパンチングユニット91を備えている。パンチングユニット91は昇降自在となっており、パンチングユニット91の前面にはミシン目カッター92が固定されている。また、パンチングユニット91の下面には孔明け治具93が設けられている。
綴じ枠供給装置28は、綴じ枠作製ユニット100、接着剤塗布ユニット108及び綴じ枠折り畳みユニット109を備えている。図25(A)〜図25(E)は、綴じ枠作製ユニット100の構成とその綴じ枠作製工程を示す概略斜視図である。綴じ枠作製ユニット100には、図25(A)に示すように複数枚の板紙101がストックされており、ストック位置からは板紙101が一枚ずつ送り出される。ストック位置から送り出された板紙101は、図25(B)に示すように、賦形ローラ102と賦形ローラ103の間を通過して形付けられ、綴じ枠14が作製される。すなわち、賦形ローラ102の外周面には凸リング104a、104bが設けられており、賦形ローラ103には賦形ローラ102の凸リング104a、104bに対応して凹リングが形成されている。そして、板紙101は、賦形ローラ102の凸リング104aとそれに対応する賦形ローラ103の凹リングで挟まれることにより、図25(C)に示すように、綴じ枠14を前片14aと背片14bとの間で折り曲げるための折り曲げ部105が形成される。同時に、板紙101は、賦形ローラ102の凸リング104bとそれに対応する賦形ローラ103の凹リングで挟まれることにより、リブ107が形成される。ついで綴じ枠14は、図25(D)に示すように折り曲げ部105をブレード106で押さえて曲げられ、図25(E)のように略直角に曲げられる。
綴じ枠取付け装置29は、図27(A)に示すような押圧ユニット、すなわち上下一対の加圧ローラ121、122によって構成されている。加圧ローラ121、122は、いずれも複数のローラ123にベルト124を掛け回したものであり、加圧ローラ121、122間には綴じ枠14を仮止めされたカレンダー冊子15が通過する隙間が形成されている。また、上側の加圧ローラ121は昇降可能となっている。
孔明け装置30は、図2に示すように、孔明けパンチ131を備えている。そして、孔明け装置30へ運ばれたカレンダー冊子15は、孔明けパンチ131によって図1のように綴じ枠14とカレンダー冊子15の端部に吊下用孔16を穿孔され、カレンダー11が出来上がる。こうして製造されたカレンダー11は、コンベア132などによって搬出テーブル装置34へ送られ、搬出テーブル装置34にストックされる。
以上説明した枚葉紙供給装置31又は振動付与装置は、適宜設計変更することも可能である。たとえば、図28(A)に示す変形例では、枚葉紙吸着装置38で吸着された枚葉紙33の端面と対向するようにエア吹出し部44を配置している。この変形例でも、エア吹出し部44から吹き出されるエアの強弱を変化させて枚葉紙33を振動させ、1枚目の枚葉紙33の下面にくっついた2枚目の枚葉紙33を剥がすようにしている。
12 カレンダー紙
13 フィルム
14 綴じ枠
15 カレンダー冊子
21 カレンダー製造装置
22、23 ストッカー
24 搬送コンベア
25 冊子揃え装置
31 枚葉紙供給装置
32 テーブル
33 枚葉紙
36 枚葉紙押え
38 枚葉紙吸着装置
41 枚葉紙めくり上げ器
42 吸着パッド
44 エア吹出し部
45 エア吹出し孔
47 エア強さ調整器
48a、48b ローラ
49 捌き爪
50 押さえ爪
51 縦搬送部
56 エア吐出部
57 エア吐出孔
141、142 バイブレータ
Claims (9)
- 複数枚の枚葉紙を積み重ねて載置するテーブルと、
前記テーブルに載置された複数枚の枚葉紙のうち1番上の枚葉紙の上面を吸着パッドにより吸着して持ち上げることができるとともに、前記吸着パッドの吸着面が前記テーブルの幅方向に延びた軸の回りに回動可能となった枚葉紙めくり上げ器と、
前記吸着パッドを回動させることによって前記枚葉紙めくり上げ器により持ち上げられた枚葉紙の吸着された部分を、前端側で高くなるように傾かせた状態で、エアの吹出し中心方向が前記吸着パッドの吸着面を含む平面と交差するようにして、枚葉紙の下面に対して斜め下方から斜め上方へ向けてエアを吹き付けるように配置されたエア吹出し部と、
前記エア吹出し部から吹き出して枚葉紙の下面に吹き付けられるエアの強さを強弱変化させて前記枚葉紙めくり上げ器により持ち上げられている枚葉紙を強制的に振動させる振動付与装置と、
前記枚葉紙めくり上げ器により持ち上げられた枚葉紙を前記テーブルから送り出す枚葉紙送出し装置とを備えた枚葉紙供給装置。 - 前記枚葉紙めくり上げ器により枚葉紙を持ち上げる際に、前記枚葉紙めくり上げ器により前記テーブルから持ち上げられる枚葉紙の端に引っ掛けて枚葉紙を捌くための捌き爪を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の枚葉紙供給装置。
- 前記枚葉紙めくり上げ器により枚葉紙を持ち上げる際に、前記捌き爪により捌かれている枚葉紙の端部に向けて水平方向にエアを吐出するエア吐出部を備えたことを特徴とする、請求項2に記載の枚葉紙供給装置。
- 前記エア吹出し部が前記エア吐出部よりも上方に位置していることを特徴とする、請求項3に記載の枚葉紙供給装置。
- 前記エア吹出し部からエアを吹き出すときに、前記テーブルの上に残っている枚葉紙の端部を押さえておくための枚葉紙保持部を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の枚葉紙供給装置。
- 前記振動付与装置は、前記エア吹出し部から吹き出すエアの強さをランダムに変化させることを特徴とする、請求項1に記載の枚葉紙供給装置。
- 前記振動付与装置は、前記エア吹出し部からエアを間欠的に吹き出すことを特徴とする、請求項1に記載の枚葉紙供給装置。
- 前記枚葉紙めくり上げ器は、前記テーブルの上に載置された複数枚の枚葉紙のうち1番上の枚葉紙の端部上面を吸着して持ち上げることを特徴とする、請求項1に記載の枚葉紙供給装置。
- 請求項1から8のうちいずれか1項に記載の枚葉紙供給装置を備えたカレンダー製造装置。
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