JP5995240B2 - 表面改質スラグ材 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、鉄鋼スラグを含むスラグ材を海洋環境修復材として用いることを目的とした表面改質スラグ材に関する。
近年、「海洋沿岸部における海砂採取後の深掘り部による貧酸素海域」や「海藻類の減少による磯焼け」等により悪化した環境の修復が望まれており、深掘り部の「埋め戻し材」や「藻場造成」等の材料として、製銑工程や製鋼工程で発生した鉄鋼スラグの利用が期待されている。鉄鋼スラグは、既に路盤材等の陸上利用が進められているが、海洋環境修復材として鉄鋼スラグを使用する場合、海洋への悪影響を抑えることが望まれる。例えば、鉄鋼スラグを海水に浸漬した場合に、海水のpH上昇と白濁生成を抑制し、海洋環境に無害な状態とする必要がある。
鉄鋼スラグには、成分として生石灰などの溶け残りであるf−CaO(可溶性石灰、フリーライムとも呼ぶ)やこのf−CaOの水和反応で形成されたCa(OH)を含んでいる。f−CaOやCa(OH)は海水などの水分と接触すると、溶解しアルカリ化する。また、海水中にアルカリが溶出してしまうとpH9.5以上でMg(OH)の白色沈殿が生じて、環境影響が懸念される。このようなことから、鉄鋼スラグを海洋で利用するためには、アルカリ溶出を抑制する処理が必要である。鉄鋼スラグ等のアルカリ溶出を抑制する技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特許文献1では、スラグを炭酸を含む水中に浸し、超音波を印加することにより、スラグ粒子の表面、または表面及び内部に炭酸カルシウム層を生成せしめる炭酸化処理技術が開示されている。
特許文献2では、大気雰囲気下、加圧雰囲気下または水蒸気雰囲気下でエージング処理が施された製鋼スラグに、粉体群がペースト状の流動性を有する状態を形成する様な、該製鋼スラグの粉末のまわりに存在する状態の自由水が存在し始める水分値未満で、かつ、該水分値よりも10質量%少ない値以上の範囲となるように添加する炭酸水量を調整した後に、炭酸ガスを含有し相対湿度が75〜100%のガスを流すことにより、製鋼スラグの粒同士を固結させることなく炭酸化処理された製鋼スラグが開示されている。
特開2009−057257号公報 特許3828895号公報
鉄鋼スラグを含むスラグ材を炭酸化処理するに際しては、スラグ材の表面に水膜を形成させ、この水膜中で炭酸化を促進させ、スラグ材の表面に炭酸カルシウム層を形成する。
この炭酸化処理において、炭酸カルシウム層が所定の厚み以上になると水膜中に応力が発生し、炭酸カルシウム層の構造を保持しにくくなり、緻密な層ができない虞がある。このような、緻密性が低い炭酸カルシウム層が形成された表面改質スラグ材を海水に浸漬させると、炭酸カルシウム層に形成された空隙に海水が浸水すると共に炭酸化反応が起きてしまい、海洋環境修復材として用いることができない。
そこで、特許文献1及び特許文献2では、様々な手法で厚肉の炭酸カルシウム層をスラグ材の表面に形成させるようにしている。しかしながら、厚肉の炭酸カルシウム層は、ポーラス(多孔質)構造で形成されており、この形成された炭酸カルシウム層は表面改質スラグ材本体から剥離しやすくなっている。このような表面改質スラグ材は、例えば、海水中において、炭酸カルシウム層が表面改質スラグ材本体から剥離してしまい、水とスラグとが反応すると共にアルカリ溶出が起き、海域に環境影響を与えてしまい、海洋環境修復材として用いることができない。
すなわち、特許文献1では、水中にて炭酸化処理を行なっているが、後工程である乾燥
工程が大気中での自然乾燥であるため、乾燥に時間がかかり、常に水膜が形成されているのと同じ条件となる。その結果、炭酸カルシウムの結晶が厚い水膜中に分散して成長してしまい、炭酸カルシウム層の空隙率が炭酸カルシウム層の体積に対して半数の割合を占めてしまい、海洋環境修復材として使用できない。
また、特許文献2では、炭酸ガスを含有する相対湿度の高いガス中で水分が付着したスラグ材の乾燥を行っている。乾燥を行っている間に、スラグ材の表面に水膜形成と炭酸化が同時に進行し、形成された炭酸カルシウム層の空隙率が炭酸カルシウム層の体積に対して所定の割合を超えてしまい、海洋環境修復材として使用できない。
つまり、特許文献1及び特許文献2の技術を用いたとしても、海洋環境修復材として最適な表面改質スラグ材を得ることができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、表面が改質されることで、鉄鋼スラグを含むスラグ材からのアルカリ溶出を十分に抑制することができ、海洋環境修復材として用いることが可能なスラグ材を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明に係る表面改質スラグ材は、鉄鋼スラグを含むスラグ材の表面に炭酸カルシウム層が形成された表面改質スラグ材において、前記炭酸カルシウム層は、全箇所の厚さが1μm以上100μm以下の厚みで前記スラグ材全体の表面を覆い、且つ当該炭酸カルシウム層の体積に対して空隙率が10%以下であることを特徴とする。
好ましくは、前記炭酸カルシウム層とスラグ材との境界面から深さ方向に少なくとも500μmまでの間における空隙率が、スラグ材全体の体積に対して1%以下であるとよい。
本発明によれば、鉄鋼スラグを含むスラグ材からのアルカリ溶出を十分に抑制することができ、海洋環境修復材として用いることが可能なスラグ材を提供することができるようになる。
表面を改質したスラグ材の断面を模式的に示した図である。 本発明の条件で表面を改質したスラグ材の表面断面を模式的に示した図である。 従来の条件で表面を改質したスラグ材の表面断面を模式的に示した図である。
以下、本発明に係る表面改質スラグ材1の実施形態について、図を基に説明する。
製鉄所では、一般的に、高炉で出銑した溶銑に対して脱硫処理及び脱珪処理などの溶銑予備処理を行い、溶銑予備処理の終了後には、転炉にて脱りん処理や脱炭処理を行っている。溶銑などを溶鋼に精錬する様々な精錬処理では、副生成物である鉄鋼スラグが生成される。鉄鋼スラグは、例えば、脱炭スラグ、溶銑脱燐スラグ、溶銑脱硫スラグ、溶銑脱珪スラグ、脱炭スラグ、溶銑脱燐スラグ、取鍋精錬スラグ、電気炉鉄鋼スラグなどである。
鉄鋼スラグには精錬処理によってある程度の差はあるものの、酸化カルシウム(CaO)、二酸化珪素、酸化アルミニウム、鉄などが含まれている。この鉄鋼スラグは、精錬処理後に外部に排滓して様々な用途に用いられるが、精錬処理後の鉄鋼スラグ中には、フリーライム(f−CaO)や水酸化カルシウム(Ca(OH))が含まれている。
各精錬処理後に排滓した鉄鋼スラグに対して、何ら処理もせずに海洋環境修復材としてそのまま海水内に浸漬すると、鉄鋼スラグ中に含まれるf−CaOやCa(OH)が海水などの水分と反応[CaO+HO→Ca2++2OH、Ca(OH)+HO→Ca2++2OH]により、海水がアルカリ化してしまい、海洋環境に影響を与える可能性がある。
そこで、本発明では、鉄鋼スラグを含むスラグ材3(スラグ材本体3)を、海洋環境修復材などとして使用できるように、表面を改質したスラグ材1(表面改質スラグ材1)を提供することを目的としている。
なお、スラグ材3とは、鉄鋼スラグを含むものであればよく、鉄鋼スラグのみで構成したもの(鉄鋼スラグが100%)であっても、鉄鋼スラグと他の骨材やバインダーとを合
わせて塊成化した材料であっても、鉄鋼スラグを土砂等と混合した材料であってもよい。また、排滓後の鉄鋼スラグに対して蒸気エージング処理を行ってCaOやCa(OH)を変質させたものをスラグ材3としてもよい。
以下、本発明の表面改質スラグ材1について詳しく説明する。
本発明の表面改質スラグ材1は、鉄鋼スラグに含まれているf−CaOやCa(OH)などに起因するCaと大気中のCOとを利用して、スラグ材3の表面を炭酸カルシウム(CaCO)層で確実にコーティングを行っているものである。水中に浸漬した際に、この炭酸カルシウムでコーティングされたコーティング層によって、鉄鋼スラグからのアルカリ溶出を抑制することが可能となっている。
以下、鉄鋼スラグのみによってスラグ材3を構成したものを例にとり説明する。
図1に示すように、本発明の表面改質スラグ材1は、精錬処理後の鉄鋼スラグ(スラグ材3)と、このスラグ材3の表面全体を覆うように形成された炭酸カルシウム層2とで構成されている。
炭酸カルシウム層2は、スラグ材3に付着させた水分(水膜)で、スラグ材3に含まれたf−CaOやCa(OH)に炭酸化反応を起こさせて、スラグ材3の表面に層として形成されているものである。このような炭酸カルシウム層2を形成するには、まずスラグ材3に水分を付着させる。この付着された水分と、スラグ材3に含まれているf−CaOやCa(OH)が反応すると、スラグ材3内部からスラグ材3表面の水膜にCaイオンが溶け出す。また、この水膜に大気中のCOが溶け込みCOイオンとなる。水膜中でCOイオンとCaイオンとが炭酸化反応を起こし、スラグ材3の表面に炭酸カルシウムが形成され、スラグ材3の表面を覆う層となる。
ここで、本願発明者らは、表面改質スラグ材1を安全な海洋修復材として用いるために、スラグ材3の表面に形成された炭酸カルシウム層2の研究を行った。研究の結果、本願発明者らは、表面改質スラグ材1の炭酸カルシウム層2に関し、空隙率10%以下にすると、表面改質スラグ材1を海水中に浸漬してもアルカリが溶出されないことを見出した。ここで、空隙率とは、炭酸カルシウム層2の断面積に対する空隙4部分の断面積の比率である。具体的には、表面を改質したスラグ材1の表面断面をSEM/EDXで観察し、得られた映像のコントラスト比から判断する。
さらに、本願発明者らは、1μm以上100μm以下の範囲の厚みであって、炭酸カルシウム層2の体積に対して空隙率10%以下の緻密な炭酸カルシウム層2を表面改質スラグ材1の表面に形成させることで、表面改質スラグ材1を海水中に浸漬しても確実にアルカリが溶出されないことを見出した。
図2は、本発明に係る表面改質スラグ材1の表面断面をSEM/EDXで観察した際の映像を模式的に示したものである。図2に示すように、本発明の表面改質スラグ材1には、1μm以上100μm以下の範囲の厚みの炭酸カルシウム層2がスラグ材3の表面に形成されている。この炭酸カルシウム層2には、気泡のような孔(水分が乾燥した後の空隙4)が形成されているが、炭酸カルシウム層2に対して空隙率10%以下にすることで、炭酸カルシウム層2の緻密性が高まり、スラグ材3を確実にコーティングできて、海水へのアルカリ溶出を抑制することが可能となる。
なお、空隙率10%以下にするだけではなく、炭酸カルシウム層2の厚みを1μm以上100μm以下の範囲であることも重要である。例えば、炭酸カルシウム層2の厚みが1μm未満の場合、炭酸カルシウム層2の空隙率10%以下であっても、皮膜が薄いため、アルカリ溶出の抑制効果を発揮することができない。また、炭酸カルシウム層2の厚みが100μmを超えると、炭酸カルシウム層2に対して空隙率10%以下の炭酸カルシウム層2は、実質形成されないことを本願発明者らは数々の実験を通じて確認している。また、炭酸カルシウム層2の厚みが100μmを超える厚肉であると、海水や水に浸漬させた場合、炭酸カルシウム層が剥離しやすいことも本願発明者らは数々の実験を通じて確認している。
より好ましくは、炭酸カルシウム層2とスラグ材3との境界面より、少なくとも、深さ方向に500μmの範囲において、スラグ材の体積に対して空隙率が1%以下であること
が推奨される。
本願発明者らは、長期間、海水にスラグ材3を浸漬すると、スラグ材3の炭酸化層の空隙を通じて海水が浸入し、炭酸カルシウム層−スラグ境界面において、スラグ材3のアルカリ成分と、海水あるいは海水中の炭酸イオンとが反応して、Ca(OH)、Mg(OH)やCaCOが形成することを確認した。炭酸カルシウム層2が本発明の厚み及び空隙率の場合、長期間の海水浸漬によって、炭酸カルシウム層2がより緻密な層となっていたことにより、炭酸カルシウム層2の空隙にてCaCOが形成していると考えられる。そのため、海水の浸入を長期的に抑制することが可能である。
しかしながら、スラグ材3に空隙が多い場合、海水との反応によりスラグ材3の空隙にてCa(OH)やMg(OH)も形成することが確認された。CaOからCa(OH)やMg(OH)が形成されると、スラグ材3の体積が膨張するため、Ca(OH)やMg(OH)の形成量が大きい場合、スラグ材3が割れたり欠けたりする場合があり、その場合、改質していないスラグ材3の表面が海水に触れることにより、アルカリ溶出が助長されることが確認された。また、スラグ材3の境界面付近の空隙率が高い場合、スラグ材3の表面の強度が低くなるため、海水中にスラグ材3を積層した際に炭酸カルシウム層2が耐久できずに破壊して、アルカリ溶出が助長されることも考えられる。
Ca(OH)やMg(OH)の形成を抑制し、且つスラグ材3の耐久性を付与するには、炭酸カルシウム層2とスラグ材3との境界面からスラグ材3の深さ方向につながる空隙が少ない方が望ましい。断面構造とスラグ材3の耐久性を評価すると、炭酸カルシウム層2とスラグ材3との界面より深さ方向に少なくとも、500μmの範囲内にて、空隙率を低くするとよいことを知見した。より好ましくは、スラグ材3の空隙率が当該スラグ材3の内部に亘って低くなっているとよい。スラグ材3の空隙率が1%を越えると、スラグ材3の耐久性が不足するようになるため、スラグ材3の空隙率は1%以下、望ましくは0.1%以下、とすることが推奨される。
予め、空隙率が低いスラグ材3を用いてもよいし、蒸気エージング処理などを用いてスラグ材3の空隙を埋める処理を行ってもよい。蒸気エージング処理を行うと、元のスラグ材3の空隙をCa(OH)で埋めることができ、スラグ材3の空隙率を1%以下、乃至は0.1%以下にすることが可能である。また、蒸気エージング処理を行わなくても、以降述べる炭酸化処理によれば、元のスラグ材3の空隙をCaCO及びCa(OH)にて埋めることができ、空隙率を1%以下、乃至は0.1%以下にすることが可能である。
一方で、従来より提案されている厚い多孔構造の炭酸カルシウム層2を形成する炭酸化処理スラグ材5を長期間、海水に浸漬すると、炭酸カルシウム層2中あるいは炭酸カルシウム−スラグ境界面にてCa(OH)やMg(OH)が多く形成されて、炭酸カルシウム層2の破壊や剥離が顕著に認められることとなり、海水へのアルカリ溶出を抑制することができない。
図3は、従来の表面改質スラグ材5の表面断面をSEM/EDXで観察した際の映像を模式的に示したものである。
図3に示すように、従来の処理方法を適用した表面改質スラグ材5には、100μm以上の肉厚の炭酸カルシウム層2がスラグ材3の表面に形成されている。この炭酸カルシウム層2は、100μm以上の肉厚であるため、気泡のような孔(水分が乾燥した後の空隙4)が多く形成されている。そのため、炭酸カルシウム層2の体積に対して空隙率が10%以上となってしまい、粗雑な炭酸カルシウム層2となっている。それゆえ、従来の表面改質スラグ材5を海水中に浸漬すると、多くの孔(空隙4)に水分が進入してしまい、アルカリの溶出が起こる虞がある。また、炭酸カルシウム層2が100μm以上の肉厚であると、スラグ材3本体から剥離してしまう虞もある。
以上より、炭酸カルシウム層2が1μm以上100μm以下の範囲でスラグ材3を覆い、且つ当該炭酸カルシウム層2に対して空隙率10%以下で形成された表面改質スラグ材1(本発明の表面改質スラグ材1)であれば、海水へ浸漬したとしても、海水のpH上昇と白濁生成を起こさず、海洋環境に影響を与えることはない。つまり、本発明の表面改質スラグ材1は、海洋環境修復材として最適なリサイクルスラグ材である。
次に、本発明の表面改質スラグ材1の製造方法について述べる。
1μm以上100μm以下の厚みで、且つ空隙率が10%以下となる炭酸カルシウム層2をスラグ材3の表面に生成させた表面改質スラグ材1を製造するには、スラグ材3(鉄鋼スラグ)に水分を付着させると共に、付着させた水分を減少させる湿乾処理を繰り返し行う。
具体的には、鉄鋼スラグを含むスラグ材3を相対湿度が100%となる湿潤環境で保持しつつ当該スラグ材3の表面全体を濡らす第1工程と、第1工程後にスラグ材3を相対湿度が80%以下となる乾燥環境で保持しつつ当該スラグ材3の表面全体を乾かす第2工程とを有する湿乾処理を3回以上行ってスラグ材3の表面を改質するようにしてもよい。
また、湿乾処理は、スラグ材3に水分を付着させる第1工程と、第1工程の後にスラグ材3に付着した水分を減少させる第2工程とを有し、水分を付着させる第1工程では、スラグ材3の乾燥重量に対して1.0%以上の水分を付着させ、スラグ材3に付着した水分を減少させる第2工程では、スラグ材3の乾燥重量に対して付着水分量が0.5%以下になるまで減少させ、第1工程と第2工程とを繰り返す湿乾処理を5回以上行うようにしてもよい。
また、水分を付着させる第1工程では、スラグ材3の乾燥重量に対して1.0%以上の水分を付着させ、スラグ材3に付着した水分を減少させる第2工程では、式(1)を満たしつつスラグ材3の乾燥重量に対してスラグ材3に付着した水分量が0.5%以下になるまで減少させ、第1工程と第2工程とを繰り返す湿乾処理を2回以上行ってもよい。
また、水分を付着させる第1工程では、スラグ材3の乾燥重量に対して1.0%以上の水分を付着させ、スラグ材3に付着した水分を減少させる第2工程では、スラグ材3に付着した水分量をスラグ材3の重量に対して1時間当たり0.1〜3.0(%/h)の範囲で減少させつつスラグ材3の乾燥重量に対してスラグ材3に付着した水分量が0.5%以下になるまで減少させ、第1工程と第2工程とを繰り返す湿乾処理を2回以上行ってもよい。
好ましくは、第2工程では、スラグ材3周辺の雰囲気を乾燥状態に保持することで、当該スラグ材3に付着した水分量を減少させるとよい。
好ましくは、湿乾処理は、スラグ材3の表面温度が5〜60℃となる範囲で行うとよい。
より好ましくは、以下に示す処理を行うとよい。
まず、スラグ材3に水分を付着させる。そして、COが0.05%〜1.0%含有されるNガスまたはArガスを吹き付けて、スラグ材3に付着した水分量が、式(2)で算出される水分量上限以下であって少なくとも0.1%以上となる水分量の状態で、式(3)で算出される保持下限時間以上で保持する。
以下、上述したスラグ材3(鉄鋼スラグ)の表面製造方法に基づき、スラグ材3の表面を改質した実験例について、述べる。
この実験においては、スラグ材3の表面改質を行うには、まず、CaO、Ca(OH)
、CaSiOの合計が50%以上となる組成を有した鉄鋼スラグを用意して、この鉄鋼スラグを10〜60mmの粒度で分級する。すなわち、10mm未満の微細な鉄鋼スラグ及び60mmより大きい鉄鋼スラグを排除し、小石状の鉄鋼スラグのみを抽出する。そして、分級した鉄鋼スラグを乾燥状態にするために、120℃で5時間の熱処理を行う。
熱処理された鉄鋼スラグを乾湿複合サイクル試験機に入れて、鉄鋼スラグを混ぜながら所定時間保持して、湿潤環境に相当する処理(第1工程、水分付着処理と呼ぶこともある)を行う。この乾湿複合サイクル試験機は、スガ試験機株式会社製で、温度、湿度、水分供給量(水噴霧量)が制御できるものである。水分付着処理(第1工程)では、鉄鋼スラグの表面に向けて、水分を適宜噴霧し、所定の水分量(25〜50ml)を鉄鋼スラグの表面に付着させた。
水分付着処理に続いて、付着水分量を少なくする乾燥環境に相当する処理(第2工程、水分低減処理と呼ぶこともある)を行う。
このとき、鉄鋼スラグの付着水分量を低減する方法としては、水分付着工程後にCOを1〜40%含有し、湿度が10%以下である乾燥したNガスまたはArガスを1時間から24時間吹き付ける方法を用いている。また、水分付着工程と鉄鋼スラグを30℃以上、湿度60%以下の条件で5〜24時間乾燥させる水分減少工程とを3回以上繰り返す方法を用いることも可能である。この方法を用いることで、水膜形成と炭酸カルシウム生成との同時進行を抑制すると共に緻密な炭酸カルシウム層を形成させている。あるいは、水分付着工程後に、COを0.05%〜1.0%含有するNガスまたはArガスを吹き付けることで、8.5×10−1×LN(COガス濃度%)+3.7で表される水分量(%)以下であって、0.11%以上となる水分量範囲まで乾燥し、その水分量範囲となる時間(hr)を0.93×(COガス濃度%)−1で表される時間以上に保持する方法を用いることも可能である。この方法を用いることによっても、水膜形成と炭酸カルシウム生成との同時進行を抑制すると共に緻密な炭酸カルシウム層を形成させている。
以上のような水分低減処理を実施することで、鉄鋼スラグの表面に十分な乾燥状態が得られ、鉄鋼スラグの表面に所定の炭酸カルシウム層を形成させることが可能である。
本発明の表面改質スラグ材1においては、炭酸カルシウム層が1μm以上100μm以下の厚み且つ空隙率が10%以下となるように、鉄鋼スラグ表面の水分減少量を制御し、乾燥後の水分量が所定の水分量となるまで乾燥させている。
以上述べた水分付着処理と水分低減処理とを行う炭酸化処理を8条件実施した。1条件に付き2kgのスラグを用いて実施し、それぞれの条件の表面改質スラグ材1(それぞれサンプルスラグ1〜8と記載する)を生成した。その後、得られた表面改質スラグ材1の内1kgについて、アルカリ溶出評価試験を行った。
アルカリ溶出評価試験にて良好なアルカリ抑制性を示したサンプルスラグ1,2,7,8については、得られた表面改質スラグ材1の残りの1kgを用い、それぞれ100kgの人工海水(大阪薬研株式会社製マリンアートSF−1を10%硫酸にてpH8.2に調整したもの)に1年浸漬した。人工海水のpHが9.0を越えないように、定期的に人工海水を交換した。そして、1年浸漬後、再度アルカリ溶出評価試験を行った。
表1は、表面改質スラグ材1のアルカリ溶出の結果をまとめたものである。
アルカリ溶出評価試験では、1kgの鉄鋼スラグを約300gの3つに分け、それぞれ1.5kgの人工海水(大阪薬研株式会社製マリンアートSF−1を10%硫酸にてpH8.2に調整したもの)に沈める。そして、人工海水をそれぞれ3時間放置し、3時間後に人工海水を緩やかに攪拌し、各人工海水のpHを測定した。
表1に示すように、試験片を入れた人工海水のうち、最も高いpHを示した人工海水のpH値を記録する。このとき、人工海水のpH値を、pH8.6を超える場合を不良とし、pH8.6以下の場合を良好としている、なお、pH8.4以下の場合は最良としている。すなわち、pH8.6以下である場合、アルカリ化が抑制されていると判断される。
なお、この人工海水のpH値の評価は、スラグ材3を海洋環境修復材へと再利用しようとしている技術者間で用いられている技術評価、言い換えれば、当業者常法の技術評価である。
また、スラグ材3の表面に形成された炭酸カルシウム層2の厚みの測定と、炭酸カルシウム層2及び炭酸カルシウム−スラグ境界面から深さ方向に500μmの深さのスラグ材の緻密度の測定は、走査型電子顕微鏡(SEM/EDX)を用いる。アルカリ溶出評価試験および人工海水への長期浸漬試験に供さなかった表面改質スラグ材1を樹脂に埋め込んで試料とし、この試料を研磨する。研磨された表面改質スラグ材1の断面を走査型電子顕微鏡を用いて調査し、炭酸カルシウム層2と判断された部分の厚みを実測する。また、炭酸カルシウム層2の空隙率は、走査型電子顕微鏡に表示された炭酸カルシウム層2の断面のコントラストから判断する。また、スラグ材3の空隙率は、走査型電子顕微鏡に表示されたスラグ材3およびCa(OH)やCaCOなどの生成物と、空隙との断面のコントラストから判断する。ちなみに、改質処理前のスラグ材3について、同様に断面を調査すると、炭酸カルシウム層2は観察されず、スラグ材3の表面から500μm深さの範囲の空隙率は1.5%であった。
表1のサンプルスラグ1は、鉄鋼スラグ(CaO、Ca(OH)、CaSiOで50%以上となる組成)1kgに対し50mlの水(人工海水)を付着させた後、水を付着させた鉄鋼スラグに10%CO−90%N乾燥ガスを4時間吹き付ける湿乾処理を用いている。このような湿乾処理で表面改質されたサンプルスラグ1の表面全体には、炭酸カルシウム層2が形成され、3〜10μmの厚みで覆われている。この炭酸カルシウム層2の空隙率は1%以下で、炭酸カルシウム層2とスラグ材3との境界面より500μm深さの範囲の空隙率は1.1%であった。上述の湿乾処理を実施したサンプルスラグ1の場合、アルカリ溶出評価試験(別途用意した人工海水に試験片を浸浸させる)での海水pHが8.4となり、さらに人工海水1年浸漬後に、再度アルカリ溶出評価試験を実施した結果、海水pHが8.5となったため、海洋環境修復材として用いることが可能である。
表1のサンプルスラグ2は、鉄鋼スラグ(CaO、Ca(OH)、CaSiOで50%以上となる組成)1kgに対し50mlの水を付着させた後、この水を付着させた
鉄鋼スラグに50℃、湿度35%の条件の水分低減処理を10時間実施する湿乾処理を用いている。このような湿乾処理を10回繰り返すと、サンプルスラグ2の表面全体には、炭酸カルシウム層2が形成され、50〜100μmの厚みで覆われている。この炭酸カルシウム層2の空隙率は8%で、炭酸カルシウム層2とスラグ材3との境界面より500μm深さの範囲の空隙率は0.1%未満であった。上述の湿乾処理を実施したサンプルスラグ2の場合、アルカリ溶出評価試験(別途用意した人工海水に試験片を浸浸させる)での海水pHが8.4となり、さらに人工海水1年浸漬後に、再度アルカリ溶出評価試験を実施した結果、海水pHが8.3となったため、海洋環境修復材として最適に用いることが可能である。
表1のサンプルスラグ3は、鉄鋼スラグ(CaO、Ca(OH)、CaSiOで50%以上となる組成)1kgに対し50mlの水を付着させた後、この水を付着させた鉄鋼スラグに50℃,湿度80%の条件の水分低減処理を10時間実施する湿乾処理を用いている。このような湿乾処理を7回繰り返すと、サンプルスラグ3の表面全体には、炭酸カルシウム層2が形成され、30〜100μmの厚みで覆われている。この炭酸カルシウム層2の空隙率は20%であった。上述の湿乾処理を実施したサンプルスラグ3の場合、アルカリ溶出評価試験での海水pHが8.7となり、海洋環境修復材として用いることができない。
表1のサンプルスラグ4の表面改質方法は、鉄鋼スラグ(CaO、Ca(OH)、CaSiOで50%以上となる組成)1kgに対し25mlの水を付着させた後、この水を付着させた鉄鋼スラグに50℃,湿度35%の条件の水分低減処理を2時間実施する湿乾処理を用いている。このような湿乾処理で表面改質されたサンプルスラグ4の表面全体には、炭酸カルシウム層2が形成され、10〜100μmの厚みで覆われている。この炭酸カルシウム層2の空隙率は35%であった。上述の湿乾処理を実施したサンプルスラグ4の場合、アルカリ溶出評価試験での海水pHが8.7となり、海洋環境修復材として用いることができない。
表1のサンプルスラグ5の表面改質方法は、鉄鋼スラグ(CaO、Ca(OH)、CaSiOで50%以上となる組成)1kgに対し50mlの水を付着させた後、この水を付着させた鉄鋼スラグに50℃,湿度80%の条件の水分低減処理を8時間実施する湿乾処理を用いている。このような湿乾処理を5回繰り返すと、サンプルスラグ5の表面全体には、炭酸カルシウム層2が形成され、50〜100μmの厚みで覆われている。この炭酸カルシウム層2の空隙率は70%であった。上述の湿乾処理を実施したサンプルスラグ5の場合、アルカリ溶出評価試験での海水pHが8.8となり、海洋環境修復材として用いることができない。
表1のサンプルスラグ6の表面改質方法は、鉄鋼スラグ(CaO、Ca(OH)、CaSiOで50%以上となる組成)に120℃の条件の熱処理を5時間大気中で実施している。熱処理されたサンプルスラグ6の表面全体には、炭酸カルシウム層2が形成されているところと形成されていないところが存在している。炭酸カルシウム層2が形成されているところは、約0.8μmの厚みである。この炭酸カルシウム層2の空隙率は1%であった。上述の熱処理を実施したサンプルスラグ6の場合、アルカリ溶出評価試験での海水pHが9.9となり、海洋環境修復材として用いることができない。
表1のサンプルスラグ7の表面改質方法は、鉄鋼スラグ(CaO、Ca(OH)、CaSiOで50%以上となる組成)1kgに対し50mlの水(人工海水)を付着させた後、水を付着させた鉄鋼スラグに0.9%CO−99.1%Nのガスを吹きつけて乾燥させ、その鉄鋼スラグ中の水分量が8.5×10−1×LN(0.9)+3.7=3.7wt%以下となってからさらに、0.93×(0.9)−1=1.0時間より長い、1.2時間吹きつける処理を用いている。最終的に、鉄鋼スラグ中の水分量は0.20wt%まで低減していた。このような乾燥処理で表面改質されたサンプルスラグ7の表面全体には、炭酸カルシウム層2が形成され、10〜20μmの厚みで覆われている。この炭酸カルシウム層2の空隙率は1%以下で、炭酸カルシウム層2とスラグ材3との境界面より500μm深さの範囲の空隙率は0.1%未満であった。上述の湿乾処理を実施した
サンプルスラグ7の場合、アルカリ溶出評価試験(別途用意した人工海水に試験片を浸浸させる)での海水pHが8.4となり、さらに人工海水1年浸漬後に、再度アルカリ溶出評価試験を実施した結果、海水pHが8.3となったため、海洋環境修復材として最適に用いることが可能である。
表1のサンプルスラグ8の表面改質方法は、鉄鋼スラグ(CaO、Ca(OH)、CaSiOで50%以上となる組成)1kgに対し50mlの水(人工海水)を付着させた後、水を付着させた鉄鋼スラグに0.06%CO−99.94%Nのガスを吹きつけて乾燥させ、その鉄鋼スラグ中の水分量が8.5×10−1×LN(0.06)+3.7=1.3wt%より低い0.96wt%となったところで、さらなるガスの吹きつけをやめて、そのガス環境で0.93×(0.06)−1=16時間より長い、25時間保持する処理を用いている。このような乾燥処理で表面改質されたサンプルスラグ8の表面全体には、炭酸カルシウム層2が形成され、2〜5μmの厚みで覆われている。この炭酸カルシウム層2の空隙率は6%で、炭酸カルシウム層2とスラグ材3との境界面より500μm深さの範囲の空隙率は0.8%であった。上述の湿乾処理を実施したサンプルスラグ8の場合、アルカリ溶出評価試験(別途用意した人工海水に試験片を浸浸させる)での海水pHが8.5となり、さらに人工海水1年浸漬後に、再度アルカリ溶出評価試験を実施した結果、海水pHが8.5となったため、海洋環境修復材として用いることが可能である。
以上述べたように、本発明の表面改質スラグ材1は、炭酸カルシウム層2が1μm以上100μm以下の厚みでスラグ材3の表面を覆い、且つ当該炭酸カルシウム層2の体積に対して空隙率が10%以下とされている。このような構成の表面改質スラグ材1であれば、海水へのアルカリ溶出を確実に抑えることができる。
なお、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する領域を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な事項を採用している。
1 表面改質スラグ材
2 炭酸カルシウム層
3 スラグ材(鉄鋼スラグ)
4 空隙
5 従来の表面改質スラグ材

Claims (2)

  1. 鉄鋼スラグを含むスラグ材の表面に炭酸カルシウム層が形成された表面改質スラグ材において、
    前記炭酸カルシウム層は、全箇所の厚さが1μm以上100μm以下の厚みで前記スラグ材全体の表面を覆い、且つ当該炭酸カルシウム層の体積に対して空隙率が10%以下であることを特徴とする表面改質スラグ材。
  2. 前記炭酸カルシウム層とスラグ材との境界面から500μmまでの間における空隙率が、スラグ材全体の体積に対して1%以下であることを特徴とする請求項1に記載の表面改質スラグ材。
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