JP5992388B2 - セラミックヒーター - Google Patents

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Description

本発明は、セラミックヒーターに関する。
半導体製造装置においては、ウエハーを加熱するためのセラミックヒーターが採用されている。こうしたセラミックヒーターとしては、いわゆる2ゾーンヒーターが知られている。これは、セラミック基体中に、高融点金属からなる内周側抵抗発熱体と外周側抵抗発熱体とを埋設し、各抵抗発熱体にそれぞれ独立して電力を供給することにより、各抵抗発熱体からの発熱を独立して制御するものである(例えば特許文献1参照)。
特開2007−88484号公報
こうした2ゾーンヒーターとしては、セラミック基体のウエハー載置面に載置されたウエハーを冷却するために、セラミック基体のウエハー載置面とは反対側の面に冷却板が接着されたものも知られている。この2ゾーンヒーターは、内周側抵抗発熱体が埋設されたゾーンの温度を検出する内周側温度検出センサーと、外周側抵抗発熱体が埋設されたゾーンの温度を検出する外周側温度検出センサーとを備えると共に、各温度センサーから出力される出力値が目標温度に一致するように各抵抗発熱体に電力を供給する制御装置を備えている。
上述の2ゾーンヒーターでは、ウエハーを載置していない場合には、ウエハー載置面の全面が目標温度になるように良好に制御することができる。しかしながら、ウエハーを載置してプラズマ処理を行った場合には、プラズマ入熱によりウエハーの外周縁周辺が中央部に比べて高くなるという問題があった。その原因は、ウエハーの径がウエハー載置面の径よりも大きいため、ウエハーのうちウエハー載置面からはみ出した部分の熱が逃げにくく、その結果、ウエハーの外周縁周辺が中央部に比べて高くなったと考えられる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、内周側抵抗発熱体と外周側抵抗発熱体とを備えたセラミックヒーターにおいて、ウエハーを載置してプラズマ処理を実施した場合にウエハーを均熱性よく制御することを主目的とする。
本発明のセラミックヒーターは、
ウエハー載置面を備えたセラミック基体と、
前記セラミック基体の内周側に埋設された内周側抵抗発熱体と、
前記セラミック基体の外周側に埋設された外周側抵抗発熱体と、
前記セラミック基体の前記ウエハー載置面とは反対側の面に配置された冷却板と、
前記セラミック基体と前記冷却板とを接着する接着層と、
前記冷却板を厚さ方向に貫通し、前記内周側抵抗発熱体が埋設された内周側ゾーンの温度を検出する内周側温度センサーが配置される内周側センサー穴と、
前記冷却板を厚さ方向に貫通し、前記外周側抵抗発熱体が埋設された外周側ゾーンの温度を検出する外周側温度センサーが配置される外周側センサー穴と、
前記接着層を厚さ方向に貫通し、前記内周側センサー穴に連通する内周側連通穴と、
前記接着層を厚さ方向に貫通し、前記外周側センサー穴に連通する外周側連通穴と、
を備え、
(1)前記外周側連通穴の直径が前記内周側連通穴の直径の1.1〜1.6倍であるか、又は、(2)前記外周側センサー穴の直径が前記内周側センサー穴の直径の1.1〜1.6倍である。
このセラミックヒーターを使用する際には、内周側センサー穴及び外周側センサー穴のそれぞれに内周側温度センサー及び外周側温度センサーを配置し、各温度センサー及び各発熱体に制御装置を接続する。制御装置は、各温度センサーからの出力値が予め設定された目標温度と一致するように各抵抗発熱体に供給する電力を制御する。つまり、内周側抵抗発熱体と外周側抵抗発熱体は個別に制御される。ここで、ウエハー載置面にウエハーを載置してプラズマで処理する場合、ウエハーは両発熱体によって加熱されると共にプラズマによっても加熱される(プラズマ入熱)。また、ウエハーの熱はセラミック基体及び接着層を介して冷却板に移動する。通常、ウエハーはウエハー載置面よりもやや大きいため、ウエハーの外周縁周辺はウエハー載置面からはみ出している。このため、ウエハーの外周縁周辺では熱が冷却板に移動しにくく、中央部に比べて高温になりやすい。この点を考慮して、(1)接着層に設けられた外周側連通穴の直径が内周側連通穴の直径の1.1〜1.6倍であるか、あるいは、(2)冷却板に設けられた外周側センサー穴の直径が内周側センサー穴の直径の1.1〜1.6倍となっている。こうすることにより、セラミック基体のうち外周側連通穴に面する部分は、内周側連通穴に面する部分に比べて熱が冷却板へ移動しにくくなる。すると、静電チャックの裏面のうち外周側連通穴に面する部分の温度が内周側連通穴に面する部分より高くなる。このため、外周側温度センサーは、外周側ゾーンの平均温度よりも高めの温度を出力するようになり、外周側抵抗発熱体に供給される電力は、その高めの温度が目標温度と一致するように出力を小さくするように制御される。つまり、外周側ゾーンはプラズマ入熱により内周側ゾーンと比べて高温になりやすいものの、外周側温度センサーがより高い温度を検出するので、外周側抵抗発熱体による外周側ゾーンの加熱は内周側抵抗発熱体による内周側ゾーンの加熱よりも控えめになる。そのため、静電チャック全体としてみたときに温度分布が小さくなり、ウエハーの均熱性が向上する。
本発明のセラミックヒーターにおいて、前記(1)の場合、前記内周側連通穴の直径を5mm〜10mmとしてもよく、前記(2)の場合、前記内周側センサー穴の直径を5mm〜10mmとしてもよい。こうすれば、本発明の効果を良好に得ることができる。
本発明のセラミックヒーターにおいて、前記(1)と前記(2)の両方を満足するようにしてもよい。前記(1)と前記(2)のいずれか一方だけではウエハーの均熱性が十分に向上しなかった場合には、前記(1)と前記(2)の両方を満たすようにすればウエハーの均熱性が一層向上する。
本発明のセラミックヒーターは、更に、前記内周側センサー穴に配置された前記内周側センサーと、前記外周側センサー穴に配置された前記外周側センサーと、前記内周側温度センサーの出力値が予め設定された目標温度と一致するように前記内周側抵抗発熱体に電力を供給すると共に、前記外周側温度センサーの出力値が前記目標温度と一致するように前記外周側抵抗発熱体に電力を供給する温度制御手段と、を備えていてもよい。
プラズマ処理装置10の構成の概略を示す説明図。 静電チャックヒーター20の断面図。 静電チャックヒーター20の平面図。 静電チャックヒーター120の平面図。
次に、本発明のセラミックヒーターの好適な一実施形態である静電チャックヒーター20について以下に説明する。図1は静電チャックヒーター20を含むプラズマ処理装置10の構成の概略を示す説明図、図2は静電チャックヒーター20の断面図、図3は静電チャックヒーター20の平面図である。
プラズマ処理装置10は、図1に示すように、内圧を調整可能な金属製(例えばアルミニウム合金製)の真空チャンバー12の内部に、静電チャックヒーター20とプラズマを発生させるときに用いる上部電極60とが設置されている。上部電極60のうち静電チャックヒーター20と対向する面には、反応ガスをウエハー面に供給するための多数の小穴が開いている。真空チャンバー12は、反応ガス導入路14から反応ガスを上部電極60に導入可能であると共に、排気通路16に接続された真空ポンプによって真空チャンバー12の内圧を所定の真空度まで減圧可能である。
静電チャックヒーター20は、プラズマ処理を施すウエハーWをウエハー載置面22aに吸着可能な静電チャック22と、静電チャック22の裏面に配置された冷却板30とを備えている。なお、ウエハー載置面22aは、全面にわたって高さが数μmの図示しない突起が多数形成されている。ウエハー載置面22aに載置されたウエハーWは、これら突起の上面に支持される。また、ウエハー載置面22aのうち突起が設けられていない平面の数カ所には、プラズマ処理装置10の外部からHeガスが導入されるようになっている。
静電チャック22は、外径がウエハーWの外径よりも小さいセラミック製(例えばアルミナ製とか窒化アルミ製)のプレートである。この静電チャック22には、図2に示すように、静電電極24と内周側抵抗発熱体26と外周側抵抗発熱体28とが埋設されている。静電電極24は、電源装置54により直流電圧を印加可能な平面状の電極である。この静電電極24に直流電圧が印加されるとウエハーWはクーロン力又はジョンソン・ラーベック力によりウエハー載置面22aに吸着固定され、直流電圧の印加を解除するとウエハーWのウエハー載置面22aへの吸着固定が解除される。内周側抵抗発熱体26は、静電チャック22と同じ中心を持ち直径が静電チャック22よりも小さい円形の内周側ゾーンZ1(図3のハッチング部分参照)に、一筆書きの要領でパターン形成された抵抗線である。その抵抗線の両端に設けられた図示しない端子に電圧を印加すると、内周側抵抗発熱体26は発熱して内周側ゾーンZ1を加熱する。外周側抵抗発熱体28は、内周側ゾーンZ1を取り囲む環状の外周側ゾーンZ2(図3のハッチング部分参照)に、一筆書きの要領でパターン形成された抵抗線である。その抵抗線の両端に設けられた図示しない端子に電圧を印加すると、外周側抵抗発熱体28は発熱して外周側ゾーンZ2を加熱する。各抵抗発熱体26,28は、コイル形状、リボン形状、メッシュ形状、板状又は膜状であり、例えばW、WC、Moなどによって形成されている。各抵抗発熱体26,28の端子には、冷却板30の裏面から差し込まれた図示しない給電部材によって電圧を印加可能である。
冷却板30は、金属製(例えばアルミニウム製とかアルミニウム合金製)の部材であり、図2に示すように、静電チャック22のウエハー載置面22aとは反対側の面に接着層40を介して接着されている。この冷却板30は、図示しない外部冷却装置で冷却された冷媒(例えば水)が循環する冷媒通路を有している。冷却板30は、内周側センサー穴36と外周側センサー穴38とを備えている。内周側センサー穴36は、冷却板30を厚さ方向に貫通し、内周側ゾーンZ1に向かって開口している。この内周側センサー穴36には、内周側ゾーンZ1の温度を検出する内周側温度センサーS1が配置される。内周側温度センサーS1は、静電チャック22の裏面のうち内周側センサー穴36に露出している箇所の温度を検出する。外周側センサー穴38は、冷却板30を厚さ方向に貫通し、外周側ゾーンZ2に向かって開口している。この外周側センサー穴38には、外周側ゾーンZ2の温度を検出する外周側温度センサーS2が配置される。外周側温度センサーS2は、静電チャック22の裏面のうち外周側センサー穴38に露出している箇所の温度を検出する。各温度センサーS1,S2は、温度を測定可能なセンサーであれば特に限定されず、例えば、接触温度計(熱電対など)や非接触温度計(蛍光温度計やIRセンサーなど)などが挙げられる。このうち、非接触温度計は、自身が被測定部分の熱を奪うことがないため好ましい。
接着層40は、絶縁性樹脂からなる層であり、静電チャック22と冷却板30とを接着する役割を果たしている。この接着層40は、内周側連通穴46と外周側連通穴48とを備えている。内周側連通穴46は、接着層40を厚さ方向に貫通する円形の穴であり、内周側センサー穴36に連通している。外周側連通穴48は、接着層40を厚さ方向に貫通する円形の穴であり、外周側センサー穴38に連通している。外周側連通穴48の直径は内周側連通穴46の直径よりも大きい。例えば、内周側連通穴46の直径が5〜10mmの場合には、外周側連通穴48の直径を内周側連通穴46の直径の1.1〜1.6倍とするのが好ましい。
制御装置50は、CPUやROM、RAMなどを備えた周知のマイクロコンピュータを内蔵しており、各温度センサーS1,S2から出力された信号や入力装置52(キーボードやマウスなど)からオペレータが入力した指令を入力すると共に、各抵抗発熱体26,28に電源装置54を介して電力を出力する。なお、電源装置54には交流電源と直流電源と高周波電源とが内蔵され、両抵抗発熱体26,28には交流電源から交流電圧が印加される。また、電源装置54は図示しない電力線を介して静電電極24にも直流・交流の電力を供給可能であり、ウエハー載置面22aにウエハーWを吸着する際には静電電極24に直流電圧が印加され、プラズマを発生させる際には静電電極24に高周波電圧が印加される。
次に、こうして構成されたプラズマ処理装置10の使用例について説明する。まず、真空チャンバー12内に静電チャックヒーター20を設置した状態で、ウエハーWを静電チャック22のウエハー載置面22aに載置する。そして、真空チャンバー12内を真空ポンプにより減圧して所定の真空度になるように調整し、静電チャック22の静電電極24に直流電圧をかけてクーロン力又はジョンソン・ラーベック力を発生させ、ウエハーWを静電チャック22のウエハー載置面22aに吸着固定する。また、ウエハー載置面22a上の図示しない突起に支持されたウエハーWとウエハー載置面22aとの間にHeガスを導入する。次に、真空チャンバー12内を所定圧力(例えば数10〜数100Pa)の反応ガス雰囲気とし、この状態で、真空チャンバー12内の上部電極60と静電チャック22の静電電極24との間に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させる。なお、静電電極24には静電気力を発生させるための直流電圧と高周波電圧の両方が印加されるものとしたが、高周波電圧は静電電極24の代わりに冷却板30に印加されるものとしてもよい。そして、発生したプラズマによってウエハーWの表面がエッチングされる。制御装置50には、予めウエハーWの目標温度Tが設定されている。目標温度Tは、オペレータが入力装置52を操作して設定したものである。制御装置50は、内周側温度センサーS1の出力値が目標温度Tと一致するように内周側抵抗発熱体26に電力を供給すると共に、外周側温度センサーS2の出力値が目標温度Tと一致するように外周側抵抗発熱体28に電力を供給する。つまり、内周側抵抗発熱体26と外周側抵抗発熱体28は個別に制御される。
このようにしてウエハーWをプラズマで処理する場合、ウエハーWは両発熱体26,28によって加熱されると共にプラズマによっても加熱される(プラズマ入熱)。また、ウエハーWの熱は静電チャック22及び接着層40を介して冷却板30に移動する。図2に示すように、ウエハーWはウエハー載置面22aよりもやや大きいため、ウエハーWの外周縁周辺はウエハー載置面Wからはみ出している。このため、ウエハーWの外周縁周辺では熱が冷却板30に移動しにくく、中央部に比べて高温になりやすい。この点を考慮して、本実施形態では、接着層40に設けられた外周側連通穴48の直径を内周側連通穴46の直径よりも大きくしている。具体的には、外周側連通穴48の直径を内周側連通穴46の直径の1.1〜1.6倍となるようにしている。こうすることにより、静電チャック22のうち外周側連通穴48に面する部分は、内周側連通穴46に面する部分に比べて熱が冷却板30へ移動しにくくなる。すると、静電チャック22の裏面のうち外周側連通穴48に面する部分の温度が内周側連通穴46に面する部分より高くなる。このため、外周側温度センサーS2は、外周側ゾーンZ2の平均温度よりも高めの温度を出力するようになり、外周側抵抗発熱体28に供給される電力は、その高めの温度が目標温度と一致するように出力を小さくするように制御される。つまり、外周側ゾーンZ2はプラズマ入熱により内周側ゾーンZ1と比べて高温になりやすいものの、外周側温度センサーS2がより高い温度を検出するので、外周側抵抗発熱体28による外周側ゾーンZ2の加熱は内周側抵抗発熱体26による内周側ゾーンZ1の加熱よりも控えめになる。そのため、静電チャック全体としてみたときに温度分布が小さくなり、ウエハーWの均熱性が向上する。
以上詳述した実施形態によれば、内周側抵抗発熱体26と外周側抵抗発熱体28とを備えた静電チャックヒーター20において、ウエハーWを載置してプラズマ処理を実施した場合にウエハーWを均熱性よく制御することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、静電チャックヒーター20を内周側ゾーンZ1と外周側ゾーンZ2の2つに分割して各ゾーンZ1,Z2に各抵抗発熱体26,28を配置したが、図4の静電チャックヒーター120のように、内周側ゾーンZ1と中間ゾーンZ3と外周側ゾーンZ2の3つに分割して、各ゾーンZ1〜Z3に抵抗発熱体を配置してもよい。この場合、冷却板30には内周側センサー穴36と中間センサー穴37と外周側センサー穴38とを形成し、接着層40には内周側連通穴46と中間連通穴47と外周側連通穴48とを形成する。各センサー穴36,37,38は同じ直径の穴とする。一方、内周側連通穴46の直径は内周側センサー穴36と同等とし、中間連通穴47は内周側連通穴46の直径と同じか大きくなるようにし、外周側連通穴48の直径は中間連通穴47の直径の1.1〜1.6倍となるようにする。こうすれば、3ゾーンに分割された場合でも、ウエハーWを載置してプラズマ処理を実施した場合にウエハーWを均熱性よく制御することができる。なお、ゾーンの数は4つ以上でもよい。
上述した実施形態では、外周側連通穴48の直径が内周側連通穴46の直径の1.1〜1.6倍となるようにしたが、外周側連通穴48と内周側連通穴46の直径を同じ大きさとし、外周側センサー穴38の直径が内周側センサー穴36の直径の1.1〜1.6倍となるようにしてもよい。この場合も、静電チャック22のうち外周側連通穴48に面する部分は、内周側連通穴46に面する部分に比べて熱が冷却板30へ移動しにくくなる。その結果、外周側温度センサーS2は、外周側ゾーンZ2の実際の温度よりも高めの温度を出力するようになり、外周側抵抗発熱体28に供給される電力は、その高めの温度が目標温度と一致するように制御される。
あるいは、(1)外周側連通穴48の直径が内周側連通穴46の直径の1.1〜1.6倍となるようにし、且つ、(2)外周側センサー穴38の直径が内周側センサー穴36の直径の1.1〜1.6倍となるようにしてもよい。前記(1),(2)のいずれか一方だけではウエハーWの均熱性が十分に向上しなかった場合には、前記(1),(2)の両方を採用することによりウエハーの均熱性が一層向上する。
[静電チャックヒーター(比較例1,2及び実施例1〜6)]
比較例1,2及び実施例1〜6(下記表1参照)で用いた静電チャックヒーター20の具体的構成を以下に示す。なお、静電チャックヒーター20の製法については、例えば実用新案登録第3155802号の実施例1を参照。
静電チャック22として、アルミナセラミック製のプレートに、WCとアルミナの混合物からなる静電電極24、内周側抵抗発熱体26及び外周側抵抗発熱体28を埋設したものを使用した。静電チャック22のサイズは、直径297mm、厚さ4mmとした。また、内周側ゾーンZ1は、静電チャック22と同じ中心を持つ半径120mmの円形領域とし、外周側ゾーンZ2は、静電チャック22と同じ中心を持つ半径120mmの円と半径148.5mmの円に囲まれた環状領域とした。
冷却板30として、アルミニウム製のプレートを使用した。冷却板30のサイズは、直径330mm、厚さ20mmとした。また、半径100mmの円周上の1カ所に直径6mmの内周側センサー穴36を設け、半径135mmの円周上の1カ所に直径6mmの外周側センサー穴38を設けた。
接着層40として、絶縁性のシリコーン樹脂層を使用した。接着層40のサイズは、直径297mm、厚さ0.2mmとした。また、内周側センサー穴36と対向する位置に直径6mmの内周側連通穴46を設け、外周側センサー穴38と対向する位置に外周側連通穴48を設けた。外周側連通穴48の直径は、表1に示すように、内周側連通穴46の直径の1〜1.7倍とした。
[試験方法]
比較例1,2及び実施例1〜6の静電チャックヒーター20をプラズマ処理装置10(図1参照)にセットし、ウエハー載置面22aに温度測定用ウエハーを載せた。温度測定用ウエハーとしては、直径300mmのシリコンウエハーの中心点、直径145mmの円周上の12点、直径290mmの円周上の12点に、それぞれ熱電対が埋め込まれたものを用いた。各円周上の複数の測定点は、等間隔に並んでいた。真空チャンバー12の内圧は10Pa未満に設定し、冷却板30の冷媒通路に循環させる冷媒の温度は20℃に設定した。各ゾーンZ1,Z2の目標温度は60℃に設定した。また、ウエハー載置面22aに20TorrのHeガスを導入した。ウエハーWにはプラズマ入熱の代わりにランプで加熱し、1000W相当の熱を与えた。制御装置50により各センサーS1,S2の出力値が目標温度と一致するように各抵抗発熱体26,28に供給する電力を制御したときの外周側の平均温度Toutから内周側の平均温度Tinを引いた温度差ΔT(=Tout−Tin)を求めた。その結果を表1に示す。なお、内周側の平均温度Tinは、温度測定用ウエハーのうち内周側ゾーンZ1に設置された熱電対の測定値の平均であり、外周側の平均温度Toutは、外周側ゾーンZ2に設置された熱電対の測定値の平均である。
Figure 0005992388
比較例1,2及び実施例1〜6において、プラズマ入熱を疑似したランプ入熱によりウエハーWが加熱されると、ウエハーWの外周縁周辺はウエハー載置面22aからはみ出しているため熱が逃げにくく、中央部に比べて高温になりやすい。比較例1のように、外周側連通穴48の直径を内周側連通穴46の直径と同じにした場合(径の比率=1)、温度差ΔTは6.8℃であった。これは、ウエハーWの外周縁周辺の熱が逃げにくかったことを示している。これに対して、実施例1〜6のように、外周側連通穴48の直径を内周側連通穴46の直径よりも大きくした場合(径の比率=1.1〜1.6)、温度差ΔTは−5.7〜4.5℃であり、比較例1に比べて均熱性が向上した。その理由は以下のとおりである。すなわち、静電チャック22のうち外周側連通穴48に面する部分は、外周側連通穴48の直径が大きいため、内周側連通穴46に面する部分に比べて熱が冷却板30へ移動しにくくなる。すると、外周側温度センサーS2は、外周側ゾーンZ2の実際のウエハー載置面の温度よりも高めの温度を出力するようになり、外周側抵抗発熱体28に供給される電力は、その高めの温度が目標温度と一致するように制御される。つまり、外周側ゾーンZ2はランプ入熱により内周側ゾーンZ1と比べて高温になりやすいものの、外周側温度センサーS2がより高い温度を検出するので、外周側抵抗発熱体28による外周側ゾーンZ2の加熱は内周側抵抗発熱体26による内周側ゾーンZ1の加熱よりも控えめになる。そのため、静電チャックウエハー全体としてみたときに温度分布が小さくなり、ウエハーの均熱性が向上したと考えられる。なお、径の比率が1.3を超えると、外周側の平均温度Toutが内周側の平均温度Tinよりも低くなり、温度差ΔTが負の値になった。また、径の比率が1.1〜1.5の範囲であれば、温度差ΔTが±5℃の範囲内に収まるため均熱性が高いといえる。比較例2のように径の比率を1.7にした場合には、ウエハーのうち外周側連通穴48に対向する位置が特異点になってしまい、温度差ΔTが比較例1よりも悪化した。
[静電チャックヒーター(比較例3及び実施例7〜12)]
比較例3及び実施例7〜12で用いた静電チャックヒーター20の具体的構成は、比較例1の外周側センサー穴38の直径を、表2に示すように、内周側センサー穴36の直径の1.1〜1.7倍にした以外は、比較例1と同じである。
[試験方法]
比較例3及び実施例7〜12についても、上述した試験方法と同様にして温度差ΔTを求めた。その結果を表2に示す。なお、表2には、便宜上、比較例1の結果も示す。
Figure 0005992388
表2から明らかなように、実施例7〜12つまり外周側センサー穴38の直径が内周側センサー穴36の直径の1.1〜1.6倍の場合には、比較例1に比べて均熱性が向上した。その理由は、実施例1〜6と同じである。なお、径の比率が1.3を超えると、外周側の平均温度Toutが内周側の平均温度Tinよりも低くなり、温度差ΔTが負の値になった。また、径の比率が1.1〜1.5の範囲であれば、温度差ΔTが±5℃の範囲内に収まるため均熱性が高いといえる。比較例3のように径の比率を1.7にした場合には、ウエハーのうち外周側センサー穴38に対向する位置が特異点になってしまい、温度差ΔTが比較例1よりも悪化した。
10 プラズマ処理装置、12 真空チャンバー、14 反応ガス導入路、16 排気通路、20 静電チャックヒーター、22 静電チャック、22a ウエハー載置面、24 静電電極、26 内周側抵抗発熱体、28 外周側抵抗発熱体、30 冷却板、36 内周側センサー穴、37 中間センサー穴、38 外周側センサー穴、40 接着層、46 内周側連通穴、47 中間連通穴、48 外周側連通穴、50 制御装置、52 入力装置、54 電源装置、60 上部電極、120 静電チャックヒーター、Z1 内周側ゾーン、Z2 外周側ゾーン、Z3 中間ゾーン、S1 内周側温度センサー、S2 外周側温度センサー。

Claims (3)

  1. ウエハー載置面を備えたセラミック基体と、
    前記セラミック基体の内周側に埋設された内周側抵抗発熱体と、
    前記セラミック基体の外周側に埋設された外周側抵抗発熱体と、
    前記セラミック基体の前記ウエハー載置面とは反対側の面に配置された冷却板と、
    前記セラミック基体と前記冷却板とを接着する接着層と、
    前記冷却板を厚さ方向に貫通し、前記内周側抵抗発熱体が埋設された内周側ゾーンの温度を検出する内周側温度センサーが配置される内周側センサー穴と、
    前記冷却板を厚さ方向に貫通し、前記外周側抵抗発熱体が埋設された外周側ゾーンの温度を検出する外周側温度センサーが配置される外周側センサー穴と、
    前記接着層を厚さ方向に貫通し、前記内周側センサー穴に連通する内周側連通穴と、
    前記接着層を厚さ方向に貫通し、前記外周側センサー穴に連通する外周側連通穴と、
    を備え、
    (1)前記外周側連通穴の直径が前記内周側連通穴の直径の1.1〜1.6倍であるか、又は、(2)前記外周側センサー穴の直径が前記内周側センサー穴の直径の1.1〜1.6倍である、
    セラミックヒーター。
  2. 前記(1)と前記(2)の両方を満足する、
    請求項1に記載のセラミックヒーター。
  3. 請求項1又は2に記載のセラミックヒーターであって、
    前記内周側センサー穴に配置された前記内周側温度センサーと、
    前記外周側センサー穴に配置された前記外周側温度センサーと、
    前記内周側温度センサーの出力値が予め設定された目標温度と一致するように前記内周側抵抗発熱体に電力を供給すると共に、前記外周側温度センサーの出力値が前記目標温度と一致するように前記外周側抵抗発熱体に電力を供給する温度制御手段と、
    を備えたセラミックヒーター。
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