JP5992266B2 - シリンジ型噴出器用の噴出量調整具及び、それを備えるシリンジ型噴出器 - Google Patents

シリンジ型噴出器用の噴出量調整具及び、それを備えるシリンジ型噴出器 Download PDF

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Description

本発明は、シリンジに設けられた先端筒に着脱可能なノズルを有し、当該ノズルの噴出口からの内容液が障壁部材を通して泡状又は霧状に取り出されるシリンジ型噴出器用の噴出量調整具及び、それを備えるシリンジ型噴出器であって、定量的な取出しを段階的に行うための技術に関するものである。
シリンジ型噴出器としては、バレル(シリンジ)に設けられた先端筒に着脱可能な噴霧ノズルを設け、プランジャロッドをバレル内に押し込むことによって、噴霧ノズルの噴出口から内容液を噴霧できるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。同文献に記載の噴出器は、プランジャロッドに着脱可能な投薬リミッタ(噴出量調整具)を有し、この噴出量調整具を着脱させることによって、定量的な噴霧を段階的に行うことができる。
特開2001−137344号公報
しかしながら、こうした従来のシリンジ型噴出器は、プランジャロッドから取り外した後の噴出量調整具の廃棄や保管に改善の余地がある。
本発明の目的とするところは、シリンジ型噴出器から取り外すことなく、定量的な噴霧又は発泡を段階的に行うことができる、新規なシリンジ型噴出器用の噴出量調整具及び、それを備えるシリンジ型噴出器を提供することにある。
本発明は、シリンジ内に操作シャフトを押し込むことで、内容液を噴霧又は発泡させるシリンジ型噴出器に用いられる噴出量調整具であって、
当該噴出量調整具は、シリンジに保持される保持部と、当該保持部にヒンジを介して連結されるとともに当該ヒンジを起点に引き倒し及び引き起こしが可能なアームを有し、操作シャフトは、アームを操作シャフト側に引き倒して押し込んだとき、当該操作シャフトの押込み量をアームの先端部との接触によって規制する一方、アームをシリンジ側に引き起こして押し込んだとき、アームの先端部が接触しない座部を有することを特徴とするものである。
本発明では、シリンジ及び噴出量調整具に、アームを引き倒したときに乗り越えることでアームをシリンジに対して引き倒し状態に係止される係止部と、アームを引き起こしたときに乗り越えることでアームをシリンジに対して引き起こし状態に係止される係止部とを設けることが好ましい。
本発明では、保持部に形成した開口部を形作る縁部に、少なくとも1つの切り込みを形成し、当該開口部にシリンジを通してベースをシリンジに保持させることができる。
また、本発明は、上記噴出量調整具を備えるシリンジ型噴出器である。
本発明では、アームを操作シャフト側に引き倒して操作シャフトを押し込めば、操作シャフトに設けた座部がアームの先端部と接触するまで、内容液を噴霧又発泡させることができる。次いで、アームをシリンジ側に引き起こして操作シャフトを押し込めば、操作シャフトを完全に押し込めるまで、内容液を噴霧又発泡させることができる。
従って、本発明によれば、シリンジ型噴出器から取り外すことなく、定量的な噴霧又は発泡を段階的に行うことができる。
本発明の一実施形態である、シリンジ型点鼻薬噴出器を一部側面図で示す縦断面図である。 同実施形態に係る、カートリッジとともに、その一部を拡大して示す縦断面図である。 同実施形態に係る筒状部材であって、(a)は、その平面図であり、(b)は、一部を断面で示した側面図であり、(c)は、その底面図である。 同シリンジ型点鼻薬噴出器の拡大断面図である。 同実施形態に係る、ノズルにそれぞれ、順次メッシュリング、中間部材及びカートリッジ本体を組み付ける工程を示す分解斜視図である。 同実施形態に係る、中間部材であって、(a)は、同中間部材を一部断面で示す側面図であり、(b)は、その底面図である。 同実施形態に係る、噴出量調整具をシリンジ型点鼻薬噴出器に対して固定保持した状態を示す拡大斜視図であって、(a)は、アームを操作シャフト側に引き倒した状態を示し、(b)は、アームをシリンジ側に引き起こした状態を示す。 同実施形態である、シリンジ型点鼻薬噴出器にて、内容液が泡状に噴出する状態を示す拡大断面図である。 同実施形態にあって、1回目の噴出が完了した状態を一部断面で示す側面図である。 同実施形態にあって、噴出量調整具のアームを引き起こして2回目の噴出を開始する直前の状態を一部断面で示す側面図である。 同実施形態にあって、2回目の噴出が完了した状態を一部断面で示す側面図である。 本発明の噴出量調整具の変形例であって、それをシリンジに固定保持した状態を示す拡大斜視図であって、(a)は、アームを操作シャフト側に引き倒した状態を示し、(b)は、アームをシリンジ側に引き起こした状態を示す。 同例の噴出量調整具を固定保持したシリンジ型点鼻薬噴出器を示す拡大斜視図であって、(a)は、アームを操作シャフト側に引き倒した状態を示し、(b)は、アームをシリンジ側に引き起こした状態を示す。
以下、図面を参照して、本発明である、噴出量調整具を備えるシリンジ型噴出器を詳細に説明する。
図1にて、符号1は、本発明の一実施形態である、噴出量調整具10を備えるシリンジ型点鼻薬噴出器である。点鼻薬噴出器1は、カートリッジ1A及び操作器具1Bで構成されている。
符号2は、注射外筒としてのエアシリンジである。エアシリンジ2は、中空の胴部2aの一端に形成された環状の肩部2bを介して先端筒部2cが一体に設けられている。先端筒部2cは、胴部2aよりも小径であって、その内側には、胴部2aの内側に形成された空間S2に通じる貫通孔が形成されている。また、エアシリンジ2には、先端筒部2cを取り囲む先端外筒部2dが一体に設けられている。更に、エアシリンジ2には、その後端に、フランジ状の指掛け部2eが一体に設けられている。
符号3は、操作用シャフトである。操作用シャフト3は、エアピストン3aを有し、後端には押圧部3bが設けられている。エアピストン3aは、エアシリンジ2の胴部2aの内側に摺動可能に保持されている。これにより、使用者がエアシリンジ2の指掛け部2eに指を掛けて操作用シャフト3の押圧部3bを押圧すれば、エアピストン3aがエアシリンジ2内の空気を先端筒部2cに向けて押し出すことができる。また押圧部3bは、フランジ状の部分として構成されている。これにより、使用者は、広い範囲での押圧が可能になり、操作用シャフト3を容易に押し込むことができる。
更に、エアシリンジ2と操作用シャフト3との間には、ロッドたるプランジャロッド3cが配置されている。プランジャロッド3cは、エアピストン3aの先端側に配置されたプレート3dからエアシリンジ2の先端筒部2cに向かって延在し、この先端筒部2cの内側に形成された貫通孔に配置される。プランジャロッド3cは、先端筒部2cの内側に形成された貫通孔よりも小径とする。これにより、プランジャロッド3cは、先端筒部2cとの間に、エアピストン3aで圧送した空気を通す環状の第1の通路(以下、「第1エア通路」)r1を形成する。
なお、プレート3dの外縁には、周方向(軸線O周り)に間隔を置いて複数の切り欠き3eが形成されているが、この切り欠き3eは省略することができる。またプランジャロッド3cは、プレート3dを省略することで、エアピストン3aに対して直接設けることもできる。
操作器具1Bは、上述のように構成される一方、カートリッジ1Aは、以下のように構成される。
図2中、符号1Aは、カートリッジであり、符号4は、内容液(点鼻薬)Mが充填される筒状部材である。筒状部材4は、その内側に貫通孔が形成されている。筒状部材4の先端4aには、同図の拡大図に示すように、破断可能なシート部材5が装着されている。シート部材5は、接着剤を用いることも可能であるが、本実施形態では、筒状部材4を構成する樹脂材料と相溶性を有し高温で溶解する合成樹脂で構成する。
先端4aの外縁には段差部4sが設けられている。段差部4sは、周方向に沿って環状に形成されている。段差部4sを形成したことで、例えば、シート部材5を溶着するときに、溶けた樹脂が先端4aの外縁からはみ出してきて、先端4aの外縁にバリが発生しても、このバリが筒状部材4の内周面に干渉することがない。このため、後述のエア通路(r1〜r3)を確保することができる。また、先端4aの内周縁4cには、面取り加工が施されている。内周縁4cに面取り加工を施せば、例えば、段差部4sと同様、シート部材5の溶着時に溶けた樹脂が内周縁4cからはみ出してきてもバリになり難く、先端4aの内側に形成された開口部を塞ぐこともない。また、内周縁4cに面取り加工を施したことで、この内周縁4cが後述の中間部材9のニードル部9bの案内面となることで、シート部材5に対して確実に孔を開けることができる。なお、面取り加工は、本実施形態では、傾斜角が異なる湾曲面として構成されているが、傾斜角を一定にしたテーパ面として加工することもできる。
また、図3に示すように、筒状部材4の外周面には、複数の縦溝4gが形成されている。縦溝4gは、周方向に間隔を置いて複数に設けられている。本実施形態では、縦溝4gは、軸線Oを挟んで対向する2箇所の位置に設けているが、本発明に従えば、少なくとも1箇所とすることができる。また、本実施形態では、縦溝4gの一端が図3(a)に示すように段差部4sに通じるとともに、その他端は、図3(c)に示すように筒状部材4の後端4bに形成された切り欠き4dに通じる。さらに、本実施形態では、筒状部材4の外周面に、周方向に間隔を置いて複数の凸部4pが設けられている。なお、図3において、凸部4pは、周方向に間隔を置いて4箇所の位置に設けられているが、これに限定されるものではない。また、図3では、凸部4pについて例示的に一箇所のみ表記する。
また、図2中、符号6は、筒状部材4の内側に配置されたプランジャである。筒状部材の後端4bに形成された開口部は、同図に示すように、プランジャ6によって密封されている。これにより、筒状部材4は、シート部材5とプランジャ6との間に充填空間S1を形成し、この充填空間S1に内容液Mが充填されたカートリッジ本体1aとしてなる。プランジャ6は、筒状部材4の内側に摺動可能に保持されている。また、プランジャ6は、筒状部材の後端4bに形成された開口部を通して、プランジャロッド3cの先端を接触させることができる。これにより、エアシリンジ2内に操作用シャフト3を押し込めば、プランジャ6は、プランジャロッド3cからの押圧力を付勢力として、筒状部材の先端4aに形成された開口部に向かって内容液Mを押し出すことができる。
符号7は、先端筒部2cに装着されるノズルである。ノズル7は、噴出口Aが形成された先端7aと後端7bとの間に胴部7cを有し、その後端7bには、開口部が形成されている。カートリッジ本体1aは、後端7bに形成された開口部を通して、ノズル7の内側に収納することができる。さらに、ノズルの後端7bには、フランジ部7sが一体に設けられている。フランジ部7sは、ねじ部として機能し、先端外筒2dの内側に形成されたねじ部2sに取り外し可能に螺合する。これにより、ノズル7は、エアシリンジ2に螺合させることで、操作器具1Bに対して取り外し可能に装着させることができる。
このとき、先端筒部2cは、図4に示すように、ノズルの後端7bに形成された開口部を通して、カートリッジ本体1aを押し込みながらノズル7の内側に収納されることで、第1のエア通路r1に通じる第2のエア通路(以下、「第2エア通路」)r2が形成される。本実施形態では、エア通路r2は、先端筒部2cと切り欠き4dとの間に形成される。また、カートリッジ本体1aとノズル7との間には、第2のエア通路r2に通じる第3のエア通路(以下、「第3エア通路」)r3が形成される。本実施形態では、第3のエア通路r3は、筒状部材4に形成された縦溝4gとノズル7の内周面との間に形成される。
符号8は、障壁部材としてのメッシュリングである。メッシュリング8は、図5に示すように、リング部材8aの一端面にメッシュ部材8bを固定してなる。メッシュリング8は、同図に示すように、ノズルの後端7bに形成された開口部を通して、ノズル7内に挿入される。これにより、メッシュリング8は、ノズル7の内側のうち、先端に形成された噴出口A側に隣接して配置される。
符号9は、メッシュリング8に次いで、ノズル7の内側に配置される中間部材である。中間部材9は、ベース部9aを有し、このベース部9aがノズル7の内側に嵌合保持されることで、ノズル7の内側に固定される。本実施形態では、ベース部9aの周方向に間隔を置いて複数の凸部9dが設けられている。これにより、中間部材9は、凸部9dを介してノズル7の内側に固定される。また、ベース部9aには、ベース部9aよりも小径のニードル部9bが一体に設けられている。ニードル部9bは、図6に示すように、その先端9cが先端に向かって傾斜して袈裟懸け形状をしている。
中間部材9には、液通路r5が形成されている。液通路r5は、ニードル部9bの内側を通ってベース部9aを貫通する内部通路としてなる。液通路r5は、図4に示すように、ニードル部9bがシート部材5を貫通することで、充填空間S1をメッシュリング8に通じさせることができる。また、中間部材9には、エア通路r4が形成されている。エア通路r4は、ベース部9aとニードル部9bとの間に開口される内部通路としてなる。エア通路r4は、図6に示すように、ベース部9aに開口してカートリッジ本体1aと中間部材9との圧送される空気を液通路r5に通じさせて、この液通路r5の下流側に合流路r6を形成する。合流路r6は、カートリッジ本体1aから圧送された内溶液Mとエアシリンジ2から圧送された空気(Air)とを混合させた状態でメッシュリング8に導入させる。なお、本実施形態では、合流路r6の内径を液通路r5よりも大径に構成することで、内容液Mと空気(Air)との混合を促進する。
次いで、図1中、符号10は、操作シャフト3の押込み量を調整する噴出量調整具である。噴出量調整具10は、シリンジ2に保持される保持部11と、この保持部11にヒンジ12を介して連結されるアーム13を有する。アーム13は、ヒンジ12を起点に引き倒し及び引き起こしが可能になる。
本実施形態では、図7に示すように、保持部11は、プレート状の部材であって、エアシリンジの指掛け部2eに載せ置かれる環状の周縁部11aと、この周縁部11aから中心に向かって起立する裾野部11bを有し、裾野部11bの内側には、開口部(貫通孔)A10が形成されている。開口部A10は、その内径寸法がエアシリンジの胴部2cの最大外径寸法よりも僅かに短く構成されている。また、開口部A10を形作る裾野部の縁部11eには、周方向に間隔を置いて複数の切り込み11cが形成されている(図中、符号は例示的に一箇所にのみ表示)。これにより、噴出量調整具10は、開口部A10にエアシリンジの胴部2aを通して保持部11をシリンジ2に保持することができる。なお、本実施形態では、切り込み11cは、周方向に沿って4箇所の位置に形成されているが、切り込み11cは、少なくとも一箇所に形成することができ、この実施形態に限定されるものではない。
また、保持部11は、周方向に間隔を置いて配置された2つのヒンジ12を介して保持部11にアーム13を連結する。これにより、噴出量調整具10には、開口部A11が形成されるとともに、アーム13の連結側には、2つのヒンジ12の間を伸びる縁部13eが形成されている。また、エアシリンジ2には、指掛け部2eに、この指掛け部2eから一体に突出する突起2pが設けられている。アームの縁部13eは、図7(a)に示すように、アーム13を操作シャフト3側に引き倒したときに突起2pを乗り越えることで、この突起2pに引っ掛かって、アーム13を操作シャフト3に対して引き倒し状態に係止する。これにより、指掛け部2eに設けた突起2pとアームの縁部13eは、アーム13を引き倒し状態に位置決めする係止部を構成する。なお、この係止は、アーム13を一定(突起2pと縁部13eとの係止力)以上の力で引き起こしたときに、突起2pを乗り越えることで解除される。
また、保持部11には、開口部A11側の裾野部11bに、この裾野部11bから一体に突出する突起11pが設けられている。アームの縁部13eは、図7(b)に示すように、アーム13をエアシリンジ2側に引き起こしたときに突起11pを乗り越えることで、この突起11pに引っ掛かって、アーム13をシリンジ2に対して引き起こし状態に係止する。これにより、アームの縁部13eと裾野部11bに設けた突起11pは、アーム13を引き起こし状態に位置決めする係止部を構成する。なお、この係止も、アーム13を一定(突起11pと縁部13eとの係止力)以上の力で引き倒したときに、突起11pを乗り越えることで解除される。
これにより、噴出量調整具10は、アーム13がヒンジ12を起点に引き倒されたときに、その先端13aが操作シャフトの押圧部3bに接触することによって、当該押圧部3bを座部として、操作シャフト3の押込み量を規制する。また、噴出量調整具10は、アーム13を引き起こして操作シャフト3を押し込んだとき、アームの先端部13aは、押圧部3bに接触することなく、操作シャフト3の押し込みが可能になる。
ここで、点鼻薬噴出器1の使用方法について説明する。
使用者は先ず、図2に示すカートリッジ1Aを用いて、これを操作器具1Bにねじ込んで装着することで、点鼻薬噴出器1を形成する。このカートリッジ1Aのねじ込みに伴い、操作器具1Bの先端筒部2cは、ノズル7内のカートリッジ本体1aを押し込むことで、図4に示すように、中間部材9のニードル部9bがシート部材5を破断させる。これにより、図1に示すように、点鼻薬噴出器1の組み付けが完了する。
次に、図1に示す状態で、人差し指と中指を指掛け部2eに掛けて押圧部3bを親指で押さえてノズル7を一方の鼻の穴に挿入した後、押圧部3bを押し込む。すると、図8に示すように、エアピストン3aがエアシリンジ2内の空気を先端筒部2cに向かって押し出すとともに、プランジャロッド3cが筒状部材の後端4bに形成された開口部を通してプランジャ6を押しこむことで、充填空間S1の内容液Mは、同図の白抜き矢印に示すように、中間部材9の液通路r5から合流路r6に圧送される。
一方、エアピストン3aで押し出された空気は、図8の細線矢印に示すように、エアシリンジ2の先端筒部2cとプランジャロッド3cとの間に形成された第1エア通路r1からエア通路r2〜r3を通って、カートリッジ本体1aと中間部材9の間に至ったのち、この中間部材9bに形成されたエア通路r4を通して合流路r6に圧送される。これにより、同図の斜線矢印に示すように、当該合流路r6にてプランジャ6に押し出される内容液Mにエアピストン3aに押し出される空気を混合させたのち、メッシュリング8を通して噴出口Aから外界に向けて泡状に噴射させることができる。
ここで、噴出量調整具10は、アーム13を操作シャフト3側に引き倒した状態にあるため、操作シャフト3の押込み量Δ1は、操作シャフトの押圧部3bがアームの先端部13aに接触するまでに規制される。このため、押圧部3bがアームの先端部13aに接触すると、操作シャフト3を押し込むことができなくなるので、図9に示すように、充填空間S1に内容液Mを残した状態で1回目の発泡は終了する。なお、充填空間S1の押込み量Δ1は、使用目的に応じて適宜選択できるが、例えば、充填空間S1の容量の半分とする。
これに対し、使用者は、アーム13をエアシリンジ2側に引き起こして突起2pとの係止を解除したのち、図10に示すように、突起11pに係止させれば、操作シャフト3をシリンジ2内に対して更に押し込むことができる。これにより、図10に示す状態から、他方の鼻の穴にノズル7を挿入して、再び操作シャフト3を押し込めば、図11に示すように、押込み量Δ2の分だけ、噴出口Aから充填空間S1内に残った内容液Mを2回目として鼻の穴に発泡させることができる。
上述のとおり、本実施形態では、アーム13を引き倒して操作シャフト3を押し込めば、操作シャフト3に設けた座部としての押圧部3bがアームの先端部13aと接触するまで、内容液Mを発泡させることができる。次いで、アーム13を引き起こして操作シャフト3を押し込めば、操作シャフト3を完全に押し込めるまで、内容液Mを発泡させることができる。
従って、本実施形態によれば、シリンジ型噴出器1から取り外すことなく、定量的な発泡を段階的に行うことができる。
また、本実施形態では、アーム13の連結側に2つのヒンジ12に沿って伸びる縁部13eを形成し、この縁部13eを用いることで、アーム13を引き倒した状態と引き起こした状態に係止できるため、アーム13が自由に動くことで邪魔になることがなく、定量的な発泡を段階的に行うことができる。特に、本実施形態のように、噴出量調整具10そのもの及びエアシリンジの指掛け分2eを用いてアーム13を係止すれば、シリンジ型噴出器1を大きく設計変更することなく、アーム13の引き倒し状態及び引き起こし状態に対する位置決めを行うことができる。
更に、本発明に従えば、噴出量調整具10は、シリンジ2に対して様々な手段を用いて固定保持できるところ、本実施形態では、上述のとおり、保持部11に形成した開口部A10を形作る縁部11eに、少なくとも1つの切り込み11cを形成し、当該開口部A10にエアシリンジの胴部2aを通して保持部11をエアシリンジ2に保持させたことにより、噴出量調整具10の固定保持を容易に実現しつつ、定量的な発泡を段階的に行うことができる。
図12及び図13には、噴出量調整具10の変形例(第二の実施形態)を示す。本実施形態では、係止部として、指掛け部2eに設けた突起2pに換えて、噴出量調整具10に突起13pを設けている。突起13pは、アーム13の裏側から突出して、図13(a)に示すように、アーム13を操作シャフト3側に引き倒したとき、指掛け部2eの外縁を乗り越えることで、この指掛け部2eの外縁に引っ掛かって、アーム13をシリンジ2に対して引き倒し状態に係止する。これにより、エアシリンジの指掛け部2eとアーム13の裏側に設けた突起13pは、アーム13を引き倒し状態に位置決めする係止部を構成する。なお、この係止も、アーム13を一定(突起13pと指掛け部2eの外縁との係止力)以上の力で引き倒したときに、突起11pを乗り越えることで解除される。本実施形態では、指掛け部2eに突起2pを設ける必要がないため、既存のシリンジ型点鼻薬噴出器にも使用することができる。
上述したところは、本発明の一形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、筒状部材4とノズル7との間に形成されるエア通路r3は、筒状部材6の周方向に間隔を置いて複数のリブを形成してノズル7との間に隙間を形成する等、その形成方法は問わない。筒状部材4と先端筒部2cとの間に形成されるエア通路r2についても同様である。また、本発明によれば、メッシュリング8は、少なくとも1つであればよく、複数個で構成することもできる。更に、メッシュリング8に替えて、噴霧バルブ(スピンドルエレメント)等の障壁部材を採用し、霧状に注出することもできる。
本発明は、空気を混合させた内容液の噴出を目的とした噴出器であれば、様々なものに適用することができる。また、内容物の種類についても、限定されない。
1 シリンジ型の点鼻薬噴出器
1A カートリッジ
1a カートリッジ本体
1B 操作器具
2 エアシリンジ
2a 胴部
2b 肩部
2c 先端筒部
2d 先端外筒部
2e 指掛け部(係止部)
2p 突起(係止部)
3 操作用シャフト
3a エアピストン
3b 押圧部(座部)
3c プランジャロッド(ロッド)
4 筒状部材
4a 先端
4b 後端
4d 切り欠き(エア通路)
4g 縦溝(エア通路)
4s 段差部(エア抜き通路)
5 シート部材
6 プランジャ
7 ノズル
7a 先端
7b 後端
7s フランジ部
8 メッシュリング
9 中間部材
9a ベース部
9b ニードル部
10 噴出量調整具
11 保持部
11a 周縁部
11b 裾野部
11c 切り欠き
11p 突起(係止部)
12 ヒンジ
13 アーム
13a 先端部
13e 縁部(係止部)
13p 突起(係止部)
A 噴出口
r1 第1エア通路
r2 第2エア通路
r3 第3エア通路
r4 エア通路
r5 液通路
r6 合流路

Claims (4)

  1. シリンジ内に操作シャフトを押し込むことで、内容液を噴霧又は発泡させるシリンジ型噴出器に用いられる噴出量調整具であって、
    当該噴出量調整具は、シリンジに保持される保持部と、当該保持部にヒンジを介して連結されるとともに当該ヒンジを起点に引き倒し及び引き起こしが可能なアームを有し、
    操作シャフトは、アームを操作シャフト側に引き倒して押し込んだとき、当該操作シャフトの押込み量をアームの先端部との接触によって規制する一方、アームをシリンジ側に引き起こして押し込んだとき、アームの先端部が接触しない座部を有することを特徴とするシリンジ型噴出器用の噴出量調整具。
  2. 請求項1において、シリンジ及び噴出量調整具に、アームを引き倒したときに乗り越えることでアームを操作シャフトに対して引き倒し状態に係止される係止部と、アームを引き起こしたときに乗り越えることでアームをシリンジに対して引き起こし状態に係止される係止部を設けたことを特徴とするシリンジ型噴出器用の噴出量調整具。
  3. 請求項1又は2において、保持部に形成した開口部を形作る縁部に、少なくとも1つの切り込みを形成し、当該開口部にシリンジを通して前記保持部をシリンジに保持させたことを特徴とするシリンジ型噴出器用の噴出量調整具。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の噴出量調整具を備えるシリンジ型噴出器。
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