JP5991715B2 - Dc/dc変換装置、電力変換装置、分散電源システム、及びdc/dc変換装置の制御方法 - Google Patents

Dc/dc変換装置、電力変換装置、分散電源システム、及びdc/dc変換装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、電力変換装置に関するものである。
従来、太陽電池等の分散電源を直流電源として商用電力系統と連系して交流電力を出力するパワーコンディショナ(電力変換装置)が存在している。このようなパワーコンディショナにおいては、系統電圧において瞬間的に電圧が低下する現象である瞬時電圧低下(以下、瞬低)が発生した場合でも継続運転を行い、系統電圧が復帰したときに迅速に出力電力を復帰させることが要求される。
上記のようなパワーコンディショナとしては、例えば特許文献1に、DC/DCコンバータを備え、当該DC/DCコンバータの出力電圧Vdcを監視し、出力電圧Vdcが予め設定された上限値を超えると、系統電圧の瞬低が発生したと判断して瞬低モードに切替えるパワーコンディショナが開示されている。また、このパワーコンディショナは、出力電圧Vdcが予め設定された下限値を下回ると、系統電圧が復帰したと判断し、通常モードに戻す機能を有している。
そして、上記パワーコンディショナでは、上記瞬低モードにおいて、出力電圧Vdcが予め設定された目標値に一致するように直流入力電流Iinを変化させ、瞬低モードから通常モードに戻る際、直流入力電流Iinの指令値を瞬低発生直前の指令値に戻す制御を行う。
特開2012−55036号公報
上記特許文献1のパワーコンディショナであれば、系統電圧の瞬低が発生した場合でも継続運転を行え、瞬低から系統電圧が復帰した場合に出力電力を迅速に復帰できる。
しかしながら、直流電源が例えば太陽電池であれば、瞬低中に日射量が急に減少して太陽電池の発電量が低下することもあり得るが、このような場合に系統電圧が復帰して瞬低モードから通常モードに戻る際、直流入力電流Iinの指令値を瞬低発生直前の指令値に戻しても、直流入力電流Iinを指令値に制御することができないといった問題がある。
そこで、本発明は、系統電圧の瞬低が発生しても電力変換装置の継続運転が行え、系統電圧が復帰した場合に迅速に電力変換装置の出力電力を復帰させることのできるDC/DC変換装置において、瞬低中に直流電源の出力状況が急変した場合でも対処可能なDC/DC変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、入力側に直流電源を、出力側に系統連系するインバータ装置をそれぞれ接続可能であり、少なくとも一つのスイッチング素子を有したDC/DCコンバータ部と、
前記DC/DCコンバータ部を駆動制御する制御部と、を備えたDC/DC変換装置であって、
前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が瞬低判定用閾値を上回ったことを検出すると、系統電圧の瞬低が発生したと判断し、前記インバータ装置から電力が継続して出力されるよう、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回っている間、前記スイッチング素子を駆動するパルス信号幅を縮めて前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を減少させる制御を行い、
その後、前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が復帰判定用閾値を下回ったことを検出すると、系統電圧が復帰したと判断し、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回っている間、前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を広げて前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を上昇させる構成としている。
また、上記構成において、前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回ったことを検出すると、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回っている間、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回った量に応じて、または一定量で前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を縮める構成としてもよい。
また、上記いずれかの構成において、前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回ったことを検出すると、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回っている間、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回った量に応じて、または一定量で前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を広げる構成としてもよい。
また、上記いずれかの構成において、前記直流電源は太陽電池であって、
前記制御部は、通常時においてMPPT制御(最大電力点追従制御)を行い、
更に前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回ったことを検出していない場合に、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回った場合、前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を広げる制御は行わない構成としてもよい。
また、上記いずれかの構成において、前記直流電源は二次電池又は燃料電池であって、
前記制御部は、通常時においては定電力制御、又は定電流制御を行い、
更に前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回ったことを検出していない場合に、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回った場合、前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を広げる制御は行わない構成としてもよい。
また、本発明は、上記いずれかの構成のDC/DC変換装置と、前記DC/DC変換装置が有するDC/DCコンバータ部の出力側に接続される系統連系するインバータ装置と、を備えた電力変換装置とする。
また、本発明は、上記構成の電力変換装置と、前記電力変換装置の入力側に接続される直流電源と、を備えた分散電源システムとする。
また、本発明は、入力側に直流電源を、出力側に系統連系するインバータ装置をそれぞれ接続可能であり、少なくとも一つのスイッチング素子を有したDC/DCコンバータ部を備えたDC/DC変換装置の制御方法であって、
前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が瞬低判定用閾値を上回ったことを検出すると、系統電圧の瞬低が発生したと判断する第1判断ステップと、
前記第1判断ステップの後、前記インバータ装置から電力が継続して出力されるよう、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回っている間、前記スイッチング素子を駆動するパルス信号幅を縮めて前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を減少させる制御を行う第1制御ステップと、
前記第1制御ステップの後、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が復帰判定用閾値を下回ったことを検出すると、系統電圧が復帰したと判断する第2判断ステップと、
前記第2判断ステップの後、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回っている間、前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を広げて前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を上昇させる制御を行う第2制御ステップと、を含む構成としている。
本発明によると、系統電圧の瞬低が発生しても電力変換装置の継続運転が行え、系統電圧が復帰した場合に迅速に電力変換装置の出力電力を復帰させることのできるDC/DC変換装置において、瞬低中に直流電源の出力状況が急変した場合でも対処可能となる。
本発明の一実施形態に係る分散電源システムの構成図である。 系統連系規程で規定されているFRT(Fault Ride Through)要件を示す図である(残電圧20%以上の場合)。 系統連系規程で規定されているFRT(Fault Ride Through)要件を示す図である(残電圧20%未満の場合)。 系統電圧の瞬低が発生した場合における本発明の一実施形態に係るパワーコンディショナの各部波形の一例を示す図である。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る系統連系を目的とした分散電源システムの構成を図1に示す。図1に示す分散電源システム10は、直流電源1と、パワーコンディショナ2とから構成される。
パワーコンディショナ2は、商用電力系統3と連系し、直流電源1から出力される直流電力を交流電力に変換して出力する電力変換装置である。分散電源である直流電源1を例えば太陽電池で構成した場合は、分散電源システム10は太陽光発電システムに相当する。なお、直流電源1は、太陽電池以外の再生可能エネルギーを利用する発電装置としてもよいし、燃料電池や蓄電池としてもよい。
パワーコンディショナ2は、DC/DC変換装置21と、インバータ装置22とから構成される。DC/DC変換装置21は、DC/DCコンバータ部211と、DC/DCコンバータ制御用マイコン212と、ドライバ213及び214と、を備えている。
DC/DCコンバータ部211は、LLC共振を用いた所謂ハーフブリッジ型のDC/DCコンバータ回路である。
図1に示すように、DC/DCコンバータ部211は、入力コンデンサC0と、スイッチング素子Q1及びQ2と、電圧共振コンデンサCvと、電流共振コンデンサCrと、トランスTr0と、コンデンサC1と、ダイオードD1及びD2と、平滑コンデンサC2と、出力電圧検出回路A1と、を備えている。
トランスTr0の2次側には、ダイオードD1及びD2とコンデンサC1から成る整流回路が接続される。当該整流回路の出力側には平滑コンデンサC2が接続され、更に平滑コンデンサC2の出力側にインバータ装置22の入力側が接続される。
また、トランスTr0は疎結合トランスであり、図示しない漏れインダクタンスと励磁インダクタンスを含み、漏れインダクタンスは電流直列共振に寄与する共振インダクタに相当する。
MOSFETで構成されるスイッチング素子Q1及びQ2は、ドレイン−ソース間に逆並列ダイオードが接続される。逆並列ダイオードは、寄生ダイオード(内蔵ダイオード)でもよいし、外付けで接続されたダイオードであってもよい。
入力コンデンサC0の一端には直流電源1のプラス側が接続され、入力コンデンサC0の他端には直流電源1のマイナス側が接続される。スイッチング素子Q1とQ2を直列接続した組が、入力コンデンサC0と並列接続される。
スイッチング素子Q1のドレインに電圧共振コンデンサCvの一端が接続されると共に、電流共振コンデンサCrの一端も接続される。電流共振コンデンサCrの他端はトランスTr0の1次巻線の一端に接続される。トランスTr0の1次巻線の他端は電圧共振コンデンサCvの他端に接続されると共に、スイッチング素子Q1のソースとスイッチング素子Q2のドレインとの接続点にも接続される。
スイッチング素子Q1のゲートには、スイッチング素子Q1をスイッチングするためのゲート駆動回路であるドライバ214の出力端が接続され、スイッチング素子Q2のゲートには、スイッチング素子Q2をスイッチングするためのゲート駆動回路であるドライバ213の出力端が接続される。DC/DCコンバータ制御用マイコン212がドライバ214に駆動信号を出力することにより、ドライバ214によりスイッチング素子Q1が駆動される。また、DC/DCコンバータ制御用マイコン212がドライバ213に駆動信号を出力することにより、ドライバ213によりスイッチング素子Q2が駆動される。
スイッチング素子Q1及びQ2がデッドタイムを含めて相補的にパルス駆動されることにより、DC/DCコンバータ部211は直流電源1から出力される直流電力を所定電圧の直流電力に変換してインバータ装置22へ出力する。
出力側に商用電力系統3が接続されるインバータ装置22は、DC/DCコンバータ部211から出力される直流電力を交流電力に変換して出力する。インバータ装置22は、例えば、所謂2レベルインバータ装置や3レベルインバータ装置等により構成すればよい。
また、平滑コンデンサC2の両端が入力に接続される出力電圧検出回路A1は、出力電圧Vdcの検出信号(例えばVdc=450Vのときに検出信号が5.0Vなど)をDC
/DCコンバータ制御用マイコン212に出力する。DC/DCコンバータ制御用マイコン212は、出力電圧検出回路A1の出力を監視することで、DC/DCコンバータ部211の出力電圧Vdcを監視する。
本実施形態に係るパワーコンディショナ2は以上のような構成であるが、ここで、商用電力系統3の系統電圧の瞬低について説明する。瞬低発生時の系統電圧の挙動を図2A、図2Bの上段に示し、系統連系規程においてパワーコンディショナが満たすことを要求される瞬低発生時の運転継続要件(FRT(Fault Ride Through)要件)を図2A、図2Bの上段に対応させて下段に示す。
図2Aの上段は、系統電圧が電圧低下前の電圧を100%とした場合に20%以上の電圧まで低下して瞬低が発生し、瞬低発生から1秒以内に系統電圧が100%まで復帰したことを示す。このような系統電圧の瞬低及び復帰が発生した場合、FRT要件としては図2Aの下段に示すように、瞬低発生時にパワーコンディショナを運転継続させ、系統電圧が復帰した時点から0.1秒以内にパワーコンディショナの出力を電圧低下前の80%以上まで復帰させることが要求される。
また、図2Bの上段は、系統電圧が電圧低下前の電圧を100%とした場合に20%未満の電圧まで低下して瞬低が発生し、瞬低発生から1秒以内に系統電圧が100%まで復帰したことを示す。このような系統電圧の瞬低及び復帰が発生した場合、FRT要件としては図2Bの下段に示すように、瞬低発生時にパワーコンディショナを運転継続又はゲートブロックさせ、系統電圧が復帰した時点から0.2秒以内にパワーコンディショナの出力を電圧低下前の80%以上まで復帰させることが要求される。
本実施形態に係るパワーコンディショナ2は上記FRT要件を満たす制御を行うことができ、次にこれについて説明する。なお、直流電源1は、太陽電池であるとして説明する。
系統電圧の瞬低が発生した場合(電圧低下前の20%まで低下の場合)におけるDC/DCコンバータ部211の出力電圧Vdcとパワーコンディショナ2の出力電流の各波形の一例を図3に示し、以下図3も参照しつつ説明する。なお、以下で説明する具体的な電圧値はあくまで一例である。
まず、DC/DC変換装置21の通常動作時は、DC/DCコンバータ制御用マイコン212は、太陽電池(直流電源1)からの入力電力を最大とすべく入力電圧(動作点)を制御するMPPT制御(最大電力点追従制御)を行う。MPPT制御の手法としては、例えば所謂、山登り法を採用できる。山登り法では、入力電力が大きくなる方向へ入力電圧を逐次変化させてゆき入力電力が最大となる入力電圧を探索する。入力電圧は、スイッチング素子Q1及びQ2を駆動するパルス信号の幅を変化させることにより変化させる。
DC/DC変換装置21の通常動作時、インバータ装置22は、DC/DCコンバータ部211の出力電圧Vdc(=インバータ装置22の入力電圧)を一定電圧にするよう出力電力を制御する。図3の例であれば、上記一定電圧を380Vとしているので、出力電圧Vdcは平均で380Vに制御されている。なお、図3では、出力電圧Vdcにリップル成分が含まれているが、これは系統側の交流の影響を受けているからである。
なお、インバータ装置22は、以下説明する系統電圧の瞬低発生後も、常に上記のように出力電圧Vdcが一定電圧となるような制御を行う。
通常動作時、DC/DCコンバータ制御用マイコン212は、出力電圧検出回路A1の出力により出力電圧Vdcを監視しており、瞬時電圧低下時に系統電圧が低下し、インバータ装置22の出力電力が急激に落ち込むことで、出力電圧Vdcが或る閾値(瞬低判定用閾値)を上回ったことを検出した場合、系統電圧の瞬低が発生したと判断する。すると、DC/DCコンバータ制御用マイコン212は、出力電圧Vdcが瞬低判定用閾値を上回っている間、出力電圧Vdcが上記閾値を上回った量に応じて逐次スイッチング素子Q1及びQ2を駆動するパルス信号の幅を縮める。より具体的には、出力電圧Vdcが上記閾値を上回った量が大きい程、パルス信号幅の縮め量を大きくし、その縮め量でパルス信号幅を縮める。なお、その縮め量で縮めたパルス信号幅になるまで段階的に縮めてもよいし、段階的でなく一気に縮めてもよい。出力電圧Vdcが瞬低判定用閾値以下になれば、パルス幅を縮める制御は停止させる。
これにより、DC/DCコンバータ部211の入力電流を抑える制御となり、出力電圧Vdcの上昇を抑えることができる。図3の例では、上記閾値を400Vとしており、出力電圧Vdcが400Vを超えると、パルス信号幅を縮めることで出力電圧Vdcが低下し、その後、平均で390V程度の一定電圧となっている。瞬低中もパワーコンディショナ2から電力は継続して出力される。
また、出力電圧Vdcが上記瞬低判定用閾値を上回ったことを検出した場合、Vdcの閾値とパルス幅縮め量の対応関係に基づき、検出されたVdcに対応するパルス幅縮め量を決定し、Vdcが瞬低判定用閾値を上回っている間、決定されたパルス幅縮め量の一定量で逐次パルス幅を縮める実施形態を採ってもよい。なお、Vdcの閾値を細かく設定する場合は、上記対応関係はテーブルにて規定してもよい。
DC/DCコンバータ制御用マイコン212は、系統電圧の瞬低発生後、出力電圧検出回路A1の出力により出力電圧Vdcを監視しており、系統電圧の復電時に後段のインバータ装置22が出力電流を維持しようと電力を大きく取り出そうとして、出力電圧Vdcが或る閾値(復帰判定用閾値)を下回ったことを検出した場合、系統電圧が復帰したと判断する。すると、DC/DCコンバータ制御用マイコン212は、出力電圧Vdcが復帰判定用閾値を下回っている間、出力電圧Vdcが上記閾値を下回った量に応じて逐次スイッチング素子Q1及びQ2を駆動するパルス信号の幅を広げる。より具体的には、出力電圧Vdcが上記閾値を下回った量が大きい程、パルス信号幅の広げ量を大きくし、その広げ量でパルス信号幅を広げる。なお、その広げ量で広げたパルス信号幅になるまで段階的に広げてもよいし、段階的でなく一気に広げてもよい。出力電圧Vdcが復帰判定用閾値以上になれば、パルス幅を広げる制御は停止させる。
これにより、DC/DCコンバータ部211の入力電流を増やす制御となり、出力電圧Vdcを迅速に上昇させることができ、結果的にパワーコンディショナ2の出力電力を迅速に復帰させることができる。図3の例では、系統電圧が復帰すると出力電圧Vdcが低下するが、上記閾値である350Vを下回るとパルス信号幅を広げるので、出力電圧Vdcは迅速に380V程度まで上昇する。パワーコンディショナ2の出力電流も瞬低発生前と同等に復帰している。
また、出力電圧Vdcが上記復帰判定用閾値を下回ったことを検出した場合、Vdcの閾値とパルス幅広げ量の対応関係に基づき、検出されたVdcに対応するパルス幅広げ量を決定し、Vdcが復帰判定用閾値を下回っている間、決定されたパルス幅広げ量の一定量で逐次パルス幅を広げる実施形態を採ってもよい。なお、Vdcの閾値を細かく設定する場合は、上記対応関係はテーブルにて規定してもよい。
DC/DCコンバータ制御用マイコン212は、上記のようにパルス信号幅を広げた後、上記MPPT制御を行う通常動作に戻る。
このように、本実施形態によれば、系統電圧の瞬低が発生した場合でもパワーコンディショナ2の運転を継続でき、系統電圧が復帰した場合はパワーコンディショナ2の出力電力を迅速に復帰させることができるので、FRT要件を満たすことができる。
更に、本実施形態であれば、系統電圧の瞬低中に日射量が急に減少することにより太陽電池の発電量が減少した場合でも、系統電圧の復帰の際はそれに応じた出力電圧Vdcの値となるため、問題なく動作することが可能である。
また、本実施形態では、出力電圧Vdcが一旦、瞬低判定用閾値を上回ったことをトリガーとして出力電圧Vdcが復帰判定用閾値を下回った場合に上記のパルス信号幅を広げる制御を行い、瞬低判定用閾値を上回ったことを検出していない場合に復帰判定用閾値を下回った場合は上記制御を行わないこととしている。
系統電圧の瞬低が発生せずに通常のMPPT制御を行っており、出力電圧Vdcが一定電圧に制御されている状態で、リップル成分により出力電圧Vdcが復帰判定用閾値を下回った場合、仮にパルス信号幅を広げる制御を行うとMPPT制御における最適な動作点から入力電圧がずれてしまう(MPPT制御への干渉)。しかしながら、本実施形態では、このような場合に上記パルス信号幅を広げる制御を行わないので、上記のようなMPPT制御への干渉を回避できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々変形が可能である。
例えば、DC/DCコンバータ部211は、フルブリッジ型の回路や非絶縁方式DC/DCコンバータとして構成することも可能である。
さらに、直流電源1は、太陽電池以外の再生可能エネルギーを利用する発電装置としてもよいし、燃料電池や蓄電池としてもよい。燃料電池や蓄電池(二次電池)の場合では、入力の定電力制御、または定電流制御を使用するためMPPT制御以外の電力制御の際にも同様に適用可能である。この場合、上記と同様に、出力電圧Vdcが瞬低判定用閾値を上回ったことを検出していない場合に復帰判定用閾値を下回った場合は、パルス信号幅を広げる制御を行わないことにより、定電力制御または定電流制御への干渉を回避できる。
1 直流電源
2 パワーコンディショナ
3 商用電力系統
10 分散電源システム
21 DC/DC変換装置
22 インバータ装置
211 DC/DCコンバータ部
212 DC/DCコンバータ制御用マイコン
213、214 ドライバ
C0 入力コンデンサ
Q1、Q2 スイッチング素子
Cv 電圧共振コンデンサ
Cr 電流共振コンデンサ
Tr0 トランス
C1 コンデンサ
D1、D2 ダイオード
C2 平滑コンデンサ
A1 出力電圧検出回路

Claims (5)

  1. 入力側に直流電源を、出力側に系統連系するインバータ装置をそれぞれ接続可能であり、少なくとも一つのスイッチング素子を有したDC/DCコンバータ部と、
    前記DC/DCコンバータ部を駆動制御する制御部と、を備えたDC/DC変換装置であって、
    前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が瞬低判定用閾値を上回ったことを検出すると、系統電圧の瞬低が発生したと判断し、前記インバータ装置から電力が継続して出力されるよう、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回っている間、前記スイッチング素子を駆動するパルス信号幅を縮めて前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を減少させる制御を行い、
    その後、前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が復帰判定用閾値を下回ったことを検出すると、系統電圧が復帰したと判断し、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回っている間、前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を広げて前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を上昇させる、
    ことを特徴とするDC/DC変換装置。
  2. 前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回ったことを検出すると、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回っている間、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回った量に応じて、または一定量で前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を縮める、ことを特徴とする請求項1に記載のDC/DC変換装置。
  3. 前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回ったことを検出すると、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回っている間、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回った量に応じて、または一定量で前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を広げる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のDC/DC変換装置。
  4. 前記直流電源は太陽電池であって、
    前記制御部は、通常時においてMPPT制御(最大電力点追従制御)を行い、
    更に前記制御部は、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記瞬低判定用閾値を上回ったことを検出していない場合に、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧が前記復帰判定用閾値を下回った場合、前記スイッチング素子を駆動するパルス信号の幅を広げる制御は行わない、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のDC/DC変換装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のDC/DC変換装置と、前記DC/DC変換装置が有するDC/DCコンバータ部の出力側に接続される系統連系するインバータ装置と、を備えた電力変換装置。
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