JP5990078B2 - プロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造及びプロテクタ内へのワイヤーハーネスの収容方法 - Google Patents

プロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造及びプロテクタ内へのワイヤーハーネスの収容方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両に配索されるワイヤーハーネスをプロテクタから抜け止めする抜け止め構造及びワイヤーハーネスをプロテクタに収容する収容方法に関する。
複数本の電線からなるワイヤーハーネスは、車両に配索される際に必要に応じてプロテクタ内に収容されて保護される。プロテクタはワイヤーハーネスの製造時にワイヤーハーネスと予め組み付けられてワイヤーハーネスの車両への配索時に車両に固定される。
特許文献1には、ワイヤーハーネスに組み付けられるプロテクタが記載されている。このプロテクタは、底壁部と、底壁部の両側から立ち上がる側壁部とによって樋状に形成され、両側壁部間にワイヤーハーネスを内部に配索するための開口部が設けられている。そして、底壁部と両側壁部とで形成される内部にワイヤーハーネスを収容した後に、側壁部間を跨ぐように粘着テープをプロテクタに巻き付けて開口部からのワイヤーハーネスの抜けを防止している。
また、プロテクタからのワイヤーハーネスの抜けを防止する手段として、粘着テープの他にいわゆるバンドクランプを用いたり、プロテクタの開口部を閉塞するカバーを設け、このカバーをロック手段によってプロテクタに固定する構造も提案されている。
特開平3−88218号公報
従来のプロテクタでは、ワイヤーハーネスのプロテクタ内からの抜けを阻止するために、ワイヤーハーネスの製造時に粘着テープやバンドクランプを用意し、ワイヤーハーネスをプロテクタ内に収容した後に粘着テープやバンドクランプで抜け止め作業を行うので、ワイヤーハーネスの製造時における部品点数が増加すると共に、プロテクタとは別に用意した粘着テープやバンドクランプによって抜け止め作業を行うため、ワイヤーハーネスの製造作業に手間を要している。
また、別体のカバーによって抜け止め作業を行う場合にも、プロテクタとは別に用意したカバーをロック手段によりプロテクタに固定するので粘着テープやバンドクランプと同様にワイヤーハーネスの製造作業に手間を要している。
さらに粘着テープやバンドクランプをプロテクタに巻き付ける際に、作業者によっては緩みが生じたり、規定の巻き付け力以上の力で巻き付け過ぎたりすることもあり、均一な抜け止め作業を容易に行うことができない。カバーによる抜け止め作業の場合でも、カバーをプロテクタに確実にロックしていない場合には確実な抜け止めを行うことができない。
そこで、本発明は、ワイヤーハーネスの製造時における部品点数を低減すると共に確実なワイヤーハーネスのプロテクタ内からの抜け止めを行うことが可能なプロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造及びプロテクタ内へのワイヤーハーネスの収容方法を提供することを目的とする。
請求項記載の発明は、内部にワイヤーハーネスが収容されるプロテクタ本体を備え、前記プロテクタ本体が、周壁と、この周壁の対向する両側の側壁部間に形成され周壁で囲まれる内部に前記ワイヤーハーネスを収容可能な開口部とを備え、前記ワイヤーハーネスの前記プロテクタ本体内からの抜けを阻止する抜け防止手段が設けられ、この抜け防止手段が前記プロテクタ本体の側壁部に溶着されるプロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造であって、前記抜け防止手段が前記プロテクタ本体と別体の抜け防止部材で形成され、この抜け防止部材の両端に溶着端が設けられて前記ワイヤーハーネスを収容前の状態で前記側壁部の溶着部にそれぞれ溶着されることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のプロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造であって、前記抜け防止部材は前記プロテクタ本体を成形する際に一体成形される端材で形成されていることを特徴する。
請求項記載の発明は、内部に複数本の電線が収容されるプロテクタ本体と、前記電線のプロテクタ本体内からの抜けを阻止する抜け防止手段とを備え、前記プロテクタ本体が、周壁と、この周壁の対向する両側の側壁部間に形成され周壁で囲まれる内部に複数本の電線を収容可能な開口部とを備えており、前記プロテクタ本体内に前記複数本の電線を収容した後に、前記抜け防止手段を前記プロテクタ本体の側壁部に溶着し、前記プロテクタ本体内からの電線の抜けを防止するプロテクタ内へのワイヤーハーネスの収容方法であって、前記抜け防止手段が前記プロテクタ本体と別体の抜け防止部材で形成され、この抜け防止部材の両端に溶着端が設けられ、前記複数本の電線を前記周壁の内部に収容した後に、前記抜け防止部材の溶着端を前記側壁部の溶着部にそれぞれ溶着することを特徴とする。
本発明のプロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造によれば、抜け防止手段としての抜け防止部材の両端がプロテクタ本体の側壁部に溶着されるため、ワイヤーハーネスのプロテクタ内からの抜け止めを行うことができる。このため、ワイヤーハーネスのプロテクタ内からの抜けを阻止するための粘着テープやバンドクランプをワイヤーハーネスの製造時に用意したり、カバー及びロック手段を設ける必要がなく、ワイヤーハーネスの製造時における部品点数を低減することができると共に、ワイヤーハーネスの製造作業を簡単にすることができる。
本発明のプロテクタ内へのワイヤーハーネスの収容方法によれば、プロテクタ本体内に複数本の電線を収容した後に、抜け防止手段としての抜け防止部材の両端をプロテクタ本体の側壁部に溶着して電線の抜けを防止するため、ワイヤーハーネスの抜け止めを確実に阻止することができる。従って、ワイヤーハーネスのプロテクタ内からの抜けを阻止するための粘着テープやバンドクランプをワイヤーハーネスの製造時に用意したり、カバー及びロック手段を設ける必要がなく、ワイヤーハーネスの製造時における部品点数を低減することができると共に、ワイヤーハーネスの製造作業を簡単にすることができる。
本発明の第1実施形態のプロテクタを示す平面図である。 第1実施形態のプロテクタから端材を切り離す状態を示す平面図である。 第1実施形態のプロテクタ本体を示す側面図である。 第1実施形態のプロテクタ本体に抜け防止片を溶着した状態を示す側面図である。 プロテクタ本体にワイヤーハーネスを収容した状態を示す側面図である。 プロテクタ本体にワイヤーハーネスを収容した状態を示す平面図である。 抜け防止片を折り曲げて側壁部を跨いで溶着した状態を示す側面図である。 抜け防止片を折り曲げて側壁部を跨いで溶着した状態を示す平面図である。 (a)、(b)、(c)は本発明の第2実施形態を工程順に示す斜視図である。 (a)、(b)は本発明の第3実施形態を工程順に示す斜視図である。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
[第1実施形態]
プロテクタ1はワイヤーハーネス3の配索を行う際にワイヤーハーネス3を収容して保護するものであり、ワイヤーハーネス3の製造時にワイヤーハーネス3に組み付けられる。このプロテクタ1はワイヤーハーネス3を収容するプロテクタ本体11と、プロテクタ本体11内からワイヤーハーネス3の抜けを阻止する抜け防止手段2とによって形成されている。抜け防止手段2はプロテクタ本体11と一体に成形しても良く、プロテクタ本体11と別体で成形しても良い。この第1実施形態では、抜け防止手段2がプロテクタ本体11の成形時に端材として一体に成形された場合を説明する。
図1〜図3において、符号5はプロテクタ1と抜け防止手段2とが樹脂によって一体に成形された成形体を示す。この成形体5におけるプロテクタ1はワイヤーハーネス3(図5〜図8参照)を内部に収容するプロテクタ本体11を備えている。
プロテクタ本体11は周壁12と、周壁12の対向する両側部(側壁部13、14)間に形成された開口部15とによって形成されている。ワイヤーハーネス3は複数の電線が束ねられた状態となっており、複数の電線が束ねられた状態で開口部15から周壁12で囲まれる内部に落とし込まれて収容される。
周壁12は、底壁部16と、底壁部12の両側から同じ方向に延設されて底壁部12から立ち上がる側壁部13、14(両側部)とからなる樋状に形成されており、開口部15は底壁部12との対向位置となっている。プロテクタ本体11は車両に配索されるワイヤーハーネス3に対して方向性を付与するため、所定方向に屈曲された樋状に形成されるものである。
屈曲された樋状のプロテクタ本体11の両側には、プロテクタ本体11を成形体5から切り離す際に発生する端材21が設けられており、それぞれの端材21部分に抜け防止手段2が一体に設けられている。この実施形態において、抜け防止手段2はバンド形状、帯形状等の横長の抜け防止部材22によって形成されている。抜け防止部材22の長さはプロテクタ本体11の側壁部13,14の間を跨ぐことが可能な寸法に設定される。抜け防止部材22は端材21から切り離された後、開口部15側でプロテクタ本体11の側壁部13、14に掛け渡される。このことにより抜け防止部材22はプロテクタ本体11内に収容されたワイヤーハーネス3が開口部15から抜け出ることを防止する。
プロテクタ本体11及び抜け防止部材22を有する端材21からなる成形体5は樹脂によって一体に成形される。樹脂材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド等のワイヤーハーネス部品に用いられる樹脂を選択できるが、これに限らずABS樹脂、AES樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート、耐衝撃性ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド、ポリサルフォン、PEEK樹脂等の加工可能な樹脂を用いることができる。
成形体5の成形は、押出成形、真空成形、圧空成形等の適宜の手段によって行うことができる。ここで真空成形は、樹脂シートを加熱軟化させ、樹脂シートと型との間の空間を真空状態として樹脂シートを型に密着させて成形する方法である。圧空成形は、加熱軟化させた樹脂シートを3〜5kg/cmの圧力の圧縮空気によって型に密着させて成形する方法である。
次に、この実施形態のプロテクタ1の作製について説明する。
図1に示す成形体5を樹脂によって成形することにより、プロテクタ本体11及び端材21(抜け防止部材22)を一体成形する。この成形の後、図2に示すように端材21(抜け防止部材22)をプロテクタ本体11から切り離す。この切り離しは、抜き型によって行っても良く、レーザー加工によって行っても良い。抜き型としては、例えば1mm程度の厚さの鉄製刃体を打ち込むトムソン抜き型(商品名)を用いることができる。レーザー加工は、レーサー光を集束して得られる高エネルギー密度によって融解、気化して加工するものである。なお、図1に示す成形と図2に示す切り離しとを同時に行う同時トリムによって加工しても良い。
それぞれの抜け防止部材22は長さ方向の両端部が溶着端22a、22bとなっている。これに対し、プロテクタ本体11の側壁部13、14の外面(または内面)は溶着部13a、14aとなっており、プロテクタ本体11から切り離された抜け防止部材22の一端側の溶着端22a(または22b)が一方の側壁部13の溶着部13aに溶着する。この場合、側壁部13、14における溶着部13a、14aを図8に示すように周壁12の長さ方向の両端部として、これらの溶着部13a、14aを相互に離れた位置とする。これによりワイヤーハーネス3を側壁部13,14の長さ方向の両端部で抜け防止することができる。
図4は溶着状態のプロテクタ1を示し、溶着端22aが側壁部13の溶着部13aに溶着されることにより抜け防止部材22がプロテクタ本体11の側壁部13から立ち上がった状態のプロテクタ1となる。他の抜け防止部材22については、上記と同様にプロテクタ本体11の他方の側壁部14の溶着部14aに溶着して、他方の側壁部14から立ち上がった状態としても良く、ワイヤーハーネス3のプロテクタ本体11内への収容の後に両端部の溶着端22a、22bを他方の側壁部14に溶着しても良い。また、他の抜け防止部材22については溶着に用いることなく放置しても良い。この場合にも、一方の抜け防止部材22が抜け防止作用を行うため、ワイヤーハーネス3の抜けを阻止することができる。
かかる溶着は超音波溶着、熱溶着等の適宜の手段によって行うことができる。ワイヤーハーネス3の場合、ハンディタイプの溶着治具を用いて行うことが作業性の点から良好である。この溶着治具としては、例えば商品名「はるる」(スズキ(社)製)、商品名「キュッパ」(朝日産業(社)製)を用いることができる。
以上の処理の後、ワイヤーハーネス3を配索する。図5〜図8はこの配索工程を示す。
図5及び図6に示すように、複数の電線からなるワイヤーハーネス3を開口部15から樋状の周壁12の内部に収容する。このときにおいては、一方の抜け防止部材22は一端側の溶着端22aが一方の側壁部13の溶着部13aに溶着されることにより側壁部13から立ち上がっていると共に、他方の抜け防止部材22も一端側の溶着端22aが他方の側壁部14の溶着部14aに溶着されて側壁部14から立ち上がっている。
次に、それぞれの抜け防止部材22の周壁12側に折り曲げて側壁部13,14を跨がせ、他端側の溶着端22bを対応した側壁部13,14に溶着させる。これにより、図7及び図8に示すように、2つの抜け防止部材22が周壁12の上部を覆った状態となる。すなわち抜け防止部材22の長さ方向の中間部分がワイヤーハーネス3の上方を覆って抜け止め部22cとして作用する。これにより、周壁22内に収容されているワイヤーハーネス3の抜け止めを行うことができる。
このような実施形態では、抜け防止部材22の溶着端22a、22bをプロテクタ本体11の側壁部13,14に溶着することにより、プロテクタ本体11の開口部15からのワイヤーハーネス3の抜け防止を行うため、粘着テープやバンドクランプを用意して抜け止め作業を行う必要がなくなる。このためワイヤーハーネス3の製造時における部品点数を削減できると共にワイヤーハーネス3の製造作業を簡単にすることができる。しかも、粘着テープ巻きやバンドクランプのように緩みや巻き付き異常が発生しないため、熟練を必要とすることのない抜け止めを行うことができる。また、別体のカバーを用いて抜け止めを行う必要がないため、カバーやカバーを固定するロック手段が不要となり、ワイヤーハーネス3の製造作業を簡単にすることができる。
特に、この実施形態では、抜け防止手段2としての抜け防止部材22をプロテクタ1製造時に発生する端材21に設けているため、材料の無駄を省くことができる。
[第2実施形態]
図9は本発明の第2実施形態を示す。この実施形態においても、ワイヤーハーネス3はプロテクタ本体11の周壁12内に収容されるが、図9ではワイヤーハーネス3を省略してある。
この実施形態では、抜け防止手段2としての抜け防止部材22と、プロテクタ本体11とを別個に成形するものである。これらの成形は、第1実施形態と同様に押出成形、真空成形、圧空成形等によって行うことができる。また、成形に用いる樹脂材料も第1実施形態と同様な材料を選択することができる。この場合、溶着の信頼性を確保するため、プロテクタ本体11と抜け防止部材22とは同じ樹脂材料を用いることが好ましい。
図9(a)は成形されたプロテクタ本体11を示し、ワイヤーハーネスを収容する周壁12は、底壁部16と、底壁部16の両側から同方向に延設された側壁部13,14とによって形成され、側壁部13,14の間がワイヤーハーネスを落とし込む開口部15となっている。側壁部13、14の外面は抜け防止片22が溶着される溶着部13a、14aとなる。
図9(b)は、プロテクタ本体11とは別個に作製された抜け防止部材22をプロテクタ本体11に溶着した状態を示す。抜け防止部材22は樹脂によって所定厚さのバンド形状に成形されている。この抜け防止部材22の一端側の溶着端22aを側壁部13の溶着部(外面)13aに溶着する。この溶着によって抜け防止部材22は側壁部13から立ち上がった状態なる。かかる溶着は第1実施形態と同様なハンディタイプの溶着治具を用いて行うことができる。そして、図9(b)の状態でワイヤーハーネス(図示省略)を周壁12内に収容する。
図9(c)は、ワイヤーハーネスの収容の後、抜け防止部材22を周壁12側に折り曲げた後、他端側の溶着端22bを側壁部14の溶着部(外面)14aに溶着した状態を示す。抜け防止部材22は側壁部13,14を跨いだ状態となり、長さ方向の中間部分が周壁12の上方を覆う抜け防止部22cとなる。これにより周壁12に内に収容されたワイヤーハーネスの抜け防止を行うことができる。
この実施形態においても、第1実施形態と同様に、粘着テープバンドクランプを用意して抜け止め作業を行う必要がなくなるため、ワイヤーハーネスの製造時における部品点数を削減でき、ワイヤーハーネスの製造作業を簡単にすることができる。しかも、粘着テープ巻きやバンドクランプのように緩みや巻き付き異常が発生しないため、熟練を必要とすることのない抜け止めを行うことができる。また、別体のカバーを用いて抜け止めを行う必要がないため、カバーやカバーを固定するロック手段が不要となり、ワイヤーハーネス3製造作業を簡単にすることができる。
[第3実施形態]
図10は本発明の第3実施形態を示す。この実施形態においても、ワイヤーハーネス3がプロテクタ本体11の周壁12内に収容されるが、図10ではワイヤーハーネス3を省略してある。
この実施形態では、抜け防止手段2とプロテクタ本体11とを一体に成形するものであり、抜け防止手段2はプロテクタ本体11の一方の側壁部13と一体に形成された抜け防止片23となっている。抜け防止片23は所定厚さのバンド形状に成形されている。プロテクタ本体11と抜け防止片23とを一体に成形する成形は、第1実施形態と同様に押出成形、真空成形、圧空成形等によって行うことができる。また、成形に用いる樹脂材料も第1実施形態と同様な材料を選択することができる。
一体成形で成形されたプロテクタ本体11は、図10(a)で示すように、ワイヤーハーネスを収容する周壁12が、底壁部16と、底壁部16の両側から同方向に延設された側壁部13,14とによって形成され、側壁部13,14の間がワイヤーハーネスを落とし込む開口部15となる、一方、抜け防止片23は長さ方向の一端側(下端側)が一方の側壁部13と一体となった状態で側壁部13から立ち上がっている。この抜け防止片23の長さ方向の他端側(上端側)は他方の側壁部14に溶着される溶着端23aとなる。
図10(a)の状態で、プロテクタ本体11の周壁12内にワイヤーハーネスの収容する。この後、抜け防止片23を折り曲げ、他端側の溶着端23aを側壁部14の溶着部(外面)14aに溶着する。これにより抜け防止片23は側壁部13,14を跨いだ状態となり、長さ方向の中間部分が周壁12の上方を覆う抜け防止部23cとなる。これにより周壁12に内に収容されたワイヤーハーネスの抜け防止を行うことができる。
この実施形態においても、粘着テープバンドクランプを用意して抜け止め作業を行う必要がなくなるため、ワイヤーハーネスの製造時における部品点数を削減でき、ワイヤーハーネス3の製造作業を簡単にすることができる。しかも、粘着テープ巻きやバンドクランプのように緩みや巻き付き異常が発生しないため、熟練を必要とすることのない抜け止めを行うことができる。また、別体のカバーを用いて抜け止めを行う必要がないため、カバーやカバーを固定するロック手段が不要となり、ワイヤーハーネスの製造作業を簡単にすることができる。
特に、この実施形態では、抜け防止片23をプロテクタ本体11と一体に成形するため、抜け防止片23をプロテクタ本体11に取り付ける作業が不要となる。このため作業性が向上する。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく種々変形が可能である。例えば、以上の実施形態では、抜け防止手段をバンド形状としているが、幅を有した板形状とすることができ、これによりワイヤーハーネスの抜け防止力を向上させることができる。また、抜け防止部材22や抜け防止片23は少なくとも1つを配置すれば良く、3つ以上であっても良い。
1 プロテクタ
2 抜け防止手段
3 ワイヤーハーネス
11 プロテクタ本体
12 周壁
13、14 側壁部
13a、14a 溶着部
15 開口部
16 底壁部
21 端材
22 抜け防止部材
22a、22b 溶着端
22c 抜け防止部
23 抜け防止片
23a 溶着端
23c 抜け防止部

Claims (3)

  1. 内部にワイヤーハーネスが収容されるプロテクタ本体を備え、前記プロテクタ本体が、周壁と、この周壁の対向する両側の側壁部間に形成され周壁で囲まれる内部に前記ワイヤーハーネスを収容可能な開口部とを備え、
    前記ワイヤーハーネスの前記プロテクタ本体内からの抜けを阻止する抜け防止手段が設けられ、この抜け防止手段前記プロテクタ本体の側壁部に溶着されるプロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造であって、
    前記抜け防止手段が前記プロテクタ本体と別体の抜け防止部材で形成され、この抜け防止部材の両端に溶着端が設けられて前記ワイヤーハーネスを収容前の状態で前記側壁部の溶着部にそれぞれ溶着されることを特徴とするプロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造。
  2. 請求項1記載のプロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造であって、
    前記抜け防止部材は前記プロテクタ本体を成形する際に一体成形される端材で形成されていることを特徴するプロテクタ内のワイヤーハーネスの抜け防止構造。
  3. 内部に複数本の電線が収容されるプロテクタ本体と、前記電線のプロテクタ本体内からの抜けを阻止する抜け防止手段とを備え、前記プロテクタ本体が、周壁と、この周壁の対向する両側の側壁部間に形成され周壁で囲まれる内部に複数本の電線を収容可能な開口部とを備えており、
    前記プロテクタ本体内に前記複数本の電線を収容した後に、前記抜け防止手段を前記プロテクタ本体の側壁部に溶着し、前記プロテクタ本体内からの電線の抜けを防止するプロテクタ内へのワイヤーハーネスの収容方法であって、
    前記抜け防止手段が前記プロテクタ本体と別体の抜け防止部材で形成され、この抜け防止部材の両端に溶着端が設けられ、前記複数本の電線を前記周壁の内部に収容した後に、前記抜け防止部材の溶着端を前記側壁部の溶着部にそれぞれ溶着することを特徴とするプロテクタ内へのワイヤーハーネスの収容方法
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