JP7280050B2 - 電気接続箱の製造方法 - Google Patents

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本発明は、電気接続箱の製造方法、及び、電気接続箱に関する。
従来から、リレー及びヒューズ等の電子部品が内蔵された電気接続箱が提案されている。具体的には、従来の電気接続箱の一つでは、それら電子部品と外部機器とを繋ぐための電線束が、電気接続箱に設けられた開口箇所(即ち、電線束の引出口)を介して、電気接続箱の内部から外部に向けて引き出されている(例えば、特許文献1~3を参照。)。
特開2014-195358号公報 特開平9-290700号公報 特開2006-191784号公報
近年、自動車などの車両に電気接続箱を搭載するにあたり、電気接続箱の小型化・薄型化の要望が高まっている。更に、電気系統の複雑化などに伴い、電気接続箱に接続される電線の数は増大する傾向にある。これらの結果、電気接続箱の内部で電線を取り回すことができるスペース(例えば、多数の電線が繋がる本体部とロアカバー等のカバー部との間のスペース)に余裕がなくなり、更に電線の数の増大に伴って電線束を曲げ難くなり、本体部にカバー部を組み付ける作業が困難になっている。換言すると、電気接続箱の小型化・薄型化に伴い、電気接続箱の生産性を向上させ難くなっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気接続箱の小型化・薄型化と生産性の向上とを両立可能な電気接続箱の製造方法提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る「電気接続箱の製造方法」、下記[1]~[]を特徴としている。
[1]
電子部品を内部に収容可能であり且つ前記電子部品に電気的に接続される電線を外部に向けて引出可能である電気接続箱を製造するための、電気接続箱の製造方法であって、
前記電気接続箱は、
前記電子部品を保持可能な本体部と、前記本体部に組み付けられるカバー部と、を有し、前記本体部及び前記カバー部の少なくとも一方は、前記本体部から延びる前記電線を内部から外部に挿通可能な開口箇所を有するように構成され、
当該製造方法は、
前記電気接続箱の内部から前記開口箇所を経て前記電気接続箱の外部に向かう所定の経路に沿うように前記電線の形状を整えながら、プレス装置を用いて前記電線を前記本体部に向けて押し付けることにより、前記経路に沿う形状を有するように前記電線に対して癖付けを施す、第1工程と、
前記癖付けが施された前記電線が前記本体部と前記カバー部との間に収容され且つ前記開口箇所を経て外部に向かうように、前記本体部に前記カバー部を組み付ける、第2工程と、を備える、
電気接続箱の製造方法であること。
[2]
上記[1]に記載の製造方法において、
前記第1工程にて、平坦な形状又は前記経路に対応して湾曲した形状の押圧板を、前記プレス装置を用いて前記電線に押し付けることにより、前記電線に対して前記癖付けを施す、
電気接続箱の製造方法であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の製造方法において、
前記第2工程にて、前記プレス装置による前記電線への押し付けを解除した後、前記本体部に前記カバー部を組み付ける、
電気接続箱の製造方法であること。
[4]
上記[1]又は上記[2]に記載の製造方法において、
前記カバー部は、複数の部材から構成され、
前記第1工程にて、前記複数の前記部材のうちの一部の前記部材を、前記プレス装置を用いて前記本体部に向けて押し付けることにより、前記電線に対して前記癖付けを施し、
前記第2工程にて、前記一部の前記部材を前記本体部に向けて押し付けた状態を保ちながら、前記複数の前記部材のうちの残りの前記部材を、前記本体部に組み付ける、
電気接続箱の製造方法であること
上記[1]の構成の製造方法によれば、プレス装置(例えば、ハンドプレス)により、電気接続箱の本体部から延びる電線が、電気接続箱の内部から開口箇所(例えば、引出口)を経て電気接続箱の外部に向かう所定の経路(電線の引き出し経路)に沿うように形状を整えながら、本体部に向けて押し付けられる。これにより、電線に対し、上述した経路に沿う形状を有するような癖付けが施される。そして、癖付けが施された電線を覆うように、本体部にカバー部(例えば、ロアカバー)が組み付けられる。よって、癖付けが施されていない電線を覆うように強引に本体部にカバー部を組み付ける場合に比べ、本体部にカバー部を組み付ける作業が容易になる。また、上述した経路から外れた電線が意図せず本体部とカバー部との間に挟まれること(いわゆる噛み込み)を抑制できる。更に、プレス装置を用いることで、電線の数が増大しても電線の癖付けが容易になる。したがって、本構成の製造方法は、電気接続箱の小型化・薄型化と生産性の向上とを両立可能である。
上記[2]の構成の製造方法によれば、平坦な形状の押圧板を用いることで、例えば、所定の経路(電線の引き出し経路)に沿って押圧板を動かしながら電線を順々に押圧し、容易に電線に癖付けを施すことができる。更に、電気接続箱の型番などが異なって上述した経路が異なる様々な電気接続箱に対し、共通した形状の押圧板を用いることができ、押圧板の汎用性を高められる。これに対し、上述した経路に対応して湾曲した形状の押圧板を用いることで、例えば、電線がその経路から外れた状態で押圧されること(例えば、電線のこぼれ)を抑制し、電線に癖付けを施す工程の作業性を向上できる。
上記[3]の構成の製造方法によれば、プレス装置による電線の押し付けを解除した後に本体部にカバー部が組み付けられる。そのため、本体部とカバー部との組み付けをプレス装置が妨げ難い。換言すると、本体部やカバー部の形状によらず、種々様々な電気接続箱に対し、本構成の製造方法を適用できる。
上記[4]の構成の製造方法によれば、カバー部が複数の部材から構成され、これら複数の部材のうちの一部の部材(例えば、カバー部の中央部にあたる部材。図7等を参照)を介し、プレス装置による電線の癖付けが施される。そして、その一部の部材によって電線を押し付けたまま、残りの部材(例えば、カバー部の周縁部にあたる部材。図7等を参照)が本体部に組み付けられる。そのため、プレス装置による電線の押し付けが解除される場合に比べ、電線の形状が所定の経路に沿った形状に強固に保たれる。よって、本体部に残りの部材を組み付ける工程が容易になり、電気接続箱の生産性を更に向上できる。
なお、例えば、本体部へのカバー部の組み付け完了時にカバー部を構成する複数の部材が互いに係合するようにカバー部を構成することで、本体部への組み付け後にカバー部を構成する各部材が互いに分離することを抑制できる。なお、止水性を高める等の観点から、カバー部を構成する複数の部材同士の隙間を封止する止水部材を更に設けてもよい。
本発明によれば、電気接続箱の小型化・薄型化と生産性の向上とを両立可能な電気接続箱の製造方法、及び、そのような製造方法に適した電気接続箱を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。 図2は、図1に示す本体部及び下カバー部を底面側から見た斜視図である。 図3(a)~図3(c)は、本体部に下カバー部を組み付ける際の手順について説明するための図2のA-A断面に相当する図である。 図4は、下カバー部が組み付けられた本体部を底面側から見た斜視図である。 図5(a)は、図3(b)に示す押圧板の斜視図であり、図5(b)は、第1実施形態の変形例に係る押圧板の斜視図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る電気接続箱における図2に対応する斜視図である。 図7(a)~図7(c)は、図6に示す電気接続箱について、本体部に下カバー部を組み付ける際の手順について説明するための図である。
<第1実施形態>
以下、図1~図5を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る電気接続箱1の製造方法について説明する。本例において、電気接続箱1は、リレー及びヒューズ等が取り付けられるリレーボックスである。電気接続箱1は、典型的には、車両に搭載され、種々の車載電装品と電気的に接続されて使用される。
図1に示すように、電気接続箱1の筐体部10は、上方に開口する矩形箱状の樹脂製の本体部11と、本体部11の下端縁に組み付けられて本体部11の底面との間に電線格納空間17(図3(c)参照)を画成する樹脂製の下カバー部12と、本体部11の上端縁に組み付けられて本体部11の上面を覆う樹脂製の上カバー部13と、を備える。下カバー部12は、上方が開口する矩形箱状の形状を有し、上カバー部13は、下方が開口する矩形箱状の形状を有する。
本体部11の内部には、基板を含む保持部20が固定配置されており、保持部20の上面側には、複数(本例では、2つ)のリレー21と、複数(本例では、3つ)のヒューズ22とが取り付けられ、保持されている。
保持部20の下面側には、複数のコネクタ接続部(図示省略)が設けられている。複数のコネクタ接続部には、図2に示すように、複数の電線wにより構成される電線束W1及び電線束W2の何れか一方又は両方の一端部に接続された複数のコネクタ23が接続されている。複数のコネクタ23は、本体部11の底面から露出するように本体部11の底壁に配置されている。この結果、電線束W1,W2を構成する複数の電線wが、本体部11の底面から電線格納空間17の内部に導出されている。
下カバー部12の側壁14には、図1に示すように、複数(本例では、2つ)の引出口15が形成されている。引出口15は、本例では、側壁14に形成された上方に開口し且つ下方に窪んだU字状の凹部の縁部から側壁14の外側に向けて一体に突出するU字状のフード部16により構成されている。
電線束W1は、2つの引出口15のうち一方の引出口15を介して電線格納空間17の内部から外部に導出され、電線束W2は、他方の引出口15を介して電線格納空間17の内部から外部に導出されている。電線束W1,W2の他端部はそれぞれ、例えば、種々の車載電装品と電気的に接続される。これにより、電線束W1,W2を介してリレー21及びヒューズ22と、種々の車載電装品とが電気的に接続される。
本体部11に下カバー部12及び上カバー部13を組み付ける際には、下カバー部12を本体部11に組み付けた後に上カバー部13を本体部11に組み付けてもよいし、上カバー部13を本体部11に組み付けた後に下カバー部12を本体部11に組み付けてもよい。なお、下カバー部12及び上カバー部13の本体部11への組み付け完了状態において、本体部11と下カバー部12との間の隙間、及び、本体部11と上カバー部13との間の隙間を封止するための止水部材が、本体部11側、及び/又は、下カバー部12及び上カバー部13側に設けられていることが好適である。
以下、図3を参照しながら、本体部11に下カバー部12を組み付ける際の手順について説明する。本体部11の底面から導出される複数の電線wは、当初は癖付けが施されていないので、図3(a)に示すように、本体部11の底面からランダムな方向にランダムな態様でそれぞれ延びている。よって、このような癖付けが施されていない複数の電線wを覆うように強引に本体部11に下カバー部12を組み付けて、複数の電線wを電線格納空間17の内部に適正な態様で格納しつつ引出口15から電線格納空間17の外部へ導出させることは、非常に困難である。この傾向は、電気接続箱1の小型化・薄型化により電線格納空間17が狭くなるほど、また電線wの本数が増えるほど、顕著になる。
この問題に対処するため、本例では、本体部11に下カバー部12を組み付ける前に、図3(b)に示すように、複数の電線wが電線格納空間17の内部から引出口15を経て電気接続箱1の外部に向かう所定の経路(図2を参照)に沿うように複数の電線wの形状を整えながら、プレス装置40(典型的には、ハンドプレス)に組み付けられた押圧板30を用いて、複数の電線wが本体部11の底面に向けて押し付けられる。これにより、複数の電線wが所定の経路(図2を参照)に沿う形状を有するように複数の電線wに対して癖付けが施される。
押圧板30としては、図5(a)に示すように、平坦な形状を有する押圧板30が使用されてもよいし、図5(b)に示すように、所定の経路(図2を参照)に対応して湾曲した形状の押圧板30が使用されてもよい。平坦な形状の押圧板30(図5(a)参照)を使用する場合、例えば、所定の経路(図2を参照)に沿って押圧板30を順々に動かしながら複数の電線wを押圧することで、容易に複数の電線wに癖付けを施すことができる。更に、型番などが異なることで所定の経路(図2を参照)が異なる様々な電気接続箱に対し、共通した形状の押圧板30を用いることができる。よって、特定の経路に特化した形状の押圧板を用いる場合に比べ、押圧板30の汎用性を向上できる。一方、経路に対応して湾曲した形状の押圧板30(図5(b)参照)を用いる場合、複数の電線wがその経路から外れた状態で押圧されることを抑制し、複数の電線wに癖付けを施す工程の作業性を向上できる。
次いで、押圧板30による複数の電線wへの押し付けを解除した後、図3(c)に示すように、癖付けが施された複数の電線wが電線格納空間17に収容され且つ引出口15を経て外部に向かうように、下カバー部12が本体部11に組み付けられる。これにより、図4に示すように、下カバー部12の本体部11への組み付けが完了する。
以上、本発明の第1実施形態に係る電気接続箱1の製造方法によれば、プレス装置40(例えば、ハンドプレス)により、電気接続箱1の本体部11の底面から延びる複数の電線wが、電気接続箱1の電線格納空間17(図3(c)参照)から引出口15を経て電気接続箱1の外部に向かう所定の経路(図2参照)に沿うように形状を整えながら、本体部11の底面に向けて押し付けられる。これにより、複数の電線wに対し、上述した経路に沿う形状を有するように癖付けが施される。そして、癖付けが施された複数の電線wを覆うように、本体部11に下カバー部12が組み付けられる。よって、癖付けが施されていない複数の電線wを覆うように強引に本体部11に下カバー部12を組み付ける場合に比べ、本体部11に下カバー部12を組み付ける作業が容易になる。また、上述した経路から外れた電線wが意図せず本体部11と下カバー部12との間に挟まれること(いわゆる噛み込み)を抑制できる。更に、プレス装置40を用いることで、電線wの数が増大しても、電線wの癖付けが容易になる。したがって、本発明の第1実施形態に係る電気接続箱1の製造方法は、電気接続箱1の小型化・薄型化と生産性の向上とを両立可能である。
更に、本発明の第1実施形態に係る電気接続箱1の製造方法によれば、プレス装置40による電線wの押し付けを解除した後に本体部11に下カバー部12が組み付けられる。そのため、本体部11と下カバー部12との組み付けをプレス装置40が妨げ難い。換言すると、本体部11や下カバー部12の形状によらず、種々様々な電気接続箱1に対し、本構成の製造方法を適用できる。
<第2実施形態>
次いで、図6~図7を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る電気接続箱1の製造方法について説明する。
上述した第1実施形態に係る電気接続箱1では、下カバー部12が単一の部材で構成されている(図1~図4参照)。これに対し、第2実施形態に係る電気接続箱1では、図6に示すように、下カバー部12が、複数の部材で構成されている。具体的には、下カバー部12が、上方から見て矩形状の第1部分12aと、上方から見て第1部分12aを三方から囲むU字状の第2部分12bと、の2つの部材で構成されている。2つの引出口15は、第2部分12b側に設けられている。
第2実施形態では、図7(a)に示すように、先ず、複数の電線wが所定の経路に沿うように複数の電線wの形状を整えながら、本体部11の対応箇所に組み付けた第1部分12aが、プレス装置40(典型的には、ハンドプレス)に組み付けられた押圧板30を用いて、本体部11の底面に向けて押し付けられる。これにより、複数の電線wが所定の経路に沿う形状を有するように複数の電線wに対して癖付けが施される。
次いで、図7(b)に示すように、押圧板30による第1部分12aの複数の電線wへの押し付けを維持しながら、癖付けが施された複数の電線wが電線格納空間17に収容され且つ2つの引出口15を経て外部に向かうように、第2部分12bが本体部11の対応箇所に組み付けられる。
次いで、押圧板30による第1部分12aの複数の電線wへの押し付けが解除される。これにより、図7(c)に示すように、下カバー部12(=第1部分12a+第2部分12b)の本体部11への組み付けが完了する。
ここで、下カバー部12を構成する第1、第2部分12a,12bは、例えば、本体部11への組み付け完了時に互いに係合するように構成され得る。これにより、本体部11への組み付け後に第1、第2部分12a,12bが互いに分離することを抑制できる。更に、止水性を高める等の観点から、下カバー部12を構成する第1、第2部分12a,12b同士の隙間を封止する止水部材を設けてもよい。
このように、本発明の第2実施形態に係る電気接続箱1では、下カバー部12が複数の部材(第1部分12a及び第2部分12b)から構成され、これら複数の部材のうちの一部の部材(第1部分12a)を介し、プレス装置40による電線wの癖付けが施される。そして、その一部の部材によって電線wを押し付けたまま、残りの部材(第2部分12b)が本体部11に組み付けられる。そのため、プレス装置40による電線wの押し付けが解除される場合に比べ、電線wの形状が所定の経路に沿った形状に強固に保たれる。よって、本体部11に残りの部材を組み付ける工程が容易になり、電気接続箱1の生産性を全体として向上できる。
なお、第2実施形態では、下カバー部12が2つの部材で構成されているが、下カバー部12が3つ以上の部材で構成されていてもよい。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、第1実施形態(図1~図4参照)、及び、第2実施形態(図6及び図7参照)では、電気接続箱1の電線格納空間17と外部とを繋ぐ引出口15は、下カバー部12側に設けられている。これに対し、引出口は、本体部11側に設けられてもよいし、下カバー部12と本体部11とによって画成されてもよい。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱1の製造方法、及び、電気接続箱1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
電子部品(21,22)を内部に収容可能であり且つ前記電子部品(21,22)に電気的に接続される電線(w)を外部に向けて引出可能である電気接続箱(1)を製造するための、電気接続箱(1)の製造方法であって、
前記電気接続箱(1)は、
前記電子部品(21,22)を保持可能な本体部(11)と、前記本体部(11)に組み付けられるカバー部(12)と、を有し、前記本体部(11)及び前記カバー部(12)の少なくとも一方は、前記本体部(11)から延びる前記電線(w)を内部から外部に挿通可能な開口箇所(15)を有するように構成され、
当該製造方法は、
前記電気接続箱(1)の内部から前記開口箇所(15)を経て前記電気接続箱(1)の外部に向かう所定の経路に沿うように前記電線(w)の形状を整えながら、プレス装置(40)を用いて前記電線(w)を前記本体部(11)に向けて押し付けることにより、前記経路に沿う形状を有するように前記電線(w)に対して癖付けを施す、第1工程と、
前記癖付けが施された前記電線(w)が前記本体部(11)と前記カバー部(12)との間に収容され且つ前記開口箇所(15)を経て外部に向かうように、前記本体部(11)に前記カバー部(12)を組み付ける、第2工程と、を備える、
電気接続箱の製造方法。
[2]
上記[1]に記載の製造方法において、
前記第1工程にて、平坦な形状又は前記経路に対応して湾曲した形状の押圧板(30)を、前記プレス装置(40)を用いて前記電線(w)に押し付けることにより、前記電線(w)に対して前記癖付けを施す、
電気接続箱の製造方法。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の製造方法において、
前記第2工程にて、前記プレス装置(40)による前記電線(w)への押し付けを解除した後、前記本体部(11)に前記カバー部(12)を組み付ける、
電気接続箱の製造方法。
[4]
上記[1]又は上記[2]に記載の製造方法において、
前記カバー部(12)は、複数の部材(12a,12b)から構成され、
前記第1工程にて、前記複数の前記部材のうちの一部の前記部材(12a)を、前記プレス装置(40)を用いて前記本体部(11)に向けて押し付けることにより、前記電線(w)に対して前記癖付けを施し、
前記第2工程にて、前記一部の前記部材(12a)を前記本体部(11)に向けて押し付けた状態を保ちながら、前記複数の前記部材のうちの残りの前記部材(12b)を、前記本体部(11)に組み付ける、
電気接続箱の製造方法。
[5]
電子部品(21,22)を内部に収容可能であり且つ前記電子部品(21,22)に電気的に接続される電線(w)を外部に向けて引出可能である電気接続箱(1)であって、
前記電子部品(21,22)を保持可能な本体部(11)と、
前記本体部(11)に組み付けられるカバー部(12)と、を備え、
前記本体部(11)及び前記カバー部(12)の少なくとも一方は、
前記本体部(11)から延びる前記電線(w)を内部から外部に挿通可能な開口箇所(15)を有するように構成され、
前記カバー部(12)は、
複数の部材(12a,12b)から構成されるとともに、前記複数の前記部材のうちの一部の前記部材(12a)を前記本体部(11)に向けて押し付けることにより、前記電気接続箱(1)の内部から前記開口箇所(15)を経て前記電気接続箱(1)の外部に向かう所定の経路に沿う形状を有するように前記電線(w)に対して癖付けを施し、且つ、前記一部の前記部材(12a)を前記本体部(11)に向けて押し付けた状態を保ちながら、前記複数の前記部材のうちの残りの前記部材(12b)を前記本体部(11)に組み付けることにより、前記癖付けが施された前記電線(w)を前記本体部(11)と前記カバー部(12)との間に収容し且つ前記開口箇所(15)を経て外部に挿通させる、ように構成される、
電気接続箱(1)。
1 電気接続箱
11 本体部
12 下カバー部(カバー部)
12a 第1部分(一部の部材)
12b 第2部分(残りの部材)
15 引出口(開口箇所)
21 リレー(電子部品)
22 ヒューズ(電子部品)
30 押圧板
40 プレス装置
w 電線

Claims (4)

  1. 電子部品を内部に収容可能であり且つ前記電子部品に電気的に接続される電線を外部に向けて引出可能である電気接続箱を製造するための、電気接続箱の製造方法であって、
    前記電気接続箱は、
    前記電子部品を保持可能な本体部と、前記本体部に組み付けられるカバー部と、を有し、前記本体部及び前記カバー部の少なくとも一方は、前記本体部から延びる前記電線を内部から外部に挿通可能な開口箇所を有するように構成され、
    当該製造方法は、
    前記電気接続箱の内部から前記開口箇所を経て前記電気接続箱の外部に向かう所定の経路に沿うように前記電線の形状を整えながら、プレス装置を用いて前記電線を前記本体部に向けて押し付けることにより、前記経路に沿う形状を有するように前記電線に対して癖付けを施す、第1工程と、
    前記癖付けが施された前記電線が前記本体部と前記カバー部との間に収容され且つ前記開口箇所を経て外部に向かうように、前記本体部に前記カバー部を組み付ける、第2工程と、を備える、
    電気接続箱の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法において、
    前記第1工程にて、平坦な形状又は前記経路に対応して湾曲した形状の押圧板を、前記プレス装置を用いて前記電線に押し付けることにより、前記電線に対して前記癖付けを施す、
    電気接続箱の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の製造方法において、
    前記第2工程にて、前記プレス装置による前記電線への押し付けを解除した後、前記本体部に前記カバー部を組み付ける、
    電気接続箱の製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の製造方法において、
    前記カバー部は、複数の部材から構成され、
    前記第1工程にて、前記複数の前記部材のうちの一部の前記部材を、前記プレス装置を用いて前記本体部に向けて押し付けることにより、前記電線に対して前記癖付けを施し、
    前記第2工程にて、前記一部の前記部材を前記本体部に向けて押し付けた状態を保ちながら、前記複数の前記部材のうちの残りの前記部材を、前記本体部に組み付ける、
    電気接続箱の製造方法。
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