JP6574573B2 - カーペットモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、車体のフロアに配索するワイヤハーネスを備えて車体のフロアパネルに組み付けられるカーペットモジュールに関する。
図14及び図15は、下記特許文献1に開示されたカーペットモジュールの斜視図である。
このカーペットモジュール100は、図14に示すように、車体のフロアパネル210の立体構造に相応する立体構造に成形されてフロアパネル210上に組み付けられる成形カーペット110と、一部がこの成形カーペット110に固定されるワイヤハーネス120と、ワイヤハーネス120を成形カーペット110に固定する帯状フェルト材130と、を備えている。
成形カーペット110は、図15に示すように、裏面側から順に、熱溶融性樹脂層111と、この熱溶融性樹脂層111の上に積層された強度確保用の基礎樹脂層112と、この基礎樹脂層112の表面に植設される繊維糸(不図示)と、を備えている。
成形カーペット110の基礎樹脂層112は、加熱状況下で加圧成形することで、所望の形状に成形可能な樹脂層である。この基礎樹脂層112は、フロアパネル210の立体構造に相応する立体構造に成形されると共に、表面側に凸の断面形状のハーネス配索溝114が形成される。
ハーネス配索溝114は、ワイヤハーネス120を配索する溝である。このハーネス配索溝114に配索されたワイヤハーネス120は、ワイヤハーネス120の上に被せられた帯状フェルト材130を熱溶融性樹脂層111に熱融着させることによって、成形カーペット110に固定される。
また、下記特許文献2には、カーペットモジュールとして、車体のフロアパネルの上に組み付けられる成形カーペットと、車体フロアの側縁部に位置する成形カーペットの側縁部に組み付けられる樹脂製のハーネス収容ケースと、一部が前記ハーネス収容ケースに収容されるワイヤハーネスと、前記ハーネス収容ケース内のワイヤハーネスをケースに固定する結束バンドと、を備えた構成のものが開示されている。
更に、下記特許文献3には、カーペットモジュールとして、車体のフロアパネルの上に敷設される成形カーペットと、この成形カーペットとフロアパネルとの間に介在して成形カーペットを嵩上げするフロアスペーサと、を備え、前記フロアスペーサにワイヤハーネスを固定するワイヤハーネス保持構造を装備する構成のものが開示されている。
特開2007−302128号公報 特開2010−6305号公報 特開2006−248293号公報
ところが、前述した特許文献1〜3に開示されているカーペットモジュールは、いずれも、ワイヤハーネスを成形カーペットに固定する際には、成形カーペットとは別体の専用の部品を使用するもので、例えば、帯状フェルト材やハーネス収容ケースやフロアスペーサなどのワイヤハーネスの固定に使用する専用部品は、成形カーペットとは素材が異なっている。
そのため、使用する素材が増加し、素材や部品の管理に要する手間が増えて、コストアップを招くという問題があった。
また、前述した特許文献1〜3に開示されているカーペットモジュールの場合、カーペットモジュール上のワイヤハーネスの配索経路は、成形カーペットに形成するハーネス配索溝や専用部品であるハーネス収容ケースで設定するため、ワイヤハーネスの配索経路を変更する場合には、成形カーペットを成形する成形型の変更、或いはハーネス収容ケースを成形する成形金型の変更が必要で、簡単に対応することができないという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、使用する素材の増加を抑えて、素材や部品の管理に要する手間を軽減して、コストの低減を図ることができ、更に、カーペットモジュール上のワイヤハーネスの配索経路の変更に柔軟に対応することのできるカーペットモジュールを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される
) 成形可能な基礎樹脂層を備え、車体のフロアパネルの立体構造に相応する立体構造に成形されて前記フロアパネル上に組み付けられる成形カーペットと、一部が前記成形カーペットに固定されたワイヤハーネスと、を備えるカーペットモジュールであって、
前記成形カーペットの素材で帯板状に形成されて前記ワイヤハーネスに巻き付け可能な結束片と、前記成形カーペットに形成されて前記結束片を挿通可能なスリットと、を備え、
前記ワイヤハーネスに巻き付けた前記結束片を前記スリットに挿通させることで、前記ワイヤハーネスが前記成形カーペットに固定され、
前記結束片は、前記成形カーペットの縁部から延出する形態に前記成形カーペットに一体形成され、
前記スリットは前記結束片の延出部位に接近した前記成形カーペットの縁部に装備されていることを特徴とするカーペットモジュール。
) 前記スリットが、多段に配列されていることを特徴とする上記(1)記載のカーペットモジュール。
) 前記結束片は、幅方向に突出した係止突起部を備え、前記スリットを挿通した
部位が、前記係止突起部と前記スリットの縁との係合によって前記スリットに抜け止めさ
れることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のカーペットモジュール。
上記(1)の構成によれば、ワイヤハーネスは、このワイヤハーネスに巻き付けた結束片を成形カーペット上のスリットに挿通させることで、成形カーペットに固定される。
そのため、カーペットモジュール上のワイヤハーネスの配索経路の変更は、例えば、スリットの装備位置の変更や結束片の装備位置の変更など、簡単な改造で実現することができ、ワイヤハーネスの配索経路の変更に簡単に対応することができる。
また、ワイヤハーネスの固定に使用する部品である結束片は、成形カーペットと同一素材であるため、ワイヤハーネスを固定する部品のために使用する素材が増加することがない。従って、使用する素材や部品の管理に要する手間を軽減して、コストの低減を図ることができる。
更に、上記()の構成によれば、ワイヤハーネスを固定するための結束片は、成形カーペットの縁に一体形成されるもので、例えば、成形カーペットを所望の形状に整えるために成形カーペットの母材の縁を切り落とす際に、従来では切り落としていた周縁部から結束片を切り出すことができ、安価に装備することができる。
また、結束片が成形カーペットに一体形成されるため、部品の増加を招かず、構成部品点数の削減や組立工程の削減によって、コストを削減することができる。
上記()の構成によれば、ワイヤハーネスに巻き付けた結束片は、成形カーペットに
装備されている多段のスリットに挿通させることで、結束片とスリットとの間の結合力が
増大し、ワイヤハーネスの固定強度を向上させて、耐振動性を向上させることができる。
上記()の構成によれば、結束片に装備した係止突起がスリットの縁に係合すること
で、結束片とスリットとの結合力が増大するため、高い結合力を確保することができる。
従って、スリットの装備数を低減させて、成形カーペットの加工を容易にすることができ
る。
本発明によるカーペットモジュールによれば、使用する素材の増加を抑えて、素材や部品の管理に要する手間を軽減して、コストの低減を図ることができ、更に、カーペットモジュール上のワイヤハーネスの配索経路の変更に簡単に対応することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は本発明に係るカーペットモジュールの第1実施形態の分解斜視図である。 図2は図1に示した成形カーペットの拡大斜視図である。 図3は図2に示した結束片の具体的な構造例の説明図である。 図4は本発明の第1実施形態のカーペットモジュールの組立状態の斜視図である。 図5は図4に示したA−A断面図である。 図6は図5の例とは、ワイヤハーネスへの結束片の巻き付け方を変更した例の断面図である。 図7は図4のB部の拡大図である。 図8(a)は図7のC−C断面図、図8(b)は図7のD−D断面図である。 図9は本発明に係るカーペットモジュールの第2実施形態の分解斜視図である。 図10は本発明の第2実施形態の成形カーペットに取り付けられる結束片の変形例の説明図である。 図11は本発明の第2実施形態のカーペットモジュールの組立状態の要部の拡大斜視図である。 図12は図11のE−E断面図である。 図13は図12に示した樋状構造部におけるワイヤハーネス固定構造の変形例となる断面図である。 図14は従来のワイヤハーネス付き成形カーペットの概略構成を示す斜視図である。 図15は図14に示したワイヤハーネス付き成形カーペットのワイヤハーネスを固定する構造を示す分解斜視図である。
以下、本発明に係るカーペットモジュールの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図8は本発明の一実施形態のカーペットモジュールを示したもので、図1は本発明の第1実施形態のカーペットモジュールの分解斜視図、図2は図1に示した成形カーペットの拡大斜視図、図3は図2に示した結束片の具体的な構造例の説明図、図4は本発明の第1実施形態のカーペットモジュールの組立状態の斜視図、図5は図4に示したA−A断面図、図6は図5の例とはワイヤハーネスへの結束片の巻き付け方を変更した例の断面図、図7は図4のB部の拡大図、図8(a)は図7のC−C断面図、図8(b)は図7のD−D断面図である。
この第1実施形態のカーペットモジュール3は、図1〜図4に示すように、車体のフロアパネル4の立体構造に相応する立体構造に成形されてフロアパネル4上に組み付けられる成形カーペット5と、一部が成形カーペット5に固定されると共に成形カーペット5から延出した自由端側が車室内の機器に接続されるワイヤハーネス6と、ワイヤハーネス6を成形カーペット5に固定する際に使用される結束片81,82と、を備えている。
カーペットモジュール3に装備されるワイヤハーネス6は、図1に示すように、太径の幹線部61と、この幹線部61の途中から分岐した細径の枝線部62と、この枝線部62の途中から分岐する第2枝線部63と、枝線部62の先端に接続されたコンソール配索部67と、コンソール配索部67から延出した第3枝線部67a,67bなどを備えた分岐構造に形成されている。
ワイヤハーネス6の幹線部61は、後述する成形カーペット5の一側の縁である外側縁55a上を車体の前後方向に沿って配索される太径の電線束である。
枝線部62は、幹線部61の途中から分岐して車幅方向に配索されて、フロアパネル4のセンターコンソール部に向かう。コンソール配索部67は、フロアパネル4のセンターコンソール部の周辺の機器に接続する電線を収容していて、センターコンソール部に配置される。第3枝線部67a,67bは、コンソール配索部67から延出して、センターコンソール部に沿う成形カーペット5の外側縁55b,56b(図4参照)に沿って配索される。
成形カーペット5は、成形可能なシート状の基礎樹脂層と、この基礎樹脂層の表面に植設された繊維糸と、を備えており、基礎樹脂層がフロアパネル4の立体構造に相応する立体構造に成形されて、フロアパネル4に組み付けられる。
成形カーペット5は、図1に示すように、車幅方向の中央を車体の前後方向に沿って延在するコンソール被覆部54と、このコンソール被覆部54の右側縁に連続した右側被覆部55と、コンソール被覆部54の左側縁に連続した左側被覆部56と、を一体形成したものである。
コンソール被覆部54は、車室内の運転席と助手席との間に隆起するフロアパネル4のセンターコンソール部の上に被さるカーペットである。
右側被覆部55は、車室の内装材の1つである右側座席シートの下に位置するフロアパネル4の右側部分に被さるカーペットである。
左側被覆部56は、車室の内装材の1つである左側座席シートの下に位置するフロアパネル4の左側部分に被さるカーペットである。
右側被覆部55及び左側被覆部56には、内装材の1つである座席シートの下を車幅方向に延在する樋状構造部57が備えられている。この樋状構造部57は、図4に示すように、フロアパネル4側に開放部571を向けた略コ字状断面の構造で、座席シートの下を車幅方向に延在して、各被覆部55,56の両側縁部に連絡している。また、樋状構造部57は、座席シートの下に隠れる領域に装備されている。
この樋状構造部57は、図4に示すように、ワイヤハーネス6の枝線部62を挿通して、枝線部62を保護するプロテクタとして機能する。枝線部62は、右側被覆部55の外側縁55a上に配索されるワイヤハーネス6の幹線部61から分岐して、車幅方向に配索される細径の分岐ハーネスである。
また、成形カーペット5の右側被覆部55及び左側被覆部56の外側縁55a,56aは、図5に示すように、車体両側部の内装材である側部トリム75の内側まで、延出している。側部トリム75は、フロアパネル4の両側縁の側部隆起部47の上を覆う内装材である。
換言すると、成形カーペット5の両側の外側縁55a,56aは、図5に示すように、フロアパネル4の側部隆起部47と側部トリム75とで区画される側部空間77に進入していて、側部トリム75により隠されている。
結束片81,82は、成形カーペット5の素材である基礎樹脂層により帯板状に形成されている。
本実施形態における結束片81は、図2に示すように、成形カーペット5の外側縁55aから当該外側縁55aの延在方向と直交する方向に延出して設けられている。この結束片81は、外側縁55aに配索される幹線部61に巻き付け可能な帯片で、外側縁55aを切り整える際に、当該結束片81となる部分を残すことで、外側縁55aに一体形成されている。
本実施形態における結束片82は、図2に示すように、右側被覆部55及び左側被覆部56のセンターコンソール側の外側縁55b,56bから、これらの外側縁55b,56bの延在方向と直交する方向に延出して設けられている。この結束片82は、外側縁55b,56bに配索される第3枝線部67a,67bに巻き付け可能な帯片で、外側縁55b,56bを切り整える際に、当該結束片82となる部分を残すことで、外側縁55b又は外側縁56bに一体形成されている。
本実施形態の成形カーペット5は、図2に示すように、結束片81が装備された位置の近くに、結束片81を挿通可能なスリットS1が装備されている。そして、一部の結束片81に対しては、スリットS1が2段に並んで装備されている。また、本実施形態の成形カーペット5は、図2に示すように、結束片82が装備された位置の近くに、結束片82を挿通可能なスリットS2が装備されている。そして、一部の結束片82に対しては、スリットS2が2段に並んで装備されている。
スリットS1は、結束片81を挿通することで、挿通した結束片81を係止するスリットである。また、スリットS2は、結束片82を挿通することで、挿通した結束片82を係止するスリットである。
即ち、本実施形態では、結束片81,82は、成形カーペット5の外側縁55a,5bから延出する形態に、成形カーペット5に一体形成されている。そして、これらの結束片81,82が挿入されるスリットS1,S2は、結束片81,82の延出部位に接近した成形カーペット5の外側縁55a,55bに装備されている。また、スリットS1,S2は、一部では、2段に並べて装備されている。
また、本実施形態の場合、結束片81,82は、具体的には、外形が、図3に示す第1の帯片T1の形状、又は第2の帯片T2の形状に形成される。第1の帯片T1は、成形カーペット5の縁fから延出する一定幅の帯状部分84の先端部分に、拡幅した係止突起部85を装備した形状である。第2の帯片T2は、成形カーペット5の縁fから延出する帯状部分84aの先端部分に、拡幅した係止突起部85を装備した形状であるが、帯状部分84aの両側縁には鋸刃状の凹凸構造841が装備されている。
成形カーペット5に装備されたスリットS1,S2は、幅寸法が、図3に示した帯片形状の係止突起部85の幅よりも小さく設定されていて、係止突起部85の引っ掛かりにより、挿入された結束片81,82を係止する(抜け止めする)。
本実施形態のカーペットモジュール3の場合、ワイヤハーネス6の幹線部61は、図4に示すように、成形カーペット5の外側縁55aに載置した状態で幹線部61の外周に結束片81を巻き付け、巻き付けた結束片81の先端をその近くに装備されているS1に挿入することで、外側縁55aに固定される。なお、結束片81は、幹線部61の外周に巻き付けるのではなく、図6に示すように、幹線部61を串刺し状態に貫通させた後、スリットS1に挿入することで、固定するようにしても良い。図6のように、結束片81を電線束に串刺しにして固定する場合には、結束片81の長さが短くとも、余裕を持ってスリットS1に挿通させることができる。そのため、幹線部61の外径が想定していた基準値よりも大きく、外周に巻き付けると結束片81の長さが不足するような場合には、結束片81を電線束に串刺しする取り付け形態が有効である。
外側縁55aに載置された幹線部61は、図5及び図6に示したように、側部トリム75によって隠れるため、結束片81による固定部が車室側に露出することがない。
また、ワイヤハーネス6の枝線部62は、樋状構造部57に挿通させることで、樋状構造部57がプロテクタとして機能して、枝線部62を保護することができる。樋状構造部57の出口から成形カーペット5のセンターコンソール側の外側縁55b,56bに配索される第3枝線部67a,67bは、これらの外側縁55b,56bから延出した結束片82を巻き付けて、巻き付けた結束片82をスリットS2に挿入することで、図7及び図8に示すように、外側縁55b,56bに固定される。
図7及び図8に示すように、スリットS1,S2が2段に装備されている部位では、その部位の結束片81,82は、その先端を2段のスリットに縫い刺しする。このように複数段のスリットS1,S2に結束片81,82を挿通させることで、結束片81,82による固定力を強化することができる。
以上に説明した第1実施形態のカーペットモジュール3の場合、ワイヤハーネス6は、このワイヤハーネス6に巻き付けた結束片81,82を成形カーペット5上のスリットS1,S2に挿通させることで、成形カーペット5に固定される。
そのため、カーペットモジュール3上のワイヤハーネス6の配索経路の変更は、例えば、成形カーペット5に形成するスリットS1,S2の位置の変更や、結束片81,82の装備位置の変更など、簡単な改造で実現することができ、ワイヤハーネス6の配索経路の変更に簡単に対応することができる。
また、ワイヤハーネス6の固定に使用する部品である結束片81,82は、成形カーペット5と同一素材であるため、ワイヤハーネス6を固定する部品のために使用する素材が増加することがない。従って、使用する素材や部品の管理に要する手間を軽減して、コストの低減を図ることができる。
また、第1実施形態のカーペットモジュール3の場合、ワイヤハーネス6を固定するための結束片81,82は、成形カーペット5の外側縁55a,55bに一体形成されるもので、例えば、成形カーペット5を所望の形状に整えるために成形カーペット5の母材の縁を切り落とす際に、従来では切り落として廃棄していた周縁部から結束片81,82を切り出すことができ、安価に装備することができる。
また、結束片81,82が成形カーペット5に一体形成されるため、部品の増加を招かず、構成部品点数の削減や組立工程の削減によって、コストを削減することができる。
また、第1実施形態のカーペットモジュール3の場合、ワイヤハーネス6に巻き付けた結束片81,82は、成形カーペット5に装備されている多段のスリットS1,S2に挿通させることで、結束片81,82とスリットS1,S2との間の結合力が増大し、ワイヤハーネス6の固定強度を向上させて、耐振動性を向上させることができる。
また、第1実施形態のカーペットモジュール3の場合、結束片81,82に装備した係止突起部85がスリットS1,S2の縁に係合することで、結束片81,82とスリットS1,S2との結合力が増大するため、スリットS1,S2を多段に装備せずとも高い結合力を確保することができる。従って、スリットS1,S2の装備数を低減させて、成形カーペット5の加工を容易にすることができる。
[第2実施形態]
図9〜図13は本発明に係るカーペットモジュールの第2実施形態を示したもので、図9は本発明の第2実施形態のカーペットモジュールの分解斜視図、図10は本発明の第2実施形態の成形カーペットに取り付けられる結束片の変形例の説明図、図11は本発明の第2実施形態のカーペットモジュールの組立状態の要部の拡大斜視図、図12は図11のE−E断面図、図13は図12に示した樋状構造部におけるワイヤハーネス固定構造の変形例となる断面図である。
この第2実施形態のカーペットモジュール3Aは、成形カーペット5Aと、一部が成形カーペット5Aに固定されるワイヤハーネス6と、成形カーペット5Aとは別体に形成された結束片83と、を備えている。
一部が成形カーペット5Aに固定されるワイヤハーネス6は、第1実施形態と共通の構成であるため、共通の構成については同番号を付与することで説明を省略する。
第2実施形態の成形カーペット5Aは、第1実施形態に示した成形カーペット5の一部を改良したものである。改良点は、成形カーペット5Aには、結束片81,82を装備せず、別体の結束片83を着脱するために、結束片83を挿入装着するためのスリットS3を、一対ずつ装備したものである。第2実施形態の成形カーペット5Aは、前述の改良点以外の構成は第1実施形態の成形カーペット5と共通で良く、第1実施形態と共通の構成については、同番号を付して説明を省略する。
成形カーペット5の一対のスリットS3に装着される結束片83の具体的な形状は、図10(a)〜(f)に示す形状とすることができる。
図10(a)の結束片83は、一定幅の帯状部分84の両端に拡幅した係止突起部85を装備した形状である。
図10(b)に示した結束片83は、両側縁に鋸刃状の凹凸構造841を装備した帯状部分84aの両端に拡幅した係止突起部85を装備した形状である。
図10(c)に示した結束片83は、一定幅の帯状部分84の一端にのみ拡幅した係止突起部85を装備した形状である。
図10(d)の結束片83は、一定幅で長尺の帯状部分84cの両端に拡幅した係止突起部85を装備した形状である。
図10(e)の結束片83は、一定幅の帯状部分84dの片側が2つの帯状部分842に分岐していて、帯状部分84dの端部と各帯状部分842の端部に、係止突起部85を装備した形状である。
図10(f)の結束片83は、一定幅で長尺の帯状部分84の両端に拡幅した係止突起部85を装備すると共に、帯状部分84の長手方向の中間部には、係止突起部85よりも幅の広い拡幅部843を装備した形状である。
図10(a)〜(f)に示した結束片83は、いずれも、ワイヤハーネス6の外周に巻き付けるか、ワイヤハーネス6に串刺し状態にした後、その両端の係止突起部85を、成形カーペット5上の一対のスリットS3に挿入することで、ワイヤハーネス6を成形カーペット5に固定する。
この第2実施形態のカーペットモジュール3Aでは、図11に示すように、成形カーペット5Aの外側縁55aにワイヤハーネス6の幹線部61を固定し、成形カーペット5Aの樋状構造部57の側壁部572に枝線部62を固定し、成形カーペット5Aのセンターコンソール側の縁55bに第3枝線部67aを固定する。
図12及び図13に示すように、樋状構造部57の側壁部572への枝線部62の固定は、図12に示すように側壁部572の内面に枝線部62を固定する場合と、図13に示すように側壁部572の外面に枝線部62を固定する場合とを選択することができる。
以上に説明した第2実施形態のカーペットモジュール3Aの場合、成形カーペット5Aの素材から成形カーペット5Aを切り出した後の素材の残りが結束片83の寸法よりも大きい場合には、その素材の残りから結束片83を切り出すことで、材料を節約することができる。
また、第2実施形態のカーペットモジュール3Aの場合、結束片83が成形カーペット5Aとは別体であることから、結束片83の装備位置は、成形カーペット5Aの外側縁に限らない。例えば、成形カーペット5A上の面の中央等にも、スリットS3を形成することで結束片83を結合することができ、結束片83によるワイヤハーネスの固定が可能である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、結束片を挿通するスリットを、一部では、2段に設けた。しかし、結束片を挿通するスリットは、3段以上の多段に設けて、係止力を高めるようにしても良い。その場合に、スリットに対する結束片の挿抜性を向上させるために、端部に係止突起部を装備しない構造とすることもできる。
ここで、上述した本発明に係るカーペットモジュールの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 成形可能な基礎樹脂層を備え、車体のフロアパネルの立体構造に相応する立体構造に成形されて前記フロアパネル上に組み付けられる成形カーペット(5)と、一部が前記成形カーペット(5)に固定されたワイヤハーネス(6)と、を備えるカーペットモジュール(3)であって、
前記成形カーペット(5)の素材で帯板状に形成されて前記ワイヤハーネス(6)に巻き付け可能な結束片(81,82)と、前記成形カーペット(5)に形成されて前記結束片(81,82)を挿通可能なスリット(S1,S2)と、を備え、
前記ワイヤハーネス(6)に巻き付けた前記結束片(81,82)を前記スリット(S1,S2)に挿通させることで、前記ワイヤハーネス(6)が前記成形カーペット(5)に固定されていることを特徴とするカーペットモジュール(3)。
[2] 前記結束片(81,82)は、前記成形カーペット(5)の縁部から延出する形態に前記成形カーペット(5)に一体形成され、
前記スリット(S1,S2)は前記結束片(81,82)の延出部位に接近した前記成形カーペット(5)の縁部に装備されていることを特徴とする上記[1]に記載のカーペットモジュール(3)。
[3] 前記スリット(S1,S2)が、多段に配列されていることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のカーペットモジュール(3)。
[4] 前記結束片(83,84)は、幅方向に突出した係止突起部(85)を備え、前記スリット(S1,S2)を挿通した部位が、前記係止突起部(85)と前記スリット(S1,S2)の縁との係合によって前記スリット(S1,S2)に抜け止めされることを特徴とする上記[1]〜[3]の何れか一項に記載のカーペットモジュール(3)。
3,3A カーペットモジュール
5 成形カーペット
6 ワイヤハーネス
55a 外側縁(縁部)
55b 縁(縁部)
81,82 結束片
85 係止突起部
S1,S2,S3 スリット

Claims (3)

  1. 成形可能な基礎樹脂層を備え、車体のフロアパネルの立体構造に相応する立体構造に成形されて前記フロアパネル上に組み付けられる成形カーペットと、一部が前記成形カーペットに固定されたワイヤハーネスと、を備えるカーペットモジュールであって、
    前記成形カーペットの素材で帯板状に形成されて前記ワイヤハーネスに巻き付け可能な結束片と、前記成形カーペットに形成されて前記結束片を挿通可能なスリットと、を備え、
    前記ワイヤハーネスに巻き付けた前記結束片を前記スリットに挿通させることで、前記ワイヤハーネスが前記成形カーペットに固定され、
    前記結束片は、前記成形カーペットの縁部から延出する形態に前記成形カーペットに一体形成され、
    前記スリットは前記結束片の延出部位に接近した前記成形カーペットの縁部に装備されていることを特徴とするカーペットモジュール。
  2. 前記スリットが、多段に配列されていることを特徴とする請求項1記載のカーペットモジュール。
  3. 前記結束片は、幅方向に突出した係止突起部を備え、前記スリットを挿通した部位が、前記係止突起部と前記スリットの縁との係合によって前記スリットに抜け止めされることを特徴とする請求項1又は2に記載のカーペットモジュール。
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