JP5990047B2 - 保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、保持装置、吸着体および吸着体装着装置に関する。
半導体の製造において、搬送装置が半導体のウェハを搬送する場合、ウェハは搬送装置に取り付けられた保持装置の先端に配置されたピックに載せられて搬送される。半導体の製造のスループットを向上させるために、ウェハの搬送速度を上昇させると、ピックに載せられたウェハがずれやすくなる。そのため、ピックに内部電極を設けて、内部電極による静電力によってウェハをピックに吸着することで、ウェハの搬送速度を上昇させてもピックに載せられたウェハのずれを抑制する搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許2011−77288号公報 特許2001−267295号公報 特許2002−329766号公報 特開2000−58299号公報
しかし、上記従来の技術では、ウェハの搬送装置および保持装置の製造コストおよび修理コストを抑制する余地があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、ウェハを保持する保持装置の製造および修理を容易にさせることで、保持装置の製造コストおよび修理コストを抑制することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[形態1]
本発明の一形態は、搬送装置において被吸着物を保持した状態で前記被吸着物と共に移動可能に構成された保持装置であって;前記被吸着物を吸着する吸着面と、前記吸着面に対向する他方の面と、内部に形成される吸着電極と、前記他方の面に配置され、前記吸着電極と電気的に接続される吸着体側給電部と、を有する吸着体と;前記他方の面と対向する載置面を有する載置部と、外部からの電力の供給を受ける給電口と、前記載置面に配置され、前記給電口と電気的に接続される本体側給電部と、を有する本体部と;を備え;前記吸着体は、前記載置部に着脱可能であり;前記本体側給電部は、前記吸着体側給電部に接続される本体側接続部を含み;前記吸着体側給電部は、前記本体側接続部に接続され、前記吸着体における前記吸着面に対向する他方の面に形成された凹部内に設けられた吸着体側接続部を含み;前記本体側接続部と前記吸着体側接続部とのうち少なくとも一方は、前記載置面に垂直な方向に伸縮自在である。
このような形態であれば、本体部の内部に吸着電極を形成しなくてもよいため、保持装置の製造を容易に行うことができ、保持装置の製造コストを抑制することができる。また、吸着体が破損して交換の必要がある場合に、吸着体のみを交換すれば本体部を交換する必要がないため、保持装置の修理コストを抑制することができる。さらに、本体側接続部と吸着体側接続部とのうち少なくとも一方は伸縮自在であるため、本体側接続部と吸着体側接続部との接触不良が少なく良好に接触するので、吸着体側給電部に効率良く給電することができる。
その他、本発明は、以下のような形態として実現することも可能である。
[適用例1]搬送装置において被吸着物を保持した状態で前記被吸着物と共に移動可能に構成された保持装置において、
前記被吸着物を吸着する吸着面と、前記吸着面に対向する他方の面と、内部に形成される吸着電極と、前記他方の面に配置され、前記吸着電極と電気的に接続される吸着体側給電部と、を有する吸着体と、
前記他方の面と対向する載置面を有する載置部と、外部からの電力の供給を受ける給電口と、前記載置面に配置され、前記給電口と電気的に接続される本体側給電部と、を有する本体部と、を備え、
前記吸着体は、前記載置部に着脱可能であることを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、本体部の内部に吸着電極を形成しなくてもよいため、保持装置の製造を容易に行うことができ、保持装置の製造コストを抑制することができる。また、吸着体が破損して交換の必要がある場合に、吸着体のみを交換すれば本体部を交換する必要がないため、保持装置の修理コストを抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載の保持装置において、前記載置部に前記吸着体が固定されたとき、前記吸着体給電部と前記本体側給電部とが電気的に接続されることを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、吸着体が本体部に固定されると同時に電気的にも接続されて、吸着体は電力の供給を受けることができるので、簡単な構造によって吸着体に電力を供給することができる。また、吸着体は、電力の供給源を備える必要がないので小型化することができ、本体部から給電されるので設計の自由度が向上する。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載の保持装置において、前記載置部および前記本体側給電部を複数有することを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、本体部には複数の吸着体が載置されるため、被吸着物の大きさや形状に応じて必要な数の吸着体を本体部に載置でき、保持装置は強い吸着力でバランス良く被吸着物を保持することができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の保持装置において、前記吸着電極は、正極と負極とから構成され、各前記吸着体において、前記吸着面側から見た前記正極の面積は、前記吸着面側から見た前記負極の面積と略均等であることを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、より小さい吸着電極の面積でも、より強い吸着力で被吸着物を効率良く吸着することができ、被吸着物を搬送する際のずれを抑制することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の保持装置において、前記載置部は、載置面と、前記被吸着物を保持した状態で、前記載置面よりも前記被吸着物側に位置する対向面とを有し、前記載置面上に載置された前記吸着体における前記吸着面は、前記被吸着物を保持した状態で、前記対向面よりも前記被吸着物側に位置することを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、被吸着物は、吸着体の吸着面に吸着されて、本体部の対向面に接触することがない。そのため、本体部における対向面の精度が必要なく、対向面の加工コストを抑制することができる。また、本体部に付着しているパーティクルが被吸着物に付着するおそれが少なく、不良となる被吸着物の数を抑制することができる。また、本体部の材質に耐摩耗性の素材を選択しなくても良く、本体部のコストを抑制することができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の保持装置において、前記吸着体は、セラミックを用いて形成され、前記本体部は、前記吸着体とは異なる材料を用いて形成されることを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、保持装置をセラミックで一体で形成する必要がなく、本体部の材質を自由に選択できるので、本体部への加工を容易にすることができ、また、本体部の製造コストおよび修理コストを抑制することができる。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれかに記載の保持装置において、前記吸着体は、ボルトを介して前記載置部に固定されることを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、簡便な構造によって吸着体を本体部に着脱可能な構成とすることができる。
[適用例8]適用例1ないし適用例7のいずれかに記載の保持装置において、前記本体側給電部は、前記吸着体側給電部に接続する本体側接続部を含み、前記吸着体側給電部は、前記本体側接続部に接続される吸着体側接続部を含み、前記本体側接続部と前記吸着体側接続部とのうち少なくとも一方は、伸縮自在であることを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、本体部の本体側接続部は、伸縮自在であるため、吸着体の吸着体側接続部との接触不良が少なく良好に接触するので、吸着体側給電部に効率良く給電することができる。
[適用例9]適用例1ないし適用例7のいずれかに記載の保持装置において、前記本体側給電部は、前記吸着体側給電部に接続する本体側接続部を含み、前記吸着体側給電部は、前記本体側接続部に接続される吸着体側接続部を含み、前記本体側接続部と前記吸着体側接続部とは、オス端子とメス端子との組み合わせであることを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、接触不良が少なく本体側接続部と吸着体側接続部とは良好な接触面を有するので、吸着体の吸着電極に効率良く給電され、被吸着物を搬送する際のずれを低減させることができる。
[適用例10]適用例1ないし適用例7のいずれかに記載の保持装置において、前記本体側給電部は、前記吸着体側給電部に接続する本体側接続部を含み、前記吸着体側給電部は、前記本体側接続部に接続される吸着体側接続部を含み、前記吸着体側接続部と前記本体側接続部とが接続すると嵌合することを特徴とする、保持装置。
この保持装置では、吸着体を本体部に固定するのに、固定部品が必要ではなく、吸着体を簡便な方法で本体部に固定でき、保持装置の構成部品の数も減少するので、保持装置の製造コストを抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、被吸着物を吸着する保持装置および保持方法、吸着体、吸着体を装着する吸着体装着装置、半導体製造装置および半導体搬送装置、被吸着物の搬送装置および搬送方法、等の形態で使用する事ができる。
本発明の実施形態における搬送装置10の構成を示す説明図である。 保持装置200の外観構成を示す説明図である。 保持装置200の詳細構成を示す説明図である。 変形例における実施形態の保持装置200aの詳細構成を示す説明図である。 他の変形例における実施形態の保持装置200bの外観構成を示す説明図である。 他の変形例における実施形態の吸着体300の詳細構成を示す説明図である。
A.実施形態:
図1は、本発明の実施形態における搬送装置10の構成を示す説明図である。搬送装置10は、制御部100と、保持装置200と、アーム機構710と、移動機構720と、吸着電極駆動部830と、を備える。搬送装置10は、被吸着物90を保持装置200上に保持して搬送する。本実施形態では、搬送装置10は、半導体製造装置の一部を構成する装置であり、被吸着物90は、円板状の誘電体であるシリコン製のウェハである。
搬送装置10の制御部100は、アーム機構710、移動機構720および吸着電極駆動部830の各部の動作を制御する。本実施形態では、制御部100の機能は、コンピュータプログラムに基づいてCPU(Central Processing Unit)が動作することによって実現される。なお、制御部100の一部または全部の機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)がその回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
搬送装置10のアーム機構710は、保持装置200と移動機構720との間を連結する機構であり、保持装置200を移動機構720に対して相対的に移動させ、搬送装置10の外部に対する被吸着物90の受け渡しを行う。搬送装置10の移動機構720は、保持装置200およびアーム機構710を搭載し、搬送装置10の外部に対して相対的に移動可能に構成された機構であり、保持装置200に保持された被吸着物90の移動を行う。
搬送装置10の保持装置200は、搬送装置10において被吸着物90を吸着して保持した状態で被吸着物90と共に移動可能に構成されている。保持装置200は、吸着電極駆動部830から電力の供給を受けることによって、誘電体である被吸着物90を静電力で吸着可能に構成されている。
図2は、保持装置200の外観構成を示す説明図である。図3は、保持装置200の詳細構成を示す説明図である。図2には、相互に直交するXYZ軸を図示した。図2のXYZ軸は、図3をはじめとする他の図におけるXYZ軸に対応する。図3には、図2におけるA−A断面を示している。
図2に示すように、保持装置200は、略U字形の板状のアーム205と、静電力によって被吸着物90を吸着する4個の吸着体300と、を有する。搬送装置10における保持装置200の使用状態において、保持装置200におけるU字の横方向に沿った軸をX軸とし、U字の縦方向に沿った軸をY軸とし、重力方向に沿った軸をZ軸とする。保持装置200におけるU字の右側から左側に向かって+X軸方向、その逆を−X軸方向とする。保持装置200におけるU字の閉塞端から開放端に向かって+Y軸方向、その逆を−Y軸方向とする。重力方向の下方から上方に向かって+Z軸方向、その逆を−Z軸方向とする。本実施形態では、保持装置200におけるX軸およびY軸に平行な面上に被吸着物90が保持される。保持装置200の厚さ方向は、Z軸方向に対応する。なお、アーム205は本発明の本体部に相当する。
保持装置200のアーム205は、基端部206と、第1突出部207と、第2突出部208と、から構成されている。また、保持装置200のアーム205は、基端面211と、基端側面213,214と、上面215と、底面216と、貫通孔218と、先端面222,223と、外側面224,225と、内側面221,226,227と、上面215に形成された4つの凹部230と、を有する。
アーム205の基端面211は、X軸およびZ軸に平行であって−Y軸方向を向いた面である。基端面211は、アーム205における−Y軸方向の端に位置し、搬送装置10に取り付けられる側の端である基端部を構成する。基端面211は、基端側面213,214、上面215および底面216の各面に繋がる。
アーム205の基端側面213は、−X軸方向および−Y軸方向を向いたZ軸に平行な面であり、基端面211と外側面224との間に形成されている。アーム205の基端側面214は、+X軸方向および−Y軸方向を向いたZ軸に平行な面であり、基端面211と外側面225との間に形成されている。
アーム205の上面215は、X軸およびY軸に平行であって+Z軸方向を向いた面である。上面215は、アーム205の全体形状と同じ略U字形の面であり、基端面211、基端側面213,214、先端面222,223、外側面224,225および内側面221,226,227の各面に繋がる。
アーム205の底面216は、X軸およびY軸に平行であって−Z軸方向を向いた面である。底面216は、アーム205の全体形状と同じ略U字形の面であり、基端面211、基端側面213,214、先端面222,223、外側面224,225および内側面221,226,227の各面に繋がる。
アーム205の先端面222,223は、Z軸に平行であって+Y軸方向に凸状の円弧面である。先端面222,223は、アーム205における+Y軸方向の端に位置する。先端面222は、−X軸方向側に位置し、先端面223は、+X軸方向側に位置する。先端面222は、底面216、外側面224、内側面226および上面215に繋がる。先端面223は、底面216、外側面225、内側面227および上面215に繋がる。
アーム205の外側面224は、Y軸およびZ軸に平行であって−X軸方向を向いた面であり、先端面222と基端側面213との間に形成されている。アーム205の外側面225は、Y軸およびZ軸に平行であって+X軸方向を向いた面であり、先端面223と基端側面214との間に形成されている。外側面224,225は、アーム205の外周を形成する外周部である。
アーム205の内側面221は、Z軸に平行であって+Y軸方向に対して凹状の円弧面であり、内側面226と内側面227との間に形成されている。アーム205の内側面226は、Y軸およびZ軸に平行であって+X軸方向を向いた面であり、先端面222と内側面221との間に形成されている。アーム205の内側面227は、Y軸およびZ軸に平行であって−X軸方向を向いた面であり、先端面223と内側面221との間に形成されている。内側面221,226,227は、アーム205の外周を形成する外周部である。
アーム205における基端部206は、基端面211と、基端側面213,214と、上面215と、底面216と、内側面221と、で形成されている。また、アーム205における第1突出部207は、上面215と、底面216と、先端面223と、外側面225と、内側面227と、で形成されているU字の分かれている部分における+X軸方向に位置する部分である。アーム205における第2突出部208は、上面215と、底面216と、先端面222と、外側面224と、内側面226と、で形成されているU字の分かれている部分における−X軸方向に位置する部分である。
アーム205の貫通孔218は、上面215と底面216との間をZ軸に沿って貫通する。本実施形態では、アーム205は、貫通孔218を用いてアーム機構710に取り付けられる。本実施形態では、貫通孔218の個数は2個であるが、他の実施形態では、1個であっても良いし、3個以上であっても良い。
アーム205の凹部230は、Z軸に平行な中心軸を有する略円筒状の凹部であり、+Z軸に略直交する凹部底面232と、凹部底面232と上面215との間に形成されたZ軸に平行な凹部側面234と、で構成されている。凹部230の凹部底面232には、吸着体300が載置される。なお、アーム205の上面215は本発明における載置面に相当し、凹部230は本発明の載置部に相当し、凹部底面232は本発明の載置面に相当する。また、凹部230の凹部底面232は、上面215の一部を構成する。
アーム205の上面215における4つの凹部230の配置は、第1突出部207の基端面211側および先端面223側と、第2突出部208の基端面211側および先端面222側と、にそれぞれ1つの凹部230が位置する配置である。各凹部230には、同一の吸着体300が載置されている。吸着体300は、各凹部230におけるZ軸に平行な中心軸と各吸着体300におけるZ軸に平行な中心軸とが重なるように各凹部230の凹部底面232に載置されている。また、X軸およびY軸に平行な面(XY平面)において、吸着体300は、各凹部230の凹部底面232に載置された場合に各吸着体300における中心を直線で結んで構成される形状が正方形となるように載置されている。
各吸着体300は、4本のボルト330によって保持装置200の各凹部230の凹部底面232に固定されている。吸着体300を固定している4本のボルト330は、吸着体300のXY平面における中心から同一円周上に配置されている。各ボルト330は、隣接するボルト330と90度ずらされて配置されている。吸着体300は、ボルト330を取り外すことにより保持装置200から取り外すことができる。すなわち、吸着体300は、ボルト330によってアーム205と着脱可能に構成されている。本実施形態では、各吸着体300を固定するボルト330の数は4本であるが、他の実施形態では、3本以下であっても良いし、5本以上であっても良い。また、吸着体300ごとに、固定するボルト330の数が異なっていても良い。なお、吸着体300の詳細構成については後述する。
図2に示すように、アーム205は、給電口240,250と配線245,255とを備える。アーム205の給電口240,250は、相互に極性が反転した電位となる電力の供給を吸着電極駆動部830からそれぞれ受け付ける。本実施形態では、給電口240,250は、上面215から+Z軸方向に突出した円筒状の導電性金属端子をロウ付けして形成されており、吸着電極駆動部830に接続されたケーブルの端子(図示しない)を固定可能に構成されている。
アーム205の配線245,255は、給電口240,250が外部から供給される電力を各吸着体300に給電するための配線である。図3に示すように、配線245,255は、アーム205の凹部底面232に載置された吸着体300に電力を給電するために、各凹部230の凹部底面232に配置された端子242,252と並列に接続されている。本実施形態では、端子242,252は、メス端子である。なお、配線245,255および端子242,252は、本発明における本体側給電部に相当し、端子242,252は、本体側接続部に相当する。
吸着体300は、吸着電極320と、吸着電極320を内部に有するセラミック本体305と、給電パッド323,324と、給電パッド323,324に形成された端子333,334と、給電パッド323,324と端子333,334との間に形成された配線327,328と、を備えている。
吸着体300の吸着電極320は、正極321と負極322とから構成されている。正極321および負極322は、XY平面と平行であって半円状の平板形状の電極である。XY平面と平行な面における正極321の面積は、XY平面と平行な面における負極322の面積と同一になるように形成されている。
本実施形態では、セラミック本体305は、酸化アルミニウム(アルミナ)(Al2O)を主成分として形成されている。他の実施形態において、セラミック本体305は、酸化イットリア(Y23)、酸化ケイ素(SiO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化マグネシウム(MgO)、ムライト(3Al23・2SiO2)、またはガラスセラミック(例えば、アルミナとホウケイ酸ガラスとの混合物)を主成分として形成されていても良い。
セラミック本体305は、被吸着物90を吸着する吸着面310と、吸着面310の反対側の面である吸着体側対向面315と、を有している。セラミック本体305の吸着体側対向面315は、XY平面に平行であって−Z軸方向を向いた面である。アーム205に吸着体300が載置された場合に、吸着体側対向面315は、アーム205の凹部230における凹部底面232と対向する。なお、吸着体側対向面315は、本発明における吸着面に対向する他方の面に相当する。
セラミック本体305の吸着面310は、XY平面に平行であって+Z軸方向を向いた面である。各凹部底面232に載置された吸着体300の吸着面310は、凹部230の凹部側面234におけるアーム205から吸着体300を取り外す+Z軸方向に沿った凹部側面234の端面よりも突出している。また、本実施形態では、アーム205において、当該凹部側面234の端面は、上面215と同一平面上に位置するように形成されているので、各凹部底面232に載置された吸着体300における吸着面310は、+Z軸方向に沿って上面215よりも突出している。また、吸着体300は、各吸着体300における吸着面310がZ軸方向において同一平面上に位置するように、アーム205の各凹部底面232に載置されている。なお、本発明における「同一平面」とは、吸着体300の直径がDである場合に、XY平面からの距離が±D/1000の範囲内の空間に含まれる平面をいう。
給電パッド323,324は、アーム205における給電口240,250が受け付けた電力を給電されるために、セラミック本体305における吸着面310とは反対側の表面に形成されている。給電パッド323,324は、吸着電極320に給電するために、配線327,328を介して吸着電極320に接続されている。また、給電パッド323,324は、アーム205に配置された端子242,252と接続する端子333,334と結合している。なお、端子333,334は、アーム205におけるメス端子の端子242,252と接続するオス端子である。吸着体300の端子333,334とアーム205の端子242,252とが接続することにより、吸着体300の吸着電極320は、アーム205の給電口240,250から電力が給電されて、静電力によって被吸着物90を吸着面310に吸着することができる。なお、端子333,334と配線327,328と給電パッド323,324とは、本発明における吸着体側給電部に相当し、端子333,334は、吸着体側接続部に相当する。
以上説明したように、本実施形態の保持装置200では、アーム205は、吸着体300の吸着面310に対向する面に上面215を有し、凹部底面232に載置された吸着体300の吸着電極320に対する電力の供給を受け付ける給電口240,250を有する。また、アーム205は、給電口240,250と接続して吸着体300に給電する本体側給電部242,245,252,255を上面215に有している。吸着体300は、内部に吸着電極320を有し、静電力によって吸着面310に被吸着物90を吸着することができ、アーム205と着脱可能である。また、吸着体300は、吸着面310の他方の面に吸着電極320と電気的に接続されて本体側給電部242,245,252,255から給電される吸着体側給電部323,324,327,328,333,334を有する。本実施形態によれば、アーム205の内部に吸着電極320を形成しなくてもよいため、保持装置200の製造を容易に行うことができ、保持装置200の製造コストを抑制することができる。また、本実施形態によれば、吸着体300が破損して交換の必要がある場合に、吸着体300のみを交換すればアーム205を交換する必要がないため、保持装置200の修理コストを抑制することができる。
また、保持装置200は、凹部230に吸着体300が固定されたとき、吸着体側給電部323,324,327,328,333,334と本体側給電部242,245,252,255とが電気的に接続される。本実施形態によれば、吸着体300がアーム205に固定されると同時に電気的にも接続されて、吸着体300は電力の供給を受けることができるので、簡単な構造によって吸着体300に電力を供給することができる。また、吸着体300は、電力の供給源を備える必要がないので小型化することができ、アーム205から給電されるので設計の自由度が向上する。
また、保持装置200は、4つの凹部230と、その4つの各凹部230には本体側給電部242,245,252,255と、を有している。本実施形態によれば、アーム205には複数の吸着体300が載置されるため、被吸着物90の大きさや形状に応じて必要な数の吸着体300をアーム205に載置でき、保持装置200は強い吸着力でバランス良く被吸着物90を保持することができる。
また、保持装置200は複数の吸着体300を備え、吸着体300における吸着電極320は正極321と負極322とから構成されている。各吸着体300において、正極321における吸着面310と平行な面積は、負極322における吸着面310と平行な面の面積と同一である。本実施形態によれば、より小さい吸着電極320の面積でも、より強い吸着力で被吸着物90を効率良く吸着することができ、被吸着物90を搬送する際のずれを抑制することができる。
また、アーム205は、上面215上に凹部230を有している。被吸着物90を吸着した状態で、凹部底面232に載置された吸着体300における吸着面310は、アーム205における上面215よりも被吸着物90に近い方に突出している。本実施形態によれば、被吸着物90は、吸着体300の吸着面310に吸着されて、アーム205の上面215に接触することがない。そのため、アーム205における上面215の精度が必要なく、上面215の加工コストを抑制することができる。また、アーム205に付着しているパーティクルが被吸着物90に付着するおそれが少なく、不良となる被吸着物90の数を抑制することができる。また、本体部の材質に耐摩耗性の素材を選択しなくても良く、本体部のコストを抑制することができる。なお、上面215は本発明の対向面に相当する。
また、吸着体300はセラミックを用いて形成され、アーム205は吸着体300とは異なる材料を用いて形成されている。たとえば、アーム205が樹脂や金属を用いて形成されている。アーム205が金属の場合は、内部の配線は絶縁膜で挟んだものが内蔵されている。本実施形態によれば、保持装置200をセラミックで一体で形成する必要がなく、アーム205の材質を自由に選択できるので、アーム205への加工を容易にすることができ、また、アーム205の製造コストおよび修理コストを抑制することができる。
また、吸着体300は、ボルト330によってアーム205に固定されている。本実施形態によれば、簡便な構造によって吸着体300をアーム205に着脱可能な構成とすることができる。
また、アーム205における本体側給電部242,245,252,255は、吸着体300の吸着体側給電部323,324,327,328,333,334に接続する端子242,252を含んでいる。吸着体300における吸着体側給電部323,324,327,328,333,334は、アーム205の本体側給電部242,245,252,255に接続する端子333,334を含んでいる。端子242,252と端子333,334とは、オス端子とメス端子との組み合わせである。本実施形態によれば、接触不良が少なく端子242,252と端子333,334とは良好な接触面を有するので、吸着体300の吸着電極320に効率良く給電され、被吸着物90を搬送する際のずれを低減させることができる。
また、アーム205は、上面215に複数の吸着体300を載置される。本実施形態によれば、保持装置200は、複数の吸着体300を組み合わせることで、被吸着物90の大きさや保持装置200の用途に応じて最適な吸着体300の配置を選択されることができ、被吸着物90を搬送する際のずれを低減することができる。
また、アーム205は、上面215に3個以上の吸着体300が載置される。吸着体300が上面215上に載置された際に、複数の吸着体300のうちある1個の吸着体300における重心と他の吸着体300における重心とを結んだ第1の直線は、ある1個の吸着体300における重心とさらに異なる吸着体300における重心とを結んだ第2の直線と異なる。本実施形態によれば、保持装置200では、アーム205の上面215に載置された複数の吸着体300が一直線上に配置されないので、被吸着物90を搬送する際のずれを低減させることができる。
また、アーム205の上面215に吸着体300が載置された際に、各吸着体300における吸着面310は、同一平面上に位置する。本実施形態によれば、各吸着体300における吸着面310は、被吸着物90を吸着した際に被吸着物90との距離が等しくなるため、被吸着物90をバランス良く保持することができる。
また、アーム205は、給電口240,250と各吸着体300における本体側給電部242,245,252,255とを並列に接続する配線245,255を有する。本実施形態によれば、給電口240,250から給電された電力が各吸着体300に並列に給電されるため、アーム205において吸着体300が載置されていない凹部底面232があっても、他の凹部底面232に載置された吸着体300には電力を供給することができ、用途に応じた吸着体300の配置を選択することができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形例における実施形態も可能である。
B1.変形例1:
図4は、変形例における実施形態の保持装置200aの詳細構成を示す説明図である。図4には、他の実施形態における図2のA−A断面を示している。この変形例における実施形態のアーム205aは、上記実施形態のアーム205と比較して、上記実施形態におけるメス端子の端子242,252がプローブピン(以下、「ポゴピン」とも呼ぶ)248,258であることが異なる。また、この変形例における実施形態の吸着体300aは、上記実施形態の吸着体300と比較して、吸着部302と押さえリング部340とから構成されていること、給電パッド323,324に端子333,334が形成されていないこと、とが異なる。
アーム205aは、凹部230の凹部底面232に固定された吸着体300aに電力を給電するために配線245,255と接続されているポゴピン248,258を有する。ポゴピン248,258は、Z軸方向に平行な略円筒型の形状であり、Z軸方向に沿って伸縮可能に形成されている。図4には、アーム205aの凹部底面232に載置された吸着体300aにおいて、ポゴピン248,258が給電パッド323,324と接触してZ軸方向に沿って最も縮まった状態を示している。
吸着体300aの吸着部302は、吸着部本体303と、吸着電極320と、給電パッド323,324と、配線327,328と、を備えている。吸着部302は、吸着電極320を内部に有し、被吸着物90を吸着面310に吸着する。吸着部302の吸着部本体303は、アルミナを主成分として形成されている。吸着部本体303は、吸着体300aがアーム205aに固定された際に、押さえリング部340と接触する+Z軸方向を向いて円周上に形成される接触面306を有する。
吸着体300aの押さえリング部340は、吸着体300aのZ軸方向と平行な中心軸を中心として中空のドーナツ形状をしており、ボルト330によってアーム205aに固定される。押さえリング部340は、絶縁体である樹脂で形成されている。押さえリング部340は、アーム205aに固定された際に、吸着部302と接触する−Z軸方向を向いて円周上に形成される接触面342を有する。押さえリング部340が4本のボルト330によってアーム205aに固定されると、押さえリング部340の接触面342から吸着部302の接触面306へとボルト330の締付力が伝わり、吸着部302はアーム205aに固定される。なお、押さえリング部340は、本発明における固定部に相当する。
以上説明したように、変形例における実施形態の保持装置200aでは、吸着体300aは、吸着電極320を内部に有する吸着部302と押さえリング部340とを有している。押さえリング部340は、ボルト330によってアーム205aに固定されると共に、吸着部302と接触してボルト330の締付力によって吸着部302とアーム205aとの相対位置を固定する。変形例における実施形態によれば、吸着電極320を内部に有する吸着部302をアーム205aに固定するための加工を行う必要がなく、吸着体300aの製造コストを抑制することができ、また、吸着体300aが破損した場合の修理コストを抑制することができる。
また、変形例における実施形態の保持装置200aでは、アーム205aの本体側給電部245,248,255,258は吸着体側給電部323,324,327,328に接続するポゴピン248,258を含み、吸着体側給電部323,324,327,328はポゴピン248,258に接続される給電パッド323,324を含んでいる。ポゴピン248,258と給電パッド323,324とのうち少なくとも一方のポゴピン248,258は、伸縮自在である。変形例における実施形態によれば、アーム205aのポゴピン248,258は、伸縮自在であるため、吸着体300aの給電パッド323,324との接触不良が少なく良好に接触するので、給電パッド323,324に効率良く給電することができる。
また、変形例における実施形態では、ポゴピン248,258の伸縮方向はZ軸に平行であるとしたが、伸縮方向については種々変形可能である。例えば、吸着体300aは、アーム205aに対してZ軸に平行な中心軸を中心として回転させられて凹部230に固定される場合に、ポゴピン248,258の伸縮方向をXY平面において当該回転方向の円周方向に伸縮する構成としても良い。
B2.変形例2:
図5は、他の変形例における実施形態の保持装置200bの外観構成を示す説明図である。図5に示す保持装置200bは、上記実施形態の保持装置200と比較して、アーム205bの形状と、アーム205bに固定された吸着体300bの数と、吸着体300bをアーム205bに固定するボルト330がないことと、が異なり、その他の点は上記実施形態と同様である。
保持装置200bのアーム205bは、3方向に延びた板状の形状に形成されており、3方向に延びた板状の先端に吸着体300bが載置される3つの凹部230bの凹部底面232bが形成されている。各凹部230bの凹部底面232bには、同じ吸着体300bが載置されている。XY平面において、吸着体300bは、各吸着体300bにおける中心を直線で結んで構成される形状が正三角形となるように載置されている。各吸着体300bの吸着電極320は、アーム205bの給電口240,250と配線245b,255bを介して接続されている。配線245bと配線255bとは、接続しないようにアーム205bの内部に形成されている。
また、図示していないが、アーム205bにおけるメス端子の端子242b,252bは、吸着体300bにおけるオス端子の端子333b,334bと接続していると共に、各端子に形成された凹凸によって嵌合している。そのため、吸着体300bは、端子242b,252bと端子333b,334bとによってアーム205bに固定されている。他の変形例における実施形態によれば、吸着体300bをアーム205bに固定するのに、ボルト330のような固定部品が必要ではなく、吸着体300bを簡便な方法でアーム205bに固定でき、保持装置200bの構成部品の数も減少するので、保持装置200bの製造コストを抑制することができる。なお、アーム205bの端子242b,252bと吸着体300bの端子333b,334bとの接続方法および嵌合方法については種々変形可能である。
B3.変形例3:
図6は、他の変形例における実施形態の吸着体300の詳細構成を示す説明図である。図6には、上記実施形態とは異なり、吸着電極320における正極321および負極322の形状が異なる吸着体300c,300dを示している。
図6(a)では、XY平面において、正極321cは、吸着体300cの中心を中心として吸着面310よりも小さい正円の板状に形成されている。また、負極322cは、XY平面において、吸着体300cの中心を中心として正極321cの径よりも大きい径の正円を中空としたドーナツ形状に形成されている。なお、XY平面において、正極321cの面積は、負極322cの面積と同一になるように形成されている。
図6(b)では、XY平面において、正極321dと負極322とは、吸着体300dの中心を中心として点対称なジグザグの所定の幅を有する直線によって吸着電極320dを分割するように形成されている。なお、XY平面において、正極321dの面積は、負極322dの面積と同一になるように形成されている。
他の変形例における実施形態における吸着体300c,300dでは、正極321と負極322との形状が異なっているものの、正極321の面積が負極322の面積と同じになるように形成されている。そのため、他の変形例における実施形態の吸着体300c,300dでは、より小さい吸着電極320c,320dの面積でも、より強い吸着力で被吸着物90を効率良く吸着することができ、被吸着物90を搬送する際のずれを低減することができる。なお、正極321および負極322の形状は種々変形可能であり、上記実施形態に限られない。また、XY平面において、正極321の面積は、負極322cの面積と同一になるように形成されているが、異なる面積であっても良い。なお、XY平面において、吸着電極320が効率良く被吸着物90を吸着するために、正極321の面積は、負極322の面積の95%以上105%以下であることが好ましい。
また、吸着体300の形状は、上記実施形態の形状に限られず、種々変形可能である。図2および図3に示すように、上記実施形態では、吸着体300の形状は、円板状の形状であるが、例えば、四角形状であっても良いし、球形状であっても良い。吸着体300の形状は、アーム205および凹部230の形状に応じて種々変形可能である。
B4.変形例4:
また、上記実施形態では、アーム205の形状について具体的な形状を示したが、アーム205の形状は種々変形可能であり、上記実施形態の形状に限定されない。例えば、アーム205の形状は、略U字形の板状や、3方向に延びた板状に限定されず、円形、三角形、四角形、多角形など種々の形状であっても良い。また、保持装置200が保持した被吸着物90のずれを少なくするために、例えば、被吸着物90の形状に応じてアーム205の上面215に被吸着物90を固定するための段差および爪等を設けて、吸着体300の静電力に加えて物理的な形状によって被吸着物90を保持しても良い。
また、上記実施形態では、アーム205の上面215に形成した凹部230の凹部底面232に吸着体300を載置する構成としたが、上面215に吸着体300を載置する態様については種々変形可能である。例えば、上面215に凹部230を形成しないで、上面215と同一平面上に吸着体300が載置されて固定されても良い。また、アーム205と吸着体300とを嵌合させるために、吸着体300に爪を形成して、アーム205に当該爪に嵌合する溝を形成する構成としても良い。
また、アーム205は、給電口240,250以外の構成を有するとしても良い。アーム205は、例えば、被吸着物90を真空チャックするために負圧を導く負圧連通路、保持した被吸着物90との間に形成される空間に熱伝導率を向上させるためのガスを導くガス連通路、被吸着物90を加熱および冷却するための熱電体および冷却水路等、を内部に形成される態様としても良い。
B5.変形例5:
また、上記実施形態では、保持装置200の吸着体300の配置について具体的に示したが、吸着体300の配置は種々変形可能である。上記実施形態では、XY平面において、吸着体300の中心は、直線で結ぶと正方形または正三角形を構成する態様としたが、アーム205に載置される吸着体300の数を増やしてその他の多角形を構成しても良い。例えば、XY平面において、アーム205の5つの凹部230の凹部底面232に載置された吸着体300は、4つの吸着体300が正方形を構成して、当該正方形の中心に残りの1個の吸着体300を配置する、すなわちサイコロの5の目のような吸着体300の配置としても良い。また、アーム205に配置された複数の吸着体300が一直線上に並ぶ構成としても良い。
また、上記実施形態では、保持装置200の各吸着体300における各吸着面310は、同一平面状に位置したが、種々変形可能である。例えば、被吸着物90の形状、各吸着体300における吸着面310の大小の差、搬送装置10における保持装置200が使用される重力方向との角度等によって、各吸着体300の各吸着面310が位置する平面に差をつけた態様としても良い。
また、上述した実施形態における本発明の構成要素のうち、独立請求項に記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略、または、組み合わせが可能である。
10…搬送装置
90…被吸着物
100…制御部
200…保持装置
205…アーム
206…基端部
207…第1突出部
208…第2突出部
211…基端面
213…基端側面
214…基端側面
215…上面
216…底面
218…貫通孔
221…内側面
222…先端面
223…先端面
224…外側面
225…外側面
226…内側面
227…内側面
230…凹部
232…凹部底面
234…凹部側面
240…給電口
242…端子
245…配線
248…ポゴピン
250…給電口
252…端子
255…配線
300…吸着体
302…吸着部
303…吸着部本体
305…セラミック本体
306…接触面
310…吸着面
315…吸着体側対向面
320…吸着電極
321…正極
322…負極
323…給電パッド
324…給電パッド
327…配線
328…配線
330…ボルト
333…端子
334…端子
340…押さえリング部
342…接触面
710…アーム機構
720…移動機構
830…吸着電極駆動部

Claims (7)

  1. 搬送装置において被吸着物を保持した状態で前記被吸着物と共に移動可能に構成された保持装置において、
    前記被吸着物を吸着する吸着面と、前記吸着面に対向する他方の面と、内部に形成される吸着電極と、前記他方の面に配置され、前記吸着電極と電気的に接続される吸着体側給電部と、を有する吸着体と、
    前記他方の面と対向する載置面を有する載置部と、外部からの電力の供給を受ける給電口と、前記載置面に配置され、前記給電口と電気的に接続される本体側給電部と、を有する本体部と、を備え、
    前記吸着体は、前記載置部に着脱可能であり、
    前記本体側給電部は、前記吸着体側給電部に接続される本体側接続部を含み、
    前記吸着体側給電部は、前記本体側接続部に接続され、前記吸着体における前記吸着面に対向する他方の面に形成された凹部内に設けられた吸着体側接続部を含み、
    前記本体側接続部と前記吸着体側接続部とのうち少なくとも一方は、前記載置面に垂直な方向に伸縮自在であることを特徴とする、保持装置。
  2. 請求項1に記載の保持装置において、
    前記載置部に前記吸着体が固定されたとき、前記吸着体給電部と前記本体側給電部とが電気的に接続されることを特徴とする、保持装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の保持装置において、
    前記載置部および前記本体側給電部を複数有することを特徴とする、保持装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の保持装置において、
    前記吸着電極は、正極と負極とから構成され、
    各前記吸着体において、前記吸着面側から見た前記正極の面積は、前記吸着面側から見た前記負極の面積と略均等であることを特徴とする、保持装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の保持装置において、
    前記載置部は、載置面と、前記被吸着物を保持した状態で、前記載置面よりも前記被吸着物側に位置する対向面とを有し、
    前記載置面上に載置された前記吸着体における前記吸着面は、前記被吸着物を保持した状態で、前記対向面よりも前記被吸着物側に位置することを特徴とする、保持装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の保持装置において、
    前記吸着体は、セラミックを用いて形成され、
    前記本体部は、前記吸着体とは異なる材料を用いて形成されることを特徴とする、保持装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の保持装置において、
    前記吸着体は、ボルトを介して前記載置部に固定されることを特徴とする、保持装置。
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