JP5989748B2 - シールド掘進機の圧力測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シールド掘進機に設けられる圧力測定装置に関する。
シールド掘進機は、筒状に延びるシールドフレームの前端部に設けられたカッターヘッドによって地山を掘削するように構成される。シールドフレームの内側におけるカッターヘッドの後方に隔壁が設けられ、この隔壁とカッターヘッドとの間に、カッターヘッドによって掘削された土砂が取り込まれるチャンバー室が形成される。チャンバー室内に取り込まれた土砂は、スクリューコンベヤによって後方に搬送されて外部に排出される。掘削の際、隔壁に配設された土圧計を用いてチャンバー室内の土圧を測定し、チャンバー室内の土圧が所定範囲内になるように掘削を行う。なお隔壁には、土圧計の他、加泥材等の注入材をチャンバー室内に注入するための注入管が設けられている。
このようなシールド掘進機において、土圧計が故障した場合や、所定の時期に土圧計のセンサを校正する場合に、土圧計を取り外して交換する作業が必要となる。土圧計の交換作業を実施する際に、切羽からの土水の侵入を遮蔽して土圧計の取り外しを行えるようにするため、シールド掘進機の隔壁に土水の侵入を防止可能な土圧計の交換機構が設けられている(例えば、特許文献1および2を参照)。
特開平9−228776号公報 特開2010−121406号公報
しかしながら、従来の土圧計は、前述のように専用の交換機構を有して構成されているため、構造が複雑となってコストも高くなっていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、簡便な構成のシールド掘進機の圧力測定装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係るシールド掘進機の圧力測定装置は、前後方向に筒状に延びるシールドフレームと、前記シールドフレームの前端部に設けられて掘削を行うカッターヘッドと、前記シールドフレームの内側における前記カッターヘッドの後方に設けられた隔壁とを備えたシールド掘進機に用いられる圧力測定装置であって、前記シールドフレームまたは前記隔壁に設けられた注入材を注入するための注入管に先端側を挿通させることが可能な筒状のケース部と、前記ケース部の先端側に収容されて前記ケース部の先端部に作用する圧力を測定可能な圧力検出部と、先端側が前記注入管に挿通された前記ケース部の基端側と前記注入管の基端部とを結合させて、前記ケース部の基端側と前記注入管との間隙を塞ぐ結合部とを備えている。
そして、前記ケース部は、前記圧力検出部を収容して前記注入管に挿通される筒状の先端側ケース部と、前記先端側ケース部と別体の筒状に形成されて前記先端側ケース部の基端部に連結され、前記先端側ケース部とともに前記注入管に挿通されて前記結合部により前記注入管の基端部と結合される基端側ケース部とを有している。
上述の圧力測定装置において、前記圧力検出部は、前記先端側ケース部の先端部の内側に、前記先端側ケース部の延伸方向に沿って変位可能に取り付けられ、前記先端側ケース部の先端部に作用する圧力を受ける受圧ピストンと、前記先端側ケース部の内部に収容され、前記受圧ピストンを介して前記先端側ケース部の先端部に作用する圧力を測定する圧力センサと、前記受圧ピストンが前記先端側ケース部の先端部の内側における所定の変位規制位置よりも前記先端側ケース部の先端側に変位するのを規制する負圧規制部とを有していることが好ましい。
上述の圧力測定装置において、前記結合部は、前記基端側ケース部の外周部に設けられて前記注入管の基端部に設けられた注入側フランジ部と結合可能な検出側フランジ部と、前記検出側フランジ部と前記注入側フランジ部とに挟まれて前記基端側ケース部と前記注入管との間隙を塞ぐシール部材と、前記シール部材を挟むように前記検出側フランジ部と前記注入側フランジ部とを結合させる結合部材とを有することが好ましい。
上述の圧力測定装置において、前記ケース部の先端側が前記隔壁に設けられた前記注入管に挿通されて、前記圧力検出部が前記カッターヘッドと前記隔壁との間の空間内における土圧を測定可能であることが好ましい。
本発明によれば、シールド掘進機の圧力測定装置が、シールドフレームまたは隔壁に設けられた注入管に先端側を挿通させることが可能なケース部と、ケース部の先端側に収容された圧力検出部と、ケース部の基端側と注入管との間隙を塞ぐ結合部とを備えて構成されるため、シールドフレームまたは隔壁に設けられた既存の注入管に圧力測定装置を取り付けることができる。そのため、専用の交換機構を設ける必要がなく、圧力測定装置の構成を簡便にすることが可能になる。また、シールドフレームに設けられた注入管に圧力測定装置を取り付けることができるため、シールド掘進機におけるシールドフレームの周囲に作用する圧力(例えば、シールドフレームの周囲の土圧や裏込め材の充填圧力等)を測定することが可能になる。
また、ケース部は、圧力検出部を収容する筒状の先端側ケース部と、先端側ケース部と別体の筒状に形成されて先端側ケース部の基端部に連結される基端側ケース部とを有している。これにより、先端側ケース部を共通化して、基端側ケース部の長さを変えることで、ケース部全体の長さを容易に変更することができる。そのため、注入管の長さに応じて圧力測定装置を容易に作製することが可能になる。
また、圧力検出部は、受圧ピストンが所定の変位規制位置よりも先端側ケース部の先端側に変位するのを規制する負圧規制部を有している。これにより、例えば、土砂に凝固性を有する地盤改良材が注入された状態の土圧を測定する場合に、先端側ケース部の先端部に一時的に付着した土砂が剥離して受圧ピストンに負圧力が作用しても、負圧規制部によって受圧ピストンが先端側に変位するのを規制することができる。そのため、圧力センサに過大な負圧力が生じるのを防止することができ、圧力センサの破損を防止することができる。
また、結合部は、注入管に設けられた注入側フランジ部と結合可能な検出側フランジ部と、検出側フランジ部と注入側フランジ部とに挟まれて基端側ケース部と注入管との間隙を塞ぐシール部材と、シール部材を挟むように検出側フランジ部と注入側フランジ部とを結合させる結合部材とを有していることで、簡便なシール部材により基端側ケース部と注入管との間隙を塞ぐことができる。そのため、簡便な構成で土水の侵入を防止することが
できる。
また、ケース部の先端側が隔壁に設けられた注入管に挿通されて、圧力検出部がカッターヘッドと隔壁との間の空間内における土圧を測定可能であることで、簡便な構成で、カッターヘッドと隔壁との間の空間内における土圧を測定することができる。
隔壁側注入口部に圧力測定装置が取り付けられた状態を示す側面図(部分断面図)である。 シールド掘進機の側断面図である。 図2の矢印III−IIIの方向から見た断面図である。 図2の矢印IV−IVの方向から見た断面図である。 図2の矢印V−Vの方向から見た断面図である。 外周側注入口部の側面図(部分断面図)である。 圧力測定装置の側断面図である。 圧力測定装置の先端部近傍を示す拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図2〜図5を参照しながら、シールド掘進機1の概要について説明する。本実施形態のシールド掘進機1は、図2に示すように、前後のシールドフレーム10,20と、カッターヘッド30とを主体に構成される。前部シールドフレーム10は前後方向に延びる筒状に形成され、前部シールドフレーム10の前端部にカッターヘッド30が回転可能に配設される。後部シールドフレーム20は前後方向に延びる筒状に形成され、油圧シリンダ16を介して前部シールドフレーム10の後端部と後部シールドフレーム20の前端部とが連結される。なお、後部シールドフレーム20の前端部は、前部シールドフレーム10の後端部の内側に入り込んで摺接するようになっている。
前部シールドフレーム10の前部内側におけるカッターヘッド30の後方に、前部シールドフレーム10の内部空間を前後に仕切る隔壁11が設けられる。前部シールドフレーム10の内側におけるカッターヘッド30と隔壁11との間に、カッターヘッド30によって掘削された土砂が取り込まれるチャンバー室12が形成される。前部シールドフレーム10と後部シールドフレーム20とに跨って、チャンバー室12内に取り込まれた土砂を隔壁11の下部から後方に搬送するスクリューコンベヤ13が設けられる。
隔壁11の中央部に、カッターヘッド30を回転可能に支持する回転支持部35が設けられる。カッターヘッド30は、回転支持部35に設けられた駆動モータ37により回転駆動されて地山を掘削し、掘削した土砂をチャンバー室12内に取り込むようになっている。カッターヘッド30は、円形枠状に形成されたカッターフレーム31と、カッターフレーム31の前面中央に設けられたフィッシュテール32と、カッターフレーム31およびフィッシュテール32の前面側に設けられた複数のカッタービット33等から構成される。なお、カッターフレーム31の後面側に、掘削した土砂の性状をコントロールする薬剤を供給可能な配管34が設けられる。また、駆動モータ37は、回転支持部に35の後部に複数(例えば、図3に示すように8個)配設され、回転支持部に35に内蔵された駆動ギヤ36を介してカッターヘッド30を回転駆動する。
図3に示すように、隔壁11の中間部における回転支持部35の左側近傍と右側近傍に、加泥材等の注入材をチャンバー室12内に注入可能な隔壁側注入口部50が設けられる。この隔壁側注入口部50の隔壁側注入管52(図1を参照)に、チャンバー室12内の土圧を測定する圧力測定装置100が取り付けられる。また、隔壁11の下部におけるス
クリューコンベヤ13の左側近傍と右側近傍に、上方の隔壁側注入口部50と大きさが異なる他は同様な構成の隔壁側注入口部50´が設けられる。加泥材等の注入材は、当該注入材を供給する供給装置(図示せず)を用いて下方の隔壁側注入口部50´からチャンバー室12内に注入される。
図2に示すように、前部シールドフレーム10の後部内側と後部シールドフレーム20の前部内側とに跨って、前部シールドフレーム10の後端部と後部シールドフレーム20の前端部とを連結する油圧シリンダ16が設けられる。油圧シリンダ16は、前部シールドフレーム10および後部シールドフレーム20の内周方向に沿って複数(例えば、図4および図5に示すように8個)並んで配設される。なお、複数の油圧シリンダ16を別個に伸縮させることにより、前後のシールドフレーム10,20を屈曲した形状にして、シールド掘進機1の掘進方向を大きく曲げることができるようになっている。
また、前部シールドフレーム10の後部内側と後部シールドフレーム20の前部内側とに跨って、シールド掘進機1を掘進させるためのシールドジャッキ17が設けられる。油圧式のシールドジャッキ17は、前部シールドフレーム10および後部シールドフレーム20の内周方向に沿って、油圧シリンダ16と交互に複数(例えば、図4および図5に示すように10個)並んで配設される。なお、シールドジャッキ17は、前部シールドフレーム10の後部内側に固定されて後方へ伸縮可能に構成される。
前部シールドフレーム10の胴部に、裏込め材等の注入材を前部シールドフレーム10の外部側に注入可能な前部外周側注入口部60が設けられる。前部外周側注入口部60は、前部シールドフレーム10の内周方向に沿って複数(例えば、図4に示すように6個)並んで配設される。
後部シールドフレーム20の内側に、複数のセグメント(図示せず)を結合させてセグメントリングSRを構築するエレクタ装置21が設けられる。後部シールドフレーム20の胴部に、裏込め材等の注入材を後部シールドフレーム20の外部側に注入可能な後部外周側注入口部22が設けられる。後部外周側注入口部22は、後部シールドフレーム20の内周方向に沿って複数(例えば、図5に示すように6個)並んで配設される。
このようなシールド掘進機1において、トンネルを掘削形成する際、駆動モータ37によりカッターヘッド30を回転させながら、シールドジャッキ17を後方へ伸長させて既設のセグメントリングSRに当接させる。これにより、回転するカッターヘッド30が前方の地山を掘削しつつ、シールドジャッキ17がセグメントリングSRを押圧する際の反力によって前後のシールドフレーム10,20が前進する。そして、シールドジャッキ17を縮小させて既設のセグメントリングSRとの間に間隙部を形成し、エレクタ装置21により当該間隙部にセグメント(図示せず)を組み込んで新たなセグメントリングSRを構築する。この作業を繰り返すことによってトンネルが掘削形成される。
カッターヘッド30によって掘削された土砂は、チャンバー室12内に取り込まれる。チャンバー室12内に取り込まれた土砂は、スクリューコンベヤ13によって後方に搬送されて外部に排出される。本実施形態では、掘削の際、隔壁11の隔壁側注入口部50に取り付けられた圧力測定装置100を用いてチャンバー室12内の土圧を測定し、チャンバー室12内の土圧が所定範囲内になるように掘削を行う。
次に、本実施形態の隔壁側注入口部50について、図1を参照しながら説明する。隔壁側注入口部50は、固定フランジ部51と、隔壁側注入管52と、開閉バルブ53と、注入側フランジ部54とを有して構成される。固定フランジ部51は、金属材料を用いて円盤状に形成され、溶接等の結合手段により隔壁側注入管52の先端外周部に傾斜して結合
される。固定フランジ部51は、フランジ固定ボルト15を用いて、隔壁11に形成された隔壁側開口部14を覆うように隔壁11の後面側に取り付け固定される。これにより、隔壁側注入管52の先端部に形成された隔壁側注入口55が隔壁側開口部14を介してチャンバー室12内に露出する。
隔壁側注入管52は、金属材料を用いて管状に形成される。隔壁側注入管52の先端部に、前部シールドフレーム10における隔壁11より前方の内部空間(すなわち、チャンバー室12)と連通する隔壁側注入口55が形成される。一方、隔壁側注入管52の基端部に、前部シールドフレーム10における隔壁11より後方の内部空間と連通する隔壁側挿入口56が形成される。隔壁側注入管52の中間部に、隔壁側注入管52内の管路を開閉可能な開閉バルブ53が設けられる。
開閉バルブ53は、ボールバルブ等を用いて構成され、フランジや締結ボルト等の連結手段を用いて、隔壁側注入管52の中間部に連結される。開閉バルブ53は、作業者がコック53aを揺動させることにより、隔壁側注入管52内の管路を開閉させることができるようになっている。注入側フランジ部54は、金属材料を用いて円盤状に形成され、溶接等の結合手段により隔壁側注入管52の基端外周部に結合される。注入側フランジ部54には、圧力測定装置100の検出側フランジ部141や、加泥材等の注入材を供給する供給装置(図示せず)の先端部(フランジ部)を結合させることができるようになっている。
次に、本実施形態の前部外周側注入口部60について、図6を参照しながら説明する。前部外周側注入口部60は、外周側注入管62と、開閉バルブ63とを有して構成される。外周側注入管62は、金属材料を用いて、先端外周部にネジ部を有する管状に形成される。外周側注入管62は、前部シールドフレーム10の胴部に形成された外周側開口部18に螺合されて前部シールドフレーム10の胴部内側に取り付け固定される。これにより、外周側注入管62の先端部に形成された外周側注入口65が外周側開口部18を介して前部シールドフレーム10の外部側に露出する。なお、外周側注入管62の先端外周部のネジ部に、前部シールドフレーム10における隔壁11より後方の内部空間に土水が侵入するのを防止するパイプシール部材67が付着されている。
外周側注入管62の先端部に、前部シールドフレーム10の外部空間と連通する外周側注入口65が形成される。一方、外周側注入管62の基端部に、前部シールドフレーム10における隔壁11より後方の内部空間と連通する外周側挿入口66が形成される。外周側注入管62の中間部に、外周側注入管62内の管路を開閉可能な開閉バルブ63が設けられる。開閉バルブ63は、ボールバルブ等を用いて構成され、外周側注入管62の中間部に一体的に形成される。開閉バルブ63は、作業者がコック63aを揺動させることにより、外周側注入管62内の管路を開閉させることができるようになっている。外周側注入管62の基端部には、裏込め材等の注入材を供給する供給装置(図示せず)の先端部を結合させることができるようになっている。なお、後部外周側注入口部22は、前部外周側注入口部60と同様の構成であり、詳細な図示および説明を省略する。
次に、本実施形態の圧力測定装置100について、図1および図7〜図8を参照しながら説明する。圧力測定装置100は、図1および図7に示すように、ケース部110と、圧力検出部130と、結合部140とを有し、隔壁側注入口部50の隔壁側注入管52に取り付け可能に構成される。ケース部110は、図7に示すように、先端側ケース部111と、先端側ケース部111と別体の基端側ケース部121とから構成され、隔壁側注入管52の隔壁側挿入口56から隔壁側注入管52内の管路に挿通可能な筒状に形成される。ケース部110は、開閉バルブ53により隔壁側注入管52内の管路が開通した状態で、先端側ケース部111の先端部が隔壁側注入管52の先端部の隔壁側注入口55に位置
するように挿通される。
先端側ケース部111は、金属材料を用いて、隔壁側注入管52の内径よりも若干小さい外径を有する筒状に形成される。先端側ケース部111は、圧力検出部130を収容して隔壁側注入管52内の管路に挿通されるようになっている。図8に示すように、先端側ケース部111の先端部の内側に、圧力検出部130の受圧ピストン132が先端側ケース部111の延伸方向に沿って変位可能に収容されるピストン収容部112が形成される。ピストン収容部112の基端部に、受圧ピストン132の負圧規制部133が当接可能な段差状のピストン当接部113が形成される。なお、ピストン収容部112の先端に位置する先端側ケース部111の先端部に、圧力検出部130の接触板131が結合される。
先端側ケース部111の中間部に、圧力検出部130の圧力センサ135を収容可能なセンサ収容部114がピストン収容部112の基端部に繋がって形成される。センサ収容部114の胴部に、圧力検出部130のピストン当接ネジ134が螺合して取り付けられるネジ取付部115が形成される。先端側ケース部111の基端内周部に、基端側ケース部121の基端側連結ネジ部122と螺合する先端側連結ネジ部116が形成される。
図7に示すように、基端側ケース部121は、金属材料を用いて、隔壁側注入管52の内径よりも若干小さい外径を有する筒状に形成される。基端側ケース部121の内側には、先端側ケース部111に収容された圧力検出部130から延びる出力ケーブル138が挿通されるようになっている。基端側ケース部121の先端外周部に、先端側ケース部111の先端側連結ネジ部116と螺合する基端側連結ネジ部122が形成される。先端側ケース部111の先端側連結ネジ部116と基端側ケース部121の基端側連結ネジ部122とを螺合させることで、先端側ケース部111の基端部に基端側ケース部121が連結される。
基端側連結ネジ部122の基端側の段差部に、先端側連結ネジ部116と基端側連結ネジ部122との隙間からケース部110の内側に土水が侵入するのを防ぐOリング123が取り付けられる。樹脂製のOリング123は、先端側連結ネジ部116と基端側連結ネジ部122とが螺合した状態で、先端側連結ネジ部116の縁部と基端側連結ネジ部122の段差部とに挟まれて弾性変形し、先端側連結ネジ部116と基端側連結ネジ部122との隙間を塞ぐようになっている。なお、基端側ケース部121の基端部に、結合部140の検出側フランジ部141が結合される。
圧力検出部130は、図8に示すように、接触板131と、受圧ピストン132と、圧力センサ135とを有し、先端側ケース部111の先端部に作用する圧力を測定可能に構成される。接触板131は、弾性変形可能な金属板材を用いて、先端側ケース部111の外周形状に合わせた薄い円盤状に形成される。接触板131は、溶接等の結合手段により先端側ケース部111の先端部に結合され、先端側ケース部111の先端開口部を塞ぐようになっている。
受圧ピストン132は、金属材料を用いて、胴部の外径がピストン収容部112の内径よりも若干小さい円柱状に形成される。受圧ピストン132は、ピストン収容部112の内側に先端側ケース部111の延伸方向に沿って変位可能に収容され、接触板131を介して先端側ケース部111の先端部に作用する圧力を受けるようになっている。なお、受圧ピストン132の先端部が接触板131に接触し、受圧ピストン132の基端部が圧力センサ135の鋼球137に接触するように配置される。
受圧ピストン132の基端部の外周側に、胴部よりも外径の大きいフランジ形の負圧規
制部133が形成される。負圧規制部133は、ピストン収容部112よりも内径の大きいセンサ収容部114の内側に配置され、ピストン収容部112に収容された受圧ピストン132が所定の変位規制位置に達すると、ピストン収容部112の基端部に形成されたピストン当接部113に当接する。これにより、負圧規制部133(およびピストン当接部113)は、受圧ピストン132が所定の変位規制位置よりも先端側ケース部111の先端側に変位するのを規制し、圧力センサ135に負圧力が作用して破損するのを防止している。なお、受圧ピストン132の所定の変位規制位置として、例えば、圧力センサ135で検出される圧力が零となる位置、すなわち圧力センサ135で負圧力が検出されない位置に設定される。また例えば、受圧ピストン132の所定の変位規制位置として、圧力センサ135が故障しない範囲で負圧力を検出可能な位置に設定されてもよい。
また、センサ収容部114の内側における負圧規制部133の基端側近傍に、ピストン当接ネジ134が配設される。ピストン当接ネジ134は、センサ収容部114の胴部に形成されたネジ取付部115に螺合して取り付けられ、ピストン当接ネジ134の頭部がセンサ収容部114の胴部に埋没するとともに、ピストン当接ネジ134の脚部がセンサ収容部114の内側に突出するようになっている。これにより、ピストン当接ネジ134は、圧力センサ135の交換時等において、受圧ピストン132の胴部がピストン収容部112からセンサ収容部114の方に抜け出す前に、受圧ピストン132の負圧規制部133に当接する。なお、受圧ピストン132をピストン収容部112に対して着脱させる際には、ピストン当接ネジ134はネジ取付部115から取り外される。
圧力センサ135は、歪みゲージ等を用いて構成され、センサ収容部114の内側に収容される。圧力センサ135の先端側に、圧力センサ135で検出する圧力を受ける受圧部136が設けられる。受圧部136の中央部に、受圧ピストン132の基端部に接触可能な鋼球137が嵌め込まれている。圧力センサ135は、鋼球137が受圧ピストン132の基端部に接触した状態で、センサ固定部材139を用いてセンサ収容部114の内側に固定される。これにより、圧力センサ135は、接触板131および受圧ピストン132を介して先端側ケース部111の先端部に作用する圧力を測定する。センサ固定部材139は、外周部にネジ部を有して、圧力センサ135における出力ケーブル138との接続部分を挿通させることが可能な円環状に形成される。センサ固定部材139は、センサ収容部114の基端側内周部に形成されたネジ部に螺合し、センサ収容部114の基端側から圧力センサ135を固定するようになっている。
圧力センサ135の基端側に、圧力センサ135の検出信号を送信可能な出力ケーブル138が電気的に接続される。出力ケーブル138は、センサ収容部114の基端側からセンサ収容部114と連通する基端側ケース部121の内側に挿通され、検出側フランジ部141のケーブル挿通穴143を通ってケース部110の外方へ延びる。ケース部110の外方へ延びた出力ケーブル138は、前部シールドフレーム10の内側に設けられたシーケンサ(図示せず)と電気的に接続される。これにより、圧力センサ135は、出力ケーブル138を介してシーケンサと電気的に接続され、圧力センサ135からシーケンサへ圧力の検出信号が出力される。
結合部140は、図7に示すように、検出側フランジ部141と、フランジシール部材145と、締結ボルト147および締結ナット148とを有し、隔壁側注入管52の内側に挿通された基端側ケース部121と隔壁側注入管52の基端部とを結合させて、基端側ケース部121と隔壁側注入管52との間隙を塞ぐように構成される。検出側フランジ部141は、金属材料を用いて円盤状に形成され、溶接等の結合手段により基端側ケース部121の基端部に結合される。検出側フランジ部141の外周側は、基端側ケース部121の基端外周部より外方に拡がり、隔壁側注入管52の注入側フランジ部54と重なって結合できるようになっている。検出側フランジ部141の外周側に、締結ボルト147の
ネジ部が挿通されるネジ挿通穴142が複数形成される。検出側フランジ部141のネジ挿通穴142は、注入側フランジ部54のネジ挿通穴(図示せず)に合わせて形成される。
検出側フランジ部141の中央部は、基端側ケース部121の基端開口部を塞ぐようになっている。検出側フランジ部141の中央部に、圧力センサ135の出力ケーブル138が挿通されるケーブル挿通穴143が形成される。検出側フランジ部141の基端側の表面に、作業者が把持可能なハンドル144が結合されている。また、検出側フランジ部141の基端側の表面に、ケーブル挿通穴143を塞ぐためのシール収容部材153が取り付けられる。シール収容部材153は、固定ネジ155により検出側フランジ部141に固定可能なフランジ部を有する段付き筒状に形成される。シール収容部材153の先端側は、ケーブル挿通穴143と出力ケーブル138との間の筒状間隙部に挿入され、シール収容部材153の内側に出力ケーブル138が挿通されるようになっている。
シール収容部材153の段差部の外側に形成された溝部に第1ケーブルシール部材151が収容され、シール収容部材153の段差部の内側に第2ケーブルシール部材152が収容される。第1ケーブルシール部材151は、樹脂材料を用いて円環状に形成され、シール収容部材153の段差部と検出側フランジ部141とに挟まれてケーブル挿通穴143の周辺部を塞ぐようになっている。第2ケーブルシール部材152は、樹脂材料を用いて出力ケーブル138を挿通させることが可能な筒状に形成され、シール固定部材154によりシール収容部材153の内側に固定される。第2ケーブルシール部材152は、シール収容部材153の内周部とシール固定部材154とに挟まれてケーブル挿通穴143における出力ケーブル138の挿通部を塞ぐようになっている。シール固定部材154は、外周部にネジ部を有して、出力ケーブル138を挿通させることが可能な円環状に形成される。シール固定部材154は、シール収容部材153の基端側内周部に形成されたネジ部に螺合し、シール収容部材153の基端側から第2ケーブルシール部材152を固定するようになっている。
フランジシール部材145は、樹脂材料を用いて、中央に開口部を有する円盤状に形成される。フランジシール部材145は、開口部にケース部110(基端側ケース部121)が挿通された状態で、検出側フランジ部141と注入側フランジ部54とに挟まれ、基端側ケース部121と隔壁側注入管52との間隙を塞ぐようになっている。これにより、チャンバー室12側から隔壁側注入管52とケース部110(基端側ケース部121)との間隙に侵入した土水が、前部シールドフレーム10における隔壁11より後方の内部区間に侵入するのを防止することができる。フランジシール部材145の外周側には、締結ボルト147のネジ部が挿通されるネジ挿通穴146が複数形成される。フランジシール部材145のネジ挿通穴146は、注入側フランジ部54のネジ挿通穴(図示せず)に合わせて形成される。
締結ボルト147および締結ナット148は、注入側フランジ部54のネジ挿通穴(図示せず)に合わせて形成される。締結ボルト147および締結ナット148は、互いに螺合することで、検出側フランジ部141と注入側フランジ部54とを締結して結合させる。これにより、検出側フランジ部141および注入側フランジ部54を介して、隔壁側注入管52内の管路に挿通されたケース部110(基端側ケース部121)が隔壁側注入管52の基端部に結合されて固定され、圧力測定装置100が隔壁側注入管52に取り付け固定される。
以上のように構成される圧力測定装置100を、隔壁側注入口部50の隔壁側注入管52に取り付けるには、まず、開閉バルブ53のコック53aを揺動操作して、開閉バルブ53が隔壁側注入管52内の管路を開通した状態にする。次に、ケース部110の先端側
ケース部111と基端側ケース部121とをこの順で、隔壁側注入管52の隔壁側挿入口56から隔壁側注入管52内の管路に挿通させる。なおこのとき、フランジシール部材145を隔壁側注入管52の注入側フランジ部54に重ねておく。これにより、ケース部110が隔壁側注入管52内の管路に挿通された状態で、基端側ケース部121の基端部に結合された検出側フランジ部141が、フランジシール部材145を挟むようにして注入側フランジ部54と重なる。
次に、締結ボルト147のネジ部を、検出側フランジ部141のネジ挿通穴142、フランジシール部材145のネジ挿通穴146、および注入側フランジ部54のネジ挿通穴(図示せず)に挿通させる。そして、締結ボルト147と締結ナット148とを螺合させ、検出側フランジ部141と注入側フランジ部54とを締結して結合させる。これにより、検出側フランジ部141および注入側フランジ部54を介して、隔壁側注入管52内の管路に挿通されたケース部110(基端側ケース部121)が隔壁側注入管52の基端部に結合されて固定され、圧力測定装置100が隔壁側注入管52に取り付け固定される。またこのとき、圧力検出部130を収容した先端側ケース部111の先端部が、隔壁側注入管52の先端部に位置し、隔壁側注入管52の隔壁側注入口55および隔壁11の隔壁側開口部14を介してチャンバー室12内に露出する。
このようにして、隔壁側注入管52に取り付けられた圧力測定装置100は、チャンバー室12内の土圧を測定することが可能になる。前述したように、カッターヘッド30によって掘削された土砂は、チャンバー室12内に取り込まれて堆積し、チャンバー室12内に堆積した土砂による土圧が先端側ケース部111の先端部に作用する。このとき、圧力検出部130の圧力センサ135は、接触板131および受圧ピストン132を介して先端側ケース部111の先端部に作用する土圧を測定する。圧力センサ135は、測定した土圧の検出信号を、出力ケーブル138を介してシーケンサ(図示せず)へ出力する。
なお、圧力測定装置100が故障した場合や、所定の時期に圧力センサ135を校正する場合に、圧力測定装置100を取り外して交換する作業が行われる。隔壁側注入管52から圧力測定装置100を取り外すには、締結ナット148を締結ボルト147から取り外し、締結ボルト147を、検出側フランジ部141のネジ挿通穴142、フランジシール部材145のネジ挿通穴146、および注入側フランジ部54のネジ挿通穴(図示せず)から抜去する。そして、ケース部110を隔壁側注入管52から抜去し、開閉バルブ53のコック53aを揺動操作して、開閉バルブ53が隔壁側注入管52内の管路を閉鎖した状態にする。これにより、隔壁側注入管52から圧力測定装置100を取り外しても、開閉バルブ53により土水の侵入を防止することができる。また、圧力測定装置100を取り外した後、ケース部110および圧力検出部130の代わりに隔壁側注入管52内の管路に挿通可能な棒状の塞栓部を有して、圧力測定装置100と同様に形成されたプラグ(図示せず)を、圧力測定装置100に代えて隔壁側注入管52に取り付けるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、シールド掘進機1の圧力測定装置100が、隔壁11に設けられた隔壁側注入管52に先端側を挿通させることが可能なケース部110と、ケース部110の先端側に収容された圧力検出部130と、ケース部110の基端側と隔壁側注入管52との間隙を塞ぐ結合部140とを備えて構成されるため、隔壁11に設けられた既存の注入管に圧力測定装置100を取り付けることができる。そのため、専用の交換機構を設ける必要がなく、圧力測定装置100の構成を簡便にすることが可能になる。
また、ケース部110は、圧力検出部130を収容する筒状の先端側ケース部111と、先端側ケース部111と別体の筒状に形成されて先端側ケース部111の基端部に連結
される基端側ケース部121とを有している。これにより、先端側ケース部111を共通化して、基端側ケース部121の長さを変えることで、ケース部110全体の長さを容易に変更することができる。そのため、注入管の長さに応じて圧力測定装置100を容易に作製することが可能になる。
また、圧力検出部130は、受圧ピストン132が所定の変位規制位置よりも先端側ケース部111の先端側に変位するのを規制する負圧規制部133を有している。これにより、例えば、土砂に凝固性を有する地盤改良材が注入された状態の土圧を測定する場合に、先端側ケース部111の先端部に一時的に付着した土砂が剥離して受圧ピストン132に負圧力が作用しても、負圧規制部133によって受圧ピストン132が先端側に変位するのを規制することができる。そのため、圧力センサ135に過大な負圧力が生じるのを防止することができ、圧力センサ135の破損を防止することができる。また例えば、地中に埋設されたコンクリートの圧力を測定する場合に、先端側ケース部111の先端部に一時的に付着したコンクリートが剥離して受圧ピストン132に負圧力が作用しても、負圧規制部133によって同様に、圧力センサ135に過大な負圧力が生じるのを防止することができ、圧力センサ135の破損を防止することができる。
また、結合部140は、隔壁側注入管52に設けられた注入側フランジ部54と結合可能な検出側フランジ部141と、検出側フランジ部141と注入側フランジ部54とに挟まれて基端側ケース部121と隔壁側注入管52との間隙を塞ぐフランジシール部材145と、フランジシール部材145を挟むように検出側フランジ部141と注入側フランジ部とを結合させる締結ボルト147および締結ナット148とを有していることで、簡便なフランジシール部材145により基端側ケース部121と隔壁側注入管52との間隙を塞ぐことができる。そのため、簡便な構成で土水の侵入を防止することができる。
また、ケース部110の先端側が隔壁11に設けられた隔壁側注入管52に挿通されて、圧力検出部130がカッターヘッド30と隔壁11との間の空間(チャンバー室12)内における土圧を測定可能であることで、簡便な構成で、カッターヘッド30と隔壁11との間の空間(チャンバー室12)内における土圧を測定することができる。
上述の実施形態において、圧力測定装置100が隔壁側注入口部50の隔壁側注入管52に取り付けられているが、これに限られるものではない。例えば、圧力測定装置100は、前部シールドフレーム10に設けられた前部外周側注入口部60の外周側注入管62に取り付けられてもよく、後部シールドフレーム20に設けられた外周側注入口部22の外周側注入管(図示せず)に取り付けられてもよい。このように、前後のシールドフレーム10,20に設けられた既存の注入管に圧力測定装置100を取り付けることができるため、シールド掘進機1における前後のシールドフレーム10,20の周囲に作用する圧力(例えば、前後のシールドフレーム10,20の周囲の土圧や裏込め材の充填圧力等)を測定することが可能になる。
なお、圧力測定装置100を前部外周側注入口部60の外周側注入管62に取り付ける場合、予め、溶接等により外周側注入管62の基端外周部に注入側フランジ部(図示せず)を結合させる。次に、開閉バルブ63のコック63aを揺動操作して、開閉バルブ63が外周側注入管62内の管路を開通した状態にする。次に、ケース部110の先端側ケース部111と基端側ケース部121とをこの順で、外周側注入管62の外周側挿入口66から外周側注入管62内の管路に挿通させる。なおこのとき、フランジシール部材145を外周側注入管62の注入側フランジ部に重ねておく。これにより、ケース部110が外周側注入管62内の管路に挿通された状態で、基端側ケース部121の基端部に結合された検出側フランジ部141が、フランジシール部材145を挟むようにして外周側注入管62の注入側フランジ部と重なる。
そして、上述の実施形態の場合と同様に、締結ボルト147と締結ナット148とを螺合させ、検出側フランジ部141と注入側フランジ部(図示せず)とを締結して結合させる。これにより、検出側フランジ部141および注入側フランジ部を介して、外周側注入管62内の管路に挿通されたケース部110(基端側ケース部121)が外周側注入管62の基端部に結合されて固定され、圧力測定装置100が外周側注入管62に取り付け固定される。またこのとき、圧力検出部130を収容した先端側ケース部111の先端部が、外周側注入管62の先端部に位置し、外周側注入管62の外周側注入口65および前部シールドフレーム10の外周側開口部18を介して前部シールドフレーム10の外部側に露出する。
このようにして、外周側注入管62に取り付けられた圧力測定装置100は、前部シールドフレーム10の周囲の土圧や裏込め材の充填圧力等を測定することが可能になる。なおこのとき、圧力検出部130の圧力センサ135は、上述の実施形態の場合と同様に、先端側ケース部111の先端部に作用する土圧等を測定し、測定した土圧等の検出信号を、出力ケーブル138を介してシーケンサ(図示せず)へ出力する。また、外周側注入管62から圧力測定装置100を取り外すには、上述の実施形態の場合と同様に、締結ナット148を締結ボルト147から取り外して、締結ボルト147を抜去する。そして、ケース部110を外周側注入管62から抜去し、開閉バルブ63のコック63aを揺動操作して、開閉バルブ63が外周側注入管62内の管路を閉鎖した状態にする。これにより、外周側注入管62から圧力測定装置100を取り外しても、開閉バルブ63により土水の侵入を防止することができる。また、圧力測定装置100を取り外した後、上述の実施形態の場合と同様にプラグ(図示せず)を外周側注入管62に取り付けるようにしてもよい。
上述の実施形態において、圧力センサ135の出力ケーブル138が、検出側フランジ部141のケーブル挿通穴143に挿通されているが、これに限られるものではない。例えば、検出側フランジ部141の中央部に、基端側ケース部121の内側に挿通される出力ケーブル138と電気的に接続されたメタルコネクタを設けるようにしてもよい。なおこの場合、圧力センサ135の出力ケーブル138と電気的に接続されたメタルコネクタは、シーケンサ(図示せず)から延びる接続ケーブルと電気的に接続された相手側のメタルコネクタと着脱可能に嵌合接続される。このようにすれば、必要に応じて相手側のメタルコネクタを着脱させることにより、圧力測定装置100の取り付け作業および交換作業をより容易に行うことができる。
上述の実施形態において、基端側ケース部121の基端部に検出側フランジ部141が設けられているが、これに限られるものではなく、基端側ケース部121の中間部に検出側フランジ部が設けられるようにしてもよい。なおこの場合、基端側ケース部121の基端部に、基端側ケース部121の基端開口部を塞ぐカバー部材(図示せず)を設けるようにすれば、このカバー部材に、前述のシール収容部材153等、もしくは、メタルコネクタを取り付けることができる。
上述の実施形態において、シールド掘進機1が前後のシールドフレーム10,20を備えて構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、シールド掘進機が一体のシールドフレームを備えて構成されてもよく、シールドフレームは前後に分かれた構成でなくてもよい。
1 シールド掘進機
10 前部シールドフレーム
11 隔壁
12 チャンバー室
20 後部シールドフレーム
22 後部外周側注入口部
30 カッターヘッド
50 隔壁側注入口部
50 隔壁側注入管
53 開閉バルブ(53a コック)
54 注入側フランジ部
60 前部外周側注入口部
62 外周側注入管
63 開閉バルブ(63a コック)
100 圧力測定装置
110 ケース部
111 先端側ケース部
112 ピストン収容部
113 ピストン当接部
121 基端側ケース部
130 圧力検出部
131 接触板
132 受圧ピストン
133 負圧規制部
135 圧力センサ
140 結合部
141 検出側フランジ部
145 フランジシール部材
147 締結ボルト(結合部材)
148 締結ナット(結合部材)

Claims (4)

  1. 前後方向に筒状に延びるシールドフレームと、前記シールドフレームの前端部に設けられて掘削を行うカッターヘッドと、前記シールドフレームの内側における前記カッターヘッドの後方に設けられた隔壁とを備えたシールド掘進機に用いられる圧力測定装置であって、
    前記シールドフレームまたは前記隔壁に設けられた注入材を注入するための注入管に先端側を挿通させることが可能な筒状のケース部と、
    前記ケース部の先端側に収容されて前記ケース部の先端部に作用する圧力を測定可能な圧力検出部と、
    先端側が前記注入管に挿通された前記ケース部の基端側と前記注入管の基端部とを結合させて、前記ケース部の基端側と前記注入管との間隙を塞ぐ結合部とを備え、
    前記ケース部は、
    前記圧力検出部を収容して前記注入管に挿通される筒状の先端側ケース部と、
    前記先端側ケース部と別体の筒状に形成されて前記先端側ケース部の基端部に連結され、前記先端側ケース部とともに前記注入管に挿通されて前記結合部により前記注入管の基端部と結合される基端側ケース部とを有していることを特徴とするシールド掘進機の圧力測定装置。
  2. 前記圧力検出部は、
    前記先端側ケース部の先端部の内側に、前記先端側ケース部の延伸方向に沿って変位可能に取り付けられ、前記先端側ケース部の先端部に作用する圧力を受ける受圧ピストンと、
    前記先端側ケース部の内部に収容され、前記受圧ピストンを介して前記先端側ケース部の先端部に作用する圧力を測定する圧力センサと、
    前記受圧ピストンが前記先端側ケース部の先端部の内側における所定の変位規制位置よりも前記先端側ケース部の先端側に変位するのを規制する負圧規制部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のシールド掘進機の圧力測定装置。
  3. 前記結合部は、前記基端側ケース部の外周部に設けられて前記注入管の基端部に設けられた注入側フランジ部と結合可能な検出側フランジ部と、
    前記検出側フランジ部と前記注入側フランジ部とに挟まれて前記基端側ケース部と前記注入管との間隙を塞ぐシール部材と、
    前記シール部材を挟むように前記検出側フランジ部と前記注入側フランジ部とを結合させる結合部材とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のシールド掘進機の圧力測定装置。
  4. 前記ケース部の先端側が前記隔壁に設けられた前記注入管に挿通されて、前記圧力検出部が前記カッターヘッドと前記隔壁との間の空間内における土圧を測定可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のシールド掘進機の圧力測定装置。
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