JP4085274B2 - 地下タンク用水封装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油等を貯蔵する地下タンクの水封構造に関し、特に、地下タンクに必要な水圧を供給するための地下タンク用水封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
石油類は、引火性を有し、外部に漏出すると環境にも悪影響を及ぼしやすいため、石油類の貯蔵手段は、安全性や環境保全性に優れたものであることが必要である。石油類のこのような貯蔵手段としては、地中の岩盤に地下タンク(貯蔵空洞)を掘削し、この地下タンク内に石油類を収容する地下タンク方式のものが採用されている。地下タンク方式では、石油類の蒸気圧よりも大きい地下水圧がかかる深さに地下タンクが掘削され、地下タンクまで延びる亀裂等が地下水により塞がれることを利用して、石油類を地下タンク内に封じ込め(水封し)、貯蔵している。
【0003】
また、地下タンクに加わる地下水圧を安定化させるために、地下タンクの上側に水封設備を構成することも知られている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。水封設備は、地下タンクの上側で、この地下タンクに沿って延びるように、岩盤を掘削して形成配置された水封トンネルと、この水封トンネルから左右両側に延びるように、岩盤をボーリングして設けられた複数本又は多数本の水封用ボーリングと、を有していて、密封水を水封トンネル内に流し込んで水封用ボーリング内に供給すると、例えば地下水又は自然地下水が不足する場合でも、この水封用ボーリングから、地下トンネルに延びる亀裂等に密封水を送り込んで、地下トンネルの周りに十分な地下水圧が確保されるように機能することとなる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−297691号公報(第1頁、図6及び図7)
【特許文献2】
特開平11−280093号公報(第1頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、水封用ボーリングから地下タンクまで延びる亀裂等の形状は様々であり、一つの水封用ボーリングでは、水封用ボーリングが細い亀裂と交わり、この細い亀裂が、地下タンクに連なる太い亀裂と接続されているが、別の水封用ボーリングでは、直接、水封用ボーリングから太い亀裂が地下タンクまで延びているといった場合もある。このような場合には、例えば、一つの水封用ボーリング内に供給されている密封水の圧力を高め、細い亀裂から十分な量の密封水が太い亀裂内に供給されて、自然地下水が不足する場合でも、太い亀裂が満管状態となるようにしておくとともに、別の水封用ボーリング内に供給されている密封水の圧力を低く設定し、太い亀裂から大量の地下水が地下タンク内に流れ込まないようにしておく必要がある。地下タンク内に流れ込んだ地下水(自然地下水及び密封水)は、地上又は地表面側に排出されてから、再び水封用ボーリング内に供給されることとなるが、単位時間内に地下タンクに流れ込む地下水の量が多いと、地下水を地上又は地表面側に排出するために用いられる排出ポンプの負荷が過大となってしまうのである。
【0006】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載された水封設備では、それぞれの水封用ボーリング内に供給されている密封水の圧力はほぼ一定であり、地下タンクに延びる亀裂内の水量が不足して、地下タンク内の石油ガスが岩盤内に漏出したり、あるいは地下タンク内に流れ込む単位時間水量が大きくなり過ぎたりするおそれがある。
【0007】
そこで本発明は、水封用ボーリングごとに、あるいは適当にグループ化されている水封用ボーリンググループごとに、密封水の圧力等の水封状態を調整することができる地下タンク用水封装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の地下タンク用水封装置は、石油等の貯蔵に用いられる地下タンクを水封するための地下タンク用水封装置であって、地下タンクの周辺に形成された水封用ボーリング(岩盤に設けられた細くかつ比較的長い水封用の孔)の開口側に配置される、前記水封ボーリングの開口側を閉塞するためのパッカーと、前記パッカーを長さ方向に貫通するようにこのパッカーに設けられた、前記水封用ボーリング内に密封水を供給するための、例えば給水管である給水路と、を備えているものである。ここでは、それぞれの水封用ボーリングが異なるパッカーによって閉塞され、それぞれの水封用ボーリング内に、異なる給水路から密封水が供給されるといった密封水供給構造が構成される。このような密封水供給構造により、水封用ボーリングごとに、あるいは適当にグループ化されている水封用ボーリンググループごとに、供給される密封水の圧力あるいは供給されている密封水の圧力などの水封状態を調整して管理することができるようになり、岩盤中の亀裂等の形状に対応してこの亀裂等に密封水を供給することが可能となる。給水路には、例えば、密封水を送り込むための送水ポンプが、個別にあるいはグループごとに接続される。
【0009】
水封用ボーリング内の密封水の圧力は所定値又は所定値範囲に維持されることが好ましいが、密封水の圧力を維持するためには、給水路とは別に、パッカーを長さ方向に貫通するようにこのパッカーに、例えば排水管である排水路を設けておき、この排水路から水封用ボーリング内の密封水を排出しながら、給水路から密封水を供給するように構成するのが得策である。ただし、この場合には、密封水の給水量及び排水量を、密封水の亀裂等への浸透量よりも十分大きくする必要があるために、パッカーに設けられる給水路及び排水路の断面積は比較的大きなものとならざるを得ない。しかしながら、水封用ボーリングは、内径が100mmにも満たない場合が多く、通常は、76mm(3インチ)以下の内径を有するように形成されている。そして、パッカーは、無負荷状態すなわち収縮状態で、水封用ボーリングの内径よりも小さい外径を有していることが必要であり、したがって、60mm以下の外径(無負荷状態)のものに構成される場合も少なくない。ところが、このような小径のパッカーでは、給水路及び排水路を別々に形成し、しかも、それぞれの断面積を大きく設定しておくことは難しい。そこで、給水路及び排水路の一方が他方の外周に形成されているようにしておくのが効果的である。あるいは、給水管及び排水管の一方が他方の外周に配置されているようにしておく。このように構成することにより、給水路と排水路とを並べて配置した場合の配置スペースの径方向への広がりを抑えることができ、したがって、小径のパッカーに比較的大きな断面積を有する給水路と排水路とを設けることが可能となる。
【0010】
なお、本発明の地下タンク用水封装置を用いることにより、次のような地下タンク用水封設備を構成できる。
1.石油等の貯蔵に用いられる地下タンクを水封するための地下タンク用水封設備であって、地下タンクの周辺に形成された水封用ボーリング(岩盤に設けられた細くかつ比較的長い水封用の孔)と、この水封用ボーリングの開口側に配置される、前記水封用ボーリングの開口側を閉塞するためのパッカーと、前記パッカーを長さ方向に貫通するようにこのパッカーに設けられた、前記水封用ボーリング内に密封水を供給するための給水路と、を備えている地下タンク用水封設備。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明に係る地下タンク用水封装置が用いられる地下タンク用水封設備の全体構成を示す概念図、図2は地下タンク用水封装置のパッカーを地下タンク用水封設備の水封用ボーリング内に配置した状態を示す図、図3はパッカーの詳細を示すための正面図、図4はパッカーの詳細を示すための側面図である。
【0013】
地下タンク1は、水平方向に長く延びるように、岩盤を掘削して一対設けられていて、一対の地下タンク1、1は、所定の間隔を有して互いに平行に延びているが、長さ方向一端部下側同士が地下水用連絡路3によって接続され、長さ方向他端部上側同士が蒸気連絡路5によって接続されている。一方の地下タンク1には、地上に延びる排出管7の下端部が接続されていて、地下タンク1の内壁面から流れ出し、地下タンク1の底部に溜まった地下水は、この排出管7から地上に排出される。それぞれの地下タンク1内には、液化石油ガス(LPG)が貯蔵されているが、このLPGは、蒸気圧が地下タンク1に加わる自然地下水圧よりも若干低くなるように地下タンク1内に封入されている。
【0014】
地下タンク1の上側には、地下タンク1に十分な地下水圧が加わるようにするための地下タンク用水封設備9が設けられている。この水封設備9は、一対の地下タンク1、1の間の上側で水平に又は地下タンク1と平行に延びるように、岩盤を掘削して設けられた、比較的断面積の大きな中央トンネル11と、この中央トンネル11の幅方向両側からそれぞれ幅方向に延びるように、岩盤をボーリングして設けられた、例えば76mmの内径を有する複数本又は多数本の水封用ボーリング13と、を備えていて、中央トンネル11は地上に連絡され、水封用ボーリング13は、中央トンネル11の幅方向それぞれの側で、この中央トンネル11に沿ってほぼ等間隔で複数本設けられている。それぞれの水封用ボーリング13は、先端(外端)に向って下側に若干傾斜するようにボーリングされている。
【0015】
地下タンク用水封装置15は、水封用ボーリング13を閉塞するためのパッカー17と、パッカー17を長さ方向に貫通してこのパッカー17に固定された金属製の循環用パイプ19と、を備えていて、パッカー17が水封用ボーリング13の開口側に位置し、パッカー17の長さ方向一端(後端:中央トンネル11側に位置する端)から後方に突出している循環用パイプ19が中央トンネル11内に延びるように、それぞれの水封用ボーリング13に対応して水封設備9内に配置されている。
【0016】
パッカー17は、長さ方向他方側(前方あるいは外端側)の断面円形に形成された先端側支持金具21と、後方の断面円形に形成された後端側支持金具23と、先端部が先端側支持金具21の外周に嵌め付けられて支持され、後端部が後端側支持金具23の外周に嵌め付けられて支持された筒状のゴム栓25と、を有していて、先端側支持金具21の外周には抜け止め用の凹凸27が形成され、後端側支持金具23の外周にも抜け止め用の凹凸29が形成されているが、後端側支持金具23の後端部31は大径に構成されている。ゴム栓25の先端部は、抜け止め用の凹凸27に被さるように先端側支持金具21に嵌められ、そして、外周に嵌め付けられた締め付けリング33を径方向内側にかしめることにより、先端側支持金具21の外周に気密的に取り付けられて固定されている。また、ゴム栓25の後端部も、抜け止め用の凹凸29に被さるように後端側支持金具23に嵌められ、そして、外周に嵌め付けられた締め付けリング35を径方向内側にかしめることにより、後端側支持金具23の外周に気密的に取り付けられて固定されているが、ゴム栓25の後端は、後端側支持金具23の大径に形成された後端部31の先端側環状端面37に接触している。ゴム栓25は、加硫ゴム等のゴム弾性材料を用いて、径方向外側に膨張できるように形成されている。なお、ゴム栓25は、どちらの層もゴム弾性材料から形成されている2層構造とし、この2層間に補強糸層を配置して構成することができる。ゴム栓25をこのように構成することにより、耐圧性能の向上を図ることができる。また、岩盤表面には凹凸すなわち鋭利な突起が多く生じていて、パッカー17の水封用ボーリング13内への挿通配置時や水封用ボーリング13からの取り外し時に、ゴム栓25にキズ等が発生してパッカー17あるいはゴム栓25が破損するおそれがあるが、ゴム栓25のこういった構造によりこのような破損を効果的に防ぐことができる。なお、補強糸層は、補強糸をブレード状又はスパイラル状等に編組して構成してもよい。あるいは、補強糸を長さ方向に引き揃え、編組せずに補強糸層を構成してもよく、補強糸を長さ方向に配置して補強糸層を構成することにより、ゴム栓25を径方向外側に大きく膨張させることができるので、無負荷状態でのパッカー17の径をより小さくでき、パッカー17の挿通配置や取り外しを容易に行うことが可能となる。
【0017】
先端側支持金具21には、長さ方向に貫通する先端側取り付け孔39が多少偏心して形成され、後端側支持金具23にも、長さ方向に貫通する後端側取り付け孔41が、先端側取り付け孔39に対応するように、多少偏心して形成されていて、先端側取り付け孔39と後端側取り付け孔41とは同一の内径を有している。
【0018】
後端側支持金具23の後端側取り付け孔41には、循環用パイプ19が通されていて、この循環用パイプ19の先端部は、先端側支持金具21の先端側取り付け孔39を通過し、先端側支持金具21又はパッカー17の先端から突出している。循環用パイプ19は、例えば、後端側取り付け孔41の先端位置で溶接により、後端側支持金具23に気密的に固定され、かつ、例えば、先端側取り付け孔39の後端位置で溶接により、先端側支持金具21に気密的に固定されている。したがって、先端側支持金具21と後端側支持金具23とは、循環用パイプ19を介して、長さ方向に所定の間隔を有して位置決めされている。
【0019】
循環用パイプ19は、金属製の外側パイプ43と、この外側パイプ43内に同心的に配置された金属製の内側パイプ45と、を有し、内側パイプ45の内部が給水路47を形成するとともに、外側パイプ43及び内側パイプ45の間が環状の排水路49を形成していて、内側パイプ45の先端部及び後端部はそれぞれ、外側パイプ43から突出している。外側パイプ43の後端には内向きフランジ51が一体的に形成され、内向きフランジ51の内径は、この内向きフランジ51を通過している内側パイプ45あるいは内側パイプ45の後端部の外径とほぼ等しく設定されていて、内側パイプ45は、例えば、この内向きフランジ51に気密的に溶接されることにより、外側パイプ43に固定されている。したがって、外側パイプ43及び内側パイプ45の間に形成されている排水路49は、先端が外側パイプ43の先端で環状に開口し、かつ、後端が内向きフランジ51によって閉塞した、給水路47の外周に位置する環状路として形成されている。
【0020】
外側パイプ43の先端から突出している内側パイプ45の先端部の先端部分外周には雄ネジ(凹凸)53が形成され、樹脂製の給水ホース55の後端部が、この内側パイプ45の先端部分外周にきつくかつ密封的に嵌め付けられていて、給水ホース55の先端は水封用ボーリング13の先端手前に位置している。また、外側パイプ43の後端から突出している内側パイプ45の後端部の後端部分外周にも雄ネジ(凹凸)57が形成されていて、樹脂製の送水ホース59の先端部が、内側パイプ45の後端部分外周にきつくかつ密封的に嵌め付けられている。外側パイプ43の後端部には、外側パイプ43と内側パイプ45との間に、すなわち排水路49に連なるように、接続口部61が一体的に形成され、この接続口部61の外端部分外周には雄ネジ(凹凸)63が形成されていて、樹脂製の排水ホース65の先端部がこの接続口部61の外端部分外周にきつくかつ密封的に嵌め付けられている。
【0021】
後端側支持金具23には、加圧気体供給孔67が、後端側取り付け孔41の偏心方向と反対側に偏心し、かつ、長さ方向に貫通して設けられ、この加圧気体供給孔67の先端は、循環用パイプ19又は外側パイプ43の外周で、先端側支持金具21、後端側支持金具23及びゴム先25によって囲まれた閉塞空間に開口している。加圧気体供給孔67の後端部は、雌ネジ69を有する大径の取り付け部71として形成されていて、加圧気体供給孔67のこの取り付け部71には、後端部がガスボンベ等の加圧源(図示せず)に接続されたゴム製の加圧チューブ73の先端部に設けられている金属製の接続端子75がねじ込まれて接続されている。したがって、加圧源からの加圧気体は、加圧チューブ73及び加圧気体供給孔67を通ってゴム栓25の内側(循環用パイプ19又は外側パイプ43の外側)に供給され、ゴム栓25は、供給された加圧気体の圧力により径方向外側に膨張して水封用ボーリング13の内周面に押し付けられる(図3の仮想線参照)。加圧源には圧力計(図示せず)が接続される。
【0022】
図5は地下タンク用水封装置15の密封水の循環システムを説明するための概念図である。
【0023】
それぞれの地下タンク用水封装置15は、ゴム栓25が水封用ボーリング13の内周面に押し付けられた状態で、あるいは、パッカー17が水封用ボーリング13の開口側を閉塞した状態で、排水路49から密封水を排出しながら、給水路47を通って水封用ボーリング13内に密封水を供給する。すなわち、地下タンク用水封装置15は、密封水を、密封水源(図示せず)、給水路47、水封用ボーリング13、排水路49、そして密封水源といった順序で循環させながら、水封用ボーリング13内に供給している。密封水源に接続された送水ホース59から給水路47に送られた密封水は、水封用ボーリング13の先端手前で、給水ホース55の先端から水封用ボーリング13内に供給される。水封用ボーリング13内に供給された密封水は、水封用ボーリング13内を後方に向って流れ、パッカー17の先端近傍に配置されている開口から排水路49内に流れ込む。排水路49内に流れ込んだ密封水は、接続口部61を通って排水ホース65に送られ、密封水源に戻される。
【0024】
密封水の循環は、中央トンネル11の幅方向それぞれの側で、順に複数本の水封用ボーリング13をグループ化し、それぞれのグループを単位として管理されている。ここでは、5本の水封用ボーリング13が1つのグループを構成している。それぞれのグループでは、5つの地下タンク用水封装置15の送水ホース59後端部同士を連結するグループ給水管77が中央トンネル11内に位置するように設けられ、このグループ給水管77と、密封水源(例えば、中央トンネル11内に設置することができる)から中央トンネル11内を通って延びるメイン給水管79との間に、グループ給水管77に密封水を送るための送水ポンプ81が配置されている。それぞれの送水ポンプ81の送水圧は個別に設定あるいは制御される。また、それぞれのグループでは、5つの地下タンク用水封装置15の排水ホース65後端部同士を連結するグループ排水管83が中央トンネル11内に位置するように設けられ、このグループ排水管83は、中央トンネル11内を通って密封水源に延びるメイン排水管85と接続されていて、それぞれの排水ホース65からの排水がメイン排水管85から密封水源に回収されるように構成されている。なお、それぞれの送水ポンプ81には送水圧力計87及び積算流量計89が設けられ、それぞれの排水ホース65には、水封用ボーリング13内の密封水圧を計測するための圧力計91が設けられている。また、グループ排水管83とメイン排水管85との間には積算流量計93が設けられている。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の地下タンク用水封装置を用いれば、地下タンクに適切な地下水圧を加えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下タンク用水封装置が用いられる地下タンク用水封設備の全体構成を示す概念図である。
【図2】地下タンク用水封装置のパッカーを地下タンク用水封設備の水封用ボーリング内に配置した状態を示す図である。
【図3】パッカーの詳細を示すための正面図である。
【図4】パッカーの詳細を示すための側面図である。
【図5】地下タンク用水封装置の密封水の循環システムを説明するための概念図である。
【符号の説明】
1 地下タンク
9 地下タンク用水封設備
13 水封用ボーリング
15 地下タンク用水封装置
17 パッカー
47 給水路

Claims (2)

  1. 石油等の貯蔵に用いられる地下タンクを水封するための地下タンク用水封装置であって、
    地下タンクの周辺に形成された水封用ボーリングの開口側に配置される、前記水封用ボーリングの開口側を閉塞するためのパッカーと、前記パッカーを長さ方向に貫通するようにこのパッカーに設けられた、前記水封用ボーリング内に密封水を供給するための給水路と、前記パッカーを長さ方向に貫通するようにこのパッカーに設けられた、前記水封用ボーリング内の密封水を排出するための排水路と、を備え、
    前記排水路から密封水を前記水封用ボーリングの外側に排出しながら、前記給水路から前記水封用ボーリング内に密封水を供給するように構成されている、ことを特徴とする地下タンク用水封装置。
  2. 前記給水路及び前記排水路の一方は他方の外周に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の地下タンク用水封装置。
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