JP5989276B2 - 困難なwanサービス条件向けの電力最適化 - Google Patents

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Description

本出願は、一般に、ワイヤレス通信デバイスとネットワークとの間の接続状態の無線リソース制御に関し、より詳細には、モバイルデバイスのバッテリ耐用年数およびネットワークに対するネットワークオーバーヘッドを最適化するように、省電力モードを制御するための方法およびデバイスに関する。
従来、ワイヤレスデバイスがネットワークサービス圏外状態にいるとき、ワイヤレスデバイスのワイヤレスワイドエリアネットワーク(WAN)無線は、何分間も利用可能なWANカバレージを絶え間なく探索することによって、サービスを再び獲得するように構成することができる。サービスを再確立することができないとき、ワイヤレスデバイスは、数分間スリープした後、起動して再び探索することができる。ほんの短い期間だけ通信が再開された後でも、カバレージが失われるたびに、別のネットワークサービス圏外状態に遭遇するとすぐに、同じ探索手順がワイヤレスデバイスによって実行され得る。
不十分なWANカバレージを有する領域内で動作している間、ワイヤレスデバイスがWAN通信を再確立するために絶えず長距離トランシーバを利用しているとき、かなりの電力を消費する場合があるので、ワイヤレスデバイスは、バッテリ耐用年数に対して深刻な影響を受ける可能性がある。たとえば、ワイヤレスデバイスは、セルラーネットワークカバレージを探索するときに大量の電力を消費する場合がある。ワイヤレスデバイスがWANサービスを獲得および再獲得するために絶え間なく繰返し電力を消費する場合があるので、不十分なWAN状態の期間が長いほど、ワイヤレスデバイスのバッテリ耐用年数は短くなる可能性がある。
様々な実施形態は、周期的にワイドエリアネットワーク(WAN)と通信することができないときの電力消費を管理する、ワイヤレストラッキングデバイスなどのモバイルデバイス用の方法およびシステムを含む。モバイルデバイスは、モバイルデバイスが一定の時間期間の間動作しているとき、および/またはWANカバレージが既定のしきい値を超える期間の間失われているときなどの、電力最適化アルゴリズムの実行を開始する条件が満足されたときを判断することができる。条件が満足されたとき、モバイルデバイスは、その間にネットワークサービス状態を示す統計データが生成され得る、WAN接続モードで動作することができる。生成された統計データに基づいて、モバイルデバイスは、現在のWAN状態(たとえば、断続的なサービス信号、失われたWANカバレージの持続時間など)を評価し、利用する電力消費が低減された低電力モード(すなわち、電力最適化モード)で動作するべきかどうかを判定することができる。
電力最適化モードで動作するように構成されたとき、モバイルデバイスは、省電力状態とアイドル状態を交互に繰り返して動作する場合がある。一実施形態では、繰返し数および省電力状態の持続時間は、WAN状態、WAN電力消費情報(たとえば、WAN探索を実行するために必要とされる電力など)、GPS電力消費情報(たとえば、GPS信号を交換するために必要とされる電力、現在のGPS環境など)、および到達可能性コスト情報(たとえば、現在のバッテリ容量、所望の到達可能性パラメータなど)の評価に基づいて、モバイルデバイスによって計算され、調整され得る。たとえば、連続的に不十分なWANカバレージの最近の期間および既定の時間期間に基づいて、ユーザは、デバイスがセルラーネットワーク通信を介して到達可能なままであるべきことを望み、モバイルデバイスは、一定の数の繰返しについて一定の数の秒の間、省電力モードで動作する場合がある。
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本発明の例示的な態様を示し、上記で与えられた全般的な説明および下記で与えられる発明を実施するための形態とともに、本発明の特徴を説明するのに役立つ。
一実施形態による、ローカルのワイヤレス通信ネットワークにリンクされたトラッキングデバイスを含む通信ネットワークの通信システムブロック図である。 様々な実施形態によるジオフェンスエリアに関して、様々な物理的位置に配置されたトラッキングデバイスを示す通信システムブロック図である。 様々な実施形態によるジオフェンスエリアに関して、様々な物理的位置に配置されたトラッキングデバイスを示す通信システムブロック図である。 様々な実施形態によるジオフェンスエリアに関して、様々な物理的位置に配置されたトラッキングデバイスを示す通信システムブロック図である。 様々な実施形態によるジオフェンスエリアに関して、様々な物理的位置に配置されたトラッキングデバイスを示す通信システムブロック図である。 トラッキングデバイスがベース安全地帯に対する相対位置に基づいて動作するように構成されるための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 様々な実施形態とともに使用され得るトラッキングデバイスの電力最適化アルゴリズムの論理ブロック図である。 トラッキングデバイスが電力最適化アルゴリズムを実行するための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 電力最適化アルゴリズムを実行するための入口条件が存在するかどうかをトラッキングデバイスが判定するための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 トラッキングデバイスがイベントベースの電力最適化アルゴリズム内で統計データを測定するための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 イベントベースの電力最適化アルゴリズム実施形態の実行中に、様々な時間期間にわたって発生する測定されたイベントを示すタイムライン図である。 トラッキングデバイスが時間ベースの電力最適化アルゴリズム内で統計データを測定するための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 時間ベースの電力最適化アルゴリズム実施形態の実行中に、ある時間期間にわたって発生するイベントを示すタイムライン図である。 トラッキングデバイスがハイブリッドの電力最適化アルゴリズム内で統計データを測定するための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 ハイブリッドの電力最適化アルゴリズム実施形態の実行中に、ある期間にわたって発生するイベントを示すタイムライン図である。 ハイブリッドの電力最適化アルゴリズム実施形態の実行中に、ある期間にわたって発生するイベントを示すタイムライン図である。 トラッキングデバイスが電力最適化モードで動作するべきかどうかを判定するための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 省電力状態で動作するための繰返し数および持続時間を計算するために、様々な入力値を利用して、電力最適化エンジン構成要素が使用するための情報を推定する実施形態のトラッキングデバイスの構成要素を示す構成要素図である。 電力最適化モードで動作するように構成されている間に、トラッキングデバイスによって実施される一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 電力最適化モードで動作するように構成されたときに、様々な状態の間を推移するトラッキングデバイスを示す図である。 省電力状態で動作するための繰返し数および持続時間を計算するために、トラッキングデバイスによって使用される情報を生成するための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 省電力状態で動作するための繰返し数および持続時間を計算するために、トラッキングデバイスによって使用される情報を生成するための別の実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 省電力状態で動作するための繰返し数および持続時間を計算するために、トラッキングデバイスによって使用される情報を生成するための別の実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 トラッキングデバイスが電力最適化モードから出るべきかどうかを判定するための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 トラッキングデバイスが電力最適化アルゴリズムを実行するための一実施形態の方法を示すプロセスフロー図である。 一実装形態によるトラッキングデバイスの斜視図である。 図13Aに示された実装形態のトラッキングデバイスの下面図である。 電力でトラッキングデバイスを再充電するための代替の構成要素を有するトラッキングデバイスの代替実施形態の構成要素ブロック図である。 電力でトラッキングデバイスを再充電するための代替の構成要素を有するトラッキングデバイスの代替実施形態の構成要素ブロック図である。 システムの実施形態とともに使用され得る中央サーバの構成要素ブロック図である。
添付の図面を参照して様々な態様が詳細に記載される。可能な場合はどこでも、同じ参照番号は、同じまたは同様の部分を指すために図面全体を通して使用される。特定の例および実装形態に対して行われる参照は例示目的のためであり、本発明の範囲または特許請求の範囲を限定するものではない。
「例示的な」という単語は、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するように本明細書で使用される。本明細書で「例示的な」ものとして記載されるいかなる実装形態も、必ずしも他の実装形態よりも好ましいか、または有利であると解釈されるとは限らない。
「トラッキングデバイス」という用語は、本明細書では、トラッキングデバイスが追跡対象の資産に接続されるか、追跡対象の資産によって着用されるか、または場合によっては追跡対象の資産とともに物理的に移動するように、追跡対象の資産に対して配備され得るモバイルデバイスを指すために使用される。様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、ペット、子供、人間、機器、車両、所有物、および任意の有形資産などの、追跡対象の資産に設置される場合がある。トラッキングデバイスは、ワイヤレス信号を受信するための様々な無線機および/またはトランシーバを含む場合がある。たとえば、トラッキングデバイスは、短距離ブロードキャスト信号を受信するように構成された短距離無線トランシーバ(たとえば、Bluetooth(登録商標)プロトコル、Zigbee(登録商標)プロトコル、およびPeanut(登録商標)プロトコル用のトランシーバ)を含む場合がある。トラッキングデバイスは、ワイドエリアネットワーク(すなわち「WAN」)を介して伝送を交換するための長距離のトランシーバおよび/または無線機を含む場合もある。たとえば、トラッキングデバイスは、セルラーネットワークと通信するように構成されたセルラーモデム、および/または様々なネットワークを用いて通信するように構成されたWiFiトランシーバを含む場合がある。様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、WANアクセスの可用性に基づいて、含まれた長距離トランシーバをアクティブ化(および非アクティブ化)することができる。
「ベース安全地帯」という用語は、本明細書では、特定のトラッキングデバイスがユーザによって安全と考えられ、かつ/または制御され得る既定の物理領域を指すために使用される。たとえば、ベース安全地帯は、トラッキングデバイスを着用する、追跡対象の資産の家庭または日常の環境であり得る。ベース安全地帯は、家屋、オフィスビル、裏庭などの管理区域に関連付けられる場合がある。「ベース安全地帯ビーコン」という用語は、本明細書では、ブロードキャスト範囲内でトラッキングデバイスによって受信されるように構成された信号を周期的にブロードキャストする、ベース安全地帯に関連付けられた送信機デバイスを指すために使用される。たとえば、ベース安全地帯ビーコンは、短距離トランシーバを介してトラッキングデバイスによって受信および処理され得る短距離無線信号をブロードキャストすることができる。ベース安全地帯ビーコンに関連付けられたベース安全地帯は、ベース安全地帯ビーコンのブロードキャスト信号の範囲によって画定される場合がある。
「ジオフェンスエリア」という用語は、本明細書では、特定のトラッキングデバイスがユーザによって安全と考えられ、かつ/または制御され得る別の既定の物理領域を指すために使用される。様々な実施形態では、ジオフェンスエリアは、エリアの周界および/または境界を画定する物理位置の1つまたは複数のセットによって画定される場合がある。たとえば、ジオフェンスエリアは、庭、商業施設、建設現場などの周界のまわりの位置のGPS座標によって画定される場合がある。ジオフェンスエリアは、1つまたは複数のベース安全地帯を包含する場合がある。たとえば、いくつかのベース安全地帯は、建設現場のジオフェンスエリア内に位置する場合がある。
「ネットワークサービス圏外」または「ネットワークサービス圏外状態」という用語は、本明細書では、トラッキングデバイスがワイドエリアネットワーク(「WAN」)にアクセスできないトラッキングデバイスの状態を指すために使用される。言い換えれば、トラッキングデバイスは、WANカバレージが存在しないとき、ネットワークサービス圏外であり得る。たとえば、セルラーネットワーク上で長距離トランシーバを介して通信するように構成されたトラッキングデバイスが、すべての関連するセルタワーの信号範囲の外にいるとき、トラッキングデバイスは、ネットワークサービス圏外である(またはネットワークサービス圏外状態に遭遇している)と考えられ得る。「ネットワークサービス圏外イベント」という用語は、本明細書では、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外にいる間の期間を指すために使用される。たとえば、トラッキングデバイスがセルラーネットワークと通信することができないときの期間中、トラッキングデバイスは、ネットワークサービス圏外イベントに遭遇する場合がある。ネットワークサービス圏外イベントは、トラッキングデバイスがWANカバレージを有している期間の間の、トラッキングデバイスがWANカバレージを有していないときの期間であり得る。
「到達可能性」という用語は、本明細書では、WANを介して通信するトラッキングデバイスの能力を指すために使用される。言い換えれば、到達可能性は、ユーザに測位情報を提供するトラッキングデバイスの能力である。詳細には、トラッキングデバイスの到達可能性は、トラッキングデバイスがWAN上で通信するのに十分なバッテリ耐用年数を維持することができる時間量によって定義される場合がある。たとえば、トラッキングデバイスが電力最適化モードで動作するように構成された(たとえば、トラッキングデバイスの長距離トランシーバがバッテリ電力を少ししか使用しないように構成された)とき、トラッキングデバイスは数週間の間到達可能性を有することができる。
様々な実施形態は、測定されたワイドエリアネットワーク(WAN)サービス状態に基づいて電力消費を最適化することによって、トラッキングデバイスが到達可能性を維持するための方法およびシステムを含む。トラッキングデバイスは、限られたバッテリを利用して、WAN(たとえば、セルラーネットワークなど)上で長距離トランシーバを介して通信することなどの、様々な動作に電力供給することができる。受信が少ないエリア内、セルラータワーの間、および/または通信を排除する環境(たとえば、建物、地下など)内にいるなどの、位置に起因して、トラッキングデバイスは、接続性に影響する様々なWAN状態に遭遇する場合がある。たとえば、様々な時間期間内で、トラッキングデバイスは、速いかもしくは遅いWANサービスの喪失および回復(すなわち、ピンポン)、ならびに/または完全にネットワークサービス圏外である延長期間などの、次善のWAN状態に遭遇する場合がある。
従来、WANサービスが失われた(すなわち、トラッキングデバイスが「ネットワークサービス圏外」である)とき、トラッキングデバイスは、WANサービスを再獲得するためにかなりのバッテリ電力を消費する場合がある。詳細には、トラッキングデバイスは、既定の期間の間、最近使用されたWAN通信チャネル(たとえば、直近に使用されたリスト内のチャネル、好適なローミングリスト内のチャネルなど)を探索することができる。たとえば、ネットワークサービス圏外にいるとき、トラッキングデバイスは、15分間、記憶された好適なローミングリスト内で示された通信チャネルの各々でのWAN接続性を絶え間なく評価することができる。ネットワークサービス圏外状態の間のそのような探索中、トラッキングデバイスによる一般的な電力消費比率は、約68mAであり得る。WANサービスが獲得されなかった場合、トラッキングデバイスは、既定の期間(たとえば、3分間)の間スリープする場合があり、その後、トラッキングデバイスは、可能性があるWAN通信チャネルのセットを使用して、探索動作を絶え間なく実行することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、直近に使用されたチャネル(たとえば、直近に使用されたWAN)、好適なローミングリストからのランダムなチャネル、および帯域内全チャネルの電力測定に基づくチャネル上のサービス状態を絶え間なく評価することができる。そのような利用可能なWANカバレージの探索は、かなりのバッテリ電力(たとえば、約0.6秒の間に68mAの考えられる比率)を消費する場合があり、さらなるトラッキングデバイスの動作(たとえば、セルラーモデムのアクティブ化、システム決定動作など)を必要とする場合がある。
トラッキングデバイスは、既定の安全地帯に対する資産の位置を監視するために使用することができる(たとえば、ペットはオーナーの裏庭の外にいるとき追跡され得る)ので、ユーザは、バッテリ寿命を最大化するために、不十分なWANカバレージの期間の間、トラッキングデバイスによって消費される電力を最小化する電力最適化アルゴリズムを利用することを望む場合がある。そのような適用例では、WANカバレージにむらがあるとき、電力効率の良い状態でトラッキングデバイスを動作させることが望ましい場合があり、その結果、トラッキングデバイスは、より長い時間期間の間到達可能であり得る(すなわち、到達可能性を維持することができる)。様々な実施形態の方法を実施して、トラッキングデバイスは、現在のWAN状態(たとえば、断続的なサービス信号)を評価し、WANに接続することができないとき(すなわち、WANネットワークサービス圏外状態)を判断し、WAN状態、WAN電力消費情報、現在のバッテリ状態(たとえば、充電の残りまたは相対充電状態)、GPS電力消費、および所望の到達可能性パラメータに基づいて、一定の持続時間の間、低電力モードまたは省電力モードを繰り返して動作することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、連続的に不十分なWANカバレージの最近の期間、および数日間トラッキングデバイスがセルラーネットワーク通信を介して到達可能であることのユーザの願望に基づいて、特定の数の繰返しについての時間期間の間、省電力モードで動作することができる。
様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、最初の入口条件(または入口基準)が満足されると、電力最適化アルゴリズム動作を実行することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、電力最適化ルーチンを実行する前に、現在の動作状態を評価することができる。入口基準(または入口条件)には、トラッキングデバイスが電源投入されてからの経過時間、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外状態に遭遇した最も長い時間期間、通信セッション(たとえば、携帯電話通信)がアクティブであるかどうか、およびトラッキングデバイスがオンデマンド位置特定メッセージを受信してからの経過時間が含まれ得る。
入口基準が満足されたとトラッキングデバイスが判断したとき、トラッキングデバイスは、最近のWAN状態に関する統計データを生成するか、または場合によっては測定することによって、電力最適化動作の実行を開始することができる。トラッキングデバイスは、一定の時間期間の間トラッキングデバイスがWANカバレージを有していたか、またはネットワークサービス圏外にいたかなどのWAN状態を評価して、バッテリ電力を節約するために電力最適化動作が実行されるべきかどうかを判定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、特定の数のWANネットワークサービス圏外の発生によって定義される評価期間の間、WAN状態を評価することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが特定の回数WANサービスを喪失および回復することに対応する期間の間、WAN状態を評価することができる。別の実施形態では、トラッキングデバイスは、既定の持続時間によって定義される評価期間の間、WAN状態を評価することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、数秒間、数分間などの間、WAN状態を評価することができる。別の実施形態では、トラッキングデバイスは、特定の数のWANネットワークサービス圏外の発生または既定の持続時間のいずれかによって定義される評価期間の間、WAN状態を評価することができる。トラッキングデバイスは、WAN状態に基づいて動作するコースにわたって評価期間を調整することができる。たとえば、WAN状態が高速でピンポンしているとトラッキングデバイスが判断したとき、トラッキングデバイスは、ネットワークサービス圏外の発生回数に基づいて、評価期間を利用することができる。
トラッキングデバイスは、WAN状態に基づいて統計データを生成することができる。詳細には、トラッキングデバイスは、評価期間に対してトラッキングデバイスがネットワークサービス圏外であった時間の割合(すなわち、パーセンテージ値)、ならびにトラッキングデバイスが進行中のネットワークサービス圏外状態に遭遇した時間の長さを決定することができる。トラッキングデバイスは、生成された統計データをしきい値と比較して、電力最適化モードで動作するべきかどうかを判定することができる。たとえば、評価期間内でトラッキングデバイスがネットワークサービス圏外であった時間の割合が既定の割合のしきい値を超えたとき、トラッキングデバイスは、電力最適化モードで動作するように構成することができる。
様々な実施形態では、電力最適化モードで動作しているとき、トラッキングデバイスは、最小の電力消費(すなわち、「省電力」状態)および検査(すなわち、「アイドル」状態)の交互の状態で動作することができる。省電力状態の間、トラッキングデバイスは、バッテリ耐用年数を減少させる可能性がある、動作および長距離トランシーバなどの構成要素をシャットダウンすることができる。アイドル状態の間、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがWANカバレージを有しているかどうかを判定することができる。トラッキングデバイスはまた、満足された場合、トラッキングデバイスが電力最適化モードから出ることを可能にする他の条件を評価することができる。たとえば、アイドル状態の間、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが追跡対象の資産から取り除かれた(たとえば、トラッキングデバイスのカラーが追跡対象のペットから取り除かれた)かどうかを評価することができる。加えて、トラッキングデバイスは、電力最適化モードの動作中、省電力状態およびアイドル状態が実行され得る回数(または繰返し数)を決定することができる。様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、最近遭遇したWAN状態に基づいて、省電力状態およびアイドル状態の持続時間、ならびに繰返し数を絶え間なく調整することができる。一実施形態では、繰返し数ならびに省電力状態およびアイドル状態の持続時間は、WAN状態の生成された統計データ、トラッキングデバイスの所望の到達可能性、および/またはトラッキングデバイスの電力消費要件(たとえば、全地球測位システムに関する電力消費、WAN上の通信に対する電力消費情報)に基づく場合がある。たとえば、トラッキングデバイスは、長距離トランシーバがWANカバレージの存在を検査するためのメッセージを受信および送信するために、どれほどの電力が必要とされ得るかを計算し、計算結果を残りのバッテリ耐用年数および所望の到達可能性と比較し、電力最適化モードで動作するときの省電力状態の間の時間の長さを決定することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、追跡対象の資産の属性、特性、および以前の行動パターンを記述するデータを記憶することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、追跡対象の資産が、ペットか、子供か、ブルドーザか、または機器の部品かを示す情報を記憶することができる。詳細には、トラッキングデバイスは、追跡対象の資産の一般的な移動の割合の情報、歩行情報、および位置履歴情報を含む場合がある、移動プロファイルとしてデータを記憶することができる。トラッキングデバイスは、到達可能性コスト情報を推定または場合によっては生成するときに、そのような記憶された情報を利用することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、追跡対象の資産の年齢、一般的な速度、および移動/位置の履歴を現在のネットワーク状態と比較して、トラッキングデバイスが不十分なWANカバレージの期間に入る場合がある可能性を推定することができる。別の実施形態では、追跡対象の資産に関して記憶された情報は、追跡対象の資産が子供であるときの「最緊急」などの、追跡対象の資産に関連付けられた緊急レベルを示す場合がある。そのような緊急度情報に基づいて、トラッキングデバイスは、電力最適化モードで動作するために、計算された省電力状態の持続時間および/または繰返しの最大数(もしくはしきい値の数)を調整することができる。たとえば、トラッキングデバイスが小さい子供によって着用されたことを記憶された情報が示した場合、トラッキングデバイスは、アイドル状態の間、より持続的にネットワーク状態を再チェックすることができる。
別の実施形態では、トラッキングデバイスはまた、追跡対象の資産が過去に移動したか、または中にいたエリア(たとえば、ジオフェンスエリア、ベース安全地帯など)に対応するローカルネットワークの年鑑データを記憶することができる。記憶された年鑑データは、トラッキングデバイスが通常移動する様々なエリアが、WANカバレージおよび/またはユーザが密集した都市か、WANカバレージが分散した田舎かを示すことができる。年鑑データは、エリアが全体的に遍在するWANカバレージを有するか、またはむらがあるWANカバレージを有するかなどの、特定のエリア内のWANカバレージの一般的特性を示すことができる。トラッキングデバイスは、そのような記憶された年鑑データを利用して、WANカバレージおよび他のネットワーク状態(たとえば、アクセスポイントの可用性)を推定することができ、将来の位置が良好なネットワーク状態に対応する可能性があるかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、ある期間にわたってGPS座標などの最近の移動情報を評価し、デッドレコニングルーチンを実行して、追跡対象の資産についての可能性のある次の位置を特定し、可能性のある位置を記憶された年鑑データと比較して、省電力状態がどれだけ長く持続するはずかを推定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、中央サーバ、アクセスポイントに関連付けられたデバイス、および/またはベース安全地帯ビーコンから、年鑑データをダウンロードすることができる。代替として、トラッキングデバイスは、以前の経験から経時的に年鑑データを構築することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、週、月、および/または年の一定期間の間に追跡対象の資産が訪問したすべての位置についてのGPS座標、タイムスタンプ情報、およびWANカバレージ情報を記憶することができる。
さらなる実施形態では、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが通常移動する領域、エリア、または位置の統計データおよびWAN特性などの、追加のネットワーク情報を記憶することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、密集したネットワーク可用性を示す重複する複数のアクセスポイントまたはセルタワーを有するエリアを示す情報を記憶することができる。トラッキングデバイスは、WAN統計データを生成し、かつ/または省電力状態の持続時間および最大繰返し数を計算するときに、追加のネットワーク情報を利用することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、省電力状態の持続時間を計算するときにトラッキングデバイスがすぐ入ることができるエリア内で利用可能なチャネルの数を特定することができる。一実施形態では、電力最適化アルゴリズムルーチンを実行するとき、トラッキングデバイスは、最新の履歴(たとえば、最終日以内にトラッキングデバイスによって受信された信号など)に応答して記憶された追加のネットワーク情報を評価して、来たるべきエリア内のネットワーク状態を結論付けるか、または推定することができる。たとえば、最近受信された信号に基づいて、トラッキングデバイスは、複数の近接したセルラーネットワークタワーに基づく密集したネットワークカバレージに対応する来たるべきエリアを特定することができ、したがって、より短い省電力状態の持続時間を計算することができ、それによって、トラッキングデバイスが短期間の移動または経過時間の後にWAN通信を試みることが可能になる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、様々なセルラーネットワークタワーの近接度を示す追加のネットワーク情報を記憶することができ、時間および/またはそのようなタワー間の距離の関数として、WANカバレージの密度を示すことができる。トラッキングデバイスは、利用可能なチャネルの数を示す情報を記憶することができ、エリア内のチャネルの可用性に基づいて、都市または田舎としてエリアを記述する特性情報を記憶することができる。さらに、トラッキングデバイスは、エリア内の信号強度を監視することができ、アクセスポイントまたはセルラーネットワークタワーの位置および/または存在につながる信号強度の統計データまたはトレンドデータを記憶することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、2つのセルラーネットワークタワー間の特定の距離内の特定のサービス品質への信号強度の低下を示すデータを記憶することができる。一実施形態では、追加のネットワーク情報は、特定の地理的エリア内で利用可能な、かつ/または特定のセルラーネットワークタワーに関連付けられた技術のタイプのインジケータ(たとえば、1X、EVDO、LTEなど)を含む場合もある。追加のネットワーク情報は、そのような特性が存在する可能性を示すデータを含む場合もある。たとえば、追加のネットワーク情報は、特定の領域内にいるときに複数の利用可能なチャネルにトラッキングデバイスがアクセスできる可能性を示す情報を記憶することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、移動が発生するか、または発生しそうかを検出するために、加速度計などのセンサによって検出されたセンサデータを監視することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、追跡対象の資産がジオフェンスエリアの外に移動していることを判断するために、GPSセンサデータに加えて、移動を示す加速度計データを利用することができる。センサデータは、移動または他の行動の可能性を示すことができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、検出されたセンサデータに基づいて、省電力状態の持続時間、アイドル状態の持続時間、電力最適化モードで動作する最大繰返し数、およびWAN統計データを生成する頻度を調整することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、加速度計データが追跡対象の資産による極めて大きい移動を示すかどうかに基づいて、WAN統計データを生成する(すなわち、現在のネットワーク状態を評価する)べきかどうか、またはいつ生成するべきかを修正することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスはまた、Bluetooth(登録商標)ブロードキャストの受信の頻度および/またはコンテンツなどの、短距離無線信号内の検出された変化に基づいて、追跡対象の資産の移動がありそうかどうかを判定することができる。
図1は、トラッキングデバイス1が安全地帯のブロードキャストを受信し、様々なデバイスにメッセージを送信するための一実施形態の通信ネットワークを示す。トラッキングデバイス1は、ペット、機器、車両、子供、または所有物などの資産に設置される場合がある。たとえば、ペットオーナーは、一実施形態のトラッキングデバイス1をカラーとして自分の犬に設置することができる。別の例として、トラッキングデバイス1は、建設現場にあるブルドーザに設置される場合がある。トラッキングデバイス1は、短距離ワイヤレスリンク12を介して、ベース安全地帯ビーコン5とワイヤレス通信を交換することができる。短距離ワイヤレスリンク12を介したワイヤレス通信は、短距離無線伝送(たとえば、ベース安全地帯ブロードキャスト、ポータブル安全地帯ブロードキャストなど)であり得るし、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)LE、Zigbee(登録商標)、Peanut(登録商標)などの無線プロトコルを利用することができる。
ベース安全地帯ビーコン5がそのあたりに短距離無線伝送(すなわち、ベース安全地帯ブロードキャスト)を送信することができる短距離ワイヤレスリンク12の範囲は、ベース安全地帯30の周界を画定することができる。トラッキングデバイス1がベース安全地帯ブロードキャストの範囲内にいる場合、トラッキングデバイス1は、ベース安全地帯30の中にいると考えることができる。例示的なベース安全地帯30には、ペットオーナーの家の裏庭、倉庫、店舗、建設現場、学校、農場もしくは牧場、または資産が記憶および/もしくは追跡されるべき任意の他の囲まれたエリアが含まれる。言い換えれば、トラッキングデバイス1が短距離ワイヤレスリンク12を介してワイヤレス伝送を受信する範囲内にいる場合、トラッキングデバイス1は、追跡目的でベース安全地帯30内にいると想定することができる。
トラッキングデバイス1は、長距離データリンク10を介してセルラータワー6とデータを交換することが可能な長距離無線機またはワイヤレストランシーバを含む場合もある。たとえば、トラッキングデバイス1は、3G、4G、またはLTEのセルラーネットワークにデータ伝送を送信することが可能なセルラーネットワークモデムおよびアンテナを装備することができる。下記に記載されるように、長距離(または高出力)データリンク10は、増大する電力消費を必要とする場合があるので、トラッキングデバイス1は、長距離無線を選択的に使用することができる。たとえば、短距離ワイヤレスリンク12を介して安全地帯ブロードキャストを受信するとき、トラッキングデバイス1は、長距離無線機を非アクティブ化するか、オフにするか、または「スリープ」に構成する(もしくはスリープモードで動作するように構成する)ことができる。様々な実施形態では、トラッキングデバイス1は、(たとえば、ベース安全地帯30の外にいるとき)長距離データリンク10(たとえば、長距離無線データリンク)を利用して、アラームメッセージを送信することができる。一実施形態では、トラッキングデバイス1はまた、全地球測位システム(GPS)チップを含み、GPS衛星50と位置データを交換することができる。
長距離データリンク10または短距離ワイヤレスリンク12を使用して、トラッキングデバイス1は、それぞれセルラータワー6またはベース安全地帯ビーコン5とデータを交換し、データネットワーク4との通信を確立することができる。たとえば、トラッキングデバイス1は、セルラータワー6を介して携帯電話システムにデータを送信することができる。データネットワーク4は、インターネット24とのデータ接続を可能にするために、インターネットゲートウェイサーバ22にネットワーク接続14で結合されたスイッチングセンタ18を含む場合がある。データネットワーク4はまた、スマートフォン、タブレットデバイス、およびフィーチャーフォンなどのモバイルコンピューティングデバイス19に通話が行われることを可能にすることができる。たとえば、スマートフォンモバイルコンピューティングデバイス19は、長距離データリンク10を介してセルラータワー6と通話および/またはSMSテキストメッセージを交換することができる。インターネット24を介して、メッセージは、アラームメッセージハンドリングおよび他のトラッキングデバイス1のデータ処理などの、資産監視サービスを提供するように構成されたリモートサーバ26に送ることができる。一実施形態では、データネットワーク4はまた、データ、通話、および他の情報を固定電話(図示せず)に通信することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイス1を携帯する(またはそれに接続された)資産は、ベース安全地帯ビーコン5からの短距離無線伝送の範囲よりも大きい場合がある。たとえば、資産は、短距離伝送の範囲を超える長さを有するヨットまたは船であり得る。この場合、ベース安全地帯30は、ベース安全地帯ビーコン5からの短距離無線伝送の範囲内のエリアを超える場合がある。たとえば、ベース安全地帯30は、(GPS受信機または携帯電話タワーのIDによって特定され得るように)ジオフェンスまたは仮想フェンスによって画定される場合がある。すなわち、仮想フェンスは、ベース安全地帯30の境界を設定するために、GPS座標を使用してプログラムされる場合がある。代替実施形態では、ベース安全地帯30は、ベース安全地帯30全体のブロードキャストカバレージを提供するために、相隔たる2つ以上のベース安全地帯ビーコン5を含む場合がある。
図2A〜図2Dは、ジオフェンスエリア52に対して様々な物理位置に配置されたトラッキングデバイス1を示す。トラッキングデバイス1がジオフェンスエリア52の内にいるか外にいるかに応じて、トラッキングデバイス1は、セルタワー6、ベース安全地帯ビーコン5、および/またはGPS衛星50とワイヤレス伝送を交換するための、短距離無線トランシーバ(たとえば、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Peanut、RFなど)、長距離トランシーバ(たとえば、接続されたアンテナを有するセルラーネットワークモデム)、および/またはGPSチップを利用するように構成することができる。様々な通信技法および通信機器が様々な電力消費を必要とする場合があるので、トラッキングデバイス1は、物理位置に基づいて電力最適化モードで動作するように構成することができる。
図2Aは、ベース安全地帯30内に位置するトラッキングデバイス1を示す。上述されたように、トラッキングデバイス1は、ベース安全地帯ビーコン5のブロードキャスト範囲によって画定されるベース安全地帯30に関連付けられる場合がある。たとえば、トラッキングデバイス1は、短距離ワイヤレスリンク12を介して、ベース安全地帯30に関連付けられたベース安全地帯ビーコン5と通信するとき、ベース安全地帯30内にいる可能性がある。ベース安全地帯30は、部分的または完全にジオフェンスエリア52内であり得る。たとえば、ベース安全地帯ビーコン5のブロードキャスト範囲は、ペットオーナーの所有物を画定するジオフェンス52内であり得る。ジオフェンスエリア52は、施設、現場、グランド、および/または建物などの特定の場所を画定する既定のGPS座標であり得る。たとえば、ジオフェンスエリア52は、庭、建設現場、建物、またはキャンパスの周界のまわりの位置に対応するGPS座標のセットによって画定される場合がある。
トラッキングデバイス1がベース安全地帯ビーコン5からブロードキャストを受信する間、トラッキングデバイス1はベース安全地帯30内であり得、したがって低電力消費モードに入るように構成することができる。言い換えれば、トラッキングデバイス1は、ベース安全地帯30内にいるとき、特定の構成要素を非アクティブ化するか、または場合によっては電力を少ししか使用しないか、もしくはまったく使用しないように構成することができる。たとえば、トラッキングデバイス1は、ベース安全地帯ビーコン5からブロードキャストを受信するとき、長距離トランシーバを非アクティブ化することができる。別の例として、トラッキングデバイス1はまた、ブロードキャストを受信するためにベース安全地帯30内にいなければならないので、トラッキングデバイス1は、ベース安全地帯ビーコン5のブロードキャストを受信するとき、GPSチップを非アクティブ化することができる。一実施形態では、トラッキングデバイス1は、ベース安全地帯ビーコン5からGPS座標を受信することができる。たとえば、ベース安全地帯ビーコン5は、ベース安全地帯30の概略位置(すなわち、ブロードキャスト範囲内の位置)を示すGPS座標をブロードキャストすることができる。
図2Bは、ベース安全地帯30の外およびジオフェンスエリア52の内に位置するトラッキングデバイス1を示す。一実施形態では、ジオフェンスエリア52は、ベース安全地帯ビーコン5のブロードキャスト範囲の外の位置を含む場合がある。そのようなシナリオでは、トラッキングデバイス1がベース安全地帯ビーコン5からブロードキャストを受信することができなかった場合、トラッキングデバイス1は、GPSチップをアクティブ化してGPS衛星50から信号を受信することができる。GPS衛星50からの受信信号に基づいて、トラッキングデバイス1は、トラッキングデバイス1のGPS座標を特定し、ジオフェンスエリア52を記述する記憶された情報とそれらの座標を比較することができる。たとえば、トラッキングデバイス1は、トラッキングデバイス1の現在位置を画定するGPS座標を、ジオフェンスエリア52の記憶されたGPS座標と比較することができる。一実施形態では、トラッキングデバイス1は、許容しきい値を利用して、トラッキングデバイス1がジオフェンスエリア52内にいるかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイス1は、トラッキングデバイス1がジオフェンスエリア52を画定するGPS座標から特定の距離に位置することをトラッキングデバイス1のGPS座標が示すとき、トラッキングデバイス1がジオフェンスエリア52の外にいると判定することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイス1はまた、長距離トランシーバ(たとえば、セルラーネットワークモデム)をアクティブ化し、セルタワー6と通信し、アシスト型GPS(たとえば、A-GPS)情報を受信することができる。たとえば、GPSチップがアクティブであるが、トラッキングデバイス1がGPS衛星50から次善の信号しか受信しない(たとえば、信号が消失した、弱い、不明瞭、および/または不完全である)とき、トラッキングデバイス1は、長距離データリンク10を介してセルタワー6にアシスト型GPS要求を送信することができる。それに応答して、セルタワー6は、トラッキングデバイス1のGPS座標を示す情報の促進および返信のために、中央(またはリモート)サーバに要求を中継することができる。たとえば、セルタワー6は、図1を参照して上述されたサーバ26にGPS要求を中継することができる。一実施形態では、セルタワー6は、ベース安全地帯30および/またはジオフェンスエリア52に関連付けられたコンピューティングデバイスによる処理のために、ベース安全地帯ビーコン5にGPS要求を中継することができる。たとえば、セルタワー6は、ジオフェンスエリア52を画定するGPS座標を記憶する、ベース安全地帯30内のコンピューティングデバイスにGPS要求を中継することができる。セルタワー6は、精密なGPS座標および/またはトラッキングデバイス1がジオフェンスエリア52内にいるかどうかを示す情報を返信することができる。代替として、セルタワー6は、GPS信号タイミング補正、GPS様の時間および測位データ、およびGPS受信機がより迅速にGPS衛星信号を獲得することを可能にする概略位置情報などの、トラッキングデバイス1がそれ自体の位置をよりいっそう正確に特定することを可能にする情報を返信することができる。一実施形態では、セルタワー6から中継されたアシスト型GPS情報が、トラッキングデバイス1がジオフェンスエリア52内にいることを示したとき、トラッキングデバイス1は、長距離トランシーバを非アクティブ化することができる。様々な実施形態では、トラッキングデバイス1がベース安全地帯30の外およびジオフェンスエリア52の内に位置するとき、トラッキングデバイス1は、アイドル状態(すなわち、「オンアイドル」)で動作するように、その長距離トランシーバ(または他のワイドエリアネットワーク機能)を構成することができる。たとえば、トラッキングデバイス1の長距離トランシーバは「オン」であり得るが、トラッキングデバイス1はスリープ/起動の繰返しまたは動作を実行して、ネットワークとの最小の接続を監視または維持しながら電力消費を最小化することができる(すなわち、アイドル)。
図2Cは、ジオフェンスエリア52の外だがセルラーネットワークサービスエリア54の内に位置するトラッキングデバイス1を示す。機器、ペット、および人々などの資産に接続されるか、または資産によって携帯されて、トラッキングデバイス1は、ジオフェンスエリア52の外に移動する場合がある。たとえば、(たとえば、カラーに)トラッキングデバイス1を着用している犬は、犬のオーナーの裏庭に対応するジオフェンスエリア52から歩いて出る場合がある。別の例として、トラッキングデバイス1が取り付けられたブルドーザは、ブルドーザ用のジオフェンスエリア52に対応する建設現場から運転されて出る場合がある。上述されたように、トラッキングデバイス1は、GPS衛星50から、かつ/またはセルタワー6を経由しアシスト型GPSを介して受信されたGPS座標に基づいて、トラッキングデバイス1がジオフェンスエリア52の外にいると判断することができる。ジオフェンスエリア52の外だがセルラーネットワークサービスエリア54の内にいるとき、トラッキングデバイス1は、セルタワー6へのデータリンク10を介して、警告メッセージを送信し、かつ場合によってはセルラーネットワークと通信することができる。たとえば、家出した犬が着用するトラッキングデバイス1は、犬の位置情報を提供するSMSメッセージを犬のオーナーのスマートフォンに送信することができる。別の例として、建設現場から移動したブルドーザに貼り付けられたトラッキングデバイス1は、ブルドーザが盗まれた可能性があることを示し、生の追跡レポートを提供する自動音声メッセージを、本社のホットラインおよび/または警察に送信することができる。
図2Dは、ジオフェンスエリア52およびセルラーネットワークサービスエリア54の外に位置するトラッキングデバイス1を示す。図2Cを参照して上述されたように、トラッキングデバイス1は、裏庭などの既定のジオフェンスエリア52から移動する場合があり、そのとき、トラッキングデバイス1は、長距離トランシーバをアクティブ化し、セルタワー6によって受信され、セルラーネットワークに中継される警告メッセージの送信を開始することができる。しかしながら、図2Dに示されたように、トラッキングデバイス1は、セルラーネットワークのサービス(またはカバレージ)の外の位置に移動する場合がある。たとえば、トラッキングデバイス1を着用する犬は、セルタワー6にアクセスできない砂漠または山岳地帯に歩いて入る場合がある。代替として、トラッキングデバイス1は、一時的もしくは一貫性のないセルラーネットワークサービスを有するエリアに、またはセルラーネットワークサービスがある時間期間の間絶え間なく影響を受け、かつ/もしくは失われるエリアを通って、移動する場合がある。一貫性のあるセルラーネットワークサービスがなければ、図3Bを参照して下記に記載されるように、トラッキングデバイス1は、長距離トランシーバを非アクティブ化し、かつ/または電力最適化ルーチンを実行することができる。言い換えれば、トラッキングデバイス1は、電力最適化(または省電力)モードで動作するように構成することができる。たとえば、トラッキングデバイス1は、省電力化動作を実行するが、その長距離トランシーバを「オフ」にしない場合がある(すなわち、電力最適化モードにいるとき、WAN機能はまだ「オン」であるが、スリープ/起動の繰返しを実行している場合がある)。しかしながら、トラッキングデバイス1は、GPS衛星50にポーリングして、トラッキングデバイス1の地理的座標を特定することを続けることができる。
図2Eは、トラッキングデバイスがベース安全地帯に対する物理位置に基づいて動作するように構成されるための一実施形態の方法200を示す。図2A〜図2Dを参照して上述されたように、トラッキングデバイスは、ベース安全地帯の外にいるときは異なって動作するように構成することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、ベース安全地帯の外にいるときだけ、セルラーネットワークを介して周期的な警告メッセージを送信するように構成することができる。別の例として、トラッキングデバイスは、ベース安全地帯ブロードキャスト信号を受信する間、GPS受信機をアクティブ化しない場合がある。
ブロック202で、トラッキングデバイスは、ベース安全地帯で動作するように構成することができる。ベース安全地帯で動作しているとき、トラッキングデバイスは、消費する電力を低くするように構成することができる。トラッキングデバイスは、長距離トランシーバおよびGPSチップなどの、長距離伝送を介して通信するために周期的に電力を利用する場合がある構成要素を非アクティブ化することができる。トラッキングデバイスはまた、ベース安全地帯ビーコンからブロードキャスト信号を受信するように構成された、Bluetooth(登録商標)無線機またはZigbee(登録商標)無線機などの短距離トランシーバをアクティブ化することができる。
判定ブロック204で、トラッキングデバイスは、ベース安全地帯ビーコンからの信号などのベース安全地帯ブロードキャストが受信されたかどうかを判定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、ベース安全地帯ブロードキャスト信号が既定の時間期間内に受信されたかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、タイマを保持し、ベース安全地帯ブロードキャストが受信されたときにタイマをリセットし、タイマが満了したときベース安全地帯ブロードキャスト信号が受信されなかったと判断することができる。ベース安全地帯ブロードキャスト信号が受信された場合(すなわち、判定ブロック204=「Yes」)、トラッキングデバイスは、この動作モードにとどまり、ブロック202内の動作を続けることができる。たとえば、ベース安全地帯ブロードキャスト信号が受信されたとき、トラッキングデバイスは、長距離トランシーバを非アクティブ状態に残すことができる。
ベース安全地帯ブロードキャスト信号が受信されなかった場合(すなわち、判定ブロック204=「No」)、ブロック206で、トラッキングデバイスは、GPSチップをアクティブ化することができる。アクティブ化されたGPSチップを用いて、トラッキングデバイスは、GPS信号を受信してトラッキングデバイスの位置の座標を特定することを開始することができる。上記で説明されたように、トラッキングデバイスは、GPS衛星から、および/またはアシスト型GPS技法を介してセルラーネットワークからGPS信号を受信することができる。判定ブロック208で、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがジオフェンス内に位置するかどうかを判定することができる。詳細には、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスの位置のGPS特定座標の、ジオフェンスエリアの周界を画定する記憶された座標との比較に基づいて、トラッキングデバイスがジオフェンスエリア内にいるかどうかを判定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、ジオフェンスエリアを記述する座標を記憶する中央サーバにそのGPS特定座標を送信することができ、サーバは、トラッキングデバイスがジオフェンスエリア内にいるかどうかを判定することができる。
トラッキングデバイスがジオフェンスエリア内にいる場合(すなわち、判定ブロック208=「Yes」)、トラッキングデバイスは、判定ブロック204内の動作を続けることができる。たとえば、トラッキングデバイスは、一時的にベース安全地帯ブロードキャスト信号の範囲外にいるが、まだジオフェンスエリア内にいる場合があり、その結果、トラッキングデバイスは、聞き耳を立て続け、ベース安全地帯ブロードキャスト信号が受信されたかどうかを判定することができる。しかしながら、トラッキングデバイスがジオフェンスエリア内にいないと判定した場合(すなわち、判定ブロック208=「No」)、ブロック210で、トラッキングデバイスは、長距離トランシーバをアクティブ化することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、ベース安全地帯ブロードキャスト信号が受信されなかったとき、ブロック206内の動作で、長距離トランシーバを以前アクティブ化している場合がある。オプションのブロック212で、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがベース安全地帯およびジオフェンスエリアの外にいることを示すメッセージなどの、警告メッセージを送信することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがジオフェンスエリアの外にいると判断すると直ちに、トラッキングデバイスに記憶された連絡先のリストに電子メールの警告を送信することができる。
ブロック214で、トラッキングデバイスは、図3Bを参照して下記に記載される動作などの、電力消費最適化アルゴリズムの動作を実行することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、既定の時間期間の間、既定の繰返し回数の間、または時間と繰返しの組合せで、ブロック214内の動作を実行することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスの現在のバッテリ電力に基づく時間期間の間、電力消費最適化アルゴリズムの動作を実行し、次いで判定ブロック208の動作を実行することができる。
別の実施形態では、トラッキングデバイスは、長距離トランシーバがアクティブであるときはいつでも、ブロック214内の動作を実行することができる。たとえば、トラッキングデバイスがベース安全地帯の外だがジオフェンスエリアの内にいるときに長距離トランシーバをアクティブ化した場合、トラッキングデバイスは、電力最適化動作を実行することができる。
図3Aは、様々な実施形態とともに使用され得る最適化アルゴリズムを実行するように構成されたトラッキングデバイスの機能ブロック図である。トラッキングデバイスは、図3Bを参照して下記に記載される動作を実行する、様々なソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェア回路を含む場合がある。詳細には、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがWAN接続モジュール304内の動作を実行するように構成され得るかどうかを判定することができる、入口基準モジュール302を含む場合がある。トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスのWANを介した最近の通信に関する情報を評価する(すなわち、WAN状態を評価する)ためのWAN統計データ測定モジュール306と、既定の周期性でWAN統計データ測定モジュール306の使用を開始するためのリフレッシュメカニズム314とを含む場合がある。一実施形態では、WAN統計データ測定モジュール306は、WANイベントモジュール305からWANイベントに関する情報を受信することができる。たとえば、WAN統計データ測定モジュール306は、セルラーネットワークカバレージが失われたか、もしくは回復したことを示す信号(たとえば、BREWメッセージ)、および/またはネットワークの信号強度を、WANイベントモジュール305から受信することができる。様々な実施形態では、WANイベントモジュール305は、オペレーティングシステムのスレッド、検出されたユーザ入力、およびトラッキングデバイスによって生成され得る様々なソフトウェアイベントに対応する信号を送信することができる。WAN接続モジュール304は、トラッキングデバイスがWANのサービスエリア(または接続性)の外にいることを測定されたWAN統計データが示すかどうかを判定するための、ネットワークサービス圏外評価モジュール308を含む場合もある。トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが電力最適化モードで動作するように構成されたときの動作を実行するための電力最適化モジュール310と、トラッキングデバイスがWAN接続モジュール304の動作を実行することができるかどうかを判定するための出口基準モジュール312とを含む場合もある。
図3Bは、トラッキングデバイスが電力最適化アルゴリズムを実行するための一実施形態の方法350を示す。上述されたように、トラッキングデバイスが長距離トランシーバをアクティブ化した(たとえば、トラッキングデバイスがジオフェンスエリアの外に位置する)かどうかに基づいて、トラッキングデバイスは、WANと通信するときに電力消費を調整することができる。たとえば、ジオフェンスエリアの外にいるとき、トラッキングデバイスは、より多くのGPSの位置を取得し、かつ/または長距離トランシーバを使用して、WANにわたって中央サーバにアシスト型GPS情報を要求することができる。言い換えれば、ジオフェンスエリアの外にいるとき、トラッキングデバイスは、より正確にその位置を特定し、より到達可能であり、WANと通信することが可能であるように構成することができる。しかしながら、次善のWAN接続性のエリア内いるとき、トラッキングデバイスは、長距離トランシーバなどの構成要素を周期的に非アクティブ化することによって、電力を節約するように構成することができる。トラッキングデバイスがジオフェンスエリアの外にいる限り、トラッキングデバイスは、方法350の動作を実行して、WANを介したトラッキングデバイスに対する到達可能性を維持しながら、トラッキングデバイスのバッテリ充電を効率的に利用することができる。
判定ブロック352で、トラッキングデバイスは、電力最適化アルゴリズムの入口条件が満足されたかどうかを判定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、既定条件の評価に基づいて、電力最適化アルゴリズムの動作を実行するべきかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、長距離トランシーバが既定の期間の間アクティブ化されているかどうかを判定することができる。判定ブロック352の動作は、図4を参照して下記に記載される。入口基準が満足されなかった場合(すなわち、判定ブロック352=「No」)、トラッキングデバイスは、判定ブロック352内の動作を実行し続けることができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、通常の既定間隔で入口基準を再評価することができる。代替として、トラッキングデバイスは、入口基準の以前の評価に基づく時間に、入口基準を再評価することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがアクティブ化されてからの時間が最適化アルゴリズム動作を実行するための既定のしきい値を超えるような特定の時間期間で、入口基準を再評価することができる。一実施形態では、判定ブロック352内の動作は、図3Aを参照して上述されたように、「入口基準」モジュール、ソフトウェア命令、または回路を介して、トラッキングデバイスによって実行することができる。
入口基準が満足された場合(すなわち、判定ブロック352=「Yes」)、ブロック354で、トラッキングデバイスは、WAN接続モードで動作するように構成することができる。詳細には、トラッキングデバイスのバッテリから消費される電力量の境界を定めずに、トラッキングデバイスがWANと伝送を交換し、WAN(アシスト型GPS)またはGPS衛星からGPS調整位置を収集し、様々な他の通信を実行することができるように、トラッキングデバイスは動作することができる。トラッキングデバイスは、WAN接続モードにいる間、WAN通信、利用可能なバッテリ電力、およびトラッキングデバイスがジオフェンスエリアの内にいるか外にいるかを絶え間なく評価することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、長距離トランシーバがアクティブ化されたままであり得るかどうかを判定するために、利用可能なバッテリ電力を評価することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、WAN接続モードにいるとき、含まれたGPSチップ、長距離トランシーバ、および他の通信構成要素をアクティブ化することができる。一実施形態では、ブロック354内の動作は、図3Aを参照して上述されたように、「WAN接続」モジュール、ソフトウェア命令、または回路を介して、トラッキングデバイスによって実行することができる。
ブロック356で、トラッキングデバイスは、ネットワーク信号通信に基づいて、WAN統計データを生成することができる。トラッキングデバイスは、最近のアクティビティの期間の間、WAN信号を評価および/または測定して、WAN状態を示す統計データを生成することができる。たとえば、ある時間期間にわたって記録されたWANとの接続性情報に基づいて、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがネットワークサービスなしであった時間の割合を集計することができる。WAN統計データの様々な測定および評価は、図5A〜図7Bを参照して下記に詳細に記載される。一実施形態では、ブロック356内の動作は、図3Aを参照して上述されたように、「WAN統計データ測定」モジュール、ソフトウェア命令、または回路を介して、トラッキングデバイスによって実行することができる。
判定ブロック358で、トラッキングデバイスは、ネットワークサービス圏外の統計データがしきい値を超えたかどうかを判定することができる。詳細には、トラッキングデバイスは、測定されたWAN統計データを評価し、統計データが一貫性のない、または存在しないネットワークサービス(すなわち、既定のネットワークサービス圏外状態)の期間を示すかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、以前の期間(または時間間隔)を超えて、トラッキングデバイスが特定の割合の時間の間、セルラーネットワークサービス圏外にいたと判断することができる。ネットワークのネットワークサービス圏外の評価は、図8を参照して下記に詳細に記載される。一実施形態では、判定ブロック358内の動作は、図3Aを参照して上述されたように、「ネットワークのネットワークサービス圏外評価」モジュール、ソフトウェア命令、または回路を介して、トラッキングデバイスによって実行することができる。
ネットワークが既定の許容しきい値を超えてネットワークサービス圏外ではなかったと判定された場合(すなわち、判定ブロック358=「No」)、オプションのブロック359で、トラッキングデバイスは、リフレッシュ期間の間待ち、ブロック354内の動作を続けることができる。たとえば、トラッキングデバイスは、図3Aを参照して上述されたリフレッシュメカニズムを利用して、リフレッシュ期間の間アイドル状態で動作するようにトラッキングデバイスを構成することができる。このリフレッシュ期間により、トラッキングデバイスが特定の周期性でWAN統計データを評価だけして、評価ごとにWAN信号の十分なサンプルおよび関連する通信データが利用可能であることを保証することが可能になり得る。ネットワークが既定のしきい値の持続時間を超えてネットワークサービス圏外であると判定された場合(すなわち、判定ブロック358=「Yes」)、ブロック360で、トラッキングデバイスは、既定の期間の間、「電力最適化」モードで動作するように構成することができる。一実施形態では、ブロック360内の動作は、図3Aを参照して上述されたように、「電力最適化」モジュール、ソフトウェア命令、または回路を介して、トラッキングデバイスによって実行することができる。
一般に、「電力最適化モード」で動作している間、トラッキングデバイスは、「省電力」状態と「アイドル」状態の交互のパターンで動作するように構成することができる。省電力状態は、トラッキングデバイスがトラッキングデバイスの構成要素の電力消費およびトラッキングデバイスによって実行される動作を最小化するか、減少させるか、または場合によっては低下させるシステム構成であり得る。たとえば、トラッキングデバイスは、長距離トランシーバ(たとえば、セルラーモデム)を非アクティブ化し、他の構成要素への電力を削減することによって、低電力消費で動作することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、その電力消費比率を約0.69mA以下に削減することができる場合がある。詳細には、省電力状態にいる間、トラッキングデバイスは、セルラーネットワークモデム、温度補償型水晶発振器(すなわち、TCXO)、復調器/変調器ルーチン、RF無線機(たとえば、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Peanut(登録商標)など)、呼制御器、ファームウェア、および/またはファームウェア更新ルーチンを非アクティブ化するか、シャットダウンするか、または場合によっては電源切断することができる。加えて、モバイルデバイス内の従来のスリープモードとは異なり、トラッキングデバイスは、加入者識別モジュール(「SIM」)のポーリングを中止し、WAN状態変数の保持を中止することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、GPSチップを非アクティブ化しない場合があり、GPS調整位置を取得し続けることができる。トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがジオフェンスエリア内にいるかどうかに基づいて、ある時間期間の間、省電力状態で動作するように構成することができる。たとえば、省電力状態の持続時間は、トラッキングデバイスがジオフェンスエリアの内にいるときと外にいるときで、異なる場合がある。別の例として、省電力状態の持続時間は、トラッキングデバイスがジオフェンスエリアの内にいるときは5分間だが、ジオフェンスエリアの外にいるときは3分間であり得る。
アイドル状態に関して、トラッキングデバイスは、既定の時間期間の間、周期的に省電力状態から起きるように構成することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、10秒などの短い秒数の期間の間、アイドル状態で動作することができる。アイドル状態で動作しながら、トラッキングデバイスは、WAN信号を探索(たとえば、長距離トランシーバを介して任意のセルラーネットワーク伝送が受信されたかどうかを評価)し、図11を参照して下記に記載されるように、電力最適化モードから出るための出口基準(または出口条件)を評価することができる。たとえば、アイドル状態にいる間、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが追跡対象の資産(たとえば、追跡対象のペットまたは機器の部品)から取り外されたかどうかを判定することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、省電力状態およびアイドル状態で動作する繰返し数によって定義された時間期間の間、電力最適化モードで動作することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが省電力状態およびアイドル状態で動作する繰返しごとに1度増分するカウンタ(すなわち、loopCounter)を利用することができる。このカウンタメカニズムは、図12を参照して下記にさらに記載される。トラッキングデバイスは、ブロック356の動作を参照して生成されたWAN統計データに基づいて、省電力状態の持続時間、アイドル状態の持続時間、ならびに実行する繰返し数(たとえば、省電力状態およびアイドル状態で動作する回数)を適応的に設定することができる。たとえば、現在のWAN状態に関して収集された情報は、トラッキングデバイスがある期間の間一貫してネットワークサービス圏外であったことを示し、トラッキングデバイスは、より長い省電力状態の持続時間および/またはアイドル状態の持続時間を設定することができる。別の例として、トラッキングデバイスは、生成された最新のWAN統計データ、トラッキングデバイスのオペレーティングシステムによって検出されたイベント(たとえば、オペレーティングシステムのイベントなどの下位レベルのイベント)、および/またはトラッキングデバイスがGPS衛星を介してGPS座標を特定するために現在必要とされる時間量に基づいて、電力最適化モードにいる間に省電力状態およびアイドル状態で動作する繰返し数が、以前の繰返しの間よりも長いべきであると判断することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスの到達可能性の所望の期間に照らして、トラッキングデバイスの現在の電力消費(または動作コスト)を評価する計算を実行することができる。たとえば、ユーザ(たとえば、追跡対象の資産のオーナー)は、トラッキングデバイス内の構成ファイルおよび/または設定値内で表されたように、トラッキングデバイスのバッテリが耐用年数を有することができる長い時間期間を望む場合がある。それに応じて、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスについての予想電力消費に対してバッテリの残りの放電時間を絶え間なく比較して、トラッキングデバイスがユーザによって望まれる時間期間の間、電力供給されたままであり、到達可能にとどまることができるかどうかを判定することができる。現在のバッテリ充電状態に鑑みて、ユーザによって望まれる到達可能性を維持するには電力消費が大きすぎるとトラッキングデバイスが判断したとき、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが所望の到達可能性時間期間の間到達可能であることを可能にすることができる、電力最適化モード用の動作パラメータを定義することができる。たとえば、ネットワークサービス圏外状態に基づく現在の電力消費が特に高い場合、トラッキングデバイスは、消費情報を使用して、トラッキングデバイスが電力最適化モードの間に省電力状態およびアイドル状態で動作することができる持続時間および繰返し数を決定することができる。別の例として、トラッキングデバイスのバッテリが高いレベルの利用可能電力を有する(すなわち、高充電状態にいる)とき、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが短い期間の間電力最適化モードで動作することができ、長距離トランシーバなどの電力を消費するリソースを使用することにより積極的であり得ると判断することができる。様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、シミュレーション、記憶されたテーブル(たとえば、様々なアクティビティに対するトラッキングデバイスについての平均電力消費比率など)、および/またはユーザ入力に基づいて、計算を行うことができる。たとえば、トラッキングデバイスは、現在のWANカバレージ(たとえば、速いピンポン、遅いピンポン、一貫性のあるネットワークサービス圏外など)に関するテーブルの中の推奨された持続時間の値、トラッキングデバイスの電力消費が様々な省電力状態の持続時間に基づいてどのように変化する場合があるかのシミュレーション、および/またはトラッキングデバイスに記憶されたユーザ選好ファイルに基づいて、省電力状態で動作する持続時間を決定することができる。
図3Bに戻ると、判定ブロック362で、トラッキングデバイスは、出口条件が満足されたかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、最大数の繰返しの間、省電力状態で実行しているなどの条件が現在存在するかどうかを判定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、アイドル状態で動作するように構成されながら、出口条件を評価することができる。たとえば、アイドル状態の間、トラッキングデバイスは、オンデマンド位置特定(すなわち、「ODL」)通信がトラッキングデバイスによって受信されたかどうかを判定することができる。出口条件の評価は、図10を参照して下記に記載される。出口条件が満足されなかった場合(すなわち、判定ブロック362=「No」)、トラッキングデバイスは、ブロック360内の動作を実行し続けることができる。しかしながら、出口条件が満足された場合(すなわち、判定ブロック362=「Yes」)、トラッキングデバイスは、WAN接続モードで動作し、ブロック354内の動作を実行するように構成することができる。一実施形態では、判定ブロック362内の動作は、図3Aを参照して上述されたように、「出口基準」モジュール、ソフトウェア命令、または回路を介して、トラッキングデバイスによって実行することができる。
図4は、最適化アルゴリズムを実行するための入口条件が存在するかどうかをトラッキングデバイスが判定するための一実施形態の方法400を示す。上述されたように、トラッキングデバイスは、様々な動作要件、アクティビティ、および/または条件が満足されたとき、最適化動作のみを実行することができる。トラッキングデバイスは、すべての条件が満足され、トラッキングデバイスが最適化アルゴリズムを実行する資格があるまで、周期的に方法400の評価を実行することができる。
判定ブロック402で、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが既定の時間の間アクティブ化されているかどうかを判定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、最小の時間期間の間、トラッキングデバイスが「オン」になっているかどうかを判定することができる。トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスのアクティブ化以後の時間(すなわち、アクティブ化時間)をしきい値と比較することができる。たとえば、アクティブ化以後の最小時間は、たとえば、15分のしきい値を超えることが必要とされる場合がある。一実施形態では、しきい値は、トラッキングデバイスが(WANと交換される通信信号を介して)最近のWAN状態に関する十分な情報を収集して、図5A〜図7Cの動作を参照して十分なWAN統計データの評価を可能にするために必要とされる時間期間を表すことができる。
一実施形態では、しきい値は、トラッキングデバイスがシステム決定計算を実行するために必要な情報を収集するために必要とされる動作の時間期間を表すことができる。一般に、システム決定計算は、トラッキングデバイスが1組のデータ構造およびアルゴリズムを利用して、トラッキングデバイスが動作することができる最良のシステムを識別することに関与する場合がある。たとえば、システム決定計算は、利用可能なセルラーネットワークサービスの評価に基づいて、トラッキングデバイスが省電力状態で動作するように構成できることを判断するために、トラッキングデバイスによって使用することができる。システム決定計算は、トラッキングデバイスが動作および/または通信することができる好適なシステム(および周波数)のリストを含むデータテーブル(または好適なローミングリスト)のセットの評価に関与する場合がある。そのような好適なローミングリストは、セルラーネットワークキャリアなどのWANサービスプロバイダによって提供される場合があり、トラッキングデバイスの不揮発性メモリにダウンロードされる場合がある。システム決定計算は、トラッキングデバイスの動作パラメータ(たとえば、どのくらいの頻度でGPS調整位置を検索するべきかなど)についてのユーザの好適な構成などの、ユーザ選好情報を含む場合もある。
トラッキングデバイスはまた、無線周波数条件および通信プロトコル条件などの、利用可能なワイヤレスシステム情報(または「オーバージエア」システム情報)を使用して、システム決定計算を実行することができる。たとえば、システム決定計算は、特定のシステムを獲得することに失敗したことを示すデータ、システムの損失または順方向リンクの故障、サービスの拒否、認証失敗、ネットワーク輻輳などを含む、トラッキングデバイスの利用可能なシステムとの通信に関するデータを含む場合がある。システム決定計算はまた、ユーザによって開始されたデータ表現固有のアクティビティ(たとえば、音声通話を開始すること)、ユーザによって終了された固有アクティビティ(たとえば、音声通話を終了すること)、およびユーザによって調整されたシステム選択基本設定などの、ユーザアクティビティデータを評価することができる。そのような情報を用いて、トラッキングデバイスは、システム決定計算を実行して、トラッキングデバイスがシステムを利用し(たとえば、特定のアクセスネットワークにとどまり)続けることができること、トラッキングデバイスが固有のシステムと通信する(たとえば、アクセス可能なアクセスネットワークを用いてメッセージを送信する)べきこと、およびトラッキングデバイスが省電力状態に入るか、または出るべきことを示すことができるデータを生成することができる。様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、システムデータベースへの記憶およびその後のシステム決定計算でのその後の使用のためのデータを絶え間なく収集することができる。たとえば、トラッキングデバイスがアクティブ化されている限り、トラッキングデバイスは、経時的にセルラーネットワーク信号強度の変化を記録し、システム決定データベースを更新することができる。一実施形態では、好適なローミングリストは、トラッキングデバイスのシステムデータベース内に記憶される場合もある。加えて、システムデータベースは、モード、帯域、および/またはチャネル(CDMA)の任意のユニークなセットなどの、システム決定動作に関係するすべての既知のシステムを示す情報を含むレコードテーブルを記憶し、更新することができる。たとえば、システムデータベース内で保持されるレコードテーブルは、トラッキングデバイスが電源切断またはオフラインの動作状態に入れられたときに構成することができる。
図4に戻ると、トラッキングデバイスが既定の時間の間アクティブでなかった場合(すなわち、判定ブロック402=「No」)、オプションのブロック403で、トラッキングデバイスは、判定ブロック402内の動作を続ける前に、既定の期間待つことができる。トラッキングデバイスが既定の時間の間アクティブだった場合(すなわち、判定ブロック402=「Yes」)、判定ブロック404で、トラッキングデバイスは、最大の連続する(図4で「OoS」と呼ばれる)ネットワークサービス圏外の持続時間が既定の時間を超えたかどうかを判定することができる。既定の時間は、既定のしきい値であり得る。たとえば、アクティブ化以後のワイヤレス通信に関して記録されたデータに基づいて、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがセルラーネットワークサービスをもたなかった間の連続期間を識別し、最長の持続時間の期間を特定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、ネットワークカバレージが存在しないとき、および/またはネットワーク通信信号が最小強度を超えないとき、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外にいると判断することができる。言い換えれば、ネットワークサービス圏外であることは、トラッキングデバイスが標準以下または次善のサービスしか有していないことを意味することができる。最大の連続するネットワークサービス圏外期間が既定の時間を超えない場合(すなわち、判定ブロック404=「No」)、トラッキングデバイスは、オプションのブロック403および判定ブロック402内の動作を続けることができる。一実施形態では、最大の連続するネットワークサービス圏外の既定の時間またはしきい値は、3時間などの数時間であり得る。
最大の連続するネットワークサービス圏外期間が既定の時間を超えた場合(すなわち、判定ブロック404=「Yes」)、判定ブロック406で、トラッキングデバイスは、セルラーネットワーク通信セッションなどの、進行中の通信セッションにトラッキングデバイスが従事しているかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、中央サーバからのファームウェアソフトウェアのダウンロードを実行している場合がある。進行中の通信セッションが存在する場合(すなわち、判定ブロック406=「Yes」)、トラッキングデバイスは、オプションのブロック403および判定ブロック402内の動作を続けることができる。
進行中の通信セッションが存在しない場合(すなわち、判定ブロック406=「No」)、判定ブロック408で、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが(図4では「ODL」と呼ばれる)オンデマンド位置特定通信を最後に交換してからの時間が、既定の時間期間、たとえばしきい値を超えたかどうかを判定することができる。オンデマンド位置特定通信は、トラッキングデバイスの位置情報を決定し報告する目的でトラッキングデバイスによって受信され、処理され得る、ページ、ピング、リクエスト、または他のメッセージであり得る。たとえば、中央サーバは、セルラーネットワークを介して現在の位置情報を送信するようにトラッキングデバイスに要求する、オンデマンド位置特定ページをトラッキングデバイスに送信することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、利用可能な通信システムのサービス品質の評価、測定システム分析(「MSA」)、およびオンデマンド位置特定通信をリトライするために必要な時間に基づいて、しきい値を計算することができる。最後のオンデマンド位置特定通信以後の時間が既定の時間期間を超えなかった場合(すなわち、判定ブロック=「No」)、トラッキングデバイスは、オプションのブロック403および判定ブロック402内の動作を続けることができる。しかしながら、最後のオンデマンド位置特定通信以後の時間が既定の時間期間を超えた場合(すなわち、判定ブロック=「Yes」)、トラッキングデバイスは、図3Bを参照してブロック354内の最適化アルゴリズム動作を実行することができる。一実施形態では、最初のオンデマンド位置特定通信以後の時間のしきい値は、5分などの数分であり得る。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、様々な条件を評価するときに重み付け方式を利用することができ、その結果、特定の条件の実現は、他の条件を実現することの失敗を上回る場合がある。たとえば、トラッキングデバイスは、大部分の条件が満足されたときに最適化アルゴリズムが実行され得るように構成することができる。別の例として、トラッキングデバイスは、少しの重要な条件が満足され、他のあまり重要ではない条件が満足されなかったときに最適化アルゴリズムを実行することができる。
図5A、図6A、および図7Aは、トラッキングデバイスが電力最適化アルゴリズムの実行中に使用するWAN統計データを測定するための実施形態の方法500、600、および700を示す。方法500、600、および700の各々は、トラッキングデバイスが電力最適化モードに入るべきかどうかを評価するための情報を生成するために、トラッキングデバイス内のプロセッサによって実行することができる。詳細には、方法は、様々なデータを使用して、図8を参照して下記に記載される動作の実行中にトラッキングデバイスによって使用され得る、変数OoSPercentageおよびcurrentOoSDurationを計算する。OoSPercentage変数は、トラッキングデバイスが評価期間の間ネットワークサービス圏外状態にいる時間の割合の数値表現であり得る。評価期間は、図6A〜図6B内の動作で使用されるmaxMeasureDuration期間などの既定の時間期間、または、図5A〜図5B内の動作で使用されるPn期間などの、特定の数のネットワークサービス圏外イベントの識別と調和する任意の時間期間であり得る。様々な方法を用いて、トラッキングデバイスは、ある期間の間トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である総時間量(すなわち、totalOoSDuration)を評価期間内の総時間で除算することによって、OoSPercentage変数を計算することができる。OoSPercentage変数は、以下の式として表現することができる。
Figure 0005989276
currentOoSDuration変数は、トラッキングデバイスが評価期間中のネットワークサービス圏外イベントの間ネットワークサービス圏外であった時間量の数値表現であり得る。言い換えれば、currentOoSDuration変数は、進行中のネットワークサービス圏外イベントの開始から経過した時間量であり得る。たとえば、currentOoSDuration変数は、トラッキングデバイスが評価期間の終わりに遭遇するネットワークサービス圏外状態に対応する時間量を表すことができる。
様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイス上で実行されている下位レベルルーチンからの、ある期間中にトラッキングデバイスがサービスを失う回数などの、ネットワークアクティビティ統計データを利用することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスのプロセッサ上で実行されているオペレーティングシステムのソフトウェアを介してオペレーティングシステムのルーチンを実行することができる。一実施形態では、下位レベルルーチンは、トラッキングデバイスが現在ネットワークサービス圏外であるかどうかを表すインジケータを生成することができ、トラッキングデバイスのオペレーティングシステムを介してそのインジケータをトラッキングデバイスに提示することができる。たとえば、オペレーティングシステムのWANイベントは、トラッキングデバイスのプロセッサによって検出され、トラッキングデバイスがセルラーネットワークWANサービスを喪失したか回復したかを判定するために評価される場合がある。そのようなインジケータは、WAN信号の信号強度をさらに示すことができるか、または代替として、トラッキングデバイス用のWANカバレージが存在するか否かを単に示すことができる。
図5Aは、トラッキングデバイスがイベントベースの電力最適化アルゴリズム内でWAN統計データを測定するための一実施形態の方法500を示す。トラッキングデバイスがWAN接続モードで動作するように構成された(たとえば、トラッキングデバイスがアクティブ化された長距離トランシーバを有し、セルラーネットワークを介して通信する動作を実行するなど)とき、統計データは、トラッキングデバイスのワイドエリアネットワークとの交換に基づいて生成される場合がある。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがセルラーネットワークカバレージを有していた評価時間期間の割合を記述する統計データを決定することができる。方法500を実施する動作を実行して、トラッキングデバイスは、既定の数のネットワークサービス圏外イベントの発生によって定義された評価期間中に収集された情報に基づいて、WAN統計データを生成することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、N個のネットワークサービス圏外イベントが識別された評価期間中に収集されたデータを使用して、WAN統計データを計算することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、カウンタを利用して、WAN統計データを生成するためのデータを収集する間の期間を決定することができる。カウンタは、ネットワークサービス圏外イベントが識別されるたびにトラッキングデバイスが増分する変数であり得る。代替として、カウンタは、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントを識別するたびに減分する、デフォルト値にセットされた変数であり得る。既定の数のネットワークサービス圏外イベントがトラッキングデバイスによって識別されたことをカウンタ値が示すように、カウンタが増分(または減分)されたとき、カウンタはリセットすることができる。たとえば、増分カウンタの場合は、トラッキングデバイスはカウンタをゼロの値にリセットすることができる。別の例として、減分カウンタの場合は、カウンタがゼロの値に減分されたとき、トラッキングデバイスはカウンタをデフォルト値にセットすることができる。
ブロック510で、トラッキングデバイスは、評価期間中に発生する進行中のネットワークサービス圏外イベントなどの、進行中のネットワークサービス圏外イベントの開始から経過した時間量を計算することができる。一実施形態では、進行中のネットワークサービス圏外イベントの開始から経過した時間量は、currentOoSDuration変数によって表すことができる。たとえば、トラッキングデバイスは、評価期間内の進行中のネットワークサービス圏外イベントの持続時間を比較し、currentOoSDuration変数の値としてその持続時間をセットすることができる。
判定ブロック502で、トラッキングデバイスは、既定の数(すなわち、N変数)のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、N個のネットワークサービス圏外イベントが識別されたかどうかを判定することができる。上述されたように、トラッキングデバイスは、カウンタ変数を利用して、識別されたネットワークサービス圏外イベントの数を監視することができる。ネットワークサービス圏外イベントの既定の数(および対応するカウンタメカニズム)は、方法500を実施する以前の繰返し、ユーザ入力もしくはユーザ選好、WANとの以前の通信中にトラッキングデバイスによって収集されたデータ、中央サーバからの命令、またはこれらのうちのいずれかの組合せに基づいて、トラッキングデバイスによって定義することができる。たとえば、方法500の以前の実施に基づいて、トラッキングデバイスは、以前の実施の既定の数(またはデフォルトのカウンタ値)よりも1つ多いように、既定の数(またはデフォルトのカウンタ値)をセットすることができる。既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生しなかった場合(すなわち、判定ブロック502=「No」)、トラッキングデバイスは、ブロック510内の動作を実行し続けることができる。
既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生した場合(すなわち、判定ブロック502=「Yes」)、ブロック504で、トラッキングデバイスは、最初のネットワークサービス圏外イベントからN回目のネットワークサービス圏外イベントまでの時間を測定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが既定の数(すなわち、N)のネットワークサービス圏外イベントの発生を検出した、評価期間内の総経過時間を測定することができる。たとえば、総経過時間または評価期間(すなわち、Pn)は、最初に識別されたネットワークサービス圏外イベントの開始から、トラッキングデバイスが識別したN個のネットワークサービス圏外イベントの終わりまでの時間量であり得る。
ブロック506で、トラッキングデバイスは、N個のネットワークサービス圏外イベントによって画定される期間の間、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外状態であった総時間量を計算することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、評価期間の間のtotalOoSDuration変数を計算することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、N個の個別のネットワークサービス圏外イベントの各々の持続時間を合わせて、totalOoSDuration変数を計算することができる。
ブロック508で、トラッキングデバイスは、N個のネットワークサービス圏外イベントによって画定される期間中のネットワークサービス圏外状態にいる時間の割合を計算することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、評価期間の間のOoSPercentage変数を計算することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、ブロック506内の動作において計算された値を、ブロック504内の動作において測定されたPnの値で除算することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、以下の式を使用してOoSPercentage変数を計算することができる。
Figure 0005989276
トラッキングデバイスは、図3Bを参照して、判定ブロック358内のネットワークのネットワークサービス圏外評価動作を続けることができる。
図5Bは、トラッキングデバイスのイベントベースの電力最適化アルゴリズムの実行中に、様々な評価期間580〜584にわたって発生する、測定されたネットワークサービス圏外イベント560〜572の例示的なグラフ550を示す。上述されたように、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスの動作中に検出されたネットワークサービス圏外イベントに基づいて、WAN統計データを生成するように構成することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、WANカバレージがない期間の後で、トラッキングデバイスがセルラーネットワークサービスを回復する既定の回数の間、WAN統計データを生成するための情報を収集することができる。
ライン551は、トラッキングデバイスに対するWANサービスの可用性を経時的に表すことができる。たとえば、例示的なグラフ550では、ライン551は、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である(すなわち、WANカバレージを有していない)表現期間555と、トラッキングデバイスがサービス圏内である(すなわち、WANカバレージを有している)期間556との間を推移することができる。トラッキングデバイスは、各々がWANサービスがない時間期間(たとえば、t1、t2、t3、t4、t5、t6、およびt7)、ならびにWANサービスが再確立されたときの端部からなる、別個のネットワークサービス圏外イベント560〜572を識別することができる。
ネットワークサービス圏外イベント560〜572が識別されたとき、トラッキングデバイスは、図5Aを参照して上述されたように、カウンタを更新することができる。説明のための例として、WAN統計データを生成するためのデータ収集期間が、トラッキングデバイスが5回のネットワークサービス圏外イベントを識別するための時間期間を包含できることを示すように、カウンタは5の値にセットされる場合がある。それに応じて、ネットワークサービス圏外イベント560〜568は第1のセット552内にあり得、ネットワークサービス圏外イベント562〜568は第2のセット553内にあり得、ネットワークサービス圏外イベント564〜572は第3のセット554内にあり得る。
セット552、553、および554は、それぞれ、評価期間580、582、および584に対応することができる。たとえば、第1のセット552は、(図5B内で「P1」と呼ばれる)第1の評価期間580と一致することができ、第2のセット553は、(図5B内で「P2」と呼ばれる)第2の評価期間582と一致することができ、第3のセット554は、(図5B内で「P3」と呼ばれる)第3の評価期間584と一致することができる。トラッキングデバイスは、セット552〜554ならびに評価期間580、582、および584の各々について、トラッキングデバイスがWANのネットワークサービス圏外である時間量およびWANのサービス圏内である時間量を決定することができる。
説明のための例として、トラッキングデバイスは、第1の評価期間580の間のネットワークサービス圏外イベントの各々の持続時間を合わせること(たとえば、t1+t2+t3+t4+t5)によって、第1のセット552の間トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外であった時間量を決定することができる。トラッキングデバイスはさらに、第1のセット552の間のネットワークサービス圏外イベントの総持続時間を第1の評価期間580の時間の値で除算することによって、第1の評価期間580についてのOoSPercentageを計算することができる(すなわち、OoSPercentage=(t1+t2+t3+t4+t5)/P1)。
図6Aは、トラッキングデバイスが時間ベースの電力最適化アルゴリズム内でWAN統計データを測定するための一実施形態の方法600を示す。方法600を実行するとき、トラッキングデバイスが、既定の数のネットワークサービス圏外イベントの発生によって画定される期間の間に情報を収集することとは対照的に、WAN統計データを生成するための情報を収集するための既定の評価期間を利用できることを除き、方法600は図5Aを参照して上述された方法500と同様である。たとえば、方法600を実行して、トラッキングデバイスは、既定の持続時間の評価期間中に収集されたデータを使用して、WAN統計データを計算することができる。方法600を実行するときに評価期間に含まれるネットワークサービス圏外イベントの数は、方法500を実行するときに評価期間に含まれるネットワークサービス圏外イベントの数と異なる場合もあれば、同じ場合もある。
上述された方法と同様に、ブロック510で、トラッキングデバイスは、進行中のネットワークサービス圏外イベントの開始から経過した時間量(すなわち、currentOoSDuration変数)を計算することができる。たとえば、評価期間の終わりに、トラッキングデバイスは、進行中のネットワークサービス圏外イベントの開始から経過した時間の長さとして、currentOoSDurationの値を決定することができる。
判定ブロック602で、トラッキングデバイスは、既定の評価時間期間が経過したかどうかを判定することができる。既定の評価期間は、変数maxMeasureDurationによって表される持続時間を有することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、評価期間PmaxMeasureDurationの間にWAN統計データ用の情報を収集することができ、maxMeasureDurationは、数ミリ秒、数秒、または数分(たとえば、5分)を表すことができる。この評価期間中、トラッキングデバイスは、任意の数のネットワークサービス圏外イベントを識別することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、評価期間の間WANサービスを失わない場合があるか、または代替として、評価期間中、数回WANサービスを失い、回復する場合がある。評価時間期間が経過していない場合(すなわち、判定ブロック602=「No」)、トラッキングデバイスは、ブロック510内の動作を実行し続けることができる。
評価時間期間が経過した場合(すなわち、判定ブロック602=「Yes」)、ブロック604で、トラッキングデバイスは、既定の評価期間の間のネットワークサービス圏外状態にいる総時間を計算することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが既定の評価期間中にネットワークサービス圏外状態にいた時間量として、totalOoSDuration変数をセットすることができる。たとえば、トラッキングデバイスは、評価期間中に発生した、任意の識別されたネットワークサービス圏外イベントの持続時間を合わせることができる。
ブロック606で、トラッキングデバイスは、既定の評価時間期間の間のネットワークサービス圏外状態にいる時間の割合を計算することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、OoSPercentage変数を計算することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、ブロック604内の動作において計算された値を評価期間で除算することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、以下の式を使用してOoSPercentage変数を計算することができる。
Figure 0005989276
トラッキングデバイスは、図3Bを参照して上述された判定ブロック358内のネットワークのネットワークサービス圏外評価動作を続けることができる。一実施形態では、新しい評価期間は、既定のリフレッシュ期間の経過の後に存在する場合がある。たとえば、トラッキングデバイスは、先行する評価期間の終わりの30秒後の新しい評価期間内で、WAN統計データを生成するための情報の収集を開始することができる。
図6Bは、トラッキングデバイスの時間ベースの電力最適化アルゴリズムの実行中に発生するネットワークサービス圏外イベント660〜670の例示的なグラフ650を示す。上述されたように、トラッキングデバイスは、既定の評価期間652の間にWAN統計データを測定するように構成することができ、既定の評価期間652の間、トラッキングデバイスは、任意の数のネットワークサービス圏外イベント660〜670を識別することができる。ライン551は、トラッキングデバイスに対するWANサービスの可用性を経時的に表すことができる。たとえば、例示的なグラフ550では、ライン551は、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である(すなわち、WANカバレージを有していない)表現期間555と、トラッキングデバイスがサービス圏内である(すなわち、WANカバレージを有している)期間556との間を推移することができる。
説明のための例として、トラッキングデバイスは、評価期間652の間のネットワークサービス圏外イベントの各々の持続時間を合わせること(たとえば、t1+t2+t3+t4+t5+t6)によって、評価期間652の間にトラッキングデバイスがネットワークサービス圏外であった時間量を決定することができる。たとえば、評価期間652は5分間の持続時間を有する場合がある。トラッキングデバイスはさらに、ネットワークサービス圏外イベント660〜670の総持続時間を評価期間652で除算することによって、評価期間652についてのOoSPercentageを計算することができる(すなわち、OoSPercentage=(t1+t2+t3+t4+t5+t6)/PmaxMeasureDuration)。
図7Aは、トラッキングデバイスがハイブリッドの電力最適化アルゴリズム内でWAN統計データを測定するための一実施形態の方法700を示す。方法700を実行するとき、トラッキングデバイスが、既定の数のネットワークサービス圏外イベント(すなわち、N変数)または既定の持続時間(すなわち、maxMeasureDuration変数)のいずれかの識別に基づく評価期間内で、WAN統計データを生成するための情報を収集できることを除き、方法700は、図5Aおよび図6Aを参照して上述された方法500および方法600と同様である。言い換えれば、方法700は、方法500、600のいずれかの動作を利用することができる。たとえば、方法600を実行して、トラッキングデバイスは、既定の持続時間および既定の数のネットワークサービス圏外イベント(すなわち、N個のイベント)を利用することができる。方法700を実行するとき、トラッキングデバイスは、既定の持続時間が経過するまで、またはトラッキングデバイスが既定の数のネットワークサービス圏外イベントを識別するまで、評価期間が続くと判断することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、既定の持続時間が経過する前に、トラッキングデバイスが既定の数のネットワークサービス圏外イベントを識別したときは、方法500の動作に基づいてOoSPercentage変数を計算することができ、反対に、トラッキングデバイスが既定の数のネットワークサービス圏外イベントを識別する前に、既定の持続時間が経過したときは、方法600の動作に基づいてOoSPercentage変数を計算することができる。
上述されたように、ブロック510で、トラッキングデバイスは、変数currentOoSDurationによって表される評価期間中に発生する進行中のネットワークサービス圏外イベントなどの、進行中のネットワークサービス圏外イベントの開始から経過した時間量を計算することができる。判定ブロック502で、トラッキングデバイスは、既定の数(すなわち、N変数)のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、N個のネットワークサービス圏外イベントが識別されたかどうかを判定することができる。既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生した場合(すなわち、判定ブロック502=「Yes」)、評価期間は完了したと考えることができる。ブロック504で、トラッキングデバイスは、最初のネットワークサービス圏外イベントからN回目のネットワークサービス圏外イベントまでの時間(すなわち、Pn変数)を測定することができる。
ブロック506で、トラッキングデバイスは、N個のネットワークサービス圏外イベントによって画定される期間の間、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外状態であった総時間量(すなわち、totalOoSDuration変数)を計算することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、N個の個別のネットワークサービス圏外イベントの各々の持続時間を合わせて、totalOoSDuration変数を計算することができる。ブロック508で、トラッキングデバイスは、N個のネットワークサービス圏外イベントによって画定される期間中のネットワークサービス圏外状態にいる時間の割合を計算することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、OoSPercentage変数を計算することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、ブロック506内の動作において計算された値を、ブロック504内の動作において測定されたPnの値で除算することができる。
しかしながら、既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生しなかった場合(すなわち、判定ブロック502=「No」)、判定ブロック602で、トラッキングデバイスは、既定の評価時間期間が経過したかどうかを判定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、変数maxMeasureDurationによって表される持続時間が経過したかどうかを判定することができる。一実施形態では、maxMeasureDuration変数は、5分などの数分を表す場合がある。評価時間期間が経過していない場合(すなわち、判定ブロック602=「No」)、トラッキングデバイスは、ブロック510内の動作を実行し続けることができる。評価時間期間が経過した場合(すなわち、判定ブロック602=「Yes」)、評価期間は完了したと考えることができる。ブロック604で、トラッキングデバイスは、既定の評価時間期間の間にネットワークサービス圏外状態にいた総時間(すなわち、totalOoSDuration変数)を計算することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、評価期間中に発生した、任意の識別されたネットワークサービス圏外イベントの持続時間を合わせることができる。ブロック606で、トラッキングデバイスは、既定の評価時間期間の間にネットワークサービス圏外状態にいた時間の割合を計算する(すなわち、OoSPercentage変数を計算する)ことができる。たとえば、トラッキングデバイスは、ブロック604内の動作において計算された値を評価期間で除算することができる。
トラッキングデバイスは、図3Bを参照して、判定ブロック358内のネットワークのネットワークサービス圏外評価動作を続けることができる。一実施形態では、新しい評価期間は、既定のリフレッシュ期間の経過の後に存在する場合がある。たとえば、トラッキングデバイスは、先行する評価期間の終わりの任意の数の秒、分などの後の新しい評価期間内で、WAN統計データを生成するための情報の収集を開始することができる。別の実施形態では、新しい評価期間は、評価期間の完了後に識別されたネットワークサービス圏外イベントなどの、任意のイベントの発生時に開始する場合がある。
図7Bは、トラッキングデバイスのハイブリッドベースの電力最適化アルゴリズムの実行中に発生するネットワークサービス圏外イベント762〜766の例示的なグラフ750を示す。トラッキングデバイスは、既定の持続時間またはセット760の既存の数のネットワークサービス圏外イベント762〜766の発生に基づく場合がある評価期間752の間のWAN統計データを測定するように構成することができる。上述されたように、ライン551は、トラッキングデバイスに対するWANサービスの可用性を経時的に表すことができ、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である(すなわち、WANカバレージを有していない)表現期間555と、トラッキングデバイスがサービス圏内である(すなわち、WANカバレージを有している)期間556との間を推移することができる。
グラフ750は、既定の数のネットワークサービス圏外イベント762〜766を識別する前に、既定の持続時間が経過したとトラッキングデバイスが判定できることを示す。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがセット760の既定の数の4個のネットワークサービス圏外イベント762〜766を識別する前に、変数maxMeasureDurationによって表される既定の持続時間が経過したと判断することができる。このように、評価期間752は既定の持続時間に基づく場合があり、トラッキングデバイスはさらに、ネットワークサービス圏外イベント762〜766および進行中のネットワークサービス圏外状態の総持続時間(すなわちt1、t2、t3、およびt4)を評価期間752で除算することによって、OoSPercentageを計算することができる(すなわち、OoSPercentage=(t1+t2+t3+t4)/PmaxMeasureDuration)。図5Bおよび図6Bを参照して上述された評価期間とは異なる、評価期間752は、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外状態にいる間に経過する場合がある。言い換えれば、評価期間752は、進行中のネットワークサービス圏外状態の間に、かつトラッキングデバイスがWANサービスを回復する前に、経過する場合がある。この場合、トラッキングデバイスは、評価期間が経過したとき(すなわち、t4)に、評価期間用のcurrentOoSDuration変数が進行中のネットワークサービス圏外状態に対応する値を有することができると判断することができる。
図7Cは、トラッキングデバイスのハイブリッドベースの電力最適化アルゴリズムの実行中に発生するネットワークサービス圏外イベント762〜768の別の例示的なグラフ775を示す。このシナリオでは、既定の持続時間778が経過する前に、トラッキングデバイスがセット760'の既定の数のネットワークサービス圏外イベント762〜768を識別することができることを除き、図7Cは、図7Bを参照して上述されたグラフ750と同様である。上述されたように、ライン551は、トラッキングデバイスに対するWANサービスの可用性を経時的に表すことができ、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である(すなわち、WANカバレージを有していない)表現期間555と、トラッキングデバイスがサービス圏内である(すなわち、WANカバレージを有している)期間556との間を推移することができる。
グラフ775に示されたように、既定の持続時間778(すなわち、maxMeasureDuration)が経過する前に、トラッキングデバイスは、既定の数のネットワークサービス圏外イベント762〜768を識別することができる。このように、評価期間776(すなわち、P1)は、その間にトラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベント762〜768を識別した経過時間に基づく場合があり、トラッキングデバイスはさらに、ネットワークサービス圏外イベント762〜768の総持続時間(すなわちt1、t2、t3、およびt4)を評価期間776で除算することによって、OoSPercentageを計算することができる(すなわち、OoSPercentage=(t1+t2+t3+t4)/P1)。
様々な実施形態では、ある時間期間にわたってネットワーク可用性に関して収集された情報に基づいて、トラッキングデバイスは、現在のネットワーク状態を評価し、特徴付けることができる。詳細には、トラッキングデバイスのWANの接続性および/または通信の収集された情報は、延長されたネットワークサービス圏外期間、速く「ピンポンする」ネットワークサービス圏外期間(すなわち、サービス圏内とネットワークサービス圏外の間を行ったり来たりする)、および遅く「ピンポンする」ネットワークサービス圏外期間を有するとWANサービスを特徴付けるために、トラッキングデバイスによって評価することができる。様々なネットワーク状態で方法500、600、および700を実行するとき、トラッキングデバイスは有益な次善の結果に遭遇する場合があるので、トラッキングデバイスは、方法500、600、および700を互換的に実行して、特定されたWAN状態に応答してWAN統計データを測定することができる。たとえば、延長されたネットワークサービス圏外期間を有すると特徴付けられたWAN状態の間、方法500、600、および700を実行すると、各々同様のバッテリ寿命の節約がもたらされる場合があり、したがって、トラッキングデバイスはいずれかを実行することができる。別の例として、ネットワークサービス圏外が速くピンポンすると特徴付けられたWAN状態の間、方法500または方法700のいずれかを実行すると、電力最適化モードが早期に開始される結果になり得、方法600よりも速いWAN統計データの測定および良好なバッテリ寿命の節約がもたらされる場合もある。したがって、トラッキングデバイスは、方法500および/または方法600を実行することができる。さらに別の例として、ネットワークサービス圏外が遅くピンポンすると特徴付けられたWAN状態の間、方法600または方法700のいずれかを実行すると、方法500よりも良好なバッテリの節約および速いWAN統計データの測定がもたらされる場合があるが、電力最適化モードが早期に開始される結果にもなり得る。したがって、トラッキングデバイスは、方法600および/または方法700を実行することができる。
図8は、トラッキングデバイスが電力最適化モードで動作するべきかどうかを判定するための一実施形態の方法800を示す。上述されたように、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスの様々な通信ネットワークとの通信に基づいて、周期的に情報を収集し、WAN統計データ生成することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、ある時間期間内でどのくらいの頻度でトラッキングデバイスが特定のセルラーネットワークに対してネットワークサービス圏外であったかを記述する、WAN統計データを生成することができる。詳細には、トラッキングデバイスは、図5A、図6A、および図7Aを参照して上述された様々な方法500、600、および700を用いて、OoSPercentageおよびcurrentOoSDurationの値を計算することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、方法600を実施して、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である既定の評価期間内の時間の割合(すなわち、OoSPercentage)、ならびに進行中のネットワークサービス圏外状態の持続時間(すなわち、currentOoSDuration)を測定することができる。WAN統計データに基づいて、トラッキングデバイスは、より高い電力消費モード(すなわち、WAN接続モード)で動作するように構成されるべきか、または電力最適化モード(すなわち、電力最適化モード)で動作するように構成されるべきかを判定することができる。一実施形態では、方法800は、図3Bを参照して上述された判定ブロック358内の動作の代わりに、トラッキングデバイスによって実行することができる。
判定ブロック802で、トラッキングデバイスは、進行中のネットワークサービス圏外状態の持続時間が、既定の持続時間のしきい値を超えたかどうかを判定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、計算されたcurrentOoSDuration変数が持続時間のしきい値を超えたかどうかを判定することができる。たとえば、評価期間が終わった(たとえば、図6Aを参照して上述されたように既定の持続時間が経過した)とき、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外状態にある場合、トラッキングデバイスは、currentOoSDurationを持続時間のしきい値と比較することができる。一実施形態では、持続時間のしきい値は、60秒などの数秒であり得る。トラッキングデバイスの進行中のネットワークサービス圏外状態の持続時間が持続時間のしきい値を超えた場合(すなわち、判定ブロック802=「Yes」)、トラッキングデバイスは、電力最適化モードで動作するように構成することができる。
トラッキングデバイスの進行中のサービス圏外状態の持続時間が既定の持続時間のしきい値を超えない場合(すなわち、判定ブロック802=「No」)、判定ブロック804で、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である時間の割合が既定の割合のしきい値を超えたかどうかを判定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが評価期間中の既定の時間の割合を超える間、ネットワークサービス圏外であったかどうかを判定することができる。たとえば、評価期間の間のOoSPercentageが0.1よりも大きいとき、トラッキングデバイスが測定したOoSPercentageの値は、割合のしきい値を超える場合がある。ネットワークサービス圏外の時間の割合が既定の割合のしきい値を超えた場合(すなわち、判定ブロック804=「Yes」)、トラッキングデバイスは、電力最適化モードで動作するように構成することができる。たとえば、トラッキングデバイスのOoSPercentageの値が記憶された割合のしきい値よりも高い場合、トラッキングデバイスは、ある時間期間の間長距離トランシーバを非アクティブ化することができる。ネットワークサービス圏外の時間の割合が既定の割合のしきい値を超えない場合(すなわち、判定ブロック804=「No」)、トラッキングデバイスは、WAN接続モードで動作するように構成することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、セルラーネットワークと伝送を交換するように構成された長距離トランシーバをアクティブ化するか、またはアクティブ化を維持することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、WANネットワークサービス圏外統計データ、GPS環境(たとえば、受信されたGPS信号の品質、トラッキングデバイスの上の軌道内のGPS衛星の測位など)、および到達可能性コスト関数として、持続時間のしきい値および/または割合のしきい値を計算、または場合によっては定義することができる。
様々な実施形態では、方法800のしきい値は、方法800の動作の以前の実行に基づいて、トラッキングデバイスによって調整することができる。たとえば、トラッキングデバイスが動作モードを変更せずに(たとえば、WAN接続モードから電力最適化モードで動作するように構成して)、特定の期間にわたって数回方法800の動作を実行した場合、トラッキングデバイスは、様々なしきい値を下げるか、または上げることができる。
別の実施形態では、トラッキングデバイスはまた、方法800内の動作の評価中、GPS座標を介して位置を特定する間の位置特定時間長を評価することができる。位置特定時間長は、トラッキングデバイスが任意のGPS衛星からGPS座標を受信するために必要とした時間量として定義することができる。たとえば、位置特定時間は、トラッキングデバイスの上の軌道内のGPS衛星からの受信GPS信号の信号品質に依存して、数秒(たとえば、90秒)、数分、またはそれより長い場合がある。一実施形態では、トラッキングデバイスは、実際の位置特定時間長を位置特定時間のしきい値と比較し、実際の位置特定時間長がしきい値を超えた場合、トラッキングデバイスは、割合のしきい値および/または現在のネットワークサービス圏外の持続時間のしきい値を動的に調整して、電力最適化モードで費やされる時間を最適化することができる。
別の実施形態では、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である間に様々なGPS衛星から受信されたGPSの位置(たとえば、座標)を記録することができ、次の送信用にGPSの位置を記憶することができる。たとえば、トラッキングデバイスがセルラーネットワークサービスを回復したとき、トラッキングデバイスがWANサービス圏外であった間に収集された記憶された位置は、長距離トランシーバを介してセルラーネットワークに送信することができる。
図9Aは、省電力状態で動作する間の繰返し数および持続時間を計算する際に使用する情報を推定するために、様々な入力値を利用する一実施形態のトラッキングデバイスの構成要素を示す図900である。電力最適化モードにいる(たとえば、進行中のネットワークサービス圏外状態の持続時間が既定の持続時間のしきい値を超えた、かつ/またはトラッキングデバイスがネットワークサービス圏外状態に遭遇した時間の割合が既定の割合のしきい値を超えた)とき、トラッキングデバイスは、省電力状態(たとえば、低電力モードすなわち「LPM」)とアイドル状態にいることを繰り返して動作することができる。例示的な繰返しの説明は、図9Cを参照して下記に記載される。トラッキングデバイスは、電力最適化モードで動作する間に実行する繰返し数を計算することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、ループカウンタが超えない可能性があるしきい値を記憶するloopCounterTh変数を計算することができる。たとえば、電力最適化モードで動作する繰返しごとに、トラッキングデバイスは、ループカウンタを増分することができ、ループカウンタがloopCounterTh変数によって表される値を超えたとき、電力最適化モードでの動作を停止することができる。トラッキングデバイスはまた、省電力状態で動作する間の持続時間を計算することができる。たとえば、繰返しごとに、トラッキングデバイスは、powSaveDuration変数によって表される持続時間の間、省電力状態で動作することができる。
電力最適化エンジン構成要素940は、powSaveDuration変数に記憶される第1の出力値942、およびloopCounterTh変数に記憶される第2の出力値944を計算することができる。出力値942、944は、WAN電力消費構成要素910、到達可能性コスト構成要素930、およびGPS電力消費構成要素920によって生成された入力情報に基づいて計算することができる。
WAN電力消費構成要素910は、トラッキングデバイスが携帯電話ネットワークなどのワイドエリアネットワークを介して通信するために必要とする可能性がある電力消費を推定することができる。詳細には、WAN電力消費構成要素910は、ネットワーク接続を確立するために使用された電力に対応する固定値であり得る、ネットワーク接続確立電力消費値912に基づいて、電力消費情報を推定することができる。たとえば、ネットワーク接続確立電力消費値912は、数秒(たとえば、2.25秒)の間続き、約0.0435mAhの電力消費を有する、ネットワーク接続確立イベントに基づく場合がある。一実施形態では、WAN電力消費構成要素910はまた、上述されたOoSPercentage変数、totalOoSDuration変数、および/またはcurrentOoSDuration変数などの、WANネットワークサービス圏外統計データ値914に基づいて、電力消費情報を推定することができる。WAN電力消費構成要素910はまた、利用可能なネットワークを探索するために使用された電力に対応する固定値であり得る、WAN探索電力消費値916に基づいて、電力消費情報を推定することができる。たとえば、WAN探索電力消費値916は約69mAであり得る。WAN電力消費構成要素910はまた、WAN通信に対してアイドリングする(たとえば、アイドル状態で動作する)ために使用された電力に対応する固定値であり得る、WANアイドル電力消費値917に基づいて、電力消費情報を推定することができる。たとえば、WANアイドル電力消費値917は約1.3mAであり得る。WAN電力消費構成要素910はまた、省電力状態(または低電力モード)で動作するために使用される電力に対応する可能性がある現在の電力最適化モード電力消費値918に基づいて、電力消費情報を推定することができる。たとえば、電力最適化モード電力消費値918は約0.69mAであり得る。一実施形態では、電力最適化モード電力消費値918は、モデムデータに基づいてトラッキングデバイスによって推定することができる。一実施形態では、WAN電力消費構成要素910は、値912〜918のすべて、組合せ、または重み付き組合せを利用して、電力最適化エンジン構成要素940が使用するWAN電力消費情報を推定することができる。一実施形態では、WAN電力消費構成要素910はさらに、約0.1mAhを消費する可能性がある「オフ」などの呼制御器のイベントに対応する電力消費値を利用することができる。
GPS電力消費構成要素920は、トラッキングデバイスがGPSチップを介して情報を交換するときに必要とする可能性がある電力消費を推定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、GPS信号を交換および処理し、位置情報を生成するために必要とされる電力を推定することができる。詳細には、GPS電力消費構成要素920は、モデムデータに基づく場合があるGPS現在電力消費値922に基づいて、GPS電力消費情報を推定することができる。GPS電力消費構成要素920はまた、GPS衛星が現在トラッキングデバイスの上の軌道内にいるかどうかを示す情報などの、GPS環境条件データ924に基づいて、GPS電力消費情報を推定することができる。GPS電力消費構成要素920はまた、タイムスタンプの可用性のインジケータであり得る時間不確定値926に基づいて、GPS電力消費情報を推定することができる。たとえば、時間不確定値926は、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である期間の間、時間同時性が失われたことを示すことができる。GPS電力消費構成要素920はまた、GPS衛星から正確なGPSの位置(たとえば、位置特定時間)を獲得するために必要とされる時間期間を示す場合があるGPS位置確度値928、または代替として現在の状態から受信された任意のGPS情報の確度のインジケータに基づいて、GPS電力消費情報を推定することができる。一実施形態では、GPS電力消費構成要素920は、値922〜928のすべて、組合せ、または重み付き組合せを利用して、電力最適化エンジン構成要素940が使用するGPS電力消費情報を推定することができる。
到達可能性コスト構成要素930は、トラッキングデバイスの到達可能性に関する情報を利用して、到達可能性コスト情報を推定することができる。到達可能性コスト情報は、利用可能な電力、およびトラッキングデバイスに対するユーザ所望の到達可能性などの所与の特定の条件を、トラッキングデバイスが経時的にどれだけ長く機能できるかの推定値を含む場合がある。様々な実施形態では、到達可能性コスト構成要素930は、関数(たとえば、到達可能性コスト関数)または他の数式を実行して、到達可能性コスト情報を推定することができる。詳細には、到達可能性コスト構成要素930は、ユーザ定義であり得る到達可能性重み値932に基づいて、到達可能性コスト情報を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスのユーザは、トラッキングデバイスが長い時間期間の間到達可能であるべきことを示す選好データを記憶することができる。到達可能性コスト構成要素930はまた、トラッキングデバイスのバッテリ内に残っている現在のバッテリ耐用年数の変更指示であり得る、利用可能バッテリ容量値934に基づいて、到達可能性コスト情報を推定することができる。到達可能性コスト構成要素930はまた、トラッキングデバイスが既定のジオフェンス内に位置するかどうかの変更インジケータであり得る、ジオフェンス状態値936に基づいて、到達可能性コスト情報を推定することができる。たとえば、ジオフェンス状態値936は、トラッキングデバイスが知られた(または記憶された)ジオフェンスエリアの内にいるときの正のインジケータ、および知られたジオフェンスエリアの外にいるときの負のインジケータであり得る。一実施形態では、到達可能性コスト構成要素930によって推定された到達可能性コスト情報は、値932〜936に基づく、インジケータ、重み、数式、または変数などのパッケージ化されたデータであり、電力最適化エンジン構成要素940によってアクセス可能であり得る。一実施形態では、到達可能性コスト構成要素930は、値932〜936のすべて、組合せ、または重み付き組合せを利用して、電力最適化エンジン構成要素940が使用する到達可能性コスト情報を推定することができる。
一実施形態では、図900に示された構成要素は、ソフトウェア命令、ルーチン、動作スレッド、回路、モジュール、またはトラッキングデバイスが利用するように構成され得る任意の他の構成要素であり得る。加えて、図900に示された様々な構成要素は、図3Aを参照して上述された電力最適化モジュール310に関連付けるか、またはそれによって実行することができる。別の実施形態では、電力最適化エンジン構成要素940は、powSaveDuration出力値942およびloopCounterTh出力値944を計算するとき、他の構成要素910、920、930のうちのいずれかまたはすべてからの情報を利用することができる。たとえば、powSaveDuration出力値942は、WAN電力消費構成要素910からのWAN電力消費情報のみに基づいて計算することができる。電力最適化エンジン構成要素940は、様々な構成要素910、920、930からの情報を評価するとき、重みを利用することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、WAN電力消費情報よりもGPS電力消費情報に多く、powSaveDuration出力値942を基づかせることができる。
図9Bは、電力最適化モードで動作するように構成されている間に、トラッキングデバイスによって実施される一実施形態の方法950を示す。方法950は、トラッキングデバイスがしきい値を超えるネットワークサービス圏外状態に遭遇していること(すなわち、図3Bからの判定ブロック358=「Yes」)を、生成または測定されたWAN統計データが示すとの判断に応答して、トラッキングデバイスによって実施することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、電力最適化モードにいるときに方法950を実施することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、方法950内の様々な動作を実行するとき、図9Aを参照して上述された構成要素および情報を利用することができる。
ブロック952で、トラッキングデバイスは、WAN電力消費情報を推定することができる。トラッキングデバイスは、WAN探索シグナリングなどの現在のWAN通信を評価して、トラッキングデバイスに関するWAN状態に基づいて、電力消費情報および/または必要なバッテリ使用を推定、または場合によっては特定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、OoSPercentageなどの測定されたWAN統計データを利用して、WAN電力消費を推定することができる。ブロック952内の動作は、図10Aを参照して下記にさらに記載される。一実施形態では、ブロック952内の動作は、図9Aを参照して上述されたように、「WAN電力消費」構成要素、モジュール、ソフトウェア命令、または回路を介して、トラッキングデバイスによって実行することができる。
ブロック954で、トラッキングデバイスは、GPS電力消費情報を推定することができる。トラッキングデバイスは、GPS衛星から受信され、オンボードGPSチップによって処理されたシグナリングなどの現在のGPSシグナリングを評価して、トラッキングデバイスに関するGPS状態に基づいて、電力消費情報および/または必要なバッテリ使用を推定、または場合によっては特定することができる。ブロック954内の動作は、図10Bを参照して下記にさらに記載される。一実施形態では、ブロック954内の動作は、図9Aを参照して上述されたように、「GPS電力消費」構成要素、モジュール、ソフトウェア命令、または回路を介して、トラッキングデバイスによって実行することができる。
ブロック956で、トラッキングデバイスは、到達可能性コスト情報を推定することができる。トラッキングデバイスは、ある時間期間にわたってトラッキングデバイスの所望の到達可能性を示すユーザ設定値などの、現在の到達可能性設定値を評価して、実行する繰返し数および/またはトラッキングデバイスが電力最適化モードの間動作することができる省電力状態の持続時間の決定に関する到達可能性コスト情報を推定、または場合によっては特定することができる。ブロック956内の動作は、図10Cを参照して下記にさらに記載される。一実施形態では、ブロック956内の動作は、図9Aを参照して上述されたように、「到達可能性コスト」構成要素、モジュール、関数、ソフトウェア命令、または回路を介して、トラッキングデバイスによって実行することができる。
ブロック958で、トラッキングデバイスは、ブロック952〜956内の動作からの推定情報などの推定情報に基づいて、省電力状態の持続時間および省電力状態で動作する繰返し数を計算することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、推定WAN電力消費情報、推定GPS電力消費情報、および推定到達可能性コスト情報を利用して、トラッキングデバイスが繰返しごとに省電力状態で動作することができる時間期間(すなわち、powSaveDuration)、および、トラッキングデバイスが電力最適化モードにいる間に実行することができるしきい値(または最大値)の繰返し数(すなわち、loopCounterTh)を定義する変数を計算することができる。様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、様々な推定情報の組合せまたは重み付き組合せを利用することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、推定到達可能性コスト情報および推定WAN電力消費情報に基づくが、推定GPS電力消費情報には基づかずに、powSaveDuration値を計算することができる。別の例として、loopCounterTh値は、すべての推定情報(たとえば、WAN電力消費情報、GPS電力消費情報、および到達可能性コスト情報)に基づいて計算される場合があるが、トラッキングデバイスは、loopCounterTh値を計算するとき、推定WAN電力消費情報よりも推定到達可能性コスト情報を重要視する場合がある。
ブロック960で、トラッキングデバイスは、計算された省電力状態の持続時間の間、省電力状態で動作することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、powSaveDuration変数によって示される期間の間、省電力状態で動作することができる。上述されたように、省電力状態は、トラッキングデバイスがかなりの量のバッテリ電力を利用することを控えるように構成された(たとえば、長距離トランシーバ通信が制限または除外される可能性がある)、低減電力モードまたは低電力モードであり得る。判定ブロック362で、トラッキングデバイスは、出口条件が満足されたかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが特定の数の繰返しの間、または代替として述べると、loopCounterThしきい値を超える数の繰返しの間、省電力状態で動作したかどうかを判定することができる。出口条件が満足された場合(すなわち、判定ブロック362=「Yes」)、トラッキングデバイスは、WAN接続モードで動作し、図3Bを参照してブロック354内の動作を続けるように構成することができる。しかしながら、出口条件が満足されなかった場合(すなわち、判定ブロック362=「No」)、ブロック962で、トラッキングデバイスは、既定の期間の間アイドリングすることができる。たとえば、トラッキングデバイスは、idleDuration変数によって示された時間期間の間、アイドル状態で動作することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスによるアイドリングの持続時間は、ブロック958の動作中に計算することができるか、または代替として、トラッキングデバイス内に記憶された固定の持続時間であり得る。次いで、トラッキングデバイスは、ブロック952内の動作を続けることができる。
図9Cは、電力最適化モードで動作するように構成されたときに、様々な状態の間を推移する一実施形態のトラッキングデバイスの例を示すグラフ971である。図8を参照して上述された評価に基づいて、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外状態にいると判断されると、トラッキングデバイスは、省電力状態974とアイドル状態972で動作する繰返しからなる電力最適化モードで動作するように構成することができる。一般に、省電力状態974の間、トラッキングデバイスは、限られた電力を消費するように構成することができる。たとえば、省電力状態974で動作しているとき、トラッキングデバイスは、セルラーモデム、温度制御水晶発振器を非アクティブ化し、復調器、変調器、呼制御器、および/または様々な無線トランシーバをオフにすることができる。別の例として、省電力状態974で動作している間のトラッキングデバイスは、WAN状態(または状態変数)の保持を中止すること、ならびにSIMのポーリングを中止することができる。アイドル状態972で動作するように構成されたとき、トラッキングデバイスは、図11を参照して下記に記載される動作を実行することによって、出口条件または出口基準を評価することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、各繰返しのアイドル状態972の間、利用可能なバッテリ耐用年数を評価することができる。
例示の目的で、グラフ971は、トラッキングデバイスが省電力状態974およびアイドル状態972で動作する3回の繰返しを示す。言い換えれば、1回の繰返しは、トラッキングデバイスが省電力状態974とアイドル状態972の両方で動作することを含む。たとえば、1回目の繰返しの間、トラッキングデバイスは、変数powSaveDurationによって表される既定の第1の期間980の間、省電力状態974で動作することができ、トラッキングデバイスは、変数idleDurationによって表される既定の第2の期間982の間、アイドル状態972で動作することができる。2回目の繰返しの間、トラッキングデバイスは、第1の期間980の間省電力状態974で動作することができ、トラッキングデバイスは、第2の期間982の間アイドル状態972で動作することができる。3回目の繰返しの間、トラッキングデバイスは、第1の期間980の間省電力状態974で動作することができ、トラッキングデバイスは、第2の期間982の間アイドル状態972で動作することができる。一実施形態では、既定の期間980および982は、数秒(たとえば、idleDurationは約30秒の時間値を表す場合があり、powSaveDurationは数秒または数分の時間値を表す場合があるなど)後に経過する場合がある。
図10A〜図10Cは、省電力状態で動作する間の繰返し数および持続時間を計算するために、トラッキングデバイスによって使用される情報を推定するための実施形態の方法1000、1050、1075を示す。一実施形態では、トラッキングデバイスは、図9Aを参照して上述された構成要素を介して、方法1000、1050、1075内の動作を実行することができる。たとえば、方法1000は、WAN電力消費構成要素によって実行することができ、方法1050は、GPS電力消費構成要素によって実行することができ、方法1075は、到達可能性コスト構成要素によって実行することができる。別の実施形態では、方法1000、1050、1075は、図9Bに表された様々な値または電力消費情報を生成するために、トラッキングデバイスによって実行することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、図9Bを参照して上述された値912〜918を生成するために、方法1000を実施することができる。
図10Aは、トラッキングデバイスがWAN電力消費を推定するための一実施形態の方法1000を示す。上述されたように、トラッキングデバイスは、セルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク上で通信するとき、通常機能を実行するために必要な電力量を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、長距離トランシーバの以前の使用および/または近接のワイドエリアネットワークの現在のカバレージ状態に基づいて、将来の電力ニーズを推定することができる。一実施形態では、方法1000の動作は、図9Bを参照して上述されたブロック952の動作の代わりに、トラッキングデバイスによって実行することができる。
ブロック1002で、トラッキングデバイスは、呼制御器の「オフ」イベントに対応する電力消費情報を推定することができる。たとえば、記憶された情報に基づいて、トラッキングデバイスは、呼制御器の「オフ」イベントを処理するために必要な電力消費が、約0.1mAhを必要とする可能性があると推定することができる。ブロック1004で、トラッキングデバイスは、ネットワーク接続を確立することに対応する電力消費情報を推定することができる。一実施形態では、ネットワーク接続を確立することは、トラッキングデバイスが約0.0435mAhを必要とする可能性があるネットワーク接続確立イベントを処理することを含む場合がある。ブロック1006で、トラッキングデバイスは、現在の電力最適化モードで動作することに対応する電力消費情報を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、省電力状態(およびアイドル状態)で動作する電力要件を特定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、電力最適化モードでの以前の動作に対応する記憶されたデータに基づいて、電力消費情報を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが電力最適化モードで動作した以前の期間に関する履歴情報を評価することができる。ブロック1008で、トラッキングデバイスは、WAN探索に対応する電力消費情報を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、利用可能なWAN信号を探索する動作を実行することが、約69mAを必要とする可能性があると判断することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスはさらに、トラッキングデバイスが特定の期間内にWAN探索を実行する可能性がある予想回数に基づいて、電力消費情報を推定することができる。ブロック1010で、トラッキングデバイスは、WANアイドルに対応する電力消費情報を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、アイドリング動作を実行することが、約1.3mAを必要とする可能性があると判断することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスはさらに、トラッキングデバイスが特定の期間内にWANアイドリングを実行する可能性がある予想回数に基づいて、電力消費情報を推定することができる。
図9Bを参照して上述されたブロック952内の動作と同様に、ブロック952'で、トラッキングデバイスは、呼制御器の「オフ」イベント、ネットワーク接続を確立すること、現在の電力最適化モードで動作すること、WAN探索、およびWANアイドルに対応する推定情報に基づいて、WAN電力消費情報を推定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、総WAN電力消費を推定し、省電力状態で動作する間の持続時間(たとえば、powSaveDuration)を計算する際に使用する、ならびに省電力状態で動作する最大繰返し数(たとえば、loopCounterTh)を計算する際に使用する、WAN電力消費情報を生成することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、ブロック1002〜1010内の動作からの推定電力消費情報を合わせて、全WAN電力消費情報を推定することができる。代替として、トラッキングデバイスは、ブロック1002〜1010内の動作のうちのいずれかからの様々な推定電力消費情報を重み付け、または場合によっては重要視することができる。
図10Bは、トラッキングデバイスがGPS電力消費を推定するための一実施形態の方法1050を示す。上述されたように、トラッキングデバイスは、GPSチップを使用してトラッキングデバイスの位置を特定するとき、通常機能を実行するために必要な電力量を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、GPS衛星から受信された信号を処理する際のGPSチップの以前の使用に基づいて、将来の電力ニーズを推定することができる。一般に、GPS座標、および/またはトラッキングデバイスがジオフェンスの内にいるか外にいるかなどの位置情報を獲得するためにトラッキングデバイスによって実行される動作は、トラッキングデバイスのバッテリからのかなりの電力量を消耗する可能性がある。たとえば、A-GPSの位置を取得することは、特にトラッキングデバイスが誤認警報(たとえば、ジオフェンスに対する相対位置の不正確な特定)に遭遇したとき、かなりの量のバッテリ耐用年数を使用する可能性がある。一実施形態では、方法1050の動作は、図9Bを参照して上述されたブロック954の動作の代わりに、トラッキングデバイスによって実行することができる。
ブロック1052で、トラッキングデバイスは、GPS衛星信号の可用性などのGPS環境条件を推定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイス内に記憶された位置特定時間情報に基づいて、そのGPSチップおよび/または関連する回路を利用するための動作環境を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスについての位置特定時間が、屋外の環境向けの2秒と屋内の環境向けの120秒との間であり得ることを示す情報を記憶することができる。言い換えれば、GPSの位置を取得するために必要な時間量、およびしたがって電力は、トラッキングデバイスがGPS衛星信号へのアクセスが妨害されない外に位置するときとは対照的に、トラッキングデバイスが建造物内または地下に位置するときに大きい可能性がある。
一実施形態では、トラッキングデバイスはさらに、ワイヤレスワイドエリアネットワークおよび/またはワイヤレスローカルエリアネットワークの可用性などの、WAN接続性情報、ならびにWANまたはLANを介して通信することに関する電力消費要件を利用して、A-GPSの位置に対応する電力消費情報を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、リモートデバイスと信号を交換してA-GPSの位置を取得するための電力要件を推定することができる。
ブロック1053で、トラッキングデバイスは、現在のGPS電力消費を推定することができる。現在のGPS電力消費は、モデムデータに基づいて推定することができる。ブロック1054で、トラッキングデバイスは、既定のパラメータによって示された要件などの既定のGPS位置確度要件についての電力消費を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、受信されたGPS信号を処理して、測位アプリケーションによって示される測位確度を特定することができる。ブロック1056で、トラッキングデバイスは、時間不確定情報を推定することができる。詳細には、トラッキングデバイスは、復号されたGPS信号またはWAN信号からのタイムスタンプ情報の可用性を判断することができる。オプションのブロック1058で、トラッキングデバイスはA-GPSを使用不可にすることができる。たとえば、トラッキングデバイスは、GPSチップに関連付けられた構成およびモジュールを修正して、A-GPS通信を使用不可にすることができる。これにより、トラッキングデバイスがWANカバレージを失う可能性があるので、電力消費が減少する可能性がある。
図9Bを参照して上述されたブロック954内の動作と同様に、ブロック954'で、トラッキングデバイスは、GPS環境条件、GPS位置確度要件、および時間不確定性に対応する推定情報に基づいて、GPS電力消費を推定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、総GPS電力消費を推定し、省電力状態で動作する間の持続時間(たとえば、powSaveDuration)を計算する際に使用する、ならびに省電力状態で動作する最大繰返し数(たとえば、loopCounterTh)を計算する際に使用する、GPS電力消費情報を生成することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、ブロック1052〜1056内の動作からの推定電力消費情報を合わせて、全GPS電力消費情報を推定することができる。代替として、トラッキングデバイスは、ブロック1052〜1056内の動作からの様々な推定電力消費情報を重み付けする(または重点を置く)ことができる。
図10Cは、トラッキングデバイスが到達可能性コスト情報を推定するための一実施形態の方法1075を示す。上述されたように、トラッキングデバイスは、様々な到達可能性の考慮事項に基づいて動作するために必要な電力量(または電力コスト)を推定することができる。到達可能性は、推定利用可能バッテリ容量(たとえば、0%〜100%)、推定ジオフェンス状態(たとえば、「内部」または「外部」)、および、トラッキングデバイス内でセットされ、記憶された到達可能性の重み(たとえば、トラッキングデバイスが到達可能性を維持するための所望の時間期間を示すユーザ構成データまたはユーザプロファイルデータ)の関数であり得る。
ブロック1076で、トラッキングデバイスは、セットされた到達可能性の重みを識別することができる。詳細には、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが位置情報を提供するために利用可能であるようにユーザが望む時間期間を示す、構成データ、選好情報、またはユーザ入力を介してセットされた他のデータを記憶することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが残りのバッテリ電力で機能することができる全時間を示すために、トラッキングデバイスが毎時数分の間だけ到達可能であるようにユーザが望むことを示す選好情報を記憶することができる。ブロック1078で、トラッキングデバイスは、利用可能なバッテリ容量を推定することができる。バッテリ容量は、トラッキングデバイスのバッテリ内に残っているバッテリ耐用年数の量の指示であり得、90%の残りのバッテリ容量などのパーセンテージであり得る。一実施形態では、トラッキングデバイスは、利用可能なバッテリ容量を定期的に評価し、現在の残りのバッテリ容量を記述するデータを記憶するオペレーティングシステムを利用することができる。ブロック1080で、トラッキングデバイスは、ジオフェンス状態を推定することができる。一般に、トラッキングデバイスは、既知の位置、エリア、または場所を示すジオフェンス情報(たとえば、周界を画定するGPS座標)を記憶することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスのオーナーの家屋、事業所、またはホームタウンなどの安全地帯のエリアを画定するジオフェンス情報を記憶することができる。既知のジオフェンスエリアに基づいて、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが現在ジオフェンスエリアの外に位置するかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスの最新の測定位置のGPS座標(たとえば、トラッキングデバイスのGPSチップを介して受信されたGPS座標)を、トラッキングデバイスおよび/またはトラッキングデバイスのユーザの通常の動作環境として知られたエリアに対応するジオフェンスエリアの記憶された座標と比較することができる。トラッキングデバイスがジオフェンスエリア内にいないとき、ジオフェンス状態は「外部」として推定することができ、トラッキングデバイスが既知のジオフェンスエリア内にいるとき、ジオフェンス状態は「内部」であり得る。様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、複数のジオフェンスエリアに関する情報を記憶することができ、これらの複数のジオフェンスエリアのいずれかまたはすべてとの現在の位置情報の比較に基づいて、ジオフェンス状態を推定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、いくつかの「安全地帯」ジオフェンスエリアについての座標を記憶することができる。別の実施形態では、ジオフェンスは、既知のセルラータワーのまわりのエリアなどの、特定のセルラーネットワークサイトに対応する場合がある。一実施形態では、ジオフェンス状態は、トラッキングデバイスが都市、店舗、家屋、建物、または画定された周界もしくはエリアを有する任意の他のエリア内に位置するか否かのインジケータであり得る。
図9Bを参照して上述されたブロック956内の動作と同様に、ブロック956'で、トラッキングデバイスは、検出されたセットされた到達可能性の重み、推定利用可能バッテリ容量、および推定ジオフェンス状態に基づいて、到達可能性コスト情報を推定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、省電力状態で動作する間の持続時間(たとえば、powSaveDuration)を計算する際に使用する、ならびに省電力状態で動作する最大繰返し数(たとえば、loopCounterTh)を計算する際に使用する、到達可能性コスト情報を推定することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、ブロック1076〜1080内の動作からの検出され推定された情報を合わせて、所与の期間でのトラッキングデバイスについての全到達可能性コスト情報を推定することができる。代替として、トラッキングデバイスは、ブロック1076〜1080内の動作のうちのいずれかからの様々な到達可能性コスト情報を重み付け、または場合によっては重要視することができる。
様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、powSaveDuration変数およびloopCounterTh変数を計算して、トラッキングデバイスがジオフェンス内にいるかどうかに基づいて、より短い値かより長い値を表すことができる。たとえば、トラッキングデバイスがそのGPS座標がジオフェンス内にあると判断したとき、トラッキングデバイスは、より積極的になり得、より短いpowSaveDuration値をセットすることができる。例示の目的で、90%の利用可能バッテリ容量および「内部」のジオフェンス状態(すなわち、トラッキングデバイスが既知のジオフェンスエリア内にいる)を示す到達可能性コスト情報は、5分の省電力状態の持続時間(すなわち、powSaveDuration)、ならびに、省電力状態(およびアイドル状態)を実行する最大繰返し数としての3回の繰返し(すなわち、loopCounterThが3として計算され得る)を計算するために、トラッキングデバイスによって使用することができる。別の例として、90%の利用可能バッテリ容量および「外部」のジオフェンス状態(すなわち、トラッキングデバイスが既知のジオフェンスエリア内にいない)を示す到達可能性コスト情報は、3分の省電力状態の持続時間、ならびに、省電力状態(およびアイドル状態)を実行する最大繰返し数としての1回の繰返しを計算するために、トラッキングデバイスによって使用することができる。別の例として、30%の利用可能バッテリ容量および「外部」のジオフェンス状態を示す到達可能性コスト情報は、10分の省電力状態の持続時間、ならびに、省電力状態(およびアイドル状態)を実行する最大繰返し数としての2回の繰返しを計算するために、トラッキングデバイスによって使用することができる。
図11は、電力最適化モードから出るべきかどうかを判定するための、トラッキングデバイスのプロセッサにおいて実施され得る一実施形態の方法1100を示す。電力最適化モードで動作している間、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがいつ電力最適化モードから出ることができるかを示す様々な条件(すなわち、出口基準)を周期的に評価することができる。たとえば、内部バッテリが低電力を有するとトラッキングデバイスが判断したとき、トラッキングデバイスは、電力最適化モードから出て、長距離トランシーバがアクティブ化されるWAN接続モードに入ることができる。様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスによって管理されるクロックタイマなどの既定のスケジュールに基づいて、出口条件の様々な評価を周期的に実行するように構成することができる。
トラッキングデバイスが判定ブロック1102〜1110内の動作を実行しているとき、トラッキングデバイスは、上述されたように、電力最適化モードのアイドル状態で動作するように構成することができる。代替として、電力最適化モードにいて判定ブロック1102〜1110内の動作を実行しないように構成されたとき、トラッキングデバイスは、上述されたように、省電力状態で動作するように構成することができる。出口基準の評価に適用されるWANのアイドル状態および省電力状態は、図9Cを参照して上述されている。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、電力最適化モードで動作するように構成されると、方法1100の実施の周期性を構成するためにトラッキングデバイスが使用できる、選好データ、構成情報、および/またはユーザからの他の入力を利用することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスが特定の期間の到達可能性(たとえば、トラッキングデバイスが特定の数の時間、日、週、月などの間内部バッテリを枯渇させてはならない)、利用可能なバッテリ耐用年数、WAN電力消費情報、および/またはGPS電力消費情報を保持するべきことを示すユーザデータに基づいて、トラッキングデバイスは、特定の周期性で出口基準を評価することができる。たとえば、ビジネスユーザは、電力最適化モードにいる間数日ごとに出口基準を評価して、短い期間の到達可能性を維持し、トラッキングデバイスのバッテリ寿命を延長するように、建設機器の部品上のトラッキングデバイスを構成することができる。別の例として、保護者のユーザは、電力最適化モードにいる間数秒ごとに出口基準を評価して、到達可能性の直接期間をより長く維持するように、子供またはペットが着用するトラッキングデバイスを構成することができる。ユーザは、出口基準評価の周期性(およびしたがって、トラッキングデバイスが電力最適化モードで動作する潜在的な持続時間)を調整することができ、トラッキングデバイスが将来バッテリ電力を有することができる時間量の、ユーザが既定のジオフェンスエリアの外にあるトラッキングデバイスと通信しようとする緊急性とのバランスをとることができる。
図11に戻ると、トラッキングデバイスは、様々な出口条件を評価することができ、それらのうちのいずれかは、トラッキングデバイスが出ることを見出したときに、トラッキングデバイスを電力最適化モードから出させることができる。それに応じて、判定ブロック1102で、トラッキングデバイスは、ループカウンタが既定のループカウンタのしきい値を超えたかどうかを判定することができる。トラッキングデバイスは、電力最適化モードで動作するように構成されている間、トラッキングデバイスが省電力状態とアイドル状態で動作する繰返し数を追跡するために、ループカウンタを保持することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが省電力状態とアイドル状態で動作する繰返しごとに増分されるループカウンタ変数(たとえば、loopCounter)を保持することができる。別の例として、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが3回を超えた省電力状態とアイドル状態の繰返しで動作したときに電力最適化モードから出るべきことを示す、ループカウンタのしきい値を記憶することができる。一実施形態では、既定のループカウンタのしきい値は、図9Bを参照して上述された方法950を用いて計算されたloopCounterTh変数であり得る。様々な実施形態では、省電力状態およびアイドル状態は、電力最適化モードの構成中トラッキングデバイスがそれらの状態で動作する以前の期間に基づく場合がある、様々な持続時間を有することができる。
ループカウンタがループカウンタのしきい値を超えた場合(すなわち、判定ブロック1102=「Yes」)、トラッキングデバイスは、電力最適化モードから出て、WAN接続モードで動作するように構成することができる。しかしながら、ループカウンタがループカウンタのしきい値を超えない場合(すなわち、判定ブロック1102=「No」)、判定ブロック1104で、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイス取外しイベントが検出されたかどうかを判定することができる。図14A〜図14Bを参照して下記に記載されるように、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが追跡対象の資産から取り除かれるか、取り外されるか、切断されるか、または場合によっては位置を変えられたときを検出するように構成することができる。たとえば、カラーに取り付けられたトラッキングデバイスは、カラーが追跡対象のペットから取り除かれたときを検出することができる。取外しイベントが検出された場合(すなわち、判定ブロック1104=「Yes」)、トラッキングデバイスは、電力最適化モードから出て、WAN接続モードで動作するように構成することができる。
取外しイベントが検出されない場合(すなわち、判定ブロック1104=「No」)、判定ブロック1106で、トラッキングデバイスは、突破イベントが検出されたかどうかを判定することができる。突破イベントは、トラッキングデバイスがビーコンまたはジオフェンスの境界によって画定された安全地帯を離れたときに発生する。たとえば、GPS受信機によって特定されたGPS座標に基づいて、トラッキングデバイスが特定のジオフェンスエリアの外に位置すると検出したとき、突破イベントが発生したとトラッキングデバイスは判定することができる。突破イベントが検出された場合(すなわち、判定ブロック1106=「Yes」)、トラッキングデバイスは、電力最適化モードから出て、WAN接続モードでの動作を開始することができる。
突破イベントが検出されない場合(すなわち、判定ブロック1106=「No」)、判定ブロック1108で、トラッキングデバイスは、オンデマンド位置特定通信が受信されたかどうかを判定することができる。オンデマンド位置特定通信が受信された場合(すなわち、判定ブロック1108=「Yes」)、トラッキングデバイスは、電力最適化モードから出て、WAN接続モードで動作するように構成することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、オンデマンド位置特定通信に加えて、またはその代わりに携帯電話通信が受信されたかどうかを判定することができる。別の実施形態では、トラッキングデバイスは、オンデマンド位置特定通信に加えて、またはその代わりに「チェックイン」イベントが検出されたかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、特定の通信(たとえば、中央サーバ、オーナーのスマートフォンへのチェックイン送信など)がトラッキングデバイスによって行われるべきときを示す、トラッキングデバイスのオペレーティングシステムを介したスケジューリングルーチンを実行することができる。
オンデマンド位置特定通信が受信されない場合(すなわち、判定ブロック1108=「No」)、トラッキングデバイスは、ネットワークサービス圏外の割合(たとえば、OoSPercentage変数)がしきい値を下回るかどうかを判定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、電力最適化モードにいる間にアイドル状態で動作するように構成されている間のトラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である時間の割合を計算することができる。割合が既定のしきい値よりも小さい場合、トラッキングデバイスは電力最適化モードから出ることができる。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが電力最適化モードで動作するように構成されている間にネットワークサービス圏外イベントを受信する場合があり、トラッキングデバイスが、既定のしきい値よりも小さい割合の時間の間ネットワークサービス圏外状態に遭遇していると判定することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、アイドル状態にいる間に長距離トランシーバを周期的にアクティブ化して、WANサービスを監視することができる。WANサービスが利用可能である場合、トラッキングデバイスは電力最適化モードから出ることができる。ネットワークサービス圏外の割合がしきい値を下回る場合(すなわち、判定ブロック1109=「Yes」)、トラッキングデバイスは、電力最適化モードから出て、WAN接続モードで動作するように構成することができる。
ネットワークサービス圏外の割合がしきい値を下回らない場合(すなわち、判定ブロック1109=「No」)、判定ブロック1110で、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスのバッテリが低いかどうかを判定することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスのバッテリの利用可能な耐用年数またはバッテリ容量が既定のしきい値を下回るかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、バッテリが特定の割合の残留電力(たとえば、半分、4分の1、10分の1などより小さい)を有するかどうかを判定することができる。代替として、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイス内のバッテリ観測モジュールにより、低バッテリのメッセージ、フラグ、または他のインジケータが最近生成されたかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、利用可能なバッテリ電力がしきい値よりも小さいときシステム変数をセットすることができる、プロセッサ上で実行されるトラッキングデバイスのオペレーティングシステムを介したバッテリ観測ルーチンを、連続して動作させることができる。バッテリが低い場合(すなわち、判定ブロック1110=「Yes」)、トラッキングデバイスは、電力最適化モードから出て、WAN接続モードで動作するように構成することができる。しかしながら、バッテリが低くない場合(すなわち、判定ブロック1110=「No」)、オプションのブロック1112で、トラッキングデバイスは、電力最適化モードで動作し続ける前に、ある時間期間の間待つことができる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、オプションのブロック1112内の動作の間、省電力状態で動作するように構成することができる。たとえば、トラッキングデバイスが判定ブロック1102〜1110内の動作で出口条件または出口基準を評価していないとき、トラッキングデバイスは、省電力状態で動作するように構成することができる。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスが非アクティブ化されたとき電力最適化モードから出るように構成することができる。たとえば、ユーザがトラッキングデバイスをオフにしたとき、トラッキングデバイスは、電力最適化モードから出て、次に非アクティブ化することができる。様々な実施形態では、トラッキングデバイスは、データ損失のないシャットダウン、または代替として即時非アクティブ化を実行することができ、いずれの場合も、トラッキングデバイスは、もはや電力最適化モードで動作しない可能性がある。
図12は、トラッキングデバイスが電力最適化アルゴリズムを実行するための一実施形態の方法1200を示す。図3Bを参照して上述された方法350のブロック354〜362内の動作と同様に、方法1200は、ワイドエリアネットワークを介して電力および到達可能性を維持するために、ネットワークサービス圏外状態に遭遇したときにトラッキングデバイスによって実行することができる。たとえば、方法1200の動作に基づいて、トラッキングデバイスは、電力節約動作モードと電力消費動作モードとの間で繰り返すように構成することができる。図12は、方法1200による最適化アルゴリズムの実行中、トラッキングデバイスが利用することができる個々の変数への参照を含む。たとえば、トラッキングデバイスは、トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外状態と判断したときを示すためのloopIndicator変数を記憶することができる。詳細には、方法1200は、電力最適化モードにいる(たとえば、限られた電力消費、非アクティブ化された構成要素、最小の通信アクションなどで動作する)ように構成されたとき、トラッキングデバイスが省電力状態で動作することができる時間量および最大繰返し数を定義する、変数powSaveDurationおよびloopCounterThを利用することができる。上述されたように、powSaveDurationおよびloopCounterThの値は、最近評価された現在のWAN状態(たとえば、速いピンポンなど)、様々なトラッキングデバイスの構成要素の電力消費(たとえば、座標位置を収集するためにGPSチップによって必要とされた電力量など)、およびトラッキングデバイスの意図された到達可能性(たとえば、ユーザ構成ファイルは、トラッキングデバイスが数日、数週間、数ヶ月などの間動作可能のままでいるために電力を節約するべきことを示す場合がある)を含む多くの要因に基づいて、トラッキングデバイスによって修正することができる。
ブロック1202で、トラッキングデバイスは、loopCounter変数およびloopIndicator変数を初期化することができる。たとえば、loopCounter変数およびloopIndicator変数は、ゼロにセットされる場合がある。loopCounter変数は、トラッキングデバイスが省電力状態で動作した繰返し数の表現であり得る。loopIndicator変数は、トラッキングデバイスが電力最適化モードで動作するように構成されたことのフラグ、セマフォ、または他のインジケータであり得る。一実施形態では、トラッキングデバイスは、図3Bを参照して上述されたように、入口条件が存在するとの判定に基づいて、ブロック1202内の動作を実行することができる。
ブロック962で、トラッキングデバイスは、既定の期間の間アイドリングすることができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、既定の期間の間アイドル状態で動作するように構成することができる。一実施形態では、既定の期間の間アイドル状態で動作するトラッキングデバイスは、図3Bを参照してオプションのブロック359内の動作と同様であり得る。たとえば、トラッキングデバイスは、リフレッシュメカニズムを利用して、方法1200によりWAN統計データを測定する前に、トラッキングデバイスを待たせることができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、方法1200の動作の最初の実行で、既定の期間の間アイドリングしない場合がある。たとえば、入口条件が満足されたと判定した後、トラッキングデバイスは、WAN統計データが少なくとも1回測定されるまで、アイドル状態に入らない場合がある。一実施形態では、トラッキングデバイスは、上述されたように、idleDuration変数によって表される秒(たとえば、30秒)の期間の間、アイドル状態で動作するように構成することができる。
ブロック356で、トラッキングデバイスは、ネットワーク信号通信に基づいて、WAN統計データを生成することができる。ブロック356の動作中、トラッキングデバイスは、上述されたように、変数OoSPercentageおよびcurrentOoSDuration用の値を決定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、方法600を実行して、OoSPercentageおよびcurrentOoSDurationの値を生成することができる。
判定ブロック1208で、トラッキングデバイスは、loopIndicator変数が「1」(すなわち、非ゼロ値)にセットされたかどうかを判定することができる。loopIndicatorが「1」にセットされなかった場合(すなわち、判定ブロック1208=「No」)、判定ブロック358で、トラッキングデバイスは、ネットワークサービス圏外の統計データが既定のネットワークサービス圏外のしきい値を超えたかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、方法800の動作に関して上記で説明されたように、WAN統計データの変数OoSPercentageおよびcurrentOoSDurationを、それぞれのしきい値と比較することができる。ネットワークサービス圏外の統計データがそれぞれのしきい値よりも大きくないと評価された場合(すなわち、判定ブロック358=「No」)、トラッキングデバイスは、ブロック962内の動作を続けることができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、WAN接続モードで動作することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスは、既定の期間の間アイドル状態で実行する(たとえば、リフレッシュ期間を待つ)ことができる。しかしながら、ネットワークサービス圏外の統計データがそれぞれのしきい値よりも大きいと評価された場合(すなわち、判定ブロック358=「Yes」)、ブロック1210で、トラッキングデバイスは、loopIndicator変数を非ゼロ値にセットすることができる。たとえば、loopIndicatorは「1」にセットされる場合があり、トラッキングデバイスが電力最適化モードで動作するように構成することができることを示す。
loopIndicatorが「1」にセットされた(すなわち、判定ブロック1208=「Yes」)か、またはブロック1210内の動作でloopIndicator変数が「1」にセットされた場合、トラッキングデバイスは、電力最適化モードで動作することができる。それに応じて、判定ブロック958'で、トラッキングデバイスは、推定情報に基づいて、省電力状態の持続時間(すなわち、変数powSaveDuration)および省電力状態で動作する最大繰返し数(すなわち、変数loopCounterTh)を計算することができる。言い換えれば、トラッキングデバイスは、図9A〜図9Bを参照して上述されたように、推定GPS電力消費値、推定WAN電力消費値、および到達可能性コスト情報などの推定値に基づいて、powSaveDuration変数およびloopCounterTh変数を計算する動作を実行することができる。ブロック960で、トラッキングデバイスは、計算された省電力状態の持続時間、たとえばpowSaveDuration変数で示された持続時間の間、省電力状態で動作することができる。ブロック1220で、トラッキングデバイスは、loopCounter変数を増分することができる。たとえば、loopCounterは、loopCounter変数によって表される値を1だけ増やすことができる。判定ブロック362で、上述されたように、トラッキングデバイスは、出口基準の条件が満足されたかどうかを判定することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、loopCounter変数の現在値をloopCounterTh変数などのしきい値変数と比較して、トラッキングデバイスが既定の数の繰返しの間省電力状態とアイドル状態で動作したかどうかを判定することができる。出口基準の条件が満足された場合(すなわち、判定ブロック362=「Yes」)、トラッキングデバイスは、ブロック1202内の動作を続けることができる。たとえば、トラッキングデバイスは、電力最適化モードから出て、WAN接続モードで動作し、loopCounter変数およびloopIndicator変数用の値をリセットすることができる。
しかしながら、出口基準の条件が満足されなかった場合(すなわち、判定ブロック362=「No」)、トラッキングデバイスは、ブロック962内の動作を続けることができる。たとえば、トラッキングデバイスは、アイドル状態で動作することができる。一実施形態では、トラッキングデバイスが判定ブロック362内の動作で出口基準を評価する間、トラッキングデバイスは、アイドル状態で動作するように構成することができる。たとえば、トラッキングデバイスは、アイドル状態で動作し、出口基準を評価し、アイドル状態で動作し続けることができる。
図13Aおよび図13Bは、一実施形態による、犬のカラーまたはブレスレットの形態のトラッキングデバイス1を示す。図13Aは、トラッキングデバイス1の斜視図であり、図13Bは、トラッキングデバイス1の下面を示す。トラッキングデバイス1は、ユーザ入力メカニズム34およびインジケータ154を含む。ユーザ入力メカニズム34は、たとえば、その作動がデバイスのプロセッサによって検知され得る、押しボタン、小型キーパッド、または別のタイプのスイッチであり得る。さらなるセキュリティのために、ユーザ入力メカニズムは、個人識別番号(PIN)などのセキュリティコードを入力するためのキーパッドであり得る。代替として、ユーザ入力メカニズム34は、無線周波数識別(RFID)のタグまたはチップを検出するように構成されたトランシーバであり得る。たとえば、RFIDのタグまたはチップは、革ひもがカラーに付着する場所に近い革ひもの内部に位置する場合がある。たとえば、革ひもがカラーに取り付けられたとき、RFIDのタグまたはチップは、安全地帯動作モード(たとえば、ベース低電力モードまたはポータブル低電力モード)などの動作モードに入るようにトラッキングデバイスのプロセッサをトリガする、ユーザ入力メカニズム34をアクティブ化するのに十分近いトラッキングデバイス1の近傍にある。
インジケータ154は、トラッキングデバイス1のアクティブ化状態(たとえば、オン/オフ/スリープなど)、突破イベントが発生したこと、およびアラームメッセージが送信されている/送信されたことなどの、トラッキングデバイス1に関する多数の状態/モードをユーザに知らせることができる。インジケータ154は、視覚的もしくは聴覚的な指示またはそれらの組合せを生成することができる。たとえば、インジケータは、1つまたは複数の発光ダイオード(LED)を含む場合がある。第1のLEDは、トラッキングデバイスがアクティブ化されていることを示すことができ、第2のLEDは、トラッキングデバイス1がポータブル低電力モードにいることを示すことができる。それと代わり、インジケータ154は、1つまたは複数のビープを発するスピーカであり得る。一実施形態では、トラッキングデバイス1は、スピーカ、LEDライト、およびディスプレイ画面を含む、複数のインジケータ154を含む場合がある。
トラッキングデバイス1は、限定はしないが、下記により詳細に記載されるように、トランシーバ、プロセッサ、メモリ、およびバッテリを含む、デバイスの電子回路を収容するハウジング32も含む。ハウジング32は、環境から電子回路を保護するために防水かつ耐衝撃性であり得る。ハウジング32は、電子回路がサービスされ得るように構成され、その結果、摩耗または破損した部品は、交換または修理することができる。また、充電スタンドからのピンを受けるように構成されたソケット160が図13Bに示される。このようにして、内部バッテリは、RFビーコン送信機を封入する場合もある充電スタンドに内部バッテリを接続することによって再充電することができる。ソケット160はまた、コンピュータまたは他の形態のユーザインターフェースとの接続を介して、第1のタイマおよび第2のタイマの時間または持続時間をセットすることなどの、トラッキングデバイスの動作パラメータをユーザが構成することを可能にするように構成することができる。下記に記載されるように、代替実施形態では、トラッキングデバイスは、再充電用の誘電コイルを含む。この実施形態では、ソケット160は省略される場合がある。
トラッキングデバイス1の例示的な実施形態が、図14Aおよび図14Bに示される。様々な実施形態では、トラッキングデバイス1は、ハウジング32内に密封されたトラッキング回路150を含む場合がある。ハウジング32は、プラスチック、ゴム、ステンレス鋼などの任意の適切な材料から作られる場合がある。トラッキング回路150は、メモリ152、およびバッテリ153などの電源に結合されたプロセッサ151を含む場合がある。一実施形態では、トラッキング回路150は、動作状態情報を通信するために使用され得る、1つまたは複数の発光ダイオード(LED)154を含む場合もある。セルラーデータトランシーバなどの長距離トランシーバ155または高出力無線機は、プロセッサ151に結合され、セルラーデータネットワーク4などの長距離ワイヤレスネットワークとのデータリンク10を確立するように構成される場合がある。短距離無線トランシーバ156もプロセッサ151に結合され、RFビーコンから通信信号を受信するように構成される。
トラッキング回路150は、ボタン、小型キーパッド、またはスイッチなどの、プロセッサ151に結合されたユーザ入力メカニズム34を含む場合もある。プロセッサ151は、ユーザ入力メカニズムからユーザ入力を受信し、入力(たとえば、ボタン押下、PIN番号の入力、スイッチの移動など)を、安全地帯からのトラッキングデバイスの予想離脱を示すユーザ入力などの制御入力として解釈するように、プロセッサ実行可能命令で構成される場合がある。一実施形態では、ユーザ入力メカニズム34は、RFID照会信号を受信することができるRFIDのタグまたはチップであり得る。
トラッキング回路150は、トラッキングデバイス1を誘導充電システムの極近傍に設置することによって、バッテリ153が再充電され得るように、誘導充電回路素子157を含む場合もある。この実施形態により、資産のトラッキングデバイスが密封されることが可能になる。そのような誘導充電回路素子157は、整流器回路159に結合された誘導コイル158を含む場合がある。交番磁界がコイル158に印加されたとき、交流電流がコイル内で誘起され、整流器回路159によって整流されて、充電電力を出力する。充電電力はプロセッサ151によって調整され、バッテリ153を充電するために使用され得る。図14Bに示された代替実施形態では、誘導充電回路素子157は、充電スタンドとの電気接続を確立するためにピンを受けるように構成されたコンセント160に取って代わられる。
一実施形態では、長距離トランシーバ155(または高出力無線機)は、セルラーデータネットワークトランシーバであり得る。別の実施形態では、長距離トランシーバ155は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(たとえば、WiFi)および携帯電話ワイヤレスワイドエリアネットワークのいずれかまたは両方と通信するように構成される場合がある。別の実施形態では、トラッキングデバイス1は、長距離トランシーバ155と携帯電話トランシーバの両方を含む場合があり、構成要素ブロック図ではそれらは別々に示されていないが、同様の方式で表され得る。
プロセッサ151、メモリ152、およびトランシーバ155、156に加えて、トラッキングデバイス1は、それが資産9から取り除かれたときを確実に判断するためのメカニズムを含む場合がある。様々な除去検出メカニズムが使用され得る。
図14Aに示された例示的な実施形態では、資産9(たとえば、犬のカラーに埋め込まれたワイヤ)のまわりを完全に延在し、プロセッサ151の2つの入力に結合される導体1450が提供される。この実施形態では、資産からトラッキングデバイス1を取り除くために必要とされ得るように、プロセッサ151は導体1450が離れたときを検出することができる。たとえば、図14Aに示されたように、プロセッサ151は、出力としてプロセッサ151に結合された導体1450の一端に正電圧を印加し、プロセッサ151への入力として接続された他端の電圧を検査することができる。導体1450からの入力電圧がゼロの近くまで落ちた場合、これは、トラッキングデバイス1が資産9から取り除かれたときに発生するので、導体1450が離れたことを示す。そのような導体1450は、資産9の一部分のまわりを延在するワイヤ、導電性トレース、または導電性リボンの形態であり得る。たとえば、導体1450は、プロセッサ151に対する両端上の電気的接続と犬の首のまわりにトラッキングデバイス1を保持する物理的なストラップの両方を実現する方式でトラッキングデバイス1に接続する、犬のカラー内の導電性トレースの形態であり得る。
一実施形態では、トラッキングデバイスは、プロセッサ151およびメモリ152に結合され、生体計測値および/または環境属性を測定するように構成される場合がある、様々なセンサユニットを含む場合がある。たとえば、トラッキングデバイスは、加速度計165およびジャイロスコープ166などの、物理加速度、重力インジケータ、または他の物理的な動作のメトリクスを測定するように構成されたセンサを含む場合がある。別の実施形態では、トラッキングデバイスは、体温センサ167などの生理学的測定ユニット、ならびに衛星通信に基づいて測位情報(たとえば、GPS座標)を特定するように構成されたデバイスを含む場合もある。
様々なデバイスでは、トラッキングデバイス1内で使用されるプロセッサ151は、上述された様々な実施形態の動作を含む、様々な動作を実行するように、ソフトウェア命令によって構成され得る、任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、または1つもしくは複数の多重プロセッサチップであり得る。一実施形態では、トラッキングデバイス1は、オペレーティングシステムを実行することができる。一実施形態では、プロセッサ151は、セルラーネットワークトランシーバ内のプロセッサなどの、内部無線機のうちの1つの部品であり得る。通常、ソフトウェア命令は、アクセスされ、プロセッサ151にロードされる前に、内部メモリ152に記憶される場合がある。いくつかのデバイスでは、プロセッサ151は、ソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリ152を含む場合がある。プロセッサ151内のメモリ、または内部メモリ152は、動作モードのビットおよび/またはフラグを記憶することができる制御レジスタなどの中で、デバイスの動作モードを追跡するためのビットまたは他の論理値を記憶するために使用される場合もある。本明細書では、「メモリ」という用語は、接続されたメモリ152、およびプロセッサ151自体の中のメモリを含む、プロセッサ151によってアクセス可能なすべてのメモリを指す。多くのデバイスでは、メモリ152は、揮発性メモリ、またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、または両方の組合せであり得る。
図15は、上述された実施形態とともに使用され得る中央サーバの一実施形態を示す。中央サーバ1500は、通常、揮発性メモリ1502、およびディスクドライブ1503などの大容量不揮発性メモリに結合されたプロセッサ1501を含む。サーバ1500は、プロセッサ1501に結合された、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)またはDVDのディスクドライブ1504を含む場合もある。サーバ1500は、他のブロードキャストシステムのコンピュータおよびサーバに結合されたローカルエリアネットワークなどの、ネットワーク1512とのデータ接続を確立するための、プロセッサ1501に結合されたネットワークアクセスポート1506を含む場合もある。サーバ1500は、キーボード1508、ポインタデバイス(たとえば、コンピュータマウス1510およびディスプレイ1509)などの、オペレータインターフェースを含む場合もある。
プロセッサ1501は、上述された様々な態様の機能を含む、様々な機能を実行するようにソフトウェア命令(すなわち、アプリケーション)によって構成され得る、任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、または1つもしくは複数の多重プロセッサチップであり得る。いくつかのデバイスでは、1つのプロセッサをワイヤレス通信機能専用とし、1つのプロセッサを他のアプリケーションの実行専用とするなど、複数のプロセッサが設けられる場合がある。通常、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされ、プロセッサ1501にロードされる前に、内部メモリ1502に記憶される場合がある。プロセッサ1501は、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含む場合がある。多くのデバイスでは、内部メモリは、揮発性メモリ、またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、または両方の組合せであり得る。本明細書では、メモリへの一般的な言及は、内部メモリまたはデバイスに差し込まれるリムーバブルメモリと、プロセッサ1501内のメモリとを含む、プロセッサ1501によってアクセス可能なメモリを指す。
上記の方法の説明およびプロセスフロー図は、単に説明のための例として提供され、様々な態様のステップが提示された順序で実行されなければならないことを要求または意味するものではない。当業者によって諒解されるように、上記の態様におけるステップの順序は、いかなる順序でも実行され得る。「その後」、「次いで」、「次に」などの単語は、ステップの順序を限定するものではなく、これらの単語は、単に、方法の説明を通して読者を案内するために使用される。さらに、たとえば、冠詞「a」、「an」、または「the」を使用する単数形での請求要素への任意の言及は、その要素を単数に限定するものとして解釈されるべきではない。
本明細書で開示された態様に関して記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装される場合がある。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、全般にそれらの機能に関して上述されている。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、記載された機能を具体的な適用例ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
本明細書で開示された態様に関して記載された様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、または、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで、実装または実行される場合がある。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、デジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装される場合もある。代替として、いくつかのステップまたは方法は、所与の機能に固有の回路によって実行される場合がある。
1つまたは複数の例示的な態様では、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せに実装される場合がある。ソフトウェアに実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、または、コンピュータ可読媒体を介して送信される場合がある。本明細書で開示された方法またはアルゴリズムのステップは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体に常駐できるプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュール内で具現化される場合がある。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または、命令もしくはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを記憶するために使用され得るし、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含む場合がある。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組合せも非一時的コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。加えて、方法またはアルゴリズムの動作は、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る、非一時的機械可読媒体および/またはコンピュータ可読媒体上に、コードおよび/または命令の1つまたは任意の組合せもしくはセットとして常駐する場合がある。
開示された態様の上記の説明は、任意の当業者が本発明を製作または使用することが可能になるように提供される。これらの態様への様々な修正が当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は、本発明の趣旨または範囲を逸脱することなく、他の態様に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲、ならびに本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する、最も広い範囲を与えられるべきである。
1 トラッキングデバイス
4 データネットワーク
5 ベース安全地帯ビーコン
6 セルラータワー
9 資産
10 長距離データリンク
12 短距離ワイヤレスリンク
14 ネットワーク接続
18 スイッチングセンタ
19 モバイルコンピューティングデバイス
22 インターネットゲートウェイサーバ
24 インターネット
26 リモートサーバ
30 ベース安全地帯
32 ハウジング
34 ユーザ入力メカニズム
50 GPS衛星
52 ジオフェンスエリア
54 セルラーネットワークサービスエリア
150 トラッキング回路
151 プロセッサ
152 メモリ
153 バッテリ
154 インジケータ
155 長距離トランシーバ
156 短距離無線トランシーバ
157 誘導充電回路素子
158 コイル
159 整流器回路
160 ソケット
165 加速度計
166 ジャイロスコープ
167 体温センサ
200 一実施形態の方法
302 入口基準モジュール
304 WAN接続モジュール
305 WANイベントモジュール
306 WAN統計データ測定モジュール
308 ネットワークサービス圏外評価モジュール
310 電力最適化モジュール
312 出口基準モジュール
314 リフレッシュメカニズム
350 一実施形態の方法
400 一実施形態の方法
500 一実施形態の方法
550 グラフ
551 ライン
552 第1のセット
553 第2のセット
554 第3のセット
555 トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外である表現期間
556 トラッキングデバイスがサービス圏内である期間
560 ネットワークサービス圏外イベント
562 ネットワークサービス圏外イベント
564 ネットワークサービス圏外イベント
566 ネットワークサービス圏外イベント
568 ネットワークサービス圏外イベント
570 ネットワークサービス圏外イベント
572 ネットワークサービス圏外イベント
580 第1の評価期間
582 第2の評価期間
584 第3の評価期間
600 一実施形態の方法
650 グラフ
652 評価期間
660 ネットワークサービス圏外イベント
662 ネットワークサービス圏外イベント
664 ネットワークサービス圏外イベント
666 ネットワークサービス圏外イベント
668 ネットワークサービス圏外イベント
670 ネットワークサービス圏外イベント
700 一実施形態の方法
750 グラフ
752 評価期間
760 セット
760' セット
762 ネットワークサービス圏外イベント
764 ネットワークサービス圏外イベント
766 ネットワークサービス圏外イベント
768 ネットワークサービス圏外イベント
775 グラフ
776 評価期間
778 既定の持続時間
800 一実施形態の方法
900 トラッキングデバイスの構成要素を示す図
910 WAN電力消費構成要素
912 ネットワーク接続確立電力消費値
914 WANネットワークサービス圏外統計データ値
916 WAN探索電力消費値
917 WANアイドル電力消費値
918 現在の電力最適化モード電力消費値
920 GPS電力消費構成要素
922 GPS現在電力消費値
924 GPS環境条件データ
926 時間不確定値
928 GPS位置確度値
930 到達可能性コスト構成要素
932 到達可能性重み値
934 利用可能バッテリ容量値
936 ジオフェンス状態値
940 電力最適化エンジン構成要素
942 第1の出力値
944 第2の出力値
950 一実施形態の方法
971 グラフ
972 アイドル状態
974 省電力状態
980 第1の期間
982 第2の期間
1000 一実施形態の方法
1050 一実施形態の方法
1075 一実施形態の方法
1100 一実施形態の方法
1200 一実施形態の方法
1450 導体
1500 中央サーバ
1501 プロセッサ
1502 揮発性メモリ
1503 ディスクドライブ
1504 フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)またはDVDのディスクドライブ
1506 ネットワークアクセスポート
1508 キーボード
1509 ディスプレイ
1510 コンピュータマウス
1512 ネットワーク

Claims (48)

  1. 測定されたワイドエリアネットワーク(WAN)の状態に基づいて電力消費を低減することによって、資産に貼り付けられたトラッキングデバイスが到達可能性を維持するための方法であって、
    前記トラッキングデバイスが既定の時間期間の間アクティブ化されているかどうかを判定すること、前記トラッキングデバイスが少なくとも既定の持続時間の間ネットワークサービス圏外状態に遭遇しているかどうかを判定すること、前記トラッキングデバイスが進行中の通信セッションに従事しているかどうかを判定すること、および前記トラッキングデバイスが既定の期間内にオンデマンド位置特定通信を受信したかどうかを判定することによって、電力最適化アルゴリズムを実行するための入口条件が満足されたかどうかを判定するステップと、
    前記入口条件が満足されたと判定することに応答して、ある時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成するステップと、
    前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データを既定のしきい値と比較することによって、前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データが、既定のネットワークサービス圏外状態を示すかどうかを判定するステップと、
    前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データが、前記既定のネットワークサービス圏外状態が存在することを示したとき、省電力状態とアイドル状態にいることを繰り返して前記トラッキングデバイスを動作させることによって、電力最適化モードで動作するステップと
    を含む、方法。
  2. 前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成するステップが、
    既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定するステップと、
    最初のネットワークサービス圏外イベントの発生から最後のネットワークサービス圏外イベントの発生までの第1の持続時間を測定するステップであって、前記最初および最後のネットワークサービス圏外イベントが、前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントを含むセット内である、ステップと、
    前記第1の持続時間において前記トラッキングデバイスが前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントに遭遇した総時間量に対応する、第2の持続時間を計算するステップと、
    前記第1の持続時間および前記第2の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した時間に対応する、割合値を計算するステップと、
    前記トラッキングデバイスが進行中のネットワークサービス圏外イベントに遭遇することに対応する、第3の持続時間を計算するステップと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成するステップが、
    第1の持続時間が経過したかどうかを判定するステップと、
    前記第1の持続時間において発生するネットワークサービス圏外イベントに前記トラッキングデバイスが遭遇した総時間量に対応する、第2の持続時間を計算するステップと、
    前記第1の持続時間および前記第2の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した時間に対応する、第1の割合値を計算するステップと、
    前記トラッキングデバイスが進行中のネットワークサービス圏外イベントに遭遇することに対応する、第3の持続時間を計算するステップと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の持続時間が経過する前に既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定するステップと、
    前記第1の持続時間が経過する前に前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したと判定することに応答して、最初のネットワークサービス圏外イベントの発生および最後のネットワークサービス圏外イベントの発生に対応する第4の持続時間を測定するステップであって、前記最初および最後のネットワークサービス圏外イベントが、前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントを含むセット内である、ステップと、
    前記第4の持続時間において前記トラッキングデバイスが前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントに遭遇した総時間量に対応する、第5の持続時間を計算するステップと、
    前記第4の持続時間および前記第5の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した前記時間に対応する、第2の割合値を計算するステップと
    をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データが、前記既定のネットワークサービス圏外状態が存在することを示したとき、前記省電力状態とアイドル状態にいることを繰り返して前記トラッキングデバイスを動作させることによって、前記電力最適化モードで動作するステップが、
    推定情報に基づいて、前記省電力状態に対応する第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算するステップと、
    前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成するステップと、
    前記アイドル状態に対応する第2の持続時間中、出口条件を評価するステップと
    を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 推定情報に基づいて、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算するステップが、
    WAN電力消費情報を推定するステップと、
    GPS電力消費情報を推定するステップと、
    到達可能性コスト情報を推定するステップと、
    前記推定されたWAN電力消費情報、前記推定されたGPS電力消費情報、および前記推定された到達可能性コスト情報のうちの少なくとも1つに基づいて、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算するステップと
    を含む、請求項5に記載の方法。
  7. WAN電力消費情報を推定するステップが、
    呼制御器のオフイベント、ネットワーク接続を確立すること、前記トラッキングデバイスが現在の電力最適化モードで動作すること、WAN探索、WANアイドルのうちの少なくとも1つに対応する情報を推定するステップと、
    前記推定情報に基づいてWAN電力消費情報を推定するステップと
    を含む、請求項6に記載の方法。
  8. GPS電力消費情報を推定するステップが、
    GPS環境条件、モデムデータに基づく現在のGPS電力消費情報、GPS位置確度情報、および時間不確定情報のうちの少なくとも1つに対応する情報を推定するステップと、
    前記推定情報に基づいてGPS電力消費情報を推定するステップと
    を含む、請求項6に記載の方法。
  9. 到達可能性コスト情報を推定するステップが、
    セットされた到達可能性の重みを識別するステップと、
    利用可能なバッテリ容量を推定するステップと、
    ジオフェンス状態を推定するステップであって、前記ジオフェンス状態が、前記トラッキングデバイスがジオフェンスエリアの内部にいるか外部にいるかのインジケータである、ステップと、
    前記識別されたセットされた到達可能性の重み、前記推定された利用可能なバッテリ容量、および前記推定されたジオフェンス状態のうちの少なくとも1つに基づいて、到達可能性コスト情報を推定するステップと
    を含む、請求項6に記載の方法。
  10. 前記トラッキングデバイスが、前記省電力状態と前記アイドル状態にいることを繰り返して動作していたかどうかを判定するステップ、
    トラッキングデバイスの取外しイベントが検出されたかどうかを判定するステップ、
    突破イベントが検出されたかどうかを判定するステップ、
    別のオンデマンド位置特定通信が受信されたかどうかを判定するステップ、および
    バッテリ耐用年数が特定のレベルを下回るかどうかを判定するステップ
    によって、前記アイドル状態に対応する前記第2の持続時間中、前記出口条件が満足されたかどうかを判定するステップと、
    前記アイドル状態に対応する前記第2の持続時間中、前記出口条件が満足されたと前記トラッキングデバイスが判定したとき、前記電力最適化モードでの動作を中止するステップと
    をさらに含む、請求項5に記載の方法。
  11. 前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成するステップが、モデム、温度制御水晶発振器、復調器、変調器、呼制御器、長距離トランシーバ、RF無線機、ファームウェア、ファームウェア更新ルーチンのうちの少なくとも1つを非アクティブ化するステップを含む、請求項5に記載の方法。
  12. 前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成するステップが、WAN状態の維持および加入者識別モジュールのポーリングのうちの少なくとも1つを中止するステップを含む、請求項5に記載の方法。
  13. トラッキングデバイスであって、
    前記トラッキングデバイスが既定の時間期間の間アクティブ化されているかどうかを判定すること、前記トラッキングデバイスが少なくとも既定の持続時間の間ネットワークサービス圏外状態に遭遇しているかどうかを判定すること、前記トラッキングデバイスが進行中の通信セッションに従事しているかどうかを判定すること、および前記トラッキングデバイスが既定の期間内にオンデマンド位置特定通信を受信したかどうかを判定することによって、電力最適化アルゴリズムを実行するための入口条件が満足されたかどうかを判定するための手段と、
    前記入口条件が満足されたと判定することに応答して、ある時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成するための手段と、
    前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データを既定のしきい値と比較することによって、前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データが、既定のネットワークサービス圏外状態を示すかどうかを判定するための手段と、
    前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データが、前記既定のネットワークサービス圏外状態が存在することを示したとき、省電力状態とアイドル状態にいることを繰り返して前記トラッキングデバイスを動作させることによって、電力最適化モードで動作するための手段と
    を備える、トラッキングデバイス。
  14. 前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成するための手段が、
    既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定するための手段と、
    最初のネットワークサービス圏外イベントの発生から最後のネットワークサービス圏外イベントの発生までの第1の持続時間を測定するための手段であって、前記最初および最後のネットワークサービス圏外イベントが、前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントを含むセット内である、手段と、
    前記第1の持続時間において前記トラッキングデバイスが前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントに遭遇した総時間量に対応する、第2の持続時間を計算するための手段と、
    前記第1の持続時間および前記第2の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した時間に対応する、割合値を計算するための手段と、
    前記トラッキングデバイスが進行中のネットワークサービス圏外イベントに遭遇することに対応する、第3の持続時間を計算するための手段と
    を備える、請求項13に記載のトラッキングデバイス。
  15. 前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成するための手段が、
    第1の持続時間が経過したかどうかを判定するための手段と、
    前記第1の持続時間において発生するネットワークサービス圏外イベントに前記トラッキングデバイスが遭遇した総時間量に対応する、第2の持続時間を計算するための手段と、
    前記第1の持続時間および前記第2の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した時間に対応する、第1の割合値を計算するための手段と、
    前記トラッキングデバイスが進行中のネットワークサービス圏外イベントに遭遇することに対応する、第3の持続時間を計算するための手段と
    を備える、請求項13に記載のトラッキングデバイス。
  16. 前記第1の持続時間が経過する前に既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定するための手段と、
    前記第1の持続時間が経過する前に前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したと判定することに応答して、最初のネットワークサービス圏外イベントの発生および最後のネットワークサービス圏外イベントの発生に対応する第4の持続時間を測定するための手段であって、前記最初および最後のネットワークサービス圏外イベントが、前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントを含むセット内である、手段と、
    前記第4の持続時間において前記トラッキングデバイスが前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントに遭遇した総時間量に対応する、第5の持続時間を計算するための手段と、
    前記第4の持続時間および前記第5の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した前記時間に対応する、第2の割合値を計算するための手段と
    をさらに備える、請求項15に記載のトラッキングデバイス。
  17. 前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データが、前記既定のネットワークサービス圏外状態が存在することを示したとき、前記省電力状態とアイドル状態にいることを繰り返して前記トラッキングデバイスを動作させることによって、前記電力最適化モードで動作するための手段が、
    推定情報に基づいて、前記省電力状態に対応する第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算するための手段と、
    前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成するための手段と、
    前記アイドル状態に対応する第2の持続時間中、出口条件を評価するための手段と
    を備える、請求項13に記載のトラッキングデバイス。
  18. 推定情報に基づいて、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算するための手段が、
    WAN電力消費情報を推定するための手段と、
    GPS電力消費情報を推定するための手段と、
    到達可能性コスト情報を推定するための手段と、
    前記推定されたWAN電力消費情報、前記推定されたGPS電力消費情報、および前記推定された到達可能性コスト情報のうちの少なくとも1つに基づいて、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算するための手段と
    を備える、請求項17に記載のトラッキングデバイス。
  19. WAN電力消費情報を推定するための手段が、
    呼制御器のオフイベント、ネットワーク接続を確立すること、前記トラッキングデバイスが現在の電力最適化モードで動作すること、WAN探索、WANアイドルのうちの少なくとも1つに対応する情報を推定するための手段と、
    前記推定情報に基づいてWAN電力消費情報を推定するための手段と
    を備える、請求項18に記載のトラッキングデバイス。
  20. GPS電力消費情報を推定するための手段が、
    GPS環境条件、モデムデータに基づく現在のGPS電力消費情報、GPS位置確度情報、および時間不確定情報のうちの少なくとも1つに対応する情報を推定するための手段と、
    前記推定情報に基づいてGPS電力消費情報を推定するための手段と
    を備える、請求項18に記載のトラッキングデバイス。
  21. 到達可能性コスト情報を推定するための手段が、
    セットされた到達可能性の重みを識別するための手段と、
    利用可能なバッテリ容量を推定するための手段と、
    ジオフェンス状態を推定するための手段であって、前記ジオフェンス状態が、前記トラッキングデバイスがジオフェンスエリアの内部にいるか外部にいるかのインジケータである、手段と、
    前記識別されたセットされた到達可能性の重み、前記推定された利用可能なバッテリ容量、および前記推定されたジオフェンス状態のうちの少なくとも1つに基づいて、到達可能性コスト情報を推定するための手段と
    を備える、請求項18に記載のトラッキングデバイス。
  22. 前記トラッキングデバイスが、前記省電力状態と前記アイドル状態にいることを繰り返して動作していたかどうかを判定するための手段、
    トラッキングデバイスの取外しイベントが検出されたかどうかを判定するための手段、
    突破イベントが検出されたかどうかを判定するための手段、
    別のオンデマンド位置特定通信が受信されたかどうかを判定するための手段、および
    バッテリ耐用年数が特定のレベルを下回るかどうかを判定するための手段
    を備える、前記アイドル状態に対応する前記第2の持続時間中、前記出口条件が満足されたかどうかを判定するための手段と、
    前記アイドル状態に対応する前記第2の持続時間中、前記出口条件が満足されたとき、前記電力最適化モードでの動作を中止するための手段と
    をさらに備える、請求項17に記載のトラッキングデバイス。
  23. 前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成するための手段が、モデム、温度制御水晶発振器、復調器、変調器、呼制御器、長距離トランシーバ、RF無線機、ファームウェア、ファームウェア更新ルーチンのうちの少なくとも1つを非アクティブ化するための手段を備える、請求項17に記載のトラッキングデバイス。
  24. 前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成するための手段が、WAN状態の維持および加入者識別モジュールのポーリングのうちの少なくとも1つを中止するための手段を備える、請求項17に記載のトラッキングデバイス。
  25. メモリと、
    ワイヤレストランシーバと、
    前記メモリおよび前記ワイヤレストランシーバに結合されたプロセッサとを備える、トラッキングデバイスであって、前記プロセッサが、
    前記トラッキングデバイスが既定の時間期間の間アクティブ化されているかどうかを判定すること、前記トラッキングデバイスが少なくとも既定の持続時間の間ネットワークサービス圏外状態に遭遇しているかどうかを判定すること、前記トラッキングデバイスが進行中の通信セッションに従事しているかどうかを判定すること、および前記トラッキングデバイスが既定の期間内にオンデマンド位置特定通信を受信したかどうかを判定することによって、電力最適化アルゴリズムを実行するための入口条件が満足されたかどうかを判定することと、
    前記入口条件が満足されたと判定することに応答して、ある時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成することと、
    前記生成された統計データを既定のしきい値と比較することによって、前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データが、既定のネットワークサービス圏外状態を示すかどうかを判定することと、
    前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記生成された統計データが、前記既定のネットワークサービス圏外状態が存在することを示したとき、省電力状態とアイドル状態にいることを繰り返して前記トラッキングデバイスを動作させることによって、電力最適化モードで動作することと
    を行うように、プロセッサ実行可能命令で構成された、
    トラッキングデバイス。
  26. 既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定することと、
    最初のネットワークサービス圏外イベントの発生から最後のネットワークサービス圏外イベントの発生までの第1の持続時間を測定することであって、前記最初および最後のネットワークサービス圏外イベントが、前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントを含むセット内である、測定することと、
    前記第1の持続時間において前記トラッキングデバイスが前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントに遭遇した総時間量に対応する、第2の持続時間を計算することと、
    前記第1の持続時間および前記第2の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した時間に対応する、割合値を計算することと、
    前記トラッキングデバイスが進行中のネットワークサービス圏外イベントに遭遇することに対応する、第3の持続時間を計算することと
    を行うことによって、前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記統計データを生成するように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された、請求項25に記載のトラッキングデバイス。
  27. 第1の持続時間が経過したかどうかを判定することと、
    前記第1の持続時間において発生するネットワークサービス圏外イベントに前記トラッキングデバイスが遭遇した総時間量に対応する、第2の持続時間を計算することと、
    前記第1の持続時間および前記第2の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した時間に対応する、第1の割合値を計算することと、
    前記トラッキングデバイスが進行中のネットワークサービス圏外イベントに遭遇することに対応する、第3の持続時間を計算することと
    を行うことによって、前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける前記統計データを生成するように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された、請求項25に記載のトラッキングデバイス。
  28. 前記第1の持続時間が経過する前に既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定することと、
    前記第1の持続時間が経過する前に前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したと判定することに応答して、最初のネットワークサービス圏外イベントの発生および最後のネットワークサービス圏外イベントの発生に対応する第4の持続時間を測定することであって、前記最初および最後のネットワークサービス圏外イベントが、前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントを含むセット内である、測定することと、
    前記第4の持続時間において前記トラッキングデバイスが前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントに遭遇した総時間量に対応する、第5の持続時間を計算することと、
    前記第4の持続時間および前記第5の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した前記時間に対応する、第2の割合値を計算することと
    を行うように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令でさらに構成された、請求項27に記載のトラッキングデバイス。
  29. 推定情報に基づいて、前記省電力状態に対応する第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算することと、
    前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成することと、
    前記アイドル状態に対応する第2の持続時間中、出口条件を評価することと
    を行うことによって、前記生成された統計データが、前記既定のネットワークサービス圏外状態が存在することを示したとき、前記省電力状態とアイドル状態にいることを繰り返して前記トラッキングデバイスを動作させることによって、前記電力最適化モードで動作するように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された、請求項25に記載のトラッキングデバイス。
  30. WAN電力消費情報を推定することと、
    GPS電力消費情報を推定することと、
    到達可能性コスト情報を推定することと、
    前記推定されたWAN電力消費情報、前記推定されたGPS電力消費情報、および前記推定された到達可能性コスト情報のうちの少なくとも1つに基づいて、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算することと
    を行うことによって、推定情報に基づいて、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算するように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された、請求項29に記載のトラッキングデバイス。
  31. 呼制御器のオフイベント、ネットワーク接続を確立すること、前記トラッキングデバイスが現在の電力最適化モードで動作すること、WAN探索、WANアイドルのうちの少なくとも1つに対応する情報を推定することと、
    前記推定情報に基づいてWAN電力消費情報を推定することと
    を行うことによって、WAN電力消費情報を推定するように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された、請求項30に記載のトラッキングデバイス。
  32. GPS環境条件、モデムデータに基づく現在のGPS電力消費情報、GPS位置確度情報、および時間不確定情報のうちの少なくとも1つに対応する情報を推定することと、
    前記推定情報に基づいてGPS電力消費情報を推定することと
    を行うことによって、GPS電力消費情報を推定するように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された、請求項30に記載のトラッキングデバイス。
  33. セットされた到達可能性の重みを識別することと、
    利用可能なバッテリ容量を推定することと、
    ジオフェンス状態を推定することであって、前記ジオフェンス状態が、前記トラッキングデバイスがジオフェンスエリアの内部にいるか外部にいるかのインジケータである、推定することと、
    前記識別されたセットされた到達可能性の重み、前記推定された利用可能なバッテリ容量、および前記推定されたジオフェンス状態のうちの少なくとも1つに基づいて、到達可能性コスト情報を推定することと
    を行うことによって、到達可能性コスト情報を推定するように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された、請求項30に記載のトラッキングデバイス。
  34. 前記トラッキングデバイスが、前記省電力状態と前記アイドル状態にいることを繰り返して動作していたかどうかを判定すること、
    トラッキングデバイスの取外しイベントが検出されたかどうかを判定すること、
    突破イベントが検出されたかどうかを判定すること、
    別のオンデマンド位置特定通信が受信されたかどうかを判定すること、および
    バッテリ耐用年数が特定のレベルを下回るかどうかを判定すること
    によって、前記アイドル状態に対応する前記第2の持続時間中、前記出口条件が満足されたかどうかを判定することと、
    前記アイドル状態に対応する前記第2の持続時間中、前記出口条件が満足されたと前記トラッキングデバイスが判定したとき、前記電力最適化モードでの動作を中止することとを行うように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令でさらに構成された、請求項29に記載のトラッキングデバイス。
  35. モデム、温度制御水晶発振器、復調器、変調器、呼制御器、長距離トランシーバ、RF無線機、ファームウェア、ファームウェア更新ルーチンのうちの少なくとも1つを非アクティブ化することによって、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成するように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された、請求項29に記載のトラッキングデバイス。
  36. WAN状態の維持および加入者識別モジュールのポーリングのうちの少なくとも1つを中止することによって、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成するように、前記プロセッサがプロセッサ実行可能命令で構成された、請求項29に記載のトラッキングデバイス。
  37. トラッキングデバイスが既定の時間期間の間アクティブ化されているかどうかを判定すること、前記トラッキングデバイスが少なくとも既定の持続時間の間ネットワークサービス圏外状態に遭遇しているかどうかを判定すること、前記トラッキングデバイスが進行中の通信セッションに従事しているかどうかを判定すること、および前記トラッキングデバイスが既定の期間内にオンデマンド位置特定通信を受信したかどうかを判定することによって、電力最適化アルゴリズムを実行するための入口条件が満足されたかどうかを判定することと、
    前記入口条件が満足されたと判定することに応答して、ある時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成することと、
    前記生成された統計データを既定のしきい値と比較することによって、前記生成された統計データが既定のネットワークサービス圏外状態を示すかどうかを判定することと、
    前記生成された統計データが前記既定のネットワークサービス圏外状態が存在することを示したとき、省電力状態とアイドル状態にいることを繰り返して動作することによって、電力最適化モードで動作することと
    を含む動作をトラッキングデバイス内のトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように構成された、プロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  38. 前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成することが、
    既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定することと、
    最初のネットワークサービス圏外イベントの発生から最後のネットワークサービス圏外イベントの発生までの第1の持続時間を測定することであって、前記最初および最後のネットワークサービス圏外イベントが、前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントを含むセット内である、測定することと、
    前記第1の持続時間において前記トラッキングデバイスが前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントに遭遇した総時間量に対応する、第2の持続時間を計算することと、
    前記第1の持続時間および前記第2の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した時間に対応する、割合値を計算することと、
    前記トラッキングデバイスが進行中のネットワークサービス圏外イベントに遭遇することに対応する、第3の持続時間を計算することと
    を含むような動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項37に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  39. 前記時間期間中に遭遇したネットワークサービス圏外状態を特徴付ける統計データを生成することが、
    第1の持続時間が経過したかどうかを判定することと、
    前記第1の持続時間において発生するネットワークサービス圏外イベントに前記トラッキングデバイスが遭遇した総時間量に対応する、第2の持続時間を計算することと、
    前記第1の持続時間および前記第2の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した時間に対応する、第1の割合値を計算することと、
    前記トラッキングデバイスが進行中のネットワークサービス圏外イベントに遭遇することに対応する、第3の持続時間を計算することと
    を含むような動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項37に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  40. 前記第1の持続時間が経過する前に既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したかどうかを判定することと、
    前記第1の持続時間が経過する前に前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントが発生したと判定することに応答して、最初のネットワークサービス圏外イベントの発生および最後のネットワークサービス圏外イベントの発生に対応する第4の持続時間を測定することであって、前記最初および最後のネットワークサービス圏外イベントが、前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントを含むセット内である、測定することと、
    前記第4の持続時間において前記トラッキングデバイスが前記既定の数のネットワークサービス圏外イベントに遭遇した総時間量に対応する、第5の持続時間を計算することと、
    前記第4の持続時間および前記第5の持続時間に基づいて、前記トラッキングデバイスがネットワークサービス圏外イベントに遭遇した前記時間に対応する、第2の割合値を計算することと
    をさらに含む動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項39に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  41. 前記生成された統計データが前記既定のネットワークサービス圏外状態が存在することを示したとき、前記省電力状態とアイドル状態にいることを繰り返して動作することによって、前記電力最適化モードで動作することが、
    推定情報に基づいて、前記省電力状態に対応する第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算することと、
    前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成することと、
    前記アイドル状態に対応する第2の持続時間中、出口条件を評価することと
    を含むような動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項37に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  42. 推定情報に基づいて、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算することが、
    WAN電力消費情報を推定することと、
    GPS電力消費情報を推定することと、
    到達可能性コスト情報を推定することと、
    前記推定されたWAN電力消費情報、前記推定されたGPS電力消費情報、および前記推定された到達可能性コスト情報のうちの少なくとも1つに基づいて、前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間および前記繰り返しの数を計算することと
    を含むような動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項41に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  43. WAN電力消費情報を推定することが、
    呼制御器のオフイベント、ネットワーク接続を確立すること、前記トラッキングデバイスが現在の電力最適化モードで動作すること、WAN探索、WANアイドルのうちの少なくとも1つに対応する情報を推定することと、
    前記推定情報に基づいてWAN電力消費情報を推定することと
    を含むような動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項42に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  44. GPS電力消費情報を推定することが、
    GPS環境条件、モデムデータに基づく現在のGPS電力消費情報、GPS位置確度情報、および時間不確定情報のうちの少なくとも1つに対応する情報を推定することと、
    前記推定情報に基づいてGPS電力消費情報を推定することと
    を含むような動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項42に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  45. 到達可能性コスト情報を推定することが、
    セットされた到達可能性の重みを識別することと、
    利用可能なバッテリ容量を推定することと、
    ジオフェンス状態を推定することであって、前記ジオフェンス状態が、前記トラッキングデバイスがジオフェンスエリアの内部にいるか外部にいるかのインジケータである、推定することと、
    前記識別されたセットされた到達可能性の重み、前記推定された利用可能なバッテリ容量、および前記推定されたジオフェンス状態のうちの少なくとも1つに基づいて、到達可能性コスト情報を推定することと
    を含むような動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項42に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  46. 前記トラッキングデバイスが、前記省電力状態とアイドル状態にいることを繰り返して動作していたかどうかを判定すること、
    トラッキングデバイスの取外しイベントが検出されたかどうかを判定すること、
    突破イベントが検出されたかどうかを判定すること、
    別のオンデマンド位置特定通信が受信されたかどうかを判定すること、および
    バッテリ耐用年数が特定のレベルを下回るかどうかを判定すること
    によって、前記アイドル状態に対応する前記第2の持続時間中、前記出口条件が満足されたかどうかを判定することと、
    前記アイドル状態に対応する前記第2の持続時間中、前記出口条件が満足されたと前記トラッキングデバイスが判定したとき、前記電力最適化モードでの動作を中止することとをさらに含む動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項41に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  47. 前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成することが、モデム、温度制御水晶発振器、復調器、変調器、呼制御器、長距離トランシーバ、RF無線機、ファームウェア、ファームウェア更新ルーチンのうちの少なくとも1つを非アクティブ化することを含むような動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項41に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
  48. 前記省電力状態に対応する前記第1の持続時間の間、低減された電力消費で動作するように、前記トラッキングデバイス内の構成要素を構成することが、WAN状態の維持および加入者識別モジュールのポーリングのうちの少なくとも1つを中止することを含むような動作をトラッキングデバイスのプロセッサに実行させるように、前記記憶されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令が構成された、請求項41に記載の非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
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