JP5988663B2 - 可搬式エンジン発電機 - Google Patents

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本発明は、可搬式エンジン発電機に関し、詳しくは、粒子状物質捕集装置(DPF)を備えたディーゼルエンジンで発電機を駆動する可搬式エンジン発電機に関する。
発電機の駆動源としてディーゼルエンジンを使用した可搬式エンジン発電機では、排ガス中に含まれる黒煙(カーボン粒子)などの粒子状物質(PM)を除去するため、排ガス経路中に粒子状物質捕集装置(DPF)を設けている。DPFは、捕集したPMを高温の排ガスで燃焼、焼却して再生するように設定されているが、ディーゼルエンジンの負荷が低い場合は、排ガスの温度が低いためにPMを十分に燃焼させることができなくなり、DPFにPMが堆積して目詰まりした状態になってしまう。
このため、DPFの目詰まり状態を背圧の変化で検出するように設定し、圧力センサで検出した背圧が上昇したときに、排ガスの温度を上昇させるための昇温剤を燃焼触媒の前段に噴射してDPFに流入する排ガスの温度を上昇させたり、あるいは、DPFの前後の圧力を圧力センサで検出し、両圧力センサから得た差圧が大きくなったときに、排ガスを加熱するヒータに通電して排ガスの温度を上昇させたりすることにより、DPFに堆積したPMを燃焼させる再生操作を行うことが知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開2010−43633号公報 特開2010−281211号公報
しかし、特許文献1,2に記載されたものでは、排ガスの背圧や差圧を検出するための圧力センサをはじめとする特別な機器を、通常設けられているエンジン制御用機器とは別に設けなければならず、機器の増加によって構造も複雑化するため、可搬式エンジン発電機を製作する際のコストアップの要因となる。
そこで本発明は、簡単な構造でDPFに堆積したPMを燃焼させて除去することができる可搬式エンジン発電機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の可搬式エンジン発電機は、ケーシングの内部に、発電機と該発電機を駆動するディーゼルエンジンとを配置するとともに、前記ディーゼルエンジンの排ガス経路に粒子状物質捕集装置を備えた可搬式エンジン発電機において、前記発電機から負荷に出力されている電力量を負荷電力量として計測する電力量計測手段と、該電力量計測手段で計測した負荷電力量とあらかじめ設定した第1の閾値とを比較する比較手段と、前記粒子状物質捕集装置に流入する排ガスを加熱することによって粒子状物質捕集装置を加熱する第1のヒータと、前記比較手段で前記負荷電力量が前記第1の閾値を下回ったときに、前記発電機から出力される電力の一部を前記第1のヒータに供給するヒータ電力供給手段と、前記排ガス経路内に蓄積される未燃焼燃料を気化させるための第2のヒータとを備え、前記比較手段は、前記第1の閾値に設定した電力量より低い電力量に設定された第2の閾値と、前記電力量計測手段で計測した前記負荷電力量とを比較し、前記ヒータ電力供給手段は、前記負荷電力量が前記第2の閾値を下回ったときに前記第2のヒータに前記発電機から出力される電力の一部を供給することを特徴としている。
さらに、本発明の可搬式エンジン発電機は、前記ヒータ電力供給手段が、前記比較手段で前記負荷電力量が前記閾値を下回った時間、及び、前記負荷電力量と前記閾値との差に基づいて前記第1のヒータへの電力供給時間を設定することを特徴としている。
また、前記ヒータ電力供給手段は、前記第1のヒータによる加熱開始から前記粒子状物質捕集装置の温度があらかじめ設定された加熱目標温度に上昇するまで前記第1のヒータに電力を供給する予熱段階と、該予熱段階経過後に、前記第1のヒータへの電力供給を断続的に行って前記粒子状物を加熱燃焼させる燃焼段階とを行い、該燃焼段階の経過時間があらかじめ設定された再生時間に到達したときに、前記粒子状物質捕集装置の再生操作を終了することを特徴としている。
本発明の可搬式エンジン発電機によれば、エンジン発電機が備えている制御装置に簡単な制御手段及び制御手順を追加するとともに、所定の位置にヒータ及び電気配線を配置するだけで、粒子状物質捕集装置に捕集されている粒子状物質を燃焼、焼却して除去することができる。
参考例を示すブロック図である。 ディーゼルエンジンの負荷に対する粒子状物質の発生量、粒子状物質捕集装置への粒子状物質の堆積発生量及び未燃焼燃料の発生量の関係示す説明図である。 ディーゼルエンジンの負荷率と排ガス温度との関係を示す説明図である。 粒子状物質捕集装置に粒子状物質がほとんど堆積しない運転状態の一例を示す説明図である。 粒子状物質捕集装置に粒子状物質が堆積する運転状態の一例を示す説明図である。 閾値と負荷電力量との差に対する再生時間の関係を示す説明図である。 粒子状物質捕集装置を加熱して再生する手順の一例を示すフローチャートである。 同じくヒータの制御手順の一例を示すフローチャート図である。 ヒータ通電時間と粒子状物質捕集装置の温度変化との関係を示す説明図である。 粒子状物質捕集装置を再生する際のヒータの作動状態の一例を示す説明図である。 本発明の可搬式エンジン発電機の第形態例を示すブロック図である。 粒子状物質捕集装置を再生する第1ヒータの作動状態を示す説明図である。 未燃焼燃料を気化させる第2ヒータの作動状態を示す説明図である。
まず、図1乃至図10に示す参考例において、本参考例に示す可搬式エンジン発電機は、図示しないケーシングの内部に、発電機(オルタネータ)11と、該発電機11を駆動するディーゼルエンジン12とを配置するとともに、前記ディーゼルエンジン12の排ガス経路13に、排ガス中に含まれる粒子状物質(PM)を捕集するための粒子状物質捕集装置(DPF)14を備えている。さらに、発電機11から負荷15に電力を供給する電源回路16には、発電機11から負荷15に供給している電力量を計測する電力量計測手段17が設けられている。また、前記排ガス経路13におけるDPF14の前段には、DPF14に流入する排ガスを加熱するためのヒータ18が設けられるとともに、DPF14の後段にはマフラ19が接続されている。
前記ヒータ18は、この可搬式エンジン発電機に設けられている制御装置に組み込まれた制御部20によって制御される。この制御部20は、前記電力量計測手段17で計測した負荷電力量とあらかじめ設定した電力量の閾値とを比較する比較手段と、該比較手段で前記負荷電力量が前記閾値を下回ったときに、前記発電機11から出力される電力の一部を前記ヒータ18に供給するためのヒータ用電源回路21に設けたスイッチ22を開閉して前記ヒータ18に供給する電力を制御するヒータ電力供給手段とを備えている。
NOxの発生を抑えるために燃焼温度を低く設定しているディーゼルエンジン12では、一般的に、図2に示すように、負荷率の増大に伴って燃料消費量が増大すると排ガス中の粒子状物質(PM)の発生量Aも増大し、DPF14に捕集されるPMの量も増大する。一方、図3に示すように、負荷率の増大に伴って燃焼量が増加すると排ガスの温度が上昇するため、負荷率が低い範囲ではDPF14におけるPMの堆積量Bが多くなるが、負荷率がある程度高くなって排ガス温度が上昇するとDPF14に捕集されているPMが燃焼するため、DPF14におけるPMの堆積量は少なくなり、負荷率が高い範囲では、DPF14へのPMの堆積は発生しない。また、負荷率が低い場合には、不完全燃焼によってPMとなる炭素微粒子が発生するだけでなく、シリンダ内で燃焼しなかった未燃焼燃料の発生量Cが増大して排ガス経路13に排出される。
前記比較手段に設定する閾値は、DPF14におけるPMの堆積状態と負荷率との関係に基づいて設定されるもので、通常は、排ガスの温度がDPF14に捕集されたPMを燃焼可能な温度以上になる負荷率、例えば、図2における負荷率Dに対応した電力量を閾値Eとして設定する。図4及び図5は、可搬式エンジン発電機から負荷に供給する負荷電力量の変化の一例をそれぞれ示すもので、図4に示すように、負荷電力量が大きく変動して負荷電力量が閾値Eより高くなる状態Fがある場合には、DPF14にPMが捕集されても高温の排ガスにより燃焼して除去されるため、PMが堆積することはほとんどない。一方、図5に示すように、負荷電力量が閾値Eより低い状態が継続する場合は、捕集したPMが堆積することによってDPF14が次第に目詰まりする状態になる。
したがって、可搬式エンジン発電機から電力を供給する負荷の種類などに応じて適切な閾値、例えば、負荷率0.3に対応した電力量を閾値(図4,図5の閾値E)に設定し、図5に示すように、負荷電力量が閾値Eを下回る状態が継続した場合は、PMの堆積によってDPF14が目詰まりする前にヒータ18に通電し、DPF14を加熱してPMを燃焼、焼却し、DPF14から除去する必要がある。
排ガスを介してDPF14を加熱し、PMを燃焼させてDPF14を再生するためのヒータ18への電力供給時間(通電時間,燃焼時間又は再生時間)は、一定の時間に設定することもできるが、DPF14へのPMの堆積量に応じて設定することが好ましい。例えば、図6に示すように、閾値に設定した電力量と負荷電力量との差が大きい場合は、ディーゼルエンジン12の負荷率が極めて小さいことから、PMの発生量は少ないものの、そのほとんど全量がDPF14に捕集されて堆積する状態となり、かつ、排ガスの温度が低いため、DPF14からPMを十分に除去するには、ヒータ18への通電時間を長くする必要がある。逆に、負荷率と負荷電力量との差が小さい場合は、排ガスの温度が比較的高い状態となっていることから、DPF14に捕集されたPMの一部乃至大部分が燃焼し、DPF14へのPMの堆積量が少なくなっているので、ヒータ18への通電時間を短くしてもDPF14からPMを十分に除去することができる。また、負荷電力量が閾値より低い時間が長い場合には、DPF14へのPMの堆積量が多くなっていくので、適当な時間間隔を基準時間に設定して負荷電力量を計測し、DPF14へのPMの堆積が進まないうちにヒータ18への電力供給を開始することが望ましい。このように、PMの堆積量に応じてヒータ18への通電時間を調整することにより、ディーゼルエンジン12や発電機11の負担を軽減して燃料消費量の増大を抑えながらPMの除去を行うことができる。
図7は、DPF14からPMを除去する再生操作を自動的に行うための再生手順の一例を示している。まず、ステップ51で閾値の設定、再生操作を開始する時間間隔である基準時間の設定、DPF14の再生時間の設定などの初期設定を確認した後、ステップ52で電力量計測手段17による電力量(負荷電力量)の計測が行われる。ステップ53であらかじめ設定された基準時間を経過したか否かを判断し、基準時間を経過していないときにはステップ52に戻る。ステップ53で基準時間が経過したと判断したときにはステップ54に進み、前記ステップ52で計測した負荷電力量と前記ステップ51で設定した閾値とを前記比較手段が比較し、負荷電力量が閾値以上の場合には、DPF14の再生操作が不要であると判断してステップ55に進み、負荷電力量をリセットしてステップ52に戻る。
ステップ54で負荷電力量が閾値未満の場合には、DPF14の再生操作が必要と判断し、ステップ56に進んでヒータ電力供給手段がスイッチ22を閉じて発電機11から出力される電力の一部をヒータ用電源回路21からヒータ18に供給してヒータ18をONにする。ヒータ18からの加熱によってDPF14に堆積したPMを燃焼させるのに必要な時間は、あらかじめ設定された一定の再生時間あるいは前記図6に示したような閾値と負荷電力量との差に基づいて算出した再生時間に設定され、ステップ57でヒータ通電時間が再生時間を経過したかを判断する。ヒータ通電時間が再生時間の経過前ならばステップ56に戻ってヒータ18への通電を継続し、ステップ57でヒータ通電時間が再生時間を超えたと判断したときは、ステップ58でヒータ18をOFFとした後、ステップ55に進んで負荷電力量をリセットしてからステップ52に戻る。
このように、あらかじめ設定された時間間隔で、あらかじめ設定された閾値と負荷電力量とを比較し、比較結果に基づいて発電機11から出力される電力の一部をヒータ18に供給してDPF14の加熱再生操作を行うことにより、堆積したPMを燃焼させてDPF14から自動的に除去することができ、DPF14の目詰まりを防止できる。
図8は、前記再生手順のステップ56におけるヒータ18の制御手順の一例を示しており、前述の図3に示した負荷率と排ガス温度との関係、及び、図9に示すヒータ18の通電時間とDPF14の温度との関係に基づいて、図10に示すようなヒータ18のON・OFF制御を行うものである。
まず、前記ステップ56から進んだ最初のステップ61でヒータ18をONにするとともに(図10のT1)、次のステップ62で、前記図3に示した負荷率と排ガス温度との関係から、現在のディーゼルエンジン12の負荷率に基づいて排ガス温度を求め、さらに、次のステップ63で、求められた温度の排ガスをヒータ18によって加熱し、DPF14の温度(図10のH)をあらかじめ設定された加熱目標温度(図10のJ)に上昇させるのに要する通電時間、即ち予熱時間(図10のt1)を求める。前述のように、負荷率が高い場合には、ヒータ18の通電開始時の排ガス温度が高いため、DPF14を加熱目標温度(J)に上昇させる予熱段階における通電時間(t1)が短くなり、例えば、図10では、負荷率が3/10で通電開始時の温度が約300℃の排ガスを加熱目標温度の600℃に昇温させるための通電時間(t1)に対し、負荷率が5/10で通電開始時の温度が約400℃の排ガスを加熱目標温度の600℃に昇温させるための通電時間(ta)は約80%の時間となる。
図9に示すように、ヒータ18をONとしてからのDPF14の温度変化は、ヒータ18の加熱能力、ヒータ18によって加熱される排ガスの温度及び流量、DPF14の周囲温度などの条件によって異なるが、ヒータ18の加熱能力に比べて排ガスの温度が低い領域では、時間の経過とともに直線的に上昇するが、排ガスの温度が高い領域では、放熱量の増加などによって加熱効率が低下し、加熱時間に対する温度上昇量は小さくなる。このため、ヒータ18として、時間の経過とともに直線的にDPF14の温度を上昇させることが可能な加熱能力、すなわち、図9における範囲Gで排ガスを加熱できる能力を有するヒータを選定することにより、ヒータ18による加熱開始からDPF14の温度が加熱目標温度以上に上昇するまでのヒータ通電時間を確実に求めることができる。
ステップ64では、前記ステップ63で求めたヒータ通電時間(t1)と、ステップ61でヒータ18をONにしてからの経過時間とを比較し、経過時間がヒータ通電時間に満たない場合はこのステップ64を繰り返し、経過時間がヒータ通電時間以上になったときに予熱段階終了と判断してステップ65に進み、ヒータ18をOFFとして加熱を停止する(図10のT2)。同時に、加熱を停止したときのDPF14の温度を図9に示す関係から求め、加熱停止後のDPF14の温度が加熱目標温度以下に下降するまでの温度下降時間を求める(図10のt2)。加熱目標温度以下、例えば、加熱目標温度より低いあらかじめ設定された温度までDPF14の温度が下降するまでの温度下降時間は、そのときの負荷率から求めた排ガス温度と加熱停止時のDPF14の温度とに基づいて容易に算出することができる。
ステップ66では、前記ステップ65で求めた温度下降時間(t2)と、ステップ65でヒータ18をOFFにしてからの経過時間とを比較し、経過時間が温度下降時間に満たない場合はこのステップ66を繰り返し、経過時間が温度下降時間以上になったときにステップ67に進んでヒータ18をONとしてDPF14の加熱を再開する(図10のT3)。同時に加熱を再開してからDPF14の温度が加熱目標温度以上になるまでのヒータ通電時間(ヒータ再通電時間)を求める(図10のt3)。
次のステップ68は、前記ステップ61でヒータ18をONにして加熱を開始し、DPF14が加熱目標温度に到達してからの経過時間、すなわち、予熱段階終了によって燃焼段階が始まり、ステップ65でヒータ18をOFF(T2)にしてからの燃焼段階の経過時間(図10のt4)が、DPF14の再生時間を経過したかを判断し、経過前ならばステップ64に戻り、前記同様にしてヒータ18のON・OFFを繰り返し(図10のT4,T5,…)、ステップ67で再生時間が経過するまでステップ64からステップ68を繰り返す。ステップ68で再生時間が経過したと判断したときは、ステップ69から前記再生手順のステップ58に戻ってヒータ18をOFFにする。
このように、ヒータ18の能力と排ガス温度とに基づいてヒータ18のON・OFFを制御することにより、DPF14の再生を行うために発電機11からヒータ18に供給する電力を必要最小限に抑えることができ、ディーゼルエンジン12や発電機11の負担を軽減してディーゼルエンジン12の燃料消費量を低減することができる。
図11乃至図13は、本発明の可搬式エンジン発電機の第形態例を示している。なお、以下の説明において、前記参考例に示した可搬式エンジン発電機の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本形態例に示す可搬式エンジン発電機は、DPF14を加熱して再生するための前記ヒータ(第1ヒータ)18に加えて、前記排ガス経路13内に排出された未燃焼燃料を気化させるために排ガスを加熱する第2ヒータ31及び該第2ヒータ31への電力供給を行うための第2のスイッチ32を備えている。前記図2に示したように、第1ヒータ18を作動させる閾値(第1の閾値)は、DPF14におけるPMの堆積状態に応じて設定され、第2ヒータ31を作動させる第2の閾値は、未燃焼燃料が排ガス経路13に排出される状態に応じて設定される。例えば、本形態例では、第1の閾値Pが、負荷率0.5に対応した負荷電力量に設定されており、第2の閾値Qは、第1の閾値よりも低い負荷率0.3に対応した負荷電力量に設定されている。
図12は、第1ヒータ18の作動状態を示すもので、負荷電力量(負荷率R)が時間の経過とともに変動し、負荷率Rが第1の閾値Pを下回る範囲S及び負荷率Rが第2の閾値Qを下回る範囲Tでは、制御部20によりスイッチ22が閉じられて第1ヒータ18がONとなり、排ガスを介してDPF14を加熱してPMを燃焼、焼却し、DPF14からPMを除去する。
図13は、第2ヒータ31の作動状態を示すもので、前記負荷率Rが第2の閾値Qを下回る範囲Tでは、制御部20によりスイッチ32が閉じられて排ガス経路13の上流側に設けられた第2ヒータ31がONとなり、排ガス経路13内に排出されて蓄積した未燃焼燃料、更には排ガス経路13に排出された潤滑用オイルを加熱して気化させ、燃焼させて排ガス経路13から除去する。このとき、第2ヒータ31による加熱によって排ガスの温度をDPF14のPM除去目標温度以上に上昇させることができる場合は、負荷率Rが第2の閾値Qを下回る範囲Tで第2ヒータ31をONにしたときに第1ヒータ18をOFFにしておくことも可能である。
このように、一定周波数の電力を供給するために一定回転数でエンジンが回転するエンジン発電機では、負荷電力量を計測することによってエンジンの負荷率を求めることができることから、加熱用ヒータの他は、圧力センサや温度センサなどの特別な計測手段をDPF14の近傍に設けずに、可搬式エンジン発電機が備えている制御装置の電力計測手段を利用し、制御手順に僅かに手を加えるだけでDPF14の再生を自動的に行うことができ、初期コストや保守コストの増大を抑えながらDPF14の再生を確実に行うことができる。

11…発電機、12…ディーゼルエンジン、13…排ガス経路、14…粒子状物質捕集装置(DPF)、15…負荷、16…電源回路、17…電力量計測手段、18…ヒータ(第1ヒータ)、19…マフラ、20…制御部、21…ヒータ用電源回路、22…スイッチ、31…第2ヒータ、32…第2のスイッチ

Claims (3)

  1. ケーシングの内部に、発電機と該発電機を駆動するディーゼルエンジンとを配置するとともに、前記ディーゼルエンジンの排ガス経路に粒子状物質捕集装置を備えた可搬式エンジン発電機において、
    前記発電機から負荷に出力されている電力量を負荷電力量として計測する電力量計測手段と、該電力量計測手段で計測した負荷電力量とあらかじめ設定した第1の閾値とを比較する比較手段と、前記粒子状物質捕集装置に流入する排ガスを加熱することによって粒子状物質捕集装置を加熱する第1のヒータと、前記比較手段で前記負荷電力量が前記第1の閾値を下回ったときに、前記発電機から出力される電力の一部を前記第1のヒータに供給するヒータ電力供給手段と、前記排ガス経路内に蓄積される未燃焼燃料を気化させるための第2のヒータとを備え、
    前記比較手段は、前記第1の閾値に設定した電力量より低い電力量に設定された第2の閾値と、前記電力量計測手段で計測した前記負荷電力量とを比較し、
    前記ヒータ電力供給手段は、前記負荷電力量が前記第2の閾値を下回ったときに前記第2のヒータに前記発電機から出力される電力の一部を供給する
    ことを特徴とする可搬式エンジン発電機。
  2. 前記ヒータ電力供給手段は、前記比較手段で前記負荷電力量が前記閾値を下回った時間、及び、前記負荷電力量と前記閾値との差に基づいて前記第1のヒータへの電力供給時間を設定することを特徴とする請求項1記載の可搬式エンジン発電機。
  3. 前記ヒータ電力供給手段は、前記第1のヒータによる加熱開始から前記粒子状物質捕集装置の温度があらかじめ設定された加熱目標温度に上昇するまで前記第1のヒータに電力を供給する予熱段階と、該予熱段階経過後に、前記第1のヒータへの電力供給を断続的に行って前記粒子状物を加熱燃焼させる燃焼段階とを行い、該燃焼段階の経過時間があらかじめ設定された再生時間に到達したときに、前記粒子状物質捕集装置の再生操作を終了することを特徴とする請求項1又は2記載の可搬式エンジン発電機。
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